埋設電極を有する浮遊隔膜構造の製造方法
【課題】導電性が皆無又はほとんど無い活性層を必要とする構造を低コストで製造可能なMEMS構造およびその製造方法を提供する。
【解決手段】マイクロシステム又はナノシステム型デバイスは、可動部分120を有する第1基板100と、第2基板200と、第1基板及び第2基板の間に配置されている第1電極102及び誘電層101とを備えている。第1基板100が、第1電極102に対して当接している導電性材料により充填されている貫通状態の縦導電経路111を有する。
【解決手段】マイクロシステム又はナノシステム型デバイスは、可動部分120を有する第1基板100と、第2基板200と、第1基板及び第2基板の間に配置されている第1電極102及び誘電層101とを備えている。第1基板100が、第1電極102に対して当接している導電性材料により充填されている貫通状態の縦導電経路111を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体に関連し、具体的にはマイクロシステム又は名のシステム及びMEMS/NEMS、並びに基板上に集積製造に関する。
【0002】
本発明は、MEMS/NEMSコンポーネントの製造が、NEMS又はMEMS可動構造にしたがって少なくとも一組の電極を必要とする場合、及び当該可動構造の各サイドに配置されている2つの電極が電気的に接続される必要がある場合に適用されうる。
【背景技術】
【0003】
加速計、ジャイロメータ、マイクロ光学コンポーネント及び光学通信用コンポーネントなど、MEMSの用途は幅広い。MEMSは、同一基板上に機械的要素及び電気的要素を集積するために用いられる。
【0004】
MEMSは第1基板に形成されている犠牲層を有する基板から製作される。SOI技術、又はより単純に犠牲層の設置及び当該犠牲層上への活性層の形成により当該基板が製作される。このように製作された基板において、MEMSコンポーネントを構成する深い溝がエッチングにより形成される。例えば、キャパシティ検出及びアクティビティ原理にしたがって動作する加速計の場合、櫛型電極又はコム(combs)と一般的に呼ばれる垂直電極が、空中に支持されている又は浮遊している振動体であって、隔膜を構成し、かつ、当該櫛型電極に対して接続されている振動体とともに設計される。当該構成は、駆動対象となるMEMS部分の下側の犠牲層が除去されることにより可動に構成される。
【0005】
ジャイロメータ又はマイクロメータ等のある種のMEMSは、当該MEMSが形成されている基板の平面から外れた動きに対して敏感である。このため、MEMSは、可動要素の上下に配置されている少なくとも一対の電極を必要とする(特許文献1参照)。
【0006】
下側電極を有するコンポーネントには、当該電極をMEMSの残りの部分に対して接続することが困難であるという問題がある。
【0007】
これに対する解決手法が提案されている(特許文献2参照)。下側電極及び上側電極の接触は、2つの金属、すなわち、支持部を構成する下側層及び活性層の間の第1の金属と、活性層及び上側電極を支持するキャップを構成する上側基板の間の第2の金属とが接合されることにより、下側電極と上側電極とが接合される。しかし、当該手法によれば、第1の金属の接合機能が制限される。
【0008】
この接合機能に用いられる材質は高温に対する耐性に欠ける。接合は、コンポーネント製造処理の残りの過程における熱酸化処理等、いわゆる高温処理には適用されえない。
【0009】
特許文献1には、活性層及び犠牲層を経て、下側電極として用いられる導電層にいたる導電経路のディープエッチングによりコンタクトを形成する手法が開示されている。この技術はコストが嵩み、コンポーネントの信頼性を損ないかねない高アスペクト比のMEMSの場合には実用及び制御が困難である。
【0010】
そこで、第3の解決手法が提案されている(非特許文献1参照)。著者らはMEMSの複数の下側電極及び活性層を、MEMSの下側表面を通じて直接的に接触させた。さらに彼らは、下側電極をMEMSの表面に対して接触させるための導電経路として活性層を用いた。この導電経路は、活性層におけるエッチング隔離溝によりMEMS構造の他の部分から区分かつ隔離される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】米国特許公報 US7083997
【特許文献2】米国特許公開公報 US2010/0193884
【非特許文献】
【0012】
【非特許文献1】Capacitive Accelerometer with Higyh Aspect ratio single crystalline Silicon Microstructure using the SOI structure with polysilicon-based interconnect technique, T.Yamamoto et al., Proceedings IEEE, Thirteenth Annual International Conference on MEMS, 2000
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかし、当該手法によれば、活性層に用いられる材料が制限される。活性層が接続機能を発揮する必要があることが勘案された場合、活性層がある程度の導電性を有していなくてはならないため、開示されている製造方法に適用されうるような材質の選択幅が狭められる。導電性が皆無又はほとんどない活性層を必要とするMEMSは当該手法によっては製造されえない。さらに、この方法は、隔離溝の形成が必要とされる。
【0014】
したがって、非特許文献1の開示技術には、下側電極とMEMS表面との導電経路として機能するために導電性活性層が必要になるという不利点がある。
【0015】
さらに、複数の下側電極を有する当該コンポーネントの製造過程において、当該複数の下側電極はMEMS構造自体又は上側電極に沿って整列されることが好ましい。支持基板の下側表面に形成された整列指標を用いることにより当該整列が実現される。この指標は、特許文献2に開示されているように支持基板と活性層との組み付け時の整列指標として用いられ、特許文献1に開示されているように当該組み付け技術以後の技術水準における整列技術においても用いられる。技術的に特別な工程と、基板の前面及び後面をそろえるための特別な整列装置とが必要とされるため、製品のコストが嵩むことになる。
【0016】
非特許文献1には、エッチング溝が酸化物により充填されることが開示されている。活性層が薄肉化される際、活性層に予め形成されていた指標が露出することにより、MEMSの上側表面に対する直接的な再整列が可能となる。
【0017】
この方法によれば、前面/後面の整列装置を用いなくて済むという利点があるが、当該指標の形成のために実行される特別な工程を必要とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明のMEMS又はNEMS等のマイクロシステム又はナノシステム型のデバイスは、
−可動部分を有する第1基板又は中間基板と、
−第2基板又は支持基板と、
−第1基板及び第2基板の間に配置されている第1電極及び誘電層と、を備え、誘電層が、下側電極及び第1基板の間に部分的又は全体的に配置され、
−第1基板が、下側電極に対して当接している導電性材料により充填されている貫通状態の縦導電経路(vias)を有する。
【0019】
本発明のデバイスは、第1基板を貫通する縦導電経路に対して電気的に接続する上側電極を備えていてもよい。上側電極は第1基板上に直接的に形成されてもよく、第3基板を介して第1基板に載置されていてもよい。
【0020】
下側電極及び上側電極により、キャパシティ変化に応じて、可動部分の層の平面から外れる動きが検出可能となる。第2電極が用いられることにより検出精度が高められるものの、キャパシティ検出のためには単一の電極で十分である。
【0021】
導電経路が、第1基板そのものではなく、導電性材料により充填されている縦導電経路を用いて構成されているので、活性層の導電性はなくてもよく又は任意でもよい。
【0022】
よって、さまざまな種類のMEMSに対して本発明の適用のために採用可能な活性層及び基板の選択肢の幅が広がる。
【0023】
上側電極は導電機構を用いる中間基板と組み付けられてもよく、第3基板により支持されてもよい。
【0024】
本発明のデバイスは、下側電極及び第1基板の間に電気的コンタクトゾーンを有していてもよい。
【0025】
第1基板は、シリコン、SiGe、SiC、SiGeC、GaAs、Ge若しくはIII〜V族の半導電性材料、好ましくはドープされた半導電性材料等の単結晶半導電性材料、又はSOI(silicon on insulator)型基板により構成されてもよい。また、第1基板が基板に積み重ねられた複数の層を有していてもよい。
【0026】
一般的に、第2基板は、他の機能を発揮するため、第1基板と同様にバルク基板又は複合基板等の支持基板である。さらに、第2基板は、表面上に誘電層(通常は酸化物)を有していてもよい。
【0027】
誘電層は、第2基板及び下側電極層の間に形成されてもよい。
【0028】
エッチドゾーンが下側電極層と、第2基板及び下側電極層の間の誘電層とのそれぞれに設けられてもよい。
【0029】
エッチドゾーンは下側電極層に設けられてもよく、当該エッチドゾーンは誘電層の材料により充填されていてもよい。
【0030】
本発明のMEMS又はNEMS等のマイクロシステム又はナノシステム型のデバイスの製造方法は、
−(a)第1基板上に、第1誘電層と、下側電極層に設けられる下側電極と、第1基板を少なくとも部分的に貫通して下側電極に接触する導電経路と、を形成する工程と、
−(b)工程(a)の後、下側電極層及び第1誘電層が第1基板と第2基板との間に配置され、かつ、第1誘電層が下側電極及び第1基板の間に配置されるように、第1基板と第2基板とを組み付ける工程と、
−(c)工程(b)の後、下側電極に対面する第1基板における可動部分と、第1誘電層において可動部分の下側に位置する少なくとも一部分の削除による当該可動部分の解放部とを形成する工程と、を含んでいる。
【0031】
本発明の方法によれば、単一の工程(b)に際して、電極が形成され、かつ、MEMSの活性層を通じた導電経路が実現される。
【0032】
MEMS、特に高アスペクト比のMEMSの活性層を貫通するコンタクト形成に関する問題が解決され、コンポーネントの信頼性の向上が図られる。
