説明

多層パターンを印刷する方法及び装置

【課題】基板上に多層パターンを印刷する方法及び装置を提供する。
【解決手段】一実施形態では、多層パターンを印刷する方法は、基板の表面の一領域上に第1パターン化層を堆積させることを含む第1印刷工程と、表面の前記領域、すなわち第1パターン化層の上に第2パターン化層を堆積させることを含む第2印刷工程と、第1パターン化層に対する第2パターン化層の位置決めの精度を確認する工程とを含む。確認する工程は、第1印刷工程後に第1パターン化層の第1光学画像を取得する工程と、第2印刷工程後に第2パターン化層の第2光学画像を取得する工程と、第1減算光学画像を形成するために画像減算を行う工程と、減算光学画像を第1画像と比較することによって第2パターン化層の位置を決定する工程とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、一般に、光電池セル又はグリーンテープタイプ回路デバイスを形成するために使用することができる、基板上に多層パターンを印刷する方法及び装置に関する。特に、本発明による方法は、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷、レーザ印刷、又は他のタイプの印刷によって基板上に多層印刷することによって多層パターンを生成するシステムで、使用することができる。
【背景技術】
【0002】
太陽電池は、日光を直接電力に変換する光電池(PV)デバイスである。PV市場は、過去10年間に30%を超える年率成長を遂げた。いくつかの記事は、世界全体の太陽電池の電力生産が近い将来10GWpを超え得ることを示唆している。すべてのソーラーモジュールの95%より多くがシリコンウエハ系であると推定される。高い市場成長率は、太陽光発電コストを大幅に削減する必要性との組み合わせで、高品質の太陽電池を安価に形成するための多数の重大な課題を結果として生じた。したがって、商業的に実行可能な太陽電池を作る際の1つの主要な構成要素は、デバイスの歩留まりを改善し、基板のスループットを増加させることによって、太陽電池を形成するために必要な製造コストを削減することにある。
【0003】
太陽電池は、典型的に、1つ又は複数のPN接合を有する。各PN接合は、半導体材料内に2つの異なった領域を備え、一方はP型領域として示され、他方はN型領域として示される。太陽電池のPN接合が(光子からのエネルギーから成る)日光にさらされると、日光はPV効果により直接電気に変換される。
【0004】
太陽電池は、特定の量の電力を発生し、所望の量のシステム電力を伝達するようなサイズのモジュール中に並べられる。ソーラーモジュールは、特定のフレーム及びコネクタを有するパネル中に結合される。太陽電池は、通常はシリコン基板上に形成され、このシリコン基板は単結晶又は多結晶シリコン基板であってもよい。典型的な太陽電池は、典型的には約0.3mm未満の厚さのシリコンウエハ、基板、又はシートを含み、P型領域の上部のN型シリコンの薄い層が基板上に形成されている。
【0005】
一般に、標準的なシリコン太陽電池は、P型ベース領域と、N型エミッタ領域と、これらの間に配置されたPN接合領域とを含むウエハ上に製作される。N型領域、又はN型半導体は、負電荷キャリア、すなわち電子の数を増加するために、半導体にあるタイプの元素(例えば、リン(P)、ヒ素(As)、又はアンチモン(Sb))をドーピングすることによって形成される。同様に、P型領域、又はP型半導体は、結晶格子に3価の原子を追加し、結果としてシリコン格子に関して通常4つの共有結合の1つから電子を失わせることによって形成される。このようにして、ドーパント原子は、第4の結合を完成させるために、隣接する原子の共有結合から電子を受け入れることができる。ドーパント原子は電子を受け入れ、隣接する原子から1つの結合の半分を失わせ、結果として「正孔」を生じさせる。
【0006】
光が太陽電池に当たると、入射光子からのエネルギーが、PN接合領域の両側に電子−正孔対を発生する。電子はPN接合を横切ってより低いエネルギーレベルに拡散し、正孔は反対方向に拡散し、エミッタ上に負電荷を生成し、対応する正電荷がベースに蓄積する。電気回路がエミッタとベースとの間に作られ、PN接合がある波長の光にさらされると、電流が流れる。照射されたときに半導体によって発生される電流は、太陽電池の表側、すなわち受光側と、裏側とに配置された接点を通って流れる。上部接点構造は、一般に、電流をより大きいバスバーに供給する、広く間隔を開けた細い金属線又はフィンガとして構成される。後部接点は、入射光が太陽電池に衝突するのを妨げないため、多数の細い金属線で形成することに制約されない。太陽電池は、一般に、反射防止コーティング16又はARCとして作用し、太陽電池の上面からの光反射を最小にするSiのような誘電体材料で覆われる。
【0007】
スクリーン印刷は、布やセラミックのような物体上にデザインを印刷するのに長く使用されており、基板の表面上に電気接点又は相互配線のような電気部品設計を印刷するためにエレクトロニクス産業で使用されている。最新式の太陽電池製作プロセスも、スクリーン印刷プロセスを使用する。いくつかの用途では、太陽電池基板上にフィンガのような接触線をスクリーン印刷することが望ましい。フィンガは、基板と接触し、1つ又は複数のドープされた領域(例えば、N型エミッタ領域)とオーミック接続を形成することができる。オーミック接点は、デバイスの電流−電圧(I−V)曲線が線形且つ対称的になるように、すなわち、半導体デバイスのドープされたシリコン領域と金属接点との間に高抵抗のインターフェースが存在しないように準備された半導体デバイス上の領域である。低抵抗で安定した接点は、太陽電池の性能と、太陽電池製作プロセスで形成される回路の信頼性とのために重要である。太陽電池デバイスとの接点を強化するために、基板表面内に形成された高濃度にドープされた領域上にフィンガを置き、オーミック接点の形成を可能にすることが典型的である。形成された高濃度にドープされた領域は、これらの電気的特性により、これらを通過することができる光の量を遮断する又は最小にする傾向があるため、これらの領域を、フィンガをこれらの上で容易に整列及び形成できることを保証するのに十分なくらい大きく作りながら、これらのサイズを最小化することが望ましい。自動化搬送デバイス上の基板の位置決めでのエラーによる、下にある高濃度にドープされた領域に対する堆積されたフィンガの誤った位置合わせは、基板のエッジの欠陥の原因となる。基板表面上の高濃度にドープされた領域の未知の重ね合わせ及び誤った位置合わせ、及び/又は、自動化搬送デバイス上の基板の移動が、貧弱なデバイス性能と低いデバイス効率とをもたらす可能性がある。
