説明

埋め込み印刷回路基板及びその製造方法

【課題】感光性フィルムで構成された絶縁層に露光及び現像工程によりチップ内臓のためのキャビティーが形成される埋め込み印刷回路基板の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は埋め込み印刷回路基板に関するものであって、キャビティーが形成されたコア層;前記チップを固定するための接着層が上部に塗布された銅箔層;前記接着層が塗布された銅箔層の上部に配置されたコア層のキャビティーに実装されたチップ;前記キャビティーとチップの間及び前記コア層の上部に形成された絶縁層;前記絶縁層上に形成された回路層;を含んで、前記コア層は光感応性モノマー及び光開始剤を含む感光性組成物で形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は埋め込み印刷回路基板及びその製造方法に関し、より詳細には、感光性フィルムに露光及び現像工程によりチップ内臓のためのキャビティーを形成する埋め込み印刷回路基板及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子産業の発達につれて電子部品の高機能化、小型化がますます求められている趨勢で、特にセルラーホン、PDAなどを初めとする移動通信端末機のように、携帯を容易にする形態に基づく市場の流れが印刷回路基板の薄型化の趨勢に繋がっていて、制限された面積にもっと多い機能を付与しようとする努力が持続的になされているなかで、次世代の多機能性/小型パッケージ技術に係わって部品内臓基板の開発が注目されている実情である。
【0003】
従来のチップ埋め込み(Chip Embedding)工程を説明すると、チップを固定するためにキャビティー(Cavity)を形成し、テーピング(Taping)工程を適用した。
【0004】
ここで、キャビティーの形成は機械的ドリル(Drill)、パンチ(Punch)、レーザードリル(Laser Drill)などの方法を用いた。
【0005】
上述のように、一般的な単一素子内臓方式はチップを内蔵するために、キャビティーを形成する工程とチップを固定するためにキャビティーが形成された基板の下端にテーピング工程を通じてチップを内蔵した。
【0006】
しかし、機械的ドリル、パンチ、レーザードリルなどを用いた方法は、機械的抵抗(Tolerance)の限界によってチップの大きさと正確に一致するようにキャビティーを形成することができないため、チップより大きいキャビティーを形成してキャビティーの残りの部分を埋めなければならないという問題点が発生する。
【0007】
また、一般的なCOレーザーの場合、夫々の加工する部位を点に加工し、その点を連結する方式でキャビティーを形成することにより、加工時間が長くかかるだけでなく、工程コストも高くなるという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国公開特許第10−2009−0074837号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明は従来の埋め込み印刷回路基板で発生される問題点を解決するために導き出されたものであり、感光性フィルムで構成された絶縁層に露光及び現像工程によりチップ内臓のためのキャビティーが形成される埋め込み印刷回路基板及びその製造方法を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を果たすための本発明の実施形態による埋め込み印刷回路基板は、キャビティーが形成された絶縁層;前記キャビティーに実装されたチップ;及び前記絶縁層上に形成された回路層;を含むことができ、前記絶縁層は光感応性モノマー及び光開始剤を含む感光性組成物で形成されることができる。
【0011】
また、前記キャビティーは、露光及び現像工程を通じて形成されることができる。
これに加えて、前記絶縁層は、ナフタレン系エポキシ樹脂及びゴム変性型エポキシ樹脂を含む複合エポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤及び無機充填剤を含む樹脂組成物を含むことができる。
【0012】
前記硬化剤は、フェノールノボラック、ビスフェノールノボラック及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物であることができる。
【0013】
また、前記硬化促進剤は、イミダゾル系化合物であり、2‐メチルイミダゾル、1-(2-シアノエチル)-2-アルキルイミダゾル、2-フェニルイミダゾル及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物であることができる。
【0014】
一方、前記無機充填剤は、グラファイト(Graphite)、カーボンブラック、シリカ及びクレー(Clay)からなる群のうち何れか一つ以上の無機物であることができる。
【0015】
また、前記光感応性モノマーは、アクリレート(Acrylate)樹脂を含むことができる。
【0016】
そして、前記目的を果たすための本発明の実施形態による埋め込み印刷回路基板の製造方法は、感光性組成物を含む絶縁層を提供する段階;前記絶縁層に露光及び現像工程によりキャビティーを形成する段階;キャビティーにチップを配置する段階;及びチップが配置された絶縁層上にメッキ層を形成し、メッキ層をエッチングしてパターンを形成する段階;を含むことができる。
【0017】
ここで、絶縁層の形態は、RCC、ビルドアップフィルム(Bulid Up Film)及びCCL形態のうち何れか一つであることができる。
【0018】
また、前記絶縁層は光感応性モノマー及び光開始剤を含む感光性組成物で形成されることができる。
【0019】
これに加えて、前記絶縁層は、ナフタレン系エポキシ樹脂及びゴム変性型エポキシ樹脂を含む複合エポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤及び無機充填剤を含む樹脂組成物を含むことができる。
【0020】
また、前記硬化剤は、フェノールノボラック、ビスフェノールノボラック及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物であることができる。
【0021】
