説明

外部アタッチメントデバイスをコンピューティングデバイスに接続するインタフェース

【課題】外部アタッチメントデバイスとコンピューティングデバイスとを接続するインタフェースを提供すること。
【解決手段】外部SATAデバイス(118)は、インタフェース(200)を介して、コンピューティングデバイス(102)に接続される。データは、コンピューティングデバイスにおける第1のタイプのポート(104)を介して、SATAデバイスおよびコンピューティングデバイスの間で通信される。電力は、コンピューティングデバイスにおける第2のタイプの少なくとも1つのポート(106)を介して、SATAデバイスに供給される。インタフェースを介してコンピューティングデバイスに接続可能なSATAデバイスは複数存在し得る。第1のタイプのポートは、SATAポートとすることができ、第2のタイプのポートは、USBポートとすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、外部アタッチメントデバイスをコンピューティングデバイスに接続するためのインタフェースに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルコンテンツの普及は、インターネットへのアクセス容易性だけでなく、計算速度と記憶容量の増加と共に加速しつつある。写真、ビデオ、およびホームムービーなどのメディアコンテンツがますますデジタル化されているだけでなく、電子メールなどの通信、種々の作業、財務記録、ならびにその他の家庭およびビジネス関連のイベントも、パーソナルコンピュータや他のコンピューティングデバイスにデジタルに記録されている。
【0003】
さらに、記憶デバイス/記憶媒体の小型化と記憶容量の増加とが契機となって、消費者は、ほとんどいつでも、どこにいても、デジタルデータを作成し、デジタルデータにアクセスするようになってきた。デジタルコンテンツが豊富となり、デジタルデータが日常作業と統合化したことが、バックアップストレージの必要性にさらに影響を及ぼし、そのことが外部ストレージの開発の推進力の1つとなっている。というのは、コンピュータケースを開かなくても、外部ストレージを動作させることができるからである。さらに、外部ストレージデバイスは、あるコンピュータから別のコンピュータへのデータの移動を提供するものである。
【0004】
外部ストレージデバイスは、コンピューティングデバイスと通信するために、USBポートまたは1394(FireWire(登録商標))ポートに接続することができる。USBまたはFireWire(登録商標)と接続する外部デバイスは通常、IDEインタフェース(例えば、パラレルATA)を備えたデバイスである。従って、変換プロセスは一般に、ATAインタフェースプロトコルを、コンピューティングデバイスに接続するために使用されるUSBまたはFireWire(登録商標)プロトコルに、またはその逆に変換するために存在している。しかし、インタフェースにおいて異なるフォーマット間で通信する必要性は、外部ストレージデバイスを用いて達成できるデータ速度に悪影響を与えている。さらに、現在では、USB2.0標準の論理インタフェース速度(row interface speed)は、480Mbpsであり、FireWire(登録商標)は、400Mbpsであるのに対し、シリアルATA(SATA)標準は、1.5Gbps以上である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、外部SATA(例えば、eSATA)インタフェースを備えた外部ストレージデバイスは、ストレージデバイスとコンピューティングデバイスとの間のデータ転送速度を高速化できる潜在能力を有している。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面により、SATAデバイスとすることが可能な1つまたは複数のアタッチメントデバイスをコンピューティングデバイスに接続するためのインタフェースが提供される。このインタフェースは、コンピューティングデバイスの対応するポートとの間でデータを送受信するための第1のタイプのポートと、コンピューティングデバイスの対応するポートから電力を受け取るための第2のタイプのポートと、(1つまたは複数の)それぞれのアタッチメントデバイスとの間でデータを送受信し、かつ(1つまたは複数の)アタッチメントデバイスに電力を供給するための少なくとも1つの別のポートとを備えている。
【0007】
