説明

多剤耐性新生物疾患のためのHSC70特異的診断および療法

正常細胞の表面上のHSC70タンパク質の発現レベルと比較した多剤耐性新生物細胞または損傷細胞の表面上の熱ショック同族体(HSC70)タンパク質70の細胞表面発現の増加の検出による、新生物細胞または損傷細胞の検出方法および新生物細胞または損傷細胞中の多剤耐性の検出方法を開示する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)所与の起源または細胞型の試験新生物細胞中の細胞表面発現HSC70タンパク質レベルを測定する工程と、
b)前記試験新生物細胞中の細胞表面発現HSC70タンパク質レベルと同一の起源または細胞型の非耐性新生物細胞中の細胞表面発現HSC70レベルとを比較する工程と、
前記試験新生物細胞中の細胞表面発現HSC70レベルが前記同一の所与の起源または細胞型の非耐性新生物細胞中の細胞表面発現HSC70レベルよりも高い場合、前記試験新生物細胞が多剤耐性であるか多剤耐性の可能性があることとを含む、試験新生物細胞における多剤耐性または多剤耐性の可能性の検出方法。
【請求項2】
前記試験新生物細胞中の細胞表面発現HSC70レベルを測定する工程が、細胞から細胞質膜画分を単離し、前記細胞質膜画分中のHSC70レベルを測定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記試験新生物細胞中の細胞表面発現HSC70レベルを測定する工程が、前記細胞を抗HSC70抗体と接触させて細胞表面HSC70に結合した抗体レベルを測定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記細胞表面HSC70に結合した抗体レベルの測定が免疫蛍光放射によるものである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記細胞表面HSC70に結合した抗体レベルの測定が放射性標識によるものである、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記試験新生物細胞が、前骨髄球白血病細胞、Tリンパ芽球様細胞、乳房上皮細胞、および卵巣細胞からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記非耐性新生物細胞が、HL60、NB4、CEM、HSB2、Molt4、MCF−7、MDA、SKOV−3、および2008からなる群から選択される薬物感受性細胞株に由来する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記試験新生物細胞が、リンパ腫細胞、黒色腫細胞、肉腫細胞、白血病細胞、網膜芽腫細胞、肝癌細胞、骨髄腫細胞、神経膠腫細胞、中皮腫細胞、および癌腫細胞からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記試験新生物細胞が、血液、骨髄、脾臓、リンパ節、肝臓、胸腺、腎臓、脳、皮膚、胃腸管、眼、乳房、前立腺、および卵巣からなる群から選択される組織に由来する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
(a)検出可能な標識に作動可能に連結されたHSC70結合剤を患者に投与する工程と、
(b)前記HSC70結合剤に作動可能に連結した標識を検出する工程と、
前記HSC70結合剤が前記患者中の多剤耐性細胞上に存在する細胞表面発現HSC70に特異的に結合することとを含む、患者の多剤耐性細胞の検出方法。
【請求項11】
前記HSC70結合剤が抗体またはそのフラグメントである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記HSC70結合剤が、アルツハイマーτタンパク質、BAG−1、小グルタミンリッチテトラトリコペプチド反復含有タンパク質(SGT)、ロタウイルスVP5タンパク質の(aa642〜658)、オーキシリン(auxilin)、および免疫抑制5−デオキシスペルグアリン(5−deoxyspergualin)(DSG)からなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記HSC70結合剤が、天然リガンド、合成小分子、化学物質、核酸、ペプチド、タンパク質、および抗体からなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記検出可能な標識が、フルオロフォア、化学染料、放射性化合物、化学発光化合物、磁性化合物、常磁性化合物、プロ磁性(promagnetic)化合物、有色生成物を生成する酵素、化学発光生