また、前記硬化促進剤は、イミダゾル系化合物であり、2-メチルイミダゾル、1-(2-シアノエチル)-2-アルキルイミダゾル、2-フェニルイミダゾル及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物であることができる。
【0022】
これに加えて、前記無機充填剤は、グラファイト(Graphite)、カーボンブラック、シリカ及びクレー(Clay)からなる群のうち何れか一つ以上の無機物であることができる。
【0023】
前記光感応性モノマーは、アクリレート(Acrylate)樹脂を含むことができる。
【0024】
また、他の本発明の埋め込み印刷回路基板は、キャビティーが形成されたコア層;前記チップを固定するための接着層が上部に塗布された銅箔層;前記接着層が塗布された銅箔層の上部に配置されたコア層のキャビティーに実装されたチップ;前記キャビティーとチップの間及び前記コア層の上部に形成された絶縁層;前記絶縁層上に形成された回路層;を含んで、前記コア層は光感応性モノマー及び光開始剤を含む感光性組成物で形成されることができる。
【0025】
ここで、前記キャビティーは、露光及び現像工程を通じて形成されることが好ましい。
【0026】
また、コア層は、ナフタレン系エポキシ樹脂及びゴム変性型エポキシ樹脂を含む複合エポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤及び無機充填剤を含む樹脂組成物を含むことが好ましい。
【0027】
また、硬化剤は、フェノールノボラック、ビスフェノールノボラック及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物であることが好ましい。
【0028】
また、硬化促進剤は、イミダゾル系化合物であり、2‐メチルイミダゾル、1-(2-シアノエチル)-2-アルキルイミダゾル、2-フェニルイミダゾル及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物であることが好ましい。
【0029】
また、無機充填剤は、グラファイト(Graphite)、カーボンブラック、シリカ及びクレー(Clay)からなる群のうち何れか一つ以上の無機物であることが好ましい。
【0030】
また、光感応性モノマーは、アクリレート(Acrylate)樹脂を含むことが好ましい。
【0031】
他の本発明の埋め込み印刷回路基板は、キャビティーが形成されたコア層;前記チップを固定するための接着層が上部に塗布された銅箔層;前記接着層が塗布された銅箔層の上部に配置されたコア層のキャビティーに実装されたチップ;前記キャビティーとチップの間及び前記コア層の上部に形成された絶縁層;前記絶縁層に形成されたビアホール;及び前記絶縁層上に形成された回路層;を含んで、前記コア層及び絶縁層は光感応性モノマー及び光開始剤を含む感光性組成物で形成されることができる。
【0032】
ここで、キャビティーは、露光及び現像工程を通じて形成されることが好ましい。
【0033】
また、ビアホールは、前記絶縁層に露光及び現像工程を通じたパターンの形成によって、前記チップのパッドがオープンされるように形成することが好ましい。
【0034】
また、前記コア層及び絶縁層は、ナフタレン系エポキシ樹脂及びゴム変性型エポキシ樹脂を含む複合エポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤及び無機充填剤を含む樹脂組成物を含むことが好ましい。
【0035】
また、前記硬化剤は、フェノールノボラック、ビスフェノールノボラック及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物であることが好ましい。
【0036】
また、前記硬化促進剤は、イミダゾル系化合物であり、2‐メチルイミダゾル、1-(2-シアノエチル)-2-アルキルイミダゾル、2-フェニルイミダゾル及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物であることが好ましい。
【0037】
また、無機充填剤は、グラファイト(Graphite)、カーボンブラック、シリカ及びクレー(Clay)からなる群のうち何れか一つ以上の無機物であることが好ましい。
【0038】
また、光感応性モノマーは、アクリレート(Acrylate)樹脂を含むことが好ましい。
【0039】
他の本発明の埋め込み印刷回路基板は、キャビティーが形成されたコア層;前記チップを固定するための接着層が上部に塗布された銅箔層;前記接着層が塗布された銅箔層の上部に配置されたコア層のキャビティーに実装されたチップ;前記キャビティーと前記チップの間及び前記コア層の上部に形成された絶縁層;前記絶縁層上に形成された回路層;を含んで、前記コア層は感光性組成物で形成され、前記チップはチップのパッドが前記銅箔層上の接着層に接着されるように配置されることができる。
【0040】
また、前記キャビティーは、露光及び現像工程を通じて形成されることが好ましい。
【0041】
また、前記コア層は、ナフタレン系エポキシ樹脂及びゴム変性型エポキシ樹脂を含む複合エポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤及び無機充填剤を含む樹脂組成物を含むことが好ましい。
【0042】
また、前記硬化剤は、フェノールノボラック、ビスフェノールノボラック及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物であることが好ましい。
【0043】
また、前記硬化促進剤は、イミダゾル系化合物であり、2‐メチルイミダゾル、1-(2-シアノエチル)-2-アルキルイミダゾル、2-フェニルイミダゾル及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物であることが好ましい。
【0044】
また、前記無機充填剤は、グラファイト(Graphite)、カーボンブラック、シリカ及びクレー(Clay)からなる群のうち何れか一つ以上の無機物であることが好ましい。
【0045】
また、前記光感応性モノマーは、アクリレート(Acrylate)樹脂を含むことが好ましい。
【0046】
