説明

変性着色剤及び変性着色剤を含むインクジェットインキ組成物

本発明は、少なくとも1個の有機基が結合されている着色剤を含む変性着色剤に関する。有機基の様々な具体的態様が開示される。これらの具体的態様の各々について、好ましくは有機基は、定められたカルシウム指数値を有する。また、インクジェットインキ組成物を含めて、これらの変性着色剤についての様々な使用が開示される。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1個の有機基が結合されている着色剤を含む変性着色剤であって、該有機基が1,2,3−ベンゼントリカルボン酸のカルシウム指数値より大きいカルシウム指数値を有する変性着色剤。
【請求項2】
着色剤が顔料である、請求項1に記載の変性着色剤。
【請求項3】
有機基が、少なくとも2個のホスホン酸基、その部分エステル又はその塩を含む、請求項2に記載の変性着色剤。
【請求項4】
有機基が、少なくとも1個のジェミナルビスホスホン酸基、その部分エステル又はその塩を含む、請求項3に記載の変性着色剤。
【請求項5】
有機基が、少なくとも1個の式−CQ(PO322を有する基又はその塩(ここで、QはH、R、OR、SR又はNR2(ここで、Rは同じ又は異なっていてもよく、そしてH、C1〜C18アルキル基、C1〜C18アシル基、アラルキル基、アルカリール基又はアリール基である)である)を含む、請求項4に記載の変性着色剤。
【請求項6】
有機基が、少なくとも1個の式−(CH2n−CQ(PO322を有する基又はその塩(ここで、nは1から9である)を含む、請求項5に記載の変性着色剤。
【請求項7】
nが、1から3である、請求項6に記載の変性着色剤。
【請求項8】
有機基が、式−X−(CH2n−CQ(PO322を有する基又はその塩(ここで、Xは顔料に結合され、そしてアリーレン、ヘテロアリーレン、アルキレン、アルカリーレン又はアラルキレン基であり、そしてnは0から9である)を含む、請求項5に記載の変性着色剤。
【請求項9】
Xがアリーレン基である、請求項8に記載の変性着色剤。
【請求項10】
有機基が、式−X−Sp−(CH2n−CQ(PO322を有する基又はその塩(ここで、Xは顔料に結合され、そしてアリーレン、ヘテロアリーレン、アルキレン、アルカリーレン又はアラルキレン基であり、そしてSpはスペーサー基であり、そしてnは0から9である)を含む、請求項5に記載の変性着色剤。
【請求項11】
Spが、−CO2−、−O2C−、−O−、−NR″−、−NR″CO−、−CONR″−、−SO2NR″−、−SO2CH2CH2NR″−、−SO2CH2CH2O−又は−SO2CH2CH2S−(ここで、R″はH又はC1〜C6アルキル基である)である、請求項10に記載の変性着色剤。
【請求項12】
Xがアリーレン基である、請求項10に記載の変性着色剤。
【請求項13】
有機基が、少なくとも1個の式−N−[(CH2m(PO32)]2を有する基又はその塩(ここで、mは同じ又は異なっていてもよく、そして1から3である)を含む、請求項3に記載の変性着色剤。
【請求項14】
有機基が、少なくとも1個の式−(CH2n−N−[(CH2m(PO32)]2を有する基又はその塩(ここで、nは1から9である)を含む、請求項13に記載の変性着色剤。
【請求項15】
有機基が、式−X−(CH2n−N−[(CH2m(PO32)]2を有する基又はその塩(ここで、Xは顔料に結合され、そしてアリーレン、ヘテロアリーレン、アルキレン、アルカリーレン又はアラルキレン基であり、そしてnは0から9である)を含む、請求項13に記載の変性着色剤。
【請求項16】
有機基が、式−X−Sp−(CH2n−N−[(CH2m(PO32)]2を有する基又はその塩(ここで、Xは顔料に結合され、そしてアリーレン、ヘテロアリーレン、アルキレン、アルカリーレン又はアラルキレン基であり、そしてSpはスペーサー基であり、そしてnは0から9である)を含む、請求項13に記載の変性着色剤。
【請求項17】
Spが、−CO2−、−O2C−、−O−、−NR″−、−NR″CO−、−CONR″−、−SO2NR″−、−SO2CH2CH2NR″−、−SO2CH2CH2O−又は−SO2CH2CH2S−(ここで、R″はH又はC1〜C6アルキル基である)である、請求項16に記載の変性着色剤。
【請求項18】
有機基が、少なくとも1個の式−CR=C(PO322を有する基又はその塩(ここで、RはH、C1〜C6アルキル基又はアリール基である)を含む、請求項3に記載の変性着色剤。
