説明

基礎となるネットワーク技術とは無関係にサービスを管理するネットワークモデル、方法及びプログラム製品

【課題】サービスを管理するネットワークモデル、方法、システムを提供する。
【解決手段】サービスを管理するネットワークモデルは、サービスを最終サービスプロバイダに結び付ける最終サービスドメインを含む。最終サービスドメインは、それぞれが最終サービスドメインにトラフィックの移送を行う1つ以上のネットワークを備える複数の卸売りサービスドメインを含む。1つ以上のゲートウェイを使用して、卸売りサービスドメインの1つを別の卸売りサービスドメインの1つに接続し、接続された卸売りサービスドメイン間を通過するトラフィック上でプロトコルの変換を実行する。さらに、1つ以上のゲートウェイは、ユーザを最終サービスドメインに接続するように構成され、サービスに関連するプロトコルによってユーザと通信するように構成される。処理ドメインは、最終サービスドメインが提供したアプリケーションの抽象的表現を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本出願は、2000年7月24日に出願した暫定の米国特許出願第60/220,339号についての利益を請求する。この特許の開示内容は参照することによって本願の一部をなすものとする。
【0002】
[発明の背景]
本発明は、一般に、通信ネットワークの分野に関し、より詳細には、ネットワークサービスの管理に関する。
【背景技術】
【0003】
近年は、インターネットが具体化している増大するデータ利用の数を支援する公衆通信回線を近代化する必要性に対処すべく、規制する力が世界的に働いている。多くのユーザは、比較的狭い帯域幅の公衆交換電話網(PSTN)のダイアルアップ接続を介してインターネットに接続する。このレベルの性能は多くの消費者を満足させるが、アクセス速度がより早くなれば、ほとんど確実にさらなる満足が与えられるであろう。
【0004】
合衆国及び他の国の規制者は、真の「情報社会」を作り出す価値を認識しており、汎用の広帯域アクセスを奨励する又は指令さえも行う方策を講じている。より早いインターネットのアクセス速度に対する消費者からの要求、及び規制当局による汎用広帯域アクセスに対する指令にもかかわらず、今日のネットワークはユニバーサルなインターネットプロトコル(IP)のネットワークの方に進展する見込みがない。
【0005】
一般に、公衆音声ネットワークは、近代的な通信の基礎と考えられている。多くの先進工業国の国家のポリシーは、一般には時分割多重化(TDM)技術に基づいて、音声サービスの安定性を保証する要求を反映している。IPネットワークは、TDMに基づく現在の音声ネットワークと同じ程度の信頼性及び安定性を一般に提供するものとはいえず、IPネットワークが近いうちにTDMの音声ネットワークに取って代わる見込みはない。
【0006】
従って、今日の通信ネットワークが、1つの構成に基づき、1つの管理組織により保持され、また1つの技術的規律に従う単一の世界的なネットワークに向かって発展する見込みはない。それよりも、通信ネットワークは、音声サービス及び他のより進んだデータサービスに対応し、非同期転送モード(ATM)のような技術に基づいたアクセスネットワークを含む可能性がある。通信ネットワークは、IP、ATM、フレームリレー、TDM、及び高密度波長分割多重(DWDM)による各種の光学技術に対応する中核のネットワークを含む可能性もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、ネットワーク技術は収束する代わりに発散する。しかしながら、ネットワークサービスの消費者は、基礎となるネットワーク技術がどのように拡散しようとも、一貫したインターフェースを要求することがある。サービスプロバイダ及びネットワークの所有者は、現在のサービスの提供による収益及び安定性を徐々に衰えることなく、より早いネットワークのアクセス速度に対する潜在能力を利用する戦略に関心がある。このため、サービスの消費者及びサービスプロバイダの両方の利益になることができるサービスを運用する、改良されたシステム及び方法に対する要求が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[発明の要約]
本発明の実施形態により、サービスを管理するネットワークモデル、方法、システム、及びコンピュータのプログラム製品が提供される。例えば、サービスを管理するネットワークモデルは、サービスを最終サービスプロバイダに結び付ける最終サービスドメインを含む。この最終サービスドメインは、それぞれが最終サービスドメインにトラフィックの移送を行う1つ以上のネットワークを備える複数の卸売り(ホールセール)サービスドメインを含む。1つ以上のゲートウェイを使用して、卸売りサービスドメインの1つを別の卸売りサービスドメインの1つに接続し、接続された卸売りサービスドメイン間を通過するトラフィックについてプロトコルの変換を実行する。さらに、1つ以上のゲートウェイは、ユーザを最終サービスドメインに接続するように構成され、さらに、サービスに関連するプロトコルによってユーザと通信するように構成される。処理ドメインは、最終サービスドメインが提供したアプリケーションの抽象的表現を提供する。都合がよいことに、サービス配信環境をネットワークドメイン及び処理ドメインを備える最終サービスドメインとしてモデル化する(modeling)ことにより、本発明は基礎となるネットワーク技術とは無関係にサービスの管理を容易にすることができる。
【0009】
本発明のさらに別の実施形態では、サービス管理システムが最終ービスドメインと通信結合され、最終サービスドメイン内のリソースを示す複数のソフトェアオブジェクトと、サービスについての要求事項を最終サービスドメイン内のリソースに関連付ける規定を含むポリシーデータベースとを備える。
【0010】
