説明

基礎機械および軸体の着脱方法

【課題】上部に障害物がある作業場所で軸体の継ぎ足しあるいは取外しが行なえ、掘削や杭打ち等の作業を能率良く行なうことができる基礎機械と軸体の着脱方法を提供する。
【解決手段】自走式車両に取付けられるリーダ7と、リーダ7に沿って昇降可能に取付けられる昇降枠と、昇降枠に取付けられる縦旋回装置19と、縦旋回装置19の旋回体に取付けられ、内部に掘削または建て込み用の軸体を貫挿して回転駆動する中貫型回転駆動装置16とを備える。回転駆動装置16を横向きにして杭やスクリューオーガ等の挿入、引き抜きを行なう。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中貫型回転駆動装置の円筒形の駆動軸に杭、スクリューオーガ、ケリーバ等からなる軸体を貫挿してチャック装置により固定し、軸体を回転駆動すると同時に降下させながら掘削あるいは建て込みを行なう基礎機械と軸体の着脱方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に用いられる杭打機等の基礎機械においては、リーダに沿って昇降される回転駆動装置の下面にチャック装置を取付け、スクリューオーガ等の掘削具や杭等の軸体の頭部をチャック装置で掴み、回転駆動装置をリーダに沿って下降させると共に軸体を回転させながら掘削や杭打ちを行なっている。しかしながら、高架鉄道や高架橋の下、あるいはトンネル、地下等における低空頭杭打ちや掘削の際には、上部に障害物があるため、短いリーダしか用いることができない。このような状況で一般的な前記構造の基礎機械を使用した場合、リーダの長さから回転駆動装置の上下の幅および作業に必要な余裕分を差し引いた短い軸体しか回転駆動装置に装着することができない。このため、軸体の継ぎ足しあるいは取外しに要するための時間がかかり、作業能率が悪くなる。
【0003】
このように上部に障害物がある施工場所におけるこのような問題点を解決するには使用する軸体の長さをできるだけ長くして軸体の着脱回数を少なくする必要がある。このため、中貫型回転駆動装置、すなわち軸体を円筒型駆動軸に貫挿しうるタイプのものが用いられる(例えば特許文献1参照)。このような中貫型回転駆動装置を用いた杭打機等においては、ほぼリーダの長さと同程度の長さの軸体を用いることができる。
【0004】
このような従来の基礎機械においては、軸体を回転駆動装置に貫挿してセットしたり取外す場合、クレーンにより軸体を回転駆動装置の中空の駆動軸に吊り込みあるいは吊り上げて継ぎ足しあるいは取外ししている。
【0005】
【特許文献1】特開平9−59981号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のように、中貫型回転駆動装置を有する基礎機械において、スクリューオーガ等の掘削具や既成杭等の軸体の継ぎ足し、取外しを行なうためには、この基礎機械を施工場所から一たん離れた場所まで移動し、クレーンにより軸体の吊り込み、吊り上げによる挿着、取外しを行なう必要があり、施工現場とクレーン設置場所まで往復するための作業時間を要する。その上、作業場所に戻って既設の軸体に新たな軸体を継ぎ足すために位置合わせ(芯合わせ)を行なう必要がある。このため、作業能率が悪いという問題点がある。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑み、上部に障害物がある作業場所で軸体の継ぎ足しあるいは取外しが行なえ、掘削や杭打ち等の作業を能率良く行なうことができる基礎機械および軸体の着脱方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の基礎機械は、自走式車両に取付けられるリーダと、
前記リーダに沿って昇降可能に取付けられる昇降枠と、
前記昇降枠に取付けられる縦旋回装置と、
前記縦旋回装置の旋回体に取付けられ、内部に掘削または建て込み用の軸体を貫挿して回転駆動する中貫型回転駆動装置とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2の軸体の着脱方法は、自走式車両にリーダを取付け、前記リーダに中貫型回転駆動装置を縦旋回可能に取付けておき、
前記回転駆動装置を横向きに旋回させた後、横方向から掘削または建て込み用の軸体を挿入するかあるいは回転駆動装置から引き抜くことを特徴とする。
【0010】
請求項3の軸体の着脱方法は、請求項2において、
