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変速装置及び変速装置付温室用シート開閉装置
説明

変速装置及び変速装置付温室用シート開閉装置

【課題】温室用シートの巻き上げ時の操作力を軽減して操作性を向上する一方、温室用シートの巻き戻し時の巻き戻しスピードを上げて所要時間を短くして巻き戻し時の操作効率を向上することができる変速装置及び変速装置付き温室用シート巻取装置を提供する。
【解決手段】入力軸への入力を直列に連結された出力軸に等速伝動と変速伝動とを選択的に出力する変速装置であって、切替操作部材4の進退操作により、伝動速度切替プレートの第2のカップリングを第2の軸22と結合して第1の軸21と第2の軸22とを直結して等速伝動する一方、前記切替操作部材の進退操作により、前記伝動速度切替手段の第1のカップリングを第1の歯車23と結合して、第1の歯車23が伝動歯車を伝動部材として前記第1の軸21と前記第2の軸22とを変速伝動結合する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、変速装置及び変速装置付温室用シート開閉装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、温室用シート開閉装置としては、温室内の温度の調節、新鮮な外気の取り入れ、
あるいは雨水の取り込み等を目的として、温室の頂部、側面部、妻面部、あるいは谷部等
に開閉自在な換気開口部が形成されている。
前記換気開口部は、開閉式の天窓装置や換気用窓である場合のほか、図1に示したよう
に温室の被覆シートのうち例えば谷部の温室用シートの下端を巻取軸に固定して、該巻取
軸を回転伝達装置を介して回転して温室用シートを巻き上げて換気開口部を大きく開放し
、または巻下ろして閉鎖する温室用シート開閉装置が広く採用されている。
【0003】
図2に示される、従来の温室用シート巻取装置の回転伝達装置は、温室用シートを巻き
取って換気開口部を開放した状態または閉鎖した状態で、ガイドパイプに固定されるもの
である。
上記の回転伝達装置は、温室の妻面から少し離れた位置において地面に深く挿入固定し
たガイドパイプに対し、上下方向移動自在で回転不可とされており、作業員がハンドルを
回転操作したときのみ巻取軸と連結した出力軸が回転可能で、そのとき以外は回転不可の
回転伝達機構を備えた公知のものである(実公平8−7162号、特公平8−6792号
等参照。)。この回転伝達機構は、入力軸側から出力軸側への回転トルクは伝達するが、
出力軸側から入力軸側への回転トルクの伝達は防止され、かつ、出力軸の自転が阻止され
ていて、出力軸が入力軸からの回転トルクによってのみ回転可能とされている。
この場合、出力軸と巻取軸を別体とし両者を連結する構造としても、出力軸自体を巻取
軸としてもよい。
【0004】
そして、特開2002−87号公報(図1参照。)には、温室の谷部に配設された温室シ
ート巻取軸を回転させるためのものとして、ベース板と、先端に巻取軸連結部を有する出
力軸がベース板の一面側から他面側へ突出するように前記ベース板に取り付けられた一対
のかさ歯車又は食い違い歯車からなる歯車伝動手段と、前記歯車伝動手段の入力軸へ少な
くとも僅かに揺動するように連結され、ベース板の前記一面側へに設けられたガイド部へ
案内された状態で当該ベース板から延び出した伝動軸と、前記伝動軸の先端部に取り付け
られた操作ハンドルと、を備え、前記ベース板の前記伝動軸と相対する部分には突起状の
ストッパが形成され、前記伝動軸には当該伝動軸3が前記ベース板側へ揺動したときに前
記ストッパと係合する係合部が形成された温室用シート巻取装置が記載されている。
一方、特開2002−101767号公報(図2参照。)には、回転伝達機構の入力軸に
連結されるハンドルの軸部が、筒状の外軸と、該外軸内に進退可能に設けられる内軸とを
有し、前記内軸を、外軸内に進入させる方向に常時付勢する弾性部材が設けられ、伸縮可
能とされたハンドルを備え、前記回転伝達機構の出力軸に連結される巻取軸を回転させて
、温室用シートを巻き取り・巻き戻しする温室用シート巻取装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−87号公報
【特許文献2】特開2002−101767号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記第1の従来技術の温室用シート巻取装置は、巻取軸を一方向に回転させて温室用シ
ートを巻き上げるときの巻き上げスピードと、巻取軸を逆方向に回転させて温室用シート
を巻き戻すときの巻き戻しスピードとが同一に設定されているので、温室用シートを巻き
戻すときのスピードを上げることができず、作業が非効率である。
【0007】
また、前記第2の従来技術の温室用シート巻取装置も、温室用シートを巻き上げるとき
には、ハンドルの腕の長さを伸張して巻き上げ時の回転トルクを大きくすることができる
ものの、温室用シートを巻き上げるときの巻き上げスピードと、温室用シートを巻き戻す
ときの巻き戻しスピードとが同一に設定されているため、このものも温室用シートを巻き
戻すときのスピードを上げることができず、巻き戻し所要時間が長くなって効率的でない

また、ハンドルの腕の長さを長くすると、ハンドルの操作部が操作者の身体に触れやす