本発明の特定の実施形態では、サービスについての要求事項は、ーザに関連したサービスについての要求事項(service requirement)と、最終サービスプロバイダに関連した取引についての要求事項(business requirement)とを含む。
【0011】
本発明の実施形態は、発明のネットワークモデルの態様に関して主に説明されているが、本発明を方法、システム、及びコンピュータのプログラム製品として具体化することもできることは理解されよう。
【0012】
本発明の別の特徴は、以下の特定の実施形態の詳細な説明を添付の図面と併せて読めば、一層容易に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態によるネットワークモデルのアーキテクチャを説明するブロック図である。
【図2】本発明の実施形態によるデータ処理システムを説明するブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に基づいてサービスを管理する方法、システム、及びコンピュータのプログラム製品を説明するソフトウェアアーキテクチャのブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に基づいてサービスを管理する、具体例としての動作を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態による仮想サービスを説明するブロック図である。
【図6】本発明のさらに別の実施形態に基づいてサービスを管理する、具体例としての動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明については各種の修正や別の形態が可能であるが、その特定の実施形態を図面の中の実施例により示し、本願で詳細に説明する。しかしながら、本発明を開示された特定の形態に限定する意図はなく、逆に、本発明は、特許請求の範囲により定義する本発明の精神及び範囲の中に入る全ての変形例、等価なもの、及び代替例をカバーすることを理解されたい。同じ参照番号は、全ての図面の説明の中で同様の要素を意味する。
【0015】
本発明は、方法、システム、及び/又はコンピュータのプログラム製品として具体化することができる。従って、本発明は、ハードウェア及び/又はソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)の中で具体化することができる。さらに、本発明は、命令実行システムとの関係によって又はそれとの関係の中で使用するための、媒体の中に組み込まれたコンピュータが使用可能な又はコンピュータが読取り可能なプログラムコードを有するコンピュータが使用可能な又はコンピュータが読取り可能な記録媒体上のコンピュータのプログラム製品の形態を取ることができる。この文書との関連においては、コンピュータが使用可能な又はコンピュータが読取り可能な媒体は、命令実行システム、機器、又は装置との関係によって又はそれとの関係の中で使用するための、プログラムを含む、記憶する、通信する、伝える、又は移送することができるどのような媒体であっても良い。
【0016】
コンピュータが使用可能な又はコンピュータが読取り可能な媒体は、例えば、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線の、又は半導体のシステム、機器、装置、又は伝搬媒体とすることができるが、これらに限定されない。コンピュータが読取り可能な媒体のより具体的な例(完全なリストではない)には以下の事項が含まれる、すなわち、1つ以上の接続線を有する電気的接続、携帯用コンピュータのディスケット、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラム可能リードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、及び携帯コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD−ROM)が含まれる。コンピュータが使用可能な又はコンピュータが読取り可能な媒体は、さらに、プログラムがプリントされる紙又は他の適当な媒体であっても良いことに注意されたい。その理由は、プログラムは、例えば、紙又は他の媒体を光学スキャニングすることによって電子的に収集し、次に、編集、解釈、又は必要な場合適当な方法で処理し、その後コンピュータのメモリの中に記憶することができるからである。
【0017】
多くの従来のネットワークでは、サービスは特定の技術の枠組みに結合される。しかしながら、サービスは結局はネットワークを超越することが予想される。すなわち、各種のアーキテクチャ及びプロトコルを採用する装置の組み合わせを含むネットワーク上で、高範囲のサービスを提供することができる。ユーザはより大きなネットワークドメイン内で、1つ以上のサブネットワーク又は中核のネットワークが対応していないプロトコルで配信されたサービスを要求することができる。本発明は、基礎となるネットワーク技術に依存しない、サービスを管理するネットワークモデル、方法、システム、及びコンピュータのプログラム製品を提供することができる。このため、本発明は、消費者が個人的なサービスネットワークとしてネットワークを見ることができるように、サービスを消費者に対して個別化することができるサービス管理における改良された柔軟性を提供することができる。
【0018】
ここで、図1を参照する。本発明の実施形態によるネットワークモデルのアーキテクチャは、サービス管理システム24に通信結合された最終サービスドメイン(ESD)22を備える。サービス配信環境は、それぞれが最終サービスプロバイダ(ESP)に結合した1つ以上のESD22を備えることができる。ESPは、消費者に対するサービスのプロバイダを意味する。これは例えば、最終ユーザ及び/又は別のサービスプロバイダとすることもできる。インターネットサービスのような従来のサービスは、ESDや、地域電話会社(LEC、Local Exchange Carrier)のような小売り通信事業者およびインターイクスチェンジ通信事業者(inter-exchange carrier)(IXC)としてモデル化することができ、インターネットのサービスプロバイダ(ISP)はESPとして表すことができる。
