説明

変異型Fc領域を含む抗体の同定および作製ならびにその利用法

本発明は、変異型Fc領域を含む分子、特にポリペプチド、さらに特定すると免疫グロブリン(例えば、抗体)に関し、該変異型Fc領域は、野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、野生型Fc領域を含む対応する分子よりも高い親和性でFcγRIIIAおよび/またはFcγRIIAと結合する。本発明の分子は、疾患、障害または感染と関連した1以上の症状を予防し、治療し、または改善するのに特に有用である。本発明の分子は、FcγRにより媒介されるエフェクター細胞機能(例えば、ADCC)の増大した効力が望まれる疾患または障害(例えば、癌、感染症)を治療または予防するのに、また、治療用抗体(その効果がADCCによって媒介される)の治療効力を高めるのに、特に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIIAと結合するよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになるが、ただし、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変は、単独で329、331もしく332位での置換ではなく、また、256、290、298、312、326、333、334、359、360もしくは430位のいずれにもアラニンを、330位にリシンを、339位にトレオニンを、320位にメチオニンを、326位にセリンを、326位にアスパラギンを、326位にアスパラギン酸を、326位にグルタミン酸を、334位にグルタミンを、334位にグルタミン酸を、334位にメチオニンを、334位にヒスチジンを、334位にバリンを、330位にリシンを、335位にリシンを、または334位にロイシンを有しないものである、上記ポリペプチド。
【請求項2】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、339位でのバリンによる置換および347位でのヒスチジンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項3】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、251位でのプロリンによる置換および415位でのイソロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項4】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、185位でのメチオニンによる置換、218位でのアスパラギンによる置換、292位でのロイシンによる置換、および399位でのグルタミン酸による置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項5】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、290位でのプロリンによる置換および142位でのプロリンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項6】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、141位でのバリンによる置換、268位でのロイシンによる置換、288位でのグルタミン酸による置換、および291位でのセリンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項7】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、133位でのメチオニンによる置換、149位でのチロシンによる置換、205位でのグルタミン酸による置換、334位でのアスパラギンによる置換、および384位でのリシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項8】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、125位でのロイシンによる置換、215位でのイソロイシンによる置換、および408位でのイソロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項9】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が395位でのイソロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項10】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が247位でのヒスチジンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項11】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が396位でのヒスチジンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項12】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が392位でのアルギニンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項13】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、415位でのイソロイシンによる置換および251位でのフェニルアラニンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項14】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、301位でのシステインによる置換、252位でのロイシンによる置換、および192位でのトレオニンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項15】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が315位でのイソロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項16】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が132位でのイソロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項17】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が162位でのバリンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項18】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、348位でのメチオニンによる置換、334位でのアスパラギンによる置換、275位でのイソロイシンによる置換、202位でのメチオニンによる置換、および147位でのトレオニンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項19】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、310位でのチロシンによる置換、289位でのアラニンによる置換、および337位でのグルタミン酸による置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項20】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、119位でのフェニルアラニンによる置換、371位でのセリンによる置換、407位でのバリンによる置換、および258位でのアスパラギン酸による置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項21】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、409位でのアルギニンによる置換および166位でのアスパラギンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項22】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、408位でのイソロイシンによる置換、215位でのイソロイシンによる置換、および125位でのイソロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項23】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項24】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