また他の本発明の埋め込み印刷回路基板の製造方法は、感光性組成物を含むコア層を提供する段階;前記コア層に露光及び現像工程によってキャビティーを形成する段階;接着層が塗布された銅箔層上にチップを配置する段階;前記コア層のキャビティーに前記チップが実装されるように、接着層が塗布された銅箔層上にコア層を積層する段階;チップが実装されたコア層上に絶縁層を形成する段階;前記絶縁層上に銅箔層を積層し、前記銅箔層に回路パターンを形成する段階;を含むことができる。
【0047】
また他の本発明の埋め込み印刷回路基板の製造方法は、感光性組成物を含むコア層を提供する段階;前記コア層に露光及び現像工程によってキャビティーを形成する段階;接着層が塗布された銅箔層上にチップを配置する段階;前記コア層のキャビティーに前記チップが実装されるように、接着層が塗布された銅箔層上にコア層を積層する段階;チップが実装されたコア層上に感光性組成物からなる絶縁層を形成する段階;前記絶縁層に露光及び現像工程を通じたパターンの形成によって、前記チップのパッドがオープンされるようにビアホールを形成する段階;前記絶縁層上に銅箔層を積層し、前記銅箔層に回路パターンを形成する段階;を含むことができる。
【0048】
また他の本発明の埋め込み印刷回路基板の製造方法は、感光性組成物を含むコア層を提供する段階;前記コア層に露光及び現像工程によってキャビティーを形成する段階;銅箔層に塗布された接着層にチップのパッドが付着されるようにチップを配置する段階;前記コア層のキャビティーに前記チップが実装されるように、接着層が塗布された銅箔層上にコア層を積層する段階;チップが実装されたコア層上に絶縁層を形成する段階;前記絶縁層上に銅箔層を積層し、前記銅箔層に回路パターンを形成する段階;を含むことができる。
【発明の効果】
【0049】
本発明の埋め込み印刷回路基板及びその製造方法は、感光性ビルドアップ層を適用した露光及び現像工程を用いて抵抗を減らし、キャビティーを容易に形成することができるという効果を得ることができる。
【0050】
また、本発明は埋め込み印刷回路基板の製造時、絶縁層のみ選択的にキャビティーを形成するため、従来に比べて埋め込み印刷回路基板の設計自由度を確保することができるという長所を有する。
【0051】
これに加えて、本発明はチップ埋め込み工程時、別途の接着部材を必要としないため、材料費及び工程費を初めとするコストを低減することができるという長所を有する。
【0052】
これに加えて、本発明はコア材料として感光性フィルムを適用し、露光、現像工程によってキャビティーを形成するため、レーザーを用いてキャビティーを加工する方法に比べて工程時間及び工程コストを減少させることができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明による埋め込み印刷回路基板の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明による埋め込み印刷回路基板の第1実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明による埋め込み印刷回路基板の第1実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明による埋め込み印刷回路基板の第1実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明による埋め込み印刷回路基板の第1実施形態を示す断面図である。
【図6】本発明による埋め込み印刷回路基板の第2実施形態を示す断面図である。
【図7】本発明による埋め込み印刷回路基板の第2実施形態を示す断面図である。
【図8】本発明による埋め込み印刷回路基板の第2実施形態を示す断面図である。
【図9】本発明による埋め込み印刷回路基板の第2実施形態を示す断面図である。
【図10】本発明による埋め込み印刷回路基板の第2実施形態を示す断面図である。
【図11】本発明による埋め込み印刷回路基板の第2実施形態を示す断面図である。
【図12】本発明による埋め込み印刷回路基板の第3実施形態を製造方法によって順次的に示す断面図である。
【図13】本発明による埋め込み印刷回路基板の第3実施形態を製造方法によって順次的に示す断面図である。
【図14】本発明による埋め込み印刷回路基板の第3実施形態を製造方法によって順次的に示す断面図である。
【図15】本発明による埋め込み印刷回路基板の第3実施形態を製造方法によって順次的に示す断面図である。
【図16】本発明による埋め込み印刷回路基板の第3実施形態を製造方法によって順次的に示す断面図である。
【図17】本発明による埋め込み印刷回路基板の第3実施形態を製造方法によって順次的に示す断面図である。
【図18】本発明による埋め込み印刷回路基板の第3実施形態を製造方法によって順次的に示す断面図である。
【図19】本発明による埋め込み印刷回路基板の第4実施形態を製造方法によって順次的に示す断面図である。
【図20】本発明による埋め込み印刷回路基板の第4実施形態を製造方法によって順次的に示す断面図である。
【図21】本発明による埋め込み印刷回路基板の第4実施形態を製造方法によって順次的に示す断面図である。
【図22】本発明による埋め込み印刷回路基板の第5実施形態を製造方法によって順次的に示す断面図である。
【図23】本発明による埋め込み印刷回路基板の第5実施形態を製造方法によって順次的に示す断面図である。
【図24】本発明による埋め込み印刷回路基板の第5実施形態を製造方法によって順次的に示す断面図である。
【図25】本発明による埋め込み印刷回路基板の第5実施形態を製造方法によって順次的に示す断面図である。
【図26】本発明による埋め込み印刷回路基板の第5実施形態を製造方法によって順次的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
以下、本発明の実施形態を埋め込み印刷回路基板の図面を参照して詳細に説明する。以下で紹介される実施形態は当業者に本発明の思想が十分に伝達されるようにために例として提供されるものである。従って、本発明は以下で説明する実施形態に限定されず、他の形態に具体化されることもできる。そして、図面において、装置の大きさ及び厚さなどは便宜のために誇張されて表現されることもできる。明細書の全体における同一の参照番号は同一の構成要素を示す。
【0055】
図1から図5は本発明による埋め込み印刷回路基板の第1実施形態を示す断面図である。
【0056】
