説明

変位測定装置

【課題】 戻り光の一部が発光部に入射することを防止して正確な変位測定を可能としつつ、小型化が可能な変位測定装置を提供する。
【解決手段】 半導体基板1に凹部2が設けられ、この凹部2内に発光部3と受光部4、受光部5とが設けられている。発光部3は面発光レーザからなり、受光部4、受光部5は2分割フォトダイオードからなる。半導体基板1の上方側には、光を透過するガラス部材6が配置され、このガラス部材6のうち、発光部3の発光面3aから出射する光ビームの中心部分が照射される位置には、反射部7が形成されている。反射部7によって反射された光は、モニタ部8によって受光され、発光強度のモニタ用として利用される。発光部3の発光面3aから出射した光は、その中心部分が反射部7によって反射されているため、円環状の光ビームとなってガラス部材6を透過しマイクロミラー10で反射される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光を利用した変位測定装置に関し、特に小型化が可能な変位測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の光学系変位測定装置としては、光ファイバを介して光源からの光を外部の物体に照射するものや、マイケルソン干渉計の原理を利用したものがある。光ファイバを用いるものは小型化が難しく、また、マイケルソン干渉計によるものは、干渉を利用して変位測定するものであるため、光ビームを絞って平行光線にする必要があり、そのための別途の手段が必要となるため、構造が複雑となりやすい。
本発明者は、これらの問題点を解決すべく、小型化が可能な変位測定装置を発明し、その内容が特許文献1に記載されている。
【0003】
【特許文献1】特開平10−281724号公報
【0004】
この変位測定装置は、半導体基板上に発光ダイオードとフォトダイオードと光導波路とを形成して、発光ダイオードから出射された光ビームを変位測定装置の外部の物体に反射させ、その反射光を光ビームとして光導波路に入射させ、フォトダイオードによって受光するものである。
【0005】
この変位測定装置は、小型で且つ軽量であり、慣性が小さく、振動の影響も受けにくく、個別部品の組み立て、調整の工程を削除すると共に、量産を可能にして、且つ光源に発光ダイオードも利用することができ、また、光源から出射した光ビームの広がる性質を直接利用した測定で、低コスト化、高信頼性化を実現することができるという優れた性能を有している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、近年のマイクロマシーンの進歩に見られるように、変位測定装置についても小型化の要請は強く、光導波路を用いると、更なる小型化の要求には十分に応えることができない。
また、発光部から発せられた光の戻り光の一部が発光部に入射すると、発光部の発光特性に悪影響を及ぼし、正確な変位測定装置ができなくなるという問題がある。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、戻り光の一部が発光部に入射することを防止して正確な変位測定を可能としつつ、小型化が可能な変位測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の課題を解決するために、本発明は、発光部から出射された光が外部反射手段で反射され、その戻り光が受光部で受光されて外部反射手段の変位を測定する変位測定装置において、前記外部反射手段に到達する際の光ビームが円環状であることを特徴とする変位測定装置である。
【0009】
前記外部反射手段に到達する際の光ビームが円環状であることによって、発光部から発せられた光の戻り光の一部が発光部に入射することがなくなり、発光部の発光特性が安定して正確な変位測定装置が可能となる。ここで、光ビームが円環状であるとは、光ビームの中心領域以外の周辺部にのみ光ビームが存在している状態のことをいう。
【0010】
外部反射手段に到達する際の光ビームを円環状とすることは、発光部が面発光レーザまたは発光面に略垂直に光を出射する発光素子チップからなり、前記発光部と外部反射手段との間に設けられたガラス部材の一部に設けられた反射部によって、前記発光部から出射された光ビームの中心部分が反射されるようにすることによって可能である。
【0011】
本発明においては、前記受光部が複数設けられ、それぞれの受光部は2分割フォトダイオードからなり、前記2分割フォトダイオードにおける受光レベルに基づいて外部反射手段の変位が測定されることを特徴とする。
