説明

外部ソースから電力を動的に受け取るペイメントカード

各々の少なくとも一部が2プライであり、それらの間に中間スペースを有する、第1の面と第2の面とを含むプラスチック・バッグであって、第1の面の2プライ部分は、内部に開口部を有する空気を通さないプラスチック材料の内側層を有し、第2の面の2プライ部分は、空気を通さないプラスチック材料の外側層を有し、外側層は、空気の通過を可能にする開口部を内部に有し、外側層の開口部は、第1の面の内側層の開口部の平均開口面積より小さい平均開口面積を有し、フィルタリング・チャンバが、内側層と外側層の間に形成されるので、バッグの内部の空気は、フィルタリング・チャンバを通ることによりバッグに入ることができ、空気は、バッグに入るときに粒子状物質として少なくとも部分的にフィルタリングされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、これらに限られるものではないが、クレジット・カード及びデビット・カードのようなペイメントカード(payment card)に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザ及びカードカード保有者に強化された機能を提供するために各々のカード上に小型バッテリを含む、クレジット・カード及びデビット・カードのようなペイメントカードが作られてきた。ペイメントカード分野においては、寿命の長いバッテリをペイメントカードに付加又は統合する傾向があった。
【0003】
例えば、情報をユーザ又はカード保有者に表示するディスプレイを含むペイメントカードが開発されており、このディスプレイは、ペイメントカード内に含まれるバッテリから電力を引き出すものである。同様に、バッテリを利用して電力を動的磁気ストライプ(dynamic magnetic stripe)に供給するペイメントカードが開発され、ここでは、動的データをカード上の磁気ストライプに磁気的に書き込み、詐欺の保護のレベルを強化することが可能である。従来のペイメントカード上のこうした動的磁気ストライプ機構は、通常、ペイメントカード内に配置されたバッテリにより電力供給される。
【0004】
しかしながら、本発明者らによって認識されるように、ペイメントカード内にバッテリを含ませることで設計が複雑になることがあり、一般に、ペイメントカードの製造コストも増大する。さらに、バッテリを有するペイメントカードは、バッテリを含有するあらゆる製品と同様に、適切に廃棄しなければならない。
【発明の概要】
【0005】
本発明の一実施形態の1つの広範な態様によると、一例として、外部の電磁信号を受信し、ペイメントカードに電力供給するために電磁信号を電気信号に変換する、受信機と、1つ又はそれ以上のデータ信号を生成する、受信機の電気信号と結合されたCPUと、CPUから1つ又はそれ以上のデータ信号の少なくとも1つを受信し、かつ、受信機からの電気信号に基づいて電力を受け取る、データを表示するディスプレイ(すなわち、永続的ディスプレイ)とを含むペイメントカードがここに開示され、ペイメントカードにより受信された電磁信号に応答して、CPUは、ディスプレイ上に表示されたデータを変更する。このように、ペイメントカードには、ペイメントカード内にバッテリを組み込む必要性なしに、ディスプレイを設けることができる。
【0006】
別の実施形態においては、ペイメントカードはまた、CPUから1つ又はそれ以上のデータ信号の少なくとも1つを受信する、磁気的に読み取り可能なデータを格納する動的磁気ストライプを含むこともでき、動的磁気ストライプは、受信機からの電気信号に基づいて電力を受け取り、ペイメントカードにより受信された電磁信号に応答して、CPUは、動的磁気ストライプにより格納された磁気的に読み手折り可能なデータを変更する。
【0007】
別の例において、ペイメントカードはまた、電圧レギュレータに結合された、電磁信号から受け取ったエネルギーを貯蔵する1つ又はそれ以上のエネルギー貯蔵素子を含むこともできる。電圧レギュレータからの第1の電圧レベルの電圧を、ディスプレイと結合されるように適合された第2の電圧レベルの第2の電圧に変換する、1つ又はそれ以上のレベル・シフト回路を設け、電圧レギュレータの1つ又はそれ以上の出力と結合することができる。
【0008】
本発明の別の実施形態の別の広範な態様によると、別の例において、ペイメントカードに電力供給するために電磁信号を電気信号に変換する、電磁信号を受信する受信機と、電気信号を受信し、かつ、1つ又はそれ以上の調整された電圧信号を供給する、受信機と結合された電圧レギュレータと、1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つを受信し、かつ、1つ又はそれ以上のデータ信号を生成するCPUと、磁気的に読み取り可能なデータを格納し、1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つを受信し、1つ又はそれ以上のデータ信号の少なくとも1つを受信する動的磁気ストライプとを含むペイメントカードがここに開示され、ペイメントカードにより受信された電磁信号に部分的に基づいて、CPUは、動的磁気ストライプ内に含まれる磁気的に読み取り可能なデータを変更する。このように、ペイメントカードは、ペイメントカード内にバッテリを必要とすることなく、動的磁気ストライプの利点を有することができる。
【0009】
別の実施形態によると、ペイメントカードはまた、電圧レギュレータと結合された、電磁信号から受け取ったエネルギーを貯蔵する1つ又はそれ以上のエネルギー貯蔵素子を含むこともできる。電圧レギュレータからの第1の電圧レベルの電圧を、ディスプレイと結合されるように適合された第2の電圧レベルの第2の電圧に変換する、1つ又はそれ以上のレベル・シフト回路を設け、電圧レギュレータの1つ又はそれ以上の出力と結合することができる。
【0010】
必要に応じて、ペイメントカードに、1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つと、1つ又はそれ以上のデータ信号の少なくとも1つを受信する、データを表示するディスプレイ(永続的ディスプレイのような)を設けることができ、ペイメントカードにより受信された電磁信号に部分的に基づいて、CPUは、ディスプレイにより表示されたデータを変更する。
【0011】
本発明の別の実施形態の別の広範な態様によると、ペイメントカードを制御する方法がここに開示される。一例として、この方法は、ペイメントカード上にディスプレイを設け、電磁信号を受信し、かつ、電磁信号を電気信号に変換するように適合された受信機をペイメントカード上に設け、電力をディスプレイに印加し、ディスプレイに印加された電力に応答して、ディスプレイのコンテンツを変更する、操作を含むことができる。
【0012】
