説明

基板処理装置および基板処理方法

【課題】 基板の表裏両面を均一に処理することが可能な基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 処理槽11にエッチング液を貯留するエッチング液供給工程と、ガラス基板100を搬送ローラ21により搬送してエッチング液が貯留された処理槽11内に進入させる基板搬入工程と、ガラス基板100の下面からエッチング液を吐出することによりガラス基板100を搬送ローラ21より上方で、かつ、処理槽11に貯留されたエッチング液の液面より下方の位置まで浮上させるエッチング液吐出工程と、エッチング液の吐出を停止してガラス基板100を搬送ローラ21と当接する位置まで下降させる基板下降工程と、処理槽21に貯留されたエッチング液を排出するエッチング液排出工程と、ガラス基板100を搬送ローラ21により搬送して処理槽11より退出させる基板搬出工程とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、LCD(液晶表示装置)やPDP(プラズマディスプレイ)等のFPD(フラットパネルディスプレイ)用ガラス基板、有機EL用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、太陽電池パネル用基板、光ディスク用基板、あるいは、プリント基板等の角形の基板を、処理液により処理する基板処理装置および基板処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、基板をエッチング液で処理する基板処理装置においては、基板の下面を搬送ローラにより支持して水平方向に搬送しながら、基板の表面に対してエッチング液を供給して、基板をエッチング処理する構成となっている。
【0003】
なお、特許文献1には、オーバーフローにより上昇流を生じている洗浄液中に、ウエハを傾斜状態で浸漬するとともに、ウエハの横方向からメガソニック振動を洗浄液に付与する基板洗浄装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−211684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した搬送ローラにより基板の下面を支持して搬送する従来の基板処理装置においては、基板に供給されたエッチング液が基板の裏面側に回り込み、搬送ローラの表面と基板の裏面との間に浸入する場合がある。このような場合においては、搬送ローラの回転による基板の移動に伴って搬送ローラの表面と基板の裏面との間に浸入したエッチング液も移動し、このエッチング液は基板の裏面側に筋状に残存することになる。
【0006】
この基板の処理工程が、例えば、ガラス基板の表面に生成したシリコン酸化膜をフッ酸でエッチング処理するエッチング処理工程の場合においては、このように筋状に残存した処理液により基板の裏面側がエッチングされるという問題がある。このような現象が発生した場合においては、ガラス基板の裏面側にエッチングムラが生じ、基板の表裏両面を均一にエッチング処理することができない。このような問題は、搬送ローラにより基板を処理室内で一定時間だけ往復移動させて処理を行う場合において、特に、問題となる。
【0007】
なお、上述した特許文献1に記載の基板洗浄装置は、洗浄槽と基板とのクロスコンタミネーションを防止するためのものではあるが、大型の基板を搬送して処理する場合に対応可能なものではない。
【0008】
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、基板の表裏両面を均一に処理することが可能な基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の発明は、角形の基板を処理液中に浸漬して処理する基板処理装置において、前記基板を処理する処理槽と、前記処理槽内に配設され、前記基板を水平方向に搬送する搬送ローラと、処理液を貯留した貯留タンクから前記処理槽内に処理液を供給する供給手段と、処理液を前記処理槽から前記貯留タンクに排出する排出手段とを備え、前記処理槽における処理液の液位を、前記搬送ローラにより搬送される基板の上面よりも上方の位置と、前記搬送ローラにより搬送される基板の下面より下方の位置との間で変更する液位調整機構と、前記基板が処理槽内に貯留された処理液中に配置された状態で、前記搬送ローラの下方から処理液を吐出することにより、前記基板を前記搬送ローラより上方の位置まで浮上させる処理液吐出手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の基板処理装置において、前記基板が前記処理槽内に貯留された処理液の液面まで浮上することを防止する浮上防止部材を備える。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記浮上防止部材は、前記処理液吐出手段により前記基板が前記搬送ローラより上方の位置に浮上したときに、当該基板における前記搬送ローラによる基板の搬送方向を向く一対の端縁と当接可能な位置に配設され、前記基板の主面に対して傾斜する傾斜面を備える。