図1から図5を参照して説明すると、本発明の埋め込み印刷回路基板はキャビティー20が形成された絶縁層10a、キャビティー(Cavity)20、キャビティーに実装されたチップ30及び絶縁層上に形成された回路40を含むことができる。
【0057】
より詳しく説明すると、絶縁層10aは感光性組成物で形成されることができて、銅箔(Copper Foil)層10bに積層されてRCC(Resin Coated Copper)10の形態をなすことができる。ここで、絶縁層10aは光感応性モノマー及び光開始剤を含む感光性組成物で形成されることができる。これは、UV硬化が可能であるように既存の熱硬化タイプの絶縁材料の組成に光感応性モノマーと光開始剤を添加し、既存の熱硬化タイプの絶縁材料の物性の低下を最小化させながら、キャビティーの形成を可能にする利点を有する。
【0058】
一方、絶縁層はナフタレン系エポキシ樹脂及びゴム変性型エポキシ樹脂を含む複合エポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤及び無機充填剤を含む樹脂組成物を含むことができる。
【0059】
ここで、複合エポキシ樹脂は、平均エポキシ樹脂当量が100から300のナフタレン系エポキシ樹脂と、平均エポキシ樹脂当量が100から500のゴム変性型エポキシ樹脂を含むことができる。また、前記複合エポキシ樹脂100重量部に対してナフタレン系エポキシ樹脂50から70重量部、ゴム変性型エポキシ樹脂1から30重量部で混合されることができる。
【0060】
前記硬化剤は、フェノールノボラック、ビスフェノールノボラック及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物であることができる。硬化促進剤はイミダゾル系化合物であり、2-メチルイミダゾル、1-(2-シアノエチル)-2-アルキルイミダゾル、2-フェニルイミダゾル及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物であることができる。この際、硬化促進剤は複合エポキシ樹脂100重量部に対して0.1から1重量部で混合されることが好ましい。
【0061】
一方、光感応性モノマーは、化学的構造内に二重結合と-COOH基を同時に有していなければならず、アクリレート(Acrylate)樹脂を含むことが好ましい。ここで、光感応性モノマーに光開始剤が1〜10wt%で含まれるようにすることができる。
【0062】
また、無機充填剤は、グラファイト(Graphite)、カーボンブラック、シリカ及びクレー(Clay)からなる群のうち何れか一つ以上の無機物であることができる。ここで、無機充填剤は複合エポキシ樹脂100重量部に対して10から60重量部で混合され、シランカップリング剤で表面処理され、相異なる大きさの球形充填剤を含むことが好ましいが、これに限定されるものではない。
【0063】
上述のように製造された組成物はフィルムキャスティング(Film Casting)工程を通じてPET基板の上に50〜120μmにキャスティングし、フィルム形態に製造することができる。
【0064】
図2で図示するように、キャビティー20は絶縁層10aに露光及び現像工程を通じて形成されることができる。
【0065】
これをより詳しく説明すると、製造されたフィルムを80℃、0.7〜7.5kgfの圧力を加えて1分間電極(Electrode)の上端にラミネーションした後、既設定された温度と時間によって乾燥を進行することができる。ここで、乾燥はコンタクト露光時にワーキングフィルム(Working Film)に隔壁材料層が付着しないほどの乾燥度で進行し、乾燥過程を完了するとコンタクト露光器を用いて150mj〜1000mjの積算量で露光して進行することが好ましい。
【0066】
また、露光遂行の後、半硬化(pre−cure)過程を通じて熱硬化を一部進行する。最後に、1wt%NaC0現像液を1m/minの速度で塗布して1次現像を進行した後、エポキシを溶融させることができる有機ソルベント(例えば、2-methoxy ethanol)を用いて、既設定された時間の間、超音波洗滌を進行して現像を完了する。現像が完了されると、約190度で後硬化を進行し、キャビティー20を形成することができる。
【0067】
感光性フィルムのパターン形成方法は、UV硬化(UV Cure)、露光(Exposure)、現像(Develop)で、機械的加工工法に比べて抵抗力(Tolerance)が小さく、チップのサイズと類似にキャビティーを形成することができる。従って、チップの配置(Chip Placing)が有利であり、後工程で接着部材が別に要求されないという利点を有することができる。
【0068】
以後、図3から図5で図示するように、キャビティー20にチップ30を配置し、ビルドアップフィルムキュアリング(Build Up Film Curing)及び銅メッキ(Cu Plating)を遂行して電気的に連結し、銅パターニング(Cu Patterning)を通じて回路40を形成することができる。
【0069】
ここで、チップ30は能動素子、受動素子またはICであることができる。
【0070】
本発明で開示する絶縁層の形態は、絶縁物質の一面にのみ銅箔が積層されたレジンコーティング銅箔積層板(RCC)、ビルドアップフィルム(Bulid Up Film)及び両面銅箔積層板(Copper Clad Laminate、CCL)の形態のうち何れか一つであることができる。
【0071】
以下では、説明の便宜のために図1から図5で開示する技術と重複された技術に対する詳細な説明は省略する。
【0072】
図6から図11は本発明による埋め込み印刷回路基板の第2実施形態を示す断面図であり、多層印刷回路基板に適用した例を説明するためのものである。
【0073】
図示するように、埋め込み印刷回路基板はCCL(Copper Clad Laminate)形態のコア層110、絶縁層120、キャビティー130、チップ140及び回路層150を含むことができる。
【0074】
より詳しく説明すると、コア層110の上部と下部に感光性ビルドアップフィルムで形成された絶縁層120を積層し、絶縁層120に露光及び現像を遂行してキャビティー130と連結ビア(Via)を形成することができる。ここで、感光性ビルドアップフィルムは図1から図5で開示された製造方法と同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0075】