この方法はまた、ペイメントカード上に動的磁気ストライプを設け、ディスプレイに印加された電力に応答して、動的磁気ストライプのコンテンツを変更することを含むこともできる。
【0013】
この方法はまた、電磁信号から受け取ったエネルギーを貯蔵するために、ペイメントカードに1つ又はそれ以上のエネルギー貯蔵素子を設けることを含むこともできる。
【0014】
一例として、ディスプレイのコンテンツを変更する操作は、新しいデータをディスプレイに書き込むことを含むことができ、動的磁気ストライプのコンテンツを変更する操作は、新しいデータを動的磁気ストライプに書き込むことを含むことができる。
【0015】
この方法はまた、1つ又はそれ以上の調整された出力電圧を提供し、かつ、1つ又はそれ以上の調整された出力電圧をディスプレイと結合する、受信機と結合された電圧レギュレータを設けることを含むこともできる。この方法はまた、電圧レギュレータからの第1の電圧レベルの電圧を、ディスプレイと連結されるように適合された第2の電圧レベルの電圧に変換する、電圧レギュレータの1つ又はそれ以上の調整された出力電圧と結合された1つ又はそれ以上のレベル・シフト回路を設けることを含むこともできる。
【0016】
本発明の別の実施形態の別の広範な態様によると、ペイメントカードを操作する方法がここに開示される。一例として、この方法は、電磁信号を受信し、電磁信号を電気信号に変換し、電気信号を調整して1つ又はそれ以上の調整された電圧信号を形成し、1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つをCPUに印加し、1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つをディスプレイに印加し、データをディスプレイに書き込むことを含むことができる。
【0017】
この方法はまた、1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つを動的磁気ストライプに印加し、磁気的に読み取り可能なデータを動的磁気ストライプ上に格納することを含むこともできる。電磁信号から受け取ったエネルギーを貯蔵することができる。
【0018】
本発明の別の実施形態の別の広範な態様によると、ペイメントカードを操作する方法がここに開示される。一例として、この方法は、電磁信号を受信し、電磁信号を電気信号に変換し、電気信号を調整して1つ又はそれ以上の調整された電圧信号を形成し、1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つをCPUに印加し、1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つを動的磁気ストライプに印加し、磁気的に読み取り可能なデータを動的磁気ストライプ上に書き込むことを含むことができる。
【0019】
本発明の別の実施形態の別の広範な態様によると、ペイメントカードがここに開示される。一例として、ペイメントカードは、外部の電磁信号を受信する手段と、ペイメントカードに電力供給するための、電磁信号を1つ又はそれ以上の電気信号に変換する手段と、1つ又はそれ以上の電気信号と結合された、1つ又はそれ以上のデータ信号の生成手段と、1つ又はそれ以上の電気信号と結合されたデータ表示手段とを含むことができる。
【0020】
別の例において、ペイメントカードはまた、1つ又はそれ以上の電気信号と結合された、磁気的に読み取り可能なデータの格納手段を含むこともできる。ペイメントカードはまた、1つ又はそれ以上の電気信号と結合されたエネルギー貯蔵手段を含むこともできる。
【0021】
本発明の別の実施形態の別の広範な態様によると、外部の電磁信号を受信する手段と、ペイメントカードに電力供給するための、電磁信号を1つ又はそれ以上の電気信号に変換する手段と、1つ又はそれ以上の電気信号と結合された、1つ又はそれ以上のデータ信号の生成手段と、1つ又はそれ以上の電気信号と結合された、磁気的に読み取り可能なデータの生成手段とを含むことができるペイメントカードが、ここに開示される。ペイメントカードはまた、1つ又はそれ以上の電気信号と結合されたデータ表示手段と、1つ又はそれ以上の電気信号と結合されたエネルギー貯蔵手段とを含むこともできる。
【0022】
本発明の種々の実施形態の特徴、有用性、及び利点が、添付の図面に示される本発明の実施形態のさらなる特定の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態による、ペイメントカードの一例のブロック図を示す。
【図2】本発明の一実施形態による、カード・リーダー装置により生成される電磁(EM)場の範囲内にある、図1のペイメントカードのようなペイメントカードを示す。
【図3】本発明の一実施形態による、永続的ディスプレイ部分を有するペイメントカードの1つの例を示す。
【図4】本発明の一実施形態による、動的磁気ストライプ部分を有するペイメントカードの1つの例を示す。
【図5】本発明の一実施形態による、外部ソースからの電力を用いてペイメントカード上のディスプレイを制御する操作の1つの例を示す。
【図6】本発明の一実施形態による、外部ソースからの電力を用いてペイメントカード上のディスプレイを制御する操作の別の例を示す。
【図7】本発明の一実施形態による、外部ソースからの電力を用いてペイメントカード上の動的磁気ストライプを制御する操作の1つの例を示す。
【図8】本発明の一実施形態による、外部ソースからの電力を用いてペイメントカード上の動的磁気ストライプを制御する操作の別の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の実施形態は、永続的ディスプレイ(persistent display)及び/又は動的磁気ストライプなどのカード機能を提供しながら、外部ソースから電力を動的に受け取る(すなわち、バッテリを使用せずに)ペイメントカードを提供するものである。一例として、ペイメントカードには、データを表示するための永続的ディスプレイ及び/又は動的磁気ストライプが設けられ、ペイメントカードは、電磁場のような外部ソースから電力を動的に受け取り、その電力を用いて、ディスプレイにより表示されたデータの状態変更を行なう、及び/又は、その電力を用いて、ペイメントカードの動的磁気ストライプ内に含まれるデータの状態変更を行なう。このように、ペイメントカード内へのバッテリに対する必要性なしに、ディスプレイ及び/又は動的磁気ストライプのようなセキュリティ機能(feature)をペイメントカードに組み込むことができる。本発明の種々の実施形態をここに説明する。
【0025】
図1を参照すると、本発明の一実施形態による、ペイメントカード10の1つの例が示される。図1の例のペイメントカード10は、受信機12と、データ又は情報を表示するためのディスプレイ14と、磁気的に読み取り可能なデータを格納するための動的磁気ストライプ16とを含む。ペイメントカード10はまた、CPU18(中央処理ユニット)と、エネルギー貯蔵素子20と、電圧レギュレータ22と、1つ又はそれ以上のレベル・シフタ24とを含むこともできる。
