地点名称出力装置、ナビゲーション装置、地点名称出力方法、およびプログラム
【課題】従来の地点名称出力装置においては、入力した文字が同じであれば、毎回、同じ地点名称が出力され、現在位置や、目的地の位置などに応じて、出力する地点名称を変更することができない。
【解決手段】地点を示す情報であり、地点の名称を示す地点名称情報と、当該地点の位置を示す地点位置情報とを有する地点情報を格納し得る地点情報格納部と、位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、文字の入力を受け付ける受付部と、位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、受付部が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、地点情報格納部から取得する地点名称情報取得部と、地点名称情報取得部が取得した地点名称情報を、入力候補として出力する出力部とを具備する地点名称出力装置により、位置情報、および入力した文字に対応する地点名称を出力することができる。
【解決手段】地点を示す情報であり、地点の名称を示す地点名称情報と、当該地点の位置を示す地点位置情報とを有する地点情報を格納し得る地点情報格納部と、位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、文字の入力を受け付ける受付部と、位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、受付部が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、地点情報格納部から取得する地点名称情報取得部と、地点名称情報取得部が取得した地点名称情報を、入力候補として出力する出力部とを具備する地点名称出力装置により、位置情報、および入力した文字に対応する地点名称を出力することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置情報と、ユーザが入力した文字に対応する地点名称を出力する地点名称出力装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ユーザが入力した文字に対応する地点情報を出力するナビゲーション装置等が開発されている(非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】“楽ナビ”、[online]、パイオニア株式会社、[2011年5月13日検索]、インターネット[URL:http://pioneer.jp/carrozzeria/rakunavi/]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の地点名称出力装置においては、入力した文字が同じであれば、毎回、同じ地点名称が出力され、現在位置や、目的地の位置などに応じて、出力する地点名称を変更することができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の地点名称出力装置は、地点を示す情報であり、地点の名称を示す地点名称情報と、地点名称情報に対応する情報であり地点の位置を示す地点位置情報とを有する地点情報を格納し得る地点情報格納部と、位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、文字の入力を受け付ける受付部と、位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、受付部が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、地点情報格納部から取得する地点名称情報取得部と、地点名称情報取得部が取得した地点名称情報を、入力候補として出力する出力部とを具備する地点名称出力装置である。
【0006】
このような構成により、位置情報に対応する地点名称情報であり、入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、入力候補として出力することができる。
【0007】
また、本第二の発明の地点名称出力装置は、第一の発明に対して、地点名称情報取得部は、位置情報取得部が取得した位置情報が示す位置と、地点情報格納部に格納されている各地点情報が有する地点位置情報が示す位置との距離を算出する距離算出手段と、距離算出手段が算出した距離が予め決められた条件を満たす地点名称情報であり、受付部が受け付けた文字を含む地点名称情報を、地点情報格納部から取得する地点名称情報取得手段とを具備する地点名称出力装置である。
【0008】
このような構成により、位置情報との距離に関する予め決められた条件を満たす地点名称情報を、入力候補として出力することができる。
【0009】
また、本第三の発明の地点名称出力装置は、第一の発明に対して、地点名称情報取得部は、位置を示す位置情報と、位置情報に対応する地域を示す地域情報とを有する地域管理情報を格納し得る地域管理情報格納手段と、位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地域情報を、地域管理情報格納手段から取得する地域取得手段と、地域取得手段が取得した地域情報に対応する地点名称情報であり、受付部が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、地点情報格納部から取得する地点名称情報取得手段とを具備する地点名称出力装置である。
【0010】
このような構成により、位置情報から特定される地域に対応する地点名称情報を、入力候補として出力することができる。
【0011】
また、本第四の発明の地点名称出力装置は、第一の発明に対して、地点名称情報取得部は、受付部が入力を受け付けた文字と、地点情報格納部に格納されている各地点情報が有する地点名称情報との一致具合を取得する一致具合取得手段と、位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、一致具合取得手段が取得した一致具合が予め決められた条件を満たす地点名称情報を、地点情報格納部から取得する地点名称情報取得手段とを具備する地点名称出力装置である。
【0012】
このような構成により、入力を受け付けた文字との一致具合に関する予め決められた条件を満たす地点名称情報を、入力候補として出力することができる。
【0013】
また、本第五の発明の地点名称出力装置は、第一の発明に対して、地点名称情報取得部は、地点名称情報の属性を、地点情報格納部に格納されている各地点情報が有する地点名称情報から取得する属性取得手段をさらに具備し、地点名称情報取得手段は、属性取得手段が取得した属性が予め決められた条件を満たし、かつ位置情報取得部が取得した位置情報に対応し、かつ受付部が受け付けた文字を含む地点名称情報を、地点情報格納部から取得する地点名称出力装置である。
【0014】
このような構成により、属性に関する予め決められた条件を満たす地点名称情報を、入力候補として出力することができる。
【0015】
また、本第六の発明の地点名称出力装置は、第一から第五いずれかの発明に対して、位置情報取得部は、地点名称出力装置の現在位置を示す位置情報を取得する地点名称出力装置である。
【0016】
このような構成により、現在位置情報に対応する地点名称情報を、入力候補として出力することができる。
【0017】
また、本第七の発明の地点名称出力装置は、第一から第六いずれかの発明に対して、受付部は、位置情報の入力を受け付け、位置情報取得部は、受付部が入力を受け付けた位置情報を取得する地点名称出力装置である。
【0018】
このような構成により、入力を受け付けた位置情報に対応する地点名称情報を、入力候補として出力することができる。
【0019】
また、本第八の発明の地点名称出力装置は、第一から第七いずれかの発明に対して、地点名称情報取得部は、受付部が文字の入力を受け付けるたびに、地点名称情報を取得する地点名称出力装置である。
【0020】
このような構成により、文字の入力を受け付けるたびに、地点名称情報を入力候補として出力することができる。
【0021】
また、本第九の発明の地点名称出力装置は、第一から第七いずれかの発明に対して、受付部は、文字の入力を確定する指示である文字入力確定指示をも受け付け、地点名称情報取得部は、位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、受付部が文字入力確定指示を受け付けるまでに入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を取得する地点名称出力装置である。
【0022】
このような構成により、文字の入力が確定するたびに、地点名称情報を入力候補として出力することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明による地点名称出力装置等によれば、位置情報、および入力を受け付けた文字に対応する地点名称を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】実施の形態1における地点名称出力装置1のブロック図
【図2】同地点名称出力装置1の全体動作について説明するフローチャート
【図3】同地点名称情報の取得処理について説明するフローチャート
【図4】同距離を用いた地点名称情報の取得処理について説明するフローチャート
【図5】同地域情報を用いた地点名称情報の取得処理について説明するフローチャート
【図6】同一致具合を用いた地点名称情報の取得処理について説明するフローチャート
【図7】同属性を用いた地点名称情報の取得処理について説明するフローチャート
【図8】同地点情報の例を示す図
【図9】同地域管理情報の例を示す図
【図10】同地点情報の例を示す図
【図11】同地点情報の例を示す図
【図12】同地点名称情報の出力例を示す図
【図13】同コンピュータシステムの概観図
【図14】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明による地点名称出力装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、所定の情報等が格納され得る格納部等において、当該格納部に情報等が記憶される過程は問わないものとする。例えば、記録媒体を介して情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、通信回線などを介して送信された情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。さらに、入力デバイスを介して入力された情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、本実施の形態において、検索とは、検索対象となる情報から、指定された情報を用いて、当該指定された情報に一致する情報を検知することや、当該検知した情報を取得すること、当該検知した情報に対応付けられた情報を取得することなどを意味し、広く解する。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
【0026】
(実施の形態1)
本実施の形態において、位置情報に対応する地点名称情報であり、ユーザが入力した文字を含む地点名称情報を、入力候補として出力する地点名称出力装置1について説明する。
【0027】
なお、本実施の形態における地点名称出力装置1は、例えば、車や、バイク、自転車などの乗り物に搭載されるカーナビゲーション装置や、携帯型のゲーム機、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などの端末装置、文字入力装置、文字入力補助装置、エディタなどに具備される。
【0028】
図1は、本実施の形態における地点名称出力装置1のブロック図である。地点名称出力装置1は、地点情報格納部11、位置情報取得部12、受付部13、地点名称情報取得部14、出力部15を備える。地点名称情報取得部14は、地域管理情報格納手段141、距離算出手段142、地域取得手段143、一致具合取得手段144、属性取得手段145、地点名称情報取得手段146を備える。
【0029】
地点情報格納部11は、地点を示す1以上の地点情報を格納し得る。当該地点は、通常、地図上の地点であり、例えば、駅や、施設、ランドマーク、観光スポット、寺社、仏閣、飲食店、その他の建造物などである。また、地点情報は、通常、地点の名称を示す地点名称情報と、当該地点の位置を示す地点位置情報などを有する。また、地点情報は、地点を識別するための地点識別子や、地点の地域を示す地点地域情報、地点の種類を示す地点種類情報などを有していてもよい。
【0030】
地点名称情報は、漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字を問わない。また、地点名称情報は、これらの文字の2以上の種類の組み合わせであってもよい。また、地点名称情報は、地点の名称の読み仮名であってもよい。また、地点名称情報は、地点の名称と、当該地点の名称の読み仮名とを有していてもよい。読み仮名は、ひらがな、カタカナ、ローマ字を問わない。また、読み仮名は、これらの文字の2以上の種類の組み合わせであってもよい。
【0031】
また、地点位置情報は、例えば、経緯度を示す経緯度情報や、座標を示す座標情報、高度を示す高度情報などである。
【0032】
また、地点識別子は、例えば、ID情報などである。地点識別子は、地点名称情報であってもよい。また、地点地域情報は、地域を示す地域情報である。地域情報は、例えば、都道府県名や、市区町村名、その他の行政区画名などである。
【0033】
地点情報格納部11は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0034】
位置情報取得部12は、位置を示す位置情報を取得する。当該位置情報は、例えば、経緯度を示す経緯度情報や、地図における座標を示す座標情報、高度を示す高度情報などである。また、当該位置情報は、地点名称出力装置1の現在位置を示す現在位置情報であってもよい。また、当該位置情報は、後述の受付部13が入力を受け付けた位置情報であってもよい。また、当該位置情報は、後述の受付部13が入力を受け付けた地点名称情報に対応する地点位置情報であってもよい。この場合、位置情報取得部12は、通常、受付部13が入力を受け付けた地点名称情報に対応する地点位置情報を、地点情報格納部11から取得する。
【0035】
位置情報取得部12は、通常、いわゆるGPS受信機や、移動体通信用の基地局の位置情報を受信する装置などのハードウェア(専用回路)で実現され得る。また、位置情報取得部12は、MPUやメモリ等から実現されてもよい。位置情報取得部12の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
【0036】
受付部13は、文字の入力や、位置情報の入力、文字入力確定指示などを受け付ける。当該位置情報は、例えば、経路探索における出発地や、経由地、目的地などの位置を示す情報である。また、当該位置情報は、地点情報が有する地点位置情報であってもよい。また、文字入力確定指示とは、文字の入力を確定する指示である。また、受付部13は、取得基準指定指示や、出力順序指定指示などを受け付けてもよい。
【0037】
取得基準指定指示とは、地点名称の取得の基準を指定する指示である。当該指示は、通常、基準情報を有する。基準情報とは、地点名称情報の取得の基準を示す情報であり、何の情報を用いて地点名称情報を取得するかを示す。なお、基準情報の詳細については、地点名称情報取得部14において説明する。
【0038】
また、出力順序指定指示とは、地点名称の出力順序を指定する指示である。当該指示は、通常、順序情報を有する。順序情報とは、地点名称情報の出力の順序を示す情報であり、何の情報に基づいて地点名称情報を出力するかを示す。なお、順序情報の詳細については、出力部15において説明する。
【0039】
また、基準情報と順序情報とは、通常、同様の意味を示す。つまり、基準情報が示す取得の基準と、順序情報が示す出力の順序とは、通常、同一である。
【0040】
また、受付部13は、電源ONの指示や、電源OFFの指示などを受け付けてもよい。また、受付部13は、前述の指示以外の指示を受け付けてもよい。なお、受付部13が当該指示を受け付けた場合、地点名称出力装置1は、通常、当該受け付けた指示に応じた処理を行う。
【0041】
また、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0042】
受付部13における文字、または文字入力確定指示の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるものなど、何でもよい。受付部13は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェアなどで実現され得る。
【0043】
地点名称情報取得部14は、地点情報格納部11から地点名称情報を取得する。地点名称情報取得部14は、通常、まず、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地点情報が有する地点名称情報を、地点情報格納部11から取得する。そして、地点名称情報取得部14は、当該地点名称情報のうち、受付部13が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を取得する。
【0044】
ここで、「位置情報に対応する地点情報」とは、例えば、以下のような地点情報である。
(1)当該位置情報と同一の地点位置情報を有する地点情報
(2)当該位置情報で示される位置の周辺の地点情報
(3)当該位置情報が属する地域内の地点情報
(4)当該位置情報が属する地域と、当該地域に隣接する地域内の地点情報
(5)当該位置情報で示される範囲内の地点情報
【0045】
「周辺」とは、当該位置情報を中心とした予め決められた範囲内を意味する。「周辺」は、例えば、「現在位置から半径500m以内」や、「現在位置から半径1km未満」、「目的地から半径2km以内」、「目的地から半径10km未満」などである。
【0046】
また、「入力を受け付けた文字」とは、例えば、2以上の文字が別の2以上の文字に変換されるような場合における、変換前の文字、および変換後の文字や、文字入力確定指示により入力が確定された文字であり、文字入力確定指示を受け付けるまでに入力を受け付けた文字、いわゆるローマ字入力における子音を示すアルファベットなどを含んでもよい。また、「文字を含む地点名称情報」とは、当該文字に前方一致する地点名称情報や、当該文字に中間一致する地点名称情報、当該文字に後方一致する地点名称情報、当該文字に完全一致する地点名称情報などである。
【0047】
また、地点名称情報取得部14は、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応し、かつ、受付部13が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、地点情報格納部11から取得できればよく、その方法や手順などは問わない。つまり、地点名称情報取得部14は、例えば、まず、受付部13が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を有する地点情報を、地点情報格納部11から取得する。そして、地点名称情報取得部14は、当該地点情報のうち、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地点情報が有する地点名称情報を取得してもよい。
【0048】
また、地点名称情報取得部14は、例えば、距離や、地域情報、一致具合、属性のいずれの情報を用いて地点名称情報を取得するのかを判断し、当該判断結果に応じて、前述の手段により地点名称情報を取得してもよい。例えば、地点情報格納部11に格納されている地点情報のうち、現在位置周辺の地点情報の数が多い場合、地点名称情報取得部14は、距離を用いて地点名称情報を取得すると判断する。また、例えば、地点情報格納部11に格納されている地点情報のうち、現在位置が属する地域に対応する地点情報の数が多い場合、地点名称情報取得部14は、地域情報を用いて地点名称情報を取得すると判断する。また、例えば、地点情報格納部11に格納されている地点情報のうち、受付部13が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を有する地点情報の数が多い場合、地点名称情報取得部14は、一致具合を用いて地点名称情報を取得すると判断する。また、例えば、これらの場合ではない場合、地点名称情報取得部14は、属性を用いて地点名称情報を取得すると判断する。なお、地点名称情報取得部14は、前述の情報の2以上を用いて、地点名称情報を取得すると判断してもよい。また、前述のいずれの情報を用いて地点情報を取得するのかの判断の方法や手順などは、問わない。
【0049】
また、地点名称情報取得部14は、例えば、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報に応じて、前述の手段により地点名称情報を取得してもよい。基準情報は、例えば、現在位置からの距離を用いて地点名称情報を取得することや、現在位置が属する地域を示す地域情報を用いて地点名称情報を取得すること、受付部13が入力を受け付けた文字との一致具合を用いて地点名称情報を取得すること、地点名称情報の属性を用いて地点名称情報を取得することなどを示す。なお、取得基準情報は、これらのうちのいずれかのことを示してもよいし、2以上のことを示してもよい。
【0050】
