説明

報償成分選択を関係付けたゲーム・デバイス

第1及び第2の成分を選択しこれらに基づいて報償を決定するゲーム・デバイスを提供する。ゲームは、賭博ゲーム・デバイス用の主ゲーム又は副ゲームであり、複数の値の表示を含む。表示は、1組の乗数を値の各々と関連付ける。値の1つをランダムにプレーヤに対して発生する。この発生は、発生した値と関連付けられた1組の乗数も指定する。次いで、指定された組から乗数の1つを発生する。指定された値及び乗数は、プレーヤに与えられる報償を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム・デバイスに関し、更に特定すれば、少なくとも2つの成分(コンポーネント)に基づいて、又はこれらから形成される報償を決定するように動作可能であり、複数の第1成分からの1つの第1成分の選択、及び選択された第1成分と関連付けられた複数の第2成分からの1つの第2成分の選択を含むゲーム・デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
ゲーム・デバイスの製造業者は、複数のリールを用いリールが各々複数のシンボルを有するスロット・マシンのような、既知のゲーム・マシンを提供している。これらのゲームでは、プレーヤはリールを活性化即ちスピンして、シンボルの組み合わせを発生させる。発生した組み合わせ、又はその組み合わせの一部が多数の所定の報償生成即ち取得組み合わせの1つと一致した場合、プレーヤは報償を受け取る。報償は、一般に、1つ以上のクレジットであり、プレーヤはこれらを用いて更にゲームをプレーするか、又は金銭に償還することができる。
【0003】
一般に、視覚的に動的なゲーム・デバイスの主ゲーム及び副ゲームは、プレーヤの関心を捕らえ、ゲームに伴う楽しさや興奮を増大させることが多い。更に、多数の成分(コンポーネント)に基づいた報償を有するゲームも普及する傾向にある。例えば、プレーヤが多数の選択を行い、報償を勝ち取る即ち受け入れる多数の好機を有する主ゲーム又は副ゲームは、楽しくしかも興奮するものが多い。このようなゲームの一例が、"Gaming Device Having Separately Changealbe Value And Modifier Bonus Scheme"(別個に変更可能な値及び変更子ボーナス方式を有するゲーム・デバイス)と題する米国特許第6,569,015号に記載されている。このゲームでは、別個の値及び乗数成分をランダムに選択し、組み合わせて、プレーヤに対する報償を形成する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
プレーヤの楽しみ及び興奮を高めるために、ゲーム・デバイス製造業者は、ゲーム・デバイスをできるだけ楽しく、興奮を呼び、魅力的にしようと常に躍起になっている。また、製造業者は、比較的単純で直感的なゲームも提供しようとしている。したがって、プレーヤにとって視覚的に動的であり、直感的で、興奮する、新しく異なる主ゲーム及び副ゲームをゲーム・デバイスに設けることが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ゲーム・デバイス用の主賭博ゲーム又は副ゲームを提供する。ゲーム・デバイスは、複数の第1成分及び複数の第2成分を含む。一実施形態では、第1成分の少なくとも1つ及び第2成分の少なくとも1つを選択して、プレーヤのための報償のような成果を決定する。ゲームは、複数の第1成分からの第1成分の選択を含む。一実施形態では、第1成分の各々は、第2成分の複数との関連付けを含む。第2成分の選択は、選択した第1成分と関連付けられている1又は複数の第2成分からである。尚、一代替実施形態では、第1成分の全てに第2成分が関連つけられている訳ではない。この実施形態では、プレーヤに与えられる成果は、第1成分が第2成分と全く関連付けられていない場合、選択された第1成分のみに基づくことができる。
【0006】
一実施形態では、第2成分の2つ以上が、各々、1つ以上の第2成分を共有するか、又は関連付けられている。一実施形態では、1つ以上の第2成分は、第1成分の各1つのみと関連付けられている。尚、これは、第2成分は第1成分とのみ関連付けることができるが、同じ値又は意味を有する他の第2成分を除外しないことを意味する。本発明による第1及び第2成分の種々の可能な関連付けは、以下に説明する種々の実施形態及び例に基づくことにより、一層明白となるであろう。
【0007】
一実施形態では、本発明は、少なくとも2回の決定を含む。これらの決定は、ランダムであることも、他の適宜の方法で行うこともできる。第1の決定は、1組の可能な値から値(即ち、第1成分)を決定する。これら可能な値の各々には、当該値と関連付けられた可能な変更子(即ち、第2成分)の第2組が関連付けられている。第2の決定は、決定した値即ち第1成分と関連付けられた1組の可能な変更子からの変更子(即ち、第2成分)を決定する。この実施形態では、第2の決定の結果によって、第1の決定によって選択された報償(即ち、第1成分)の変更が生ずる。また、このような実施形態の1つでは、多数の値は、共有変更子及び非共有変更子を有することができる。更に、このような実施形態の1つでは、各値は、異なる値と異なる変更子を共有することができる。尚、第1成分の各々と関連付けられる第2成分の数も変更可能である。
【0008】
一実施形態では、ゲーム・デバイスは、異なる報償成分をプレーヤに表示するように構成されている。ディスプレイは、複数の値の成分、及び空間的関係における当該値の成分の変更子成分との関連付けを示す。更に具体的には、ディスプレイは、1組の変更子の値の成分及び種々の値の成分が共有する変更子成分との関連付けを示す。ディスプレイは、電気機械式でもシミュレーションでも可能である。尚、代わりに、成分を切り換えて、変更子を第1成分とし、値を第2成分とすることが可能である。
【0009】
一実施形態では、複数の値、即ち、第1成分は互いに異なる。一実施形態では、複数の変更子、即ち、第2成分は互いに異なる。本発明では、同じ又は異なる種類の第1及び第2成分を含む、適した第1及び第2成分であればいずれでも採用することができる。
【0010】
一実施形態では、値及び変更子の組を、球状物体即ち球体の周りに表示する。該物体は、電気機械式でもシミュレーションでも可能である。物体を複数の区間に分割する。一実施形態では、1つ置きの区間が乗数値のみを表示する。これら乗数のみの区間の各対の間にある区間は、2つの乗数の間に値を表示する。別の実施形態では、乗数のみを有する2つの隣接区間は、値及び乗数双方を有する区間を分離する。いずれの場合でも、区間は、乗数に囲まれた一連の値を形成する。これによって、第2成分の第1成分の各々との関連付けを定義する。例えば、所与の値に対する乗数の組は、その値を取り囲む乗数を含むことができる。この組を、特定の値に専用又は一意と呼ぶことができる。値の区間が単一の乗数区間のみによって分離されている場合、各乗数のみの区間は、2つの別個の値に対する乗数の2つの一意即ち専用の組の一部を形成する。一実施形態では、重複する組が、一実施形態では球体の周りに配されており、各値が、当該値の左及び右側にある値と、複数の乗数を共有するようにしている。尚、第1及び第2成分の同じ表現ならびにそれらの関連付けは、平面又はその他の適した物体あるいはディスプレイ・デバイス上に表示することもできる。
【0011】
代替実施形態では、値収容区間の各々は、2つ以上の乗数のみの区間によって分離されており、これによって、互いに重複しない組が作られる。更に別の代替実施形態では、値及び乗数を交換し、値が、乗数を取り囲む組を形成するようにする。また、「乗数」という用語は、ここでは、本発明の一実施形態を説明するために用いられるが、乗数は、任意種類の報償変更子あるいは異なる報償又は成果で可能である。即ち、変更子は、値を乗算する必要はなく、代わりに、値に加算したり、それ以外に数学的にその値を用いて演算することができる。
【0012】
報償を形成した後、ゲーム・デバイスは、報償を、主ゲーム又は副ゲームのいずれかの一部としてプレーヤに与える。副ゲームの場合、プレーヤは、報償のために増加した数のクレジットを持って、主ゲームに戻る。
【0013】
このように、本発明は、複数の第1成分、複数の第2成分、ならびに第1成分の少なくとも1つ及び第2成分の少なくとも1つに基づいてプレーヤに与えるようにした報償のような成果を含むゲーム・デバイスを提供し、報償のような成果は、複数の第1成分からの第1成分の選択、及び選択された第1成分と関連付けられている1つ又は複数の第2成分からの第2成分の選択によって決定される。更に別の一実施形態では、第2成分は、選択された第1成分を変更する。決定はランダムでも、あるいはその他の方法で適当に決定することができる。代替実施形態では、第1成分に適当に重み付けすることができ、第1成分及び第2成分に適当に重み付けすることができ、又は第2成分に適当に重み付けすることができる。重み付けは、成分の値と関連付けることができる。このような実施形態の1つでは、成分の値が大きい程、選択される確率は低い。また、本発明では、第1成分が1つ以上の他の成分と1つ以上の成分を共有したり、異なる第1成分と異なる成分を共有したり、そして成分を共有しないことも可能である。
【0014】
