説明

多レベルユーザーインターフェイスを有する計測器

【課題】
【解決手段】
分析物濃度測定値、特にグルコース濃度測定値を求め記憶するようになされ、かつ複数のユーザー機能の既定レベルを有するインターフェイスを含む計測器。既定レベルは、ユーザーの好み、必要性及び能力に基づきユーザーにより選択され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は全体として計測器及び該計測器を使用する方法に関し、より詳細にはユーザーが複数のユーザー機能の既定レベルの1つを選択するのを許容する多レベルユーザーインターフェイスを有する計測器に関する。
【背景技術】
【0002】
体液中の分析物の定量は、一定の生理学的異常の診断及び管理において非常に重要である。例えば、乳酸、コレステロール、ビリルビン及びグルコースの値は一定の人々においては監視されるべきである。特に、体液中のグルコースの値を求めることは、体液中のグルコース濃度を頻繁にチェックして飲食物におけるグルコース摂取量を調節しなければならない糖尿病の人々には重要である。
【0003】
糖尿病の人々はしばしば血中グルコース計測器を介して彼らの血中グルコースレベルを検査する。現在のいくらかのグルコース計測器は、ユーザーがグルコース計測器の一定の機能をプログラムするのを許容するようになされている。これらの種類のグルコース計測器では、ユーザーは計測器のプログラムの仕方についていくらかの知識を有しなければならず、あるいはしばしば複雑な取扱説明書を読みかつ理解できなければならない。代替的に、いくらかのグルコース計測器は、ユーザー入力を受入れるようにはなされておらず、代りに、予めプログラムされた機能を有する。この予めプログラムされた機能は、ユーザーがグルコース計測器をカスタマイズすることを許容しない。ユーザーがグルコース計測器を容易にカスタマイズできるようにすることは望ましいであろう。
【発明の開示】
【0004】
本発明の1つの実施の形態によれば、分析物濃度測定値を求めかつ記憶するようになされた計測器が開示される。グルコース計測器は、計測器のユーザーに対して情報を表示するようになされたディスプレイと、ユーザーのためにディスプレイを制御するインターフェイスとを含む。インターフェイスは、ユーザーにより選択されるようになされた複数のユーザー機能の既定レベルを有する。グルコース計測器は、ユーザーが複数のユーザー機能の既定レベルのうちの1つを選択するのを許容するようになされた少なくとも1つのユーザー入力機構をさらに含む。
【0005】
本発明の1つの実施の形態によれば、計測器を使用する方法が開示される。この計測器は、分析物濃度測定値を求めかつ記憶するようになされている。計測器はユーザーに対して情報を表示するようになされたディスプレイを含む。本方法は、複数のユーザー機能の既定レベルを有するユーザーインターフェイスを介してディスプレイ上に情報を表示するステップを備える。本方法は、複数の規定レベルの1つを選択するステップと、選択された既定レベルと関連付けられたユーザー機能を表示するステップとをさらに備える。
【0006】
分析物濃度測定値を求めかつ記憶するようになされた計測器は、計測器のユーザーに対して情報を表示するようになされたディスプレイと、ユーザーのためにディスプレイを制御するインターフェイスとを含む。インターフェイスは、ユーザーにより選択されるようになされた少なくとも3つのユーザー機能の既定レベルを有する。計測器は、ユーザーが少なくとも3つのユーザー機能の既定レベルのうちの1つを選択するのを許容するようになされた少なくとも1つのユーザー入力機構をさらに含む。
【0007】
分析物濃度測定値を求めかつ記憶するようになされた計測器−該計測器はユーザーに対して情報を表示するようになされたディスプレイを有する−を使用する方法は、少なくとも3つのユーザー機能の既定レベルを有するユーザーインターフェイスを介してディスプレイ上に情報を表示する行為と、少なくとも3つの既定レベルのうちの1つを選択する行為と、選択された既定レベルと関連付けられたユーザー機能を表示する行為とを含む。
【0008】
上述の本発明の概要は、本発明の各々の実施の形態又はすべての側面を表すことを意図しない。本発明の追加の特徴及び利点は以下に明らかにする詳細な説明及び図面から明白であろう。