以後、キャビティー130にチップ140を配置した後、ビルドアップフィルムキュアリング及び銅メッキを遂行して電極層を形成することができ、パターニングを遂行して回路層150を形成することができる。
【0076】
以下、図1から図5を参照して、本発明の実施形態による埋め込み印刷回路基板の製造方法に対して説明する。
【0077】
図1から図5は本発明の実施形態による埋め込み印刷回路基板の製造方法を説明するために、順次的に示す工程断面図である。
【0078】
まず、図1で図示するように、感光性組成物を含む絶縁層10aを提供する。
【0079】
ここで、絶縁層10aは光感応性モノマー及び光開始剤を含む感光性組成物で形成されることができる。この際、絶縁層はナフタレン系エポキシ樹脂及びゴム変性型エポキシ樹脂を含む複合エポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤及び無機充填剤を含む樹脂組成物を含むことができる。
【0080】
次に、図2で図示するように、絶縁層10aに露光及び現像工程を遂行してキャビティー20を形成することができる。
【0081】
これをより詳しく説明すると、製造されたフィルムを80℃、0.7〜7.5kgfの圧力を加えて、1分間電極(Electrode)の上端にラミネーションした後、既設定された温度と時間によって乾燥を進行することができる。ここで、乾燥はコンタクト露光時にワーキングフィルム(Working Film)に隔壁材料層が付着しないほどの乾燥度で進行し、乾燥過程を完了するとコンタクト露光器を用いて150mj〜1000mjの積算量で露光して進行することが好ましい。
【0082】
また、露光遂行の後、半硬化(pre−cure)過程を通じて熱硬化を一部進行する。最後に、1wt%NaC0現像液を1m/minの速度で塗布して1次現像を進行した後、エポキシを溶融させることができる有機ソルベント(例えば、2−methoxy ethanol)を用いて、既設定された時間の間、超音波洗滌を進行して現像を完了する。現像が完了されると、約190度で後硬化を進行し、キャビティー20を形成することができる。
【0083】
以後、図3で図示するように、キャビティー20にチップ30を配置することができる。ここで、チップ30は能動素子、受動素子またはICであることができる。
【0084】
次に、図4及び図5で図示するように、チップ30が配置された絶縁層10a上にメッキ層を形成し、メッキ層をエッチングしてパターンを形成することができる。
【0085】
ここで、メッキ層は一般的に公知された方法が適用されることができる。例えば、貫通ホールの形成後、公知のデスミア処理、プラズマ処理などを行い、無電解銅メッキ、電気銅メッキを行うことができる。その後、表面に外部回路を形成し、最終的には酸化防止のために貴金属メッキレジスターを形成して、ニッケルメッキ、金メッキを行うことができる。メッキ層は電気素子の電極と電気的に連結されることができる。
【0086】
図12から図18は本発明による埋め込み印刷回路基板の第3実施形態を製造方法によって順次的に示す断面図であり、コア層が感光性材質からなった場合を例として説明する。
【0087】
図示するように、埋め込み印刷回路基板200は、キャビティーが形成されたコア層210、チップ250を固定するための接着層240が上部に塗布された銅箔層230、接着層240が塗布された銅箔層230の上部に配置されたコア層210のキャビティー220に実装されたチップ250、キャビティー220とチップ250の間及びコア層210の上部に形成された絶縁層260及び絶縁層260上に形成された回路層270を含むことができる。
【0088】
ここで、コア層210は感光性組成物で形成されることができる。
【0089】
前記コア層210は光感応性モノマー及び光開始剤を含む感光性組成物で形成されることができる。これは、UV硬化が可能であるように既存の熱硬化タイプの絶縁材料の組成に光感応性モノマーと光開始剤を添加し、既存の熱硬化タイプの絶縁材料の物性の低下を最小化させながら、キャビティーの形成を可能にするという利点を有する。
【0090】
一方、コア層はナフタレン系エポキシ樹脂及びゴム変性型エポキシ樹脂を含む複合エポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤及び無機充填剤を含む樹脂組成物を含むことができる。
【0091】
ここで、複合エポキシ樹脂は、平均エポキシ樹脂当量が100から300のナフタレン系エポキシ樹脂と、平均エポキシ樹脂当量が100から500のゴム変性型エポキシ樹脂を含むことができる。また、前記複合エポキシ樹脂100重量部に対してナフタレン系エポキシ樹脂50から70重量部、ゴム変性型エポキシ樹脂1から30重量部で混合されることができる。
【0092】
前記硬化剤は、フェノールノボラック、ビスフェノールノボラック及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物であることができる。硬化促進剤はイミダゾル系化合物であり、2-メチルイミダゾル、1-(2-シアノエチル)-2-アルキルイミダゾル、2-フェニルイミダゾル及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物であることができる。この際、硬化促進剤は複合エポキシ樹脂100重量部に対して0.1から1重量部で混合されることが好ましい。
【0093】
一方、光感応性モノマーは、化学的構造内に二重結合と-COOH基を同時に有していなければならず、アクリレート(Acrylate)樹脂を含むことが好ましい。ここで、光感応性モノマーに光開始剤が1〜10wt%で含まれるようにすることができる。
【0094】
また、無機充填剤は、グラファイト(Graphite)、カーボンブラック、シリカ及びクレー(Clay)からなる群のうち何れか一つ以上の無機物であることができる。ここで、無機充填剤は複合エポキシ樹脂100重量部に対して10から60重量部で混合され、シランカップリング剤で表面処理され、相異なる大きさの球形充填剤を含むことが好ましいが、これに限定されるものではない。
【0095】
上述のように製造された組成物はフィルムキャスティング(Film Casting)工程を通じてPET基板の上に50〜120μmにキャスティングし、フィルム形態に製造することができる。
