増殖性疾患の治療に有用なモルホリノピリミジン誘導体
式(I)の化合物または式(I)の化合物の医薬的に許容しうる塩、これらの物質の製造方法、これらの物質を含有する医薬組成物、および例えば増殖性疾患(癌や、特にmTORキナーゼおよび/または1種以上のPI3酵素によって媒介される疾患など)の治療におけるこれらの物質の使用。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】
〔式中、
mは、0、1、2、3、または4であり;
1YとY2は、1YとY2の一方がNであって他方がCR8であるという条件にて、独立的にNまたはCR8であり;
Xは、−CR4=CR5−、−CR4=CR5CR6R7−、−CR6R7CR5=CR4−、−C≡C−、−C≡CCR6R7−、−CR6R7C≡C−、−NR4CR6R7−、−OCR6R7−、−SCR6R7−、−S(O)CR6R7−、−S(O)2CR6R7−、−C(O)NR4CR6R7−、−NR4C(O)CR6R7−、−NR4C(O)NR5CR6R7−、−NR4S(O)2CR6R7−、−S(O)2NR4CR6R7−、−C(O)NR4−、−NR4C(O)−、−NR4C(O)NR5−、−S(O)2NR4−、および−NR4S(O)2−から選択されるリンカー基であり;
R1は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボサイクリル、カルボサイクリルC1−6アルキル、ヘテロサイクリル、およびヘテロサイクリルC1−6アルキルから選択される基であって、前記基が、ハロ、シアノ、ニトロ、R9、−OR9、−SR9、−SOR9、−SO2R9、−COR9、−CO2R9、−CONR9R10、−NR9R10、−NR9COR10、−NR9CO2R10、−NR9CONR10R15、−NR9COCONR10R15、および−NR9SO2R10から選択される1つ以上の基で置換されていてもよく;
R2は、−NR17CONR18R19で置換されていて、ハロ、シアノ、ニトロ、−R11、−OR11、−SR11、−SOR11、−SO2R11、−COR11、−CO2R11、−CONR11R12、−NR11R12、−NR11COR12、および−NR11COCONR12R16から独立的に選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル、カルボサイクリル、およびヘテロサイクリルから選択される基であり;
各R3は、存在する場合は、ハロ、シアノ、ニトロ、−R13、−OR13、−SR13、−SOR13、−SO2R13、−COR13、−CO2R13、−CONR13R14、−NR13R14、−NR13COR14、−NR13CO2R14、および−NR13SO2R14から独立的に選択され;
R4とR5は、独立的に水素またはC1−6アルキルであるか;
あるいはR1とR4が、それらが結合している原子と一緒になって4〜10員の炭素環式環または複素環式環を形成し、ここで1個、2個、または3個の環炭素原子が、N、O、またはSで置き換わっていてもよく、前記環が、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ビス(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、ビス(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル(C1−6アルキル)アミノ、スルファモイル、C1−6アルキルスルファモイル、ビス(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルカノイル(C1−6アルキル)アミノ、カルバモイル、C1−6アルキルカルバモイル、およびビス(C1−6アルキル)カルバモイルから選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく;
R6とR7は、水素、ハロ、シアノ、ニトロ、およびC1−6アルキルから独立的に選択され;
R8は、水素、ハロ、シアノ、およびC1−6アルキルから選択され;
R9とR10は独立的に、水素であるか、あるいはC1−6アルキル、カルボサイクリル、カルボサイクリルC1−6アルキル、ヘテロサイクリル、およびヘテロサイクリルC1−6アルキルから選択される基であって、前記基が、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ビス(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、ビス(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル(C1−6アルキル)アミノ、スルファモイル、C1−6アルキルスルファモイル、ビス(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルカノイル(C1−6アルキル)アミノ、カルバモイル、C1−6アルキルカルバモイル、およびビス(C1−6アルキル)カルバモイルから選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく;
R11、R12、R17、およびR18は独立的に、水素であるか、あるいはC1−6アルキル、カルボサイクリル、カルボサイクリルC1−6アルキル、ヘテロサイクリル、およびヘテロサイクリルC1−6アルキルから選択される基であって、前記基が、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ビス(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、ビス(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルカノイル(C1−6アルキル)アミノ、カルバモイル、C1−6アルキルカルバモイル、およびビス(C1−6アルキル)カルバモイルから選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく;
R13、R14、R15、R16、およびR19は独立的に、水素であるか、あるいはC1−6アルキル、カルボサイクリル、カルボサイクリルC1−6アルキル、ヘテロサイクリル、およびヘテロサイクリルC1−6アルキルから選択される基であって、前記基が、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ビス(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、ビス(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル(C1−6アルキル)アミノ、スルファモイル、C1−6アルキルスルファモイル、ビス(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルカノイル(C1−6アルキル)アミノ、カルバモイル、C1−6アルキルカルバモイル、およびビス(C1−6アルキル)カルバモイルから選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく;