【0008】
高濃度にドープされた領域は、種々のパターン化技術を使用して高濃度に及び低濃度にドープされた区域を生成することによって、例えば、パターン化拡散バリアを使用するリン散布工程を行うことによって、基板表面上に形成してもよい。裏側接点は、基板のP型ベース領域とのオーミック接点を形成することによって、電流を生産するために太陽電池に必要な電気回路を完成する。
【0009】
適当な支持体又は基板、例えば、シリコン又はアルミナベースを有するウエハ上へのいくつかの連続印刷工程、例えば、シルクスクリーン印刷、レーザ、インクジェット又は同様のプロセスによる、多層パターンの生産のための、例えば、いわゆる二重印刷のための方法も既知である。
【0010】
例えば、第1印刷層と、この第1印刷層上に重ねられた第2印刷層とによって形成される多層構造は、接点から伝達される電流を増加させることを可能にするが、種々の層が一般に10ミクロン(μm)の範囲内の精度で互いに正しく整列されることを必要とするため、印刷プロセスをより複雑にする。典型的に、自動化搬送デバイス上の基板の移動と、印刷ヘッドの移動とがうまく制御されないと、堆積パターンが不適切に形成されるであろう。その結果、印刷プロセス工程中にエラーがあった場合には、印刷された複数の層の誤った位置合わせは、基板を破棄させる原因になるであろう。したがって、下の層に関してそのたびごとに印刷される層の位置合わせを確認するために、各印刷工程後に1つ又は複数の制御工程の必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
いくつかの既知の技術は、印刷層の位置を、閉リング逆作用制御にこの情報を使用するために、知る必要がある。しかしながら、一旦所定の層がより下の層上に印刷されていると、概して言えば、連続する層が重ねられているため、これらの連続する層の的確な位置を知ることは特に困難である。したがって、システム内の基板上の2層のスクリーン印刷パターンの位置合わせを制御する改善された方法を有する、太陽電池、電子回路、又は他の有用なデバイスの製造のための方法及び装置が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、基板上に多層パターンを印刷する制御方法及び装置を提供する。一実施形態では、基板上に多層パターンを印刷する方法は、基板の表面の領域上に第1パターン化層を堆積するステップを含む少なくとも1つの第1印刷工程と、第2の又はその後の印刷工程に先立って基板を位置合わせする少なくとも1つのその後の工程と、表面の領域又は第1パターン化層の上に第2パターン化層を堆積するステップを含む少なくとも1つの第2印刷工程と、第1パターン化層に対する第2パターン化層の位置合わせの精度を確認する少なくとも1つの工程とを含む。確認は、第1印刷工程の後で第2印刷工程の前に、第1パターン化層の第1光学画像を取得するステップと、第2印刷工程後に第2パターン化層の少なくとも1つの第2光学画像を取得するステップと、第1画像減算プロセスを行うことによって基板上の第2パターン化層の位置を決定する少なくとも1つの工程とを含み、第1画像減算プロセスは、第1光学画像を第2光学画像から減算し、第1減算光学画像を形成するステップと、第1減算光学画像を第1光学画像と比較するステップとを含み、比較から生成されたデータを使用し、その後の印刷工程の特性を調節する。本発明によれば、決定工程の成果は、第2の又はその後の印刷工程の閉リング逆作用制御のためのフィードバックで使用され、第2以降のパターン化層の印刷の品質を制御する工程でも使用される。
【0013】
一実施形態では、基板上に多層パターンを印刷する装置は、基板上に第1パターン化層を印刷するように構成された第1印刷ステーションと、基板を位置合わせするように動作可能な第1デバイスと、基板上に第1パターン化層の上に第2パターン化層を印刷するように動作可能な少なくとも1つの第2印刷ステーションと、第2パターン化層の印刷後に位置合わせの精度を確認するように動作可能であり、精度の確認からのデータを、位置合わせのための少なくとも1つの手段にフィードバックするように動作可能な少なくとも1つの制御手段とを含む。制御手段は、第2層が印刷される前に、第1パターン化層の第1光学画像を取得し、第1パターン化層上に印刷された第2パターン化層の少なくとも1つの第2光学画像を取得するように動作可能な検出手段と、第2パターン化印刷層の基板上の実際の位置を決定するために第2光学画像と第1光学画像との間の画像減算による画像計算を実行するように動作可能な制御及びコマンドユニットとをさらに備え、制御及びコマンドユニットは、画像計算の成果を品質制御ステーションにフィードバックするようにさらに動作可能である。
【0014】
本発明の上に列挙された特徴を詳細に理解できるように、上で簡潔にまとめられた本発明のより具体的な説明は、いくつかが添付図面に例示されている実施形態への参照によって得ることができる。しかしながら、添付図面は本発明の典型的な実施形態のみを例示し、したがって、その範囲を制限するものとみなされるべきではなく、本発明は他の等しく有効な実施形態を認めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】スクリーン印刷する方法の一実施形態である。
【図2】スクリーン印刷する方法の一実施形態である。
【図3】図1及び2の方法を実行することができるシステムの概略図である。
【図4】図1及び2の方法を実行することができるシステムの概略図である。
【図5】画像減算の方法の一実施形態である。
【図6】基板の平面図である。
【図7】図6に例示した基板の一部の断側面図である。
【図8】図6に例示した基板の一部の断側面図である。
【図9】スクリーン印刷システムの一実施形態の概略等角図である。
【図10】図9のスクリーン印刷システムの概略上平面図である。
【図11】スクリーン印刷システムの一実施形態を例示する概略上平面図である。
【図12】光学検査システムの一実施形態の概略等角図である。
【図13】光学検査システムの一実施形態の概略等角図である。