、385位でのグルタミン酸による置換および247位でのヒスチジンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項25】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が379位でのメチオニンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項26】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が219位でのチロシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項27】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が282位でのメチオニンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項28】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、276位でのイソロイシンによる置換、334位でのアスパラギンによる置換、および348位でのメチオニンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項29】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が401位でのバリンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項30】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、280位でのロイシンによる置換および395位でのセリンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項31】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が222位でのアスパラギンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項32】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、246位でのトレオニンによる置換および319位でのフェニルアラニンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項33】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、243位でのイソロイシンによる置換および379位でのロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項34】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、246位でのトレオニンによる置換および396位でのヒスチジンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項35】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、268位でのアスパラギン酸による置換および318位でのアスパラギン酸による置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項36】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、288位でのアスパラギンによる置換、330位でのセリンによる置換、および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項37】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、243位でのロイシンによる置換、255位でのロイシンによる置換、および318位でのリシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項38】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、334位でのグルタミン酸による置換、359位でのアスパラギンによる置換、および366位でのセリンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項39】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が377位でのフェニルアラニンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項40】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が334位でのイソロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項41】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、244位でのヒスチジンによる置換、358位でのメチオニンによる置換、379位でのメチオニンによる置換、384位でのリシンによる置換、および378位でのメチオニンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項42】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が247位でのロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項43】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、217位でのセリンによる置換、378位でのバリンによる置換、および408位でのアルギニンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項44】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、247位でのロイシンによる置換、253位でのアスパラギンによる置換、および334位でのアスパラギンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項45】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、288位でのメチオニンによる置換および334位でのグルタミン酸による置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項46】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、334位でのグルタミン酸による置換および380位でのアスパラギン酸による置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項47】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、256位でのセリンによる置換、305位でのイソロイシンによる置換、334位でのグルタミン酸による置換、および390位でのセリンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項48】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が372位でのチロシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項49】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、246位でのイソロイシンによる置換および334位でのアスパラギンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項50】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、335位でのアスパラギンによる置換、370位でのグルタミン酸による置換、378位でのグルタミン酸による置換、394位でのメチオニンによる置換、および424位でのロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項51】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、320位でのグルタミン酸による置換および326位でのグルタミン酸による置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項52】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が224位でのロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項53】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、375位でのシステインによる置換および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項54】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、233位でのアスパラギン酸による置換および334位でのグルタミン酸による置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項55】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、334位でのグルタミン酸による置換、359位でのアスパラギンによる置換、366位でのセリンによる置換、および386位でのアルギニンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項56】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIIAと結合するよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになるが、ただし、前記変異型Fc領域は256、298、333または334位のいずれにもアラニンを有しないものである、上記ポリペプチド。
【請求項57】
前記改変がFc領域における少なくとも1つのアミノ酸置換を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項58】
前記アミノ酸の改変がFc領域のCH2ドメインにおける少なくとも1個のアミノ酸の改変を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項59】
前記アミノ酸の改変がPro247の別のアミノ酸による置換を含む、請求項58に記載のポリペプチド。
【請求項60】
前記アミノ酸の改変がFc領域のCH3ドメインにおける少なくとも1個のアミノ酸の改変を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項61】
前記アミノ酸の改変が396位での別のアミノ酸による置換を含む、請求項60に記載のポリペプチド。
【請求項62】
前記アミノ酸の改変がFc領域のCH2ドメインにおける少なくとも1個のアミノ酸の改変およびCH3ドメインにおける少なくとも1個のアミノ酸の改変を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項63】
前記CH2ドメインにおけるアミノ酸の改変が251、292、268、288、291または247位での別のアミノ酸による置換を含む、請求項62に記載のポリペプチド。
【請求項64】
前記CH3ドメインにおけるアミノ酸の改変が347、415、399、383、384、407、395または396位での別のアミノ酸による置換を含む、請求項62に記載のポリペプチド。
【請求項65】
Fc領域のヒンジ部における少なくとも1個のアミノ酸の改変をさらに含む、請求項64に記載のポリペプチド。
【請求項66】
前記アミノ酸の改変が、Fc領域のヒンジ部における少なくとも1個のアミノ酸の改変を含む、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項67】
親ポリペプチドのFc領域がヒトIgG Fc領域である、請求項1または56のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項68】
ヒトIgG Fc領域がヒトIgG1、IgG2、IgG3、またはIgG4 Fc領域である、請求項67に記載のポリペプチド。
【請求項69】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIIAと結合するよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになるが、ただし、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変は、単独で329、331もしくは332位での置換ではなく、また、256、290、298、312、333、334、359、360もしくは430位のいずれにもアラニンを、330位にリシンを、339位にトレオニンを、320位にメチオニンを、326位にセリンを、326位にアスパラギンを、326位にアスパラギン酸を、326位にグルタミン酸を、334位にグルタミンを、334位にグルタミン酸を、334位にメチオニンを、334位にヒスチジンを、334位にバリンを、または334位にロイシンを有しないものである、上記抗体。
【請求項70】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIIAと結合するよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになるが、ただし、前記変異型Fc領域は256、298、333または334位のいずれにもアラニンを有しないものである、上記抗体。
【請求項71】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、339位でのバリンによる置換および347位でのヒスチジンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項72】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、251位でのプロリンによる置換および415位でのイソロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項73】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、185位でのメチオニンによる置換、218位でのアスパラギンによる置換、292位でのロイシンによる置換、および399位でのグルタミン酸による置換を含むものである、上記抗体。
【請求項74】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、290位でのプロリンによる置換および142位でのプロリンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項75】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、141位でのバリンによる置換、268位でのロイシンによる置換、288位でのグルタミン酸による置換、および291位でのセリンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項76】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、133位でのメチオニンによる置換、149位でのチロシンによる置換、205位でのグルタミン酸による置換、334位でのアスパラギンによる置換、および384位でのリシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項77】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が247位でのヒスチジンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項78】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が396位でのヒスチジンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項79】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が392位でのアルギニンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項80】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、301位でのシステインによる置換、252位でのロイシンによる置換、および192位でのトレオニンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項81】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が315位でのイソロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項82】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が132位でのイソロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項83】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が162位でのバリンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項84】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、348位でのメチオニンによる置換、334位でのアスパラギンによる置換、275位でのイソロイシンによる置換、202位でのメチオニンによる置換、および147位でのトレオニンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項85】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、310位でのチロシンによる置換、289位でのアラニンによる置換、および337位でのグルタミン酸による置換を含むものである、上記抗体。