成物を生成する酵素、および磁性生成物を生成する酵素からなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記多剤耐性細胞が新生物細胞である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記新生物細胞が、乳癌細胞、卵巣癌細胞、骨髄腫癌細胞、リンパ腫癌細胞、黒色腫癌細胞、肉腫癌細胞、白血病癌細胞、網膜芽腫癌細胞、肝臓癌細胞、神経膠腫癌細胞、中皮腫癌細胞、および癌腫癌細胞からなる群から選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記新生物細胞が、前骨髄球白血病細胞、Tリンパ芽球様細胞、乳房上皮細胞、および卵巣細胞からなる群から選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記患者がヒトである、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
前記患者が多剤耐性細胞の存在に起因する疾患または障害を罹患している、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
a)HSC70検出のための第1のプローブと、
b)ヌクレオホスミンおよびHSC70からなる群から選択される多剤耐性マーカー検出のための第2のプローブとを含む、試験新生物細胞における多剤耐性の診断または検出用キット。
【請求項21】
a)HSC70検出のための第1のプローブと、
b)MDR1、MDR3、MRP1、MRP5、およびLRPからなる群から選択されるマーカー検出のための第2のプローブとを含む、試験新生物細胞における多剤耐性の診断または検出用キット。
【請求項22】
前記HSC70検出のためのプローブが抗HSC70抗体である、請求項20または請求項21に記載のキット。
【請求項23】
前記HSC70検出のためのプローブが、アルツハイマーτタンパク質、BAG−1、小グルタミンリッチテトラトリコペプチド反復含有タンパク質(SGT)、ロタウイルスVP5タンパク質の(aa642〜658)、オーキシリン、および免疫抑制5−デオキシスペルグアリン(DSG)からなる群から選択されるHSC70リガンドである、請求項20または請求項21に記載のキット。
【請求項24】
前記第2のプローブが、ヌクレオホスミン抗体およびビメンチン抗体からなる群から選択される、請求項20に記載のキット。
【請求項25】
前記第2のプローブが、ヌクレオホスミンリガンドおよびビメンチンリガンドからなる群から選択される、請求項20に記載のキット。
【請求項26】
前記第1のプローブが、前記試験新生物細胞の表面上に存在するHSC70を検出する、請求項20または請求項21に記載のキット。
【請求項27】
前記第2のプローブが、前記試験新生物細胞の表面上に存在するマーカーを検出する、請求項20または請求項21に記載のキット。
【請求項28】
前記第2のプローブが、MDR1抗体、MDR3抗体、MRP1抗体、MRP3抗体、およびLRP抗体からなる群から選択される、請求項21に記載のキット。
【請求項29】
in situ検出のためのHSC70結合成分および検出可能な標識を含む、患者の細胞表面HSC70の検出のための細胞表面HSC70in situ検出プローブ。
【請求項30】
前記HSC70結合成分が抗体である、請求項29に記載の細胞表面HSC70in situ検出プローブ。
【請求項31】
前記検出可能な標識がテクネチウムである、請求項29に記載の細胞表面HSC70in situ検出プローブ。
【請求項32】
HSC70結合成分および治療成分を含み、前記HSC70結合成分が治療成分を多剤耐性新生物にターゲティングし、それにより前記多剤耐性新生物を治療する、多剤耐性新生物の治療または防止のための細胞表面HSC70標的薬。
【請求項33】
前記HSC70結合成分が抗HSC70抗体である、請求項32に記載の薬剤。
【請求項34】
前記HSC70結合成分が、アルツハイマーτタンパク質、BAG−1、小グルタミンリッチテトラトリコペプチド反復含有タンパク質(SGT)、ロタウイルスVP5タンパク質の(aa642〜658)、オーキシリン、および免疫抑制5−デオキシスペルグアリン(DSG)からなる群から選択される、請求項32に記載の薬剤。
【請求項35】
前記HSC70結合成分が、天然リガンド、合成小分子、化学物質、核酸、ペプチド、タンパク質、抗体、およびそのHSC70結合フラグメントからなる群から選択される、請求項32に記載の薬剤。
【請求項36】
