外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ
【課題】膨張性カラーを含む、外科手術アクセスポートを用いた使用のための外科手術アクセスポート拡張性カラーアセンブリを提供すること。
【解決手段】さまざまなサイズの外科手術切開における使用のための拡張性アダプターカラーアセンブリであって、該拡張性アダプターカラーアセンブリは、拡張性カラーであって、該拡張性カラーは、膨張室を規定し、該膨張室は、外科手術アクセスポートを取り外し可能に選択的に囲むような構成および寸法とされている、拡張性カラーと、膨張供給源であって、該膨張室内への流体の通過が該拡張性カラーを小さい、または凹んで収縮された状態から拡張された状態に移行することによって外科手術切開の縁を係合するように、該膨張供給源は、該膨張室と流体連絡している、膨張供給源とを含む、拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【解決手段】さまざまなサイズの外科手術切開における使用のための拡張性アダプターカラーアセンブリであって、該拡張性アダプターカラーアセンブリは、拡張性カラーであって、該拡張性カラーは、膨張室を規定し、該膨張室は、外科手術アクセスポートを取り外し可能に選択的に囲むような構成および寸法とされている、拡張性カラーと、膨張供給源であって、該膨張室内への流体の通過が該拡張性カラーを小さい、または凹んで収縮された状態から拡張された状態に移行することによって外科手術切開の縁を係合するように、該膨張供給源は、該膨張室と流体連絡している、膨張供給源とを含む、拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2011年3月23日に出願された米国仮特許出願第61/466,564号の利益および優先権を主張する。その全内容は、本明細書において、参照することによって援用されている。
【0002】
(背景)
(1.技術分野)
本開示は、外科手術アクセスポートを用いた使用のための拡張性アダプターカラーアセンブリに関する。より具体的には、本開示は、膨張性カラーを含む、外科手術アクセスポートを用いた使用のための外科手術アクセスポート拡張性カラーアセンブリに関し、アクセスポートを大きな直径の外科手術切開を通して用いることを可能にする。切開は、意図された設計パラメータの外科手術アクセスポートよりも大きなサイズを有している。
【背景技術】
【0003】
(2.関連技術の背景)
ある外科手術処置は、切開を患者の体壁へ形成することと、外科手術アクセスポートを切開を通して位置決めすることとを必要とする。次いで、患者の体壁下の体腔が吹き込み流体で満たされるか、または吹き込まれることによって、体腔内に拡張された作業空間を作る。外科手術アクセスポートは、外科手術器具類を患者の身体内へ挿入するための密閉された通路を提供し、吹き込み流体が流出するのを妨げる。外科手術アクセスポートは、一般的には所定の外側寸法を有しており、外科手術切開のサイズ内にぴったりと適合するように選ばれ、吹き込み流体の流出を妨げる。
【0004】
いくつかの外科手術処置では、身体器官または組織検体を外科手術処置の一部として取り除くことが必要とされる。これら例において、最初の外科手術切開が、身体器官または組織試料を体腔から引き出すのに十分大きくない場合がある。この状況において、体腔が収縮され、外科手術アクセスポートは、最初の切開から取り除かれ、身体器官または組織検体の取り除きを可能にするために、第二、つまりより大きい直径の外科手術切開が作られる。しかし、外科手術アクセスポートを二次的切開内へ再挿入する際に、外科手術アクセスポートのサイズが二次的切開内を完全に密閉するのに十分大きくない場合があり、それによって、吹き込み流体が流出する危険がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そのため、アダプターデバイスの必要性が存在し、アダプターデバイスは、所定の外側サイズを有している外科手術アクセスポートを用いて使用可能であり、外科手術アクセスポートおよびアダプターデバイスアセンブリの外側サイズ全体を外科手術切開のサイズに従うように調節する。加えて、外科手術アクセスポートを用いて使用可能な、外科手術アクセスポートを外科手術切開内に係留するのを助けるアダプターデバイスの必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(概要)
さまざまなサイズの外科手術切開における使用のための拡張性アダプターカラーアセンブリが開示される。拡張性カラーアセンブリは、全体が拡張性アダプターカラーを含む。拡張性アダプターカラーは、膨張室と、膨張室と流体連絡している流体膨張供給源とを規定する。膨張供給源から膨張室内への流体の通過が拡張されたアダプターカラーをより小さい直径、つまり凹んでおり、収縮された状態からより大きい直径の拡張された状態へ移行させることによって、外科手術の切開の縁に対して係合および密閉する。拡張性アダプターカラーアセンブリは、膨張管を含む。膨張管は、膨張室と流体連絡しており、膨張流体の供給源の外に接続可能である。
【0007】
一実施形態において、拡張性アダプターカラーはドーナッツ形状である。代替実施形態において、拡張性アダプターカラーは、ベル形状である。特定の実施形態において、拡張性アダプターカラーは、伸縮性材料から形成される。
【0008】
一特定の実施形態において、流体膨張供給源は、空気供給源である。あるいは、流体膨張供給源は、生理食塩水または二酸化炭素であり得る。
【0009】
さまざまなサイズの外科手術切開における使用のための外科手術アクセスポートアセンブリも開示される。外科手術アクセスポートアセンブリは、全体がアクセスポートおよび拡張性アダプターカラーアセンブリを含む。アクセスポートは、外科手術器具の受け取りのための少なくとも1つの開口部を有している。拡張性アダプターカラーアセンブリは、外科手術アクセスポートの周りに搭載可能である。拡張性アダプターカラーアセンブリは、凹んだ状態から拡張された状態に移行可能である。
【0010】
アクセスポートは、ウエストを規定する砂時計形状を有している。拡張性アダプターカラーアセンブリは、ウエストの周りに位置決め可能である。拡張性アダプターカラーアセンブリは、膨張室と膨張流体の供給源とを規定する膨張性カラーを含む。
【0011】
一実施形態において、膨張流体の供給源は、空気供給源である。代替実施形態において、膨張流体の供給源は、生理食塩水供給源または二酸化炭素供給源である。
【0012】
一特定の実施形態において、膨張性アダプターカラーはドーナッツ形状である。
【0013】
代替実施形態において、膨張性アダプターカラーは、ベル形状である。この実施形態において、膨張性アダプターカラーは、円柱形部分およびフランジ部分を含む。フランジ部分は、円柱形部分から遠位方向に延在している。膨張性アダプターカラーが拡張された状態にある場合、膨張性アダプターカラーのフランジ部分は、アクセスポートの下部リップの周りに延在する。
【0014】
外科手術アクセスポートを切開に固定する方法がさらに開示される。切開は、外科手術アクセスポートのウエスト範囲よりも大きい直径を有している。方法は、膨張性アダプターカラーを外科手術アクセスポートのウエスト範囲の周りに提供することと、膨張性アダプターカラーを凹んだ状態からより大きい拡張された状態に拡張することとを含み、拡張することによって、体壁における切開を係合する。体壁における切開は、外科手術アクセスポートのウエスト範囲の直径よりも大きい直径を有している。方法は、加えて、膨張性アダプターカラーを拡張させる工程を含み得、拡張させることによって、外科手術アクセスポートの下部リップおよび体壁における内面を係合する。
【0015】
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
さまざまなサイズの外科手術切開における使用のための拡張性アダプターカラーアセンブリであって、
該拡張性アダプターカラーアセンブリは、
拡張性カラーであって、該拡張性カラーは、膨張室を規定し、該膨張室は、外科手術アクセスポートを取り外し可能に選択的に囲むような構成および寸法とされている、拡張性カラーと、
膨張供給源であって、該膨張室内への流体の通過が該拡張性カラーを小さい状態または凹んで収縮された状態から拡張された状態に移行することによって外科手術切開の縁を係合するように、該膨張供給源は、該膨張室と流体連絡している、膨張供給源と
を含む、拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目2)
上記膨張供給源は、上記膨張室と流体連絡している膨張管を含む、上記項目のいずれかに記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目3)
上記拡張性カラーは、ドーナッツ形状である、上記項目のいずれかに記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目4)