外部反射手段の変位、すなわち回転や平行移動によって、外部反射手段によって反射された後の光ビームの形状が変化するため、2分割フォトダイオードにおける受光レベルを検知することにより、簡便で正確な変位測定を行うことができる。
【0012】
本発明においては、前記発光部と前記受光部とが半導体基板上またはセラミック基板上に載置されていることを特徴とする。これにより、小型の変位測定装置とすることができる。
【0013】
本発明においては、前記発光部と前記受光部とが半導体基板上にモノリシックに集積化されていることを特徴とする。
ここで、発光部と受光部とが半導体基板上にモノリシックに集積化されているとは、発光部と受光部とが1枚の半導体基板上に形成されていることを意味する。
これにより、発光部、受光部を個別にアセンブリする必要がなく、フォトリソグラフィの精度で一体形成できるため、製造過程における加工精度が向上し、製造過程の簡略化が可能となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、戻り光の一部が発光部に入射することを防止して正確な変位測定を可能としつつ、小型化が可能な変位測定装置を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、本発明の変位測定装置をその実施形態に基づいて説明する。
図1に、本発明の第1実施形態に係る変位測定装置の構成を示す。
図1において、半導体基板1に凹部2が設けられ、この凹部2内に発光部3と受光部4、受光部5とが設けられている。発光部3は面発光レーザからなり、受光部4、受光部5はフォトダイオードからなる。フォトダイオードとして2分割フォトダイオードを用いることができる。
【0016】
半導体基板1の上方側には、光を透過するガラス部材6が配置され、このガラス部材6のうち、発光部3の発光面3aから出射する光ビームの中心部分が照射される位置には、反射部7が形成されている。反射部7によって反射された光は、モニタ部8によって受光され、発光強度のモニタ用として利用される。モニタ部8は、フォトダイオードによって形成することができる。
【0017】
発光部3の発光面3aから出射した光は、その中心部分が反射部7によって反射されているため、円環状の光ビームとなってガラス部材6を透過する。また、発光部3の発光面3aと、ガラス部材6の下面6aとの間隔は、ガラス部材6が有する焦点距離と同一にならないようにしている。発光部3の発光面3aと、ガラス部材6の下面6aとの間隔を、ガラス部材6が有する焦点距離より短くすると、図1に示すように、光ビームはガラス部材6中を進行するに従ってビーム径が広がり、凸部9によって適度に曲げられて、円環状の光ビームとして外部反射手段の一例であるマイクロミラー10に到達し反射される。その後、光ビームはガラス部材6を透過し、ガラス部材6のうち、受光部4、受光部5と対向する位置に設けられた凸部11、凸部12によって集光されて、受光部4、受光部5のそれぞれの受光面に受光される。
【0018】
なお、発光部3の発光面3aと、ガラス部材6の下面6aとの間隔を、ガラス部材6が有する焦点距離より長くすると、円環状の光ビームは一旦交叉した後、円環状の光ビームとしてマイクロミラー10に到達し反射される。この場合にも、光ビームはその後、ガラス部材6を透過し、ガラス部材6のうち、受光部4、受光部5と対向する位置に設けられた凸部11、凸部12によって集光されて、受光部4、受光部5のそれぞれの受光面に受光される。
【0019】
図2は、受光部と発光部の配置の一例を示す図であり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。
この例では、半導体基板1上の発光部3の両側に受光部4と受光部5とが配置され、この2つの受光部4と受光部5とを結ぶ線に対して垂直な方向にモニタ部8が配置されている。半導体基板1の寸法Aは750μm、寸法Bは790μm、発光部3の発光面3aの中心と受光部5の受光面の中心との距離Cは250μm、発光部3の発光面3aの中心とモニタ部8の受光面の中心との距離Dは200μm、受光部5の受光面の中心と受光部5の端部との距離Eは90μmである。なお、このような配置は一例であって、発光部3から出射された光のうち、反射部7によって反射された光がモニタ部8に受光されるように、モニタ部8が配置されていればよい。モニタ部8には、反射部7からの反射された光以外の光がモニタ部8に入らないように、モニタ部8の上部に円環ビーム(マイクロミラー10によって反射された光)を遮光する遮光膜15を形成しておく。また、発光部3から出射された光のうち、図1に示すマイクロミラー10によって反射された光が受光部4と受光部5とに受光されるように、受光部4と受光部5が配置されていればよい。