あるいはR18とR19が、それらが結合している窒素原子と一緒になって3〜10員の複素環式環を形成し、ここで1個または2個の環炭素原子が、N、O、またはSで置き換わっていてもよく、前記環が、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ビス(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、ビス(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル(C1−6アルキル)アミノ、スルファモイル、C1−6アルキルスルファモイル、ビス(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルカノイル(C1−6アルキル)アミノ、カルバモイル、C1−6アルキルカルバモイル、およびビス(C1−6アルキル)カルバモイルから選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい〕
で示される化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項2】
式(I)の化合物が、式(Ia)もしくは(Ib)
【化2】
【化3】
の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩であって、ここでR1、R2、R3、X、Y1、およびY2が、請求項1記載の式(I)の化合物に関して定義されているとおりである、請求項1に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項3】
R3がメチルである、請求項1または2に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項4】
Y1がCR8であって、Y2がNである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項5】
Y1がCHであって、Y2がNである、請求項4に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項6】
Xが、−NR4CR6R7−、−OCR6R7−、−SCR6R7−、−S(O)CR6R7−、−S(O)2CR6R7−、−C(O)NR4CR6R7−、−NR4C(O)NR5CR6R7−、−S(O)2NR4CR6R7−、−C(O)NR4−、および−NR4C(O)−から選択されるリンカー基である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項7】
Xが、−NR4CR6R7−、−OCR6R7−、−SCR6R7−、−S(O)CR6R7−、−S(O)2CR6R7−、−C(O)NR4−、および−NR4C(O)−から選択されるリンカー基である、請求項6に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項8】
Xが、−NR4CH2−、−OCH2−、−OCH(CH3)−、−OC(CH3)2−、−SCH2−、−SCH(CH3)−、−SC(CH3)2−、−S(O)CH2−、−S(O)CH(CH3)−、−S(O)C(CH3)2−、−S(O)2CH2−、−S(O)2CH(CH3)−、−S(O)2C(CH3)2−、−C(O)NR4−、および−NR4C(O)−から選択されるリンカー基である、請求項6に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項9】
Xが、−S(O)2CH2−、−S(O)2CH(CH3)−、または−S(O)2C(CH3)2−である、請求項6に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項10】
Xが−S(O)2C(CH3)2−である、請求項6に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項11】
R1が、アダマンチル、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、オキセタニル、フェネチル、ピロリジニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、フラニル、チエニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリジニルメチル、ピロリジニルエチル、ピロリルメチル、ピロリルエチル、イミダゾリルメチル、イミダゾリルエチル、ピラゾリルメチル、ピラゾリルエチル、フラニルメチル、フラニルエチル、チエニルメチル、チエニルエチル、ピリジニルメチル、ピリジニルエチル、ピリミジニルメチル、ピリミジニルエチル、ピラジニルメチル、およびピラジニルエチルから選択される基であって、前記基が、ハロ、シアノ、ニトロ、−R9、−OR9、−COR9、−CONR9R10、−NR9R10、および−NR9COR10から選択される1個、2個、または3個の置換基で置換されていてもよい、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項12】
R1が、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、フェネチル、ピリジニル、ピロリジニル、ピラゾリルエチル、フラニルメチル、オキセタニル、イミダゾリルメチル、チエニルメチル、チアゾリルメチル、チアジアゾリルメチル、およびピラジニルエチルから選択される基であって、前記基が、アミノ、ハロ、シアノ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−NMe2−、−NHCOCH3−、−CONH2、および−CONHCH3から選択される1個または2個の置換基で置換されていてもよい、請求項11に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項13】
