説明

埃除去具

【課題】
本発明は、家具、パソコン、建物内部の床壁、建具の桟等の凹凸のある面や隅部に付着している埃を除去する埃除去具を提供する。
【解決手段】
本発明の埃除去具は、刷毛状部材保持部9の先端に掃出し刷毛状部材3が装着され、当該刷毛状部材保持部9の周囲に前記掃出し刷毛状部材3によって除去された埃を捕捉するための捕捉部材が装着されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家具、パソコン、建物内部の床壁、建具の桟等の凹凸のある面や隅部の埃を除去する埃除去具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、家具、パソコン、建物内部の壁、建具の桟等に付いた埃を取り除くための清掃具として、はたきや繊維束、不織布等のシートからなる清掃具が用いられている。しかしながら、はたきは埃を飛ばして払うもので、埃を取る機能がなかった。また、繊維束や不織布等のシートからなる清掃具は、平坦な表面に付着している埃であれば容易に除去することができるが、刷毛状でなく、また腰が弱いため、家具、パソコン、建物内部の床壁、建具の桟等の凹凸のある面や細かい隙間や隅部等に付着した埃を掃き出して除去することは困難であった。
【0003】
このため、この種の清掃具としては、例えば、特許文献1に示すような清掃モップや、特許文献2に示す清掃具や、特許文献3に示す隙間用除塵ブラシが開示されている。
【0004】
ところが、文献1の清掃モップでは、刷毛が全て熱溶着されているため刷毛が汚れた場合は刷毛全てを取り替えなければならず不経済である。また、木台のホルダーの下面に刷毛を取り付ける構成のため、細かい部分の溝などを目で確認しながら埃を除去することが困難である。
【0005】
また、文献2の清掃具では、シート基材の繊維束に気体又は液体を供給する構造のためコストがかかる。また、掃出し刷毛状部が柄の下面部に長手方向に設けられているため、パソコンのキーボードや家電製品等のスイッチパネル等のような細かい隙間の埃を除去することが困難である。
【0006】
また、文献3の隙間用除塵ブラシでは、複数の毛が擦れ合うことで静電気が帯電し、その静電気によって塵や埃を吸着するようにしたものであるが、静電気では埃を吸着する力が弱く、溝の埃を除去することが困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−298650
【特許文献2】特開2008−29800
【特許文献3】特開2010−253166
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記のような課題を解決し、家具、パソコン、建物内部の床壁、建具の桟等の凹凸のある面や細かい隙間や隅部に付いた埃を目で確認しながら掃出し刷毛状部材で掃出し、捕捉部材で捕獲して取り除き、簡便且つ安価に製造することができる埃除去具を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、刷毛状部材保持部の先端に掃出し刷毛状部材が装着され、当該刷毛状部材保持部の周囲に前記掃出し刷毛状部材によって除去された埃を捕捉するための捕捉部材が装着されていることを特徴とする埃除去具である。
【0010】
また、請求項2の発明では、前記捕捉部材には、多数の切り込みが形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項3の発明では、前記捕捉部材は、繊維集合体又は、不織布等のシート体で形成されていることを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項4の発明では、前記捕捉部材は、帯電性を有する部材で形成されていることを特徴とするものである。
【0013】
また、請求項5の発明では、前記捕捉部材は、刷毛状部材保持部に着脱可能に取り付けされていることを特徴とするものである。
【0014】
また、請求項6の発明では、前記刷毛状部材は、刷毛状部材保持部に着脱可能に取り付けされていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、刷毛状部材保持部の先端に掃出し刷毛状部材が装着され、当該刷毛状部材保持部の周囲に前記掃出し刷毛状部材によって除去された埃を捕捉するための捕捉部材が装着されているため、家具、パソコン、建物内部の床壁、建具の桟等の凹凸のある面や細かな隙間や隅部の埃を掃出し刷毛状部材によって掃き出すことで、溝の細かい埃も確実に取り除くことができ、掃き出された埃を刷毛状部材保持部の周囲に装着した捕捉部材によって捕獲するため、埃を素早く捕獲できる。また、当該刷毛状部材保持部の先端に掃出し刷毛状部材を装着することで細かい部分の溝や凹凸部分を目で確認しながら埃を除去できる。また、刷毛状部材と捕捉部材の装着部を別々にすることにより、埃除去具が汚れ洗った場合早く乾くので衛生的である。
【0016】
また、捕捉部材に多数の切り込みを設けることにより、掃出し刷毛状部材によって掃き出された埃が捕捉部材に絡みやすくなり効果的に埃を捕獲できる。
【0017】
また、捕捉部材を静電気を帯電できる素材にして埃を吸着することで更に捕捉効果が高くなる。