【請求項86】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、119位でのフェニルアラニンによる置換、371位でのセリンによる置換、407位でのバリンによる置換、および258位でのアスパラギン酸による置換を含むものである、上記抗体。
【請求項87】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、409位でのアルギニンによる置換および166位でのアスパラギンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項88】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、408位でのイソロイシンによる置換、215位でのイソロイシンによる置換、および125位でのイソロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項89】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項90】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、385位でのグルタミン酸による置換および247位でのヒスチジンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項91】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が379位でのメチオニンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項92】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が219位でのチロシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項93】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が282位でのメチオニンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項94】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、276位でのイソロイシンによる置換、334位でのアスパラギンによる置換、および348位でのメチオニンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項95】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が401位でのバリンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項96】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、280位でのロイシンによる置換および395位でのセリンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項97】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が222位でのアスパラギンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項98】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、246位でのトレオニンによる置換および319位でのフェニルアラニンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項99】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、243位でのイソロイシンによる置換および379位でのロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項100】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が334位でのグルタミン酸による置換を含むものである、上記抗体。
【請求項101】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、246位でのトレオニンによる置換および396位でのヒスチジンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項102】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、268位でのアスパラギン酸による置換および318位でのアスパラギン酸による置換を含むものである、上記抗体。
【請求項103】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、288位でのアスパラギンによる置換、330位でのセリンによる置換、および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項104】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、243位でのロイシンによる置換、255位でのロイシンによる置換、および318位でのリシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項105】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、334位でのグルタミン酸による置換、359位でのアスパラギンによる置換、および366位でのセリンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項106】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が377位でのフェニルアラニンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項107】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が334位でのイソロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項108】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、244位でのヒスチジンによる置換、358位でのメチオニンによる置換、379位でのメチオニンによる置換、384位でのリシンによる置換、および397位でのメチオニンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項109】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が247位でのロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項110】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、217位でのセリンによる置換、378位でのバリンによる置換、および408位でのアルギニンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項111】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、247位でのロイシンによる置換、253位でのアスパラギンによる置換、および334位でのアスパラギンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項112】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、288位でのメチオニンによる置換および334位でのグルタミン酸による置換を含むものである、上記抗体。