【0026】
受信機12は、外部の電磁信号26(図2)を受信し、ペイメントカード10に電力供給するために電磁信号26を電力(すなわち、電気信号28)に変換するために設けられる。CPU18が設けられ、受信機12の電気信号28と(直接的に又は間接的に)結合させることができる。CPU18は、1つ又はそれ以上のデータ信号30を生成することができ、データ信号30の一部分をディスプレイ14と結合することができ、データ信号30の別の(又は、同じ)部分を動的磁気ストライプ16と結合することができる。例えば、ディスプレイ14は、受信機12からの電気信号28に基づいて(直接的に又は間接的に)電力を受け取ることができ、動的磁気ストライプ16は、受信機12からの電気信号28に基づいて(直接的に又は間接的に)電力を受け取ることができる。ペイメントカード10により受信された電磁信号26に応答して、ディスプレイ14上に表示されたデータを変更することができ、必要に応じて、動的磁気ストライプ16により格納された磁気的に読み取り可能なデータを変更することができる。
【0027】
ここで用いられる「ペイメントカード」という用語は、これらに限られるものではないが、例えば、クレジット・カード、デビット・カード、バンク・カード、店が発行したカード、プリペイド・カード、非接触型カード、ギフト・カード、これらの機能の1つ又はそれ以上を組み合わせるカード、又は顧客が現金支払いの代わりに使うことができるいずれかの従来のペイメントカードを含み、これらの用語は、本明細書では同義的に用いられる。
【0028】
本発明の実施形態によると、ペイメントカード10には、特定の実施に応じてディスプレイ14を設けてもよく、動的磁気ストライプ16を設けてもよく、又はディスプレイ14及び動的磁気ストライプ16の両方を設けてもよい。
【0029】
一例として、非接触型受信機12の出力28は、これに限られるものではないが、約1.25ボルトといった低電圧を含むことができる、DC電圧のような電圧信号である。
【0030】
一例として、ペイメントカード10内に電圧レギュレータ22を設けることができ、電圧レギュレータ22は、非接触型受信機12の出力28に結合される。電圧レギュレータ22は、ペイメントカード10内の他のコンポーネントにより用いるための安定した又は調整された出力電圧32を与えることができる。例えば、電圧レギュレータ22は、非接触型受信機12から受信した出力信号28を安定させ、調整電圧32をペイメントカード10内の他のコンポーネントに与えるために、ダイオード、抵抗器、又はコンデンサといった回路素子を含むことができる。電圧レギュレータ22は、調整された電圧32を与えるため、又は、電圧レギュレータ22上の出力電圧32を安定させるための任意の従来の回路又はコンポーネントを含むことができる。
【0031】
一例として、ペイメントカード10内にエネルギー貯蔵素子又は回路20を設けることができる。図1に示されるように、非接触型受信機12から受け取ったエネルギーを貯蔵し、そのエネルギーを電圧レギュレータ22の入力に与えるために、一例として、エネルギー貯蔵素子20を非接触型受信機12の出力28と結合することができる。代替的に又は付加的に、エネルギーを貯蔵し、そのエネルギー(電圧/電流)を、ペイメントカード10内の電圧レギュレータ22の下流にあるコンポーネントに与えるように、電圧レギュレータ22の出力32上に貯蔵素子20を配置することもできる。エネルギー貯蔵素子20は、これらに限られるものではないが、コンデンサ、インダクタ、又は他の従来のエネルギー貯蔵素子、或いはエネルギーを貯蔵する従来の回路を含むことができる。
【0032】
一例として、ディスプレイ14又は動的磁気ストライプ16により利用される電圧レベル34を与える又は生成するために、1つ又はそれ以上のレベル・シフタ、電圧変換回路、又は電圧トランスレータ回路24を設けることができる。
【0033】
例えば、電圧レギュレータ22からの電圧出力32が、単に例証として、約3.5ボルトであり、ディスプレイ14が、新しいデータをディスプレイ14に書き込むために約40ボルトの電圧(単に例証として)を必要とする場合、一例として、3.5ボルトの信号を40ボルトの信号に変換するために、レベル・シフタ/電圧トランスレータ24を設けることができる。
【0034】
代替的に、電圧レギュレータ22は、CPU18、ディスプレイ14、及び/又は動的磁気ストライプ16、又は他のコンポーネントに電圧を供給するために、各々が異なる電圧レベルである複数の出力電圧信号32を備えることができる。
【0035】
特定の実施に応じて、電圧信号をシフトさせるために、1つ又はそれ以上のレベル・シフタ/電圧トランスレータ24は、任意の従来の回路又は機構を用いることができる。
【0036】
一般に、非接触型受信機12は、カード・リーダー装置40(図2)から電磁(EM)/無線周波数(RF)信号26を受信し、その電磁信号26は、ペイメントカード10の回路コンポーネントが利用することができる電気エネルギー/電力(すなわち、電圧及び電流)に変換される。次に、外部の電磁場26から受け取った電力に基づいてCPU18が作働され、次いで、CPU18は、データ(すなわち、新しいデータ値)をディスプレイ14に制御可能に書き込むことによって、ディスプレイ14の状態を変更することができる。同様に、CPU14は、データ(すなわち、新しいデータ)を動的磁気ストライプ16に書き込むことによって、動的磁気ストライプ16の状態を変更することができる。
【0037】
図1に示されるように、外部ソース、電磁場26から受け取ったエネルギーに基づいて、CPU18に電力が供給される。CPU18は、例えば、ディスプレイ14を制御するために結合された1つ又はそれ以上の出力29、30(これらの信号は、データ信号30、制御信号29、又は両方とすることができる)、及び/又は、動的磁気ストライプ16を制御するために結合された1つ又はそれ以上の出力29、30(これらの信号は、データ信号30、制御信号29、又は両方とすることができる)といった、1つ又はそれ以上の出力29、30を有することができる。CPU18はまた、エネルギーを保存するため又はエネルギーを効率的に利用するために、ペイメントカード10の回路セクションを選択的にイネーブル又はディスエーブルにするといった、ペイメントカード内の他の回路素子を作働させるため又は作働停止させるために用いることができる他の出力を含むこともできる。
【0038】