【請求項19】
有機基が、少なくとも1個のヒドロキサム酸基又はその塩を含む、請求項2に記載の変性着色剤。
【請求項20】
有機基が、少なくとも1個のヒドロキシピリドニル基又は少なくとも1個のヒドロキシキノロニル基を含む、請求項19に記載の変性着色剤。
【請求項21】
有機基が、1−ヒドロキシ−2−ピリドニル基を含む、請求項20に記載の変性着色剤。
【請求項22】
有機基が、1−ヒドロキシ−2−キノロニル基を含む、請求項20に記載の変性着色剤。
【請求項23】
有機基が、少なくとも1個のOH基又はその塩を有する少なくとも1個の複素環式基を含む、請求項2に記載の変性着色剤。
【請求項24】
有機基が、少なくとも1個のヒドロキシピリジニル基又は少なくとも1個のヒドロキシキノリニル基を含む、請求項23に記載の変性着色剤。
【請求項25】
有機基が、2−ヒドロキシ−ピリジニル基を含む、請求項24に記載の変性着色剤。
【請求項26】
有機基が、8−ヒドロキシ−キノリニル基又は2−ヒドロキシ−キノリニル基を含む、請求項24に記載の変性着色剤。
【請求項27】
複素環式基が、少なくとも2個のOH基を有する、請求項23に記載の変性着色剤。
【請求項28】
有機基が、2,3−ジヒドロキシ−ピリジニル基又は3,4−ジヒドロキシ−ピリジニル基である、請求項27に記載の変性着色剤。
【請求項29】
有機基が、少なくとも1個のホスホン酸基又はその塩と、該ホスホン酸基又はその塩に対してビシナル又はジェミナルの少なくとも1個の第2のイオン基、イオン化性基又は塩基性基とを含む、請求項2に記載の変性着色剤。
【請求項30】
第2のイオン基、イオン化性基又は塩基性基が、カルボン酸基、スルホン酸基、ヒドロキシル基又はそれらの塩である、請求項29に記載の変性着色剤。
【請求項31】
有機基が、少なくとも1個の式−CQ(PO32)(CO2H)を有する基又はその塩(ここで、QはH、R、OR、SR又はNR2(ここで、Rは同じ又は異なっていてもよく、そしてH、C1〜C18アルキル基、C1〜C18アシル基、アラルキル基、アルカリール基又はアリール基である)である)を含む、請求項29に記載の変性着色剤。
【請求項32】
有機基が、少なくとも1個の式−CR(PO32)(OH)を有する基又はその塩(ここで、RはH又はC1〜C6アルキル基である)を含む、請求項29に記載の変性着色剤。
【請求項33】
有機基が、式−X−(PO32)(OH)を有する基又はその塩(ここで、Xはアリーレン又はヘテロアリーレン基であり、そしてPO32とOH基又はそれらの塩は互いに対してオルトである)を含む、請求項29に記載の変性着色剤。
【請求項34】
有機基が、少なくとも1個のカルボン酸基又はその塩を有するヘテロアリール基を含む、請求項2に記載の変性着色剤。
【請求項35】
ヘテロアリール基が、少なくとも2個のカルボン酸基又はその塩を有する、請求項34に記載の変性着色剤。
【請求項36】
有機基が、2,6−ピリジニル−ジカルボン酸基又はその塩である、請求項35に記載の変性着色剤。
【請求項37】
有機基が、少なくとも1個のニトロソ基と少なくとも1個のOH基又はそれらの塩を有するアリール基を含む、請求項2に記載の変性着色剤。
【請求項38】
有機基が、ニトロソフェノール基又はその塩である、請求項37に記載の変性着色剤。
【請求項39】
有機基が、少なくとも2個のOH基、少なくとも2個のNH2基又は少なくとも1個のOH基と少なくとも1個のNH2基を有するアゾアレーン基を含み且つ式Ar1−N=N−Ar2(ここで、Ar1及びAr2は同じ又は異なっていてもよく、そしてアリーレン基又はアリール基であり、且つAr1又はAr2の少なくとも一方はアリーレン基である)を有する、請求項2に記載の変性着色剤。
【請求項40】
有機基が、構造−(HO)C63−N=N−C63Z(OH)(ここで、Zはクロロ又はニトロ基である)を有する基である、請求項39に記載の変性着色剤。
【請求項41】
顔料に、該有機基とは異なる少なくとも1個の第2有機基が更に結合されている、請求項2に記載の変性着色剤。
【請求項42】
第2有機基が、少なくとも1個のイオン基、少なくとも1個のイオン化性基又はそれらの混合物を含む、請求項41に記載の変性着色剤。
【請求項43】
第2有機基が、フェニルホスホン酸のカルシウム指数値より大きいカルシウム指数値を有する、請求項41に記載の変性着色剤。