また、一実施形態では、本発明は、成果を示す複数の区間を有する回転可能な物体を提供するが、ただし全ての区間を示さなくてもよい。以下で例示しかつ論ずる実施形態では、1つ置きの区間のみを示すことができる(即ち、第1成分を値として有する区間)。また、値及び乗数のような第1及び第2成分は、双方とも、ホイール、リール又はその他の物体の一区間のような、同じ選択した場所、位置、又は区間に依存する可能性がある。
【0015】
したがって、本発明の利点は、賭博ゲーム・デバイス用に、面白く興奮するゲーム・デバイス・ディスプレイを提供することである。
本発明の別の利点は、多数の関係する成分に基づく報償を有するゲームを提供することである。
【0016】
本発明の更に別の利点は、一実施形態では第1成分を変更する、一意に関連付けられた第2成分の組を有する、報償成分を提供することである。
更に、本発明の利点は、電気機械的に又はシミュレーションで実施可能な、ゲーム・デバイス・ディスプレイを提供することである。
【0017】
本発明のその他の特徴及び利点は、以下の本発明の詳細な説明及び図面に記載されており、これらから明白となるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
全体
これより図面を参照すると、本発明のゲーム・デバイスの2つの実施形態が、ゲーム・デバイス10a及びゲーム・デバイス10bとしてそれぞれ、図1A及び図1Bに示されている。ゲーム・デバイス10a及び/又はゲーム・デバイス10bを全体的にここではゲーム・デバイス10と呼ぶ。
【0019】
ゲーム・デバイス10は、一実施形態では、図1A及び図1Bに示すように、支持構造、筐体、又はキャビネットを有し、複数のディスプレイ、入力部、制御部、及び従来のゲーム・マシンのその他の構造を支持する。これは、プレーヤが起立又は着座しながら操作できるように構成されている。ゲーム・デバイスは、床又はスタンド上に配置することもでき、あるいはパブ・スタイル又はテーブル・トップ・ゲーム(図示せず)として構成することもでき、この場合、プレーヤは着座しながら操作できることが好ましい。更に、ゲーム・デバイス10は、図1A及び図1Bに示す設計に例示するように、キャビネット及びディスプレイ構成が変化するように製作することもできる。
【0020】
一実施形態では、図2Aに示すように、ゲーム・デバイスは、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラに基づくプラットフォーム、相応しい集積回路、又は1つ以上の特定用途集積回路(ASIC)のような、少なくとも1つのプロセッサ40を含む。プロセッサは、少なくとも1つのデータ記憶即ちメモリ・デバイス42と通信し、あるいはアクセスし、信号を交換するように動作可能である。一実施形態では、プロセッサ及びメモリ・デバイスは、ゲーム・デバイスのキャビネット内部に位置する。メモリ・デバイスは、ゲーム・デバイスを制御するためにプロセッサが実行可能なプログラム・コード及び命令を格納する。また、メモリ・デバイスは、画像データ、イベント・データ、プレーヤ入力データ、乱数又は疑似乱数発生器、支払い表データ、あるいはゲーム・デバイスのゲームに関するその他の動作データ、情報、及び適用可能なゲーム・ルールも格納する。別の実施形態では、メモリ・デバイスはランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含む。一実施形態では、メモリ・デバイスはリード・オンリ・メモリ(ROM)を含む。更に別の実施形態では、メモリ・デバイスは、フラッシュ・メモリ及び/又はEEPROM(電気的消去可能プログラマブル・リード・オンリ・メモリ)を含む。別の適宜の磁気、光学及び/又は半導体メモリを、本発明のゲーム・デバイスと共に実施することができる。
【0021】
一実施形態では、プログラム・コード及び前述の動作データの一部又は全てを、適したカートリッジ、ディスク又はCD ROMを含むがこれらに限定されない、取り外し可能即ち着脱可能なメモリ・デバイスに格納することができる。プレーヤは、デスクトップ、ラップトップ・パーソナル・コンピュータ、パーソナル・ディジタル・アシスタント(PDA)、又はその他のコンピュータ化したプラットフォームにおいて、このような着脱可能なメモリ・デバイスを用いることができる。プロセッサ及びメモリ・デバイスをここでは纏めて、「コンピュータ」又は「コントローラ」と呼ぶ。
【0022】
一実施形態では、以下で更に詳しく論ずるが、ゲーム・デバイスは、確率データに基づいて報償及び/又はその他のゲーム成果をランダムに発生する。即ち、各報償又はその他のゲーム成果は、確率と関連付けられており、ゲーム・デバイスは、関連する確率に基づいて、プレーヤに与える報償又はその他のゲーム成果を発生する。一実施形態では、ゲーム・デバイスはランダムに又は確率計算に基づいて成果を発生するので、必ずしも、ゲーム・デバイスがプレーヤに任意特定の報償又はその他のゲーム成果を与えるものではない。
【0023】
別の実施形態では、以下で更に詳しく論ずるが、ゲーム・デバイスは、所定の又は有限の報償又はその他のゲーム成果のセット又はプールを採用する。この実施形態では、各報償又はその他のゲーム成果をプレーヤに与えると、ゲーム・デバイスは与えた報償又はその他のゲーム成果を所定のセット又はプールから除去する。一旦セット又はプールから除去されると、その特定の与えられた報償又はその他のゲーム成果を再度プレーヤに与えることはできない。この種の実施形態では、ゲーム・デバイスは、プレー・サイクルの間、授与可能な報償又はその他のゲーム成果の全てをプレーヤに与え、指定量の実際の勝利及び敗北を保証する。
【0024】
一実施形態では、ゲーム・デバイス10は、プロセッサが制御する1つ以上のディスプレイ・デバイスを含む。ディスプレイ・デバイスは、好ましくは、ゲーム・デバイスのキャビネットに接続されているか、又は取り付けられている。図1Aに示す実施形態は、主ゲームを表示する中央ディスプレイ・デバイス12を含む。このディスプレイ・デバイスは、主ゲームに付随する適宜の副ゲームであれば任意のものを表示することができ、更に主又は副ゲームに関する情報も表示することができる。図1Bに示す代替実施形態は、中央ディスプレイ・デバイス12及び上位ディスプレイ・デバイス14を含む。上位ディスプレイ・デバイスは、主ゲーム、主ゲームに付随するあらゆる適した副ゲーム、及び/又は主又は副ゲームに関する情報を表示することができる。図1A及び図1Bに見られるように、一実施形態では、ゲーム・デバイスは、プレーヤの現在のクレジット数、現金、差引残高、又は同等物を表示する、クレジット・ディスプレイ16を含む。一実施形態では、ゲーム・デバイスは、プレーヤの賭けた額を表示する賭け額ディスプレイ18を含む。
【0025】
ディスプレイ・デバイスは、限定ではないが、モニタ、テレビジョン・ディスプレイ、プラズマ・ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)に基づくディスプレイ、あるいはその他の適宜の電子的デバイス又は表示機構を用いることができる。一実施形態では、以下で更に詳しく説明するが、ディスプレイ・デバイスは、タッチ・スクリーン・コントローラが連動するタッチ・スクリーンを含む。ディスプレイ・デバイスは、正方形、長方形、細長長方形のような、適した形状であればいずれでもよい。
【0026】
ゲーム・デバイスのディスプレイ・デバイスは、機械式、仮想又はビデオ・リール及びホイール、動的発光、人、キャラクタ、場所、物及びカードの面、トーナメント広告、プロモーション等のビデオ画像及び画像のような、物体の動きの任意の仮想表現又は展示のような、多数のゲーム又はその他の適した画像、シンボル及び指標を表示するように構成されている。
【0027】
一代替実施形態では、ディスプレイ・デバイス上又はこれによって表示されるシンボル、画像及び指標は、機械的形態でもよい。即ち、ディスプレイ・デバイスは、シンボル、画像及び指標は、少なくとも1つ、好ましくは複数のゲーム又はその他の適した画像、シンボル又は指標を表示するように構成された、1つ以上の機械的回転可能ホイール、リール又はダイスのような、好ましくは1つ以上の機械的な物体を移動させる、適した電気機械的デバイスであれば任意のものを含むことができる。
【0028】
図2Aに示すように、一実施形態では、ゲーム・デバイスは、プロセッサと通信する少なくとも1つの支払い受入部44を含む。図1A及び図1Bに示すように、支払い受入部は、硬貨スロット20、及び支払い、ノート又は紙幣受入部22を含むことができ、プレーヤは、金銭、硬貨又はトークンを挿入することができる。プレーヤは、硬貨スロットに硬貨を入れることができ、あるいは紙幣、チケット又はバウチャを支払い、ノート又は紙幣受入部に入れることができる。他の実施形態では、クレジット・カード、デビット・カード、データ・カード又はクレジット・スリップのリーダ及び承認器のようなデバイスを用いて、支払いを受け入れることもできる。一実施形態では、プレーヤは、ゲーム・デバイスのカード・リーダに識別カードを挿入することができる。一実施形態では、識別カードは、プログラムされたマイクロチップ、又はプレーヤの識別、クレジット合計、及びその他の関連情報をコード化された磁気ストライプを有するスマート・カードである。一実施形態では、金銭は、電子資金転送によってゲーム・デバイスに転送することができる。プレーヤがゲーム・デバイスに金銭を投入すると、プロセッサは、投入された金額を判断し、前述のように、対応する量をクレジット又は他の適したディスプレイ上に表示する。
