説明

坑内運搬用ダンプトラック

【課題】 坑内運搬用ダンプトラックの積載容量を増加させる。
【解決手段】
シャーシー上に取付けられた船底一方開形状のダンプボックス10と、上記ダンプボックス10の両側板に嵌合され前後方向に移動可能なプッシュプレート20を車両後方に押し出すことにより、ダンプボックス10内の積荷を排出するダンプ機構を備えるエジェクタータイプの坑内運搬用ダンプトラック100において、上記ダンプボックス10の後端部に設けられた下部テールゲート30と上部テールゲート40からなるテールゲート50と、上記下部テールゲート40を油圧シリンダー21A、21Bにより開閉させる下部テールゲート駆動機構と、上記ダンプ機構による上記プッシュプレート20の移動に連動して上記上部テールゲート40を開閉させる連結機構とを備えるものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉱山、土木トンネル等の坑内において鉱石、土砂、砕石、ズリ、コンクリート等を運搬するために使用される坑内運搬用のダンプトラックに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に土砂等を運搬するダンプトラックはシャーシー上に後方に開閉可能なテールゲートを有するベッセル(荷台)を取付けるとともに、このベッセルを後方に傾動可能なように構成されている。そして、ベッセルを傾動させるとともにテールゲートを開放させることにより土砂等が自重によりベッセル上をズリ落ちることによって、ベッセル上の土砂等の荷下ろしを行うようになっている。
【0003】
ところで、鉱山の採鉱作業では鉱石を搬出した後の空洞を、ズリで埋め戻す作業がある。採鉱手法により様々な方法があるが、前記の空洞は探査坑道の末端に開口しており、この開口部を介して探査坑道からズリをダンプトラックにより投入して埋め戻すという方法が一般的である。
【0004】
坑道には高さの制限があり、通常のダンプトラックではダンピングに車高の約2倍の高さが必要なため使用されず、市販のエジェクタータイプダンプトラック(通常フラットタイプ)が使用されている。エジェクタータイプダンプトラックとしては、例えば、アトラスコプコ社製の運搬用トラックMT2000のエジェクタータイプが知られている。
【0005】
エジェクタータイプダンプトラックは、シャーシー上に取付けられた船底一方開形状のダンプボックスと、上記ダンプボックスの両側板に嵌合され前後方向に移動可能なプッシュプレートを車両後方に押し出すことにより、ダンプボックス内の積荷を排出するダンプ機構を備える(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平08−183381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記アトラスコプコ社製の運搬用トラックMT2000のエジェクタータイプでは、積載容量は6.0mで、積載重量の運搬能力は20tであるので、最大容量積載時の比重は約3.3となっている。
【0008】
鉱山の採鉱作業場で採掘される鉱石及びズリは、共に比重約1.5であり、最大容量積載時も運搬能力の半分程度しか使用できない。
【0009】
採鉱作業場で坑内運搬用ダンプトラックとして広く使用されている従来のエジェクタータイプダンプトラック(通常フラットタイプ)では、積載容量が少ないため、作業員の負荷が大きいという問題があった。
【0010】
また、エジェクタータイプダンプトラックのテールゲートは、運搬時に積荷がこぼれないように抑えるアオリの役割を担っているが、ダンプボックス側面のアオリよりも高さが低いため、テールゲートのダンプボックス底面に対する高さにより積載容量が制限される。ダンプトラックへの積み込み作業時に、側面のアオリ高さを基準として積み込んでしまうと高さの低いテールゲート側から荷こぼれが発生するという問題点があった。加えて荷こぼれ発生時の除去作業もわずらわしいものであった。
【0011】
上述の如き従来の実情に鑑み、本発明の目的は、積載容量を増加した坑内運搬用ダンプトラックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者らは、適切なテールゲートによって上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成した。
【0013】