【0020】
図2に示す例では、ガラス部材6にはレンズ形成していないが、レンズとしての機能を持たせるか否かは、選択の問題である。レンズとしての機能を持たせると、変位測定についての測定精度は向上するが測定可能範囲が狭まり、逆に、レンズとしての機能を持たせないと、変位測定についての測定精度は低下するが測定可能範囲は広がる。従って、用途に応じてレンズ形成の有無を考慮すればよい。
【0021】
図3に、マイクロミラーの変位と、2つのフォトダイオードPDAとPDBの出力A、Bから得られる、(A+B)出力との関係を示す。
図3に示す場合には、マイクロミラーまでの距離と信号出力(A+B)との関係において、マイクロミラーまでの距離が1500μm付近で信号出力(A+B)はピーク値を有するが、ピーク値を有する距離よりもマイクロミラーまでの距離が小さい直線関係部分(マイクロミラーまでの距離が0から約1350μmまでの距離の部分)では勾配が急峻で精度が良い(分解能が高い)。一方、ピーク値を有する距離よりもマイクロミラーまでの距離が大きい直線関係部分(マイクロミラーまでの距離が1700μmから約3000μmまでの距離の部分)では勾配が相対的に緩やかであるが直線部分が長い、すなわち、測定範囲が広いという特徴がある。
【0022】
図4に、マイクロミラーの回転角と、2つのフォトダイオードPDAとPDBの出力A、Bから得られる、(B−A)/(A+B)出力の関係を示す。マイクロミラーの回転角と、(B−A)/(A+B)との関係はS字曲線を描く。高精度のマイクロミラー回転角の測定が必要な場合は直線部分が、測定範囲になる。しかし、マイクロミラーを共振させて共振周波数の測定を行いたい場合のように、高精度の回転角の測定が不必要な場合には、必ずしも直線部分でなくても差し支えない。2つのフォトダイオードの出力の差分(B−A)信号を(A+B)で割ることにより、例えばマイクロミラーがz方向に変位したり、光源出力が低下したりしても、これらに基づく変化を相殺できるために、外乱の影響の少ない測定が可能となる。
【0023】
そのため、図5に示すようなx回転軸とy回転軸とを有する2つのマイクロミラー10からなる2軸同時回転ミラーにおいても、個々の回転軸を他軸回転とは無関係に測定できる。この場合の光源と、フォトダイオードとの位置関係を図6に示す。図6において、発光部3の両側に2つのx軸回転ミラー回転角検出用フォトダイオード16が形成され、これと直交するように、y軸回転ミラー回転角検出用フォトダイオード17が形成されている。その他、モニタ部8が形成されている。
【0024】
x軸回りのミラー回転の測定は、x軸回転ミラー回転角検出用フォトダイオード16によって行うが、x軸回転ミラー回転角検出用フォトダイオード16の信号は、y軸回りにマイクロミラーが回転することによっても変化をする。このために、単に差分(B−A)を取るだけでは、y軸回りの回転の影響を受けてしまう。この場合、差分(B−A)を両者の信号の総和である(A+B)で割って、(B−A)/(A+B)と正規化することにより、x軸回転ミラー回転角検出用フォトダイオード16出力の、y軸回りの回転による影響を取り除くことができる。
【0025】
図7は、受光部と発光部をモノリシックに集積化したものを示しており、発光部3、受光部4、受光部5、モニタ部8が1枚の半導体基板1上に形成されている。発光部3、受光部4、受光部5、モニタ部8のそれぞれの境界には、絶縁分離溝20が形成されている。この例においては、半導体基板1の寸法Fは350μmであり、寸法Gは400μmである。
【0026】
図8に、本発明の第2実施形態に係る変位測定装置の構成を示す。
図8において、半導体基板1に凹部2が設けられ、この凹部2内に発光部3と受光部4、受光部5とが設けられている。発光部3はフォトニック結晶光源からなり、受光部4、受光部5はフォトダイオードからなる。フォトダイオードとして2分割フォトダイオードを用いることができる。
【0027】
フォトニック結晶光源から出射される光は、元来円環状の光ビームであるため、この実施形態では、第1実施形態のように反射部7を設けることなく、円環状の光ビームがガラス部材6を透過し、マイクロミラー10で反射されて、受光部4、受光部5のそれぞれの受光面に受光される。この実施形態においても、発光部3の発光面3aと、ガラス部材6の下面6aとの間隔は、フォトニック結晶光源から出射する光ビームの焦点距離と同一にならないようにして、ガラス部材6中を進行するに従って、光ビームが広がるようにしている。
【0028】
図9、図10を用いて、変位測定の方法について説明する。
