説明

地点検索装置、地点検索方法及びコンピュータプログラム

【課題】ユーザの希望する地点情報を優先的に表示させることを可能とした地点検索装置、地点検索方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】液晶ディスプレイ15に表示された地点検索画面60において地点の検索を行う際に、現在までに文字表示部65に入力された文字列を含む地点情報である候補地点情報を、候補地点情報表示部67に対して優先度の高い順に所定数(例えば6個)表示する。また、最後に入力された文字入力キー61が所定時間(例えば2秒)以上継続して押下されたと判定された場合には、該優先度の判定基準を判定基準切替順序テーブル32に従って複数の基準の内で切り替えるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字入力キーを用いて入力した文字列に基づいて地点情報を検索する地点検索装置、地点検索方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の走行案内を行い、運転者が所望の目的地に容易に到着できるようにしたナビゲーション装置が車両に搭載されていることが多い。ここで、ナビゲーション装置とは、GPS受信機などにより自車の現在位置を検出し、その現在位置に対応する地図データをDVD−ROMやHDDなどの記録媒体またはネットワークを通じて取得して液晶モニタに表示することが可能な装置である。更に、かかるナビゲーション装置では、自車の現在位置の周辺にある地点に関する地点情報を検索したり、検索した地点情報の地点を目的地に設定して目的地までの経路を案内することも行われている。
【0003】
ここで、上記ナビゲーション装置では、地点情報の検索を行う場合に、名称、住所、電話番号等の検索条件をナビゲーション装置に入力する必要がある。そして、ユーザは検索条件を入力する際に、画面上に複数表示された複数の文字入力キーを操作することによって、文字を入力する。その結果、ナビゲーション装置に記憶された多数の地点情報の内から、入力された文字列を含む地点情報が検索され、検索された地点情報の一覧がユーザに案内される。また、近年は携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ等においても上記ナビゲーション装置と同様の地点情報の検索機能を有するものがある。
【0004】
ここで、従来より上記ナビゲーション装置等における地点情報の検索操作の利便性を向上させる為の様々な技術が提案されている。例えば、特開2009−14704号公報では、複数の地点名称に共通する文字列(「すーぱ−」、「だいがく」、「せんたー」等)をキーワードとして保存し、現在までに入力された文字列を含むキーワードを入力候補として表示する技術が記載されている。また、キーワードを入力候補として表示する際には、現在の状況(時刻、季節、天気等)に基づいて表示対象となる各キーワードに優先順位を設定し(例えば、夏であれば「きゃんぷ」や「ぷーる」に高い優先順位を設定する)、優先順位の高い順に表示することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3858542号(第11頁〜第13頁、図7)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1の記載の技術では、現在の状況(時刻、季節、天気等)に基づいてナビゲーション装置側で各キーワードの優先順位が決定されるので、ユーザの希望するキーワードが優先的に表示されない場合も多かった。このように、入力された文字列を含む文字列を入力候補文字列として表示する技術では、ユーザの希望する入力候補文字列を選択する為の選択操作が逆に複雑化する虞があった。
【0007】
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、地点情報の検索を行う場合に、現在までに入力された文字列を含む地点情報を表示することが可能となるとともに、表示対象となる地点情報が複数ある場合の表示優先度の判定基準を、文字入力キーの操作に基づいて容易に切り替えることが可能であり、ユーザの希望する地点情報を優先的に表示させることを可能とした地点検索装置、地点検索方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため本願の請求項1に係る地点検索装置(1)は、地点に関する地点情報を記憶する地点情報記憶媒体(12)と、文字を入力する文字入力キー(61)と、前記文字入力キーが押下された場合に、押下された前記文字入力キーに対応する文字を入力する文字入力手段(43)と、前記文字入力手段により入力された文字からなる文字列を含む前記地点情報を前記地点情報記憶媒体に記憶された前記地点情報から検索する地点検索手段(44)と、前記地点検索手段によって検索された前記地点情報を、表示装置(15)に対して優先度が高い前記地点情報から順に所定数表示する地点候補表示手段(45)と、最後に入力された前記文字入力キーが所定時間以上継続して押下されたか否か判定する継続判定手段(46)と、前記地点候補表示手段が前記地点情報を表示するための前記優先度の判定基準を切り替える判定基準切替手段(47)と、を有し、前記判定基準切替手段は、前記継続判定手段によって最後に入力された前記文字入力キーが所定時間以上継続して押下されたと判定された場合に、前記優先度の判定基準を切り替え、前記地点候補表示手段は、前記判定基準切替手段によって切り替えられた前記優先度の判断基準で前記地点情報を表示することを特徴とする。
尚、「地点」とは、出発地、目的地、案内対象となる施設等が該当する。
【0009】