例えば、基準情報が、距離を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、距離算出手段142は、位置情報取得部12が取得した位置情報が示す位置と、地点情報格納部11に格納されている各地点情報が有する地点位置情報が示す位置との距離を算出する。また、例えば、基準情報が、地域情報を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、地域取得手段143は、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地域情報を取得する。また、例えば、基準情報が、一致具合を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、一致具合取得手段144は、受付部13が入力を受け付けた文字と、地点情報格納部11に格納されている各地点情報が有する地点名称情報との一致具合を取得する。また、例えば、基準情報が、属性を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、属性取得手段145は、地点情報格納部11に格納されている各地点情報が有する地点名称情報の属性を取得する。
【0051】
地点名称情報取得部14は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。地点名称情報取得部14の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0052】
地域管理情報格納手段141は、1以上の地域管理情報を格納し得る。地域管理情報とは、地域位置情報と、当該地域位置情報に対応する地域情報とを有する情報である。当該地域位置情報は、地点の位置を示す1つの位置情報であってもよいし、地域や領域などの範囲を示す2以上の位置情報であってもよい。
【0053】
地域管理情報格納手段141は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0054】
距離算出手段142は、位置情報取得部12が取得した位置情報と、地点情報格納部11に格納されている各地点情報が有する地点位置情報とを用いて、位置情報が示す位置と、各地点位置情報が示す位置との距離を算出する。
【0055】
ここでの距離とは、通常、空間的距離であるが、時間的距離であってもよい。なお、空間的距離、および時間的距離の算出の方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
【0056】
また、距離算出手段142は、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報が、距離を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かを判断してもよい。そして、基準情報が、距離を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、距離算出手段142は、前述の距離を算出する。
【0057】
距離算出手段142は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。距離算出手段142の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0058】
地域取得手段143は、取得位置情報を用いて、当該取得位置情報に対応する地域情報を、地域管理情報格納手段141から取得する。取得位置情報とは、位置情報取得部12が取得した位置情報である。また、「取得位置情報に対応する地域情報」とは、当該取得位置情報により示される位置が属する地域を示す地域情報である。つまり、「取得位置情報に対応する地域情報」とは、取得位置情報と同一の地域位置情報に対応する地域情報、または、取得位置情報が示す位置が、地域位置情報が示す範囲内の位置である地域位置情報に対応する地域情報である。
【0059】
例えば、地域管理情報格納手段141に格納されている地域管理情報が有する地域位置情報が、1つの位置情報である場合、地域取得手段143は、通常、取得位置情報が示す位置が、当該地域位置情報が示す位置と同一であるか否かを判断する。そして、同一である場合、地域取得手段143は、当該地域位置情報に対応する地域情報を、地域管理情報格納手段141から取得する。
【0060】
また、例えば、地域管理情報格納手段141に格納されている地域管理情報が有する地域位置情報が、2以上の位置情報である場合、地域取得手段143は、取得位置情報が示す位置が、当該地域位置情報が示す範囲内の位置であるか否かを判断する。そして、範囲内である場合、地域取得手段143は、当該地域位置情報に対応する地域情報を、地域管理情報格納手段141から取得する。
【0061】
なお、地域取得手段143は、取得位置情報に対応する地域情報を取得できればよく、当該地域情報の取得の方法や手順などは問わない。
【0062】
また、地域取得手段143は、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報が、地域を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かを判断してもよい。そして、基準情報が、地域情報を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、地域取得手段143は、前述の地域情報を取得する。
【0063】
地域取得手段143は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。地域取得手段143の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0064】
一致具合取得手段144は、入力文字と、地点情報格納部11に格納されている各地点情報が有する地点名称情報とを用いて、当該入力文字と当該各地点名称情報との一致具合を取得する。入力文字とは、受付部13が入力を受け付けた文字である。また、「一致具合」とは、例えば、一致の種類や、一致の度合い、一致の位置などである。「一致の種類」は、例えば、完全一致や、前方一致、中間一致、後方一致、不一致などである。また、「一致の度合い」は、例えば、地点名称情報に入力文字が含まれる場合における地点名称情報の文字数に対する入力文字の文字数の割合や、地点名称情報に入力文字が含まれる場合における地点名称情報の文字数と入力文字の文字数の差、地点名称情報に入力文字が含まれる場合における地点名称情報の文字数に対する、地点名称情報の文字数と入力文字の文字数の差の割合などである。また、「一致の位置」は、例えば、地点名称情報に含まれる入力文字の前方からの文字数や、地点名称情報に含まれる入力文字の後方からの文字数、地点名称情報に含まれる入力文字の開始文字の番目、地点名称情報に含まれる入力文字の終了文字の番目などである。
【0065】
また、「一致具合」は、一致の種類や、一致の度合い、一致の位置などのいずれかであってもよいし、これらの2以上であってもよい。2以上の場合、「一致具合」は、例えば、一致の種類や、一致の度合い、一致の位置などを数値化した数値であってもよいし、当該数値から算出された指標値であってもよい。
【0066】
一致の種類についての「数値化」は、例えば、完全一致であれば「1」、前方一致であれば「2」、中間一致であれば「3」、後方一致であれば「4」、不一致であれば「0」とする、などである。また、一致の度合いについての「数値化」は、例えば、前述のような割合や文字数を算出し、その値が小数である場合に整数化すること、などである。また、一致の位置についての「数値化」は、例えば、前述の通りである。
【0067】
また、「数値から算出」は、例えば、前述のようにして数値化した数値を合計することであってもよいし、各数値に係数を掛けた数値を合計することであってもよいし、当該算出の方法や手順などは、問わない。
【0068】
また、一致具合取得手段144は、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報が、一致具合を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かを判断してもよい。そして、基準情報が、一致具合を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、一致具合取得手段144は、前述の一致具合を取得する。
【0069】
一致具合取得手段144は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。一致具合取得手段144の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0070】
属性取得手段145は、地点名称情報の属性を、地点情報格納部11に格納されている各地点情報が有する地点名称情報から取得する。地点名称情報の属性とは、例えば、文字数や、漢字を含む割合、ひらがなを含む割合、カタカナを含む割合、アルファベットを含む割合、選択回数などである。また、地点名称情報の属性は、地点種類情報であってもよい。選択回数は、通常、任意の記憶領域に格納されているが、属性取得手段145が保持していてもよい。また、選択回数は、地点情報格納部11に格納されていてもよい。なお、選択回数の蓄積の方法や手順などは問わない。例えば、選択回数は、受付部13が地点名称情報の入力を受け付けた際に、蓄積されてもよい。
【0071】
また、属性取得手段145は、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報が、属性を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かを判断してもよい。そして、基準情報が、属性を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、属性取得手段145は、前述の属性を取得する。
【0072】
属性取得手段145は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。属性取得手段145の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0073】
地点名称情報取得手段146は、距離算出手段142が算出した距離、または地域取得手段143が取得した地域情報、または一致具合取得手段144が取得した一致具合、または属性取得手段145が取得した属性を用いて、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、入力文字を含む地点名称情報を、地点情報格納部11から取得する。入力文字とは、受付部13が入力を受け付けた文字のことである。また、地点名称情報取得手段146は、通常、これらの手段が算出、または取得した情報に応じて、地点名称情報を取得する。
【0074】
例えば、距離算出手段142が距離を算出した場合、地点名称情報取得手段146は、まず、地点情報格納部11に格納されている各地点情報に対して算出された距離が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。なお、当該距離は、当該条件を満たすほど近いことが好適である。そして、地点名称情報取得手段146は、当該条件を満たす地点情報が有する地点名称情報を、地点情報格納部11から取得する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該各地点名称情報に対し、入力文字を含むか否かを判断する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該地点名称情報から、入力文字を含む地点名称情報を取得する。
【0075】
なお、当該予め決められた条件とは、距離に関する条件であり、例えば、ある距離以下であることや、ある距離以上ある距離未満であること、ある距離以上ある距離以下であること、ある距離以上であることなどである。また、当該予め決められた条件は、例えば、自宅の位置からある距離以上であることや、現在位置からある距離以内であり、かつ、自宅の位置からある距離以上であることなどであってもよい。また、当該条件は、通常、地点名称情報取得手段146が保持しているが、距離算出手段142が保持していてもよい。また、当該条件は、任意の記憶領域に格納されていてもよいし、取得基準指定指示に含まれていてもよい。
【0076】
また、例えば、地域取得手段143が地域情報を取得した場合、地点名称情報取得手段146は、まず、地点情報格納部11に格納されている各地点情報に対し、当該地域情報に対応する地点情報であるか否かを判断する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該地域情報に対応する地点情報が有する地点名称情報を、地点情報格納部11から取得する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該各地点名称情報に対し、入力文字を含むか否かを判断する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該地点名称情報から、入力文字を含む地点名称情報を取得する。
【0077】
また、例えば、一致具合取得手段144が一致具合を取得した場合、地点名称情報取得手段146は、まず、地点情報格納部11に格納されている地点情報に対し、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地点情報であるか否かを判断する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該位置情報に対応する地点情報が有する地点名称情報を、地点情報格納部11から取得する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該各地点名称情報に対して取得された一致具合が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該地点名称情報から、当該条件を満たす地点名称情報を取得する。
【0078】
なお、当該予め決められた条件とは、一致具合に関する条件であり、例えば、一致の度合いや、一致の位置、一致の種類などを示す。また、当該条件は、通常、地点名称情報取得手段146が保持しているが、一致具合取得手段144が保持していてもよい。また、当該情報は、任意の記憶領域に格納されていてもよいし、取得基準指定指示に含まれていてもよい。
【0079】
また、例えば、属性取得手段145が属性を取得した場合、地点名称情報取得手段146は、まず、地点情報格納部11に格納されている地点情報に対し、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地点情報であるか否かを判断する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該位置情報に対応する地点情報が有する地点名称情報を、地点情報格納部11から取得する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該各地点名称情報に対し、入力文字を含むか否かを判断する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該地点名称情報から、入力文字を含む地点名称情報を取得する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該各地点名称情報に対して取得された属性が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該地点名称情報から、当該条件を満たす地点名称情報を取得する。
【0080】
なお、当該予め決められた条件とは、地点名称情報の属性に関する条件であり、例えば、ある文字数以下であることや、ある文字数以上であること、選択回数がある回数以下であること、選択回数がある回数以上であることなどである。また、当該条件は、通常、地点名称情報取得手段146が保持しているが、属性取得手段145が保持していてもよい。また、当該条件は、任意の記憶領域に格納されていてもよし、取得基準指定指示に含まれていてもよい。
【0081】
また、地点名称情報取得手段146は、前述のようにして取得した地点名称情報を、地点名称情報を取得する際に用いた情報に基づいて、ソートしてもよい。例えば、距離を用いて地点名称情報を取得した場合、地点名称情報取得手段146は、当該距離の近い順に、取得した地点名称情報をソートする。また、例えば、地域情報を用いて地点名称情報を取得した場合、地点名称情報取得手段146は、当該地域情報が示す地域ごとに、取得した地点名称情報をソートする。また、例えば、一致具合を用いて地点名称情報を取得した場合、地点名称情報取得手段146は、当該一致具合ごとに、または当該一致具合が示す数値の大きい順に、または当該一致具合が示す指標値が小さい順に、取得した地点名称情報をソートする。また、例えば、属性を用いて地点名称情報を取得した場合、地点名称情報取得手段146は、当該属性ごとに、取得した地点名称情報をソートする。
【0082】
また、地点名称情報取得手段146は、例えば、地域情報が示す地域ごとにソート後、さらにその地域ごとに距離の近い順にソートするなど、2以上の情報に基づいて、取得した地点名称情報をソートしてもよい。なお、ソートの方法や手順などは、問わない。
【0083】
また、地点名称情報取得手段146は、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報に応じて、前述の手段に対して、それぞれの手段が算出または取得する情報を算出または取得するように、指示してもよい。例えば、基準情報が、距離を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、地点名称情報取得手段146は、距離算出手段142に対し、距離を算出するように指示する。また、例えば、基準情報が、地域情報を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、地点名称情報取得手段146は、地域取得手段143に対し、地域情報を取得するように指示する。また、例えば、基準情報が、一致具合を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、地点名称情報取得手段146は、一致具合取得手段144に対し、一致具合を取得するように指示する。また、例えば、基準情報が、属性を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、地点名称情報取得手段146は、属性取得手段145に対し、属性を取得するように指示する。
【0084】
また、距離を用いて地点名称情報を取得する場合、地点名称情報取得手段146は、当該距離が予め決められた条件を満たし、かつ、受付部13が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、地点情報格納部11から取得できればよく、その方法や手順などは問わない。
【0085】
また、地域情報を用いて地点名称情報を取得する場合、地点名称情報取得手段146は、当該地域に対応し、かつ、受付部13が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、地点情報格納部11から取得できればよく、その方法や手順などは問わない。
【0086】
また、一致具合を用いて地点名称情報を取得する場合、地点名称情報取得手段146は、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応し、かつ、当該一致具合が予め決められた条件を満たす地点名称情報を、地点情報格納部11から取得できればよく、その方法や手順などは問わない。
【0087】
また、属性を用いて地点名称情報を取得する場合、地点名称情報取得手段146は、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応し、かつ、受付部13が入力を受け付けた文字を含み、かつ、当該属性が予め決められた条件を満たす地点名称情報を、地点情報格納部11から取得できればよく、その方法や手順などは問わない。
【0088】
地点名称情報取得手段146は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。地点名称情報取得手段146の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0089】
なお、地点名称情報取得部14は、前述の各手段が算出または取得した情報のうち、2以上の情報を用いて、地点名称情報を取得してもよい。例えば、地点名称情報取得部14は、以下の様な手順で、地点名称情報を取得してもよい。
(1)地域取得手段143が、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地域情報を、地域管理情報格納手段141から取得する。
(2)地点名称情報取得手段146が、(1)で取得した地域情報に対応する地点情報を、地点情報格納部11から取得する。
(3)距離算出手段142が、(2)で取得した各地点情報が有する地点位置情報が示す位置と、位置情報取得部12が取得した位置情報が示す位置との距離を算出する。
(4)地点名称情報取得手段146が、(2)で取得した地点情報のうち、(3)で取得した距離が予め決められた条件を満たす地点情報が有する地点名称情報を取得する。
【0090】
なお、当該取得の手順は、あくまで例示であり、地点名称情報取得部14が用いる情報については、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0091】
出力部15は、地点名称情報取得部14が取得した地点名称情報を、入力候補として出力する。当該入力候補は、通常、受付部13が受け付ける文字の入力候補である。また、当該入力候補は、例えば、周辺地点の検索や、目的地の検索の際の文字の入力候補であってもよい。
【0092】
また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
【0093】
また、出力部15は、通常、画面上の予め決められた領域に、予め決められた形式にて、地点名称情報を出力するが、地点名称情報の出力の形式や様式などは、問わない。また、出力部15は、地点名称情報取得部14が地点情報を取得した場合は、当該各地点情報が有する地点名称情報を、入力候補として出力する。
【0094】
また、出力部15は、受付部13が受け付けた出力順序指定指示に応じて、地点名称情報を出力してもよい。具体的には、出力部15は、当該出力順序指定指示が有する順序情報に応じて、地点名称情報を出力する。