【0029】
図1A、図1B及び図2Aに見られるように、一実施形態では、ゲーム・デバイスは、少なくとも1つ、好ましくは複数の、プロセッサと通信する入力デバイス46を含む。入力デバイスは、プレーヤがプロセッサによって読み込まれる入力信号を発生することができる適宜のデバイスであれば、任意のものを用いることができる。一実施形態では、ゲーム・デバイスにしかるべき金額を投入した後に操作される入力デバイスは、プル・アーム26又はプレー・ボタン26のようなゲーム活性化デバイスであり、ゲーム・デバイスにおいていずれの主ゲーム又はイベントのシーケンスを開始するために、プレーヤによって用いられる。プレー・ボタンは、ベット1(bet one)ボタン、最大賭ける(max bet)ボタン、賭け繰り返し(repeat the bet)ボタンのような、適宜のプレー起動部であれば任意のものを採用可能である。一実施形態では、しかるべき金銭を投入すると、ゲーム・デバイスは自動的にゲーム・プレーを開始する。別の実施形態では、プレーヤがプレー・ボタンの1つを留めると、ゲーム・デバイスは自動的にゲーム・プレーを起動する。
【0030】
図1A及び図1Bに示すように、一実施形態では、1つの入力デバイスはベット1ボタン28である。プレーヤは、ベット1ボタンを押下することによって、賭けを行う。プレーヤは、プレーヤがベット1ボタン24を押す毎に、1クレジットずつ賭け金を増やすことができる。プレーヤがベット1ボタンを押すと、クレジット・ディスプレイに示されるクレジット数が好ましくは1だけ減少し、賭け金ディスプレイに示すクレジット数が好ましくは1だけ増加する。別の実施形態では、1つの入力デバイスは最大賭けるボタン(図示せず)であり、プレーヤは、ゲーム・デバイスに付随するゲームに許されている最大の賭け額を賭けることができる。
【0031】
一実施形態では、1つの入力ボタンは払戻(cash out)ボタン30であり、プレーヤは、該払戻ボタンを押し、現金の支払い又は残りのクレジット数に対応する数の支払いの他の適した形態で払い戻しを受け取ることができる。一実施形態では、プレーヤが払い戻しを受けるとき、プレーヤは硬貨払戻トレイ32において硬貨を受けることができる。一実施形態では、プレーヤが払い戻しを受けるとき、プレーヤはチケット又はクレジット・スリップのような他の払戻機構を受け取ることができ、これらは会計によって償還可能であり、あるいはプレーヤの電子的記録可能識別カードに繰り入れられる。
【0032】
一実施形態では、前述のように、そして図2Aに見られるように、1つの入力デバイスは、タッチ・スクリーン・コントローラ50と結合されているタッチ・スクリーン48、又はプレーヤにディスプレイ上の画像との双方向処理を可能にする、他の接触感応ディスプレイ・オーバーレイである。タッチ・スクリーン及びタッチ・スクリーン・コントローラは、ビデオ・コントローラ52に接続されている。プレーヤは、判断を行い、しかるべき位置でタッチ・スクリーンに接触することによって、信号をゲーム・デバイスに入力することができる。
【0033】
更に、ゲーム・デバイスは、外部ビデオ源、拡張バス、ゲーム又はその他のディスプレイ、SCSIポートあるいはキー・パッドのような、外部周辺機器とのプロセッサの通信を可能にする複数の通信ポートを含むことができる。
【0034】
一実施形態では、図2Aに示すように、ゲーム・デバイスは、プロセッサと共に機能する1つ以上のサウンド・カード54によって制御される音響発生デバイスを含む。一実施形態では、音響発生デバイスは、少なくとも1つ、好ましくは複数のスピーカ34、あるいは主及び/又は副ゲームあるいは誘惑モードのようなゲーム・デバイスの他のモードのために音楽を演奏するというように、サウンドを発生するその他のサウンド発生ハードウェア及びソフトウェアを含む。一実施形態では、ゲーム・デバイスは、1つ以上のディスプレイ・デバイス上に表示される魅力的なマルチメディア画像と結合されたダイナミック・サウンドを発生して、オーディオ・ビジュアル表現を提示したり、又はフルモーション・ビデオをサウンドと共に表示して、プレーヤをゲーム・デバイスに惹き付ける。休止期間中、ゲーム・デバイスは、一連のオーディオ及び/又はビジュアル誘惑メッセージを表示して、潜在的なプレーヤをゲーム・デバイスに惹き付けることができる。ビデオは、適宜の情報を提供するように、カスタマイズすることもできる。
【0035】
一実施形態では、ゲーム・マシンは、プロセッサと通信する(及びプロセッサによって制御することができる)カメラのような、プレーヤ又はその他のセンサを含むことができ、ゲーム・デバイスを活発に用いているプレーヤの画像、及び/又はゲーム・デバイスの周囲区域の画像を取り込むように選択的に配置されている。一実施形態では、カメラは、静止又は動画(例えば、ビデオ)画像を選択的に取り込むように構成することができ、アナログ、ディジタル、又はその他の適したフォーマットで画像を取り込むように構成することができる。ディスプレイ・デバイスは、カメラが取り込んだ画像を表示し、更にゲームの視覚可能な示威行為を、分割画面又はピクチャ・イン・ピクチャ様式で表示することができる。例えば、カメラは、プレーヤの画像を取り込むことができ、この画像を主及び/又は副ゲームの中に、画像、シンボル又は指標として組み込むことができる。
【0036】
ゲーム・デバイスは、適宜の賭博主ゲーム即ち基本ゲームであれば、任意のものを組み込むことができる。本発明のゲーム・マシン即ちデバイスは、従来のゲーム・マシン即ちデバイスの構造の一部又は全てを含むことができる。主即ち基本ゲームは、適したリール型ゲーム、カード・ゲーム、数値ゲーム、又はプレーヤが行った賭けからゲームの活性化時の確率データに基づいてランダムな成果を生成する電子又は電気機械形態での表現に適したその他の偶然のゲーム(game of chance)であれば、いずれでも備えることができる。即ち、ビデオ・ポーカ・ゲーム、ビデオ・ブラックジャック・ゲーム、ビデオ・キーノ、ビンゴ、あるいはその他のあらゆる適した主即ち基本ゲームのような、異なる主要賭博ゲームを、本発明に組み入れることができる。
【0037】
一実施形態では、図1A及び図1Bに示すように、基本即ち主ゲームは、1つ以上のペイライン36を有するスロット・ゲームとすることができる。ペイラインは、水平、垂直、円形、対角線、傾斜、又はこれらの任意の組み合わせでよい。この実施形態では、ゲーム・デバイスは少なくとも1つ、好ましくは3〜5等の複数のリール38を、機械的回転リールによる電気機械的形態、又はシミュレーションによるリール及びその移動によるビデオ形態のいずれかで表示する。一実施形態では、電気機械式スロット・マシンは、複数の隣接する回転可能なホイールを含み、これらを組み合わせて、適宜形式の電子ディスプレイと動作的に結合することができる。別の実施形態では、リールをビデオ形態とする場合、複数のシミュレーションによるビデオ・リールを、前述のように、1つ以上のディスプレイ・デバイス上に表示する。各リールは、ベル、ハート、果物、数値、文字、バー、又はゲーム・デバイスに関連するテーマに対応することが好ましい、その他の画像等からなる複数の指標を表示する。この実施形態では、ゲーム・デバイスは、主ゲームのリールがスピンを停止したときに、アクティブ・ペイ・ライン上に指定した種類及び/又は構成の指標又はシンボルが現れるか、あるいは、それ以外で当たりの組み合わせ又はパターンが生じた場合に、商品を授与する。
【0038】
一実施形態では、基本即ち主ゲームは、ポーカ・ゲームとすることができ、その場合、ゲーム・デバイスは、プレーヤに従来のビデオ・ポーカのゲームをプレーさせ、最初に5枚のカードを全て表向きにして、52枚のカードの仮想的な積み重ねからカードを配ることができる。カードは、従来のカード・ゲームにおけると同じように配ることができ、あるいは、ゲーム・デバイスの場合、所定数のカードからランダムにカードを選択することもできる。プレーヤが引きたい場合、プレーヤは、関係する保持(hold)ボタンを押下するか、あるいはタッチ・スクリーン上の対応するエリアに触れる等の、1つ以上の入力デバイスを用いることによって、保持するカードを選択する。プレーヤが配る(deal)ボタンを押下した後、ゲーム・デバイスのプロセッサは、表示から不要の即ち破棄するカードを除去し、積み重ね(deck)にある残りのカードから、代わりのカードを配る。これにより、最終的な5枚の持ち札が得られる。ゲーム・デバイスのプロセッサは、最終的な5枚の持ち札を、従来のポーカ持ち札の格付けを利用した支払い表と比較して、勝利の持ち札を判断する。勝利の持ち札に基づいた報償、及び賭けたクレジットがプレーヤに与えられる。
【0039】
