説明

塗布材押出容器

【課題】ラチェット歯の個数を必要以上に増やさず製造コストを高めること無く、1回のクリック感での塗布材の出現量を少なくし出し過ぎを防止する。
【解決手段】一方のクリック歯を例えば従来のように円周等分割の複数箇所に設けるのに対して、他方のクリック歯6rを円周非等分の複数箇所に設け、ラチェット歯6rの個数を必要以上に増やすこと無く、容器前部と容器後部の相対回転による一回転当たりのクリック回数を、円周等分割の複数箇所より多いクリック回数とし、1回のクリック感での塗布材の出現量を少なくする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布材を押し出して使用するための塗布材押出容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、本体筒(容器前部)と、この本体筒の後端部に相対回転可能に連結され、その内周面に軸線方向に延びる回り止めを備える操作筒(容器後部)と、本体筒内に同期回転可能に係合されその内周面に雌螺子が形成されると共にその後端面にラチェット歯を備える第一の筒状体と、この第一の筒状体と操作筒の回り止めとの間に配置されその先端面に第一の筒状体のラチェット歯と噛合するラチェット歯を備え操作筒に同期回転可能に係合される第二の筒状体と、この第二の筒状体と操作筒の回り止めとの間に配置されラチェット歯同士が噛合するように第二の筒状体を第一の筒状体に向かって付勢する圧縮コイルバネと、第一、第二の筒状体、圧縮コイルバネを貫くように操作筒及び本体筒内に収容され、第一の筒状体の雌螺子に螺合する雄螺子及び操作筒の回り止めと係合する回り止めが、その外周面に軸線方向に延びるように形成された移動体と、を具備し、使用者による本体筒と操作筒との相対回転により、ラチェット歯同士の噛合によるクリック感を生じながら、移動体が先端側に順次繰り出され、液状化粧料を始めとした液状充填物が出現し使用状態とされる移動体繰出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような装置にあっては、使用者はクリック感を感じながら相対回転を行い、液状充填物を多く出したい場合には、多数回のクリック感を受けるように相対回転を行い、液状充填物を少なく出したい場合には、少数回のクリック感を受けるように相対回転を行う。
【特許文献1】特開2000−262324号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ここで、上記装置にあっては、1回のクリック感での液状充填物の吐出量(出現量)をさらに少なくし液状充填物を出し過ぎないようにしたいという要望がある。このような要望を実現するには、ラチェット歯の個数を多くし、本体筒と操作筒の相対回転による1回転当たりのクリック回数を多くすれば良いが、このようにラチェット歯の個数を多くすると、ラチェット歯を成型するための金型の加工時間が長くなると共に、成型時の冷却時間が長くなって成型時間が長くなり、従って、製造コストが高くなる。
【0004】
特に、1回のクリック感での液状充填物の吐出量を例えば従来の半分以下としたい場合には、ラチェット歯の個数を従来の2倍以上とする(従来8個なら16個以上とする)必要がある。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、ラチェット歯の個数を必要以上に増やさず製造コストを高めること無く、1回のクリック感での塗布材の出現量を少なくし出し過ぎを防止できる塗布材押出容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による塗布材押出容器は、容器前部と容器後部との相対回転により、容器内の螺合部が働き容器内の移動体が前進することで容器内の塗布材が容器先端の開口から出現する塗布材押出容器において、容器前部及び容器後部は、各々、軸線周り回転方向に係合し相対回転に従う移動体の移動に伴いクリック感を付与するクリック歯を備え、一方のクリック歯は、円周等分割の複数箇所に設けられ、他方のクリック歯は、円周非等分の複数箇所に設けられ、相対回転による一回転当たりのクリック回数が、円周等分割の複数箇所より多いクリック回数となることを特徴としている。