特定の実施に応じて、CPU18は、これらに限られるものではないが、任意の論理回路、集積回路、プログラム可能論理回路、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、又は他の従来の処理を含むことができ、オンボード・メモリ又は外部メモリ、インターフェース回路、タイミング回路、クロック回路、又は他の従来の回路のような、従来よりCPUと関連付けられている他のコンポーネントを含むこともできる。必要に応じて、CPU18は、その開示の全体が引用によりここに組み入れられる、http://emvco.com/specifications.aspで入手できる、公的に利用可能なEMVCo社の仕様「EMV Card Personalization Specification(EMVカード個別化仕様)」2003年6月v1.0に準拠することができる。
【0039】
ディスプレイ14は、これらに限られるものではないが、一旦書き込まれると、所望のデータを表示し、ディスプレイが再書き込みされるか又は他の方法で変更されるまで、そのデータの表示を永続的に維持する永続的ディスプレイを含むことができる。ディスプレイ14は、例えば、固定セグメント・ディスプレイ、ドット・マトリクス・ディスプレイ、周囲光を用いてユーザ又はカード保有者により読み取ることができるポジ型又はネガ型反射ディスプレイ、液晶ディスプレイ、又は他の従来のディスプレイとすることができる。
【0040】
図3に示されるように、ディスプレイ14は、例えば、カードの表面44上に配置することができる、或いは、他の実施形態においては、カードの裏面46上に配置することができる、1組の固定セグメント文字42を含むことができる。別の実施形態においては、ディスプレイ14の部分は、ペイメントカード10の表面44上に配置し、ディスプレイ14の他の部分は、ペイメントカード10の裏面46上に配置してもよい。
【0041】
一実施形態においては、ペイメントカード10は、図4に示されるように、典型的にはペイメントカード10の裏面の長さに沿って配置された磁気ストライプ48を含む動的磁気ストライプ16を備えることができる。磁気ストライプ16、48は、ペイメントカードの情報を含み、ペイメントカード10が磁気支払装置により物理的に走査されるときに、磁気ストライプ16、48内にコード化されているデータが磁気カード・リーダーによって読み取られるようにする。動的磁気ストライプ16を用いて、ペイメントカード10の磁気ストライプ48の1つ又はそれ以上の部分を磁気的に変更することができる。一例として、動的磁気ストライプ16は、ペイメントカード10の磁気ストライプ48内に格納された1つ又はそれ以上の値を制御可能に変更する(すなわち、書き込む)ことができる磁気ストライプ・ライター又はレコーダー50を含む。
【0042】
1つの例示的な実施形態においては、動的磁気ストライプ16は、ペイメントカードが非接触型カード・リーダー装置40(図2)の電磁場26内に配置されたときに、磁気ストライプ48内にコード化される新しいデータを有することができる。磁気ストライプ48内にコード化された値の1つ又はそれ以上を変更することによって、本発明の幾つかの実施形態は、固有のトランザクション・データを作成することができ、それにより、ペイメントカード10のセキュリティを強化することができる。
【0043】
図5−図8は、本発明の1つ又はそれ以上の実施形態による、ペイメントカード(ペイメントカード10のような)により実行することができ、又はこれと共に用いることができ、或いはこの内部で実施することができる種々の操作の例を示す。
【0044】
図5−図6は、本発明の幾つかの実施形態による、電磁/RF場26などの外部ソースから受け取った電力を用いて、ペイメントカード10上のディスプレイ14の状態又はコンテンツを変更する操作の例を示す。図5は、ペイメントカード10が電磁/RF場26内にある間、ディスプレイ14の状態又はコンテンツを変更する操作の例を示し、図6は、ペイメントカード10が電磁/RF場26の外に出た後にディスプレイ14の状態又はコンテンツを変更する操作の例を示す。
【0045】
この例示の目的で図5を参照すると、ディスプレイ14は、既に既存のデータで書き込まれており、操作60(随意的な)に示されるように、現在こうした既存のデータを表示しているとものとするが、図5及び図6の1つ又はそれ以上の操作を用いて、最初に、データをディスプレイ14に初めて書き込むこともできる。
【0046】
操作62において、ペイメントカードは、電磁/RF場内に配置されると電磁場エネルギーを受け取り、電源が入る(すなわち、非接触型受信機12がEM/RFエネルギーを受け取り、ペイメントカード10の電圧レギュレータ22及びエネルギー貯蔵素子20が作働される)。操作64において、例えば、電圧レギュレータ22によって調整された外部の電磁/RF場から受け取った電力を用いて、CPUの電源が入れられる。操作66において、CPUは、表示のために新しいデータを作成及び/又は獲得する。特定の実施に基づいて、表示されるデータは、表示することが望まれるいずれのタイプのデータを含むこともできる。操作68において、ディスプレイを書き込み可能にするために、電力がディスプレイに印加される。言い換えれば、ディスプレイの状態又はコンテンツを変更するために、操作68を用いて電力をディスプレイに選択的に印加することができる。操作70において、CPUは新しいデータをディスプレイに書き込み、操作72において、ディスプレイは、新しいデータを好ましくは永続的な方法で表示する。操作74において、ディスプレイから電力が除去され、これにより、将来新しいデータがディスプレイに書き込まれるまで、ディスプレイのコンテンツに対してどのような追加の状態変更もできなくなる。ペイメントカードを電磁/RF場の範囲外に移動させることができ、操作76において、CPUの電源を切ることができる。
【0047】
図6においては、必要に応じて、一例として、ペイメントカードが電磁/RF場の範囲の外に移動された後、新しいデータをディスプレイに書き込むことができる。図6に示されるように、ペイメントカードが電磁/RF場の範囲からの外に移動された後、操作66において、CPUは、ディスプレイのための新しいデータを作成又は取得し、操作68において、ペイメントカードのエネルギー貯蔵素子からの電力を用いて及び/又は利用して、ディスプレイを書き込み可能にする。操作70において、この例におけるエネルギー貯蔵素子から得られた電力の下で作働するCPUが、新しいデータをディスプレイに書き込み、操作72において、ディスプレイは、一例として、新しいデータを永続的に表示する。
【0048】
操作66は、ペイメントカードが電磁/RF場の範囲の外に移動された後に行なわれるものとして示されるが、別の例においては、操作66はペイメントカードが電磁/RF場の範囲の外に移動される前に行なわれ、操作68はペイメントカードが電磁/RF場の範囲の外に移動された後に行なわれる。
【0049】
