説明

外用組成物

【課題】グリチルレチン酸およびその誘導体を配合し、その抗炎症効果を顕著に高めた外用組成物の提供。
【解決手段】炭素数が18である脂肪酸を分子内に有するモノ脂肪酸ポリエチレングリコールおよびトリ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンからなる群から選ばれる一種以上とグリチルレチン酸またはその誘導体を配合した外用組成物。更には、グリチルレチン酸およびその誘導体からなる群より選ばれる一種以上を配合する外用組成物において、モノ脂肪酸ポリエチレングリコールおよびトリ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンのうち炭素数が18である脂肪酸を分子内に有する化合物からなる群から選ばれる一種以上を含有させることで、外用組成物の抗炎症効果を高めることが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グリチルレチン酸またはその誘導体と炭素数が18である脂肪酸を分子内に持つ特定の化合物を配合した優れた抗炎症活性を有する外用組成物に関する。より詳細には、炭素数が18の脂肪酸を分子内に有するモノ脂肪酸ポリエチレングリコールおよびトリ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンからなる群から選ばれる一種以上とグリチルレチン酸またはその誘導体を配合した優れた抗炎症効果を有する外用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
グリチルレチン酸及びその誘導体は抗炎症活性を有するため幅広く外用組成物に使用されている。しかし、これらグリチルレチン酸やその塩を配合した外用組成物の抗炎症効果では十分ではないため、さらに高い抗炎症効果を実現させるための提案がなされている。例えば、リグナン配糖体を配合する技術(特許文献1、2)、リンゴ抽出物、アセロラ抽出物、カムカム抽出物などの植物抽出物を配合する技術(特許文献3〜5)、p−メトキシケイ皮酸エステル化合物(特許文献6)、フィチン酸およびその塩を配合する技術、(特許文献7)が挙げられる。
【0003】
しかし、何れの技術も、組成物の抗炎症効果を十分満足するまで高めることができず、未だ課題点は解決されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−279464号公報
【特許文献2】特開平10−279468号公報
【特許文献3】特開平9−291011号公報
【特許文献4】特開2000−212032号公報
【特許文献5】特開2001−31580号公報
【特許文献6】特開昭62−267216号公報
【特許文献7】特開平9−183718号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、グリチルレチン酸およびその誘導体を配合し、その抗炎症効果を顕著に高めた外用組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、かかる事情に鑑み鋭意検討を重ねた結果、驚くべきことに炭素数が18である脂肪酸を分子内に有するモノ脂肪酸ポリエチレングリコールおよびトリ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンからなる群から選ばれる一種以上とグリチルレチン酸またはその誘導体を配合することにより極めて優れた抗炎症効果を有する外用組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、特に以下の項1〜6の外用組成物を提供するものである。
項1.
モノ脂肪酸ポリエチレングリコールおよびトリ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンのうち炭素数が18である脂肪酸を分子内に有する化合物からなる群から選ばれる一種以上とグリチルレチン酸およびその誘導体からなる群より選ばれる一種以上を含有することを特徴とする外用組成物。
項2.
グリチルレチン酸およびその誘導体がβ-グリチルレチン酸およびその塩であることを特徴とする項1に記載の外用組成物。
項3.
炭素数が18である脂肪酸を分子内に有するモノ脂肪酸ポリエチレングリコールが、モノオレイン酸ポリエチレングリコールまたはモノステアリン酸ポリエチレングリコールであることを特徴とする項1または2の何れか1項に記載の外用組成物。
項4.
炭素数が18である脂肪酸を分子内に有するトリ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンがトリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンであることを特徴とする項1または2の何れか1項に記載の外用組成物。
項5.
外用組成物が口腔用組成物であることを特徴とする項1〜4の何れかに1項に記載の外用組成物。
項6.
