多人数参加型ゲーム用の装置およびそのためのプログラム
【課題】パーティをより楽しく盛り上げる写真ビンゴゲームを容易に行える手段を提供する。
【解決手段】ビンゴゲームの主催者は、写真とその写真に関するコメントを、その写真の優先度とともに主催者端末装置11からビンゴアプリ提供サーバ装置12にアップロードする。主催者はアップロードした写真等を用いて制作されたビンゴアプリをビンゴアプリ提供サーバ装置12から主催者端末装置11にダウンロードする。ビンゴゲームに際し、主催者端末装置11はビンゴアプリを実行することでビンゴマシンとして機能する。ビンゴマシンは写真に付された優先度に応じた不均等な確率に従い写真の引き当てを行い、その写真をコメントとともに表示する。そのため、優先度の高い写真が引き当てられずにゲームが終了するという問題が回避されるとともに、参加者はビンゴゲームをスライドショートしても楽しめる。
【解決手段】ビンゴゲームの主催者は、写真とその写真に関するコメントを、その写真の優先度とともに主催者端末装置11からビンゴアプリ提供サーバ装置12にアップロードする。主催者はアップロードした写真等を用いて制作されたビンゴアプリをビンゴアプリ提供サーバ装置12から主催者端末装置11にダウンロードする。ビンゴゲームに際し、主催者端末装置11はビンゴアプリを実行することでビンゴマシンとして機能する。ビンゴマシンは写真に付された優先度に応じた不均等な確率に従い写真の引き当てを行い、その写真をコメントとともに表示する。そのため、優先度の高い写真が引き当てられずにゲームが終了するという問題が回避されるとともに、参加者はビンゴゲームをスライドショートしても楽しめる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーティで行われる多人数参加型のゲームに用いられる装置に関する。
【背景技術】
【0002】
結婚式の披露宴二次会などの各種パーティにおいて、パーティの参加者が全員で参加するゲームが行われることが多い。例えば、ビンゴゲームは互いに見知らぬ参加者が多いパーティにおいても、抵抗なく参加できるゲームとして人気が高い。
【0003】
通常のビンゴゲームにおいては、まず、5列×5行のマトリックス状に配置された25マスのうち予め有効とされる真ん中のマス以外の24マスの各々に、1から75までの自然数の中から重複無くランダムに選択された数字が記載されたカードであるビンゴカードが、参加者の各々に配布される。なお、各参加者に配布されるビンゴカードに記載される数字およびその配列は各々異なっている。
【0004】
ビンゴカードが各参加者に配布された状態で、ビンゴゲームの主催者により、1から75までの自然数の中から順次、重複なくランダムに選択された数字が参加者全員に対し発表される。
【0005】
各参加者は、自分に配布されたビンゴカードに記載されている数字が主催者により発表されると、その数字の記載されているマスを打ち抜くなどの方法で、そのマスが有効となったことを示す印付けを行う。主催者により数字の発表が繰り返されるに伴い、ビンゴカードの25マスのうち、いずれかの列の5マス、いずれかの行の5マス、もしくはいずれかの対角線上の5マスが全て有効となった場合、そのビンゴカードを配布された参加者があがり(ゲームのゴール)に至ったことになる。
【0006】
あがりに至った参加者は、多数ある景品の中から好きな景品を選べるなどの特典が与えられることが多く、参加者は他の参加者より早くあがりに至ることを期待しつつ、主催者により発表される数字に耳を傾けては一喜一憂することで、楽しい時を過ごすことができる。
【0007】
ビンゴゲームやそれに類似するゲーム(以下、それらを単に「ビンゴゲーム」と呼ぶ)は、上記のように単純なルールであるとともに、参加者に対し頭を使うなどの特段の労力を求めないため、互いに見知らぬ多数の参加者により簡単に行える、というメリットがある。その一方、簡単であるがために、ゲームの中盤において参加者が退屈さを感じる場合も多い。
【0008】
そのようなビンゴゲームの欠点を補う目的で、数字に代えて写真を用いるビンゴゲームが提案されている。例えば、特許文献1には、ビンゴカードのマスに、数字に代えて、各々異なる写真の印刷されたシールを貼り付けることで、参加者がオリジナルのビンゴカードを作成した後、いずれかのシールに印刷されている多数の写真の中からランダムに1枚の写真を重複無く順次、選択しては表示するビンゴマシンを用いることで、参加者に退屈さを感じさせないビンゴゲームを行うことが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】実登3091730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
写真を用いるビンゴゲームは、数字を用いるビンゴゲームと異なり、各写真の重要性や意味合いが異なる。しかしながら、上述の特許文献1において提案されているビンゴゲームの仕組みにおいては、各写真の重要性や意味合いの違いが考慮されていない。
【0011】
本発明は、上記の事情に鑑み、パーティにおけるビンゴゲーム等の多人数参加型ゲームにおいて、写真を用いるとともにその写真の重要性や意味合いを考慮することで、パーティをより楽しく盛り上げる手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、
各々1の写真を示す複数の静止画データを記憶する記憶手段と、
ゲームを主催する主催者により操作される装置から、静止画データの出力を指示する静止画出力指示データを取得する取得手段と、
前記取得手段により前記静止画出力指示データが取得された場合、前記記憶手段に記憶されている前記複数の静止画データの中から、所定のアルゴリズムに従い一の静止画データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された静止画データにより示される写真を示すデータを、前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力する出力手段と
を備え、
前記記憶手段は、前記選択手段により過去に選択された静止画データに関し、当該静止画データを識別する静止画識別データを既出静止画識別データとして記憶し、
前記選択手段は、前記記憶手段に記憶されている前記既出静止画識別データにより識別される静止画データを前記選択の処理における選択肢から除外し、
前記記憶手段は、前記複数の静止画データに含まれる第1の静止画データを、前記複数の静止画データに含まれる第2の静止画データよりも重要度の高い静止画データとして記憶し、
前記選択手段は、前記第1の静止画データを、前記第2の静止画データよりも高い確率で選択する
多人数参加型ゲーム用の装置を第1の実施態様として提案する。
【0013】
また、上記第1の実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうち1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて当該静止画データにより示される写真に関するコメントを示すコメントデータを記憶し、
前記出力手段は、前記選択手段により選択された静止画データに対応付けて前記記憶手段にコメントデータが記憶されている場合、当該コメントデータにより示されるコメントを示すデータを前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力する
という構成を第2の実施態様として提案する。
【0014】
また、上記第2の実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記出力手段から前記主題者に対し表示を行う装置に対し出力される前記コメントデータにより示されるコメントを示すデータは、当該装置において当該コメントをアニメーション表示させるデータである
という構成を第3の実施態様として提案する。
【0015】
また、上記第1乃至第3のいずれかの実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうち1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて、当該静止画データにより示される写真をフレームとして含む動画を示す動画データを記憶し、
前記出力手段は、前記選択手段により選択された静止画データに対応付けて前記記憶手段に記憶されている動画データにより示される動画を示すデータを、前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力する
という構成を第4の実施態様として提案する。
【0016】
また、上記第4の実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記出力手段は、前記選択手段により選択された静止画データに対応付けて前記記憶手段に記憶されている動画データにより示される動画を示すデータを前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力した後、当該静止画データにより示される写真を示すデータを前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力する
という構成を第5の実施態様として提案する。
【0017】
また、上記第1乃至第5のいずれかの実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記取得手段は、前記主催者により操作される装置および前記主催者に対し表示を行う装置である主催者端末装置から通信ネットワークを介して送信されてくる静止画出力指示データを受信することにより前記静止画出力指示データの取得を行い、
前記出力手段は、前記通信ネットワークを介して前記主催者端末装置に対し静止画データを送信することにより前記静止画データにより示される写真を示すデータの出力を行う
という構成を第6の実施態様として提案する。
【0018】
また、上記第1乃至第6のいずれかの実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記記憶手段は、座標(x,y)(ただし、xおよびyは各々、1以上5以下の自然数)を各々示す全25の座標データのうち座標(3,3)を示す座標データを除く全24の座標データの各々に対し、前記複数の静止画データの中から選択された一の静止画データを識別する静止画識別データを、異なる座標データに同じ静止画識別データを対応付けないように、対応付けたデータであるビンゴカードデータを複数、記憶し、
前記複数のビンゴカードデータの各々に関し、前記記憶手段に記憶されている前記既出静止画識別データが対応付けられた座標データにより示される座標が所定の形状を形成するか否かを判定する判定手段を備える
という構成を第7の実施態様として提案する。
【0019】
また、上記第7の実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記選択手段は、前記判定手段により前記所定の形状が形成すると判定された前記ビンゴカードデータの数が所定の数に達した場合、前記第1の静止画データを前記第2の静止画データよりも高い確率で選択する
という構成を第8の実施態様として提案する。
【0020】
また、上記第7または第8の実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記判定手段は、前記複数のビンゴカードデータの各々に関し、前記選択手段により将来に実行される前記選択の処理の結果、前記記憶手段に記憶される前記既出静止画識別データが対応付けられる座標データにより示される座標が所定の形状を形成する確率を算出し、
前記選択手段は、前記判定手段により算出される前記確率が所定の閾値に達した場合、前記第1の静止画データを前記第2の静止画データよりも高い確率で選択する
という構成を第9の実施態様として提案する。
【0021】
また、上記第7乃至第10のいずれかの実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記取得手段は、前記主催者により操作される装置および前記主催者に対し表示を行う装置である主催者端末装置から通信ネットワークを介して送信されてくる静止画出力指示データを受信することにより前記静止画出力指示データの取得を行い、
前記出力手段は、前記通信ネットワークを介して前記主催者端末装置に対し静止画データを送信することにより前記静止画データにより示される写真を示すデータの出力を行い、
前記出力手段は、前記ゲームに参加する複数の参加者の各々により各々操作される複数の端末装置である参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置に対し、前記記憶手段に記憶されている複数のビンゴカードデータの中から選択された一のビンゴカードデータと、当該一のビンゴカードデータに含まれる静止画識別データにより識別される静止画データにより示される写真を示すデータとを、前記通信ネットワークを介して送信し、
前記取得手段は、前記複数の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置から送信されてくる静止画識別データもしくは座標データを、前記通信ネットワークを介して受信し、
前記記憶手段は、前記取得手段により一の参加者端末装置から一の静止画識別データもしくは一の座標データが受信された場合、当該一の参加者端末装置に対し前記出力手段により送信されたビンゴカードデータに当該一の静止画識別データもしくは当該一の座標データが含まれ、当該ビンゴカードデータに含まれる当該一の静止画識別データもしくは当該一の座標データに対応付けられた静止画識別データが既出静止画識別データである時、当該一の静止画識別データに対応付けられた座標データもしくは当該一の座標データを当選座標データとして記憶し、
前記判定手段は、前記複数のビンゴカードデータの各々に関し、前記記憶手段に記憶されている前記当選座標データにより示される座標が所定の形状を形成するか否かを判定する
という構成を第10の実施態様として提案する。
【0022】
また、上記第10の実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記取得手段は、前記主催者端末装置に対し前記出力手段により一の静止画データにより示される写真を示すデータの出力が行われた後、前記複数の参加者端末装置のうちの1以上の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置から送信されてくる当該写真に関する評価を示す評価データを、前記通信ネットワークを介して受信し、
前記出力手段は、前記取得手段により受信された前記評価データにより示される評価を示すデータを、前記通信ネットワークを介して前記主催者端末装置に対し送信する
という構成を第11の実施態様として提案する。
【0023】
また、上記第10または第11の実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうちの1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて、クイズの問題を示す問題データと当該クイズの解答を示す解答データとを記憶し、
前記取得手段は、前記複数の参加者端末装置のうちの1以上の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置から送信されてくる静止画識別データもしくは座標データと、解答を示す解答データとを、前記通信ネットワークを介して受信し、
前記記憶手段は、前記取得手段により一の参加者端末装置から一の静止画識別データもしくは一の座標データとともに一の解答データが受信された場合、当該一の静止画識別データもしくは当該一の座標データに対応付けられた静止画識別データにより識別される静止画データに対応付けて記憶している解答データが当該一の参加者端末装置から受信された当該一の解答データと一致しない時、当該一の静止画識別データに対応付けられた座標データもしくは当該一の座標データを前記当選座標データとして記憶しない
という構成を第12の実施態様として提案する。
【0024】
また、上記第10乃至第12のいずれかの実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうち1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて、当該静止画データにより示される写真をフレームとして含む動画を示す動画データを記憶し、
前記出力手段は、前記複数の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置に送信するデータにより示される写真を示す静止画データに対応付けて前記記憶手段に記憶されている動画データを、前記通信ネットワークを介して、当該参加者端末装置に送信する
という構成を第13の実施態様として提案する。
【0025】
また、上記第10乃至第13のいずれかの実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうち1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて、当該静止画データにより示される写真に関するコメントを示すコメントデータを記憶し、
前記出力手段は、前記複数の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置に送信するデータにより示される写真を示す静止画データに対応付けて前記記憶手段に記憶されているコメントデータを、前記通信ネットワークを介して、当該参加者端末装置に送信する
という構成を第14の実施態様として提案する。
【0026】
また、本発明は、
コンピュータ装置を、
上記の第1乃至第6のいずれかに記載の装置が備える前記記憶手段、前記取得手段、前記選択手段、前記出力手段として機能させるプログラム
を第15の実施態様として提案する。
【0027】
また、本発明は、
コンピュータ装置を、
上記の第7乃至第14のいずれかに記載の装置が備える前記記憶手段、前記取得手段、前記選択手段、前記出力手段、前記判定手段として機能させるプログラム
を第16の実施態様として提案する。
【発明の効果】
【0028】
上記の第1の実施態様にかかる装置によれば、例えば結婚式の披露宴二次会において、新郎新婦の思い出の写真を用いたビンゴゲームを行うといった状況において、プロポーズをした時の写真や最初のデートの時の写真など、参加者が特に注目すると思われる写真が他の写真と比較し高い確率で引き当てられる結果、それらの重要な写真が運悪くビンゴゲーム中に引き当てられずビンゴゲームがあまり盛り上がらない場合がある、という問題が概ね解消される。
【0029】
上記の第2の実施態様にかかる装置によれば、引き当てられた写真のコメントを参加者全員に見せることができるため、ビンゴゲームにスライドショーの楽しみを付加することができる。
【0030】
上記の第3の実施態様にかかる装置によれば、引き当てられた写真のコメントがアニメーション表示されるため、視覚的効果によりゲームをより盛り上げることができる。
【0031】
上記の第4の実施態様にかかる装置によれば、装置により引き当てられた写真に対応する動画の再生が行われるため、参加者はその動画を観て楽しむことができる。
【0032】
上記の第5の実施態様にかかる装置によれば、装置により引き当てられた写真が参加者に対し発表される前に、その写真をフレームとして含む動画が参加者に対し再生されるため、参加者は自分のビンゴカードに印刷されている写真が再生中の動画に含まれているか否かという点に注目しながら動画を鑑賞することができる。
【0033】
上記の第6の実施態様にかかる装置によれば、ASP(Application Service Provider)型のサービスによりビンゴマシンが提供される。その結果、主催者は自分の端末装置にビンゴマシンのプログラムをインストールすることを要さず、例えばブラウザ機能を備える任意の端末装置を本発明にかかるビンゴマシンとして利用することができる。
【0034】
上記の第7の実施態様にかかる装置によれば、各参加者に配布されているビンゴカードの各々に関し、ビンゴマシンによる写真の引き当てに伴い現在有効化されているべきマスの状況が装置において管理される。従って、例えばあがり(ビンゴ)に達した参加者がビンゴカードを主催者のところに持ってきた時に、主催者はそのビンゴカードが正しくあがりに達したものであるか否かを容易に確認することができる。
【0035】
上記の第8の実施態様にかかる装置によれば、現在、あがり(ビンゴ)に達しているビンゴカードの枚数や、あがりの一歩手前(リーチ)に達しているビンゴカードの枚数が所定の数に達したタイミングで、自動的に重要な写真が高い確率で引き当てられる。その結果、ビンゴゲームの終盤において重要な写真が発表されることになり、ゲームが盛り上がる。
【0036】
上記の第9の実施態様にかかる装置によれば、例えば次の写真の引き当てによりあがり(ビンゴ)に達すると予測されるビンゴカードの枚数が所定の数に達したタイミングで、自動的に重要な写真が高い確率で引き当てられる。その結果、やはりビンゴゲームの終盤において重要な写真が発表されることになり、ゲームが盛り上がる。
【0037】
上記の第10の実施態様にかかる装置によれば、参加者の各々が持参、もしくは主催者から会場において貸与されるスマートフォンやタッチパッド型端末装置などをビンゴカードとして用いることができる。その際、参加者により有効化されようとするマスがビンゴマシンにより引き当てられた写真の印刷されているマスであるか否かが自動的にチェックされるため、参加者が誤ってあがりに達したと勘違いするなどのトラブルが回避される。
【0038】
上記の第11の実施態様にかかる装置によれば、引き当てられ発表された写真に対し参加者の各々が「いいね」「かわいい」などの評価を行うことができ、それらの評価の集計結果等もまた、参加者に対し発表される。そのため、参加者のゲームに対する参加意識が高まるとともに、参加者が他の参加者の気持ちを共有できることで参加者同士の一体感が生まれ、ゲームをより楽しいものにできる。
【0039】
上記の第12の実施態様にかかる装置によれば、参加者はビンゴマシンにより引き当てられた写真が表示されているマスをすぐさま有効化することはできず、その写真に関連するクイズに正しく解答できた場合に限り、そのマスを有効化することができる。そのため、ビンゴゲームにクイズの楽しさを加味することができる。
【0040】
上記の第13の実施態様にかかる装置によれば、参加者の端末装置において、例えば既に有効化された写真に関連する動画の再生が自由に可能となる。従って、参加者は、例えばビンゴゲームが終わった後に気に入った動画を再生して楽しむことができる。
【0041】
上記の第14の実施態様にかかる装置によれば、参加者の端末装置において、例えば既に有効化された写真に関するコメントの表示が可能となる。従って、参加者は、例えばビンゴゲームが終わった後に気に入った写真を表示させるとともにその写真のコメントを読んで楽しむことができる。
【0042】
上記の第15もしくは第16の実施態様にかかるプログラムによれば、汎用コンピュータに当該プログラムをインストールすることで、汎用コンピュータを用いて本発明にかかる装置を実現することができる。そのため、例えば専用の装置として製造・販売される本発明にかかる装置を主催者が購入する場合と比較し、一般的に低コストであるとともに、使い慣れたコンピュータを用いることができる、プログラムをインターネット経由でダウンロードして利用すれば装置の購入の手間が省ける、等の理由により利便性も高い。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】図1は、本発明の第1実施例にかかるビンゴゲーム提供システムの全体の構成を模式的に示した図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施例にかかるアップロード用ページを模式的に示した図である。
【図3】図3は、本発明の第1実施例にかかる主催者端末装置11の機能構成を模式的に示した図である。
【図4】図4は、本発明の第1実施例にかかる写真データベースのデータ構造を模式的に示した図である。