【0033】
アスペクト比は、コンポーネントの活性部分の厚さと、加速計の空隙又は櫛型電極のサイズ等、コンポーネントの最小の縦サイズとの比率により定義される。当該サイズ間の高アスペクト比とは、5以上、好ましくは10以上であることを意味する。
【0034】
本発明の方法は、貫通状態の導電経路に対して電気的に接続する上側電極を第1基板上に形成する工程を備えている。上側電極は、第1基板上に形成され、又は、第3基板を介して第1基板上に載置されてもよい。
【0035】
このため、本発明の方法は、材料又は処理温度が制限されることなく、半導体分野における技術を用いるMEMSデバイスの各サイドに配置されている電極を接続するために利用されうる。
【0036】
特に、本発明の一態様によれば、第1基板を通るパターンがエッチングされることにより工程(c)が実行され、当該パターンが犠牲材料により充填され、上側電極が形成され、かつ、犠牲材料及び第1誘電層が部分的にエッチングされる。
【0037】
犠牲層によるエッチドパターンの充填は、第2電極が平板状に載置される手段を提供する。
【0038】
本発明の一態様によれば、第1基板を通るパターンがエッチングされることにより工程(c)が再実行され、工程(c)の前に導電性パッドが第1基板上に形成され、工程(c)の後に当該導電性パッドに接続する上側電極が形成される。
【0039】
導電性パッドを形成する工程は、第1基板上に犠牲材料の層を堆積させる工程と、犠牲材料の層をエッチングして第1基板の導電経路に対面するエッチドゾーンを形成する工程と、導電性パッドをエッチドゾーンに形成する工程と、を含んでいる。
【0040】
導電性パッドが第1基板に対して選択的にエッチング可能である場合、犠牲層は形成されない。
【0041】
上側電極は、第1基板上への載置のために第3基板を用いることにより得られる。すなわち、導電性パッドが第2電極に接続されるように、当該第2電極を有する第3基板の載置により、上側電極が形成される。
【0042】
本発明の方法によれば、同一工程において、導電経路と、下側電極に「自己整列された」整列指標が形成される。
【0043】
本発明の方法は、下側電極及び第1基板の間に電気コンタクトゾーンを形成する工程を含んでいてもよい。
【0044】
本発明の方法は、第2基板及び下側電極層の間に誘電層を形成する工程を含んでいてもよい。
【0045】
エッチドゾーンは、下側電極層と、第2基板及び下側電極層の間の誘電層とのそれぞれに設けられてもよい。
【0046】
変形態様として、誘電層は均一であってもよく、誘電層の形成前にエッチドゾーンが下側電極層に設けられてもよい。
【0047】
本発明の方法は、貫通状態の導電経路を形成するため、工程(c)の前に第1基板を薄肉化する工程を含んでいてもよい。通常、この工程により、可動部分の厚さが定められる。
【0048】
工程(c)は、第1基板を貫通するパターンのエッチングにより実行されることが好ましい。
【0049】
本発明の方法は、公知手法、特に比特許文献1の手法を簡易化することができる。本発明の方法により、下側製品平面(下側電極)とMEMS表面に形成された製品平面との間の整列を修復する導電経路を形成することが可能になる。
【0050】
本発明の方法は、工程数が少なく、特別な整列装置を必要とせず、かつ、非特許文献1の手法のように付加的工程が実行されないため、先行技術手法よりも簡易な方法である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】活性層の上下の2つの平行なキャパシティ電極を有するNEMS/MEMS構造を示す図。
【図2A】第2基板との組み付けに用いられる層が中空部を有するMEMS又はNEMS型デバイスのさまざまな製造工程を示す図。
【図2B】第2基板との組み付けに用いられる層が中空部を有するMEMS又はNEMS型デバイスのさまざまな製造工程を示す図。
【図2C】第2基板との組み付けに用いられる層が中空部を有するMEMS又はNEMS型デバイスのさまざまな製造工程を示す図。
【図2D】第2基板との組み付けに用いられる層が中空部を有するMEMS又はNEMS型デバイスのさまざまな製造工程を示す図。
【図2E】第2基板との組み付けに用いられる層が中空部を有するMEMS又はNEMS型デバイスのさまざまな製造工程を示す図。
【図2F】第2基板との組み付けに用いられる層が中空部を有するMEMS又はNEMS型デバイスのさまざまな製造工程を示す図。
【図2G】第2基板との組み付けに用いられる層が中空部を有するMEMS又はNEMS型デバイスのさまざまな製造工程を示す図。
【図2H】第2基板との組み付けに用いられる層が中空部を有するMEMS又はNEMS型デバイスのさまざまな製造工程を示す図。
【図2I】第2基板との組み付けに用いられる層が中空部を有するMEMS又はNEMS型デバイスのさまざまな製造工程を示す図。
【図3A】図2A〜図2Iの方法を実施するためのさまざまな工程を示す図。
【図3B】図2A〜図2Iの方法を実施するためのさまざまな工程を示す図。
【図3C】図2A〜図2Iの方法を実施するためのさまざまな工程を示す図。
【図3D】図2A〜図2Iの方法を実施するためのさまざまな工程を示す図。
【図4A】第2基板との組み付けに用いられる層が連続しているMEMS又はNEMS型デバイスの製造工程の変形例を示す図。
【図4B】第2基板との組み付けに用いられる層が連続しているMEMS又はNEMS型デバイスの製造工程の変形例を示す図。
【図5】可動構造を有する中間基板の簡易上面図。
【図6】SOI基板構造を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0052】
まず、断面図である図1に示されているMEMS/NEMS構造の実施名態について説明する。
【0053】
以下「基板」100、200、300を参照するが、適宜「層」と記載する。したがって、当該3の要素に対してこれらの用語を区別されずに用いられる。
【0054】
図1の構造は、重ね合わせられて直接接合又は分子接合により相互に組み付けられている第1基板及び第2基板のそれぞれを構成する、2つの基板100及び200において形成されている。
【0055】
理解の容易のため、図1に示されている直交座標系xyz、すなわち、デバイスの層又は基板に対して垂直なz軸、並びに、z軸に対して垂直でありかつ相互に垂直なx軸及びy軸を有する座標系が用いられる。
【0056】
図1の構造は、
−MEMSの可動部分又は活性部分が形成される第1基板又は活性層100と、
−支持基板又は第2基板200と、
−第1基板100及び第2基板200の間に配置されている下側電極102の組、及び、部分的に削除されることによりシステムの可動部分の下側の中空部であって、MEMSの活性ゾーンの少なくとも一部に対面する電極102の上側表面により一部が構成されている中空部101’が形成されている犠牲層101と、
−下側電極層102及び上側電極層106を電気的に接続する、基板100を貫通する導電経路111と、を備えている。
【0057】
図1に示されているように、導電経路111はxy平面において筒状断面を有するパッド等の貫通パッドの形状である。
【0058】
当該導電経路111は、基板100に形成されているMEMSの活性部分120の各サイドにおけるxy平面において、MEMSの可動部分の外側に配置されている。導電経路の数は可変であり、図1には活性部分120の両側に計2つの導電経路が示されているが、その数は任意である(又は1であってもよい)。
【0059】
浮遊容量の発現を抑制する等のため、活性層が特定箇所で分極されるように、一又は複数の導電経路111’が下側電極102及び基板100の間に配置されている。
【0060】
下側電極102の材料は半導電性材料、好ましくはドープされたアモルファスシリコン若しくは多結晶シリコン等の半導電性材料又は金属層であってもよい。
【0061】
活性ゾーン又は可動体120を構成する第1基板100の一部は、特にz軸方向に変位自在である。当該変位は下側電極102及び上側電極106により検出されうる。
【0062】
本実施形態では、キャパシティ検出システムが用いられる。例えば交流コンポーネントである場合、きわめて少量ドープされたシリコン基板に形成された抵抗隔膜が存在する。
【0063】
図5は、可動体120を有する構成であって、層の平面における可動体120の変位を検出する手段を備えている基板100の簡易化された上面図を示している。
【0064】
可動体は、一又は複数の固定櫛型電極に対して相対的に変位可能な一又は複数の可動櫛型電極を備えている。
【0065】
図5における構造は、可動体120には、そのサイドにおいて相互に組み付けられた静電櫛型電極が設けられている。櫛型電極500及び506が固定され、櫛型電極504及び502が可動であり、可動櫛型電極504及び502が、固定櫛型電極500及び506と相互に組み付けられている。可動体120、ひいてはデバイスの変位に由来する、固定櫛型電極とこれに対面する可動櫛型電極との間隔の変化により、検出手段により検出される。
【0066】
一般的に、可動部分は、コンポーネントに生じた変位の検出を可能とする。
【0067】
可動部分は、一又は複数の可動又は振動ブロックを備えていてもよい。
【0068】
図1に示されているように、上側電極106の平面は基板100上に直接的に支持されているのではなく、基板100の上側表面と電極層106の下側表面との間隔を一定間隔に維持するパッド106’を介してパッド111に接続されている。
【0069】
例えば、基板100の厚さは、10〜100μm又は10〜500μm等、10〜100μmのオーダーであってもよい。
【0070】
基板はxy平面において広がっており、z軸は第1基板100及び第2基板200のそれぞれに対して垂直である。これが、xy平面がデバイスの平面又は基本平面と呼ばれる所以である。
【0071】
デバイスのz軸方向の測定厚さは、デバイスの横幅、すなわちxy平面におけるデバイスのサイズp及びlと比較してきわめて小さい。例えばp(x軸方向の測定サイズ)は100μm〜数mmであり、l(y軸方向の測定サイズ)は100〜10000μm等、数百μmのオーダーである。
【0072】
基板100は半導電性材料から製造され、多結晶でもよいが、単結晶であることが好ましい。基板100は、例えばSi、SiGe、SiC、SiGeC、GaAs若しくはGe又はIII〜IV族の半導電性材料から製造される。半導電性材料(及び特にシリコン)は、特に上記例において、活性層における電気伝導を可能とするためにドープされていてもよい。