【図14】光学検査システムの一実施形態の概略等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
理解を容易にするために、同一の参照番号は、可能であれば、図面に共通する同一の要素を指定するために使用されている。ある実施形態で開示されている要素は、明確な列挙なしで、他の実施形態でも有益に利用されることができると考えられる。
【0017】
本発明の実施形態は、一般に、基板上に多層パターンを印刷する方法を提供し、この方法は、制御ユニットによって実行される画像減算計算の結果を使用して一連の印刷された層の正確な位置合わせを提供する閉ループ又は閉リング逆作用制御に基づいている。これは、デバイスの歩留まり性能と、基板処理ラインの所有コスト(CoO)とを改善する。
【0018】
本発明の実施形態により、画像減算による処理のおかげで、最後の印刷層を以前の印刷層から光学的に分離し、これらに関連する障害を除去することができ、連続した印刷層の実際の位置を的確に知ることが、たとえ全体としてこれらが互いの上に重ねられているとしても、より簡単である。そのうえ、本発明は、閉リング逆作用で多層パターンの層の位置合わせを制御することと、品質制御のためとの両方に、同じ取得工程と、同じ検出又は視覚システムを使用するという利点を提示する。
【0019】
本発明の1つの利点は、同じスクリーン印刷ネットを使用することが必要で、異なったネットを使用することができない場合、画像減算に基づく制御が二重スクリーン印刷プロセスによく適合していることである。
【0020】
これは、単一の取得で逆作用制御と品質制御との両方を果たすことができるという点で、処理速度を増加させる。
【0021】
さらに、本発明による方法及び装置は、より経済的且つコンパクトであり、品質制御のための専用の視覚システムを必要としない。
【0022】
図1は、スクリーン印刷する方法を提供する。図1では、ブロックIは、図5に例示したような、基板501上に配置された第1印刷層500の第1画像504を取得する工程を示す。ブロックIIは、図5に示すような、第1印刷層500の上に第2層502を配置するために使用される第1印刷工程を示す。ブロックIIIは、第1層500の上に印刷された第2層502の第2画像506を取得する工程を示す。ブロックIVは、画像減算プロセスを行うことを含む、取得された画像を解析する工程を示す。ブロックVは、ここで行われるプロセスの性能を改善するために、ブロックIVで行われる解析の成果に基づいて、ブロックIIで使用される制御要素にデータを戻すために使用される、閉ループ又は閉リング逆作用を示す。ブロックVIは、図1に記載した方法を改善するために使用される、ブロックIVで行われる計算の成果に基づく、品質制御処理技術を示す。
【0023】
図5は、取得された画像と、図1と併せて上で論じた画像減算工程の成果とを図式的に例示する。図5に例示したように、取得された第2画像506は、典型的に、前に堆積された第1層500に対して誤って位置合わせされている第2層502を含んでいることがある。したがって、基板501上に配置された第1層500の第1画像504が第2画像506から減算されると、個々の第2層502の減算された画像又は第3画像508を、多層堆積及び処理シーケンスをよりよく制御するために、制御システムによって形成、解析及び/又は使用することができる。減算された画像508は、第2層502の第2画像506の個々の光学画像であってもよい。
【0024】
一実施形態では、システムは、結晶シリコン太陽電池生産ラインの一部で本発明によるスクリーン印刷プロセスを行うことに適合されている。太陽電池生産ラインの一部で行われるプロセスは、所望の材料で基板をパターン化するステップと、次にその基板を1つ又は複数の後続の処理チャンバ内で処理するステップとを含んでもよい。後続の処理チャンバは、1つ又は複数の焼付け工程と、1つ又は複数の洗浄工程とを行うように適合されていてもよい。
【0025】
本明細書での考察は、主に接点又は相互配線構造のようなパターンを太陽電池デバイスの表面にスクリーン印刷するプロセスを論じるが、この構成は、本明細書に記載された発明の範囲を制限するものではない。本発明から利益を得ることができる他の基板材料は、単結晶シリコン、多結晶シリコン、ポリ結晶シリコン、又は他の望ましい基板材料上又は中に形成された活性領域を有することができる基板を含む。
【0026】
図2は、スクリーン印刷する方法を提供する。一実施形態では、本方法は、基板上の少なくとも1つの印刷工程11と、第2及び第3印刷工程21、31のような1つ又は複数の追加の印刷工程とを含む。第1及び第2位置合わせ工程13、23も用意される。第1位置合わせ工程13は、第1印刷工程11と第2印刷工程21との間に行われる。第2位置合わせ工程23は、第2印刷工程21と第3印刷工程31との間に行われる。第1、第2、及び第3確認工程12、22、32は、それぞれ、印刷工程11、21及び31の後に位置合わせの精度を確認する。品質制御工程38及び排出工程40が、第3確認工程32の後に行われる。本発明の実施形態は、さらに、3つより多くの印刷工程を有する方法や、2つ又はそれ未満の印刷工程を有するより簡単な場合を提供してもよく、又はこれらに適合してもよいと考えられる。
【0027】
本発明の一実施形態では、各確認工程12、22、32は、対応する印刷工程の上流及び下流の両方で行われる光学画像を取得する工程を含む。光学画像は、検出器の使用により、可視範囲、赤外範囲、又は光の他の適当な波長の光で検出された画像によって定義される。一実施形態では、各光学画像は、システム内に配置された1つ又は複数の放射線源によって放射された所望の波長範囲内で基板の表面上の特徴を検出及び分析するように構成されたカメラを含む検出器組立部品の使用によって形成される。一実施形態では、カメラは、基板の表面のデジタル画像を形成するように適合されたCCDカメラを備える。
【0028】
印刷工程11の後で印刷工程21の前に、基板上に印刷された第1パターン化層の第1光学画像が、工程12aで取得される。印刷工程21の後で印刷工程31の前に基板上に印刷されたさらなるパターン化層の第2及び第3光学画像が、工程22aで取得される。印刷工程31の後、基板上に印刷されたさらなるパターン化層の第4光学画像が、工程32aで取得される。計算工程22b、32bが、さらなるパターン化層の光学画像と、第1光学画像のような前に取得された光学画像との間の画像減算によって、さらなるパターン化層の実際の位置を決定する。この情報は、前記パターン化層上へのさらなるパターン化層の印刷の位置合わせを制御するための閉ループプロセスと、さらなる印刷工程21、32の下流の品質制御との両方で使用される。