本発明の別の側面により、コンピューティングデバイスにおける第1のタイプの第1のポートを介して、ディスクコントローラと、SATAデバイスとすることが可能な外部デバイスとに、データを送信するステップと、コンピューティングデバイスにおける第2のタイプの少なくとも1つの第2のポートを介して、ディスクコントローラおよび外部SATAデバイスに、電力を供給するステップとを備える方法が提供される。第1のタイプの第1のポートは、外部SATAポートとすることができる。コンピューティングデバイスにおける第2のタイプの第2のポートは、USBポートとすることができる。代替として、コンピューティングデバイスにおける第2のタイプの第2のポートは、FireWire(登録商標)ポートとしてもよい。この方法は、ディスクコントローラによって受信された第1のシリアルデータストリームをパラレルデータストリームに変換するステップをさらに備えてもよく、この第1のシリアルデータストリームは、コンピューティングデバイスにおける第1のタイプの第1のポートとの接続を介して受信される。この方法は、このパラレルデータストリームを第2のシリアルデータストリームに変換するステップをさらに備えてもよく、この第2のシリアルデータストリームは、ディスクコントローラから外部SATAデバイスに送信される。外部SATAデバイスは、外部SATAストレージデバイスとすることもできる。
【0008】
一実施形態によれば、システム上で具現化することが可能な方法を含む。この方法では、コンピューティングデバイスにおける第1のタイプの少なくとも1つのポートを介して複数のデバイスにデータが送信され、コンピューティングデバイスにおける第2のタイプの少なくとも1つのポートを介して複数のデバイスに電力が供給される。複数のデバイスは、ディスクコントローラおよび外部SATAデバイスを、1つまたは複数備えている。一実施形態では、コンピューティングデバイスにおける第1のタイプの少なくとも1つのポートは、外部SATAポートであり、コンピューティングデバイスにおける第2のタイプの少なくとも1つのポートは、USBポートである。
【0009】
本開示には、方法、およびその方法を実行する装置が含まれており、また、上記方法を実行する処理システムと、当該処理システム上で実行されたときに、当該処理システムに上記方法を実行させるコンピュータ読み取り可能な媒体とが含まれている。
【0010】
本発明のその他の特徴は、添付図面、および以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
添付の図面に示されている開示は例示であり、それに限定されるものではない。なお、図面において、類似の参照符号は、類似の要素を示している。
【0012】
以下の説明および図面は例示であって、これらに限定されるものではない。開示事項を十分に理解できるようにするために、多数の具体的な詳細が記載されている。しかし、場合によっては、説明が不明瞭になることを避けるために、周知の詳細または従来公知の詳細が説明されていないこともある。
【0013】
本開示の実施形態には、コンピューティングデバイスを介して外部アタッチメントデバイスに電力を供給する装置および方法が含まれている。一実施形態では、本装置および方法には、コンピューティングデバイスのUSBポートを介して外部SATAストレージデバイスに電力を供給することが含まれている。
【0014】
外部デバイスは、コンピューティングデバイスの1つまたは複数のインタフェースポートを介して、コンピューティングデバイスに接続することができる。インタフェースポートは、USBインタフェース、FireWire(登録商標)(IEEE 1394)インタフェース、および/または、eSATAインタフェースなどとすることができる。さらに、外部ストレージデバイスは、コンピューティングデバイスの1つまたは複数のインタフェースポートに接続するために、ディスクコントローラに接続することもできる。ディスクコントローラのタイプは、外部ストレージデバイスのインタフェースに応じて異なる。例えば、IDEディスクコントローラは、IDEインタフェースを備えたストレージデバイスと共に使用できるのに対し、SCSIディスクコントローラは、SCSIインタフェースを備えたストレージデバイスと共に使用できる。ディスクコントローラは、マザーボードとは別のデバイスにすることもできるし、マザーボードに組み込まれたデバイスにすることもできる。
【0015】
SATAストレージデバイスは、コンピューティングデバイスのeSATAポートに接続するために、コントローラに接続することができる。一実施形態では、コントローラは、USBポートを利用してコントローラおよび/またはコントローラに接続されたSATAストレージデバイスに電力を供給するために、さらにコンピューティングデバイスの1つまたは複数のUSBポートに接続される。システムの仕様および/またはストレージデバイスの特性に応じて、複数のUSBポートを利用することができる。
【0016】
一実施形態では、コントローラは、IDE(または、パラレルATA(PATA))コントローラである。従って、一実施形態では、IDEとSATAとの間のコンバータが、コントローラと、コンピューティングデバイスのeSATAポートとの間に接続されている。さらに、別のIDEとSATAとの間のコンバータを、IDEコントローラとSATAストレージデバイスとの間に接続できるので、IDEコントローラは、コンピューティングデバイスのeSATAポートおよびSATAストレージデバイスと通信することができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のIDE/SATAコンバータは、コントローラに組み込まれている。代替として、IDE以外のプロトコルと互換性のあるインタフェースを備えたコントローラを使用することもできる。