【発明の実施の形態】
【0009】
本発明は、ランセット装置で採取した体液試料における分析物濃度を求めかつ記憶するようになされた計測器に向けられている。採取され得る種類の分析物の例は、グルコース、脂質プロフィール(例えば、コレステロール、トリグリセリド、LDL及びHDL)、微量アルブミン、ヘモグロビンA1C、フルクトース、乳酸又はビリルビンを含む。他の分析物濃度も求め得ると考えられる。分析物は、例えば全血試料、血清試料、血漿試料、ISF(間質液)及び尿のような他の体液、並びに非体液中のものとし得る。この出願で使用される限り、“濃度”の用語は、分析物濃度、活性度(例えば、酵素及び電解質)、力価(例えば、抗体)又は所望の分析物を測定するのに使用される他の任意の測定濃度のことを指す。
【0010】
本発明の1つの実施の形態は、図1a及び1bに示す計測器10である。計測器10は、計測器10のユーザーに対して情報を表示するようになされたディスプレイ12を有する。計測器10は、ユーザーのためにディスプレイ12を制御するインターフェイス14をも有する。いくらかの実施の形態において、インターフェイス14は、ユーザーにより選択されるようになされた複数のユーザー機能の既定レベルを有する。計測器10は、ユーザーが複数のユーザー機能の既定レベルの一つを選択するのを許容するようになされた少なくとも1つのユーザー入力機構15をも有する。ユーザー入力機構15は、例えば押しボタン、スクロールバー、タッチスクリーン又はかかる品目の任意の組合せを含み得る。計測器10は、選択された既定レベルを記憶するようになされたメモリ装置(図示せず)をも有する。ここでの残りの開示は、グルコース計測器に使用される多レベルユーザーインターフェイスに向けられるが、該ユーザーインターフェイスは他の分析物を求めるのに使用される計測器にも実装され得ることは理解されるべきである。
【0011】
図1a及び1bは、複数の既定レベルの1つと関連付けられ得るいくらかのユーザー機能を有する計測器を示す。1つの実施の形態において、複数の既定レベルの1つは、比較的簡単で理解するのが容易なユーザー機能を含み得る。このレベルは、以前に計測器10を使用したことのないユーザーにより、あるいはより高度な機能を必要としないユーザーにより選択され得る。すなわち、“ビギナー”又は“初心者”モードである。例えば、図1aの計測器10は、血中グルコース濃度測定値20を表示する機能を含む。測定値20は、血中グルコースレベルと関連付けられた値はもちろん、この測定値20と関連付けられた単位も含む。濃度測定値20に加えて、図1bの計測器10は、操作者が一定数の濃度測定値22を記憶させるのを許容する機能をも表示する。例えば、図1bにおいて、ユーザーがこの“ビギナー”モードにある間に、少なくとも20の濃度測定値22を記憶させることができる。濃度測定値22は、ユーザーが後に濃度測定値22を検索できるようにメモリ装置に記憶させ得る。このことは、ユーザーが数日の期間にわたって彼又は彼女の血中グルコース測定値を監視できるようにするのに望ましい。この機能及び他の機能は、入力機構15を使用して選択し得る。例えば、ユーザーは入力機構15を使用して、複数の既定レベルの1つと関連付けられた機能のリストを表示させ得る。ユーザーは機能のリストをスクロールし、該リストから特定の機能を選択することができる。
【0012】
ここに列記した機能に加えて、他のユーザー機能を“ビギナー”モードで利用可能とし得ると考えられる。いくつかの実施の形態において、これらの機能のいくらかは、他のモード、すなわち中間及び上級モードでも利用可能な“標準”機能とし得る。例えば、図1a及び1bに示す、1つのかかる機能は、ユーザーにバッテリ残量が少ないことを知らせることであり、ディスプレイ12上で低バッテリアイコン24を用いて特定される。別の機能は、計測器10の温度が計測器10を動作させるのに必要な範囲を外れていることをユーザーに知らせることとし得る。この機能は温度計アイコン25により示され得る。
【0013】