また、請求項2に係る地点検索装置(1)は、請求項1に記載の地点検索装置において、前記地点候補表示手段(45)は、前記判定基準切替手段(47)により前記判定基準が切り替えられた場合に、既に表示された前記地点情報を除いて、優先度が高い前記地点情報から順に所定数表示することを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に係る地点検索装置(1)は、請求項1又は請求項2に記載の地点検索装置において、前記地点を目的地に設定する目的地設定手段(41)を有し、前記地点情報は、前記地点が過去に目的地に設定された回数に関する情報を含み、前記判定基準切替手段(47)は、複数の判定基準の内で前記優先度の判定基準を切り替え、前記複数の判定基準は、過去に目的地に設定された回数が多い程、優先度を高くする基準を含むことを特徴とする。
【0011】
また、請求項4に係る地点検索装置(1)は、請求項1又は請求項2に記載の地点検索装置において、前記地点を目的地に設定する目的地設定手段(41)を有し、前記地点情報は、前記地点が過去に目的地に設定された日付又は時刻に関する情報を含み、前記判定基準切替手段(47)は、複数の判定基準の内で前記優先度の判定基準を切り替え、前記複数の判定基準は、過去に目的地に設定された日付又は時刻が新しい程、優先度を高くする基準を含むことを特徴とする。
【0012】
また、請求項5に係るカーソル選択方法は、文字を入力する文字入力キー(61)が押下された場合に、押下された前記文字入力キーに対応する文字を入力する文字入力ステップと、地点に関する地点情報を記憶する地点情報記憶媒体(12)より、前記文字入力ステップにおいて入力された文字からなる文字列を含む前記地点情報を検索する地点検索ステップと、前記地点検索ステップによって検索された前記地点情報を、表示装置(15)に対して優先度が高い前記地点情報から順に所定数表示する地点候補表示ステップと、最後に入力された前記文字入力キーが所定時間以上継続して押下されたか否か判定する継続判定ステップと、前記地点候補表示ステップが前記地点情報を表示するための前記優先度の判定基準を切り替える判定基準切替ステップと、を有し、前記判定基準切替ステップは、前記継続判定ステップによって最後に入力された前記文字入力キーが所定時間以上継続して押下されたと判定された場合に、前記優先度の判定基準を切り替え、前記地点候補表示ステップは、前記判定基準切替ステップによって切り替えられた前記優先度の判断基準で前記地点情報を表示することを特徴とする。
【0013】
更に、請求項6に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに搭載され、文字を入力する文字入力キー(61)が押下された場合に、押下された前記文字入力キーに対応する文字を入力する文字入力機能と、地点に関する地点情報を記憶する地点情報記憶媒体(12)より、前記文字入力機能により入力された文字からなる文字列を含む前記地点情報を検索する地点検索機能と、前記地点検索機能によって検索された前記地点情報を、表示装置(15)に対して優先度が高い前記地点情報から順に所定数表示する地点候補表示機能と、最後に入力された前記文字入力キーが所定時間以上継続して押下されたか否か判定する継続判定機能と、前記地点候補表示機能が前記地点情報を表示するための前記優先度の判定基準を切り替える判定基準切替機能と、を実行させるコンピュータプログラムであって、前記判定基準切替機能は、前記継続判定機能によって最後に入力された前記文字入力キーが所定時間以上継続して押下されたと判定された場合に、前記優先度の判定基準を切り替え、前記地点候補表示機能は、前記判定基準切替機能によって切り替えられた前記優先度の判断基準で前記地点情報を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
前記構成を有する請求項1に記載の地点検索装置によれば、地点情報の検索を行う場合に、現在までに入力された文字列を含む地点情報を表示することによって地点情報の検索操作の利便性を向上させることが可能となる。また、表示対象となる地点情報が複数ある場合の表示優先度の判定基準を、文字入力キーの操作に基づいて容易に切り替えることが可能である。従って、ユーザの希望する地点情報を優先的に表示させることが可能となる。
【0015】
また、請求項2に記載の地点検索装置によれば、優先度の判定基準が切り替えられた場合に、既に表示された地点情報を除いて、優先度が高い地点情報から順に所定数表示するので、ユーザの希望しない地点情報について繰り返し表示されることを防止できる。
【0016】
また、請求項3に記載の地点検索装置によれば、過去に目的地に設定された回数の多い地点情報を優先して表示させるので、ユーザが目的地に設定する可能性が高いと予測される地点情報を優先的に表示させることが可能となる。
【0017】
また、請求項4に記載の地点検索装置によれば、目的地に設定された日付又は時刻が新しい地点情報を優先して表示させるので、ユーザが目的地に設定する可能性が高いと予測される地点情報を優先的に表示させることが可能となる。
【0018】
また、請求項5に記載の地点検索方法によれば、地点情報の検索を行う場合に、現在までに入力された文字列を含む地点情報を表示することによって地点情報の検索操作の利便性を向上させることが可能となる。また、表示対象となる地点情報が複数ある場合の表示優先度の判定基準を、文字入力キーの操作に基づいて容易に切り替えることが可能である。従って、ユーザの希望する地点情報を優先的に表示させることが可能となる。
【0019】
更に、請求項6に記載のコンピュータプログラムによれば、地点情報の検索を行わせる場合に、現在までに入力された文字列を含む地点情報を表示させることによって地点情報の検索操作の利便性を向上させることが可能となる。また、表示対象となる地点情報が複数ある場合の表示優先度の判定基準を、文字入力キーの操作に基づいて容易に切り替えることが可能である。従って、ユーザの希望する地点情報を優先的に表示させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施形態に係るナビゲーション装置を示したブロック図である。