【0019】
図1に示すように、ESD22は、複数の中核卸売りサービスドメイン(WSD)26a,26b及びアクセス用WSD28a,28b,28c及び28dを備える。各WSDは、ESD22及び関連するESPが使用する、アクセス及び移送接続を提供する1つ以上のネットワークを備える。さらに、各WSDは、関連する卸売りサービスプロバイダ(WSP)を有する。各WSDは、あるプロバイダに対する小売りサービスが別のプロバイダに対する卸売りサービスになるという意味で、「内部ESD」と考えることができる。アクセス用WSD28a,28b,28c,28dは、顧客/ユーザをESD22に結合するWSDに対応する(すなわち、顧客/ユーザがESD22にアクセスするときに経由するWSD)。それに対して、中核WSD26a,26bは、顧客/ユーザをESD22に結合するために使用されないWSDに対応する。WSDの例には、LEC及び/又はIXCが所有し動作する設備ネットワーク(facility network)がある。というのは、これらの設備ネットワークは、設備ネットワークに重なる論理サービスネットワークに対して移送及びアクセスのリソースを与えるためである。
【0020】
WSD(中核及びアクセス)は、ゲートウェイ(GW)と呼ばれる装置を介して互いにまた顧客/ユーザに接続される。図1に示すように、ESD22は、各種のWSDの1つに接続された8つのゲートウェイ32a,32b,32c,32d,32e,32f,32g及び32hを備える。さらに具体的に言うと、GW32a,32d,32g,及び32hは、それぞれ、顧客/ユーザをアクセス用WSD28a,28b,28c,及び28dに接続し、ESDサービスに関連したプロトコルを用いて顧客/ユーザと通信するように構成される。他方、GW32b,32c,32e,及び32fは、ESD22の中でWSDを互いに接続する。GW装置は、種々のESD及び/又はWSDが使用するプロトコル間を変換するように構成された変換装置として具体化することができる。従来のGW装置の例には、専用回線をIPネットワークに又はATMネットワークをPSTNネットワークにリンクするために使用されるネットワーク装置が含まれるが、これらに限定されることはない。本発明の実施形態によるGW装置は、「サービススイッチ(service switch)」及び/又は「サービスの存在点(service points of presence)(POP)」と呼ばれる。これらのサービススイッチのGW装置は、GW32a,32d,32g,及び32hのようにESD22の端部で動作される場合、到来するトラフィックを分析し、アプリケーションに基づいて到来するユーザのトラフィックを分離するように構成することができる。サービススイッチのGW装置は、GW32b,32c,及び32fのようにESD22の内部で動作する場合は、異なるネットワークのプロトコルをブリッジするように構成することができる。
【0021】
ESD22は、ESD22によって提供されたアプリケーションの抽象的表現を提供する処理ドメイン34をさらに備える。より具体的に言うと、この処理ドメイン34は、ESD22の顧客/ユーザがネットワークによって提供されたアプリケーションとして認識するこれらのネットワーク処理を表現する。例えば、多くのTCP/IPネットワークは、論理的な名前−アドレス変換(name-to-address translation)を提供するドメインネームシステム(Domain Name System)(DNS)と呼ばれるサービスを含む。このサービスを提供するネットワークDNSサーバは、ネットワーク処理として見ることができる。ネットワーク処理のリソースは、WSDの内部を含むESD22の中のどこにでも配置することができる。本発明の実施形態によれば、これらのネットワーク処理は処理ドメイン34として表される。
【0022】
サービス管理システム24は、ESD22と通信して、そこから、例えば、性能、構成、トポロジー、タイミング、及び/又はトラフィックのデータを収集する。サービス管理システム24が収集したデータは、他のアプリケーションが使用するためにリポジトリ内に記憶される。これらのリポジトリは、構造化照会言語(SQL)をサポートしているリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)として実行される。他のアプリケーションが収集されたデータにアクセスすることを容易にするために、収集されたデータをSQLデータベース内に記憶することは望ましい。都合が良いことに、アプリケーションは基礎となるRDBMSの独自に開発したインターフェース(proprietary interface)を知る必要なしに、SQLデータベースにアクセスすることができる。
【0023】
クライアントアプリケーション42はサービス管理システム24と通信して、収集されたデータの分析に基づいてサービス管理システム24が作成した報告書にアクセスし、ESD22が提供したサービスを管理する(例えば、ESD22が提供したサービスがサービスの承認された品質に適合しているかどうかを決定する)。容量計画アプリケーション44はサービス管理システム24と通信して、ESD22のトポロジーまたは形状を、形成したり構成したりする点で管理者を支援し、及び/又はESD22が伝えたトラフィックを配信する。課金アプリケーション46はサービス管理システム24と通信して、ESD22から収集したデータの分析に基づいて請求書を発生する。最後に、サービス提供アプリケーション48はサービス管理システム24と通信して、新しいサービスをESD22又は他のESDに導入することを容易にする。
【0024】
