説明

基板上にバーコードを形成する方法および装置

【課題】本発明の課題は、従来技術の問題を少なくとも低減することである。
【解決手段】データセットを形成後に記憶媒体に記憶するか、またはデータ流として第2のコンピュータに送信し、前記データセットを前記第1または第2のコンピュータにより新たにオープンし、前記データセットの前記第1の領域を前記識別エレメントによって識別し、前記第1のバーコードにアクセスし、前記第1のバーコードの個々のパラメータおよび/または内容を、変更されたパラメータおよび/または内容を使用して変更し、内容の変更された第1の領域を前記データセット内に形成し、当該データセットに基づいて、前記基板を挿絵装置内で挿絵し、パラメータ変更および/または内容変更を考慮して前記バーコードを少なくとも1つの画像領域内に物理的に形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板の表面上に画像が形成される基板に挿絵するための方法に関するものであり、前記挿絵はバーコードを含む少なくとも1つの画像領域を形成する。さらに本発明は、本方法を実施するために使用されるコンピュータプログラムを記憶するためのデータ担体に関する。さらに本発明は、基板に画像を挿絵するための装置に関するものであり、画像はバーコードを含む少なくとも1つの画像領域を有する。この装置は、印刷版のための挿絵装置および/または印刷機と、前記方法を実施し、バーコードを形成する少なくとも1つの第1のコンピュータとを有する。印刷版の挿絵装置および印刷機は、それぞれ基板に挿絵するために使用される。
【背景技術】
【0002】
印刷製品を識別するために現在ではバーコードが使用されている。このバーコードには1次元、2次元および3次元バーコードがある。特定の使用のためにはすでに4次元のバーコードも提案されている。
【0003】
1次元バーコードは一般的にはストライプパターンであり、製品上に1次元に、すなわち一方向に取り付けられ、そこで特定の情報を符号化する。
【0004】
2Dバーコードは2次元の広がりを有し、基板上の特定領域に特定のピクセル配置の形態で白黒が取り付けられ、ここに対応する情報を符号化するのがしばしばである。2次元を使用することにより2Dバーコードは格段に多くの情報を符号化することができる。
【0005】
3Dバーコードは実質的に2Dバーコードに対応する。ここでは白黒の色の他に、可能な情報密度を高めるため他の色エレメントが使用される。
【0006】
4Dバーコードでは付加的な情報として、対応する領域でのピクセル配置が時間で変化する。
【0007】
符号化されたそれぞれのバーコードの情報がスキャナで読み出される。スキャナは、バーコードに割り当てられた反射パターンをアルゴリズムにしたがい読み出すことにより情報を復号する。そして情報がスキャナの使用者に表示され、または使用される。
【0008】
基板上にバーコードを形成するために、通例はバーコード形成プログラムが使用される。このバーコード形成プログラムは、符号化すべき情報からなる所定の領域の版下内にバーコードのグラフィックエレメントを形成する。
【0009】
このようにして形成されたグラフィック形態のバーコードは、たとえばデジタル印刷法のような印刷法で印刷材料または他の印刷製品上に直接塗布することができる。これはたとえばEAN8コードとすることができる。このEAN8コードは製品の包装に取り付けられ、包装された製品についての情報を提供する。このEAN8コードはスーパーマーケットのレジで読み出すことができ、これにより包装された製品が一義的に識別される。
【0010】
バーコードはまた、印刷製品または他の製品を形成するためのワークフロー内で使用することもできる。これにより最終形成品の中間段階がバーコードによって標識付けられ、すでに実行された処理ステップおよび/またはさらに実行すべき処理ステップが半製品自体にバーコードによって登録される。
【0011】
中間ステップとして基板としての印刷版に挿絵する印刷方法のためには、たとえば印刷画像の形成のためには設けられていない印刷版の領域に、バーコードが挿絵された画像領域を設けることができる。そして、このバーコードが印刷版を一義的に識別する。
【0012】
このことは、色分解版または印刷版の所属する印刷ジョブを光学的には一義的に識別できない場合に有利である。これらの情報は、バーコードの符号化されたテキストによって提供することができる。
【0013】
バーコード形成プログラムによってバーコードを形成するためには、バーコードを形成するのに必要なすべての情報をプログラムに提供することが必要である。情報には、バーコードの形式、バーコードの大きさ、個々のモジュールの大きさ、バーの太さ、およびバーコードの形状に影響を与える別の変数が含まれる。
【0014】
したがってバーコードを形成するためには、これらすべての情報をプログラムに登録する必要である。バーコードが変更されると、すべての入力データを新たに更新する必要がある。たとえばピザパッケージ上に6つのバーコードがある場合、変更は個々のバーコードの6回の再形成によりそれぞれ実現しなければならない。これは甚だしいコストと製造プロセス全体の障害を意味する。
【0015】
特許文献1から、バーコードの個々のパラメータの組合せのフレキシビリティを高めるために仮想のフォントを形成することが公知である。これによりバーコード自体がこのフォントを用いて、再現すべき情報を提示することにより形成される。
【0016】
次にバーコード自体がこのフォントを用いて印刷工に引き渡される。この仮想フォントは、提供された少なくとも1つのプリンタドライバを介して印刷工には既知でなければならない。
【0017】
印刷画像または画像を基板、たとえば印刷版または印刷材料に形成するためのワークフロー内で、バーコードまたはバーコードの個々のパラメータだけを版下の種々の処理ステップの間に適合することは、印刷材料のための公知の形成方法によっては簡単に実現できない。ここでもフォントを定義するすべてのパラメータにより、バーコードを新たに形成しなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0018】
【特許文献1】米国特許公開公報第2005/0012949号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明の課題は、従来技術の前記問題を少なくとも低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明の課題は、請求項1に記載した方法によって解決される。この方法では、基板の表面に画像が形成され、この画像がバーコードを含む少なくとも1つの画像領域を有している。