【0095】
例えば、順序情報が、距離に基づき地点名称情報を出力することを示す場合、出力部15は、距離算出手段142が算出した距離に基づき、地点名称情報を出力する。「距離に基づき」とは、距離の近い順や、距離の遠い順などを意味する。
【0096】
また、例えば、順序情報が、地域に基づき地点名称情報を出力することを示す場合、出力部15は、地域取得手段143が取得した地域情報が示す地域に基づき、地点名称情報を出力する。「地域に基づき」とは、地域ごとや、地域の五十音順などを意味する。
【0097】
また、例えば、順序情報が、受付部13が入力を受け付けた文字との一致具合に基づき地点名称情報を出力することを示す場合、出力部15は、一致具合取得手段144が取得した一致具合に基づき、地点名称情報を出力する。「一致具合に基づき」とは、一致の度合いが高い順や、一致の度合いが低い順、一致の位置が小さい順、一致の位置が大きい順、一致の種類ごとなどを意味する。
【0098】
また、例えば、順序情報が、地点名称情報の属性に基づき地点名称情報を出力することを示す場合、出力部15は、属性取得手段145が取得した属性に基づき、地点名称情報を出力する。「属性に基づき」とは、文字数の多い順や、文字数の少ない順、選択回数が多い順、選択回数が少ない順、漢字を含む割合が多い順、漢字を含む割合が少ない順などを意味する。
【0099】
出力部15は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部15は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
【0100】
次に、地点名称出力装置1の動作について説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。図2は、地点名称出力装置1の全体動作を示すフローチャートである。
【0101】
(ステップS201)受付部13は、文字の入力を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS207に進み、そうでない場合は、ステップS202に進む。
【0102】
(ステップS202)受付部13は、位置情報の入力を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS203に進み、そうでない場合は、ステップS204に進む。
【0103】
(ステップS203)位置情報取得部12は、ステップS202で入力を受け付けた位置情報を取得し、ステップS201に戻る。
【0104】
(ステップS204)受付部13は、指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS205に進み、そうでない場合は、ステップS201に戻る。
【0105】
(ステップS205)受付部13は、ステップS204で受け付けた指示が文字入力確定指示であるか否かを判断する。文字入力確定指示である場合は、ステップS206に進み、そうでない場合は、ステップS207に進む。
【0106】
(ステップS206)地点名称出力装置1は、ステップS204で受け付けた指示に応じた処理を行い、ステップS201に戻る。
【0107】
(ステップS207)位置情報取得部12は、位置情報が取得済みであるか否かを判断する。取得済みである場合は、ステップS209に進み、そうでない場合は、ステップS208に進む。
【0108】
(ステップS208)位置情報取得部12は、現在位置情報を取得する。
【0109】
(ステップS209)地点名称情報取得部14は、地点情報格納部11から、地点名称情報を取得する。この処理の詳細は、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0110】
(ステップS210)出力部15は、ステップS209で取得した地点名称情報を出力し、ステップS201に戻る。
【0111】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0112】
また、図2のフローチャートにおいて、位置情報取得部12は、常に現在位置情報を取得してもよい。このとき、受付部13が位置情報の入力を受け付けた場合、位置情報取得部12は、当該位置情報を取得する。
【0113】
図3は、図2のフローチャートのステップS209の地点名称情報の取得処理を示すフローチャートである。
【0114】
(ステップS301)地点名称情報取得部14は、地点情報格納部11に格納されている地点情報を取得する。ここで、m個の地点情報が取得できたものとする。
【0115】
(ステップS302)地点名称情報取得部14は、ステップS203で取得した位置情報、またはステップS208で取得した現在位置情報を取得する。
【0116】
(ステップS303)地点名称情報取得部14は、ステップS201で入力を受け付けた文字、またはステップS205で受け付けた文字入力確定指示により入力が確定された文字である入力文字を取得する。
【0117】
(ステップS304)地点名称情報取得部14は、受付部13が取得基準指定指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS305に進み、そうでない場合は、ステップS310に進む。
【0118】
(ステップS305)地点名称情報取得部14は、ステップS304で受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報を取得する。
【0119】
(ステップS306)地点名称情報取得部14は、ステップS305で取得した基準情報が、距離を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かを判断する。示す場合は、ステップS310に進み、そうでない場合は、ステップS307に進む。
【0120】
(ステップS307)地点名称情報取得部14は、ステップS305で取得した基準情報が、地域情報を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かを判断する。示す場合は、ステップS311に進み、そうでない場合は、ステップS308に進む。
【0121】
(ステップS308)地点名称情報取得部14は、ステップS305で取得した基準情報が、一致具合を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かを判断する。示す場合は、ステップS312に進み、そうでない場合は、ステップS309に進む。
【0122】
(ステップS309)地点名称情報取得部14は、ステップS305で取得した基準情報が、属性を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かを判断する。示す場合は、ステップS313に進み、そうでない場合は、ステップS310に進む。
【0123】
(ステップS310)地点名称情報取得部14は、距離を用いて地点名称情報を取得し、上位処理にリターンする。この処理の詳細は、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0124】
(ステップS311)地点名称情報取得部14は、地域情報を用いて地点名称情報を取得し、上位処理にリターンする。この処理の詳細は、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0125】
(ステップS312)地点名称情報取得部14は、一致具合を用いて地点名称情報を取得し、上位処理にリターンする。この処理の詳細は、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0126】
(ステップS313)地点名称情報取得部14は、属性を用いて地点名称情報を取得し、上位処理にリターンする。この処理の詳細は、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0127】
なお、図3のフローチャートにおいて、基準情報が距離を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かの判断や、基準情報が地域情報を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かの判断、基準情報が一致具合を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かの判断、基準情報が属性を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かの判断の順序は、問わない。
【0128】
図4は、図3のフローチャートのステップS310の距離を用いた地点名称情報の取得処理を示すフローチャートである。
【0129】
(ステップS401)地点名称情報取得手段146は、カウンタcに0をセットする。
【0130】
(ステップS402)地点名称情報取得手段146は、カウンタiに1をセットする。
【0131】
(ステップS403)距離算出手段142は、ステップS302で取得した位置情報が示す位置と、地点情報[i]が有する地点位置情報が示す位置との距離を算出する。
【0132】
(ステップS404)地点名称情報取得手段146は、ステップS403で算出した距離が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS405に進み、そうでない場合は、ステップS408に進む。
【0133】
(ステップS405)地点名称情報取得手段146は、地点情報[i]が有する地点名称情報が、ステップS303で取得した入力文字を含むか否かを判断する。含む場合は、ステップS406に進み、そうでない場合は、ステップS408に進む。
【0134】
(ステップS406)地点名称情報取得手段146は、カウンタcを1インクリメントする。
【0135】
(ステップS407)地点名称情報取得手段146は、地点名称情報[c]に地点情報[i]が有する地点名称情報をセットする。
【0136】
(ステップS408)地点名称情報取得手段146は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS409に進む。
【0137】
(ステップS409)地点名称情報取得手段146は、iを1インクリメントする。
【0138】
なお、図4のフローチャートにおいて、次のように処理を行ってもよい。
(1)地点情報格納部11に格納されているすべての地点情報に対して、位置情報取得部12が取得した位置情報との距離を算出する。
(2)(1)で算出した距離について、予め決められた条件を満たすか否かを判断し、当該条件を満たす距離に対応する地点情報を取得する。
(3)(2)で取得した各地点情報が有する地点名称情報について、入力文字を含むか否かを判断し、含む地点名称情報を取得する。
【0139】
また、図4のフローチャートにおいて、例えば、まず、地点名称情報が入力文字を含むか否かを判断し、含む場合に、距離を算出し、当該距離が予め決められた条件を満たすか否かを判断してもよい。
【0140】
図5は、図3のフローチャートのステップS311の地域情報を用いた地点名称情報の取得処理を示すフローチャートである。
【0141】
(ステップS501)地域取得手段143は、ステップS302で取得した位置情報に対応する地域情報を、地域管理情報格納手段141から取得する。
【0142】
(ステップS502)地点名称情報取得手段146は、カウンタcに0をセットする。
【0143】
(ステップS503)地点名称情報取得手段146は、カウンタiに1をセットする。
【0144】
(ステップS504)地点名称情報取得手段146は、地点情報[i]が有する地点位置情報が、ステップS501で取得した地域情報が示す地域内の位置であるか否かを判断する。地域内の位置である場合は、ステップS505に進み、そうでない場合は、ステップS508に進む。
【0145】
(ステップS505)地点名称情報取得手段146は、地点情報[i]が有する地点名称情報が、ステップS303で取得した入力文字を含むか否かを判断する。含む場合は、ステップS406に進み、そうでない場合は、ステップS408に進む。
【0146】
なお、以降の処理は、図4のフローチャートのステップS406からステップS409までと同様であるので、説明を省略する。
【0147】
なお、図5のフローチャートにおいて、次のように処理を行ってもよい。
(1)位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地域情報を、地域管理情報格納手段141から取得する。
(2)地点情報格納部11に格納されているすべての地点情報に対して、(1)で取得した地域情報で示す地域内の地点であるか否かを判断し、地域内の地点である地点情報を取得する。
(3)(2)で取得した各地点情報が有する地点名称情報について、入力文字を含むか否かを判断し、当該文字を含む地点名称情報を取得する。
【0148】
また、図5のフローチャートにおいて、例えば、まず、位置情報に対応する地域情報を取得し、次に、地点名称情報が入力文字を含むか否かを判断し、含む場合に、当該地点名称情報が、地域情報が示す範囲内にあるか否かを判断してもよい。
【0149】
図6は、図3のフローチャートのステップS312の一致具合を用いた地点名称情報の取得処理を示すフローチャートである。
【0150】
(ステップS601)地点名称情報取得手段146は、カウンタcに0をセットする。
【0151】
(ステップS602)地点名称情報取得手段146は、カウンタiに1をセットする。
【0152】
(ステップS603)地点名称情報取得手段146は、地点情報[i]が、ステップS302で取得した位置情報に対応する地点情報であるか否かを判断する。対応する地点情報である場合は、ステップS604に進み、そうでない場合は、S608に進む。
【0153】
(ステップS604)一致具合取得手段144は、ステップS303で取得した入力文字と、地点情報[i]が有する地点名称情報との一致具合を取得する。
【0154】
(ステップS605)地点名称情報取得手段146は、ステップS604で取得した一致具合が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS606に進み、そうでない場合は、ステップS608に進む。
【0155】
なお、以降の処理は、図4のフローチャートのステップS406からステップS409までと同様であるので、説明を省略する。
【0156】
なお、図6のフローチャートにおいて、次のように処理を行ってもよい。
(1)地点情報格納部11に格納されているすべての地点情報に対して、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地点情報であるか否かを判断し、対応する地点情報を取得する。
(2)受付部13が入力を受け付けた文字である入力文字と、(1)で取得した各地点情報が有する地点名称情報との一致具合を取得する。
(3)(2)で取得した一致具合について、予め決められた条件を満たすか否かを判断し、当該条件を満たす一致具合に対応する地点名称情報を取得する。
【0157】
また、図6のフローチャートにおいて、例えば、まず、地点名称情報と入力文字との一致具合を取得し、当該一致具合が、予め決められた条件を満たすか否かを判断し、満たす場合に、当該地点名称情報が、位置情報に対応するか否かを判断してもよい。
【0158】
図7は、図3のフローチャートのステップS313の属性を用いた地点名称情報の取得処理を示すフローチャートである。
【0159】
(ステップS701)地点名称情報取得手段146は、カウンタcに0をセットする。
【0160】
(ステップS702)地点名称情報取得手段146は、カウンタiに1をセットする。
【0161】
(ステップS703)地点名称情報取得手段146は、地点情報[i]が、ステップS302で取得した位置情報に対応する地点情報であるか否かを判断する。対応する地点情報である場合は、ステップS704に進み、そうでない場合は、S709に進む。
【0162】
(ステップS704)地点名称情報取得手段146は、地点情報[i]が有する地点名称情報が、ステップS303で取得した入力文字を含むか否かを判断する。含む場合は、ステップS705に進み、そうでない場合は、ステップS709に進む。
【0163】
(ステップS705)属性取得手段145は、地点情報[i]が有する地点名称情報の属性を取得する。
【0164】
(ステップS706)地点名称情報取得手段146は、ステップS705で取得した属性が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS707に進み、そうでない場合は、ステップS709に進む。
【0165】
なお、以降の処理は、図4のフローチャートのステップS406からステップS409までと同様であるので、説明を省略する。
【0166】
なお、図7のフローチャートにおいて、次のように処理を行ってもよい。
(1)地点情報格納部11に格納されているすべての地点情報に対して、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地点情報であるか否かを判断し、対応する地点情報を取得する。
(2)(1)で取得した各地点情報が有する地点名称情報について、入力文字を含むか否かを判断し、含む地点名称情報を取得する。
(3)(2)で取得した各地点名称情報について、属性を取得する。
(4)(3)で取得した属性について、予め決められた条件を満たすか否かを判断し、当該条件を満たす属性に対応する地点名称情報を取得する。
【0167】
また、図7のフローチャートにおいて、例えば、まず、地点名称情報が入力文字を含むか否かを判断し、含む場合に、当該地点名称情報が、位置情報に対応するか否かを判断し、対応する場合に、属性を取得し、当該属性が予め決められた条件を満たすか否かを判断してもよい。
【0168】
(具体例)
次に、地点名称出力装置1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、地点名称出力装置1は、自動車に搭載されているナビゲーション装置(以下、カーナビ)が有する文字入力補助装置であるものとする。また、地点情報格納部11には、図8に示す地点情報が格納されているものとする。当該地点情報は、各レコードを一意に特定するためのIDと、地点名称情報と、地点名称情報の読み仮名と、地点位置情報とを有する。また、地域管理情報格納手段141には、図9に示す地域管理情報が格納されているものとする。当該地域管理情報は、各レコードを一意に特定するためのIDと、地域情報と、当該地域情報で示される地域の範囲を示す2つの位置情報とを有する。また、位置情報取得部12は、常に、カーナビの現在位置を取得しているものとする。
【0169】
(例1)
まず、ユーザが、カーナビの電源がONになっている状態で、現在位置周辺の地点を検索するための操作を行い、地点の名称の読み仮名の一部である「こうべ」を入力したとする。このとき、ユーザは、現在位置から半径5km以内にある地点名称情報を出力するように指定したとする。すると、受付部13は、基準情報「距離」を有する取得基準指定指示と、文字「こうべ」の入力を受け付ける。
【0170】
次に、地点名称情報取得手段146は、位置情報取得部12が常に取得しているカーナビの現在位置情報と、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報「距離」と、受付部13が入力を受け付けた文字である入力文字「こうべ」と、を取得する。
【0171】
次に、距離算出手段142は、基準情報「距離」に応じて、現在位置情報が示す位置と、図8のすべての地点情報が有する地点位置情報が示す位置との距離を算出する。
【0172】
次に、地点名称情報取得手段146は、図8の地点情報のうち、距離算出手段142が算出した距離が、予め決められた条件を満たす地点情報を取得する。ここで、地点名称情報取得手段146が、ユーザが指定した条件「距離:5km以内」を保持していたとする。すると、地点名称情報取得手段146は、図8の地点情報のうち、距離算出手段142が算出した距離が「5km以内」である地点情報を取得する。ここで、地点名称情報取得手段146は、図8の地点情報のうち、「ID=012」、「ID=014」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報を取得したものとする。
【0173】
次に、地点名称情報取得手段146は、入力文字「こうべ」を地点名称情報の読み仮名に含む地点情報を、取得した図8の「ID=012」、「ID=014」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報から取得する。このとき、地点名称情報取得手段146は、当該各地点名称情報の読み仮名が、入力文字「こうべ」を含むか否かを判断する。その結果、地点名称情報取得手段146は、図10に示す地点情報を取得したものとする。
【0174】
次に、出力部15は、地点名称情報取得部14が取得した図10の地点情報が有する地点名称情報を出力する。このときの出力の様子は、例えば、図12のようになる。
【0175】
(例2)
まず、ユーザが、カーナビの電源がONになっている状態で、現在位置が属する地域にある地点を検索するための操作を行い、地点の名称の読み仮名の一部である「こうべ」を入力したとする。すると、受付部13は、基準情報「地域」を有する取得基準指定指示と、文字「こうべ」の入力を受け付ける。
【0176】
次に、地点名称情報取得手段146は、位置情報取得部12が常に取得しているカーナビの現在位置情報と、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報「地域」と、受付部13が入力を受け付けた文字である入力文字「こうべ」と、を取得する。
【0177】
次に、地域取得手段143は、基準情報「地域」に応じて、現在位置情報に対応する地域情報を、図9の地域管理情報から取得する。このとき、地域取得手段143は、地域管理情報が有する2つの位置情報で示される範囲に、現在位置情報が含まれているか否かを判断する。その結果、地域取得手段143は、図9の「ID=038」の地域情報である「神戸」を取得したものとする。
【0178】