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記浮上防止部材は、外径が上方に向かうにつれて大きくなり、軸芯が鉛直方向を向く方向に配設された円錐台形状を有し、前記処理液吐出手段により前記搬送ローラより上方の位置に浮上した基板の端縁に当接可能な位置に配設される。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記搬送ローラは、当該搬送ローラによる基板の搬送方向を向く一対の端縁にのみ当接する一対の当接部を備える。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記当接部は、前記搬送ローラによる前記基板の搬送方向と直交し、かつ、水平方向を向く軸を中心に互いに同軸上に配設された、前記基板の中央部側が直径が小さく、前記基板の端縁部側が直径が大きい複数のコロ状部材から構成される。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記当接部は、前記搬送ローラによる前記基板の搬送方向と直交し、かつ、水平方向を向く軸を中心に配設された、前記基板の中央部側が直径が小さく、前記基板の端縁部側が直径が大きい円錐台形状を有する。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記基板における前記搬送ローラによる基板の搬送方向を向く一対の端縁間の距離と同一の距離だけ互いに離隔するとともに、鉛直方向を向く軸を中心に回転可能な複数のガイドローラを備える。
【0017】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記ガイドローラは、前記基板の搬送速度と同期して回転する。
【0018】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記ガイドローラは、前記搬送ローラの上端より上方で、かつ、前記処理槽内に貯留される処理液の液面より下方の位置に、フランジ部を備える。
【0019】
請求項11に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記基板における前記搬送ローラによる基板の搬送方向を向く一対の端縁間の距離よりも大きな距離だけ互いに離隔する位置に配設され、前記一対の端縁に当接可能なガイド部材を備えるとともに、前記搬送ローラによる基板の搬送方向と交差する方向に前記処理液を噴出することにより、前記処理液吐出手段により前記基板が前記搬送ローラより上方の位置に浮上したときに、当該基板を、一方の端縁が前記ガイド部材と当接する方向に移動させる処理液噴出部を備える。
【0020】
請求項12に記載の発明は、請求項1から請求項11のいずれかに記載の発明において、前記処理液は、基板をエッチング処理するためのエッチング液である。
【0021】
請求項13に記載の発明は、角形の基板を処理液中に浸漬して処理する基板処理方法において、処理槽に処理液を供給して処理槽内に処理液を貯留する処理液供給工程と、基板を搬送ローラにより搬送して、前記処理液が貯留された処理槽内に進入させる基板搬入工程と、前記基板の下面から処理液を吐出することにより、前記基板を前記搬送ローラより上方で、かつ、前記処理槽に貯留された処理液の液面より下方の位置まで浮上させる処理液吐出工程と、処理液の吐出を停止して、前記基板を前記搬送ローラと当接する位置まで下降させる基板下降工程と、前記基板を前記搬送ローラにより搬送して、処理槽より退出させる基板搬出工程とを備えたことを特徴とする。
【0022】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、前記基板下降工程と前記基板搬出工程の間に、前記処理槽に貯留された処理液を排出する処理液排出工程を備える。
【発明の効果】
【0023】
請求項1および請求項13に記載の発明によれば、基板の裏面側に生ずる処理ムラを防止して、基板の表裏両面を均一に処理することが可能となる。
【0024】
請求項2に記載の発明によれば、基板が処理液の液面まで浮上することを防止することができ、基板の表裏両面を均一に処理することが可能となる。
【0025】
請求項3および請求項4に記載の発明によれば、基板の搬送方向を向く一対の端縁間の幅寸法にかかわらず、基板が処理液の液面まで浮上することを防止することができる。
【0026】
請求項5に記載の発明によれば、基板の端縁以外の部分と搬送ローラとの接触を防止することにより、基板の裏面側に生ずる処理ムラを防止して、基板の表裏両面を均一に処理することが可能となる。
【0027】
請求項6および請求項7に記載の発明によれば、基板の搬送方向を向く一対の端縁間の幅寸法が異なった場合においても、基板の端縁のみを支持して基板を搬送することが可能となる。