前記回転駆動装置を横向きに旋回させた後、軸体を挿入する際に、軸体の挿入方向の後部を搬送車に支持させた状態で回転駆動装置に挿入し、軸体の中間部を回転駆動装置に支持し固定した状態で軸体を回転駆動装置と共に縦旋回させて軸体を起立させることを特徴とする。
【0011】
請求項4の軸体の着脱方法は、請求項2において、
前記回転駆動装置から軸体を引き抜く際に、軸体の中間部を回転駆動装置に支持させた状態で軸体を回転駆動装置に固定しておき、回転駆動装置と共に軸体を縦旋回させて横向きとし、軸体の引き抜き方向の前部を搬送車に支持させた状態で軸体を回転駆動装置から引き抜くことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明においては、中貫型回転駆動装置を縦旋回装置を介して取付けることにより、横向きにすることを可能にしたので、回転駆動装置を横向きにしてその中空駆動軸に軸体を挿入するかあるいは引き抜くことができる。このため、上部に障害物がある施工現場において、掘削や杭打ちの施工場所から移動する必要がなくなり、軸体の着脱が能率よく行なえる。
【0013】
また、軸体を継ぎ足す際に、機械を移動する必要がない場合もあり、この場合は既設の軸体に新たな軸体の芯合わせを行なう必要がない。このため、上部に障害物がある場合の作業能率を大幅に向上させることができる。
【0014】
請求項2の発明においては、中貫型回転駆動装置を横向きにしてその中空駆動軸に軸体を挿入するかあるいは引き抜くようにしたので、上部に障害物がある施工現場において、掘削や杭打ちの施工場所から移動する必要がなくなり、軸体の着脱が能率よく行なえる。
【0015】
また、軸体を継ぎ足す際に、機械を移動する必要がない場合もあり、この場合は既設の軸体に新たな軸体の芯合わせを行なう必要がない。このため、上部に障害物がある場合の作業能率を大幅に向上させることができる。
【0016】
請求項3、4の発明によれば、軸体の中間部を回転駆動装置により支持、固定した状態で軸体を縦旋回させるため、軸体が上方の障害物や地面に接触することなく、軸体のセットあるいは引き抜きを容易に行なうことができる。
【0017】
また、軸体の挿入時、引き抜き時には、それぞれ軸体の挿入方向の後部や引き抜き方向の前部を搬送車に支持させ、縦旋回時には軸体の中間部を回転駆動装置に支持させておくため、軸体の偏荷重による回転駆動装置等への負担が軽減され、装置の損傷を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は本発明の基礎機械の一実施の形態を示す側面図、図2はその正面図である。図1、図2において、1は走行体、2はこの走行体1上に旋回装置3を介して設置した旋回体であり、この旋回体2上には運転室4および液圧源や電力源となるパワーユニット5が設置され、これらにより自走式車両を構成する。旋回体2には後部にアウトリガー6が取付けられると共に、リーダ7がバックステーシリンダ8により起伏可能に取付けられる。なお、リーダ7は左右の傾斜を修正して垂直姿勢にするための液圧シリンダが取付けられるが図示を省略している。
【0019】
リーダ7の下部の左右にはアウトリガー9が取付けられる。10は昇降枠であり、この昇降枠10は図3の部分断面側面図と図4の部分断面平面図に示すように、リーダ7に沿って設けたガイドパイプ11に沿って摺動可能に嵌合するガイドギブ12を有し、リーダ7に沿って昇降可能に装着される。
【0020】
リーダ7の下部には昇降枠10を昇降させるための液圧モータ等の駆動モータにより駆動される駆動スプロケット13が取付けられ、このスプロケット13とリーダの頂部に取付けられた従動スプロケット14にローラーチェーン15を掛け回し、このローラーチェーン15を昇降枠10にチェーンアンカー18で接続する。このため、駆動スプロケット13を駆動モータによって回転させることにより、昇降枠10をリーダ7に沿って昇降させることができる。
【0021】
16は中空の駆動軸30を有する回転駆動装置、19はこの回転駆動装置16を昇降枠10に縦旋回可能に取付ける縦旋回装置である。この縦旋回装置19は、昇降枠10に固定した内輪20と、この内輪20に軸受21を介して旋回可能に取付けた外輪22と、この外輪22に固定した旋回体23と、この旋回体23に取付けた液圧モータ等からなる旋回モータ24と、その駆動軸に取付けられ、前記内輪20の内歯歯車20aに噛合する出力歯車25とからなる。
【0022】
