埋め込み杭実現のためのケリー
【課題】埋め込み杭を効率的に行うため、掘削ツールを接続し回転及び昇降させると共に、杭を把持し回転可能とするケリー装置を提供する。
【解決手段】ケリー装置は、1方を他方と互いに摺動して挿入可能な、1組のテレスコピック式ロッド7,19によって構成され、最内側のロッド9は掘削ツールを支持し、ケリーを支える操作機のガイドマストに沿って垂直に滑動する回転テーブル1は、1組のロッド7,19をその長手方向の軸の周りに回転させる手段8a、1組のロッド7,19を動かし再圧縮する手段10、掘削の際にロッド7,19にかかる牽引および推力を与えるためのモーターを備える手段を備え、ケリーは、1組のロッド7,19の少なくとも一部のロッド19が、ロッド7,19に回転を付与する回転テーブル1の下に完全に位置する。
【解決手段】ケリー装置は、1方を他方と互いに摺動して挿入可能な、1組のテレスコピック式ロッド7,19によって構成され、最内側のロッド9は掘削ツールを支持し、ケリーを支える操作機のガイドマストに沿って垂直に滑動する回転テーブル1は、1組のロッド7,19をその長手方向の軸の周りに回転させる手段8a、1組のロッド7,19を動かし再圧縮する手段10、掘削の際にロッド7,19にかかる牽引および推力を与えるためのモーターを備える手段を備え、ケリーは、1組のロッド7,19の少なくとも一部のロッド19が、ロッド7,19に回転を付与する回転テーブル1の下に完全に位置する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、「ケリー」として以下に記載の分野において知られる、1組の伸縮ロッドを介して実現される埋め込み杭の実現のための装置、関連する掘削、および掘削回転テーブルを用いた取扱い工具の分野に関連する。
【0002】
本発明は、橋の下、建物や既存の構造物の下などの低い空間における使用のために設計された掘削機器の検討に由来し、そうした場所においては、高さの障害物に制限されたまま上昇掘削深さに達する必要性がある。
【背景技術】
【0003】
ドイツ国特許DE19626223は、放射状に動くときに丸棒をロックする保持部材を含む伸縮式ケリー丸棒を有する掘削システムに関し記載する。この動作は、軸移動に起因し、ケリーロッドを閉鎖系の中で上げながらロック解除される。
【0004】
欧州特許EP0947664は、ケリーが構成される種々の要素の除去の正しい開放シーケンスを制御するためのケリーの重量測定システムに関連する。上昇ステップの間に、昇降機のロッドが引き出されるときに、2個またはそれ以上のロッド要素が捕捉され、このことが非保持要素の落下を引き起こす。
【0005】
米国特許US5396964Aは、主に2つの面に沿って穿穴ロッドの組みの向きを許容する可変の関節を備えたグランド混合装置について説明している。前記道具の組みはツールとロッドによって構成され、特にロッドは伸縮式で、依然グランドにおいて当該ツールの駆動を許容するウィンチのタイプの牽引ウィンチおよび推力装置によって動かされるケリーである。
【0006】
上記3件の特許の装置を組合せる特徴は、各々の回転テーブルが、ケリーが構成される全ての要素が通過する内部通路を有すると云う事実から成る。
米国特許US5396964Aは、特に、一度持ち上げられると、ロッドは回転テーブルの上部の空間のすべてを占有し、クレーンのタワー棒は、この障害物を制限するために、適度の長さにされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】ドイツ国特許DE19626223
【特許文献2】欧州特許EP0947664
【特許文献3】米国特許US5396964A
【0008】
公知技術を表すこれら装置の使用方法を記載する。図1に示したように、回転テーブル1は、一般的に追跡される操作機械3に載置されるタワー2に沿って滑動し、通常ケリーとして知られ、通常バケットまたはドリル5である掘削ツールが固定された多くの要素4を備える伸縮式ロッドを回転させる。
回転テーブルそれ自体は、1組のロッド(バッテリー)上の抽出牽引および浸透推力を発揮する、油圧ジャッキ6やロープ・ウィンチ(図示せず)のような適当な要素によって掘削棒に沿って動かされる。
【0009】
ロッド誘導ヘッド31は、掘削棒のガイド上を滑動し、回転台車を誘導するのと通常同じように、最外側のロッドに固定された掘削軸の位置にケリーを保持する。誘導ヘッド31と外側ロッド間の相互作用ベアリング(図示せず)は、ケリーが自由に回転し、回転テーブルを介して発揮される動きを誘導ヘッドに転送することを許容する。
【0010】
したがって、回転テーブルはケリーに回転と垂直移動の両者の動作を伝達する。回転テーブルの動作の下で、掘削ツールは、最初にフィールド面に寄りかかり、グランドに浸透し、掘削されるグランドに負荷をかける。当該ツールが一杯にグランドに挿入されると、操作機械は回転を停止し、ロッドとツールに上向きの動きを付与し、今あけた穴からツールを引き出す。
【0011】
一度ツールが穴の外に出ると、小塔の回転を通じて当該機械は、前記ツールを掘削され集められた地面からツールを排出するために掘削箇所から離れたゾーンに配置する。ツールからの地面の排出は、バケツまたはドリルの使用によって異なった様式で行なわれる。
【0012】
バケツを用いるときには、スプリング・ストライカー(ばね式殴打機)が適当なフランジをたたき、バケツの底または壁面を開く。掘削され累積したバケツ内の土は、即座に地面に放出する。一方、機械はドリルで強く最も可能な速い反対回転をツールに、尖塔間に累積した、掘削された材料を押し進める回転テーブルを介して急激な外向きの遠心力に対してセットする。どちらの場合も、回転および掘削ツールに接続する要素は同じ伸縮式ケリーである。
【0013】
既知の機械式ロックタイプの伸縮ロッドの詳細な機能は、図面に示される。
【0014】
既知のタイプの伸縮式ロッド(ケリー)7は、(一般的に2から6本の)同軸チューブのシリーズとして表される。各チューブはストライプ26と呼ばれる手段を備え、動作を伝達する要素およびそれを受ける要素の間で機械的な打ち付けのための隣接する2つのチューブ間のトルクの伝達のために適している。
最外側のチューブ7aは、大口径の従来「外側ロッド」と呼ばれるもので、回転テーブル1の溝付きスリーブ8に直に挿入され、前記外側ロッドは、ストライプ26と関連する機械式継ぎ手24Aおよび24Bを介して、回転テーブル1からトルクおよび推力を受ける。外側ロッドは、直列(カスケード)でトルクと推力を最内側のロッド7b−7cへ、掘削ツール5が「内側ロッド」9の下で固定される、最小の直径を有する「内側ロッド」9と呼ばれるロッドに到達するまで伝達する。
【0015】
