説明

塩基性基を含有する化合物およびその用途

【課題】医薬として有用な塩基性基を含有する新規化合物およびその用途の提供。
【解決手段】一般式(I)


で示される化合物、その塩、もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグ(式中、Jは塩基性基を含有する基によって置換されていてもよく、さらに置換基を有していてもよい架橋した環状基を表わし、その他の記号は明細書中に記載の通り)は、CXCR4拮抗作用を有するので、CXCR4介在性疾患、例えば炎症・免疫性疾患(例えば関節リウマチ、関節炎、網膜症、肺線維症、移植臓器拒絶反応等)、アレルギー性疾患、感染症(例えばヒト免疫不全ウイルス感染、後天性免疫不全症候群等)、精神・神経性疾患、脳疾患、心・血管性疾患、代謝性疾患、癌疾患(例えば癌、癌転移等)等の予防および/または治療剤、または再生医療用剤等として有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】

(式中、AおよびAはそれぞれ独立して塩基性基を含有する基を表わし;BおよびBはそれぞれ独立して結合手または主鎖の原子数1〜4のスペーサーを表わし;Eは主鎖の原子数1〜10のスペーサーを表わし;Lは結合手または主鎖の原子数1〜4のスペーサーを表わし;Jは塩基性基を含有する基によって置換されていてもよく、さらに置換基を有していてもよい架橋した環状基を表わし;GはGまたはG1A−G2A−G3Aを表わし;Gは、結合手、置換基を有していてもよい炭素原子または置換基を有していてもよい窒素原子を表わし;G1Aは置換基を有していてもよい炭素原子を表わし;G2Aは置換基を有していてもよい炭素原子、置換基を有していてもよい窒素原子、酸化されていてもよい硫黄原子または酸素原子を表わし;G3Aは結合手または置換基を有していてもよい炭素原子を表わし;Rは水素原子または置換基を表わす。)で示される化合物、その塩、もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項2】
Rが水素原子である請求項1記載の化合物、その塩、もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項3】
およびAがそれぞれ独立して置換基を有していてもよい含窒素複素環である請求項1記載の化合物、その塩、もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項4】
含窒素複素環がイミダゾール環、ベンゾイミダゾール環またはピリジン環である請求項3記載の化合物、その塩、もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項5】
B1およびB2で表わされる主鎖の原子数1〜4のスペーサーが、−CH2−である請求項1記載の化合物、その塩、もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項6】
Gが−CO−、−CH2−、−CH(OH)−、または−NH−である請求項1記載の化合物、その塩、もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項7】
Eがベンゼン環またはシクロヘキサン環である請求項1記載の化合物、その塩、もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項8】
Lが−CH−または−CH−NH−(ただし、窒素原子がJに結合するものとする。)である請求項1記載の化合物、その塩、もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項9】
Jが塩基性基を含有する基によって置換されていてもよく、さらに置換基を有していてもよい架橋した環状基である請求項1記載の化合物、その塩、もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項10】
Jが塩基性基を含有する基によって置換されていてもよく、さらに置換基を有していてもよい、少なくとも一つの窒素原子を含有し、さらに酸素原子および/または酸化されていてもよい硫黄原子を含有していてもよい架橋した多環式複素環である請求項9記載の化合物、その塩、もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項11】
少なくとも一つの窒素原子を含有し、さらに酸素原子および/または酸化されていてもよい硫黄原子を含有していてもよい架橋した多環式複素環が
【化2】

(基中、−NH−の窒素原子は置換基を有していてもよい。)である請求項10記載の化合物、その塩、もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項12】
一般式(I)が、一般式(I−1)
【化3】

(式中、環A1Aおよび環A2Aはそれぞれ独立して置換基を有していてもよいイミダゾール環、置換基を有していてもよいベンゾイミダゾール環または置換基を有していてもよいピリジン環を表わし、Gは−CO−、−CH−、−CH(O)−または−NH−を表わし、環Eは置換基を有していてもよい3〜8員の単環環状基を表わし、その他の記号は請求項1と同じ意味を表わす。)
である請求項1記載の化合物、その塩、もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグ。
【請求項13】
請求項1記載の一般式(I)で示される化合物、その塩、もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグを含有してなる医薬組成物。
【請求項14】
CXCR4拮抗剤である請求項13記載の医薬組成物。
【請求項15】
CXCR4介在性疾患の予防および/または治療剤、または再生医療用剤である請求項13記載の医薬組成物。
【請求項16】
CXCR4介在性疾患が、ヒト免疫不全ウイルス感染、後天性免疫不全症候群、癌、癌転移、関節リウマチ、関節炎、網膜症、肺線維症または移植臓器拒絶反応であるか、または再生医療用剤が移植医療用剤である請求項15記載の医薬組成物。
【請求項17】
CXCR4介在性疾患が、ヒト免疫不全ウイルス感染である請求項15記載の医薬組成物。
【請求項18】
請求項1記載の一般式(I)で示される化合物、その塩、もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグと、逆転写酵素阻害薬、プロテアーゼ阻害薬、CCR2拮抗薬、CCR3拮抗薬、CCR4拮抗薬、CCR5拮抗薬、CXCR4拮抗薬、HIVインテグラーゼ阻害薬、フュージョン阻害薬、CD4拮抗薬、HIVの表面抗原に対する抗体、HIV関連の短鎖干渉RNA、およびHIVのワクチンから選択される1種または2種以上を組み合わせてなる医薬。
【請求項19】
CXCR4拮抗剤を製造するための請求項1記載の一般式(I)で示される化合物、その塩、もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグの使用。
【請求項20】
CXCR4介在性疾患の予防および/または治療剤を製造するための請求項1記載の一般式(I)で示される化合物、その塩、もしくはその溶媒和物またはそれらのプロドラッグの使用。

【公開番号】特開2013−32397(P2013−32397A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−248824(P2012−248824)
【出願日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【分割の表示】特願2007−542710(P2007−542710)の分割
【原出願日】平成18年10月27日(2006.10.27)
【出願人】(000185983)小野薬品工業株式会社 (180)
【Fターム(参考)】