【0073】
変形例として、基板100はSOI(silicon on insulator)型基板であってもよい。図6に示されているように、SOI型基板は、半導電性材料よりなる基板10と、酸化物よりなる埋設層11と、単結晶シリコンよりなる薄い半導電層12とを備えている。この種の基板100は、半導電層12の単結晶の性質に由来する機能発揮のために用いられてもよい。
【0074】
層101及び下側電極102のそれぞれが、埋設酸化物層11及びドープされた薄いシリコン層12のそれぞれにより部分的又は全体的に構成されている場合、SOI基板が用いられることが好ましい。当該実施形態には、埋設酸化物層11が例えばエッチング停止層として利用されるという利点がある。
【0075】
付加的な導電経路の平面が形成され、付加的又は代替的に機能が活性層に追加されうるという利点もある。
【0076】
コンポーネントの最終目的に応じて、第2基板200は、Si等の前記した一若しくは複数の半導電性材料、又は光透過性材料(ガラス又は結晶など)により製造されていてもよい。第2基板200は、誘電層(図示略)により被覆されていてもよい。
【0077】
以下、デバイスの下側部分又は上側サイドは、第2基板200の自由表面200’に対面する部分を意味し、デバイスの上側部分又は下側サイドは、反対側に対面する部分、すなわち電極106を意味する。
【0078】
MEMS/NEMS構造の他の実施形態が、断面図である図3Dに示されている。
【0079】
上側電極層306が基板100に接続される方法において前記構造と相違している。導電パッドの形態の導電機構108により、上側電極層と基板100を貫通する導電経路111とが接続されている。
【0080】
以下に述べる製造方法は実施形態にしか過ぎず、キャパシティ検出を有するコンポーネントとは相違するコンポーネントに適用されてもよい。
【0081】
図2A〜2Iには、キャパシタ検出機能を平面の外側に有するMEMS型デバイスを製造する方法の第1実施形態が示されている。
【0082】
始まりは前記材料のうち1つからなる基板100である(図2A参照)。これは、MEMSの活性部分が形成される基板100である。
【0083】
熱酸化処理法、CVD法、プラズマCVD法(PECVD)、ALD(atomic layer deposition)又はIBD(Ion Beam Deposition)等の方法にしたがって犠牲層を構成する誘電層101が基板100に成膜又は形成される(図2B参照)。絶縁層101は、下側電極102を基板100から絶縁する。このため、犠牲層としても用いられる誘電層の本質的機能は、電気的絶縁機能である。
【0084】
中空部111,111’及び111”を第1誘電層101に形成し、かつ、一部の中空部を基板100にも形成するため、フォトリトグラフィ及びエッチング処理が実行される(図2C参照)。中空部111は、デバイスの下側電極及び上側電極を接続する、基板100を貫通する導電経路を形成するために用いられる。中空部111’は、基板100を貫通する、整列装置に適合する整列指標(111’)を形成するために用いられる。当該指標は、このため下側電極に対して自己整列される。中空部111”は、基板100と下側電極102との間にコンタクトゾーンを形成するために用いられる。
【0085】
当該中空部111,111’及び111”は、MEMSコンポーネントの厚さを超える深さになるまで一又は複数段階にわたりエッチングされる。当該深さは、例えば、高アスペクト比を有するコンポーネントについて、5〜100μm又は5〜200μmのオーダーである。すなわち、中空部111及び111’の深さは、後述するようにシンニング(薄肉化又は薄削)の後の基板100の厚さ以上である。
【0086】
その後、中空部は、導電性材料102により充填される(図2D参照)。基板100の上側表面に形成され、かつ、下側電極又は下側電極層を構成する導電層102が、当該層102に形成される電極の形状に応じて当該工程に際して生成され、導電性中空部と下側電極との高品質の接続が可能となる。整列指標のために用いられる中空部111’は、導電経路として同時に充填される。
【0087】
下側電極の導電層の堆積方法は、蒸着法、CVD法、プラズマCVD法又はスパッタリング法により堆積が可能である等、方法の性質に応じて選択される。ドープされたSiの層を堆積させるためには、半導体製造ラインにおいて用いられる大抵の手法に適合可能であり、MEMSの設計者にとってコンポーネント完成のための工程の選択自由度が高いという理由から、LPCVDが適当である。
【0088】
中空部111及び111’は、導電性材料が充填される前に絶縁される。熱酸化処理法、又はCVD法、プラズマCVD法、ALD法若しくはIBD法等の堆積方法等により、中空部111及び111’のそれぞれの表面に被膜又は誘電性隔膜が形成されることにより絶縁被覆される。
【0089】
そして、物理的若しくは化学的エッチング法若しくは機械−化学研磨法、又はこれらの組み合わせにより、下側電極102が薄肉化される。
【0090】
図2Eには、下側電極の上の誘電層104の形成が示されている。この層104は、熱酸化処理法、又はCVD法、プラズマCVD法、ALD法若しくはIBD法等の堆積方法等により形成される。誘電層104及びこれが形成される導電層102はエッチングされ、図2Eに示されているエッチドゾーン105を有する下側電極102の構造が形成される。エッチドゾーンの底部は、誘電層101の表面とほぼ同等である。
【0091】
SOI型基板の場合(図6参照)、表面層12は、マイクロ又はナノシステムが形成される隔膜を構成する。SOIの誘電層11は、縦導電経路のエッチングの停止層として利用される。
【0092】
こうして得られた第1基板100と第2基板200とが、好ましくは直接接合により接合されることにより組み付けられる(図2F参照)。これにより、誘電層104の表面が第2基板200に対して接触し、絶縁性又は誘電性材料が第2基板200に形成される。誘電層によりこの組み付けが実現される。
【0093】
第2基板200と組み付けられた第1基板100が、第1基板100及び第2基板200の相互対向面の反対側にある表面100’から薄肉化される。当該工程により、MEMS/NEMSの厚さが定まり、かつ、導電経路111及び整列指標111’が露出される。
【0094】
薄肉化処理は、化学エッチング法、ドライエッチング法、基板のイオン注入脱離法(例えばEP763849参照)、研削、及び機械化学研磨のうち一又は複数の技術が単独又は組み合わせられて用いられることにより実施される。
【0095】
薄肉化処理後、第1基板100及び第2基板200の相互対向面の反対側にある上側表面から、第1基板100が垂直にエッチングされる(図2G参照)。これは、第1基板100を貫通し、かつ、デバイスの活性ゾーンの可動部分を形成する垂直エッチドゾーン107が形成されうることを意味する。エッチドゾーンの底部は、誘電層101の表面にほぼ一致している。
【0096】
この処理は、MEMSの活性部分を形成する。
【0097】
エッチング法としては、RIE式及び好ましくはDRIE式のエッチングであってもよい。
【0098】
上側電極306が存在しない場合、又は基板若しくはキャップ300との組み付けが不要である場合(図3D参照)、この段階で処理が停止され、第2電極は存在しない。下側電極102及び上側電極306が、キャパシティ変化により層の平面から外れた可動部分の変位を検出可能である場合、両方の電極があったほうが検出精度は高いものの単一の電極であっても当該検出には十分である。
【0099】
一方、上側電極の形成のために製造方法が継続されてもよい。
【0100】
上側電極106は、活性層の上に形成される(図2H参照)。
【0101】
これが、第1基板100の上側表面に酸化物層105が形成された理由である。当該層の材料は、MEMS構造のエッチング処理において中空部107に充填され、又は中空部107を空の状態に維持するために遮断される。
【0102】
上側電極106と導電経路111とを電気的に接続する準備のため、導電経路111の上部に開口部105’が形成される。導電性材料層106が層105に堆積される。層105の厚さは、MEMSの活性部分の上部と上側電極106の下側表面との間隔を定める。
【0103】
貫通ゾーン106”を形成するため、導電層106が部分的にエッチングされる。これにより、上側電極106の構造が定まる。犠牲層105の湿式エッチング、乾式エッチング又は気相エッチングによる除去により、MEMSが開口部106”を通じて解放される。上側電極106は、層105のエッチドゾーン105’に形成された導電性材料の一部を通じて導電経路111にのみ接続されている状態となる。
【0104】
交差箇所107における誘電性材料が、MEMSの活性部分を支持する誘電層101の一部とともにエッチングされ、これにより活性部分及び下側電極層102の間に中空部101’が形成される。
【0105】
この結果、図2Iに示されているように、MEMSの活性部分が2つのエッチドゾーン101’及び105’の間で変位可能な構造が得られる。
【0106】
図3A〜図3Cには、活性層に対面する上側電極106aの形成方法の他の実施形態が示されている。
【0107】
前記工程の途中における、図2Fに示されているように酸化物層105aがMEMSの上側表面に形成されている状態から始められる(図3A参照)。
【0108】
上側電極106a及び導電経路111の電気的接続の準備のため、開口部105’aが酸化物層105aに形成される。このため、開口部105’aは接続パッド111の上に形成される。
【0109】
Ge等からなる導電性(又は半導電性)材料が、絶縁層及び開口部105’aに堆積された上で、エッチングされることにより、酸化物層105aの自由表面の上に突出している複数のコンタクトパッド108が形成される(図3B参照)。コンタクトパッド108及び酸化物層105aの厚さは、第1基板100及びMEMSの活性部分の上部と、上側電極106の下側表面との間隔を定める。
【0110】
酸化物層105a及び第1基板100は、第1基板100及び第2基板200の相互対向面の反対側にある上側表面から垂直方向にエッチングされる(図3C参照)。
【0111】