クライアントアプリケーション42、容量計画アプリケーション44、課金アプリケーション46、及びサービス提供アプリケーション48を支援するサービス管理システム24及び/又はデータ処理システムは、本発明の実施形態に基づいて、サービスを管理するためのコンピュータ使用、記憶、及び制御プログラムのリソースを用いて構成することができる。従って、クライアントアプリケーション42、容量計画アプリケーション44、課金アプリケーション46、及びサービス提供アプリケーション48を支援するサービス管理システム24及び/又はデータ処理システムは、単一のプロセッサシステム、多重プロセッサシステム、又はさらにスタンドアロン形コンピュータシステムのネットワークとしてそれぞれを実現することができる。
【0025】
図1は典型的なネットワークモデルのアーキテクチャを示しているが、本発明はそのような構成に限定されるものではなく、本願で説明された動作を実行することができるどのような構成をも包含する意向であることは理解されよう。
【0026】
ここで図2を参照すると、典型的なデータ処理システム50のアーキテクチャが示されている。このデータ処理システム50は、本発明に基づいて、クライアントアプリケーション42、容量計画アプリケーション44、課金アプリケーション46、及びサービス提供アプリケーション48を支援するサービス管理システム24及びデータ処理システムの実施形態として使用することができる。データ処理システム50は、キーボード又はキーパッドなどの入力装置52、ディスプレイ54、及びプロセッサ58と通信するメモリ56を備える。データ処理システム50は、記憶システム62、スピーカ64、及びプロセッサ58と通信する入力/出力(I/O)データポート66をさらに備える。記憶システム62は、フロッピー(登録商標)ディスク、ZIPドライブ、ハードディスクなどのようなリムーバブルな及び/又は固定の媒体、並びにRAMDISKのような仮想記憶装置を含む。I/Oデータポート66は、データ処理システム50と他のコンピュータシステム又はネットワーク(例えば、インターネット)との間にデータを転送するために使用される。これらの構成要素は、本願で説明するように動作するように構成することができる、多くの従来のコンピュータの装置及び/又はシステムの中で使用される従来の構成要素とすることができる。
【0027】
図3は、本発明に基づいてサービス管理システム24の実施形態の中で使用することができるプロセッサ72及びメモリ74を示す。このプロセッサ72は、アドレス/データバス76を介してメモリ74と通信する。例えば、プロセッサ72は、市販の又は特注のマイクロプロセッサとすることができる。メモリ74は、本発明の実施形態に基づいて、サービスを管理するために使用されるソフトウェア及びデータを含むメモリ装置の全体的な階層構造を示す。メモリ74は以下の種類の装置を含む、すなわち、キャッシュ、ROM,PROM,EPROM,EEPROM、フラッシュ、SRAM、及びDRAMを含むが、これらに限定されることはない。
【0028】
図3に示すように、メモリ74は5つ以上のソフトウェア及び/又はデータの主要な分類を含む、すなわち、オペレーティングシステム78、共通オブジェクト・リクエスト・ブローカー・アーキテクチャ(Common Object Request Broker Architecture)(CORBA)のプログラムモジュール82、仲介機能モジュール86、オブジェクト管理者プログラムモジュール88、及びデータモジュール92を含む。
【0029】
オペレーティングシステム78は、コンピュータシステムの動作を制御する。特に、オペレーティングシステム78はコンピュータシステムのリソースを管理して、プロセッサ72によるプログラムの実行を取り仕切ることができる。メモリ74内のソフトウェアモジュールがオブジェクト指向のシステムとして実行できるようにCORBAモジュール82を構成して、各種のソフトウェアオブジェクト間の通信を容易にすることができる。さらに、CORBAモジュール82は、オブジェクトを異質ネットワークを通って配信することも可能にする。例えば、オブジェクトをネットワーク内の異なるデータ処理システムを通って配信して、なおかつ互いにあたかもオブジェクトがローカルであるように見ることができる。分散形オブジェクト指向のコンピュータシステムでは、クライアントオブジェクトは、遠隔のサーバオブジェクトを参照するためにオブジェクトハンドルが与えられる。遠隔オブジェクトとは、そのクラスがオブジェクトハンドルが存在する処理とは異なる処理の中で実行されるオブジェクトのことである。さらに、遠隔オブジェクトは、オブジェクトハンドルが存在するデータ処理システムから離れたデータ処理システムで実行される。オブジェクトハンドルは遠隔のサーバオブジェクトを識別し、クライアントオブジェクトが遠隔オブジェクトの目mm場となるファンクションを呼び出すことを可能にする。CORBAは、本発明の実施形態の中で使用することができる典型的な分散形オブジェクトモジュールである。しかしながら、それにもかかわらず、分散形コンポーネント・オブジェクト・モデル(Distributed Component Object Model)(DCOM)及びジャバリモートメソッド呼出し(Java(登録商標)Remote Method Invocation)(RMI)モデルのような他の分散形オブジェクトモデルを、本発明の他の実施形態の中で使用することができることは理解する必要がある。CORBAモデルは、後で簡単に説明される。
【0030】
CORBAモデルは、オブジェクトが局所的に又は遠隔に配置されていても、オブジェクトが互いにユーザに意識させずに相互作用するオブジェクトバスとして動作する、オブジェクト・リクエスト・ブローカー(Object Request Broker)(ORB)に基づいている。CORBAサーバのオブジェクトは、メソッドの集合から構成されるインターフェースをサポートしている。CORBAサーバのオブジェクトの特定のインスタンスは、オブジェクトの参照によって識別される。そのオブジェクトの参照は、あたかもCORBAクライアントのオブジェクト及びCORBAサーバのオブジェクトが同じアドレス空間を共有しているように、CORBAクライアントのオブジェクトによってCORBAサーバのオブジェクトへのメソッドによるコールをするのに利用される。CORBAを使用する分散形ソフトウェアを開発するリソースは、サードパーティのソフトウェアプロバイダから得ることができる。