上記拡張性カラーは、ベル形状である、上記項目のいずれかに記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目5)
上記拡張性カラーは、伸縮性材料から形成される、上記項目のいずれかに記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目6)
上記膨張供給源は、空気供給源である、上記項目のいずれかに記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目7)
上記膨張供給源は、生理食塩水の供給源である、上記項目のいずれかに記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目8)
上記膨張供給源は、二酸化炭素の供給源である、上記項目のいずれかに記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目9)
さまざまなサイズの外科手術切開における使用のための外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリであって、
該外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリは、
アクセスポートであって、該アクセスポートは、外科手術器具を受け取るための少なくとも1つの開口部を有している、アクセスポートと、
拡張性カラーアセンブリであって、該拡張性カラーアセンブリは、該外科手術アクセスポートの周りに搭載可能であり、該拡張性カラーアセンブリは、凹んだ状態から拡張された状態に移行可能である、拡張性カラーアセンブリと
を含む、外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目10)
上記アクセスポートは、ウエストを規定する砂時計形状を有しており、上記拡張性カラーアセンブリは、該ウエストの周りに位置決め可能である、上記項目のいずれかに記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目11)
上記拡張性カラーアセンブリは、膨張室と、膨張流体の供給源とを規定する膨張性カラーを含む、上記項目のいずれかに記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目12)
上記膨張流体の供給源は、空気供給源である、上記項目のいずれかに記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目13)
上記膨張流体の供給源は、生理食塩水供給源である、上記項目のいずれかに記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目14)
上記膨張流体の供給源は、二酸化炭素供給源である、上記項目のいずれかに記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目15)
上記膨張性カラーは、ドーナッツ形状である、上記項目のいずれかに記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目16)
上記膨張性カラーは、ベル形状である、上記項目のいずれかに記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目17)
上記膨張性カラーは、円柱形部分およびフランジ部分を含み、該フランジ部分は、該円柱形部分から遠位方向に延在している、上記項目のいずれかに記載の外科手術アクセスポート拡張性アアダプターカラーアセンブリ。
(項目18)
上記膨張性カラーが上記拡張された状態にある場合、該膨張性カラーの上記フランジ部分は、上記アクセスポートの下部リップの周りに延在する、上記項目のいずれかに記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目19)
外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリを切開に固定するシステムであって、該切開は、外科手術アクセスポートのウエスト範囲よりも大きい直径を有しており、
該システムは、
該外科手術アクセスポートのウエスト範囲の周りにある膨張性カラーと、
該膨張性カラーを凹んだ状態からより大きい拡張された状態に拡張することによって体壁における切開を係合する手段と
を含む、システム。
(項目20)
上記膨張性カラーを拡張することによって、上記体壁における内面を係合する手段をさらに含む、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目19A)
外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリを切開に固定する方法であって、該切開は、外科手術アクセスポートのウエスト範囲よりも大きい直径を有しており、
該方法は、
膨張性カラーを該外科手術アクセスポートのウエスト範囲の周りに提供することと、
該膨張性カラーを凹んだ状態からより大きい拡張された状態に拡張することであって、該拡張することによって、体壁における切開を係合する、ことと
を含む、法。
(項目20A)
上記膨張性カラーを拡張することによって、上記体壁における内面を係合する工程をさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
【0016】
(摘要)
外科手術アクセスポートおよび拡張性カラーの組み合わせの見かけの外径を増やすことと、外科手術切開のサイズを確認することとのために、外径を有している外科手術アクセスポートを用いた使用のための拡張性アダプターカラーアセンブリが提供される。拡張性アダプターカラーは、膨張性カラーである。膨張性カラーは、取り外し可能に選択的に位置決め可能であり、その結果、外科手術アクセスポートの周りを囲む。膨張性カラーは、収縮、つまり縮められた、より小さい直径から膨張された、つまり拡張された、より大きい直径に拡張可能であることによって、外科手術切開を満たす。拡張性アダプターカラーは、拡張性カラーアセンブリの一部として提供され得る。拡張性カラーアセンブリは、膨張流体の供給源を含む。外科手術アクセスポートを外科手術切開における使用のために適合する方法も提供される。外科手術切開は、外科手術アクセスポートに対する元の設計パラメータよりも大きいサイズを有している。
【0017】
アクセスポートを用いた使用のための本開示のアダプターカラーのさまざまな実施形態が本明細書において、図面を参照して開示される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、膨張性アダプターカラーおよびアクセスポートを含むアクセスポートアセンブリの第一の実施形態の透視図である。
【図2】図2は、パーツを分離し、セクションにおいて部分的に示された、図1のアクセスポートアセンブリの透視図である。
【図3】図3は、セクションにおいて部分的に示された、図1に類似する透視図である。
【図4】図4は、図1のアクセスポートアセンブリの、セクションにおける部分的側面図であり、空気で膨張された膨張性アダプターカラーを例示する。
【図5】図5は、図4に類似する図であり、生理食塩水で膨張された膨張性アダプターカラーを例示する。
【図6】図6は、セクションにおいて部分的に示された、組織における切開を通して挿入されたアクセスポートの透視図である。
【図7】図7は、セクションにおいて部分的に示された、膨張性アダプターカラーの透視図である。膨張性アダプターカラーは、アクセスポートおよび拡大された切開を覆って適合される。
【図8】図8は、拡大された切開内に挿入されたアクセスポートアセンブリの透視図である。
【図9】図9は、セクションにおいて部分的に示された、膨張された膨張性アダプターカラーを有するアクセスポートアセンブリの透視図であり、拡大された切開を満たす。
【図10】図10は、代替膨張性アダプターカラーおよびアクセスポートを有しているアクセスポートアセンブリの代替実施形態の透視図である。
【図11】図11は、パーツが分離され、セクションにおいて部分的に示された、図10のアクセスポートアセンブリの透視図である。
【図12】図12は、セクションにおいて部分的に示された、代替膨張性アダプターカラーの透視図である。代替膨張性アダプターカラーは、アクセスポートおよび拡大された切開を覆って適合される。
【図13】図13は、拡大された切開内に挿入されたアクセスポートアセンブリの代替実施形態の透視図である。
【図14】図14は、セクションにおいて部分的に示された、膨張された代替膨張性アダプターカラーを有しているアクセスポートアセンブリの透視図であり、拡大された切開を満たす。
【図15】図15は、図14の線15−15に沿って取られた、セクションにおいて示される部分的側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(実施形態の詳細な説明)