【図5】図5は、本発明の第1実施例にかかるビンゴカードデータベースのデータ構造を模式的に示した図である。
【図6】図6は、本発明の第1実施例にかかるビンゴカードを模式的に示した図である。
【図7】図7は、本発明の第1実施例にかかる写真引き当て用画面を模式的に示した図である。
【図8】図8は、本発明の第1実施例にかかる主催者端末装置により行われる処理のフローを示した図である。
【図9】図9は、本発明の第1実施例にかかる写真引き当て用画面を模式的に示した図である。
【図10】図10は、本発明の第1実施例にかかる写真引き当て用画面を模式的に示した図である。
【図11】図11は、本発明の第1実施例にかかるプレイバック画面を模式的に示した図である。
【図12】図12は、本発明の第2実施例にかかるビンゴゲーム提供システムの全体構成を模式的に示した図である。
【図13】図13は、本発明の第2実施例にかかるアップロード用ページを模式的に示した図である。
【図14】図14は、本発明の第2実施例にかかる写真データベースのデータ構造を模式的に示した図である。
【図15】図15は、本発明の第2実施例にかかるビンゴカードデータベースのデータ構造を模式的に示した図である。
【図16】図16は、本発明の第2実施例にかかるビンゴカード画面を模式的に示した図である。
【図17】図17は、本発明の第2実施例にかかる写真引き当て用画面を模式的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
[1.第1実施例]
以下に本発明の第1実施例として、ビンゴゲーム提供システム1の構成および動作を説明する。ビンゴゲーム提供システム1は、ビンゴゲームの主催者(以下、単に「主催者」と呼ぶ)が自分の端末装置を用いて、ビンゴマシン用のアプリケーションプログラム(以下、「ビンゴアプリ」と呼ぶ)の制作者(以下、単に「制作者」と呼ぶ)が管理するWebページにアクセスし、写真データ等をアップロードすることで、ビンゴアプリのオーダーを行うためのシステムである。
【0045】
主催者は、制作者により制作されたビンゴアプリをダウンロードし、自分の端末装置で実行することで、ビンゴゲームの開催前にビンゴカードのプリントアウトを行うとともに、ビンゴゲームの開催時に自分の端末装置をビンゴマシンとして用いることができる。
【0046】
図1は、ビンゴゲーム提供システム1の全体の構成を模式的に示した図である。ビンゴゲーム提供システム1は、主催者が使用する端末装置である主催者端末装置11と、制作者により管理されるサーバ装置であるビンゴアプリ提供サーバ装置12とを備えている。主催者端末装置11とビンゴアプリ提供サーバ装置12は、互いにインターネット19を介して各種データ通信が可能である。
【0047】
主催者は、ビンゴアプリのオーダーを行う前に、まず以下のデータを準備する。
(1)全てのビンゴカードの座標(3,3)のマスに印刷される1枚の写真(Free用写真)を示す静止画データ
(2)座標(3,3)のマス以外のマスに印刷される多数枚の写真(引き当て用写真)を各々示す静止画データ
(3)引き当て用写真を1コマとして含む動画を示す動画データ
(4)引き当て用写真に関するコメントを示すコメントデータ
(5)コメントの表示時に表示される3枚の写真(吹き出し用写真)を各々示す静止画データ
(6)一部の引き当て用写真に関する音声を示す音声データ
【0048】
なお主催者は、上記(2)の静止画データと、上記(3)の動画データの数との合計が75になるように、それらの数を調整する。
【0049】
上記のような準備が完了すると、主催者は主催者端末装置11のブラウザに所定のURLを入力することにより、ビンゴアプリ提供サーバ装置12により提供されるビンゴアプリのオーダー用のWebページを主催者端末装置11の表示部に表示させる。
【0050】
そのページにおいて制作者が、例えば「申込み」ボタンをクリック等すると、ビンゴアプリの制作費用に関する電子決済処理が既知の手順に従い行われるが、ここではその処理の説明を省略する。電子決済処理が完了すると、主催者端末装置11には、静止画データ等をビンゴアプリ提供サーバ装置12にアップロードするためのWebページ(以下、「アップロード用ページ」と呼ぶ)が表示される。
【0051】
図2は、アップロード用ページを模式的に示した図である。アップロード用ページには、以下の入力欄を有する75行の表が表示される。
「写真番号」:写真/動画を識別する番号であり、予め1から75の自然数が入力されている。
「静止画/動画」:引き当て用写真、または引き当て用写真を1コマとして含む動画のデータを指定する。
「優先度」:写真/動画の優先度を示す「−5」〜「5」の整数(大きい数字程、高い優先度を示す)のいずれかを指定する。
「吹き出し用写真番号」:3枚の吹き出し用写真のうち、コメントとともに表示する吹き出し用写真を示す1から3までの自然数のいずれかを指定する。
「コメント」:写真/動画に関するコメントを示すコメントデータを指定する。
「音声」:写真/動画に関する音声を示す音声データを指定する。(オプション)
【0052】
主催者は、上記の欄のうち、「音声」以外の欄は75行の全てを埋めるように、また「音声」の欄は音声データがあるものに関しそれを埋めるように、予め準備しておいたデータを指定もしくは入力する。
【0053】
また、アップロード用ページには、「Free用写真」欄が1つと、「吹き出し用写真」欄が3つ、設けられている。主催者はそれらの欄に、予め準備しておいたFree用写真の静止画データおよび吹き出し用写真の静止画データを指定する。
【0054】
さらに、アップロード用ページには「メールアドレス」欄が設けられている。主催者は、ビンゴアプリのダウンロード情報の通知を受けるためのメールアドレスをその欄に入力する。
【0055】
上記の各種データの指定・入力が完了すると、主催者は「アップロード」ボタンをクリック等する。その操作に応じて、主催者により指定・入力された各種データが、主催者端末装置11からビンゴアプリ提供サーバ装置12に送信(アップロード)される。
【0056】
制作者は、上記のように主催者端末装置11からビンゴアプリ提供サーバ装置12に送信されてきた各種データを、予め準備されているビンゴアプリの雛形データに埋め込むことにより、オーダーメイドのビンゴアプリを制作する。なお、そのように制作されるビンゴアプリは、不正な流用を防止するため、単に雛形データに静止画データ等をリンクさせた形式ではなく、それらを分離困難にコンパイルした埋め込み形式で制作されることが望ましい。
【0057】
上記のように制作されたビンゴアプリは、主催者端末装置11の所定の場所にダウンロード可能に保存される。その保存に伴い、ビンゴアプリ提供サーバ装置12は、ビンゴアプリの格納場所を示すURLと、ダウンロード時に本人確認を行うためのパスワードとを記載した電子メールを生成し、その電子メールの宛先に主催者により指定されたメールアドレスを指定して、インターネット19に送出する。
【0058】
主催者は、上記のようにビンゴアプリ提供サーバ装置12から送出された電子メールを例えば主催者端末装置11により受信すると、電子メールに記載のURLに従い、ビンゴアプリのダウンロード用のWebページを主催者端末装置11に表示させ、そのページにおいて電子メールに記載のパスワードを入力することで、ビンゴアプリをビンゴアプリ提供サーバ装置12から主催者端末装置11にダウンロードする。
【0059】
主催者端末装置11はビンゴアプリに従った処理を行うことで、(1)ビンゴカードのプリントアウト装置、および(2)ビンゴマシンとして機能する。図3は、それらの装置として機能する際の主催者端末装置11の機能構成を模式的に示した図である。すなわち、主催者端末装置11は以下の機能構成部を備えた装置として機能する。
【0060】
記憶部111:後述する写真データベースやビンゴカードデータベースなどの各種データを記憶する。
取得部112:主催者の操作部116に対する操作に応じて操作部116により生成される各種データ(入力データ)を取得する。
選択部113:75枚の写真を示す静止画データの中から1枚の写真を示す静止画データを、所定のアルゴリズムに従い選択する。
出力部114:選択部113により選択された静止画データおよびその静止画データに対応付けて写真データベースに格納されている各種データに従い、表示部117に対し表示用の画像データを出力したり、発音部118に対し発音用の音データを出力したりする。
判定部115:ビンゴカードデータベースに格納されているデータに基づき、各ビンゴカードがビンゴまたはリーチに至っているか否かを判定する。
操作部116:主催者の操作に応じて所定のデータを生成することで、主催者によるデータ入力を受け付ける。
表示部117:出力部114から出力される画像データに従い画像を表示する。
発音部118:出力部114から出力される音データに従い音を発音する。
制御部119:他の機能構成部を制御するとともに、各種演算を行う。
【0061】
ビンゴアプリには、主催者端末装置11に対し各種データ処理を指示するコード、Free用写真の静止画データ、吹き出し用写真の静止画データ、効果音を示す音データに加え、引き当て用写真を示す静止画データを管理するためのデータベースである写真データベースが埋め込まれている。
【0062】
図4は、写真データベースのデータ構造を模式的に示した図である。写真データベースのデータ構造は、アップロード用ページ(図2参照)において主催者により静止画データ等の指定・入力に用いられた表の構造と類似しており、「写真番号」で各々識別される75のレコードを含んでいる。写真データベースの各レコードには、以下のフィールドが設けられている。
【0063】
「写真番号」:写真/動画を識別する番号であり、1から75の自然数が格納されている。
「静止画データ」:引き当て用写真を示す静止画データが格納されている。なお、「動画データ」フィールドに動画データが格納されている場合、「静止画データ」フィールドにはその動画データにより示される動画の1コマを示す静止画データが格納される。
「優先度データ」:主催者により指定された優先度を示す「−5」から「5」までの整数のいずれかが格納されている。
「動画データ」:主催者により指定された動画データが格納されている。なお、動画データの指定がない場合、このフィールドには空データが格納される。
「吹き出し用写真番号」:主催者により指定された吹き出し用写真番号が格納されている。
「コメントデータ」:主催者により指定されたコメントデータが格納されている。
「音声データ」:主催者により指定された音声データが格納されている。なお、音声データの指定がない場合、このフィールドには空データが格納される。
「既出フラグ」:ビンゴゲームの進行に伴い、引き当てられた写真に関し、その旨を示すフラグ「Yes」を格納する。なお、まだ引き当てられていない写真に関しては、このフィールドには空データが格納される。
【0064】
主催者は、主催者端末装置11においてビンゴアプリを起動し、そのメニュー画面において、例えば「カード印刷」ボタンをクリック等することにより、主催者端末装置11にビンゴカードのプリントアウトを行わせることができる。主催者は、「カード印刷」ボタンをクリック等した後に表示される入力画面において、プリントアウトしたいビンゴカードの枚数を入力する。
【0065】
主催者端末装置11は、主催者により入力された枚数のビンゴカードの各々の内容を示すビンゴカードデータを生成し、生成したビンゴカードデータを、それらのデータを管理するデータベースであるビンゴカードデータベースに格納する。
【0066】
図5は、ビンゴカードデータベースのデータ構造を模式的に示した図である。ビンゴカードデータベースは、上述したように、主催者により指定された枚数に応じたビンゴカードデータを格納している。
【0067】
各ビンゴカードデータは、座標(x,y)(ただし、xおよびyは1から5までの自然数のいずれか)のマスに対応する25のセルを有し、各々のセルには、1から75までの自然数のいずれかを示す写真番号と、そのセルに格納されている写真番号により識別される引き当て用写真が既に引き当てられ有効化されていることを示す有効フラグ「Yes」が格納される。なお、ビンゴカードデータが生成された直後において、座標(3,3)のマスに対応するセルにのみ、有効フラグ「Yes」が格納され、他のセルにはフラグとして空データが格納されている。
【0068】
各セルに格納される写真番号は、次の規則に従い、ランダムに選択されたものである。
座標(1,y)のマスに対応するセルには、1から15までの自然数のいずれか。
座標(2,y)のマスに対応するセルには、16から30までの自然数のいずれか。
座標(3,3)を除く座標(3,y)のマスに対応するセルには、31から45までの自然数のいずれか。
座標(4,y)のマスに対応するセルには、46から60までの自然数のいずれか。
座標(5,y)のマスに対応するセルには、61から75までの自然数のいずれか。
【0069】
なお、座標(3,3)のマスはFreeのマスであるため、そのマスに対応するセルに写真番号は格納されない。
【0070】
各ビンゴカードデータはカード番号により識別される。例えば、主催者によりプリントアウトするビンゴカードの枚数として40が指定された場合、各ビンゴカードデータは、1から40までの自然数のいずれかで示されるカード番号により識別されることになる。
【0071】
続いて、主催者端末装置11は、例えばカード番号の順にビンゴカードデータを順次読み出し、読み出したビンゴカードデータに従い、ビンゴカードの印刷用画像データを生成し、生成した印刷様画像データを主催者端末装置11に接続されたプリンタに出力する。その結果、プリンタからは図6に模式的に示すようなビンゴカードがプリントアウトされる。
【0072】
ビンゴカードの各マスには、ビンゴカードデータの対応するセルに格納されている写真番号と、写真データベース(図4参照)においてその写真番号のレコードの「静止画データ」フィールドに格納されている静止画データにより示される引き当て用写真が印刷される。ただし、座標(3,3)のセルには、Free用写真が、「Free」という文字とともに印刷される。また、例えばビンゴカードの右上には、そのビンゴカードのカード番号が印刷される。
【0073】
パーティの当日、主催者は、プリントアウトされたビンゴカードと、市販のマーク用のシール(例えば、5ミリメートル四方程度のハートマークなどのシール)が20枚程度含まれるシールシート(ビンゴカードと同じ枚数)と、景品(通常、ビンゴカードの枚数より少ない個数)と、ビンゴアプリを記憶した主催者端末装置11とを持ってパーティ会場に行く。パーティ会場において、主催者は参加者の各々にビンゴカードとシールシートとを1枚ずつ配布する。
【0074】
また主催者は、参加者が主催者端末装置11の画面の表示や主催者端末装置11から発音される効果音等の音を視聴できるように、主催者端末装置11にプロジェクタやスピーカを接続する。これにより、主催者によるゲーム前の準備が完了する。
【0075】
続いて、主催者はビンゴゲームの開始を参加者に告げた後、ビンゴアプリのメニュー画面において、例えば「ゲームスタート」ボタンをクリック等することで、ビンゴゲームを開始する。ビンゴゲームが開始されると、主催者端末装置11の表示部117には図7のような写真引き当て用画面が表示される。
【0076】
なお、ビンゴゲーム中、主催者端末装置11の表示部117に表示される画像はプロジェクタにも出力され、全ての参加者がそれと同じ画像を見ることができる。同様に、主催者端末装置11の発音部118から発音される音はスピーカに出力され、全ての参加者がそれと同じ音を聞くことができる。
【0077】
写真引き当て用画面には、写真表示領域201と、スタート/ストップ・ボタン202と、結果表示ボタン203と、プレイバックボタン204が含まれている。
【0078】
写真表示領域201には、Free用写真および写真番号1から75までの引き当て用写真の計76枚が、下から上に順番にロール状に連結された仮想的な写真ロールのうち、1枚の写真の全体と、その写真の一つ上の写真の下半分およびその写真の一つ下の写真の上半分とが表示される。この写真ロールは、主催者によりスタート/ストップ・ボタン202がクリック等される毎に、下方向への回転とその回転の停止とを交互に繰り返す。
【0079】
スタート/ストップ・ボタン202には、写真表示領域201の写真ロールの停止中には「START」が表示され、写真ロールの回転中には「STOP」が表示される。
【0080】
図8は、ビンゴゲーム中において、ビンゴアプリに従い主催者端末装置11により行われる主な処理のフローを示した図である。ビンゴマシンの初期状態、すなわち写真ロールが停止している状態において、主催者が「START」と表示されているスタート/ストップ・ボタン202をクリック等すると(ステップS001)、主催者端末装置11は写真ロールの回転表示を開始する(ステップS002)とともに、スタート/ストップ・ボタン202の表示を「STOP」に変更する。図9は、写真ロールが回転表示されている間の写真引き当て用画面を例示した図である。また、主催者端末装置11は回転表示中、ビンゴアプリに埋め込まれている音データを再生することで、所定の効果音の発音も行う。
【0081】
続いて、主催者が「STOP」と表示されているスタート/ストップ・ボタン202をクリック等すると(ステップS003)、主催者端末装置11はそのタイミングで写真表示領域201の概ね中央に表示されている写真の写真番号に所定の数である10を加算した写真番号を基準写真番号として算出する(ステップS004)。
【0082】
続いて、主催者端末装置11は算出した基準写真番号をカーソル番号に設定する(ステップS005)。
【0083】
続いて、主催者端末装置11は写真データベース(図4参照)の中から「写真番号」フィールドにカーソル番号を含むレコードを検索し、検索したレコードの「既出フラグ」フィールドに「Yes」が格納されているか否かを判定する(ステップS006)。
【0084】
検索したレコードの「既出フラグ」フィールドに空データが格納されている場合(ステップS006;No)、主催者端末装置11はその写真番号を候補写真番号として選択し、検索したレコードの「優先度データ」フィールドに格納されている優先度データとともに一時的に記憶する(ステップS007)。
【0085】
一方、検索したレコードの「既出フラグ」フィールドに既出であることを示す「Yes」が格納されている場合(ステップS006;Yes)、主催者端末装置11は次の規則に従いカーソル番号を変更する(ステップS008)。
カーソル番号の(2n−1)回目(ただし、nは自然数)の変更時には、(基準写真番号+n)を75で除した剰余を新たなカーソル番号とする。
カーソル番号の(2n)回目(ただし、nは自然数)の変更時には、(基準写真番号−n)を75で除した剰余を新たなカーソル番号とする。
【0086】
ステップS008においてカーソル番号を変更した場合、主催者端末装置11はその処理をステップS006に戻し、候補写真番号の選択のための処理(ステップS006、ステップS007、ステップS008)を繰り返す。
【0087】
ステップS007において候補写真番号の選択・記憶を行った場合、主催者端末装置11は記憶した候補写真番号の個数が5個に達したか否かを判定する(ステップS009)。
【0088】
既に記憶されている候補写真番号の個数が5個に満たない場合(ステップS009;No)、主催者端末装置11はその処理をステップS008に戻し、カーソル番号を変更した後、候補写真番号の選択のための処理(ステップS006、ステップS007、ステップS008)を繰り返す。
【0089】
既に記憶されている候補写真番号の個数が5個に達した場合(ステップS009;Yes)、主催者端末装置11は以下の式に従い候補写真番号毎に引き当て確率を算出する(ステップS010)。
優先度がP(ただし、Pは−5≦P≦5である整数)である候補写真番号に関し、引当頻度指数Q=10P+60を算出する。
m番目(ただし、mは1≦m≦5である自然数)の候補写真番号の引当頻度指数QをQmとする場合、m番目の候補写真番号の引き当て確率Rm=Qm/ΣQ(ただし、ΣQはQ1〜Q5の総和)を算出する。
【0090】
続いて、主催者端末装置11はステップS010において算出した引き当て確率に従ったランダム抽出により、それら5個の候補写真番号の中から1個を引き当て写真番号として選択する(ステップS011)。
【0091】
続いて、主催者端末装置11は選択した引き当て写真番号に対応する写真が写真表示領域201の中心で止まるように写真ロールの回転速度を徐々に落としてゆき、引き当て写真番号に対応する写真が写真表示領域201の中心に来たタイミングでその回転を止める(ステップS012)。その際、主催者端末装置11はビンゴアプリに埋め込まれている音データを再生することで、所定の効果音の発音も行う。
【0092】
続いて、主催者端末装置11は写真データベース(図4参照)から、「写真番号」フィールドに引き当て写真番号を含むレコードを検索し、検索したレコードの「動画データ」フィールドに動画データが格納されているか否かを判定する(ステップS013)。
【0093】
動画データが格納されている場合(ステップS013;Yes)、主催者端末装置11はその動画データを再生し、動画の表示および動画に伴う音声の発音を行う(ステップS014)。
【0094】
動画データが格納されていない場合(ステップS013;No)、もしくは動画データの再生(ステップS014)が完了した場合、主催者端末装置11はステップS013において検索したレコードの「音声データ」フィールドに音声データが格納されているか否かを判定する(ステップS015)。
【0095】
音画データが格納されている場合(ステップS015;Yes)、主催者端末装置11はその音声データを再生し、音声の発音を行う(ステップS016)。
【0096】
音声データが格納されていない場合(ステップS015;No)、もしくは音声データの再生(ステップS016)が完了した場合、主催者端末装置11はステップS013において検索したレコードの「吹き出し用写真番号」フィールドに格納されている吹き出し用写真番号に対応する静止画データを読み出し、その静止画データにより示される吹き出し用写真を、例えばスライドインなどのアニメーション効果を伴い、写真表示領域201に表示する(ステップS017)。また、写真表示領域201は引き当て写真番号を写真引き当て用画面の例えば右下に表示する。その結果、写真引き当て用画面は図10に示すような表示となる。
【0097】
続いて、主催者端末装置11はステップS013において検索したレコードの「コメントデータ」フィールドに格納されているコメントデータを読み出し、そのコメントデータにより示されるコメントを、例えばスライドインなどのアニメーション効果を伴い、ステップS017において表示した吹き出し用写真の人物がしゃべっている言葉の吹き出しと見えるように、写真表示領域201に表示する(ステップS018)。
【0098】
続いて、主催者端末装置11はステップS013において検索したレコードの「既出フラグ」フィールドに既出(その写真が既に引き当てられたこと)を示す「Yes」を格納し、写真データベースを更新するとともに、ビンゴカードデータベース(図5参照)に含まれる各ビンゴカードデータのいずれかのセルに引き当て写真番号が格納されている場合、そのセルの有効フラグに「Yes」を格納することで、ビンゴカードデータベースを更新する(ステップS019)。
【0099】
主催者がスタート/ストップ・ボタン202をクリック等する操作を繰り返すと、その操作に伴い、主催者端末装置11により上記のステップS001からステップS019までの一連の処理が繰り返される。
【0100】
参加者は各々、写真の引き当てが行われる毎に、プロジェクタに表示される引き当てられた写真および写真番号が自分のビンゴカードのいずれかのマスにプリントされていないか確認し、プリントされていればそのマスにマーク用のシールを貼って、そのマスが有効化されたことをマークする。
【0101】
参加者は自分のビンゴカードの縦方向、横方向もしくは対角線方向のいずれかに並ぶ5つのマスのうち4つにマークがされると、「リーチ!」と声を上げて、主催者や他の参加者にあがりが近いことを告げる。さらに、参加者は自分のビンゴカードの縦方向、横方向もしくは対角線方向のいずれかに並ぶ5つのマスの全てがマークされると、「ビンゴ!」と声を上げて、主催者や他の参加者にあがり(ビンゴ)になったことを告げ、主催者のところに行って、ビンゴカードを示す。
【0102】