グリチルレチン酸およびその誘導体からなる群より選ばれる一種以上を配合する外用組成物において、モノ脂肪酸ポリエチレングリコールおよびトリ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンのうち炭素数が18である脂肪酸を分子内に有する化合物からなる群から選ばれる一種以上を含有させることで、外用組成物の抗炎症効果を高める方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の外用組成物は、グリチルレチン酸およびその誘導体の抗炎症活性を顕著に高めることにより、優れた抗炎症効果を得ることが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る外用組成物は、炭素数が18である脂肪酸を分子内に有するモノ脂肪酸ポリエチレングリコールおよびトリ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンからなる群から選ばれる一種以上とグリチルレチン酸およびその誘導体からなる群より選ばれる一種以上を含有することを特徴とするものである。
【0010】
本発明に用いる炭素数が18である脂肪酸を分子内に有するモノ脂肪酸ポリエチレングリコールは、炭素数が18である脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステル化物であり、具体的には、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノリノール酸ポリエチレングリコール、モノリノレン酸ポリエチレングリコールが挙げられる。この中でも、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコールが好ましく、モノオレイン酸ポリエチレングリコールが最も好ましい。ポリエチレングリコールの付加モル数は、4〜20が好ましく、6〜10がさらに好ましい。かかる炭素数が18である脂肪酸を分子内に有するモノ脂肪酸ポリエチレングリコールは、通常、本発明の外用組成物の全量に対して0.001〜15質量%を配合することができ、このうち0.01〜3質量%が好ましく、0.05〜3質量%がより好ましく、0.1〜2質量%が最も好ましい。0.001質量%未満になると、所期の効果が得られない恐れがあり、一方15質量%を超えると、組成物の香りや味が損なわれるため好ましくない。
【0011】
本発明に用いる炭素数が18である脂肪酸を分子内に有するトリ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンは、炭素数が18である脂肪酸とポリオキシエチレンソルビタンとのエステル化物であり、具体的には、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリリノール酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリリノレン酸ポリオキシエチレンソルビタンが挙げられる。この中でも、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンが好ましく、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンが最も好ましい。ポリオキシエチレンの付加モル数は、4〜30が好ましく、10〜25がさらに好ましく、15〜25が最も好ましい。かかる炭素数が18である脂肪酸を分子内に有するトリ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンは、通常、本発明の外用組成物の全量に対して0.001〜10質量%を配合することができ、このうち0.01〜3質量%が好ましく、0.05〜3質量%がより好ましく、0.1〜2質量%が最も好ましい。0.001質量%未満になると、所期の効果が得られない場合があり、一方10質量%を超えると、組成物の香りや味が損なわれる場合がある。
【0012】
本発明に用いるグリチルレチン酸またはその誘導体は、具体的には、グリチルレチン酸、その塩、グリチルレチン酸ステアリル、3-サクシニルオキシグリチルレチン酸、グリチルレチン酸グルクロニド、グリチルレチン酸グリセリンが挙げられる。その中でも、グリチルレチン酸及びその塩が好ましい。かかるグリチルレチン酸およびその誘導体は、通常、本発明の外用組成物の全量に対して0.001〜5.0質量%を配合することができ、0.005〜0.5質量%が好ましく、0.02〜0.5質量%がより好ましく、0.05〜0.4質量%が最も好ましい。0.001質量%未満になると、所期の効果が得られない場合があり、一方5.0質量%を超えると、効果が飽和してしまう場合がある。
【0013】
本発明の外用組成物は、口腔内の炎症を緩和・治療もしくは予防する口腔用組成物であることが好ましい。特に限定するものではないが、本発明における口腔用組成物としては、練歯磨、液体歯磨、液状歯磨、ジェル状歯磨、洗口剤、ジェル剤、パスタ剤、スプレー剤、ガム剤、軟ペースト剤(クリーム状製剤)、軟膏状製剤、塗布剤等の形態(剤形)として用いることができる。このなかでも、練歯磨、液体歯磨、液状歯磨、ジェル状歯磨、洗口剤、パスタ剤、軟ペースト剤、軟膏状製剤、塗布剤がより好ましい。
【0014】
本発明の外用組成物は、グリチルレチン酸およびその誘導体、炭素数が18である脂肪酸を分子内に有するモノ脂肪酸ポリエチレングリコールおよびトリ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンの他に、本発明の効果を損なわない範囲であれば、通常外用組成物に配合し得る成分をさらに配合してもよい。
【0015】
界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤または両性界面活性剤を配合することができる。具体的に例示すると、アニオン界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキルエーテルリン酸塩、脂肪酸石鹸、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシアルキルエーテルスルホコハク酸塩、アシルアミノ酸塩、グリセリン脂肪酸エステル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸塩、アルキルグルタミン酸塩などが挙げられる。カチオン界面活性剤としては、モノアルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルアミン塩などが挙げられる。ノニオン界面活性剤としては、糖脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルグルコシド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、レシチンなどが挙げられる。両性界面活性剤としては、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルベタインなどが挙げられる。これらの界面活性剤は、単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0016】