本開示のアクセスポートアセンブリの実施形態が、ここで図面を参照して詳細に記載される。図面において、類似の数字は、複数の図の各々において、同一または対応する要素を指定する。当分野において共通であるが、用語「近位」は、ユーザーまたはオペレーター(つまり、外科医または内科医)に、より近い部分または構成要素を指す。用語「遠位」は、ユーザーからより遠く離れた部分または構成要素を指す。
【0020】
図1〜図9、まず図1および図2を参照すると、アクセスポート12およびアダプターカラーアセンブリ14を有している外科手術アクセスポートアセンブリ10が開示されている。アクセスポートと切開の内側縁との間の空間を満たすことによって、アクセスポート12を切開における使用することを可能にするアダプターカラーアセンブリ14が提供される。切開は、設計パラメータのアクセスポートよりも大きい開口部を有している。アダプターカラーアセンブリ14は、全体がドーナッツ形状の拡張性カラー16および膨張管18を含む。
【0021】
図2および図3において最もよく示されるように、拡張性カラー16は空洞であり、膨張室20を規定する。膨張管の遠位端部22は、膨張室20と流体連絡している。膨張管18の近位端部24は、下でより詳細に記載される態様で膨張流体の供給源に接続可能である。拡張性カラー16は、例えば、ポリマー、ゴムなどのような伸縮性材料を含むさまざまな材料から形成され得る。伸縮性材料は、拡張性カラー16が膨張に先立ち、収縮された状態でアクセスポート12に対して平坦に置かれることを可能にする。伸縮性材料は、アクセスポート12から離れて膨張および拡張され得ることによって、アクセスポート12を切開内に固定するために、拡張性カラー16のサイズを切開サイズまで調節する。あるいは、拡張性カラー16は、例えば、プラスチックなどのような非伸縮性材料から形成され得る。この状況において、拡張性カラー16は、折り目などを含み得ることによって、拡張性カラー16が切開内への挿入中に、アクセスポート12に対して平坦に置かれることを可能にする。
【0022】
図2において最もよく示されるように、拡張性カラー16は、内側方向に張り出す表面、つまり内面26と、外側方向に張り出す表面、つまり外面28とを含む。内面26は、アクセスポート12を受け取るための中央開口部27を規定する。アクセスポート12は、砂時計形状の中心部分30と、近位リップ、つまり上部リップ32と、遠位リップ、つまり下部リップ34とを含む。砂時計形状の中心部分30は、ウエスト36が最も細い。図2および図3を参照して、アクセスポート12は、複数のポート38を含む。複数のポート38は、外科手術器具類の受け取りおよび通過のために、アクセスポート12を通り延在する。加えて、アクセスポート12は、長手方向に延在する複数のスリット40を含む。スリット40も外科手術器具類の受け取りのために、アクセスポート12を通り延在する。
【0023】
拡張性カラー16は、拡張性カラー16をアクセスポート12に隣接して位置決めすること(図2)と、拡張性カラー16がアクセスポート12の上部32に対して適合するように、拡張性カラー16を伸縮させることとによって、アクセスポート12に組み立てられる。その後に、拡張性カラー16は、アクセスポート12に沿って砂時計形状の中心部分30(図3)に隣接し、中心部分30を囲む位置まで移行される。この態様で、拡張性カラー16は、アクセスポート12に選択的に取り付けおよび取り外しされ得る。
【0024】
図4において最もよく示されるように、この位置において、拡張性カラー16の内面26がアクセスポート12の砂時計形状の中心部分30のウエスト36を係合し、ウエスト36に接触して置かれる。本明細書において上で注意したように、アクセスポートアセンブリ10は、例えば、流体空気供給源42のような流体供給源を含むか、または接続可能である。空気44を膨張管18を通し膨張室20内へ注入し、拡張性カラー16を収縮された状態から膨張された状態に移行するために、流体空気供給源42が提供される。特に、空気供給源42は、膨張管18の近位端部24に接続される。
【0025】
一時、図5を参照すると、代替的に流体供給源は、生理食塩水供給源46であり得る。生理食塩水供給源46は、膨張管18の近位端部24に接続可能である。生理食塩水供給源46は、生理食塩水48の供給源を拡張性カラー16の膨張室20内へ供給するために提供され、拡張性カラー16を収縮された状態から膨張された状態に移行する。二酸化炭素および他の標準動作室流体供給源も膨張供給源として用いられ得ることに注意されたい。
【0026】
ここで図6〜図9、まず図6を参照すると、アクセスポートアセンブリ10の使用がここで記載される。外科手術処置は、第一または最初の切開IIを体壁BWを通して作ることによって実行され、体腔BCにアクセスする。砂時計中央部分30が最初の切開IIの内面を係合するように、アクセスポート12は、最初の切開IIの中に挿入される。上部リップ32は、外面OS体壁BWを係合し、下部リップ34は、内面IS体壁BWを係合することによって、アクセスポート12を体壁BW内に固定する。その後に、外科手術処置は、外科手術器具類をポート38またはスリット40を通して挿入することによって実行され得る。
【0027】
ここで図7および図8を参照して、第一の外科手術処置が実行されると、アクセスポート12は、体壁BWおよび最初の切開IIから取り除かれ得る。最初の切開IIは、より大きな二次的挿入SI(図7)を形成するために拡大されている。図7において最もよく示されるように、次いで、アダプターカラーアセンブリ14がアクセスポート12を覆って位置決めされ、アクセスポート12のウエスト部分30に対して据え付けられる。特に、アクセスポート12は、拡張性カラー16における中央開口部27を通して挿入される。
【0028】
特に図8を参照すると、次いで、アクセスポートアセンブリ10が二次的切開SI内へ挿入される。示されるように、二次的切開SIの直径D2は、最初の切開IIの直径D1またはアクセスポート12の上部リップ32および下部リップ34よりも大きい。アダプターカラーアセンブリ14は、収縮された状態であり、アクセスポート12に対して置かれる。膨張管18は、体壁BWの外側方向に延在する。
【0029】
ここで図9を参照すると、次いで、流体供給源42(図4)が作動され、流体を拡張性カラー16の膨張室20内へ注入し、拡張性カラー16を縮められた、つまり収縮された状態から拡張された、つまり膨張された状態に移行する。拡張性カラー16の外面28は、二次的切開SIの内面を係合し、アクセスポートアセンブリ10を体壁BW内に固定する。この点において、例えば、外科手術器具50のような外科手術器具がポート38を通して挿入され、外科手術ツール52を体腔BC内の外科手術器具50の遠位端部54に位置決めする。その後に、外科手術器具50の近位端部56に配置された作動構造(示されていない)は、外科手術ツール52を動作させるために作動され得る。二次的外科手術処置が完了すると、流体空気供給源42(図4)が再び作動させられ得、拡張性カラー16を収縮させ、アクセスポートアセンブリ10を二次的切開SIから取り除くことを可能にする。この態様で、アクセスポートアセンブリ10および、特に拡張性カラー16は、さまざまな直径の外科手術切開におけるアクセスポート12の使用を可能にする。
【0030】
ここで図10〜図15を参照すると、まず図10および図11に関して、アクセスポート12およびアダプターカラーアセンブリ62を含むアクセスポートアセンブリ60の代替実施形態が開示されている。アクセスポート12は、上で記載された、砂時計形状の中心部分30、上部リップ32および下部リップ34を含むアクセスポート12と同一である。上で注意したように、砂時計形状の中心部分30は、細いウエスト36と、外科手術器具類を長手方向スリット40と共に受け取るためのスルーポート38とを含む。
【0031】
アダプターカラーアセンブリ62は、拡張性ベル形状のカラー64および膨張管66を全体が含む。図11において最もよく示されるように、ベル形状のカラー64は、近位、つまり上部円柱形部分68と、遠位、つまり下部フランジ部分70とを含む。上部円柱形部分68および下部フランジ部分70は、共に膨張室72を規定する。膨張管66の遠位端部74は、膨張室72と流体連絡しており、膨張管66の近位端部76は、下でより詳細に記載される態様で流体の供給源に接続可能である。
【0032】
ベル形状のカラー64は、本明細書において、ドーナッツ形状のカラー16に関して上で記載された材料に類似するものから形成されることに注意されたい。下部フランジ部分70は、膨張の際に、アクセスポート12の下部リップ34の周りおよびその下を包み得るのに十分な可撓性を有している。特に、円柱形部分68の内面78は、アクセスポート12の砂時計中心部分30を係合するように構成されており、下部フランジ部分70の内面80は、アクセスポート12の下部リップ34を係合および囲むように構成されている。円柱形部分68の内面78および下部リップ34の内面80は、アクセスポート12を受け取るための中央開口部81を規定する。拡張性カラー64の外面82は、下でより詳細に記載される態様で患者の体壁において形成された切開内で係合される。