すなわち、本発明は、シャーシー上に取付けられた船底一方開形状のダンプボックスと、上記ダンプボックスの両側板に嵌合され前後方向に移動可能なプッシュプレートを車両後方に押し出すことにより、ダンプボックス内の積荷を排出するダンプ機構を備えるエジェクタータイプの坑内運搬用ダンプトラックであって、上記ダンプボックスの後端部に設けられた下部テールゲートと上部テールゲートからなるテールゲートと、上記下部テールゲートを油圧シリンダにより開閉させる下部テールゲート駆動機構と、上記ダンプ機構による上記プッシュプレートの移動に連動して上記上部テールゲートを開閉させる連結機構とを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明に係る坑内運搬用ダンプトラックにおいて、上記ダンプボックスは、例えば、船底一方開形状の固定式ダンプボックス部と、この固定式ダンプボックス部の内部でスライドするエジェクターからなり、上記上部テールゲートは、上記固定式ダンプボックス部の後端両側を閉じる側板をゲート板の両側に有するものとすることができる。
【0015】
また、本発明に係る坑内運搬用ダンプトラックにおいて、上記上部テールゲートは、例えば、上記ダンプ機構による上記プッシュプレートの移動に連動して上方に回動されることにより開かれるものとすることができる。
【0016】
また、本発明に係る坑内運搬用ダンプトラックにおいて、上記上部テールゲートは、例えば、上記ダンプ機構による上記プッシュプレートの移動に連動して後方に移動されることにより開かれるものとすることができる。
【0017】
また、本発明に係る坑内運搬用ダンプトラックにおいて、上記上部テールゲートは、例えば、取替え可能なアタッチメントとすることができる。
【0018】
さらに、本発明に係る坑内運搬用ダンプトラックにおいて、上記下部テールゲートは、例えば、上記下部テールゲート駆動機構により下方に回動されることにより開かれるものとすることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明では、ダンプボックスの後端部に設けられた下部テールゲートと上部テールゲートからなるテールゲートがアオリとして機能し、積載容量を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明を適用した坑内運搬用ダンプトラックの概略構成を模式的に示す側面図である。
【図2】上記坑内運搬用ダンプトラックの概略構成を模式的に示す平面図である。
【図3】本発明を適用した坑内運搬用ダンプトラックのテールゲートが閉じた状態の外観斜視図である。
【図4】本発明を適用した坑内運搬用ダンプトラックのテールゲートが開いた状態の外観斜視図である。
【図5】上記坑内運搬用ダンプトラックの固定式ダンプボックス部の一方の側板を除去した状態の側面図である。
【図6】上記坑内運搬用ダンプトラックの下部テールゲートが開いた状態を示す上記坑内運搬用ダンプトラックの固定式ダンプボックス部の一方の側板を除去した状態の側面図である。
【図7】上記坑内運搬用ダンプトラックのエジェクターを後方に移動させた状態を示す上記坑内運搬用ダンプトラックの固定式ダンプボックス部の一方の側板を除去した状態の側面図である。
【図8】上記坑内運搬用ダンプトラックのエジェクターを後方に移動させた状態を示す平面図である。
【図9】上記坑内運搬用ダンプトラックのプッシュプレートを後方に移動させた状態を示す上記坑内運搬用ダンプトラックの固定式ダンプボックス部の一方の側板を除去した状態の側面図である。
【図10】上記坑内運搬用ダンプトラックのプッシュプレートを後方に移動させた状態を示す平面図である。
【図11】上記坑内運搬用ダンプトラックに装着される各種形状のアタッチメント式の上部テールゲートを示す外観斜視図である。
【図12】エジェクターの後方への移動に連動して上部テールゲートを後方に移動させて開くようにした坑内運搬用ダンプトラックの上記坑内運搬用ダンプトラックの固定式ダンプボックス部の一方の側板を除去した状態の側面図である。
【図13】エジェクターの後方への移動に連動して上部テールゲートを後方に移動させて開くようにした坑内運搬用ダンプトラックの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】
本発明は、例えば図1の側面図及び図2の平面図に概略構成を模式的に示すように、シャーシー上に取付けられた船底一方開形状のダンプボックス10の両側板に嵌合され前後方向に移動可能なプッシュプレート20を車両後方に押し出すことにより、ダンプボックス10内の積荷を排出するダンプ機構を備えるエジェクタータイプの坑内運搬用ダンプトラック100に適用される。