研磨剤としては、研磨性シリカ、リン酸水素カルシウム、リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、第3リン酸マグネシウム、ピロリン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、不溶性メタリン酸ナトリウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ジルコニウム、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、ポリメタクリル酸メチル、パミス(軽石)、ベントナイト、合成樹脂などが挙げられる。これら研磨剤は、単独であるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0017】
粘結剤としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルエチルセルロース塩、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、結晶セルロース、結晶セルロース・カルメロースナトリウムなどのセルロース誘導体、キサンタンガムなどの微生物産生高分子、トラガントガム、カラヤガム、アラビヤガム、カラギーナン、デキストリン、寒天、ペクチン、プルラン、ジェランガム、ローカストビーンガム、アルギン酸ナトリウムなどの天然高分子または天然ゴム類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルメチルエーテル、ポリアクリル酸ナトリウムなどの合成高分子、増粘性シリカ、ビーガムなどの無機粘結剤、塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースなどのカチオン性粘結剤が挙げられる。これら粘結剤は、単独であるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0018】
香味剤としては、メントール、カルボン、サリチル酸メチル、バニリン、ベンジルサクシネート、メチルオイゲノール、アネトール、リモネン、オシメン、n−デシルアルコール、メチルアセタート、シトロネニルアセテート、シネオール、エチルリナロール、ワニリン、タイム、ナツメグ、シンナミックアルデヒド、ベンズアルデヒド、スペアミント油、ペパーミント油、レモン油、オレンジ油、セージ油、ローズマリー油、珪皮油、シソ油、冬緑油、丁子油、ユーカリ油、ピメント油、ティーツリー油、タバナ油、スターアニス油、フェンネル油、珪藻油、バジル油などが挙げられる。これら香料は、単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0019】
甘味剤としては、サッカリン、サッカリンナトリウム、アセスルファームカリウム、ステビアエキス、ステビオサイド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペリラルチン、ソウマチン、アスパルチルフェニルアラニンメチルエステル、メトキシシンナミックアルデヒド、パラチノース、パラチニット、エリスリトール、マルチトール、キシリトール、ラクチトールなどが挙げられる。これら甘味剤は、単独であるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0020】
湿潤剤・ハイドロトロープ剤としては、エタノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビット、ポリエチレングリコールなどが挙げられる。これらは単独であるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0021】
コンディショニング剤としては、シリコーン誘導体、カチオン変性水溶性高分子、脂肪酸エステル、トリメチルグリシン、タンパク質加水分解物、アミノ酸およびその誘導体、尿素、リン脂質、糖脂質、セラミド類などが挙げられる。これらは単独であるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0022】
そのほかの成分としては、動植油脂、粉体、防腐・保存剤、色素、pH調整剤、紫外線吸収剤、動植物抽出物などが挙げられる。
【実施例】
【0023】
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は下記の例に限定されるものではない。なお、以下特に断りのない限り「%」は「質量%」を示す。
【0024】
抗炎症効果
THP−1細胞(ヒト急性単球性白血病由来細胞)に100nM PMS(シグマ社製)を加え、5×10^5個/wellになるように24wellプレートに播種して48時間培養し、マクロファージに分化誘導した。プレートに細胞が接着している事を確認した後、1%FBS混入培地(シグマ社製)に交換し、24時間培養した。被検体を液体培地(RPMI1640、シグマ社製)で5000倍に希釈した希釈被検体液1mLを細胞に添加し、2時間後に希釈被検体液を除去した後、リポポリサッカライドで細胞を刺激した。刺激24時間後に上清を回収してELISA法でTNF−α量を測定した。ブランクは希釈被検体液の代わりに液体培地を用いた。炎症抑制率は下記の式を用いて算出し、下記に従って抗炎症効果を求めた。得られた結果を表1に示す。
炎症抑制率(%)=(100−(被検体添加時のTNF−α量)/(ブランクのTNF−α量))×100
抗炎症効果 : 炎症抑制率 40%以上 ◎
30%以上40%未満 ○
30%未満 ×
【0025】
【表1】

【0026】
表2で示した組成物を被検体として、前記の方法と同様に炎症抑制率を算出し、抗炎症効果を求めた。得られた結果を表2に示す。
【0027】
【表2】

【0028】
