説明

外壁材、屋根材の省エネルギ−材

【課題】内部に蓄熱材、複合蓄熱材を入れた、省エネルギーを実現する外壁材、屋根材を提供する。
【解決手段】金属材、樹脂材、ゴム材、熱吸収材、木材を押出成形加工、折曲げ加工などにより内部に密閉空間4を作り、目的とする外壁材、屋根材の形状に成形加工する。成形加工品の密閉内部空間4には蓄熱材5を入れて外壁材、屋根材とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は太陽光による夏季の温熱、冬季の冷熱によって外壁材、屋根材が温熱加熱にての温度上昇、冷熱加熱にての温度降下をしている、上記外壁材、屋根材の温熱、冷熱の変化を少なくする為、金属材、樹脂材、熱吸収材、ゴム材、木材、の密閉内部空間を有する空間内部に蓄熱材、複合蓄熱材を用いて外壁材、屋根材の省エネルギ−材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来一般住宅に使用されている外壁材、屋根材はセメント、瓦,トタン板製で、夏季太陽光を受けて加熱され外壁材、屋根材が65度至る80度程度になる場合が生じ、室内温度が上昇して冷房用の電気エネルギ−やガスエネルギー等の損失が生じる問題があり、冬季は夏季の反対で外壁材、屋根材が冷やされて、室内の温度が下がり、暖房のための電気エネルギ−、ガスエネルギ−等が必要とする問題が生じる欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特願2011−157150「熱吸収材とその製品」
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献】大日本塗料株式会社(カタログ)エコクールシリ−ズ「遮熱塗料」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
住宅の外壁、屋根などに使用している材料はセメント、瓦、タイルが主で、夏季の太陽光の熱による温熱加熱による外壁、屋根の加熱による室内温度が上昇が生じる。又、冬季の太陽光の冷熱加熱による温度降下による外壁、屋根の冷熱による室内の温度降下が生じる。夏季並びに冬季に室内の温度調節に使用する電気、ガス、石油など多くのエネルギーを使用して地球の温暖化や公害が生じ、省エネルギ−を求めているのが課題とされ、問題となっている。
【0006】
本発明は、このような従来の問題を解決しようとするものであり、目的とする形状の蜜閉内部空内に蓄熱材、複合蓄熱材を入れた外壁材、屋根材に用いて、省エネルギ−を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[請求項1]は、内部空間を有する金属材、樹脂材、熱吸収材、ゴム材、木材を目的とする形状に成形加工し、その端部に平板状材料を公知の法方で接合して、内部空間の内部に蓄熱材、複合畜熱材を入れた後に、反対側の端部に平板状材料を接合しなる外壁材、屋根材。
その他、金属平板、樹脂平板、熱吸収材平板を目的とする形状に4か所折曲げ、前記の材料との合わせ目を公知の方法で接合して内部空間を有する形状に加工し、その端部を金属材、樹脂材、ゴム材、熱吸収材の平板状材料を接合して内部空間内に蓄熱材を入れた後に反対側端部に平板状材料を接合してなる外壁材、屋根材の省エネルギ−材。
【0008】
目的とする形状(凹)の木材を加工して、上部に平板木材を接合により蓋をする、その端部に平板状木材を接合して蓄熱材、複合蓄熱材を内部空間に入れた後に、接合した反対側の端部に平板状木材を接合して成る外壁材、屋根材。
【0009】
[請求項2]は、内部空間を有する金属材、樹脂材、ゴム材を発泡状にて、目的とする形状に成形加工し、端部に平板状材料を公知の方法にて接合して内部空間に蓄熱材を入れた後に、反対側端部に平板状材料を接合して成る外壁、屋根材の省エネルギ−材。
【0010】
[請求項3]は、[請求項1]の木材に蓄熱材を注入して、目的とする内部空間を有する形状に成形加工して、その端部に平板状材料を公知の方法にて接合し、内部空間に蓄熱材を入れた後に、反対側端部に平板状材料を接合して成る外壁、屋根材の省エネルギ−材。
他に、任意の形状の木材に蓄熱材を注入して壁材、床材等に用いて省エネルギーに役立てるのも良い。
【0011】
[請求項4]は、[請求項1]、[請求項2]、[請求項3]にて製作した外壁材、屋根材外面に遮熱材(大日本塗料株式会社カタログ「エコクールシリーズを」を塗装し、熱吸収材「特願2011−15750」を設けた、外壁材、屋根材の省エネルギー材。
熱吸収材は微細孔を有するカプセルに蓄熱材を注入した複合蓄熱材で、溶剤と樹脂の中に入れた後に混合して塗装する。
【0012】
[請求項5]は、[請求項1]に用いる蓄熱材に、微細孔を有するカプセルに蓄熱材を注入した複合蓄熱材を金属材、樹脂材、ゴム材、熱吸収材、木材の密閉内部空間にいれた、外壁材、屋根材の省エネルギ−材。