【図2】地図情報DBに記憶される地点情報の一例を示した図である。
【図3】判定基準切替順序テーブルを示した図である。
【図4】ナビゲーションECUの構成を示した図である。
【図5】液晶ディスプレイに表示される地点検索画面の一例を示した図である。
【図6】本実施形態に係る地点検索処理プログラムのフローチャートである。
【図7】地点検索画面に表示される候補地点情報の表示態様を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明に係る地点検索装置をナビゲーション装置に具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るナビゲーション装置1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施形態に係るナビゲーション装置1を示したブロック図である。
【0022】
図1に示すように本実施形態に係るナビゲーション装置1は、ナビゲーション装置1が搭載された車両の現在位置を検出する現在位置検出部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU13と、ユーザからの操作を受け付けるタッチパネル14と、ユーザに対して車両周辺の地図や後述の地点検索画面を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ17と、プローブセンタやVICSセンタ等の情報センタとの間で通信を行う通信モジュール18と、から構成されている。
【0023】
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部11は、GPS21、車速センサ22、ステアリングセンサ23、ジャイロセンサ24等からなり、現在の車両の位置、方位、車両の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ22は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU13に出力する。そして、ナビゲーションECU13は発生するパルスを計数することにより駆動輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記5種類のセンサをナビゲーション装置1が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみをナビゲーション装置1が備える構成としても良い。
【0024】
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された地図情報DB31や判定基準切替順序テーブル32や所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、データ記録部12をハードディスクの代わりにメモリーカードにより構成しても良い。
【0025】
ここで、地図情報DB31は、例えば、道路(リンク)に関するリンク情報33、ノード点に関するノード情報34、施設等の地点に関する地点情報35、地図を表示するための地図表示情報、各交差点に関する交差点情報、経路を探索するための探索情報、地点を検索するための検索情報等が記憶された記憶手段である。
また、地点情報35としては、ナビゲーション装置1において出発地、目的地、案内対象となる施設等の地点に関する情報が記憶される。例えば、ホテル、旅館等の宿泊施設、ガソリンスタンド等の給油施設、ショッピングモール、スーパーマーケット、ショッピングセンタ等の商業施設、テーマパーク、ゲームセンタ等の娯楽施設、レストラン、バー、居酒屋等の飲食施設、公共駐車場等の駐車施設、交通施設、寺院、教会等の宗教施設、美術館、博物館等の公共施設等に関する情報が該当する。
【0026】
ここで、地点情報35について具体例を挙げてより詳細に説明する。図2は地図情報DB31に記憶される地点情報35の一例を示した図である。
図2に示すように地点情報35は、地点毎に、該地点の名称を示す“地点名称”、該地点の位置を示す“地点住所”、該地点のジャンルを示す“地点ジャンル”、該地点がナビゲーション装置1において最後に目的地に設定された日を示す“最終設定日”、該地点が現在までにナビゲーション装置1において目的地に設定された回数を示す“設定回数”から構成される。尚、地点のジャンルとしては、「食事」、「店」、「車」、「宿泊」、「遊び」、「公共」、「交通」、「文化」、「その他」等がある。そして、地点情報35を構成する各情報に基づいて、後述の地点検索処理(図6)が行われる。また、地点情報35は、ナビゲーション装置1において目的地の設定処理が行われる度に更新される(具体的には、目的地に設定された地点の“最終設定日”と“設定回数”がそれぞれ更新される)。
【0027】
また、判定基準切替順序テーブル32は、地点情報を検索する際において候補となる複数の地点情報を表示する優先度を判定する為の判定基準の内容と、判定基準を切り替える際の切り替え順序とを規定したテーブルである。ここで、本実施形態に係るナビゲーション装置1では、後述のように地点検索画面(図5)において検索条件となる文字列(名称、住所、ジャンル等の一部又は全部)を入力することによって、ユーザの希望する地点情報を検索することが可能である。また、ナビゲーション装置1は、文字列の入力が完了する前であっても現在までに文字入力キーで入力された文字列を含む地点情報(以下、候補地点情報という)の一覧を表示する機能を備える。更に、候補地点情報を表示する際には、優先度が高い順に所定数(例えば6個)の候補地点情報を表示する。更に、最後に入力された文字入力キーが所定時間(例えば2秒)以上継続して押下されたと判定された場合には、該優先度の判定基準を切り替える。