“ビギナー”モードではもちろん、他のモードでも利用可能とし得る他の機能は、試料を検査ストリップに付けるようユーザーに知らせることとし得る。この機能は、試料及び検査ストリップアイコン26により示され得る。追加として、ユーザーは計測器10が適正な作動状態にあることを確認するため検査ストリップを使用することを必要とし得る。検査ストリップからの測定を、その後チェックマークアイコン27を使用して印付けすることができる。代替的に又は追加として、チェックマークアイコン27は、計測器10により検査ストリップの濃度測定に自動的に適用され得る。さらに他の実施の形態において、計測器10は、濃度測定22を行うよう注意を促すものとしてユーザーによりセットされることができるブザー又はアラームを含み得る。ブザーアイコン28は、ブザー又はアラームがセットされたことを示す。
【0014】
一定数の濃度測定値を記憶することに加えて、追加のユーザー機能を利用可能とし得る。例えば、本発明の別の実施の形態において、複数の既定レベルの1つは、“ビギナー”レベルよりも多少高度なユーザー機能を表示するようになされ、より技術的知識のあるユーザー向けに設計された機能を含む。図2a、2b及び2cに示すように、1つのかかる既定レベル(該レベルは“中間”レベルと呼ばれ得る)は、濃度測定値を記憶し及び表示することに関しより多くのユーザーオプションを提示する機能を含み得る。例えば、“中間”レベルと関連付けられたユーザー機能は、血中グルコース測定値20に加えて、日時指示器30を含み得る。追加として、“中間”レベルは、ユーザーがより多数の濃度測定値32を記憶させるのを許容する機能をも含む。いくらかの実施の形態において、少なくとも200の濃度測定値32を記憶し得る。例えば、図2bの実施の形態に示すように、240の測定値を記憶し得る。他のユーザー機能は、ユーザーが濃度測定値32の多日平均値34を計算するのを許容し得る。例えば、14日の平均値は図2cに示すように計算され得る。平均化機能が使用されていることを示すため、“A”等の平均化アイコン36が計測器10上に表示し得る。さらに、これらの情報のすべてはコンピューターデータインターフェイス60(図4参照)を介してダウンロードされ得る。これらのユーザー機能は、計測器10の使用者に重要となり得る情報を記憶し、表示し及び計算する、より多くのやり方を提供する。加えて、医師又は他の医療専門家は、患者の血中グルコースレベルを監視するやり方として、これらの情報が彼らに利用可能であることを望み得る。
【0015】
“ビギナー”モードに関してここに説明した1つ又は複数の機能等の他のユーザー機能も、ここに列記した機能に加えて“中間”モードで利用可能とし得ると考えられる。
上述の“ビギナー”及び“中間”レベルに加えて、追加のユーザー機能を第3の既定レベルに含ませ得る。このレベルは、図3a、3b、3c及び3dに図示するように、他のレベルよりも上級のユーザー機能と関連付けられ得る。例えば、計測器10は、図3aに示すように、地元時間帯又は現地時間帯と関連付けられた日付及び時刻を表示できる日時指示器40を表示する機能を含み得る。追加として、“上級”レベルは、ユーザーがさらに多くの数の濃度測定値42を記憶させるのを許容する機能を含み得る。いくらかの実施の形態において、少なくとも400の濃度測定値42を記憶させ得る。例えば、図3cの実施の形態に示すように、480の測定値を記憶させ得る。他のユーザー機能は、図3bに示すように、ユーザーが7日、14日及び30日平均値等の、多数の濃度測定値多日平均値44を計算するのを許容し得る。“中間”モードにおけるように、平均化機能が使用されていることを示すため、“A”等の平均化アイコン36が計測器10上に表示され得る。他の機能はユーザーが午前、午後及び夕方の平均値(図示せず)を計算するのを許容し得る。“中間”レベルのユーザー機能と同様に、すべての測定値及び平均値はコンピューターデータインターフェイス60(図4参照)を介してダウンロードされ得る。
【0016】
“上級”レベルに含まれ得る他のユーザー機能は、ユーザーが血中グルコース測定を行うことが必要な時にこれを示す検査アラーム52を含み得る。検査アラーム52の時刻は、ユーザーインターフェイスを介してプログラムされ得、あるいはユーザーにより入力され得る。検査アラーム52に加えて、本発明のいくらかの実施の形態は、賦活されて一定の事象を一定の濃度測定値と関連付け得る各種の標識を含み得る。これらの標識は、ユーザーが印付けされた濃度測定値を同じ又は類似の条件下で測定された他の測定値と比較するのを許容する。いくらかの標識の例を図3dに示す。