【0021】
基板は任意の印刷材料であり、たとえばロール紙、枚葉紙である。ここではとりわけ厚い枚葉紙、たとえばボール紙その他の包装材料またはフィルム印刷材料とすることができる。基板はさらに印刷方法の中間製品、たとえば印刷版とすることができる。
【0022】
基板表面での挿絵の実行および画像の形成のために本発明では第1のコンピュータにより、基板に挿絵するための電子原稿を含むデータセットが形成される。
【0023】
ここで電子原稿はカラーで実施することができる。したがって電子原稿は、完成した印刷製品のために設けられた個々の色分解版またはすべての色分解版の重ね合わせに対応する。原稿は、完成印刷製品には現れない領域を有することができる。この領域は原稿の縁部領域に形成され、印刷材料の挿絵過程の後に切り取られる。またはこの領域は引き続く印刷方法では印刷材料上に塗布されないように印刷版に提供される。
【0024】
しかしバーコードが形成される画像領域は、適用事例に応じて最終印刷製品上で可視となる画像内に置くこともできる。
【0025】
データセットはページ記述言語(PDL)で形成される。現在、印刷製品の形成で通常のページ記述言語はたとえばPDFである。データセットは好ましくはこのフォーマットで形成される。しかし他のページ記述言語も可能である。
【0026】
このデータセット内で第1の領域には第1のセグメントがファイルされ、このセグメントは第1のバーコードを記述するデータを含んでいる。とりわけここでは、バーコードをグラフィック表示で、たとえばビットマップまたは所定のフォントのテキストとして格納することができる。
【0027】
さらにデータセット内では第1の領域全体を識別エレメントによって一時的に識別できるようにすることができる。このような識別エレメントは、本発明の改善形態ではたとえフォームX−Objectとすることができる。このX−Objectは第1の領域全体を含み、または記述する。
【0028】
第1の領域と第1のバーコードを含む第1のセグメントとを備えるデータセットが形成された後、このデータセットは記憶媒体に記憶される。またはデータ流としてたとえばネットワークまたはインターネットを介して第2のコンピュータに送信される。記憶媒体はたとえばハードディスク、フラッシュメモリ、CDまたはDVDとすることができる。
【0029】
次にこの記憶されたまたは送信されたデータセットは、第1または第2のコンピュータで開かれる。
【0030】
設けられた識別エレメントによって、データセットの第1の領域が識別される。とりわけ第1のバーコードはこの識別エレメントを使用してモニタまたは他のディスプレイに表示される。
【0031】
この第1のバーコードにアクセスされ、個々のパラメータの変更および/または第1のバーコードの内容の変更が行われる。アクセスは、たとえばモニタまたは他のディスプレイにおいて選択手段を介して行うことができる。そのために第1のセグメントからのバーコードが復号され、ディスプレイに表示される。ここで選択手段は、ディスプレイのタッチ操作、またはマウスポインタであり、これらによってバーコードが選択される。このようにして選択された、またはアクセスされた第1のバーコードで変更を実施することができる。変更の実施はもっぱら、第2のセグメントにバーコード自体とは別個にこれに割り当てられ格納された個々のパラメータで行うことができる。
【0032】
このように変更されたパラメータおよび/またはバーコードの内容によって、データセット内の第1の領域が内容的に変更される。ここでは第1の領域を補充もしくは変更するか、または好ましい実施形態では変更されたパラメータおよび/または内容によって第1の領域を新たに形成し、データセットに格納することができる。
【0033】
次に変更された第1の領域を備えるデータセットに基づいて、基板に挿絵される。挿絵は挿絵装置で行われる。挿絵装置は、基板に応じてたとえば印刷版露光器、インクジェットプリンタ、電子写真フォトプリンタ、または他のデジタル印刷機またはオフセット印刷機であり、印刷材料が版下に基づいて挿絵され、形成された印刷版によりバーコードが画像として枚葉紙に取り付けられる。
【0034】
本発明によれば、基板には変更されたパラメータおよび/または変更された内容を考慮してバーコードが少なくとも1つの画像領域に物理的に形成される。そしてバーコードはスキャンされ、読み出されたデータに基づいて、すなわちこのデータに依存して、基板をたとえばさらなる処理ステップに送ることができる。
【0035】
有利な実施形態では、データセットの第1の領域内に少なくとも1つの第2のセグメントが置かれる。この第2のセグメント内にはバーコードを記述するためのメタ情報が格納される。このメタ情報は、バーコードを記述する情報である。メタ情報には、たとえば背景色、前景色、文字の太さ、モジュールの高さ、モジュールの幅、バーコードの形式、印刷材料上のまたはレイアウト内の位置、可能な色規則、特定のまたは選択すべきフレームの設置、スペースマーク定義、すなわちどのスペースマークを設けることができるか、あるいはスペースマークが設けられているのか、どのような文字集合であるのか、どのような文字サイズがバーコードの個々の領域に設けられているのか、全体としてどのようなテキスト内容が作成されたのか、が含まれる。このメタ情報を作成することにより、データセット内のすべての情報がページ記述言語でファイルされ、さらなる方法ステップで別のプログラムまたは別のコンピュータ上に前記すべての情報が提供される。そして第1のバーコードが開かれ、個々のパラメータまたは内容だけがさらなる要求に適合される。ここでデータセット自体はページ記述言語で格納されており、メタ情報は、専用データセット情報の第2のセグメントのプライベート領域に格納することができる。
【0036】
そしてこの適合に基づいて、データセット内に内容的に変更された第1の領域が形成され、このデータセットに基づいて基板に挿絵装置で挿絵される。このときパラメータ変更および/または内容変更を考慮して、バーコードが少なくとも1つの挿絵領域に物理的に形成される。
【0037】
本方法の有利な改善形態では、第1のセグメント内にバーコードがグラフィック表示で格納され、第2の節面とにはバーコードを記述するためのメタ情報が格納される。すでに述べたように、メタ情報は専用のデータセット情報に格納することができ、ここではPDLコーディングが不要である。したがって領域内のメタ情報は、いわゆるデータセットのプライベートセグメントであり、これはPDLの特別の仕様に対応する必要がない。