そして、判定基準切替順序テーブル32は、該優先度の判定基準の内容と、最後に入力された文字入力キーが所定時間以上継続して押下されたと判定された場合における、該優先度の判定基準の切り替え順序とをそれぞれ規定したものである。例えば図3に示す判定基準切替順序テーブル32は、優先度の判定基準として、(1)設定回数の多い順、(2)最終設定日の新しい順、(3)名称の50音順、(4)車両の現在位置から住所の近い順、(5)ジャンル順(例えば、「店」、「車」、「食事」、「公共」、「宿泊」、「交通」、「遊び」、「文化」、「その他」の順)の5つの基準を規定する。そして、最後に入力された文字入力キーが所定時間以上継続して押下されたと判定された場合に、(1)→(2)→(3)→(4)→(5)→(1)→・・・の順に順次切り替わることを規定する。
【0028】
一方、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)13は、図4に示すように目的地を設定する目的地設定手段41、出発地から設定された目的地までの案内経路を設定する案内経路設定手段42、後述の地点検索画面に配置される文字入力キーが押下された場合に、押下された文字入力キーに対応する文字を入力する文字入力手段43、文字入力手段43により入力された文字からなる文字列を含む地点情報35を地図情報DB31に記憶された地点情報35から検索する地点検索手段44、地点検索手段44によって検索された地点情報35を、優先度が高い地点情報35から順に所定数表示する地点候補表示手段45、最後に入力された文字入力キーが所定時間以上継続して押下されたか否か判定する継続判定手段46、地点候補表示手段45が地点情報35を表示するための優先度の判定基準を切り替える判定基準切替手段47等を構成し、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う電子制御ユニットである。そして、演算装置及び制御装置としてのCPU51、並びにCPU51が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM52、制御用のプログラムのほか、後述の地点検索処理プログラム(図6参照)等が記録されたROM53、ROM53から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ54等の内部記憶装置を備えている。
【0029】
タッチパネル14は、液晶ディスプレイ15の前面に配置され、地点の検索を行う際や走行終了地点としての目的地を入力する際等に操作される。そして、ナビゲーションECU13は、タッチパネル14の操作により出力される操作信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。また、タッチパネル14は、液晶ディスプレイ15に後述の地点検索画面(図5)が表示された場合には、文字入力キーの操作手段としても用いられる。即ち、地点検索画面上に配置された文字入力キーをユーザがタッチすることによって、タッチされた文字入力キーに対応する文字が入力される。尚、タッチパネル14による文字入力キーの操作に関しては後に詳細に説明する。
【0030】
また、液晶ディスプレイ15には、道路を含む地図画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、出発地から目的地までの走行予定経路、走行予定経路に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。また、地点検索を行った場合に検索された地点に関する情報を表示する際にも用いられる。また、ナビゲーション装置1において目的地等を設定する目的で地点情報の検索を行う場合には、名称、電話番号、住所等の検索条件を入力する地点検索画面60が表示される。ここで、図5は液晶ディスプレイ15に表示される地点検索画面60の一例を示した図である。尚、図5に示す地点検索画面60は、特に検索条件として地点の名称をかなで入力する為の地点検索画面60を示す。
【0031】
図5に示すように、地点検索画面60には、文字入力キー61と、修正キー62と、完了キー63と、押下されている文字入力キー61を他の文字入力キー61と識別可能に示すカーソル64と、現在までに入力された文字を表示する文字表示部65と、現在の優先度の判定基準を示す判定基準表示部66と、現在までに文字表示部65に入力された文字列を含む地点情報である候補地点情報の内、優先度が高い順に最大6つの候補地点情報の名称を表示する候補地点情報表示部67と、候補地点情報表示部67に表示されている候補地点情報を優先度が上位側の他の候補地点情報へと切り替える上位候補切替キー68と、候補地点情報表示部67に表示されている候補地点情報を優先度が下位側の他の候補地点情報へと切り替える下位候補切替キー69とから基本的に構成される。
【0032】
ここで、文字入力キー61は50音の“かな”の各音に対応するキーによって構成され、例えば、「あ」が表示されたキーが選択される(具体的には、タッチパネル14を用いて「あ」が表示されたキーの位置が押下される)と、「あ」の文字が文字表示部65に入力されることとなる。また、文字入力キー61は、現在までに入力された文字と地図情報DB31に記憶された地点情報35とに基づいて、入力対象外と判断された文字に対応するキーについてはトーンダウンされて表示され、選択不可能に構成される。ここで、入力対象外と判断される文字とは、現在入力されている文字と組合せた文字列について、該当する地点の名称が地点情報として地図情報DB31に記憶されていない場合である。例えば、図5に示す例では、「ゃ」、「ゅ」、「ょ」がトーンダウンされて表示されており、現在までに入力されている「い」と組み合わせた文字列(例えば「いゃ」や「いゅ」)を名称に含む地点が地点情報として地図情報DB31に記憶されていないことを示す。また、修正キー62は、既に文字表示部65に入力された文字を削除する際に選択されるキーである。また、完了キー63は、現在までに文字表示部65に入力された文字列を名称に含む地点の一覧を液晶ディスプレイ15に表示する際に選択されるキーである。