【0028】
請求項8に記載の発明によれば、基板が浮上した場合においても基板の位置を一定に維持することが可能となる。
【0029】
請求項9に記載の発明によれば、基板の端縁に損傷を与えることなく基板をガイドすることが可能となる。
【0030】
請求項10に記載の発明によれば、基板が処理液の液面まで浮上することを防止することができ、基板の表裏両面を均一に処理することが可能となる。
【0031】
請求項11に記載の発明によれば、基板が浮上した場合に、基板の搬送方向を向く一対の端縁間の幅寸法にかかわらず、基板の位置を一定に維持することが可能となる。
【0032】
請求項12に記載の発明によれば、基板の表裏両面を均一にエッチング処理することが可能となる。
【0033】
請求項14に記載の発明によれば、基板搬出工程における処理液の持ち出し量を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】この発明に係る基板処理装置の側面概要図である。
【図2】この発明に係る基板処理装置の要部を示す正面概要図である。
【図3】浮上防止部材61と搬送ローラ21との配置関係を示す平面図である。
【図4】この発明に係る基板処理装置の主要な制御系を示すブロック図である
【図5】この発明に係る基板処理装置によるガラス基板100のエッチング処理工程を示す説明図である。
【図6】この発明に係る基板処理装置によるガラス基板100のエッチング処理工程を示すフローチャートである。
【図7】エッチング処理中の基板処理装置の要部を示す正面概要図である。
【図8】エッチング処理中の基板処理装置の要部を示す正面概要図である。
【図9】この発明の第2実施形態に係る基板処理装置の要部を示す正面概要図である。
【図10】エッチング処理中の基板処理装置の要部を示す正面概要図である。
【図11】エッチング処理中の基板処理装置の要部を示す正面概要図である。
【図12】この発明の第3実施形態に係る基板処理装置の要部を示す正面概要図である。
【図13】この発明の第4実施形態に係る基板処理装置の要部を示す正面概要図である。
【図14】この発明の第4実施形態に係る基板処理装置の要部を示す正面概要図である。
【図15】この発明の第4実施形態に係る基板処理装置の要部を示す正面概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る基板処理装置の側面概要図であり、図2は、その要部を示す正面概要図である。また、図3は、浮上防止部材61と搬送ローラ21との配置関係を示す平面図である。なお、図1においては、浮上防止部材61等の図示を省略している。
【0036】
この基板処理装置は、エッチング液によりガラス基板100をエッチング処理するためのものであり、ガラス基板100をその下面から支持して搬送する多数の搬送ローラ21を備える。また、この基板処理装置は、ガラス基板100を処理するための処理槽11と、処理液の回収槽12と、処理液を貯留する貯留槽13とを備える。また、この基板処理装置は、搬送ローラ21の下方からガラス基板100に向けてエッチング液を吐出するエッチング液吐出手段としての多数のスプレーノズル22を備える。
【0037】
処理槽11には、ガラス基板100の搬入口43と搬出口44とが形成されるとともに、搬入口43を開閉するシャッター14と、搬出口44を開閉するシャッター15とが配設されている。また、この処理槽11の下面には、エッチング液の供給管16と、エッチング液の排出管17が付設されている。供給管16は、管路31およびそこに配設されたポンプ24を介して貯留槽13と連結されている。また、排出管17は、管路33およびそこに配設された開閉弁26を介して貯留槽13と連結されている。さらに、各スプレーノズル22は、管路32およびそこに配設された流量可変ポンプ25を介して貯留槽13と連結されている。
【0038】
この流量可変ポンプ25は、例えば、インバータを含む流量調整回路を備え、各スプレーノズル22から吐出するエッチング液の流量を調整することにより、ガラス基板100を搬送ローラ21より上方の位置まで浮上させるためのものである。なお、流量可変ポンプ25を使用するかわりに通常のポンプを使用し、この通常のポンプと各スプレーノズル22との間に流量調整弁を配設することにより、各スプレーノズル22から吐出するエッチング液の流量を調整するようにしてもよい。
【0039】
回収槽12は、処理槽11等から流下したエッチング液を回収するためのものである。この回収槽12の下面には、エッチング液の回収管18が付設されている。回収管18は、管路34およびそこに配設された開閉弁27を介して貯留槽13と連結されている。また、処理槽11の搬出口44と対向し、かつ、回収槽12の上方となる位置には、ガラス基板100に付着するエッチング液を除去するための一対のエアナイフ23が配設されている。
【0040】