【0038】
本発明の方法によれば、可及的に簡単に処理することのできるバーコードがワークフロー内に実現される。このことは、第1のステップでまず第1の領域を備えるデータセットを形成し、次に第2のステップで形成されたデータセットを第2のコンピュータまたは第1のコンピュータで新たに開き、第3のステップで、メタデータおよび/または第1のセグメントのグラフィックデータを変更または置換し、これにより第2のメタデータおよび/または第2のバーコードを形成し、このときに、第2のメタデータを第2のバーコードの形成の基礎として用い、そしてデータセットの第1の領域を第2の領域により置換し、このときに第2の領域が、変更された第2のバーコードを備える変更された第1のセグメントを含み、第2の領域が、変更されたメタデータを備える変更された第2のセグメントをさらに含むことによって可能となる。ここで第2のセグメントは、ユーザの入力および/またはすでに基板において実行されたもしくは実行すべき作業ステップに依存する。
【0039】
このように形成された変更されたデータセットは、基板上に第2のバーコードを挿絵するために使用される。
【0040】
有利にはこの方法により、バーコード自体をダイナミックなマークのように使用することができる。そのために、第3のセグメントが第1の領域内に形成される。この第3のセグメントは、第2のセグメントの一部とすることもできる。
【0041】
この第3のセグメント内には、メタ情報には直接対応しないが、第2のバーコードの内容に影響する別のデータが格納される。このデータは好ましくはプレイスマークの形のデータである。そのために、ダイナミックなマーク、すなわちプレイスマークを有するテーブルをメモリのメモリ領域にファイルすることができる。
【0042】
第2のバーコードを基板上に形成するために、さらなるステップでプレイスマークが所定の値により置換される。プレイスマークはたとえばマーク$Color$であり、第2のバーコードを形成する前にこのダイナミックなマークを、挿絵すべき色分解版の対応する値、たとえばシアンにより置換することができる。第2および第3のセグメントのデータに基づいて、第2のバーコードがまず第1のセグメントに、または直接基板に形成される。プレイスマークはとりわけ、どの色の色分解版であるかという値、印刷ジョブのID、顧客ID、プレートのID、プレートの番号、または日付もしくは時刻とすることができる。
【0043】
本発明の有利な実施形態では、第1の領域がPDFデータセットの第1のフォームxObjectsの形で形成される。これによりPDFデータセットから既知のエレメントを第1の領域の識別のために使用することができる。
【0044】
このフォームxObjectsは、グラフィックエレメントの形のバーコードを第1のセグメント内に、メタ情報を第2のセグメント内に含む。ここでメタ情報は、PDFに対して使用されるプログラム言語からのオブジェクト内に、または一般的にODLからのオブジェクト内に格納する必要はない。格納された少なくとも1つのメタ情報は、量、形式、位置、レイアウト固有の位置、相対位置決定、モジュールの高さと幅、ラインリダクション、背景色、前景色、色規則、フレーム、スペースマーク定義、符合セット、符合サイズ、および第2のセグメント内のバーコードのテキスト内容からなることができる。複数のメタ情報を使用する際には、これらメタ情報の少なくとも1つが使用される。このようにして、PDFデータセットを備えるフォームxObjects内のバーコードの特別のまたは必要な特性を、記憶手段からたとえば第1のコンピュータのワークメモリから第1のコンピュータのハードディスクメモリに、または第1のコンピュータから第2のコンピュータに伝送することができる。この第2の個所では新たにバーコードにアクセスし、アクセスの際に特定のまたは必要なすべてのメタ情報を獲得することができる。
【0045】
別の有利な実施形態では、第1のステップで第1の領域の第1のセグメント内に新に使用すべきバーコードが形成されない。ここではまず、とくに内容のないダミーバーコードが第1の領域または第1のセグメント内に形成される。このように準備された第1の領域を備え、第2のセグメントには形成すべきバーコードに対するメタ情報をすでに格納しておくことのできるデータセットを、印刷製品製造のワークフロー内でさらに処理することができる。第1の領域として上に述べたようにフォームxObjectsを使用することができる。
【0046】
次に基板に挿絵する前に、ダミーバーコードが第2のセグメントのメタ情報および/または第3のセグメントのデータを使用して所定のバーコードと置換される。そのために上に述べたダイナミックマークも使用することができる。その際、メタデータは所定のバーコードのテキストを基準にして適切に適合される。
【0047】
このように形成されたバーコードに基づいて、所定のバーコードを備える2の領域または第2のフォームxObjectが作成される。ここで第2のセグメントには適合されたメタ情報が格納され、データセットまたは第1の領域内の第1のフォームxObjectが第2の領域または第2のフォームxObjectにより指定される。
【0048】
このようにしてデータセットが変更され、所属のメタ情報を備える特定のバーコードが格納される。このときにバーコード自体を識別および符号化ないし復号するための特別のコストは必要ない。
【0049】
印刷会社が外部の顧客からバーコードを備えた対応する版下を入手してみると、バーコードがいかなる情報も含んでいないか、または予定の印刷方法での概念では十分に適切に製造できないことがある。このように出荷されたオリジナルデータセットは、オリジナルバーコードとともに第1のコンピュータに伝送される。次にこのオリジナルバーコードはオリジナルデータセット内で、それが可能であればPDLの適切な手段により除去されるかまたは消去される。このオリジナルデータセットに基づいて、第1の領域を備えるデータセットが形成され、第1の領域はオリジナルデータセットの前記除去された領域に格納される。第1の領域は第1のセグメントに第1のバーコードを含んでおり、第1のバーコードは少なくとも内容的にオリジナルバーコードに対応する。さらなる処理および第1のバーコード内での可用性のためのメタ情報は、第1の領域の第2のセグメントに格納される。
【0050】
さらに上に説明した方法を実施するために使用されるコンピュータプログラムを記憶するデータ担体に対する保護が請求される。