別の実施形態では、基本即ち主ゲームは、ビデオ・ポーカの多重(マルチ)持ち札バージョンであってもよい。この実施形態では、プレーヤには少なくとも2組分の持ち札のカードが配られる。このような実施形態の1つでは、配られた持ち札における全てのカードは同じカードである。一実施形態では、カードの各持ち札は、それ自体のカードの積み重ねと関連付けられている。プレーヤは、カードを選択し、主持ち札に保持する。主持ち札に保持されているカードは、カードの他の持ち札においても保持される。残りの保持されないカードは、表示されている各持ち札から取り出し、ランダムに配られるカードと置き換えられる。代わりのカードは、各持ち札毎に独立してランダムに配られるので、代わりのカードは通常、持ち札毎に異なる。次いで、ポーカの持ち札の格付けを持ち札毎に決定し、プレーヤに報償を与える。
【0040】
一実施形態では、基本即ち主ゲームは、キーノ・ゲームとしてもよく、その場合、ゲーム・デバイスは、複数の選択可能な指標又は数値を少なくとも1つのディスプレイ・デバイス上に表示する。この実施形態では、プレーヤは、少なくとも1つの、好ましくは複数の選択可能な指標又は数値を、入力デバイスを用いることによって、又はタッチ・スクリーンを用いることによって選択する。すると、ゲーム・デバイスは、一連の引いた数値を表示し、プレーヤが選択した数値とゲーム・デバイスが引いた数値との間で一致がある場合には、その量を判定する。プレーヤには、判定した一致量に基づいて、報償がある場合には与えられる。
【0041】
一実施形態では、基本即ち主ゲームにおける勝利のクレジットに加えて、ゲーム・デバイスは、ボーナス即ち副ゲームあるいはボーナス又は副ラウンドにおいてクレジットを勝ち取る好機をプレーヤに与えることもできる。ボーナス即ち副ゲームによって、プレーヤは基本即ち主ゲームにおいて商品又は払戻があれば、これに加えて、ボーナス商品又は払戻を得ることができる。一般に、ボーナス即ち副ゲームは、基本即ち主ゲームよりも遥かに高いレベルのプレーヤの興奮を生む。何故なら、これは、基本即ち主ゲームよりも大きな勝利の期待を与え、基本即ち主ゲームよりも魅力的な又は普通でない特徴を伴うからである。
【0042】
一実施形態では、ボーナス即ち副ゲームは、適宜のゲームであれば任意種類のものでよく、基本ゲーム即ち主ゲームと同様でも完全に異なってもよい。一実施形態では、ゲーム・デバイスは、プレーヤが誘起(トリガ)イベント、資格付与条件、又は基本即ち主ゲームにおいて指定された他のゲーム・イベントを達成したときに、プロセッサに自動的にボーナス・ラウンドを開始させるプログラム・コードを含む。一実施形態では、誘起イベント又は資格付与条件は、主ゲームにおいて選択された成果、あるいは、図1A及び図1Bに見られる主要スロット・ゲームの実施形態においてペイラインに沿った3つの隣接するリール上に現れる数値7のような、主ゲームにおけるディスプレイ・デバイス上の1つ以上の指標の特定の配列とすることができる。別の実施形態では、誘起イベント又は資格付与条件は、ある量のゲーム・プレー(ゲーム数、クレジット数、時間量)を超過することによって、ゲーム・プレーの間に指定した数のポイントを稼ぐことによって、又はランダムな報償として、誘起することができる。
【0043】
一実施形態では、プレーヤがボーナス・ゲームの資格を得たならば、プレーヤはその後、基本ゲーム即ち主ゲームに戻りゲームを継続することによって、ボーナス・ゲームへの参加を強化することもできる。つまり、プレーヤが得る、ボーナス・シンボルのようなボーナス資格付与イベント毎に、所与の数のボーナス・ゲーム賭けポイント又はクレジットを「ボーナス・メータ」に蓄積することができる。ボーナス・メータは、最終的なボーナス・ゲームへの参加に向けて、ボーナス賭けクレジット又はエントリを生じるようにプログラムされている。主ゲームにおいて多数のボーナス付与イベントが生じた場合、授与されるボーナス賭けクレジットの数が算術的又は幾何学的に増加するようにしてもよい。一実施形態では、余分なボーナス賭けクレジットをボーナス・ゲーム中に償還し、ボーナス・ゲームのプレーを延ばすこともできる。
【0044】
一実施形態では、ボーナス・ゲームのための別個の参加費用又は購入を採用する必要はない。即ち、プレーヤは、ボーナス・ゲームへのエントリを購入しなくてもよい。プレーヤは、主ゲームのプレーでエントリを勝ち取る即ち獲得しなければならず、これによって、主ゲームをプレーする気にさせる。別の実施形態では、例えば、プレーヤが他の指定された活動を通じてボーナス・ゲームの参加資格を得ることに失敗した場合には、ボーナス即ち副ゲームの参加資格は、プレーヤによる単純な「購入」(buy in)によって得ることもできる。
【0045】
一実施形態では、図2Bに示すように、1つ以上の本発明のゲーム・デバイス10をデータ・ネットワーク又は遠隔通信リンク58に接続し、各ゲーム・デバイスの機能の一部又は全てを、中央サーバ又はコントローラのような、中央位置56において設けることもできる。更に具体的には、各ゲーム・デバイスのプロセッサは、個々のゲーム・デバイスと中央サーバ・コントローラとの間の信号伝達をし易くするように、設計することができる。
【0046】
一実施形態では、プレーヤに与えられるゲームの成果は、中央サーバ・コントローラによって決定され、本発明のゲーム・デバイスにおいてプレーヤに与えられる。この実施形態では、複数のこのようなゲーム・デバイスの各々が中央サーバすなわちコントローラと通信する。プレーヤがゲーム・デバイスの1つでゲーム・プレーを開始したとき、起動されたゲーム・デバイスは、ゲーム成果要求を中央サーバすなわちコントローラに伝達する。
【0047】
一実施形態では、中央サーバすなわちコントローラは、ゲーム成果要求を受信し、確率データに基づいて、主ゲームに対してランダムにゲーム成果を発生する。別の実施形態では、中央サーバすなわちコントローラが、確率データに基づいて、副ゲームに対してゲーム成果をランダムに発生する。別の実施形態では、中央サーバすなわちコントローラが、確率データに基づいて、主ゲーム及び副ゲーム双方に対してゲーム成果をランダムに発生する。この実施形態では、中央サーバすなわちコントローラは、ゲーム・デバイスのプロセッサ及びメモリ・デバイスと同様、プログラム・コード又はその他のデータを格納し利用することができる。
【0048】
代替実施形態では、中央サーバすなわちコントローラは、所定のゲーム成果の1つ以上の所定のプール又はセットを保持している。この実施形態では、中央サーバすなわちコントローラは、ゲーム成果要求を受信し、ゲーム成果のセット又はプールから所定のゲーム成果を独立して選択する。中央サーバすなわちコントローラは、選択したゲーム成果に、使用したことのフラグすなわち印を付ける。一旦ゲーム成果に使用したというフラグを立てた場合、これは、セット又はプールからのそれ以上の選択が禁止され、他の賭けの際に、中央コントローラすなわちサーバによって選択することはできない。与えられるゲーム成果は、主ゲームの成果、副ゲームの成果、主及び副ゲームの成果、又は無料ゲームのような、一連のゲーム成果を含むことができる。
【0049】
中央サーバすなわちコントローラは、発生又は選択したゲーム成果を、起動されているゲーム・デバイスに伝達する。ゲーム・デバイスは、発生又は選択されたゲーム成果を受信し、ゲーム成果をプレーヤに与える。代替実施形態では、スロット・マシンのリール・シンボルの組み合わせ、又はカード・ゲームにおいて配られたカードの持ち札のような、発生又は選択したゲーム成果をどのようにプレーヤに提示又は表示すべきかも、中央サーバすなわちコントローラによって決定され、起動されているゲーム・デバイスに伝達し、プレーヤに提示又は表示される。中央の生成又は制御は、ゲーム・センタ又はその他のエンティティがしかるべき記録を維持し、ゲームを制御し、詐欺や電子的又はその他の誤りを低減及び/又は防止し、勝利損失揮発性(win-loss volatility)を低減又は根絶する等において補助することができる。
【0050】
別の実施形態では、本発明の1つ以上のゲーム・デバイスは、監視の目的のためにのみ中央サーバ又はコントローラと通信する。即ち、各個々のゲーム・デバイスはランダムに、プレーヤに与えるゲーム成果を発生し、中央サーバすなわちコントローラは、複数のゲーム・デバイス上で行われている活動及びイベントを監視する。一実施形態では、ゲーム・ネットワークは、中央サーバすなわちコントローラに動作可能に結合されているリアル・タイム又はオンライン会計及びゲーム情報システムを含む。この実施形態の会計及びゲーム情報システムは、プレーヤの特徴を格納するプレーヤ・データベース、プレーヤを追跡するプレーヤ追跡モジュール、及び自動カジノ・トランザクションを行うクレジット・システムを含む。
【0051】
本発明の複数のゲーム・デバイスを、データ・ネットワークに結合することができる。一実施形態では、データ・ネットワークはローカル・エリア・ネットワーク(LAN)であり、例えば、ゲーム・センタ又はゲーム・センタの一部におけるように、1つ以上のゲーム・デバイスは互いに、そしてオンサイト中央サーバに実質的に近接している。別の実施形態では、データ・ネットワークは、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)であり、1つ以上のゲーム・デバイスは、少なくとも1つのオフサイト中央サーバすなわちコントローラと通信する。この実施形態では、複数のゲーム・デバイスが、ゲーム・センタの異なる部分に、又はオフサイト中央サーバ・コントローラの異なるゲーム・センタ内に配置することができる。このように、WANは、都市又は州のような、同じ地理的区域内にあるゲーム・センタ内に配置されたオフサイト中央サーバすなわちコントローラ、オフサイト・ゲーム・デバイスを含む。本発明のWANゲーム・システムは、実質的に前述のLANゲーム・システムと同一であってもよいが、各システムのゲーム・デバイスの数は、互いに対して変えることができる。