図3について、シャフトに対して上昇する各ロッドのストライプ26は、より大口径のロッドからトルクを受け、それに対して限定された長さの溝付き末端22は、一般に1メートル未満で、同じ接続様式で小口径のロッドへトルクを伝達する。外側口径に、回転テーブル1からタワー2へ接続する設計された要素6の推力と牽引を1組のロッドへ伝達するように、当該上部ロッドの末端をロックされる、結合継ぎ手がまた存在する。
【0016】
図6について、抽出ロープ10が内部ロッド9に、ケリーロッドの1組の、回転中にロープ自身に巻き付くのを防止するために配置された回転ジョイント11を介して接続される。そのロープは、その後、伸縮式ケリーが広く開かれるとき、それらの関連する動作の間に全ての当該ロッドを通過する。
外側ロッドの直径と同じサイズの環状フランジ12がツール継ぎ手のすぐ上の内側ロッド9の低部に接続される。このフランジは、1組の伸縮式ロッドを再び閉鎖する機能を有す。主要な吊り上げウィンチ30(図1参照)を操作することによって、ロープ10は、上昇中に徐々に合わさる他の全てのロッド7a/7bをフランジ12を通じてそれと共にドラッグする内側ロッド9を上向きに引っ張る。フランジ12は、前記ロッドとの接触によって案内を弱めるための減衰システムを備えうる。
【0017】
図7を参照すると、外側ロッド7aがその中を通過する回転テーブル1が牽引/推力要素6を有し、それはその位置および当該ロッドそれ自体の除去状態から独立に1組のロッドを吊り上げ、操作する。ロープ10を引っ張り、内側ロッド9の頂部の回転要素に固定して、ロッドは最小の制限距離mに至るまで、その1つのロッドを別のロッドに押し付ける。そのロープ自身を放して、置換可能な要素の重量のために、ロッドはその穴の最大深度に一致して、それらの最大の延長に至るまで穴の内側で交換する。
【0018】
ロータリーとケリー間、および1つのロッドと別のロッド間の推力の伝達が機械的殴打のために起こる「機械的施錠」ケリーの機能を記載する。また、所謂「摩擦ケリー」と呼ばれるケリーがあり、ストライプはスムースで、機械的継ぎ手(24Aと24B)を持たず、その置換可能な要素は、接触するストライプ間に生ずる摩擦によってその推力を伝達する。本発明は、両者の解決に区別なく用いられる。
【0019】
1組のロッドが全ての置換可能な条件で想像し得る最大長さは、概ねロッド(または要素)数に近似する1組のロッドの長さによって与えられ、1つのロッドと別のロッド(図3の末端22)の間で減らされる最小重ね合わせが概ね0.8メートルである。例えば、5本のロッドによって形成される10mの1組のロッドは、最大延長長さ:
最大深度=(10m × 5)−(0.8m ×(5−1))=46.8m
掘削深さ限度はしたがって、1組のロッドの長さによって、タワーの高さに直に比例して決定され、そして、また2つのファクターに依存して明らかに食い違って要素数によって決定される。外側ロッドは、一般的にサイズが限定されている溝付き回転チューブの内側を通過するために、可能な限り小さい直径を有していなければならず、それに対して、内側ロッドは、考慮し得る、さもなくは限定されるべきトルク伝達を保証するために可能な限り大きな直径を有すべきである。
実際は、これらファクターの総和は、伸縮式ロッドの用途分野を概ね100m(5本の要素で得られる)の最大深度に現在制限し、トルクは500kNmに制限している。しかし乍、障害、性能および重量のためのこの解答は、確かに誇張であり、大サイズの機械を除き、用途の可能性は余りない。
【0020】
上記の特許から、公知技術に示された、回転テーブルを通して通過するケリーを示す。このタイプの解法の掘削の深さを増加させるために、一旦内側の飽和に達し(できるだけ多くの要素を挿入する)、決定された値より小さくないロッドの内側サイズを受容可能な最大の折衷案が得られると(さもなくは、必要な掘削力を伝達し得ない:トルクおよび推力)、残された唯一の可能性は、回転テーブルの内側通路のサイズを増加させることである。
【0021】
この方法は、二重の問題を生み出す。一つ目は回転テーブルの寸法に関連し、その寸法は増加し、その結果、高い障害物以外に費用と重量の増加を来す。二つ目の観点は、回転テーブルそれ自体が、必要に応じて異なり、標準化の経済的および物流的な利点が失われるに違いないことである。
【0022】
これらの問題は、高さが制限される場合、代替可能の要素の長さが、要求サイズにおいて再度挿入するために必要に応じて減寸しなければならないから、再度悪化させる。この減寸の直接の効果は、深さの損失(前記の式の結果)と、要素数の増加に伴ない、少なくとも一部取り戻し得ることである。
これは回転テーブルの内側サイズの増加を引き起こし、前記の場合よりもむしろ増加が大きい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
本発明の目的は、標準の回転テーブルを用いる可能性のある従来の1組の伸縮式ロッドを特徴化するこれらの深さ限界を、増加する通路を有する回転テーブルを用いず、掘削機の掘削マストに変更を加えずに克服することである。
これらのおよび以下においてよりよく理解されるその他の目的を達成するために、本発明は、請求項1による杭を実現するための、半分通過する掘削装置の実現を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明の目的は、二組のロッドよりなるハーフ・パッシング(half−passing)と呼ばれるケリーを用いることを提供する(先ず図8参照)。従来の共通の一組の伸縮式ロッド7に、先の1つと同軸の第2組の伸縮式ロッド19が加えられ、それは回転テーブル1の内側通路より大きな直径を有する。
【0025】
内側ロッド21は、図3または4を参照して先に示した「施錠」または「摩擦」タイプのそのストライプ26を介して、トルクと推力を一組の従来型ロッド7の外側ロッド7aへ伝達する。
【0026】
従来型ケリーの外側ロッド7aは、その頂部に殴打フランジ18がなくてもよく(図2参照)、その代わりに適当な弾性体の要素(ラバーかばねパッド)を備える。
従来型のケリーは、例えば、殴打フランジ18が最外側のロッドから取り外すタイプでないとき、最外側のロッド7aを除去し、請求に係る解法に搭載された部品として内側要素を残して用いられる。
【0027】
1組のロッド19の大きい直径20の外側ロッドは、フランジ本体の形を有する「ドラッガー」16と結合する「スクリュウ・ソケット」型メカニカル・カップリング17を介して回転テーブルに固定され、「ドラッガー」16は、外側ロッド20を含み、回転テーブル1のギアからの動きを受けて、好ましくは(滑らかで、ストライプのない)円筒状であり得るロッド・ドラッグ・チューブ8aの底部に直接固定または溶接される。
【0028】
もしチューブがストライプのある標準タイプであれば、再挿入操作(当該ケリーの閉止)中に、従来のケリーの最外側ロッド7aの挿入の問題が依然ある。