図9は、マイクロミラー10の回転に対する受光レベルの変化を示す。図9(a)に示すように、発光部3から出射された円環状の光ビームは、ガラス部材6を透過した後マイクロミラー10によって反射されるが、マイクロミラー10の回転に伴って反射後の光ビームの形状が変化する。この光ビームの形状の変化によって、受光部4、受光部5の2分割フォトダイオードのそれぞれの受光面での受光レベルが変化する。
【0029】
図9(b)に、マイクロミラー10の回転角度に対する受光レベルの変化を示す。受光部4の第1の受光面4aの受光レベルをA1、受光部4の第2の受光面4bの受光レベルをA2、受光部5の第1の受光面5aの受光レベルをB1、受光部5の第2の受光面5bの受光レベルをB2としたときに、これらを演算した、(A2−A1+B2−B1)/(A2+A1+B2+B1)をマイクロミラー10の回転角度θに対してプロットしている。マイクロミラー10の回転角度θが大きくなるに従って演算値が大きくなり、マイクロミラー10が反対方向に回転したときにも、その回転角θの絶対値が大きくなるに従って演算値の絶対値が大きくなる。従って、この演算値を検知することによって、マイクロミラー10の回転角度を測定することができる。
【0030】
図10は、マイクロミラー10の平行移動に対する受光レベルの変化を示す。図10(a)に示すように、発光部3から出射された円環状の光ビームは、ガラス部材6を透過した後マイクロミラー10によって反射されるが、マイクロミラー10の平行移動に伴って反射後の光ビームの形状が変化する。この光ビームの形状の変化によって、受光部4、受光部5の2分割フォトダイオードのそれぞれの受光面での受光レベルが変化する。
【0031】
図10(b)に、マイクロミラー10の平行移動距離に対する受光レベルの変化を示す。受光部4の第1の受光面4aの受光レベルをA1、受光部4の第2の受光面4bの受光レベルをA2、受光部5の第1の受光面5aの受光レベルをB1、受光部5の第2の受光面5bの受光レベルをB2としたときに、これらを演算した、A1+A2+B1+B2をマイクロミラー10の平行移動距離Zに対してプロットしている。この演算値は、マイクロミラー10の平行移動距離Zが所定の値をとるときに、ピーク値を持つパターンとなっている。
【0032】
また、図10(c)には、他の演算値である、A1−A2+B2−B1をマイクロミラー10の平行移動距離Zに対してプロットしている。この演算値は、マイクロミラー10の平行移動距離Zが大きくなるに従って演算値が大きくなり、マイクロミラー10が反対方向に移動したときにも、その平行移動距離Zの絶対値が大きくなるに従って演算値の絶対値が大きくなる。従って、これらの演算値を検知することによって、マイクロミラー10の平行移動距離を測定することができる。
【0033】
図11に、上述した変位測定装置をマイクロ共焦点顕微鏡用の走査用光源に適用した例を示す。光源25から出射された光は、回折格子レンズ30を透過し、X軸回転ミラー31によって反射された後、Y軸回転ミラー32によって反射され、回折格子レンズ33を透過し、Z方向変位ミラー34によって反射されて、サンプル面において結像する。
X軸回転ミラー31、Y軸回転ミラー32、Z方向変位ミラー34の回転または変位は、面発光レーザと分割フォトダイオードを有する変位センサ35によって検知される。
この場合、X軸回転ミラー31は共振させるために、共振周波数の測定が重要になる。また、Z変位マイクロミラーの変位測定が、サンプル表面に光を結像させるために重要な役割を果たす。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、戻り光の一部が発光部に入射することを防止して正確な変位測定を可能としつつ、小型化が可能な変位測定装置として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の第1実施形態に係る変位測定装置の構成を示す図である。
【図2】受光部と発光部の配置の一例を示す図である。
【図3】マイクロミラーの変位と、2つのフォトダイオードPDAとPDBの出力A、Bから得られる、(A+B)信号との関係を示す図である。
【図4】マイクロミラーの回転角と、2つのフォトダイオードPDAとPDBの出力A、Bから得られる、(B−A)/(A+B)信号との関係を示す図である。
【図5】2軸同時回転ミラーの構成を示す図である。
【図6】2軸同時回転ミラーを用いるときの、光源と、フォトダイオードとの位置関係を示す図である。
【図7】受光部と発光部をモノリシックに集積化したものを示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る変位測定装置の構成を示す図である。