【0051】
本発明のさらなる課題は、装置の観点から基板に画像を挿絵するための装置によって解決され、形成すべき画像はバーコードを含む少なくとも1つの画像領域を有する。この装置は、印刷版用の挿絵装置および/または印刷機と、バーコードを形成するための少なくとも1つの第1のコンピュータとを有する。
【0052】
第1のコンピュータは少なくとも1つの入力機構とディスプレイを有する。さらにデータセットとページ記述言語(PDL、好ましくはPDF)を解釈するためのインタプリタモジュールが含まれる。このインタプリタモジュールは、データセットを挿絵方法で使用するために解釈し、挿絵すべき領域をディスプレイ上にグラフィック表示するのに適する。
【0053】
さらに第1のコンピュータは、少なくとも1つの入力モジュールを有する。この入力モジュール自体がバーコードのメタ情報を入力するための入力エレメントを有する。メタ情報の入力は、第1のコンピュータの少なくとも1つの入力機構を介して行うことができる。この入力機構は、たとえばキーボード、マウス、トラックボールまたはディスプレイのタッチスクリーン領域とすることができる。
【0054】
本発明によれば、インタプリタモジュールと入力モジュールが情報では相互に接続されている。インタプリタモジュールは、データセットの第1の領域の第1のセグメントから情報を読み出すことのできる第1の読み出しエレメントを有している。このインタプリタモジュールは読み出された情報に基づいてバーコードのグラフィック構成、すなわちバーコードがディスプレイ上にどのように再現されるかを求め、ディスプレイを対応して制御することができる。
【0055】
インタプリタモジュールは、データセットの第1の領域の第2のセグメントからバーコードのメタ情報を読み出すことのできる第2の読み出しエレメントを有する。入力モジュール、インタプリタモジュールおよびディスプレイの間の接続は、インタプリタモジュールにより読み出されるメタ情報が入力モジュールの入力エレメントに引き渡され、ディスプレイ上に表示されるよう構成されている。
【0056】
第1のコンピュータの対応する入力手段によって、表示されるメタ情報を変更することができる。
【0057】
さらに少なくとも1つのバーコード形成モジュールが設けられており、このバーコード形成モジュールは、入力エレメントに入力されたメタ情報または変更されたメタ情報に基づいて第2のバーコードを形成することができる。
【0058】
さらに、メタ情報の入力または変更を第2のセグメントに登録する書き込みモジュールが設けられている。この書き込みモジュールまたは択一的もしくは付加的な書き込みモジュールは、バーコードでの対応する変更をグラフィック形式で第1の領域の第1のセグメント内に形成することもできる。
【0059】
さらに記憶手段を含んでおり、この記憶手段では変更された第1および/または第2のセグメントを備えるデータセットが第1の領域内に記憶される。
【0060】
本発明が限定されるものではなく、本発明のさらなる特徴も生じ得る本発明の実施例を、図面に基づいて以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】種々のバーコードを示す図である。
【図2】ディスプレイ上にメタ情報を備えるPDFを表示する図である。
【図3】選択された別のメタ情報を備えるPDFの別の表示をする図である。
【図4】基板上にバーコードを形成する装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0062】
図1には、たとえば包装に使用される4つの1次元バーコード1、2、3、4が示されている。1次元バーコード1、2、3、4を使用する代わりに、以下に説明する方法において2次元および少なくとも3次元のバーコードを使用することもできる。
【0063】
バーコード1、2、3、4はそれぞれ肉眼で読みことのできるエレメント5とコンピュータコード6からなる。コンピュータコード6は、幅の種々異なるバー7および8ならびに幅の種々異なる中間スペース9および10から形成されている。
【0064】
バーコード1、2、3、4のグラフィック表示はたとえばモジュール高さ、すなわちバー7、8の高さにより、モジュール幅、すなわちバー7、8の広がり方向に対して垂直のコンピュータコード6の広がりにより、肉眼で読み取ることのできるエレメント5に使用されるバー形式により、肉眼で読み取ることのできるエレメント5の内容により、使用されるバー7、8の太さにより、バーコード2に示すように選択的にまたは共通に使用することのできる種々のランドマーキング11、12により区別され、さらにこのランドマーキング11、12の幅を種々に調整することができる。
【0065】
肉眼で読み取ることのエレメント5は実質的に文字13と数字14からなる。文字13と数字14は、場合によりコンピュータコードが読み取れない場合であってここに図示しない包装袋上のバーコード1、2、3、4を読み出すべきとき、別の方法ステップで人間によりコンピュータに入力することができる。
【0066】
従来技術ではバーコード1、2、3、4はそれぞれ、PDFのようなページ記述言語(PDL)内にTiffまたはBitmapのようなグラフィック表示としてのみ格納されている。そしてバーコード1をバーコード2により置換すべき場合、従来技術ではバーコード1を消去または上書きし、バーコード2をバーコード1と同じ形式で形成しなければならず、メタ情報はバーコード1を介して移されない。
【0067】
ここに説明する本発明の方法では、バーコード2をそのために完全に新たに取り付ける必要はなく、バーコード2が受け取るべき情報にバーコード1からアクセスすることができる。そのためにバーコード1、2、3、4の表示の基礎となるPDFに、一方ではそれぞれのバーコード1、2、3、4のグラフィック表示を含み、他方ではそれぞれのバーコードを完全に記述するメタ情報を作成し、記憶するためにフォームxObjectsが格納される。
【0068】
コンピュータプログラム構造として計算機に記憶されているインタプリタモジュール213によって、格納されているフォームxObjectsから情報を読み出し、図4に示すようにディスプレイ201上に表示100することができる。
【0069】
対応する表示が図2に示されている。
【0070】
適切な選択ツール、たとえばマウスポインタにより、ここではディスプレイ201上のPDF表示部内の第1の表示窓119に表示されたバーコード1、2、3、4を、選択マーク101を使用して選択することができる。
【0071】