図2に示すように、搬送ローラ21は、ガラス基板100の搬送方向を向く一対の端縁にのみ当接する一対の当接部50と、これらの当接部50を連結する連結軸54とを備える。また、各当接部50は、ガラス基板100の搬送方向と直交し、かつ、水平方向を向く軸を中心に互いに同軸上に配設された3個の円盤形状をなすコロ状部材51、52、53から構成されている。これらのコロ状部材51、52、53は、その直径がガラス基板100の中央部側に配置されるものほど小さく端縁部側に配置されるものほど大きくなっている。なお、図2においては、理解の便宜上コロ状部材51、52、53の外径を実際より大きく図示している。
【0041】
図2および図3に示すように、処理槽11内に貯留されたエッチング液の液面中における複数の搬送ローラ21の間の位置には、ガラス基板100を搬送ローラ21より上方に浮上させて処理するときに、このガラス基板100が処理槽11内に貯留されたエッチング液の液面まで浮上することを防止する浮上防止部材61が配設されている。この浮上防止部材61は、外径が上方に向かうにつれて大きくなり、軸芯が鉛直方向を向く方向に配設された円錐台形状を有する。この浮上防止部材61は、鉛直方向を向く支軸62に対して回転可能に支持されている。この浮上防止部材61は、後述するように、各スプレーノズル22から吐出されるエッチング液の作用によって搬送ローラ21より上方に移動したガラス基板100の両方の端縁に当接可能な位置に、一定ピッチで複数個配置されている。この円錐台形状を有する浮上防止部材61における錐体面(側面)は、ガラス基板100の主面に対して傾斜する傾斜面となっている。
【0042】
図4は、この発明に係る基板処理装置の主要な制御系を示すブロック図である。
【0043】
この基板処理装置は、装置の制御に必要な動作プログラムが格納されたROM81と、制御時にデータ等が一時的にストアされるRAM82と、論理演算を実行するCPU83とから構成され、装置全体を制御する制御部80を備える。この制御部80は、インターフェース84を介して、図1に示す流量可変ポンプ25、ポンプ24、開閉弁26、27と接続されている。また、この制御部80は、インターフェース84を介して、搬送ローラ21を回転駆動するためのモータ28とも接続されている。
【0044】
なお、ポンプ24と、開閉弁26と、制御部80とは、処理槽11におけるエッチング液の液位を、搬送ローラ21により搬送されるガラス基板100の上面よりも上方の位置と、搬送ローラ21により搬送されるガラス基板100の下面より下方の位置との間で変更するこの発明に係る液位調整機構として機能する。また、流量可変ポンプ25と、制御部80とは、ガラス基板100が処理槽11内に貯留された処理液中に配置された状態で、搬送ローラ21の下方からエッチング液を吐出することにより、ガラス基板100を搬送ローラ21より上方の位置まで浮上させるこの発明に係る処理液吐出手段として機能する。
【0045】
次に、上述した基板処理装置によるガラス基板100の処理工程について説明する。図5は、この発明に係る基板処理装置によるガラス基板100のエッチング処理工程を示す説明図である。また、図6は、この発明に係る基板処理装置によるガラス基板100のエッチング処理工程を示すフローチャートである。さらに、図7および図8は、エッチング処理中の基板処理装置の要部を示す正面概要図である。なお、図7は、搬送方向を向く一対の端縁間の距離(幅寸法)が小さいガラス基板100を処理する場合を示し、図8は、搬送方向を向く一対の端縁間の距離(幅寸法)が大きいガラス基板100を処理する場合を示している。
【0046】
この基板処理装置によりガラス基板100をエッチング処理するときには、最初に、貯留槽13から処理槽11にエッチング液を供給して、処理槽11内にエッチング液を貯留する(ステップS1)。このときには、開閉弁26を閉止するとともに、ポンプ24の作用により、貯留槽13内のエッチング液を管路31を介して処理槽11に送液することにより、エッチング液の液位が搬送ローラ21の上面より上方となるようにする。このエッチング液供給工程においては、搬入口43はシャッター14により閉じられており、搬出口44はシャッター15により閉じられている。
【0047】
この状態で、図1および図5(a)に示すように、搬送ローラ21によりガラス基板100を搬送して、このガラス基板100を処理槽11に搬入する(ステップS2)。このときにはガラス基板100は、搬送ローラ21における当接部50により支持されて搬送される。この当接部50は、ガラス基板100の搬送方向を向く一対の端縁にのみ当接する状態で、ガラス基板100の搬送速度に応じて回転する。
【0048】
すなわち、搬送方向を向く一対の端縁間の距離(幅寸法)が小さいガラス基板100を処理する場合においては、図7において仮想線で示すように、ガラス基板100は、搬送方向を向く一対の端縁を、コロ状部材53により支持され、コロ状部材52により案内される状態で搬送される。また、搬送方向を向く一対の端縁間の距離(幅寸法)が大きいガラス基板100を処理する場合においては、図8において仮想線で示すように、ガラス基板100は、搬送方向を向く一対の端縁を、コロ状部材52により支持され、コロ状部材51により案内される状態で搬送される。