【0033】
また、候補地点情報表示部67には、完了キー63が選択される前であっても現在までに文字表示部65に入力された文字列を含む地点情報である候補地点情報が表示される。また、候補地点情報表示部67に候補地点情報を表示する際には、優先度が高い順に所定数(例えば6個)の候補地点情報を表示する。また、前記したように最後に入力された文字入力キー61(図5に示す例では「い」の文字入力キー61)が所定時間(例えば2秒)以上継続して押下されたと判定された場合には、該優先度の判定基準を判定基準切替順序テーブル32(図3)に従って切り替える。尚、現在の判定基準の内容は判定基準表示部66に表示される。従って、ユーザは判定基準表示部66を参照することによって、現在どのような判定基準に基づいて候補地点情報が優先的に表示されているのかを把握することが可能となる。また、最後に入力された文字入力キー61を所定時間経過後も更に押し続けると、所定時間(例えば2秒)経過する度に、優先度の判定基準が判定基準切替順序テーブル32(図3)に従って順次切り替わることとなる。また、候補地点情報表示部67に表示された候補地点情報がユーザによって選択された場合には、選択された候補地点情報の地点をナビゲーション装置1の目的地に設定したり、選択された候補地点情報のより詳細な内容(例えば、住所、ジャンル、電話番号、営業時間等)を液晶ディスプレイ15に表示するように構成する。尚、図5に示す例では候補地点情報表示部67に、候補地点情報の名称のみを表示することとしているが、他の情報(例えば、住所やジャンル等)についても表示するように構成しても良い。
【0034】
また、スピーカ16は、ナビゲーションECU13からの指示に基づいて走行予定経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。また、地点検索を行った場合に検索された地点に関する情報を出力する際にも用いられる。
【0035】
また、DVDドライブ17は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて音楽や映像の再生、地図情報DB31の更新等が行われる。
【0036】
また、通信モジュール18は、交通情報センタ、例えば、VICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタやプローブセンタ等から送信された渋滞情報、規制情報、交通事故情報等の各情報から成る交通情報を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。
【0037】
続いて、前記構成を有するナビゲーション装置1においてCPU51が実行する地点検索処理プログラムについて図6に基づき説明する。図6は本実施形態に係る地点検索処理プログラムのフローチャートである。ここで、地点検索処理プログラムは、ナビゲーション装置1のメニュー画面において地点の名称検索や住所検索やジャンル検索等を行う操作を受け付けた場合に実行され、文字入力キー61により入力された検索条件に基づいて、地図情報DB31に記憶された地点情報の内から検索条件に該当する地点情報を検索し、ユーザに案内するプログラムである。尚、以下の図6にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置1が備えているRAM52やROM53に記憶されており、CPU51により実行される。
【0038】
先ず、地点検索処理プログラムではステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU51は、地点検索画面60を表示する。尚、地点検索画面60は、既に図5を用いて説明したように、選択対象物である文字入力キー61、修正キー62、完了キー63や各種選択対象物の内から選択する選択対象物を指し示す印であるカーソル64が含まれている。
【0039】
次に、S2においてCPU51は、RAM52に記憶された変数iを読み出し、初期値である“0”を代入し、再度RAM52に格納する。尚、変数iは、上述した(1)〜(5)の5つの優先度の判定基準(図3参照)の内、現在設定されている優先度の判定基準を示す値であり、“(1)設定回数の多い順”がi=0に対応し、“(2)最終設定日の新しい順”がi=1に対応し、“(3)名称の50音順”がi=2に対応し、“(4)車両の現在位置から住所の近い順”がi=3に対応し、“(5)ジャンル順”がi=4に対応する。
【0040】
続いて、S3においてCPU51は、地点検索画面60に配置されたいずれかの文字入力キー61(図5参照)が押下されたか否かを、タッチパネル14から送信される検出信号に基づいて判定する。
【0041】
そして、地点検索画面60に配置された文字入力キー61が押下されたと判定された場合(S3:YES)には、S7へと移行する。それに対して、地点検索画面60に配置された文字入力キー61が押下されていないと判定された場合(S3:NO)には、S4へと移行する。
【0042】
S4においてCPU51は、地点検索画面60に配置された文字入力キー61以外のキー(例えば、修正キー62や完了キー63等)が押下されたか否かを、タッチパネル14から送信される検出信号に基づいて判定する。