エッチング工程により、第1基板100のみならず下側電極102及びMEMSの活性ゾーンの間に位置する誘電層101の一部を貫通する垂直エッチドゾーン107が形成される。ただし、先に形成された導電経路、特に複数のコンタクトパッド108はそのままに維持される。誘電層101のエッチングにより活性ゾーンを露出させる中空部101’が形成される。当該中空部101’の底部は下側電極102の表面にほぼ一致する。これによりMEMSの活性部分が形成される。第1基板100のエッチング法としては、RIE式、好ましくはDRIE式エッチング法が採用されてもよい。
【0112】
活性層の上に上側電極が形成される(図3D参照)。
【0113】
次に、予めエッチングされることにより上側電極層を構成する導電層301が表面に設けられている第3基板300が組み付けられる。導電層は、複数のコンタクトパッド108の自由端部に組み付けられる。パッドに対する金属接合により当該組み付けが実行される。
【0114】
単一の下側電極のみで機能するコンポーネントの場合、電極301を有していないキャップ300であることが好ましい。
【0115】
図2E〜図2Fに示されている前記工程の他の実施形態について説明する。
【0116】
図2Dに示されている工程後に得られた構造から始まり、電極層102がゾーン102’においてエッチングされる(図4A参照)。当該エッチドゾーンの底部は誘電層101の上側表面とほぼ一致する。酸化物層等の絶縁層104が、層102の上側表面に形成される。絶縁層104の材料は、先にエッチングされて形成されたゾーン102’に充填される。絶縁層104は前述の手法のうち1つを用いて形成される。
【0117】
続いて、第1基板100と第2基板に対して、好ましくは直接接合法により接合されることにより組み付けられる(図4B参照)。これにより、誘電層104の表面が第2基板200に対して接触する。絶縁性又は誘電層が第2基板200に形成された上で、当該誘電層との組み付けが実行されてもよい。
【0118】
当該他の実施形態において、絶縁層104は連続したままに維持され、エッチングされない。絶縁層104及び電極層102の両方におけるエッチドゾーン105の形成前に絶縁層104が堆積される図2Eの工程とは異なり、電極102は当該層104の堆積前にエッチングされる。
【0119】
第2基板200に組み付けられた後、第1基板100は図2Gに関して前述されたように垂直方向に沿ってエッチングされてもよい。その上で、図2H〜図2に相当する工程が実行される。当該工程については前記説明を参照されたい。
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体に関連し、具体的にはマイクロシステム又は名のシステム及びMEMS/NEMS、並びに基板上に集積製造に関する。
【0002】
本発明は、MEMS/NEMSコンポーネントの製造が、NEMS又はMEMS可動構造にしたがって少なくとも一組の電極を必要とする場合、及び当該可動構造の各サイドに配置されている2つの電極が電気的に接続される必要がある場合に適用されうる。
【背景技術】
【0003】
加速計、ジャイロメータ、マイクロ光学コンポーネント及び光学通信用コンポーネントなど、MEMSの用途は幅広い。MEMSは、同一基板上に機械的要素及び電気的要素を集積するために用いられる。
【0004】
MEMSは第1基板に形成されている犠牲層を有する基板から製作される。SOI技術、又はより単純に犠牲層の設置及び当該犠牲層上への活性層の形成により当該基板が製作される。このように製作された基板において、MEMSコンポーネントを構成する深い溝がエッチングにより形成される。例えば、キャパシティ検出及びアクティビティ原理にしたがって動作する加速計の場合、櫛型電極又はコム(combs)と一般的に呼ばれる垂直電極が、空中に支持されている又は浮遊している振動体であって、隔膜を構成し、かつ、当該櫛型電極に対して接続されている振動体とともに設計される。当該構成は、駆動対象となるMEMS部分の下側の犠牲層が除去されることにより可動に構成される。
【0005】
ジャイロメータ又はマイクロメータ等のある種のMEMSは、当該MEMSが形成されている基板の平面から外れた動きに対して敏感である。このため、MEMSは、可動要素の上下に配置されている少なくとも一対の電極を必要とする(特許文献1参照)。
【0006】
下側電極を有するコンポーネントには、当該電極をMEMSの残りの部分に対して接続することが困難であるという問題がある。
【0007】
これに対する解決手法が提案されている(特許文献2参照)。下側電極及び上側電極の接触は、2つの金属、すなわち、支持部を構成する下側層及び活性層の間の第1の金属と、活性層及び上側電極を支持するキャップを構成する上側基板の間の第2の金属とが接合されることにより、下側電極と上側電極とが接合される。しかし、当該手法によれば、第1の金属の接合機能が制限される。
【0008】
この接合機能に用いられる材質は高温に対する耐性に欠ける。接合は、コンポーネント製造処理の残りの過程における熱酸化処理等、いわゆる高温処理には適用されえない。
【0009】
特許文献1には、活性層及び犠牲層を経て、下側電極として用いられる導電層にいたる導電経路のディープエッチングによりコンタクトを形成する手法が開示されている。この技術はコストが嵩み、コンポーネントの信頼性を損ないかねない高アスペクト比のMEMSの場合には実用及び制御が困難である。
【0010】
そこで、第3の解決手法が提案されている(非特許文献1参照)。著者らはMEMSの複数の下側電極及び活性層を、MEMSの下側表面を通じて直接的に接触させた。さらに彼らは、下側電極をMEMSの表面に対して接触させるための導電経路として活性層を用いた。この導電経路は、活性層におけるエッチング隔離溝によりMEMS構造の他の部分から区分かつ隔離される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】米国特許公報 US7083997
【特許文献2】米国特許公開公報 US2010/0193884
【非特許文献】
【0012】
【非特許文献1】Capacitive Accelerometer with Higyh Aspect ratio single crystalline Silicon Microstructure using the SOI structure with polysilicon-based interconnect technique, T.Yamamoto et al., Proceedings IEEE, Thirteenth Annual International Conference on MEMS, 2000
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかし、当該手法によれば、活性層に用いられる材料が制限される。活性層が接続機能を発揮する必要があることが勘案された場合、活性層がある程度の導電性を有していなくてはならないため、開示されている製造方法に適用されうるような材質の選択幅が狭められる。導電性が皆無又はほとんどない活性層を必要とするMEMSは当該手法によっては製造されえない。さらに、この方法は、隔離溝の形成が必要とされる。
【0014】
したがって、非特許文献1の開示技術には、下側電極とMEMS表面との導電経路として機能するために導電性活性層が必要になるという不利点がある。
【0015】
さらに、複数の下側電極を有する当該コンポーネントの製造過程において、当該複数の下側電極はMEMS構造自体又は上側電極に沿って整列されることが好ましい。支持基板の下側表面に形成された整列指標を用いることにより当該整列が実現される。この指標は、特許文献2に開示されているように支持基板と活性層との組み付け時の整列指標として用いられ、特許文献1に開示されているように当該組み付け技術以後の技術水準における整列技術においても用いられる。技術的に特別な工程と、基板の前面及び後面をそろえるための特別な整列装置とが必要とされるため、製品のコストが嵩むことになる。
【0016】
非特許文献1には、エッチング溝が酸化物により充填されることが開示されている。活性層が薄肉化される際、活性層に予め形成されていた指標が露出することにより、MEMSの上側表面に対する直接的な再整列が可能となる。
【0017】
この方法によれば、前面/後面の整列装置を用いなくて済むという利点があるが、当該指標の形成のために実行される特別な工程を必要とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明のMEMS又はNEMS等のマイクロシステム又はナノシステム型のデバイスは、
−可動部分を有する第1基板又は中間基板と、
−第2基板又は支持基板と、
−第1基板及び第2基板の間に配置されている第1電極及び誘電層と、を備え、誘電層が、下側電極及び第1基板の間に部分的又は全体的に配置され、
−第1基板が、下側電極に対して当接している導電性材料により充填されている貫通状態の縦導電経路(vias)を有する。
【0019】
本発明のデバイスは、第1基板を貫通する縦導電経路に対して電気的に接続する上側電極を備えていてもよい。上側電極は第1基板上に直接的に形成されてもよく、第3基板を介して第1基板に載置されていてもよい。
【0020】
下側電極及び上側電極により、キャパシティ変化に応じて、可動部分の層の平面から外れる動きが検出可能となる。第2電極が用いられることにより検出精度が高められるものの、キャパシティ検出のためには単一の電極で十分である。
【0021】
導電経路が、第1基板そのものではなく、導電性材料により充填されている縦導電経路を用いて構成されているので、活性層の導電性はなくてもよく又は任意でもよい。
【0022】
よって、さまざまな種類のMEMSに対して本発明の適用のために採用可能な活性層及び基板の選択肢の幅が広がる。
【0023】
上側電極は導電機構を用いる中間基板と組み付けられてもよく、第3基板により支持されてもよい。
【0024】
本発明のデバイスは、下側電極及び第1基板の間に電気的コンタクトゾーンを有していてもよい。
【0025】
第1基板は、シリコン、SiGe、SiC、SiGeC、GaAs、Ge若しくはIII〜V族の半導電性材料、好ましくはドープされた半導電性材料等の単結晶半導電性材料、又はSOI(silicon on insulator)型基板により構成されてもよい。また、第1基板が基板に積み重ねられた複数の層を有していてもよい。
【0026】
一般的に、第2基板は、他の機能を発揮するため、第1基板と同様にバルク基板又は複合基板等の支持基板である。さらに、第2基板は、表面上に誘電層(通常は酸化物)を有していてもよい。