【0049】
この基板搬入工程においては、搬入口43のシャッター14を開放する。このため、処理槽11内のエッチング液は搬入口43から回収槽12に流下し、管路34を介して貯留槽13に回収される。この場合においても、ポンプ24によるエッチング液の供給量を一定以上に維持することにより、処理槽11におけるエッチング液の液位を一定に維持することができる。
【0050】
ガラス基板100が完全に処理槽11内に収納されれば、搬入口43をシャッター14により閉じる。そして、流量可変ポンプ25の作用によりスプレーノズル22からエッチング液を吐出することにより、図5(b)に示すように、ガラス基板100を搬送ローラ21より上方で、かつ、処理槽11に貯留されたエッチング液の液面より下方の位置まで浮上させる(ステップS3)。この状態を一定時間維持することにより、ガラス基板100に対するエッチング処理を実行する。この場合には、ガラス基板100の裏面が搬送ローラ21から離間していることから、ガラス基板100の裏面側に生ずるムラを防止して、ガラス基板100を均一に処理することが可能となる。
【0051】
このエッチング処理時には、流量可変ポンプ25の作用によりスプレーノズル22から吐出するエッチング液の流量を制御することにより、ガラス基板100を搬送ローラ21より上方の位置まで浮上させる。このエッチング処理時に、ガラス基板100が搬送ローラ21の上方に大きく浮上した場合には、図7および図8において実線で示すように、このガラス基板100の両端縁は、円錐台形状を有する浮上防止部材61における錐体面(側面)と当接する。このため、ガラス基板100が処理槽11内に貯留されたエッチング液の液面まで浮上することを有効に防止することが可能となる。
【0052】
この場合において、浮上防止部材61が、外径が上方に向かうにつれて大きくなり、軸芯が鉛直方向を向く方向に配設された円錐台形状を有することから、図7および図8に示すように、ガラス基板100における搬送方向を向く一対の端縁間の距離(幅寸法)にかかわらず、このガラス基板100の浮上を有効に防止することが可能となる。
【0053】
ガラス基板100が十分にエッチング処理されれば、スプレーノズル22からのエッチング液の吐出を停止して、図5(c)に示すように、ガラス基板100を搬送ローラ21と当接する位置まで下降させる(ステップS4)。この下降工程により、ガラス基板100は、搬送ローラ21により支持されることになる。
【0054】
次に、処理槽11に貯留されたエッチング液を排出する(ステップS5)。このエッチング液排出工程においては、ポンプ24を停止するとともに、開閉弁26を開放することにより、処理槽11内のエッチング液を、管路33を介して貯留槽13に回収する。このエッチング液排出工程においては、搬入口43のシャッター14を開放するとともに、搬出口44のシャッター15を開放して、処理槽11内のエッチング液をこれらの搬入口43および搬出口44からも排出する。搬入口43および搬出口44から排出されたエッチング液は、回収槽12により受け取られ、管路34および開閉弁27を介して、貯留槽13に回収される。
【0055】
処理槽11内のエッチング液の排出が完了すれば、図5(d)に示すように、ガラス基板100を搬送ローラ21により搬送して、処理槽11より退出させる(ステップS6)。このときにも、搬送方向を向く一対の端縁間の距離(幅寸法)が小さいガラス基板100を処理する場合においては、図7において仮想線で示すように、ガラス基板100は、搬送方向を向く一対の端縁を、コロ状部材53により支持され、コロ状部材52により案内される状態で搬送される。また、搬送方向を向く一対の端縁間の距離(幅寸法)が大きいガラス基板100を処理する場合においては、図8において仮想線で示すように、ガラス基板100は、搬送方向を向く一対の端縁を、コロ状部材52により支持され、コロ状部材51により案内される状態で搬送される。
【0056】
そして、処理槽11における搬出口44を通過したガラス基板100の両面には、エアナイフ23から圧縮空気が噴出される。これにより、ガラス基板100の両面に付着したエッチング液が除去され、回収槽12に滴下する。この基板搬出工程においては、処理槽11中に処理液が貯留されていないこと、また、ガラス基板100に付着したエッチング液が一対のエアナイフ23により除去されることから、後段の処理工程へのエッチング液の持ち出し量を低減することが可能となる。
【0057】
次に、この発明の他の実施形態について説明する。図9は、この発明の第2実施形態に係る基板処理装置の要部を示す正面概要図である。また、図10および図11は、エッチング処理中の基板処理装置の要部を示す正面概要図である。なお、図10は、搬送方向を向く一対の端縁間の距離(幅寸法)が小さいガラス基板100を処理する場合を示し、図11は、搬送方向を向く一対の端縁間の距離(幅寸法)が小さいガラス基板100を処理する場合を示している。
【0058】