【0043】
そして、地点検索画面60に配置された文字入力キー61以外のキーが押下されたと判定された場合(S4:YES)には、S5へと移行する。それに対して、地点検索画面60に配置された文字入力キー61以外のキーについても押下されていないと判定された場合(S4:NO)には、S3へと戻る。
【0044】
S5においてCPU51は、押下されたキーに基づく処理を行う。例えば、押下されたキーが修正キー62である場合には、現在入力されている文字を一文字分削除する。また、完了キー63である場合には、現在までに入力された文字列を名称に含む地点情報を地図情報DB31から抽出し、抽出した地点情報の一覧を液晶ディスプレイ15に表示する。また、上位候補切替キー68や下位候補切替キー69が押下された場合には、候補地点情報表示部67に表示される候補地点情報を優先度の上位側又は下位側の他の候補地点情報へと切り替える。
【0045】
次に、S6においてCPU51は、地点検索処理を終了するか否か判定する。尚、地点検索処理を終了する場合とは、例えば、完了キー63が押下されて検索結果が表示された場合や、メニュー画面へと戻る操作を受け付けた場合等が該当する。
【0046】
そして、地点検索処理を終了すると判定された場合(S6:YES)には、当該地点検索処理プログラムを終了する。それに対して、地点検索処理を終了しないと判定された場合(S6:NO)にはS3へと戻り、継続して地点検索処理を行う。
【0047】
一方、前記S3で地点検索画面60に配置された文字入力キー61が押下されたと判定された場合に実行されるS7では、押下された文字入力キー61に対応する文字(例えば、「あ」が表示された文字入力キー61が押下された場合には「あ」の文字)が入力される。尚、入力された文字は文字表示部65に表示される。その後、S8へと移行する。
【0048】
S8においてCPU51は、現在までに入力された文字列(例えば、図3に示す例では「い」)を名称に含む地点情報である候補地点情報を、地図情報DB31から抽出する。その後、RAM52から変数iを読み出し、ナビゲーション装置1に現在設定されている優先度の判定基準を取得する。更に、抽出された候補地点情報の内、現在設定されている優先度の判定基準に基づく優先度が高い順に6個の候補地点情報を(但し、抽出された候補地点情報の数が6個未満である場合には全ての候補地点情報)特定し、特定された候補地点情報(図5に示す例では名称のみ)を地点検索画面60の候補地点情報表示部67に対して表示する。例えば、取得した変数iが「0」であった場合には、CPU51は候補地点情報の内、設定回数が多い順に最大6個の地点情報を特定して候補地点情報表示部67に対して表示する。尚、候補地点情報表示部67に表示された地点情報をユーザが選択した場合には、CPU51は、選択された地点情報をナビゲーション装置1の目的地に設定したり、選択された地点情報の詳細な情報(例えば、住所、ジャンル、電話番号、営業時間等)を液晶ディスプレイ15に表示するように構成する。
【0049】
次に、S9においてCPU51は、RAM52に記憶された変数tを読み出し、初期値である“0”を代入し、再度RAM52に格納する。尚、変数tは、現在押下されている文字入力キー61(即ち、最後に入力された文字入力キー61)が継続して押下されている時間を示す値である。
【0050】
続いて、S10においてCPU51は、ナビゲーション装置1が備えるタイマ(図示せず)を用いて、変数tのカウントを開始する。具体的には1秒経過毎に変数tの値を1ずつ加算する。
【0051】
その後、S11においてCPU51は、文字入力キー61の押下が終了したか否か、即ち、タッチパネル14に対してユーザがタッチオフしたか否かを、タッチパネル14から送信される検出信号に基づいて判定する。
【0052】
そして、文字入力キー61の押下が終了したと判定された場合(S11:YES)には、S3へと戻る。一方、文字入力キー61の押下が継続して行われていると判定された場合(S11:NO)には、S12へと移行する。
【0053】
S12においてCPU51は、RAM52から変数tを読み出し、tの値が「2」であるか否か、即ち、最後に入力された文字入力キー61が継続して2秒以上押下されているか否か判定する。
【0054】
そして、tの値が「2」である、即ち、最後に入力された文字入力キー61が継続して2秒以上押下されていると判定された場合(S12:YES)には、S13へと移行する。それに対して、tの値が「2」でない、即ち、最後に入力された文字入力キー61が継続して2秒以上押下されていないと判定された場合(S12:NO)には、S11へと戻る。
【0055】
S13においてCPU51は、RAM52から変数iを読み出し、iの値が「4」であるか否か、即ち、現在設定されている優先度の判定基準が“(5)ジャンル順”であるか否か判定する。
【0056】
そして、iの値が「4」である、即ち、現在設定されている優先度の判定基準が“(5)ジャンル順”であると判定された場合(S13:YES)には、S15へと移行する。それに対して、iの値が「4」でない、即ち、現在設定されている優先度の判定基準が“(5)ジャンル順”以外の基準であると判定された場合(S13:NO)には、S14へと移行する。
【0057】