前記治療成分が、アクチノマイシン、アドリアマイシン、アルトレタミン、アスパラギナーゼ、ブレオマイシン、ブスルファン、カペシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドセタキセル、ドキソルビシン、エポエチン、エトポシド、フルダラビン、フルオロウラシル、ゲムシタビン、ヒドロキシ尿素、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブ、イリノテカン、ロムスチン、メクロレタミン、メルファラン、メルカプトプリン、メトトレキセート、マイトマイシン、ミトーテン、ミトキサントロン、パクリタキセル、ペントスタチン、プロカルバジン、タキソール、テニポシド、トポテカン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、およびビノレルビンからなる群から選択される、請求項32に記載の薬剤。
【請求項37】
前記治療成分がリポソーム処方物中に存在する、請求項32に記載の薬剤。
【請求項38】
前記治療成分が放射性同位体である、請求項32に記載の薬剤。
【請求項39】
前記放射性同位体が、90Y、125I、131I、211At、および213Biからなる群から選択される、請求項38に記載の薬剤。
【請求項40】
前記治療成分が、前記標的化多剤耐性新生物細胞を死滅することができるかその死滅を誘導することができる毒素である、請求項32に記載の薬剤。
【請求項41】
前記毒素が、シュードモナス外毒素、ジフテリア毒素、植物リシン毒素、植物アブリン毒素、植物サポリン毒素、植物ゲロニン毒素、およびヤマゴボウ抗ウイルスタンパク質からなる群から選択される、請求項40に記載の薬剤。
【請求項42】
前記HSC70結合成分が前記標的細胞の表面に結合し、前記治療エレメントが内在化されて前記細胞の成長を停止させ、前記細胞の生存度に悪影響を与えるか、前記細胞を死滅させる、請求項32〜請求項41のいずれか1項に記載の薬剤。
【請求項43】
HSC70ポリペプチドまたはそのHSC70ポリペプチドサブシーケンスおよび少なくとも1つの薬学的に許容可能なワクチン成分を含む、多剤耐性新生物の治療または防止のためのワクチン。
【請求項44】
前記HSC70ポリペプチドまたはポリペプチドサブシーケンスが、配列番号1のヒトHSC70ポリペプチド配列である、請求項43に記載のワクチン。
【請求項45】
前記HSC70ポリペプチドサブシーケンスが少なくとも8アミノ酸長である、請求項43に記載のワクチン。
【請求項46】
前記HSC70ポリペプチドサブシーケンスがハプテンを含む、請求項45に記載のワクチン。
【請求項47】
前記薬学的に許容可能なワクチン成分がアジュバントである、請求項43に記載のワクチン。
【請求項48】
前記アジュバントが、水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、リン酸カルシウム、オイルエマルジョン、細菌産物、全不活化細菌、内毒素、コレステロール、脂肪酸、脂肪族アミン、パラフィン系化合物、植物油、モノホスホリル脂質A、サポニン、およびスクアレンからなる群から選択される、請求項47に記載のワクチン。
【請求項49】
請求項32〜請求項41のいずれか1項に記載の細胞表面HSC70標的化治療薬を投与する工程を含む、被験体の多剤耐性新生物を治療または防止する方法。
【請求項50】
前記新生物が、乳癌、卵巣癌、骨髄腫、リンパ腫、黒色腫、肉腫、白血病、網膜芽腫、肝癌、神経膠腫、中皮腫、および癌腫からなる群から選択される、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記被験体がヒト患者である、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記ヒト患者が多剤耐性細胞の存在に起因する疾患または障害を罹患している、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記新生物細胞が、血液、骨髄、脾臓、リンパ節、肝臓、胸腺、腎臓、脳、皮膚、胃腸管、眼、乳房、前立腺、および卵巣からなる群から選択される組織に由来する、請求項49に記載の方法。
【請求項54】
請求項43〜請求項48のいずれか1項に記載のHSC70ワクチンを投与する工程を含む、被験体の多剤耐性新生物を治療または防止する方法。
【請求項55】
前記新生物が、乳癌、卵巣癌、骨髄腫、リンパ腫癌、黒色腫癌、肉腫、白血病癌、網膜芽腫癌、肝臓癌、神経膠腫癌、中皮腫癌、および癌腫癌からなる群から選択される、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記被験体がヒト患者である、請求項54に記載の方法。
【請求項57】