【0007】
このような塗布材押出容器によれば、一方のクリック歯が例えば従来のように円周等分割の複数箇所に設けられているのに対して、他方のクリック歯が円周非等分の複数箇所に設けられているため、ラチェット歯の個数を必要以上に増やすこと無く、容器前部と容器後部の相対回転による一回転当たりのクリック回数を、円周等分割の複数箇所より多いクリック回数とすることができ、1回のクリック感での塗布材の出現量を少なくできる。このため、製造コストを高めること無く、1回のクリック感での塗布材の出し過ぎを防止できる。
【0008】
ここで、一方のクリック歯は、円周等分割の8箇所に設けられ、他方のクリック歯は、円周非等分の8箇所に設けられ、相対回転による一回転当たりのクリック回数が、16回以上となるようにすると、クリック歯の個数に対してクリック回数が2倍以上となり、少ないクリック歯の個数で、1回のクリック感での塗布材の出現量を大幅に少なくできる。
【0009】
また、上記作用を効果的に奏する具体的な構成としては、他方のクリック歯は、円周90°ごとの4箇所と、この4箇所のうちの対向する2箇所から時計回り、反時計回りに各々22.5°回転した4箇所に設けられている構成が挙げられる。これによれば、上記相対回転時に、各クリック歯に負荷がバランス良く作用することになる。
【0010】
また、容器前部のクリック歯又は容器後部のクリック歯の何れか一方は、当該クリック歯を軸線方向に付勢する弾性体を一体で備えていると、部品点数が低減されると共に、成型、組立等の製造が簡易とされ、製造コストの低減が図られる。
【0011】
また、クリック歯は、移動体を繰り戻す方向の相対回転を規制し、移動体を繰り出す方向の相対回転のみを許容するラチェット歯であっても良い。
【発明の効果】
【0012】
このように本発明による塗布材押出容器によれば、ラチェット歯の個数を必要以上に増やさないため製造コストを高めること無く、1回のクリック感での塗布材の出現量を少なくでき出し過ぎを防止することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明による塗布材押出容器の好適な実施形態について図1〜図10を参照しながら説明する。なお、各図において、同一の要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。図1及び図2は、本発明の実施形態に係る塗布材押出容器の各状態を示す縦断面図、図3〜図6は、クリック雌螺子部材を示す各図、図7〜図10は、クリックバネ部材を示す各図であり、本実施形態の塗布材押出容器は、塗布材を収容すると共に適宜使用者の操作により押し出し可能とするものである。
【0014】
ここでは、塗布材として、例えば、リップグロス、リップ、アイカラー、アイライナー、美容液、洗浄液、ネールエナメル、ネールケア溶液、ネールリムーバー、マスカラ、アンチエイジング、ヘアーカラー、頭髪用化粧料、オーラルケア、マッサージオイル、角栓ゆるめ液、ファンデーション、コンシーラー、スキンクリーム、マーキングペン等の筆記用具等のインク、液状の医薬品、泥状物等を始めとした液状や、ゼリー状、ゲル状、ペースト状を含む練り状等の半固体や軟固形状等を用いることが可能である。
【0015】
図1及び図2に示すように、塗布材押出容器100は、容器前部を構成し、塗布材Lが充填される充填領域1xを内部に備えた円筒状の本体筒1と、容器後部を構成し、本体筒1の後端部に相対回転自在に装着された有底円筒状の操作筒2と、本体筒1の先端側に装着されたブラシ(塗布体)7と、を外形構成として具備している。
【0016】
この容器内には、先端部にピストン3を備え塗布材Lを押し出すための棒状の移動体4、この移動体4を移動させると同時に前進のみを許容し且つクリック感を与えるためのクリック雌螺子部材5、及び、このクリック雌螺子部材5と協働するクリックバネ部材6が配設されている。
【0017】
移動体4は、外周面の略全長に亘って雄螺子4eを備えると共に、外周面の対向位置に一対軸線方向に延在する凹設溝4bを備え、この凹設溝4bに、操作筒2の内周面に放射状に内側に突出するように複数設けられた突条2bのうちの対向する一対が各々進入し軸線周り回転方向に係合することで、操作筒2に対して同期回転可能且つ軸線方向移動可能とされている。