食前標識46と食後標識48とは、食事の前及び後に測定された濃度測定値をそれぞれラベル付けするのに使用することができる。いくらかの他の例は、ユーザーがある濃度測定値42を印付けし、該濃度測定値42をこの特定の濃度測定値42と関連する覚書き及び/又はコメントと関連付けるのを許容する日誌標識50を含む。これらの覚書きは、ユーザーのグルコースレベルを監視する医師に有用な、濃度測定42を行う前に生じた何らかの状態又は事象に関連し得る。他のいくらかの標識は運動標識、投薬標識、絶食時間標識及び病気標識を含み得る。他の多くの標識を本発明と共に使用し得ると考えられる。これらのすべての標識は濃度測定値をラベル付けするのに使用して、ユーザー又は医師が濃度測定値を一日のうちに生じかつ濃度測定値に影響を及ぼし得る一定の活動と関連付けることができるようにし得る。
【0017】
ここに列記した機能に加えて他のユーザー機能を“上級”モードで利用可能とし得ると考えられる。かかる“上級”機能は、ユーザーがヘマトクリット測定値等の他の分析物と関連付けられた測定値を計算するのを許容し得る。他の機能は測定値が高かった又は低かった時にこれをユーザーに知らせることを含み得る。この機能により、計測器10は一連の高い測定値と一連の低い測定値を表示して、ユーザーがその測定値の範囲を視認でき、彼又は彼女の飲食物、活動その他を適宜に調節できるようにし得る。その上、高い又は低い測定値は、ユーザーの医師によるさらなる評価のため後に検索できるようメモリ装置に保存することができる。“ビギナー”及び“中間”モードに関してここに説明した1つ又は複数の機能等の他のユーザー機能も“上級”モードで利用可能とし得ると考えられる。
【0018】
いくらかの実施の形態において、グルコース計測器は最初は“ビギナー”レベルに設定して、最も技術的に劣ったユーザーでさえ直ぐに使用できる簡単で分りやすいグルコース計測器とするようにし得る。より上級のレベルは、ユーザー入力機構15を使用して賦活できるセットアップモードを使用して選択し得る。一たび賦活されたら、ユーザーはユーザー入力機構15を使用して、時刻、日付及び他のユーザー設定可能環境をセットすることができる。他の実施の形態において、グルコース計測器は最初は“中間”又は“上級”レベルに設定し得る。さらに他の実施の形態において、ユーザーは最初に既定レベルをスクロールし、彼又は彼女の必要性に最も適合するレベルを選択し得る。
【0019】
Ascensia(登録商標)CONTOUR(登録商標)血中グルコース監視システム及びAscensia(登録商標)BREEZE(登録商標)血中グルコース監視システム等の米国ニューヨーク州タリータウンのバイエルヘルスケアLLCにより製造され及び/又は販売される計測器等のいくらかの市販の計測器は、本発明を組込むよう再設計され得る。上に列記した計測器に加え、他の計測器もここに説明した本発明を組込み得ると考えられる。
【0020】
本発明は、このように、ユーザーが彼又は彼女の好み、必要性及び能力に応じて一定の既定レベルのユーザー機能を選択するのを許容する。それほど精通していないユーザーは、より少ない数のより簡単な機能を有するレベル、すなわち“ビギナー”又は“中間”レベルを選び得、一方より精通したユーザーはより複雑な機能及び特性を有する追加の機能を提示するレベルを選び得る。ここに説明した複数の既定レベルを有する計測器は、多数のユーザータイプに訴えることができ、1人のユーザーは彼又は彼女の必要性が及び/又は機能の理解が進むにつれて他のレベルを選択することができる。
代替的な実施の形態A
分析物濃度測定値を求めかつ記憶するようになされた計測器であって、
該計測器のユーザーに対して情報を表示するようになされたディスプレイと、
該ユーザーのために該ディスプレイを制御するインターフェイスにして、該ユーザーにより選択されるようになされた複数のユーザー機能の既定レベルを有するインターフェイスと、
該ユーザーが前記複数のユーザー機能の既定レベルの1つを選択するのを許容するようになされた少なくとも1つのユーザー入力機構とを備える、計測器。
代替的な実施の形態B
代替的な実施の形態Aに記載の計測器において、前記選択された既定レベルを記憶するようになされたメモリ装置をさらに備える、計測器。
代替的な実施の形態C
代替的な実施の形態Aに記載の計測器において、前記分析物はグルコースである、計測器。
代替的な実施の形態D