【0033】
ここで図12〜図15を参照すると、アクセスポートアセンブリ60の使用がここで記載される。本明細書において上で記載された処置の場合と同様に、外科手術アクセスポート12は、外科手術処置を最初の切開II(図6)を通して実行するために使用される。その後に、検体を体腔BCから取り除くために、アクセスポート12が取り除かれ、拡張性カラー64は、アクセスポート12を覆って適合される。特に図12を参照して、内面78がアクセスポート12の砂時計形状の部分30を係合し、遠位フランジ70の内面80がアクセスポート12の下部リップ34を係合するように、アダプターカラーアセンブリ62は、スライドされアクセスポート12を覆う。
【0034】
ここで図13を参照すると、本明細書において上で注意されたように、直径D2を有している二次的切開SIが形成される。直径D2は最初の切開IIの直径D1よりも大きい。その後に、アクセスポートアセンブリ60が二次的切開SI内へ、収縮された状態のベル形状の拡張性カラー64を用いて挿入される。例えば、流体42の供給源(図4)のような流体の供給源は、膨張管66に接続され、膨張流体を膨張室72内へ進めるために用いられ、ベル形状の拡張性カラー64を収縮された状態から拡張された状態に拡張し、体壁BWにおける二次的切開SI(図14)を係合する。
【0035】
図14および図15において最もよく示されるように、ベル形状の拡張性カラー64の下部フランジ部分70は、体壁BWの内面ISを係合することによって、アクセスポートアセンブリ60が外科手術処置中に、体壁BWから後退するのを妨げる。特に図15を参照すると、下部フランジ部分70の内面80は、アクセスポート12の下部リップ34を係合し、その周りを包み、ベル形状の拡張性カラー64を外科手術処置中に、アクセスポート12の周りにさらに固定する。
【0036】
一時、図14を参照し直すと、アクセスポートアセンブリ10に関して上で記載した外科手術処置に類似して、外科手術器具50がアクセスポート12におけるポート38を通して挿入され得、ツール52を体腔BC内に位置決めする。それによって、検体(示されていない)が体腔BC内から取り除かれる。検体が外科手術器具50のツール52によって把持されると、膨張室72内の流体は、膨張管66を通して取り除かれ得、ベル形状の拡張性カラー64を収縮させ、アクセスポートアセンブリ60を外科手術器具50およびいずれかの把持された検体と共に二次的切開SIを通して取り除くことを可能にする。
【0037】
この態様でアクセスポートアセンブリ60は、さまざまなサイズの切開における使用のためのさまざまな直径のアクセスポートを提供し、構造を含むことによって、アクセスポートアセンブリ60を拡大された外科手術切開内にさらに係留することを容易にし、示された切開よりも大きい切開を通した標準サイズの外科手術アクセスポートの使用を可能にする。
【0038】
さまざまな改変が本明細書において開示された実施形態になされ得ることが理解される。例えば、開示された拡張性カラーは、完全な砂時計形状、長方形断面などを含む他の形状を有し得る。さらに、膨張流体が膨張室内にシリンジを介して提供され得る。加えて、膨張性室よりもむしろ開示された拡張性カラーが圧縮性可能材料から形成され得、発泡体、ソリッドゴムなどから形成され得る。そのため、上の記載は限定的として解釈されるべきではなく、特定の実施形態の例示に過ぎないと解釈されるべきである。当業者は、本明細書に添付の請求項の範囲および精神内に他の改変を予想する。
【符号の説明】
【0039】
10 外科手術アクセスポートアセンブリ
12 アクセスポート
14 アダプターカラーアセンブリ
16 拡張性カラー
18 膨張管
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2011年3月23日に出願された米国仮特許出願第61/466,564号の利益および優先権を主張する。その全内容は、本明細書において、参照することによって援用されている。
【0002】
(背景)
(1.技術分野)
本開示は、外科手術アクセスポートを用いた使用のための拡張性アダプターカラーアセンブリに関する。より具体的には、本開示は、膨張性カラーを含む、外科手術アクセスポートを用いた使用のための外科手術アクセスポート拡張性カラーアセンブリに関し、アクセスポートを大きな直径の外科手術切開を通して用いることを可能にする。切開は、意図された設計パラメータの外科手術アクセスポートよりも大きなサイズを有している。
【背景技術】
【0003】
(2.関連技術の背景)
ある外科手術処置は、切開を患者の体壁へ形成することと、外科手術アクセスポートを切開を通して位置決めすることとを必要とする。次いで、患者の体壁下の体腔が吹き込み流体で満たされるか、または吹き込まれることによって、体腔内に拡張された作業空間を作る。外科手術アクセスポートは、外科手術器具類を患者の身体内へ挿入するための密閉された通路を提供し、吹き込み流体が流出するのを妨げる。外科手術アクセスポートは、一般的には所定の外側寸法を有しており、外科手術切開のサイズ内にぴったりと適合するように選ばれ、吹き込み流体の流出を妨げる。
【0004】
いくつかの外科手術処置では、身体器官または組織検体を外科手術処置の一部として取り除くことが必要とされる。これら例において、最初の外科手術切開が、身体器官または組織試料を体腔から引き出すのに十分大きくない場合がある。この状況において、体腔が収縮され、外科手術アクセスポートは、最初の切開から取り除かれ、身体器官または組織検体の取り除きを可能にするために、第二、つまりより大きい直径の外科手術切開が作られる。しかし、外科手術アクセスポートを二次的切開内へ再挿入する際に、外科手術アクセスポートのサイズが二次的切開内を完全に密閉するのに十分大きくない場合があり、それによって、吹き込み流体が流出する危険がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そのため、アダプターデバイスの必要性が存在し、アダプターデバイスは、所定の外側サイズを有している外科手術アクセスポートを用いて使用可能であり、外科手術アクセスポートおよびアダプターデバイスアセンブリの外側サイズ全体を外科手術切開のサイズに従うように調節する。加えて、外科手術アクセスポートを用いて使用可能な、外科手術アクセスポートを外科手術切開内に係留するのを助けるアダプターデバイスの必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(概要)
さまざまなサイズの外科手術切開における使用のための拡張性アダプターカラーアセンブリが開示される。拡張性カラーアセンブリは、全体が拡張性アダプターカラーを含む。拡張性アダプターカラーは、膨張室と、膨張室と流体連絡している流体膨張供給源とを規定する。膨張供給源から膨張室内への流体の通過が拡張されたアダプターカラーをより小さい直径、つまり凹んでおり、収縮された状態からより大きい直径の拡張された状態へ移行させることによって、外科手術の切開の縁に対して係合および密閉する。拡張性アダプターカラーアセンブリは、膨張管を含む。膨張管は、膨張室と流体連絡しており、膨張流体の供給源の外に接続可能である。
【0007】
一実施形態において、拡張性アダプターカラーはドーナッツ形状である。代替実施形態において、拡張性アダプターカラーは、ベル形状である。特定の実施形態において、拡張性アダプターカラーは、伸縮性材料から形成される。
【0008】
一特定の実施形態において、流体膨張供給源は、空気供給源である。あるいは、流体膨張供給源は、生理食塩水または二酸化炭素であり得る。
【0009】
さまざまなサイズの外科手術切開における使用のための外科手術アクセスポートアセンブリも開示される。外科手術アクセスポートアセンブリは、全体がアクセスポートおよび拡張性アダプターカラーアセンブリを含む。アクセスポートは、外科手術器具の受け取りのための少なくとも1つの開口部を有している。拡張性アダプターカラーアセンブリは、外科手術アクセスポートの周りに搭載可能である。拡張性アダプターカラーアセンブリは、凹んだ状態から拡張された状態に移行可能である。
【0010】
アクセスポートは、ウエストを規定する砂時計形状を有している。拡張性アダプターカラーアセンブリは、ウエストの周りに位置決め可能である。拡張性アダプターカラーアセンブリは、膨張室と膨張流体の供給源とを規定する膨張性カラーを含む。
【0011】
一実施形態において、膨張流体の供給源は、空気供給源である。代替実施形態において、膨張流体の供給源は、生理食塩水供給源または二酸化炭素供給源である。
【0012】
一特定の実施形態において、膨張性アダプターカラーはドーナッツ形状である。
【0013】
代替実施形態において、膨張性アダプターカラーは、ベル形状である。この実施形態において、膨張性アダプターカラーは、円柱形部分およびフランジ部分を含む。フランジ部分は、円柱形部分から遠位方向に延在している。膨張性アダプターカラーが拡張された状態にある場合、膨張性アダプターカラーのフランジ部分は、アクセスポートの下部リップの周りに延在する。
