説明

外出時の携帯用枕

【課題】人が、交通機関を利用した旅行や通勤・通学などの長時間の移動で居眠りをする際、首を横にすることが多い。この発明は、首を横にして使用することが容易で、尚且つ、寝過ごしを防止する効果のある外出時の携帯用枕を提供する。
【解決手段】枕部分(1)に、その両端をつなぐベルト(2)を設け、同じ枕の一部に携帯電話を入れることができるポケットの入り口部(3)を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、旅行や通勤・通学時に携帯し、交通機関で移動する際に使用する事ができる、外出時の携帯用枕に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の携帯できる枕は、頭の後ろに当てて使用するものであったため、首を横に倒して使用する事は難しいが、通勤・通学用のための交通機関の座席の多くは進行方向に向って横向きであるため、寝る時は、首を横に傾けることが多く、その際、隣の人に寄りかかって迷惑をかけることなどもある。また、通勤・通学の際は疲れているため、乗り物の中で寝てしまうと、乗り過ごすこともある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、容易に首を横に倒して使用することができ、乗り過ごしを防止する機能のついた外出時の携帯用枕を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
携帯可能な大きさの枕の両端を、肩から襷がけできる長さのベルトでつなぐ。枕部分に携帯電話を入れることができるポケットの入り口を設ける。
本発明は、以上の構成よりなる、外出時の携帯用枕である。
【発明の効果】
【0005】
容易に持ち運びでき、交通機関の座席で、首を横に倒して楽な姿勢で枕を使用することができ、使用時に横に倒れにくくなるため、隣の乗客に迷惑をかけることを軽減できる。ポケット部分には、到着時刻にマナーモードのアラーム設定を施した携帯電話を入れることで、乗り過ごしを防止することができ、また、このポケットに貴重品などを入れることで、防犯の効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】 本発明の斜視図
【図2】 本発明の他の実施例を示す斜視図
【図3】 本発明の枕部を示す斜視図
【図4】 本発明の他の実施例を示す斜視図
【図5】 図4の実施例をベルトに装着した時の斜視図
【図6】 本発明の他の実施例を示す斜視図
【図7】 本発明の使用状態図
【図8】 本発明の他の使用状態図
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(イ)筒状、箱型、ぬいぐるみやボール型などで形成される枕(1)の両端をつなぐベルト(2)を設ける。ベルトは、紐や鎖でも良い。
(ロ)(イ)の枕部分の一箇所に、面ファスナー(4)もしくはファスナー、ホック、ボタンなどで開閉可能なポケット(5)の入り口(3)を設ける。(図2・図3)
(ハ)筒状、箱型、ぬいぐるみやボール型などで形成される枕(6)の底部(10)に面ファスナーを用いたベルト固定用の保持片(8)、(9)を配置し、ショルダーバッグ等のベルトを保持片(8)、保持片(9)の間に置き、保持片(8)、保持片(9)を重ねて面ファスナーで閉じてベルトに取り付ける(図5)。図5では、面ファスナーとしたが、他に、ファスナー、ホック、ボタンなどでも良い。また、この枕部分の一箇所に、面ファスナーもしくはファスナー、ホック、ボタンなどで開閉可能なポケットの入り口(7)を設ける。
(ニ)筒状、箱型、ぬいぐるみやボール型などで形成される枕(12)の一端に、ループ(15)を設け、着脱可能な紐(14)をループに付け、ショルダーバッグ等の肩からかけるベルト(16)に装着できるようにする(図6)。この紐(14)は、着脱可能なチェーン、小型のベルトなどでも良い。また、この枕部分の一箇所に、面ファスナーもしくはファスナー、ホック、ボタンなどで開閉可能なポケットの入り口(13)を設ける。
本発明を使用するときは、枕部分(1)を片方の肩に置き、ベルト(2)を襷になるように斜めにかけ、ベルトの端を手で軽く押さえる(図7)。これにより、枕が首に固定されて楽な状態で睡眠をとることができるとともに、ベルトを押さえることで体が首を傾けた方向へ倒れることが軽減され、隣に座る人に寄りかかって迷惑をかけてしまうことを防ぐ。また、ポケット(5)に、到着時刻直前の時間にマナーモードのアラームを設定した携帯電話を入れることで、到着直前にアラーム振動で目が覚め、乗り過ごしを防ぐことができ、通勤、通学の間でも、安心、快適な睡眠をとることができる。
また、形態(ニ)を使用する場合(図8)は、枕(12)を肩に置き頭を乗せる。頭と肩で挟むことで枕は固定される。また、紐(14)がついているので枕が落ちることはない。
【符号の説明】
【0008】
1 枕部分
2 ベルト
3 ポケットの入り口
4 面ファスナー
5 ポケット
6 枕
7 ポケットの入り口
8 ベルト固定用の保持片
9 ベルト固定用の保持片
10 底部
11 ショルダーバッグ等のベルト
12 枕
13 ポケットの入り口
14 紐
15 ループ
16 ベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯可能な大きさの枕と、その枕部分の両端をつなぐベルトを設けたことを特徴とする外出時の携帯用枕。
【請求項2】
枕に開閉可能なポケットを設けた請求項1の外出時の携帯用枕。
【請求項3】
枕の底部に、ベルト固定用の突出した保持片を設けた、請求項2の外出時の携帯用枕。
【請求項4】
携帯可能な大きさの枕の一端に、ショルダーバッグに装着可能な取付け具を設けた、請求項2の外出時の携帯用枕。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−409(P2012−409A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−151457(P2010−151457)
【出願日】平成22年6月15日(2010.6.15)
【出願人】(510183741)
【Fターム(参考)】