説明

外管付きランプ

【課題】簡便な加工によって、外管を口金の取付ベースに取り付けることができると同時に、その取付ベースからの外管の脱落を確実に防止できる外管付きランプを提供する。
【解決手段】口金4の取付ベース6に形成された支柱9の周側面と、外管5の内周面との間に、耐熱性の接着剤乃至充填剤Sを充填するギャップ12が形成されると共に、支柱9の周側面と外管5の内周面に、夫々ギャップ12に面する凸部13、14が形成され、ギャップ12に充填した接着剤乃至充填剤Sによって、外管5と支柱9とを接合するジョイントJがインモールド成形されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ランプ本体を外的損傷から保護したり、ランプ本体の破裂・破壊による破片の飛散を防止したり、人体に有害な紫外放射を抑制・低減するため等の目的で、ランプ本体を収容する外管が取り付けられた外管付きランプに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のランプとしては、発光管で成るランプ本体、あるいは発光管とこれを収容する気密管とで成るランプ本体が、ランプの外殻を形成する外管内に収容されたメタルハライドランプ等の金属蒸気放電ランプや、発光フィラメントとこれを収容する気密管とで成るランプ本体がランプの外殻を形成する外管内に収容されたハロゲンランプなどがある。これらの外管付きランプは、その口金に、ランプ本体と該ランプ本体を収容する外管とを取り付ける取付ベースが形成され、該取付ベースに対して外管が耐熱性接着剤で固着されたものが一般的であるが、該接着剤の経時劣化によってその接着力が低下すると、外管が口金の取付ベースから外れて脱落するおそれがあった。
【0003】
そこで、耐熱性接着剤の劣化による外管の脱落を防止するために、図5及び図6の如く、外管をバヨネット機構によって口金の取付ベースに固定するメタルハライドランプ等の金属蒸気放電ランプが提案されている(特許文献1参照)。図5のランプは、金属ハロゲン化物と水銀、始動用ガス等が封入されたセラミック製の発光管52と該発光管を収容する石英ガラス製の気密管53とで成るランプ本体51が、発光管破裂の衝撃にも耐え得る強度を有し、且つ石英ガラス製の気密管では吸収し難い低波長の紫外線を吸収することができる硬質ガラス製の外管(保護管)54に収容されたメタルハライドランプであって、該ランプの口金55には、ランプ本体52と該ランプ本体を収容する外管54とを取り付ける取付ベース56が形成されている。
【0004】
口金55の取付ベース56は、図6(a)及び(b)の如く、外管54の開口部57を塞ぐ盤体(フランジ部)58に、ランプ本体51の片端側を支持固定する円柱状の支柱59が突出形成され、その全体が、碍子としての機能を有するステアタイトセラミック等で一体成形された構成となっている。なお、支柱59は、その先端から軸方向に沿って、ランプ本体51を構成する気密管53のピンチシール部60を差し込んで耐熱性接着剤で固定するためのスリット61が形成されることにより、円柱を二つ割りしたような形状となっている。
【0005】
外管54を口金55の取付ベース56に固定するバヨネット機構としては、図5及び図6(a)の如く、外管54の開口部57の内側に突出形成されたバヨネット爪となる凸部62を、取付ベース56の支柱59の周側面に形成されたバヨネット溝となる凹部63に係止させる方式と、図6(b)の如く、取付ベース56の支柱59の周側面に突出形成されたバヨネット爪となる凸部64を、外管54の開口部側をその開口端から鉤形に切り欠いて形成されたバヨネット溝となるL字状の切欠部65に係止させる方式とが開示されている。
【0006】
そして、外管54を口金55の取付ベース56に取り付ける取付加工は、まず、外管54の開口端と、その開口端が当接する口金55の取付ベース56の盤体(フランジ部)58との間に、耐熱性無機接着剤を塗布してから、外管54の開口端を口金55のフランジ部58に接触させた状態とし、その状態で外管54をねじって(回転させて)、図6(a)の場合は、外管54に形成されたバヨネット爪となる凸部62と、口金55の取付ベース56の支柱59に形成されたバヨネット溝となる凹部63とを互いに係合させ、図6(b)の場合は、口金55の取付ベース56の支柱59に形成されたバヨネット爪となる凸部64と、外管54に形成されたバヨネット溝となるL字状の切欠部65とを互いに係合させることにより、外管54をバヨネット機構によって口金55の取付ベース56に固定し、次に、外管54が振動などによりバヨネット爪とバヨネット溝の係合状態が解かれる方向に回転して口金55の取付ベース56から脱落することを防止するために、上記の如く塗布された耐熱性無機接着剤を焼成して、該接着剤で外管54の開口端を口金55のフランジ部58に接合することとしている。