表1及び表2に示した通り、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンおよびトリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンに優れたグリチルレチン酸の抗炎症効果を増強する効果があることが分かった。特に、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコールには強い効果があることがわかった。
【0029】
以下、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の例に限定されるものではない。なお、以下特に断りのない限り「%」は「質量%」を示す。
【0030】
実施例18 練歯磨剤
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.2
モノオレイン酸ポリエチレングリコール(10E.O.) 2.0
ソルビット液(70%) 30.0
歯磨用リン酸水素カルシウム 15.0
無水リン酸水素カルシウム 10.0
プロピレングリコール 2.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 2.0
ヒドロキシエチルセルロース 1.2
酸化チタン 0.8
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.2
酢酸トコフェロール 0.1
塩化セチルピリジニウム 0.05
トリクロサン 0.02
イソプロピルメチルフェノール 0.05
サッカリンナトリウム 0.3
パラベン 0.3
香料 1.0
精製水 残 部
合計 100.0
【0031】
実施例19 練歯磨剤
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.2
モノオレイン酸ポリエチレングリコール(10E.O.) 0.8
ソルビット液(70%) 30.0
無水ケイ酸 20.0
ハイドロキシアパタイト 5.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.2
ショ糖脂肪酸エステル 1.0
乳酸アルミニウム 0.2
雲母チタン 0.2
メチルパラベン 0.2
グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.05
塩酸ピリドキシン 0.05
ヒノキチオール 0.04
スクラロース 0.02
塩化ベンゼトニウム 0.01
精製水 残 部
合計 100.0
【0032】
実施例20 練歯磨剤
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.2
モノオレイン酸ポリエチレングリコール(10E.O.) 0.1
エリスリトール 40.0
無水ケイ酸 15.0
還元パラチノース 2.0
キサンタンガム 1.5
軽質無水ケイ酸 1.0
結晶セルロース 1.0
ポリオキシエチレンステアリルエーテル(7E.O.) 1.0
フッ化ナトリウム 0.2
デキストラナーゼ 0.2
メチルパラベン 0.2
グンジョウピンク 0.2
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(5E.O.) 0.1
塩化ベンザルコニウム 0.01
精製水 残 部
合計 100.0
【0033】
実施例21 練歯磨剤
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.2
モノオレイン酸ポリエチレングリコール(10E.O.) 0.01
濃グリセリン 40.0
ポリエチレングリコール600 10.0
無水ケイ酸 10.0
塩化ナトリウム 5.0
ゼオライト 3.0
アルギン酸ナトリウム 1.5
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 0.6
結晶セルロース・カルメロースナトリウム 0.3
塩化リゾチーム 0.2
アスコルビン酸ナトリウム 0.05
銅クロロフィリンナトリウム 0.05
緑色3号 0.002
黄色4号 0.002
精製水 残 部
合計 100.0
【0034】
実施例22 練歯磨剤
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.1
モノオレイン酸ポリエチレングリコール(6E.O.) 1.5
ソルビット液(70%) 20.0
無水ケイ酸 12.0
濃グリセリン 10.0
含水ケイ酸 5.0
硝酸カリウム 5.0
ジェランガム 1.0
ヒドロキシプロピルセルロース 0.5
モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(10E.O.) 0.5
ポリグリセリン脂肪酸エステル 0.5
硫酸マグネシウム 0.5
酸化チタン 0.4
ポリオキシエチレン(3)
ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム 0.3
シラカバエキス 0.3
l−メントール 0.1
シャクヤクエキス 0.1
塩化セチルピリジニウム 0.05
ポリリン酸ナトリウム 0.05
オウバクエキス 0.02
精製水 残 部
合計 100.0
【0035】
実施例23 練歯磨剤
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.1
モノオレイン酸ポリエチレングリコール(6E.O.) 0.02
ソルビット液(70%) 30.0
重質炭酸カルシウム 25.0
軽質炭酸カルシウム 5.0
ポリエチレングリコール400 3.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.5
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
塩酸クロルヘキシジン 0.05
ラウロイルメチルタウリンナトリウム 0.5
グンジョウ 0.5
安息香酸ナトリウム 0.2
ステビアエキス 0.1
アラントイン 0.05
ε−アミノカプロン酸 0.05
トウキ軟エキス 0.01
精製水 残 部
合計 100.0
【0036】
実施例24 練歯磨
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.05
モノオレイン酸ポリエチレングリコール(16E.O.) 0.1
水酸化アルミニウム 30.0
濃グリセリン 20.0
キシリトール 5.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