図7−図8は、本発明の幾つかの実施形態による、電磁場などの外部ソースからの電力を用いて、ペイメントカード(ペイメントカード10など)上の動的磁気ストライプを制御するための操作の種々の実施形態を示す。図7においては、この例示の目的で、動的磁気ストライプは既存のデータを含み、その操作82−90を用いて、ペイメントカードの磁気ストライプ内に格納された又はコード化された値を変更できるものとする。必要に応じて、操作82−90又はその変形を用いて、最初に磁気ストライプ内に含まれるデータの1つ又はそれ以上の部分に書き込みを行なうことができることは理解される。
【0050】
ペイメントカードが電磁/RF場内に置かれると、操作82において、ペイメントカードは、電磁場を受け、そこから電力を得る(すなわち、ペイメントカード10の電圧レギュレータ22及び/又はエネルギー貯蔵素子20は、EM場26から電力供給される)。操作84において、電磁/RF場により与えられた電力(すなわち、一例として、非接触型受信機12及び電圧レギュレータ22により変換された)を用いてCPUの電源を入れる。操作86において、CPUは、磁気ストライプの動的部分に書き込まれる新しいデータを作成又は取得し、この新しいデータは、磁気ストライプ内にコード化される1つ又はそれ以上のデータ値を含むことができる。
【0051】
操作88において、新しいデータを動的磁気ストライプに書き込むことを可能にするために、電力が動的磁気ストライプに与えられる。操作90において、CPUは、新しいデータを動的磁気ストライプに書き込む。操作90で、磁気ストライプの1つ又はそれ以上の部分上に新しいデータを記録し、これにより、動的磁気ストライプの状態が変更される。
【0052】
操作92において、電力が動的磁気ストライプから除去され(すなわち、これにより書き込み操作ができなくなる)、ペイメントカードが電磁/RF場の範囲外に出ると、操作94において、CPUの電力の電源を切る。
【0053】
図8において、ペイメントカードが電磁場の範囲外に出た後、新しいデータが動的磁気ストライプに書き込まれる。一例として、操作86において、CPUは、動的磁気ストライプに書き込みを行なうために新しいデータを作成又は取得する(しかしながら、他の実施形態においては、ペイメントカードが電磁場の範囲内にある間に、この操作を行なうことができる)。操作88において、新しいデータを動的磁気ストライプに書き込むために、エネルギー貯蔵素子からの電力が利用され、動的磁気ストライプに印加される。操作90において、CPUは、新しいデータを動的磁気ストライプに書き込み、新しいデータは、ペイメントカードの磁気ストライプの1つ又はそれ以上の部分に記録される。この理由から、この例においては、操作88−90は、ペイメントカードが電磁/RF場の範囲外に出た後に行なうことができる。
【0054】
従って、本発明の実施形態は、ディスプレイ14及び/又は動的磁気ストライプ16を有するペイメントカード10を提供するように構成することができ、このペイメントカード10は内部のバッテリを利用しない。
【0055】
別の例示的な実施形態において、ペイメントカード10は、(受信機12内に含まれ得る)外部の電磁信号26の受信手段を含むことができ、こうした手段12は、インダクタ、アンテナ、コンデンサ、抵抗器、ダイオード、或いは他の従来の回路素子又はその組み合わせのような、EM信号を受信するためのいずれかの従来の回路又は回路素子を含むことができる。ペイメントカード10は、ペイメントカードに電力供給するために、(受信機12又はレギュレータ22内に含まれ得る)電磁信号26を1つ又はそれ以上の電気信号に変換する手段を含むことができ、こうした手段は、(いずれかの従来のタイプの)電圧レギュレータ、レベル・シフタ、電圧トランスレータ、電気信号変換器、又は他の従来の回路を含むことができる。
【0056】
ペイメントカード10はまた、特定の実施に応じて、CPU、論理、PLD(プログラム可能論理デバイス)、集積回路、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、又は他の従来のプログラムのような、1つ又はそれ以上のデータ信号の生成手段18を含むこともでき、かつ、オンボード・メモリ又は外部メモリ、インターフェース回路、タイミング回路、クロック回路、又は他の従来の回路のような、従来よりCPUと関連付けられている他のコンポーネントを含むこともできる。
【0057】
ペイメントカード10はまた、ディスプレイ、固定セグメント・ディスプレイ、ドット・マトリクス・ディスプレイ、周囲光を用いてユーザ又はカード保有者が読み取ることができるポジ型又はネガ型反射ディスプレイ、液晶ディスプレイ、又は他の従来のディスプレイのような、データ表示手段14を含むこともできる。
【0058】
ペイメントカード10はまた、動的磁気ストライプ、書き込み可能磁気ストライプ、又はいずれかの従来の磁気記憶機構のような、磁気的に読み取り可能なデータの格納手段16を含むこともできる。
【0059】
ペイメントカード10はまた、エネルギー貯蔵手段20を含むこともでき、この手段は、1つ又はそれ以上の電気信号と結合することができる。エネルギー貯蔵手段は、インダクタ、コンデンサ、又はいずれかの従来のエネルギー貯蔵素子のような、1つ又はそれ以上の電気回路素子を含むこともできる。
【0060】
本発明の実施形態は、適切な命令実行プラットフォーム、プロセッサ、ハードウェア等と組み合わせて、適切なソフトウェア又はコンピュータ・プログラム・コード命令により実施することができる。これらの命令は、CPUに、本発明の実施形態に従ったカードの操作を制御させることができるコンピュータ・プログラム製品の形態にすることができる。説明される機能を実行するためのハードウェア及びソフトウェアの組み合わせが、本発明の実施形態のプロセス及び/又はサブプロセスを実行するための手段を形成することができる。この点で、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、モジュール、セグメント、動作、或いはコードの部分を表すことができ、指定された論理機能を実施するための1つ又はそれ以上の実行可能命令又は動作を含む。さらに、本発明の実施形態は、ハードウェアの実施形態、ソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、又はソフトウェア態様及びハードウェア態様を組み合わせた実施形態の形態をとることができる。
【0061】