代替的な実施の形態Aに記載の計測器において、前記複数の既定レベルは少なくとも3つの既定レベルを含む、計測器。
代替的な実施の形態E
代替的な実施の形態Dに記載の計測器において、第1の既定レベルは少なくとも20の濃度測定値を保存するユーザー機能を含む、計測器。
代替的な実施の形態F
代替的な実施の形態Dに記載の計測器において、第2の既定レベルは、少なくとも200の濃度測定値を保存するユーザー機能と、14日平均値を計算するユーザー機能と、日付及び時刻を表示するユーザー機能と、コンピューターデータインターフェイスを介して前記濃度測定値をダウンロードするユーザー機能とを含むようになされている、計測器。
代替的な実施の形態G
代替的な実施の形態Dに記載の計測器において、第3の既定レベルは、少なくとも400の濃度測定値を保存するユーザー機能と、濃度測定値の複数の多日平均値を計算するユーザー機能と、少なくとも2つの時間帯の日付及び時刻を表示するユーザー機能と、コンピューターデータインターフェイスを介して前記濃度測定値をダウンロードするユーザー機能と、少なくとも1つの高濃度測定値及び少なくとも1つの低濃度測定値を表示するユーザー機能と、検査時間アラームを提供するユーザー機能と、濃度測定値を印付けするユーザー機能とを含むようになされている、計測器。
代替的なプロセスH
分析物濃度測定値を求めかつ記憶するようになされた計測器にしてユーザーに対して情報を表示するようになされたディスプレイを有する計測器を使用する方法であって、
ユーザーインターフェイスにして複数のユーザー機能の既定レベルを有するインターフェイスを介して前記ディスプレイ上に情報を表示する行為と、
前記複数の既定レベルの1つを選択する行為と、
該選択された既定レベルと関連付けられたユーザー機能を表示する行為とを備える、方法。
代替的なプロセスI
代替的なプロセスHに記載の方法において、前記選択された既定レベルを記憶する行為をさらに含む、方法。
代替的なプロセスJ
代替的なプロセスHに記載の方法において、前記分析物はグルコースである、方法。
代替的なプロセスK
代替的なプロセスHに記載の方法において、前記複数の既定レベルは少なくとも3つの既定レベルを含む、方法。
代替的なプロセスL
代替的なプロセスKに記載の方法において、第1の既定レベルは少なくとも20の濃度測定値を保存するユーザー機能を含むようになされている、方法。
代替的なプロセスM
代替的なプロセスKに記載の方法において、第2の既定レベルは、少なくとも200の濃度測定値を保存するユーザー機能と、14日平均値を計算するユーザー機能と、日付及び時刻を表示するユーザー機能と、コンピューターデータインターフェイスを介して前記濃度測定値をダウンロードするユーザー機能とを含むようになされている、方法。
代替的なプロセスN
代替的なプロセスKに記載の方法において、第3の既定レベルは、少なくとも400の濃度測定値を保存するユーザー機能と、濃度測定値の複数の多日平均値を計算するユーザー機能と、少なくとも2つの時間帯の日付及び時刻を表示するユーザー機能と、コンピューターデータインターフェイスを介して前記濃度測定値をダウンロードするユーザー機能と、少なくとも1つの高濃度測定値及び少なくとも1つの低濃度測定値を表示するユーザー機能と、検査時間アラームを提供するユーザー機能と、濃度測定値を印付けするユーザー機能とを含むようになされている、方法。
代替的な実施の形態O
分析物濃度測定値を求めかつ記憶するようになされた計測器であって、
該計測器のユーザーに対して情報を表示するようになされたディスプレイと、
該ユーザーのために該ディスプレイを制御するインターフェイスにして、該ユーザーにより選択されるようになされた少なくとも3つのユーザー機能の既定レベルを有するインターフェイスと、
該ユーザーが前記少なくとも3つのユーザー機能の既定レベルの1つを選択するのを許容するようになされた少なくとも1つのユーザー入力機構とを備える、計測器。
代替的なプロセスP
分析物濃度測定値を求めかつ記憶するようになされた計測器にしてユーザーに対して情報を表示するようになされたディスプレイを有する計測器を使用する方法であって、
ユーザーインターフェイスにして少なくとも3つのユーザー機能の既定レベルを有するインターフェイスを介して前記ディスプレイ上に情報を表示する行為と、