【0017】
一実施形態では、コントローラは、IDEとSATAとの間のコンバータがなくても、SATAストレージデバイスおよびコンピューティングデバイスのeSATAポートと通信可能な、SATAコントローラまたはeSATAコントローラである。
【0018】
図1Aは、一実施形態に従う、コントローラ112を介してコンピューティングデバイス102と通信するSATAストレージデバイス118を示している。一実施形態では、コントローラ112は、比較的長い相互接続(interconnection)を利用するために、eSATA接続を介してコンピューティングデバイスとインタフェースをとる。コントローラ112は、eSATA接続またはSATAベースの接続を使用して、外部SATAストレージデバイスとインタフェースをとることができる。さらに、本明細書で説明して示すように、SATAストレージデバイスには、1.5Gbps、3Gbps、またはそれらよりも高速のデータ転送をサポートする外部SATAストレージデバイス(例えば、eSATA)または他のSATAデバイスが含まれる。
【0019】
一実施形態では、コンピューティングデバイス102は、SATAストレージデバイス(例えば、SATAストレージデバイス118)に接続可能なコンピューティングデバイスである。例えば、コンピューティングデバイス102には、SATAインタフェースプロトコルをサポートするチップセットを含めてもよい。コンピューティングデバイスはまた、SATAストレージデバイスに接続可能な外部ポートを有していてもよい。
【0020】
代替として、コンピューティングデバイスは、筐体(例えば、ブラケットコネクタ)の外側のパネルからアクセス可能なeSATAポートを備えたマザーボードに搭載された、PCIベースのSATAコントローラを有していてもよい。従って、SATAデバイスは、外部からアクセス可能なeSATAポートを介して、eSATAコントローラを通じてコンピューティングデバイスに接続することができる。
【0021】
コンピューティングデバイス102は、eSATAインタフェース機能を有するPCMCIAベースのコントローラを利用するラップトップコンピュータ(例えば、ノートブックコンピュータまたはポータブルコンピュータ)とすることができる。場合によっては、PCI−Expressカードに、eSATAインタフェースプロトコル機能を持たせることもできる。コンピューティングデバイス102は、PDA、ラップトップ、デスクトップコンピュータ、電話、携帯電話、ポータブルデバイス、および/または、サーバデバイスなどの、いずれにもすることができる。
【0022】
コントローラ112は、ストレージデバイスを制御する回路を備えている。コントローラは、マザーボードに組み込むこともできるし、マザーボードとは別のスタンドアロンデバイスに組み入れることもできる。一般的に、コントローラ112は、(コンピューティングデバイスおよび/またはストレージデバイスに対する)多数のインタフェースのうちの1つまたは複数を有することができる。そのようなインタフェースには、IDE(PATA)インタフェース、EIDEインタフェース、SCSIインタフェース、SATAインタフェース、および/または、eSATAインタフェースが含まれるが、これらに限定されるものではない。例えば、コントローラ112は、SATAストレージデバイス118に接続することができる。一実施形態では、コントローラ112は、コントローラがSATAストレージデバイスと通信できるように、IDEとeSATAとの間のコンバータに接続されるIDE/EIDEインタフェースを有している。
【0023】
図1Bは、一実施形態に従う、コンピューティングデバイス102のeSATAポート104およびUSBポート106を介して、インタフェースチップ200を通じてコンピューティングデバイス102と通信するSATAストレージデバイスを示している。
【0024】
コンピューティングデバイス102は、USBポート106および/またはeSATAポート104などの、複数のインタフェースポートを備えることができる。eSATAおよび/またはUSBの接続機能は、マザーボードに組み込むこともできるし、外部PCIブラケット(例えば、ホストバスアダプタ(HBA))またはカードベースのコントローラを介してアドオンすることもできる。コンピューティングデバイスはまた、USBポートまたはeSATAポート以外に、FireWire(登録商標)ポートなどの図示されていない他のポートを備えることもできる。
【0025】
一実施形態では、インタフェースチップ200は、インタフェースチップのホストインタフェースを介して、コンピューティングデバイスのeSATAポート104およびUSBポート106に接続される。コンピューティングデバイス102のUSBポート106は、インタフェースチップ200および/またはインタフェースチップに接続されたSATAストレージデバイス118に電力を供給できるのに対し、コンピューティングデバイスのeSATAポート104は、SATAストレージデバイス118との間でデータを送受信するために使用することができる。