R1が、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、−CH2CH2OH、−CH2CH2OMe、−CH2CH2NMe2、−CH2CH2NC(O)CH3、−CH2CONH2、フェニル、3,5−ジフルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、2−メトキシフェニル、2−メチルフェニル、4−アセトアミドフェニル、4−アミノフェニル、ピリジン−4−イル、ピリジン−2−イル、オキセタン−3−イル、2−オキソピロリジン−3−イル、1−メチルイミダゾール−5−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イル、チアゾール−2−イル、4−メチルチアゾール−2−イル、および3−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルから選択される基である、請求項11に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項14】
R1が、メチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロヘキシル、−CH2CH2OH、−CH2CH2NC(O)CH3、フェニル、4−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、2−メトキシフェニル、2−メチルフェニル、4−アセトアミドフェニル、4−アミノフェニル、ピリジン−4−イル、ピリジン−2−イル、2−オキソピロリジン−3−イル、チアゾール−2−イル、4−メチルチアゾール−2−イル、および3−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルから選択される基である、請求項11に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項15】
R1が、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、4−フルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、ピリジン−4−イル、またはシクロプロピルである、請求項11に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項16】
R1が、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、4−フルオロフェニル、ピリジン−4−イル、またはシクロプロピルである、請求項11に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項17】
R2が、−NR17CONR18R19で置換されていて、ハロ、シアノ、ニトロ、−R11、−OR11、−COR11、−CONR11R12、−NR11R12、および−NR11COR12から独立的に選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい5員もしくは6員のカルボサイクルまたはヘテロサイクリルから選択される、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項18】
R2が、−NR17CONR18R19で置換されていて、ハロ、シアノ、ニトロ、−R11、−OR11、−COR11、−CONR11R12、−NR11R12、および−NR11COR12から独立的に選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい6員のアリールおよび5員もしくは6員のヘテロアリールから選択される、請求項17に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項19】
R2が、−NR17CONR18R19で置換されていて、ハロ、シアノ、ニトロ、−R11、−OR11、−COR11、−CONR11R12、−NR11R12、および−NR11COR12から独立的に選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよいフェニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、フラニル、チエニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、およびチアゾリルから選択される、請求項17に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項20】
R2が、−NR17CONR18R19で置換されていて、フルオロ、メチル、メトキシ、ヒドロキシメチル、シアノメチル、−CONH2、−CONHCH3、および−CON(CH3)2から独立的に選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよいフェニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、フラニル、チエニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、およびチアゾリルから選択される、請求項17に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項21】
R2が、−NR17CONR18R19で置換されていて、フルオロ、メチル、メトキシ、ヒドロキシメチル、シアノメチル、−CONH2、−CONHCH3、および−CON(CH3)2から独立的に選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよいフェニルまたはピリジルである、請求項17に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項22】
R2が
【化4】
(式中、A1とA2は、A1またはA2の少なくとも一方がCHであるという条件にてCHまたはNから選択される)である、請求項17に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項23】
R17が水素である、請求項17〜22のいずれか一項に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項24】
R18が水素である、請求項17〜23のいずれか一項に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項25】
R19が、水素であるか、あるいはC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールC1−6アルキル、およびヘテロアリールC1−6アルキルから選択される基であって、前記基が、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ビス(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、ビス(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル(C1−6アルキル)アミノ、スルファモイル、C1−6アルキルスルファモイル、ビス(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルカノイル(C1−6アルキル)アミノ、カルバモイル、C1−6アルキルカルバモイル、およびビス(C1−6アルキル)カルバモイルから選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項26】