実際のところ、チューブ8aの複数のストライプ間の配置、およびロッド21とピンの中の7aの間の複数のストライプを得るために、進入するのを助けるためにケリーを回転させる必要があるであろう。
【0029】
接合面(インターフェイス)の変更は、チューブ8aに付与する正しい配置に制限される。
【0030】
その最低部位の近傍の1組のロッド19の外側ロッド20は、バケツ38(または5)の開放を制御するプッシャー34に対する殴打要素として用いられる低い平面とするように、大きな直径20と同じ形状にされ得る。
まとめると、この革新は従来の伸縮式ロッドに、大きな直径サイズで、回転テーブル1の下にフランジを付けるのでやや短いもう1つの伸縮式ロッドを加える機会を、従来ロッドの要素(排出)数をかなり増加させるように付与する。
【発明の効果】
【0031】
提案された革新は、穿穴マストを延長することなく、回転テーブルやその他のメインシステムを変更することなく、既存の穿穴機で到達し得る深さを増加させる。
本革新は、従来の構造への戻しに、継続工程において影響を与えずに、可逆的変更を提案する。
同じ障害物の長さを与えれば、低い穿穴において要求される深さを増加させることができる。
操作されるチューブへのトルクの伝達は、単純化され、その性能において改善される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】図1は、従来のケリーの作動時の概念図である。
【図2】図2は、既知の伸縮ロッドの延長/オープン状態の縦断面図である。
【図3】図3は、既知の伸縮ロッドの交換可能の要素の部分断面図である。
【図4】図4は、図3の交換可能の要素の断面IV−IVによる断面図である。
【図5】図5は、図3の交換可能の要素の断面V−Vによる断面図である。
【図6】図6は、既知タイプの伸縮式ケリーの内部ロッド要素の側面図で、部分的に断面図で表した図である。
【図7】図7は、掘削マスト(棒)に既知のケリーを搭載した側面図である。
【図8】図8は、第1のf態様における本発明によるケリーの部分断面側面図で、当該ケリーはロータリーの内側を部分的に通過する。
【図9】図9は、最小障害物の配置における図8の装置の側面図である。
【図10】図10は、ケリーが完全に延長/伸張した形状における従来のケリーの側面図である。
【図11】図11は、ケリーが完全に延長/伸張した形状における本発明のケリーの側面図である。
【図12】図12は、図8の装置の第1の変形の側面図である。
【図13】図13は、図8の装置の第2の変形の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図9を参照すると、1組のロッドを吊り上げ/閉蓋するロープ10は、内側ロッド9の回転要素11に固定されて存在し、内側ロッド9は、通常のように「回収」フランジ12aを、外側ロッド20の直径と同じ直径とし、こうしてウィンチ30のロープが巻かれるときに全てのロッドのドラッグ(引きずり)を許容するようにする。吊り上げられた/閉止された1組のロッド(一組のロッド・ケリー)を有する障害物の高さm(図9参照)は、従来のケリーのそれと際立って異なってはいない(図7の高さm参照)し、同じ深さに到達するための高さを補償する、加えられた代替可能な要素19によって有利に減少させることさえ可能である。
【0034】
図10および11を参照すると、ハーフ・パッシング・ケリーは、より高い要素数に依拠することが可能で、ツールが、同じ閉止高さmを有する従来のケリーで実現され得る深さよりもかなり深い深さで穴を掘削することを許容する。
【0035】
図10を参照すると、高さP1は、除去され、回転テーブル1の下に測定された従来の伸縮式ロッド7で実現され得る最大深さを表す。
【0036】
図11を参照すれば、高さQ1は、回転テーブル1のガラス16の下の加えられた伸縮式ロッド19の存在のために、増加した高さを表す。この値を定量化するために、もし「ハーフ・パッシング」ケリーの各要素の長さをtとし、要素数をNとする(図11に示されたのは除去数3)と:
Q1=(t × N)−(0.8m ×(N−1))
本発明の目的において、要素が加えられ得る限界は、さらに吊り上げや操作機器の安定性能力によってよりも、一旦その深さが最大到達可能深さに近接すると、このロッドが実現される掘削に数メートル進入するようにされるので、掘削ツールよりも小直径である、外側ロッド20の直径によって独自に示される。
【0037】
もう一つの方法として、しかし乍ら、所謂「伸縮式」穴開けを実現することは可能である。それは、穴の第1の部分が、継続する工程でより大きな直径と所定の深さを有し、掘削サイズは所望の大きさまで減少され、こうして、ロッド直径20をむしろ大きくして操作することを許容する。
反対に、外側ロッドは、全ての必要な長さにおいて地中に進入するための掘削手段および/または耐摩耗性の板を備える。
【0038】
図12を参照すれば、掘削軸上にケリーを配列して保持させる低位ガイド32が付設された第1の変形が示される。ガイド32は、穴開けマスト(柱)に沿って滑り、ロッド20の外側要素に結合し、滑らかな円筒状の穴を備えたスリーブとして、出現する。
このガイドは、固定されるか高さが可変で、ケリーのロッドによって、またはそれ(ガイド)を拘束する外側の位置決めシステムによって移動可能であり、図示してない掘削マスト2上の殴打機を備える。
このガイドは、また、1組のロッドの搭載を許容するための前側に開放可能の従来型でもよい。
全ての穴開けのために、ケリーがガイドされるので、当該ガイドは好ましくは低位側に配置される。もしガイドが上側に配置されると(図1の解法に示すように)、ケリーが掘削の最小部分のためにのみガイドされ、その最小部分はごく最初の穿穴の数メーターに関連し、大きな欠点である。
【0039】
図13を参照すれば、チュービング・フランジのための素因を加える第2の変形が示される。幾つかの穿穴の場合、それは前シャフト(そのチューブの直径はツールおよび著しく減少された4−6mの長さの直径より大きい)、またはより増加した深さのためのチューブの挿入が要求され得る。従来は、チュービング・フランジは、直接チューブ8aに接続され、長さ1乃至2mの「ガラス」と呼ばれる円筒状の管(領域)を有する。一方、本発明によれば、もしチュービング・フランジがチューブ8aによって直接引きずられると、チュービング・フランジはかなり大きいガラスサイズを有することになる。何故ならば、ロッド19の長さは、従来の解決法にない別の障害物を暗示することになるからである。これは、重量および費用に対する影響を及ぼす。
【0040】
しかし乍、最外側ロッド20の幅広サイズと存在の利点を利用して、張出部20Aの近くの最も低い末端領域に直接接続する、操作されるチューブを引きずる(ドラッグする)ことが今や可能である。
