説明

増殖性障害を治療するための化合物

変数が本明細書にて定義したとおりである式(IA)、式(IV)または式(V)の化合物と、癌などの増殖性障害を有する対象の治療に有用なこれらを含む薬学的組成物とを開示する。開示する化合物および薬学的組成物は、Hsp70誘導および/またはナチュラルキラー誘導に応答する障害の治療にも有用である。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構造式で表される化合物、あるいはその互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、またはプロドラッグ:

式中、
Qは、−(CR1415−または置換されてもよい6〜14員のアリール基または置換されてもよい5〜14員のヘテロアリール基であり、
およびRは各々独立して、−H、ハロ、ハロアルキル、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいシクロアルケニル、置換されてもよいヘテロシクリル、置換されてもよいアリール、置換されてもよいヘテロアリール、置換されてもよいアラルキル、または置換されてもよいヘテロアラルキルであり、
およびRは各々独立して、−H、ハロアルキル、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいシクロアルケニル、置換されてもよいヘテロシクリル、置換されてもよいアリール、置換されてもよいヘテロアリール、置換されてもよいアラルキル、または置換されてもよいヘテロアラルキルであり、ただし、RおよびRはともに−Hではなく、
およびRは各々独立して、−H、−NR1213、−OR、−SR、ハロ、CN、ハロアルキル、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいシクロアルケニル、置換されてもよいヘテロシクリル、置換されてもよいアリール、置換されてもよいヘテロアリール、置換されてもよいアラルキル、または置換されてもよいヘテロアラルキルであり、
は、それぞれについて独立して、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいシクロアルケニル、置換されてもよいヘテロシクリル、置換されてもよいアリール、置換されてもよいヘテロアリール、置換されてもよいアラルキル、または置換されてもよいヘテロアラルキルであり、
12およびR13は、それぞれについて独立して、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいシクロアルケニル、置換されてもよいヘテロシクリル、置換されてもよいアリール、置換されてもよいヘテロアリール、置換されてもよいアラルキル、または置換されてもよいヘテロアラルキルであるか、あるいはR12およびR13は、それらが結合する窒素と一緒になって、置換されてもよいヘテロシクリルまたは置換されてもよいヘテロアリールを形成し、
14およびR15は、それぞれについて独立して、−Hまたは置換基であるか、あるいはR14およびR15は、それらが結合する炭素と一緒になって、C(O)、C(S)、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいシクロアルケニル、または置換されてもよいヘテロシクリルを形成し、
rは1から6の整数であり、
ただし、Qが−(CR1415−である場合、化合物は以下の式:

で表される化合物またはその塩ではない。
【請求項2】
化合物が、以下の構造式:

で表されるか、あるいはその互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、またはプロドラッグである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
化合物が、以下の構造式:

で表されるか、あるいはその互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、またはプロドラッグであり、式中R16およびR17が、それぞれについて独立して、−Hまたは置換基である、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
rが1または2であり、かつ
16およびR17が、それぞれについて独立して、−H、低級アルキルまたはベンジルである、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
化合物が以下の構造式:

で表されるか、あるいはその互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、またはプロドラッグであり、
式中、
およびXは各々独立して、CRR、O、S、S(O)またはNRであり、
Rは、それぞれについて独立して、−Hまたは置換基であり、
16およびR17は、それぞれについて独立して、−Hまたは置換基であり、
qは、0または1から6の整数であり、かつ
pは、1または2である、請求項2記載の化合物。
【請求項6】
qが2または3であり、かつ
16およびR17が、それぞれについて独立して、−Hまたは低級アルキルである、請求項5記載の化合物。
【請求項7】
およびXがともにCRRであり、かつ
Rが、それぞれについて独立して、−Hまたは低級アルキルである、請求項5または6記載の化合物。
【請求項8】
およびXがともにOである、請求項5または6記載の化合物。
【請求項9】
14、R15、R16およびR17の各々で表される置換基が、フェニル、ベンジル、ハロ、シアノ、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)アミノ、ジ(低級アルキル)アミノ、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシおよび−OHからなる群より選択される1つまたは複数の置換基で置換されてもよい低級アルキル;低級アルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)アミノ、ジ(低級アルキル)アミノ、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシおよび−OHからなる群より選択される1つまたは複数の置換基で置換されてもよいフェニル;低級アルキル、ハロ、シアノ、ニトロ、アミノ、モノ(低級アルキル)アミノ、ジ(低級アルキル)アミノ、低級アルコキシ、低級ハロアルコキシおよび−OHからなる群より選択される1つまたは複数の置換基で置換されてもよいベンジル;低級アルコキシ;低級ハロアルキル;(低級アルコキシ)カルボニル;低級アルキルカルボニル;低級アルキルカルボキシ;シアノ;ニトロ;低級ハロアルコキシ;アミノ;モノ(低級アルキル)アミノ;ジ(低級アルキル)アミノ;ならびに−OHからなる群より選択される、前記請求項のいずれか一項記載の化合物。