【0031】
図3を再度参照する。仲介機能モジュール86は、リソースの名前、能力、制限事項、及びリソースにおける他の任意の適切な特性を識別することによって、ESD内の各リソースを表現するために使用されるソフトウェアオブジェクトの集合として構成することができる。従って、本発明の実施形態によれば、ESD22内の装置、サービスモデル、消費者、サードパーティのソフトウェアパッケージ等は、それぞれの仲介機能モジュール86によって全て表現することができる。所与の種類の全てのリソースは、仲介機能モジュール86のオブジェクトがこれらのリソースを表現すると、サービス管理システム24のソフトウェアにとって同一に見える。オブジェクト指向の設計及びプログラミングの原理によれば、所定の種類のリソースによって又はそのリソース上で実行できる任意の関数又はメソッドは、その種類の任意のリソースによって又はそのリソース上で実行することができる。各種のネットワーク装置が関連する特定の仲介機能モジュール86のオブジェクトによって作られるため、都合が良いことに、仲介機能モジュール86によって本発明は基礎となるネットワーク技術とは無関係にサービスを管理することができる。
【0032】
オブジェクト管理者モジュール88は、新しいサービスが必要とされる場合及び/又は新規の装置がESD22の中に設置される場合、新しい仲介機能モジュール86のオブジェクトを生成するように構成することができる。オブジェクト管理者モジュール88は、仲介機能モジュール86のオブジェクト間の関連性を生成するようにさらに構成することができる。例えば、装置のインターフェースがESD22の中に作られる場合、サービスモデル、処理及び接続のルーティング、課金、サービス支援システム(SSS)、並びに他の動作支援システム(OSS)の機能へのそれらのリンケージが、仲介機能モジュール86のソフトウェアオブジェクトが装置のインターフェースを表現することによって提供することができる。同様に、サービス管理システム24は、仲介機能モジュール86のソフトウェアオブジェクトがサードパーティのソフトウェアを表現することによって、サードパーティのソフトウェアを利用することができる。例えば、サードパーティの課金システム又は故障チケットシステム(trouble-ticket system)を、全ての装置オブジェクトにリンクすることができる。これらの装置オブジェクトから、そのシステムはCORBAモジュール82を介して課金データ又は問題報告書受け取る。
【0033】
データモジュール92は、ポリシールールデータベース(policy rules database)94及びリソース能力データベース(resource capabilities database)96を備える。このポリシールールデータベース94は、サービスについての要求事項をESD22内のリソースと関連付けるルールの集合を含む。サービスについての要求事項は、サービスプロバイダに関連した顧客/ユーザ及び/又は取引についての要求事項に対応した要求事項を含む。リソース能力データベース96は、ESD22内のリソースの能力に関する情報を含む。本発明の他の実施形態では、ESD22内のリソースの能力をリソース能力データベース96の中で記憶する必要はなく、その代わり、リソースの能力をESD22から、例えば、能力報告書を介して、サービス管理システム24に伝達することができる。
【0034】
図3は本発明の実施形態に基づいて、サービスを管理するために使用できる具体例としてのソフトウェアのアーキテクチャを示しているが、本発明はそのような構成に限定されるものではなく、本願で説明された動作を実行することができるどのような構成をも包含する意向であることは理解されよう。
【0035】
本発明の動作を実行するコンピュータのプログラムコードは、Java(登録商標)、Smalltalk、又はC++などのオブジェクト指向のプログラミング言語で書くことができる。しかしながら、本発明の動作を実行するコンピュータのプログラムコードは、Cプログラミング言語又はコンパイルベーシック(CBASIC)などの従来の手続き型プログラミング言語で書くこともできる。さらに、いくつかのモジュール又はルーチンは、性能及び/又はメモリの使用量を高めるために、アセンブリー言語又はさらにマイクロコードで書くこともできる。
【0036】
以後、本発明の例示的な実施形態による方法、システム、及びコンピュータのプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して、本発明を説明する。フローチャート及び/又はブロック図の各ブロック並びにフローチャート及び/又はブロック図内のブロックの組み合わせは、コンピュータのプログラム命令及び/又はハードウェアの動作によって実行することができることは理解されよう。これらのコンピュータプログラムの命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに与えられて、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して実行する命令が、フローチャート及び/又はブロック図の中で指定された機能を実行する手段を作り出すような装置を実現する。
【0037】
コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置を特定の方法で機能させることができるこれらのコンピュータプログラムの命令を、コンピュータが使用可能な又はコンピュータが読取り可能なメモリの中に記憶して、コンピュータが使用可能な又はコンピュータが読取り可能なメモリの中に記憶された命令が、フローチャート及び/又はブロック図のブロックの中で指定された機能を実行するような命令を含む製品を作り出すこともできる。