この第2実施形態に係る搬送ローラ21は、一対の当接部55と連結軸54とから構成される。すなわち、上述した第1実施形態においては、搬送ローラ21における当接部50として、図2、図7および図8に示すように、互いに同軸上に配設された3個の円盤形状をなすコロ状部材51、52、53から構成されるものを採用している。これに対して、この第2実施形態においては、図9から図11に示すように、当接部55として、ガラス基板100の搬送方向と直交し、かつ、水平方向を向く連結軸54の両端に配設された、ガラス基板100の中央部側が直径が小さく、ガラス基板100の端縁部側が直径が大きい円錐台形状を有するものを採用している。なお、図9から図11においても、理解の便宜上当接部55の外径を実際より大きく図示している。
【0059】
この第2実施形態に係る搬送ローラ21を使用した場合においては、図10および図11において仮想線で示すように、ガラス基板100における搬送方向を向く一対の端縁間の距離(幅寸法)の変動にかかわらず、ガラス基板100を所定の位置に維持(ガラス基板100における搬送方向を向く一対の端縁間の中心位置を一定に維持)して搬送することが可能となる。
【0060】
次に、この発明のさらに他の実施形態について説明する。図12は、この発明の第3実施形態に係る基板処理装置の要部を示す正面概要図である。
【0061】
図12に示すように、搬送ローラ21により搬送されるガラス基板100の搬送方向に直交する方向における両端部には、鉛直方向を向く軸を中心に回転可能なガイドローラ63が配設されている。このガイドローラ63は、ガラス基板100の端縁に添って、対をなす状態で複数個列設されている。また、このガイドローラ63は、図示しないモータの駆動により、搬送ローラ21により搬送されるガラス基板100の搬送速度と同期して回転する。このガイドローラ63は、上述したエッチング液吐出工程において、ガラス基板100が搬送ローラ21の上方の位置まで浮上したときに、このガラス基板100の搬送方向と直交する方向の両端部をガイドするガイド部材として機能する。
【0062】
このガイドローラ63間の距離は、ガラス基板100における搬送方向を向く一対の端縁間の距離(幅寸法)と一致している。すなわち、この実施形態においては、ガラス基板100における搬送方向を向く一対の端縁間の距離(幅寸法)が同一である定型サイズのガラス基板100を処理することが前提となる。
【0063】
このガイドローラ63における搬送ローラ21の上端より上方で、かつ、処理槽11内に貯留されるエッチング液の液面より下方の位置には、フランジ部64が配設されている。このフランジ部64は、ガラス基板100が処理槽11内に貯留されたエッチング液の液面まで浮上することを防止するための浮上防止部材として機能する。
【0064】
次に、この発明のさらに他の実施形態について説明する。図13から図15は、この発明の第4実施形態に係る基板処理装置の要部を示す正面概要図である。
【0065】
この第4実施形態に係る基板処理装置においては、搬送ローラ21は、複数のコロ状部材57と、これらのコロ状部材57を連結する連結軸54とから構成される。また、この第4実施形態に係る基板処理装置は、ガラス基板100における搬送ローラ21によるガラス基板100の搬送方向を向く一対の端縁間の距離(幅寸法)よりも大きな距離だけ互いに離隔する位置に配設され、ガラス基板100の端縁に当接可能なガイドローラ65を備える。このガイドローラ65は、鉛直方向を向く軸66を中心に回転可能に配設されている。そして、これらのガイドローラ65の間には、第1、第2実施形態と同様の、浮上防止部材61が配設されている。
【0066】
また、この第4実施形態に係る基板処理装置は、搬送ローラ21によるガラス基板100の搬送方向と交差する方向にエッチング液を噴出することにより、ガラス基板100が搬送ローラ21より上方の位置に浮上したときに、このガラス基板100を、その一方の端縁がガイドローラ65に当接する方向に移動させる複数のスプレーノズル71を備える。また、処理槽11におけるスプレーノズル71と対向する位置には、そこに形成された開口部を開閉するシャッター72が配設されている。
【0067】
このスプレーノズル71には、図1に示す貯留槽13からエッチング液が供給される。また、シャッター72を開放した場合には、処理槽11内のエッチング液は、図1に示す回収槽12に流下した後、貯留槽13に送液される。なお、スプレーノズル71からシャッター72方向に向かうエッチング液の流れの方向は、図1に示す搬入口43から搬出口44に向かうガラス基板100の搬送方向と直交する方向となっている。
【0068】
この第4実施形態に係る基板処理装置においてエッチング処理を実行する場合においては、第1実施形態の場合と同様、図5(a)に示すように、ガラス基板100は、搬送ローラ21により搬送されて処理槽11に搬入される。詳しくは、図13に示すように、ガラス基板100は、搬送ローラ21におけるコロ状部材57により支持されて搬送される。搬送中はガラス基板100の一端縁がガイドローラ65と当接しており、したがって、ガラス基板100は、このガイドローラ65により案内される状態で搬送される。