本発明の実施形態に従ったカードを操作するためのコンピュータ・プログラム・コードは、カード自体の上に常駐するのに加えて、カードのアセンブル中に種々の場所に常駐し得ることを考慮に入れて、いずれの適切なコンピュータ使用可能媒体又はコンピュータ可読媒体を利用することもできる。コンピュータ使用可能媒体又はコンピュータ可読媒体は、例えば、これらに限られるものではないが、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、又は半導体システム、装置、デバイス、又は伝播媒体とすることができる。コンピュータ可読媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)として、以下のもの、すなわち、1つ又はそれ以上配線を有する電気的接続、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハード・ディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュ・メモリ)、光ファイバ、ポータブル・コンパクト・ディスク読み取り専用メモリ(CR−ROM)、光記憶装置、インターネット若しくはイントラネットをサポートするもののような伝送媒体、又は、磁気記憶装置が挙げられる。プログラムは、例えば紙又は他の媒体の光学走査を介して電子的に取り込み、次いで、必要に応じて、コンパイルするか、解釈するか、又は適切な方法で処理し、次いでコンピュータのメモリに格納することができるため、コンピュータ使用可能媒体又はコンピュータ可読媒体は、プログラムが印刷された紙又は別の適切な媒体とすることさえ可能であることに留意されたい。
【0062】
本明細書との関連において、コンピュータ使用可能媒体又はコンピュータ可読媒体は、命令実行システム、プラットフォーム、装置、若しくはデバイスによって、又はそれらと接続して、使用するためのプログラムを含み、格納し、通信し、伝搬し、又は、移送することが可能ないずれかの媒体とすることができる。コンピュータ使用可能媒体は、ベースバンド内に又は搬送波の部分として、それにより具体化されたコンピュータ使用可能プログラム・コードを有する伝搬データ信号を含むことができる。コンピュータ使用可能プログラム・コードは、これらに限られるものではないが、インターネット、有線、光ファイバ・ケーブル、無線周波数(RF)、又は他の手段を含む、任意の適切な媒体を用いて伝送することができる。
【0063】
本発明の実施形態を実行するためのコンピュータ・プログラム・コードは、Java(登録商標)、Perl、Smalltalk、又はC++などのオブジェクト指向プログラミング言語、スプリクト・プログラミング言語、又は非スクリプト・プログラミング言語で書くことができる。しかしながら、本発明の実施形態を実行するためのコンピュータ・プログラム・コードはまた、例えば「C」プログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語又は同様のプログラミング言語で書くこともできる。本明細書で説明される機能及び機能の組み合わせは、指定された機能又は動作を実行する特定用途のハードウェア・ベースのシステム又はオペレータにより実施できることにも留意すべきである。
【0064】
本明細書に開示される方法を、特定の順序で実行される特定の操作に関連して説明し示したが、本発明の教示から逸脱することなく、これらの操作を組み合わせ、細分し、又は並べ替えて、同等の方法を形成できることが理解されるであろう。従って、ここに明確に示されない限り、操作の順序及びグループ分けは、本発明を制限するものではない。
【0065】
本明細書の全体にわたる「一実施形態(one embodiment)」又は「1つの実施形態(an embodiment)」、或いは「一例(one example)」又は「1つの例(an example)」への言及は、必要に応じて、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、又は特性を、本発明の少なくとも1つの実施形態内に含ませ得ることを意味することを理解すべきである。従って、本明細書の種々の部分における「1つの実施形態」若しくは「一実施形態」、又は「代替的な実施形態」、或いは「一例」又は「1つの例」への2つ又はそれ以上の言及は、必ずしも全てが同じ実施形態に言及するとは限らないことを理解すべきである。
【0066】
本発明の例示的な実施形態の上記の説明において、本発明の種々の特徴は、多くの場合、開示を簡素化し、種々の本発明の態様の1つ又はそれ以上の理解を助ける目的で、その単一の実施形態、図面、又は説明において互いにグループ分けされることを理解すべきである。本発明の態様は、決して、上記に開示された単一の実施形態の全ての特徴内にあるわけではなく、本明細書に説明された各々の実施形態は、1つより多い本発明の特徴を含むことができる。
【0067】
本発明はその実施形態に関連して特に示され説明されたが、当業者であれば、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細の種々の他の変更をなし得ることを理解するであろう。
【符号の説明】
【0068】
10:ペイメントカード
12:受信機
14:ディスプレイ
16、48:磁気ストライプ
18:CPU
20:エネルギー貯蔵素子
22:電圧レギュレータ
24:レベル・シフタ
26:電磁信号
28:電気信号
30:データベース信号
32:電圧出力

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペイメントカードであって、
外部の電磁信号を受信し、前記ペイメントカードに電力供給するために前記電磁信号を電気信号に変換するように作働可能な受信機と、
1つ又はそれ以上のデータ信号を生成するように作働可能な、前記受信機の電気信号と結合されたCPUと、
前記受信機からの前記電気信号に基づいて電力を受け取るように作働可能な、前記CPUから前記1つ又はそれ以上のデータ信号の少なくとも1つを受信するディスプレイと、
前記CPUからの前記1つ又はそれ以上のデータ信号の少なくとも1つを受信するよう作動可能であり、かつ、前記受信機からの前記電気信号に基づいて電力を受け取るようにさらに作働可能な、磁気的に読み取り可能なデータを格納する動的磁気ストライプと、
を含み、
前記ペイメントカードにより受信された前記電磁信号に応答して、前記CPUは、前記ディスプレイ上に表示された前記データを変更し、かつ、前記動的磁気ストライプにより格納された前記磁気的に読み取り可能なデータを変更することを特徴とするペイメントカード。
【請求項2】
前記ディスプレイは、前記データを永続的に表示するように作働可能であることを特徴とする、請求項1に記載のペイメントカード。
【請求項3】
前記ペイメントカードはバッテリを含まないことを特徴とする、請求項1に記載のペイメントカード。
【請求項4】
電圧レギュレータと結合された、前記電磁信号から受け取ったエネルギーを貯蔵する1つ又はそれ以上のエネルギー貯蔵素子をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のペイメントカード。
【請求項5】