【請求項44】
第2有機基がポリマー基である、請求項41に記載の変性着色剤。
【請求項45】
ポリマー基が、200より小さいか又は等しい酸価を有するポリマーを含む、請求項44に記載の変性着色剤。
【請求項46】
ポリマー基が、100より小さいTgを有するポリマーを含む、請求項44に記載の変性着色剤。
【請求項47】
ポリマー基が、着色剤の0.1から50重量%の量にて存在する、請求項44に記載の変性着色剤。
【請求項48】
顔料が、青色顔料、黒色顔料、茶色顔料、シアン色顔料、緑色顔料、白色顔料、バイオレット色顔料、マゼンタ色顔料、赤色顔料、黄色顔料又はそれらの混合物を含む、請求項2に記載の変性着色剤。
【請求項49】
顔料が、ピグメントブルー15、ピグメントレッド122、ピグメントバイオレッド19、ピグメントイエロー74、ピグメントイエロー155、ピグメントイエロー128、ピグメントイエロー218、ピグメントイエロー220又はピグメントイエロー221である、請求項2に記載の変性着色剤。
【請求項50】
有機基が、少なくとも2個のホスホン酸基、その部分エステル又はその塩を含む、請求項49に記載の変性着色剤。
【請求項51】
有機基が、少なくとも1個のヒドロキサム酸基又はその塩を含む、請求項49に記載の変性着色剤。
【請求項52】
有機基が、少なくとも1個の式−CQ(PO32)(CO2H)を有する基又はその塩(ここで、QはH、R、OR、SR又はNR2(ここで、Rは同じ又は異なっていてもよく、そしてH、C1〜C18アルキル基、C1〜C18アシル基、アラルキル基、アルカリール基又はアリール基である)である)を含む、請求項49に記載の変性着色剤。
【請求項53】
有機基が、少なくとも2個のカルボン酸基又はその塩を有するヘテロアリール基を含む、請求項49に記載の変性着色剤。
【請求項54】
有機基が、少なくとも1個のニトロソ基と少なくとも1個のOH基又はそれらの塩を有するアリール基を含む、請求項49に記載の変性着色剤。
【請求項55】
有機基が、少なくとも2個のOH基、少なくとも2個のNH2基又は1個のOH基と1個のNH2基を有するアゾアレーン基を含み且つ式Ar1−N=N−Ar2(ここで、Ar1及びAr2は同じ又は異なり得そしてアリーレン基又はアリール基であり、且つAr1又はAr2の少なくとも一方はアリーレン基である)を有する、請求項49に記載の変性着色剤。
【請求項56】
顔料に、該有機基とは異なる少なくとも1個の第2有機基が更に結合されている、請求項49に記載の変性着色剤。
【請求項57】
第2有機基が、少なくとも1個のイオン基、少なくとも1個のイオン化性基又はそれらの混合物を含む、請求項56に記載の変性着色剤。
【請求項58】
第2有機基がポリマー基である、請求項56に記載の変性着色剤。
【請求項59】
顔料がカーボンブラックである、請求項2に記載の変性着色剤。
【請求項60】
有機基が、少なくとも2個のホスホン酸基、その部分エステル又はその塩を含む、請求項59に記載の変性着色剤。
【請求項61】
有機基が、少なくとも1個の式−CQ(PO322を有する基又はその塩(ここで、QはH、R、OR、SR又はNR2(ここで、Rは同じ又は異なっていてもよく、そしてH、C1〜C18アルキル基、C1〜C18アシル基、アラルキル基、アルカリール基又はアリール基である)である)を含む、請求項60に記載の変性着色剤。
【請求項62】
有機基が、式−X−Sp−(CH2n−CQ(PO322を有する基又はその塩(ここで、Xは顔料に結合されそしてアリーレン、ヘテロアリーレン、アルキレン、アルカリーレン又はアラルキレン基でありそしてSpはスペーサー基であり、そしてnは0から9である)を含む、請求項60に記載の変性着色剤。
【請求項63】
Spが、−CO2−、−O2C−、−O−、−NR″−、−NR″CO−、−CONR″−、−SO2NR″−、−SO2CH2CH2NR″−、−SO2CH2CH2O−又は−SO2CH2CH2S−(ここで、R″はH又はC1〜C6アルキル基である)である、請求項62に記載の変性着色剤。
【請求項64】
有機基が、少なくとも1個の式−N−[(CH2m(PO32)]2を有する基又はその塩(ここで、mは1から3である)を含む、請求項60に記載の変性着色剤。
【請求項65】
有機基が、少なくとも1個のヒドロキサム酸基又はその塩を含む、請求項59に記載の変性着色剤。
【請求項66】