【0069】
ガラス基板100が完全に処理槽11内に収納されれば、第1実施形態の場合と同様、搬入口43をシャッター14により閉じる。そして、流量可変ポンプ25の作用によりスプレーノズル22からエッチング液を吐出することにより、図5(b)に示すように、ガラス基板100を搬送ローラ21より上方で、かつ、処理槽11に貯留されたエッチング液の液面より下方の位置まで浮上させる。この場合には、図14に示すように、ガラス基板100は互いに対をなすガイドローラ65の間の位置で浮遊する。この状態を一定時間維持することにより、ガラス基板100に対するエッチング処理を実行する。
【0070】
ガラス基板100が十分にエッチング処理されれば、スプレーノズル22からのエッチング液の吐出を停止して、図5(c)に示すように、ガラス基板100を搬送ローラ21と当接する位置まで下降させる。この場合には、図15に示すように、シャッター72を開放するとともに、スプレーノズル71からエッチング液を噴出する。これにより、ガラス基板100がシャッター72の方向に移動し、ガラス基板100が搬送ローラ21に支持されるときには、図15において実線で示すように、ガラス基板100の一端縁がガイドローラ65と当接する。
【0071】
この状態において、第1実施形態と同様、ポンプ24を停止するとともに、開閉弁26を開放することにより、処理槽11内のエッチング液を、管路33を介して貯留槽13に回収する。このときにも、スプレーノズル71からのエッチング液の噴出は継続してもよい。しかる後、ガラス基板100を搬送ローラ21により支持して搬送する。この場合にも、図13に示す場合と同様、ガラス基板100の一端縁がガイドローラ65と当接しており、ガラス基板100は、このガイドローラ65により案内される状態で搬送される。
【0072】
以上のように、この第4実施形態に係る基板処理装置においては、ガラス基板100における搬送方向を向く一対の端縁間の距離(幅寸法)の変動にかかわらず、ガラス基板100を所定の位置に維持(ガラス基板100における一方の端縁の位置を一定に維持)して搬送することが可能となる。
【0073】
なお、上述した第1、第2、第4実施形態においては、ガラス基板100が処理槽11内に貯留されたエッチング液の液面まで浮上することを防止するために、外径が上方に向かうにつれて大きくなり、軸芯が鉛直方向を向く方向に配設された円錐台形状を有する複数の浮上防止部材61を使用している。しかしながら、ガラス基板100が搬送ローラ21より上方の位置に浮上したときに、ガラス基板100における搬送方向を向く一対の端縁と当接可能な位置に配設され、ガラス基板100の主面に対して傾斜する傾斜面を備えるものであれば、その他の形状の浮上防止部材を使用することができる。このような浮上防止部材として、ガラス基板100の主面に対して傾斜する傾斜面を備え、ガラス基板100の搬送方向を向く長尺の部材を使用してもよい。
【0074】
また、上述した実施形態においては、ガラス基板100に対してエッチング処理を行う基板処理装置および基板処理方法にこの発明を適用しているが、エッチング以外の洗浄、現像、剥離等の各種の処理を行う基板処理装置および基板処理方法にこの発明を適用することも可能であり、さらに、他の種類の基板、例えばプリント基板に対して、これら各種の処理を行う基板処理装置および基板処理方法にこの発明を適用することも可能である。
【符号の説明】
【0075】
11 処理槽
12 回収槽
13 貯留槽
14 シャッター
15 シャッター
16 供給管
17 排出管
18 回収管
21 搬送ローラ
22 スプレーノズル
23 エアナイフ
24 ポンプ
25 流量可変ポンプ
26 開閉弁
27 開閉弁
28 モータ
31 管路
32 管路
33 管路
43 搬入口
44 搬出口
50 当接部
51 コロ状部材
52 コロ状部材
53 コロ状部材
54 連結軸
55 当接部
57 コロ状部材
61 浮上防止部材
63 ガイドローラ
64 フランジ部
65 ガイドローラ
71 スプレーノズル
72 シャッター
80 制御部
100 ガラス基板


【特許請求の範囲】
【請求項1】
角形の基板を処理液中に浸漬して処理する基板処理装置において、
前記基板を処理する処理槽と、
前記処理槽内に配設され、前記基板を水平方向に搬送する搬送ローラと、
処理液を貯留した貯留タンクから前記処理槽内に処理液を供給する供給手段と、処理液を前記処理槽から前記貯留タンクに排出する排出手段とを備え、前記処理槽における処理液の液位を、前記搬送ローラにより搬送される基板の上面よりも上方の位置と、前記搬送ローラにより搬送される基板の下面より下方の位置との間で変更する液位調整機構と、
前記基板が処理槽内に貯留された処理液中に配置された状態で、前記搬送ローラの下方から処理液を吐出することにより、前記基板を前記搬送ローラより上方の位置まで浮上させる処理液吐出手段と、