次に、地点名称情報取得手段146は、図8の地点情報のうち、地域情報「神戸」に対応する地点情報を取得する。このとき、地点名称情報取得手段146は、図8の各地点情報が有する地点位置情報が示す位置が、地域情報「神戸」に対応する図9の「ID=038」の地域管理情報が有する2つの位置情報が示す範囲内の位置であるか否かを判断する。その結果、地点名称情報取得手段146は、図8の地点情報のうち、「ID=012」、「ID=014」、「ID=015」、「ID=024」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報を取得したものとする。
【0179】
次に、地点名称情報取得手段146は、入力文字「こうべ」を地点名称情報の読み仮名に含む地点情報を、取得した図8の「ID=012」、「ID=014」、「ID=015」、「ID=024」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報から取得する。このとき、地点名称情報取得手段146は、当該各地点名称情報の読み仮名が、入力文字「こうべ」を含むか否かを判断する。その結果、地点名称情報取得手段146は、図11に示す地点情報を取得したものとする。
【0180】
次に、出力部15は、地点名称情報取得部14が取得した図11の地点情報が有する地点名称情報を出力する。このときの出力の様子は、例えば、図12と同様である。
【0181】
(例3)
まず、ユーザが、カーナビの電源がONになっている状態で、現在位置周辺の地点を検索するための操作を行い、地点の名称の読み仮名の一部である「こうべ」を入力したとする。このとき、ユーザは、読み仮名が、入力した文字に前方一致する地点名称情報を出力するように指定したとする。すると、受付部13は、基準情報「一致具合」を有する取得基準指定指示と、文字「こうべ」の入力を受け付ける。
【0182】
次に、地点名称情報取得手段146は、位置情報取得部12が常に取得しているカーナビの現在位置情報と、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報「一致具合」と、受付部13が入力を受け付けた文字である入力文字「こうべ」と、を取得する。
【0183】
次に、地点名称情報取得手段146は、取得した現在位置情報に対応する地点情報を、図8の地点情報から取得する。このとき、地点名称情報取得手段146は、図8の各地点情報が有する地点位置情報が、現在位置情報に対応するか否かを判断する。その結果、地点名称情報取得手段146は、図8の地点情報のうち、「ID=012」、「ID=014」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報を取得したものとする。
【0184】
次に、一致具合取得手段144は、基準情報「一致具合」に応じて、入力文字と、図8の「ID=012」、「ID=014」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報との一致具合を取得する。
【0185】
次に、地点名称情報取得手段146は、図8の「ID=012」、「ID=014」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報のうち、一致具合取得手段144が取得した一致具合が、予め決められた条件を満たす地点情報を取得する。ここで、地点名称情報取得手段146が、ユーザが指定した条件「一致具合:前方一致」を保持していたとする。すると、地点名称情報取得手段146は、図8の「ID=012」、「ID=014」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報のうち、一致具合取得手段144が取得した一致具合が「前方一致」である地点情報を取得する。その結果、地点名称情報取得手段146は、図10に示す地点情報を取得したものとする。
【0186】
次に、出力部15は、地点名称情報取得部14が取得した図10の地点情報が有する地点名称情報を出力する。このときの出力の様子は、例えば、図12のようになる。
【0187】
(例4)
まず、ユーザが、カーナビの電源がONになっている状態で、現在位置周辺の地点を検索するための操作を行い、地点の名称の読み仮名の一部である「こうべ」を入力したとする。このとき、ユーザは、読み仮名が、8文字以内である地点名称情報を出力するように指定したとする。すると、受付部13は、基準情報「文字数」を有する取得基準指定指示と、文字「こうべ」の入力を受け付ける。
【0188】
次に、地点名称情報取得手段146は、位置情報取得部12が常に取得しているカーナビの現在位置情報と、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報「属性」と、受付部13が入力を受け付けた文字である入力文字「こうべ」とを取得する。
【0189】
次に、地点名称情報取得手段146は、取得した現在位置情報に対応する地点情報を、図8の地点情報から取得する。このとき、地点名称情報取得手段146は、図8の各地点情報が有する地点位置情報が、現在位置情報に対応するか否かを判断する。その結果、地点名称情報取得手段146は、図8の地点情報のうち、「ID=012」、「ID=014」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報を取得したものとする。
【0190】
次に、地点名称情報取得手段146は、入力文字「こうべ」を地点名称情報の読み仮名に含む地点情報を、取得した図8の「ID=012」、「ID=014」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報から取得する。このとき、地点名称情報取得手段146は、当該各地点名称情報の読み仮名が、入力文字「こうべ」を含むか否かを判断する。その結果、地点名称情報取得手段146は、図8の地点情報のうち、「ID=012」、「ID=025」、「ID=034」の地点情報を取得したものとする。
【0191】
次に、属性取得手段145は、基準情報「文字数」に応じて、図8の「ID=012」、「ID=025」、「ID=034」の地点情報が有する地点名称情報の文字数を取得する。
【0192】
次に、地点名称情報取得手段146は、図8の「ID=012」、「ID=025」、「ID=034」の地点情報のうち、属性取得手段145が取得した文字数が、予め決められた条件を満たす地点情報を取得する。ここで、地点名称情報取得手段146が、ユーザが指定した条件「文字数:8文字以内」を保持していたとする。すると、地点名称情報取得手段146は、図8の「ID=012」、「ID=025」、「ID=034」の地点情報のうち、属性取得手段145が取得した文字数が「8文字以内」である地点情報を取得する。その結果、地点名称情報取得手段146は、図10に示す地点情報を取得したものとする。
【0193】
次に、出力部15は、地点名称情報取得部14が取得した図10の地点情報が有する地点名称情報を出力する。このときの出力の様子は、例えば、図12のようになる。
【0194】
(例5)
まず、ユーザが、カーナビの電源がONになっている状態で、目的地として「奈良仏寺公園」を設定したとする。すると、受付部13は、地点名称情報「奈良仏寺公園」の入力を受け付ける。そして、位置情報取得部12は、当該地点名称情報「奈良仏寺公園」に対応する地点位置情報を、図8の地点情報から取得する。このとき、位置情報取得部12は、図8の「ID=023」の地点位置情報を取得する。また、この地点位置情報を、取得位置情報とする。
【0195】
次に、ユーザが、当該目的地周辺の地点を検索するための操作を行い、地点の名称の読み仮名の一部である「おおさか」を入力したとする。すると、受付部13は、文字「おおさか」の入力を受け付ける。なお、受付部13は、取得基準指定指示は受け付けなかったものとする。
【0196】
次に、地点名称情報取得手段146は、取得位置情報と、受付部13が入力を受け付けた文字である入力文字「おおさか」とを取得する。
【0197】
次に、地点名称情報取得手段146は、図8の各地点情報が有する地点名称情報の読み仮名が、入力文字「おおさか」を含むか否かを判断する。そして、地点名称情報取得手段146は、読み仮名が入力文字「おおさか」を含む図8の「ID=014」、「ID=026」、「ID=033」の地点情報を取得する。
【0198】
次に、距離算出手段142は、取得位置情報が示す位置と、図8の「ID=014」、「ID=026」、「ID=033」の地点情報が有する地点位置情報が示す位置との距離を算出する。
【0199】
次に、地点名称情報取得手段146は、図8の「ID=014」、「ID=026」、「ID=033」の地点情報から、取得位置情報が示す位置の周辺である地点情報を取得する。このとき、地点名称情報取得手段146は、距離算出手段142が算出した距離を用いて、これらの地点情報が、取得位置情報が示す位置の周辺であるか否かを判断する。その結果、地点名称情報取得手段146は、図8の「ID=026」の地点情報を取得したものとする。
【0200】
次に、出力部15は、地点名称情報取得部14が取得した図8の「ID=026」の地点情報が有する地点名称情報を出力する。このときの出力の様子は、例えば、図12と同様である。
【0201】
なお、本具体例のように、地点名称情報取得部14は、地点情報格納部11から地点情報を取得してもよい。この場合、出力部15は、通常、地点名称情報取得部14が取得した地点情報が有する地点名称情報を、入力候補として出力する。
【0202】
また、本具体例のように、地点名称情報取得手段146が、距離を用いて地点名称情報を取得する際、および一致具合を用いて地点名称情報を取得する際、および属性を用いて地点名称情報を取得する際に用いる予め決められた条件は、受付部13が受け付けてもよい。
【0203】
以上、本実施の形態による地点名称出力装置1によれば、位置情報、および入力した文字に対応する地点名称を、入力候補として出力することができる。
【0204】
また、本実施の形態による地点名称出力装置1によれば、現在位置や、目的地などの周辺の地点名称を出力することができる。
【0205】
また、本実施の形態による地点名称出力装置1によれば、予め決められた条件を満たす地点名称を出力することができる。
【0206】
また、本実施の形態による地点名称出力装置1によれば、ユーザは、現在位置や、目的地などの周辺の地点の名称を知ることができる。
【0207】
また、本実施の形態による地点名称出力装置1によれば、ユーザは、指定した条件を満たす地点名称を知ることができる。
【0208】
なお、本実施の形態において、地点名称出力装置1は、地図を示す情報であり、地点を示す地点情報を有する地図情報を格納し得る地図情報格納部を備えていてもよい。また、この場合、出力部15は、地点名称情報取得部14が取得した地点名称情報を、当該地図情報と共に出力してもよい。
【0209】
また、本実施の形態において、出力部15が出力した地点名称情報は、通常、地点名称を選択する指示である地点名称選択指示を受付部13が受け付けることにより、選択される。また、地点名称選択指示により選択された地点名称情報を示す文字は、受付部13がその入力を受け付ける。また、当該受付部13が入力を受け付けた地点名称情報は、地点の検索や、経路探索、経路案内などに使用される。
【0210】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
【0211】
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0212】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0213】
また、上記各実施の形態における地点名称出力装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、地点を示す情報であり、当該地点の名称を示す地点名称情報と、当該地点名称情報に対応する情報であり地点の位置を示す地点位置情報が格納されており、コンピュータを、位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、文字の入力を受け付ける受付部と、前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、前記受付部が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、前記記録媒体から取得する地点名称情報取得部と、前記地点名称情報取得部が取得した地点名称情報を、入力候補として出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0214】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアでしか行われない処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理は少なくとも含まれない。
【0215】
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
【0216】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0217】
また、図13は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の地点名称出力装置等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
【0218】
図13において、コンピュータシステム9は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ9011、FD(Flexible Disk)ドライブ9012を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0219】
図14は、コンピュータシステム9のブロック図である。図14において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012に加えて、CPU(Central Processing Unit)9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read−Only Memory)9014と、CPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM(Random Access Memory)9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク9016と、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012、CPU9013等を相互に接続するバス9017とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
【0220】
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の地点名称出力装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101、またはFD9102に記憶されて、CD−ROMドライブ9011またはFDドライブ9012に挿入され、さらにハードディスク9016に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9016に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9015にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101、FD9102またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0221】
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の地点名称出力装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0222】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0223】
以上のように、本発明にかかる地点名称出力装置は、位置情報、および入力を受け付けた文字に対応する地点名称を出力することができるという効果を有し、ナビゲーション装置における文字入力支援装置等として有用である。
【符号の説明】
【0224】
1 地点名称出力装置
11 地点情報格納部
12 位置情報取得部
13 受付部
14 地点名称情報取得部
15 出力部
141 地域管理情報格納手段
142 距離算出手段
143 地域取得手段
144 一致具合取得手段
145 属性取得手段
146 地点名称情報取得手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置情報と、ユーザが入力した文字に対応する地点名称を出力する地点名称出力装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ユーザが入力した文字に対応する地点情報を出力するナビゲーション装置等が開発されている(非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】“楽ナビ”、[online]、パイオニア株式会社、[2011年5月13日検索]、インターネット[URL:http://pioneer.jp/carrozzeria/rakunavi/]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の地点名称出力装置においては、入力した文字が同じであれば、毎回、同じ地点名称が出力され、現在位置や、目的地の位置などに応じて、出力する地点名称を変更することができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の地点名称出力装置は、地点を示す情報であり、地点の名称を示す地点名称情報と、地点名称情報に対応する情報であり地点の位置を示す地点位置情報とを有する地点情報を格納し得る地点情報格納部と、位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、文字の入力を受け付ける受付部と、位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、受付部が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、地点情報格納部から取得する地点名称情報取得部と、地点名称情報取得部が取得した地点名称情報を、入力候補として出力する出力部とを具備する地点名称出力装置である。
【0006】
このような構成により、位置情報に対応する地点名称情報であり、入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、入力候補として出力することができる。
【0007】
また、本第二の発明の地点名称出力装置は、第一の発明に対して、地点名称情報取得部は、位置情報取得部が取得した位置情報が示す位置と、地点情報格納部に格納されている各地点情報が有する地点位置情報が示す位置との距離を算出する距離算出手段と、距離算出手段が算出した距離が予め決められた条件を満たす地点名称情報であり、受付部が受け付けた文字を含む地点名称情報を、地点情報格納部から取得する地点名称情報取得手段とを具備する地点名称出力装置である。
【0008】
このような構成により、位置情報との距離に関する予め決められた条件を満たす地点名称情報を、入力候補として出力することができる。
【0009】
また、本第三の発明の地点名称出力装置は、第一の発明に対して、地点名称情報取得部は、位置を示す位置情報と、位置情報に対応する地域を示す地域情報とを有する地域管理情報を格納し得る地域管理情報格納手段と、位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地域情報を、地域管理情報格納手段から取得する地域取得手段と、地域取得手段が取得した地域情報に対応する地点名称情報であり、受付部が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、地点情報格納部から取得する地点名称情報取得手段とを具備する地点名称出力装置である。
【0010】
このような構成により、位置情報から特定される地域に対応する地点名称情報を、入力候補として出力することができる。
【0011】
また、本第四の発明の地点名称出力装置は、第一の発明に対して、地点名称情報取得部は、受付部が入力を受け付けた文字と、地点情報格納部に格納されている各地点情報が有する地点名称情報との一致具合を取得する一致具合取得手段と、位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、一致具合取得手段が取得した一致具合が予め決められた条件を満たす地点名称情報を、地点情報格納部から取得する地点名称情報取得手段とを具備する地点名称出力装置である。
【0012】
このような構成により、入力を受け付けた文字との一致具合に関する予め決められた条件を満たす地点名称情報を、入力候補として出力することができる。
【0013】
また、本第五の発明の地点名称出力装置は、第一の発明に対して、地点名称情報取得部は、地点名称情報の属性を、地点情報格納部に格納されている各地点情報が有する地点名称情報から取得する属性取得手段をさらに具備し、地点名称情報取得手段は、属性取得手段が取得した属性が予め決められた条件を満たし、かつ位置情報取得部が取得した位置情報に対応し、かつ受付部が受け付けた文字を含む地点名称情報を、地点情報格納部から取得する地点名称出力装置である。
【0014】
このような構成により、属性に関する予め決められた条件を満たす地点名称情報を、入力候補として出力することができる。
【0015】
また、本第六の発明の地点名称出力装置は、第一から第五いずれかの発明に対して、位置情報取得部は、地点名称出力装置の現在位置を示す位置情報を取得する地点名称出力装置である。
【0016】