【請求項10】
Qが、置換されてもよい6〜14員のアリール基または置換されてもよい5〜14員のヘテロアリール基である、請求項1記載の化合物。
【請求項11】
Qが、置換されてもよい6〜8員のアリール基または置換されてもよい5〜6員のヘテロアリール基である、請求項10記載の化合物。
【請求項12】
Qで表されるアリールまたはヘテロアリール基が、

からなる群より選択され、
環A1〜L1の各々が独立して置換されてもよい、請求項11記載の化合物。
【請求項13】
およびRが独立して、−H、低級アルキル、低級アルコキシまたは低級スルファニルである、前記請求項のいずれか一項記載の化合物。
【請求項14】
およびRが独立して、置換されてもよいアリールまたは置換されてもよいヘテロアリールであり、かつ
およびRが各々、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいシクロアルケニル、および置換されてもよいヘテロシクリルである、請求項13記載の化合物。
【請求項15】
およびRが各々、置換または非置換のフェニル基であり、RおよびRが各々、メチルまたはエチルである、請求項14記載の化合物。
【請求項16】
およびRがともに、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいシクロアルケニル、置換されてもよいヘテロシクリルである、請求項13記載の化合物。
【請求項17】
およびRがともに、少なくとも1つのアルキル基で置換されてもよいC3〜C8シクロアルキル基であり、RおよびRがともにアルキル基である、請求項16記載の化合物。
【請求項18】
およびRがともにシクロプロピルまたは1−メチルシクロプロピルである、請求項17記載の化合物。
【請求項19】
およびRがともにフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともにフェニルであり、かつRおよびRがともにエチルであるか、
およびRがともに4−シアノフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに4−メトキシフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともにフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともにフェニルであり、かつRおよびRがともにエチルであるか、
およびRがともに4−シアノフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに2,5−ジメトキシフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに2,5−ジメトキシフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに3−シアノフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに3−フルオロフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに4−クロロフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに2−ジメトキシフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに3−メトキシフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに2,3−ジメトキシフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに2,3−ジメトキシフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに2,5−ジフルオロフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに2,5−ジフルオロフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに2,5−ジクロロフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに2,5−ジメチルフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに2,5−ジメトキシフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともにフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに2,5−ジメトキシフェニルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともにシクロプロピルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともにシクロプロピルであり、かつRおよびRがともにエチルであるか、
およびRがともにシクロプロピルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに1−メチルシクロプロピルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに1−メチルシクロプロピルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに1−メチルシクロプロピルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに1−メチルシクロプロピルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに1−メチルシクロプロピルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに1−メチルシクロプロピルであり、かつRおよびRがともにエチルであるか、
およびRがともに1−メチルシクロプロピルであり、かつRがメチルであり、かつRがエチルであるか、
およびRがともに2−メチルシクロプロピルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに2−フェニルシクロプロピルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともに1−フェニルシクロプロピルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともにシクロブチルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともにシクロペンチルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともにシクロヘキシルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともにシクロヘキシルであり、かつRおよびRがともにフェニルであるか、
およびRがともにメチルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがともにメチルであり、かつRおよびRがともにt−ブチルであるか、
およびRがともにメチルであり、かつRおよびRがともにフェニルであるか、
およびRがともにt−ブチルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、
およびRがエチルであり、かつRおよびRがともにメチルであるか、あるいは
およびRがともにn−プロピルであり、かつRおよびRがともにメチルである、請求項18記載の化合物。
【請求項20】
以下の構造式で表される化合物、あるいはその互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、またはプロドラッグ:

式中、
、XおよびXは各々独立して、CRR、O、S、S(O)またはNRであり、
Rは、それぞれについて独立して、Hまたは置換基であり、
およびRは各々独立して、−H、ハロ、ハロアルキル、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいシクロアルケニル、置換されてもよいヘテロシクリル、置換されてもよいアリール、置換されてもよいヘテロアリール、置換されてもよいアラルキル、または置換されてもよいヘテロアラルキルであり、
およびRは各々独立して、−H、ハロアルキル、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいシクロアルケニル、置換されてもよいヘテロシクリル、置換されてもよいアリール、置換されてもよいヘテロアリール、置換されてもよいアラルキル、または置換されてもよいヘテロアラルキルであり、
16およびR17は、それぞれについて独立して、−Hまたは置換基であり、
tは、0または1から3の整数であり、かつ
pは、1または2である。
【請求項21】
tが0または2であり、かつ
16およびR17が、それぞれについて独立して、−Hまたは低級アルキルである、請求項20記載の化合物。
【請求項22】
、XおよびXがいずれもCRRであり、かつ
Rが、それぞれについて独立して、−H、低級アルキルまたはベンジルである、請求項20または21記載の化合物。
【請求項23】
がCRRであり、かつ
およびXが各々独立して、OまたはSである、請求項20または21記載の化合物。
【請求項24】
およびXがともにOである、請求項23記載の化合物。
【請求項25】
が、O、SまたはNRであり、かつ
およびXが各々独立して、OまたはSである、請求項20または21記載の化合物。
【請求項26】
、XおよびXがいずれもOである、請求項25記載の化合物。
【請求項27】
とRとが同一である、前記請求項のいずれか一項記載の化合物。
【請求項28】
およびRが、−H、低級アルキル基、フェニルであり、低級アルキル基およびフェニルが独立して、置換されてもよい1種または複数種のハロ、CN、−C(O)R18、−C(S)R18、−C(NR)R18、フェニル、−OR19、−NR2021、−SR19、−OC(O)R18、−NR19C(O)R18、または−NR19C(NR)R18であり、
式中、
は、−H、低級アルキル、ベンジル、−CN、−NO、または−C(O)R18であり、
18は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、低級ハロアルキル、フェニル、ベンジル、OR19、NR2021、または−SR19であり、
19は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級アルコキシアルキル、フェニル、またはベンジルであり、かつ
20およびR21は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級アルコキシアルキル、フェニル、またはベンジルであるか、あるいはR20およびR21は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、5員もしくは6員のヘテロシクリルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールを形成する、請求項27記載の化合物。
【請求項29】
とRとが異なる、請求項1〜26のいずれか一項記載の化合物。
【請求項30】