【0026】
図1Cは、インタフェースチップを介してコンピューティングデバイス102に接続されたSATAストレージデバイスを示している。コンピューティングデバイスは、eSATAポート104およびUSBポート106を備えている。インタフェースチップ200は、物理層コンバータeSATAphyを介してeSATAポート104に接続され、物理層コンバータUSBphyを介してUSBポート106に接続されている。ストレージデバイス118は、物理層コンバータSATAphyを介してインタフェースチップ200に接続されている。
【0027】
図2Aは、一実施形態に従う、コンピューティングデバイス202の複数のポートを介してコンピューティングデバイスと通信するインタフェースチップ200の一例を示している。
【0028】
コンピューティングデバイス202は、USBポート206A〜206Nおよび/またはeSATAポート204A〜204Nなどの、複数のインタフェースポートを備えることができる。コンピューティングデバイスはまた、USBポートおよび/またはeSATAポート以外に、FireWire(登録商標)ポートなどの図示されていない他のポートを備えることもできる。
【0029】
一実施形態では、インタフェースチップ200は、コントローラ212を備えている。インタフェースチップ200は、eSATAホストインタフェース208、コンバータ210、および/または、USBホストインタフェースをさらに備えることもできる。204に示されているように、eSATAホストインタフェース208およびコンバータ210は、チップインタフェース200の内部に存在するものとして示されているが、いくつかの実施形態では、eSATAホストインタフェース208およびコンバータ210は、インタフェースチップ200の外部に存在している。
【0030】
いくつかの実施形態では、eSATAホストインタフェース208は、インタフェースチップ200の外部に存在し、コンバータ210は、インタフェースチップ200の内部に存在している。同様に、USBホストインタフェース220は、インタフェースチップ200の外部に存在することもできるし、内部に存在することもできる。
【0031】
一実施形態では、コントローラ212は、eSATAホストインタフェース208およびUSBホストインタフェース220を介して、少なくとも1つのeSATAポート204および少なくとも1つのUSBポート206にそれぞれ接続される。USBホストインタフェース220は、コンピューティングデバイスの1つまたは複数のUSBポート206から、コントローラ212に電力を供給することができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、コントローラ212および/またはコントローラに接続されたSATAデバイス(例えば、ストレージデバイス218)の電力要件に応じて、複数のUSBポート206を利用することができる。SATAデバイスに電力を供給するために利用されるUSBポートの数は、アクティブ状態のSATAデバイス(例えば、SATAストレージデバイス)の数、コンピューティングデバイスの電力供給量/消費量、および/または、SATAインタフェースポートのデータ速度(例えば、1.5Gbps、3.0Gbps、または6.0Gbps)などの、1つまたは複数の基準に応じて決定することができる。
【0033】
図2Bは、図2Aのコンピューティングデバイス202と通信するためにインタフェースチップ200に接続された複数のSATAストレージデバイス218の一例を示している。一実施形態では、インタフェースチップ200は、1つまたは複数のSATAストレージデバイス218A〜Nに接続されている。USBホストインタフェース220は、1つまたは複数のUSBポート206A〜Nを介してインタフェースチップ200に接続された1つまたは複数のSATAストレージデバイスに、コンピューティングデバイスが電力を供給するための通路となるものである。USBインタフェース220は、コントローラ212の内部に存在することもできるし、コントローラ212の外部に存在することもできる。
【0034】
図2A〜図2Bの222に示されたコンバータ210および214は、コントローラがSATAプロトコル以外のインタフェース標準と互換性がある場合には、コントローラとSATAプロトコルとの間(例えば、コントローラとコンピューティングデバイスのSATAポート204との間、または、コントローラとSATAデバイス218との間)で信号を変換する目的で装置内に設けられていることがある。例えば、コントローラ212は、IDE(または、PATA)プロトコルと互換性のあるコントローラとすることができる。従って、コンバータ210および214は、IDEコントローラに出入りするデータを変換することができる。これらのコンバータは、コントローラに組み込むこともできるし、コントローラの外部に設けることもできる。本明細書で説明され、図示されているコンバータは、PHY(物理層)コンバータとしても知られている。
【0035】