【請求項113】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、334位でのグルタミン酸による置換および380位でのアスパラギン酸による置換を含むものである、上記抗体。
【請求項114】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、256位でのセリンによる置換、305位でのイソロイシンによる置換、334位でのグルタミン酸による置換、および390位でのセリンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項115】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が326位でのグルタミン酸による置換を含むものである、上記抗体。
【請求項116】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が372位でのチロシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項117】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、246位でのイソロイシンによる置換および334位でのアスパラギンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項118】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、335位でのアスパラギンによる置換、370位でのグルタミン酸による置換、378位でのバリンによる置換、394位でのメチオニンによる置換、および424位でのロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項119】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、320位でのグルタミン酸による置換および326位でのグルタミン酸による置換を含むものである、上記抗体。
【請求項120】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が224位でのロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項121】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、375位でのシステインによる置換および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項122】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、233位でのアスパラギン酸による置換および334位でのグルタミン酸による置換を含むものである、上記抗体。
【請求項123】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、334位でのグルタミン酸による置換、359位でのアスパラギンによる置換、366位でのセリンによる置換、および386位でのアルギニンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項124】
前記抗体がモノクローナル抗体である、請求項69または70に記載の抗体。
【請求項125】
前記抗体がヒト化抗体である、請求項69または70に記載の抗体。
【請求項126】
前記抗体がヒト抗体である、請求項69または70に記載の抗体。
【請求項127】
請求項1または56のいずれかに記載のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含んでなる核酸。
【請求項128】
請求項127に記載の核酸を含むベクター。
【請求項129】
発現ベクターである、請求項128に記載のベクター。
【請求項130】
請求項127に記載の核酸を含む宿主細胞。
【請求項131】
請求項1または56に記載のポリペプチドを組換えにより製造する方法であって、(i) 前記ポリペプチドをコードする核酸を含む宿主細胞を、前記ポリペプチドの発現に適した条件下で培地にて培養し、(ii) 前記培地から前記ポリペプチドを回収する、ことを含んでなる上記方法。
【請求項132】
前記抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIIAと結合するよりも少なくとも2倍高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合する、請求項69または70に記載の抗体。
【請求項133】
変異型Fc領域を含んでなる、癌抗原と特異的に結合する治療用抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該治療用抗体は、野生型Fc領域を含む治療用抗体がFcγRIIIAと結合するよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになるが、ただし、該変異型Fc領域は、329、331または332位での置換を有しないものであり、かつ、256、290、298、312、333、334、359、360もしくは430位のいずれにもアラニンを、330位にリシンを、339位にトレオニンを、320位にメチオニンを、326位にセリンを、326位にアスパラギンを、326位にアスパラギン酸を、326位にグルタミン酸を、334位にグルタミンを、334位にグルタミン酸を、334位にメチオニンを、334位にヒスチジンを、334位にバリンを、または334位にロイシンを有しないものである、上記治療用抗体。
【請求項134】
変異型Fc領域を含んでなる、癌抗原と特異的に結合する治療用抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該治療用抗体は、野生型Fc領域を含む治療用抗体がFcγRIIIAと結合するよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、かつ、該治療用抗体はさらに、野生型Fc領域を含む治療用抗体がFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになるが、ただし、該変異型Fc領域は256、298、333または334位のいずれにもアラニンを有しないものである、上記治療用抗体。
【請求項135】
前記治療用抗体が、抗体依存性細胞傷害を、野生型Fc領域を含む治療用抗体よりも2倍効率的に媒介する、請求項133または134に記載の治療用抗体。
【請求項136】
前記治療用抗体が、Herceptin(登録商標)、Rituxan(登録商標)、IC14、PANOREXTM、IMC-225、VITAXINTM、Campath 1H/LDP-03、LYMPHOCIDETM、またはZEVLINTMである、請求項133または134に記載の治療用抗体。
【請求項137】
前記癌抗原がMAGE-1、MAGE-3、BAGE、GAGE-1、GAGE-2、N-アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ、p15、β-カテニン、MUM-1、CDK4、HER-2/neu、ヒトパピローマウイルス-E6、ヒトパピローマウイルス-E7、またはMUC-1である、請求項133または134に記載の治療用抗体。
【請求項138】
癌抗原により特徴づけられる癌を有する患者において癌を治療する方法であって、前記患者に、治療に有効な量の請求項133または134に記載の治療用抗体を投与することを含んでなる上記方法。
【請求項139】
前記癌抗原がMAGE-1、MAGE-3、BAGE、GAGE-1、GAGE-2、N-アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ、p15、β-カテニン、MUM-1、CDK4、HER-2/neu、ヒトパピローマウイルス-E6、ヒトパピローマウイルス-E7、またはMUC-1である、請求項138に記載の方法。
【請求項140】
前記癌抗原が乳癌、卵巣癌、前立腺癌、子宮頸癌または膵臓癌の抗原である、請求項138に記載の方法。
【請求項141】
1以上の別の癌治療を施すことをさらに含む、請求項138に記載の方法。
【請求項142】
別の癌治療が化学療法、免疫療法、放射線療法、ホルモン療法、または手術からなる群より選択される、請求項141に記載の方法。
【請求項143】
前記患者がヒトである、請求項138に記載の方法。
【請求項144】
治療に有効な量の1種以上の請求項1または56に記載のポリペプチドおよび製薬上許容される担体を含有する医薬組成物。
【請求項145】
治療に有効な量の1種以上の請求項69または70に記載の抗体および製薬上許容される担体を含有する医薬組成物。
【請求項146】