ラウリルグルコシド 1.5
ラウロイルグルタミン酸ナトリウム 1.0
カラギーナン 1.0
ポリアクリル酸ナトリウム 0.3
ニコチン酸トコフェロール 0.2
ソルビン酸カリウム 0.2
酸化亜鉛 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
ラウロイルサルコシンナトリウム 0.1
トラネキサム酸 0.05
ジヒドロコレステロール 0.05
精製水 残 部
合計 100.0
【0037】
実施例25 練歯磨剤
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.1
モノオレイン酸ポリエチレングリコール(16E.O.) 0.1
歯磨用リン酸水素カルシウム 35.0
ソルビット液(70%) 30.0
無水ケイ酸 2.0
プロピレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7
ポリビニルピロリドン 0.2
カルボキシビニルポリマー 0.1
塩化セチルピリジニウム 0.05
トリクロサン 0.02
酸化チタン 0.2
リン酸水素二ナトリウム 0.12
2−アルキル−N-カルボキシメチル−n−
ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 0.05
リン酸二水素ナトリウム 0.01
精製水 残 部
合計 100.0
【0038】
実施例26 練歯磨剤
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.1
モノオレイン酸ポリエチレングリコール(20E.O.) 0.5
ソルビット液(70%) 30.0
無水ケイ酸 15.0
濃グリセリン 5.0
ラウリルグルコシド 2.0
シリル化処理無水ケイ酸 1.0
結晶セルロース 1.0
ヒドロキシエチルセルロース 1.0
プロピレングリコール 1.0
ポリエチレングリコール4000 1.0
酸化チタン 0.5
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)
プロピル]ヒドロキシエチルセルロース 0.2
フッ化ナトリウム 0.2
クエン酸水素二ナトリウム 0.12
塩化セチルピリジニウム 0.05
グリチルリチン酸ジカリウム 0.02
塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム 0.01
N−ヤシ油脂肪酸アシルL-アルギニンエチル・
DL−ピロリドンカルボン酸塩 0.01
クエン酸二水素ナトリウム 0.01
精製水 残 部
合計 100.0
【0039】
実施例27 練歯磨剤
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.2
モノステアリン酸ポリエチレングリコール(10E.O.) 0.5
歯磨用リン酸水素カルシウム 25.0
ソルビット液(70%) 20.0
キサンタンガム 1.5
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(80E.O.) 1.0
エタノール 1.0
メチルパラベン 0.3
酸化チタン 0.3
ニコチン酸トコフェロール 0.2
サッカリンナトリウム 0.2
ハッカ油 0.1
塩化セチルピリジニウム 0.05
香料 0.8
精製水 残 部
合計 100.0
【0040】
実施例28 練歯磨剤
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.4
モノステアリン酸ポリエチレングリコール(6E.O.) 0.05
ソルビット液(70%) 40.0
無水ケイ酸 20.0
ポリエチレングリコール400 5.0
アルギン酸ナトリウム 1.2
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
酸化チタン 0.4
塩化セチルピリジニウム 0.1
メチルパラベン 0.1
サッカリンナトリウム 0.1
塩酸ピリドキシン 0.05
香料 0.9
精製水 残 部
合計 100.0
【0041】
実施例29 練歯磨剤
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.1
モノリノール酸ポリエチレングリコール(10E.O.) 1.0
ソルビット液(70%) 30.0
無水ケイ酸 20.0
プロピレングリコール 3.0
キサンタンガム 1.2
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 1.0
酸化チタン 0.5
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.4
サッカリンナトリウム 0.2
フッ化ナトリウム 0.2
塩化セチルピリジニウム 0.05
イソプロピルメチルフェノール 0.05
香料 1.0
精製水 残 部
合計 100.0
【0042】
実施例30 練歯磨剤
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.05
モノリノレン酸ポリエチレングリコール(10E.O.) 0.2
無水ケイ酸 20.0
ソルビット液(70%) 20.0
濃グリセリン 10.0
アルギン酸ナトリウム 1.2
ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
酸化チタン 0.2
サッカリンナトリウム 0.2
メチルパラベン 0.1
塩化セチルピリジニウム 0.05
塩酸ピリドキシン 0.02
香料 0.9
精製水 残 部
合計 100.0
【0043】
実施例31 練歯磨剤
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.1
トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.0
歯磨用リン酸水素カルシウム 20.0
濃グリセリン 10.0
無水ケイ酸 5.0
プロピレングリコール 5.0
エリスリトール 5.0
結晶セルロース・カルメロースナトリウム 2.0
ラウロイルメチルタウリンナトリウム 1.0
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
サッカリンナトリウム 0.1
トリクロサン 0.02
トラネキサム酸 0.02
酸化チタン 0.2
水酸化ナトリウム 0.005
青色1号 0.001
香料 0.5
精製水 残 部
合計 100.0
【0044】
実施例32 口腔用ジェル剤