一実施形態では、コントローラ212は、SATAコントローラである。従って、コントローラとeSATAポートとSATAデバイスとの間でそれぞれデータを通信するために、コンバータ210および214が存在する必要はない。同様に、eSATAホストインタフェース208は、コントローラの内部に存在することもできるし、コントローラの外部に存在することもできる。
【0036】
図3は、一実施形態に従って、1つまたは複数のSATAデバイスおよび/またはUSBデバイスを検出し、かつ/または動作させるプロセスを示すフローチャートである。
【0037】
プロセス302において、インタフェースチップは、インタフェースチップに接続された外部SATAデバイスが存在し、かつ外部SATAデバイスがアイドル状態にあることを検出する。プロセス304において、インタフェースチップは、インタフェースチップのeSATAホストポートが別のコンピューティングデバイスのeSATAポートと接続されているか否かを判定する。eSATAプロトコルは、USBプロトコルよりも高速のデータ速度で動作することができるので、eSATAポートは、SATAデバイスが存在するときには、データ伝送のために使用される。従って、一実施形態に従うと、SATAデバイスが存在するときには、USBポートは、データ伝送のためではなく、SATAデバイスに電力を供給するために使用される。
【0038】
インタフェースチップがコンピューティングデバイスのeSATAポートと接続されていた場合、プロセス306において、インタフェースチップは、コンピューティングデバイスのeSATAポートにATAPIインタフェースを提供する。ATAPIは、PATAインタフェース、SATAインタフェース、またはeSATAインタフェースを介して提供され得るソフトウェアプロトコルインタフェースである。プロセス308において、インタフェースチップは、ATAPIがコンピューティングデバイスに正常に提供されたか否かを判定する。
【0039】
ATAPIインタフェースがコンピューティングデバイスのeSATAポートに正常に提供されていた場合、プロセス310において、外部SATAデバイスは、インタフェースチップを介して、コンピューティングデバイスのeSATAポートとの間でデータを交換することができる。一実施形態では、ATAPIがコンピューティングデバイスのeSATAポートに正常に提供されていない場合は、インタフェースチップは、プロセス302に戻ることになる。
【0040】
インタフェースチップのeSATAホストポートがコンピューティングデバイスのeSATAポートと接続されていない場合、プロセス312において、インタフェースチップは、インタフェースチップのUSBホストポートがコンピューティングデバイスのUSBポートと接続されているか否かを判定する。同様に、一実施形態では、ATAPIインタフェースがコンピューティングデバイスのeSATAポートに正常に提供されなかった場合は、システムはプロセス312に進み、インタフェースチップのUSBホストポートがコンピューティングデバイスのUSBポートと接続されているか否かを判定する。
【0041】
プロセス314において、インタフェースチップのUSBホストポートがコンピューティングデバイスのUSBポートと接続されていると判定された場合、インタフェースチップは、インタフェースチップのUSBホストポートをコンピューティングデバイスのUSBポートに提供して、データ伝送が、コンピューティングデバイスのUSBポートを介し、インタフェースチップを通じてUSBデバイスに向けて行われるようにする。プロセス316において、インタフェースチップは、インタフェースチップのUSBホストポートがコンピューティングデバイスのUSBポートに正常に提供されたか否かを判定する。プロセス318において、インタフェースチップがインタフェースのUSBホストポートをコンピューティングデバイスのUSBポートに正常に提供していた場合、USBデバイスは、インタフェースチップを介して、コンピューティングデバイスとデータを交換することができる。USBデバイスが動作している間、USBデバイスに対するデータ伝送および電力供給の両方が、コンピューティングデバイスのUSBポートと接続されたインタフェースチップのUSBホストポートを介して行われる。
【0042】
一実施形態では、インタフェースチップのUSBホストポートがコンピューティングデバイスのUSBポートと接続されていると判定されなかった場合、またはインタフェースチップがインタフェースチップのUSBホストポートをコンピューティングデバイスのUSBポートに正常に提供しなかった場合、このプロセスは、プロセス302に戻ることになる。代替実施形態では、上述したプロセスは、FireWire(登録商標)(IEEE 1394)を含む他のタイプの接続およびインタフェースにも適用可能である。
【0043】