図3、図4および縦断面図である図5に示すように、回転駆動装置16の枠体16aは前記旋回体23に固定される。回転駆動装置16は軸体26(図11参照)を回転させるための液圧モータ等の駆動モータ27が取付けられる。30は回転駆動装置16の枠体16aに軸受29により回転可能に支持された軸体駆動用の円筒型の駆動軸である。この駆動軸30の外周にはリング状の外歯歯車31が設けられている。この外歯歯車31は、枠体16a上に設置した液圧モータ等でなる2台の駆動モータ27の出力歯車33と噛合する。従って駆動モータ27を作動させることによって駆動軸30が回転する。
【0023】
枠体16aの下には、軸体26を駆動軸30に固定するためのチャック装置35が設けてある。本実施の形態においては、軸体26として、鋼管杭を用いた例を示しており、この鋼管杭の場合は、最下端のものの下部に掘削具(図示せず)が取付けられる。軸体26としては、この他、円筒形の掘削用バケットを下端に取付けるケリーバや、スクリューオーガや、下端に掘削具を取付けるスピンドルや等を用いることができる。図6に示すように、軸体26には、角形突起であるキー36を設ける。これらのキー36は軸体26の外周の対向する2箇所に設けるものを1対として上下方向に間隔を有して複数対設ける。好ましくは、図9〜図11に示すように、これらのキー36を、軸体26の中間部と上部に設ける。
【0024】
図5、図6において、39は前記駆動軸30の下部に固定する円筒形をなすスリーブである。このスリーブ39の下部には前記駆動軸30に固定するためのフランジ40を有し、このフランジ40にはボルト挿通孔41を有する。図7の側面図に示すように、このボルト挿通孔41にボルト42を挿通して駆動軸30に設けたねじ孔にねじ込むことにより、スリーブ39が駆動軸30に固定される。
【0025】
スリーブ39には、その上下方向の全長にわたり、前記軸体26のキー36を上下に移動可能に嵌合することができる縦溝43を、180度隔たる2箇所に設ける(図5、図6参照)。この2箇所に設けられる縦溝43に対応して、キー36もそれぞれ軸体26の180度周方向に隔てた箇所に設ける。また、縦溝43の途中の部分から周方向に、キー36を移動可能に嵌合することができる横溝44を、キー36の横幅よりやや深い深さに設ける。図4、図5に示すように、軸体26の挿入、引き抜きを可能とするため、駆動軸30の内面にスリーブ39の縦溝43に連続する縦溝30aが形成される。
【0026】
図8は縦溝43と横溝44との交差部に挿入する栓体46の取付け構造を示す底面断面図である。前記スリーブ39には、縦溝43の幅とほぼ等しい間隔を有してガイド板47が固定されている。これらのガイド板47の間に栓体46がスリーブ39の半径方向に摺動可能に嵌合される。
【0027】
図5にこの栓体46の取付け構造が示されている。栓体46の下面には凹部46aを有し、前記ガイド板47に軸49を中心に回動可能に取付けられたくの字形の駆動体50の一端を前記凹部46aに係合させる。51は前記駆動体50の他端を摺動可能に収容して係合させた断面コ字形をなすリングであり、このリング51は回転駆動装置16の枠体16aに複数本の液圧シリンダ等の上下駆動装置52により上下動可能に取付けられる。53は前記スリーブ39のフランジ40に設けたばね取付け部であり、このばね取付け部53に栓体46を縦溝43と横溝44との間の交差部に向けて押圧するばね54を設ける。
【0028】
図5の右側および図8は栓体46を縦溝43と横溝44との交差部に挿入した状態(ロック状態)を示し、図5の左側では栓体46を縦溝43と横溝44との交差部から抜き出した状態(ロック解除状態)を示す。なおこのチャック装置を回転駆動装置16の上部に設ける場合もある。
【0029】
図1において、55は軸体26やエクステンション(最後の杭の地上に出ている部分を地中に埋設させるためのアタッチメント)等を吊り上げるために前記旋回体2上に設置したウインチである。このウインチ55により巻取り繰り出しされるワイヤロープ56は、リーダ7の頂部に設けたシーブ57に掛け回し、フック(図示せず)を垂下している。図2において、59は作業現場における機械の上部の障害物を示す。
【0030】
次にこの装置を用いて回転駆動装置16の駆動軸30に軸体26を挿入する作業について説明する。図9に示すように、軸体26を輸送するトラック等の搬送車60の荷台上には軸体26を移動させやすいようにころやローラあるいはコンベア等の移動手段61を設けておき、軸体26の装着時にはこの軸体26をこの移動手段61に乗せておく。