このように、最大トルクおよび存在する推力の移動を許容する外側ロッドが使用され(サイズが小さいために明らかに限界がある内側ロッドの解決法とは異なる)、また、回転テーブル1および外側ケリーの間に位置する適切なギア状態を有するトルクを増大させるために、標準サイズのチューブ7aに対して大きなサイズの外側チューブ20を考慮して、前記ギアの状態は当該チューブを高い高さで操作することを許容する。
【0041】
図13に示したように、フランジ20aのある張出領域に、丁度よく止められ、角度配分された円筒状の座(シート)37が得られ、それは操作されるチューブ35の引きずりのための殴打シートを表す。
【0042】
ピン・システム36やその機械的均等物は、手動または自動で操作され、当該チューブと引きずり要素20間の一時的な締め具のために挿入され得る。
【0043】
回転テーブルとケリー間の機械的引きずりシステム、ケリーと操作されるチューブ間のシステムは、当業界で知られている同等の方法と形で適合され得る。
殊に、「ドラッガー」16と外側ロッド20の要素間の動作の伝達は、上述の特許EP208567A1,EP1860275A1,EP1849956A1に示された機器の如きデバイス、または糸、六角形、およびその全ての均等物を用いた直の引っ掛けシステムで実現され得る。
【0044】
殴打要素17の挿入の制御は、手動タイプ、または遠隔指令で操作され得る。
【0045】
遠隔作動は、油圧式、電気式、空気圧式で行ない得る。
殊に、空気圧式は、回転部16が、締め具システムに必要な力を作り出すために適当な制御を介して操作される、再充填可能な圧縮空気貯槽のためのハウジングとなり得るので設置が容易である利点がある。
【0046】
組立工程中に、回転テーブルが穿穴マストの最高位の到達可能の位置に配置され(回転テーブルのウィンチ牽引/推力の場合の最高位と同じ位置)、さらに、少なくとも追加の伸縮式ケリー19が底部から載置される。この場合、「ドラッガー」に関するケリーの導入は、2つの要素間の施錠デバイスの導入を許容する影響力の自動的に引き金になり得る(ドイツ国特許DE19626223に記載の通り)。
【0047】
その代わりに、ケリーは、軸方向に動き(「ドラッガー」16の導入中に)、発電所を作動するデバイスをプレスし(例えば、前記の空気圧式)、それは殴打、および要素16と最外側ロッド20の間の締め具要素を挿入する。
【0048】
追加の変形として、少なくとも、低回転で「ドラッガー」を外側ロッドに引っ掛ける、銃剣タイプの一時的結合を実現することが可能であり、最後の締め具は、遂には複数の要素と手動で挿入可能にされる。
前述の機器に適用される更なる変更は、本発明の革新的特徴を変更しないことは明白である。例えば、全てのケリーロッド7を分解し、1組のロッド19のみを全て外向きに加えることは可能で、殆どの内側ロッド21を吊り上げロープ10に接続し、こうして高さ障害物の高さの減少を未だ高くすることを許容する。
【0049】
もう1つの可能な変形は、ケリー7を通過する長さの変更によって表され、それは減少され、回転テーブルの下に全てまた位置する。この場合、必要であれば、1組のロッド19の外部要素を増加させることによって深さ減少を取り戻し得る。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、「ケリー」として以下に記載の分野において知られる、1組の伸縮ロッドを介して実現される埋め込み杭の実現のための装置、関連する掘削、および掘削回転テーブルを用いた取扱い工具の分野に関連する。
本発明は、橋の下、建物や既存の構造物の下などの低い空間における使用のために設計された掘削機器の検討に由来し、そうした場所においては、高さの障害物に制限されたまま上昇掘削深さに達する必要性があり、そうした必要性に対応し得る埋め込み杭の実現のための装置等を提供し、当該産業分野に利用される。
【技術分野】
【0001】
本発明は、「ケリー」として以下に記載の分野において知られる、1組の伸縮ロッドを介して実現される埋め込み杭の実現のための装置、関連する掘削、および掘削回転テーブルを用いた取扱い工具の分野に関連する。
【0002】
本発明は、橋の下、建物や既存の構造物の下などの低い空間における使用のために設計された掘削機器の検討に由来し、そうした場所においては、高さの障害物に制限されたまま上昇掘削深さに達する必要性がある。
【背景技術】
【0003】
ドイツ国特許DE19626223は、放射状に動くときに丸棒をロックする保持部材を含む伸縮式ケリー丸棒を有する掘削システムに関し記載する。この動作は、軸移動に起因し、ケリーロッドを閉鎖系の中で上げながらロック解除される。
【0004】
欧州特許EP0947664は、ケリーが構成される種々の要素の除去の正しい開放シーケンスを制御するためのケリーの重量測定システムに関連する。上昇ステップの間に、昇降機のロッドが引き出されるときに、2個またはそれ以上のロッド要素が捕捉され、このことが非保持要素の落下を引き起こす。
【0005】
米国特許US5396964Aは、主に2つの面に沿って穿穴ロッドの組みの向きを許容する可変の関節を備えたグランド混合装置について説明している。前記道具の組みはツールとロッドによって構成され、特にロッドは伸縮式で、依然グランドにおいて当該ツールの駆動を許容するウィンチのタイプの牽引ウィンチおよび推力装置によって動かされるケリーである。
【0006】
上記3件の特許の装置を組合せる特徴は、各々の回転テーブルが、ケリーが構成される全ての要素が通過する内部通路を有すると云う事実から成る。
米国特許US5396964Aは、特に、一度持ち上げられると、ロッドは回転テーブルの上部の空間のすべてを占有し、クレーンのタワー棒は、この障害物を制限するために、適度の長さにされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】ドイツ国特許DE19626223
【特許文献2】欧州特許EP0947664
【特許文献3】米国特許US5396964A
【0008】
公知技術を表すこれら装置の使用方法を記載する。図1に示したように、回転テーブル1は、一般的に追跡される操作機械3に載置されるタワー2に沿って滑動し、通常ケリーとして知られ、通常バケットまたはドリル5である掘削ツールが固定された多くの要素4を備える伸縮式ロッドを回転させる。
回転テーブルそれ自体は、1組のロッド(バッテリー)上の抽出牽引および浸透推力を発揮する、油圧ジャッキ6やロープ・ウィンチ(図示せず)のような適当な要素によって掘削棒に沿って動かされる。
【0009】
ロッド誘導ヘッド31は、掘削棒のガイド上を滑動し、回転台車を誘導するのと通常同じように、最外側のロッドに固定された掘削軸の位置にケリーを保持する。誘導ヘッド31と外側ロッド間の相互作用ベアリング(図示せず)は、ケリーが自由に回転し、回転テーブルを介して発揮される動きを誘導ヘッドに転送することを許容する。