このような構成により、現在位置情報に対応する地点名称情報を、入力候補として出力することができる。
【0017】
また、本第七の発明の地点名称出力装置は、第一から第六いずれかの発明に対して、受付部は、位置情報の入力を受け付け、位置情報取得部は、受付部が入力を受け付けた位置情報を取得する地点名称出力装置である。
【0018】
このような構成により、入力を受け付けた位置情報に対応する地点名称情報を、入力候補として出力することができる。
【0019】
また、本第八の発明の地点名称出力装置は、第一から第七いずれかの発明に対して、地点名称情報取得部は、受付部が文字の入力を受け付けるたびに、地点名称情報を取得する地点名称出力装置である。
【0020】
このような構成により、文字の入力を受け付けるたびに、地点名称情報を入力候補として出力することができる。
【0021】
また、本第九の発明の地点名称出力装置は、第一から第七いずれかの発明に対して、受付部は、文字の入力を確定する指示である文字入力確定指示をも受け付け、地点名称情報取得部は、位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、受付部が文字入力確定指示を受け付けるまでに入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を取得する地点名称出力装置である。
【0022】
このような構成により、文字の入力が確定するたびに、地点名称情報を入力候補として出力することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明による地点名称出力装置等によれば、位置情報、および入力を受け付けた文字に対応する地点名称を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】実施の形態1における地点名称出力装置1のブロック図
【図2】同地点名称出力装置1の全体動作について説明するフローチャート
【図3】同地点名称情報の取得処理について説明するフローチャート
【図4】同距離を用いた地点名称情報の取得処理について説明するフローチャート
【図5】同地域情報を用いた地点名称情報の取得処理について説明するフローチャート
【図6】同一致具合を用いた地点名称情報の取得処理について説明するフローチャート
【図7】同属性を用いた地点名称情報の取得処理について説明するフローチャート
【図8】同地点情報の例を示す図
【図9】同地域管理情報の例を示す図
【図10】同地点情報の例を示す図
【図11】同地点情報の例を示す図
【図12】同地点名称情報の出力例を示す図
【図13】同コンピュータシステムの概観図
【図14】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明による地点名称出力装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、所定の情報等が格納され得る格納部等において、当該格納部に情報等が記憶される過程は問わないものとする。例えば、記録媒体を介して情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、通信回線などを介して送信された情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。さらに、入力デバイスを介して入力された情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、本実施の形態において、検索とは、検索対象となる情報から、指定された情報を用いて、当該指定された情報に一致する情報を検知することや、当該検知した情報を取得すること、当該検知した情報に対応付けられた情報を取得することなどを意味し、広く解する。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
【0026】
(実施の形態1)
本実施の形態において、位置情報に対応する地点名称情報であり、ユーザが入力した文字を含む地点名称情報を、入力候補として出力する地点名称出力装置1について説明する。
【0027】
なお、本実施の形態における地点名称出力装置1は、例えば、車や、バイク、自転車などの乗り物に搭載されるカーナビゲーション装置や、携帯型のゲーム機、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などの端末装置、文字入力装置、文字入力補助装置、エディタなどに具備される。
【0028】
図1は、本実施の形態における地点名称出力装置1のブロック図である。地点名称出力装置1は、地点情報格納部11、位置情報取得部12、受付部13、地点名称情報取得部14、出力部15を備える。地点名称情報取得部14は、地域管理情報格納手段141、距離算出手段142、地域取得手段143、一致具合取得手段144、属性取得手段145、地点名称情報取得手段146を備える。
【0029】
地点情報格納部11は、地点を示す1以上の地点情報を格納し得る。当該地点は、通常、地図上の地点であり、例えば、駅や、施設、ランドマーク、観光スポット、寺社、仏閣、飲食店、その他の建造物などである。また、地点情報は、通常、地点の名称を示す地点名称情報と、当該地点の位置を示す地点位置情報などを有する。また、地点情報は、地点を識別するための地点識別子や、地点の地域を示す地点地域情報、地点の種類を示す地点種類情報などを有していてもよい。
【0030】
地点名称情報は、漢字、ひらがな、カタカナ、ローマ字を問わない。また、地点名称情報は、これらの文字の2以上の種類の組み合わせであってもよい。また、地点名称情報は、地点の名称の読み仮名であってもよい。また、地点名称情報は、地点の名称と、当該地点の名称の読み仮名とを有していてもよい。読み仮名は、ひらがな、カタカナ、ローマ字を問わない。また、読み仮名は、これらの文字の2以上の種類の組み合わせであってもよい。
【0031】
また、地点位置情報は、例えば、経緯度を示す経緯度情報や、座標を示す座標情報、高度を示す高度情報などである。
【0032】
また、地点識別子は、例えば、ID情報などである。地点識別子は、地点名称情報であってもよい。また、地点地域情報は、地域を示す地域情報である。地域情報は、例えば、都道府県名や、市区町村名、その他の行政区画名などである。
【0033】
地点情報格納部11は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0034】
位置情報取得部12は、位置を示す位置情報を取得する。当該位置情報は、例えば、経緯度を示す経緯度情報や、地図における座標を示す座標情報、高度を示す高度情報などである。また、当該位置情報は、地点名称出力装置1の現在位置を示す現在位置情報であってもよい。また、当該位置情報は、後述の受付部13が入力を受け付けた位置情報であってもよい。また、当該位置情報は、後述の受付部13が入力を受け付けた地点名称情報に対応する地点位置情報であってもよい。この場合、位置情報取得部12は、通常、受付部13が入力を受け付けた地点名称情報に対応する地点位置情報を、地点情報格納部11から取得する。
【0035】
位置情報取得部12は、通常、いわゆるGPS受信機や、移動体通信用の基地局の位置情報を受信する装置などのハードウェア(専用回路)で実現され得る。また、位置情報取得部12は、MPUやメモリ等から実現されてもよい。位置情報取得部12の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
【0036】
受付部13は、文字の入力や、位置情報の入力、文字入力確定指示などを受け付ける。当該位置情報は、例えば、経路探索における出発地や、経由地、目的地などの位置を示す情報である。また、当該位置情報は、地点情報が有する地点位置情報であってもよい。また、文字入力確定指示とは、文字の入力を確定する指示である。また、受付部13は、取得基準指定指示や、出力順序指定指示などを受け付けてもよい。
【0037】
取得基準指定指示とは、地点名称の取得の基準を指定する指示である。当該指示は、通常、基準情報を有する。基準情報とは、地点名称情報の取得の基準を示す情報であり、何の情報を用いて地点名称情報を取得するかを示す。なお、基準情報の詳細については、地点名称情報取得部14において説明する。
【0038】
また、出力順序指定指示とは、地点名称の出力順序を指定する指示である。当該指示は、通常、順序情報を有する。順序情報とは、地点名称情報の出力の順序を示す情報であり、何の情報に基づいて地点名称情報を出力するかを示す。なお、順序情報の詳細については、出力部15において説明する。
【0039】
また、基準情報と順序情報とは、通常、同様の意味を示す。つまり、基準情報が示す取得の基準と、順序情報が示す出力の順序とは、通常、同一である。
【0040】
また、受付部13は、電源ONの指示や、電源OFFの指示などを受け付けてもよい。また、受付部13は、前述の指示以外の指示を受け付けてもよい。なお、受付部13が当該指示を受け付けた場合、地点名称出力装置1は、通常、当該受け付けた指示に応じた処理を行う。
【0041】
また、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0042】
受付部13における文字、または文字入力確定指示の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるものなど、何でもよい。受付部13は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェアなどで実現され得る。
【0043】
地点名称情報取得部14は、地点情報格納部11から地点名称情報を取得する。地点名称情報取得部14は、通常、まず、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地点情報が有する地点名称情報を、地点情報格納部11から取得する。そして、地点名称情報取得部14は、当該地点名称情報のうち、受付部13が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を取得する。
【0044】
ここで、「位置情報に対応する地点情報」とは、例えば、以下のような地点情報である。
(1)当該位置情報と同一の地点位置情報を有する地点情報
(2)当該位置情報で示される位置の周辺の地点情報
(3)当該位置情報が属する地域内の地点情報
(4)当該位置情報が属する地域と、当該地域に隣接する地域内の地点情報
(5)当該位置情報で示される範囲内の地点情報
【0045】
「周辺」とは、当該位置情報を中心とした予め決められた範囲内を意味する。「周辺」は、例えば、「現在位置から半径500m以内」や、「現在位置から半径1km未満」、「目的地から半径2km以内」、「目的地から半径10km未満」などである。
【0046】
また、「入力を受け付けた文字」とは、例えば、2以上の文字が別の2以上の文字に変換されるような場合における、変換前の文字、および変換後の文字や、文字入力確定指示により入力が確定された文字であり、文字入力確定指示を受け付けるまでに入力を受け付けた文字、いわゆるローマ字入力における子音を示すアルファベットなどを含んでもよい。また、「文字を含む地点名称情報」とは、当該文字に前方一致する地点名称情報や、当該文字に中間一致する地点名称情報、当該文字に後方一致する地点名称情報、当該文字に完全一致する地点名称情報などである。
【0047】
また、地点名称情報取得部14は、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応し、かつ、受付部13が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、地点情報格納部11から取得できればよく、その方法や手順などは問わない。つまり、地点名称情報取得部14は、例えば、まず、受付部13が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を有する地点情報を、地点情報格納部11から取得する。そして、地点名称情報取得部14は、当該地点情報のうち、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地点情報が有する地点名称情報を取得してもよい。
【0048】
また、地点名称情報取得部14は、例えば、距離や、地域情報、一致具合、属性のいずれの情報を用いて地点名称情報を取得するのかを判断し、当該判断結果に応じて、前述の手段により地点名称情報を取得してもよい。例えば、地点情報格納部11に格納されている地点情報のうち、現在位置周辺の地点情報の数が多い場合、地点名称情報取得部14は、距離を用いて地点名称情報を取得すると判断する。また、例えば、地点情報格納部11に格納されている地点情報のうち、現在位置が属する地域に対応する地点情報の数が多い場合、地点名称情報取得部14は、地域情報を用いて地点名称情報を取得すると判断する。また、例えば、地点情報格納部11に格納されている地点情報のうち、受付部13が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を有する地点情報の数が多い場合、地点名称情報取得部14は、一致具合を用いて地点名称情報を取得すると判断する。また、例えば、これらの場合ではない場合、地点名称情報取得部14は、属性を用いて地点名称情報を取得すると判断する。なお、地点名称情報取得部14は、前述の情報の2以上を用いて、地点名称情報を取得すると判断してもよい。また、前述のいずれの情報を用いて地点情報を取得するのかの判断の方法や手順などは、問わない。
【0049】
また、地点名称情報取得部14は、例えば、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報に応じて、前述の手段により地点名称情報を取得してもよい。基準情報は、例えば、現在位置からの距離を用いて地点名称情報を取得することや、現在位置が属する地域を示す地域情報を用いて地点名称情報を取得すること、受付部13が入力を受け付けた文字との一致具合を用いて地点名称情報を取得すること、地点名称情報の属性を用いて地点名称情報を取得することなどを示す。なお、取得基準情報は、これらのうちのいずれかのことを示してもよいし、2以上のことを示してもよい。
【0050】
例えば、基準情報が、距離を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、距離算出手段142は、位置情報取得部12が取得した位置情報が示す位置と、地点情報格納部11に格納されている各地点情報が有する地点位置情報が示す位置との距離を算出する。また、例えば、基準情報が、地域情報を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、地域取得手段143は、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地域情報を取得する。また、例えば、基準情報が、一致具合を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、一致具合取得手段144は、受付部13が入力を受け付けた文字と、地点情報格納部11に格納されている各地点情報が有する地点名称情報との一致具合を取得する。また、例えば、基準情報が、属性を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、属性取得手段145は、地点情報格納部11に格納されている各地点情報が有する地点名称情報の属性を取得する。
【0051】
地点名称情報取得部14は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。地点名称情報取得部14の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0052】
地域管理情報格納手段141は、1以上の地域管理情報を格納し得る。地域管理情報とは、地域位置情報と、当該地域位置情報に対応する地域情報とを有する情報である。当該地域位置情報は、地点の位置を示す1つの位置情報であってもよいし、地域や領域などの範囲を示す2以上の位置情報であってもよい。
【0053】
地域管理情報格納手段141は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0054】
距離算出手段142は、位置情報取得部12が取得した位置情報と、地点情報格納部11に格納されている各地点情報が有する地点位置情報とを用いて、位置情報が示す位置と、各地点位置情報が示す位置との距離を算出する。
【0055】
ここでの距離とは、通常、空間的距離であるが、時間的距離であってもよい。なお、空間的距離、および時間的距離の算出の方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
【0056】
また、距離算出手段142は、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報が、距離を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かを判断してもよい。そして、基準情報が、距離を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、距離算出手段142は、前述の距離を算出する。
【0057】
距離算出手段142は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。距離算出手段142の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0058】
地域取得手段143は、取得位置情報を用いて、当該取得位置情報に対応する地域情報を、地域管理情報格納手段141から取得する。取得位置情報とは、位置情報取得部12が取得した位置情報である。また、「取得位置情報に対応する地域情報」とは、当該取得位置情報により示される位置が属する地域を示す地域情報である。つまり、「取得位置情報に対応する地域情報」とは、取得位置情報と同一の地域位置情報に対応する地域情報、または、取得位置情報が示す位置が、地域位置情報が示す範囲内の位置である地域位置情報に対応する地域情報である。
【0059】
例えば、地域管理情報格納手段141に格納されている地域管理情報が有する地域位置情報が、1つの位置情報である場合、地域取得手段143は、通常、取得位置情報が示す位置が、当該地域位置情報が示す位置と同一であるか否かを判断する。そして、同一である場合、地域取得手段143は、当該地域位置情報に対応する地域情報を、地域管理情報格納手段141から取得する。
【0060】
また、例えば、地域管理情報格納手段141に格納されている地域管理情報が有する地域位置情報が、2以上の位置情報である場合、地域取得手段143は、取得位置情報が示す位置が、当該地域位置情報が示す範囲内の位置であるか否かを判断する。そして、範囲内である場合、地域取得手段143は、当該地域位置情報に対応する地域情報を、地域管理情報格納手段141から取得する。
【0061】
なお、地域取得手段143は、取得位置情報に対応する地域情報を取得できればよく、当該地域情報の取得の方法や手順などは問わない。
【0062】
また、地域取得手段143は、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報が、地域を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かを判断してもよい。そして、基準情報が、地域情報を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、地域取得手段143は、前述の地域情報を取得する。
【0063】
地域取得手段143は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。地域取得手段143の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0064】
一致具合取得手段144は、入力文字と、地点情報格納部11に格納されている各地点情報が有する地点名称情報とを用いて、当該入力文字と当該各地点名称情報との一致具合を取得する。入力文字とは、受付部13が入力を受け付けた文字である。また、「一致具合」とは、例えば、一致の種類や、一致の度合い、一致の位置などである。「一致の種類」は、例えば、完全一致や、前方一致、中間一致、後方一致、不一致などである。また、「一致の度合い」は、例えば、地点名称情報に入力文字が含まれる場合における地点名称情報の文字数に対する入力文字の文字数の割合や、地点名称情報に入力文字が含まれる場合における地点名称情報の文字数と入力文字の文字数の差、地点名称情報に入力文字が含まれる場合における地点名称情報の文字数に対する、地点名称情報の文字数と入力文字の文字数の差の割合などである。また、「一致の位置」は、例えば、地点名称情報に含まれる入力文字の前方からの文字数や、地点名称情報に含まれる入力文字の後方からの文字数、地点名称情報に含まれる入力文字の開始文字の番目、地点名称情報に含まれる入力文字の終了文字の番目などである。
【0065】
また、「一致具合」は、一致の種類や、一致の度合い、一致の位置などのいずれかであってもよいし、これらの2以上であってもよい。2以上の場合、「一致具合」は、例えば、一致の種類や、一致の度合い、一致の位置などを数値化した数値であってもよいし、当該数値から算出された指標値であってもよい。
【0066】
一致の種類についての「数値化」は、例えば、完全一致であれば「1」、前方一致であれば「2」、中間一致であれば「3」、後方一致であれば「4」、不一致であれば「0」とする、などである。また、一致の度合いについての「数値化」は、例えば、前述のような割合や文字数を算出し、その値が小数である場合に整数化すること、などである。また、一致の位置についての「数値化」は、例えば、前述の通りである。
【0067】
また、「数値から算出」は、例えば、前述のようにして数値化した数値を合計することであってもよいし、各数値に係数を掛けた数値を合計することであってもよいし、当該算出の方法や手順などは、問わない。
【0068】