およびRが各々独立して、−H、低級アルキル基、フェニルであり、低級アルキル基およびフェニルが独立して、置換されてもよい1種または複数種のハロ、CN、−C(O)R18、−C(S)R18、−C(NR)R18、フェニル、−OR19、−NR2021、−SR19、−OC(O)R18、−NR19C(O)R18、または−NR19C(NR)R18であり、
式中、
は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、ベンジル、−CN、−NO、または−C(O)R18であり、
18は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、低級ハロアルキル、フェニル、ベンジル、OR19、NR2021、または−SR19であり、
19は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級アルコキシアルキル、フェニル、またはベンジルであり、かつ
20およびR21は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級アルコキシアルキル、フェニル、またはベンジルであるか、あるいはR20およびR21は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、5員もしくは6員のヘテロシクリルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールを形成する、請求項29記載の化合物。
【請求項31】
とRとが同一である、前記請求項のいずれか一項記載の化合物。
【請求項32】
とRとが異なる、請求項1〜30のいずれか一項記載の化合物。
【請求項33】
およびRが、低級アルキル、シクロアルキル、フェニル、ナフチレニルまたはヘテロアリールからなる群より選択され、その各々が、ハロ、−NO、−CN、低級アルキル、ベンジル、−C(O)R18、−C(S)R18、−C(NR)R18、フェニル、−OR19、−NR2021、−SR19、−OC(O)R18、−NR19C(O)R18、または−NR19C(NR)R18からなる群より選択される1つまたは複数の置換基で置換されてもよく、
式中、
は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、ベンジル、−CN、−NO、または−C(O)R18であり、
18は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、低級ハロアルキル、フェニル、ベンジル、OR19、NR2021、または−SR19であり、
19は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級アルコキシアルキル、フェニル、またはベンジルであり、かつ
20およびR21は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級アルコキシアルキル、フェニル、またはベンジルであるか、あるいはR20およびR21は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、5員もしくは6員のヘテロシクリルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールを形成する、請求項31または32記載の化合物。
【請求項34】
以下の構造式で表される化合物、あるいはその互変異性体、薬学的に許容される塩、溶媒和物、包接体、またはプロドラッグ:

式中、
Xは、CR2223、O、S、S(O)またはNRであり、
Yは、結合、置換されてもよいC1〜C6アルキレンまたはC(O)であり、
ZはCRまたはNであり、
RはHまたは置換基であり、
24およびR25は各々独立して、−H、−NR1011、−OR、−SR、ハロ、ハロアルキル、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいシクロアルケニル、置換されてもよいヘテロシクリル、置換されてもよいアリール、置換されてもよいヘテロアリール、置換されてもよいアラルキル、または置換されてもよいヘテロアラルキルであり、
は、それぞれについて独立して、−H、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいシクロアルケニル、置換されてもよいヘテロシクリル、置換されてもよいアリール、置換されてもよいヘテロアリール、置換されてもよいアラルキル、または置換されてもよいヘテロアラルキルであり、
10およびR11は、それぞれについて独立して、−H、置換されてもよいアルキル、置換されてもよいアルケニル、置換されてもよいアルキニル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されてもよいシクロアルケニル、置換されてもよいヘテロシクリル、置換されてもよいアリール、置換されてもよいヘテロアリール、置換されてもよいアラルキル、または置換されてもよいヘテロアラルキルであるか、あるいはR10およびR11は、それらが結合する窒素と一緒になって、置換されてもよいヘテロシクリルまたは置換されてもよいヘテロアリールを形成し、
22およびR23は、それぞれについて独立して、−Hまたは置換基であるか、あるいはR22およびR23は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、C(O)またはC(S)であり、
mおよびnは、各々独立して、1から5の整数であり、かつ
pは、1または2である。
【請求項35】
Xが、それぞれについてOである、請求項34記載の化合物。
【請求項36】
Xが、それぞれについてSである、請求項34記載の化合物。
【請求項37】
Xが、それぞれについてNRであり、式中、Rが−Hまたは低級アルキルである、請求項34記載の化合物。
【請求項38】
Xが、それぞれについてCR2223であり、式中、R22およびR23が、それらが結合する炭素原子と一緒になってC(O)である、請求項34記載の化合物。
【請求項39】
Xが、それぞれについてCR2223であり、式中、R22およびR23が各々独立して、−Hまたは低級アルキルである、請求項34記載の化合物。
【請求項40】
Zが、それぞれについてNである、請求項34〜39のいずれか一項記載の化合物。
【請求項41】