【0052】
別の実施形態では、データ・ネットワークはインターネット又はイントラネットである。この実施形態では、ゲーム・デバイスの動作は、少なくとも1つのインターネット・ブラウザによって、ゲーム・デバイス上で見ることができる。この実施形態では、ゲーム・デバイスの動作及びクレジットの蓄積は、従来の電話又はその他のデータ伝送線、ディジタル信号線(DSL)、T−1線、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ワイヤレス・ゲートウェイ、又はその他の適宜の接続を介した中央サーバすなわちコントローラ(インターネット/イントラネット・サーバ又はウェブサーバ)への接続のみで、行うことができる。この実施形態では、プレーヤは、インターネット接続及びコンピュータ、又はその他のインターネット設備が使用可能であれば、任意の場所から、インターネット・ゲーム・ページにアクセスすることができる。近年におけるコンピュータの数ならびにインターネット接続数の拡大及び高速化により、増々増加しつつある遠隔サイトからプレーヤがプレーする機会が増加している。尚、ディジタル・ワイヤレス通信の帯域幅拡大によって、特にこのような通信が暗号化される場合に、このような技術が本発明による通信の一部又は全部に適したものとなることができる。データ伝送速度が高い程、表示及びプレーヤとの双方向処理の洗練性及び応答を高めるために有用である。
【0053】
別の実施形態では、1又は複数箇所のゲーム・サイトにおける複数のゲーム・デバイスをネットワーク状にして、当技術分野では公知のプログレッシブ構成(progressive configuration)で中央サーバに接続することができる。この場合、基本ゲーム即ち主ゲームを起動する各賭けの一部を、ボーナス即ち副イベントの報償に割り当てることができる。一実施形態では、ホスト・サイトのコンピュータを、種々の互いに離れたゲーム・サイトにおける複数の中央サーバに結合して、多重サイト・リンク・プログレッシブ自動ゲーム・システムを設ける。一実施形態では、ホスト・サイトのコンピュータが、例えば、1つの都市又は1つの州内にある異なる都市にある異なる場所を含む、異なる地理的場所にある多数の建物全体に分散されているゲーム・デバイスを担当する。
【0054】
一実施形態では、ホスト・サイトのコンピュータは、システムの動作及び制御全体のために維持される。この実施形態では、ホスト・サイトのコンピュータは、プログレッシブ・ゲーム・システム全体を監視し、全てのプログレッシブ・ジャックポットを計算するマスタである。全ての関与するゲーム・サイトは、ホスト・サイトのコンピュータに報告を行い、ここから情報を受信する。各中央サーバ・コンピュータは、ゲーム・デバイスのハードウェア及びソフトウェアとホスト・サイトのコンピュータとの間の全てのデータ通信を担当する。
【0055】
第1及び第2成分(コンポーネント)
これより図1A、図1B、及び図3を参照すると、本発明の賭博ゲーム・デバイスと共に用いられるディスプレイ14の一実施形態が示されている。一実施形態におけるディスプレイ・デバイス14は、図示のような電気機械式の球体を含み、したがって三次元で動作する。ここに開示した実施形態のいずれもが、代わりに他の適した機械的デバイスを用いて、又はビデオ・モニタ12のようなディスプレイ・デバイス上で仮想的に実施することができる。図示の実施形態では、ディスプレイ・デバイス14は、複数の区間、楔又はスライス74、76、78、80、82、84、86及び88を含む。これらの区間は、スライスを分割するビア・ライン(via line)又はバー、異なる色、照明対非照明の異なるパターン、及びこれらの任意の組み合わせというような、多数の適した方法のいずれでも、視覚的に区別することができる。
【0056】
区間74、78、82及び86は、各々、値92のような第1成分(component)と、乗数94のような1対の第2成分を表示する。図示のように、一実施形態では、区間の各々は、2つの乗数94の間の値92を表示する。本発明によれば、代わりの配列ならびに乗数94及び値92の量も用いることができる。区間76、80、84及び88は、各々、乗数96のような、複数の第2成分を表示する。図示の実施形態では、各区間は、3つの乗数96を表示するが、任意の適宜の個数でよい。先に論じたように、「乗数」という用語をここでは便宜上用いる。「乗数」という用語は、明示的に、加算、乗算と組み合わせた加算、又は値と乗数との間のその他のあらゆる所望の数学演算というような、あらゆる種類の数学演算子即ち変更子をも含むものとする。
【0057】
図3は、乗数94のような2つの第2成分及び乗数96のような6つの第2成分で囲まれた、値92のような第1成分を表示する、代わりの区間を有する連続ディスプレイを示す。乗数94は、1つの特定の値92に一意、これに専用、又はこれにのみ関連付けられている。乗数96は、2つの値92に関係する、即ち、関連付けられている。
【0058】
ディスプレイ14の値92ならびに乗数94及び96の構成により、各々1組の乗数96及び96によって囲まれている複数の中央値92を有する配列が得られる。これらの組の乗数の1つは、図3では太い実線98で強調されている。乗数組は、×11及び×5の乗数94を含む。乗数組は、×4、×17、×2、×11、×8、×19の乗数と、見えないが区間84の下の部分に位置する1つの乗数を含む。この第2成分の組は、40の値92と関連付けられている、又はこれに専用となっている。しかしながら、この組の第2成分において、変更子94のみが40の値92に専用となっている。即ち、×2、×17及び×4の乗数96は、他の専用の第2成分の組、即ち、10の値92に対する乗数の一部でもある。同様に、×8、×19の乗数96及び隠れている乗数は、区間82の値92に対する乗数の専用組の一部である。このように、表示14における乗数組は、値92の1つに専用であるが、組内の乗数は、その値に対する位置に応じて、専用であってもなくてもよい。
【0059】
言い換えると、この図示の実施形態では、92における値である第1成分の各々には、関連する1組の第2成分すなわち乗数94及び96を有する。乗数94は別の値と共有されておらず、乗数96は各々、他の値と共有されている(即ち、値の左及び右側の値)。
【0060】
多数の代替実施形態が、ディスプレイ・デバイスには可能である。一代替実施形態では、第1成分即ち値及び第2成分即ち乗数の行を逆にし、1組の値で1つの乗数を囲む。別の代替実施形態では、区間は、異なる量の値及び/又は乗数を含む。例えば、区間86は、複数の値92を含むことができる。区間88は、4つ以上又は2つ以下の乗数を含むことができる。更に別の実施形態では、数値成分以外の、異なる適宜種類の報償又は成果成分が表示される。例えば、食べ物、又はその他の種類の非金銭商品を表示することもできる。
【0061】
更に別の代替実施形態では、ディスプレイ・デバイス14は、傾斜軸又はほぼ水平な軸のような、垂直でない軸を中心にスピンするように動作可能である。また、本発明は、各値92あるいは乗数94又は96毎の球というような、多数のディスプレイ・デバイスも想定しており、各球は1組の乗数、1組の値、又は1組の乗数及び値を表示する。
【0062】
これより図4を参照すると、代わりのディスプレイ・デバイス114が示されている。ディスプレイ・デバイス114は、前述のように、電気機械式又はシミュレーションの形態である。図3のディスプレイ14について先に述べた代替実施形態の各々は、図4のディスプレイにも適用可能であり、ここで引用したことにより、その説明にも組み込まれるものとする。ディスプレイ114は、図3のディスプレイの配列に対して余分な乗数のみの区間即ちセグメント、及び全体的な追加区間(即ち、9対8)を含む。
【0063】
ディスプレイ114は、セグメント174、176、178、180、182、184、186、188及び190を含む。ディスプレイ114のディスプレイ14との主な相違は、値92を含む各セグメントが、乗数94を有する2つのセグメントだけ、値92を収容する次に隣接するセグメントから分離していることである。また、値92は、当該値92と同じセグメント内に位置する乗数94によって囲まれている。したがって、ディスプレイ114は、図3において先に論じたような、共有する乗数96を含まない。
【0064】
太線98は、各々値92と関連付けられている3つの別個の乗数組を強調し分離する。別個の乗数組も、図4のディスプレイ114においても、互いに対して排他的又は一意である。即ち、いずれの組からの乗数も、他のいずれの組と共有されていない。
【0065】
ディスプレイ14及び114は、内部又は外部光、あるいはビデオ・ディスプレイ、あるいは各組からの乗数の1つを順次指定する他の何らかの方法を含む。動作において、球状ディスプレイ14又は114は、値92の1つが、例えば、図1Bに見られるような、ディスプレイの上及び/又は下に配された矢印92によって示されるまでスピンする。