【0027】
誘電層は、第2基板及び下側電極層の間に形成されてもよい。
【0028】
エッチドゾーンが下側電極層と、第2基板及び下側電極層の間の誘電層とのそれぞれに設けられてもよい。
【0029】
エッチドゾーンは下側電極層に設けられてもよく、当該エッチドゾーンは誘電層の材料により充填されていてもよい。
【0030】
本発明のMEMS又はNEMS等のマイクロシステム又はナノシステム型のデバイスの製造方法は、
−(a)第1基板上に、第1誘電層と、下側電極層に設けられる下側電極と、第1基板を少なくとも部分的に貫通して下側電極に接触する導電経路と、を形成する工程と、
−(b)工程(a)の後、下側電極層及び第1誘電層が第1基板と第2基板との間に配置され、かつ、第1誘電層が下側電極及び第1基板の間に配置されるように、第1基板と第2基板とを組み付ける工程と、
−(c)工程(b)の後、下側電極に対面する第1基板における可動部分と、第1誘電層において可動部分の下側に位置する少なくとも一部分の削除による当該可動部分の解放部とを形成する工程と、を含んでいる。
【0031】
本発明の方法によれば、単一の工程(b)に際して、電極が形成され、かつ、MEMSの活性層を通じた導電経路が実現される。
【0032】
MEMS、特に高アスペクト比のMEMSの活性層を貫通するコンタクト形成に関する問題が解決され、コンポーネントの信頼性の向上が図られる。
【0033】
アスペクト比は、コンポーネントの活性部分の厚さと、加速計の空隙又は櫛型電極のサイズ等、コンポーネントの最小の縦サイズとの比率により定義される。当該サイズ間の高アスペクト比とは、5以上、好ましくは10以上であることを意味する。
【0034】
本発明の方法は、貫通状態の導電経路に対して電気的に接続する上側電極を第1基板上に形成する工程を備えている。上側電極は、第1基板上に形成され、又は、第3基板を介して第1基板上に載置されてもよい。
【0035】
このため、本発明の方法は、材料又は処理温度が制限されることなく、半導体分野における技術を用いるMEMSデバイスの各サイドに配置されている電極を接続するために利用されうる。
【0036】
特に、本発明の一態様によれば、第1基板を通るパターンがエッチングされることにより工程(c)が実行され、当該パターンが犠牲材料により充填され、上側電極が形成され、かつ、犠牲材料及び第1誘電層が部分的にエッチングされる。
【0037】
犠牲層によるエッチドパターンの充填は、第2電極が平板状に載置される手段を提供する。
【0038】
本発明の一態様によれば、第1基板を通るパターンがエッチングされることにより工程(c)が再実行され、工程(c)の前に導電性パッドが第1基板上に形成され、工程(c)の後に当該導電性パッドに接続する上側電極が形成される。
【0039】
導電性パッドを形成する工程は、第1基板上に犠牲材料の層を堆積させる工程と、犠牲材料の層をエッチングして第1基板の導電経路に対面するエッチドゾーンを形成する工程と、導電性パッドをエッチドゾーンに形成する工程と、を含んでいる。
【0040】
導電性パッドが第1基板に対して選択的にエッチング可能である場合、犠牲層は形成されない。
【0041】
上側電極は、第1基板上への載置のために第3基板を用いることにより得られる。すなわち、導電性パッドが第2電極に接続されるように、当該第2電極を有する第3基板の載置により、上側電極が形成される。
【0042】
本発明の方法によれば、同一工程において、導電経路と、下側電極に「自己整列された」整列指標が形成される。
【0043】
本発明の方法は、下側電極及び第1基板の間に電気コンタクトゾーンを形成する工程を含んでいてもよい。
【0044】
本発明の方法は、第2基板及び下側電極層の間に誘電層を形成する工程を含んでいてもよい。
【0045】
エッチドゾーンは、下側電極層と、第2基板及び下側電極層の間の誘電層とのそれぞれに設けられてもよい。
【0046】
変形態様として、誘電層は均一であってもよく、誘電層の形成前にエッチドゾーンが下側電極層に設けられてもよい。
【0047】
本発明の方法は、貫通状態の導電経路を形成するため、工程(c)の前に第1基板を薄肉化する工程を含んでいてもよい。通常、この工程により、可動部分の厚さが定められる。
【0048】
工程(c)は、第1基板を貫通するパターンのエッチングにより実行されることが好ましい。
【0049】
本発明の方法は、公知手法、特に比特許文献1の手法を簡易化することができる。本発明の方法により、下側製品平面(下側電極)とMEMS表面に形成された製品平面との間の整列を修復する導電経路を形成することが可能になる。
【0050】
本発明の方法は、工程数が少なく、特別な整列装置を必要とせず、かつ、非特許文献1の手法のように付加的工程が実行されないため、先行技術手法よりも簡易な方法である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】活性層の上下の2つの平行なキャパシティ電極を有するNEMS/MEMS構造を示す図。
【図2A】第2基板との組み付けに用いられる層が中空部を有するMEMS又はNEMS型デバイスのさまざまな製造工程を示す図。
【図2B】第2基板との組み付けに用いられる層が中空部を有するMEMS又はNEMS型デバイスのさまざまな製造工程を示す図。
【図2C】第2基板との組み付けに用いられる層が中空部を有するMEMS又はNEMS型デバイスのさまざまな製造工程を示す図。
【図2D】第2基板との組み付けに用いられる層が中空部を有するMEMS又はNEMS型デバイスのさまざまな製造工程を示す図。
【図2E】第2基板との組み付けに用いられる層が中空部を有するMEMS又はNEMS型デバイスのさまざまな製造工程を示す図。
【図2F】第2基板との組み付けに用いられる層が中空部を有するMEMS又はNEMS型デバイスのさまざまな製造工程を示す図。
【図2G】第2基板との組み付けに用いられる層が中空部を有するMEMS又はNEMS型デバイスのさまざまな製造工程を示す図。
【図2H】第2基板との組み付けに用いられる層が中空部を有するMEMS又はNEMS型デバイスのさまざまな製造工程を示す図。
【図2I】第2基板との組み付けに用いられる層が中空部を有するMEMS又はNEMS型デバイスのさまざまな製造工程を示す図。
【図3A】図2A〜図2Iの方法を実施するためのさまざまな工程を示す図。
【図3B】図2A〜図2Iの方法を実施するためのさまざまな工程を示す図。
【図3C】図2A〜図2Iの方法を実施するためのさまざまな工程を示す図。
【図3D】図2A〜図2Iの方法を実施するためのさまざまな工程を示す図。
【図4A】第2基板との組み付けに用いられる層が連続しているMEMS又はNEMS型デバイスの製造工程の変形例を示す図。
【図4B】第2基板との組み付けに用いられる層が連続しているMEMS又はNEMS型デバイスの製造工程の変形例を示す図。
【図5】可動構造を有する中間基板の簡易上面図。
【図6】SOI基板構造を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0052】
まず、断面図である図1に示されているMEMS/NEMS構造の実施名態について説明する。
【0053】
以下「基板」100、200、300を参照するが、適宜「層」と記載する。したがって、当該3の要素に対してこれらの用語を区別されずに用いられる。
【0054】
図1の構造は、重ね合わせられて直接接合又は分子接合により相互に組み付けられている第1基板及び第2基板のそれぞれを構成する、2つの基板100及び200において形成されている。
【0055】
理解の容易のため、図1に示されている直交座標系xyz、すなわち、デバイスの層又は基板に対して垂直なz軸、並びに、z軸に対して垂直でありかつ相互に垂直なx軸及びy軸を有する座標系が用いられる。
【0056】
図1の構造は、
−MEMSの可動部分又は活性部分が形成される第1基板又は活性層100と、
−支持基板又は第2基板200と、
−第1基板100及び第2基板200の間に配置されている下側電極102の組、及び、部分的に削除されることによりシステムの可動部分の下側の中空部であって、MEMSの活性ゾーンの少なくとも一部に対面する電極102の上側表面により一部が構成されている中空部101’が形成されている犠牲層101と、
−下側電極層102及び上側電極層106を電気的に接続する、基板100を貫通する導電経路111と、を備えている。
【0057】
図1に示されているように、導電経路111はxy平面において筒状断面を有するパッド等の貫通パッドの形状である。
【0058】
当該導電経路111は、基板100に形成されているMEMSの活性部分120の各サイドにおけるxy平面において、MEMSの可動部分の外側に配置されている。導電経路の数は可変であり、図1には活性部分120の両側に計2つの導電経路が示されているが、その数は任意である(又は1であってもよい)。
【0059】
浮遊容量の発現を抑制する等のため、活性層が特定箇所で分極されるように、一又は複数の導電経路111’が下側電極102及び基板100の間に配置されている。
【0060】
下側電極102の材料は半導電性材料、好ましくはドープされたアモルファスシリコン若しくは多結晶シリコン等の半導電性材料又は金属層であってもよい。
【0061】
活性ゾーン又は可動体120を構成する第1基板100の一部は、特にz軸方向に変位自在である。当該変位は下側電極102及び上側電極106により検出されうる。
【0062】
本実施形態では、キャパシティ検出システムが用いられる。例えば交流コンポーネントである場合、きわめて少量ドープされたシリコン基板に形成された抵抗隔膜が存在する。
【0063】
図5は、可動体120を有する構成であって、層の平面における可動体120の変位を検出する手段を備えている基板100の簡易化された上面図を示している。
【0064】
可動体は、一又は複数の固定櫛型電極に対して相対的に変位可能な一又は複数の可動櫛型電極を備えている。
【0065】
図5における構造は、可動体120には、そのサイドにおいて相互に組み付けられた静電櫛型電極が設けられている。櫛型電極500及び506が固定され、櫛型電極504及び502が可動であり、可動櫛型電極504及び502が、固定櫛型電極500及び506と相互に組み付けられている。可動体120、ひいてはデバイスの変位に由来する、固定櫛型電極とこれに対面する可動櫛型電極との間隔の変化により、検出手段により検出される。