【図9】マイクロミラーの回転に対する受光レベルの変化を示す図である。
【図10】マイクロミラーの平行移動に対する受光レベルの変化を示す図である。
【図11】変位測定装置をマイクロ共焦点顕微鏡に適用した例を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
1 半導体基板
2 凹部
3 発光部
3a 発光面
4 受光部
4a 第1の受光面
4b 第2の受光面
5 受光部
5a 第1の受光面
5b 第2の受光面
6 ガラス部材
6a 下面
7 反射部
8 モニタ部
9 凸部
10 マイクロミラー
11 凸部
12 凸部
15 遮光膜
16 x軸回転ミラー回転角検出用フォトダイオード
17 y軸回転ミラー回転角検出用フォトダイオード
20 絶縁分離溝
25 光源
30 回折格子レンズ
31 X軸回転ミラー
32 Y軸回転ミラー
33 回折格子レンズ
34 Z方向変位ミラー
35 変位センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光部から出射された光が外部反射手段で反射され、その戻り光が受光部で受光されて外部反射手段の変位を測定する変位測定装置において、前記外部反射手段に到達する際の光ビームが円環状であることを特徴とする変位測定装置。
【請求項2】
前記発光部は面発光レーザまたは発光面に略垂直に光を出射する発光素子チップからなり、前記発光部と外部反射手段との間に設けられたガラス部材の一部に設けられた反射部によって、前記発光部から出射された光ビームの中心部分が反射されることによって、前記外部反射手段に到達する際の光ビームが円環状となっていることを特徴とする請求項1記載の変位測定装置。
【請求項3】
前記受光部が複数設けられ、それぞれの受光部は2分割フォトダイオードからなり、前記2分割フォトダイオードにおける受光レベルに基づいて外部反射手段の変位が測定されることを特徴とする請求項1または2記載の変位測定装置。
【請求項4】
前記発光部と前記受光部とが半導体基板上またはセラミック基板上に載置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の変位測定装置。
【請求項5】
前記発光部と前記受光部とが半導体基板上にモノリシックに集積化されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の変位測定装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光部から出射された光が外部反射手段で反射され、その戻り光が受光部で受光されて外部反射手段の変位を測定する変位測定装置において、前記発光部は面発光レーザまたは発光面に略垂直に光を出射する発光素子チップからなり、前記発光部と外部反射手段との間に設けられたガラス部材の一部に設けられた反射部によって、前記発光部から出射された光ビームの中心部分が反射されることによって、前記外部反射手段に到達する際の光ビームが円環状となっており、前記発光部と前記受光部とが半導体基板上またはセラミック基板上に載置されていることを特徴とする変位測定装置。
【請求項2】
発光部から出射された光が外部反射手段で反射され、その戻り光が受光部で受光されて外部反射手段の変位を測定する変位測定装置において、前記発光部は面発光レーザまたは発光面に略垂直に光を出射する発光素子チップからなり、前記発光部と外部反射手段との間に設けられたガラス部材の一部に設けられた反射部によって、前記発光部から出射された光ビームの中心部分が反射されることによって、前記外部反射手段に到達する際の光ビームが円環状となっており、前記発光部と前記受光部とが半導体基板上にモノリシックに集積化されていることを特徴とする変位測定装置。
【請求項3】
前記受光部が複数設けられ、それぞれの受光部は2分割フォトダイオードからなり、前記2分割フォトダイオードにおける受光レベルに基づいて外部反射手段の変位が測定されることを特徴とする請求項1または2記載の変位測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−329673(P2006−329673A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−149907(P2005−149907)
【出願日】平成17年5月23日(2005.5.23)
【出願人】(504145342)国立大学法人九州大学 (960)
【出願人】(505189497)株式会社神奈川電子 (1)
【Fターム(参考)】