くなって操作性が悪いという問題が発生することもある。
【0008】
上記したように、従来技術はいずれも、温室用シートの巻き上げ時の操作力を軽減しな
がら、温室用シートの巻き戻し時にはスピードを上げて所要時間を短くすることができな
い。
【0009】
以上の実状に鑑み、本発明は前記従来技術の欠点を克服し、温室用シートの巻き上げ時
の操作力を軽減して、温室の換気口を開放する際の操作性を向上する一方、温室用シート
の巻き戻し時の巻き戻しスピードを上げて、温室の換気口を閉鎖する際の所要時間を短く
して、巻き戻し時の操作効率を向上することができる変速装置及び変速装置付き温室用シ
ート巻取装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するため、
本発明1は、
第1の軸と第2の軸を直列的に配置して、第1の軸への入力を第2の軸に直結した等速
伝動出力と、第1の軸への入力を第2の軸に伝動歯車を介した変速伝動出力とを、選択し
得る変速装置を提供するものである。
そして、この変速装置は、第1の軸の端部に固定された駆動歯車と、この駆動歯車に直
列に配置され、第2の軸の端部に固定された、駆動歯車とは別体の従動歯車と、駆動歯車
に噛合する第1の歯部と従動歯車に噛合する第2の歯部とを一体的に有する伝動歯車と、
を収容するインナーケーシングと、このインナーケーシングを囲繞するアウターケーシン
グを含み、駆動歯車側及び従動歯車側いずれか一方の、アウターケーシングとインナーケ
ーシングの間に配設され、インナーケーシング方向に移動して駆動歯車又は従動歯車を有
する軸とインナーケーシングを一体化することにより伝動歯車の自転を制限して等速伝動
するとともに、アウターケーシング方向に移動して駆動歯車又は従動歯車を有する軸と前
記インナーケーシングとの一体化を解除するとともにインナーケーシングとアウターケー
シングとを一体化することにより伝動歯車の自転を可能として変速伝動する伝動速度切替
手段と、伝動速度切替手段をアウターケーシングの端部外方から等速伝動と変速伝動とに
切替可能な切替操作部材と、を備え、切替操作部材の進退操作により、伝動速度切替手段
がインナーケーシング方向に移動したとき、駆動歯車が伝動歯車を連れ廻して、インナー
ケーシングを伝動部材として第1の軸と第2の軸とを直結して等速伝動する一方、伝動速
度切替手段がアウターケーシング方向に移動したとき、駆動歯車が伝動歯車を伝動部材と
して第1の軸と第2の軸とを変速伝動結合するようにされている。
【0011】
また、本発明2は、
変速装置において、伝動歯車を駆動歯車と従動歯車の周りに、少なくとも2つ備えるよ
うにされている。
【0012】
さらに、本発明3は、
切替操作部材は、周方向に沿って傾斜して突出する内向きカム面が形成されたアウター
ケーシング端部内壁と、アウターケーシングの駆動歯車側又は従動歯車側の端部壁に対し
出没自在のノブと、内向きカム面と係合する外向きカム面を備えてアウターケーシング端
部壁を挟んでノブと一体化されたカム板とからなる回動進退部材と、を備えるとともに、
伝動速度切替手段は、回動進退部材のカム板とインナーケーシングとの間に進退自在に
嵌合され、内面に中心に向かって突設された係止突起と、周縁部に係合凹部とを備えた伝
動速度切替プレートと、伝動速度切替プレートの周縁部の係合凹部に係合する前記アウタ
ーケーシング内周壁に形成された係合凸部と、インナーケーシング端部壁と駆動歯車側又
は従動歯車側の基端に固定されたフランジとに設けられた係止突起受入部と、カム板と伝
動速度切替プレートの間に設けられた第1弾性押圧部材と、伝動速度切替プレートとイン
ナーケーシングとの間に設けられ、第1弾性押圧部材よりも押圧力の弱い第2弾性押圧部
材と、を備えており、
回動進退部材を一方向に回動することにより、外向きカム面が内向きカム面に係合して
カム板がアウターケーシング内方に進行し、第1弾性押圧部材の押圧力により伝動速度切
替プレートをアウターケーシング内方に移動させて、その内面に突設された係止突起をイ
ンナーケーシングと第1の軸又は第2の軸の基端に取付けられたフランジとに設けられた
係止突起受入部に進入させて、第1の軸又は第2の軸とインナーケーシングを一体化して
伝動歯車の自転を制限して、駆動歯車が伝動歯車を連れ廻して、インナーケーシングを伝
動部材として第1の軸と第2の軸とを直結して等速伝動する一方、
回動進退部材を逆方向に回動することにより、両カム面の係合を離脱させて、第2弾性
押圧部材の押圧力によりカム板をアウターケーシング外方に進行させ、伝動速度切替プレ
ートの周縁部に形成された係合凹部とアウターケーシング内周壁に形成された係合凸部と
を係合させてインナーケーシングとアウターケーシングとを一体化させるとともに、その
内面に突設された係止突起をインナーケーシングに穿設された係止突起受入部まで後退さ
せてフランジとインナーケーシングの係合を解除して伝動歯車の自転を可能として、駆動
歯と従動歯と伝動歯車を噛合させて、第1の軸と第2の軸とを変速伝動結合するようにさ
れている。
【0013】
さらにまた、本発明4は、
温室用シート巻取軸が接続可能とされた出力軸が、ハンドルの回転軸が直接に又は長尺
回転伝達軸を介して接続された入力軸からの回転トルクによってのみ回転可能な回転制動
機構が内蔵された回転伝達装置を備えた温室用シート開閉装置において、前記ハンドルの