S14においてCPU51は、RAM52に記憶された変数iを読み出し、1を加算し、再度RAM52に格納する。一方、S15においてCPU51は、RAM52に記憶された変数iを読み出し、「0」を代入し、再度RAM52に格納する。その後、S8へと戻る。上記S14及びS15の処理によって、最後に入力された文字入力キー61が2秒以上継続して押下されたと判定された場合に、優先度の判定基準が(1)→(2)→(3)→(4)→(5)→(1)→・・・の順に切り替わることとなる。また、最後に入力された文字入力キー61を2秒経過後も更に継続して押下し続けると、2秒経過する毎に優先度の判定基準が(1)→(2)→(3)→(4)→(5)→(1)→・・・の順に順次切り替わることとなる。その結果、その後に実行されるS8の処理で、切り替えられた優先度の判断基準で地点情報を表示することとなり、候補地点情報表示部67に表示される候補地点情報が、切り替えられた後の優先度の判定基準に基づく候補地点情報へと変更される。尚、優先度の判定基準が切り替えられた後に切り替えられた後の優先度の判定基準に基づく候補地点情報を表示する(S8)場合には、既に候補地点情報表示部67に表示された候補地点情報は除いて、優先度が高い候補地点情報から順に所定数表示する。
【0058】
ここで、図7は図2に示す地点情報を地図情報DB31に備える場合において、地点検索画面60で「い」の文字列が入力され、更に最後の「い」の文字入力キー61を継続して長押しした場合に、候補地点情報表示部67に表示される候補地点情報の例を示した図である。
先ず、図7に示すように「い」の文字入力キー61が最初に押下された時点で、候補地点情報表示部67には、「い」を名称に含む地点情報の内、目的地の設定回数が多い順に「いらりる」、「いなにぬ」、「いうえお」、「いあいう」、「いさしす」、「いまみむ」の6個の地点情報の名称が表示される。
そして、「い」の文字入力キー61が2秒継続して押下された時点で、候補地点情報表示部67には、「い」を名称に含む地点情報の内、目的地の設定日時が新しい順に「いけここ」、「いわをん」、「いむめも」、「いせせそ」、「いすせそ」、「いゆゆよ」の6個の地点情報の名称が表示される。尚、「いらりる」、「いなにぬ」、「いうえお」、「いあいう」、「いさしす」、「いまみむ」の6個の地点情報については、既に表示されているので表示対象から除外される。
更に、「い」の文字入力キー61が4秒継続して押下された時点で、候補地点情報表示部67には、「い」を名称に含む地点情報の内、名称の50音順に「いあああ」、「いいいい」、「いかきく」、「いかくけ」、「いこさし」、「いたちつ」の6個の地点情報の名称が表示される。尚、「いらりる」、「いなにぬ」、「いうえお」、「いあいう」、「いさしす」、「いまみむ」、「いけここ」、「いわをん」、「いむめも」、「いせせそ」、「いすせそ」、「いゆゆよ」の12個の地点情報については、既に表示されているので表示対象から除外される。
以下同様にして、2秒経過する毎に、候補地点情報表示部67に表示される地点情報が切り替わることとなる。尚、優先度の判定基準が1周した場合には、既に表示された地点情報についても再び表示対象に含めるように構成しても良い。
【0059】
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るナビゲーション装置1、ナビゲーション装置1による地点検索方法及びナビゲーション装置1で実行されるコンピュータプログラムでは、液晶ディスプレイ15に表示された地点検索画面60において地点の検索を行う際に、現在までに文字表示部65に入力された文字列を含む地点情報である候補地点情報を、候補地点情報表示部67に対して優先度の高い順に所定数(例えば6個)表示する(S8)。また、最後に入力された文字入力キー61が所定時間(例えば2秒)以上継続して押下されたと判定された場合には、該優先度の判定基準を判定基準切替順序テーブル32(図3)に従って複数の基準の内で切り替える(S14、S15)ので、地点情報の検索を行う場合に、現在までに入力された文字列を含む地点情報を表示することによって地点情報の検索操作の利便性を向上させることが可能となる。また、表示対象となる地点情報が複数ある場合の表示優先度の判定基準を、文字入力キー61の操作に基づいて容易に切り替えることが可能である。従って、ユーザの希望する地点情報を優先的に表示させることが可能となる。
また、優先度の判定基準が切り替えられた場合に、既に表示された地点情報を除いて、優先度が高い地点情報から順に所定数表示するので、ユーザの希望しない地点情報について繰り返し表示されることを防止できる
また、優先度の判定基準として、“(1)設定回数の多い順”が設定された場合には、過去に目的地に設定された回数の多い地点情報を優先して表示させるので、ユーザが目的地に設定する可能性が高いと予測される地点情報を優先的に表示させることが可能となる。
また、優先度の判定基準として、“(2)最終設定日の新しい順”が設定された場合には、目的地に設定された日付が新しい地点情報を優先して表示させるので、ユーザが目的地に設定する可能性が高いと予測される地点情報を優先的に表示させることが可能となる。
【0060】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態ではタッチパネルによって画面上に表示されたキーを押下することによって文字を入力する構成としているが、例えばキーボードやマウス等の入力装置を用いて文字を入力する構成としても良い。
【0061】
また、本実施形態では優先度の判定基準として(1)〜(5)の5つの基準を用いているが、他の基準を用いても良い。また、文字入力キーが長押しされた場合の優先度の判定基準の切り替え順序をユーザが変更できるように構成しても良い。
【0062】
また、本実施形態では地点情報の“最終設定日”として、ナビゲーション装置1において最後に目的地に設定された日付を記憶する構成としているが、日付に変えて時刻を記憶する構成としても良い。また、日付と時刻を記憶する構成としても良い。その場合には、“(2)最終設定日の新しい順”の優先度の判定基準を用いる場合に、日付に加えて時刻も考慮して優先度を特定するように構成することが望ましい。
【0063】