有機基が、少なくとも1個のヒドロキシピリドニル基又は少なくとも1個のヒドロキシキノロニル基を含む、請求項65に記載の変性着色剤。
【請求項67】
有機基が、少なくとも1個の式−CQ(PO32)(CO2H)を有する基又はその塩(ここで、QはH、R、OR、SR又はNR2(ここで、Rは同じ又は異なっていてもよく、そしてH、C1〜C18アルキル基、C1〜C18アシル基、アラルキル基、アルカリール基又はアリール基である)である)を含む、請求項59に記載の変性着色剤。
【請求項68】
有機基が、少なくとも2個のカルボン酸基又はその塩を有するヘテロアリール基を含む、請求項59に記載の変性着色剤。
【請求項69】
有機基が、少なくとも1個のニトロソ基と少なくとも1個のOH基又はそれらの塩を有するアリール基を含む、請求項59に記載の変性着色剤。
【請求項70】
有機基が、少なくとも2個のOH基、少なくとも2個のNH2基又は1個のOH基と1個のNH2基を有するアゾアレーン基を含み且つ式Ar1−N=N−Ar2(ここで、Ar1及びAr2は同じ又は異なっていてもよく、そしてアリーレン基又はアリール基であり、且つAr1又はAr2の少なくとも一方はアリーレン基である)を有する、請求項59に記載の変性着色剤。
【請求項71】
着色剤に、該有機基とは異なる少なくとも1個の第2有機基が更に結合されている、請求項59に記載の変性着色剤。
【請求項72】
第2有機基が、少なくとも1個のイオン基、少なくとも1個のイオン化性基又はそれらの混合物を含む、請求項71に記載の変性着色剤。
【請求項73】
第2有機基がポリマー基である、請求項71に記載の変性着色剤。
【請求項74】
着色剤が染料である、請求項1に記載の変性着色剤。
【請求項75】
有機基が、少なくとも2個のホスホン酸基、その部分エステル又はその塩を含む、請求項74に記載の変性着色剤。
【請求項76】
有機基が、少なくとも1個のヒドロキサム酸基又はその塩を含む、請求項74に記載の変性着色剤。
【請求項77】
少なくとも1個の有機基が結合されている顔料を含む変性着色剤であって、該有機基が
i)少なくとも2個のホスホン酸基、その部分エステル若しくはその塩、
ii)少なくとも1個のヒドロキサム酸基若しくはその塩、
iii)少なくとも1個のホスホン酸基若しくはその塩及び少なくとも1個の第2のイオン基、イオン化性基若しくは塩基性基、又は
iv)少なくとも1個のニトロソ基と少なくとも1個のOH基若しくはそれらの塩を有するアリール基
を含む変性着色剤。
【請求項78】
有機基が、少なくとも2個のホスホン酸基又はその塩を含む、請求項77に記載の変性着色剤。
【請求項79】
有機基が、少なくとも1個のヒドロキサム酸基又はその塩を含む、請求項77に記載の変性着色剤。
【請求項80】
有機基が、少なくとも1個のニトロソ基と少なくとも1個のOH基又はそれらの塩を含む、請求項77に記載の変性着色剤。
【請求項81】
少なくとも1個の有機基が結合されている顔料を含む変性着色剤であって、該有機基が
i)少なくとも1個のOH基若しくはその塩を有する少なくとも1個の複素環式基、
ii)少なくとも1個のカルボン酸基若しくはその塩を有する少なくとも1個のヘテロアリール基、又は
iii)少なくとも1個のOH基、少なくとも1個のNH2基若しくは1個のOH基と1個のNH2基を有する且つ式Ar1−N=N−Ar2(ここで、Ar1及びAr2は同じ又は異なり得そしてアリーレン基又はアリール基であり、且つAr1又はAr2の少なくとも一方はアリーレン基である)を有するアゾアレーン基
を含む変性着色剤。
【請求項82】
有機基が、少なくとも2個のOH基、少なくとも2個のNH2基又は1個のOH基と1個のNH2基を有するアゾアレーン基を含み且つ式Ar1−N=N−Ar2(ここで、Ar1及びAr2は同じ又は異なり得そしてアリーレン基又はアリール基であり、且つAr1又はAr2の少なくとも一方はアリーレン基である)を有する、請求項81に記載の変性着色剤。
【請求項83】
少なくとも1個の有機基及び少なくとも1個の第2有機基が結合されている顔料を含む変性着色剤であって、該有機基がフェニルホスホン酸のカルシウム指数値より大きいカルシウム指数値を有し、そして第2有機基がポリマー基である変性着色剤。
【請求項84】
有機基が、少なくとも2個のホスホン酸基又はその塩を含む、請求項83に記載の変性着色剤。
【請求項85】
有機基が、少なくとも1個のアリールポリ酸基を含む、請求項83に記載の変性着色剤。