回転軸と前記回転伝達装置の入力軸の間、及び前記回転伝達装置の出力軸と前記温室用シ
ート巻取軸の間のいずれか一方に、駆動歯車、駆動歯車に直列に配置された別体の従動歯
車及び伝動歯車を収容するインナーケーシングと、伝動速度切替手段と、該切替手段を等
速伝動と変速伝動とに切替可能な切替操作部材と、を具備し、前記切替操作部材の切替操
作により、前記インナーケーシングを伝動部材として前記第1の軸と前記第2の軸とを直
結して等速伝動する一方、前記駆動歯車が前記伝動歯車を伝動部材として前記第1の軸と
前記第2の軸とを変速伝動結合する、前記本発明1乃至本発明3のいずれかの変速装置を
配設してある。
なお、上記の従来技術2のタイプの温室用シート巻取装置にあっては、温室用シート巻
取軸が温室用シートを巻き上げて最も高い位置にあったとしても、巻取軸は操作者の手の
届く高さに位置しているから、変速装置を必ずしも回転伝達装置の入力軸側に設ける必要
はなく、回転伝達装置の出力軸側に設けてもよい。その方がクランク型ハンドルの回転軸
を従来と同じ寸法とでき操作性がよい。
【0014】
請求項1に係る発明は、
第1の軸と第2の軸を直列的に配置して、第1の軸への入力を第2の軸に直結した等速
伝動出力と、第1の軸への入力を第2の軸に伝動歯車を介した変速伝動出力とを、選択し
得る請求項1に係る変速装置よりもさらにコンパクトで操作性に優れた変速装置を提供す
るものである。
そして、この変速装置は、その基部と先端部が円形軸とされるとともにその中間が角軸
とされた、前記入力軸又は前記出力軸となる第1の軸と、その周面先端部が第2の歯車と
されるとともに先端面中央部には前記第1の軸の先端部円形軸が嵌合される円形凹部が穿
設された、前記出力軸又は前記入力軸となる第2の軸と、前記第2の歯車とは軸方向に離
間して前記第1の軸の基部円形軸に回動自在に軸支された第1の歯車と、前記第1の歯車
に噛合する第1の歯部及び前記第2の歯車に噛合する第2の歯部を一体的に有し、前記第
1の歯車と前記第2の歯車との間において変速する伝動歯車と、前記第1の軸の角軸に回
転不能かつ進退自在に挿通され、前記第1の歯車と結合する第1のカップリングと前記第
2の軸と結合する第2のカップリングを備えた伝動速度切替プレートと該切替プレートを
前記第1の軸に沿って進退操作する切替操作部材とからなる伝動速度切替手段と、前記第
1の軸と前記第2の軸と前記伝動歯車と前記伝動速度切替手段を収容するケーシングと、
を具備してなり、前記切替操作部材の進退操作により、前記伝動速度切替プレートの第2
のカップリングを前記第2の軸と結合して前記第1の軸と前記第2の軸とを直結して等速
伝動する一方、前記切替操作部材の進退操作により、前記伝動速度切替手段の第1のカッ
プリングを前記第1の歯車と結合して、前記第1の歯車が前記伝動歯車を伝動部材として
前記第1の軸と前記第2の軸とを変速伝動結合するようにされている。
【0015】
また、請求項2に係る発明は、
変速装置において、伝動歯車を第1の歯車と従第2の歯車の周りに、少なくとも2つ備
えるようにされている。
【0016】
さらに、請求項3に係る発明は、
前記伝動速度切替プレートは、外周縁に溝が形成され、中央部に前記第1の軸の角軸が
貫通する角孔が穿設された円盤にて構成され、該円盤の一方の面には、前記第2の軸の先
端面外周寄り位置に複数設けられた凹部に嵌合する複数の突起が形成されるとともに、円
盤の他方の面には、前記第1の歯車に設けられた複数の突起を受け入れる複数の凹部が形
成されており、前記切替操作部材は、基端部が前記ケーシングに係止され、先端部が前記
円盤の外周溝に係合された切替板と、本体部が前記ケーシングの内方に位置するとともに
、つまみ部が前記ケーシングの外方に臨んだ操作ボタンと、一端が前記操作ボタンに他端
が前記切替板の先端側に固定された引張弾性体と、を具備しており、
操作ボタンを図7の上方向に移動するとこの操作ボタンに一端が固定された引張弾性体
の他端が切替板の先端を上方に引張ることにより円盤を上押して、円盤の上側面に形成さ
れた複数の突起が、第2の軸の先端面外周寄り位置に複数設けられた凹部に嵌合して、第
1の軸の角軸とともに回転している円盤の動きを第2の軸に伝達することにより、第1の
軸と第2の軸とを直結して等速伝動する一方、同じく操作ボタンを下方向に移動すると引
張弾性体の他端が切替板の先端を下方に引張ることにより円盤を下押して、前記第1の歯
車に設けられた複数の突起が円盤の下側面に形成された複数の凹部に嵌合して、第1の軸
の基部円形軸に回動自在に軸支された第1の歯車が第1の軸の回転運動が伝動歯車を介し
て第2の軸に伝達されて、第1の軸と第2の軸とを変速伝動結合するようにされている。
【0017】
さらにまた、請求項4に係る発明は、
温室用シート巻取軸が接続可能とされた出力軸が、ハンドルの回転軸が直接に又は長尺
回転伝達軸を介して接続された入力軸からの回転トルクによってのみ回転可能な回転制動
機構が内蔵された回転伝達装置を備えた温室用シート開閉装置であって、
前記ハンドルの回転軸と前記回転伝達装置の入力軸の間、及び前記回転伝達装置の出力
軸と前記温室用シート巻取軸の間のいずれか一方に、入力軸又は出力軸となる第1の軸と
、その周面先端部が第2の歯車とされた出力軸又は入力軸となる第2の軸と、前記第2の
歯車とは軸方向に離間して前記第1の軸の基部に回動自在に軸支された第1の歯車と、前