また、本実施形態では、本発明を地点検索の検索条件として文字入力キー61により文字列を入力する場合に適用した例ついて説明したが、数字列を入力する場合に適用することも可能である。例えば、地点検索で電話番号検索を行う場合に、現在までに入力された数字列を電話番号に含む地点情報を候補地点情報として候補地点情報表示部67に表示するように構成する。
【0064】
また、本願発明はナビゲーション装置以外に、携帯電話機等の携帯端末、パーソナルコンピュータ、携帯型音楽プレイヤ等に適用することも可能である。
【符号の説明】
【0065】
1 ナビゲーション装置
13 ナビゲーションECU
15 液晶ディスプレイ
31 地図情報DB
32 判定基準切替順序テーブル
35 地点情報
51 CPU
52 RAM
53 ROM
60 地点検索画面
61 文字入力キー
67 候補地点情報表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地点に関する地点情報を記憶する地点情報記憶媒体と、
文字を入力する文字入力キーと、
前記文字入力キーが押下された場合に、押下された前記文字入力キーに対応する文字を入力する文字入力手段と、
前記文字入力手段により入力された文字からなる文字列を含む前記地点情報を前記地点情報記憶媒体に記憶された前記地点情報から検索する地点検索手段と、
前記地点検索手段によって検索された前記地点情報を、表示装置に対して優先度が高い前記地点情報から順に所定数表示する地点候補表示手段と、
最後に入力された前記文字入力キーが所定時間以上継続して押下されたか否か判定する継続判定手段と、
前記地点候補表示手段が前記地点情報を表示するための前記優先度の判定基準を切り替える判定基準切替手段と、を有し、
前記判定基準切替手段は、前記継続判定手段によって最後に入力された前記文字入力キーが所定時間以上継続して押下されたと判定された場合に、前記優先度の判定基準を切り替え、
前記地点候補表示手段は、前記判定基準切替手段によって切り替えられた前記優先度の判断基準で前記地点情報を表示することを特徴とする地点検索装置。
【請求項2】
前記地点候補表示手段は、前記判定基準切替手段により前記判定基準が切り替えられた場合に、既に表示された前記地点情報を除いて、優先度が高い前記地点情報から順に所定数表示することを特徴とする請求項1に記載の地点検索装置。
【請求項3】
前記地点を目的地に設定する目的地設定手段を有し、
前記地点情報は、前記地点が過去に目的地に設定された回数に関する情報を含み、
前記判定基準切替手段は、複数の判定基準の内で前記優先度の判定基準を切り替え、
前記複数の判定基準は、過去に目的地に設定された回数が多い程、優先度を高くする基準を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の地点検索装置。
【請求項4】
前記地点を目的地に設定する目的地設定手段を有し、
前記地点情報は、前記地点が過去に目的地に設定された日付又は時刻に関する情報を含み、
前記判定基準切替手段は、複数の判定基準の内で前記優先度の判定基準を切り替え、
前記複数の判定基準は、過去に目的地に設定された日付又は時刻が新しい程、優先度を高くする基準を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の地点検索装置。
【請求項5】
文字を入力する文字入力キーが押下された場合に、押下された前記文字入力キーに対応する文字を入力する文字入力ステップと、
地点に関する地点情報を記憶する地点情報記憶媒体より、前記文字入力ステップにおいて入力された文字からなる文字列を含む前記地点情報を検索する地点検索ステップと、
前記地点検索ステップによって検索された前記地点情報を、表示装置に対して優先度が高い前記地点情報から順に所定数表示する地点候補表示ステップと、
最後に入力された前記文字入力キーが所定時間以上継続して押下されたか否か判定する継続判定ステップと、
前記地点候補表示ステップが前記地点情報を表示するための前記優先度の判定基準を切り替える判定基準切替ステップと、を有し、
前記判定基準切替ステップは、前記継続判定ステップによって最後に入力された前記文字入力キーが所定時間以上継続して押下されたと判定された場合に、前記優先度の判定基準を切り替え、
前記地点候補表示ステップは、前記判定基準切替ステップによって切り替えられた前記優先度の判断基準で前記地点情報を表示することを特徴とする地点検索方法。
【請求項6】
コンピュータに搭載され、
文字を入力する文字入力キーが押下された場合に、押下された前記文字入力キーに対応する文字を入力する文字入力機能と、
地点に関する地点情報を記憶する地点情報記憶媒体より、前記文字入力機能により入力された文字からなる文字列を含む前記地点情報を検索する地点検索機能と、
前記地点検索機能によって検索された前記地点情報を、表示装置に対して優先度が高い前記地点情報から順に所定数表示する地点候補表示機能と、
最後に入力された前記文字入力キーが所定時間以上継続して押下されたか否か判定する継続判定機能と、
前記地点候補表示機能が前記地点情報を表示するための前記優先度の判定基準を切り替える判定基準切替機能と、を実行させるコンピュータプログラムであって、
前記判定基準切替機能は、前記継続判定機能によって最後に入力された前記文字入力キーが所定時間以上継続して押下されたと判定された場合に、前記優先度の判定基準を切り替え、
前記地点候補表示機能は、前記判定基準切替機能によって切り替えられた前記優先度の判断基準で前記地点情報を表示することを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−63312(P2012−63312A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−209463(P2010−209463)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】