また、一致具合取得手段144は、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報が、一致具合を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かを判断してもよい。そして、基準情報が、一致具合を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、一致具合取得手段144は、前述の一致具合を取得する。
【0069】
一致具合取得手段144は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。一致具合取得手段144の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0070】
属性取得手段145は、地点名称情報の属性を、地点情報格納部11に格納されている各地点情報が有する地点名称情報から取得する。地点名称情報の属性とは、例えば、文字数や、漢字を含む割合、ひらがなを含む割合、カタカナを含む割合、アルファベットを含む割合、選択回数などである。また、地点名称情報の属性は、地点種類情報であってもよい。選択回数は、通常、任意の記憶領域に格納されているが、属性取得手段145が保持していてもよい。また、選択回数は、地点情報格納部11に格納されていてもよい。なお、選択回数の蓄積の方法や手順などは問わない。例えば、選択回数は、受付部13が地点名称情報の入力を受け付けた際に、蓄積されてもよい。
【0071】
また、属性取得手段145は、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報が、属性を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かを判断してもよい。そして、基準情報が、属性を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、属性取得手段145は、前述の属性を取得する。
【0072】
属性取得手段145は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。属性取得手段145の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0073】
地点名称情報取得手段146は、距離算出手段142が算出した距離、または地域取得手段143が取得した地域情報、または一致具合取得手段144が取得した一致具合、または属性取得手段145が取得した属性を用いて、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、入力文字を含む地点名称情報を、地点情報格納部11から取得する。入力文字とは、受付部13が入力を受け付けた文字のことである。また、地点名称情報取得手段146は、通常、これらの手段が算出、または取得した情報に応じて、地点名称情報を取得する。
【0074】
例えば、距離算出手段142が距離を算出した場合、地点名称情報取得手段146は、まず、地点情報格納部11に格納されている各地点情報に対して算出された距離が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。なお、当該距離は、当該条件を満たすほど近いことが好適である。そして、地点名称情報取得手段146は、当該条件を満たす地点情報が有する地点名称情報を、地点情報格納部11から取得する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該各地点名称情報に対し、入力文字を含むか否かを判断する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該地点名称情報から、入力文字を含む地点名称情報を取得する。
【0075】
なお、当該予め決められた条件とは、距離に関する条件であり、例えば、ある距離以下であることや、ある距離以上ある距離未満であること、ある距離以上ある距離以下であること、ある距離以上であることなどである。また、当該予め決められた条件は、例えば、自宅の位置からある距離以上であることや、現在位置からある距離以内であり、かつ、自宅の位置からある距離以上であることなどであってもよい。また、当該条件は、通常、地点名称情報取得手段146が保持しているが、距離算出手段142が保持していてもよい。また、当該条件は、任意の記憶領域に格納されていてもよいし、取得基準指定指示に含まれていてもよい。
【0076】
また、例えば、地域取得手段143が地域情報を取得した場合、地点名称情報取得手段146は、まず、地点情報格納部11に格納されている各地点情報に対し、当該地域情報に対応する地点情報であるか否かを判断する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該地域情報に対応する地点情報が有する地点名称情報を、地点情報格納部11から取得する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該各地点名称情報に対し、入力文字を含むか否かを判断する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該地点名称情報から、入力文字を含む地点名称情報を取得する。
【0077】
また、例えば、一致具合取得手段144が一致具合を取得した場合、地点名称情報取得手段146は、まず、地点情報格納部11に格納されている地点情報に対し、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地点情報であるか否かを判断する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該位置情報に対応する地点情報が有する地点名称情報を、地点情報格納部11から取得する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該各地点名称情報に対して取得された一致具合が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該地点名称情報から、当該条件を満たす地点名称情報を取得する。
【0078】
なお、当該予め決められた条件とは、一致具合に関する条件であり、例えば、一致の度合いや、一致の位置、一致の種類などを示す。また、当該条件は、通常、地点名称情報取得手段146が保持しているが、一致具合取得手段144が保持していてもよい。また、当該情報は、任意の記憶領域に格納されていてもよいし、取得基準指定指示に含まれていてもよい。
【0079】
また、例えば、属性取得手段145が属性を取得した場合、地点名称情報取得手段146は、まず、地点情報格納部11に格納されている地点情報に対し、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地点情報であるか否かを判断する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該位置情報に対応する地点情報が有する地点名称情報を、地点情報格納部11から取得する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該各地点名称情報に対し、入力文字を含むか否かを判断する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該地点名称情報から、入力文字を含む地点名称情報を取得する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該各地点名称情報に対して取得された属性が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。そして、地点名称情報取得手段146は、当該地点名称情報から、当該条件を満たす地点名称情報を取得する。
【0080】
なお、当該予め決められた条件とは、地点名称情報の属性に関する条件であり、例えば、ある文字数以下であることや、ある文字数以上であること、選択回数がある回数以下であること、選択回数がある回数以上であることなどである。また、当該条件は、通常、地点名称情報取得手段146が保持しているが、属性取得手段145が保持していてもよい。また、当該条件は、任意の記憶領域に格納されていてもよし、取得基準指定指示に含まれていてもよい。
【0081】
また、地点名称情報取得手段146は、前述のようにして取得した地点名称情報を、地点名称情報を取得する際に用いた情報に基づいて、ソートしてもよい。例えば、距離を用いて地点名称情報を取得した場合、地点名称情報取得手段146は、当該距離の近い順に、取得した地点名称情報をソートする。また、例えば、地域情報を用いて地点名称情報を取得した場合、地点名称情報取得手段146は、当該地域情報が示す地域ごとに、取得した地点名称情報をソートする。また、例えば、一致具合を用いて地点名称情報を取得した場合、地点名称情報取得手段146は、当該一致具合ごとに、または当該一致具合が示す数値の大きい順に、または当該一致具合が示す指標値が小さい順に、取得した地点名称情報をソートする。また、例えば、属性を用いて地点名称情報を取得した場合、地点名称情報取得手段146は、当該属性ごとに、取得した地点名称情報をソートする。
【0082】
また、地点名称情報取得手段146は、例えば、地域情報が示す地域ごとにソート後、さらにその地域ごとに距離の近い順にソートするなど、2以上の情報に基づいて、取得した地点名称情報をソートしてもよい。なお、ソートの方法や手順などは、問わない。
【0083】
また、地点名称情報取得手段146は、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報に応じて、前述の手段に対して、それぞれの手段が算出または取得する情報を算出または取得するように、指示してもよい。例えば、基準情報が、距離を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、地点名称情報取得手段146は、距離算出手段142に対し、距離を算出するように指示する。また、例えば、基準情報が、地域情報を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、地点名称情報取得手段146は、地域取得手段143に対し、地域情報を取得するように指示する。また、例えば、基準情報が、一致具合を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、地点名称情報取得手段146は、一致具合取得手段144に対し、一致具合を取得するように指示する。また、例えば、基準情報が、属性を用いて地点名称情報を取得することを示す場合、地点名称情報取得手段146は、属性取得手段145に対し、属性を取得するように指示する。
【0084】
また、距離を用いて地点名称情報を取得する場合、地点名称情報取得手段146は、当該距離が予め決められた条件を満たし、かつ、受付部13が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、地点情報格納部11から取得できればよく、その方法や手順などは問わない。
【0085】
また、地域情報を用いて地点名称情報を取得する場合、地点名称情報取得手段146は、当該地域に対応し、かつ、受付部13が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、地点情報格納部11から取得できればよく、その方法や手順などは問わない。
【0086】
また、一致具合を用いて地点名称情報を取得する場合、地点名称情報取得手段146は、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応し、かつ、当該一致具合が予め決められた条件を満たす地点名称情報を、地点情報格納部11から取得できればよく、その方法や手順などは問わない。
【0087】
また、属性を用いて地点名称情報を取得する場合、地点名称情報取得手段146は、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応し、かつ、受付部13が入力を受け付けた文字を含み、かつ、当該属性が予め決められた条件を満たす地点名称情報を、地点情報格納部11から取得できればよく、その方法や手順などは問わない。
【0088】
地点名称情報取得手段146は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。地点名称情報取得手段146の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0089】
なお、地点名称情報取得部14は、前述の各手段が算出または取得した情報のうち、2以上の情報を用いて、地点名称情報を取得してもよい。例えば、地点名称情報取得部14は、以下の様な手順で、地点名称情報を取得してもよい。
(1)地域取得手段143が、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地域情報を、地域管理情報格納手段141から取得する。
(2)地点名称情報取得手段146が、(1)で取得した地域情報に対応する地点情報を、地点情報格納部11から取得する。
(3)距離算出手段142が、(2)で取得した各地点情報が有する地点位置情報が示す位置と、位置情報取得部12が取得した位置情報が示す位置との距離を算出する。
(4)地点名称情報取得手段146が、(2)で取得した地点情報のうち、(3)で取得した距離が予め決められた条件を満たす地点情報が有する地点名称情報を取得する。
【0090】
なお、当該取得の手順は、あくまで例示であり、地点名称情報取得部14が用いる情報については、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0091】
出力部15は、地点名称情報取得部14が取得した地点名称情報を、入力候補として出力する。当該入力候補は、通常、受付部13が受け付ける文字の入力候補である。また、当該入力候補は、例えば、周辺地点の検索や、目的地の検索の際の文字の入力候補であってもよい。
【0092】
また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
【0093】
また、出力部15は、通常、画面上の予め決められた領域に、予め決められた形式にて、地点名称情報を出力するが、地点名称情報の出力の形式や様式などは、問わない。また、出力部15は、地点名称情報取得部14が地点情報を取得した場合は、当該各地点情報が有する地点名称情報を、入力候補として出力する。
【0094】
また、出力部15は、受付部13が受け付けた出力順序指定指示に応じて、地点名称情報を出力してもよい。具体的には、出力部15は、当該出力順序指定指示が有する順序情報に応じて、地点名称情報を出力する。
【0095】
例えば、順序情報が、距離に基づき地点名称情報を出力することを示す場合、出力部15は、距離算出手段142が算出した距離に基づき、地点名称情報を出力する。「距離に基づき」とは、距離の近い順や、距離の遠い順などを意味する。
【0096】
また、例えば、順序情報が、地域に基づき地点名称情報を出力することを示す場合、出力部15は、地域取得手段143が取得した地域情報が示す地域に基づき、地点名称情報を出力する。「地域に基づき」とは、地域ごとや、地域の五十音順などを意味する。
【0097】
また、例えば、順序情報が、受付部13が入力を受け付けた文字との一致具合に基づき地点名称情報を出力することを示す場合、出力部15は、一致具合取得手段144が取得した一致具合に基づき、地点名称情報を出力する。「一致具合に基づき」とは、一致の度合いが高い順や、一致の度合いが低い順、一致の位置が小さい順、一致の位置が大きい順、一致の種類ごとなどを意味する。
【0098】
また、例えば、順序情報が、地点名称情報の属性に基づき地点名称情報を出力することを示す場合、出力部15は、属性取得手段145が取得した属性に基づき、地点名称情報を出力する。「属性に基づき」とは、文字数の多い順や、文字数の少ない順、選択回数が多い順、選択回数が少ない順、漢字を含む割合が多い順、漢字を含む割合が少ない順などを意味する。
【0099】
出力部15は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部15は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
【0100】
次に、地点名称出力装置1の動作について説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。図2は、地点名称出力装置1の全体動作を示すフローチャートである。
【0101】
(ステップS201)受付部13は、文字の入力を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS207に進み、そうでない場合は、ステップS202に進む。
【0102】
(ステップS202)受付部13は、位置情報の入力を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS203に進み、そうでない場合は、ステップS204に進む。
【0103】
(ステップS203)位置情報取得部12は、ステップS202で入力を受け付けた位置情報を取得し、ステップS201に戻る。
【0104】
(ステップS204)受付部13は、指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS205に進み、そうでない場合は、ステップS201に戻る。
【0105】
(ステップS205)受付部13は、ステップS204で受け付けた指示が文字入力確定指示であるか否かを判断する。文字入力確定指示である場合は、ステップS206に進み、そうでない場合は、ステップS207に進む。
【0106】
(ステップS206)地点名称出力装置1は、ステップS204で受け付けた指示に応じた処理を行い、ステップS201に戻る。
【0107】
(ステップS207)位置情報取得部12は、位置情報が取得済みであるか否かを判断する。取得済みである場合は、ステップS209に進み、そうでない場合は、ステップS208に進む。
【0108】
(ステップS208)位置情報取得部12は、現在位置情報を取得する。
【0109】
(ステップS209)地点名称情報取得部14は、地点情報格納部11から、地点名称情報を取得する。この処理の詳細は、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0110】
(ステップS210)出力部15は、ステップS209で取得した地点名称情報を出力し、ステップS201に戻る。
【0111】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0112】
また、図2のフローチャートにおいて、位置情報取得部12は、常に現在位置情報を取得してもよい。このとき、受付部13が位置情報の入力を受け付けた場合、位置情報取得部12は、当該位置情報を取得する。
【0113】
図3は、図2のフローチャートのステップS209の地点名称情報の取得処理を示すフローチャートである。
【0114】
(ステップS301)地点名称情報取得部14は、地点情報格納部11に格納されている地点情報を取得する。ここで、m個の地点情報が取得できたものとする。
【0115】
(ステップS302)地点名称情報取得部14は、ステップS203で取得した位置情報、またはステップS208で取得した現在位置情報を取得する。
【0116】
(ステップS303)地点名称情報取得部14は、ステップS201で入力を受け付けた文字、またはステップS205で受け付けた文字入力確定指示により入力が確定された文字である入力文字を取得する。
【0117】
(ステップS304)地点名称情報取得部14は、受付部13が取得基準指定指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS305に進み、そうでない場合は、ステップS310に進む。
【0118】
(ステップS305)地点名称情報取得部14は、ステップS304で受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報を取得する。
【0119】
(ステップS306)地点名称情報取得部14は、ステップS305で取得した基準情報が、距離を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かを判断する。示す場合は、ステップS310に進み、そうでない場合は、ステップS307に進む。
【0120】
(ステップS307)地点名称情報取得部14は、ステップS305で取得した基準情報が、地域情報を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かを判断する。示す場合は、ステップS311に進み、そうでない場合は、ステップS308に進む。
【0121】
(ステップS308)地点名称情報取得部14は、ステップS305で取得した基準情報が、一致具合を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かを判断する。示す場合は、ステップS312に進み、そうでない場合は、ステップS309に進む。
【0122】
(ステップS309)地点名称情報取得部14は、ステップS305で取得した基準情報が、属性を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かを判断する。示す場合は、ステップS313に進み、そうでない場合は、ステップS310に進む。
【0123】
(ステップS310)地点名称情報取得部14は、距離を用いて地点名称情報を取得し、上位処理にリターンする。この処理の詳細は、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0124】
(ステップS311)地点名称情報取得部14は、地域情報を用いて地点名称情報を取得し、上位処理にリターンする。この処理の詳細は、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0125】