記第1の歯車に噛合する第1の歯部及び前記第2の歯車に噛合する第2の歯部を一体的に
有し、前記第1の歯車と前記第2の歯車との間において変速する伝動歯車と、前記第1の
軸により回転駆動される伝動速度切替プレートと該切替プレートを前記第1の軸に沿って
進退操作する切替操作部材とからなる伝動速度切替手段と、ケーシングと、を具備し、前
記切替操作部材の進退操作により、前記伝動速度切替プレートを伝動部材として前記第1
の軸と前記第2の軸とを直結して等速伝動する一方、前記伝動歯車を伝動部材として前記
第1の軸と前記第2の軸とを変速伝動結合することにより、入力軸への入力を直列に連結
された出力軸に等速伝動と変速伝動とを選択的に出力する、請求項1乃至請求項3のいず
れかに記載された変速装置を配設してある。
なお、上記の従来技術2のタイプの温室用シート巻取装置にあっては、温室用シート巻
取軸が温室用シートを巻き上げて最も高い位置にあったとしても、巻取軸は操作者の手の
届く高さに位置しているから、変速装置を必ずしも回転伝達装置の入力軸側に設ける必要
はなく、回転伝達装置の出力軸側に設けてもよい。その方がクランク型ハンドルの回転軸
を従来と同じ寸法とでき操作性がよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明1によれば、同一の軸心上に直列に配置された入力軸と出力軸とをギア比1:1
で直結し、あるいはそれとは異なるギア比で増速又は減速することができる変速機を、簡
単な機構で実現することができる。
このため、変速機を小型化・軽量化して、安価に製作することができる。
【0019】
本発明2によれば、伝動歯車を駆動歯車と従動歯車の周りに、少なくとも2つ備えるよ
うにしたから、互いに独立した駆動歯と従動歯とを複数の伝動歯で支えることができるか
ら、駆動歯車と従動歯車の軸心を正しい位置に保持して回転の伝動を円滑化・安定化する
ことができる。
【0020】
本発明3によれば、切替操作部材をアウターケーシングの一方の端部壁に対し出没自在
のノブと、アウターケーシングに形成された内向きカム面と係合する外向きカム面を備え
てアウターケーシング端部壁を挟んでノブと一体化されたカム板とからなる回動進退部材
にて構成し、また、伝動速度切替手段を、回動進退部材のカム板とインナーケーシングと
の間に進退自在に嵌合し、内面にインナーケーシング方向に向かって突設された係止突起
と、周縁部に係合凹部とを備えた伝動速度切替プレートと、伝動速度切替プレートの周縁
部の係合凹部に係合する前記アウターケーシング内周壁に中心に向かって突設された係合
凸部と、インナーケーシング端部壁と駆動歯車側又は従動歯車側の基端に固定されたフラ
ンジとに設けられた係止突起受入部と、カム板と伝動速度切替プレートの間に設けられた
第1弾性押圧部材と、伝動速度切替プレートとインナーケーシングとの間に設けられ、第
1弾性押圧部材よりも押圧力の弱い第2弾性押圧部材にて構成したので、複雑な操作を要
することなく、簡単な回動操作で変速することができる。
また、弾性押圧部材と場合によっては歯車を除く部品は全て合成樹脂にて製作可能であ
るから、変速装置をコンパクト・軽量・安価に製作することができる。
【0021】
本発明4によれば、同一の軸心上に直列に配置された入力軸と出力軸とをギア比1:1
で直結し、あるいはそれとは異なるギア比で増速又は減速することができる変速機を、温
室用シート巻取装置の回転伝達装置の入力軸側又は出力軸側に配設することにより、温室
用シートの巻き上げ時の操作力を軽減して、温室の換気口を開放する際の操作性を向上す
る一方、温室用シートの巻き戻し時の巻き戻しスピードを上げて、温室の換気口を閉鎖す
る際の所要時間を短くして、巻き戻し時の操作効率を向上することができる変速装置付き
温室用シート巻取装置を提供することができ、さらに、複雑な操作を要することなく、簡
単な回動操作で変速することができるばかりでなく、温室用シート簡易開閉装置をコンパ
クト・軽量・安価に製作することができる。
【0022】
請求項1に係る発明によれば、基本的には本発明1と同様の作用効果を奏するが、本発
明1よりもさらに、変速機を小型化・軽量化して安価に製作することができる。
【0023】
請求項2に係る発明によれば、伝動歯車を駆動歯車と従動歯車の周りに、少なくとも2
つ備えるようにしたから、互いに独立した駆動歯と従動歯とを複数の伝動歯で支えること
ができ、駆動歯車と従動歯車の軸心を正しい位置に保持して回転の伝動を円滑化・安定化
することができる。
【0024】
請求項3に係る発明によれば、本発明3よりもさらに、簡単な操作で変速することがで
きる。
【0025】
請求項4に係る発明によれば、巻き上げ時に等速伝動とするとともに巻き戻し時には増
速伝動とするか、あるいは、巻き上げ時に減速伝動とするとともに巻き戻し時には等速伝
動とすることにより、温室用シートの巻き上げ時の操作力を軽減して、温室の換気口を開
放する際の操作性を向上する一方、温室用シートの巻き戻し時の巻き戻しスピードを上げ
て、温室の換気口を閉鎖する際の所要時間を短くして、巻き戻し時の操作効率を向上する
ことができる変速装置付き温室用シート巻取装置を提供することができる。また、この変
速装置を請求項4に係る発明よりも小型軽量化できるとともに、等速伝動と変速伝動との