前記電圧レギュレータからの第1の電圧レベルの電圧を、前記ディスプレイと結合されるように適合された第2の電圧レベルの第2の電圧に変換するように作働可能な、該電圧レギュレータの1つ又はそれ以上の出力と結合された1つ又はそれ以上のレベル・シフト回路をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のペイメントカード。
【請求項6】
ペイメントカードであって、
外部の電磁信号を受信し、該電磁信号を電気信号に変換するように作働可能な受信機と、
前記電気信号を受信するよう作動可能であり、かつ、1つ又はそれ以上の調整された電圧信号を与えるように作働可能な、前記受信機と結合された電圧レギュレータと、
1つ又はそれ以上のデータ信号を生成するように作働可能な、前記1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つを受信するCPUと、
前記1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つを受信するよう作動可能であり、かつ、前記CPUからの前記1つ又はそれ以上のデータ信号の少なくとも1つを受信するように作働可能な、データを表示するディスプレイと、
を含み、
前記ペイメントカードにより受信される前記電磁信号に部分的に基づいて、前記CPUは、前記ディスプレイにより表示される前記データを変更するように作働可能であることを特徴とするペイメントカード。
【請求項7】
前記ディスプレイは、前記データを永続的に表示するように作働可能であることを特徴とする、請求項6に記載のペイメントカード。
【請求項8】
前記ペイメントカードはバッテリを含まないことを特徴とする、請求項6に記載のペイメントカード。
【請求項9】
前記電磁信号から受け取ったエネルギーを貯蔵するための、前記電圧レギュレータと結合された1つ又はそれ以上のエネルギー貯蔵素子をさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載のペイメントカード。
【請求項10】
前記電圧レギュレータからの第1の電圧レベルの電圧を、前記ディスプレイと結合されるように適合された第2の電圧レベルの第2の電圧に変換するように作働可能な、該電圧レギュレータの前記1つ又はそれ以上の出力と結合された1つ又はそれ以上のレベル・シフト回路をさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載のペイメントカード。
【請求項11】
前記1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つを受信するように作働可能であり、かつ、前記1つ又はそれ以上のデータ信号の少なくとも1つを受信するようにさらに作働可能な、磁気的に読み取り可能なデータを格納する動的磁気ストライプをさらに含み、前記ペイメントカードにより受信された前記電磁信号に部分的に基づいて、前記CPUは、前記動的磁気ストライプ内に含まれる前記磁気的に読み取り可能なデータの1つ又はそれ以上の部分を変更するように作働可能であることを特徴とする、請求項6に記載のペイメントカード。
【請求項12】
前記電圧レギュレータからの第1の電圧レベルの電圧を、前記ディスプレイと結合されるように適合された第3の電圧レベルの第3の電圧に変換するように作働可能な、該電圧レギュレータの前記1つ又はそれ以上の出力と結合された1つ又はそれ以上のレベル・シフト回路をさらに含むことを特徴とする、請求項11に記載のペイメントカード。
【請求項13】
ペイメントカードであって、
外部の電磁信号を受信し、前記ペイメントカードに電力供給するために前記電磁信号を電気信号に変換するように作働可能な受信機と、
前記電気信号を受信するよう作動可能であり、かつ、1つ又はそれ以上の調整された電圧信号を与えるように作働可能な、前記受信機と結合された電圧レギュレータと、
前記1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つを受信するよう作動可能であり、かつ、1つ又はそれ以上のデータ信号を生成するように作働可能なCPUと、
前記1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つを受信するよう作動可能であり、かつ、前記1つ又はそれ以上のデータ信号の少なくとも1つを受信するように作働可能な、磁気的に読み取り可能なデータを格納する動的磁気ストライプと、
を含み、
前記ペイメントカードにより受信された前記電磁信号に部分的に基づいて、前記CPUは、前記動的磁気ストライプ内に含まれる前記磁気的に読み取り可能なデータの1つ又はそれ以上の部分を変更することを特徴とするペイメントカード。
【請求項14】
前記ペイメントカードはバッテリを含まないことを特徴とする、請求項13に記載のペイメントカード。
【請求項15】
前記電圧レギュレータと結合された、前記電磁信号から受け取ったエネルギーを貯蔵する1つ又はそれ以上のエネルギー貯蔵素子をさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載のペイメントカード。
【請求項16】
前記電圧レギュレータからの第1の電圧レベルの電圧を、ディスプレイと結合されるように適合された第2の電圧レベルの第2の電圧に変換するように作働可能な、該電圧レギュレータの前記1つ又はそれ以上の出力と結合された1つ又はそれ以上のレベル・シフト回路をさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載のペイメントカード。
【請求項17】
前記1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つを受信するように作動可能であり、かつ、前記1つ又はそれ以上のデータ信号の少なくとも1つを受信するようにさらに作働可能な、データを表示するディスプレイをさらに含み、前記ペイメントカードにより受信される前記電磁信号に部分的に基づいて、前記CPUは、前記ディスプレイにより表示される前記データを変更するように作働可能であることを特徴とする、請求項13に記載のペイメントカード。
【請求項18】
前記ディスプレイは、前記データを永続的に表示するように作働可能であることを特徴とする、請求項17に記載のペイメントカード。
【請求項19】
ペイメントカードを形成する方法であって、
前記ペイメントカード上にディスプレイを設け、
電磁信号を受信するよう作動可能であり、かつ、前記電磁信号を電力に変換するようにされた受信機を前記ペイメントカード上に設け、
前記電力を前記ディスプレイに印加することを提供し、
前記ディスプレイに印加された前記電力に応答して、該ディスプレイのコンテンツを変更することを提供する、
ことを含むことを特徴とする方法。
【請求項20】
前記ペイメントカード上に動的磁気ストライプを設け、