【0038】
コンピュータプログラムの命令をコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置にロードし、一連の動作ステップをコンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で実行させて、コンピュータの実行による処理を行い、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で実行される命令がフローチャート及び/又はブロック図のブロックの中で指定された機能を実行するステップを実行することもできる。
【0039】
図5のブロック図及び図4及び図6のフローチャートを参照して、本発明の実施形態に基づいて、サービスを管理する具体例としての動作を以下に説明する。
【0040】
ここで図4を参照する。サービスを管理する具体例としての動作がブロック102で開始する。このブロック102では、別個の仮想処理及び仮想サービスを含むサービスモデルが生成される。このことは、例えば、図5の中で示されている。図5では、仮想サービスモデル104には、サービスモデルをその構成要素の仮想接続部108と仮想処理部112とに分離するためのポリシー計算サービス・トポロジー・マップ(policy computed service topology map)106で示すように、ユーザパラメータ及び、前述したポリシールールデータベース94及び/又はリソース能力データベース96内に含まれるようなポリシーが含まれる。仮想接続部はESD22を通る情報ルートであり、仮想処理部は、ESD22内の処理ドメイン34によって示されるネットワーク駐在サービスである。図4に戻る。ブロック114において、これらの仮想要素、すなわち、仮想接続部108及び仮想処理部112の各々は、ESD22を構成する1つ以上の「実」リソースに割り当てられる。
【0041】
ここで図6を参照する。本発明のさらに別の実施形態による、サービスを管理する具体例としての動作は、ブロック116で開始する。このブロック116では、サービス点がESD22の中で識別される。サービス点は、ユーザがそれを通ってサービスにアクセスし、及び/又は処理ドメイン34によって示されたネットワーク処理/ネットワーク駐在アプリケーションに対してホストとして動作する、ESD22内の位置/リソースに対応する。次に、サービス管理システム24は、ブロック118において、ESD22内のサーバのリソースをネットワーク駐在アプリケーションに対してホストサイトとして識別された位置に確保する。次に、ブロック122において、仮想接続トポロジーがメタルートレベル(meta-route level)に生成される。
【0042】
図5に示すように、GW間メタルートマップ(GW-to-GW meta-route map)124が、仮想接続部108に基づいて、各仮想接続に対してESD22を通るルートを定義するGWの順序付きリスト(ordered list)を指定することによって作られる。メタルートマップ124に加えて、1つのWSDを通るGWの対の間の特定の経路を提供するWSD内部ルートマップ126も生成される。本発明の実施形態によれば、サービス管理システム24は、WSD内部ルートマップ126を生成する必要がない。その理由は、GW装置が、それぞれのWSDに関連するプロトコルを用いて、個々のWSD内部を通るこれらのルートを生成することができるためである。このため、サービス管理システム24は、GW装置間のホップを指定し、それぞれのWSD内の接続を生成する責任をそれぞれWSDによって接続されたGW装置の対に委託することによって、仮想接続を生成することができる。
【0043】
図4及び図6のフローチャート並びに図5のブロック図は、サービス管理システム24のソフトウェアの実施形態のアーキテクチャ、機能性、及び動作を示している。これに関連して、指定された論理機能を実行する1つ以上の実行可能な命令を含む各ブロックは、コードのモジュール、セグメント、又は部分を示す。いくつかの別の方法で具体化する場合、ブロックの中で言及された機能が図4〜図6で示された順序から外れることがあることにも注意されたい。例えば、連続して示された2つのブロックが、事実上、ほぼ同時に実行される、又は必要とされる機能によっては、逆の順序で実行されるブロックもある。
【0044】
本発明の原理からほとんど逸脱することなく、多くの変形例及び修正例を好ましい実施形態に対して作ることができる。そのような変形例及び修正例の全ては、以下の特許請求の範囲の中に記載するような本発明の範囲の中に含まれるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスを最終サービスプロバイダに関連付ける最終サービスドメインを含む前記サービスを管理するネットワークモデルであって、
前記最終サービスドメインは、
複数のホールセールサービスドメインのそれぞれが前記最終サービスドメインに対してトラフィックの移送を提供する少なくとも1つのネットワークを含む前記複数のホールセールサービスドメインと、
複数のゲートウェイの少なくとも第1のものは、前記複数のホールセールサービスドメインの1つを前記ホールセールサービスドメインの別の1つに結合させ、前記結合されたホールセールサービスドメイン間を通過するトラフィック上でプロトコル変換を実行するものであり、前記複数のゲートウェイの少なくとも第2のものは、ユーザを前記最終サービスドメインに結合するように構成され、前記サービスに関連したプロトコルによって前記ユーザと通信するようにさらに構成されるものである、前記複数のゲートウェイと、
前記最終サービスドメインによって与えられたアプリケーションの抽象的表現を提供する処理ドメインと
を備えるものである、ネットワークモデル。
【請求項2】
前記最終サービスドメインと通信結合するサービス管理システムをさらに備え、
前記サービス管理システムは、
前記サービスを提供するために、前記最終サービスドメイン内のリソースを表現する複数のソフトウェアオブジェクトと、