【0096】
また、キャビティー220は露光及び現像工程を通じて形成されることができる。
【0097】
例えば、コア層210に感光性材料を適用する場合、原板サイズのフィルムにレーザーやCNCドリルを用いて露光マークを形成し、露光、現像、乾燥(Dry)、硬化などの工程をラインに沿って進行することができるため、COレーザー加工によるキャビティー形成方法に比べて数十倍以上の時間を短縮することができる効果を得ることができる。
【0098】
図19から図21は本発明による埋め込み印刷回路基板の第4実施形態を製造方法によって順次的に示す断面図であり、コア層及び絶縁層が感光性材質からなった場合を例として説明する。
【0099】
図19から図21の埋め込み印刷回路基板は、図12から図16と同一の工程を図19の工程以前に行い、これに対する図面は別途に図示しない。
【0100】
また、埋め込み印刷回路基板の第4実施形態で開示するコア層及び絶縁層の材質は、上述の第3実施形態の材質のうちから選択的に適用することが可能である。
【0101】
図示するように、埋め込み印刷回路基板300は、キャビティー220が形成されたコア層210、チップ250を固定するための接着層240が上部に塗布された銅箔層230、接着層240が塗布された銅箔層230の上部に配置されたコア層210のキャビティー220に実装されたチップ250、キャビティー220とチップ250の間及びコア層210の上部に形成された絶縁層280、絶縁層280に形成されたビアホール290及び絶縁層280上に形成された回路層を含むことができる。
【0102】
ここで、コア層210及び絶縁層280は感光性組成物で形成されることができる。
【0103】
前記絶縁層280は上述の図12から図18の説明で開示したコア層210に適用された感光性組成物と同一の材質を適用することができる。これに対する詳しい説明は省略する。
【0104】
また、キャビティー220は露光及び現像工程を通じて形成されることができる。
【0105】
また、ビアホール290は、絶縁層280に露光及び現像工程を通じたパターンの形成によって、チップ250のパッドがオープンされるように形成されることができる。
【0106】
例えば、ビアホール290もキャビティー220の形成方法と同様に、ビアホールが形成される部分にマスクを通じて露光、現像、硬化の工程を遂行することにより、ビアホールをオープンすることができる。
【0107】
図22から図26は本発明による埋め込み印刷回路基板の第5実施形態を製造方法によって順次的に示す断面図であり、コア層が感光性材質からなり、チップのパッドが接着層に接触されるように配置された場合を例として説明する。
【0108】
図22から図26の埋め込み印刷回路基板は、図12から図14と同一の工程を図22工程以前に行い、これに対する図面は別途に図示しない。
【0109】
図示するように、埋め込み印刷回路基板400は、キャビティー220が形成されたコア層210、チップ310を固定するための接着層240が上部に塗布された銅箔層230、接着層240が塗布された銅箔層230の上部に配置されたコア層のキャビティーに実装されたチップ310、キャビティー220とチップ310の間及びコア層210の上部に形成された絶縁層320、絶縁層320上に形成された回路層を含むことができる。
【0110】
ここで、コア層210は感光性組成物で形成され、チップ310はチップ310のパッドが銅箔層上の接着層240に接着されるように配置されることができる。
【0111】
また、キャビティー220は露光及び現像工程を通じて形成されることができる。
【0112】
以下、上述の図面を参照して、埋め込み印刷回路基板の製造方法を説明する。
【0113】
まず、図12で図示するように、感光性組成物を含むコア層210を提供することができる。
【0114】
図13及び図14で図示するように、コア層210に露光及び現像工程によってキャビティー220を形成することができる。
【0115】
例えば、感光性材料であるコア層210にレーザーやCNCドリルを用いて露光マークを形成し、露光及び現像工程を通じてキャビティー220を形成する。
【0116】
図15及び図16で図示するように、接着層240が塗布された銅箔層230上にチップ250を配置することができる。
【0117】
図17で図示するように、コア層210のキャビティー220にチップ250が実装されるように、接着層240が塗布された銅箔層上にコア層210を積層することができる。
【0118】
例えば、図12から図14を通じて形成されたコア層210を、図15及び図16を通じて形成された接着層が塗布された銅箔層230の上部に積層する。この際、銅箔層230上に配置されたチップ250がコア層210に形成されたキャビティー220に挿入される形態で積層する。
【0119】
図17で図示するように、チップ250が実装されたコア層210上に絶縁層260を形成することができる。
【0120】
図17及び図18で図示するように、絶縁層260上に銅箔層270を積層し、銅箔層270に回路パターンを形成することができる。
【0121】
その後、図18で図示するように、多層基板を形成することも可能である。
【0122】
以下、図12から図16及び図19から図21を参照して、埋め込み印刷回路基板の第4実施形態の製造方法を説明する。
【0123】
まず、図12で図示するように、感光性組成物を含むコア層210を提供することができる。
【0124】
図13及び図14で図示するように、コア層210に露光及び現像工程によってキャビティー220を形成することができる。
【0125】
例えば、感光性材料であるコア層210にレーザーやCNCドリルを用いて露光マークを形成し、露光及び現像工程を通じてキャビティー220を形成する。
【0126】
図15及び図16で図示するように、接着層240が塗布された銅箔層230上にチップ250を配置することができる。
【0127】
図19で図示するように、コア層210のキャビティー220にチップ250が実装されるように、接着層240が塗布された銅箔層230上にコア層210を積層することができる。
【0128】
また、チップ250が実装されたコア層210上に感光性組成物からなった絶縁層280を形成することができる。
【0129】
ここで、絶縁層280はキャビティー220とチップ250の間及びコア層210の上部に形成されることができる。