バーコード2を選択することにより、フォームxObjectsの第2のセグメントからメタ情報がインタプリタモジュール213の読み出しエレメント215によって、バーコード2のメタ情報として読み出され、第2の表示窓102に表示される。このときにメタ情報をすべて同時に表示する必要はない。メタ情報は図示のタブ111、112、113、114を順次選択することにより表示することもできる。ここでタブ111、112、113、114はそれぞれバーコード2のテーマとして異なるメタ情報を作成するようにできる。
【0072】
入力窓120内には入力エレメント104、105、106、107があり、これらには選択されたフォームxObjectsに格納されているメタ情報のデータがまず表示される。そして入力エレメント104には、フォームxObjectsに格納されているランドマーキング11、12の幅が表示される。入力エレメント105と106は、このバーコードに対してそれぞれ選択されたランドマーキング11、12の形式についての情報を表示する。
【0073】
入力エレメント107は、バーコード2の周囲に作成された付加的な余白に対する値を指示する。
【0074】
入力エレメント104〜107に表示されたメタ情報は種々のタブ111〜114の選択により交換することができる一方、表示窓120の第2の領域121には選択されたバーコード2の特定の基本メタ情報を表示するための静止フィールドがある。このメタ情報自体は対応する入力エレメント108と選択手段109の入力エレメントに保管される。
【0075】
単純な入力エレメント104〜108は新たな値のマーキングまたは入力により変更もしくは修正でき、または選択できる一方、選択手段109を備える入力エレメントに対しては、可能な入力値のリストをスクロールメニューの形で提供することができる。矢印122を操作することにより、スクロールメニューをスクロールし、この入力エレメントに対する所望の値を選択手段109により選択することができる。ここに図示した例では、選択手段109を備える入力エレメント104が使用されるバーコード2の形式についての情報を有する。
【0076】
入力エレメント104〜109に表示され変更可能であるメタ情報に加えて、情報をフォームxObjectsの第1のセグメントから読み出し、表示窓102に表示することができる。111、112、113、114。これはフォームxObjectsの第1のセグメントに格納されているバーコード2のグラフィック表示103である。この表示は、読み出されたPDFのインタプリタによって形成されるPDF表示部118内の表示と同じである。インタプリタモジュール213はそのために第1の読み出しエレメント214を有する。
【0077】
バーコード2のxObjectsのグラフィック表示および第2のセグメントのメタ情報に加えて、別の表示エレメント110には基本情報、たとえば入力エレメントで選択手段109により選択されたバーコードの形式を表示することができる。
【0078】
バーコード2を個々の領域でのみ修正すべき場合、このことは必要なすべてのパラメータを新たに入力することなしに簡単に可能である。
【0079】
たとえば入力エレメント108にファイルされた内容のみを変更すべき場合、入力エレメント108においてだけ変更を行うことができる。他の入力エレメント104〜107および109にファイルされていて読み出されたすべてのメタ情報に基づいて、対応するスタートスイッチ123を作動することによりバーコード2を簡単に形成することができる。そのために第1のコンピュータ200は図4では対応するバーコード形成モジュール216を有する。フォームxObjectsに格納されたメタ情報により、修正された個々のメタ情報を使用してバーコード2を形成することによって、フォームxObjectsの第1のセグメント内にはバーコード2の変更されたグラフィック表示103が形成される。このようにして読み出されたすべてのメタ情報、変更されたメタ情報および変更されたグラフィック表示103によってワークメモリで新たなxObjectsが新たに形成され、この新たなxObjectsがPDF表示部118の基礎となっているPDFに格納されているフォームxObjectsを完全に置換する。このようにして以降のワークフローステップでバーコードを形成する際に、基板上に修正されたバーコード2が挿絵される。
【0080】
ここではたとえば、第1の作業ステップでバーコードの内容を完全に空にするか、またはゼロもしくは他のダミー値だけが入力エレメント108にファイルされる。
【0081】
バーコードはまだ使用すべき内容を有していないが、バーコードを完全に記述する他の特徴はすでに既知であり、フォームxObjectsの第2のセグメント中に形成されたPDFに格納されている。このようなPDFはたとえば印刷所の顧客サービスに形成することができる。PDFはたとえばデータ担体またはインターネットを介するアップロードによって印刷所に提供することができる。基板、たとえば図4に示すような印刷版205、または枚葉紙208が挿絵される直前に、バーコードの内容がコンピュータ204内の別の処理ステーションで、前記方法の同じプログラムによって指定される。すべてのメタ情報は完全にフォームxObjects内にあるから、さらに問い合わせることなしに、顧客の望みは基板205、208上にPDF2を形成する際に簡単に考慮される。
【0082】
その代わりに内容について、入力エレメント108または別の入力エレメント内に動的プレイスマークを格納することができる。これはたとえば色分解版の色、印刷版の番号または顧客番号に対するプレイスマークとすることができる。
【0083】
たとえばデジタル印刷機207で印刷版205または枚葉紙208に挿絵する直前に、この動的内容を読み出し、格納されている実際の値、たとえば顧客番号と置換することができる。この動的内容に依存して内容を読み出し、挿絵することにより、バーコード2の内容108は基板205、208の挿絵の直前に初めて最終的に形成される。このようにして露光器206内で印刷版205を挿絵する際に、印刷版205の色分解分の色をバーコード2の内容108内に符号化することができる。
【0084】
この動的内容の特性は表示部100内のディスプレイ201に、たとえば表示エレメント110または択一的な表示エレメントに表示することができる。
【0085】
図3は例として入力エレメント115、118、108bおよび108c、ならびに選択手段116、117を備える入力エレメントの2つの選択を示す。
【0086】
入力エレメント108b、108cおよび115〜118はタブ111の選択により選択することができる。