【0066】
一般的に、可動部分は、コンポーネントに生じた変位の検出を可能とする。
【0067】
可動部分は、一又は複数の可動又は振動ブロックを備えていてもよい。
【0068】
図1に示されているように、上側電極106の平面は基板100上に直接的に支持されているのではなく、基板100の上側表面と電極層106の下側表面との間隔を一定間隔に維持するパッド106’を介してパッド111に接続されている。
【0069】
例えば、基板100の厚さは、10〜100μm又は10〜500μm等、10〜100μmのオーダーであってもよい。
【0070】
基板はxy平面において広がっており、z軸は第1基板100及び第2基板200のそれぞれに対して垂直である。これが、xy平面がデバイスの平面又は基本平面と呼ばれる所以である。
【0071】
デバイスのz軸方向の測定厚さは、デバイスの横幅、すなわちxy平面におけるデバイスのサイズp及びlと比較してきわめて小さい。例えばp(x軸方向の測定サイズ)は100μm〜数mmであり、l(y軸方向の測定サイズ)は100〜10000μm等、数百μmのオーダーである。
【0072】
基板100は半導電性材料から製造され、多結晶でもよいが、単結晶であることが好ましい。基板100は、例えばSi、SiGe、SiC、SiGeC、GaAs若しくはGe又はIII〜IV族の半導電性材料から製造される。半導電性材料(及び特にシリコン)は、特に上記例において、活性層における電気伝導を可能とするためにドープされていてもよい。
【0073】
変形例として、基板100はSOI(silicon on insulator)型基板であってもよい。図6に示されているように、SOI型基板は、半導電性材料よりなる基板10と、酸化物よりなる埋設層11と、単結晶シリコンよりなる薄い半導電層12とを備えている。この種の基板100は、半導電層12の単結晶の性質に由来する機能発揮のために用いられてもよい。
【0074】
層101及び下側電極102のそれぞれが、埋設酸化物層11及びドープされた薄いシリコン層12のそれぞれにより部分的又は全体的に構成されている場合、SOI基板が用いられることが好ましい。当該実施形態には、埋設酸化物層11が例えばエッチング停止層として利用されるという利点がある。
【0075】
付加的な導電経路の平面が形成され、付加的又は代替的に機能が活性層に追加されうるという利点もある。
【0076】
コンポーネントの最終目的に応じて、第2基板200は、Si等の前記した一若しくは複数の半導電性材料、又は光透過性材料(ガラス又は結晶など)により製造されていてもよい。第2基板200は、誘電層(図示略)により被覆されていてもよい。
【0077】
以下、デバイスの下側部分又は上側サイドは、第2基板200の自由表面200’に対面する部分を意味し、デバイスの上側部分又は下側サイドは、反対側に対面する部分、すなわち電極106を意味する。
【0078】
MEMS/NEMS構造の他の実施形態が、断面図である図3Dに示されている。
【0079】
上側電極層306が基板100に接続される方法において前記構造と相違している。導電パッドの形態の導電機構108により、上側電極層と基板100を貫通する導電経路111とが接続されている。
【0080】
以下に述べる製造方法は実施形態にしか過ぎず、キャパシティ検出を有するコンポーネントとは相違するコンポーネントに適用されてもよい。
【0081】
図2A〜2Iには、キャパシタ検出機能を平面の外側に有するMEMS型デバイスを製造する方法の第1実施形態が示されている。
【0082】
始まりは前記材料のうち1つからなる基板100である(図2A参照)。これは、MEMSの活性部分が形成される基板100である。
【0083】
熱酸化処理法、CVD法、プラズマCVD法(PECVD)、ALD(atomic layer deposition)又はIBD(Ion Beam Deposition)等の方法にしたがって犠牲層を構成する誘電層101が基板100に成膜又は形成される(図2B参照)。絶縁層101は、下側電極102を基板100から絶縁する。このため、犠牲層としても用いられる誘電層の本質的機能は、電気的絶縁機能である。
【0084】
中空部111,111’及び111”を第1誘電層101に形成し、かつ、一部の中空部を基板100にも形成するため、フォトリトグラフィ及びエッチング処理が実行される(図2C参照)。中空部111は、デバイスの下側電極及び上側電極を接続する、基板100を貫通する導電経路を形成するために用いられる。中空部111’は、基板100を貫通する、整列装置に適合する整列指標(111’)を形成するために用いられる。当該指標は、このため下側電極に対して自己整列される。中空部111”は、基板100と下側電極102との間にコンタクトゾーンを形成するために用いられる。
【0085】
当該中空部111,111’及び111”は、MEMSコンポーネントの厚さを超える深さになるまで一又は複数段階にわたりエッチングされる。当該深さは、例えば、高アスペクト比を有するコンポーネントについて、5〜100μm又は5〜200μmのオーダーである。すなわち、中空部111及び111’の深さは、後述するようにシンニング(薄肉化又は薄削)の後の基板100の厚さ以上である。
【0086】
その後、中空部は、導電性材料102により充填される(図2D参照)。基板100の上側表面に形成され、かつ、下側電極又は下側電極層を構成する導電層102が、当該層102に形成される電極の形状に応じて当該工程に際して生成され、導電性中空部と下側電極との高品質の接続が可能となる。整列指標のために用いられる中空部111’は、導電経路として同時に充填される。
【0087】
下側電極の導電層の堆積方法は、蒸着法、CVD法、プラズマCVD法又はスパッタリング法により堆積が可能である等、方法の性質に応じて選択される。ドープされたSiの層を堆積させるためには、半導体製造ラインにおいて用いられる大抵の手法に適合可能であり、MEMSの設計者にとってコンポーネント完成のための工程の選択自由度が高いという理由から、LPCVDが適当である。
【0088】
中空部111及び111’は、導電性材料が充填される前に絶縁される。熱酸化処理法、又はCVD法、プラズマCVD法、ALD法若しくはIBD法等の堆積方法等により、中空部111及び111’のそれぞれの表面に被膜又は誘電性隔膜が形成されることにより絶縁被覆される。
【0089】
そして、物理的若しくは化学的エッチング法若しくは機械−化学研磨法、又はこれらの組み合わせにより、下側電極102が薄肉化される。
【0090】
図2Eには、下側電極の上の誘電層104の形成が示されている。この層104は、熱酸化処理法、又はCVD法、プラズマCVD法、ALD法若しくはIBD法等の堆積方法等により形成される。誘電層104及びこれが形成される導電層102はエッチングされ、図2Eに示されているエッチドゾーン105を有する下側電極102の構造が形成される。エッチドゾーンの底部は、誘電層101の表面とほぼ同等である。
【0091】
SOI型基板の場合(図6参照)、表面層12は、マイクロ又はナノシステムが形成される隔膜を構成する。SOIの誘電層11は、縦導電経路のエッチングの停止層として利用される。
【0092】
こうして得られた第1基板100と第2基板200とが、好ましくは直接接合により接合されることにより組み付けられる(図2F参照)。これにより、誘電層104の表面が第2基板200に対して接触し、絶縁性又は誘電性材料が第2基板200に形成される。誘電層によりこの組み付けが実現される。
【0093】
第2基板200と組み付けられた第1基板100が、第1基板100及び第2基板200の相互対向面の反対側にある表面100’から薄肉化される。当該工程により、MEMS/NEMSの厚さが定まり、かつ、導電経路111及び整列指標111’が露出される。
【0094】
薄肉化処理は、化学エッチング法、ドライエッチング法、基板のイオン注入脱離法(例えばEP763849参照)、研削、及び機械化学研磨のうち一又は複数の技術が単独又は組み合わせられて用いられることにより実施される。
【0095】
薄肉化処理後、第1基板100及び第2基板200の相互対向面の反対側にある上側表面から、第1基板100が垂直にエッチングされる(図2G参照)。これは、第1基板100を貫通し、かつ、デバイスの活性ゾーンの可動部分を形成する垂直エッチドゾーン107が形成されうることを意味する。エッチドゾーンの底部は、誘電層101の表面にほぼ一致している。
【0096】
この処理は、MEMSの活性部分を形成する。
【0097】
エッチング法としては、RIE式及び好ましくはDRIE式のエッチングであってもよい。
【0098】
上側電極306が存在しない場合、又は基板若しくはキャップ300との組み付けが不要である場合(図3D参照)、この段階で処理が停止され、第2電極は存在しない。下側電極102及び上側電極306が、キャパシティ変化により層の平面から外れた可動部分の変位を検出可能である場合、両方の電極があったほうが検出精度は高いものの単一の電極であっても当該検出には十分である。
【0099】
一方、上側電極の形成のために製造方法が継続されてもよい。
【0100】
上側電極106は、活性層の上に形成される(図2H参照)。
【0101】
これが、第1基板100の上側表面に酸化物層105が形成された理由である。当該層の材料は、MEMS構造のエッチング処理において中空部107に充填され、又は中空部107を空の状態に維持するために遮断される。
【0102】
上側電極106と導電経路111とを電気的に接続する準備のため、導電経路111の上部に開口部105’が形成される。導電性材料層106が層105に堆積される。層105の厚さは、MEMSの活性部分の上部と上側電極106の下側表面との間隔を定める。
【0103】
貫通ゾーン106”を形成するため、導電層106が部分的にエッチングされる。これにより、上側電極106の構造が定まる。犠牲層105の湿式エッチング、乾式エッチング又は気相エッチングによる除去により、MEMSが開口部106”を通じて解放される。上側電極106は、層105のエッチドゾーン105’に形成された導電性材料の一部を通じて導電経路111にのみ接続されている状態となる。
【0104】
交差箇所107における誘電性材料が、MEMSの活性部分を支持する誘電層101の一部とともにエッチングされ、これにより活性部分及び下側電極層102の間に中空部101’が形成される。
【0105】