R19が、水素であるか、あるいはメチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、i−ブチル、t−ブチル、ペンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、チエニル、イミダゾイルメチル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピラゾリルメチル、ピリジニル、およびピリミジニルから選択される基であって、前記基が、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ビス(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、ビス(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル(C1−6アルキル)アミノ、スルファモイル、C1−6アルキルスルファモイル、ビス(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルカノイル(C1−6アルキル)アミノ、カルバモイル、C1−6アルキルカルバモイル、およびビス(C1−6アルキル)カルバモイルから選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい、請求項25に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項27】
R19が、水素であるか、あるいはメチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、i−ブチル、t−ブチル、ペンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、−CH2(シクロプロピル)、−CH2CH2NMe2、−CH(CH3)CH2OH、−C(CH3)2CH2OH、−CH2CH2OH、−CH2CH2CH2OH、4−メチルフェニル、4−クロロフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−フルオロフェニル、4−メトキシフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、チエン−2−イル、−CH2(イミダゾール−2−イル)、−CH2(イミダゾール−3−イル)、イソオキサゾール−3−イル、6−オキソ−1H−ピリジン−2−イル、5−メチルイソオキサゾール−3−イル、1−メチルピラゾール−4−イル、−CH2(1−メチルピラゾール−4−イル)、6−メトキシピリジン−3−イル、5−フルオロピリジン−2−イル、ピリジニル−2−イル、ピリミジン−2−イル、および1H−ピラゾール−3−イルから選択される基である、請求項25に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項28】
R19が、メチル、エチル、プロピル、シクロプロピル、シクロブチル、−CH2CH2OH、−CH2CH2NMe2、−C(Me)2CH2OH、および1H−ピラゾール−3−イルから選択される基である、請求項25に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項29】
実施例に記載のいずれかの化合物またはその医薬的に許容しうる塩から選択される、請求項1に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項30】
増殖性疾患を治療する上での医薬として使用するための、請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項31】
増殖性疾患を治療する上での医薬の製造における、請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩の使用。
【請求項32】
ヒト等の温血動物において増殖抑制効果を生じさせるための、請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩の使用。
【請求項33】
ヒト等の温血動物において増殖抑制効果を生じさせるのに使用するための医薬の製造における、請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩の使用。
【請求項34】
増殖抑制効果の生起を必要とするヒト等の温血動物に、請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩を有効量にて投与することを含む、増殖抑制効果の生起を必要とするヒト等の温血動物において増殖抑制効果を生じさせるための方法。
【請求項35】
請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩を有効量にて投与することを含む、癌、炎症性疾患、閉塞性気道疾患、免疫疾患、または心臓血管疾患の治療を必要とするヒト等の温血動物において、そのような疾患を治療するための方法。
【請求項36】
請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩を、医薬的に許容しうる希釈剤もしくはキャリヤーと共に含む医薬組成物。
【請求項37】
医薬として使用するための、請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項38】
請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩を有効量にて、腫瘍学的疾患を制御する上で使用される他の治療剤と同時に、あるいはそのような他の治療剤に対して逐次に、あるいはそのような他の治療薬と組合わせた配合剤として投与することを含む、癌、炎症性疾患、閉塞性気道疾患、免疫疾患、または心臓血管疾患の治療を必要とするヒト等の温血動物において、そのような疾患を治療するための方法。
【請求項1】
式(I)
【化1】
〔式中、
mは、0、1、2、3、または4であり;
1YとY2は、1YとY2の一方がNであって他方がCR8であるという条件にて、独立的にNまたはCR8であり;