【請求項86】
有機基が、少なくとも1個のヒドロキサム酸基又はその塩を含む、請求項83に記載の変性着色剤。
【請求項87】
有機基が、少なくとも2個のOH基、少なくとも2個のNH2基又は1個のOH基と1個のNH2基を有するアゾアレーン基を含み且つ式Ar1−N=N−Ar2(ここで、Ar1及びAr2は同じ又は異なり得そしてアリーレン基又はアリール基であり、且つAr1又はAr2の少なくとも一方はアリーレン基である)を有する、請求項83に記載の変性着色剤。
【請求項88】
インクジェットインキ組成物であって、
a)液体ビヒクル、及び
b)少なくとも1個の有機基が結合されている着色剤を含む変性着色剤であって、該有機基が1,2,3−ベンゼントリカルボン酸のカルシウム指数値より大きいカルシウム指数値を有する変性着色剤
を含むインクジェットインキ組成物。
【請求項89】
着色剤が顔料である、請求項88に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項90】
有機基が、少なくとも2個のホスホン酸基又はその塩を含む、請求項89に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項91】
該有機基とは異なる少なくとも1個の第2有機基が結合されている顔料を含む第2変性顔料を更に含む、請求項88に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項92】
第2有機基が、少なくとも1個のイオン基、少なくとも1個のイオン化性基又はそれらの混合物を含む、請求項91に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項93】
第2有機基が、フェニルホスホン酸のカルシウム指数値より大きいカルシウム指数値を有する、請求項91に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項94】
少なくとも1種のポリマーが結合又は吸着されている顔料を含む第2変性顔料を更に含む、請求項88に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項95】
第2変性顔料が、ポリマー被覆顔料である、請求項94に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項96】
第2変性顔料が、少なくとも1個のポリマー基が結合されている顔料であり、しかも該ポリマー基が該ポリマーを含む、請求項94に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項97】
ビヒクルが水性ビヒクルである、請求項88に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項98】
インクジェットインキ組成物であって、
a)液体ビヒクル、並びに
b)少なくとも1個の有機基が結合されている顔料を含む変性着色剤であって、該有機基が
i)少なくとも2個のホスホン酸基、その部分エステル若しくはその塩、
ii)少なくとも1個のヒドロキサム酸基若しくはその塩、
iii)少なくとも1個のホスホン酸基若しくはその塩及び少なくとも1個の第2のイオン基、イオン化性基若しくは塩基性基、又は
iv)少なくとも1個のニトロソ基と少なくとも1個のOH基若しくはそれらの塩を有するアリール基
を含む変性着色剤
を含むインクジェットインキ組成物。
【請求項99】
有機基が、少なくとも2個のホスホン酸基又はその塩を含む、請求項98に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項100】
有機基が、少なくとも1個のヒドロキサム酸基又はその塩を含む、請求項98に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項101】
有機基が、少なくとも1個のニトロソ基と少なくとも1個のOH基又はそれらの塩を有するアリール基を含む、請求項98に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項102】
該有機基とは異なる少なくとも1個の第2有機基が結合されている顔料を含む第2変性顔料を更に含む、請求項98に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項103】