前記ディスプレイに印加された前記電力に応答して、前記動的磁気ストライプのコンテンツを変更する、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記ディスプレイのコンテンツを変更する操作は、新しいデータを該ディスプレイに書き込むことを含むことを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記動的磁気ストライプのコンテンツを変更する操作は、新しいデータを該動的磁気ストライプに書き込むことを含むことを特徴とする、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記ディスプレイは永続的なものであることを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記電磁信号から受け取ったエネルギーを貯蔵するために1つ又はそれ以上のエネルギー貯蔵素子を設けることをさらに含むことを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
1つ又はそれ以上の調整された出力電圧を与える、前記受信機と結合された電圧レギュレータを設け、
前記1つ又はそれ以上の調整された出力電圧を前記ディスプレイと結合する、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【請求項26】
前記電圧レギュレータからの第1の電圧レベルの電圧を、前記ディスプレイと結合されるように適合された第2の電圧レベルの第2の電圧に変換する、該電圧レギュレータの前記1つ又はそれ以上の調整された出力電圧と結合された1つ又はそれ以上のレベル・シフト回路を設けることをさらに含むことを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【請求項27】
ペイメントカードを操作する方法であって、
電磁信号を受信し、
前記電磁信号を電気信号に変換し、
前記電気信号を調整して、1つ又はそれ以上の調整された電圧信号を形成し、
前記1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つをCPUに印加し、
前記1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つをディスプレイに印加し、
データを前記ディスプレイに書き込む、
ことを含むことを特徴とする方法。
【請求項28】
前記1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つを動的磁気ストライプに印加し、
磁気的に読み取り可能なデータを前記動的磁気ストライプ上に格納する、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記電磁信号から受け取ったエネルギーを貯蔵することをさらに含むことを特徴とする、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
ペイメントカードを操作する方法であって、
電磁信号を受信し、
前記電磁信号を電気信号に変換し、
前記電気信号を調整して、1つ又はそれ以上の調整された電圧信号を形成し、
前記1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つをCPUに印加し、
前記1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つを動的磁気ストライプに印加し、
磁気的に読み取り可能なデータを前記動的磁気ストライプ上に格納する、
ことを含むことを特徴とする方法。
【請求項31】
前記1つ又はそれ以上の調整された電圧信号の少なくとも1つをディスプレイに印加し、
データを前記ディスプレイに書き込む、
ことをさらに含むことを特徴とする、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記電磁信号から受け取ったエネルギーを貯蔵することをさらに含むことを特徴とする、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
ペイメントカードであって、
外部の電磁信号を受信する手段と、
前記ペイメントカードに電力供給するために前記電磁信号を1つ又はそれ以上の電気信号に変換する手段と、
前記1つ又はそれ以上の電気信号と結合された、1つ又はそれ以上のデータ信号の生成手段と、
前記1つ又はそれ以上の電気信号と結合されたデータ表示手段と、
を含むことを特徴とするペイメントカード。
【請求項34】
前記1つ又はそれ以上の電気信号と結合された、磁気的に読み取り可能なデータを格納する手段をさらに含むことを特徴とする、請求項33に記載のペイメントカード。
【請求項35】
前記1つ又はそれ以上の電気信号と結合されたエネルギー貯蔵手段をさらに含むことを特徴とする、請求項33に記載のペイメントカード。
【請求項36】
ペイメントカードであって、
外部の電磁信号を受信する手段と、
前記ペイメントカードに電力供給するための、前記電磁信号を1つ又はそれ以上の電気信号に変換する手段と、
前記1つ又はそれ以上の電気信号と結合された、1つ又はそれ以上のデータ信号の生成手段と、
前記1つ又はそれ以上の電気信号と結合された、磁気的に読み取り可能なデータの格納手段と、
を含むことを特徴とするペイメントカード。
【請求項37】
前記1つ又はそれ以上の電気信号と結合されたデータ表示手段をさらに含むことを特徴とする、請求項36に記載のペイメントカード。
【請求項38】
前記1つ又はそれ以上の電気信号と結合されたエネルギー貯蔵手段をさらに含むことを特徴とする、請求項33に記載のペイメントカード。
【請求項39】
請求項27の方法を実行するためのコンピュータ・プログラム・コードを含むことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項40】
請求項30の方法を実行するためのコンピュータ・プログラム・コードを含むことを特徴とするコンピュータ可読媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2010−521739(P2010−521739A)
【公表日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−553569(P2009−553569)
【出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【国際出願番号】PCT/US2007/083936
【国際公開番号】WO2008/112028
【国際公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(507418061)ヴィザ ユー.エス.エイ. インコーポレイテッド (7)
【出願人】(509257710)バンク オブ アメリカ コーポレイション (1)
【Fターム(参考)】