【0130】
また、絶縁層280に露光及び現像工程を通じたパターンの形成によって、チップ250のパッドがオープンされるようにビアホール290を形成することができる。
【0131】
また、絶縁層280上に銅箔層を積層し、銅箔層に回路パターンを形成することができる。
【0132】
その後、図21で図示するように、多層基板を形成することも可能である。
【0133】
以下、図12から図14及び図22から図26を参照して、埋め込み印刷回路基板の第5実施形態の製造方法を説明する。
【0134】
また、埋め込み印刷回路基板の第5実施形態で開示するコア層及び絶縁層の材質は、上述の第3実施形態の材質のうちから選択的に適用することが可能である。
【0135】
まず、図12で図示するように、感光性組成物を含むコア層210を提供することができる。
【0136】
図13及び図14で図示するように、コア層210に露光及び現像工程によってキャビティー220を形成することができる。
【0137】
例えば、感光性材料であるコア層210にレーザーやCNCドリルを用いて露光マークを形成し、露光及び現像工程を通じてキャビティー220を形成する。
【0138】
図22及び図23で図示するように、銅箔層230に塗布された接着層240にチップ310のパッドが付着されるようにチップ310を配置することができる。
【0139】
図24で図示するように、コア層210のキャビティー220にチップ310が実装されるように、接着層240が塗布された銅箔層230上にコア層210を積層することができる。
【0140】
また、チップ310が実装されたコア層210上に絶縁層320を形成することができる。
【0141】
図24及び図25で図示するように、絶縁層320上に銅箔層330を積層し、銅箔層330に回路パターンを形成することができる。
【0142】
ここで、絶縁層320上に銅箔層330を積層した後、エッチング(Etching)、表面処理、メッキ、回路形成工程を通じて回路パターンを形成することができる。
【0143】
その後、図26で図示するように、多層基板を形成することも可能である。
【0144】
以上で説明した本発明の好ましい実施形態は例示の目的のために開示されたものであり、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想を外れない範囲内で様々な置き換え、変形及び変更が可能であり、このような置き換え、変更などは添付の特許請求範囲に属するものであることは明らかであろう。
【符号の説明】
【0145】
10 RCC
10a、120 絶縁層
10b 銅箔層
20、130、220 キャビティー
30、140、250、310 チップ
40 回路
110、210 コア層
150 回路層
200、300、400 埋め込み印刷回路基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビティーが形成されたコア層;
前記チップを固定するための接着層が上部に塗布された銅箔層;
前記接着層が塗布された銅箔層の上部に配置されたコア層のキャビティーに実装されたチップ;
前記キャビティーとチップの間及び前記コア層の上部に形成された絶縁層;
前記絶縁層上に形成された回路層;
を含んで、
前記コア層は光感応性モノマー及び光開始剤を含む感光性組成物で形成される埋め込み印刷回路基板。
【請求項2】
前記キャビティーは、
露光及び現像工程を通じて形成される請求項1に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項3】
前記コア層は、
ナフタレン系エポキシ樹脂及びゴム変性型エポキシ樹脂を含む複合エポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤及び無機充填剤を含む樹脂組成物を含む請求項1に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項4】
前記硬化剤は、
フェノールノボラック、ビスフェノールノボラック及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物である請求項3に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項5】
前記硬化促進剤は、
イミダゾル系化合物であり、2‐メチルイミダゾル、1-(2-シアノエチル)-2-アルキルイミダゾル、2-フェニルイミダゾル及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物である請求項3に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項6】
前記無機充填剤は、
グラファイト(Graphite)、カーボンブラック、シリカ及びクレー(Clay)からなる群のうち何れか一つ以上の無機物である請求項3に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項7】
前記光感応性モノマーは、
アクリレート(Acrylate)樹脂を含む請求項1に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項8】
キャビティーが形成されたコア層;
前記チップを固定するための接着層が上部に塗布された銅箔層;
前記接着層が塗布された銅箔層の上部に配置されたコア層のキャビティーに実装されたチップ;
前記キャビティーとチップの間及び前記コア層の上部に形成された絶縁層;
前記絶縁層に形成されたビアホール;及び
前記絶縁層上に形成された回路層;
を含んで、
前記コア層及び絶縁層は光感応性モノマー及び光開始剤を含む感光性組成物で形成される埋め込み印刷回路基板。
【請求項9】
前記キャビティーは、
露光及び現像工程を通じて形成される請求項8に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項10】
前記ビアホールは、
前記絶縁層に露光及び現像工程を通じたパターンの形成によって、前記チップのパッドがオープンされるように形成する請求項9に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項11】
前記コア層及び絶縁層は、