Xは、−CR4=CR5−、−CR4=CR5CR6R7−、−CR6R7CR5=CR4−、−C≡C−、−C≡CCR6R7−、−CR6R7C≡C−、−NR4CR6R7−、−OCR6R7−、−SCR6R7−、−S(O)CR6R7−、−S(O)2CR6R7−、−C(O)NR4CR6R7−、−NR4C(O)CR6R7−、−NR4C(O)NR5CR6R7−、−NR4S(O)2CR6R7−、−S(O)2NR4CR6R7−、−C(O)NR4−、−NR4C(O)−、−NR4C(O)NR5−、−S(O)2NR4−、および−NR4S(O)2−から選択されるリンカー基であり;
R1は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、カルボサイクリル、カルボサイクリルC1−6アルキル、ヘテロサイクリル、およびヘテロサイクリルC1−6アルキルから選択される基であって、前記基が、ハロ、シアノ、ニトロ、R9、−OR9、−SR9、−SOR9、−SO2R9、−COR9、−CO2R9、−CONR9R10、−NR9R10、−NR9COR10、−NR9CO2R10、−NR9CONR10R15、−NR9COCONR10R15、および−NR9SO2R10から選択される1つ以上の基で置換されていてもよく;
R2は、−NR17CONR18R19で置換されていて、ハロ、シアノ、ニトロ、−R11、−OR11、−SR11、−SOR11、−SO2R11、−COR11、−CO2R11、−CONR11R12、−NR11R12、−NR11COR12、および−NR11COCONR12R16から独立的に選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル、カルボサイクリル、およびヘテロサイクリルから選択される基であり;
各R3は、存在する場合は、ハロ、シアノ、ニトロ、−R13、−OR13、−SR13、−SOR13、−SO2R13、−COR13、−CO2R13、−CONR13R14、−NR13R14、−NR13COR14、−NR13CO2R14、および−NR13SO2R14から独立的に選択され;
R4とR5は、独立的に水素またはC1−6アルキルであるか;
あるいはR1とR4が、それらが結合している原子と一緒になって4〜10員の炭素環式環または複素環式環を形成し、ここで1個、2個、または3個の環炭素原子が、N、O、またはSで置き換わっていてもよく、前記環が、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ビス(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、ビス(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル(C1−6アルキル)アミノ、スルファモイル、C1−6アルキルスルファモイル、ビス(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルカノイル(C1−6アルキル)アミノ、カルバモイル、C1−6アルキルカルバモイル、およびビス(C1−6アルキル)カルバモイルから選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく;
R6とR7は、水素、ハロ、シアノ、ニトロ、およびC1−6アルキルから独立的に選択され;
R8は、水素、ハロ、シアノ、およびC1−6アルキルから選択され;
R9とR10は独立的に、水素であるか、あるいはC1−6アルキル、カルボサイクリル、カルボサイクリルC1−6アルキル、ヘテロサイクリル、およびヘテロサイクリルC1−6アルキルから選択される基であって、前記基が、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ビス(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、ビス(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル(C1−6アルキル)アミノ、スルファモイル、C1−6アルキルスルファモイル、ビス(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルカノイル(C1−6アルキル)アミノ、カルバモイル、C1−6アルキルカルバモイル、およびビス(C1−6アルキル)カルバモイルから選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく;
R11、R12、R17、およびR18は独立的に、水素であるか、あるいはC1−6アルキル、カルボサイクリル、カルボサイクリルC1−6アルキル、ヘテロサイクリル、およびヘテロサイクリルC1−6アルキルから選択される基であって、前記基が、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ビス(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、ビス(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルカノイル(C1−6アルキル)アミノ、カルバモイル、C1−6アルキルカルバモイル、およびビス(C1−6アルキル)カルバモイルから選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく;
R13、R14、R15、R16、およびR19は独立的に、水素であるか、あるいはC1−6アルキル、カルボサイクリル、カルボサイクリルC1−6アルキル、ヘテロサイクリル、およびヘテロサイクリルC1−6アルキルから選択される基であって、前記基が、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ビス(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、ビス(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル(C1−6アルキル)アミノ、スルファモイル、C1−6アルキルスルファモイル、ビス(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルカノイル(C1−6アルキル)アミノ、カルバモイル、C1−6アルキルカルバモイル、およびビス(C1−6アルキル)カルバモイルから選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく;