【0031】
一方、縦旋回装置19の旋回モータ24を作動させて回転駆動装置16を図9に示すように横向きにする。また、駆動スプロケット13を作動させて搬送車60上の軸体26の高さに回転駆動装置16の高さを合わせる。そして、軸体26の中間部のキー36が回転駆動装置16の駆動軸30の縦溝30aに嵌まるように回転駆動装置16に軸体26を挿入し、さらにキー36の位置をスリーブ39の縦溝43まで入れ、横溝44の位置に合わせる。この軸体26の挿入時には、挿入方向の後部(この例では建て込み時の上部)は搬送車60に支持させる。
【0032】
次に、駆動モータ27を正転させてキー36を横溝44内に挿入させる。そして図5の右側に示すように、上下駆動装置52を収縮方向に作動させてリング51を上げ、駆動体50をばね54の力も加勢させることにより回して栓体46を縦溝43と横溝44との交差部に挿入し、キー36の移動を阻み、軸体26を回転駆動装置16に固定する。この時の状態は図10に示すように軸体26の中間部が回転駆動装置16により支持、固定された状態である。
【0033】
続いて図11に示すように縦旋回装置19の旋回モータ24を前記と逆方向に回して軸体26を縦向きにする。このとき、軸体26が最初の軸体であれば、駆動スプロケット13の作動によりリーダ7に沿って回転駆動装置16を下降させると同時に軸体26を回転させて軸体26を地中に建て込む。既設の軸体26が地中に埋設されていればその上に軸体26を載せてボルト等を用いて継ぎ足し、前記と同様に軸体26を建て込む。
【0034】
このようにして軸体26を建て込んだ後、回転駆動装置16がリーダ7の下限位置まで降りると、栓体46による軸体26のロックを解除する。このロック解除状態にするには、ばね54の力に抗して上下駆動装置52を伸長方向に作動させ、栓体46を縦溝43と横溝44との交差部より離脱させる。そして回転駆動装置16を少し逆転させてキー36を縦溝43と横溝44との交差部に位置させる。
【0035】
続いて回転駆動装置16を上昇させ、軸体26の上部のキー36の位置を縦溝30a、43を経て横溝44の位置に合わせる。そして前記のように軸体26を正転させてキー36を横溝44に入れ、栓体46を縦溝43と横溝44の交差部に挿入してロックする。そして前記と同様に建て込みを行なう。回転駆動装置16がリーダ7の下限位置まで降りると、栓体46による軸体26のロックを解除し、回転駆動装置16を引き上げ、新たな軸体26を前記作業により回転駆動装置16に挿入する。
【0036】
スクリューオーガやケリーバのように回収する軸体を用いる場合には、掘削後、引き抜き作業が必要になるが、この場合は引き抜いた軸体26を作業場所において搬送車60の荷台に積み込む。
【0037】
この引き抜きの場合も軸体26の中間部を回転駆動装置16に支持させて固定し、回転駆動装置16と共に縦旋回により軸体26を横向きにする。そして、軸体26の引き抜き方向の前部を搬送車60に支持させた状態で軸体26を回転駆動装置から引き抜く。
【0038】
このように、この基礎機械は、中貫型回転駆動装置16を縦旋回装置19を介して取付けたので、回転駆動装置16を横向きにすることが可能であり、この横向きにした状態で中空の駆動軸30に軸体を挿入し装着することにより、上部に障害物59がある施工現場において、掘削や杭打ちの施工場所から移動する必要がなくなり、軸体26の回転駆動装置16への着脱が能率よく行なえる。
【0039】
また、軸体26を継ぎ足す際に、機械を走行により移動する必要がなく、既設の軸体26に新たな軸体26の芯合わせを行なう必要がない。このため、上部に障害物59がある場合の作業能率を大幅に向上させることができる。
【0040】
本発明を実施する場合、軸体26の上部をチャック装置35によりチャックして回転駆動装置16への挿入、引き抜きを行なうことも可能であるが、本実施の形態で示したように、軸体26の中間部を支持し固定した状態で縦旋回させるようにしたので、軸体26が上方の障害物59や地面に接触することなく、軸体のセットあるいは引き抜きを容易に行なうことができる。
【0041】
また、本実施の形態においては、軸体の挿入時、引き抜き時には、それぞれ軸体26の挿入方向の後部、引き抜き方向の前部を搬送車60に支持させ、縦旋回時には軸体26の中間部を回転駆動装置16に支持させておくため、軸体26の偏荷重による回転駆動装置16等への負担が軽減され、装置の損傷を防止することができる。