【0029】
いくつかの実施形態では、画像減算工程は、第1画像の上面への第2画像の重ね合わせに関係し、一方が他方の上面に印刷された2つの印刷パターンを再現する全体的な画像を得る。画像減算工程は、重ね合わせによって得られた全体的な画像中の取得された2つの画像間の画素から画素を減算することによって実行される。
【0030】
いくつかの実施形態では、重ね合わせによって得られた全体的な画像で、第1印刷パターンの第1画像の画素は、第2印刷パターンの第2画像の一致する画素から減算される。
【0031】
第2パターンが第1印刷パターンと正確に位置合わせされているならば、減算から得られる画像は均一な色である。
【0032】
それとは逆に、第2パターンが第1印刷パターンと位置合わせされずに印刷されているならば、減算から得られる画像は第2印刷パターンのみを含有する。
【0033】
例えば、モノクロカメラから取得された画像の場合、グレーの値を有する画素が減算される。他の変形では、カラーカメラを使用することもできる。
【0034】
したがって、同じ発色を有するゾーンは黒色を決定し、異なった発色を有するゾーンは白色、又は白に近いグレー色を決定する。2つの画像の2つの印刷パターンが完璧に重ね合わされ、位置合わせされているならば、減算された画像は、例えば、全くの黒である。
【0035】
いくつかの実施形態では、画像減算工程は、生産工程中のサイクル時間に影響を与えないように、実時間で実行される。
【0036】
いくつかの実施形態では、画像減算工程を行うのに必要な時間は、数十ミリ秒の範囲内である。
【0037】
さらに、画像減算工程の期間は、取得される画像の解像度に依存することがある。いくつかの例では、画像は、5メガ画素の解像度のセンサを有する複数のカメラ、例えば、5メガ画素の4つのカメラを使用して取得される。
【0038】
いくつかの実施形態では、2つの画像を正確に減算するために、2つの画像に含まれる印刷パターンは、最初に慎重に重ね合わされる。
【0039】
重ね合わせ工程のために、いくつかの実施形態は、第1印刷パターンの中心と、次に第2印刷パターンの中心とを計算し、2つの対応する中心を重ねることによって2つの印刷パターンを重ね合わせるように準備し、最終的に2つの画像を上述したように減算する。
【0040】
2つの工程、重ね合わせ及び減算は、実際的に同時に実行することができるが、2つの別個の工程で実行することもできる。
【0041】
減算工程の後、いくつかの実施形態では、減算によって得られた画像をフィルタ処理するための工程が提供され、フィルタは、得られた画像をきれいにするために使用することができる。いくつかの実施形態では、フィルタは、例えば背景光によって引き起こされる擬似要素として識別されるいくらかのレベルのグレーを除去する。
【0042】
いくつかの実施形態では、減算は、画像全体に、又は特定のゾーンに実行することができる。例えば、ある印刷を他の印刷と位置合わせするために、いくつかの実施形態では、例えば4つの周辺ゾーン、例えば第1及び第2印刷の上面の4つのゾーンで動作することで十分であり得、中心を使用することは必要でないことがある。いくつかの基本的な実施形態では、要求される精度にも依存して、ある印刷を他の印刷と位置合わせするために、2つのゾーン間のみの画像減算を操作することで十分であり得る。
【0043】
制御方法のいくつかの実施形態は、画素の部分で、したがって、10から100マイクロンの画素範囲の特徴的な寸法を考慮して、また、使用されるカメラのセンサの解像度が高いか低いかに依存して、5から50ミクロンで推定することができる重ね合わせと位置合わせの精度を可能にする。
【0044】
おそらく上述したフィルタ処理工程と組み合わされる画像減算工程は、画像を洗浄し、それ故、既知の技術で、完全に可視で、したがって、位置合わせに影響を与える可能性がある、あり得る印刷汚れの損害を制限する機能も有するため、いくつかの実施形態は、正確な制御方法を提供する。
【0045】
いくつかの実施形態は、例えば銀系導体ペーストが使用される標準的な印刷工程と、例えば選択エミッタを作るために、銀系導体ペーストが、高濃度にドープされたゾーンに重ね合わされる工程の両方に適用可能な制御方法を提供する。いくつかの実施形態は、低い色コントラストでの印刷が重ね合わされる場合に、方法が特に有用であることを提供する。
【0046】
図3は、図1及び2に示された方法を実行することができるシステム100の概略図である。図3中の矢印は、システム100の種々の部分間のデータの流れの方向を示す。一実施形態では、システム100は、連続して、第1印刷ステーション50と、第1制御ステーション51と、第1位置合わせデバイス54と、第2印刷ステーション60と、第2制御ステーション61と、第2位置合わせデバイス64と、第3印刷ステーション70と、第3制御ステーション71と、品質制御ステーション75と、排出ステーション80と、中央制御及びデータ処理ユニット90とを備える。一実施形態では、第1、第2及び第3印刷ステーション50、60、70は、複数のアクチュエータ(例えば、オペレーションパーモータ又はサーボモータ)を含み、これらのアクチュエータは、第1、第2及び第3制御ステーション51、61、71と連絡し、第1、第2及び第3印刷ステーション50、60、70内に配置されたスクリーン印刷マスクの、印刷されている基板に対する位置及び/又は角度配向を調節するために使用される。ある構成では、以下にさらに論じるように、第1、第2及び第3印刷ステーション60、60、70は、各々、印刷チャンバ102(図9及び10)を含んでもよく、印刷チャンバ102は複数のアクチュエータ102Aを有し、アクチュエータ102Aは、第1、第2及び第3制御ステーション51、61、71と通信し、第1、第2及び第3印刷ステーション50、60、70内に配置されたスクリーン印刷マスク102B(図9及び10)の、印刷されている基板に対する位置及び/又は角度配向を調節するために使用される。一実施形態では、スクリーン印刷マスク102Bは、基板の表面上のスクリーン印刷材料(すなわち、インク又はペースト)のパターン及び位置付けを規定するためにこれらを通過して形成された穴、スロット、又は他の開孔のような複数の特徴102Cを有する金属シート又は板である。一般的には、基板の表面上に堆積されることになるスクリーン印刷パターンは、アクチュエータと、第1、第2及び第3制御ステーション51、61、71によって受信された情報とを使用して、スクリーン印刷マスクを基板表面の上の所望の位置に配向することによって、自動化されたやり方で、基板と位置合わせされる。自動化されたスキージタイプのデバイス(図示せず)を、基板の表面上にパターン化スクリーン印刷材料を形成するように特徴102Cを介してスクリーン印刷材料を促すために使用してもよい。