Zが、それぞれについてCRであり、Rが−Hまたは低級アルキルである、請求項34〜39のいずれか一項記載の化合物。
【請求項42】
nとmとが同一であり、かつ1または2である、請求項34〜41のいずれか一項記載の化合物。
【請求項43】
nおよびmがともに1であり、自らが結合する炭素原子と一緒になったR22およびR23がそれぞれについてC(O)である、請求項42記載の化合物。
【請求項44】
22およびR23が、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、ハロ、−OH、低級アルコキシ、−SH、低級アルキルスルファニル、−NH、低級アルキルアミノ、低級ジアルキルアミノ−CN、または−NOである、請求項42記載の化合物。
【請求項45】
YがCRRであり、かつRが、それぞれについて独立して、−H、低級アルキルまたはベンジルである、請求項34〜44のいずれか一項記載の化合物。
【請求項46】
Yが結合である、請求項34〜44のいずれか一項記載の化合物。
【請求項47】
YがC(O)である、請求項34〜44のいずれか一項記載の化合物。
【請求項48】
24とR25とが同一である、請求項34〜47のいずれか一項記載の化合物。
【請求項49】
24とR25とが異なる、請求項34〜47のいずれか一項記載の化合物。
【請求項50】
24およびR25が、低級アルキル、シクロアルキル、フェニル、ナフチレニルまたはヘテロアリールからなる群より選択され、その各々が、ハロ、−NO、−CN、低級アルキル、ベンジル、−C(O)R18、−C(S)R18、−C(NR)R18、フェニル、−OR19、−NR2021、−SR19、−OC(O)R18、−NR19C(O)R18、または−NR19C(NR)R18からなる群より選択される1つまたは複数の置換基で置換されてもよく、
式中、
は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、ベンジル、−CN、−NO、または−C(O)R18であり、
18は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、低級ハロアルキル、フェニル、ベンジル、OR19、NR2021、または−SR19であり、
19は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級アルコキシアルキル、フェニル、またはベンジルであり、かつ
20およびR21は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級アルコキシアルキル、フェニル、またはベンジルであるか、あるいはR20およびR21は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、5員もしくは6員のヘテロシクリルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールを形成する、請求項48または49記載の化合物。
【請求項51】
24およびR25が、−OR26、−SR26、または−NR2728からなる群より選択され、
式中、
26は、−H、低級アルキル、シクロアルキル、フェニル、ナフチレニルまたはヘテロアリールであり、アルキル、シクロアルキル、フェニル、ナフチレニルまたはヘテロアリールは、ハロ、−NO、−CN、低級アルキル、ベンジル、−C(O)R18、−C(S)R18、−C(NR)R18、フェニル、−OR19、−NR2021、−SR19、−OC(O)R18、−NR19C(O)R18、または−NR19C(NR)R18からなる群より選択される1つまたは複数の置換基で置換されてもよく、
27およびR28は各々独立して、−H、低級アルキル、シクロアルキル、フェニル、ナフチレニルまたはヘテロアリールであり、アルキル、シクロアルキル、フェニル、ナフチレニルまたはヘテロアリールは、ハロ、−NO、−CN、低級アルキル、ベンジル、−C(O)R18、−C(S)R18、−C(NR)R18、フェニル、−OR19、−NR2021、−SR19、−OC(O)R18、−NR19C(O)R18、または−NR19C(NR)R18からなる群より選択される1つまたは複数の置換基で置換されてもよいか、あるいはR27およびR28が、それらが結合する窒素原子と一緒になって、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールを形成し、それらが各々、ハロ、−NO、−CN、低級アルキル、ベンジル、−C(O)R18、−C(S)R18、−C(NR)R18、フェニル、−OR19、−NR2021、−SR19、−OC(O)R18、−NR19C(O)R18、または−NR19C(NR)R18からなる群より選択される1つまたは複数の置換基で置換されてもよく、
式中、
は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、ベンジル、−CN、−NO、または−C(O)R18であり、
18は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、低級ハロアルキル、フェニル、ベンジル、OR19、NR2021、または−SR19であり、
19は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級アルコキシアルキル、フェニル、またはベンジルであり、かつ
20およびR21は、それぞれについて独立して、−H、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級アルコキシアルキル、フェニル、またはベンジルであるか、あるいはR20およびR21は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、5員もしくは6員のヘテロシクリルまたは5員もしくは6員のヘテロアリールを形成する、請求項48または49記載の化合物。
【請求項52】
薬学的に許容される担体または希釈剤と、請求項1〜51のいずれか一項記載の化合物とを含む、薬学的組成物。
【請求項53】
追加の抗癌剤をさらに含む、請求項52記載の薬学的組成物。
【請求項54】
追加の抗癌剤が、Taxol(登録商標)またはTaxol(登録商標)類似体である、請求項53記載の薬学的組成物。