前記少なくとも3つの既定レベルの1つを選択する行為と、
前記選択された既定レベルと関連付けられたユーザー機能を表示する行為とを備える、方法。
【0021】
本発明は各種の改変や代替的な形態を受けやすいものであるが、その具体的な実施の形態及び方法を一例として図面に示し、またここにて詳細に説明した。しかしながら、これらの開示した特定の形態又は方法に本発明を限定することを意図するものではなく、逆に、本発明は添付の特許請求の範囲により規定される本発明の精神及び範囲に入るすべての改変例、均等物及び代替例を含むものであることは理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0022】

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分析物濃度測定値を求めかつ記憶するようになされた計測器であって、
該計測器のユーザーに対して情報を表示するようになされたディスプレイと、
該ユーザーのために該ディスプレイを制御するインターフェイスにして、該ユーザーにより選択されるようになされた複数のユーザー機能の既定レベルを有するインターフェイスと、
該ユーザーが前記複数のユーザー機能の既定レベルの1つを選択するのを許容するようになされた少なくとも1つのユーザー入力機構と、を備える、前記計測器。
【請求項2】
請求項1に記載の計測器において、選択された前記既定レベルを記憶するようになされたメモリ装置をさらに備える、前記計測器。
【請求項3】
請求項1に記載の計測器において、前記分析物はグルコースである、前記計測器。
【請求項4】
請求項1に記載の計測器において、前記複数の既定レベルは少なくとも3つの既定レベルを含む、前記計測器。
【請求項5】
請求項4に記載の計測器において、前記複数の既定レベルのうち第1の既定レベルは少なくとも20の濃度測定値を保存するユーザー機能を含む、前記計測器。
【請求項6】
請求項4に記載の計測器において、前記複数の既定レベルのうち第2の既定レベルは、少なくとも200の濃度測定値を保存するユーザー機能と、14日平均値を計算するユーザー機能と、日付及び時刻を表示するユーザー機能と、コンピューターデータインターフェイスを介して前記濃度測定値をダウンロードするユーザー機能とを含むようになされている、前記計測器。
【請求項7】
請求項4に記載の計測器において、前記複数の既定レベルのうち第3の既定レベルは、少なくとも400の濃度測定値を保存するユーザー機能と、濃度測定値の複数の多日平均値を計算するユーザー機能と、少なくとも2つの時間帯の日付及び時刻を表示するユーザー機能と、コンピューターデータインターフェイスを介して前記濃度測定値をダウンロードするユーザー機能と、少なくとも1つの高濃度測定値及び少なくとも1つの低濃度測定値を表示するユーザー機能と、検査時間アラームを提供するユーザー機能と、濃度測定値を印付けするユーザー機能と、を含むようになされている、前記計測器。
【請求項8】
分析物濃度測定値を求めかつ記憶するようになされた計測器にしてユーザーに対して情報を表示するようになされたディスプレイを有する計測器を使用する方法であって、
ユーザーインターフェイスにして、複数のユーザー機能の既定レベルを有するインターフェイスを介して前記ディスプレイ上に情報を表示する行為と、
前記複数の既定レベルのうちの1つを選択する行為と、
選択された該既定レベルと関連付けられたユーザー機能を表示する行為と、を備える、前記方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法において、選択された前記既定レベルを記憶する行為をさらに含む、前記方法。
【請求項10】
請求項8に記載の方法において、前記分析物はグルコースである、前記方法。
【請求項11】
請求項8に記載の方法において、前記複数の既定レベルは少なくとも3つの既定レベルを含む、前記方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法において、前記複数の既定レベルのうち第1の既定レベルは少なくとも20の濃度測定値を保存するユーザー機能を含むようになされている、前記方法。
【請求項13】