【0047】
一実施形態では、各制御ステーション51、61、71は、検出デバイス52、62、72と、コマンド及び制御ユニット53、63、73とをそれぞれ備える。いくつかの構成では、制御ステーション51、61、71の各々は、システムの所望の領域内で行われるプロセスの制御及び自動化を容易にするシステムコントローラを含んでもよく、中央処理ユニット(CPU)(図示せず)、メモリ(図示せず)、及び支持回路(又はI/O)(図示せず)を含んでもよい。CPUは、種々のチャンバプロセス及びハードウェア(例えば、コンベヤ、光学検査組立部品、モータ、流体送出ハードウェア、等)を制御し、システム及びチャンバプロセス(例えば、基板位置、プロセス時間、検出器信号、等)をモニタする、産業的設定で使用されるコンピュータプロセッサの任意の形式の1つであってもよい。メモリは、CPUに接続されており、ローカル又はリモートの、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フロッピーディスク(登録商標)、ハードディスク、又は任意の他の形式のデジタルストレージのような、1つ又は複数のたやすく利用可能なメモリであってもよい。ソフトウェア命令及びデータは、符号化し、CPUに命令するためのメモリ内に格納することができる。プロセッサを従来の方法で支持する支持回路もCPUに接続される。支持回路は、キャッシュ、電源、クロック回路、入力/出力回路網、サブシステム、等を含んでもよい。システムコントローラによって読み取り可能なプログラム(又はコンピュータ命令)は、どのタスクを基板上で行うことができるかを決定する。好適には、プログラムは、システムコントローラによって読み取り可能なソフトウェアであり、このソフトウェアは、少なくとも、光学画像と、基板位置情報と、種々の被制御部品の一連の運動と、基板光学検査システム情報と、これらの任意の組み合わせとを発生させ、格納するためのコードを含む。本発明の一実施形態では、システムコントローラは、基板の表面上の堆積された層の位置を解決するためのパターン認識ソフトウェアを含む。
【0048】
図2を参照すると、第1印刷工程11の一実施形態では、シルクスクリーン印刷が、例えばシリコン系ウエハの基板の表面上に実行され、多層パターンの第1層が形成される。第1印刷工程11は、図3の第1印刷ステーション50に対応し、ここで基板は既知の送り込みシステムによって送り込まれる。送り込みシステムは、一般には、印刷ステーションと、制御ステーションと、位置合わせシステムと、排出ステーションの各々との間で基板を搬送するように構成された、搬送ロボットのようなロボットデバイスである。
【0049】
第1印刷工程11の下流、スクリーン印刷の方法の一実施形態は、基板上の第1印刷層の位置を識別するために、第1検出デバイス52によって、図5中の第1画像504によって示されるような、基板上に印刷された第1印刷層の第1光学画像を取得する第1工程12aを提供する。第1画像504は、第1制御ステーション51の第1コマンド及び制御ユニット53中に記憶することができ、動作モードにしたがって、おそらく、第2制御ステーション61の第2コマンド及び制御ユニット63に送信することができ、又は、中央制御及びデータ処理ユニット90に直接送信し、記憶することができる。第1パターン化層の位置に関係する情報を、第1位置合わせデバイス54に送ることができる。第1取得工程12aに第1位置合わせ工程13を続けてもよく、第1位置合わせ工程13では、第1印刷層の位置に関連して、第1位置合わせデバイス54、例えば、スラスタ又はアクチュエータは、第2印刷工程21の遂行のために、基板を正確に位置させる。他の実施形態では、基板の正確な位置決めは、基板を第2印刷ステーション60の印刷ヘッド部分の下に移動する位置合わせデバイスによって達成される。第1位置合わせデバイス54は、第2印刷ステーション60内に存在する印刷ヘッド(例えば、印刷マスク102B)を位置決めするアクチュエータ(例えば、アクチュエータ102A)を提供することもできる。
【0050】
パターンの第2層502(図5)が基板上で第1層500の上に印刷される第2印刷工程21の後、本発明は、第2検出デバイス62によって、図5中の第2画像506によって示されるような、第1印刷層と共に基板上に印刷された第2パターン化層の第2光学画像を取得する第2工程22aを提供する。第2画像506は、第2制御ステーション61の第2コマンド及び制御ユニット63中に記憶することができ、動作モードにしたがって、おそらく、第3制御ステーション71の第3コマンド及び制御ユニット73に送信することができ、又は、中央処理及びデータ処理ユニット90に直接送信し、記憶することができる。さらに、第2制御ステーション61の第2コマンド及び制御ユニット63は、第2画像506と第1画像504との間の画像減算によって第1計算工程22bを実行し、図5中の第3画像508によって示されるような基板上の個々の第2層502の実際の位置を事実上識別する計算の成果は、第1位置合わせデバイス54に適切に命じるために、閉ループで使用され、また、品質制御ステーション75によって処理される。
【0051】
第2パターン化層502の位置に関係する情報を、第1位置合わせデバイス54に送ることができる。特に、前記データが一致しない事象では、第2制御ステーション61の第2コマンド及び制御ユニット63は、不一致を通信するために、フィードバック信号を第1位置合わせデバイス54に送り、エラーをその後に処理される基板上で補正できるようにする。
【0052】