を備えたことを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の基板処理装置において、
前記基板が前記処理槽内に貯留された処理液の液面まで浮上することを防止する浮上防止部材を備える基板処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の基板処理装置において、
前記浮上防止部材は、前記処理液吐出手段により前記基板が前記搬送ローラより上方の位置に浮上したときに、当該基板における前記搬送ローラによる基板の搬送方向を向く一対の端縁と当接可能な位置に配設され、前記基板の主面に対して傾斜する傾斜面を備える基板処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の基板処理装置において、
前記浮上防止部材は、外径が上方に向かうにつれて大きくなり、軸芯が鉛直方向を向く方向に配設された円錐台形状を有し、前記処理液吐出手段により前記搬送ローラより上方の位置に浮上した基板の端縁に当接可能な位置に配設される基板処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の基板処理装置において、
前記搬送ローラは、当該搬送ローラによる基板の搬送方向を向く一対の端縁にのみ当接する一対の当接部を備える基板処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の基板処理装置において、
前記当接部は、前記搬送ローラによる前記基板の搬送方向と直交し、かつ、水平方向を向く軸を中心に互いに同軸上に配設された、前記基板の中央部側が直径が小さく、前記基板の端縁部側が直径が大きい複数のコロ状部材から構成される基板処理装置。
【請求項7】
請求項5に記載の基板処理装置において、
前記当接部は、前記搬送ローラによる前記基板の搬送方向と直交し、かつ、水平方向を向く軸を中心に配設された、前記基板の中央部側が直径が小さく、前記基板の端縁部側が直径が大きい円錐台形状を有する基板処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の基板処理装置において、
前記基板における前記搬送ローラによる基板の搬送方向を向く一対の端縁間の距離と同一の距離だけ互いに離隔するとともに、鉛直方向を向く軸を中心に回転可能な複数のガイドローラを備える基板処理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の基板処理装置において、
前記ガイドローラは、前記基板の搬送速度と同期して回転する基板処理装置。
【請求項10】
請求項9に記載の基板処理装置において、
前記ガイドローラは、前記搬送ローラの上端より上方で、かつ、前記処理槽内に貯留される処理液の液面より下方の位置に、フランジ部を備える基板処理装置。
【請求項11】
請求項1に記載の基板処理装置において、
前記基板における前記搬送ローラによる基板の搬送方向を向く一対の端縁間の距離よりも大きな距離だけ互いに離隔する位置に配設され、前記一対の端縁に当接可能なガイド部材を備えるとともに、
前記搬送ローラによる基板の搬送方向と交差する方向に前記処理液を噴出することにより、前記処理液吐出手段により前記基板が前記搬送ローラより上方の位置に浮上したときに、当該基板を、一方の端縁が前記ガイド部材と当接する方向に移動させる処理液噴出部を備える基板処理装置。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記処理液は、基板をエッチング処理するためのエッチング液である基板処理装置。
【請求項13】
角形の基板を処理液中に浸漬して処理する基板処理方法において、
処理槽に処理液を供給して処理槽内に処理液を貯留する処理液供給工程と、
基板を搬送ローラにより搬送して、前記処理液が貯留された処理槽内に進入させる基板搬入工程と、
前記基板の下面から処理液を吐出することにより、前記基板を前記搬送ローラより上方で、かつ、前記処理槽に貯留された処理液の液面より下方の位置まで浮上させる処理液吐出工程と、
処理液の吐出を停止して、前記基板を前記搬送ローラと当接する位置まで下降させる基板下降工程と、
前記基板を前記搬送ローラにより搬送して、処理槽より退出させる基板搬出工程と、
を備えたことを特徴とする基板処理方法。
【請求項14】
請求項13に記載の基板処理方法において、
前記基板下降工程と前記基板搬出工程の間に、
前記処理槽に貯留された処理液を排出する処理液排出工程を備える基板処理方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−238833(P2012−238833A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−26836(P2012−26836)
【出願日】平成24年2月10日(2012.2.10)
【出願人】(000207551)大日本スクリーン製造株式会社 (2,640)
【Fターム(参考)】