切替操作も簡単な直進運動のみとすることが可能となる。本発明4に比べてさらに、複雑
な操作を要することなく、簡単な操作で変速することができるばかりでなく、温室用シー
ト簡易開閉装置をコンパクト・軽量・安価に製作することができる。
【実施例1】
【0026】
図4乃至図6に、本発明1〜3の変速装置の実施例1を示す。
図4は、本発明の変速装置の図5のB−B線断面図、図5は、本発明の変速装置の図4
のA−A線部分透視図、図6は、本発明の変速装置の要部の分解斜視図である。
この変速装置は、図1に示される温室用シート巻取装置の回転伝達装置のハンドルの回
転軸に、また、図2、3に示される温室用シート巻取装置の回転伝達装置の入力軸又は出
力軸に取り付けて使用される。
【0027】
1は、本発明の第1の軸21への入力を軸心が同一の線上に配列された、すなわち直列
に連結された第2の軸22に等速伝動と変速伝動とを選択的に出力する変速装置本体であ
る。
11は、第1の軸、すなわち入力軸21の端部に固定された駆動歯車23と、駆動歯車
に直列に配置され、第2の軸、すなわち出力軸22の端部に固定された、駆動歯車とは別
体の従動歯車24と、駆動歯車23に噛合する第1の歯部251と従動歯車24に噛合す
る第2の歯部252とを一体的に有する伝動歯車25とを収容するインナーケーシングで
ある。
12は、インナーケーシング11を囲繞するアウターケーシングである。
インナーケーシング11は、アウターケーシング12に対して、回転自在で、上下動不
能に支持されている。
211は、回転ハンドルの回転軸先端部近傍に設けたグリップである。
【0028】
3は、伝動速度切替手段である。
この伝動速度切替手段3は、後述するカム板43とインナーケーシング11との間にお
いて出力軸22に進退自在に嵌合され、アウターケーシング12の内方である周壁面にイ
ンナーケーシング方向に向かって突設された係止突起32及びその周縁部に係合凹部33
を備えた伝動速度切替プレート31を有している。
アウターケーシング12の上方周壁には、この伝動速度切替プレート31の周縁部に形
成された係合凹部33に係合する係合凸部34が形成されている。
【0029】
一方、111と222は、インナーケーシング11の上端の壁と出力軸22の従動歯車
24側の基端に固定されたフランジとにそれぞれ設けられた係止突起受入部で、伝動速度
切替プレート31の係止突起32を受け入れ、従動歯車24を有する出力軸22とインナ
ーケーシング11を一体化する。
出力軸22とインナーケーシング11が一体化されると、伝動歯車25の第2の歯部2
52は従動歯車24にロックされて自由な回転を阻止され、入力軸21の駆動歯車23の
回転は、伝動歯車25の第1の歯部251を連れ回した結果得られるインナーケーシング
11の回転を通じて出力軸22伝達される。
この伝達系は、入力軸21と出力軸22とのギア比が1:1の直結である。
【0030】
4は、この変速装置1の等速伝動と変速伝動とに切り替えるための切替操作部材である

この切替操作部材4は、アウターケーシング12端部内壁に周方向に沿って傾斜して突
出する内向きカム面が形成されたカム41を備えるとともに、アウターケーシング12の
従動歯車24側の端部壁に対し出没自在のノブ42と、上記内向きカム面と係合する外向
きカム面を備えてアウターケーシング12端部壁を挟んでノブ42と一体化されたカム板
43と、から構成される回動進退部材を備えている。
【0031】
35は、上記カム板43と上記伝動速度切替プレート31の間に設けられた第1弾性押
圧部材である。これはノブ42の回動、例えば右向きの押圧回動、に伴って進むカム板4
3の動きを上記伝動速度切替プレート31に伝達し、この伝動速度切替プレート31の内
面に形成された係止突起32を、インナーケーシング11及び出力軸22のフランジ22
1に穿設された係止突起受入部111,222に進入させてインナーケーシング11と出
力軸22のフランジ221を一体化して、上述のギア比1:1の直結伝達をする。
【0032】
以下、この実施例1の増速伝動装置について説明する。
36は、伝動速度切替プレート31とインナーケーシング11との間に設けられ、上記
第1弾性押圧部材35よりも押圧力の弱い第2弾性押圧部材であり、ドーナツ状座板から
四方に延びる弾性片上記係止突起32を受け入れる受入凹部362が設けられている。4
4はカム板43の周縁部に形成されたストッパ、45はストッパ44、すなわちノブ42
の回動範囲を規定する回動規制体である。
このため、上記ノブ42の右向きの押圧回動によりカム板43がインナーケーシング1
1方向に移動しているときは、上述したように伝動速度切替プレート31は第1弾性押圧
部材34の押圧力が優勢であるが、逆に、上記ノブ42の左向きの引張回動によりカム板
43がアウターケーシング12方向に移動すると、この第2弾性押圧部材36の押圧力に
より、図示しないが、伝動速度切替プレート31はアウターケーシング12側に移動して
、その係止突起32が出力軸22のフランジ221に形成された係止突起受入部222た
るの孔から脱出することによって、インナーケーシング11と出力軸22との一体関係が
解除される。
【0033】
一方、上記の伝動速度切替プレート31のアウターケーシング12側への移動により、
その周縁部に形成された係合凹部33が、アウターケーシング12の内方である周壁面に