第2取得工程22aに第2位置合わせ工程23を続けてもよく、第2位置合わせ工程23では、第2印刷層の位置に関連して、第2位置合わせデバイス64、例えば、スラスタ又はアクチュエータは、第3印刷工程31の遂行のために、基板を正確に位置させる。第2位置合わせ工程23の後、第3印刷工程31及び第3確認工程32が実行される。特に、第3印刷工程31では、第3印刷ステーション70に対応して、パターン化材料の第3層が基板上に印刷される。次に、第3確認工程32では、第3検出デバイス72の使用によって、第2層502上に印刷された第3パターン化層の第3光学画像を取得するために、第3工程32aが行われる。
【0053】
第3画像は、動作モードにしたがって、第3制御ステーション71のコマンド及び制御ユニット73に、又は、中央制御及びデータ処理ユニット90に記憶することができる。そのうえ、第3確認工程32では、第3処理ステーション71の第3コマンド及び制御ユニット73は、第3画像と第2画像506との間、又は、第3画像と第1画像504との間の画像減算によって第2計算工程32bを行い、第1計算工程22bで行われた画像減算の成果は、計算の全体の成果を形成するために使用してもよく、この全体の成果は、実質的には基板の単一の第3層の位置を識別し、第2位置合わせデバイス64に適切に命じるために、閉ループプロセスで使用され、また、品質制御ステーション75によって処理される。
【0054】
第3パターン化層の位置に関係する情報を、第2位置合わせデバイス64に送ることができる。特に、前記データが一致しない事象では、第3制御ステーション71の第3コマンド及び制御ユニット73は、不一致を通信するために、フィードバック信号を第2位置合わせデバイス64に送る。品質制御ステーション75は、信号を排出ステーション80に送り、排出ステーション80は、排出工程で、システム又はプラントから、生産された基板を、最終的な倉庫、又は、廃棄ウエハストレージビンのいずれかに排出する。
【0055】
各コマンド及び制御ユニット53、63、73は、検出されたデータを中央制御及びデータ処理ユニット90にも供給し、中央制御及びデータ処理ユニット90は、収集されたデータを、ユーザによって予め規定されたデータベースにしたがって系統立て、記憶し、これらを、ユーザによって要求された形式及びやり方で、例えば統計的に、又は、生産プロセスの臨界点を識別するようなやり方で処理する。
【0056】
図4に示す他の実施形態によれば、すべてのデータ送信サブ工程を、単一の中央コマンド及び制御ユニット120によって管理することができ、中央コマンド及び制御ユニット120は、各印刷ステーション50、60、70の下流の検出デバイス52、62、72から届くデータを処理し、受信されたデータをプリセットプログラムにしたがって比較し、制御信号を異なった位置合わせデバイス54、64に送信する。いくつかの構成では、中央制御及びデータ処理ユニット90及び/又は120は、システムコントローラを含んでもよく、システムコントローラは、システムの所望の領域内で行われる処理の制御及び自動化を容易にし、中央処理ユニット(CPU)(図示せず)、メモリ(図示せず)、及び支持回路(又はI/O)(図示せず)を含んでもよい。上で言及した制御ユニット90及び120は、一般に、上で挙げた制御ユニット53、63、73として構成することができる。
【0057】
上述したより一般的な印刷工程11、21、31に関係する本発明の実施形態は、特別に太陽電池形成プロセスを用い、このプロセスは、図6及び7に見られる、基板250の表面上の所望の多層パターン230中に形成される高濃度にドープされた領域241の上への二重印刷による金属接点、例えば銀の形成を含む。
【0058】
行われる二重印刷は、例えば、幅が異なるサイズを有する重ね合わされたフィンガ、幅が同じサイズを有するが、異なった材料又は異なった機能で作られた重ね合わされたフィンガ、又はこれら2つのタイプの組み合わせを作るように完成させることができる。例えば、本発明の実施形態は二重印刷モードを提供し、二重印刷モードでは、図6、7及び8に見られるように、第1印刷工程11でドーパントペーストを印刷して高濃度にドープされた領域241を形成し、第2印刷工程21で、幅の広いフィンガ260を規定する例えば銀の幅の広い金属線を、高濃度にドープされた領域241上に印刷し、第3印刷工程31で、幅の狭いフィンガ260aを規定する例えば銀の幅の狭い金属線を、幅の広い金属線上に印刷し、多層パターン230を有する金属接点構造を形成する。1つ以上の熱処理工程を、印刷工程(例えば、工程11、21、31)の間にシステム内の基板上に行い、高濃度にドープされた領域241を形成するようドーパントペースト中のドーパント原子を追い込む、及び/又は、第2及び第3印刷層で認められる金属材料と基板表面(例えば、高濃度にドープされた領域241)との間に良好な電気接点を緻密化し、形成するような処理を、印刷された層にさらにしてもよいことが留意される。
【0059】
一実施形態では、二重印刷プロセスを使用してもよく、この二重印刷プロセスでは、第1印刷工程11の後、第2印刷工程21は、例えば銀系材料を含む接点ペーストによって金属化フィンガ260を形成するような印刷工程を提供し、次に続く第3印刷工程31は、接点ペーストとは異なる例えば銀系材料を含む導電性ペーストによって金属化フィンガ260aを形成するような印刷工程を提供する。
【0060】
図6は、フィンガ260のような、高濃度にドープされた領域241と、その上に形成されたパターン化金属接点構造242とを有する基板250の表面251の平面図である。図7は、高濃度にドープされた領域241上に配置された、例えば銀で作られた金属フィンガ260を有する表面251の一部を例示している。フィンガ260及びバスバーのような金属接点構造は、高濃度にドープされた領域241上に、高品質の電気接続がこれらの2つの領域間に形成できるように形成される。低抵抗で安定した接点は、太陽電池の性能のために重要である。高濃度にドープされた領域241は、一般に、約0.1原子パーセント以下のドーパント原子がドープされている基板250の材料の一部を備える。高濃度にドープされた領域241のパターン化タイプは、当該技術分野でよく知られている、従来のリソグラフィ及びイオン注入技術、又は、従来の誘電体マスキング及び高温炉拡散技術によって形成することができる。パターン化された高濃度にドープされた領域241の形成は、ここでも論じたように、スクリーン印刷プロセス及び後スクリーン印刷熱処理の使用によっても形成することができる。しかしながら、典型的に、これらの従来の技術を使用して基板250の表面251上の形成された高濃度にドープされた領域241のパターンの実際の位置合わせ及び配向を光学的に決定するやり方はないため、高濃度にドープされた領域241上の金属接点構造242の位置合わせ及び堆積のプロセスは、従来の技術を使用しては不可能である。