【0087】
上に述べたように、これらの入力エレメント108〜110および115〜118には、選択されたバーコード1のフォームxObjectsの第2のセグメントに記憶されたメタ情報がまず書き込まれる。図示の例では、バーコード1が選択マーク101によって選択される。選択されたバーコード1のフォーマット109に依存して、表示窓120の第2の領域121に付加的な入力エレメント108bと108cを設けることができる。
【0088】
これらの入力エレメント108b、108cの使用はたとえば表示エレメント110に記述することができる。ここではたとえば入力エレメント108bも動的内容の入力のために設けられている。
【0089】
選択手段117を備える入力エレメント内のモジュール幅を選択するために、モジュール幅を変更する際には所定の値を入力エレメント124、125に入力することができる。この値はさらに変化することができる。同じことが選択手段116を備える入力エレメント内のモジュール高さに対しても当てはまる。モジュール高さは自動的にまたは手動で入力することができる。このような対応付けは選択手段を備える入力エレメントに対して一般的に可能である。
【0090】
入力エレメント115に格納された位置に関してはバーコード1は、PDF表示部118の基礎となるPDF内の内容を変更することなしに移動することができ、これによりPDF表示部118は対応して適合され、バーコード1は基板205または208上に対応して位置決めされる。
【0091】
図4には、基板205、208上にバーコード1、2、3、4を形成するための対応する構造が示されている。基板205、208はたとえば印刷版205または枚葉紙208であり、これらは印刷機209内で挿絵された印刷版205を用いて、またはデジタルプリンタ207で挿絵される。
【0092】
ここに図示した構造は、たとえば印刷所内の構造とすることができる。印刷所は顧客からPDF212を電子フォーマットで入手する。これはたとえばデータ担体、たとえばDVD、CD、USBスティックまたはインターネットを介したデータ流によって行われる。このPDFは第1のコンピュータ200に読み込まれる。このPDF内には、第1のセグメントのフォームxObjectsにグラフィック表示としてグラフィックに格納されている第1のバーコード1が格納されている。このグラフィック表示103に加えて、PDF212の同じフォームxObjectsに、上に説明したメタ情報が存在する。このメタ情報はバーコード1を完全に記述する。
【0093】
PDF212のフォームxObjectsのすべての情報を使用して、PDF表示部118内にあるバーコード1が、第1と第2の読み出しエレメント214と215を備えるインタプリタモジュール213により、コンピュータ200と接続されたディスプレイ201の表示部100に表示される。ここで第1の読み出しエレメントはフォームxObjectsの第1のセグメントからバーコード1のグラフィック表示103に該当するデータを読み出し、PDF表示部118と表示部100の表示エレメント110内に表示する。第2の読み出しエレメント215によって、メタ情報がフォームxObjectsの第2のセグメントから読み出され、前記の入力エレメント104〜108、108b、108c115、118、124、125、および選択手段109、116、117を備える入力エレメントに登録される。キーボード202およびマウス203の形の入力手段を介して、PDF1を選択マーク101によって選択し、メタ情報とともに前記入力エレメントに表示することができる。マウス203とキーボード202を用いて、このメタ情報をさらなる設定にしたがい修正することができる。この修正に続いて、対応するグラフィック表示103を備え対応して適合されたバーコード2を有する新たなフォームxObjectsが形成され、このフォームxObjectsが元のフォームxObjectsとPDF212内で置換される。ここでさらに、フォームxObjectsの第2のセグメント内にあるメタ情報は、ツール、エレメントを用いて、またはページ記述言語に対応するコードとして格納する必要はなく、適切なやり方でプライベート領域に形成することもできることを再度述べておく。
【0094】
新たに形成されたフォームxObjectsは、変更または新たに入力されたメタ情報を書き込みモジュール217によってフォームxObjectsの少なくとも第2のセグメントに登録することにより形成される。続いて新たに形成されたフォームxObjectsの設けられたPDF212が、記憶手段としてのハードディスク218にファイルされる。ここで記憶手段として択一的に別の記憶手段、たとえばネットワークメモリ、USBスティック、フラッシュドライブ等を使用することができる。
【0095】
このようにして形成され、変更されたPDF212が、枚葉紙208を挿絵するための基礎として用いられる。枚葉紙208は択一的にデジタル印刷機207または印刷機209で挿絵することができる。枚葉紙208の代わりに、または枚葉紙208に加えて、印刷版205をプレート露光器206で挿絵することもできる。これはとりわけ、枚葉紙208が、従来のオフセット印刷機209のインキング装置211で挿絵される場合に必要である。オフセット印刷機209内で挿絵するために、PDFが別のコンピュータ204に送信または伝送される。この別のコンピュータ204には、第1のコンピュータ200と同じ入力手段および出力手段を設けることができる。ここではとりわけ、変更されたPDF212に新たにアクセスすることができ、バーコードを新たな情報により変更することも、バーコード2の内容109の動的内容を作成または置換することもできる。このように適合されたPDF212を基礎として、ビットマップデータがRIPによって形成される。このRIPはコンピュータ204の構成部分である。このビットマップデータは、印刷版205をプレート露光器206で画素ごとに挿絵するために使用される。このようにして基板としての印刷版205上には修正されたバーコード2が形成される。バーコードの形成は、印刷機209での挿絵のためは設けられていない印刷版205の領域で行うことができる。ここではたとえば印刷版205の色分解版を動的内容によって格納することができ、これにより印刷版205の印刷機209内での使用がサポートされる。さらに印刷版205は印刷機209のインキング装置211内で張架され、印刷材料208が搬送方向210で印刷機209を通して搬送され、個々のインキング装置211で印刷版205によって挿絵され、これにより修正されたバーコード2、すなわちたとえば包装に使用するための、コンピュータ204またはコンピュータ200に入力された更新された情報が枚葉紙208に挿絵される。