この結果、図2Iに示されているように、MEMSの活性部分が2つのエッチドゾーン101’及び105’の間で変位可能な構造が得られる。
【0106】
図3A〜図3Cには、活性層に対面する上側電極106aの形成方法の他の実施形態が示されている。
【0107】
前記工程の途中における、図2Fに示されているように酸化物層105aがMEMSの上側表面に形成されている状態から始められる(図3A参照)。
【0108】
上側電極106a及び導電経路111の電気的接続の準備のため、開口部105’aが酸化物層105aに形成される。このため、開口部105’aは接続パッド111の上に形成される。
【0109】
Ge等からなる導電性(又は半導電性)材料が、絶縁層及び開口部105’aに堆積された上で、エッチングされることにより、酸化物層105aの自由表面の上に突出している複数のコンタクトパッド108が形成される(図3B参照)。コンタクトパッド108及び酸化物層105aの厚さは、第1基板100及びMEMSの活性部分の上部と、上側電極106の下側表面との間隔を定める。
【0110】
酸化物層105a及び第1基板100は、第1基板100及び第2基板200の相互対向面の反対側にある上側表面から垂直方向にエッチングされる(図3C参照)。
【0111】
エッチング工程により、第1基板100のみならず下側電極102及びMEMSの活性ゾーンの間に位置する誘電層101の一部を貫通する垂直エッチドゾーン107が形成される。ただし、先に形成された導電経路、特に複数のコンタクトパッド108はそのままに維持される。誘電層101のエッチングにより活性ゾーンを露出させる中空部101’が形成される。当該中空部101’の底部は下側電極102の表面にほぼ一致する。これによりMEMSの活性部分が形成される。第1基板100のエッチング法としては、RIE式、好ましくはDRIE式エッチング法が採用されてもよい。
【0112】
活性層の上に上側電極が形成される(図3D参照)。
【0113】
次に、予めエッチングされることにより上側電極層を構成する導電層301が表面に設けられている第3基板300が組み付けられる。導電層は、複数のコンタクトパッド108の自由端部に組み付けられる。パッドに対する金属接合により当該組み付けが実行される。
【0114】
単一の下側電極のみで機能するコンポーネントの場合、電極301を有していないキャップ300であることが好ましい。
【0115】
図2E〜図2Fに示されている前記工程の他の実施形態について説明する。
【0116】
図2Dに示されている工程後に得られた構造から始まり、電極層102がゾーン102’においてエッチングされる(図4A参照)。当該エッチドゾーンの底部は誘電層101の上側表面とほぼ一致する。酸化物層等の絶縁層104が、層102の上側表面に形成される。絶縁層104の材料は、先にエッチングされて形成されたゾーン102’に充填される。絶縁層104は前述の手法のうち1つを用いて形成される。
【0117】
続いて、第1基板100と第2基板に対して、好ましくは直接接合法により接合されることにより組み付けられる(図4B参照)。これにより、誘電層104の表面が第2基板200に対して接触する。絶縁性又は誘電層が第2基板200に形成された上で、当該誘電層との組み付けが実行されてもよい。
【0118】
当該他の実施形態において、絶縁層104は連続したままに維持され、エッチングされない。絶縁層104及び電極層102の両方におけるエッチドゾーン105の形成前に絶縁層104が堆積される図2Eの工程とは異なり、電極102は当該層104の堆積前にエッチングされる。
【0119】
第2基板200に組み付けられた後、第1基板100は図2Gに関して前述されたように垂直方向に沿ってエッチングされてもよい。その上で、図2H〜図2に相当する工程が実行される。当該工程については前記説明を参照されたい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動部分(120)を有する第1基板(100)又は中間基板と、
第2基板(200)又は支持基板と、
前記第1基板及び前記第2基板の間に配置されている、下側電極層に形成される下側電極(102)を構成する第1電極及び誘電層(101)と、を備え、
前記誘電層が、前記下側電極及び前記第1基板の間に部分的又は全体的に配置され、前記可動部分の下側に中空部(101’)を形成するように前記誘電層の一部が除去され、前記中空部の底部が前記可動部分(120)の一部又は全部に対面している電極(102)の上面により形成され、
前記第1基板(100)が、前記下側電極(102)に対して当接している導電性材料により充填されている貫通状態の縦導電経路を有することを特徴とするマイクロシステム又はナノシステムデバイス。
【請求項2】
請求項1記載のデバイスにおいて、
前記第1基板(100)上に配置され、かつ、前記第1基板(100)を貫通する前記縦導電経路に対して電気的に接続されている上側電極を構成する第2電極を備えていることを特徴とするデバイス。
【請求項3】
請求項2記載のデバイスにおいて、
前記上側電極(301)が、導電手段(108)を用いる前記中間基板(100)の上に配置され、又は第3基板(300)により支持されていることを特徴とするデバイス。
【請求項4】
請求項1〜3のうちいずれか1つに記載のデバイスにおいて、
前記下側電極(102)及び前記第1基板(100)の間の電気的コンタクトゾーンを有することを特徴とするデバイス。
【請求項5】
請求項1〜4のうちいずれか1つに記載のデバイスにおいて、
前記第1基板(100)が、シリコン、SiGe、SiC、SiGeC、GaAs、Ge若しくはIII〜V族の半導電性材料、ドープされた半導電性材料、又はSOI(silicon on insulator)により構成されていることを特徴とするデバイス。
【請求項6】
請求項1〜4のうちいずれか1つに記載のデバイスにおいて、
前記第1基板(100)が基板上に積み重ねられている複数の層を有することを特徴とするデバイス。
【請求項7】
請求項1〜6のうちいずれか1つに記載のデバイスにおいて、
前記第2基板(200)と前記下側電極層(102)との間に誘電層(104)を備えていることを特徴とするデバイス。
【請求項8】
請求項7記載のデバイスにおいて、
前記下側電極層と、前記第2基板及び前記下側電極層の間の前記誘電層(104)とのそれぞれにおいてエッチドゾーンが設けられていることを特徴とするデバイス。
【請求項9】
請求項7又は8記載のデバイスにおいて、
前記下側電極層(102)において複数のエッチドゾーンが設けられ、当該エッチドゾーンが前記誘電層(104)の材質により充填されていることを特徴とするデバイス。
【請求項10】
(a)第1基板(100)上に、第1誘電層(101)と、下側電極層に設けられる下側電極としての第1電極と、導電性材料により充填されるとともに前記第1基板(100)を貫通して前記下側電極に接触する縦導電経路(111)と、を形成する工程と、
(b)前記下側電極層(102)及び前記第1誘電層(101)が前記第1基板と第2基板(200)との間に配置され、かつ、前記第1誘電層(101)が前記下側電極及び前記第1基板の間に配置されるように、前記第1基板と前記第2基板とを組み付ける工程と、
(c)前記下側電極に対面する前記第1基板における可動部分と、前記第1誘電層において前記可動部分の下側に位置する少なくとも一部分の削除による当該可動部分の解放部とを形成する工程と、を含んでいることを特徴とするマイクロシステム又はナノシステムデバイスの製造方法。
【請求項11】
請求項10記載の方法において、
貫通状態の導電経路(111)に対して電気的に接続される上側電極(106)(306)を前記第1基板上に形成することを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項11記載の方法において、
前記工程(c)が、前記第1基板(100)を貫通するパターン(107)のエッチングにより実行され、
当該エッチドパターン(107)を犠牲材料(105)により充填する工程と、前記上側電極(106)を形成する工程と、前記犠牲材料(105)及び前記第1誘電層(101)を少なくとも部分的にエッチングする工程と、をさらに含んでいることを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項11記載の方法において、
前記工程(c)が、前記第1基板(100)を貫通するパターン(107)のエッチングにより実行され、
前記工程(c)の前に前記第1基板上に導電性パッドを形成する工程と、
前記工程(c)の後に前記導電性パッドに接触する前記上側電極(306)を形成する工程と、をさらに含んでいることを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項13記載の方法において、
前記導電性パッドを形成する工程が、
前記第1基板に犠牲材料の層(105a)を堆積させる工程と、
前記第1基板の導電経路に対面するエッチドゾーンを形成するために前記犠牲材料の層をエッチングする工程と、
前記エッチドゾーンに導電性パッド(108)を形成する工程と、を含んでいることを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項13又は14記載の方法において、
前記上側電極が、第3基板(300)の前記第1基板への載置により形成されていることを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項10〜15のうちいずれか1つに記載の方法において、
前記下側電極(102)及び前記中間基板(100)の間に電気接触ゾーンを形成する工程を備えていることを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項10〜15のうちいずれか1つに記載の方法において、
前記工程(b)の前に、前記第2基板(200)及び前記下側電極層(102)の間の誘電性を実現するため、第2誘電層(104)を形成する工程を含んでいることを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項17記載の方法において、
前記エッチドゾーン(105)が、前記下側電極層と、前記第2基板及び前記下側電極層の間に配置されている前記第2誘電層(104)とのそれぞれに設けられていることを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項17又は18記載の方法において、