あるいはR18とR19が、それらが結合している窒素原子と一緒になって3〜10員の複素環式環を形成し、ここで1個または2個の環炭素原子が、N、O、またはSで置き換わっていてもよく、前記環が、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、オキソ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ビス(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、ビス(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル(C1−6アルキル)アミノ、スルファモイル、C1−6アルキルスルファモイル、ビス(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルカノイル(C1−6アルキル)アミノ、カルバモイル、C1−6アルキルカルバモイル、およびビス(C1−6アルキル)カルバモイルから選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい〕
で示される化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項2】
式(I)の化合物が、式(Ia)もしくは(Ib)
【化2】
【化3】
の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩であって、ここでR1、R2、R3、X、Y1、およびY2が、請求項1記載の式(I)の化合物に関して定義されているとおりである、請求項1に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項3】
R3がメチルである、請求項1または2に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項4】
Y1がCR8であって、Y2がNである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項5】
Y1がCHであって、Y2がNである、請求項4に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項6】
Xが、−NR4CR6R7−、−OCR6R7−、−SCR6R7−、−S(O)CR6R7−、−S(O)2CR6R7−、−C(O)NR4CR6R7−、−NR4C(O)NR5CR6R7−、−S(O)2NR4CR6R7−、−C(O)NR4−、および−NR4C(O)−から選択されるリンカー基である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項7】
Xが、−NR4CR6R7−、−OCR6R7−、−SCR6R7−、−S(O)CR6R7−、−S(O)2CR6R7−、−C(O)NR4−、および−NR4C(O)−から選択されるリンカー基である、請求項6に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項8】
Xが、−NR4CH2−、−OCH2−、−OCH(CH3)−、−OC(CH3)2−、−SCH2−、−SCH(CH3)−、−SC(CH3)2−、−S(O)CH2−、−S(O)CH(CH3)−、−S(O)C(CH3)2−、−S(O)2CH2−、−S(O)2CH(CH3)−、−S(O)2C(CH3)2−、−C(O)NR4−、および−NR4C(O)−から選択されるリンカー基である、請求項6に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項9】
Xが、−S(O)2CH2−、−S(O)2CH(CH3)−、または−S(O)2C(CH3)2−である、請求項6に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項10】
Xが−S(O)2C(CH3)2−である、請求項6に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項11】
R1が、アダマンチル、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、オキセタニル、フェネチル、ピロリジニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、フラニル、チエニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリジニルメチル、ピロリジニルエチル、ピロリルメチル、ピロリルエチル、イミダゾリルメチル、イミダゾリルエチル、ピラゾリルメチル、ピラゾリルエチル、フラニルメチル、フラニルエチル、チエニルメチル、チエニルエチル、ピリジニルメチル、ピリジニルエチル、ピリミジニルメチル、ピリミジニルエチル、ピラジニルメチル、およびピラジニルエチルから選択される基であって、前記基が、ハロ、シアノ、ニトロ、−R9、−OR9、−COR9、−CONR9R10、−NR9R10、および−NR9COR10から選択される1個、2個、または3個の置換基で置換されていてもよい、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項12】
R1が、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、フェネチル、ピリジニル、ピロリジニル、ピラゾリルエチル、フラニルメチル、オキセタニル、イミダゾリルメチル、チエニルメチル、チアゾリルメチル、チアジアゾリルメチル、およびピラジニルエチルから選択される基であって、前記基が、アミノ、ハロ、シアノ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−NMe2−、−NHCOCH3−、−CONH2、および−CONHCH3から選択される1個または2個の置換基で置換されていてもよい、請求項11に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項13】
R1が、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、−CH2CH2OH、−CH2CH2OMe、−CH2CH2NMe2、−CH2CH2NC(O)CH3、−CH2CONH2、フェニル、3,5−ジフルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、2−メトキシフェニル、2−メチルフェニル、4−アセトアミドフェニル、4−アミノフェニル、ピリジン−4−イル、ピリジン−2−イル、オキセタン−3−イル、2−オキソピロリジン−3−イル、1−メチルイミダゾール−5−イルメチル、1−メチルピロリジン−3−イル、チアゾール−2−イル、4−メチルチアゾール−2−イル、および3−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルから選択される基である、請求項11に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項14】