【0023】
この坑内運搬用ダンプトラック100は、アトラスコプコ社製の運搬用トラックMT2000に本発明を適用したもので、図3及び図4の外観斜視図に示すように、MT2000エジェクタータイプダンプボックス10に上記プッシュプレート20の移動に連動して開閉されるアタッチメント式の上部テールゲート40を取り付けてなる。
【0024】
この坑内運搬用ダンプトラック100におけるエジェクタータイプダンプボックス10は、シャーシー上に取付け固定された船底一方開形状の固定式ダンプボックス部11と、この固定式ダンプボックス部11の内部でスライドするエジェクター12からなる。
【0025】
上記固定式ダンプボックス部11は、シャーシー上の後端に位置している。そして、上記固定式ダンプボックス部11の後端部分には、上下方向に回動することにより開閉される下部テールゲート30が設けられている。この下部テールゲート30は、上記固定式ダンプボックス部11の両側に位置してフレーム1に取り付けられた2つの油圧シリンダー21A、21Bの伸縮により、下方向に回動して開かれ、上方向に回動して閉じられる。
【0026】
また、上記エジェクター12は、図5に固定式ダンプボックス部11の一方の側板を除去した状態の側面図に示すように、積載時には上記固定式ダンプボックス部11の前端側に突出されており、図9に固定式ダンプボックス部11の一方の側板を除去した状態の側面図に示すように、荷卸時には、排出方向へスライドされて、上記固定式ダンプボックス部11の中に収納される。
【0027】
上記エジェクター12の内側には、当該エジェクター12と嵌合した形状で前後方向に移動可能なプッシュプレート20が設けられている。
【0028】
荷卸時の上記エジェクター12及びプッシュプレート20のスライドは、2つの油圧シリンダー22A、22Bの伸縮により行われる。
【0029】
すなわち、上記固定式ダンプボックス部11の一方の側板を除去した状態の図5、図6、図7及び図9の各側面図に示すように、一つはダンプボックス10の土台となるフレーム1に取り付けられたエジェクター用油圧シリンダー22Aであり、上記エジェクター12と接続されている。もう一つは前記エジェクター用油圧シリンダー22Aの上方に固定されたプッシュプレート用油圧シリンダー22Bであり、プッシュプレート20と接続されている。上記プッシュプレート用油圧シリンダー22Bは、上記エジェクター用油圧シリンダー22Aに固定されているため、このエジェクター用油圧シリンダー22Aの伸縮により移動される。
【0030】
荷卸時の機械駆動順序としては、先ず、図6の側面図に示すように、2つの油圧シリンダー21A、21Bの伸長により、下部テールゲート30が回動し開き、その後、図7の側面図及び図8の平面図に示すように、エジェクター用油圧シリンダー22Aによりエジェクター12とプッシュプレート20が排出方向へ移動し、積荷を半分程度排出する。最後にプッシュプレート用油圧シリンダー22Bにより、図9の側面図及び図10の平面図に示すように、上記プッシュプレート20が排出方向へ移動してダンプボックス10後端にまで到達し、荷卸が完了する仕組みとなっている。
【0031】
このように、この坑内運搬用ダンプトラック100では、この坑内運搬用ダンプトラック100、上記エジェクター12とプッシュプレート20の連動により荷卸を可能とするダンプ機構を備える。
【0032】
この坑内運搬用ダンプトラック100において、上部テールゲート40は、ゲート板41の両側に延設された腕部43A,43Bの先端部分が上記固定式ダンプボックス部11の後端上部にピン44A,44Bにより軸支され上下方向に回動可能に設けられている。また、この上部テールゲート40は、上記固定式ダンプボックス部11の後端両側を閉じる側板42A、42Bを上記ゲート板41の両側に有する。上記側板42A、42Bは、上記固定式ダンプボックス部11の後端両側の傾斜に合わせて傾斜させた斜辺を有する略直角3角形に形成されている。
【0033】
そして、上記上部テールゲート40の開放は、当該上部テールゲート40を長尺な棒状の上部テールゲートガイド45A、45Bのスライドにより押し上げることで行われる。
【0034】
上記上部テールゲートガイド45A、45Bは、上記エジェクター12の上端に沿うように固定されており、上記エジェクター12の前後方向への移動に伴い平行移動されるようになっている。
【0035】