【特許文献1】WO2007/088729公報
【0007】
しかしながら、上記のように、外管54が口金55の取付ベース56に対してバヨネット機構と耐熱性接着剤とよる二重の脱落防止構造で取り付けられた構成とする取付加工は、その加工手順が煩雑で時間がかかるため、ランプの生産性を著しく低下させるおそれがある。
【0008】
また、バヨネット機構による脱落防止構造は、バヨネット爪をバヨネット溝にねじ込んで係合させなければならず、そのねじ込み作業の際に力加減を誤るなどして、図6(a)の外管54に形成されたバヨネット爪となる凸部62を破損したり、図6(b)の外管54に形成されたバヨネット溝となるL字状の切欠部65を破損するおそれがある。
【0009】
更に、図6(a)の外管54に形成する凸部62と、口金55の取付ベース56の支柱59に形成する凹部63は、バヨネット機構のバヨネット爪とバヨネット溝を成すように、互いに係合可能な形状及び大きさに加工しなければならず、また、図6(b)の外管54に形成するL字状の切欠部65と、口金55の取付ベース56の支柱59に形成された凸部64も、バヨネット機構のバヨネット溝とバヨネット爪を成すように、互いに係合可能な形状及び大きさに加工しなければならないため、その加工が面倒で加工コストも嵩むという問題があり、また、加工精度が悪いと、バヨネット爪とバヨネット溝が係合困難あるいは係合不能となる不具合が生じてランプの製品歩留まりが低下するという問題もある。
【0010】
また、耐熱性接着剤による脱落防止構造は、外管54が振動などによりバヨネット機構の係合状態が解かれる方向に回転して口金55の取付ベース56から脱落することを防止するために、外管54の開口端を口金55の取付ベース56のフランジ部58に対して耐熱性接着剤で接合するものであるが、その接着剤が経時劣化によって接着力を喪失すると、外管54がバヨネット機構の係合状態が解かれる方向に回転して口金55の取付ベース56から脱落するおそれが生ずる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、接着剤の接着力によらずして、外管を口金の取付ベースに取り付けることができると同時に、外管を破損するおそれがなく、加工精度もさほど要求されない簡便な加工によって、外管の脱落を確実に防止できるようにすることを技術的課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明は、口金に、ランプ本体と該ランプ本体を収容する外管とを取り付ける取付ベースが形成され、該取付ベースが、前記外管の開口部を塞ぐ盤体に、ランプ本体を支持固定する支柱が形成された構成となっている外管付きランプにおいて、前記支柱の周側面と、該周側面と対峙する前記外管の内周面との間に、耐熱性の接着剤乃至充填剤を充填するギャップが形成されると共に、前記支柱の周側面と前記外管の内周面に、夫々前記ギャップに面する凹部又は凸部が形成され、前記ギャップに充填した前記接着剤乃至充填剤によって、前記外管と前記支柱とを接合するジョイントがインモールド成形されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、口金の取付ベースに形成された支柱の周側面と、該周側面と対峙する外管の内周面に、夫々凸部又は凹部を形成して、その支柱の周側面と外管の内周面との間に形成されるギャップに耐熱性の接着剤乃至充填剤を充填するだけの簡便な加工によって、外管が口金の取付ベースに取り付けられると同時に、該取付ベースからの外管の脱落が防止される。
【0014】
また、外管は、接着剤乃至充填剤の接着力によらず、該接着剤乃至充填剤で成形されたジョイントによって口金の取付ベースに取り付けられるので、接着剤乃至充填剤が経時劣化によって接着力を喪失しても、口金の取付ベースから脱落するおそれがない。
【0015】