【0018】
クリック雌螺子部材5は、図3〜図5に示すように、外筒5aと、この外筒5aと略同軸を成して内側に配置された内筒5bと、外筒5aの軸線方向略中央及び内筒5bの後端に連設されてこれらを連結する円環状の連結部5cと、図4〜図6に示すように、内筒5b及び連結部5cの後端面に周方向に沿って複数設けられ、後方に突出するラチェット歯5r(詳しくは後述)と、を一体に具備している。また、このクリック雌螺子部材5には、図3〜図5に示すように、その内筒5bの内周面に雌螺子5eが軸線方向に沿って設けられている。
【0019】
このクリック雌螺子部材5は、その外筒5aの外周面に周方向に沿って複数設けられ軸線方向に所定長延びる突条5dが、図1及び図2に示すように、本体筒1の内周面に軸線方向に沿って所定長延び周方向に沿って凹凸が密に並設されるローレット1dに軸線周り回転方向に係合することで、本体筒1に対して同期回転可能とされると共に、本体筒1の内周面の傾斜面1bにより前方への移動が阻止された状態とされている。また、このクリック雌螺子部材5の雌螺子5eに対して、移動体4の外周面に設けられた雄螺子4eが螺合した状態とされている。
【0020】
図1及び図2に示すように、クリックバネ部材6は、クリック雌螺子部材5と本体筒2の突条2bの先端面との間に配設され、その先端面に、前方に突出するラチェット歯6rを、図7〜図10に示すように、周方向に沿って所定に備えている(詳しくは後述)。
【0021】
このクリックバネ部材6は、図7〜図9に示すように、その後半部が、ラチェット歯6rを軸線方向前側に付勢するための弾性体6aとされ、これより前側部分と一体に成形されている。この弾性体6aは、ここでは、螺旋状スリットを有する圧縮バネとされている。
【0022】
このクリックバネ部材6は、そのラチェット歯6rと圧縮バネ6aとの間の外周面に対して周方向に沿って複数設けられ軸線方向に所定長延びる突条6fが、図1及び図2に示すように、操作筒2の先端部の内周面に軸線方向に沿って所定長延び周方向に沿って凹凸が密に並設されるローレット2fに軸線周り回転方向に係合することで、操作筒2に対して同期回転可能とされている。
【0023】
そして、圧縮バネ6aにより、クリックバネ部材6のラチェット歯6rが前方に付勢され、クリック雌螺子部材5のラチェット歯5rと軸線周り回転方向に係合可能(噛合可能)とされている。
【0024】
これらのラチェット歯5r,6rは、鈍角(又は直角)と鋭角を組み合わせた側面視三角形状に構成され、クリック雌螺子部材5が回転方向に係合する本体筒1と、クリックバネ部材6が回転方向に係合する操作筒2との一方向(移動体4の繰り出し方向)への相対回転のみを許容し、一方向とは反対方向である他方向(移動体4の繰り戻し方向)への相対回転を規制する構成とされている。
【0025】
そして、図1及び図2に示すように、クリック雌螺子部材5の雌螺子5e及び移動体4の雄螺子4eにより螺合機構50が構成され、操作筒2の突条2b及び移動体4の凹設溝4bにより回り止め機構60が構成され、クリック雌螺子部材5のラチェット歯5r、クリックバネ部材6のラチェット歯6r及びクリックバネ部材6の圧縮バネ6aによりラチェット機構20が構成されている。
【0026】
次に、クリック雌螺子部材5のラチェット歯5r、クリックバネ部材6のラチェット歯6rについて説明する。
【0027】
クリック雌螺子部材5のラチェット歯5rは、図6に示すように、円周等分割の複数箇所に設けられ、ここでは、円周等分割の8箇所、すなわち、円周方向45°ごとに設けられている。
【0028】
ここで、特に本実施形態のクリックバネ部材6のラチェット歯6rは、図10に示すように、円周非等分の複数箇所に設けられ、ここでは、円周非等分の8箇所に設けられている。より具体的には、ラチェット歯6rは、円周方向90°ごとの4箇所と、この4箇所のうちの対向する2箇所から時計回り、反時計回りに各々22.5°回転した4箇所に設けられている。
【0029】