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.1
モノオレイン酸ポリエチレングリコール(4E.O.) 0.5
濃グリセリン 50.0
ポリエチレングリコール400 1.0
ヒドロキシエチルセルロース 0.5
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.5
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.5
フッ化ナトリウム 0.2
香料 0.2
サッカリンナトリウム 0.1
塩化セチルピリジニウム 0.05
クエン酸ナトリウム 0.03
塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム 0.01
N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチル・
DL−ピロリドンカルボン酸塩 0.05
緑色3号 0.001
精製水 残 部
合計 100.0
【0045】
実施例33 口腔用ジェル剤
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.4
モノステアリン酸ポリエチレングリコール(10E.O.) 1.0
濃グリセリン 20.0
ソルビット液(70%) 20.0
硝酸カリウム 5.0
乳酸アルミニウム 2.0
ラウリルグルコシド 1.0
モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.5
ラウリル硫酸ナトリウム 0.3
キサンタンガム 0.3
サッカリンナトリウム 0.2
塩酸ピリドキシン 0.05
塩化セチルピリジニウム 0.03
緑色3号 0.001
香料 0.5
精製水 残 部
合計 100.0
【0046】
実施例34 口腔用ジェル剤
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.02
トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(10E.O.) 0.1
濃グリセリン 20.0
ソルビット液(70%) 20.0
硝酸カリウム 5.0
乳酸アルミニウム 2.0
ラウリルグルコシド 1.0
ポリアクリル酸ナトリウム 0.5
ラウリル硫酸ナトリウム 0.3
ニコチン酸トコフェロール 0.2
サッカリンナトリウム 0.2
トラガントガム 0.2
塩酸ピリドキシン 0.05
塩化セチルピリジニウム 0.03
緑色3号 0.001
香料 0.5
精製水 残 部
合計 100.0
【0047】
実施例35 液体歯磨剤
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.02
モノステアリン酸ポリエチレングリコール(10E.O.) 0.05
濃グリセリン 10.0
エタノール 7.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.2
塩化セチルピリジニウム 0.05
トリクロサン 0.05
サッカリンナトリウム 0.01
pH調整剤 適 量
香料 0.25
精製水 残 部
合計 100.0
【0048】
実施例36 液体歯磨
成分 配 合 量
β−グリチルレチン酸 0.05
モノオレイン酸ポリエチレングリコール(10E.O.) 0.1
濃グリセリン 10.0
エタノール 7.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.5
トコフェロールニコチン酸エステル 0.2
塩化セチルピリジニウム 0.05
サッカリンナトリウム 0.01
pH調整剤 適 量
香料 0.20
精製水 残 部
合計 100.0

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モノ脂肪酸ポリエチレングリコールおよびトリ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンのうち炭素数が18である脂肪酸を分子内に有する化合物からなる群から選ばれる一種以上とグリチルレチン酸およびその誘導体からなる群より選ばれる一種以上を含有することを特徴とする外用組成物。
【請求項2】
グリチルレチン酸およびその誘導体がβ−グリチルレチン酸およびその塩であることを特徴とする請求項1に記載の外用組成物。
【請求項3】
炭素数が18である脂肪酸を分子内に有するモノ脂肪酸ポリエチレングリコールが、
モノオレイン酸ポリエチレングリコールまたはモノステアリン酸ポリエチレングリコールであることを特徴とする請求項1または2の何れか1項に記載の外用組成物。
【請求項4】
炭素数が18である脂肪酸を分子内に有するトリ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンがトリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンであることを特徴とする請求項1または2の何れか1項に記載の外用組成物。
【請求項5】
外用組成物が口腔用組成物であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに1項に記載の外用組成物。
【請求項6】
グリチルレチン酸およびその誘導体からなる群より選ばれる一種以上を配合する外用組成物において、モノ脂肪酸ポリエチレングリコールおよびトリ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンのうち炭素数が18である脂肪酸を分子内に有する化合物からなる群から選ばれる一種以上を含有させることで、外用組成物の抗炎症効果を高める方法。 炭素数が18である脂肪酸を分子内に有するモノ脂肪酸ポリエチレングリコールおよびトリ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンからなる群から選ばれる一種以上とグリチルレチン酸およびその誘導体からなる群より選ばれる一種以上を含有することを特徴とする外用組成物。

【公開番号】特開2012−144490(P2012−144490A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−4715(P2011−4715)
【出願日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【出願人】(000106324)サンスター株式会社 (200)
【Fターム(参考)】