【0013】
[請求項6]は、[請求項1]において、金属材、樹脂材、ゴム材、熱吸収材、木材の密閉内部空間に入れて使用する、其の蓄熱材は複合蓄熱材と樹脂の混合した蓄熱材を用いる。樹脂の形状は粉末樹脂、粘度有する樹脂、液体状の樹脂など用いて、複合蓄熱材と上記の樹脂を混合した物を、密閉内部空間に入れる。密閉内部空間に入れた複合蓄熱材と樹脂の硬化温度は室内硬化(常温硬化)又、加熱硬化の樹脂を用いる、その他に、複合蓄熱材と粉末樹脂の混合を用いるのも良い。
【0014】
[請求項7]は、[請求項1]の外壁材、屋根材の住宅室内に面した面に断熱材を設ける、例えば、アルミ箔や発泡スチロール等設けて、住宅室内の省エネルギーに役てる。
【0015】
[請求項8]は、内部空間を有する金属材、樹脂材、熱吸収材、ゴム材、木材を目的とする形状に成形加工し、その端部に平板状材料を接合して、その反対側端部に平板状材料に空気抜き用ゴム栓を設け端部に接合して、其のゴム栓に注射針を刺して、真空ポンプでもって密閉内部空間内の空気を抜き真空にして成る、外壁材、屋根材。
【0016】
[請求項9]は、内部空間を有する金属材、樹脂材、熱吸収材、ゴム材、木材を目的とする形状に成形加工し、その端部に平板状材料を接合して、粒状、粉状のパラフイ系、複合蓄熱材等の蓄熱材を入れその反対側端部に平板状材料に空気抜き用ゴム栓(図示せず)を設け端部に接合して、其のゴム栓に注射針を刺して、真空プンプでもって密閉内部空間内の空気を抜き真空にして成る、外壁材、屋根材。
【0017】
本発明は、外壁材、屋根材以外に床材、室内壁、室内の仕切り壁、水槽、石油タンク、ビルの外壁、ビルの屋上の床面、自動車の天井、自動車のドアー、ボンネット等に使用して省エネルギ−に役だてるのも良い。
【0018】
微細孔カプセルのシリカ、活生炭、木粉などに蓄熱材を注入した複合蓄熱材をつくる。
【0019】
使用する蓄熱材は、パラフイ系、硝酸塩系、チオル流酸塩系、などがあり一種または二種以上の混合物が用いられる。
【0020】
微細カプセルに蓄熱材を注入するにわ、高速回転方式、真空法式などを用いる。
【0021】
金属材は、鋼、ステンレス鋼、含鉄合金、鋳鉄、アルミニュウム、アルミ二ウュウム合金、銅、銅合金等お用いられる。
【0022】
木材は、全般の木材を指し、集成材、合板、ラバーコア合板(心材に集成材、心材木屑を削ったり、破砕した小片を板状に成形接着した材料)、パーテクルボウド(木材を繊維の状態にほぐし、再成形した材料)を用いる、上記の木材の外壁材、屋根材外面に金属材を設けるのも良い。
【0023】
樹脂材、木材の難燃材性付与のための水酸化アルミ二ウム、水酸化アルミ二ウムなどを使用しても良く、一種または二種類以上の混合物も良い
【0024】
用いられる樹脂は、アクリロ二トリル・アクリルゴム・スチレン重合樹脂,「此の項のカッコ内英字は略称を示す」(AAS)アクリロ二トリ・塩素化ポリエチレン・スチレン共重合体(ACS)、アクリロ二トリ・エチレンプリピレンゴム・スチレン共重合体(AES)、アクリロ二トリルスチレン共重合樹脂(AS)ジジクロペンダジエン(DCPD)、エポキシ樹脂(EP),エチレン酢酸微ビニルコポリマー(EVA)、繊維強化プラスチック(FRP)、ガラス繊強化プラスチック(GRP)、繊維強化プラスチック(FRTP)、ガラス繊維強化プラスチック(GRTP)、液晶ポリマー(LCP)、メラミンホルムアルデヒト(メラミ樹脂)(MF)、天燃ゴム(NR)、ポリアミド(ナイロン)(PA)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリアリレイート、(PAR)、ポリプチレンナフサレート(PBN)、ポリカーボネト(PC)、ポリエチレン(PE)、高密度ポリエチレン(PE−HDPE)、低密度ポリエチレン(PE−LDPE)、フェノール樹脂(PE)、ポリイミド(PI)、ポリメチルペンテンポリマー(PMP)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)ポリウレタン(PU),ポリ塩化ビニ−ル(PVA),シリコーン(SI)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、ユリア樹脂(UF)、不飽和ポリエステルン(UP)等の樹脂を使用する。
【0025】
成形加工方法は、圧縮成形、積層成形、射出成形、押出成形、注型、FRP成形、低圧成形法、高圧成形法、熱成形、溶接、接合、折曲など用いる。樹脂100重量部に対して複合蓄熱材(蓄熱材を微細カプセルに注入した材料)10重量部至る60重量部を上記の成形加工方法を用いて、目的とする形状に成形加工して成る熱吸収材を作る。
【発明の効果】
【0026】
従来の住宅に使用している外壁材、屋根材は太陽光による、温熱加熱、冷熱加熱による室内の冷房、暖房用の電気、ガス、石油な等のエネルギーの消費の無駄が生じていた.