主催者は、写真引き当て用画面に表示される結果表示ボタン203をクリック等することで、既にビンゴとなっているビンゴカードの番号を表示させることができる。主催者は、ビンゴになった参加者のビンゴカードにプリントされているカード番号がその結果表示用の画面に表示されていることを確認した後、その参加者に景品を渡す。
【0103】
予定していた数の参加者がビンゴになり、景品を配り終えると、主催者はビンゴゲームの終了を告げる。その際、時間に余裕があれば、主催者は写真引き当て用画面に表示されるプレイバックボタン204をクリック等することで、引き当てられた順に写真をそのコメントとともに順次、スライドショーとして表示させることもできる。図11は、プレイバックボタン204がクリック等された際に主催者端末装置11に表示されるプレイバック画面を例示した図である。なお、プレイバック画面においては、引き当てられた写真のみでなく、ビンゴゲーム中に引き当てられなかった写真およびそのコメントの表示も可能である。
【0104】
以上のように、ビンゴゲーム提供システム1によれば、主催者は写真を示す静止画データ等を自分の端末装置からビンゴアプリ提供サーバ装置12にアップロードするだけで、自分が主催するビンゴゲームで用いる写真付きビンゴカードと、それらのビンゴカード用にカスタマイズされたビンゴマシンを利用することができる。
【0105】
そのようにカスタマイズされたビンゴマシンは、写真をルーレットのようにランダムに引き当てていくが、その際の写真間の引き当て確率は、予め主催者により各写真に対し指定された優先度に従い互いに異なり得る。従って、主催者が是非参加者に観てもらいたいと思う写真は概ねビンゴゲーム中に引き当てられ、そのような重要な写真が運悪く引き当てられないままビンゴゲームが終了してしまう、という問題が生じにくい。
【0106】
さらに、本実施例にかかるビンゴマシンによれば、引き当てられた写真に関するコメントがアニメーション効果を伴い吹き出し表示されるため、視覚的な楽しさに加え、写真の内容が参加者に伝わり、スライドショーの楽しさがビンゴゲームに加味される。また、動画や音声を伴う写真が引き当てられた場合、それらの動画や音声の再生も行われるため、参加者を飽きさせずビンゴゲームを容易に盛り上げることができる。
【0107】
[2.第2実施例]
以下に本発明の第2実施例として、ビンゴゲーム提供システム2の構成および動作を説明する。なお、ビンゴゲーム提供システム2は、ビンゴゲーム提供システム1と多くの点で共通しているため、以下において、ビンゴゲーム提供システム2がビンゴゲーム提供システム1と異なる点を中心に説明する。また、ビンゴゲーム提供システム2の構成要素のうち、ビンゴゲーム提供システム1と共通するものには同じ符号を付す。
【0108】
ビンゴゲーム提供システム2はASP型のシステムであり、主催者端末装置11はビンゴゲームの実施中にビンゴアプリ提供サーバ装置12から逐次、ビンゴマシンの表示用および発音用のデータを逐次受信し、それらに従い表示や発音を行うことで、ビンゴマシンの役割を果たす。そのため、ビンゴゲーム提供システム2においては、主催者端末装置11に対するビンゴアプリのコピーもしくはインストールは不要である。
【0109】
また、ビンゴゲーム提供システム2においては、参加者は持参もしくは会場で貸与されるタッチパネルを備える参加者端末装置を用いてビンゴアプリ提供サーバ装置12にアクセスすることにより、ビンゴカードの内容を参加者端末装置の画面に表示させ、引き当てられた写真のマスをタッチすることにより、そのマスの有効化(マーク付け)を行う。従って、ビンゴゲーム提供システム2においては、ビンゴカードのプリントアウトおよび参加者への配布は不要である。
【0110】
さらに、ビンゴゲーム提供システム2においては、ビンゴアプリ提供サーバ装置12において引き当てられ、主催者端末装置11からプロジェクタに出力される写真を観た参加者が各々、その写真に対する評価を参加者端末装置に入力することで、ビンゴゲームの実施中にリアルタイムに参加者の評価が集計されて発表される。また、写真の一部にはクイズが伴い、その写真を含むビンゴカードが割り当てられた参加者は、そのクイズに正答することではじめて、その写真のマスを有効化することができる。なお、クイズに対する参加者の解答は、参加者による参加者端末装置への入力により行われる。このように、ビンゴゲーム提供システム2においては、参加者がデータの入力を行うことでビンゴゲームにインタラクティブに参加できる。
【0111】
図12は、ビンゴゲーム提供システム2の全体構成を模式的に示した図である。ビンゴゲーム提供システム2は、ビンゴゲーム提供システム1が備える主催者端末装置11、ビンゴアプリ提供サーバ装置12に加え、参加者の各々により使用される参加者端末装置21を多数備えている。
【0112】
参加者端末装置21は、公衆無線電話網または無線LAN(Local Area Network)を介してインターネット19にアクセス可能な、ブラウザ機能を備えた一般的なスマートフォンである。なお、参加者端末装置21には、自機を識別する端末ID(Identifier)が記憶されており、参加者端末装置21がビンゴアプリ提供サーバ装置12にアクセスする際、その端末IDがビンゴアプリ提供サーバ装置12に送信されるため、ビンゴアプリ提供サーバ装置12は参加者端末装置21を各々識別することができる。
【0113】
ビンゴゲーム提供システム2において、主催者はビンゴゲーム提供システム1における場合と同様に、主催者端末装置11を用いてビンゴアプリ提供サーバ装置12にアクセスし、アップロード用ページにおいて静止画データ等の各種データの指定および入力を行い、それらをビンゴアプリ提供サーバ装置12にアップロードすることで、ビンゴアプリの制作をオーダーする。
【0114】
ただし、ビンゴゲーム提供システム2においては、主催者はビンゴゲームで用いられる引き当て用写真のうち希望するものに関し、その写真にまつわるクイズを付加することができる。そのため、ビンゴゲーム提供システム2におけるアップロード用ページには、図13に示すように、図2に示したビンゴゲーム提供システム1におけるアップロード用ページの入力用表に対し、以下の欄が追加されている。
【0115】
「クイズ質問文」:クイズの質問文を示すテキストデータ(例えば、「プロポーズの時のプレゼントは?」)を入力する。
「クイズ選択肢」:クイズの選択肢を示すテキストデータ(例えば、「1.花束 2.指輪 3.キス」)を入力する。
「クイズ正答」:クイズの正答を示す数字(例えば、「1」)を入力する。
【0116】
ビンゴアプリ提供サーバ装置12に対し必要なデータのアップロードが行われると、ビンゴゲーム提供システム1における場合と同様に、制作者によりビンゴアプリの制作が行われる。
【0117】
ビンゴゲーム提供システム2におけるビンゴアプリには、図14に示すように、図4に示したビンゴゲーム提供システム1における写真データベースに対し、上述の「クイズ質問文」、「クイズ選択肢」、「クイズ正答」に対応するフィールドが追加された写真データベースが含まれている。
【0118】
制作者によりビンゴアプリがビンゴアプリ提供サーバ装置12の所定の場所に主催者端末装置11および参加者端末装置21からアクセス可能に格納されると、ビンゴゲーム提供システム1における場合と同様に、ビンゴアプリ提供サーバ装置12から主催者に宛てた電子メールによる通知が行われる。ただし、ビンゴゲーム提供システム2における通知には、ビンゴアプリをダウンロードするためのURLに代えて、ビンゴゲームの当日に主催者端末装置11がアクセスするためのビンゴマシン表示用のURLが含まれている。
【0119】
ビンゴゲームの当日、主催者は景品、主催者端末装置11およびスマートフォンを持参しない参加者に貸与するための参加者端末装置21を数台持って、パーティ会場に行き、ビンゴゲームの開始前に、主催者端末装置11にプロジェクタおよびスピーカを接続する等の準備を行う。
【0120】
続いて、主催者はビンゴアプリ提供サーバ装置12からの通知に記載のビンゴマシン表示用のURLとパスワードを主催者端末装置11のブラウザ画面において入力することでビンゴアプリ提供サーバ装置12において実行されるASP型のビンゴアプリにアクセスする。
【0121】
ビンゴアプリのメニュー画面には、「ビンゴカード表示用情報」ボタンが含まれており、主催者がそのボタンをクリック等すると、主催者端末装置11の画面(およびプロジェクタ)には、ビンゴカード表示用のURLおよびパスワードが表示される。
【0122】
参加者は各々、持参もしくは主催者から貸与された参加者端末装置21のブラウザ画面において、プロジェクタに表示されたビンゴカード表示用のURLおよびパスワードを入力することで、ビンゴアプリ提供サーバ装置12において実行されるASP型のビンゴアプリにアクセスする。
【0123】
ビンゴアプリ提供サーバ装置12は、参加者端末装置21からのアクセスを受けると、アクセスを受けた順に端末IDにより識別される参加者端末装置21の各々に1から順にカード番号を割り当てるとともに、割り当てたカード番号に対応するビンゴカードデータを生成し、生成したビンゴカードデータをビンゴカードデータベースに格納する。
【0124】
ビンゴゲーム提供システム2におけるビンゴカードデータの各セルには、ビンゴゲーム提供システム1におけるビンゴカードデータ(図5参照)の各セルに格納される写真番号および有効化フラグに加え、その写真が既に引き当てられたものであることを示す既出フラグが格納される。さらに、クイズを伴う写真の写真番号が格納されるセルに関しては、参加者がそのクイズに正答したことを示す正答フラグが格納される。そのような構成のビンゴカードデータを格納するビンゴゲーム提供システム2におけるビンゴカードデータベースのデータ構造を図15に示す。
【0125】
ビンゴアプリ提供サーバ装置12は、上記のように生成したビンゴカードデータに従いビンゴカードの表示を指示するページデータを生成し、生成したページデータを参加者端末装置21に送信する。その結果、参加者端末装置21にはビンゴカードが表示される。
【0126】
主催者は、参加者の全員の参加者端末装置21にビンゴカードの表示が行われていることを確認した後、主催者端末装置11のブラウザ内に表示されるビンゴマシンのメニュー画面の「ゲームスタート」ボタンをクリック等することで、ビンゴゲームを開始する。その結果、主催者端末装置11(およびプロジェクタ)には図7に示したものと同様の写真引き当て用画面が表示される。
【0127】
主催者がスタート/ストップ・ボタン202をクリック等すると、主催者端末装置11からビンゴアプリ提供サーバ装置12に写真ロールの回転表示の指示が送信され、その指示に従いビンゴアプリ提供サーバ装置12は主催者端末装置11に対し、写真ロールの回転表示を示すページデータを送信する。その結果、主催者端末装置11の画面には、ビンゴゲーム提供システム1における場合と同様に、図9に示したような写真ロールの回転表示が行われる。
【0128】
写真ロールの回転表示が行われている状態で、主催者がスタート/ストップ・ボタン202をクリック等すると、主催者端末装置11からビンゴアプリ提供サーバ装置12に写真ロールの停止表示の指示が送信され、その指示に従いビンゴアプリ提供サーバ装置12は主催者端末装置11に対し、写真ロールの停止表示を示すページデータを送信する。その結果、主催者端末装置11の画面には、ビンゴゲーム提供システム1における場合と同様に、写真ロールの回転速度が徐々に遅くなった後、図10に示したような引き当てられた写真の表示が行われる。
【0129】
上述の写真ロールの回転および停止に伴いビンゴゲーム提供システム2において行われる処理は、基本的にビンゴゲーム提供システム1において主催者端末装置11により行われる処理(図8参照)と同様である。ただし、ビンゴゲーム提供システム2においては、主催者端末装置11に対する主催者の入力処理(ステップS001、ステップS003)と、主催者端末装置11から主催者および参加者への画像や音の出力処理(ステップS002、ステップS012、ステップS014、ステップS016、ステップS017、ステップS018)のみ主催者端末装置11において実行され、他の処理はビンゴアプリ提供サーバ装置12において行われる。
【0130】
すなわち、ビンゴアプリ提供サーバ装置12がビンゴマシンの本体装置としての役割を果たし、主催者端末装置11がインターネット19を介してビンゴアプリ提供サーバ装置12から受信するページデータに従った表示・発音を行うことでビンゴマシンの表示装置および発音装置としての役割を果たす、という点がビンゴゲーム提供システム1と異なっている。
【0131】
また、ビンゴゲーム提供システム2においては、写真の引き当てに伴うビンゴカードデータベース(図15参照)の更新処理(ステップS019)において、引き当てられた写真の写真番号を含むセルの有効化フラグに「Yes」が格納される代わりに、既出フラグに「Yes」が格納され、その時点では有効化フラグの更新は行われない。以下に説明するように、ビンゴゲーム提供システム2においては参加者によるマスのタッチによってはじめて、そのマスが有効化される仕組みが採用されているためである。
【0132】
参加者は、ビンゴマシンにより順次引き当てられる写真が、自分の参加者端末装置21に表示されているビンゴカードに含まれていないかを確認し、含まれている場合はその写真のマスをタッチする。そのタッチ操作に応じて、参加者端末装置21からビンゴアプリ提供サーバ装置12に対し、タッチされたマスの座標を示す座標データが送信される。
【0133】
ビンゴアプリ提供サーバ装置12は参加者端末装置21から座標データを受信すると、その座標データの送信元の参加者端末装置21の端末IDに基づきカード番号を特定し、特定したカード番号のビンゴカードデータをビンゴカードデータベース(図15参照)から検索する。
【0134】
ビンゴアプリ提供サーバ装置12は、検索したビンゴカードデータのセルのうち、参加者端末装置21から受信した座標データにより示される座標のセルに既出フラグ「Yes」が格納されているか否かを判定する。既出フラグ「Yes」が格納されていない場合、参加者によりタッチされたセルの写真はまだ引き当てられておらず、参加者が誤ってタッチしたものであるため、ビンゴアプリ提供サーバ装置12はそのビンゴカードデータの更新は行わない。一方、座標データにより示される座標のセルに既出フラグ「Yes」が格納されている場合、ビンゴアプリ提供サーバ装置12はそのセルに有効化フラグ「Yes」を格納することで、そのビンゴカードデータを更新する。
【0135】
ところで、ビンゴゲーム提供システム2においては、上述したように、写真の一部にクイズが伴っている。ビンゴアプリ提供サーバ装置12は、クイズを伴う写真を引き当てた場合、写真データベース(図14参照)からその写真の写真番号に対応するレコードの「クイズ質問文データ」フィールドおよび「クイズ選択肢データ」フィールドに含まれるテキストデータを読み出し、コメントの表示(ステップS018)において、通常のコメントの表示の後に、読み出したテキストデータに従い、クイズの質問文とその選択肢を表示する。
【0136】
一方、参加者によりクイズを伴う写真のタッチが行われ、その写真の座標データがビンゴアプリ提供サーバ装置12により受信されると、ビンゴアプリ提供サーバ装置12は送信元の参加者端末装置21のビンゴカードデータ(図15参照)のセルのうち、受信した座標データのセルに既出フラグ「Yes」が格納されていることを確認した後、そのセルに正答フラグを格納するフィールドが含まれている場合は有効化フラグ「Yes」をすぐさま格納することはせず、そのセルに格納されている写真番号に対応するレコードを写真データベース(図14参照)から検索し、検索したレコードの「クイズ選択肢データ」フィールドに格納されているテキストデータを参加者端末装置21に対し送信する。
【0137】
参加者端末装置21はビンゴアプリ提供サーバ装置12から送信されてきたクイズの選択肢を示すテキストデータに従い、クイズの解答の選択肢を表示する。参加者がそれらの選択肢の中の1つをタッチすると、参加者端末装置21からビンゴアプリ提供サーバ装置12に対し、タッチされた選択肢を示す番号が送信される。ビンゴアプリ提供サーバ装置12はその番号が、先に写真データベース(図14参照)から検索したレコードの「クイズ正答データ」フィールドに格納されている番号と一致するか否かを判定する。
【0138】
それらの番号が一致した場合、ビンゴアプリ提供サーバ装置12はビンゴカードデータ(図15参照)の対象のセルに正答フラグ「Yes」を格納するとともに、有効化フラグ「Yes」も格納する。一方、それらの番号が一致しなかった場合、ビンゴアプリ提供サーバ装置12はそのセルの正答フラグのフィールドに「No」を格納するとともに、有効化フラグのフィールドを空データのまま更新しない。このように、正答フラグのフィールドに「No」が格納されたセルに関しては、その後、正しい選択肢を示す番号が送信されてきても無視され、有効化フラグのフィールドが更新されることはない。すなわち、参加者に許される解答の回数は1回だけである。
【0139】
また、ビンゴゲーム提供システム2においては、上述したように、参加者は引き当てられた写真に関する評価を行うとともに、その評価の集計結果を知ることができる。そのために、参加者端末装置21に表示されるビンゴカードの下には、図16に示すように、例えば「いいね」ボタン、「面白いね」ボタン、「楽しいね」ボタン、「かわいいね」ボタン、といった評価用のボタンが表示される。
【0140】
ビンゴマシンにより引き当てられた写真の表示(ステップS012)が行われた後、次の写真ロールの回転表示の開始(ステップS002)までの間に、参加者がこれらのボタンのいずれかをタッチすると、タッチされたボタンに対応する番号(例えば、「いいね」ボタンは「1」、「面白いね」ボタンは「2」、・・・など)が、評価データとして参加者端末装置21からビンゴアプリ提供サーバ装置12に送信される。
【0141】
ビンゴアプリ提供サーバ装置12は、それらの評価用のボタンに各々対応するカウンタを生成し、引き当てた写真の表示(ステップS012)に伴いそれらのカウンタをリセットした後、任意の参加者端末装置21から送信されてくる評価データにより示される番号に対応するカウンタに1ずつ加算を行っていく。そして、次の写真ロールの回転表示の開始(ステップS002)までの間、図17に示すように、その時点でカウンタによりカウントされている数を写真引き当て用画面の余白にリアルタイム表示する。
【0142】
なお、ビンゴゲーム提供システム2においては、ビンゴに至った参加者は参加者端末装置21に表示されているビンゴカードを主催者に示して景品の受け取りを行うが、その際、主催者はそのビンゴカードが正しく有効化されているか否かを確認する必要はない。参加者によりタッチされた写真が既に引き当てられた写真であるか否か、またそれがクイズを伴う写真である場合、解答が正答であったか否か、といったチェックが、ビンゴアプリ提供サーバ装置12において既に行われているためである。
【0143】
また、参加者は、自分の参加者端末装置21に表示されるビンゴカードに含まれる写真のうち既に有効化されている写真をタッチすることにより、その写真をコメントとともに拡大表示させることができる。なお、タッチされた写真に動画や音声が伴う場合、それらの動画や音声の再生も参加者端末装置21において行われる。
【0144】
具体的には、参加者のタッチ操作に応じて、参加者端末装置21からビンゴアプリ提供サーバ装置12にタッチされた写真の座標データが送信される。ビンゴアプリ提供サーバ装置12は受信した座標データに対応するビンゴカードデータのセル(図15参照)に有効化フラグ「Yes」が格納されていると、そのセルに格納されている写真番号に対応するレコードを写真データベース(図14参照)から検索し、検索したレコードに含まれる写真データ、コメントデータ、動画データ、音声データを参加者端末装置21に送信する。参加者端末装置21は、それらのデータに従い、写真とコメントの拡大表示や、動画・音声の再生を行う。
【0145】
上記のように、ビンゴゲーム提供システム2によれば、主催者はビンゴカードのプリントアウトを行う必要がない。また、参加者端末装置21からビンゴアプリ提供サーバ装置12に対してクイズの解答や評価を送ることにより、参加者がゲームにインタラクティブに参加することができ、ゲームがより盛り上がる。
【0146】
また、参加者は、自分のビンゴカードに含まれる有効化された写真やそれに伴うコメント等を、自分の希望するタイミングで参加者端末装置21を用いてゆっくり鑑賞することができる。
【0147】
[3.変形例]
上述した実施例はいずれも本発明の具体例であって、本発明の技術的思想の範囲内において様々に変形することができる。以下にそれらの変形の例を示す。
【0148】
上述した実施例において、ビンゴマシンが写真を引き当てる際の処理として、主催者により写真ロールの回転のストップ指示が行われた際に表示されていた写真から所定の数だけ先の写真の前後に位置する所定枚数の写真(既出でないもの)の中から、予め割り当てられた優先度に応じて決定した確率に従い写真の引き当てを行う方法が採用されている。本発明はそれに限られず、予め主催者等により設定された優先度に応じた不均等な確率で写真の引き当てが行われる限り、いずれの方法が採用されてもよい。
【0149】
例えば、予め優先度に応じた確率を写真に割り当てておき、既出でない写真全体の中から確率に従ったランダム選択を行う、といったシンプルな方法が採用されてもよい。
【0150】
また、上述した実施例においては、ビンゴゲーム中、各写真の引き当て確率の算出に用いられる引当頻度指数は変化しないものとしたが、本発明はそれに限られず、ビンゴゲームの進行に応じて写真の引き当て確率やその確率の算出基準が変化する構成が採用されてもよい。
【0151】
そのような例として、例えば、主催者が会場の様子に応じて主催者端末装置11に所定の操作を行うまでは、優先度にかかわらず均等の確率で写真の引き当てを行い、主催者による当該所定の操作をトリガとして、優先度に応じた不均等な確率で写真の引き当てを行う構成が考えられる。
【0152】
また、優先度の高い写真が連続して引き当てられないように、優先度の高い写真が引き当てられた直後にはむしろ、優先度の高い写真に低い引き当て確率を割り当てて写真の引き当てを行い、優先度の低い写真が連続して所定回数引き当てられた場合に、優先度の高い写真に高い引き当て確率を割り当てて写真の引き当てを行うといった構成も考えられる。
【0153】
また、ビンゴゲームの終盤を盛り上げるために、ビンゴゲームの前半においては特定の重要な写真に低い(または0%の)引き当て確率を割り当てておき、ビンゴゲームの終盤にさしかかった段階でその重要な写真に高い引き当て確率を割り当てる、といった構成も考えられる。
【0154】
なお、ビンゴゲームが終盤にさしかかったことを判断する方法としては、例えば、参加者に対する景品(ビンゴ)の数の比率に応じて統計的に算出される総トライ数(例えば、参加者に対する景品の数が50%であれば、ビンゴゲームが終了するまでに要する総トライ数は約40回)に従い判断する方法、現在のリーチ数やビンゴ数が所定の数に達しているか否かに基づき判断する方法、将来(例えば、次の引き当てや、2回先までの引き当ての後の状態)のリーチ数やビンゴ数を予測し、その予測数が所定の数に達するか否かに基づき判断する方法などが考えられる。
【0155】
また、写真の引き当ての処理は、必ずしもビンゴゲームの実施中に実行される必要はなく、予め優先度に基づき決定される不均等な確率に従い写真の引き当てを行っておき、ビンゴゲーム中にはあたかもリアルタイムに写真の引き当てが行われているかのように演出をしながら、既に決定されている順序に従い写真の引き当て表示を行う方法が採用されてもよい。
【0156】
また、例えば、最初に引き当てる写真は優先度3の写真の中からランダム選択、2番目に引き当てる写真は優先度1の写真の中からランダム選択、・・・のように、予め引き当ての順番に対し優先度の枠を設ける方法が採用されてもよい。このような方法によっても、優先度の高い写真が連続したり、重要な写真が最初に出てしまって後半で盛り上がらなくなったり、といった問題が回避される。
【0157】
また、上述した第1実施例において、ビンゴカードのプリントアウトは主催者により行われるものとしたが、制作者によりプリントアウトされたビンゴカードが主催者に郵送される、という構成が採用されてもよい。
【0158】