ここで、上記上部テールゲートガイド45A、45Bは、図2の平面図及び上記固定式ダンプボックス部11の一方の側板を除去した状態の図6の側面図に示すように、上記エジェクター12がダンプボックス10の前端に移動した際に、当該上部テールゲートガイド45A、45Bの先端が上記上部テールゲート40のゲート板41の内側面上端に触れる位置に設置されている。上部テールゲートガイド45A、45Bの先端には、ガイドローラ46A、46Bが設けられている。また、上記上部テールゲートガイド45A、45Bの長さは、上記上部テールゲート40の完全開放が可能であり、且つエジェクター12の前端移動時に上記上部テールゲートガイド45A、45Bの閉鎖が可能な長さとされている。
【0036】
この坑内運搬用ダンプトラック100では、上記エジェクター12のスライド時には、上記上部テールゲートガイド45A、45Bの先端に設けられたガイドローラ46A、46Bが、上記上部テールゲート40のゲート板41の内側面に当接され、このゲート板41の内側面に沿って転動されることにより、上記上部テールゲート40が押し上げられる。
【0037】
そして、上記上部テールゲートガイド45A、45Bの先端が上記上部テールゲート40のゲート板41の内側面下端まで達すると、図7の側面図及び図8の平面図に示すように、上記上部テールゲート40は上記上部テールゲートガイド45A、45Bに載る形で支えられる。荷卸が終了し、上記エジェクター12が上記ダンプボックス10の前端に移動されることにより、開放と逆の順序で上記上部テールゲート40は閉鎖される。
【0038】
このように、この坑内運搬用ダンプトラック100は、上記ダンプボックス10の後端部に設けられた下部テールゲート30と上部テールゲート40からなるテールゲート50を備え、上記下部テールゲート30が上記2つの油圧シリンダー21A、21Bを用いた下部テールゲート駆動機構により下方に回動されることにより開かれるようになっている。
【0039】
また、この坑内運搬用ダンプトラック100では、この坑内運搬用ダンプトラック100、上記エジェクター12とプッシュプレート20の連動により荷卸を可能とするダンプ機構による上記プッシュプレート20の移動に連動して上記上部テールゲート40を開閉させる連結機構を備え、上記上部テールゲート40は、上記ダンプ機構による上記プッシュプレート20の移動に連動してリンク機構により上方に回動されることによって開かれるようになっている。
【0040】
この坑内運搬用ダンプトラック100では、上述の如く上記ダンプ機構による上記プッシュプレート20の移動に連動して上記上部テールゲート40を開閉させるようにしたので、油圧シリンダー布設等の複雑な改造を伴うことがない。
【0041】
この坑内運搬用ダンプトラック100において、上記上部テールゲート40は、閉鎖時に下部テールゲート30とともにテールゲート50として一つのアオリを形成しており、後部アオリ高さを増加させる機能を有する。上記上部テールゲート40は、下端から上端まである程度高さを持たせた構造としている。上記上部テールゲート40を備えることで、従来、積載容量を制限していた後部アオリ高さを増すことができ、積載容量を増加させることができる。
また、この坑内運搬用ダンプトラック100では、図11の(A)、(B)に示すような各種形状のアタッチメント式の上部テールゲート40A、40Bをダンプボックス10に装着することができる。
【0042】
図13の(A)に示す形状のアタッチメント式の上部テールゲート40Aは、上記固定式ダンプボックス部11の後端両側を閉じる側板42A、42Bがゲート板41Aの両側に設けられている。上記側板42A、42Bは、上記固定式ダンプボックス部11の後端両側の傾斜に合わせて傾斜させた斜辺を有する略直角3角形に形成されている。ゲート板41Aの両側に固定式ダンプボックス部11後方の傾斜に嵌合するよう傾斜させた側板42A、42Bが設けられている。この上部テールゲート40Aでは、側板42A、42Bを備えることにより、固定式ダンプボックス部11に隙間無く密着することが可能となり、積み込み時に隙間からの荷こぼれが発生しない構造となっている。
【0043】