【0027】
以上説明したように、本発明の外壁材、屋根材を住宅等に使用することによって、従来電気、ガス、石油等のエネルギー消費量が少なくなり温暖化を防止に役立ち、省エネルギーにも役立つその効果は社会的に大である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施形態を示す、外壁材、屋根材に樹脂材を用いた密閉内部空間の部分断面図を示す。
【図2】外壁材、屋根材に金属材を用いた蜜閉内部空間の断面図を示す。
【図3】外壁材、屋根材に木材を用いた蜜閉内部空間の部分断面図を示す。
【0029】
[図1]は、樹脂材を用いて目的とする外壁材の形状に押出成形加工した外壁材で、樹脂本体(1)を示し、樹脂端部平板(2)を樹脂本体(1)端部に接合(3)して、内部空間(4)にパラフイ系蓄熱材、複合蓄熱材(5)等を矢印(A)方向より入れた後に、樹脂端部平板(6)は樹脂本体(1)端部に接合(7)して外壁材を製作する。
【0030】
[図2]は、金属材の平板を用いて、外壁材の形状に折曲げ加工補方法で、金属本体(1)を折曲(2)、折曲(3)、折曲(4)と曲げ加工し金属接合面(5)を接合する、属端部平板(7)を金属本体(1)端部に接合(8)して、内部区間(9)にパラフイ系蓄熱材、複合蓄熱材(10)を矢印(B)方向より入れた後に、金属本体(1)の端部に金属端部平板(11)を接合(12)して外壁材を製作する。
【0031】
[図2]で製作した外壁材を住宅の外壁に取付けた状態で、住宅の壁面に面した外壁材に発泡スチロール等の断熱材を設けるのも良く、壁面に面していない外面に遮熱材を設けるのも良い。その他の方法として、外面に熱吸収材を設けるのも良い。
【0032】
[図3]は、木材を用いて外壁材の加工方法で、目的とする形状(凹)に加工した木材本体(1)上部に上蓋を(2)を接合(3)する、木材本体(1)端部に木材端部平板(4)に接合(5)して、内部区間(6)にパラフイ系蓄熱材、複合蓄熱材(7)を矢印(C)向行より入れた後
に、木材本体(1)端部に木材端部平板(8)を接合して外壁を製作する。
【実施例】
【0033】
周囲温度 金属材外壁材 市販の外壁材温度=けい酸カルシュウム板
30 28 35 セメント入り
35 31 41
40 34 46
【符号の説明】
【0034】
[図1]、
1・・・・樹脂本体
2,6・・・樹脂端部平板
5・・・・パラフイ系蓄熱材、複合蓄熱材
[図2]
1・・・・金属本体
7,11・・金属端部平板
10・・・パラフイ系蓄熱材、複合蓄熱材
[図3]
1・・・・木材本体
4,8・・・木材端部平板
7・・・・パラフイ系蓄熱材、複合蓄熱材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属材、樹脂材、ゴム材、熱吸収材、木材に密閉内部空間を有し、目的とする形状に成形加工して成る、成形加工品の内部空間に蓄熱材を入れた、外壁材、屋根材の省エネルギ−材
【請求項2】
金属材、樹脂材、ゴム材、熱吸収材に、密閉内部空間を有し、目的とする形状に発泡成形加工して成る、成形加工品の内部に蓄熱材を入れた[請求項1]の外壁材、屋根材の省エネルギ−材。
【請求項3】
蓄熱材を木材に注入して目的とする形状に成形加工して成る[請求項1]の外壁材、屋根材の省エネルギ−材。
【請求項4】
金属材、樹脂材、ゴム材、木材の外面に遮熱材、熱吸収材を設けた[請求項1]、[請求項2]、[請求項3]の外壁材、屋根材の省エネルギ−材
【請求項5】
微細孔カプセルに蓄熱材を注入した複合蓄熱材を用いた[請求項1]の外壁材、屋根材の省エネルギ材。
【請求項6】
複合蓄熱材と樹脂を混合した材料を、金属材、樹脂材、熱吸収材、ゴム材、木材の密閉内部空間に入れた[請求項1]の外壁材、屋根材の省エネルギー材。
【請求項7】
外壁材。屋根材の住宅室内に面した面に断熱材を設けた[請求項1]の外壁材、屋根材の省エネルギ−材。
【請求項8】
金属材、樹脂材、ゴム材、熱吸収材、木材が蜜閉内部空間を有し、目的とする形状に成形加工して成る、成形加工品の内部を真空にして成る、外壁材、屋根材の省エネルギ−材。
【請求項9】
金属材、樹脂材、ゴム材、熱吸収材、木材が密閉内部空間を有し、目的とする形状に成形加工して成る、成形加工品の内部に、蓄熱材、複合蓄熱材を入れて、内部を真空にして成る、[請求項1]壁材、屋根材の省エネルギ−材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−57226(P2013−57226A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−211546(P2011−211546)
【出願日】平成23年9月6日(2011.9.6)
【出願人】(591011328)
【Fターム(参考)】