【0014】
外科手術アクセスポートを切開に固定する方法がさらに開示される。切開は、外科手術アクセスポートのウエスト範囲よりも大きい直径を有している。方法は、膨張性アダプターカラーを外科手術アクセスポートのウエスト範囲の周りに提供することと、膨張性アダプターカラーを凹んだ状態からより大きい拡張された状態に拡張することとを含み、拡張することによって、体壁における切開を係合する。体壁における切開は、外科手術アクセスポートのウエスト範囲の直径よりも大きい直径を有している。方法は、加えて、膨張性アダプターカラーを拡張させる工程を含み得、拡張させることによって、外科手術アクセスポートの下部リップおよび体壁における内面を係合する。
【0015】
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
さまざまなサイズの外科手術切開における使用のための拡張性アダプターカラーアセンブリであって、
該拡張性アダプターカラーアセンブリは、
拡張性カラーであって、該拡張性カラーは、膨張室を規定し、該膨張室は、外科手術アクセスポートを取り外し可能に選択的に囲むような構成および寸法とされている、拡張性カラーと、
膨張供給源であって、該膨張室内への流体の通過が該拡張性カラーを小さい状態または凹んで収縮された状態から拡張された状態に移行することによって外科手術切開の縁を係合するように、該膨張供給源は、該膨張室と流体連絡している、膨張供給源と
を含む、拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目2)
上記膨張供給源は、上記膨張室と流体連絡している膨張管を含む、上記項目のいずれかに記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目3)
上記拡張性カラーは、ドーナッツ形状である、上記項目のいずれかに記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目4)
上記拡張性カラーは、ベル形状である、上記項目のいずれかに記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目5)
上記拡張性カラーは、伸縮性材料から形成される、上記項目のいずれかに記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目6)
上記膨張供給源は、空気供給源である、上記項目のいずれかに記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目7)
上記膨張供給源は、生理食塩水の供給源である、上記項目のいずれかに記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目8)
上記膨張供給源は、二酸化炭素の供給源である、上記項目のいずれかに記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目9)
さまざまなサイズの外科手術切開における使用のための外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリであって、
該外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリは、
アクセスポートであって、該アクセスポートは、外科手術器具を受け取るための少なくとも1つの開口部を有している、アクセスポートと、
拡張性カラーアセンブリであって、該拡張性カラーアセンブリは、該外科手術アクセスポートの周りに搭載可能であり、該拡張性カラーアセンブリは、凹んだ状態から拡張された状態に移行可能である、拡張性カラーアセンブリと
を含む、外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目10)
上記アクセスポートは、ウエストを規定する砂時計形状を有しており、上記拡張性カラーアセンブリは、該ウエストの周りに位置決め可能である、上記項目のいずれかに記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目11)
上記拡張性カラーアセンブリは、膨張室と、膨張流体の供給源とを規定する膨張性カラーを含む、上記項目のいずれかに記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目12)
上記膨張流体の供給源は、空気供給源である、上記項目のいずれかに記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目13)
上記膨張流体の供給源は、生理食塩水供給源である、上記項目のいずれかに記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目14)
上記膨張流体の供給源は、二酸化炭素供給源である、上記項目のいずれかに記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目15)
上記膨張性カラーは、ドーナッツ形状である、上記項目のいずれかに記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目16)
上記膨張性カラーは、ベル形状である、上記項目のいずれかに記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目17)
上記膨張性カラーは、円柱形部分およびフランジ部分を含み、該フランジ部分は、該円柱形部分から遠位方向に延在している、上記項目のいずれかに記載の外科手術アクセスポート拡張性アアダプターカラーアセンブリ。
(項目18)
上記膨張性カラーが上記拡張された状態にある場合、該膨張性カラーの上記フランジ部分は、上記アクセスポートの下部リップの周りに延在する、上記項目のいずれかに記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
(項目19)
外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリを切開に固定するシステムであって、該切開は、外科手術アクセスポートのウエスト範囲よりも大きい直径を有しており、
該システムは、
該外科手術アクセスポートのウエスト範囲の周りにある膨張性カラーと、
該膨張性カラーを凹んだ状態からより大きい拡張された状態に拡張することによって体壁における切開を係合する手段と
を含む、システム。
(項目20)
上記膨張性カラーを拡張することによって、上記体壁における内面を係合する手段をさらに含む、上記項目のいずれかに記載のシステム。
(項目19A)
外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリを切開に固定する方法であって、該切開は、外科手術アクセスポートのウエスト範囲よりも大きい直径を有しており、
該方法は、
膨張性カラーを該外科手術アクセスポートのウエスト範囲の周りに提供することと、
該膨張性カラーを凹んだ状態からより大きい拡張された状態に拡張することであって、該拡張することによって、体壁における切開を係合する、ことと
を含む、法。
(項目20A)
上記膨張性カラーを拡張することによって、上記体壁における内面を係合する工程をさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
【0016】
(摘要)
外科手術アクセスポートおよび拡張性カラーの組み合わせの見かけの外径を増やすことと、外科手術切開のサイズを確認することとのために、外径を有している外科手術アクセスポートを用いた使用のための拡張性アダプターカラーアセンブリが提供される。拡張性アダプターカラーは、膨張性カラーである。膨張性カラーは、取り外し可能に選択的に位置決め可能であり、その結果、外科手術アクセスポートの周りを囲む。膨張性カラーは、収縮、つまり縮められた、より小さい直径から膨張された、つまり拡張された、より大きい直径に拡張可能であることによって、外科手術切開を満たす。拡張性アダプターカラーは、拡張性カラーアセンブリの一部として提供され得る。拡張性カラーアセンブリは、膨張流体の供給源を含む。外科手術アクセスポートを外科手術切開における使用のために適合する方法も提供される。外科手術切開は、外科手術アクセスポートに対する元の設計パラメータよりも大きいサイズを有している。
【0017】
アクセスポートを用いた使用のための本開示のアダプターカラーのさまざまな実施形態が本明細書において、図面を参照して開示される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、膨張性アダプターカラーおよびアクセスポートを含むアクセスポートアセンブリの第一の実施形態の透視図である。
【図2】図2は、パーツを分離し、セクションにおいて部分的に示された、図1のアクセスポートアセンブリの透視図である。