前記ヒト患者が多剤耐性細胞の存在に起因する疾患または障害を罹患している、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記新生物が、血液、骨髄、脾臓、リンパ節、肝臓、胸腺、腎臓、脳、皮膚、胃腸管、眼、乳房、前立腺、および卵巣からなる群から選択される組織に由来する、請求項54に記載の方法。
【請求項59】
a)所与の起源または細胞型の試験細胞中の細胞表面発現HSC70タンパク質レベルを測定する工程と、
b)前記試験細胞中の細胞表面発現HSC70タンパク質レベルと同一の起源または細胞型の非新生物細胞中の細胞表面発現HSC70レベルとを比較する工程と、
前記試験細胞中の細胞表面発現HSC70レベルが前記同一の起源または細胞型の非新生物細胞中の細胞表面発現HSC70レベルよりも高い場合、前記試験細胞が新生物であることとを含む、試験細胞が新生物であるかどうかを検出する方法。
【請求項60】
前記試験細胞中の細胞表面発現HSC70レベルを測定する工程が、細胞から細胞質膜画分を単離し、前記細胞質膜画分中のHSC70レベルを測定することを含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記試験細胞中の細胞表面発現HSC70レベルを測定する工程が、前記細胞を抗HSC70抗体と接触させて細胞表面HSC70に結合した抗体レベルを測定することを含む、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
前記細胞表面HSC70に結合した抗体レベルの測定が免疫蛍光放射によるものである、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記細胞表面HSC70に結合した抗体レベルの測定が放射性標識によるものである、請求項61に記載の方法。
【請求項64】
前記試験細胞が、血液、骨髄、脾臓、リンパ節、肝臓、胸腺、腎臓、脳、皮膚、胃腸管、眼、乳房、前立腺、および卵巣からなる群から選択される組織に由来する、請求項59に記載の方法。
【請求項65】
前記非新生物細胞が、血液、骨髄、脾臓、リンパ節、肝臓、胸腺、腎臓、脳、皮膚、胃腸管、眼、乳房、前立腺、および卵巣からなる群から選択される組織に由来する、請求項59に記載の方法。
【請求項66】
患者の新生物細胞の検出方法において、
(a)検出可能な標識に作動可能に連結されたHSC70結合剤を患者に投与する工程と、
(b)前記HSC70結合剤に作動可能に連結した標識を検出する工程と、
前記HSC70結合剤が前記患者中の新生物細胞上に存在する細胞表面発現HSC70に特異的に結合することとを含む、方法。
【請求項67】
前記HSC70結合剤が抗体またはそのフラグメントである、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記HSC70結合剤が、アルツハイマーτタンパク質、BAG−1、小グルタミンリッチテトラトリコペプチド反復含有タンパク質(SGT)、ロタウイルスVP5タンパク質の(aa642〜658)、オーキシリン、および免疫抑制5−デオキシスペルグアリン(DSG)からなる群から選択される、請求項66に記載の方法。
【請求項69】
前記HSC70結合剤が、天然リガンド、合成小分子、化学物質、核酸、ペプチド、タンパク質、抗体、およびそのフラグメントからなる群から選択される、請求項66に記載の方法。
【請求項70】
前記検出可能な標識が、フルオロフォア、化学染料、放射性化合物、化学発光化合物、磁性化合物、常磁性化合物、プロ磁性化合物、有色生成物を生成する酵素、化学発光生成物を生成する酵素、および磁性生成物を生成する酵素からなる群から選択される、請求項66に記載の方法。
【請求項71】
前記新生物細胞が、乳癌細胞、卵巣癌細胞、骨髄腫細胞、リンパ腫癌細胞、黒色腫癌細胞、肉腫癌細胞、白血病癌細胞、網膜芽腫癌細胞、肝臓癌細胞、神経膠腫癌細胞、中皮腫癌細胞、および癌腫癌細胞からなる群から選択される、請求項66に記載の方法。
【請求項72】
前記新生物細胞が、前骨髄球白血病細胞、Tリンパ芽球様細胞、乳房上皮細胞、および卵巣細胞からなる群から選択される、請求項66に記載の方法。
【請求項73】
前記患者がヒトである、請求項66に記載の方法。
【請求項74】
前記患者が新生物細胞の存在に起因する疾患または障害を罹患している、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
新生物細胞を診断または検出するためのキットにおいて、
a)HSC70検出のための第1のプローブと、
b)ヌクレオホスミンおよびHSC70からなる群から選択される新生物マーカー検出のための第2のプローブとを含む、キット。