【0010】
したがって、回転テーブルはケリーに回転と垂直移動の両者の動作を伝達する。回転テーブルの動作の下で、掘削ツールは、最初にフィールド面に寄りかかり、グランドに浸透し、掘削されるグランドに負荷をかける。当該ツールが一杯にグランドに挿入されると、操作機械は回転を停止し、ロッドとツールに上向きの動きを付与し、今あけた穴からツールを引き出す。
【0011】
一度ツールが穴の外に出ると、小塔の回転を通じて当該機械は、前記ツールを掘削され集められた地面からツールを排出するために掘削箇所から離れたゾーンに配置する。ツールからの地面の排出は、バケツまたはドリルの使用によって異なった様式で行なわれる。
【0012】
バケツを用いるときには、スプリング・ストライカー(ばね式殴打機)が適当なフランジをたたき、バケツの底または壁面を開く。掘削され累積したバケツ内の土は、即座に地面に放出する。一方、機械はドリルで強く最も可能な速い反対回転をツールに、尖塔間に累積した、掘削された材料を押し進める回転テーブルを介して急激な外向きの遠心力に対してセットする。どちらの場合も、回転および掘削ツールに接続する要素は同じ伸縮式ケリーである。
【0013】
既知の機械式ロックタイプの伸縮ロッドの詳細な機能は、図面に示される。
【0014】
既知のタイプの伸縮式ロッド(ケリー)7は、(一般的に2から6本の)同軸チューブのシリーズとして表される。各チューブはストライプ26と呼ばれる手段を備え、動作を伝達する要素およびそれを受ける要素の間で機械的な打ち付けのための隣接する2つのチューブ間のトルクの伝達のために適している。
最外側のチューブ7aは、大口径の従来「外側ロッド」と呼ばれるもので、回転テーブル1の溝付きスリーブ8に直に挿入され、前記外側ロッドは、ストライプ26と関連する機械式継ぎ手24Aおよび24Bを介して、回転テーブル1からトルクおよび推力を受ける。外側ロッドは、直列(カスケード)でトルクと推力を最内側のロッド7b−7cへ、掘削ツール5が「内側ロッド」9の下で固定される、最小の直径を有する「内側ロッド」9と呼ばれるロッドに到達するまで伝達する。
【0015】
図3について、シャフトに対して上昇する各ロッドのストライプ26は、より大口径のロッドからトルクを受け、それに対して限定された長さの溝付き末端22は、一般に1メートル未満で、同じ接続様式で小口径のロッドへトルクを伝達する。外側口径に、回転テーブル1からタワー2へ接続する設計された要素6の推力と牽引を1組のロッドへ伝達するように、当該上部ロッドの末端をロックされる、結合継ぎ手がまた存在する。
【0016】
図6について、抽出ロープ10が内部ロッド9に、ケリーロッドの1組の、回転中にロープ自身に巻き付くのを防止するために配置された回転ジョイント11を介して接続される。そのロープは、その後、伸縮式ケリーが広く開かれるとき、それらの関連する動作の間に全ての当該ロッドを通過する。
外側ロッドの直径と同じサイズの環状フランジ12がツール継ぎ手のすぐ上の内側ロッド9の低部に接続される。このフランジは、1組の伸縮式ロッドを再び閉鎖する機能を有す。主要な吊り上げウィンチ30(図1参照)を操作することによって、ロープ10は、上昇中に徐々に合わさる他の全てのロッド7a/7bをフランジ12を通じてそれと共にドラッグする内側ロッド9を上向きに引っ張る。フランジ12は、前記ロッドとの接触によって案内を弱めるための減衰システムを備えうる。
【0017】
図7を参照すると、外側ロッド7aがその中を通過する回転テーブル1が牽引/推力要素6を有し、それはその位置および当該ロッドそれ自体の除去状態から独立に1組のロッドを吊り上げ、操作する。ロープ10を引っ張り、内側ロッド9の頂部の回転要素に固定して、ロッドは最小の制限距離mに至るまで、その1つのロッドを別のロッドに押し付ける。そのロープ自身を放して、置換可能な要素の重量のために、ロッドはその穴の最大深度に一致して、それらの最大の延長に至るまで穴の内側で交換する。
【0018】
ロータリーとケリー間、および1つのロッドと別のロッド間の推力の伝達が機械的殴打のために起こる「機械的施錠」ケリーの機能を記載する。また、所謂「摩擦ケリー」と呼ばれるケリーがあり、ストライプはスムースで、機械的継ぎ手(24Aと24B)を持たず、その置換可能な要素は、接触するストライプ間に生ずる摩擦によってその推力を伝達する。本発明は、両者の解決に区別なく用いられる。
【0019】
1組のロッドが全ての置換可能な条件で想像し得る最大長さは、概ねロッド(または要素)数に近似する1組のロッドの長さによって与えられ、1つのロッドと別のロッド(図3の末端22)の間で減らされる最小重ね合わせが概ね0.8メートルである。例えば、5本のロッドによって形成される10mの1組のロッドは、最大延長長さ:
最大深度=(10m × 5)−(0.8m ×(5−1))=46.8m
掘削深さ限度はしたがって、1組のロッドの長さによって、タワーの高さに直に比例して決定され、そして、また2つのファクターに依存して明らかに食い違って要素数によって決定される。外側ロッドは、一般的にサイズが限定されている溝付き回転チューブの内側を通過するために、可能な限り小さい直径を有していなければならず、それに対して、内側ロッドは、考慮し得る、さもなくは限定されるべきトルク伝達を保証するために可能な限り大きな直径を有すべきである。
実際は、これらファクターの総和は、伸縮式ロッドの用途分野を概ね100m(5本の要素で得られる)の最大深度に現在制限し、トルクは500kNmに制限している。しかし乍、障害、性能および重量のためのこの解答は、確かに誇張であり、大サイズの機械を除き、用途の可能性は余りない。
【0020】
上記の特許から、公知技術に示された、回転テーブルを通して通過するケリーを示す。このタイプの解法の掘削の深さを増加させるために、一旦内側の飽和に達し(できるだけ多くの要素を挿入する)、決定された値より小さくないロッドの内側サイズを受容可能な最大の折衷案が得られると(さもなくは、必要な掘削力を伝達し得ない:トルクおよび推力)、残された唯一の可能性は、回転テーブルの内側通路のサイズを増加させることである。
【0021】
この方法は、二重の問題を生み出す。一つ目は回転テーブルの寸法に関連し、その寸法は増加し、その結果、高い障害物以外に費用と重量の増加を来す。二つ目の観点は、回転テーブルそれ自体が、必要に応じて異なり、標準化の経済的および物流的な利点が失われるに違いないことである。
【0022】
これらの問題は、高さが制限される場合、代替可能の要素の長さが、要求サイズにおいて再度挿入するために必要に応じて減寸しなければならないから、再度悪化させる。この減寸の直接の効果は、深さの損失(前記の式の結果)と、要素数の増加に伴ない、少なくとも一部取り戻し得ることである。