【0018】
また、捕捉部材を着脱可能にすることで、捕捉部材が汚れた場合は、捕捉部材を取り替え、掃出し刷毛状部材は洗って使用できるので経済的である。
【0019】
また、掃出し刷毛状部材を着脱可能にすることで、掃出し刷毛状部材が傷んだ場合は、掃出し刷毛状部材を取り替えできるので経済的である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施例1を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例1を示す分解図である。
【図3】本発明の実施例2を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例2を示す分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0022】
図1は、本発明の実施例1を示す斜視図である。この実施例1では、刷毛状部材保持部9の先端に掃出し刷毛状部材3を設け、刷毛状部材保持部9の周囲に繊維集合体捕捉部材4cを装着し、使用者が持ちやすいように把持具7を設けている。先端の掃出し刷毛状部材3により溝や隅部の埃を掃出し、掃き出した埃を繊維集合体捕捉部材4cで素早く捕獲することができる。また、捕捉部材を繊維集合体にしているので、多少の凹凸面に付いた埃は、繊維集合体捕捉部材4cで捕獲することができる。また繊維集合体捕捉部材4cは、刷毛状部材保持部9に着脱でき、繊維集合体捕捉部材4cが汚れた場合は取り外して洗い、掃出し用刷毛状部材3も洗って使用できるのでいつも清潔を保つことができ且つ経済的である。
【0023】
図2は、本発明の実施例1の分解図である。刷毛状部材保持部9の周囲に繊維集合体捕捉部材4cをマジックテープ(登録商標)等により巻き付けて装着する。また、捕捉部材4c中央部分を筒状にし把持具7の先端部分より挿入し装着してもよい。
【実施例2】
【0024】
図3は、本発明の実施例2を示す斜視図である。この実施例2では、刷毛状部材保持部9の先端に掃出し刷毛状部材3を設け、刷毛状部材保持部9の周囲にシート体捕捉部材4dを装着し、使用者が持ちやすいように把持具7を設けている。先端の掃出し刷毛状部材3により溝や隅部の埃を掃出し、掃き出した埃をシート体捕捉部材4dで素早く捕獲することができる。また、シート体捕捉部材4dを複数枚重ねた不織布等のシートにし、またシート体捕捉部材4dは、シートの長さを長短混合にした場合は、多少の凹凸面に付いた埃をより効果的に捕捉部材で捕獲することができる。また、シート体捕捉部材4dは、端部に切り込み6を設けることにより、埃が絡みやすくなり埃を更に効果的に捕獲できる。またシート体捕捉部材4dは、刷毛状部材保持部9に着脱でき、シート体捕捉部材4dが汚れた場合は取り外して新しい捕捉部材と交換し、掃出し用刷毛状部材3は洗って使用できるのでいつも清潔を保つことができ且つ経済的である。
【0025】
図4は、本発明の実施例2の分解図である。刷毛状部材保持部9の先端に設けた掃出し刷毛状部材3は刷毛状部材保持部9に着脱可能で、シート体捕捉部材4dを刷毛状部材保持部9に着脱するさいには、この実施例2では刷毛状部材3を刷毛状部材保持部9より取り外し、シート体捕捉部材4dの中央部の筒状部10に刷毛状部材保持部9を挿入し、挿入後に、刷毛状部材3を刷毛状部材保持部9に装着する。捕捉部材は、刷毛状部材保持部9に巻き付けるように装着してもよい。
【符号の説明】
【0026】
3 掃出し刷毛状部材
4c 繊維集合体捕捉部材
4d シート体捕捉部材
6 切り込み
7 把持具
9 刷毛状部材保持部
10 筒状部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
刷毛状部材保持部の先端に掃出し刷毛状部材が装着され、当該刷毛状部材保持部の周囲に前記掃出し刷毛状部材によって除去された埃を捕捉するための捕捉部材が装着されている埃除去具。
【請求項2】
前記捕捉部材は、多数の切り込みが形成されている請求項1記載の埃除去具。
【請求項3】
前記捕捉部材は、繊維集合体又は、不織布等のシート体で形成されている請求項1又は2のいずれかに記載の埃除去具。
【請求項4】
前記捕捉部材は、帯電性を有する部材で形成されている請求項1から3のいずれかに記載の埃除去具。
【請求項5】
前記捕捉部材は、刷毛状部材保持部に着脱可能に取り付けされている請求項1から4のいずれかに記載の埃除去具。
【請求項6】
前記刷毛状部材は、刷毛状部材保持部に着脱可能に取り付けされている請求項1から5のいずれかに記載の埃除去具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−228502(P2012−228502A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−273402(P2011−273402)
【出願日】平成23年12月14日(2011.12.14)
【分割の表示】特願2011−202599(P2011−202599)の分割
【原出願日】平成23年9月16日(2011.9.16)
【出願人】(506378212)
【Fターム(参考)】