【請求項76】
前記HSC70検出のためのプローブが抗HSC70抗体またはその結合フラグメントである、請求項75に記載のキット。
【請求項77】
前記HSC70検出のためのプローブが、アルツハイマーτタンパク質、BAG−1、小グルタミンリッチテトラトリコペプチド反復含有タンパク質(SGT)、ロタウイルスVP5タンパク質の(aa642〜658)、オーキシリン、および免疫抑制5−デオキシスペルグアリン(DSG)からなる群から選択されるHSC70リガンドである、請求項20または請求項75に記載のキット。
【請求項78】
前記第2のプローブが、ヌクレオホスミン抗体およびHSC70抗体からなる群から選択される、請求項75に記載のキット。
【請求項79】
前記第2のプローブが、ヌクレオホスミンリガンドおよびビメンチンリガンドからなる群から選択される、請求項75に記載のキット。
【請求項80】
前記第1のプローブが、前記試験細胞が新生物である場合に前記試験細胞の表面上に存在するHSC70を検出する、請求項75に記載のキット。
【請求項81】
前記第1のプローブが、前記試験細胞が新生物である場合に前記試験細胞の表面上に存在するマーカーを検出する、請求項75に記載のキット。
【請求項82】
HSC70結合成分および治療成分を含み、前記HSC70結合成分が治療成分を新生物細胞成長にターゲティングし、それにより前記新生物を治療する、癌性新生物細胞成長の治療のための細胞表面HSC70標的薬。
【請求項83】
前記HSC70結合成分が抗HSC70抗体である、請求項82に記載の薬剤。
【請求項84】
前記HSC70結合成分が、アルツハイマーτタンパク質、BAG−1、小グルタミンリッチテトラトリコペプチド反復含有タンパク質(SGT)、ロタウイルスVP5タンパク質の(aa642〜658)、オーキシリン、および免疫抑制5−デオキシスペルグアリン(DSG)からなる群から選択される、請求項82に記載の薬剤。
【請求項85】
前記HSC70結合成分が、天然リガンド、合成小分子、化学物質、核酸、ペプチド、タンパク質、抗体、およびそのHSC70結合フラグメントからなる群から選択される・・、請求項82に記載の薬剤。
【請求項86】
前記治療成分が、アクチノマイシン、アドリアマイシン、アルトレタミン、アスパラギナーゼ、ブレオマイシン、ブスルファン、カペシタビン、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドセタキセル、ドキソルビシン、エポエチン、エトポシド、フルダラビン、フルオロウラシル、ゲムシタビン、ヒドロキシ尿素、イダルビシン、イホスファミド、イマチニブ、イリノテカン、ロムスチン、メクロレタミン、メルファラン、メルカプトプリン、メトトレキセート、マイトマイシン、ミトーテン、ミトキサントロン、パクリタキセル、ペントスタチン、プロカルバジン、タキソール、テニポシド、トポテカン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビノレルビン、およびその組み合わせからなる群から選択される、請求項82に記載の薬剤。
【請求項87】
前記治療成分がリポソーム処方物中に存在する、請求項82に記載の薬剤。
【請求項88】
前記治療成分が放射性同位体である、請求項82に記載の薬剤。
【請求項89】
前記放射性同位体が、90Y、111In、125I、131I、211At、および213Biからなる群から選択される、請求項88に記載の薬剤。
【請求項90】
前記治療成分が、前記標的化新生物細胞を死滅することができるかその死滅を誘導することができる毒素である、請求項82に記載の薬剤。
【請求項91】
前記毒素が、シュードモナス外毒素、ジフテリア毒素、植物リシン毒素、植物アブリン毒素、植物サポリン毒素、植物ゲロニン毒素、およびヤマゴボウ抗ウイルスタンパク質からなる群から選択される、請求項90に記載の薬剤。
【請求項92】
前記HSC70結合成分が前記標的細胞の表面に結合し、前記治療エレメントが内在化されて前記細胞の成長を停止させ、前記細胞の生存度に悪影響を与えるか、前記細胞を死滅させる、請求項82〜請求項91のいずれか1項に記載の薬剤。
【請求項93】
HSC70ポリペプチドまたはそのHSC70ポリペプチドサブシーケンスおよび少なくとも1つの薬学的に許容可能なワクチン成分を含む、新生物の治療または防止のためのワクチン。
【請求項94】
前記HSC70ポリペプチドまたはポリペプチドサブシーケンスが、配列番号1のヒトHSC70ポリペプチド配列である、請求項93に記載のワクチン。
【請求項95】
前記HSC70ポリペプチドサブシーケンスが少なくとも8アミノ酸長である、請求項93に記載のワクチン。