これは回転テーブルの内側サイズの増加を引き起こし、前記の場合よりもむしろ増加が大きい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
本発明の目的は、標準の回転テーブルを用いる可能性のある従来の1組の伸縮式ロッドを特徴化するこれらの深さ限界を、増加する通路を有する回転テーブルを用いず、掘削機の掘削マストに変更を加えずに克服することである。
これらのおよび以下においてよりよく理解されるその他の目的を達成するために、本発明は、請求項1による杭を実現するための、半分通過する掘削装置の実現を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明の目的は、二組のロッドよりなるハーフ・パッシング(half−passing)と呼ばれるケリーを用いることを提供する(先ず図8参照)。従来の共通の一組の伸縮式ロッド7に、先の1つと同軸の第2組の伸縮式ロッド19が加えられ、それは回転テーブル1の内側通路より大きな直径を有する。
【0025】
内側ロッド21は、図3または4を参照して先に示した「施錠」または「摩擦」タイプのそのストライプ26を介して、トルクと推力を一組の従来型ロッド7の外側ロッド7aへ伝達する。
【0026】
従来型ケリーの外側ロッド7aは、その頂部に殴打フランジ18がなくてもよく(図2参照)、その代わりに適当な弾性体の要素(ラバーかばねパッド)を備える。
従来型のケリーは、例えば、殴打フランジ18が最外側のロッドから取り外すタイプでないとき、最外側のロッド7aを除去し、請求に係る解法に搭載された部品として内側要素を残して用いられる。
【0027】
1組のロッド19の大きい直径20の外側ロッドは、フランジ本体の形を有する「ドラッガー」16と結合する「スクリュウ・ソケット」型メカニカル・カップリング17を介して回転テーブルに固定され、「ドラッガー」16は、外側ロッド20を含み、回転テーブル1のギアからの動きを受けて、好ましくは(滑らかで、ストライプのない)円筒状であり得るロッド・ドラッグ・チューブ8aの底部に直接固定または溶接される。
【0028】
もしチューブがストライプのある標準タイプであれば、再挿入操作(当該ケリーの閉止)中に、従来のケリーの最外側ロッド7aの挿入の問題が依然ある。
実際のところ、チューブ8aの複数のストライプ間の配置、およびロッド21とピンの中の7aの間の複数のストライプを得るために、進入するのを助けるためにケリーを回転させる必要があるであろう。
【0029】
接合面(インターフェイス)の変更は、チューブ8aに付与する正しい配置に制限される。
【0030】
その最低部位の近傍の1組のロッド19の外側ロッド20は、バケツ38(または5)の開放を制御するプッシャー34に対する殴打要素として用いられる低い平面とするように、大きな直径20と同じ形状にされ得る。
まとめると、この革新は従来の伸縮式ロッドに、大きな直径サイズで、回転テーブル1の下にフランジを付けるのでやや短いもう1つの伸縮式ロッドを加える機会を、従来ロッドの要素(排出)数をかなり増加させるように付与する。
【発明の効果】
【0031】
提案された革新は、穿穴マストを延長することなく、回転テーブルやその他のメインシステムを変更することなく、既存の穿穴機で到達し得る深さを増加させる。
本革新は、従来の構造への戻しに、継続工程において影響を与えずに、可逆的変更を提案する。
同じ障害物の長さを与えれば、低い穿穴において要求される深さを増加させることができる。
操作されるチューブへのトルクの伝達は、単純化され、その性能において改善される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】図1は、従来のケリーの作動時の概念図である。
【図2】図2は、既知の伸縮ロッドの延長/オープン状態の縦断面図である。
【図3】図3は、既知の伸縮ロッドの交換可能の要素の部分断面図である。
【図4】図4は、図3の交換可能の要素の断面IV−IVによる断面図である。
【図5】図5は、図3の交換可能の要素の断面V−Vによる断面図である。
【図6】図6は、既知タイプの伸縮式ケリーの内部ロッド要素の側面図で、部分的に断面図で表した図である。
【図7】図7は、掘削マスト(棒)に既知のケリーを搭載した側面図である。
【図8】図8は、第1のf態様における本発明によるケリーの部分断面側面図で、当該ケリーはロータリーの内側を部分的に通過する。
【図9】図9は、最小障害物の配置における図8の装置の側面図である。
【図10】図10は、ケリーが完全に延長/伸張した形状における従来のケリーの側面図である。
【図11】図11は、ケリーが完全に延長/伸張した形状における本発明のケリーの側面図である。
【図12】図12は、図8の装置の第1の変形の側面図である。
【図13】図13は、図8の装置の第2の変形の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図9を参照すると、1組のロッドを吊り上げ/閉蓋するロープ10は、内側ロッド9の回転要素11に固定されて存在し、内側ロッド9は、通常のように「回収」フランジ12aを、外側ロッド20の直径と同じ直径とし、こうしてウィンチ30のロープが巻かれるときに全てのロッドのドラッグ(引きずり)を許容するようにする。吊り上げられた/閉止された1組のロッド(一組のロッド・ケリー)を有する障害物の高さm(図9参照)は、従来のケリーのそれと際立って異なってはいない(図7の高さm参照)し、同じ深さに到達するための高さを補償する、加えられた代替可能な要素19によって有利に減少させることさえ可能である。
【0034】
図10および11を参照すると、ハーフ・パッシング・ケリーは、より高い要素数に依拠することが可能で、ツールが、同じ閉止高さmを有する従来のケリーで実現され得る深さよりもかなり深い深さで穴を掘削することを許容する。
【0035】
図10を参照すると、高さP1は、除去され、回転テーブル1の下に測定された従来の伸縮式ロッド7で実現され得る最大深さを表す。
【0036】
図11を参照すれば、高さQ1は、回転テーブル1のガラス16の下の加えられた伸縮式ロッド19の存在のために、増加した高さを表す。この値を定量化するために、もし「ハーフ・パッシング」ケリーの各要素の長さをtとし、要素数をNとする(図11に示されたのは除去数3)と:
Q1=(t × N)−(0.8m ×(N−1))
本発明の目的において、要素が加えられ得る限界は、さらに吊り上げや操作機器の安定性能力によってよりも、一旦その深さが最大到達可能深さに近接すると、このロッドが実現される掘削に数メートル進入するようにされるので、掘削ツールよりも小直径である、外側ロッド20の直径によって独自に示される。