前記サービスの要求事項を前記最終サービスドメイン内のリソースと関連付けるルールを含むポリシーデータベースと
備えるものである、請求項1に記載のネットワークモデル。
【請求項3】
前記サービスの要求事項は、
前記ユーザに関連したサービスの要求事項と、
前記最終サービスプロバイダに関連した取引の要求事項と
を含むものである、請求項1に記載のネットワークモデル。
【請求項4】
前記複数のゲートウェイの第1のものは、前記複数のホールセールサービスドメインの1つの中で内部接続をセットアップするようにさらに構成されるものである、請求項1に記載のネットワークモデル。
【請求項5】
前記複数のゲートウェイの第2のものは、到来するユーザのトラフィックを分析して、前記到来するユーザのトラフィックをアプリケーションに基づいて分離するようにさらに構成されるものである、請求項1に記載のネットワークモデル。
【請求項6】
サービスの配信を容易にする複数のリソースを含む最終サービスドメインを提供するステップと、
複数の仮想処理部と前記サービスに関連する前記最終サービスドメインからの複数の仮想接続部とを含むサービスモデルを生成するステップと、
前記最終サービスドメイン内の前記複数のリソースの能力を指定する情報を得るステップと、
前記複数のリソースの能力を指定する前記情報に基づいて、前記複数の仮想処理部及び前記複数の仮想接続部を前記複数のリソースのそれぞれに割り当てるステップと
を含んでなるサービスを管理する方法。
【請求項7】
前記サービスの要求事項を前記複数のリソースに関連付けるルールを含むポリシーデータベースを提供するステップをさらに含み、
前記複数の仮想処理部及び前記複数の仮想接続部を前記複数のリソースのそれぞれに割り当てるステップは、
前記複数の仮想処理部及び前記複数の仮想接続部を前記ポリシーデータベースに基づいて前記複数のリソースのそれぞれに割り当てるステップをさらに含むものである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記サービスの要求事項は、
前記ユーザに関連したサービスの要求事項と、
前記最終サービスプロバイダに関連した取引の要求事項と
を含むものである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記サービスモデルを生成するステップは、
ユーザが前記サービスにアクセスする少なくとも1つのリソースと最終サービスドメインのアプリケーションに対してホストとして動作する少なくとも1つのリソースとに対応する前記最終サービスドメイン内のサービス点を識別するステップを含むものである、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記最終サービスドメインは、
複数のホールセールサービスドメインのそれぞれが、前記最終サービスドメインに対してトラフィックの移送を行う少なくとも1つのネットワークを備える前記複数のホールセールサービスドメインと、
複数のゲートウェイの少なくとも第1のものは、前記複数のホールセールサービスドメインの1つを前記ホールセールサービスドメインの別の1つに結合させ、前記結合されたホールセールサービスドメイン間を通過するトラフィック上でプロトコル変換を実行するものであり、前記複数のゲートウェイの少なくとも第2のものは、ユーザを前記最終サービスドメインに結合するように構成され、前記サービスに関連したプロトコルによって前記ユーザと通信するようにさらに構成されるものである、前記複数のゲートウェイと
を備えるものである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記複数の仮想接続部のそれぞれを、前記最終サービスドメインを通るルートを定義する前記ゲートウェイの複数の順序付きリストのそれぞれに関連付けるステップをさらに含むものである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数の仮想接続部のそれぞれを、前記ホールセールサービスドメイン内の複数のルートのそれぞれに関連付けるステップをさらに含むものである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
サービスの配信を容易にする複数のリソースを備える最終サービスドメインを設ける手段と、
複数の仮想処理部と前記サービスに関連する前記最終サービスドメインからの複数の仮想接続部とを含むサービスモデルを生成する手段と、
前記最終サービスドメイン内の前記複数のリソースの能力を指定する情報を得る手段と、
前記複数のリソースの能力を指定する前記情報に基づいて、前記複数の仮想処理部と前記複数の仮想接続部とを前記複数のリソースのそれぞれに割り当てる手段と
を備えてなるサービスを管理するシステム。
【請求項14】
前記サービスの要求事項を前記複数のリソースに関連付けるルールを含むポリシーデータベースを提供する手段をさらに含み、
前記複数の仮想処理部と前記複数の仮想接続部とを前記複数のリソースのそれぞれの1つに割り当てるステップは、
前記複数の仮想処理部と前記複数の仮想接続部とを前記ポリシーデータベースに基づいて前記複数のリソースのそれぞれに割り当てるステップをさらに含むものである、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記サービスの要求事項は、
前記ユーザに関連したサービスの要求事項と、
前記最終サービスプロバイダに関連した取引の要求事項と
を含むものである、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記サービスモデルを生成する手段は、
ユーザが前記サービスにアクセスする少なくとも1つのリソースと最終サービスドメインのアプリケーションに対してホストとして動作する少なくとも1つのリソースとに対応する前記最終サービスドメイン内のサービス点を識別する手段を含むものである、請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記最終サービスドメインは、