【0066】
ディスプレイ・デバイス14及び114は、適宜の材料で作ることができる。球状ディスプレイ14及び114は、一実施形態では、各区間が開始し終了する、上及び下極端の少なくとも一方を貫通するシャフト(図示せず)を含む。このシャフトは、ステッパ・モータ、又はディスプレイ・デバイス14及び114のスピンの加速度、速度、回転距離、及び方法を制御する他の種類の運動生成デバイスによって制御される。ディスプレイ・デバイスがシミュレーションの場合、前述の機器は不要となる。
【0067】
一実施形態では、プレーヤの成果は、ディスプレイ・デバイス14及び114のスピンの前又は間に決定し、その場合、ディスプレイ・デバイスは回転を停止して、値92の内ランダムに又はそれ以外の方法で予め決められた1つを示す。ディスプレイ・デバイスのスピン動作は、ゲーム毎又はゲーム・プレー毎に変化し、多数の方向変化、多数の速度等を含む、運動特性を含むことができる。
【0068】
一旦ディスプレイ・デバイス14及び114が回転を止めると、ディスプレイ・デバイスの乗数94及び96、ならびにディスプレイ114の乗数94が、1つ又は複数の乗数が最終的に示されてプレーヤに与えられるまで、順次又は一括して照明されるか、それ以外の方法で強調される。好適な一実施形態では、単一の乗数のみが強調されたままとなり、したがって示されている。そして、プレーヤの総報償は、乗数と値の乗算となる。代替実施形態では、多数の値92を強調し、プレーヤに与える。
【0069】
これより図5を参照すると、方法100が、本発明の球14及び114に可能な1つの動作シーケンスを示す。楕円102で示すように、シーケンスを開始すると、ゲーム・デバイス10は、ブロック104で示すように、電気機械又はシミュレーション・フォーマットのいずれかで、値及び乗数組の少なくとも一部を表示する。次に、ブロック106で示すように、値の1つと、したがって乗数組の1つが、ランダムに又はそれ以外の方法でというように発生する。即ち、ディスプレイ14又は114のどちらが実施されるかには関係なく、特定の値92の選択によって自動的に、選択された値と関連付けられた1組の乗数が指定される。ディスプレイ・デバイス14では、これらの乗数の一部は、異なる値に関連付けられた組にも属する。
【0070】
次に、その値と関連付けられた乗数の組からランダムに又はそれ以外の方法で、乗数の1つが発生する。先に論じたように、この発生は、乗数の実際の表示よりもかなり前に行ってもよい。ブロック108において用いたような「発生する」は、プレーヤが見た場合の乗数の明らかな発生を含む。
【0071】
次いで、発生した値及び乗数から、報償を形成する。先に論じたように、値及び乗数の構成量を乗算、加算、又は複数の種々の数学演算子によって互いに組み合わせることができる。ゲーム・デバイスは、形成された報償をプレーヤに与える。一実施形態では、報償は、ゲーム・デバイスのある数のクレジットである。別の実施形態では、報償自体が変更子であり、プレーヤの賭け金(wager)、プレーヤの賭け金(bet)、プレーヤのペイライン毎の賭け金等のような、プレーヤが保持しているクレジット数を変更する。更にまた、報償は、賞金プールからのある数の選択、累進メータの増分、ある数の無料スピン、ある数の無料ゲーム、及びそのあらゆる組み合わせとすることもできる。報償をプレーヤに与えた後、楕円116で示すように、シーケンスは終了する。報償又は成果は、プレーヤに与えるのに適した報償又は成果であればいずれでも可能である。球体をボーナス・ゲームで用いる場合、プレーヤは、先に論じた基本ゲームの1つの基本ゲーム・プレーに戻る。
【0072】
尚、本発明は、空間的に関係付けられ、そして関連付けられて報償を形成する第1及び第2成分を選択することによって表示される報償を与えるものである。本発明は、更に、「同じ空間配列」内に位置する報償の異なる成分を示す方法も想定しており、空間配列が、第2成分の第1成分に対する関係を決定する。
【0073】
ここに記載した現時点における好適な実施形態に対する種々の変更や修正は、当業者には明白であることは言うまでもない。このような変更や修正は、本発明の技術的思想及び範囲から逸脱することなく、そしてその意図する利点を損なうことなく可能である。したがって、このような変更や修正は、添付した特許請求の範囲によって包含されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1A】本発明のゲーム・デバイスのスロット・マシンの実施形態の種々の実施形態の前方斜視図である。
【図1B】本発明のゲーム・デバイスのスロット・マシンの実施形態の種々の実施形態の前方斜視図である。
【図2A】本発明のゲーム・デバイスの一実施形態の電子構成の模式ブロック図である。
【図2B】デバイスが中央コントローラにネットワーク状に接続されている、本発明のゲームを用いた種々のゲーム・デバイスの模式ブロック図である。
【図3】ゲーム・デバイスの筐体から取り出した、本発明の報償ディスプレイの一実施形態の斜視図である。
【図4】ゲーム・デバイスの筐体から取り出した、本発明の報償ディスプレイの別の実施形態の斜視図である。
【図5】本発明の報償ディスプレイを用いたゲームに可能な一連のイベントを示すフロー図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム・デバイスであって、
プレーヤの賭けによって動作可能なゲームと、
複数の第1成分と、
複数組の第2成分であって、各組が前記第1成分の1つと関連付けられており、前記第1成分の各々が関連付けられた第2成分の1組を含む、複数組の第2成分組と、
プレーヤに提供される報償であって、(a)前記複数の第1成分から生成された前記第1成分の1つと、(b)前記生成された第1成分と関連付けられた前記第2成分の組から生成された前記第2成分の1つとに基づいて、プレーヤに与えられる報償と
を備えていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項2】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、少なくとも2組の第2成分が、少なくとも1つの第2成分を共有することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項3】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、前記第2成分の組の各々は、少なくとも1つの他の第2成分の組と、少なくとも1つの第2成分を共有することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項4】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、前記第2成分の組の内の第1の組が、第2成分の第2の組と前記第2成分の内の第1の成分を共有し、前記第2成分の第3の組と、前記第2成分の第2の成分を共有することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項5】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、前記第2成分の組の少なくとも1組は、他の第2成分の組との共有しない、少なくとも1つの第2成分を含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項6】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、前記第1成分は値であり、前記第2成分は乗数であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項7】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、前記第1成分は乗数であり、前記第2成分は値であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項8】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、前記報償は、前記複数の第1成分からランダムに生成された第1成分から形成されることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項9】
請求項8記載のゲーム・デバイスにおいて、前記報償は、前記ランダムに生成された第1成分と関連付けられた前記第2成分の組からランダムに生成された第2成分から形成されることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項10】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、前記報償は、前記生成された第1成分と関連付けられた前記第2成分の組からランダムに生成された第2成分から形成されることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項11】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、前記報償は、前記生成された第1成分を変更する前記生成された第2成分から形成されることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項12】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、該デバイスは、前記第2成分の組の前記第1成分との関連付けを表示するように構成されたディスプレイ・デバイスを含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項13】