【0037】
もう一つの方法として、しかし乍ら、所謂「伸縮式」穴開けを実現することは可能である。それは、穴の第1の部分が、継続する工程でより大きな直径と所定の深さを有し、掘削サイズは所望の大きさまで減少され、こうして、ロッド直径20をむしろ大きくして操作することを許容する。
反対に、外側ロッドは、全ての必要な長さにおいて地中に進入するための掘削手段および/または耐摩耗性の板を備える。
【0038】
図12を参照すれば、掘削軸上にケリーを配列して保持させる低位ガイド32が付設された第1の変形が示される。ガイド32は、穴開けマスト(柱)に沿って滑り、ロッド20の外側要素に結合し、滑らかな円筒状の穴を備えたスリーブとして、出現する。
このガイドは、固定されるか高さが可変で、ケリーのロッドによって、またはそれ(ガイド)を拘束する外側の位置決めシステムによって移動可能であり、図示してない掘削マスト2上の殴打機を備える。
このガイドは、また、1組のロッドの搭載を許容するための前側に開放可能の従来型でもよい。
全ての穴開けのために、ケリーがガイドされるので、当該ガイドは好ましくは低位側に配置される。もしガイドが上側に配置されると(図1の解法に示すように)、ケリーが掘削の最小部分のためにのみガイドされ、その最小部分はごく最初の穿穴の数メーターに関連し、大きな欠点である。
【0039】
図13を参照すれば、チュービング・フランジのための素因を加える第2の変形が示される。幾つかの穿穴の場合、それは前シャフト(そのチューブの直径はツールおよび著しく減少された4−6mの長さの直径より大きい)、またはより増加した深さのためのチューブの挿入が要求され得る。従来は、チュービング・フランジは、直接チューブ8aに接続され、長さ1乃至2mの「ガラス」と呼ばれる円筒状の管(領域)を有する。一方、本発明によれば、もしチュービング・フランジがチューブ8aによって直接引きずられると、チュービング・フランジはかなり大きいガラスサイズを有することになる。何故ならば、ロッド19の長さは、従来の解決法にない別の障害物を暗示することになるからである。これは、重量および費用に対する影響を及ぼす。
【0040】
しかし乍、最外側ロッド20の幅広サイズと存在の利点を利用して、張出部20Aの近くの最も低い末端領域に直接接続する、操作されるチューブを引きずる(ドラッグする)ことが今や可能である。
このように、最大トルクおよび存在する推力の移動を許容する外側ロッドが使用され(サイズが小さいために明らかに限界がある内側ロッドの解決法とは異なる)、また、回転テーブル1および外側ケリーの間に位置する適切なギア状態を有するトルクを増大させるために、標準サイズのチューブ7aに対して大きなサイズの外側チューブ20を考慮して、前記ギアの状態は当該チューブを高い高さで操作することを許容する。
【0041】
図13に示したように、フランジ20aのある張出領域に、丁度よく止められ、角度配分された円筒状の座(シート)37が得られ、それは操作されるチューブ35の引きずりのための殴打シートを表す。
【0042】
ピン・システム36やその機械的均等物は、手動または自動で操作され、当該チューブと引きずり要素20間の一時的な締め具のために挿入され得る。
【0043】
回転テーブルとケリー間の機械的引きずりシステム、ケリーと操作されるチューブ間のシステムは、当業界で知られている同等の方法と形で適合され得る。
殊に、「ドラッガー」16と外側ロッド20の要素間の動作の伝達は、上述の特許EP208567A1,EP1860275A1,EP1849956A1に示された機器の如きデバイス、または糸、六角形、およびその全ての均等物を用いた直の引っ掛けシステムで実現され得る。
【0044】
殴打要素17の挿入の制御は、手動タイプ、または遠隔指令で操作され得る。
【0045】
遠隔作動は、油圧式、電気式、空気圧式で行ない得る。
殊に、空気圧式は、回転部16が、締め具システムに必要な力を作り出すために適当な制御を介して操作される、再充填可能な圧縮空気貯槽のためのハウジングとなり得るので設置が容易である利点がある。
【0046】
組立工程中に、回転テーブルが穿穴マストの最高位の到達可能の位置に配置され(回転テーブルのウィンチ牽引/推力の場合の最高位と同じ位置)、さらに、少なくとも追加の伸縮式ケリー19が底部から載置される。この場合、「ドラッガー」に関するケリーの導入は、2つの要素間の施錠デバイスの導入を許容する影響力の自動的に引き金になり得る(ドイツ国特許DE19626223に記載の通り)。
【0047】
その代わりに、ケリーは、軸方向に動き(「ドラッガー」16の導入中に)、発電所を作動するデバイスをプレスし(例えば、前記の空気圧式)、それは殴打、および要素16と最外側ロッド20の間の締め具要素を挿入する。
【0048】
追加の変形として、少なくとも、低回転で「ドラッガー」を外側ロッドに引っ掛ける、銃剣タイプの一時的結合を実現することが可能であり、最後の締め具は、遂には複数の要素と手動で挿入可能にされる。
前述の機器に適用される更なる変更は、本発明の革新的特徴を変更しないことは明白である。例えば、全てのケリーロッド7を分解し、1組のロッド19のみを全て外向きに加えることは可能で、殆どの内側ロッド21を吊り上げロープ10に接続し、こうして高さ障害物の高さの減少を未だ高くすることを許容する。
【0049】
もう1つの可能な変形は、ケリー7を通過する長さの変更によって表され、それは減少され、回転テーブルの下に全てまた位置する。この場合、必要であれば、1組のロッド19の外部要素を増加させることによって深さ減少を取り戻し得る。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、「ケリー」として以下に記載の分野において知られる、1組の伸縮ロッドを介して実現される埋め込み杭の実現のための装置、関連する掘削、および掘削回転テーブルを用いた取扱い工具の分野に関連する。
本発明は、橋の下、建物や既存の構造物の下などの低い空間における使用のために設計された掘削機器の検討に由来し、そうした場所においては、高さの障害物に制限されたまま上昇掘削深さに達する必要性があり、そうした必要性に対応し得る埋め込み杭の実現のための装置等を提供し、当該産業分野に利用される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
埋め込み杭の実現のためのケリーで、置換可能に1つをもう1つに挿入された1組のロッド(7,19)によって構成され、最内側のロッド(9)は掘削ツール(5)を支持し;前記ケリーを支える操作機(3)の穿穴マスト(2)に沿って垂直に滑動する回転テーブル(1)は、前記1組のロッド(7,19)をその長手方向の軸の周りに回転させる手段(8a);当該1組のロッドを動かし再圧縮する手段(10);掘削の際に前記ロッドにかかる牽引および推力を与えるためのモーターを備える手段(6)を備え、前記ケリーは、1組のロッドの少なくとも一部のロッド(19)が、前記ロッドに回転を付与する回転テーブル(1)の下に完全に位置することを特徴とする。