治療に有効な量の1種以上の請求項133〜137のいずれか1項に記載の治療用抗体および製薬上許容される担体を含有する医薬組成物。
【請求項147】
1種以上の別の抗癌剤をさらに含有する、請求項146に記載の医薬組成物。
【請求項148】
前記抗癌剤が化学療法剤、放射線療法剤、ホルモン療法剤、または免疫療法剤である、請求項147に記載の医薬組成物。
【請求項149】
請求項69または70のいずれかに記載の抗体の重鎖をコードするヌクレオチド配列を含んでなる核酸。
【請求項150】
請求項149に記載の核酸を含むベクター。
【請求項151】
発現ベクターである、請求項150に記載のベクター。
【請求項152】
請求項149に記載の核酸を含む宿主細胞。
【請求項153】
請求項69または70に記載の抗体を組換えにより製造する方法であって、(i) 前記抗体をコードする核酸を含む宿主細胞を、前記抗体の発現に適した条件下で培地にて培養し、(ii) 前記培地から前記抗体を回収する、ことを含んでなる上記方法。
【請求項154】
テトラマーFcγR複合体を製造する方法であって、該テトラマー複合体は、モノマーFcγRのFc領域に対する親和性と比べて、増大したFc領域に対する親和性を有するものであり、下記のステップ:
(a) 15アミノ酸AVITAG配列がFcγRの可溶性領域に機能的に連結されるように、融合タンパク質を作製すること、
(b) ステップ(a)で作製した該タンパク質をビオチン化すること、
(c) ステップ(b)で作製した該ビオチン化タンパク質と、ストレプトアビジン-フィコエリトリンとを、適切なモル比で混合すること、
を含んでなり、その結果として、テトラマーFcγR複合体が形成される、上記方法。
【請求項155】
請求項154に記載の方法により製造されたテトラマーFcγR複合体。
【請求項156】
前記複合体は、モノマーFcγR複合体がFc領域と結合するよりも8倍高い親和性でFc領域と結合する、請求項155に記載のテトラマーFcγR複合体。
【請求項157】
前記複合体は、モノマーFcγR複合体がFc領域と結合するよりも10倍高い親和性でFc領域と結合する、請求項155に記載のテトラマーFcγR複合体。
【請求項158】
前記テトラマーFcγR複合体がテトラマーFcγRIIIA複合体であり、ステップ(a)で用いる前記可溶性領域がFcγRIIIAの可溶性領域である、請求項154に記載の方法。
【請求項159】
前記テトラマーFcγR複合体がテトラマーFcγRIIB複合体であり、ステップ(a)で用いる前記可溶性領域がFcγRIIBの可溶性領域である、請求項154に記載の方法。
【請求項160】
ステップ(a)で作製したタンパク質を酵素的にビオチン化する、請求項154に記載の方法。
【請求項161】
ステップ(a)で作製したタンパク質を大腸菌Bir A酵素によりビオチン化する、請求項154に記載の方法。
【請求項162】
ステップ(b)で作製したビオチン化タンパク質をストレプトアビジン-フィコエリトリンと1:5のモル比(1Xストレプトアビジン-フィコエリトリン:5Xビオチン化タンパク質)で混合する、請求項154に記載の方法。
【請求項163】
癌抗原により特徴づけられる癌を有する患者において癌を治療または管理する方法であって、前記患者に、治療に有効な量の1種以上の請求項69、70、133または134に記載の抗体を投与することを含んでなる上記方法。
【請求項164】
癌抗原により特徴づけられる癌を有する患者において癌を治療する方法であって、前記患者に、治療に有効な量の1種以上の、前記癌抗原と特異的に結合する請求項69、70、133または134に記載の抗体を投与することを含んでなる上記方法。
【請求項165】
患者における自己免疫疾患を治療する方法であって、前記患者に、治療に有効な量の変異型Fc領域を含む分子を投与することを含んでなり、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該分子は、野生型Fc領域を含む対応する分子よりも高い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、さらに、該分子は、野生型Fc領域を含む対応する分子よりも低い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになる、上記方法。
【請求項166】
前記自己免疫疾患が慢性関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、ライター症候群、乾癬、または紅斑性狼瘡である、請求項165に記載の方法。
【請求項167】
前記患者に、治療に有効な量の1種以上の抗炎症剤を投与することをさらに含む、請求項165に記載の方法。
【請求項168】
前記患者に、治療に有効な量の1種以上の免疫調節剤を投与することをさらに含む、請求項165に記載の方法。
【請求項169】
1種以上の免疫調節剤が小さい有機分子である、請求項168に記載の方法。
【請求項170】
小さい有機分子がメトトレキセート、レフルノミド、シクロホスファミド、シクロスポリンA、FK506、ミコフェノール酸モフェチル、ラパマイシン、ミゾリビン、デオキシスペルグアリン(deoxyspergualin)、ブレキナール(brequinar)、マロニトロラミド(malonitrolamide)、ステロイド、またはコルチコステロイドである、請求項169に記載の方法。
【請求項171】
1種以上の抗炎症剤が非ステロイド系の抗炎症薬である、請求項167に記載の方法。
【請求項172】
非ステロイド系の抗炎症薬がアスピリン、イブプロフェン、ジクロフェナック、ナブメトン、ナプロキセン、またはケトプロテンである、請求項171に記載の方法。
【請求項173】
患者における感染性疾患を治療する方法であって、前記患者に、治療に有効な量の変異型Fc領域を含む分子を投与することを含んでなり、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該分子は、野生型Fc領域を含む対応する分子よりも高い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、さらに、該分子は、野生型Fc領域を含む対応する分子よりも低い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになる、上記方法。
【請求項174】
前記ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIIAと結合するよりも4倍高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合する、請求項1または56に記載のポリペプチド。
【請求項175】
前記ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIIAと結合するよりも8倍高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合する、請求項1または56に記載のポリペプチド。
【請求項176】
前記ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIIAと結合するよりも10倍高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合する、請求項1または56に記載のポリペプチド。
【請求項177】
前記ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIIAと結合するよりも100倍高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合する、請求項1または56に記載のポリペプチド。
【請求項178】
前記抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIIAと結合するよりも4倍高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合する、請求項69または70に記載の抗体。
【請求項179】
前記抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIIAと結合するよりも8倍高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合する、請求項69または70に記載の抗体。
【請求項180】
前記抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIIAと結合するよりも10倍高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合する、請求項69または70に記載の抗体。
【請求項181】
前記抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIIAと結合するよりも100倍高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合する、請求項69または70に記載の抗体。