【0061】
以下により詳しく説明する他の実施形態では、上で挙げた印刷ステーション50、60、70の1つもしくは複数、又は各々は、図8、9及び10に関連して説明した印刷システム110として構成することができる。さらに、検出デバイス52、62、72及び制御ユニット53、63、73を設けられた制御ステーション51、61、71は、図9、10、12、13に例説したシステムコントローラ101と関係付けられる、図12、13及び14に関連して後述する検査システム400として構成することができる。特に、制御ユニット53、63、73は、以下に説明するシステムコントローラ101として構成することができる。上で挙げた位置合わせデバイス54、64は、図9及び10の印刷チャンバ102と関連して後述するアクチュエータ102Aとして構成することができる。
【0062】
本発明の一実施形態によれば、図9は、図3及び4のシステム100の印刷ステーション50、60、70の1つ又は複数の少なくとも一部を形成してもよく、図12、13、14で見られる光学検査システム400を使用して太陽電池基板250の表面上に所望のパターンで金属接点を形成するために使用されてもよい、スクリーン印刷システム110の一部の一実施形態を例示する概略等角図であり、図11は、その概略上平面図である。一実施形態では、スクリーン印刷システム110は、入来コンベヤ111と、ロータリアクチュエータ組立部品130と、スクリーン印刷チャンバ102と、外向コンベヤ112とを備える。入来コンベヤ111は、入力コンベヤ113(すなわち、図10中の経路「A」)のような入力デバイスから基板250を受け、基板250を、ロータリアクチュエータ組立部品130に結合された印刷ネスト131に運ぶように構成されてもよい。外向コンベヤ112は、ロータリアクチュエータ組立部品130に結合された印刷ネスト131から処理された基板250を受け、基板250を出口コンベヤ114(すなわち、図10中の経路「E」)のような基板除去デバイスに運ぶように構成されてもよい。入力コンベヤ113及び出口コンベヤ114は、より大規模な生産ラインの部分である自動化された基板取扱いデバイスであってもよい。一実施形態では、コンベヤ111、112、113、114の1つ又は複数は、第1印刷ステーション50、第1制御ステーション51、第2印刷ステーション60、第2制御ステーション61、第3印刷ステーション70、第3制御ステーション71、品質制御ステーション75、及び、排出ステーション80の任意の2つ間のような、システム100内のステーションの任意の2つ間で基板を運ぶために使用されてもよい。
【0063】
ロータリアクチュエータ組立部品130は、印刷ネスト131をスクリーン印刷システム110内で選択的に角度的に位置決めできるように(例えば、図10中の経路「D1」及び「D2」)、ロータリアクチュエータ(図示せず)及びシステムコントローラ101によって「F」軸の周りを回転させ、角度的に位置決めさせてもよい。ロータリアクチュエータ組立部品130は、印刷ネスト131、又は、スクリーン印刷システム110で基板処理シーケンスを行うために使用される他の自動化デバイスの制御を容易にするために、1つ又は複数の支持部品を有してもよい。
【0064】
一実施形態では、ロータリアクチュエータ組立部品130は、4つの印刷ネスト131又は基板支持体を含み、これらは各々、スクリーン印刷チャンバ102内で行われるスクリーン印刷プロセス中に基板250を支持するのに適合している。図10は、ロータリアクチュエータ組立部品130の位置を概略的に例示しており、この位置では、ある印刷ネスト131は、位置「1」にあり、基板250を入来コンベヤ111から受け、他の印刷ネスト131は、他の基板250がスクリーン印刷されたパターンをその表面上に受けることができるように、スクリーン印刷チャンバ102内の位置「2」にあり、他の印刷ネスト131は、基板250を外向コンベヤ112に運ぶための位置「3」にあり、他の印刷ネスト131は、位置「1」と位置「3」との間の中間段階である位置「4」にある。
【0065】
図11に例示するように、印刷ネスト131は一般に、給送スプール135と、巻取りスプール136と、ローラ140と、1つ以上のアクチュエータ148とを有するコンベヤ組立部品139から成り、アクチュエータ148は、給送スプール135及び/又は巻取りスプール136に結合されており、それらはプラテン138を横切って置かれた支持材料137を給送及び保持するのに適合している。プラテン138は一般に、基板支持表面を有し、スクリーン印刷チャンバ102で行われるスクリーン印刷プロセス中、この基板支持表面上に基板250及び支持材料137が置かれる。一実施形態では、支持材料137は多孔性材料であり、この多孔性材料は、支持材料137の一方の側に配置された基板250を、従来の真空発生デバイス(例えば、真空ポンプ、真空エジェクタ)によって支持材料137の反対側に加えられた真空によってプラテン138上に保持させることを可能にする。一実施形態では、基板をプラテンの基板支持表面138Aに「つかめる」ように、真空は、プラテン138の基板支持表面138Aに形成された真空ポート(図示せず)に加えられる。一実施形態では、支持材料137は、例えば、タバコに使用されるタイプの通気性の紙、あるいは、同じ機能を行うプラスチック又は織物材料のような他の類似材料から成る通気性材料である。
【0066】
ある構成では、支持材料137上に置かれた基板250の移動を印刷ネスト131内で精密に制御できるように、アクチュエータ148は、給送スプール135及び巻取りスプール136に結合されるか、これらと係合するように適合されている。一実施形態では、給送スプール135及び巻取りスプール136は、各々、支持材料137の長さの対面する端を受容するように適合されている。一実施形態では、アクチュエータ148は、各々、1つ又は複数のドライバホイール147を含有し、ドライバホイール147は、プラテン138を横切る支持材料137の運動及び位置を制御するために、給送スプール135及び/又は巻取りスプール136上に置かれた支持材料137の表面に結合されるか、接触している。
【0067】