また、支柱の周側面と外管の内周面に形成される凸部又は凹部を互いに係合させて外管の脱落を防止するものではないから、その凸部又は凹部を形成する加工は、さほど精度を要求されないし、外管を口金の取付ベースに取り付ける際に、その外管に形成された凸部又は凹部が破損するおそれもない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明に係る外管付きランプの最良の実施形態は、口金に、ランプ本体と該ランプ本体を収容する外管とを取り付ける取付ベースが形成され、口金の取付ベースは、外管の開口部を塞ぐ盤体に、ランプ本体を支持固定する支柱が形成された構成となっており、その全体が、セラミック等の磁器体で形成されている。ランプ本体は、発光管、又は発光管とこれを収容する気密管、又は発光フィラメントとこれを収容する気密管で形成されており、ランプ本体を収容する外管は、硬質ガラス又は石英ガラスで形成されている。
【0017】
そして、口金の取付ベースに形成された支柱の周側面と、該周側面と対峙する外管の内周面との間に、耐熱性の接着剤乃至充填剤を充填するギャップが形成されると共に、前記支柱の周側面と外管の内周面に、夫々前記ギャップに面する凹部又は凸部が形成され、前記ギャップに充填した低温硬化型のペースト状耐熱性無機接着剤乃至充填剤によって、外管と前記支柱とを接合するジョイントがインモールド成形されている。
【0018】
また、前記支柱の周側面に形成された前記凹部又は凸部は、略半球状の凹み又は突起、あるいはその支柱の周方向に延びる凹溝又は凸条で形成され、外管の内周面に形成された前記凹部又は凸部は、略半球状の凹み又は突起、あるいはその外管の周方向に延びる凹溝又は凸条で形成されている。なお、支柱と外管に形成する略半球状の凹み又は突起は、支柱又は外管の周方向に間隔をあけて複数形成するのが好ましい。また、支柱と外管に形成する凹溝又は凸条は、支柱又は外管の周方向に沿って断続的に複数形成するか、あるいは支柱又は外管の周方向に沿って連続する環状の凹溝又は凸条に形成するのが好ましい。
【実施例1】
【0019】
図1は本発明に係る外管付きランプの一例を示す図、図2はその要部の変形例を示す図である。本例のランプは、図1(c)に示す全体図の如く、ランプ本体1がセラミック製の発光管2とこれを収容する石英ガラス製の気密管3とで成るメタルハライドランプであって、その口金4に、ランプ本体1と該ランプ本体を収容する硬質ガラス製又は石英ガラス製の外管5とを取り付ける取付ベース6が形成されている。
【0020】
口金4の取付ベース6は、外管5の開口部7を塞ぐ盤体8に、ランプ本体1を支持固定する支柱9が形成され、その全体がセラミック等の磁器体で形成された構成となっている。また、支柱9は、その先端から軸方向に沿って、ランプ本体1を構成する気密管3のピンチシール部10を差し込んで耐熱性の接着剤で固定するためのスリット11が形成されている。
【0021】
そして、図1(a)の如く、支柱9の周側面と、該周側面と対峙する外管5の内周面との間に、耐熱性の接着剤乃至充填剤を充填するためのギャップ12が形成されると共に、互いに対峙する支柱9の周側面と外管5の内周面に、夫々ギャップ12に面する凸部13と凸部14が形成され、そのギャップ12に図1(c)の如く充填した耐熱性の接着剤乃至充填剤Sによって、外管5と支柱9とを接合するジョイントJがインモールド成形されている。なお、支柱9の凸部13は、略半球状の突起、又は支柱9の周方向に延びる凸条で形成され、外管5の凸部14は、略半球状の突起、又は外管5の周方向に延びる凸条で形成されている。
【0022】
耐熱性の接着剤乃至充填剤Sは、例えば、100〜300℃程度の低温で硬化させることができ、1000〜2000℃の高温に耐えることができるスミセラム(朝日化学工業株式会社の商品名)等の低温硬化型のペースト状無機接着剤乃至充填剤で成り、そのペースト状の接着剤乃至充填剤Sを、キャップ12に充填するために必要な量だけ図1(b)の如く支柱9の周側面と外管5の内周面とに分けて塗布し、外管5を矢印図示の如くランプ本体1及び支柱9にかぶせることにより、支柱9の周側面と外管5の内周面とに塗り分けられていたペースト状の接着剤乃至充填剤S、Sが相互に粘着し合って一体化し、図1(c)の如く支柱9の周側面と外管5の内周面との間に形成されるギャップ12に接着剤乃至充填剤Sが充填された状態となる。
【0023】
この状態で、接着剤乃至充填剤Sを低温加熱して硬化させると、その接着剤乃至充填剤Sが外管5と支柱9とを接合するジョイントJとなり、該ジョイントJによって、外管5が口金4の取付ベース6に取り付けられると同時に、外管5が取付ベース6から脱落することが阻止される。
【0024】