また、上述した第1実施例において、ビンゴアプリはインターネット19を介してビンゴアプリ提供サーバ装置12から主催者端末装置11へとダウンロードされるものとしたが、例えばビンゴアプリを記憶させた記憶媒体を制作者が主催者に郵送することにより、ビンゴアプリの主催者に対する配布が行われてもよい。
【0159】
また、上述した第1実施例の特徴の一部と第2実施例の特徴の一部を組み合わせたビンゴゲーム提供システムが採用されてもよい。例えば、第1実施例のように、ビンゴアプリはビンゴアプリ提供サーバ装置12から主催者端末装置11にダウンロードされた後、主催者端末装置11において実行される一方で、第2実施例のように、参加者は参加者端末装置21をビンゴカードとして用いることも考えられる。
【0160】
その場合、例えばビンゴアプリに従い動作する主催者端末装置11が、無線LANにより主催者端末装置11にアクセス可能な参加者端末装置21に対しASPサーバ装置として動作するように構成することで、パーティ会場にインターネット19へのアクセス設備がない場合でも本発明にかかるビンゴゲームの仕組みが実現される。
【0161】
また、上述した実施例においては、引き当て用の写真やそれに伴うコメント、動画、音声などの各種データは、全て主催者により主催者端末装置11からビンゴアプリ提供サーバ装置12へとアップロードされるものとしたが、本発明はそれに限られない。従って、例えば主催者が各参加者に写真等のアップロード用のURLおよびパスワードを通知し、参加者が各々、自分で準備した写真やそれに伴うコメント等のデータをビンゴアプリ提供サーバ装置12にアップロードする構成が採用されてもよい。その場合、主催者の負担が軽減されるとともに、参加者もビンゴゲームに準備の段階から参加でき、場合によっては望ましい。
【0162】
また、上述した第2実施例において、参加者がビンゴカードをタッチすることで写真の拡大表示等を行う際、参加者端末装置21はその都度、ビンゴアプリ提供サーバ装置12からそのための写真データ等を受信して用いる構成が採用されている。本発明はそれに限られず、参加者端末装置21は写真データ等を例えばマスの有効化時にビンゴアプリ提供サーバ装置12から予めダウンロードしておく構成が採用されてもよい。その場合、参加者端末装置21は参加者のタッチ操作に応じて速やかに写真の拡大表示や動画の再生等を行うことができるとともに、参加者端末装置21が持参のものであればそれらのデータを参加者端末装置21とともに持ち運ぶことができるため、ビンゴアプリ提供サーバ装置12にアクセスできない電車の中などでも写真の閲覧等が可能となる。
【0163】
また、上述した第2実施例において、ビンゴカードに含まれる写真が参加者によりタッチされると、参加者端末装置21からビンゴアプリ提供サーバ装置12にタッチされたセルの座標データが送信される構成が採用されているが、本発明はそれに限られず、例えば座標データに代えてタッチされた写真の写真番号が参加者端末装置21からビンゴアプリ提供サーバ装置12に対し送信される構成が採用されてもよい。その場合、ビンゴアプリ提供サーバ装置12は写真番号からビンゴカード内のセルを特定することになる。
【0164】
なお、上述した実施例における写真ロールの回転表示とその停止(ルーレット式)はビンゴマシンの写真引き当て画面の演出上の一例であって、例えばくじ玉の入った箱を回して出てきたくじ玉に書かれている写真をクローズアップ表示する演出など、他の演出が写真引き当て画面において採用されてもよい。
【0165】
また、上述した実施例において、ビンゴマシンは動画が伴う写真を引き当てた場合、写真の表示に続き動画の再生、という順序で処理を行うものとしたが、ビンゴカードに表示される写真を動画の再生の後に表示(動画の生成中の表示を含む)する構成が採用されてもよい。その場合、写真ロールには写真に代えて「?」マークを表示させるなどし、動画の再生の後、その動画の1コマとして含まれる写真の表示を行うことで、参加者は自分のビンゴカードにその動画中のワンシーンが含まれていないかを注意しながら動画を観ることになり、わくわく感が高まる。
【0166】
また、上述した第2実施例において、参加者端末装置21は無線電話網を介してインターネット19にアクセス可能なスマートフォンであるものとしたが、参加者端末装置21は通信ネットワークを介してビンゴアプリ提供サーバ装置12との間でデータ通信可能な端末装置であれば如何なるものであってもよい。従って、電話機能を持たないPDA(Personal Digital Assistant)などであってもよい。なお、参加者端末装置21が電話機能を持たず、無線電話網を介したインターネット19へのアクセスができない場合、例えばパーティ会場に設置されたインターネット19に接続された無線アクセスポイントとPDAとの間で無線LAN通信を行うことで、参加者端末装置21がビンゴアプリ提供サーバ装置12にアクセス可能にすればよい。
【0167】
また、上述した第2実施例において、参加者端末装置21は端末IDをビンゴアプリ提供サーバ装置12に送信することで自機を識別可能とする構成が採用されているが、本発明はそれに限られない。参加者端末装置21が端末IDをビンゴアプリ提供サーバ装置12に送信できない場合、例えば各参加者端末装置21とビンゴアプリ提供サーバ装置12との間で確率された通信接続に振られるコネクションIDを端末の識別に用いる構成が採用されてもよい。
【0168】
また、上述した第2実施例において、参加者端末装置21はタッチパネルを備えるものとしたが、本発明はそれに限られず、液晶ディスプレイとメカニカルボタンなどでタッチパネルが代替された参加者端末装置21が用いられてもよい。
【0169】
また、上述した実施例の説明において、主催者によりアップロードされるFree用写真、引き当て用写真、吹き出し用写真の加工(トリミング、位置調整、回転、明るさ補正など)については特に言及しなかったが、(1)主催者がビンゴアプリのオーダー用のWebページ(図2参照)を開く前に予めそれらの加工を施した画像データを準備しておく方法、(2)主催者が画像データをアップロードする際に加工を行う方法、(3)アップロードされた画像データを制作者が加工する方法、のいずれが採用されてもよいし、それらのいずれか2つもしくは全てが組み合わされてもよい。
【0170】
主催者が画像データをアップロードする際に加工を行う方法(上記(2))が採用される場合、例えばビンゴアプリのオーダー用のWebページ(図2参照)において主催者が画像データの指定を行った後、プレビュー画面を表示させ、プレビュー画面に表示される写真を主催者が加工できるように構成することが考えられる。そのようにすれば、制作者が画像データの加工を行う手間が省けるとともに、主催者の意図がビンゴゲームにおいて表示される写真のレイアウトに直接反映されるので、望ましい。
【0171】
また、上述した実施例において、ビンゴゲームにおいて引き当て用の写真の数は75枚であるものとしたが、この数は、24枚(Free用写真と合わせて25枚)以上であれば、75枚以外の数であってもよい。
【0172】
ところで、パーティによって、ビンゴゲームに使える時間、準備できる景品の数、準備できる引き当て用写真の数、はまちまちである。ビンゴゲームに使える時間は、概ねビンゴゲームの終了までに引き当てられる写真の数に比例する。従って、ビンゴゲームの終了までに引き当てられる写真の数、準備できる景品の数(すなわちビンゴゲームの終了までに達成されるビンゴの数)、および準備すべき引き当て用写真の数は、それらの2つが決まれば残りの1つは確率計算により定まる。
【0173】
従って、例えば、ビンゴアプリのオーダー用のWebページ(図2参照)において、(1)ビンゴゲームに使える時間とアップロードする引き当て用写真の数を入力することで、準備すべき景品の数を表示する、(2)ビンゴゲームに使える時間と準備する景品の数を入力することで、アップロードすべき引き当て用写真の数を表示する、(3)アップロードする引き当て用写真の数と準備する景品の数を入力することでビンゴゲームの所要時間を表示する、という構成が採用されてもよい。その場合、これらの3つのパラメータのうち主催者により入力された2つのパラメータが主催者端末装置11からビンゴアプリ提供サーバ装置12へ送信され、ビンゴアプリ提供サーバ装置12において所定の確率計算式により算出された第3のパラメータが主催者端末装置11に送信され、表示される。
【0174】
上記のような構成のビンゴゲーム提供システムによれば、主催者はビンゴゲームが予定時間をオーバーして長引いてしまったり、景品が足りなくなりビンゴゲームが予定より早く終わってしまったり、といった不都合を回避することができる。
【0175】
また、上述した第2実施例を変形し、本発明にかかる写真ビンゴゲームを、Web広告機能を持ったネットゲームとして利用することも考えられる。その場合、主催者は広告主となり、参加者は個々の一般消費者となる。
【0176】
広告主は、自社の製品に関する写真とその写真に関するコメント等を、自分の端末装置からインターネット19を介してビンゴアプリ提供サーバ装置12にアップロードする。アップロードされたデータを用いて制作者により制作されたビンゴアプリは、ASPサービスを提供するビンゴアプリとして、ビンゴアプリ提供サーバ装置12の所定の場所に格納される。広告主や、例えば自社のWebサイトなどでビンゴゲームにアクセスするためのURLを広く宣伝する。
【0177】
宣伝によりインターネット上でビンゴゲームが開催されていることを知った一般消費者は、自分の端末装置のブラウザにURLを入力することで、インターネット19を介してビンゴアプリ提供サーバ装置12にアクセスし、自分の端末装置上でビンゴゲームを楽しむことができる。
【0178】
この変化例にかかるビンゴゲーム提供システムにおいては、一般消費者の端末装置には写真引き当て用画面とビンゴカードが同時に表示される。すなわち、一般消費者の端末装置は、第2実施例の主催者端末装置11と参加者端末装置21の役割を兼ねることになる。
【0179】
一般消費者は、自分の端末装置を操作し、ビンゴマシンに順次、写真の引き当てを行わせ、引き当てられた写真がビンゴカードに含まれる場合は、その写真をクリック等することで有効化していく。そして、予め定められたトライの回数(例えば10回)内でビンゴに達した場合、一般消費者は景品をもらう権利を獲得できる。
【0180】
なお、その場合の景品は、例えば音楽データや壁紙データなどのダウンロード可能な特典データや、イベント参加チケットの役割を果たすコードなどの無形物であってもよいし、郵送やコンビニエンスストアなどの店舗で受け取り可能な有形物であってもよい。
【0181】
そのような変形例にかかるビンゴゲーム提供システムによれば、ビンゴゲームの参加者である一般消費者は、自然と引き当てられる写真やそれに伴うコメント、動画等に注目するため、広告主は自社の製品やサービスのセールスポイントなどを示す写真、コメント、動画などをアップロードすることで、ビンゴゲームに参加する一般消費者に対し効果的な広告を行うことができる。
【0182】
なお、本発明にかかるビンゴゲーム提供システムをWeb広告機能付きのネットゲームに利用する場合、優先度による不均等な確率に従った写真の引き当て処理は必ずしも採用されなくてもよい。しかしながら、例えば10回のトライにおいて、是非とも表示させたい写真(例えば、製品・サービスの名称を伝える写真など)がある場合、それらの写真に高い優先度を割り当て、その引き当て確率を高めることで、より効果的な広告を提供することが可能となる。
【0183】
なお、上述した実施例およびその変形例において示した数値、図形、データ構成、ページ表示の構成、算出式等はあくまで本発明を説明するための例示であって、本発明はそれらの具体的内容により限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0184】
本発明は、パーティゲームを楽しむ多くの一般消費者にとって有意義であるため、それらの一般消費者に対しアプリケーションプログラムの提供やASPサービスの提供を行うサービス業において利用可能である。
【符号の説明】
【0185】
1…ビンゴゲーム提供システム、2…ビンゴゲーム提供システム、11…主催者端末装置、12…ビンゴアプリ提供サーバ装置、19…インターネット、21…参加者端末装置、111…記憶部、112…取得部、113…選択部、114…出力部、115…判定部、116…操作部、117…表示部、118…発音部、119…制御部、201…写真表示領域、202…スタート/ストップ・ボタン、203…結果表示ボタン、204…プレイバックボタン
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーティで行われる多人数参加型のゲームに用いられる装置に関する。
【背景技術】
【0002】
結婚式の披露宴二次会などの各種パーティにおいて、パーティの参加者が全員で参加するゲームが行われることが多い。例えば、ビンゴゲームは互いに見知らぬ参加者が多いパーティにおいても、抵抗なく参加できるゲームとして人気が高い。
【0003】
通常のビンゴゲームにおいては、まず、5列×5行のマトリックス状に配置された25マスのうち予め有効とされる真ん中のマス以外の24マスの各々に、1から75までの自然数の中から重複無くランダムに選択された数字が記載されたカードであるビンゴカードが、参加者の各々に配布される。なお、各参加者に配布されるビンゴカードに記載される数字およびその配列は各々異なっている。
【0004】
ビンゴカードが各参加者に配布された状態で、ビンゴゲームの主催者により、1から75までの自然数の中から順次、重複なくランダムに選択された数字が参加者全員に対し発表される。
【0005】
各参加者は、自分に配布されたビンゴカードに記載されている数字が主催者により発表されると、その数字の記載されているマスを打ち抜くなどの方法で、そのマスが有効となったことを示す印付けを行う。主催者により数字の発表が繰り返されるに伴い、ビンゴカードの25マスのうち、いずれかの列の5マス、いずれかの行の5マス、もしくはいずれかの対角線上の5マスが全て有効となった場合、そのビンゴカードを配布された参加者があがり(ゲームのゴール)に至ったことになる。
【0006】
あがりに至った参加者は、多数ある景品の中から好きな景品を選べるなどの特典が与えられることが多く、参加者は他の参加者より早くあがりに至ることを期待しつつ、主催者により発表される数字に耳を傾けては一喜一憂することで、楽しい時を過ごすことができる。
【0007】
ビンゴゲームやそれに類似するゲーム(以下、それらを単に「ビンゴゲーム」と呼ぶ)は、上記のように単純なルールであるとともに、参加者に対し頭を使うなどの特段の労力を求めないため、互いに見知らぬ多数の参加者により簡単に行える、というメリットがある。その一方、簡単であるがために、ゲームの中盤において参加者が退屈さを感じる場合も多い。
【0008】
そのようなビンゴゲームの欠点を補う目的で、数字に代えて写真を用いるビンゴゲームが提案されている。例えば、特許文献1には、ビンゴカードのマスに、数字に代えて、各々異なる写真の印刷されたシールを貼り付けることで、参加者がオリジナルのビンゴカードを作成した後、いずれかのシールに印刷されている多数の写真の中からランダムに1枚の写真を重複無く順次、選択しては表示するビンゴマシンを用いることで、参加者に退屈さを感じさせないビンゴゲームを行うことが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】実登3091730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
写真を用いるビンゴゲームは、数字を用いるビンゴゲームと異なり、各写真の重要性や意味合いが異なる。しかしながら、上述の特許文献1において提案されているビンゴゲームの仕組みにおいては、各写真の重要性や意味合いの違いが考慮されていない。
【0011】
本発明は、上記の事情に鑑み、パーティにおけるビンゴゲーム等の多人数参加型ゲームにおいて、写真を用いるとともにその写真の重要性や意味合いを考慮することで、パーティをより楽しく盛り上げる手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、
各々1の写真を示す複数の静止画データを記憶する記憶手段と、
ゲームを主催する主催者により操作される装置から、静止画データの出力を指示する静止画出力指示データを取得する取得手段と、
前記取得手段により前記静止画出力指示データが取得された場合、前記記憶手段に記憶されている前記複数の静止画データの中から、所定のアルゴリズムに従い一の静止画データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された静止画データにより示される写真を示すデータを、前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力する出力手段と
を備え、
前記記憶手段は、前記選択手段により過去に選択された静止画データに関し、当該静止画データを識別する静止画識別データを既出静止画識別データとして記憶し、
前記選択手段は、前記記憶手段に記憶されている前記既出静止画識別データにより識別される静止画データを前記選択の処理における選択肢から除外し、
前記記憶手段は、前記複数の静止画データに含まれる第1の静止画データを、前記複数の静止画データに含まれる第2の静止画データよりも重要度の高い静止画データとして記憶し、
前記選択手段は、前記第1の静止画データを、前記第2の静止画データよりも高い確率で選択する
多人数参加型ゲーム用の装置を第1の実施態様として提案する。
【0013】
また、上記第1の実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうち1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて当該静止画データにより示される写真に関するコメントを示すコメントデータを記憶し、
前記出力手段は、前記選択手段により選択された静止画データに対応付けて前記記憶手段にコメントデータが記憶されている場合、当該コメントデータにより示されるコメントを示すデータを前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力する
という構成を第2の実施態様として提案する。
【0014】
また、上記第2の実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記出力手段から前記主題者に対し表示を行う装置に対し出力される前記コメントデータにより示されるコメントを示すデータは、当該装置において当該コメントをアニメーション表示させるデータである
という構成を第3の実施態様として提案する。
【0015】
また、上記第1乃至第3のいずれかの実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうち1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて、当該静止画データにより示される写真をフレームとして含む動画を示す動画データを記憶し、
前記出力手段は、前記選択手段により選択された静止画データに対応付けて前記記憶手段に記憶されている動画データにより示される動画を示すデータを、前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力する
という構成を第4の実施態様として提案する。
【0016】
また、上記第4の実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記出力手段は、前記選択手段により選択された静止画データに対応付けて前記記憶手段に記憶されている動画データにより示される動画を示すデータを前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力した後、当該静止画データにより示される写真を示すデータを前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力する
という構成を第5の実施態様として提案する。
【0017】
また、上記第1乃至第5のいずれかの実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記取得手段は、前記主催者により操作される装置および前記主催者に対し表示を行う装置である主催者端末装置から通信ネットワークを介して送信されてくる静止画出力指示データを受信することにより前記静止画出力指示データの取得を行い、
前記出力手段は、前記通信ネットワークを介して前記主催者端末装置に対し静止画データを送信することにより前記静止画データにより示される写真を示すデータの出力を行う
という構成を第6の実施態様として提案する。
【0018】
また、上記第1乃至第6のいずれかの実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記記憶手段は、座標(x,y)(ただし、xおよびyは各々、1以上5以下の自然数)を各々示す全25の座標データのうち座標(3,3)を示す座標データを除く全24の座標データの各々に対し、前記複数の静止画データの中から選択された一の静止画データを識別する静止画識別データを、異なる座標データに同じ静止画識別データを対応付けないように、対応付けたデータであるビンゴカードデータを複数、記憶し、
前記複数のビンゴカードデータの各々に関し、前記記憶手段に記憶されている前記既出静止画識別データが対応付けられた座標データにより示される座標が所定の形状を形成するか否かを判定する判定手段を備える
という構成を第7の実施態様として提案する。
【0019】
また、上記第7の実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記選択手段は、前記判定手段により前記所定の形状が形成すると判定された前記ビンゴカードデータの数が所定の数に達した場合、前記第1の静止画データを前記第2の静止画データよりも高い確率で選択する
という構成を第8の実施態様として提案する。
【0020】
また、上記第7または第8の実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記判定手段は、前記複数のビンゴカードデータの各々に関し、前記選択手段により将来に実行される前記選択の処理の結果、前記記憶手段に記憶される前記既出静止画識別データが対応付けられる座標データにより示される座標が所定の形状を形成する確率を算出し、
前記選択手段は、前記判定手段により算出される前記確率が所定の閾値に達した場合、前記第1の静止画データを前記第2の静止画データよりも高い確率で選択する
という構成を第9の実施態様として提案する。
【0021】
また、上記第7乃至第10のいずれかの実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記取得手段は、前記主催者により操作される装置および前記主催者に対し表示を行う装置である主催者端末装置から通信ネットワークを介して送信されてくる静止画出力指示データを受信することにより前記静止画出力指示データの取得を行い、
前記出力手段は、前記通信ネットワークを介して前記主催者端末装置に対し静止画データを送信することにより前記静止画データにより示される写真を示すデータの出力を行い、
前記出力手段は、前記ゲームに参加する複数の参加者の各々により各々操作される複数の端末装置である参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置に対し、前記記憶手段に記憶されている複数のビンゴカードデータの中から選択された一のビンゴカードデータと、当該一のビンゴカードデータに含まれる静止画識別データにより識別される静止画データにより示される写真を示すデータとを、前記通信ネットワークを介して送信し、
前記取得手段は、前記複数の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置から送信されてくる静止画識別データもしくは座標データを、前記通信ネットワークを介して受信し、