前記電極層がエッチングされることにより前記下側電極が形成され、エッチドゾーン(102’)が前記下側電極層に形成され、前記電極層のエッチング後に形成される前記第2誘電層(104)がエッチドゾーンを充填することを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項10〜18のうちいずれか1つに記載の方法において、
前記工程(c)の前に前記導電経路を貫通させるために前記第1基板(100)を薄肉化又は薄削する工程を含んでいることを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項10〜20のうちいずれか1つに記載の方法において、
前記工程(c)が前記第1基板(100)を貫通するパターン(107)のエッチングにより実行されることを特徴とする方法。
【請求項1】
可動部分(120)を有する第1基板(100)又は中間基板と、
第2基板(200)又は支持基板と、
前記第1基板及び前記第2基板の間に配置されている、下側電極層に形成される下側電極(102)を構成する第1電極及び誘電層(101)と、を備え、
前記誘電層が、前記下側電極及び前記第1基板の間に部分的又は全体的に配置され、前記可動部分の下側に中空部(101’)を形成するように前記誘電層の一部が除去され、前記中空部の底部が前記可動部分(120)の一部又は全部に対面している電極(102)の上面により形成され、
前記第1基板(100)が、前記下側電極(102)に対して当接している導電性材料により充填されている貫通状態の縦導電経路を有することを特徴とするマイクロシステム又はナノシステムデバイス。
【請求項2】
請求項1記載のデバイスにおいて、
前記第1基板(100)上に配置され、かつ、前記第1基板(100)を貫通する前記縦導電経路に対して電気的に接続されている上側電極を構成する第2電極を備えていることを特徴とするデバイス。
【請求項3】
請求項2記載のデバイスにおいて、
前記上側電極(301)が、導電手段(108)を用いる前記中間基板(100)の上に配置され、又は第3基板(300)により支持されていることを特徴とするデバイス。
【請求項4】
請求項1〜3のうちいずれか1つに記載のデバイスにおいて、
前記下側電極(102)及び前記第1基板(100)の間の電気的コンタクトゾーンを有することを特徴とするデバイス。
【請求項5】
請求項1〜4のうちいずれか1つに記載のデバイスにおいて、
前記第1基板(100)が、シリコン、SiGe、SiC、SiGeC、GaAs、Ge若しくはIII〜V族の半導電性材料、ドープされた半導電性材料、又はSOI(silicon on insulator)により構成されていることを特徴とするデバイス。
【請求項6】
請求項1〜4のうちいずれか1つに記載のデバイスにおいて、
前記第1基板(100)が基板上に積み重ねられている複数の層を有することを特徴とするデバイス。
【請求項7】
請求項1〜6のうちいずれか1つに記載のデバイスにおいて、
前記第2基板(200)と前記下側電極層(102)との間に誘電層(104)を備えていることを特徴とするデバイス。
【請求項8】
請求項7記載のデバイスにおいて、
前記下側電極層と、前記第2基板及び前記下側電極層の間の前記誘電層(104)とのそれぞれにおいてエッチドゾーンが設けられていることを特徴とするデバイス。
【請求項9】
請求項7又は8記載のデバイスにおいて、
前記下側電極層(102)において複数のエッチドゾーンが設けられ、当該エッチドゾーンが前記誘電層(104)の材質により充填されていることを特徴とするデバイス。
【請求項10】
(a)第1基板(100)上に、第1誘電層(101)と、下側電極層に設けられる下側電極としての第1電極と、導電性材料により充填されるとともに前記第1基板(100)を貫通して前記下側電極に接触する縦導電経路(111)と、を形成する工程と、
(b)前記下側電極層(102)及び前記第1誘電層(101)が前記第1基板と第2基板(200)との間に配置され、かつ、前記第1誘電層(101)が前記下側電極及び前記第1基板の間に配置されるように、前記第1基板と前記第2基板とを組み付ける工程と、
(c)前記下側電極に対面する前記第1基板における可動部分と、前記第1誘電層において前記可動部分の下側に位置する少なくとも一部分の削除による当該可動部分の解放部とを形成する工程と、を含んでいることを特徴とするマイクロシステム又はナノシステムデバイスの製造方法。
【請求項11】
請求項10記載の方法において、
貫通状態の導電経路(111)に対して電気的に接続される上側電極(106)(306)を前記第1基板上に形成することを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項11記載の方法において、
前記工程(c)が、前記第1基板(100)を貫通するパターン(107)のエッチングにより実行され、
当該エッチドパターン(107)を犠牲材料(105)により充填する工程と、前記上側電極(106)を形成する工程と、前記犠牲材料(105)及び前記第1誘電層(101)を少なくとも部分的にエッチングする工程と、をさらに含んでいることを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項11記載の方法において、
前記工程(c)が、前記第1基板(100)を貫通するパターン(107)のエッチングにより実行され、
前記工程(c)の前に前記第1基板上に導電性パッドを形成する工程と、
前記工程(c)の後に前記導電性パッドに接触する前記上側電極(306)を形成する工程と、をさらに含んでいることを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項13記載の方法において、
前記導電性パッドを形成する工程が、
前記第1基板に犠牲材料の層(105a)を堆積させる工程と、
前記第1基板の導電経路に対面するエッチドゾーンを形成するために前記犠牲材料の層をエッチングする工程と、
前記エッチドゾーンに導電性パッド(108)を形成する工程と、を含んでいることを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項13又は14記載の方法において、
前記上側電極が、第3基板(300)の前記第1基板への載置により形成されていることを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項10〜15のうちいずれか1つに記載の方法において、
前記下側電極(102)及び前記中間基板(100)の間に電気接触ゾーンを形成する工程を備えていることを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項10〜15のうちいずれか1つに記載の方法において、
前記工程(b)の前に、前記第2基板(200)及び前記下側電極層(102)の間の誘電性を実現するため、第2誘電層(104)を形成する工程を含んでいることを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項17記載の方法において、
前記エッチドゾーン(105)が、前記下側電極層と、前記第2基板及び前記下側電極層の間に配置されている前記第2誘電層(104)とのそれぞれに設けられていることを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項17又は18記載の方法において、
前記電極層がエッチングされることにより前記下側電極が形成され、エッチドゾーン(102’)が前記下側電極層に形成され、前記電極層のエッチング後に形成される前記第2誘電層(104)がエッチドゾーンを充填することを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項10〜18のうちいずれか1つに記載の方法において、
前記工程(c)の前に前記導電経路を貫通させるために前記第1基板(100)を薄肉化又は薄削する工程を含んでいることを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項10〜20のうちいずれか1つに記載の方法において、
前記工程(c)が前記第1基板(100)を貫通するパターン(107)のエッチングにより実行されることを特徴とする方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図2F】
【図2G】
【図2H】
【図2I】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図2F】
【図2G】
【図2H】
【図2I】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【公開番号】特開2013−31917(P2013−31917A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−155324(P2012−155324)
【出願日】平成24年7月11日(2012.7.11)
【出願人】(510225292)コミサリア ア レネルジー アトミック エ オ ゼネルジー アルテルナティブ (97)
【氏名又は名称原語表記】COMMISSARIAT A L’ENERGIE ATOMIQUE ET AUX ENERGIES ALTERNATIVES
【住所又は居所原語表記】Batiment Le Ponant D,25 rue Leblanc,F−75015 Paris, FRANCE
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−155324(P2012−155324)
【出願日】平成24年7月11日(2012.7.11)
【出願人】(510225292)コミサリア ア レネルジー アトミック エ オ ゼネルジー アルテルナティブ (97)
【氏名又は名称原語表記】COMMISSARIAT A L’ENERGIE ATOMIQUE ET AUX ENERGIES ALTERNATIVES
【住所又は居所原語表記】Batiment Le Ponant D,25 rue Leblanc,F−75015 Paris, FRANCE
【Fターム(参考)】
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