複数のホールセールサービスドメインのそれぞれが、前記最終サービスドメインに対してトラフィックの移送を行う少なくとも1つのネットワークを備える前記複数のホールセールサービスドメインと、
複数のゲートウェイの少なくとも第1のものが前記複数のホールセールサービスドメインの1つを前記ホールセールサービスドメインの別の1つに結合させ、前記結合されたホールセールサービスドメイン間を通過するトラフィック上でプロトコル変換を実行するものであり、前記複数のゲートウェイの少なくとも第2の1つがユーザを前記最終サービスドメインに結合するように構成され、前記サービスに関連したプロトコルによって前記ユーザと通信するようにさらに構成されるものである、前記複数のゲートウェイと
を備えるものである、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記複数の仮想接続部のそれぞれを、前記最終サービスドメインを通るルートを定義する前記ゲートウェイの複数の順序付きリストのそれぞれに関連付ける手段をさらに含む請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記複数の仮想接続部のそれぞれを、前記ホールセールサービスドメイン内の複数のルートのそれぞれに関連付ける手段をさらに含む請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
コンピュータが読取り可能なプログラムコードを有するコンピュータが読取り可能な記録媒体を含むサービスを管理するコンピュータのプログラム製品であって、
前記コンピュータが読取り可能なプログラムコードは、
前記サービスの配信を容易にする複数のリソースを含む最終サービスドメインを提供するコンピュータが読取り可能なプログラムコードと、
複数の仮想処理部及び前記サービスに関連する前記最終サービスドメインからの複数の仮想接続部を含むサービスモデルを生成するコンピュータが読取り可能なプログラムコードと、
前記最終サービスドメイン内の前記複数のリソースの能力を指定する情報を得るコンピュータが読取り可能なプログラムコードと、
前記複数のリソースの能力を指定する前記情報に基づいて、前記複数の仮想処理部及び前記複数の仮想接続部を前記複数のリソースのそれぞれの1つに割り当てるコンピュータが読取り可能なプログラムコードと
を含むものである、コンピュータプログラム製品。
【請求項21】
前記サービスの要求事項を前記複数のリソースに関連付けるルールを含むポリシーデータベースを提供するコンピュータが読取り可能なプログラムコードをさらに含み、
前記複数の仮想処理部及び前記複数の仮想接続部を前記複数のリソースのそれぞれに割り当てるコンピュータが読取り可能なプログラムコードが、
前記複数の仮想処理部及び前記複数の仮想接続部を前記ポリシーデータベースに基づいて前記複数のリソースのそれぞれに割り当てるコンピュータが読取り可能なプログラムコードをさらに含むものである、請求項20に記載のコンピュータのプログラム製品。
【請求項22】
前記サービスの要求事項は、
前記ユーザに関連したサービスの要求事項と、
前記最終サービスプロバイダに関連した取引の要求事項と
を含むものである、請求項21に記載のコンピュータのプログラム製品。
【請求項23】
前記サービスモデルを生成するコンピュータが読取り可能なプログラムコードは、
ユーザが前記サービスにアクセスする少なくとも1つのリソース及び最終サービスドメインのアプリケーションに対してホストとして動作する少なくとも1つのリソースに対応する前記最終サービスドメイン内のサービス点を識別するコンピュータが読取り可能なプログラムコードを含むものである、請求項21に記載のコンピュータのプログラム製品。
【請求項24】
前記最終サービスドメインは、
複数のホールセールサービスドメインのそれぞれが、前記最終サービスドメインに対してトラフィックの移送を行う少なくとも1つのネットワークを備える前記複数のホールセールサービスドメインと、
複数のゲートウェイの少なくとも第1のものは、前記複数のホールセールサービスドメインの1つを前記ホールセールサービスドメインの別の1つに結合させ、前記結合されたホールセールサービスドメイン間を通過するトラフィック上でプロトコル変換を実行するものであり、前記複数のゲートウェイの少なくとも第2のものは、ユーザを前記最終サービスドメインに結合するように構成され、前記サービスに関連したプロトコルによって前記ユーザと通信するようにさらに構成されるものである、前記複数のゲートウェイと
を備えるものである、請求項23に記載のコンピュータのプログラム製品。
【請求項25】
前記複数の仮想接続部のそれぞれを、前記最終サービスドメインを通るルートを定義する前記ゲートウェイの複数の順序付きリストのそれぞれに関連付けるコンピュータが読取り可能なプログラムコードをさらに含む請求項24に記載のコンピュータのプログラム製品。
【請求項26】
前記複数の仮想接続部のそれぞれを、前記ホールセールサービスドメイン内の複数のルートのそれぞれに関連付けるコンピュータが読取り可能なプログラムコードをさらに含む請求項25に記載のコンピュータのプログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−160419(P2011−160419A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−7108(P2011−7108)
【出願日】平成23年1月17日(2011.1.17)
【分割の表示】特願2002−514953(P2002−514953)の分割
【原出願日】平成13年7月20日(2001.7.20)
【出願人】(503035523)トレンディアム,インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】