前記記憶手段は、前記取得手段により一の参加者端末装置から一の静止画識別データもしくは一の座標データが受信された場合、当該一の参加者端末装置に対し前記出力手段により送信されたビンゴカードデータに当該一の静止画識別データもしくは当該一の座標データが含まれ、当該ビンゴカードデータに含まれる当該一の静止画識別データもしくは当該一の座標データに対応付けられた静止画識別データが既出静止画識別データである時、当該一の静止画識別データに対応付けられた座標データもしくは当該一の座標データを当選座標データとして記憶し、
前記判定手段は、前記複数のビンゴカードデータの各々に関し、前記記憶手段に記憶されている前記当選座標データにより示される座標が所定の形状を形成するか否かを判定する
という構成を第10の実施態様として提案する。
【0022】
また、上記第10の実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記取得手段は、前記主催者端末装置に対し前記出力手段により一の静止画データにより示される写真を示すデータの出力が行われた後、前記複数の参加者端末装置のうちの1以上の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置から送信されてくる当該写真に関する評価を示す評価データを、前記通信ネットワークを介して受信し、
前記出力手段は、前記取得手段により受信された前記評価データにより示される評価を示すデータを、前記通信ネットワークを介して前記主催者端末装置に対し送信する
という構成を第11の実施態様として提案する。
【0023】
また、上記第10または第11の実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうちの1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて、クイズの問題を示す問題データと当該クイズの解答を示す解答データとを記憶し、
前記取得手段は、前記複数の参加者端末装置のうちの1以上の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置から送信されてくる静止画識別データもしくは座標データと、解答を示す解答データとを、前記通信ネットワークを介して受信し、
前記記憶手段は、前記取得手段により一の参加者端末装置から一の静止画識別データもしくは一の座標データとともに一の解答データが受信された場合、当該一の静止画識別データもしくは当該一の座標データに対応付けられた静止画識別データにより識別される静止画データに対応付けて記憶している解答データが当該一の参加者端末装置から受信された当該一の解答データと一致しない時、当該一の静止画識別データに対応付けられた座標データもしくは当該一の座標データを前記当選座標データとして記憶しない
という構成を第12の実施態様として提案する。
【0024】
また、上記第10乃至第12のいずれかの実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうち1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて、当該静止画データにより示される写真をフレームとして含む動画を示す動画データを記憶し、
前記出力手段は、前記複数の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置に送信するデータにより示される写真を示す静止画データに対応付けて前記記憶手段に記憶されている動画データを、前記通信ネットワークを介して、当該参加者端末装置に送信する
という構成を第13の実施態様として提案する。
【0025】
また、上記第10乃至第13のいずれかの実施態様にかかる多人数参加型ゲーム用の装置において、
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうち1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて、当該静止画データにより示される写真に関するコメントを示すコメントデータを記憶し、
前記出力手段は、前記複数の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置に送信するデータにより示される写真を示す静止画データに対応付けて前記記憶手段に記憶されているコメントデータを、前記通信ネットワークを介して、当該参加者端末装置に送信する
という構成を第14の実施態様として提案する。
【0026】
また、本発明は、
コンピュータ装置を、
上記の第1乃至第6のいずれかに記載の装置が備える前記記憶手段、前記取得手段、前記選択手段、前記出力手段として機能させるプログラム
を第15の実施態様として提案する。
【0027】
また、本発明は、
コンピュータ装置を、
上記の第7乃至第14のいずれかに記載の装置が備える前記記憶手段、前記取得手段、前記選択手段、前記出力手段、前記判定手段として機能させるプログラム
を第16の実施態様として提案する。
【発明の効果】
【0028】
上記の第1の実施態様にかかる装置によれば、例えば結婚式の披露宴二次会において、新郎新婦の思い出の写真を用いたビンゴゲームを行うといった状況において、プロポーズをした時の写真や最初のデートの時の写真など、参加者が特に注目すると思われる写真が他の写真と比較し高い確率で引き当てられる結果、それらの重要な写真が運悪くビンゴゲーム中に引き当てられずビンゴゲームがあまり盛り上がらない場合がある、という問題が概ね解消される。
【0029】
上記の第2の実施態様にかかる装置によれば、引き当てられた写真のコメントを参加者全員に見せることができるため、ビンゴゲームにスライドショーの楽しみを付加することができる。
【0030】
上記の第3の実施態様にかかる装置によれば、引き当てられた写真のコメントがアニメーション表示されるため、視覚的効果によりゲームをより盛り上げることができる。
【0031】
上記の第4の実施態様にかかる装置によれば、装置により引き当てられた写真に対応する動画の再生が行われるため、参加者はその動画を観て楽しむことができる。
【0032】
上記の第5の実施態様にかかる装置によれば、装置により引き当てられた写真が参加者に対し発表される前に、その写真をフレームとして含む動画が参加者に対し再生されるため、参加者は自分のビンゴカードに印刷されている写真が再生中の動画に含まれているか否かという点に注目しながら動画を鑑賞することができる。
【0033】
上記の第6の実施態様にかかる装置によれば、ASP(Application Service Provider)型のサービスによりビンゴマシンが提供される。その結果、主催者は自分の端末装置にビンゴマシンのプログラムをインストールすることを要さず、例えばブラウザ機能を備える任意の端末装置を本発明にかかるビンゴマシンとして利用することができる。
【0034】
上記の第7の実施態様にかかる装置によれば、各参加者に配布されているビンゴカードの各々に関し、ビンゴマシンによる写真の引き当てに伴い現在有効化されているべきマスの状況が装置において管理される。従って、例えばあがり(ビンゴ)に達した参加者がビンゴカードを主催者のところに持ってきた時に、主催者はそのビンゴカードが正しくあがりに達したものであるか否かを容易に確認することができる。
【0035】
上記の第8の実施態様にかかる装置によれば、現在、あがり(ビンゴ)に達しているビンゴカードの枚数や、あがりの一歩手前(リーチ)に達しているビンゴカードの枚数が所定の数に達したタイミングで、自動的に重要な写真が高い確率で引き当てられる。その結果、ビンゴゲームの終盤において重要な写真が発表されることになり、ゲームが盛り上がる。
【0036】
上記の第9の実施態様にかかる装置によれば、例えば次の写真の引き当てによりあがり(ビンゴ)に達すると予測されるビンゴカードの枚数が所定の数に達したタイミングで、自動的に重要な写真が高い確率で引き当てられる。その結果、やはりビンゴゲームの終盤において重要な写真が発表されることになり、ゲームが盛り上がる。
【0037】
上記の第10の実施態様にかかる装置によれば、参加者の各々が持参、もしくは主催者から会場において貸与されるスマートフォンやタッチパッド型端末装置などをビンゴカードとして用いることができる。その際、参加者により有効化されようとするマスがビンゴマシンにより引き当てられた写真の印刷されているマスであるか否かが自動的にチェックされるため、参加者が誤ってあがりに達したと勘違いするなどのトラブルが回避される。
【0038】
上記の第11の実施態様にかかる装置によれば、引き当てられ発表された写真に対し参加者の各々が「いいね」「かわいい」などの評価を行うことができ、それらの評価の集計結果等もまた、参加者に対し発表される。そのため、参加者のゲームに対する参加意識が高まるとともに、参加者が他の参加者の気持ちを共有できることで参加者同士の一体感が生まれ、ゲームをより楽しいものにできる。
【0039】
上記の第12の実施態様にかかる装置によれば、参加者はビンゴマシンにより引き当てられた写真が表示されているマスをすぐさま有効化することはできず、その写真に関連するクイズに正しく解答できた場合に限り、そのマスを有効化することができる。そのため、ビンゴゲームにクイズの楽しさを加味することができる。
【0040】
上記の第13の実施態様にかかる装置によれば、参加者の端末装置において、例えば既に有効化された写真に関連する動画の再生が自由に可能となる。従って、参加者は、例えばビンゴゲームが終わった後に気に入った動画を再生して楽しむことができる。
【0041】
上記の第14の実施態様にかかる装置によれば、参加者の端末装置において、例えば既に有効化された写真に関するコメントの表示が可能となる。従って、参加者は、例えばビンゴゲームが終わった後に気に入った写真を表示させるとともにその写真のコメントを読んで楽しむことができる。
【0042】
上記の第15もしくは第16の実施態様にかかるプログラムによれば、汎用コンピュータに当該プログラムをインストールすることで、汎用コンピュータを用いて本発明にかかる装置を実現することができる。そのため、例えば専用の装置として製造・販売される本発明にかかる装置を主催者が購入する場合と比較し、一般的に低コストであるとともに、使い慣れたコンピュータを用いることができる、プログラムをインターネット経由でダウンロードして利用すれば装置の購入の手間が省ける、等の理由により利便性も高い。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】図1は、本発明の第1実施例にかかるビンゴゲーム提供システムの全体の構成を模式的に示した図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施例にかかるアップロード用ページを模式的に示した図である。
【図3】図3は、本発明の第1実施例にかかる主催者端末装置11の機能構成を模式的に示した図である。
【図4】図4は、本発明の第1実施例にかかる写真データベースのデータ構造を模式的に示した図である。
【図5】図5は、本発明の第1実施例にかかるビンゴカードデータベースのデータ構造を模式的に示した図である。
【図6】図6は、本発明の第1実施例にかかるビンゴカードを模式的に示した図である。
【図7】図7は、本発明の第1実施例にかかる写真引き当て用画面を模式的に示した図である。
【図8】図8は、本発明の第1実施例にかかる主催者端末装置により行われる処理のフローを示した図である。
【図9】図9は、本発明の第1実施例にかかる写真引き当て用画面を模式的に示した図である。
【図10】図10は、本発明の第1実施例にかかる写真引き当て用画面を模式的に示した図である。
【図11】図11は、本発明の第1実施例にかかるプレイバック画面を模式的に示した図である。
【図12】図12は、本発明の第2実施例にかかるビンゴゲーム提供システムの全体構成を模式的に示した図である。
【図13】図13は、本発明の第2実施例にかかるアップロード用ページを模式的に示した図である。
【図14】図14は、本発明の第2実施例にかかる写真データベースのデータ構造を模式的に示した図である。
【図15】図15は、本発明の第2実施例にかかるビンゴカードデータベースのデータ構造を模式的に示した図である。
【図16】図16は、本発明の第2実施例にかかるビンゴカード画面を模式的に示した図である。
【図17】図17は、本発明の第2実施例にかかる写真引き当て用画面を模式的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
[1.第1実施例]
以下に本発明の第1実施例として、ビンゴゲーム提供システム1の構成および動作を説明する。ビンゴゲーム提供システム1は、ビンゴゲームの主催者(以下、単に「主催者」と呼ぶ)が自分の端末装置を用いて、ビンゴマシン用のアプリケーションプログラム(以下、「ビンゴアプリ」と呼ぶ)の制作者(以下、単に「制作者」と呼ぶ)が管理するWebページにアクセスし、写真データ等をアップロードすることで、ビンゴアプリのオーダーを行うためのシステムである。
【0045】
主催者は、制作者により制作されたビンゴアプリをダウンロードし、自分の端末装置で実行することで、ビンゴゲームの開催前にビンゴカードのプリントアウトを行うとともに、ビンゴゲームの開催時に自分の端末装置をビンゴマシンとして用いることができる。
【0046】
図1は、ビンゴゲーム提供システム1の全体の構成を模式的に示した図である。ビンゴゲーム提供システム1は、主催者が使用する端末装置である主催者端末装置11と、制作者により管理されるサーバ装置であるビンゴアプリ提供サーバ装置12とを備えている。主催者端末装置11とビンゴアプリ提供サーバ装置12は、互いにインターネット19を介して各種データ通信が可能である。
【0047】
主催者は、ビンゴアプリのオーダーを行う前に、まず以下のデータを準備する。
(1)全てのビンゴカードの座標(3,3)のマスに印刷される1枚の写真(Free用写真)を示す静止画データ
(2)座標(3,3)のマス以外のマスに印刷される多数枚の写真(引き当て用写真)を各々示す静止画データ
(3)引き当て用写真を1コマとして含む動画を示す動画データ
(4)引き当て用写真に関するコメントを示すコメントデータ
(5)コメントの表示時に表示される3枚の写真(吹き出し用写真)を各々示す静止画データ
(6)一部の引き当て用写真に関する音声を示す音声データ
【0048】
なお主催者は、上記(2)の静止画データと、上記(3)の動画データの数との合計が75になるように、それらの数を調整する。
【0049】
上記のような準備が完了すると、主催者は主催者端末装置11のブラウザに所定のURLを入力することにより、ビンゴアプリ提供サーバ装置12により提供されるビンゴアプリのオーダー用のWebページを主催者端末装置11の表示部に表示させる。
【0050】
そのページにおいて制作者が、例えば「申込み」ボタンをクリック等すると、ビンゴアプリの制作費用に関する電子決済処理が既知の手順に従い行われるが、ここではその処理の説明を省略する。電子決済処理が完了すると、主催者端末装置11には、静止画データ等をビンゴアプリ提供サーバ装置12にアップロードするためのWebページ(以下、「アップロード用ページ」と呼ぶ)が表示される。
【0051】
図2は、アップロード用ページを模式的に示した図である。アップロード用ページには、以下の入力欄を有する75行の表が表示される。
「写真番号」:写真/動画を識別する番号であり、予め1から75の自然数が入力されている。
「静止画/動画」:引き当て用写真、または引き当て用写真を1コマとして含む動画のデータを指定する。
「優先度」:写真/動画の優先度を示す「−5」〜「5」の整数(大きい数字程、高い優先度を示す)のいずれかを指定する。
「吹き出し用写真番号」:3枚の吹き出し用写真のうち、コメントとともに表示する吹き出し用写真を示す1から3までの自然数のいずれかを指定する。
「コメント」:写真/動画に関するコメントを示すコメントデータを指定する。
「音声」:写真/動画に関する音声を示す音声データを指定する。(オプション)
【0052】
主催者は、上記の欄のうち、「音声」以外の欄は75行の全てを埋めるように、また「音声」の欄は音声データがあるものに関しそれを埋めるように、予め準備しておいたデータを指定もしくは入力する。
【0053】
また、アップロード用ページには、「Free用写真」欄が1つと、「吹き出し用写真」欄が3つ、設けられている。主催者はそれらの欄に、予め準備しておいたFree用写真の静止画データおよび吹き出し用写真の静止画データを指定する。
【0054】
さらに、アップロード用ページには「メールアドレス」欄が設けられている。主催者は、ビンゴアプリのダウンロード情報の通知を受けるためのメールアドレスをその欄に入力する。
【0055】
上記の各種データの指定・入力が完了すると、主催者は「アップロード」ボタンをクリック等する。その操作に応じて、主催者により指定・入力された各種データが、主催者端末装置11からビンゴアプリ提供サーバ装置12に送信(アップロード)される。
【0056】
制作者は、上記のように主催者端末装置11からビンゴアプリ提供サーバ装置12に送信されてきた各種データを、予め準備されているビンゴアプリの雛形データに埋め込むことにより、オーダーメイドのビンゴアプリを制作する。なお、そのように制作されるビンゴアプリは、不正な流用を防止するため、単に雛形データに静止画データ等をリンクさせた形式ではなく、それらを分離困難にコンパイルした埋め込み形式で制作されることが望ましい。
【0057】
上記のように制作されたビンゴアプリは、主催者端末装置11の所定の場所にダウンロード可能に保存される。その保存に伴い、ビンゴアプリ提供サーバ装置12は、ビンゴアプリの格納場所を示すURLと、ダウンロード時に本人確認を行うためのパスワードとを記載した電子メールを生成し、その電子メールの宛先に主催者により指定されたメールアドレスを指定して、インターネット19に送出する。
【0058】
主催者は、上記のようにビンゴアプリ提供サーバ装置12から送出された電子メールを例えば主催者端末装置11により受信すると、電子メールに記載のURLに従い、ビンゴアプリのダウンロード用のWebページを主催者端末装置11に表示させ、そのページにおいて電子メールに記載のパスワードを入力することで、ビンゴアプリをビンゴアプリ提供サーバ装置12から主催者端末装置11にダウンロードする。
【0059】
主催者端末装置11はビンゴアプリに従った処理を行うことで、(1)ビンゴカードのプリントアウト装置、および(2)ビンゴマシンとして機能する。図3は、それらの装置として機能する際の主催者端末装置11の機能構成を模式的に示した図である。すなわち、主催者端末装置11は以下の機能構成部を備えた装置として機能する。
【0060】
記憶部111:後述する写真データベースやビンゴカードデータベースなどの各種データを記憶する。
取得部112:主催者の操作部116に対する操作に応じて操作部116により生成される各種データ(入力データ)を取得する。
選択部113:75枚の写真を示す静止画データの中から1枚の写真を示す静止画データを、所定のアルゴリズムに従い選択する。
出力部114:選択部113により選択された静止画データおよびその静止画データに対応付けて写真データベースに格納されている各種データに従い、表示部117に対し表示用の画像データを出力したり、発音部118に対し発音用の音データを出力したりする。
判定部115:ビンゴカードデータベースに格納されているデータに基づき、各ビンゴカードがビンゴまたはリーチに至っているか否かを判定する。
操作部116:主催者の操作に応じて所定のデータを生成することで、主催者によるデータ入力を受け付ける。
表示部117:出力部114から出力される画像データに従い画像を表示する。
発音部118:出力部114から出力される音データに従い音を発音する。
制御部119:他の機能構成部を制御するとともに、各種演算を行う。
【0061】
ビンゴアプリには、主催者端末装置11に対し各種データ処理を指示するコード、Free用写真の静止画データ、吹き出し用写真の静止画データ、効果音を示す音データに加え、引き当て用写真を示す静止画データを管理するためのデータベースである写真データベースが埋め込まれている。
【0062】
図4は、写真データベースのデータ構造を模式的に示した図である。写真データベースのデータ構造は、アップロード用ページ(図2参照)において主催者により静止画データ等の指定・入力に用いられた表の構造と類似しており、「写真番号」で各々識別される75のレコードを含んでいる。写真データベースの各レコードには、以下のフィールドが設けられている。
【0063】
「写真番号」:写真/動画を識別する番号であり、1から75の自然数が格納されている。
「静止画データ」:引き当て用写真を示す静止画データが格納されている。なお、「動画データ」フィールドに動画データが格納されている場合、「静止画データ」フィールドにはその動画データにより示される動画の1コマを示す静止画データが格納される。
「優先度データ」:主催者により指定された優先度を示す「−5」から「5」までの整数のいずれかが格納されている。
「動画データ」:主催者により指定された動画データが格納されている。なお、動画データの指定がない場合、このフィールドには空データが格納される。
「吹き出し用写真番号」:主催者により指定された吹き出し用写真番号が格納されている。
「コメントデータ」:主催者により指定されたコメントデータが格納されている。
「音声データ」:主催者により指定された音声データが格納されている。なお、音声データの指定がない場合、このフィールドには空データが格納される。
「既出フラグ」:ビンゴゲームの進行に伴い、引き当てられた写真に関し、その旨を示すフラグ「Yes」を格納する。なお、まだ引き当てられていない写真に関しては、このフィールドには空データが格納される。
【0064】
主催者は、主催者端末装置11においてビンゴアプリを起動し、そのメニュー画面において、例えば「カード印刷」ボタンをクリック等することにより、主催者端末装置11にビンゴカードのプリントアウトを行わせることができる。主催者は、「カード印刷」ボタンをクリック等した後に表示される入力画面において、プリントアウトしたいビンゴカードの枚数を入力する。
【0065】
主催者端末装置11は、主催者により入力された枚数のビンゴカードの各々の内容を示すビンゴカードデータを生成し、生成したビンゴカードデータを、それらのデータを管理するデータベースであるビンゴカードデータベースに格納する。
【0066】
図5は、ビンゴカードデータベースのデータ構造を模式的に示した図である。ビンゴカードデータベースは、上述したように、主催者により指定された枚数に応じたビンゴカードデータを格納している。
【0067】
各ビンゴカードデータは、座標(x,y)(ただし、xおよびyは1から5までの自然数のいずれか)のマスに対応する25のセルを有し、各々のセルには、1から75までの自然数のいずれかを示す写真番号と、そのセルに格納されている写真番号により識別される引き当て用写真が既に引き当てられ有効化されていることを示す有効フラグ「Yes」が格納される。なお、ビンゴカードデータが生成された直後において、座標(3,3)のマスに対応するセルにのみ、有効フラグ「Yes」が格納され、他のセルにはフラグとして空データが格納されている。
【0068】
各セルに格納される写真番号は、次の規則に従い、ランダムに選択されたものである。
座標(1,y)のマスに対応するセルには、1から15までの自然数のいずれか。
座標(2,y)のマスに対応するセルには、16から30までの自然数のいずれか。
座標(3,3)を除く座標(3,y)のマスに対応するセルには、31から45までの自然数のいずれか。
座標(4,y)のマスに対応するセルには、46から60までの自然数のいずれか。
座標(5,y)のマスに対応するセルには、61から75までの自然数のいずれか。
【0069】
なお、座標(3,3)のマスはFreeのマスであるため、そのマスに対応するセルに写真番号は格納されない。
【0070】
各ビンゴカードデータはカード番号により識別される。例えば、主催者によりプリントアウトするビンゴカードの枚数として40が指定された場合、各ビンゴカードデータは、1から40までの自然数のいずれかで示されるカード番号により識別されることになる。
【0071】
続いて、主催者端末装置11は、例えばカード番号の順にビンゴカードデータを順次読み出し、読み出したビンゴカードデータに従い、ビンゴカードの印刷用画像データを生成し、生成した印刷様画像データを主催者端末装置11に接続されたプリンタに出力する。その結果、プリンタからは図6に模式的に示すようなビンゴカードがプリントアウトされる。