このように構成された塗布材押出容器100にあっては、使用者により図1に示すキャップ8が本体筒1から取り外され、本体筒1と操作筒2とが一方向に相対回転されると、ラチェット歯5r,6rも同期して一方向に相対回転し、使用者にはラチェット歯5r,6r同士が係合する度にクリック感(抵抗感)が与えられながら、移動体4が、図2に示すように、相対回転に従い先端側に順次繰り出され、この繰り出される移動体4の先端のピストン3により、充填領域1xの塗布材Lは、先端側に順次押し出され、本体筒1の先端部に装着されたパイプ部材9を通り、当該パイプ部材9の先端の開口9aから出現しブラシ7に吐出されて使用状態とされる。
【0030】
この移動体4の繰り出し時にあっては、クリック雌螺子部材5のラチェット歯5rが円周等分割の複数箇所に設けられているのに対して、クリックバネ部材6のラチェット歯6rが円周非等分の複数箇所に設けられているため、ラチェット歯の個数を必要以上に増やすこと無く、本体筒1と操作筒2の相対回転による一回転当たりのクリック回数が、円周等分割の複数箇所より多いクリック回数とされ、1回のクリック感での塗布材Lの出現量が少なくされている。従って、製造コストを高めること無く、1回のクリック感での塗布材Lの出し過ぎが防止されている。
【0031】
具体的には、クリック雌螺子部材5のラチェット歯5rが円周等分割の8箇所に設けられ、クリックバネ部材6のラチェット歯6rが円周非等分の8箇所に設けられ、相対回転による一回転当たりのクリック回数が16回とされているため、ラチェット歯5rの個数に対してクリック回数が2倍となり、少ないラチェット歯5r,6rの個数で、1回のクリック感での塗布材Lの出現量が大幅に少なくされている。
【0032】
そして、クリックバネ部材6のラチェット歯6rは、円周90°ごとの4箇所と、この4箇所のうちの対向する2箇所から時計回り、反時計回りに各々22.5°回転した4箇所に設けられているため、上記相対回転時に、各ラチェット歯5r,6rに負荷がバランス良く作用することになる。
【0033】
また、本実施形態にあっては、クリックバネ部材6のラチェット歯6rが、当該ラチェット歯6rを軸線方向に付勢する圧縮バネ6aを一体で備えているため、部品点数が低減されると共に、成型、組立等の製造が簡易とされ、製造コストの低減が図られている。因みに、クリック雌螺子部材5のクリック歯5rが圧縮バネ6aを一体で備えるようにし、同様な作用・効果を奏するようにしても良い。
【0034】
なお、本実施形態においては、特に好ましい作用・効果を奏するとして、ラチェット歯6rを図10に示す非等分配置としているが、これに限定されるものではない。また、ラチェット歯5r,6r同士を逆にし、クリック雌螺子部材5のラチェット歯5rを非等分配置とし、クリックバネ部材6のラチェット歯6rを等分配置としても良い。
【0035】
そして、等分配置のラチェット歯のピッチ、非等分配置のラチェット歯のピッチ、個数、配置等を適宜変更することにより、上記相対回転による一回転当たりのクリック回数を、円周等分割の複数箇所の2倍より多いクリック回数(本実施形態に例えると2倍の16回より多い回数)とすることができる。
【0036】
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態においては、移動体4を繰り戻す他方向への本体筒1と操作筒2の相対回転を規制し、移動体4を繰り出す一方向への本体筒1と操作筒2の相対回転のみを許容するラチェット歯5r,6rを有するラチェット機構20としているが、ラチェット歯5r,6rの形状を周方向に沿って例えば登り傾斜と下り傾斜を有する山型のクリック歯とし、移動体4を繰り出す一方向への相対回転に加えて移動体4を繰り戻す他方向への相対回転を許容するクリック機構とすることも可能である。この場合も、他方向への相対回転時に、クリック歯同士が回転方向の係合及びその解除を繰り返し、クリック感が生じることになる。
【0037】
また、上記実施形態においては、塗布材Lを、例えば、液状や、ゼリー状、ゲル状、ペースト状を含む練り状等の半固体や軟固形状等とした場合に、特に好適な塗布材押出容器100について述べているが、塗布材を、例えば、アイライナー、アイブロー、リップライナー、リップスティック等を始めとした種々の棒状化粧料、筆記用具等の棒状の芯等の棒状体とした場合に対しても適用可能である。この場合には、先端のブラシ7等の塗布体は無くされ、本体筒の先端に設けられる開口から棒状体が出没することになる。