請求項12記載のゲーム・デバイスにおいて、前記ディスプレイ・デバイスは、機械的な実質的に球状の物体を含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項14】
請求項1記載のゲーム・デバイスにおいて、該デバイスは、データ・ネットワーク又はコンピュータ記憶装置によって制御されることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項15】
請求項14記載のゲーム・デバイスにおいて、前記データ・ネットワークはインターネットを含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項16】
ゲーム・デバイスであって、
プレーヤの賭けによって動作可能なゲームと、
複数の第1成分と、
複数組の第2成分であって、第2成分の各組が前記第1成分の1つと関連付けられており、前記第1成分の各々が関連する第2成分の組を含み、前記第2成分の組の少なくとも1組が、少なくとも1つの別の第2成分の組と少なくとも1つの第2成分を共有し、前記第2成分の組の少なくとも1組は、他の第2成分の組と共有しない少なくとも1つの第2成分を含む、複数組の第2成分と、
プレーヤに提供される報償であって、(a)前記複数の第1成分から生成された前記第1成分の1つと、(b)前記生成された第1成分と関連付けられた前記第2成分の組から生成された前記第2成分の1つとに基づいて、プレーヤに与えられるようにした報償と
を備えていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項17】
請求項16記載のゲーム・デバイスにおいて、前記第2成分の各組は、少なくとも1つの他の第2成分の組と、少なくとも1つの第2成分を共有することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項18】
請求項16記載のゲーム・デバイスにおいて、前記第2成分の組の内の第1の組が、第2成分の第2の組と前記第2成分の内の第1の成分を共有し、前記第2成分の第3の組と、前記第2成分の第2の成分を共有することを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項19】
請求項16記載のゲーム・デバイスにおいて、前記第1成分は値であり、前記第2成分は乗数であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項20】
請求項16記載のゲーム・デバイスにおいて、前記第1成分は乗数であり、前記第2成分は値であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項21】
請求項16記載のゲーム・デバイスにおいて、前記報償は、前記複数の第1成分からランダムに生成された第1成分から形成されることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項22】
請求項21記載のゲーム・デバイスにおいて、前記報償は、前記ランダムに生成された第1成分と関連付けられた前記第2成分の組からランダムに生成された第2成分から形成されることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項23】
請求項16記載のゲーム・デバイスにおいて、前記報償は、前記生成された第1成分と関連付けられた前記第2成分の組からランダムに生成された第2成分から形成されることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項24】
請求項16記載のゲーム・デバイスにおいて、前記報償は、前記生成された第1成分を変更する前記生成された第2成分から形成されることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項25】
請求項16記載のゲーム・デバイスにおいて、該デバイスは、前記第2成分の組の前記第1成分との関連付けを表示するように構成されたディスプレイ・デバイスを含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項26】
請求項16記載のゲーム・デバイスにおいて、該デバイスは、データ・ネットワーク又はコンピュータ記憶装置によって制御されることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項27】
請求項26記載のゲーム・デバイスにおいて、前記データ・ネットワークはインターネットを含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項28】
ゲーム・デバイスであって、
プレーヤの賭けによって動作可能なゲームと、
複数の第1成分と、
複数の第2成分と、
前記第1成分の少なくとも1つと前記第2成分の少なくとも1つとに基づいて、プレーヤに与えるようにした報償であって、前記少なくとも1つの第1成分を前記複数の第1成分から選択し、前記少なくとも1つの第2成分を、前記選択された第1成分と関連付けられた1又は複数の第2成分から選択し、前記選択され第1成分を前記第2成分により変更して形成される報償と
を備えていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項29】
請求項28記載のゲーム・デバイスにおいて、前記第2成分の1つは、前記第1成分の2つと関連付けられていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項30】
請求項28記載のゲーム・デバイスにおいて、前記第2成分の少なくとも1つは、前記第2成分の1つのみと関連付けられていることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項31】
請求項28記載のゲーム・デバイスにおいて、前記第1成分は値であり、前記第2成分は乗数であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項32】
請求項28記載のゲーム・デバイスにおいて、前記第1成分は乗数であり、前記第2成分は値であることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項33】
請求項28記載のゲーム・デバイスにおいて、前記報償は、前記複数の第1成分からランダムに生成された第1成分から形成されることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項34】
請求項33記載のゲーム・デバイスにおいて、前記報償は、前記ランダムに生成された第1成分と関連付けられた前記第2成分組からランダムに生成された第2成分から形成されることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項35】
請求項28記載のゲーム・デバイスにおいて、前記報償は、前記生成された第1成分と関連付けられた前記第2成分組からランダムに生成された第2成分から形成されることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項36】
請求項28記載のゲーム・デバイスにおいて、該デバイスは、前記第2成分の組の前記第1成分との関連付けを表示するように構成されたディスプレイ・デバイスを含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項37】
請求項28記載のゲーム・デバイスにおいて、該デバイスは、データ・ネットワーク又はコンピュータ記憶装置によって制御されることを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項38】
請求項37記載のゲーム・デバイスにおいて、前記データ・ネットワークはインターネットを含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項39】
プレーヤの賭けによって動作可能なゲームを有するゲーム・デバイスの動作方法であって、
複数の第1成分を表示するステップと、
複数組の第2成分を表示するステップであって、各組が前記第1成分の1つと関連付けられており、前記第1成分の各々が関連付けられた第2成分の1組を含む、ステップと、
前記複数の第1成分から1つの第1成分を生成するステップと、
前記生成された第1成分と関連付けられた前記第2成分の組から前記第2成分の1つを生成するステップと、
前記生成された第1成分と生成された第2成分とに基づいて、報償を決定するステップと、