【図3】図3は、セクションにおいて部分的に示された、図1に類似する透視図である。
【図4】図4は、図1のアクセスポートアセンブリの、セクションにおける部分的側面図であり、空気で膨張された膨張性アダプターカラーを例示する。
【図5】図5は、図4に類似する図であり、生理食塩水で膨張された膨張性アダプターカラーを例示する。
【図6】図6は、セクションにおいて部分的に示された、組織における切開を通して挿入されたアクセスポートの透視図である。
【図7】図7は、セクションにおいて部分的に示された、膨張性アダプターカラーの透視図である。膨張性アダプターカラーは、アクセスポートおよび拡大された切開を覆って適合される。
【図8】図8は、拡大された切開内に挿入されたアクセスポートアセンブリの透視図である。
【図9】図9は、セクションにおいて部分的に示された、膨張された膨張性アダプターカラーを有するアクセスポートアセンブリの透視図であり、拡大された切開を満たす。
【図10】図10は、代替膨張性アダプターカラーおよびアクセスポートを有しているアクセスポートアセンブリの代替実施形態の透視図である。
【図11】図11は、パーツが分離され、セクションにおいて部分的に示された、図10のアクセスポートアセンブリの透視図である。
【図12】図12は、セクションにおいて部分的に示された、代替膨張性アダプターカラーの透視図である。代替膨張性アダプターカラーは、アクセスポートおよび拡大された切開を覆って適合される。
【図13】図13は、拡大された切開内に挿入されたアクセスポートアセンブリの代替実施形態の透視図である。
【図14】図14は、セクションにおいて部分的に示された、膨張された代替膨張性アダプターカラーを有しているアクセスポートアセンブリの透視図であり、拡大された切開を満たす。
【図15】図15は、図14の線15−15に沿って取られた、セクションにおいて示される部分的側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(実施形態の詳細な説明)
本開示のアクセスポートアセンブリの実施形態が、ここで図面を参照して詳細に記載される。図面において、類似の数字は、複数の図の各々において、同一または対応する要素を指定する。当分野において共通であるが、用語「近位」は、ユーザーまたはオペレーター(つまり、外科医または内科医)に、より近い部分または構成要素を指す。用語「遠位」は、ユーザーからより遠く離れた部分または構成要素を指す。
【0020】
図1〜図9、まず図1および図2を参照すると、アクセスポート12およびアダプターカラーアセンブリ14を有している外科手術アクセスポートアセンブリ10が開示されている。アクセスポートと切開の内側縁との間の空間を満たすことによって、アクセスポート12を切開における使用することを可能にするアダプターカラーアセンブリ14が提供される。切開は、設計パラメータのアクセスポートよりも大きい開口部を有している。アダプターカラーアセンブリ14は、全体がドーナッツ形状の拡張性カラー16および膨張管18を含む。
【0021】
図2および図3において最もよく示されるように、拡張性カラー16は空洞であり、膨張室20を規定する。膨張管の遠位端部22は、膨張室20と流体連絡している。膨張管18の近位端部24は、下でより詳細に記載される態様で膨張流体の供給源に接続可能である。拡張性カラー16は、例えば、ポリマー、ゴムなどのような伸縮性材料を含むさまざまな材料から形成され得る。伸縮性材料は、拡張性カラー16が膨張に先立ち、収縮された状態でアクセスポート12に対して平坦に置かれることを可能にする。伸縮性材料は、アクセスポート12から離れて膨張および拡張され得ることによって、アクセスポート12を切開内に固定するために、拡張性カラー16のサイズを切開サイズまで調節する。あるいは、拡張性カラー16は、例えば、プラスチックなどのような非伸縮性材料から形成され得る。この状況において、拡張性カラー16は、折り目などを含み得ることによって、拡張性カラー16が切開内への挿入中に、アクセスポート12に対して平坦に置かれることを可能にする。
【0022】
図2において最もよく示されるように、拡張性カラー16は、内側方向に張り出す表面、つまり内面26と、外側方向に張り出す表面、つまり外面28とを含む。内面26は、アクセスポート12を受け取るための中央開口部27を規定する。アクセスポート12は、砂時計形状の中心部分30と、近位リップ、つまり上部リップ32と、遠位リップ、つまり下部リップ34とを含む。砂時計形状の中心部分30は、ウエスト36が最も細い。図2および図3を参照して、アクセスポート12は、複数のポート38を含む。複数のポート38は、外科手術器具類の受け取りおよび通過のために、アクセスポート12を通り延在する。加えて、アクセスポート12は、長手方向に延在する複数のスリット40を含む。スリット40も外科手術器具類の受け取りのために、アクセスポート12を通り延在する。
【0023】
拡張性カラー16は、拡張性カラー16をアクセスポート12に隣接して位置決めすること(図2)と、拡張性カラー16がアクセスポート12の上部32に対して適合するように、拡張性カラー16を伸縮させることとによって、アクセスポート12に組み立てられる。その後に、拡張性カラー16は、アクセスポート12に沿って砂時計形状の中心部分30(図3)に隣接し、中心部分30を囲む位置まで移行される。この態様で、拡張性カラー16は、アクセスポート12に選択的に取り付けおよび取り外しされ得る。
【0024】
図4において最もよく示されるように、この位置において、拡張性カラー16の内面26がアクセスポート12の砂時計形状の中心部分30のウエスト36を係合し、ウエスト36に接触して置かれる。本明細書において上で注意したように、アクセスポートアセンブリ10は、例えば、流体空気供給源42のような流体供給源を含むか、または接続可能である。空気44を膨張管18を通し膨張室20内へ注入し、拡張性カラー16を収縮された状態から膨張された状態に移行するために、流体空気供給源42が提供される。特に、空気供給源42は、膨張管18の近位端部24に接続される。
【0025】
一時、図5を参照すると、代替的に流体供給源は、生理食塩水供給源46であり得る。生理食塩水供給源46は、膨張管18の近位端部24に接続可能である。生理食塩水供給源46は、生理食塩水48の供給源を拡張性カラー16の膨張室20内へ供給するために提供され、拡張性カラー16を収縮された状態から膨張された状態に移行する。二酸化炭素および他の標準動作室流体供給源も膨張供給源として用いられ得ることに注意されたい。
【0026】
ここで図6〜図9、まず図6を参照すると、アクセスポートアセンブリ10の使用がここで記載される。外科手術処置は、第一または最初の切開IIを体壁BWを通して作ることによって実行され、体腔BCにアクセスする。砂時計中央部分30が最初の切開IIの内面を係合するように、アクセスポート12は、最初の切開IIの中に挿入される。上部リップ32は、外面OS体壁BWを係合し、下部リップ34は、内面IS体壁BWを係合することによって、アクセスポート12を体壁BW内に固定する。その後に、外科手術処置は、外科手術器具類をポート38またはスリット40を通して挿入することによって実行され得る。
【0027】
ここで図7および図8を参照して、第一の外科手術処置が実行されると、アクセスポート12は、体壁BWおよび最初の切開IIから取り除かれ得る。最初の切開IIは、より大きな二次的挿入SI(図7)を形成するために拡大されている。図7において最もよく示されるように、次いで、アダプターカラーアセンブリ14がアクセスポート12を覆って位置決めされ、アクセスポート12のウエスト部分30に対して据え付けられる。特に、アクセスポート12は、拡張性カラー16における中央開口部27を通して挿入される。
【0028】
特に図8を参照すると、次いで、アクセスポートアセンブリ10が二次的切開SI内へ挿入される。示されるように、二次的切開SIの直径D2は、最初の切開IIの直径D1またはアクセスポート12の上部リップ32および下部リップ34よりも大きい。アダプターカラーアセンブリ14は、収縮された状態であり、アクセスポート12に対して置かれる。膨張管18は、体壁BWの外側方向に延在する。
【0029】
ここで図9を参照すると、次いで、流体供給源42(図4)が作動され、流体を拡張性カラー16の膨張室20内へ注入し、拡張性カラー16を縮められた、つまり収縮された状態から拡張された、つまり膨張された状態に移行する。拡張性カラー16の外面28は、二次的切開SIの内面を係合し、アクセスポートアセンブリ10を体壁BW内に固定する。この点において、例えば、外科手術器具50のような外科手術器具がポート38を通して挿入され、外科手術ツール52を体腔BC内の外科手術器具50の遠位端部54に位置決めする。その後に、外科手術器具50の近位端部56に配置された作動構造(示されていない)は、外科手術ツール52を動作させるために作動され得る。二次的外科手術処置が完了すると、流体空気供給源42(図4)が再び作動させられ得、拡張性カラー16を収縮させ、アクセスポートアセンブリ10を二次的切開SIから取り除くことを可能にする。この態様で、アクセスポートアセンブリ10および、特に拡張性カラー16は、さまざまな直径の外科手術切開におけるアクセスポート12の使用を可能にする。