上記のように、外管5は、接着剤乃至充填剤Sの接着力によって支柱9に接合されるのではなく、接着剤乃至充填剤Sでインモールド成形されたジョイントJによって支柱9に接合されるので、その接着剤乃至充填剤Sが経時劣化によって接着力を喪失しても、外管5が口金4の取付ベース6から脱落するおそれはないし、接着剤乃至充填剤Sが全く接着効果を奏さない充填剤であっても、外管5の脱落を確実に阻止することができ、ランプの製品品質・信頼性が著しく向上する。
【0025】
また、外管5は、その内周面に形成された凸部14を支柱9の周側面に直接係合させて口金4の取付ベース6に取り付けるものではないから、その取り付けの際に、外管5の凸部14が破損するおそれはない。
【0026】
また、外管5の凸部14と支柱9の凸部13は、外管5と支柱9とを接合するジョイントJをインモールド成形することができる程度の大きさを有すれば足り、厳密な寸法精度は要求されないから、その凸部14と凸部13を形成する加工は、比較的容易であり、加工不良率も低い。更に、その凸部14と凸部13が形成された外管5の内周面と支柱9の周側面との間に接着剤乃至充填剤Sを充填して、該接着剤乃至充填剤Sを硬化させるだけの簡便な加工により、外管5と支柱9を接合するジョイントJがインモールド成形されて、外管5が口金4の取付ベース6に取り付けられると同時に、該取付ベース6からの外管5の脱落が確実に阻止されるので、外管5の取付加工コストが嵩まず、ランプの生産性が低下するおそれもない。
【0027】
なお、図1のランプは、支柱9と外管5の双方に凸部13、14が形成されているが、図2(a)の如く、支柱9の周側面に凹部15が形成され、外管5の内周面に凸部16が形成されたものや、図2(b)の如く、支柱9の周側面に凸部17が形成され、外管5の内周面に凹部18が形成されたもの、あるいは、図2(c)の如く、支柱9の周側面と外管5の内周面の双方に凹部19、20が形成されたものであってもよい。また、図2(a)に示す外管5の凸部16は、外管5の一部を加熱軟化させて形成した略半球状の凸部又は外管5の周方向に延びる凸条で成り、図2(b)及び(c)に示す外管5の凹部18及び20は、外管5の一部を加熱軟化させて形成した略半球状の凹部又は外管5の周方向に延びる凹溝で成り、図2(c)に示す支柱9の凹部19は、略半球状の凹部又は支柱9の周方向に延びる凹溝で形成されている。
【実施例2】
【0028】
図3は本発明に係る外管付きランプの他の例を示す全体図、図4はそのランプの要部の構成と耐熱性の接着剤乃至充填剤によってインモールド成形されるジョイントの構成を示す図である。図3のランプは、ランプ本体31が発光フィラメント32とこれを収容する石英ガラス製の気密管33とで成るハロゲンランプであって、その口金34に、ランプ本体31と該ランプ本体を収容する硬質ガラス製の外管35とを取り付ける取付ベース36が形成されている。
【0029】
口金34の取付ベース36は、外管35の開口部を塞ぐ盤体38の中央に、ランプ本体31を支持固定する円柱状の支柱39が形成されると共に、盤体38の外周に沿って、外管35の開口端を内側に嵌め付ける環状の周壁部40が形成され、その取付ベース36全体がセラミック等の磁器体で形成された構成となっている。また、支柱39は、その先端から軸方向に沿って、ランプ本体31を構成する気密管33のピンチシール部41を差し込んで耐熱性接着剤で固定するためのスリット42が形成されている。
【0030】
そして、図4(a)の如く、支柱39の周側面と、該周側面と対峙する外管35の内周面との間に、耐熱性接着剤乃至充填剤を充填するためのギャップ43が形成されると共に、互いに対峙する支柱39の周側面と外管35の内周面に、夫々ギャップ43に面する凸部44と凸部45が形成され、そのギャップ43に図3の如く充填された耐熱性の接着剤乃至充填剤Sによって、外管5と支柱9とを接合する図4(b)の如きジョイントJがインモールド成形されている。
【0031】
なお、支柱39の凸部44は、その支柱39の周方向に延びる凸条で形成されている。また、外管35の凸部45は、外管35の開口端を口金34の取付ベース36に形成された盤体38の周壁部40の内側に嵌め付けるためにその外管35の開口端を縮径させて口細形状にする加工によって形成されたもので、外管35の内側に突出する環状の凸部を成している。
【0032】
しかして、口金34の取付ベース36に形成された支柱39の周側面と、該周側面と対峙する外管35の内周面との間に形成されるギャップ43に充填された接着剤乃至充填剤Sによってインモールド成形されるジョイントJには、支柱39の周側面に形成された凸部44と係合する凹溝で成る凹部46と、外管35の内周面に形成された環状の凸部45を係止させる環状の段部47とが形成されることとなる。
【0033】