図4は、コンピュータシステム400の例示的な形態をとるマシンを示す概略図である。このコンピュータシステム400内には、本明細書で説明した方法のうち任意の1つまたは複数をマシンに実行させる命令セットが含まれ、この命令セットが実行されるようになっている。代替実施形態では、マシンは、スタンドアロンデバイスとして動作するが、他のマシンに接続される場合もある(例えば、ネットワークに接続される場合もある)。ネットワーク化された配置では、マシンは、クライアント−サーバのネットワーク環境におけるサーバマシンまたはクライアントマシンとして動作することができ、ピアツーピア(または、分散)ネットワーク環境では、ピアマシンとして動作することができる。マシンは、サーバコンピュータ、クライアントコンピュータ、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、携帯情報端末(PDA)、携帯電話、ウェブ機器、ネットワークルータ、スイッチもしくはブリッジ、または、そのマシンによって取られる動作を指定している命令セット(順次またはその他)を実行できる任意のマシンとすることができる。
【0044】
マシン読み取り可能な媒体は、例示的な実施形態では単一の媒体として示されているが、用語「マシン読み取り可能な媒体」には、1つまたは複数の命令セットを記憶する1つまたは複数の媒体(例えば、中央型データベースもしくは分散型データベース、ならびに/または関連するキャッシュおよびサーバ)が含まれるものと解釈すべきである。用語「マシン読み取り可能な媒体」にはまた、マシンによって実行され、本発明の方法のうち任意の1つまたは複数をマシンに実行させる命令セットを記憶し、符号化し、または搬送することができるあらゆる媒体が含まれるものと解釈すべきである。一般的に、本開示の実施形態を実現するために実行されるルーチンは、オペレーティングシステムの一部として実装されてもよいし、特定のアプリケーション、コンポーネント、プログラム、オブジェクト、「コンピュータプログラム」と呼ばれるモジュールすなわち命令のシーケンスとして実装されてもよい。コンピュータプログラムは通常、コンピュータ内の種々のメモリおよびストレージデバイスにさまざまな時点で記憶され、かつコンピュータ内の1つまたは複数のプロセッサによって読み取られて実行されたときに、本開示の種々の側面を含む要素を実行する動作をコンピュータに実行させる1つまたは複数の命令セットを含んでいる。
【0045】
さらに、完全機能型のコンピュータおよびコンピュータシステムのコンテキストにおいて諸々の実施形態について説明してきたが、当業者であれば、種々の実施形態は、種々の形態のプログラム製品として配布することが可能であり、本開示は、そのような配布を実際に行うために使用されるマシン読み取り可能な媒体またはコンピュータ読み取り可能な媒体がどのようなタイプであるかに関係なく等しく適用されることが理解されよう。マシン読み取り可能な媒体またはコンピュータ読み取り可能な媒体の別の例としては、特に、揮発性メモリデバイスおよび不揮発性メモリデバイス、フロッピー(登録商標)ディスクおよび他の取り外し可能なディスク、ハードディスクドライブ、光ディスク(例えば、CD−ROM、DVDなど)の記録可能型媒体があり、またデジタル通信リンクおよびアナログ通信リンクなどの伝送型媒体があるが、これらに限定されるものではない。
【0046】
特定の例示的な実施形態を参照しながら諸々の実施形態について説明してきたが、これらの実施形態に対して種々の変形および変更を行うことが可能であることは明らかであろう。従って、本明細書および本図面は、限定的な意味として解釈すべきではなく、例示的な意味として解釈すべきものである。上記の説明は、特定の例示的な実施形態と関連付けて説明したものである。これらの例示的な実施形態は、特許請求の範囲に記載されている広義の趣旨および範囲から逸脱しない限り、種々の変更を行うことが可能であることは明らかであろう。従って、本明細書および本図面は、限定的な意味として解釈すべきではなく、例示的な意味として解釈すべきものである。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1A】一実施形態に従う、コントローラを介してコンピューティングデバイスと通信する外部アタッチメントを示す図である。
【図1B】一実施形態に従う、コンピューティングデバイスのeSATAポートおよびUSBポートを介して、インタフェースチップを通じてコンピューティングデバイスと通信するSATAストレージデバイスを示す図である。
【図1C】一実施形態に従う、物理層コンバータを介し、コンピューティングデバイスのeSATAポートおよびUSBポートを介して、インタフェースチップを通じてコンピューティングデバイスと通信するSATAストレージデバイスを示す図である。
【図2A】一実施形態に従う、コンピューティングデバイスの複数のポートを介してコンピューティングデバイスと通信するインタフェースチップの一例を示す図である。
【図2B】一実施形態に従う、図2Aのコンピューティングデバイスと通信するためにインタフェースチップに接続された複数のSATAストレージデバイスの一例を示す図である。
【図3】一実施形態に従って、コンピューティングデバイスに接続された、1つまたは複数のeSATAデバイスおよび/またはUSBデバイスを検出し、かつ/または動作させるプロセスを示すフローチャートである。