請求項11に記載の方法において、前記複数の既定レベルのうち第2の既定レベルは、少なくとも200の濃度測定値を保存するユーザー機能と、14日平均値を計算するユーザー機能と、日付及び時刻を表示するユーザー機能と、コンピューターデータインターフェイスを介して前記濃度測定値をダウンロードするユーザー機能とを含むようになされている、前記方法。
【請求項14】
請求項11に記載の方法において、前記複数の既定レベルのうち第3の既定レベルは、少なくとも400の濃度測定値を保存するユーザー機能と、濃度測定値の複数の多日平均値を計算するユーザー機能と、少なくとも2つの時間帯の日付及び時刻を表示するユーザー機能と、コンピューターデータインターフェイスを介して前記濃度測定値をダウンロードするユーザー機能と、少なくとも1つの高濃度測定値及び少なくとも1つの低濃度測定値を表示するユーザー機能と、検査時間アラームを提供するユーザー機能と、濃度測定値を印付けするユーザー機能と、を含むようになされている、前記方法。
【請求項15】
分析物濃度測定値を求めかつ記憶するようになされた計測器であって、
該計測器のユーザーに対して情報を表示するようになされたディスプレイと、
該ユーザーのために該ディスプレイを制御するインターフェイスにして、該ユーザーにより選択されるようになされた少なくとも3つのユーザー機能の既定レベルを有するインターフェイスと、
該ユーザーが前記少なくとも3つのユーザー機能の既定レベルのうちの1つを選択するのを許容するようになされた少なくとも1つのユーザー入力機構と、を備える、前記計測器。
【請求項16】
分析物濃度測定値を求めかつ記憶するようになされた計測器にしてユーザーに対して情報を表示するようになされたディスプレイを有する計測器を使用する方法であって、
ユーザーインターフェイスにして少なくとも3つのユーザー機能の既定レベルを有するインターフェイスを介して前記ディスプレイ上に情報を表示する行為と、
前記少なくとも3つの既定レベルのうちの1つを選択する行為と、
選択された前記既定レベルと関連付けられたユーザー機能を表示する行為と、を備える、前記方法。

【図1】図1a及び1bは、本発明の1つの実施の形態による第1のユーザー機能の既定レベルを有する計測器の正面図である。
【図2】図2a、2b及び2cは、本発明の別の実施の形態による第2のユーザー機能の既定レベルを有する計測器の正面図である。
【図3】図3a、3b、3c及び3dは、本発明のさらなる実施の形態による第3のユーザー機能の既定レベルを有する計測器の正面図である。
【図4】コンピューターデータインターフェイスを有する計測器の正面図である。
【符号の説明】
【0023】
10・・・・・・計測器
12・・・・・・ディスプレイ
14・・・・・・インターフェイス
15・・・・・・ユーザー入力機構
20・・・・・・測定値
22・・・・・・測定値数
24・・・・・・バッテリアイコン
25・・・・・・温度計アイコン
26・・・・・・試料及び検査ストリップアイコン
27・・・・・・チェックマークアイコン
28・・・・・・ブザーアイコン
30・・・・・・日時指示器
32・・・・・・測定値数
34・・・・・・多日平均値
36・・・・・・平均化アイコン
40・・・・・・日時指示器
42・・・・・・測定値数
44・・・・・・多日平均値
46・・・・・・食前標識
48・・・・・・食後標識
50・・・・・・日誌標識
52・・・・・・検査アラーム
60・・・・・・コンピューターデータインターフェイス
【図1a】
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【図1b】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−502438(P2009−502438A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−525216(P2008−525216)
【出願日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際出願番号】PCT/US2006/030401
【国際公開番号】WO2007/019289
【国際公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【出願人】(503106111)バイエル・ヘルスケア・エルエルシー (154)
【Fターム(参考)】