【0096】
挿絵は択一的にデジタル印刷機またはプリンタ207で行われ、このプリンタ207はコンピュータ200のドライバによって、修正されたPDF212を基礎とし対応して制御され、枚葉紙208上には修正されたバーコード2が形成される。
【0097】
このようにしてバーコードにはワークフロー内でいつでも目下の情報を付与することができ、すべてのメタ情報を新たに入力してバーコード1、2、3または4を完全に新たに作成する必要がない。
【符号の説明】
【0098】
1 バーコード
2 バーコード
3 バーコード
4 バーコード
5 肉眼で読み出すことのできるエレメント
6 コンピュータコード
7 バー
8 バー
9 中間スペース
10 中間スペース
11 ランドマーキング
12 ランドマーキング
13 文字
14 数字
100 表示部
101 選択マーキング
102 表示窓
103 グラフィック表示
104 入力エレメント
105 入力エレメント
106 PDF表示部
107 入力エレメント
108 入力エレメント
108b 入力エレメント
108c 入力エレメント
109 選択手段付の入力エレメント
110 表示エレメント
111 タブ(選択エレメント)
112 タブ(選択エレメント)
113 タブ(選択エレメント)
114 タブ(選択エレメント)
115 入力エレメント
116 選択手段付の入力エレメント
117 選択手段付の入力エレメント
118 入力エレメント
119 表示窓
120 表示窓
121 第2の領域
122 矢印
123 スタートスイッチ
124 入力エレメント
125 入力エレメント
200 コンピュータ
201 ディスプレイ
202 キーボード
203 マウス
204 コンピュータ
205 印刷版
206 露光器
207 プリンタ
208 枚葉紙
209 印刷機
210 搬送方向
211 インキ機構
212 PDF
213 インタプリタモジュール
214 第1の読み出しエレメント
215 第2の読み出しエレメント
216 バーコード形成モジュール
217 書き込みモジュール
218 ハードディスク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像が基板(205、208)の表面上に形成され、挿絵がバーコード(1、2、3、4)を含む少なくとも1つの画像領域を形成する、基板(205、208)に挿絵する方法において、
第1のコンピュータ(200)によって、前記基板(205、208)に挿絵するための版下を含むデータセットが形成され、
前記データセットは、ページ記述言語(PDL)、好ましくはPDFにより形成され、
前記データセットの第1の領域内に、第1のバーコード(1、2、3、4)を記述する第1のセグメントが置かれ、ここで前記領域はPDLの識別エレメントを使用することにより一義的に識別可能であり、
前記データセットを形成後に記憶媒体に記憶するか、またはデータ流として第2のコンピュータ(204)に送信し、
前記データセットを前記第1または第2のコンピュータ(200、204)により新たにオープンし、前記データセットの前記第1の領域を前記識別エレメントによって識別し、
前記第1のバーコード(1、2、3、4)にアクセスし、前記第1のバーコード(1、2、3、4)の個々のパラメータおよび/または内容を、変更されたパラメータおよび/または内容を使用して変更し、内容の変更された第1の領域を前記データセット内に形成し、
当該データセットに基づいて、前記基板(205、208)を挿絵装置(206、207、209)内で挿絵し、パラメータ変更および/または内容変更を考慮して前記バーコード(1、2、3、4)を少なくとも1つの画像領域内に物理的に形成する、ことを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、
前記バーコード(1、2、3、4)は、前記第1の領域の前記第1のセグメント内にグラフィック表示(103)で格納される方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法において、
前記データセットの前記第1の領域内には少なくとも1つの第2のセグメントが置かれ、
前記バーコード(1、2、3、4)を記述するためのメタ情報が前記第2のセグメント内に格納される方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法において
第1のステップで第1の領域を備えるデータセットが形成され、
前記第1の領域内に、第1のバーコード(1、2、3、4)を符号化する第1のセグメントが形成され、
前記第1の領域内に、第1のバーコード(1、2、3、4)のメタデータを符号化する第2のセグメントが形成され、
前記データセットが第1のまたは第2のコンピュータ(200、204)内で新たにオープンされ、
前記第1の領域が復号され、
前記第2のセグメントの前記メタデータにアクセスし、当該メタデータを変更または置換し、これにより第2のメタデータを形成し、
該第2のメタデータに基づいて第2のバーコード(1、2、3、4)を形成し、
第1および第2のセグメントを備える第2の領域を形成し、
ここで前記第2の領域の前記第1のセグメントは第2のバーコード(1、2、3、4)を含んでおり、前記第2の領域の前記第2のセグメントは第2のメタデータを含んでおり、
前記データセットの前記第1の領域を前記第2の領域により置換し、当該変更されたデータセットに基づいて画像を基板(205、208)の上に第2のバーコードによって挿絵する方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法において、
第3のセグメントを前記第1の領域内に形成し、
前記第3のセグメント内に、前記第2のバーコードの内容に関するデータを格納し、
当該データをプレイスマークの形で格納し、前記基板上に第2のバーコード(1、2、3、4)を形成するために前記プレイスマークを所定の値により置換し、
前記第2および第3のセグメントの前記データに基づいて、第2のバーコード(1、2、3、4)が第1のセグメントまたは基板に形成される方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法において、
前記第1の領域を、PDFデータセットの第1のフォームxObjectsの形で形成し、