【図4】一実施形態に従う、マシン読み取り可能な媒体を有するコンピュータシステムを示すブロック図である。
【符号の説明】
【0048】
102 コンピューティングデバイス
104 eSATAポート
106 USBポート
112 コントローラ
118 SATAストレージデバイス
200 インタフェースチップ
202 コンピューティングデバイス
204A〜204N eSATAポート
206A〜206N USBポート
208 eSATAホストインタフェース
210、214 コンバータ
212 コントローラ
218A〜218N SATAストレージデバイス
220 USBホストインタフェース
400 コンピュータシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクコントローラと、
該ディスクコントローラとコンピューティングデバイスとの間でデータを通信するための第1のタイプの第1のポートと、
前記ディスクコントローラと外部SATAデバイスとの間でデータを通信するための前記第1のタイプの第2のポートと、
前記コンピューティングデバイスから電力を受け取るための第2のタイプの第3のポートと、
前記コンピューティングデバイスから受け取った前記電力を前記第3のポートを介して前記外部SATAデバイスに供給するための前記第2のタイプの第4のポートと
を備えたことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記第1のタイプの前記第1のポートおよび前記第2のポートは、外部SATAポートである
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第2のタイプの前記第3のポートおよび前記第4のポートは、USBポートである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
シリアルフォーマットとパラレルフォーマットとの間でデータストリームを変換するための少なくとも1つのコンバータ
をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つのコンバータは、外部SATAプロトコルとパラレルATAプロトコルとの間で前記データストリームを変換するためのものである
ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記外部SATAデバイスは、外部SATAストレージデバイスである
ことを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
ディスクコントローラと外部SATAデバイスとの間で、コンピューティングデバイスにおける第1のタイプの第1のポートを介して、データを通信するための手段と、
前記コンピューティングデバイスにおける第2のタイプの少なくとも1つの第2のポートを介して、前記ディスクコントローラおよび前記SATAデバイスに電力を供給するための手段と
を備えたことを特徴とするシステム。
【請求項8】
前記コンピューティングデバイスにおける前記第1のタイプの前記第1のポートは、外部SATAポートである
ことを特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記コンピューティングデバイスにおける前記第2のタイプの前記少なくとも1つの第2のポートは、USBポートである
ことを特徴とする請求項7または8に記載のシステム。
【請求項10】
前記コンピューティングデバイスにおける前記第2のタイプの前記少なくとも1つの第2のポートは、FireWire(登録商標)ポートである
ことを特徴とする請求項7ないし9いずれか1項に記載のシステム。
【請求項11】
前記ディスクコントローラによって受信された第1のシリアルデータストリームをパラレルデータストリームに変換するための手段
をさらに備え、
前記第1のシリアルデータストリームは、前記コンピューティングデバイスにおける前記第1のタイプの前記第1のポートとの接続を介して受信される
ことを特徴とする請求項7ないし10いずれか1項に記載のシステム。
【請求項12】
前記パラレルデータストリームを第2のシリアルデータストリームに変換するための手段
をさらに備え、
前記第2のシリアルデータストリームは、前記ディスクコントローラから前記外部SATAデバイスに送信される
ことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
ディスクコントローラと、SATAデバイスとすることが可能な外部デバイスとの間で、コンピューティングデバイスにおける第1のタイプの第1のポートを介して、データを通信するステップと、
前記コンピューティングデバイスにおける第2のタイプの少なくとも1つの第2のポートを介して、前記ディスクコントローラおよび前記外部アタッチメントデバイスに電力を供給するステップと
を備えることを特徴とする方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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