ナフタレン系エポキシ樹脂及びゴム変性型エポキシ樹脂を含む複合エポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤及び無機充填剤を含む樹脂組成物を含む請求項8に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項12】
前記硬化剤は、
フェノールノボラック、ビスフェノールノボラック及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物である請求項11に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項13】
前記硬化促進剤は、
イミダゾル系化合物であり、2‐メチルイミダゾル、1-(2-シアノエチル)-2-アルキルイミダゾル、2-フェニルイミダゾル及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物である請求項11に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項14】
前記無機充填剤は、
グラファイト(Graphite)、カーボンブラック、シリカ及びクレー(Clay)からなる群のうち何れか一つ以上の無機物である請求項11に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項15】
前記光感応性モノマーは、
アクリレート(Acrylate)樹脂を含む請求項8に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項16】
キャビティーが形成されたコア層;
前記チップを固定するための接着層が上部に塗布された銅箔層;
前記接着層が塗布された銅箔層の上部に配置されたコア層のキャビティーに実装されたチップ;
前記キャビティーと前記チップの間及び前記コア層の上部に形成された絶縁層;
前記絶縁層上に形成された回路層;
を含んで、
前記コア層は感光性組成物で形成され、前記チップはチップのパッドが前記銅箔層上の接着層に接着されるように配置される埋め込み印刷回路基板。
【請求項17】
前記キャビティーは、
露光及び現像工程を通じて形成される請求項16に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項18】
前記コア層は、
ナフタレン系エポキシ樹脂及びゴム変性型エポキシ樹脂を含む複合エポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進剤及び無機充填剤を含む樹脂組成物を含む請求項17に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項19】
前記硬化剤は、
フェノールノボラック、ビスフェノールノボラック及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物である請求項18に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項20】
前記硬化促進剤は、
イミダゾル系化合物であり、2‐メチルイミダゾル、1-(2-シアノエチル)-2-アルキルイミダゾル、2-フェニルイミダゾル及びこれらの混合物からなる群のうち何れか一つ以上の化合物である請求項18に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項21】
前記無機充填剤は、
グラファイト(Graphite)、カーボンブラック、シリカ及びクレー(Clay)からなる群のうち何れか一つ以上の無機物である請求項18に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項22】
前記光感応性モノマーは、
アクリレート(Acrylate)樹脂を含む請求項16に記載の埋め込み印刷回路基板。
【請求項23】
感光性組成物を含むコア層を提供する段階;
前記コア層に露光及び現像工程によってキャビティーを形成する段階;
接着層が塗布された銅箔層上にチップを配置する段階;
前記コア層のキャビティーに前記チップが実装されるように、接着層が塗布された銅箔層上にコア層を積層する段階;
チップが実装されたコア層上に絶縁層を形成する段階;
前記絶縁層上に銅箔層を積層し、前記銅箔層に回路パターンを形成する段階;
を含む埋め込み印刷回路基板の製造方法。
【請求項24】
感光性組成物を含むコア層を提供する段階;
前記コア層に露光及び現像工程によってキャビティーを形成する段階;
接着層が塗布された銅箔層上にチップを配置する段階;
前記コア層のキャビティーに前記チップが実装されるように、接着層が塗布された銅箔層上にコア層を積層する段階;
チップが実装されたコア層上に感光性組成物からなる絶縁層を形成する段階;
前記絶縁層に露光及び現像工程を通じたパターンの形成によって、前記チップのパッドがオープンされるようにビアホールを形成する段階;
前記絶縁層上に銅箔層を積層し、前記銅箔層に回路パターンを形成する段階;
を含む埋め込み印刷回路基板の製造方法。
【請求項25】
感光性組成物を含むコア層を提供する段階;
前記コア層に露光及び現像工程によってキャビティーを形成する段階;
銅箔層に塗布された接着層にチップのパッドが付着されるようにチップを配置する段階;
前記コア層のキャビティーに前記チップが実装されるように、接着層が塗布された銅箔層上にコア層を積層する段階;
チップが実装されたコア層上に絶縁層を形成する段階;
前記絶縁層上に銅箔層を積層し、前記銅箔層に回路パターンを形成する段階;
を含む埋め込み印刷回路基板の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2013−93614(P2013−93614A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−11873(P2013−11873)
【出願日】平成25年1月25日(2013.1.25)
【分割の表示】特願2011−104071(P2011−104071)の分割
【原出願日】平成23年5月9日(2011.5.9)
【出願人】(594023722)サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. (1,585)
【Fターム(参考)】