【0072】
ビンゴカードの各マスには、ビンゴカードデータの対応するセルに格納されている写真番号と、写真データベース(図4参照)においてその写真番号のレコードの「静止画データ」フィールドに格納されている静止画データにより示される引き当て用写真が印刷される。ただし、座標(3,3)のセルには、Free用写真が、「Free」という文字とともに印刷される。また、例えばビンゴカードの右上には、そのビンゴカードのカード番号が印刷される。
【0073】
パーティの当日、主催者は、プリントアウトされたビンゴカードと、市販のマーク用のシール(例えば、5ミリメートル四方程度のハートマークなどのシール)が20枚程度含まれるシールシート(ビンゴカードと同じ枚数)と、景品(通常、ビンゴカードの枚数より少ない個数)と、ビンゴアプリを記憶した主催者端末装置11とを持ってパーティ会場に行く。パーティ会場において、主催者は参加者の各々にビンゴカードとシールシートとを1枚ずつ配布する。
【0074】
また主催者は、参加者が主催者端末装置11の画面の表示や主催者端末装置11から発音される効果音等の音を視聴できるように、主催者端末装置11にプロジェクタやスピーカを接続する。これにより、主催者によるゲーム前の準備が完了する。
【0075】
続いて、主催者はビンゴゲームの開始を参加者に告げた後、ビンゴアプリのメニュー画面において、例えば「ゲームスタート」ボタンをクリック等することで、ビンゴゲームを開始する。ビンゴゲームが開始されると、主催者端末装置11の表示部117には図7のような写真引き当て用画面が表示される。
【0076】
なお、ビンゴゲーム中、主催者端末装置11の表示部117に表示される画像はプロジェクタにも出力され、全ての参加者がそれと同じ画像を見ることができる。同様に、主催者端末装置11の発音部118から発音される音はスピーカに出力され、全ての参加者がそれと同じ音を聞くことができる。
【0077】
写真引き当て用画面には、写真表示領域201と、スタート/ストップ・ボタン202と、結果表示ボタン203と、プレイバックボタン204が含まれている。
【0078】
写真表示領域201には、Free用写真および写真番号1から75までの引き当て用写真の計76枚が、下から上に順番にロール状に連結された仮想的な写真ロールのうち、1枚の写真の全体と、その写真の一つ上の写真の下半分およびその写真の一つ下の写真の上半分とが表示される。この写真ロールは、主催者によりスタート/ストップ・ボタン202がクリック等される毎に、下方向への回転とその回転の停止とを交互に繰り返す。
【0079】
スタート/ストップ・ボタン202には、写真表示領域201の写真ロールの停止中には「START」が表示され、写真ロールの回転中には「STOP」が表示される。
【0080】
図8は、ビンゴゲーム中において、ビンゴアプリに従い主催者端末装置11により行われる主な処理のフローを示した図である。ビンゴマシンの初期状態、すなわち写真ロールが停止している状態において、主催者が「START」と表示されているスタート/ストップ・ボタン202をクリック等すると(ステップS001)、主催者端末装置11は写真ロールの回転表示を開始する(ステップS002)とともに、スタート/ストップ・ボタン202の表示を「STOP」に変更する。図9は、写真ロールが回転表示されている間の写真引き当て用画面を例示した図である。また、主催者端末装置11は回転表示中、ビンゴアプリに埋め込まれている音データを再生することで、所定の効果音の発音も行う。
【0081】
続いて、主催者が「STOP」と表示されているスタート/ストップ・ボタン202をクリック等すると(ステップS003)、主催者端末装置11はそのタイミングで写真表示領域201の概ね中央に表示されている写真の写真番号に所定の数である10を加算した写真番号を基準写真番号として算出する(ステップS004)。
【0082】
続いて、主催者端末装置11は算出した基準写真番号をカーソル番号に設定する(ステップS005)。
【0083】
続いて、主催者端末装置11は写真データベース(図4参照)の中から「写真番号」フィールドにカーソル番号を含むレコードを検索し、検索したレコードの「既出フラグ」フィールドに「Yes」が格納されているか否かを判定する(ステップS006)。
【0084】
検索したレコードの「既出フラグ」フィールドに空データが格納されている場合(ステップS006;No)、主催者端末装置11はその写真番号を候補写真番号として選択し、検索したレコードの「優先度データ」フィールドに格納されている優先度データとともに一時的に記憶する(ステップS007)。
【0085】
一方、検索したレコードの「既出フラグ」フィールドに既出であることを示す「Yes」が格納されている場合(ステップS006;Yes)、主催者端末装置11は次の規則に従いカーソル番号を変更する(ステップS008)。
カーソル番号の(2n−1)回目(ただし、nは自然数)の変更時には、(基準写真番号+n)を75で除した剰余を新たなカーソル番号とする。
カーソル番号の(2n)回目(ただし、nは自然数)の変更時には、(基準写真番号−n)を75で除した剰余を新たなカーソル番号とする。
【0086】
ステップS008においてカーソル番号を変更した場合、主催者端末装置11はその処理をステップS006に戻し、候補写真番号の選択のための処理(ステップS006、ステップS007、ステップS008)を繰り返す。
【0087】
ステップS007において候補写真番号の選択・記憶を行った場合、主催者端末装置11は記憶した候補写真番号の個数が5個に達したか否かを判定する(ステップS009)。
【0088】
既に記憶されている候補写真番号の個数が5個に満たない場合(ステップS009;No)、主催者端末装置11はその処理をステップS008に戻し、カーソル番号を変更した後、候補写真番号の選択のための処理(ステップS006、ステップS007、ステップS008)を繰り返す。
【0089】
既に記憶されている候補写真番号の個数が5個に達した場合(ステップS009;Yes)、主催者端末装置11は以下の式に従い候補写真番号毎に引き当て確率を算出する(ステップS010)。
優先度がP(ただし、Pは−5≦P≦5である整数)である候補写真番号に関し、引当頻度指数Q=10P+60を算出する。
m番目(ただし、mは1≦m≦5である自然数)の候補写真番号の引当頻度指数QをQmとする場合、m番目の候補写真番号の引き当て確率Rm=Qm/ΣQ(ただし、ΣQはQ1〜Q5の総和)を算出する。
【0090】
続いて、主催者端末装置11はステップS010において算出した引き当て確率に従ったランダム抽出により、それら5個の候補写真番号の中から1個を引き当て写真番号として選択する(ステップS011)。
【0091】
続いて、主催者端末装置11は選択した引き当て写真番号に対応する写真が写真表示領域201の中心で止まるように写真ロールの回転速度を徐々に落としてゆき、引き当て写真番号に対応する写真が写真表示領域201の中心に来たタイミングでその回転を止める(ステップS012)。その際、主催者端末装置11はビンゴアプリに埋め込まれている音データを再生することで、所定の効果音の発音も行う。
【0092】
続いて、主催者端末装置11は写真データベース(図4参照)から、「写真番号」フィールドに引き当て写真番号を含むレコードを検索し、検索したレコードの「動画データ」フィールドに動画データが格納されているか否かを判定する(ステップS013)。
【0093】
動画データが格納されている場合(ステップS013;Yes)、主催者端末装置11はその動画データを再生し、動画の表示および動画に伴う音声の発音を行う(ステップS014)。
【0094】
動画データが格納されていない場合(ステップS013;No)、もしくは動画データの再生(ステップS014)が完了した場合、主催者端末装置11はステップS013において検索したレコードの「音声データ」フィールドに音声データが格納されているか否かを判定する(ステップS015)。
【0095】
音画データが格納されている場合(ステップS015;Yes)、主催者端末装置11はその音声データを再生し、音声の発音を行う(ステップS016)。
【0096】
音声データが格納されていない場合(ステップS015;No)、もしくは音声データの再生(ステップS016)が完了した場合、主催者端末装置11はステップS013において検索したレコードの「吹き出し用写真番号」フィールドに格納されている吹き出し用写真番号に対応する静止画データを読み出し、その静止画データにより示される吹き出し用写真を、例えばスライドインなどのアニメーション効果を伴い、写真表示領域201に表示する(ステップS017)。また、写真表示領域201は引き当て写真番号を写真引き当て用画面の例えば右下に表示する。その結果、写真引き当て用画面は図10に示すような表示となる。
【0097】
続いて、主催者端末装置11はステップS013において検索したレコードの「コメントデータ」フィールドに格納されているコメントデータを読み出し、そのコメントデータにより示されるコメントを、例えばスライドインなどのアニメーション効果を伴い、ステップS017において表示した吹き出し用写真の人物がしゃべっている言葉の吹き出しと見えるように、写真表示領域201に表示する(ステップS018)。
【0098】
続いて、主催者端末装置11はステップS013において検索したレコードの「既出フラグ」フィールドに既出(その写真が既に引き当てられたこと)を示す「Yes」を格納し、写真データベースを更新するとともに、ビンゴカードデータベース(図5参照)に含まれる各ビンゴカードデータのいずれかのセルに引き当て写真番号が格納されている場合、そのセルの有効フラグに「Yes」を格納することで、ビンゴカードデータベースを更新する(ステップS019)。
【0099】
主催者がスタート/ストップ・ボタン202をクリック等する操作を繰り返すと、その操作に伴い、主催者端末装置11により上記のステップS001からステップS019までの一連の処理が繰り返される。
【0100】
参加者は各々、写真の引き当てが行われる毎に、プロジェクタに表示される引き当てられた写真および写真番号が自分のビンゴカードのいずれかのマスにプリントされていないか確認し、プリントされていればそのマスにマーク用のシールを貼って、そのマスが有効化されたことをマークする。
【0101】
参加者は自分のビンゴカードの縦方向、横方向もしくは対角線方向のいずれかに並ぶ5つのマスのうち4つにマークがされると、「リーチ!」と声を上げて、主催者や他の参加者にあがりが近いことを告げる。さらに、参加者は自分のビンゴカードの縦方向、横方向もしくは対角線方向のいずれかに並ぶ5つのマスの全てがマークされると、「ビンゴ!」と声を上げて、主催者や他の参加者にあがり(ビンゴ)になったことを告げ、主催者のところに行って、ビンゴカードを示す。
【0102】
主催者は、写真引き当て用画面に表示される結果表示ボタン203をクリック等することで、既にビンゴとなっているビンゴカードの番号を表示させることができる。主催者は、ビンゴになった参加者のビンゴカードにプリントされているカード番号がその結果表示用の画面に表示されていることを確認した後、その参加者に景品を渡す。
【0103】
予定していた数の参加者がビンゴになり、景品を配り終えると、主催者はビンゴゲームの終了を告げる。その際、時間に余裕があれば、主催者は写真引き当て用画面に表示されるプレイバックボタン204をクリック等することで、引き当てられた順に写真をそのコメントとともに順次、スライドショーとして表示させることもできる。図11は、プレイバックボタン204がクリック等された際に主催者端末装置11に表示されるプレイバック画面を例示した図である。なお、プレイバック画面においては、引き当てられた写真のみでなく、ビンゴゲーム中に引き当てられなかった写真およびそのコメントの表示も可能である。
【0104】
以上のように、ビンゴゲーム提供システム1によれば、主催者は写真を示す静止画データ等を自分の端末装置からビンゴアプリ提供サーバ装置12にアップロードするだけで、自分が主催するビンゴゲームで用いる写真付きビンゴカードと、それらのビンゴカード用にカスタマイズされたビンゴマシンを利用することができる。
【0105】
そのようにカスタマイズされたビンゴマシンは、写真をルーレットのようにランダムに引き当てていくが、その際の写真間の引き当て確率は、予め主催者により各写真に対し指定された優先度に従い互いに異なり得る。従って、主催者が是非参加者に観てもらいたいと思う写真は概ねビンゴゲーム中に引き当てられ、そのような重要な写真が運悪く引き当てられないままビンゴゲームが終了してしまう、という問題が生じにくい。
【0106】
さらに、本実施例にかかるビンゴマシンによれば、引き当てられた写真に関するコメントがアニメーション効果を伴い吹き出し表示されるため、視覚的な楽しさに加え、写真の内容が参加者に伝わり、スライドショーの楽しさがビンゴゲームに加味される。また、動画や音声を伴う写真が引き当てられた場合、それらの動画や音声の再生も行われるため、参加者を飽きさせずビンゴゲームを容易に盛り上げることができる。
【0107】
[2.第2実施例]
以下に本発明の第2実施例として、ビンゴゲーム提供システム2の構成および動作を説明する。なお、ビンゴゲーム提供システム2は、ビンゴゲーム提供システム1と多くの点で共通しているため、以下において、ビンゴゲーム提供システム2がビンゴゲーム提供システム1と異なる点を中心に説明する。また、ビンゴゲーム提供システム2の構成要素のうち、ビンゴゲーム提供システム1と共通するものには同じ符号を付す。
【0108】
ビンゴゲーム提供システム2はASP型のシステムであり、主催者端末装置11はビンゴゲームの実施中にビンゴアプリ提供サーバ装置12から逐次、ビンゴマシンの表示用および発音用のデータを逐次受信し、それらに従い表示や発音を行うことで、ビンゴマシンの役割を果たす。そのため、ビンゴゲーム提供システム2においては、主催者端末装置11に対するビンゴアプリのコピーもしくはインストールは不要である。
【0109】
また、ビンゴゲーム提供システム2においては、参加者は持参もしくは会場で貸与されるタッチパネルを備える参加者端末装置を用いてビンゴアプリ提供サーバ装置12にアクセスすることにより、ビンゴカードの内容を参加者端末装置の画面に表示させ、引き当てられた写真のマスをタッチすることにより、そのマスの有効化(マーク付け)を行う。従って、ビンゴゲーム提供システム2においては、ビンゴカードのプリントアウトおよび参加者への配布は不要である。
【0110】
さらに、ビンゴゲーム提供システム2においては、ビンゴアプリ提供サーバ装置12において引き当てられ、主催者端末装置11からプロジェクタに出力される写真を観た参加者が各々、その写真に対する評価を参加者端末装置に入力することで、ビンゴゲームの実施中にリアルタイムに参加者の評価が集計されて発表される。また、写真の一部にはクイズが伴い、その写真を含むビンゴカードが割り当てられた参加者は、そのクイズに正答することではじめて、その写真のマスを有効化することができる。なお、クイズに対する参加者の解答は、参加者による参加者端末装置への入力により行われる。このように、ビンゴゲーム提供システム2においては、参加者がデータの入力を行うことでビンゴゲームにインタラクティブに参加できる。
【0111】
図12は、ビンゴゲーム提供システム2の全体構成を模式的に示した図である。ビンゴゲーム提供システム2は、ビンゴゲーム提供システム1が備える主催者端末装置11、ビンゴアプリ提供サーバ装置12に加え、参加者の各々により使用される参加者端末装置21を多数備えている。
【0112】
参加者端末装置21は、公衆無線電話網または無線LAN(Local Area Network)を介してインターネット19にアクセス可能な、ブラウザ機能を備えた一般的なスマートフォンである。なお、参加者端末装置21には、自機を識別する端末ID(Identifier)が記憶されており、参加者端末装置21がビンゴアプリ提供サーバ装置12にアクセスする際、その端末IDがビンゴアプリ提供サーバ装置12に送信されるため、ビンゴアプリ提供サーバ装置12は参加者端末装置21を各々識別することができる。
【0113】
ビンゴゲーム提供システム2において、主催者はビンゴゲーム提供システム1における場合と同様に、主催者端末装置11を用いてビンゴアプリ提供サーバ装置12にアクセスし、アップロード用ページにおいて静止画データ等の各種データの指定および入力を行い、それらをビンゴアプリ提供サーバ装置12にアップロードすることで、ビンゴアプリの制作をオーダーする。
【0114】
ただし、ビンゴゲーム提供システム2においては、主催者はビンゴゲームで用いられる引き当て用写真のうち希望するものに関し、その写真にまつわるクイズを付加することができる。そのため、ビンゴゲーム提供システム2におけるアップロード用ページには、図13に示すように、図2に示したビンゴゲーム提供システム1におけるアップロード用ページの入力用表に対し、以下の欄が追加されている。
【0115】
「クイズ質問文」:クイズの質問文を示すテキストデータ(例えば、「プロポーズの時のプレゼントは?」)を入力する。
「クイズ選択肢」:クイズの選択肢を示すテキストデータ(例えば、「1.花束 2.指輪 3.キス」)を入力する。
「クイズ正答」:クイズの正答を示す数字(例えば、「1」)を入力する。
【0116】
ビンゴアプリ提供サーバ装置12に対し必要なデータのアップロードが行われると、ビンゴゲーム提供システム1における場合と同様に、制作者によりビンゴアプリの制作が行われる。
【0117】
ビンゴゲーム提供システム2におけるビンゴアプリには、図14に示すように、図4に示したビンゴゲーム提供システム1における写真データベースに対し、上述の「クイズ質問文」、「クイズ選択肢」、「クイズ正答」に対応するフィールドが追加された写真データベースが含まれている。
【0118】
制作者によりビンゴアプリがビンゴアプリ提供サーバ装置12の所定の場所に主催者端末装置11および参加者端末装置21からアクセス可能に格納されると、ビンゴゲーム提供システム1における場合と同様に、ビンゴアプリ提供サーバ装置12から主催者に宛てた電子メールによる通知が行われる。ただし、ビンゴゲーム提供システム2における通知には、ビンゴアプリをダウンロードするためのURLに代えて、ビンゴゲームの当日に主催者端末装置11がアクセスするためのビンゴマシン表示用のURLが含まれている。
【0119】
ビンゴゲームの当日、主催者は景品、主催者端末装置11およびスマートフォンを持参しない参加者に貸与するための参加者端末装置21を数台持って、パーティ会場に行き、ビンゴゲームの開始前に、主催者端末装置11にプロジェクタおよびスピーカを接続する等の準備を行う。
【0120】
続いて、主催者はビンゴアプリ提供サーバ装置12からの通知に記載のビンゴマシン表示用のURLとパスワードを主催者端末装置11のブラウザ画面において入力することでビンゴアプリ提供サーバ装置12において実行されるASP型のビンゴアプリにアクセスする。
【0121】
ビンゴアプリのメニュー画面には、「ビンゴカード表示用情報」ボタンが含まれており、主催者がそのボタンをクリック等すると、主催者端末装置11の画面(およびプロジェクタ)には、ビンゴカード表示用のURLおよびパスワードが表示される。
【0122】
参加者は各々、持参もしくは主催者から貸与された参加者端末装置21のブラウザ画面において、プロジェクタに表示されたビンゴカード表示用のURLおよびパスワードを入力することで、ビンゴアプリ提供サーバ装置12において実行されるASP型のビンゴアプリにアクセスする。
【0123】
ビンゴアプリ提供サーバ装置12は、参加者端末装置21からのアクセスを受けると、アクセスを受けた順に端末IDにより識別される参加者端末装置21の各々に1から順にカード番号を割り当てるとともに、割り当てたカード番号に対応するビンゴカードデータを生成し、生成したビンゴカードデータをビンゴカードデータベースに格納する。
【0124】
ビンゴゲーム提供システム2におけるビンゴカードデータの各セルには、ビンゴゲーム提供システム1におけるビンゴカードデータ(図5参照)の各セルに格納される写真番号および有効化フラグに加え、その写真が既に引き当てられたものであることを示す既出フラグが格納される。さらに、クイズを伴う写真の写真番号が格納されるセルに関しては、参加者がそのクイズに正答したことを示す正答フラグが格納される。そのような構成のビンゴカードデータを格納するビンゴゲーム提供システム2におけるビンゴカードデータベースのデータ構造を図15に示す。
【0125】
ビンゴアプリ提供サーバ装置12は、上記のように生成したビンゴカードデータに従いビンゴカードの表示を指示するページデータを生成し、生成したページデータを参加者端末装置21に送信する。その結果、参加者端末装置21にはビンゴカードが表示される。
【0126】
主催者は、参加者の全員の参加者端末装置21にビンゴカードの表示が行われていることを確認した後、主催者端末装置11のブラウザ内に表示されるビンゴマシンのメニュー画面の「ゲームスタート」ボタンをクリック等することで、ビンゴゲームを開始する。その結果、主催者端末装置11(およびプロジェクタ)には図7に示したものと同様の写真引き当て用画面が表示される。
【0127】
主催者がスタート/ストップ・ボタン202をクリック等すると、主催者端末装置11からビンゴアプリ提供サーバ装置12に写真ロールの回転表示の指示が送信され、その指示に従いビンゴアプリ提供サーバ装置12は主催者端末装置11に対し、写真ロールの回転表示を示すページデータを送信する。その結果、主催者端末装置11の画面には、ビンゴゲーム提供システム1における場合と同様に、図9に示したような写真ロールの回転表示が行われる。
【0128】
写真ロールの回転表示が行われている状態で、主催者がスタート/ストップ・ボタン202をクリック等すると、主催者端末装置11からビンゴアプリ提供サーバ装置12に写真ロールの停止表示の指示が送信され、その指示に従いビンゴアプリ提供サーバ装置12は主催者端末装置11に対し、写真ロールの停止表示を示すページデータを送信する。その結果、主催者端末装置11の画面には、ビンゴゲーム提供システム1における場合と同様に、写真ロールの回転速度が徐々に遅くなった後、図10に示したような引き当てられた写真の表示が行われる。
【0129】
上述の写真ロールの回転および停止に伴いビンゴゲーム提供システム2において行われる処理は、基本的にビンゴゲーム提供システム1において主催者端末装置11により行われる処理(図8参照)と同様である。ただし、ビンゴゲーム提供システム2においては、主催者端末装置11に対する主催者の入力処理(ステップS001、ステップS003)と、主催者端末装置11から主催者および参加者への画像や音の出力処理(ステップS002、ステップS012、ステップS014、ステップS016、ステップS017、ステップS018)のみ主催者端末装置11において実行され、他の処理はビンゴアプリ提供サーバ装置12において行われる。
【0130】
すなわち、ビンゴアプリ提供サーバ装置12がビンゴマシンの本体装置としての役割を果たし、主催者端末装置11がインターネット19を介してビンゴアプリ提供サーバ装置12から受信するページデータに従った表示・発音を行うことでビンゴマシンの表示装置および発音装置としての役割を果たす、という点がビンゴゲーム提供システム1と異なっている。
【0131】
また、ビンゴゲーム提供システム2においては、写真の引き当てに伴うビンゴカードデータベース(図15参照)の更新処理(ステップS019)において、引き当てられた写真の写真番号を含むセルの有効化フラグに「Yes」が格納される代わりに、既出フラグに「Yes」が格納され、その時点では有効化フラグの更新は行われない。以下に説明するように、ビンゴゲーム提供システム2においては参加者によるマスのタッチによってはじめて、そのマスが有効化される仕組みが採用されているためである。
【0132】
参加者は、ビンゴマシンにより順次引き当てられる写真が、自分の参加者端末装置21に表示されているビンゴカードに含まれていないかを確認し、含まれている場合はその写真のマスをタッチする。そのタッチ操作に応じて、参加者端末装置21からビンゴアプリ提供サーバ装置12に対し、タッチされたマスの座標を示す座標データが送信される。
【0133】