前記報償をプレーヤに与えるステップと
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項40】
請求項39記載の方法において、少なくとも2組の第2成分が少なくとも1つの第2成分を共有することを特徴とする方法。
【請求項41】
請求項39記載の方法において、前記第2成分の各組は、少なくとも1つの他の第2成分の組と、少なくとも1つの第2成分を共有することを特徴とする方法。
【請求項42】
請求項39記載の方法において、前記第2成分の複数組の内の第1の組が、第2成分の第2の組と前記第2成分の内の第1の成分を共有し、前記第2成分の第3の組と前記第2成分の第2の成分を共有することを特徴とする方法。
【請求項43】
請求項39記載の方法において、前記第2成分の組の少なくとも1つは、他の第2成分の組との共有しない少なくとも1つの第2成分を含むことを特徴とする方法。
【請求項44】
請求項39記載の方法において、前記第1成分は値であり、前記第2成分は乗数であることを特徴とする方法。
【請求項45】
請求項39記載の方法において、前記第1成分は乗数であり、前記第2成分は値であることを特徴とする方法。
【請求項46】
請求項39記載の方法において、該方法は、前記複数の第1成分からランダムに第1成分を生成するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項47】
請求項46記載の方法において、該方法は、前記ランダムに生成された第1成分と関連付けられた前記第2成分の組からランダムに第2成分を生成するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項48】
請求項39記載の方法において、該方法は、前記生成された第1成分と関連付けられた前記第2成分の組からランダムに第2成分を生成するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項49】
請求項39記載の方法において、前記報償を形成するステップは、前記生成された第1成分を変更する前記生成された第2成分を用いて前記報償を形成することを含むことを特徴とする方法。
【請求項50】
請求項39記載の方法において、該方法は、前記第2成分の複数の組の前記第1成分との関連付けを表示するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項51】
請求項31記載の方法において、該方法は、データ・ネットワーク又はコンピュータ記憶装置によって制御されることを特徴とする方法。
【請求項52】
請求項51記載の方法において、前記データ・ネットワークはインターネットを含むことを特徴とする方法。
【請求項53】
プレーヤの賭けによって動作可能なゲームを有するゲーム・デバイスの動作方法であって、
複数の第1成分を表示するステップと、
複数組の第2成分を表示するステップであって、第2成分の各組が前記第1成分の1つと関連付けられており、前記第1成分の各々が関連する第2成分の組を含み、前記第2成分の組の少なくとも1組が、少なくとも1つの別の組の第2成分と少なくとも1つの第2成分を共有し、前記第2成分の組の少なくとも1組は、他の組の第2成分と共有しない少なくとも1つの第2成分を含んでいる、ステップと、
前記複数の第1成分から前記第1成分の1つを発生するステップと、
前記発生された第1成分と関連付けられた前記第2成分の組から前記第2成分の1つを発生するステップと、
前記発生された第1成分と前記発生された第2成分とに基づいて、報償を決定するステップと、
前記報償をプレーヤに与えるステップと
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項54】
請求項53記載の方法において、前記第2成分の各組は、少なくとも1つの他の組の第2成分と、少なくとも1つの第2成分を共有することを特徴とする方法。
【請求項55】
請求項53記載の方法において、前記第2成分の複数組の内の第1の組が、第2成分の第2の組と前記第2成分の内の第1の成分を共有し、前記第2成分の第3の組と、前記第2成分の第2の成分を共有することを特徴とする方法。
【請求項56】
請求項53記載の方法において、前記第1成分は値であり、前記第2成分は乗数であることを特徴とする方法。
【請求項57】
請求項53記載の方法において、前記第1成分は乗数であり、前記第2成分は値であることを特徴とする方法。
【請求項58】
請求項53記載の方法において、該方法は、前記複数の第1成分からランダムに前記第1成分を発生するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項59】
請求項58記載の方法において、該方法は、前記ランダムに発生された第1成分と関連付けられた前記第2成分の組からランダムに前記第2成分を発生するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項60】
請求項53記載の方法において、該方法は、前記発生された第1成分と関連付けられた前記第2成分組からランダムに第2成分を発生するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項61】
請求項53記載の方法において、該方法は、前記発生された第1成分を変更する前記発生された第2成分を用いることによって前記報償を形成するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項62】
請求項53記載の方法において、該方法は、前記第2成分の組の前記第1成分ならびに前記共有及び非共有の第2成分との関連付けを表示するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項63】
請求項53記載の方法において、該方法は、データ・ネットワーク又はコンピュータ記憶装置によって制御されることを特徴とする方法。
【請求項64】
請求項64記載の方法において、前記データ・ネットワークはインターネットを含むことを特徴とする方法。
【請求項65】
プレーヤの賭けの際に動作可能なゲームを有するゲーム・デバイスの動作方法であって、
複数の第1成分を表示するステップと、
複数組の第2成分を表示するステップと、
前記第1成分を前記複数の第1成分から選択するステップと、
前記第2成分を、前記選択した第1成分と関連付けられた1つ又は複数の第2成分から選択するステップと、
前記選択された第1成分と前記選択された第2成分とに基づいて、報償を形成するステップと、
前記報償をプレーヤに与えるステップと
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項66】
請求項65記載方法において、前記第2成分の1つは、前記第1成分の2つと関連付けられていることを特徴とする方法。
【請求項67】
請求項65記載方法において、前記第2成分の少なくとも1つは、前記第2成分の1つのみと関連付けられていることを特徴とする方法。
【請求項68】
請求項65記載方法において、前記第1成分は値であり、前記第2成分は乗数であることを特徴とする方法。
【請求項69】
請求項65記載方法において、前記第1成分は乗数であり、前記第2成分は値であることを特徴とする方法。
【請求項70】
請求項65記載方法において、該方法は、前記複数の第1成分からランダムに第1成分を選択するステップを含むことを特徴とするゲーム・デバイス。
【請求項71】
請求項70記載方法において、該方法は、前記ランダムに発生された第1成分と関連付けられた前記第2成分組からランダムに第2成分を選択するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項72】
請求項65記載方法において、前記発生された第1成分と関連付けられた前記第2成分の組からランダムに第2成分を選択するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項73】
請求項65記載方法において、該方法は、前記第2成分の複数の組の前記第1成分との関連付けを表示するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項74】
請求項65記載方法において、該方法は、データ・ネットワーク又はコンピュータ記憶装置によって制御されることを特徴とする方法。
【請求項75】
請求項74記載方法において、前記データ・ネットワークはインターネットを含むことを特徴とする方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−502656(P2007−502656A)
【公表日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523890(P2006−523890)
【出願日】平成16年8月6日(2004.8.6)
【国際出願番号】PCT/US2004/025393
【国際公開番号】WO2005/020160
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(592123897)アイジーティー (44)
【Fターム(参考)】