【請求項96】
前記HSC70ポリペプチドサブシーケンスがハプテンを含む、請求項95に記載のワクチン。
【請求項97】
前記薬学的に許容可能なワクチン成分がアジュバントである、請求項93に記載のワクチン。
【請求項98】
前記アジュバントが、水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、リン酸カルシウム、オイルエマルジョン、細菌産物、全不活化細菌、内毒素、コレステロール、脂肪酸、脂肪族アミン、パラフィン系化合物、植物油、モノホスホリル脂質A、サポニン、およびスクアレンからなる群から選択される、請求項97に記載のワクチン。
【請求項99】
請求項82〜請求項91のいずれか1項に記載の細胞表面HSC70標的化治療薬を投与する工程を含む、被験体の新生物を治療または防止する方法。
【請求項100】
前記新生物が、乳癌、卵巣癌、骨髄腫、リンパ腫、黒色腫、肉腫、白血病、網膜芽腫、肝癌、神経膠腫、中皮腫、および癌腫からなる群から選択される、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
前記被験体がヒト患者である、請求項99に記載の方法。
【請求項102】
前記ヒト患者が多剤耐性細胞の存在に起因する疾患または障害を罹患している、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
前記新生物が、血液、骨髄、脾臓、リンパ節、肝臓、胸腺、腎臓、脳、皮膚、胃腸管、眼、乳房、前立腺、および卵巣からなる群から選択される組織に由来する、請求項99に記載の方法。
【請求項104】
請求項93〜請求項98のいずれか1項に記載のHSC70ワクチンを投与する工程を含む、被験体の新生物を治療または防止する方法。
【請求項105】
前記新生物が、乳癌、卵巣癌、骨髄腫、リンパ腫癌、黒色腫癌、肉腫、白血病癌、網膜芽腫癌、肝臓癌、神経膠腫癌、中皮腫癌、および癌腫癌からなる群から選択される、請求項104に記載の方法。
【請求項106】
前記被験体がヒト患者である、請求項104に記載の方法。
【請求項107】
前記ヒト患者が新生物細胞の存在に起因する疾患または障害を罹患している、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
前記新生物が、血液、骨髄、脾臓、リンパ節、肝臓、胸腺、腎臓、脳、皮膚、胃腸管、眼、乳房、前立腺、および卵巣からなる群から選択される組織に由来する、請求項104に記載の方法。

【図1A】
image rotate

【図1B】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図2C】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図5C】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate

【図8C】
image rotate

【図8D】
image rotate

【図9A】
image rotate

【図9B】
image rotate

【図9C】
image rotate

【図9D】
image rotate

【図10A】
image rotate

【図10B】
image rotate

【図11A】
image rotate

【図11B】
image rotate

【図11C】
image rotate

【図12A】
image rotate

【図12B】
image rotate

【図13A】
image rotate

【図14A】
image rotate

【図14B】
image rotate

【図14B−1】
image rotate

【図14B−2】
image rotate

【図14B−3】
image rotate

【図15A】
image rotate

【図15B】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate


【公表番号】特表2006−512579(P2006−512579A)
【公表日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−564385(P2004−564385)
【出願日】平成15年12月15日(2003.12.15)
【国際出願番号】PCT/IB2003/006416
【国際公開番号】WO2004/061458
【国際公開日】平成16年7月22日(2004.7.22)
【出願人】(505219978)アウレリウム バイオファーマ インク. (2)
【Fターム(参考)】