中心に向かって突設された係合凸部34と係合して、インナーケーシング11をアウター
ケーシング12に対して固定する。
【0034】
以上の構成により、伝動速度切替プレート31がアウターケーシング12側に移動した
ときは、係止突起32が出力軸22のフランジ221に形成された係止突起受入部222
から脱出することによって、インナーケーシング11と出力軸22との一体関係が解除さ
れ、入力軸21の駆動歯車23の回転は、伝動歯車25を介して従動歯車24に伝達され
る。
【0035】
この実施例1では、駆動歯車23の歯数を従動歯車24の歯数より大きくしたから、こ
の変速装置は増速装置として構成されているが、駆動歯車23と従動歯車24を逆のギア
比とすれば減速装置を構成することができる。
また、伝動速度切替手段3と切替操作部材4は、出力軸22側に配置してあるが、入力
軸21側に設けてもよい。
【実施例2】
【0036】
図7乃至図10に、本発明に係る変速装置の実施例2を示す。
図7は、本発明の実施例2の変速装置の2つ割りケーシングの一方を除去した正面図、
図8は、本発明の実施例2の変速装置の伝動速度切替プレートの、上から順番にそれぞれ
、平面図、一部縦断正面図、底面図、図9は、本発明の実施例2の切替板の平面図、図1
0は、本発明の実施例2の切替操作部材の要部をケーシング内部からみた側面図である。
この変速装置は、本発明の実施例1と同様に、図1に示される温室用シート巻取装置の
回転伝達装置のハンドルの回転軸に、また、図2、3に示される温室用シート巻取装置の
回転伝達装置の入力軸又は出力軸に取り付けて使用される。
【0037】
この実施例2においては、前述の実施例1と同一の部品については同一の図面符号を用
いて説明することとする。
1は、本発明の入力軸又は出力軸となる第1の軸21と、軸心が同一の線上に配列され
た、すなわち直列に連結された出力軸又は入力軸となる第2の軸22とを、等速伝動と変
速伝動とを選択的に伝動する変速装置本体である。
この変速装置は、以上のように第1の軸と第2の軸とは相互に逆の関係で入力軸にも出
力軸にもなり得るので、説明の都合上、第1の軸21を入力軸、第2の軸22を出力軸と
して以下説明する。
入力軸21は、基端部から先端部に向けて、図2、図3に示されたクランク状ハンドル
の回転軸を内嵌固定する回転軸固定部211と、円形軸212と、角軸213と、それに
続く円形軸214とを有している。これら円形軸212と円形軸214にはそれぞれ、第
1の歯車すなわち駆動歯23と第2の歯車すなわち従動歯24が回転自在かつ軸方向移動
不能に設けられている。なお、従動歯24は出力軸22と一体化されている。
25は伝動歯で、下端に駆動歯23に噛合する第1の歯車251を、上端に従動歯24
に噛合する第2の歯車252を有している。
【0038】
3は、伝動速度切替手段である。この伝動速度切替手段3は、入力軸21と出力軸22
とを、1対1の比率で直結するか、それ以外の比率で変速伝動結合するかを選択するため
の切替手段であって、入力軸21の駆動歯車23と結合する第1のカップリングと出力軸
22の従動歯24と結合する第2のカップリングを備えた伝動速度切替プレート31と、
切替プレート31を入力軸21に沿って進退操作する切替操作部材4とから構成されてい
る。
この伝動速度切替プレート31は円盤形をしており、その中心に穿設された角孔314
に入力軸21の角軸213が挿通されて回転不能かつ進退自在とされ、その外周には断面
略V形の溝312が形成されている。
第1のカップリングは、伝動速度切替プレート31の下面に円周方向に4つに分割され
た嵌合凹部312と、駆動歯車23の上面に上記嵌合凹部312に嵌合するように、円周
方向に4つに分割して突設された嵌合突起231とで形成されている。
また、第2のカップリングは、伝動速度切替プレート31の上面に円周方向に4つに分
割された嵌合突起311と、従動歯車24の下面に上記嵌合突起311が嵌合するように
、円周方向に4つに分割して穿設された嵌合凹部241とで形成されている。
【0039】
図8の(b)に示されるように、伝動速度切替プレート31上面に形成される嵌合突起
311の内端は、その下面に穿設される嵌合凹部の外端よりも、径方向外側に位置するよ
うに突設されている。また、図8の(a)、(c)に示されるように、駆動歯23及び伝
動速度切替プレート31の上面に突設される4つの嵌合突起の各々の周方向長さは角度表
記で約60度とする一方、対応する嵌合凹部の各々の周方向長さは角度表記で約65度と
してある。このため、第1、第2のカップリングは、確実に回転を相手部材に伝達するこ
とが可能であり、必用とされる伝動速度切替プレート31の強度も確保することが可能で
ある。
【0040】
4は、この変速装置1の等速伝動と変速伝動とに切り替えるための切替操作部材である
。図7、図9、図10を参照して、この切替操作部材4について説明する。
51は、上記した入力軸21、出力軸22、駆動歯23、従動歯24、伝動速度切替プ
レート31及び切替操作部材4を所定位置に保持する金属製の保持枠である。図10に保
持枠51内部から切替操作部材4の一部を除いて見た図7A−A線矢視図を示す。図示さ
れるように、保持枠51には縦方向に2列のスリット53が形成されており、操作ボタン
46と一体のスライド板461から保持枠内方に延びる2列の案内片462がこのスリッ