第2有機基が、少なくとも1個のイオン基、少なくとも1個のイオン化性基又はそれらの混合物を含む、請求項102に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項104】
第2有機基が、フェニルホスホン酸のカルシウム指数値より大きいカルシウム指数値を有する、請求項102に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項105】
少なくとも1種のポリマーが結合又は吸着されている顔料を含む第2変性顔料を更に含む、請求項102に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項106】
第2変性顔料が、ポリマー被覆顔料である、請求項105に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項107】
第2変性顔料が、少なくとも1個のポリマー基が結合されている顔料であり、しかも該ポリマー基が該ポリマーを含む、請求項105に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項108】
インクジェットインキ組成物であって、
a)液体ビヒクル、及び
b)少なくとも1個の有機基が結合されている顔料を含む変性着色剤であって、該有機基が
i)少なくとも1個のOH基若しくはその塩を有する少なくとも1個の複素環式基、
ii)少なくとも1個のカルボン酸基若しくはその塩を有するヘテロアリール基、又は
iii)少なくとも1個のOH基、少なくとも1個のNH2基若しくは1個のOH基と1個のNH2基を有する且つ式Ar1−N=N−Ar2(ここで、Ar1及びAr2は同じ又は異なっていてもよく、そしてアリーレン基又はアリール基であり、且つAr1又はAr2の少なくとも一方はアリーレン基である)を有するアゾアレーン基
を含む変性着色剤
を含むインクジェットインキ組成物。
【請求項109】
有機基が、少なくとも2個のOH基、少なくとも2個のNH2基又は1個のOH基と1個のNH2基を有するアゾアレーン基を含み且つ式Ar1−N=N−Ar2(ここで、Ar1及びAr2は同じ又は異なっていてもよく、そしてアリーレン基又はアリール基であり、且つAr1又はAr2の少なくとも一方はアリーレン基である)を有する、請求項108に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項110】
インクジェットインキ組成物であって、
a)液体ビヒクル、及び
b)少なくとも1個の有機基が結合されている染料を含む変性着色剤であって、該有機基が
i)少なくとも2個のホスホン酸基、その部分エステル若しくはその塩、又は
ii)少なくとも1個のヒドロキサム酸基若しくはその塩
を含む変性着色剤
を含むインクジェットインキ組成物。
【請求項111】
インクジェットインキ組成物であって、
a)液体ビヒクル、並びに
b)少なくとも1個の有機基及び少なくとも1個の第2有機基が結合されている着色剤を含む変性顔料であって、該有機基がフェニルホスホン酸のカルシウム指数値より大きいカルシウム指数値を有し、そして第2有機基がポリマー基である変性顔料
を含むインクジェットインキ組成物。
【請求項112】
有機基が、少なくとも2個のホスホン酸基、その部分エステル又はその塩を含む、請求項111に記載のインクジェットインキ組成物。
【請求項113】
有機基が、少なくとも3個のカルボン酸を有するアリールポリ酸基を含む、請求項111に記載のインクジェットインキ組成物。

【公表番号】特表2009−515007(P2009−515007A)
【公表日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−538952(P2008−538952)
【出願日】平成18年10月31日(2006.10.31)
【国際出願番号】PCT/US2006/042348
【国際公開番号】WO2007/053564
【国際公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【出願人】(391010758)キャボット コーポレイション (164)
【氏名又は名称原語表記】CABOT CORPORATION
【Fターム(参考)】