【0030】
ここで図10〜図15を参照すると、まず図10および図11に関して、アクセスポート12およびアダプターカラーアセンブリ62を含むアクセスポートアセンブリ60の代替実施形態が開示されている。アクセスポート12は、上で記載された、砂時計形状の中心部分30、上部リップ32および下部リップ34を含むアクセスポート12と同一である。上で注意したように、砂時計形状の中心部分30は、細いウエスト36と、外科手術器具類を長手方向スリット40と共に受け取るためのスルーポート38とを含む。
【0031】
アダプターカラーアセンブリ62は、拡張性ベル形状のカラー64および膨張管66を全体が含む。図11において最もよく示されるように、ベル形状のカラー64は、近位、つまり上部円柱形部分68と、遠位、つまり下部フランジ部分70とを含む。上部円柱形部分68および下部フランジ部分70は、共に膨張室72を規定する。膨張管66の遠位端部74は、膨張室72と流体連絡しており、膨張管66の近位端部76は、下でより詳細に記載される態様で流体の供給源に接続可能である。
【0032】
ベル形状のカラー64は、本明細書において、ドーナッツ形状のカラー16に関して上で記載された材料に類似するものから形成されることに注意されたい。下部フランジ部分70は、膨張の際に、アクセスポート12の下部リップ34の周りおよびその下を包み得るのに十分な可撓性を有している。特に、円柱形部分68の内面78は、アクセスポート12の砂時計中心部分30を係合するように構成されており、下部フランジ部分70の内面80は、アクセスポート12の下部リップ34を係合および囲むように構成されている。円柱形部分68の内面78および下部リップ34の内面80は、アクセスポート12を受け取るための中央開口部81を規定する。拡張性カラー64の外面82は、下でより詳細に記載される態様で患者の体壁において形成された切開内で係合される。
【0033】
ここで図12〜図15を参照すると、アクセスポートアセンブリ60の使用がここで記載される。本明細書において上で記載された処置の場合と同様に、外科手術アクセスポート12は、外科手術処置を最初の切開II(図6)を通して実行するために使用される。その後に、検体を体腔BCから取り除くために、アクセスポート12が取り除かれ、拡張性カラー64は、アクセスポート12を覆って適合される。特に図12を参照して、内面78がアクセスポート12の砂時計形状の部分30を係合し、遠位フランジ70の内面80がアクセスポート12の下部リップ34を係合するように、アダプターカラーアセンブリ62は、スライドされアクセスポート12を覆う。
【0034】
ここで図13を参照すると、本明細書において上で注意されたように、直径D2を有している二次的切開SIが形成される。直径D2は最初の切開IIの直径D1よりも大きい。その後に、アクセスポートアセンブリ60が二次的切開SI内へ、収縮された状態のベル形状の拡張性カラー64を用いて挿入される。例えば、流体42の供給源(図4)のような流体の供給源は、膨張管66に接続され、膨張流体を膨張室72内へ進めるために用いられ、ベル形状の拡張性カラー64を収縮された状態から拡張された状態に拡張し、体壁BWにおける二次的切開SI(図14)を係合する。
【0035】
図14および図15において最もよく示されるように、ベル形状の拡張性カラー64の下部フランジ部分70は、体壁BWの内面ISを係合することによって、アクセスポートアセンブリ60が外科手術処置中に、体壁BWから後退するのを妨げる。特に図15を参照すると、下部フランジ部分70の内面80は、アクセスポート12の下部リップ34を係合し、その周りを包み、ベル形状の拡張性カラー64を外科手術処置中に、アクセスポート12の周りにさらに固定する。
【0036】
一時、図14を参照し直すと、アクセスポートアセンブリ10に関して上で記載した外科手術処置に類似して、外科手術器具50がアクセスポート12におけるポート38を通して挿入され得、ツール52を体腔BC内に位置決めする。それによって、検体(示されていない)が体腔BC内から取り除かれる。検体が外科手術器具50のツール52によって把持されると、膨張室72内の流体は、膨張管66を通して取り除かれ得、ベル形状の拡張性カラー64を収縮させ、アクセスポートアセンブリ60を外科手術器具50およびいずれかの把持された検体と共に二次的切開SIを通して取り除くことを可能にする。
【0037】
この態様でアクセスポートアセンブリ60は、さまざまなサイズの切開における使用のためのさまざまな直径のアクセスポートを提供し、構造を含むことによって、アクセスポートアセンブリ60を拡大された外科手術切開内にさらに係留することを容易にし、示された切開よりも大きい切開を通した標準サイズの外科手術アクセスポートの使用を可能にする。
【0038】
さまざまな改変が本明細書において開示された実施形態になされ得ることが理解される。例えば、開示された拡張性カラーは、完全な砂時計形状、長方形断面などを含む他の形状を有し得る。さらに、膨張流体が膨張室内にシリンジを介して提供され得る。加えて、膨張性室よりもむしろ開示された拡張性カラーが圧縮性可能材料から形成され得、発泡体、ソリッドゴムなどから形成され得る。そのため、上の記載は限定的として解釈されるべきではなく、特定の実施形態の例示に過ぎないと解釈されるべきである。当業者は、本明細書に添付の請求項の範囲および精神内に他の改変を予想する。
【符号の説明】
【0039】
10 外科手術アクセスポートアセンブリ
12 アクセスポート
14 アダプターカラーアセンブリ
16 拡張性カラー
18 膨張管
【特許請求の範囲】
【請求項1】
さまざまなサイズの外科手術切開における使用のための拡張性アダプターカラーアセンブリであって、
該拡張性アダプターカラーアセンブリは、
拡張性カラーであって、該拡張性カラーは、膨張室を規定し、該膨張室は、外科手術アクセスポートを取り外し可能に選択的に囲むような構成および寸法とされている、拡張性カラーと、
膨張供給源であって、該膨張室内への流体の通過が該拡張性カラーを小さい状態または凹んで収縮された状態から拡張された状態に移行することによって外科手術切開の縁を係合するように、該膨張供給源は、該膨張室と流体連絡している、膨張供給源と
を含む、拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項2】
前記膨張供給源は、前記膨張室と流体連絡している膨張管を含む、請求項1に記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項3】
前記拡張性カラーは、ドーナッツ形状である、請求項2に記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項4】
前記拡張性カラーは、ベル形状である、請求項2に記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項5】
前記拡張性カラーは、伸縮性材料から形成される、請求項1に記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項6】
前記膨張供給源は、空気供給源である、請求項1に記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項7】
前記膨張供給源は、生理食塩水の供給源である、請求項1に記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項8】
前記膨張供給源は、二酸化炭素の供給源である、請求項1に記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項9】
さまざまなサイズの外科手術切開における使用のための外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリであって、
該外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリは、
アクセスポートであって、該アクセスポートは、外科手術器具を受け取るための少なくとも1つの開口部を有している、アクセスポートと、
拡張性カラーアセンブリであって、該拡張性カラーアセンブリは、該外科手術アクセスポートの周りに搭載可能であり、該拡張性カラーアセンブリは、凹んだ状態から拡張された状態に移行可能である、拡張性カラーアセンブリと
を含む、外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項10】
前記アクセスポートは、ウエストを規定する砂時計形状を有しており、前記拡張性カラーアセンブリは、該ウエストの周りに位置決め可能である、請求項9に記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項11】