ビンゴアプリ提供サーバ装置12は参加者端末装置21から座標データを受信すると、その座標データの送信元の参加者端末装置21の端末IDに基づきカード番号を特定し、特定したカード番号のビンゴカードデータをビンゴカードデータベース(図15参照)から検索する。
【0134】
ビンゴアプリ提供サーバ装置12は、検索したビンゴカードデータのセルのうち、参加者端末装置21から受信した座標データにより示される座標のセルに既出フラグ「Yes」が格納されているか否かを判定する。既出フラグ「Yes」が格納されていない場合、参加者によりタッチされたセルの写真はまだ引き当てられておらず、参加者が誤ってタッチしたものであるため、ビンゴアプリ提供サーバ装置12はそのビンゴカードデータの更新は行わない。一方、座標データにより示される座標のセルに既出フラグ「Yes」が格納されている場合、ビンゴアプリ提供サーバ装置12はそのセルに有効化フラグ「Yes」を格納することで、そのビンゴカードデータを更新する。
【0135】
ところで、ビンゴゲーム提供システム2においては、上述したように、写真の一部にクイズが伴っている。ビンゴアプリ提供サーバ装置12は、クイズを伴う写真を引き当てた場合、写真データベース(図14参照)からその写真の写真番号に対応するレコードの「クイズ質問文データ」フィールドおよび「クイズ選択肢データ」フィールドに含まれるテキストデータを読み出し、コメントの表示(ステップS018)において、通常のコメントの表示の後に、読み出したテキストデータに従い、クイズの質問文とその選択肢を表示する。
【0136】
一方、参加者によりクイズを伴う写真のタッチが行われ、その写真の座標データがビンゴアプリ提供サーバ装置12により受信されると、ビンゴアプリ提供サーバ装置12は送信元の参加者端末装置21のビンゴカードデータ(図15参照)のセルのうち、受信した座標データのセルに既出フラグ「Yes」が格納されていることを確認した後、そのセルに正答フラグを格納するフィールドが含まれている場合は有効化フラグ「Yes」をすぐさま格納することはせず、そのセルに格納されている写真番号に対応するレコードを写真データベース(図14参照)から検索し、検索したレコードの「クイズ選択肢データ」フィールドに格納されているテキストデータを参加者端末装置21に対し送信する。
【0137】
参加者端末装置21はビンゴアプリ提供サーバ装置12から送信されてきたクイズの選択肢を示すテキストデータに従い、クイズの解答の選択肢を表示する。参加者がそれらの選択肢の中の1つをタッチすると、参加者端末装置21からビンゴアプリ提供サーバ装置12に対し、タッチされた選択肢を示す番号が送信される。ビンゴアプリ提供サーバ装置12はその番号が、先に写真データベース(図14参照)から検索したレコードの「クイズ正答データ」フィールドに格納されている番号と一致するか否かを判定する。
【0138】
それらの番号が一致した場合、ビンゴアプリ提供サーバ装置12はビンゴカードデータ(図15参照)の対象のセルに正答フラグ「Yes」を格納するとともに、有効化フラグ「Yes」も格納する。一方、それらの番号が一致しなかった場合、ビンゴアプリ提供サーバ装置12はそのセルの正答フラグのフィールドに「No」を格納するとともに、有効化フラグのフィールドを空データのまま更新しない。このように、正答フラグのフィールドに「No」が格納されたセルに関しては、その後、正しい選択肢を示す番号が送信されてきても無視され、有効化フラグのフィールドが更新されることはない。すなわち、参加者に許される解答の回数は1回だけである。
【0139】
また、ビンゴゲーム提供システム2においては、上述したように、参加者は引き当てられた写真に関する評価を行うとともに、その評価の集計結果を知ることができる。そのために、参加者端末装置21に表示されるビンゴカードの下には、図16に示すように、例えば「いいね」ボタン、「面白いね」ボタン、「楽しいね」ボタン、「かわいいね」ボタン、といった評価用のボタンが表示される。
【0140】
ビンゴマシンにより引き当てられた写真の表示(ステップS012)が行われた後、次の写真ロールの回転表示の開始(ステップS002)までの間に、参加者がこれらのボタンのいずれかをタッチすると、タッチされたボタンに対応する番号(例えば、「いいね」ボタンは「1」、「面白いね」ボタンは「2」、・・・など)が、評価データとして参加者端末装置21からビンゴアプリ提供サーバ装置12に送信される。
【0141】
ビンゴアプリ提供サーバ装置12は、それらの評価用のボタンに各々対応するカウンタを生成し、引き当てた写真の表示(ステップS012)に伴いそれらのカウンタをリセットした後、任意の参加者端末装置21から送信されてくる評価データにより示される番号に対応するカウンタに1ずつ加算を行っていく。そして、次の写真ロールの回転表示の開始(ステップS002)までの間、図17に示すように、その時点でカウンタによりカウントされている数を写真引き当て用画面の余白にリアルタイム表示する。
【0142】
なお、ビンゴゲーム提供システム2においては、ビンゴに至った参加者は参加者端末装置21に表示されているビンゴカードを主催者に示して景品の受け取りを行うが、その際、主催者はそのビンゴカードが正しく有効化されているか否かを確認する必要はない。参加者によりタッチされた写真が既に引き当てられた写真であるか否か、またそれがクイズを伴う写真である場合、解答が正答であったか否か、といったチェックが、ビンゴアプリ提供サーバ装置12において既に行われているためである。
【0143】
また、参加者は、自分の参加者端末装置21に表示されるビンゴカードに含まれる写真のうち既に有効化されている写真をタッチすることにより、その写真をコメントとともに拡大表示させることができる。なお、タッチされた写真に動画や音声が伴う場合、それらの動画や音声の再生も参加者端末装置21において行われる。
【0144】
具体的には、参加者のタッチ操作に応じて、参加者端末装置21からビンゴアプリ提供サーバ装置12にタッチされた写真の座標データが送信される。ビンゴアプリ提供サーバ装置12は受信した座標データに対応するビンゴカードデータのセル(図15参照)に有効化フラグ「Yes」が格納されていると、そのセルに格納されている写真番号に対応するレコードを写真データベース(図14参照)から検索し、検索したレコードに含まれる写真データ、コメントデータ、動画データ、音声データを参加者端末装置21に送信する。参加者端末装置21は、それらのデータに従い、写真とコメントの拡大表示や、動画・音声の再生を行う。
【0145】
上記のように、ビンゴゲーム提供システム2によれば、主催者はビンゴカードのプリントアウトを行う必要がない。また、参加者端末装置21からビンゴアプリ提供サーバ装置12に対してクイズの解答や評価を送ることにより、参加者がゲームにインタラクティブに参加することができ、ゲームがより盛り上がる。
【0146】
また、参加者は、自分のビンゴカードに含まれる有効化された写真やそれに伴うコメント等を、自分の希望するタイミングで参加者端末装置21を用いてゆっくり鑑賞することができる。
【0147】
[3.変形例]
上述した実施例はいずれも本発明の具体例であって、本発明の技術的思想の範囲内において様々に変形することができる。以下にそれらの変形の例を示す。
【0148】
上述した実施例において、ビンゴマシンが写真を引き当てる際の処理として、主催者により写真ロールの回転のストップ指示が行われた際に表示されていた写真から所定の数だけ先の写真の前後に位置する所定枚数の写真(既出でないもの)の中から、予め割り当てられた優先度に応じて決定した確率に従い写真の引き当てを行う方法が採用されている。本発明はそれに限られず、予め主催者等により設定された優先度に応じた不均等な確率で写真の引き当てが行われる限り、いずれの方法が採用されてもよい。
【0149】
例えば、予め優先度に応じた確率を写真に割り当てておき、既出でない写真全体の中から確率に従ったランダム選択を行う、といったシンプルな方法が採用されてもよい。
【0150】
また、上述した実施例においては、ビンゴゲーム中、各写真の引き当て確率の算出に用いられる引当頻度指数は変化しないものとしたが、本発明はそれに限られず、ビンゴゲームの進行に応じて写真の引き当て確率やその確率の算出基準が変化する構成が採用されてもよい。
【0151】
そのような例として、例えば、主催者が会場の様子に応じて主催者端末装置11に所定の操作を行うまでは、優先度にかかわらず均等の確率で写真の引き当てを行い、主催者による当該所定の操作をトリガとして、優先度に応じた不均等な確率で写真の引き当てを行う構成が考えられる。
【0152】
また、優先度の高い写真が連続して引き当てられないように、優先度の高い写真が引き当てられた直後にはむしろ、優先度の高い写真に低い引き当て確率を割り当てて写真の引き当てを行い、優先度の低い写真が連続して所定回数引き当てられた場合に、優先度の高い写真に高い引き当て確率を割り当てて写真の引き当てを行うといった構成も考えられる。
【0153】
また、ビンゴゲームの終盤を盛り上げるために、ビンゴゲームの前半においては特定の重要な写真に低い(または0%の)引き当て確率を割り当てておき、ビンゴゲームの終盤にさしかかった段階でその重要な写真に高い引き当て確率を割り当てる、といった構成も考えられる。
【0154】
なお、ビンゴゲームが終盤にさしかかったことを判断する方法としては、例えば、参加者に対する景品(ビンゴ)の数の比率に応じて統計的に算出される総トライ数(例えば、参加者に対する景品の数が50%であれば、ビンゴゲームが終了するまでに要する総トライ数は約40回)に従い判断する方法、現在のリーチ数やビンゴ数が所定の数に達しているか否かに基づき判断する方法、将来(例えば、次の引き当てや、2回先までの引き当ての後の状態)のリーチ数やビンゴ数を予測し、その予測数が所定の数に達するか否かに基づき判断する方法などが考えられる。
【0155】
また、写真の引き当ての処理は、必ずしもビンゴゲームの実施中に実行される必要はなく、予め優先度に基づき決定される不均等な確率に従い写真の引き当てを行っておき、ビンゴゲーム中にはあたかもリアルタイムに写真の引き当てが行われているかのように演出をしながら、既に決定されている順序に従い写真の引き当て表示を行う方法が採用されてもよい。
【0156】
また、例えば、最初に引き当てる写真は優先度3の写真の中からランダム選択、2番目に引き当てる写真は優先度1の写真の中からランダム選択、・・・のように、予め引き当ての順番に対し優先度の枠を設ける方法が採用されてもよい。このような方法によっても、優先度の高い写真が連続したり、重要な写真が最初に出てしまって後半で盛り上がらなくなったり、といった問題が回避される。
【0157】
また、上述した第1実施例において、ビンゴカードのプリントアウトは主催者により行われるものとしたが、制作者によりプリントアウトされたビンゴカードが主催者に郵送される、という構成が採用されてもよい。
【0158】
また、上述した第1実施例において、ビンゴアプリはインターネット19を介してビンゴアプリ提供サーバ装置12から主催者端末装置11へとダウンロードされるものとしたが、例えばビンゴアプリを記憶させた記憶媒体を制作者が主催者に郵送することにより、ビンゴアプリの主催者に対する配布が行われてもよい。
【0159】
また、上述した第1実施例の特徴の一部と第2実施例の特徴の一部を組み合わせたビンゴゲーム提供システムが採用されてもよい。例えば、第1実施例のように、ビンゴアプリはビンゴアプリ提供サーバ装置12から主催者端末装置11にダウンロードされた後、主催者端末装置11において実行される一方で、第2実施例のように、参加者は参加者端末装置21をビンゴカードとして用いることも考えられる。
【0160】
その場合、例えばビンゴアプリに従い動作する主催者端末装置11が、無線LANにより主催者端末装置11にアクセス可能な参加者端末装置21に対しASPサーバ装置として動作するように構成することで、パーティ会場にインターネット19へのアクセス設備がない場合でも本発明にかかるビンゴゲームの仕組みが実現される。
【0161】
また、上述した実施例においては、引き当て用の写真やそれに伴うコメント、動画、音声などの各種データは、全て主催者により主催者端末装置11からビンゴアプリ提供サーバ装置12へとアップロードされるものとしたが、本発明はそれに限られない。従って、例えば主催者が各参加者に写真等のアップロード用のURLおよびパスワードを通知し、参加者が各々、自分で準備した写真やそれに伴うコメント等のデータをビンゴアプリ提供サーバ装置12にアップロードする構成が採用されてもよい。その場合、主催者の負担が軽減されるとともに、参加者もビンゴゲームに準備の段階から参加でき、場合によっては望ましい。
【0162】
また、上述した第2実施例において、参加者がビンゴカードをタッチすることで写真の拡大表示等を行う際、参加者端末装置21はその都度、ビンゴアプリ提供サーバ装置12からそのための写真データ等を受信して用いる構成が採用されている。本発明はそれに限られず、参加者端末装置21は写真データ等を例えばマスの有効化時にビンゴアプリ提供サーバ装置12から予めダウンロードしておく構成が採用されてもよい。その場合、参加者端末装置21は参加者のタッチ操作に応じて速やかに写真の拡大表示や動画の再生等を行うことができるとともに、参加者端末装置21が持参のものであればそれらのデータを参加者端末装置21とともに持ち運ぶことができるため、ビンゴアプリ提供サーバ装置12にアクセスできない電車の中などでも写真の閲覧等が可能となる。
【0163】
また、上述した第2実施例において、ビンゴカードに含まれる写真が参加者によりタッチされると、参加者端末装置21からビンゴアプリ提供サーバ装置12にタッチされたセルの座標データが送信される構成が採用されているが、本発明はそれに限られず、例えば座標データに代えてタッチされた写真の写真番号が参加者端末装置21からビンゴアプリ提供サーバ装置12に対し送信される構成が採用されてもよい。その場合、ビンゴアプリ提供サーバ装置12は写真番号からビンゴカード内のセルを特定することになる。
【0164】
なお、上述した実施例における写真ロールの回転表示とその停止(ルーレット式)はビンゴマシンの写真引き当て画面の演出上の一例であって、例えばくじ玉の入った箱を回して出てきたくじ玉に書かれている写真をクローズアップ表示する演出など、他の演出が写真引き当て画面において採用されてもよい。
【0165】
また、上述した実施例において、ビンゴマシンは動画が伴う写真を引き当てた場合、写真の表示に続き動画の再生、という順序で処理を行うものとしたが、ビンゴカードに表示される写真を動画の再生の後に表示(動画の生成中の表示を含む)する構成が採用されてもよい。その場合、写真ロールには写真に代えて「?」マークを表示させるなどし、動画の再生の後、その動画の1コマとして含まれる写真の表示を行うことで、参加者は自分のビンゴカードにその動画中のワンシーンが含まれていないかを注意しながら動画を観ることになり、わくわく感が高まる。
【0166】
また、上述した第2実施例において、参加者端末装置21は無線電話網を介してインターネット19にアクセス可能なスマートフォンであるものとしたが、参加者端末装置21は通信ネットワークを介してビンゴアプリ提供サーバ装置12との間でデータ通信可能な端末装置であれば如何なるものであってもよい。従って、電話機能を持たないPDA(Personal Digital Assistant)などであってもよい。なお、参加者端末装置21が電話機能を持たず、無線電話網を介したインターネット19へのアクセスができない場合、例えばパーティ会場に設置されたインターネット19に接続された無線アクセスポイントとPDAとの間で無線LAN通信を行うことで、参加者端末装置21がビンゴアプリ提供サーバ装置12にアクセス可能にすればよい。
【0167】
また、上述した第2実施例において、参加者端末装置21は端末IDをビンゴアプリ提供サーバ装置12に送信することで自機を識別可能とする構成が採用されているが、本発明はそれに限られない。参加者端末装置21が端末IDをビンゴアプリ提供サーバ装置12に送信できない場合、例えば各参加者端末装置21とビンゴアプリ提供サーバ装置12との間で確率された通信接続に振られるコネクションIDを端末の識別に用いる構成が採用されてもよい。
【0168】
また、上述した第2実施例において、参加者端末装置21はタッチパネルを備えるものとしたが、本発明はそれに限られず、液晶ディスプレイとメカニカルボタンなどでタッチパネルが代替された参加者端末装置21が用いられてもよい。
【0169】
また、上述した実施例の説明において、主催者によりアップロードされるFree用写真、引き当て用写真、吹き出し用写真の加工(トリミング、位置調整、回転、明るさ補正など)については特に言及しなかったが、(1)主催者がビンゴアプリのオーダー用のWebページ(図2参照)を開く前に予めそれらの加工を施した画像データを準備しておく方法、(2)主催者が画像データをアップロードする際に加工を行う方法、(3)アップロードされた画像データを制作者が加工する方法、のいずれが採用されてもよいし、それらのいずれか2つもしくは全てが組み合わされてもよい。
【0170】
主催者が画像データをアップロードする際に加工を行う方法(上記(2))が採用される場合、例えばビンゴアプリのオーダー用のWebページ(図2参照)において主催者が画像データの指定を行った後、プレビュー画面を表示させ、プレビュー画面に表示される写真を主催者が加工できるように構成することが考えられる。そのようにすれば、制作者が画像データの加工を行う手間が省けるとともに、主催者の意図がビンゴゲームにおいて表示される写真のレイアウトに直接反映されるので、望ましい。
【0171】
また、上述した実施例において、ビンゴゲームにおいて引き当て用の写真の数は75枚であるものとしたが、この数は、24枚(Free用写真と合わせて25枚)以上であれば、75枚以外の数であってもよい。
【0172】
ところで、パーティによって、ビンゴゲームに使える時間、準備できる景品の数、準備できる引き当て用写真の数、はまちまちである。ビンゴゲームに使える時間は、概ねビンゴゲームの終了までに引き当てられる写真の数に比例する。従って、ビンゴゲームの終了までに引き当てられる写真の数、準備できる景品の数(すなわちビンゴゲームの終了までに達成されるビンゴの数)、および準備すべき引き当て用写真の数は、それらの2つが決まれば残りの1つは確率計算により定まる。
【0173】
従って、例えば、ビンゴアプリのオーダー用のWebページ(図2参照)において、(1)ビンゴゲームに使える時間とアップロードする引き当て用写真の数を入力することで、準備すべき景品の数を表示する、(2)ビンゴゲームに使える時間と準備する景品の数を入力することで、アップロードすべき引き当て用写真の数を表示する、(3)アップロードする引き当て用写真の数と準備する景品の数を入力することでビンゴゲームの所要時間を表示する、という構成が採用されてもよい。その場合、これらの3つのパラメータのうち主催者により入力された2つのパラメータが主催者端末装置11からビンゴアプリ提供サーバ装置12へ送信され、ビンゴアプリ提供サーバ装置12において所定の確率計算式により算出された第3のパラメータが主催者端末装置11に送信され、表示される。
【0174】
上記のような構成のビンゴゲーム提供システムによれば、主催者はビンゴゲームが予定時間をオーバーして長引いてしまったり、景品が足りなくなりビンゴゲームが予定より早く終わってしまったり、といった不都合を回避することができる。
【0175】
また、上述した第2実施例を変形し、本発明にかかる写真ビンゴゲームを、Web広告機能を持ったネットゲームとして利用することも考えられる。その場合、主催者は広告主となり、参加者は個々の一般消費者となる。
【0176】
広告主は、自社の製品に関する写真とその写真に関するコメント等を、自分の端末装置からインターネット19を介してビンゴアプリ提供サーバ装置12にアップロードする。アップロードされたデータを用いて制作者により制作されたビンゴアプリは、ASPサービスを提供するビンゴアプリとして、ビンゴアプリ提供サーバ装置12の所定の場所に格納される。広告主や、例えば自社のWebサイトなどでビンゴゲームにアクセスするためのURLを広く宣伝する。
【0177】
宣伝によりインターネット上でビンゴゲームが開催されていることを知った一般消費者は、自分の端末装置のブラウザにURLを入力することで、インターネット19を介してビンゴアプリ提供サーバ装置12にアクセスし、自分の端末装置上でビンゴゲームを楽しむことができる。
【0178】
この変化例にかかるビンゴゲーム提供システムにおいては、一般消費者の端末装置には写真引き当て用画面とビンゴカードが同時に表示される。すなわち、一般消費者の端末装置は、第2実施例の主催者端末装置11と参加者端末装置21の役割を兼ねることになる。
【0179】
一般消費者は、自分の端末装置を操作し、ビンゴマシンに順次、写真の引き当てを行わせ、引き当てられた写真がビンゴカードに含まれる場合は、その写真をクリック等することで有効化していく。そして、予め定められたトライの回数(例えば10回)内でビンゴに達した場合、一般消費者は景品をもらう権利を獲得できる。
【0180】
なお、その場合の景品は、例えば音楽データや壁紙データなどのダウンロード可能な特典データや、イベント参加チケットの役割を果たすコードなどの無形物であってもよいし、郵送やコンビニエンスストアなどの店舗で受け取り可能な有形物であってもよい。
【0181】
そのような変形例にかかるビンゴゲーム提供システムによれば、ビンゴゲームの参加者である一般消費者は、自然と引き当てられる写真やそれに伴うコメント、動画等に注目するため、広告主は自社の製品やサービスのセールスポイントなどを示す写真、コメント、動画などをアップロードすることで、ビンゴゲームに参加する一般消費者に対し効果的な広告を行うことができる。
【0182】
なお、本発明にかかるビンゴゲーム提供システムをWeb広告機能付きのネットゲームに利用する場合、優先度による不均等な確率に従った写真の引き当て処理は必ずしも採用されなくてもよい。しかしながら、例えば10回のトライにおいて、是非とも表示させたい写真(例えば、製品・サービスの名称を伝える写真など)がある場合、それらの写真に高い優先度を割り当て、その引き当て確率を高めることで、より効果的な広告を提供することが可能となる。
【0183】
なお、上述した実施例およびその変形例において示した数値、図形、データ構成、ページ表示の構成、算出式等はあくまで本発明を説明するための例示であって、本発明はそれらの具体的内容により限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0184】
本発明は、パーティゲームを楽しむ多くの一般消費者にとって有意義であるため、それらの一般消費者に対しアプリケーションプログラムの提供やASPサービスの提供を行うサービス業において利用可能である。
【符号の説明】
【0185】
1…ビンゴゲーム提供システム、2…ビンゴゲーム提供システム、11…主催者端末装置、12…ビンゴアプリ提供サーバ装置、19…インターネット、21…参加者端末装置、111…記憶部、112…取得部、113…選択部、114…出力部、115…判定部、116…操作部、117…表示部、118…発音部、119…制御部、201…写真表示領域、202…スタート/ストップ・ボタン、203…結果表示ボタン、204…プレイバックボタン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々1の写真を示す複数の静止画データを記憶する記憶手段と、
ゲームを主催する主催者により操作される装置から、静止画データの出力を指示する静止画出力指示データを取得する取得手段と、
前記取得手段により前記静止画出力指示データが取得された場合、前記記憶手段に記憶されている前記複数の静止画データの中から、所定のアルゴリズムに従い一の静止画データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された静止画データにより示される写真を示すデータを、前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力する出力手段と
を備え、
前記記憶手段は、前記選択手段により過去に選択された静止画データに関し、当該静止画データを識別する静止画識別データを既出静止画識別データとして記憶し、