これにより、ジョイントJは、外管35を口金34の取付ベース36に取り付けることができると同時に、外管35が口金34の取付ベース36から脱落することを阻止することができる。また、ジョイントJは、これを形成する耐熱性接着剤が経時劣化によって接着機能を喪失しても、あるいは接着機能を有しない耐熱性充填剤で形成しても、外管35の脱落を確実に防止することができる。
【0034】
なお、実施例の外管5及び35は、円筒型であるが、本発明の外管は、円筒型の外管に限定されるものではない。また、本発明の外管には、外球、外球バルブあるいはアウターバルブなどと称するものも含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、外管付きランプの外管を口金の取付ベースに取り付ける加工を簡便化すると同時に、口金の取付ベースに取り付けられた外管の脱落を確実に防止して、外管付きランプの品質・信頼性の向上に資するものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係る外管付きランプの一例を示す図
【図2】図2のランプの要部の変形例を示す図
【図3】本発明に係る外管付きランプの他の例を示す図
【図4】図3のランプの要部の構成と、ジョイントの構成を示す図
【図5】従来の外管付きランプを示す図
【図6】従来の外管付きランプの要部の実施態様を示す図
【符号の説明】
【0037】
1…ランプ本体
2…発光管
3…気密管
4…口金
5…外管
6…取付ベース
7…外管の開口部
8…盤体
9…支柱
10…気密管のピンチシール部
12…ギャップ
13…凸部
14…凸部
15…凹部
16…凸部
17…凸部
18…凹部
19…凹部
20…凹部
S…耐熱性接着剤乃至充填剤
J…ジョイント
31…ランプ本体
32…発光フィラメント
33…気密管
34…口金
35…外管
36…取付ベース
38…盤体
39…支柱
41…気密管のピンチシール部
43…ギャップ
44…凸部
45…凸部
…ジョイント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
口金に、ランプ本体と該ランプ本体を収容する外管とを取り付ける取付ベースが形成され、該取付ベースが、前記外管の開口部を塞ぐ盤体に、ランプ本体を支持固定する支柱が形成された構成となっている外管付きランプにおいて、前記支柱の周側面と、該周側面と対峙する前記外管の内周面との間に、耐熱性の接着剤乃至充填剤を充填するギャップが形成されると共に、前記支柱の周側面と前記外管の内周面に、夫々前記ギャップに面する凹部又は凸部が形成され、前記ギャップに充填した前記接着剤乃至充填剤によって、前記外管と前記支柱とを接合するジョイントがインモールド成形されていることを特徴とする外管付きランプ。
【請求項2】
前記取付ベースがセラミック等の磁器体で形成され、前記外管が硬質ガラス又は石英ガラスで形成されている請求項1記載の外管付きランプ。
【請求項3】
前記接着剤乃至充填剤が、低温硬化型のペースト状無機接着剤乃至充填剤である請求項1又は2記載の外管付きランプ。
【請求項4】
前記支柱の周側面に形成された前記凹部又は凸部が、略半球状の凹み又は突起である請求項1、2又は3記載の外管付きランプ。
【請求項5】
前記支柱の周側面に形成された前記凹部又は凸部が、その支柱の周方向に延びる凹溝又は凸条である請求項1、2又は3記載の外管付きランプ。
【請求項6】
前記外管の内周面に形成された前記凹部又は凸部が、略半球状の凹み又は突起である請求項1、2、3、4又は5記載の外管付きランプ。
【請求項7】
前記外管の内周面に形成された前記凹部又は凸部が、その外管の周方向に延びる凹溝又は凸条である請求項1、2、3、4又は5記載の外管付きランプ。
【請求項8】
前記ランプ本体が、発光管、又は発光管とこれを収容する気密管、又は発光フィラメントとこれを収容する気密管で形成されている請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の外管付きランプ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−272266(P2009−272266A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−124242(P2008−124242)
【出願日】平成20年5月12日(2008.5.12)
【出願人】(000000192)岩崎電気株式会社 (533)
【Fターム(参考)】