R1が、メチル、イソプロピル、シクロプロピル、シクロヘキシル、−CH2CH2OH、−CH2CH2NC(O)CH3、フェニル、4−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、2−メトキシフェニル、2−メチルフェニル、4−アセトアミドフェニル、4−アミノフェニル、ピリジン−4−イル、ピリジン−2−イル、2−オキソピロリジン−3−イル、チアゾール−2−イル、4−メチルチアゾール−2−イル、および3−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イルから選択される基である、請求項11に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項15】
R1が、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、4−フルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、ピリジン−4−イル、またはシクロプロピルである、請求項11に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項16】
R1が、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、4−フルオロフェニル、ピリジン−4−イル、またはシクロプロピルである、請求項11に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項17】
R2が、−NR17CONR18R19で置換されていて、ハロ、シアノ、ニトロ、−R11、−OR11、−COR11、−CONR11R12、−NR11R12、および−NR11COR12から独立的に選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい5員もしくは6員のカルボサイクルまたはヘテロサイクリルから選択される、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項18】
R2が、−NR17CONR18R19で置換されていて、ハロ、シアノ、ニトロ、−R11、−OR11、−COR11、−CONR11R12、−NR11R12、および−NR11COR12から独立的に選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい6員のアリールおよび5員もしくは6員のヘテロアリールから選択される、請求項17に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項19】
R2が、−NR17CONR18R19で置換されていて、ハロ、シアノ、ニトロ、−R11、−OR11、−COR11、−CONR11R12、−NR11R12、および−NR11COR12から独立的に選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよいフェニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、フラニル、チエニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、およびチアゾリルから選択される、請求項17に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項20】
R2が、−NR17CONR18R19で置換されていて、フルオロ、メチル、メトキシ、ヒドロキシメチル、シアノメチル、−CONH2、−CONHCH3、および−CON(CH3)2から独立的に選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよいフェニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、フラニル、チエニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、およびチアゾリルから選択される、請求項17に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項21】
R2が、−NR17CONR18R19で置換されていて、フルオロ、メチル、メトキシ、ヒドロキシメチル、シアノメチル、−CONH2、−CONHCH3、および−CON(CH3)2から独立的に選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよいフェニルまたはピリジルである、請求項17に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項22】
R2が
【化4】
(式中、A1とA2は、A1またはA2の少なくとも一方がCHであるという条件にてCHまたはNから選択される)である、請求項17に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項23】
R17が水素である、請求項17〜22のいずれか一項に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項24】
R18が水素である、請求項17〜23のいずれか一項に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項25】
R19が、水素であるか、あるいはC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールC1−6アルキル、およびヘテロアリールC1−6アルキルから選択される基であって、前記基が、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ビス(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、ビス(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル(C1−6アルキル)アミノ、スルファモイル、C1−6アルキルスルファモイル、ビス(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルカノイル(C1−6アルキル)アミノ、カルバモイル、C1−6アルキルカルバモイル、およびビス(C1−6アルキル)カルバモイルから選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項26】