該フォームxObjectsは、グラフィックエレメント(103)の形でバーコード(1、2、3、4)を第1のセグメント内に含んでおり、少なくとも容量、形式、位置、レイアウト固有の位置、相対的位置決定、モジュール高さ、モジュール幅、ラインリダクション、背景色、前景色、色規則、フレーム、スペースマーク定義、符合セット、符合サイズ、および前記第2のセグメント内のバーコードのテキスト内容からなる少なくとも1つのメタ情報が含まれている方法。
【請求項7】
請求項5または6に記載の方法において、
第1のステップでフォームxObjectsを形成し、バーコード(1、2、3、4)をテキスト内容に関連して実際の内容なしでダミーバーコードの形式で形成し、
前記データセットをフォームxObjectsにより、印刷製品製造ワークフロー内でさらに処理し、
前記基板を挿絵する前に、第2のセグメントのメタ情報および/または第3のセグメントのデータを使用して前記ダミーバーコードを所定のバーコード(1、2、3、4)により置換し、
前記メタデータを、所定のバーコードのテキストを基準にして相当に適合し、
選択されたバーコード(1、2、3、4)を備える第2のフォームxObjectsおよび適合されたメタ情報を形成し、前記第2のフォームxObjectsによって前記第1のフォームxObjectsを置換する方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法において、
オリジナルバーコード(1、2、3、4)を備えるオリジナルデータセットを前記第1のコンピュータ(200)に転送し、
前記オリジナルデータセット内のオリジナルバーコード(1、2、3、4)をブロックまたは消去し、
前記オリジナルデータセットに基づいて、第1のセグメント内に第1のバーコード(1、2、3、4)を含む第1の領域を備えるデータセットを形成する方法。
【請求項9】
請求項1から8までのいずれか1項記載の方法を実施するためのコンピュータプログラムを記憶したデータ担体。
【請求項10】
バーコード(1、2、3、4)を含む少なくとも1つの画像領域を有する画像により基板を挿絵する装置であって、
印刷版(205)の挿絵装置(206)および/または印刷機(209)と、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法を実施し、バーコード(1、2、3、4)を形成するための少なくとも1つの第1のコンピュータ(200)とを有する装置において、
前記第1のコンピュータ(200)は、少なくとも1つの入力機構(202、203)とディスプレイ(201)とを有しており、
前記第1のコンピュータ(200)は、ページ記述言語(PDL)のデータセット(214)を解釈するためのインタプリタモジュール(213)を含んでおり、
前記インタプリタモジュール(213)は、前記データセットを解釈し、前記ディスプレイ(201)上にグラフィック表示することができ、
前記第1のコンピュータ(200)は少なくとも1つの入力モジュール(120、119、121、110)を含んでおり、該入力モジュール(110、119、120、121)は、バーコード(1、2、3、4)のメタ情報を入力するための入力エレメント(104、105、107、108、108b、108c、109、115、118、116、117、124、125)を有しており、
前記インタプリタモジュール(213)と前記入力モジュール(110、119、120、121)は情報的に互いに接続されており、
前記インタプリタモジュール(213)は、前記データセットの第1の領域の第1のセグメントから情報を読み出す第1の読み出しエレメント(214)を含んでおり、
前記インタプリタモジュール(213)は、前記第1のセグメントから読み出された前記情報に基づいて、バーコードがディスプレイ(201)上にどのように表示されるかを表す当該バーコード(1、2、3、4)の再現を求め、対応して該ディスプレイ(201)を制御し、
前記インタプリタモジュール(213)は、前記データセットの第1の領域の第2のセグメントからバーコード(1、2、3、4)のメタ情報を読み出す第2の読み出しエレメント(215)を含んでおり、
前記インタプリタモジュール(213)は前記入力モジュール(110、119、120、121)とは、前記入力モジュール(110、119、120、121)の前記入力エレメント(104、105、107、108、108b、108c、109、115、118、116、117、124、125)にあるメタ情報が前記ディスプレイ(201)上に表示されるように接続されており、
前記第1のコンピュータ(200)の入力手段が設けられており、該入力手段は、前記入力モジュール(110、119、120、121)の前記入力エレメント(104、105、107、108、108b、108c、109、115、118、116、117、124、125)内に表示されるメタ情報を入力または変更することができ、
さらに少なくとも1つのバーコード形成モジュール(216)が設けられており、該バーコード形成モジュールは、前記入力エレメント(104、105、107、108、108b、108c、109、115、118、116、117、124、125)に入力または変更されたメタ情報に基づいて第2のバーコード(1、2、3、4)を形成することができ、
さらに少なくとも1つの書き込みモジュール(218)が設けられており、該書き込みモジュールは、表示されたメタ情報の入力または変更を前記第1の領域の第2のセグメントに、および/または第2のバーコード(1、2、3、4)を前記第1の領域の第1のセグメントに登録し、
記憶手段(218)が含まれており、該記憶手段には対応して変更された第1および/または第2のセグメントを備えるデータセットが第1の領域内に記憶されることを特徴とする装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−54746(P2013−54746A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−192300(P2012−192300)
【出願日】平成24年8月31日(2012.8.31)
【出願人】(390009232)ハイデルベルガー ドルツクマシーネン アクチエンゲゼルシヤフト (347)
【氏名又は名称原語表記】Heidelberger Druckmaschinen AG
【住所又は居所原語表記】Kurfuersten−Anlage 52−60, D−69115 Heidelberg, Germany
【Fターム(参考)】