【請求項55】
増殖性障害を有する対象を治療するための方法であって、請求項1〜51のいずれか一項記載の化合物の有効量を対象に投与する段階を含む、方法。
【請求項56】
増殖性障害が、乾癬、ライター症候群、毛孔性紅色秕糠疹、および角化の障害の過剰増殖性変異体(たとえば、日光角化症、老人性角化症)または強皮症である、請求項55記載の方法。
【請求項57】
増殖性障害が、平滑筋細胞増殖、全身性硬化症、肝硬変、成人呼吸促迫症候群、特発性心筋症、紅斑性狼瘡、網膜症、糖尿病性網膜症、心肥厚、良性前立腺肥厚、卵巣嚢胞、肺線維症、子宮内膜症、線維腫症、過誤腫、リンパ管腫症、サルコイドーシス、またはデスモイド腫瘍である、請求項55記載の方法。
【請求項58】
癌を有する対象を治療する方法であって、請求項1〜51のいずれか一項記載の化合物の有効量を対象に投与する段階を含む、方法。
【請求項59】
癌が多剤耐性癌である、請求項58記載の方法。
【請求項60】
対象に追加の抗癌剤を投与する段階をさらに含む、請求項58記載の方法。
【請求項61】
追加の抗癌剤が微小管安定剤である、請求項60記載の方法。
【請求項62】
微小管安定剤が、Taxol(登録商標)、Taxol(登録商標)類似体、ジスコデルモリド、エポチロンA、エポチロンB、エポチロンC、エポチロンD、エポチロンE、エポチロンF、エポチロンB N−オキシド、エポチロンA N−オキシド、16−アザ−エポチロンB、21−アミノエポチロンB、21−ヒドロキシエポチロンD、FR−182877、BSF−223651、AC−7739、AC−7700、フィジアノリド(Fijianolide)B、ラウリマライド、カリバエオシド(Caribaeoside)、カリバエオリン(Caribaeolin)、タッカロノリド(Taccalonolide)、エリュテロビン、サルコジクチン(Sarcodictyin);ラウリマライド、ジクチオスタチン(Dictyostatin)−1、ジャトロファン(Jatrophane)エステル、またはこれらの類似体および誘導体からなる群より選択される、請求項61記載の方法。
【請求項63】
癌を有する対象を治療する方法であって、TaxolまたはTaxol類似体と請求項1〜51のいずれか一項記載の化合物とを有効量で対象に投与する段階を含む、方法。
【請求項64】
癌が免疫療法に感受性の癌である、請求項63記載の方法。
【請求項65】
免疫療法に感受性の癌が、腎細胞癌、黒色腫、多発性骨髄腫、骨髄腫、リンパ腫、非小細胞肺癌、扁平上皮癌、基底細胞癌、線維肉腫、および悪性脳腫瘍である、請求項64記載の方法。
【請求項66】
癌が黒色腫である、請求項65記載の方法。
【請求項67】
癌が腎細胞癌である、請求項65記載の方法。
【請求項68】
癌を有する対象を治療する方法であって、免疫療法と請求項1〜40のいずれか一項記載の化合物とを有効量で対象に投与する段階を含む、方法。
【請求項69】
癌を有する対象を治療する方法であって、Taxol(登録商標)またはTaxol(登録商標)類似体と、免疫療法と、請求項1〜51のいずれか一項記載の化合物とを、有効量で対象に投与する段階を含む、方法。
【請求項70】
対象における癌の再発を予防する方法であって、請求項1〜51のいずれか一項記載の化合物の有効量を対象に投与する段階を含む、方法。
【請求項71】
対象における癌の再発を予防する方法であって、Taxol(登録商標)またはTaxol(登録商標)類似体と請求項1〜51のいずれか一項記載の化合物とを、有効量で対象に投与する段階を含む、方法。
【請求項72】
癌が、腎細胞癌、黒色腫、多発性骨髄腫、骨髄腫、リンパ腫、非小細胞肺癌、扁平上皮癌、基底細胞癌、線維肉腫、または悪性脳腫瘍である、請求項68、69、70または71記載の方法。
【請求項73】
癌が黒色腫である、請求項72記載の方法。
【請求項74】
癌が腎細胞癌である、請求項72記載の方法。
【請求項75】
対象に免疫療法を投与する段階をさらに含む、請求項70または71記載の方法。
【請求項76】
癌が、腎細胞癌、黒色腫、多発性骨髄腫、骨髄腫、リンパ腫、非小細胞肺癌、扁平上皮癌、基底細胞癌、線維肉腫または悪性脳腫瘍である、請求項75記載の方法。
【請求項77】
癌が黒色腫である、請求項76記載の方法。
【請求項78】
癌が腎細胞癌である、請求項76記載の方法。
【請求項79】
血管形成の治療または阻害を必要とする対象において血管形成を治療または阻害する方法であって、請求項1〜51のいずれか一項記載の化合物の有効量を対象に投与する段階を含む、方法。
【請求項80】
Hsp70応答性の障害を治療または予防する方法であって、請求項1〜51のいずれか一項記載の化合物の有効量を対象に投与する段階を含む、方法。
【請求項81】
Hsp70応答性の障害が、アルツハイマー病、ハンチントン病、パーキンソン病、海綿状脳症、球脊髄性筋萎縮、家族性筋萎縮性側索硬化症、アテローム性動脈硬化症、脳外傷、または脊髄外傷である、請求項80記載の方法。
【請求項82】
Hsp70応答性の障害が化学療法によって生じる神経損傷である、請求項80記載の方法。
【請求項83】
ナチュラルキラー細胞応答性の障害を治療する方法であって、請求項1〜51のいずれか一項記載の化合物の有効量を対象に投与する段階を含む、方法。
【請求項84】
ナチュラルキラー細胞応答性の障害が、細菌感染症、ウイルス感染症、真菌感染症、寄生虫感染症、またはこれらの組み合わせである、請求項83記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公表番号】特表2010−501563(P2010−501563A)
【公表日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−525587(P2009−525587)
【出願日】平成19年8月20日(2007.8.20)
【国際出願番号】PCT/US2007/018380
【国際公開番号】WO2008/024304
【国際公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(504151848)シンタ ファーマシューティカルズ コーポレーション (72)
【Fターム(参考)】