(ステップS312)地点名称情報取得部14は、一致具合を用いて地点名称情報を取得し、上位処理にリターンする。この処理の詳細は、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0126】
(ステップS313)地点名称情報取得部14は、属性を用いて地点名称情報を取得し、上位処理にリターンする。この処理の詳細は、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0127】
なお、図3のフローチャートにおいて、基準情報が距離を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かの判断や、基準情報が地域情報を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かの判断、基準情報が一致具合を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かの判断、基準情報が属性を用いて地点名称情報を取得することを示すか否かの判断の順序は、問わない。
【0128】
図4は、図3のフローチャートのステップS310の距離を用いた地点名称情報の取得処理を示すフローチャートである。
【0129】
(ステップS401)地点名称情報取得手段146は、カウンタcに0をセットする。
【0130】
(ステップS402)地点名称情報取得手段146は、カウンタiに1をセットする。
【0131】
(ステップS403)距離算出手段142は、ステップS302で取得した位置情報が示す位置と、地点情報[i]が有する地点位置情報が示す位置との距離を算出する。
【0132】
(ステップS404)地点名称情報取得手段146は、ステップS403で算出した距離が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS405に進み、そうでない場合は、ステップS408に進む。
【0133】
(ステップS405)地点名称情報取得手段146は、地点情報[i]が有する地点名称情報が、ステップS303で取得した入力文字を含むか否かを判断する。含む場合は、ステップS406に進み、そうでない場合は、ステップS408に進む。
【0134】
(ステップS406)地点名称情報取得手段146は、カウンタcを1インクリメントする。
【0135】
(ステップS407)地点名称情報取得手段146は、地点名称情報[c]に地点情報[i]が有する地点名称情報をセットする。
【0136】
(ステップS408)地点名称情報取得手段146は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS409に進む。
【0137】
(ステップS409)地点名称情報取得手段146は、iを1インクリメントする。
【0138】
なお、図4のフローチャートにおいて、次のように処理を行ってもよい。
(1)地点情報格納部11に格納されているすべての地点情報に対して、位置情報取得部12が取得した位置情報との距離を算出する。
(2)(1)で算出した距離について、予め決められた条件を満たすか否かを判断し、当該条件を満たす距離に対応する地点情報を取得する。
(3)(2)で取得した各地点情報が有する地点名称情報について、入力文字を含むか否かを判断し、含む地点名称情報を取得する。
【0139】
また、図4のフローチャートにおいて、例えば、まず、地点名称情報が入力文字を含むか否かを判断し、含む場合に、距離を算出し、当該距離が予め決められた条件を満たすか否かを判断してもよい。
【0140】
図5は、図3のフローチャートのステップS311の地域情報を用いた地点名称情報の取得処理を示すフローチャートである。
【0141】
(ステップS501)地域取得手段143は、ステップS302で取得した位置情報に対応する地域情報を、地域管理情報格納手段141から取得する。
【0142】
(ステップS502)地点名称情報取得手段146は、カウンタcに0をセットする。
【0143】
(ステップS503)地点名称情報取得手段146は、カウンタiに1をセットする。
【0144】
(ステップS504)地点名称情報取得手段146は、地点情報[i]が有する地点位置情報が、ステップS501で取得した地域情報が示す地域内の位置であるか否かを判断する。地域内の位置である場合は、ステップS505に進み、そうでない場合は、ステップS508に進む。
【0145】
(ステップS505)地点名称情報取得手段146は、地点情報[i]が有する地点名称情報が、ステップS303で取得した入力文字を含むか否かを判断する。含む場合は、ステップS406に進み、そうでない場合は、ステップS408に進む。
【0146】
なお、以降の処理は、図4のフローチャートのステップS406からステップS409までと同様であるので、説明を省略する。
【0147】
なお、図5のフローチャートにおいて、次のように処理を行ってもよい。
(1)位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地域情報を、地域管理情報格納手段141から取得する。
(2)地点情報格納部11に格納されているすべての地点情報に対して、(1)で取得した地域情報で示す地域内の地点であるか否かを判断し、地域内の地点である地点情報を取得する。
(3)(2)で取得した各地点情報が有する地点名称情報について、入力文字を含むか否かを判断し、当該文字を含む地点名称情報を取得する。
【0148】
また、図5のフローチャートにおいて、例えば、まず、位置情報に対応する地域情報を取得し、次に、地点名称情報が入力文字を含むか否かを判断し、含む場合に、当該地点名称情報が、地域情報が示す範囲内にあるか否かを判断してもよい。
【0149】
図6は、図3のフローチャートのステップS312の一致具合を用いた地点名称情報の取得処理を示すフローチャートである。
【0150】
(ステップS601)地点名称情報取得手段146は、カウンタcに0をセットする。
【0151】
(ステップS602)地点名称情報取得手段146は、カウンタiに1をセットする。
【0152】
(ステップS603)地点名称情報取得手段146は、地点情報[i]が、ステップS302で取得した位置情報に対応する地点情報であるか否かを判断する。対応する地点情報である場合は、ステップS604に進み、そうでない場合は、S608に進む。
【0153】
(ステップS604)一致具合取得手段144は、ステップS303で取得した入力文字と、地点情報[i]が有する地点名称情報との一致具合を取得する。
【0154】
(ステップS605)地点名称情報取得手段146は、ステップS604で取得した一致具合が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS606に進み、そうでない場合は、ステップS608に進む。
【0155】
なお、以降の処理は、図4のフローチャートのステップS406からステップS409までと同様であるので、説明を省略する。
【0156】
なお、図6のフローチャートにおいて、次のように処理を行ってもよい。
(1)地点情報格納部11に格納されているすべての地点情報に対して、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地点情報であるか否かを判断し、対応する地点情報を取得する。
(2)受付部13が入力を受け付けた文字である入力文字と、(1)で取得した各地点情報が有する地点名称情報との一致具合を取得する。
(3)(2)で取得した一致具合について、予め決められた条件を満たすか否かを判断し、当該条件を満たす一致具合に対応する地点名称情報を取得する。
【0157】
また、図6のフローチャートにおいて、例えば、まず、地点名称情報と入力文字との一致具合を取得し、当該一致具合が、予め決められた条件を満たすか否かを判断し、満たす場合に、当該地点名称情報が、位置情報に対応するか否かを判断してもよい。
【0158】
図7は、図3のフローチャートのステップS313の属性を用いた地点名称情報の取得処理を示すフローチャートである。
【0159】
(ステップS701)地点名称情報取得手段146は、カウンタcに0をセットする。
【0160】
(ステップS702)地点名称情報取得手段146は、カウンタiに1をセットする。
【0161】
(ステップS703)地点名称情報取得手段146は、地点情報[i]が、ステップS302で取得した位置情報に対応する地点情報であるか否かを判断する。対応する地点情報である場合は、ステップS704に進み、そうでない場合は、S709に進む。
【0162】
(ステップS704)地点名称情報取得手段146は、地点情報[i]が有する地点名称情報が、ステップS303で取得した入力文字を含むか否かを判断する。含む場合は、ステップS705に進み、そうでない場合は、ステップS709に進む。
【0163】
(ステップS705)属性取得手段145は、地点情報[i]が有する地点名称情報の属性を取得する。
【0164】
(ステップS706)地点名称情報取得手段146は、ステップS705で取得した属性が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS707に進み、そうでない場合は、ステップS709に進む。
【0165】
なお、以降の処理は、図4のフローチャートのステップS406からステップS409までと同様であるので、説明を省略する。
【0166】
なお、図7のフローチャートにおいて、次のように処理を行ってもよい。
(1)地点情報格納部11に格納されているすべての地点情報に対して、位置情報取得部12が取得した位置情報に対応する地点情報であるか否かを判断し、対応する地点情報を取得する。
(2)(1)で取得した各地点情報が有する地点名称情報について、入力文字を含むか否かを判断し、含む地点名称情報を取得する。
(3)(2)で取得した各地点名称情報について、属性を取得する。
(4)(3)で取得した属性について、予め決められた条件を満たすか否かを判断し、当該条件を満たす属性に対応する地点名称情報を取得する。
【0167】
また、図7のフローチャートにおいて、例えば、まず、地点名称情報が入力文字を含むか否かを判断し、含む場合に、当該地点名称情報が、位置情報に対応するか否かを判断し、対応する場合に、属性を取得し、当該属性が予め決められた条件を満たすか否かを判断してもよい。
【0168】
(具体例)
次に、地点名称出力装置1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、地点名称出力装置1は、自動車に搭載されているナビゲーション装置(以下、カーナビ)が有する文字入力補助装置であるものとする。また、地点情報格納部11には、図8に示す地点情報が格納されているものとする。当該地点情報は、各レコードを一意に特定するためのIDと、地点名称情報と、地点名称情報の読み仮名と、地点位置情報とを有する。また、地域管理情報格納手段141には、図9に示す地域管理情報が格納されているものとする。当該地域管理情報は、各レコードを一意に特定するためのIDと、地域情報と、当該地域情報で示される地域の範囲を示す2つの位置情報とを有する。また、位置情報取得部12は、常に、カーナビの現在位置を取得しているものとする。
【0169】
(例1)
まず、ユーザが、カーナビの電源がONになっている状態で、現在位置周辺の地点を検索するための操作を行い、地点の名称の読み仮名の一部である「こうべ」を入力したとする。このとき、ユーザは、現在位置から半径5km以内にある地点名称情報を出力するように指定したとする。すると、受付部13は、基準情報「距離」を有する取得基準指定指示と、文字「こうべ」の入力を受け付ける。
【0170】
次に、地点名称情報取得手段146は、位置情報取得部12が常に取得しているカーナビの現在位置情報と、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報「距離」と、受付部13が入力を受け付けた文字である入力文字「こうべ」と、を取得する。
【0171】
次に、距離算出手段142は、基準情報「距離」に応じて、現在位置情報が示す位置と、図8のすべての地点情報が有する地点位置情報が示す位置との距離を算出する。
【0172】
次に、地点名称情報取得手段146は、図8の地点情報のうち、距離算出手段142が算出した距離が、予め決められた条件を満たす地点情報を取得する。ここで、地点名称情報取得手段146が、ユーザが指定した条件「距離:5km以内」を保持していたとする。すると、地点名称情報取得手段146は、図8の地点情報のうち、距離算出手段142が算出した距離が「5km以内」である地点情報を取得する。ここで、地点名称情報取得手段146は、図8の地点情報のうち、「ID=012」、「ID=014」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報を取得したものとする。
【0173】
次に、地点名称情報取得手段146は、入力文字「こうべ」を地点名称情報の読み仮名に含む地点情報を、取得した図8の「ID=012」、「ID=014」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報から取得する。このとき、地点名称情報取得手段146は、当該各地点名称情報の読み仮名が、入力文字「こうべ」を含むか否かを判断する。その結果、地点名称情報取得手段146は、図10に示す地点情報を取得したものとする。
【0174】
次に、出力部15は、地点名称情報取得部14が取得した図10の地点情報が有する地点名称情報を出力する。このときの出力の様子は、例えば、図12のようになる。
【0175】
(例2)
まず、ユーザが、カーナビの電源がONになっている状態で、現在位置が属する地域にある地点を検索するための操作を行い、地点の名称の読み仮名の一部である「こうべ」を入力したとする。すると、受付部13は、基準情報「地域」を有する取得基準指定指示と、文字「こうべ」の入力を受け付ける。
【0176】
次に、地点名称情報取得手段146は、位置情報取得部12が常に取得しているカーナビの現在位置情報と、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報「地域」と、受付部13が入力を受け付けた文字である入力文字「こうべ」と、を取得する。
【0177】
次に、地域取得手段143は、基準情報「地域」に応じて、現在位置情報に対応する地域情報を、図9の地域管理情報から取得する。このとき、地域取得手段143は、地域管理情報が有する2つの位置情報で示される範囲に、現在位置情報が含まれているか否かを判断する。その結果、地域取得手段143は、図9の「ID=038」の地域情報である「神戸」を取得したものとする。
【0178】
次に、地点名称情報取得手段146は、図8の地点情報のうち、地域情報「神戸」に対応する地点情報を取得する。このとき、地点名称情報取得手段146は、図8の各地点情報が有する地点位置情報が示す位置が、地域情報「神戸」に対応する図9の「ID=038」の地域管理情報が有する2つの位置情報が示す範囲内の位置であるか否かを判断する。その結果、地点名称情報取得手段146は、図8の地点情報のうち、「ID=012」、「ID=014」、「ID=015」、「ID=024」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報を取得したものとする。
【0179】
次に、地点名称情報取得手段146は、入力文字「こうべ」を地点名称情報の読み仮名に含む地点情報を、取得した図8の「ID=012」、「ID=014」、「ID=015」、「ID=024」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報から取得する。このとき、地点名称情報取得手段146は、当該各地点名称情報の読み仮名が、入力文字「こうべ」を含むか否かを判断する。その結果、地点名称情報取得手段146は、図11に示す地点情報を取得したものとする。
【0180】
次に、出力部15は、地点名称情報取得部14が取得した図11の地点情報が有する地点名称情報を出力する。このときの出力の様子は、例えば、図12と同様である。
【0181】
(例3)
まず、ユーザが、カーナビの電源がONになっている状態で、現在位置周辺の地点を検索するための操作を行い、地点の名称の読み仮名の一部である「こうべ」を入力したとする。このとき、ユーザは、読み仮名が、入力した文字に前方一致する地点名称情報を出力するように指定したとする。すると、受付部13は、基準情報「一致具合」を有する取得基準指定指示と、文字「こうべ」の入力を受け付ける。
【0182】
次に、地点名称情報取得手段146は、位置情報取得部12が常に取得しているカーナビの現在位置情報と、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報「一致具合」と、受付部13が入力を受け付けた文字である入力文字「こうべ」と、を取得する。
【0183】
次に、地点名称情報取得手段146は、取得した現在位置情報に対応する地点情報を、図8の地点情報から取得する。このとき、地点名称情報取得手段146は、図8の各地点情報が有する地点位置情報が、現在位置情報に対応するか否かを判断する。その結果、地点名称情報取得手段146は、図8の地点情報のうち、「ID=012」、「ID=014」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報を取得したものとする。
【0184】
次に、一致具合取得手段144は、基準情報「一致具合」に応じて、入力文字と、図8の「ID=012」、「ID=014」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報との一致具合を取得する。
【0185】
次に、地点名称情報取得手段146は、図8の「ID=012」、「ID=014」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報のうち、一致具合取得手段144が取得した一致具合が、予め決められた条件を満たす地点情報を取得する。ここで、地点名称情報取得手段146が、ユーザが指定した条件「一致具合:前方一致」を保持していたとする。すると、地点名称情報取得手段146は、図8の「ID=012」、「ID=014」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報のうち、一致具合取得手段144が取得した一致具合が「前方一致」である地点情報を取得する。その結果、地点名称情報取得手段146は、図10に示す地点情報を取得したものとする。
【0186】
次に、出力部15は、地点名称情報取得部14が取得した図10の地点情報が有する地点名称情報を出力する。このときの出力の様子は、例えば、図12のようになる。
【0187】
(例4)
まず、ユーザが、カーナビの電源がONになっている状態で、現在位置周辺の地点を検索するための操作を行い、地点の名称の読み仮名の一部である「こうべ」を入力したとする。このとき、ユーザは、読み仮名が、8文字以内である地点名称情報を出力するように指定したとする。すると、受付部13は、基準情報「文字数」を有する取得基準指定指示と、文字「こうべ」の入力を受け付ける。
【0188】
次に、地点名称情報取得手段146は、位置情報取得部12が常に取得しているカーナビの現在位置情報と、受付部13が受け付けた取得基準指定指示が有する基準情報「属性」と、受付部13が入力を受け付けた文字である入力文字「こうべ」とを取得する。
【0189】
次に、地点名称情報取得手段146は、取得した現在位置情報に対応する地点情報を、図8の地点情報から取得する。このとき、地点名称情報取得手段146は、図8の各地点情報が有する地点位置情報が、現在位置情報に対応するか否かを判断する。その結果、地点名称情報取得手段146は、図8の地点情報のうち、「ID=012」、「ID=014」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報を取得したものとする。
【0190】
次に、地点名称情報取得手段146は、入力文字「こうべ」を地点名称情報の読み仮名に含む地点情報を、取得した図8の「ID=012」、「ID=014」、「ID=025」、「ID=026」、「ID=034」の地点情報から取得する。このとき、地点名称情報取得手段146は、当該各地点名称情報の読み仮名が、入力文字「こうべ」を含むか否かを判断する。その結果、地点名称情報取得手段146は、図8の地点情報のうち、「ID=012」、「ID=025」、「ID=034」の地点情報を取得したものとする。
【0191】
次に、属性取得手段145は、基準情報「文字数」に応じて、図8の「ID=012」、「ID=025」、「ID=034」の地点情報が有する地点名称情報の文字数を取得する。
【0192】
次に、地点名称情報取得手段146は、図8の「ID=012」、「ID=025」、「ID=034」の地点情報のうち、属性取得手段145が取得した文字数が、予め決められた条件を満たす地点情報を取得する。ここで、地点名称情報取得手段146が、ユーザが指定した条件「文字数:8文字以内」を保持していたとする。すると、地点名称情報取得手段146は、図8の「ID=012」、「ID=025」、「ID=034」の地点情報のうち、属性取得手段145が取得した文字数が「8文字以内」である地点情報を取得する。その結果、地点名称情報取得手段146は、図10に示す地点情報を取得したものとする。
【0193】
次に、出力部15は、地点名称情報取得部14が取得した図10の地点情報が有する地点名称情報を出力する。このときの出力の様子は、例えば、図12のようになる。
【0194】
(例5)
まず、ユーザが、カーナビの電源がONになっている状態で、目的地として「奈良仏寺公園」を設定したとする。すると、受付部13は、地点名称情報「奈良仏寺公園」の入力を受け付ける。そして、位置情報取得部12は、当該地点名称情報「奈良仏寺公園」に対応する地点位置情報を、図8の地点情報から取得する。このとき、位置情報取得部12は、図8の「ID=023」の地点位置情報を取得する。また、この地点位置情報を、取得位置情報とする。
【0195】