【0042】
本発明は、地中に杭を建て込むと同時に生コンクリートを注入しながら混練して杭を施工する杭施工方法あるいは地盤改良方法にも適用することができる。
【0043】
また、本発明において、チャック装置としては上記実施の形態で示したキー36や溝43、44を用いたものではなく、軸体26と駆動軸30との間に楔を挿入する方式のものや、バンドにより締め付けて軸体を駆動軸30に固定する方式のもの等、他の方式のものを用いることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の基礎機械の一実施の形態を示す側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】本実施の形態の縦旋回装置および回転駆動装置の部分断面側面図である。
【図4】本実施の形態の縦旋回装置および回転駆動装置の部分断面平面図である。
【図5】本実施の形態の回転駆動装置およびチャック装置を示す縦断面図である。
【図6】本実施の形態のチャック装置および軸体の斜視図である。
【図7】本実施の形態のチャック装置の一部を示す側面図である。
【図8】本実施の形態のチャック装置の一部を示す底面断面図である。
【図9】本実施の形態において、軸体を回転駆動装置に挿入する前の状態を示す図である。
【図10】本実施の形態において、軸体を回転駆動装置に挿入した状態を示す図である。
【図11】本実施の形態において、軸体を回転駆動装置に挿入した後、起立させた状態を示す図である。
【符号の説明】
【0045】
1:走行体、2:旋回体、3:旋回装置、4:運転室、5:パワーユニット、6、9:アウトリガー、7:リーダ、8:バックステーシリンダ、10:昇降枠、11:ガイドパイプ、12:ガイドギブ、13:駆動スプロケット、14:従動スプロケット、15:ローラーチェーン、16:回転駆動装置、16a:枠体、19:縦旋回装置、20:内輪、20a:内歯歯車、21:軸受、22:外輪、23:旋回体、24:旋回モータ、25:出力歯車、26:軸体、29:軸受、30:駆動軸、30a:縦溝、31:外歯歯車、33:出力歯車、35:チャック装置、36:キー、39:スリーブ、40:フランジ、41:ボルト挿通孔、42:ボルト、43:縦溝、44:横溝、46:栓体、47:ガイド板、49:軸、50:駆動体、51:リング、52:上下駆動装置、53:ばね取付け部、54:ばね、55:ウインチ、56:ワイヤロープ、57:シーブ、59:障害物、60:搬送車、61:移動手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自走式車両に取付けられるリーダと、
前記リーダに沿って昇降可能に取付けられる昇降枠と、
前記昇降枠に取付けられる縦旋回装置と、
前記縦旋回装置の旋回体に取付けられ、内部に掘削または建て込み用の軸体を貫挿して回転駆動する中貫型回転駆動装置とを備えたことを特徴とする基礎機械。
【請求項2】
自走式車両にリーダを取付け、前記リーダに中貫型回転駆動装置を縦旋回可能に取付けておき、
前記回転駆動装置を横向きに旋回させた後、横方向から掘削または建て込み用の軸体を挿入するかあるいは回転駆動装置から引き抜くことを特徴とする軸体の着脱方法。
【請求項3】
請求項2に記載の軸体の着脱方法において、
前記回転駆動装置を横向きに旋回させた後、軸体を挿入する際に、軸体の挿入方向の後部を搬送車に支持させた状態で回転駆動装置に挿入し、軸体の中間部を回転駆動装置に支持し固定した状態で軸体を回転駆動装置と共に縦旋回させて軸体を起立させることを特徴とする軸体の着脱方法。
【請求項4】
請求項2に記載の軸体の着脱方法において、
前記回転駆動装置から軸体を引き抜く際に、軸体の中間部を回転駆動装置に支持させた状態で軸体を回転駆動装置に固定しておき、回転駆動装置と共に軸体を縦旋回させて横向きとし、軸体の引き抜き方向の前部を搬送車に支持させた状態で軸体を回転駆動装置から引き抜くことを特徴とする軸体の着脱方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−291807(P2007−291807A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−123430(P2006−123430)
【出願日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】