前記選択手段は、前記記憶手段に記憶されている前記既出静止画識別データにより識別される静止画データを前記選択の処理における選択肢から除外し、
前記記憶手段は、前記複数の静止画データに含まれる第1の静止画データを、前記複数の静止画データに含まれる第2の静止画データよりも重要度の高い静止画データとして記憶し、
前記選択手段は、前記第1の静止画データを、前記第2の静止画データよりも高い確率で選択する
多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうち1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて当該静止画データにより示される写真に関するコメントを示すコメントデータを記憶し、
前記出力手段は、前記選択手段により選択された静止画データに対応付けて前記記憶手段にコメントデータが記憶されている場合、当該コメントデータにより示されるコメントを示すデータを前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力する
請求項1に記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項3】
前記出力手段から前記主題者に対し表示を行う装置に対し出力される前記コメントデータにより示されるコメントを示すデータは、当該装置において当該コメントをアニメーション表示させるデータである
請求項2に記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうち1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて、当該静止画データにより示される写真をフレームとして含む動画を示す動画データを記憶し、
前記出力手段は、前記選択手段により選択された静止画データに対応付けて前記記憶手段に記憶されている動画データにより示される動画を示すデータを、前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力する
請求項1乃至3のいずれかに記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項5】
前記出力手段は、前記選択手段により選択された静止画データに対応付けて前記記憶手段に記憶されている動画データにより示される動画を示すデータを前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力した後、当該静止画データにより示される写真を示すデータを前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力する
請求項4に記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項6】
前記取得手段は、前記主催者により操作される装置および前記主催者に対し表示を行う装置である主催者端末装置から通信ネットワークを介して送信されてくる静止画出力指示データを受信することにより前記静止画出力指示データの取得を行い、
前記出力手段は、前記通信ネットワークを介して前記主催者端末装置に対し静止画データを送信することにより前記静止画データにより示される写真を示すデータの出力を行う
請求項1乃至5のいずれかに記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項7】
前記記憶手段は、座標(x,y)(ただし、xおよびyは各々、1以上5以下の自然数)を各々示す全25の座標データのうち座標(3,3)を示す座標データを除く全24の座標データの各々に対し、前記複数の静止画データの中から選択された一の静止画データを識別する静止画識別データを、異なる座標データに同じ静止画識別データを対応付けないように、対応付けたデータであるビンゴカードデータを複数、記憶し、
前記複数のビンゴカードデータの各々に関し、前記記憶手段に記憶されている前記既出静止画識別データが対応付けられた座標データにより示される座標が所定の形状を形成するか否かを判定する判定手段を備える
請求項1乃至6のいずれかに記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項8】
前記選択手段は、前記判定手段により前記所定の形状が形成すると判定された前記ビンゴカードデータの数が所定の数に達した場合、前記第1の静止画データを前記第2の静止画データよりも高い確率で選択する
請求項7に記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項9】
前記判定手段は、前記複数のビンゴカードデータの各々に関し、前記選択手段により将来に実行される前記選択の処理の結果、前記記憶手段に記憶される前記既出静止画識別データが対応付けられる座標データにより示される座標が所定の形状を形成する確率を算出し、
前記選択手段は、前記判定手段により算出される前記確率が所定の閾値に達した場合、前記第1の静止画データを前記第2の静止画データよりも高い確率で選択する
請求項7または8に記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項10】
前記取得手段は、前記主催者により操作される装置および前記主催者に対し表示を行う装置である主催者端末装置から通信ネットワークを介して送信されてくる静止画出力指示データを受信することにより前記静止画出力指示データの取得を行い、
前記出力手段は、前記通信ネットワークを介して前記主催者端末装置に対し静止画データを送信することにより前記静止画データにより示される写真を示すデータの出力を行い、
前記出力手段は、前記ゲームに参加する複数の参加者の各々により各々操作される複数の端末装置である参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置に対し、前記記憶手段に記憶されている複数のビンゴカードデータの中から選択された一のビンゴカードデータと、当該一のビンゴカードデータに含まれる静止画識別データにより識別される静止画データにより示される写真を示すデータとを、前記通信ネットワークを介して送信し、
前記取得手段は、前記複数の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置から送信されてくる静止画識別データもしくは座標データを、前記通信ネットワークを介して受信し、
前記記憶手段は、前記取得手段により一の参加者端末装置から一の静止画識別データもしくは一の座標データが受信された場合、当該一の参加者端末装置に対し前記出力手段により送信されたビンゴカードデータに当該一の静止画識別データもしくは当該一の座標データが含まれ、当該ビンゴカードデータに含まれる当該一の静止画識別データもしくは当該一の座標データに対応付けられた静止画識別データが既出静止画識別データである時、当該一の静止画識別データに対応付けられた座標データもしくは当該一の座標データを当選座標データとして記憶し、
前記判定手段は、前記複数のビンゴカードデータの各々に関し、前記記憶手段に記憶されている前記当選座標データにより示される座標が所定の形状を形成するか否かを判定する
請求項7乃至9のいずれかに記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項11】
前記取得手段は、前記主催者端末装置に対し前記出力手段により一の静止画データにより示される写真を示すデータの出力が行われた後、前記複数の参加者端末装置のうちの1以上の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置から送信されてくる当該写真に関する評価を示す評価データを、前記通信ネットワークを介して受信し、
前記出力手段は、前記取得手段により受信された前記評価データにより示される評価を示すデータを、前記通信ネットワークを介して前記主催者端末装置に対し送信する
請求項10に記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項12】
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうちの1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて、クイズの問題を示す問題データと当該クイズの解答を示す解答データとを記憶し、
前記取得手段は、前記複数の参加者端末装置のうちの1以上の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置から送信されてくる静止画識別データもしくは座標データと、解答を示す解答データとを、前記通信ネットワークを介して受信し、
前記記憶手段は、前記取得手段により一の参加者端末装置から一の静止画識別データもしくは一の座標データとともに一の解答データが受信された場合、当該一の静止画識別データもしくは当該一の座標データに対応付けられた静止画識別データにより識別される静止画データに対応付けて記憶している解答データが当該一の参加者端末装置から受信された当該一の解答データと一致しない時、当該一の静止画識別データに対応付けられた座標データもしくは当該一の座標データを前記当選座標データとして記憶しない
請求項10または11に記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項13】
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうち1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて、当該静止画データにより示される写真をフレームとして含む動画を示す動画データを記憶し、
前記出力手段は、前記複数の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置に送信するデータにより示される写真を示す静止画データに対応付けて前記記憶手段に記憶されている動画データを、前記通信ネットワークを介して、当該参加者端末装置に送信する
請求項10乃至12のいずれかに記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項14】
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうち1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて、当該静止画データにより示される写真に関するコメントを示すコメントデータを記憶し、
前記出力手段は、前記複数の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置に送信するデータにより示される写真を示す静止画データに対応付けて前記記憶手段に記憶されているコメントデータを、前記通信ネットワークを介して、当該参加者端末装置に送信する
請求項10乃至13のいずれかに記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項15】
コンピュータ装置を、
請求項1乃至6のいずれかに記載の装置が備える前記記憶手段、前記取得手段、前記選択手段、前記出力手段として機能させるプログラム。
【請求項16】
コンピュータ装置を、
請求項7乃至14のいずれかに記載の装置が備える前記記憶手段、前記取得手段、前記選択手段、前記出力手段、前記判定手段として機能させるプログラム。
【請求項1】
各々1の写真を示す複数の静止画データを記憶する記憶手段と、
ゲームを主催する主催者により操作される装置から、静止画データの出力を指示する静止画出力指示データを取得する取得手段と、
前記取得手段により前記静止画出力指示データが取得された場合、前記記憶手段に記憶されている前記複数の静止画データの中から、所定のアルゴリズムに従い一の静止画データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された静止画データにより示される写真を示すデータを、前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力する出力手段と
を備え、
前記記憶手段は、前記選択手段により過去に選択された静止画データに関し、当該静止画データを識別する静止画識別データを既出静止画識別データとして記憶し、
前記選択手段は、前記記憶手段に記憶されている前記既出静止画識別データにより識別される静止画データを前記選択の処理における選択肢から除外し、
前記記憶手段は、前記複数の静止画データに含まれる第1の静止画データを、前記複数の静止画データに含まれる第2の静止画データよりも重要度の高い静止画データとして記憶し、
前記選択手段は、前記第1の静止画データを、前記第2の静止画データよりも高い確率で選択する
多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうち1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて当該静止画データにより示される写真に関するコメントを示すコメントデータを記憶し、
前記出力手段は、前記選択手段により選択された静止画データに対応付けて前記記憶手段にコメントデータが記憶されている場合、当該コメントデータにより示されるコメントを示すデータを前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力する
請求項1に記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項3】
前記出力手段から前記主題者に対し表示を行う装置に対し出力される前記コメントデータにより示されるコメントを示すデータは、当該装置において当該コメントをアニメーション表示させるデータである
請求項2に記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうち1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて、当該静止画データにより示される写真をフレームとして含む動画を示す動画データを記憶し、
前記出力手段は、前記選択手段により選択された静止画データに対応付けて前記記憶手段に記憶されている動画データにより示される動画を示すデータを、前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力する
請求項1乃至3のいずれかに記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項5】
前記出力手段は、前記選択手段により選択された静止画データに対応付けて前記記憶手段に記憶されている動画データにより示される動画を示すデータを前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力した後、当該静止画データにより示される写真を示すデータを前記主催者に対し表示を行う装置に対し出力する
請求項4に記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項6】
前記取得手段は、前記主催者により操作される装置および前記主催者に対し表示を行う装置である主催者端末装置から通信ネットワークを介して送信されてくる静止画出力指示データを受信することにより前記静止画出力指示データの取得を行い、
前記出力手段は、前記通信ネットワークを介して前記主催者端末装置に対し静止画データを送信することにより前記静止画データにより示される写真を示すデータの出力を行う
請求項1乃至5のいずれかに記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項7】
前記記憶手段は、座標(x,y)(ただし、xおよびyは各々、1以上5以下の自然数)を各々示す全25の座標データのうち座標(3,3)を示す座標データを除く全24の座標データの各々に対し、前記複数の静止画データの中から選択された一の静止画データを識別する静止画識別データを、異なる座標データに同じ静止画識別データを対応付けないように、対応付けたデータであるビンゴカードデータを複数、記憶し、
前記複数のビンゴカードデータの各々に関し、前記記憶手段に記憶されている前記既出静止画識別データが対応付けられた座標データにより示される座標が所定の形状を形成するか否かを判定する判定手段を備える
請求項1乃至6のいずれかに記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項8】
前記選択手段は、前記判定手段により前記所定の形状が形成すると判定された前記ビンゴカードデータの数が所定の数に達した場合、前記第1の静止画データを前記第2の静止画データよりも高い確率で選択する
請求項7に記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項9】
前記判定手段は、前記複数のビンゴカードデータの各々に関し、前記選択手段により将来に実行される前記選択の処理の結果、前記記憶手段に記憶される前記既出静止画識別データが対応付けられる座標データにより示される座標が所定の形状を形成する確率を算出し、
前記選択手段は、前記判定手段により算出される前記確率が所定の閾値に達した場合、前記第1の静止画データを前記第2の静止画データよりも高い確率で選択する
請求項7または8に記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項10】
前記取得手段は、前記主催者により操作される装置および前記主催者に対し表示を行う装置である主催者端末装置から通信ネットワークを介して送信されてくる静止画出力指示データを受信することにより前記静止画出力指示データの取得を行い、
前記出力手段は、前記通信ネットワークを介して前記主催者端末装置に対し静止画データを送信することにより前記静止画データにより示される写真を示すデータの出力を行い、
前記出力手段は、前記ゲームに参加する複数の参加者の各々により各々操作される複数の端末装置である参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置に対し、前記記憶手段に記憶されている複数のビンゴカードデータの中から選択された一のビンゴカードデータと、当該一のビンゴカードデータに含まれる静止画識別データにより識別される静止画データにより示される写真を示すデータとを、前記通信ネットワークを介して送信し、
前記取得手段は、前記複数の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置から送信されてくる静止画識別データもしくは座標データを、前記通信ネットワークを介して受信し、
前記記憶手段は、前記取得手段により一の参加者端末装置から一の静止画識別データもしくは一の座標データが受信された場合、当該一の参加者端末装置に対し前記出力手段により送信されたビンゴカードデータに当該一の静止画識別データもしくは当該一の座標データが含まれ、当該ビンゴカードデータに含まれる当該一の静止画識別データもしくは当該一の座標データに対応付けられた静止画識別データが既出静止画識別データである時、当該一の静止画識別データに対応付けられた座標データもしくは当該一の座標データを当選座標データとして記憶し、
前記判定手段は、前記複数のビンゴカードデータの各々に関し、前記記憶手段に記憶されている前記当選座標データにより示される座標が所定の形状を形成するか否かを判定する
請求項7乃至9のいずれかに記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項11】
前記取得手段は、前記主催者端末装置に対し前記出力手段により一の静止画データにより示される写真を示すデータの出力が行われた後、前記複数の参加者端末装置のうちの1以上の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置から送信されてくる当該写真に関する評価を示す評価データを、前記通信ネットワークを介して受信し、
前記出力手段は、前記取得手段により受信された前記評価データにより示される評価を示すデータを、前記通信ネットワークを介して前記主催者端末装置に対し送信する
請求項10に記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項12】
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうちの1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて、クイズの問題を示す問題データと当該クイズの解答を示す解答データとを記憶し、
前記取得手段は、前記複数の参加者端末装置のうちの1以上の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置から送信されてくる静止画識別データもしくは座標データと、解答を示す解答データとを、前記通信ネットワークを介して受信し、
前記記憶手段は、前記取得手段により一の参加者端末装置から一の静止画識別データもしくは一の座標データとともに一の解答データが受信された場合、当該一の静止画識別データもしくは当該一の座標データに対応付けられた静止画識別データにより識別される静止画データに対応付けて記憶している解答データが当該一の参加者端末装置から受信された当該一の解答データと一致しない時、当該一の静止画識別データに対応付けられた座標データもしくは当該一の座標データを前記当選座標データとして記憶しない
請求項10または11に記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項13】
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうち1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて、当該静止画データにより示される写真をフレームとして含む動画を示す動画データを記憶し、
前記出力手段は、前記複数の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置に送信するデータにより示される写真を示す静止画データに対応付けて前記記憶手段に記憶されている動画データを、前記通信ネットワークを介して、当該参加者端末装置に送信する
請求項10乃至12のいずれかに記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項14】
前記記憶手段は、前記複数の静止画データのうち1以上の静止画データの各々に関し、当該静止画データに対応付けて、当該静止画データにより示される写真に関するコメントを示すコメントデータを記憶し、
前記出力手段は、前記複数の参加者端末装置の各々に関し、当該参加者端末装置に送信するデータにより示される写真を示す静止画データに対応付けて前記記憶手段に記憶されているコメントデータを、前記通信ネットワークを介して、当該参加者端末装置に送信する
請求項10乃至13のいずれかに記載の多人数参加型ゲーム用の装置。
【請求項15】
コンピュータ装置を、
請求項1乃至6のいずれかに記載の装置が備える前記記憶手段、前記取得手段、前記選択手段、前記出力手段として機能させるプログラム。
【請求項16】
コンピュータ装置を、
請求項7乃至14のいずれかに記載の装置が備える前記記憶手段、前記取得手段、前記選択手段、前記出力手段、前記判定手段として機能させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2013−17692(P2013−17692A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−154164(P2011−154164)
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(511170412)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(511170412)
【Fターム(参考)】
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