次に、ユーザが、当該目的地周辺の地点を検索するための操作を行い、地点の名称の読み仮名の一部である「おおさか」を入力したとする。すると、受付部13は、文字「おおさか」の入力を受け付ける。なお、受付部13は、取得基準指定指示は受け付けなかったものとする。
【0196】
次に、地点名称情報取得手段146は、取得位置情報と、受付部13が入力を受け付けた文字である入力文字「おおさか」とを取得する。
【0197】
次に、地点名称情報取得手段146は、図8の各地点情報が有する地点名称情報の読み仮名が、入力文字「おおさか」を含むか否かを判断する。そして、地点名称情報取得手段146は、読み仮名が入力文字「おおさか」を含む図8の「ID=014」、「ID=026」、「ID=033」の地点情報を取得する。
【0198】
次に、距離算出手段142は、取得位置情報が示す位置と、図8の「ID=014」、「ID=026」、「ID=033」の地点情報が有する地点位置情報が示す位置との距離を算出する。
【0199】
次に、地点名称情報取得手段146は、図8の「ID=014」、「ID=026」、「ID=033」の地点情報から、取得位置情報が示す位置の周辺である地点情報を取得する。このとき、地点名称情報取得手段146は、距離算出手段142が算出した距離を用いて、これらの地点情報が、取得位置情報が示す位置の周辺であるか否かを判断する。その結果、地点名称情報取得手段146は、図8の「ID=026」の地点情報を取得したものとする。
【0200】
次に、出力部15は、地点名称情報取得部14が取得した図8の「ID=026」の地点情報が有する地点名称情報を出力する。このときの出力の様子は、例えば、図12と同様である。
【0201】
なお、本具体例のように、地点名称情報取得部14は、地点情報格納部11から地点情報を取得してもよい。この場合、出力部15は、通常、地点名称情報取得部14が取得した地点情報が有する地点名称情報を、入力候補として出力する。
【0202】
また、本具体例のように、地点名称情報取得手段146が、距離を用いて地点名称情報を取得する際、および一致具合を用いて地点名称情報を取得する際、および属性を用いて地点名称情報を取得する際に用いる予め決められた条件は、受付部13が受け付けてもよい。
【0203】
以上、本実施の形態による地点名称出力装置1によれば、位置情報、および入力した文字に対応する地点名称を、入力候補として出力することができる。
【0204】
また、本実施の形態による地点名称出力装置1によれば、現在位置や、目的地などの周辺の地点名称を出力することができる。
【0205】
また、本実施の形態による地点名称出力装置1によれば、予め決められた条件を満たす地点名称を出力することができる。
【0206】
また、本実施の形態による地点名称出力装置1によれば、ユーザは、現在位置や、目的地などの周辺の地点の名称を知ることができる。
【0207】
また、本実施の形態による地点名称出力装置1によれば、ユーザは、指定した条件を満たす地点名称を知ることができる。
【0208】
なお、本実施の形態において、地点名称出力装置1は、地図を示す情報であり、地点を示す地点情報を有する地図情報を格納し得る地図情報格納部を備えていてもよい。また、この場合、出力部15は、地点名称情報取得部14が取得した地点名称情報を、当該地図情報と共に出力してもよい。
【0209】
また、本実施の形態において、出力部15が出力した地点名称情報は、通常、地点名称を選択する指示である地点名称選択指示を受付部13が受け付けることにより、選択される。また、地点名称選択指示により選択された地点名称情報を示す文字は、受付部13がその入力を受け付ける。また、当該受付部13が入力を受け付けた地点名称情報は、地点の検索や、経路探索、経路案内などに使用される。
【0210】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
【0211】
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0212】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0213】
また、上記各実施の形態における地点名称出力装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、地点を示す情報であり、当該地点の名称を示す地点名称情報と、当該地点名称情報に対応する情報であり地点の位置を示す地点位置情報が格納されており、コンピュータを、位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、文字の入力を受け付ける受付部と、前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、前記受付部が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、前記記録媒体から取得する地点名称情報取得部と、前記地点名称情報取得部が取得した地点名称情報を、入力候補として出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0214】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアでしか行われない処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理は少なくとも含まれない。
【0215】
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
【0216】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0217】
また、図13は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の地点名称出力装置等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
【0218】
図13において、コンピュータシステム9は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ9011、FD(Flexible Disk)ドライブ9012を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0219】
図14は、コンピュータシステム9のブロック図である。図14において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012に加えて、CPU(Central Processing Unit)9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read−Only Memory)9014と、CPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM(Random Access Memory)9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク9016と、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012、CPU9013等を相互に接続するバス9017とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
【0220】
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の地点名称出力装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101、またはFD9102に記憶されて、CD−ROMドライブ9011またはFDドライブ9012に挿入され、さらにハードディスク9016に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9016に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9015にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101、FD9102またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0221】
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の地点名称出力装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0222】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0223】
以上のように、本発明にかかる地点名称出力装置は、位置情報、および入力を受け付けた文字に対応する地点名称を出力することができるという効果を有し、ナビゲーション装置における文字入力支援装置等として有用である。
【符号の説明】
【0224】
1 地点名称出力装置
11 地点情報格納部
12 位置情報取得部
13 受付部
14 地点名称情報取得部
15 出力部
141 地域管理情報格納手段
142 距離算出手段
143 地域取得手段
144 一致具合取得手段
145 属性取得手段
146 地点名称情報取得手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地点を示す情報であり、当該地点の名称を示す地点名称情報と、当該地点名称情報に対応する情報であり地点の位置を示す地点位置情報とを有する地点情報を格納し得る地点情報格納部と、
位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
文字の入力を受け付ける受付部と、
前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、前記受付部が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、前記地点情報格納部から取得する地点名称情報取得部と、
前記地点名称情報取得部が取得した地点名称情報を、入力候補として出力する出力部とを具備する地点名称出力装置。
【請求項2】
前記地点名称情報取得部は、
前記位置情報取得部が取得した位置情報が示す位置と、前記地点情報格納部に格納されている各地点情報が有する地点位置情報が示す位置との距離を算出する距離算出手段と、
前記距離算出手段が算出した距離が予め決められた条件を満たす地点名称情報であり、前記受付部が受け付けた文字を含む地点名称情報を、前記地点情報格納部から取得する地点名称情報取得手段とを具備する請求項1記載の地点名称出力装置。
【請求項3】
前記地点名称情報取得部は、
位置を示す位置情報と、当該位置情報に対応する地域を示す地域情報とを有する地域管理情報を格納し得る地域管理情報格納手段と、
前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地域情報を、前記地域管理情報格納手段から取得する地域取得手段と、
前記地域取得手段が取得した地域情報に対応する地点名称情報であり、前記受付部が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、前記地点情報格納部から取得する地点名称情報取得手段とを具備する請求項1記載の地点名称出力装置。
【請求項4】
前記地点名称情報取得部は、
前記受付部が入力を受け付けた文字と、前記地点情報格納部に格納されている各地点情報が有する地点名称情報との一致具合を取得する一致具合取得手段と、
前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、前記一致具合取得手段が取得した一致具合が予め決められた条件を満たす地点名称情報を、前記地点情報格納部から取得する地点名称情報取得手段とを具備する請求項1記載の地点名称出力装置。
【請求項5】
前記地点名称情報取得部は、
地点名称情報の属性を、前記地点情報格納部に格納されている各地点情報が有する地点名称情報から取得する属性取得手段をさらに具備し、
前記地点名称情報取得手段は、
前記属性取得手段が取得した属性が予め決められた条件を満たし、かつ前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応し、かつ前記受付部が受け付けた文字を含む地点名称情報を、前記地点情報格納部から取得する請求項1記載の地点名称出力装置。
【請求項6】
前記位置情報取得部は、
前記地点名称出力装置の現在位置を示す位置情報を取得する請求項1から請求項5いずれか記載の地点名称出力装置。
【請求項7】
前記受付部は、
前記位置情報の入力を受け付け、
前記位置情報取得部は、
前記受付部が入力を受け付けた位置情報を取得する請求項1から請求項6いずれか記載の地点名称出力装置。
【請求項8】
前記地点名称情報取得部は、
前記受付部が文字の入力を受け付けるたびに、前記地点名称情報を取得する請求項1から請求項7いずれか記載の地点名称出力装置。
【請求項9】
前記受付部は、
文字の入力を確定する指示である文字入力確定指示をも受け付け、
前記地点名称情報取得部は、
前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、前記受付部が文字入力確定指示を受け付けるまでに入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を取得する請求項1から請求項7いずれか記載の地点名称出力装置。
【請求項10】
前記請求項1から請求項9いずれか記載の地点名称出力装置を具備するナビゲーション装置。
【請求項11】
記録媒体に、
地点を示す情報であり、当該地点の名称を示す地点名称情報と、当該地点名称情報に対応する情報であり地点の位置を示す地点位置情報が格納されており、
位置情報取得部と、受付部と、地点名称情報取得部と、出力部とを用いて行う地点名称出力方法であって、
前記位置情報取得部が、位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記受付部が、文字の入力を受け付ける受付ステップと、
前記地点名称情報取得部が、前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、前記受付部が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、前記記録媒体から取得する地点名称情報取得ステップと、
前記出力部が、前記地点名称情報取得部が取得した地点名称情報を、入力候補として出力する出力ステップとを具備する地点名称出力方法。
【請求項12】
記録媒体に、
地点を示す情報であり、当該地点の名称を示す地点名称情報と、当該地点名称情報に対応する情報であり地点の位置を示す地点位置情報が格納されており、
コンピュータを、
位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
文字の入力を受け付ける受付部と、
前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、前記受付部が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、前記記録媒体から取得する地点名称情報取得部と、
前記地点名称情報取得部が取得した地点名称情報を、入力候補として出力する出力部として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
地点を示す情報であり、当該地点の名称を示す地点名称情報と、当該地点名称情報に対応する情報であり地点の位置を示す地点位置情報とを有する地点情報を格納し得る地点情報格納部と、
位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
文字の入力を受け付ける受付部と、
前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、前記受付部が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、前記地点情報格納部から取得する地点名称情報取得部と、
前記地点名称情報取得部が取得した地点名称情報を、入力候補として出力する出力部とを具備する地点名称出力装置。
【請求項2】
前記地点名称情報取得部は、
前記位置情報取得部が取得した位置情報が示す位置と、前記地点情報格納部に格納されている各地点情報が有する地点位置情報が示す位置との距離を算出する距離算出手段と、
前記距離算出手段が算出した距離が予め決められた条件を満たす地点名称情報であり、前記受付部が受け付けた文字を含む地点名称情報を、前記地点情報格納部から取得する地点名称情報取得手段とを具備する請求項1記載の地点名称出力装置。
【請求項3】
前記地点名称情報取得部は、
位置を示す位置情報と、当該位置情報に対応する地域を示す地域情報とを有する地域管理情報を格納し得る地域管理情報格納手段と、
前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地域情報を、前記地域管理情報格納手段から取得する地域取得手段と、
前記地域取得手段が取得した地域情報に対応する地点名称情報であり、前記受付部が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、前記地点情報格納部から取得する地点名称情報取得手段とを具備する請求項1記載の地点名称出力装置。
【請求項4】
前記地点名称情報取得部は、
前記受付部が入力を受け付けた文字と、前記地点情報格納部に格納されている各地点情報が有する地点名称情報との一致具合を取得する一致具合取得手段と、
前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、前記一致具合取得手段が取得した一致具合が予め決められた条件を満たす地点名称情報を、前記地点情報格納部から取得する地点名称情報取得手段とを具備する請求項1記載の地点名称出力装置。
【請求項5】
前記地点名称情報取得部は、
地点名称情報の属性を、前記地点情報格納部に格納されている各地点情報が有する地点名称情報から取得する属性取得手段をさらに具備し、
前記地点名称情報取得手段は、
前記属性取得手段が取得した属性が予め決められた条件を満たし、かつ前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応し、かつ前記受付部が受け付けた文字を含む地点名称情報を、前記地点情報格納部から取得する請求項1記載の地点名称出力装置。
【請求項6】
前記位置情報取得部は、
前記地点名称出力装置の現在位置を示す位置情報を取得する請求項1から請求項5いずれか記載の地点名称出力装置。
【請求項7】
前記受付部は、
前記位置情報の入力を受け付け、
前記位置情報取得部は、
前記受付部が入力を受け付けた位置情報を取得する請求項1から請求項6いずれか記載の地点名称出力装置。
【請求項8】
前記地点名称情報取得部は、
前記受付部が文字の入力を受け付けるたびに、前記地点名称情報を取得する請求項1から請求項7いずれか記載の地点名称出力装置。
【請求項9】
前記受付部は、
文字の入力を確定する指示である文字入力確定指示をも受け付け、
前記地点名称情報取得部は、
前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、前記受付部が文字入力確定指示を受け付けるまでに入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を取得する請求項1から請求項7いずれか記載の地点名称出力装置。
【請求項10】
前記請求項1から請求項9いずれか記載の地点名称出力装置を具備するナビゲーション装置。
【請求項11】
記録媒体に、
地点を示す情報であり、当該地点の名称を示す地点名称情報と、当該地点名称情報に対応する情報であり地点の位置を示す地点位置情報が格納されており、
位置情報取得部と、受付部と、地点名称情報取得部と、出力部とを用いて行う地点名称出力方法であって、
前記位置情報取得部が、位置を示す位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記受付部が、文字の入力を受け付ける受付ステップと、
前記地点名称情報取得部が、前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、前記受付部が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、前記記録媒体から取得する地点名称情報取得ステップと、
前記出力部が、前記地点名称情報取得部が取得した地点名称情報を、入力候補として出力する出力ステップとを具備する地点名称出力方法。
【請求項12】
記録媒体に、
地点を示す情報であり、当該地点の名称を示す地点名称情報と、当該地点名称情報に対応する情報であり地点の位置を示す地点位置情報が格納されており、
コンピュータを、
位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
文字の入力を受け付ける受付部と、
前記位置情報取得部が取得した位置情報に対応する地点名称情報であり、前記受付部が入力を受け付けた文字を含む地点名称情報を、前記記録媒体から取得する地点名称情報取得部と、
前記地点名称情報取得部が取得した地点名称情報を、入力候補として出力する出力部として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−36763(P2013−36763A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−170698(P2011−170698)
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(504050275)株式会社 ミックウェア (42)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(504050275)株式会社 ミックウェア (42)
【Fターム(参考)】
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