前記拡張性カラーアセンブリは、膨張室と、膨張流体の供給源とを規定する膨張性カラーを含む、請求項10に記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項12】
前記膨張流体の供給源は、空気供給源である、請求項11に記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項13】
前記膨張流体の供給源は、生理食塩水供給源である、請求項11に記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項14】
前記膨張流体の供給源は、二酸化炭素供給源である、請求項11に記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項15】
前記膨張性カラーは、ドーナッツ形状である、請求項11に記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項16】
前記膨張性カラーは、ベル形状である、請求項11に記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項17】
前記膨張性カラーは、円柱形部分およびフランジ部分を含み、該フランジ部分は、該円柱形部分から遠位方向に延在している、請求項16に記載の外科手術アクセスポート拡張性アアダプターカラーアセンブリ。
【請求項18】
前記膨張性カラーが前記拡張された状態にある場合、該膨張性カラーの前記フランジ部分は、前記アクセスポートの下部リップの周りに延在する、請求項17に記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項19】
外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリを切開に固定するシステムであって、該切開は、外科手術アクセスポートのウエスト範囲よりも大きい直径を有しており、
該システムは、
該外科手術アクセスポートのウエスト範囲の周りにある膨張性カラーと、
該膨張性カラーを凹んだ状態からより大きい拡張された状態に拡張することによって体壁における切開を係合する手段と
を含む、システム。
【請求項20】
前記膨張性カラーを拡張することによって、前記体壁における内面を係合する手段をさらに含む、請求項19に記載のシステム。
【請求項1】
さまざまなサイズの外科手術切開における使用のための拡張性アダプターカラーアセンブリであって、
該拡張性アダプターカラーアセンブリは、
拡張性カラーであって、該拡張性カラーは、膨張室を規定し、該膨張室は、外科手術アクセスポートを取り外し可能に選択的に囲むような構成および寸法とされている、拡張性カラーと、
膨張供給源であって、該膨張室内への流体の通過が該拡張性カラーを小さい状態または凹んで収縮された状態から拡張された状態に移行することによって外科手術切開の縁を係合するように、該膨張供給源は、該膨張室と流体連絡している、膨張供給源と
を含む、拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項2】
前記膨張供給源は、前記膨張室と流体連絡している膨張管を含む、請求項1に記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項3】
前記拡張性カラーは、ドーナッツ形状である、請求項2に記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項4】
前記拡張性カラーは、ベル形状である、請求項2に記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項5】
前記拡張性カラーは、伸縮性材料から形成される、請求項1に記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項6】
前記膨張供給源は、空気供給源である、請求項1に記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項7】
前記膨張供給源は、生理食塩水の供給源である、請求項1に記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項8】
前記膨張供給源は、二酸化炭素の供給源である、請求項1に記載の拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項9】
さまざまなサイズの外科手術切開における使用のための外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリであって、
該外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリは、
アクセスポートであって、該アクセスポートは、外科手術器具を受け取るための少なくとも1つの開口部を有している、アクセスポートと、
拡張性カラーアセンブリであって、該拡張性カラーアセンブリは、該外科手術アクセスポートの周りに搭載可能であり、該拡張性カラーアセンブリは、凹んだ状態から拡張された状態に移行可能である、拡張性カラーアセンブリと
を含む、外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項10】
前記アクセスポートは、ウエストを規定する砂時計形状を有しており、前記拡張性カラーアセンブリは、該ウエストの周りに位置決め可能である、請求項9に記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項11】
前記拡張性カラーアセンブリは、膨張室と、膨張流体の供給源とを規定する膨張性カラーを含む、請求項10に記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項12】
前記膨張流体の供給源は、空気供給源である、請求項11に記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項13】
前記膨張流体の供給源は、生理食塩水供給源である、請求項11に記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項14】
前記膨張流体の供給源は、二酸化炭素供給源である、請求項11に記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項15】
前記膨張性カラーは、ドーナッツ形状である、請求項11に記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項16】
前記膨張性カラーは、ベル形状である、請求項11に記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項17】
前記膨張性カラーは、円柱形部分およびフランジ部分を含み、該フランジ部分は、該円柱形部分から遠位方向に延在している、請求項16に記載の外科手術アクセスポート拡張性アアダプターカラーアセンブリ。
【請求項18】
前記膨張性カラーが前記拡張された状態にある場合、該膨張性カラーの前記フランジ部分は、前記アクセスポートの下部リップの周りに延在する、請求項17に記載の外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリ。
【請求項19】
外科手術アクセスポート拡張性アダプターカラーアセンブリを切開に固定するシステムであって、該切開は、外科手術アクセスポートのウエスト範囲よりも大きい直径を有しており、
該システムは、
該外科手術アクセスポートのウエスト範囲の周りにある膨張性カラーと、
該膨張性カラーを凹んだ状態からより大きい拡張された状態に拡張することによって体壁における切開を係合する手段と
を含む、システム。
【請求項20】
前記膨張性カラーを拡張することによって、前記体壁における内面を係合する手段をさらに含む、請求項19に記載のシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2012−200599(P2012−200599A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−62091(P2012−62091)
【出願日】平成24年3月19日(2012.3.19)
【出願人】(501289751)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (320)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年3月19日(2012.3.19)
【出願人】(501289751)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (320)
【Fターム(参考)】
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