ト53を貫通して、操作ボタン46の動きを案内規制している。この案内片462には引
張弾性体465の一端を係止する係止部464を有する矩形固定板463が、保持枠51
を挟んで螺着されている。
図10に461で示されるものは、図7に示される傾斜状突起のみを表わしたものであ
り、この傾斜状突起が、引張弾性体465に引張られて保持枠51の2列のスリット53
の間に存在する操作ボタン案内部に押し付けられ、操作ボタン46の保持枠51表面への
接触を確実にされている。
引張弾性体464の他端は、後述する切替板47の孔472に係止される。
図9の切替板47の基端部473は、図10の切替操作部材4の保持枠51の切欠52
に係止され、その先端部の係合部471が伝動速度切替プレート31の外周に形成された
溝312に係合されている。
図7の操作ボタン46は、その外端部をケーシング5の外側から操作可能なようにケー
シング5外に臨ませてある。
なお、この実施例では、ケーシング5とは別に保持枠51を設けているが、ケーシング
自体に強度を持たせれば保持枠は必ずしも必要とはしない。
【0041】
入力軸21と出力軸22とを減速伝動させるときは、操作ボタン46を下方向へ移動す
る。引張弾性体465が切替板47を下に引っ張って伝動速度切替プレート31を駆動歯
車23方向に移動させる。すると、第1のカップリングが結合され、すなわち駆動歯車2
3の嵌合突起231が伝動速度切替プレート3lの嵌合凹部312に嵌合されて、入力軸
21の回転が、角軸213、伝動速度切替プレート31、駆動歯車23、伝動歯車25、
従動歯車24を介して出力軸22に伝達され、上述の減速伝動をすることとなる。
【0042】
一方、入力軸21と出力軸22とを1:1の比率で直結させるときは、操作ボタン46
を上方向へ移動する。すると引張弾性体465が切替板47を上に引っ張って伝動速度切
替プレート31を従動歯車24方向に移動させる結果、第2のカップリングが結合され、
すなわち伝動速度切替プレート31の嵌合突起311が従動歯車24の嵌合凹部241に
嵌合されて、入力軸21の回転が、角軸213、伝動速度切替プレート31を介して従動
歯車24と一体化された出力軸22伝動され、入力軸21と出力軸22とが1:1の比率
で直結される。
【0043】
この実施例2では、駆動歯車23の歯数を従動歯車24の歯数より小さくしたから、こ
の変速装置は減速装置として構成されるが、駆動歯車23と従動歯車24を逆のギア比と
すれば増速装置を構成することができる。
要するにこの変速装置の特徴は、直列的に配置された第1の軸と第2の軸とを、第1の
軸への入力を第2の軸に直結した等速伝動と、第1の軸への入力を第2の軸に伝動歯車を
介した変速伝動とを、簡単な構成にて選択し得る点にある。
【0044】
以上説明した変速装置1の出力軸22は、図1に示された温室用シート巻取装置に適用
するときは、長尺伝達軸の基端部に連結するのが好ましい。
また、図2に示された温室用シート巻取装置に適用する場合は、回転伝達装置の入力軸
及び出力軸のいずれか一方に連結すればよい。
【0045】
図1に示されたものと図2に示されたもののいずれであっても、温室用シート巻取装置
の回転伝達装置が減速機能を有するときは、この変速装置1は、温室用シートの巻き上げ
時に入力軸と出力軸とを直結し、巻き下げ時に増速するのが好ましい。
【0046】
要するに、温室用シート巻取軸が接続可能とされた出力軸が、クランク型ハンドルの回
転軸が直接に又は長尺伝達軸を介して接続された入力軸からの回転トルクによってのみ回
転可能な回転制動機構が内蔵された回転伝達装置を備えた温室用シート開閉装置において
、クランク型ハンドルの回転軸先端と回転伝達装置の入力軸の間に、本発明に係る変速装
置が配設された温室用シート開閉装置とすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】第1の従来技術に係る温室用シート簡易開閉装置の斜視図である。
【図2】第2の従来技術に係る温室用シート簡易開閉装置の斜視図である。
【図3】第2の従来技術に係る温室用シート簡易開閉装置の回転伝達装置の斜視図である。
【図4】本発明の実施例1の変速装置の図5のB−B線断面図である。
【図5】本発明の実施例1の変速装置の図4のA−A線部分透視図である。
【図6】本発明の実施例1の変速装置の要部の分解斜視図である。
【図7】本発明の実施例2の変速装置の2つ割りケーシングの一方を除去した正面図である。
【図8】本発明の実施例2の変速装置の伝動速度切替プレートの、上から順番にそれぞれ、平面図、一部縦断正面図、底面図である。
【図9】本発明の実施例2の切替板の平面図である。
【図10】本発明の実施例2の切替操作部材の要部をケーシング内部からみた側面図である。
【符号の説明】
【0048】
1 変速装置本体
11 インナーケーシング
111 係止突起受入部
12 アウターケーシング
21 入力軸
211 グリップ
22 出力軸
221 フランジ
222 係止突起受入部
23 駆動歯車(第1の歯車)
231 嵌合突起(第1のカップリング)
24 従動歯車(第2の歯車)
241 嵌合凹部(第2のカップリング)
25 伝動歯車
251 第1の歯部
252 第2の歯部
3 伝動速度切替手段3
31 伝動速度切替プレート31
311 嵌合突起(第2のカップリング)
312 嵌合凹部(第1のカップリング)