【請求項182】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、247位でのロイシンによる置換および420位でのバリンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項183】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、334位でのグルタミン酸による置換および292位でのロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項184】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、243位でのイソロイシンによる置換および379位でのロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項185】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、288位でのアスパラギンによる置換、330位でのセリンによる置換および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項186】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、243位でのロイシンによる置換および255位でのロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項187】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、288位でのメチオニンによる置換および334位でのグルタミン酸による置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項188】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、316位でのアスパラギン酸による置換、378位でのバリンによる置換および399位でのグルタミン酸による置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項189】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、315位でのイソロイシンによる置換、379位でのメチオニンによる置換および399位でのグルタミン酸による置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項190】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、243位でのイソロイシンによる置換、379位でのロイシンによる置換および420位でのバリンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項191】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、392位でのトレオニンによる置換および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項192】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、293位でのバリンによる置換、295位でのグルタミン酸による置換および327位でのトレオニンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項193】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、268位でのアスパラギンによる置換および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項194】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、319位でのフェニルアラニンによる置換、352位でのロイシンによる置換および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項195】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドよりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含む対応するポリペプチドがFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が248位でのメチオニンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項196】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、247位でのロイシンによる置換および420位でのバリンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項197】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、334位でのグルタミン酸による置換および292位でのロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項198】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、243位でのイソロイシンによる置換および379位でのロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項199】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、288位でのアスパラギンによる置換、330位でのセリンによる置換および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項200】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、243位でのロイシンによる置換および255位でのロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項201】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、288位でのメチオニンによる置換および334位でのグルタミン酸による置換を含むものである、上記抗体。
【請求項202】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、316位でのアスパラギン酸による置換、378位でのバリンによる置換および399位でのグルタミン酸による置換を含むものである、上記抗体。
【請求項203】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、315位でのイソロイシンによる置換、379位でのメチオニンによる置換および399位でのグルタミン酸による置換を含むものである、上記抗体。
【請求項204】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、243位でのイソロイシンによる置換、379位でのロイシンによる置換および420位でのバリンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項205】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、392位でのトレオニンによる置換および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項206】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、293位でのバリンによる置換、295位でのグルタミン酸による置換および327位でのトレオニンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項207】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、268位でのアスパラギンによる置換および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項208】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、319位でのフェニルアラニンによる置換、352位でのロイシンによる置換および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項209】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体よりも高い親和性でFcγRIIIAと特異的に結合するようになり、さらに、該抗体は、野生型Fc領域を含む対応する抗体がFcγRIIBと結合するよりも低い親和性でFcγRIIBと特異的に結合するようになり、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が248位でのメチオニンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項210】