R19が、水素であるか、あるいはメチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、i−ブチル、t−ブチル、ペンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、チエニル、イミダゾイルメチル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、ピラゾリルメチル、ピリジニル、およびピリミジニルから選択される基であって、前記基が、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ビス(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、ビス(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、C1−6アルキルスルホニル(C1−6アルキル)アミノ、スルファモイル、C1−6アルキルスルファモイル、ビス(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルカノイルアミノ、C1−6アルカノイル(C1−6アルキル)アミノ、カルバモイル、C1−6アルキルカルバモイル、およびビス(C1−6アルキル)カルバモイルから選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい、請求項25に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項27】
R19が、水素であるか、あるいはメチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、i−ブチル、t−ブチル、ペンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、−CH2(シクロプロピル)、−CH2CH2NMe2、−CH(CH3)CH2OH、−C(CH3)2CH2OH、−CH2CH2OH、−CH2CH2CH2OH、4−メチルフェニル、4−クロロフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−フルオロフェニル、4−メトキシフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、チエン−2−イル、−CH2(イミダゾール−2−イル)、−CH2(イミダゾール−3−イル)、イソオキサゾール−3−イル、6−オキソ−1H−ピリジン−2−イル、5−メチルイソオキサゾール−3−イル、1−メチルピラゾール−4−イル、−CH2(1−メチルピラゾール−4−イル)、6−メトキシピリジン−3−イル、5−フルオロピリジン−2−イル、ピリジニル−2−イル、ピリミジン−2−イル、および1H−ピラゾール−3−イルから選択される基である、請求項25に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項28】
R19が、メチル、エチル、プロピル、シクロプロピル、シクロブチル、−CH2CH2OH、−CH2CH2NMe2、−C(Me)2CH2OH、および1H−ピラゾール−3−イルから選択される基である、請求項25に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項29】
実施例に記載のいずれかの化合物またはその医薬的に許容しうる塩から選択される、請求項1に記載の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項30】
増殖性疾患を治療する上での医薬として使用するための、請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項31】
増殖性疾患を治療する上での医薬の製造における、請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩の使用。
【請求項32】
ヒト等の温血動物において増殖抑制効果を生じさせるための、請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩の使用。
【請求項33】
ヒト等の温血動物において増殖抑制効果を生じさせるのに使用するための医薬の製造における、請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩の使用。
【請求項34】
増殖抑制効果の生起を必要とするヒト等の温血動物に、請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩を有効量にて投与することを含む、増殖抑制効果の生起を必要とするヒト等の温血動物において増殖抑制効果を生じさせるための方法。
【請求項35】
請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩を有効量にて投与することを含む、癌、炎症性疾患、閉塞性気道疾患、免疫疾患、または心臓血管疾患の治療を必要とするヒト等の温血動物において、そのような疾患を治療するための方法。
【請求項36】
請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩を、医薬的に許容しうる希釈剤もしくはキャリヤーと共に含む医薬組成物。
【請求項37】
医薬として使用するための、請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩。
【請求項38】
請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または前記化合物の医薬的に許容しうる塩を有効量にて、腫瘍学的疾患を制御する上で使用される他の治療剤と同時に、あるいはそのような他の治療剤に対して逐次に、あるいはそのような他の治療薬と組合わせた配合剤として投与することを含む、癌、炎症性疾患、閉塞性気道疾患、免疫疾患、または心臓血管疾患の治療を必要とするヒト等の温血動物において、そのような疾患を治療するための方法。
【公表番号】特表2010−501534(P2010−501534A)
【公表日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−525103(P2009−525103)
【出願日】平成19年8月21日(2007.8.21)
【国際出願番号】PCT/GB2007/003173
【国際公開番号】WO2008/023159
【国際公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年8月21日(2007.8.21)
【国際出願番号】PCT/GB2007/003173
【国際公開番号】WO2008/023159
【国際公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】
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