313 溝
314 角孔
32 係止突起
33 係合凹部
34 係合凸部
35 第1弾性押圧部材
36 第2弾性押圧部材
361 弾性片
362 係止突起受入部
4 切替操作部材
41 カム(内向き傾斜面)
42 ノブ(回動進退部材)
43 カム板(外向き傾斜面、回動進退部材)
44 ストッパ
45 回動規制体
46 操作ボタン
461 引張弾性体
47 切替板
471 先端係合部
472 引張弾性体係止孔
473 基端係合部
5 ケーシング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力軸への入力を直列に連結された出力軸に等速伝動と変速伝動とを選択的に出力する
変速装置であって、
該変速装置は、
その基部と先端部が円形軸とされるとともにその中間が角軸とされた、前記入力軸又は
前記出力軸となる第1の軸と、
その周面先端部が第2の歯車とされるとともに先端面中央部には前記第1の軸の先端部
円形軸が嵌合される円形凹部が穿設された、前記出力軸又は前記入力軸となる第2の軸と

前記第2の歯車とは軸方向に離間して前記第1の軸の基部円形軸に回動自在に軸支され
た第1の歯車と、
前記第1の歯車に噛合する第1の歯部及び前記第2の歯車に噛合する第2の歯部を一体
的に有し、前記第1の歯車と前記第2の歯車との間において変速する伝動歯車と、
前記第1の軸の角軸に回転不能かつ進退自在に挿通され、前記第1の歯車と結合する第
1のカップリングと前記第2の軸と結合する第2のカップリングを備えた伝動速度切替プ
レートと該切替プレートを前記第1の軸に沿って進退操作する切替操作部材とからなる伝
動速度切替手段と、
前記第1の軸と前記第2の軸と前記伝動歯車と前記伝動速度切替手段を収容するケーシ
ングと、
を具備してなり、
前記切替操作部材の進退操作により、前記伝動速度切替プレートの第2のカップリング
を前記第2の軸と結合して前記第1の軸と前記第2の軸とを直結して等速伝動する一方、
前記切替操作部材の進退操作により、前記伝動速度切替手段の第1のカップリングを前
記第1の歯車と結合して、前記第1の歯車が前記伝動歯車を伝動部材として前記第1の軸
と前記第2の軸とを変速伝動結合する
変速装置。
【請求項2】
前記伝動歯車は、前記第1の歯車と前記第2の歯車の周りに、少なくとも2つ備えられ
ていることを特徴とする請求項1に記載された変速装置。
【請求項3】
前記伝動速度切替プレートは、外周縁に溝が形成され、中央部に前記第1の軸の角軸が
貫通する角孔が穿設された円盤にて構成され、該円盤の一方の面には、前記第2の軸の先
端面外周寄り位置に複数設けられた凹部に嵌合する複数の突起が形成されるとともに、円
盤の他方の面には、前記第1の歯車に設けられた複数の突起を受け入れる複数の凹部が形
成されており、
前記切替操作部材は、基端部が前記ケーシングに係止され、先端部が前記円盤の外周溝
に係合された切替板と、本体部が前記ケーシングの内方に位置するとともに、つまみ部が
前記ケーシングの外方に臨んだ操作ボタンと、一端が前記操作ボタンに他端が前記切替板
の先端側に固定された引張弾性体と、
を具備することを特徴する請求項1乃至請求項2のいずれかに記載された変速装置。
【請求項4】
温室用シート巻取軸が接続可能とされた出力軸が、ハンドルの回転軸が直接に又は長尺
回転伝達軸を介して接続された入力軸からの回転トルクによってのみ回転可能な回転制動
機構が内蔵された回転伝達装置を備えた温室用シート開閉装置であって、
前記ハンドルの回転軸と前記回転伝達装置の入力軸の間、及び前記回転伝達装置の出力
軸と前記温室用シート巻取軸の間のいずれか一方に、入力軸又は出力軸となる第1の軸と
、その周面先端部が第2の歯車とされた出力軸又は入力軸となる第2の軸と、前記第2の
歯車とは軸方向に離間して前記第1の軸の基部に回動自在に軸支された第1の歯車と、前
記第1の歯車に噛合する第1の歯部及び前記第2の歯車に噛合する第2の歯部を一体的に
有し、前記第1の歯車と前記第2の歯車との間において変速する伝動歯車と、前記第1の
軸により回転駆動される伝動速度切替プレートと該切替プレートを前記第1の軸に沿って
進退操作する切替操作部材とからなる伝動速度切替手段と、ケーシングと、を具備し、前
記切替操作部材の進退操作により、前記伝動速度切替プレートを伝動部材として前記第1
の軸と前記第2の軸とを直結して等速伝動する一方、前記伝動歯車を伝動部材として前記
第1の軸と前記第2の軸とを変速伝動結合することにより、入力軸への入力を直列に連結
された出力軸に等速伝動と変速伝動とを選択的に出力する、請求項1乃至請求項3のいず
れかに記載された変速装置が配設されていることを特徴とする温室用シート開閉装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−187686(P2010−187686A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−79906(P2010−79906)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【分割の表示】特願2004−203634(P2004−203634)の分割
【原出願日】平成16年7月9日(2004.7.9)
【出願人】(000218362)渡辺パイプ株式会社 (20)
【Fターム(参考)】