前記抗体が、野生型Fc領域を含む対応する抗体と比べて、増大したADCC活性を有する、請求項196〜209のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項211】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、255位でのロイシンによる置換および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項212】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、370位でのグルタミン酸による置換および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項213】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、392位でのトレオニンによる置換および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項214】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、221位でのグルタミン酸による置換、270位でのグルタミン酸による置換、308位でのアラニンによる置換、311位でのヒスチジンによる置換、396位でのロイシンによる置換、および402位でのアスパラギン酸による置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項215】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、243位でのロイシンによる置換、305位でのイソロイシンによる置換、378位でのアスパラギン酸による置換、404位でのセリンによる置換、および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項216】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、284位でのメチオニンによる置換、298位でのアスパラギンによる置換、334位でのグルタミン酸による置換、355位でのトリプトファンによる置換、および416位でのトレオニンによる置換を含むものである、上記ポリペプチド。
【請求項217】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、255位でのロイシンによる置換および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項218】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、370位でのグルタミン酸による置換および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項219】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、392位でのトレオニンによる置換および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項220】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、221位でのグルタミン酸による置換、270位でのグルタミン酸による置換、308位でのアラニンによる置換、311位でのヒスチジンによる置換、396位でのロイシンによる置換、および402位でのアスパラギン酸による置換を含むものである、上記抗体。
【請求項221】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、243位でのロイシンによる置換、305位でのイソロイシンによる置換、378位でのアスパラギン酸による置換、404位でのセリンによる置換、および396位でのロイシンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項222】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変が、284位でのメチオニンによる置換、298位でのアスパラギンによる置換、334位でのグルタミン酸による置換、355位でのトリプトファンによる置換、および416位でのトレオニンによる置換を含むものである、上記抗体。
【請求項223】
変異型Fc領域を含んでなるポリペプチドであって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該ポリペプチドは、野生型Fc領域を含むポリペプチドに対して改変された親和性でFcγRと結合するようになるが、ただし、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変は、単独で255、258、267、269、270、276、278、280、283、285、289、292、293、294、295、296、300、303、305、307、309、322、329、332、331、337、338、340、373、376、416、419、434、435、437、438、439位の任意の位置での置換ではなく、また、256、290、298、312、333、334、359、360、326もしくは430位のいずれにもアラニンを、330位にリシンを、339位にトレオニンを、320位にメチオニンを、326位にセリンを、326位にアスパラギンを、326位にアスパラギン酸を、326位にグルタミン酸を、334位にグルタミンを、334位にグルタミン酸を、334位にメチオニンを、334位にヒスチジンを、334位にバリンを、もしくは334位にロイシンを、335位にリシンを、268位にアスパラギンを、272位にグルタミンを、286位にグルタミン、セリンもしくはアスパラギン酸を、290位にセリンを、320位にメチオニン、グルタミン、グルタミン酸もしくはアルギニンを、322位にグルタミン酸を、326位にセリン、グルタミン酸もしくはアスパラギン酸を、330位にリシンを、335位にグルタミンを、または301位にメチオニンを有しないものである、上記ポリペプチド。
【請求項224】
変異型Fc領域を含んでなる抗体であって、該変異型Fc領域は野生型Fc領域に対して少なくとも1個のアミノ酸の改変を含み、その結果、該抗体は、野生型Fc領域を含む抗体に対して改変された親和性でFcγRと結合するようになるが、ただし、前記少なくとも1個のアミノ酸の改変は、単独で255、258、267、269、270、276、278、280、283、285、289、292、293、294、295、296、300、303、305、307、309、322、329、332、331、337、338、340、373、376、416、419、434、435、437、438、439位の任意の位置での置換ではなく、また、256、290、298、312、333、334、359、360、326もしくは430位のいずれにもアラニンを、330位にリシンを、339位にトレオニンを、320位にメチオニンを、326位にセリンを、326位にアスパラギンを、326位にアスパラギン酸を、326位にグルタミン酸を、334位にグルタミンを、334位にグルタミン酸を、334位にメチオニンを、334位にヒスチジンを、334位にバリンを、もしくは334位にロイシンを、335位にリシンを、268位にアスパラギンを、272位にグルタミンを、286位にグルタミン、セリンもしくはアスパラギン酸を、290位にセリンを、320位にメチオニン、グルタミン、グルタミン酸もしくはアルギニンを、322位にグルタミン酸を、326位にセリン、グルタミン酸もしくはアスパラギン酸を、330位にリシンを、335位にグルタミンを、または301位にメチオニンを有しないものである、上記抗体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公表番号】特表2006−524039(P2006−524039A)
【公表日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−500901(P2006−500901)
【出願日】平成16年1月9日(2004.1.9)
【国際出願番号】PCT/US2004/000643
【国際公開番号】WO2004/063351
【国際公開日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(504438727)マクロジェニクス,インコーポレーテッド (23)
【Fターム(参考)】