【0038】
また、雄螺子、雌螺子は、間欠的に配される突起群又は螺旋状且つ間欠的に配される突起群のように螺子山と同様な働きをするものであっても良く、また、螺合突起は、連続する螺子山であっても良い。
【0039】
さらに、クリック歯は、鈍角三角形、鋭角三角形、直角三角形、二等辺三角形、半球形状等、クリック感やラチェット機能に応じて種々の形状を選択することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施形態に係る塗布材押出容器の初期状態を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す塗布材押出容器の移動体が最大に前進したときの縦断面図である。
【図3】図1及び図2中のクリック雌螺子部材を前方から見た斜視図である。
【図4】図1及び図2中のクリック雌螺子部材を後方から見た斜視図である。
【図5】図4に示すクリック雌螺子部材の破断斜視図である。
【図6】図1及び図2中のクリック雌螺子部材の右側面図である。
【図7】図1及び図2中のクリックバネ部材を示す斜視図である。
【図8】図7に示すクリックバネ部材の上面図である。
【図9】図7に示すクリックバネ部材の正面図である。
【図10】図9に示すクリックバネ部材の左側面図である。
【符号の説明】
【0041】
1…本体筒(容器前部)、2…操作筒(容器後部)、4…移動体、5…クリック雌螺子部材、5r…一方のクリック歯、6…クリックバネ部材、6a…圧縮バネ(弾性体)、6r…他方のクリック歯、9a…容器先端の開口、50…螺合部、100…塗布材押出容器、L…塗布材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器前部と容器後部との相対回転により、容器内の螺合部が働き容器内の移動体が前進することで容器内の塗布材が容器先端の開口から出現する塗布材押出容器において、
前記容器前部及び前記容器後部は、各々、軸線周り回転方向に係合し前記相対回転に従う前記移動体の移動に伴いクリック感を付与するクリック歯を備え、
一方のクリック歯は、円周等分割の複数箇所に設けられ、
他方のクリック歯は、円周非等分の複数箇所に設けられ、
前記相対回転による一回転当たりのクリック回数が、前記円周等分割の複数箇所より多いクリック回数となることを特徴とする塗布材押出容器。
【請求項2】
前記一方のクリック歯は、円周等分割の8箇所に設けられ、
前記他方のクリック歯は、円周非等分の8箇所に設けられ、
前記相対回転による一回転当たりのクリック回数が、16回以上となることを特徴とする請求項1記載の塗布材押出容器。
【請求項3】
前記他方のクリック歯は、円周90°ごとの4箇所と、この4箇所のうちの対向する2箇所から時計回り、反時計回りに各々22.5°回転した4箇所に設けられていることを特徴とする請求項2記載の塗布材押出容器。
【請求項4】
前記容器前部のクリック歯又は前記容器後部のクリック歯の何れか一方は、当該クリック歯を軸線方向に付勢する弾性体を一体で備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の塗布材押出容器。
【請求項5】
前記クリック歯は、前記移動体を繰り戻す方向の相対回転を規制し、前記移動体を繰り出す方向の相対回転のみを許容するラチェット歯であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の塗布材押出容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−246008(P2008−246008A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−92503(P2007−92503)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(591147339)株式会社トキワ (141)
【Fターム(参考)】