ここで、上記坑内運搬用ダンプトラック100では、ダンプボックス10に装着された上部テールゲート40を上記ダンプ機構による上記プッシュプレート20の移動に連動してリンク機構により上方に回動させることによって開くようにしたが、例えば、図12の側面図及び図13の平面図に示すように、上部テールゲートガイド45A、45Bに代えて上部テールゲート40を取り付け、上記ダンプ機構による上記プッシュプレート20の前後方向への移動に連動して上記上部テールゲート40を後方に移動させて開くようにしても、ダンプボックスの後端部に設けられた下部テールゲート30と上部テールゲート40からなるテールゲート50をアオリとして機能させて積載容量を増加することができ、採鉱作業場でするのに適した坑内運搬用ダンプトラックを提供することができる。
【実施例1】
【0044】
坑内機械としてアトラスコプコ製ダンプトラックMT2000にテールゲートアッタチメントとして、図11の(A)、(B)に示したタイプAの形状の上部テールゲート40AとタイプBの形状の上部テールゲート40Bをダンプボックス10に装着した場合の積載量を比較して表1に示す。
【0045】
【表1】

【0046】
この表1から明らかなように、タイプAの形状の上部テールゲート40AではタイプBの形状の上部テールゲート40Bとして比較して約25%の積載容量が増加している。
【0047】
この実施例によれば、鉱山の採鉱作業において鉱石を搬出した後の空洞の開口部に実質的に大半の積荷をダンプ作業時に投入することができる。またズリや鉱石の積み込み時に発生していた荷こぼれも防ぐことができ、作業員の負荷が大幅に低減された。この坑内運搬用ダンプトラックは、容易に積載容量を増加することができ、その工業的価値は極めて大きい。
【符号の説明】
【0048】
1 フレーム、10 ダンプボックス、11 固定式ダンプボックス部、12 エジェクター、20 プッシュプレート、21A、21B 油圧シリンダー、22A エジェクター用油圧シリンダー、22B プッシュプレート用油圧シリンダー、30 下部テールゲート、40 上部テールゲート、40A、40B上部テールゲート、41 ゲート板、42A、42B 側板、44A,44B ピン、45A、45B 上部テールゲートガイド、46A、46B ガイドローラ、50 テールゲート、100 坑内運搬用ダンプトラック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャーシー上に取付けられた船底一方開形状のダンプボックスと、上記ダンプボックスの両側板に嵌合され前後方向に移動可能なプッシュプレートを車両後方に押し出すことにより、ダンプボックス内の積荷を排出するダンプ機構を備えるエジェクタータイプの坑内運搬用ダンプトラックであって、
上記ダンプボックスの後端部に設けられた下部テールゲートと上部テールゲートからなるテールゲートと、
上記下部テールゲートを油圧シリンダにより開閉させる下部テールゲート駆動機構と、
上記ダンプ機構による上記プッシュプレートの移動に連動して上記上部テールゲートを開閉させる連結機構とを備えることを特徴とする坑内運搬用ダンプトラック。
【請求項2】
上記ダンプボックスは、船底一方開形状の固定式ダンプボックス部と、この固定式ダンプボックス部の内部でスライドするエジェクターからなり、
上記上部テールゲートは、上記固定式ダンプボックス部の後端両側を閉じる側板をゲート板の両側に有することを特徴とする請求項1に記載の坑内運搬用ダンプトラック。
【請求項3】
上記上部テールゲートは、上記ダンプ機構による上記プッシュプレートの移動に連動して上方に回動されることにより開かれることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の坑内運搬用ダンプトラック。
【請求項4】
上記上部テールゲートは、上記ダンプ機構による上記プッシュプレートの移動に連動して後方に移動されることにより開かれることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の坑内運搬用ダンプトラック。
【請求項5】
上記上部テールゲートは、取替え可能なアタッチメントであることを特徴とする請求項1に記載の坑内運搬用ダンプトラック。
【請求項6】
上記下部テールゲートは、上記下部テールゲート駆動機構により下方に回動されることにより開かれることを特徴とする請求項1に記載の坑内運搬用ダンプトラック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−23013(P2013−23013A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−158031(P2011−158031)
【出願日】平成23年7月19日(2011.7.19)
【出願人】(000183303)住友金属鉱山株式会社 (2,015)