【請求項2】
前記1組のロッドの一部(19)が、完全に回転テーブル(1)の下に位置し、他の一部(7)が前記回転テーブルの内側を通過し、1組のロッドの両部分が回転テーブル(1)によって回転に付され;前記回転テーブルの内側を通過する1組のロッドの一部(7)は、また前記回転テーブルの下の1組のロッドの残りの一部(19)の内側にあることを特徴とする請求項1によるケリー。
【請求項3】
1組のロッド(19,7)の全部が、完全に回転テーブル(1)の下に位置し、前記回転テーブルによって回転に付されることを特徴とする請求項1によるケリー。
【請求項4】
前記回転テーブル(1)の下に位置する1組のロッドの部分(19)が、フランジ付けされた本体(16)を介して前記ケリーを回転に付すための手段(8a)と共に一体化され、施錠手段(17)によって1組のロッド(19)の外部ロッド(20)、および前記回転テーブル(1)の前記手段(8a)に固定されることを特徴とする請求項1〜3の何れかによるケリー。
【請求項5】
前記手段(10)が2組のロッド(7,19)を再充填するために作動されるときに、2組のロッド(7,19)を全て収集するために、前記回転テーブル(1)を通過する前記1組のロッド(7)の内部ロッド(9)がフランジ(12a)を支えることを特徴とする請求項2によるケリー。
【請求項6】
前記回転テーブル(1)の下に位置し1組のロッド(19)の最外側のロッド(20)が、その低位末端に対応して、地面に挿入されるチューブ(35)をドラッグする(引きずる)ための周辺フランジ(20a)を備えることを特徴とする請求項1によるケリー。
【請求項7】
外側ロッド(20)および前記チューブ(35)間の一時的接続のためのピン(36)用の殴打シートを表す円筒状シートが、前記フランジ(20a)において得られることを特徴とする請求項6によるケリー。
【請求項8】
掘削軸上にケリーを配置して保持することを許容する低位ガイド(32)を備え、穿穴マスト(2)に沿ってガイド(33)上を滑動する前記ガイド(32)が、ホース形状を有し、その中に、前記1組の前記外部ロッド要素が挿入され、前記外部ロッド要素は、前記回転テーブル(1)の下の前記1組の外部ロッドの一部であることを特徴とする請求項1によるケリー。
【請求項1】
埋め込み杭の実現のためのケリーで、置換可能に1つをもう1つに挿入された1組のロッド(7,19)によって構成され、最内側のロッド(9)は掘削ツール(5)を支持し;前記ケリーを支える操作機(3)の穿穴マスト(2)に沿って垂直に滑動する回転テーブル(1)は、前記1組のロッド(7,19)をその長手方向の軸の周りに回転させる手段(8a);当該1組のロッドを動かし再圧縮する手段(10);掘削の際に前記ロッドにかかる牽引および推力を与えるためのモーターを備える手段(6)を備え、前記ケリーは、1組のロッドの少なくとも一部のロッド(19)が、前記ロッドに回転を付与する回転テーブル(1)の下に完全に位置することを特徴とする。
【請求項2】
前記1組のロッドの一部(19)が、完全に回転テーブル(1)の下に位置し、他の一部(7)が前記回転テーブルの内側を通過し、1組のロッドの両部分が回転テーブル(1)によって回転に付され;前記回転テーブルの内側を通過する1組のロッドの一部(7)は、また前記回転テーブルの下の1組のロッドの残りの一部(19)の内側にあることを特徴とする請求項1によるケリー。
【請求項3】
1組のロッド(19,7)の全部が、完全に回転テーブル(1)の下に位置し、前記回転テーブルによって回転に付されることを特徴とする請求項1によるケリー。
【請求項4】
前記回転テーブル(1)の下に位置する1組のロッドの部分(19)が、フランジ付けされた本体(16)を介して前記ケリーを回転に付すための手段(8a)と共に一体化され、施錠手段(17)によって1組のロッド(19)の外部ロッド(20)、および前記回転テーブル(1)の前記手段(8a)に固定されることを特徴とする請求項1〜3の何れかによるケリー。
【請求項5】
前記手段(10)が2組のロッド(7,19)を再充填するために作動されるときに、2組のロッド(7,19)を全て収集するために、前記回転テーブル(1)を通過する前記1組のロッド(7)の内部ロッド(9)がフランジ(12a)を支えることを特徴とする請求項2によるケリー。
【請求項6】
前記回転テーブル(1)の下に位置し1組のロッド(19)の最外側のロッド(20)が、その低位末端に対応して、地面に挿入されるチューブ(35)をドラッグする(引きずる)ための周辺フランジ(20a)を備えることを特徴とする請求項1によるケリー。
【請求項7】
外側ロッド(20)および前記チューブ(35)間の一時的接続のためのピン(36)用の殴打シートを表す円筒状シートが、前記フランジ(20a)において得られることを特徴とする請求項6によるケリー。
【請求項8】
掘削軸上にケリーを配置して保持することを許容する低位ガイド(32)を備え、穿穴マスト(2)に沿ってガイド(33)上を滑動する前記ガイド(32)が、ホース形状を有し、その中に、前記1組の前記外部ロッド要素が挿入され、前記外部ロッド要素は、前記回転テーブル(1)の下の前記1組の外部ロッドの一部であることを特徴とする請求項1によるケリー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−247082(P2011−247082A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−114574(P2011−114574)
【出願日】平成23年5月23日(2011.5.23)
【出願人】(511125054)ソイルメック ソシエタ ペル アテオニ (1)
【氏名又は名称原語表記】SOILMEC S.P.A.
【住所又は居所原語表記】Via Dismano,5819,47522 Cesena ITALY
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−114574(P2011−114574)
【出願日】平成23年5月23日(2011.5.23)
【出願人】(511125054)ソイルメック ソシエタ ペル アテオニ (1)
【氏名又は名称原語表記】SOILMEC S.P.A.
【住所又は居所原語表記】Via Dismano,5819,47522 Cesena ITALY
【Fターム(参考)】
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