一実施形態では、スクリーン印刷システム110は、位置「1」で印刷ネスト131上に位置する基板250を検査するように適合されている検査組立部品200を含んでもよい。検査組立部品200は、位置「1」で印刷ネスト131上に位置する入来又は処理済み基板250を検査するように置かれた1つ以上のカメラ121を含んでもよい。この構成では、検査組立部品200は、少なくとも1つのカメラ121(例えば、CCDカメラ)と、検査し、検査結果を、印刷ネスト131上の基板250の配向及び位置を解析するために使用されるシステムコントローラ101に通信することができる他の電子部品とを含む。他の実施形態では、検査組立部品200は、上で論じた光学検査システム400を備える。
【0068】
スクリーン印刷チャンバ102は、スクリーン印刷プロセス中、位置「2」で印刷ネスト131上に置かれた基板250の表面上に所望のパターンで材料を堆積させることに適合されている。一実施形態では、スクリーン印刷チャンバ102は、複数のアクチュエータ、例えばアクチュエータ102A(例えば、オペレーションパーモータ又はサーボモータ)を含み、これらのアクチュエータは、システムコントローラ101と通信し、スクリーン印刷チャンバ102内に配置されたスクリーン印刷マスク102B(図6)の、印刷されている基板250に対する位置及び/又は角度配向を調節するために使用される。一実施形態では、スクリーン印刷マスク102Bは、基板250の表面上のスクリーン印刷材料(すなわち、インク又はペースト)のパターン及び位置付けを規定するためにこれらを通過して形成された穴、スロット、又は他の開孔のような複数の特徴102C(図6)を有する金属シート又は板である。一般的には、250基板の表面上に堆積されることになるスクリーン印刷パターンは、アクチュエータ102Aと、検査組立部品200からシステムコントローラ101によって受信された情報とを使用して、スクリーン印刷マスク102Bを基板表面の上の所望の位置に配向することによって、自動化されたやり方で、基板250と位置合わせされる。一実施形態では、スクリーン印刷チャンバ102は、約125mmと156mmとの間の幅と、約70mmと約156mmとの間の長さとを有する太陽電池基板上に、材料を含有する金属又は材料を含有する誘電体を堆積させることに適合されている。一実施形態では、スクリーン印刷チャンバ102は、基板の表面上に金属接点構造を形成するために、基板の表面上にペーストを含む金属を堆積させることに適合されている。
【0069】
一実施形態では、検出デバイス52、62、72は、図12、図13及び図14に示す光学検査システム400によって表される。光学検査システム400は、基板250の表面上に形成された高濃度にドープされた領域241のパターン230の実際の位置合わせ及び配向を決定するように構成されている。光学検査システム400は、一般に、多層パターンの高濃度にドープされた領域241と、幅の広いフィンガ260及び幅の狭いフィンガ260Aとの位置合わせ及び配向を、基板250の高濃度にドープされていない領域に対して光学的に決定することができるように、所望の波長の放射線を発するように構成された放射線源402及び403のような1つ以上の電磁放射線源と、印刷されたパターン化層の関連する光学画像を取得するような、反射された又は吸収されない放射線を捉えるように構成された検出器組立部品401とを含有する。配向及び位置合わせデータを導き出すことができる、検出器組立部品401によって取得された光学画像は、次にシステムコントローラ101に引き渡され、システムコントローラ101は、画像減算による計算工程32a、32bを動作させ、その結果、パターン化金属化技術の使用による高濃度にドープされた領域241の表面上への幅の広いフィンガ260及び幅の狭いフィンガ260aのような金属接点構造の第2印刷工程21及び第3印刷工程31の目的のため、基板の位置付け位置合わせを閉ループで調節及び制御するように構成されている。
【0070】
さらに、検出器ユニット401によって取得された同じ光学画像は、品質制御に使用されてもよい。
【0071】
パターン化金属化技術は、スクリーン印刷プロセス、インクジェット印刷プロセス、リソグラフィ及びブランケット金属堆積プロセス、又は、他の同様なパターン化金属化プロセスを含んでもよい。一実施形態では、金属接点は、図9〜12と併せて下で論じるように、スクリーン印刷システム100で行われるスクリーン印刷プロセスを使用して、基板250の表面上に配置される。
【0072】
高濃度にドープされた領域241がシリコン基板内に形成される場合の構成では、紫外線(UV)及び赤外線(IR)波長領域内の波長で発せられる電磁放射線が、シリコン基板又は高濃度にドープされた領域によって、優先的に吸収、反射、又は透過のいずれかをされることが信じられている。発せられた放射線の透過、吸収、又は反射の違いは、このように、検出器組立部品401及びシステムコントローラ101によって分析することができるいくらかの見分け可能なコントラストを生成するために使用することができる。一実施形態では、約850nmと4ミクロン(pm)との間の波長の電磁放射線を発することが望ましい。一実施形態では、放射線源402及び403の1つ以上は、光の所望の波長の1つ以上を伝達するように適合されている発光ダイオード(LED)である。
【0073】
一実施形態では、光学検査システム400は、放射線源402を有し、放射線源402は、電磁放射線「B1」を、基板の検出器組立部品401が配置されている側と反対の基板250の表面252に伝達するように構成されている。一実施形態では、放射線源402は、太陽電池基板205の裏側に近接して配置されており、検出器組立部品401は、基板250の前面表面に近接して配置されている。この構成では、発せられた電磁放射線「B1」が基板250を通過し、経路「C」をたどって検出器組立部品401に伝達できるようにするために、1060nmより大きいような、シリコンの吸収エッジより大きい光学的放射線を使用することが望ましい。典型的に太陽電池用途で使用される典型的に低濃度にドープされたシリコン基板(例えば、<1017原子/cm)と対比して高濃度にドープされた領域での高いドーピングレベル(例えば、>1018原子/cm)により、吸収又は透過特性は、これらの波長内でこれらの領域の各々に関して有意に異なるであろうと信じられている。一実施形態では、約1.1μmと約1.5μmとの間の範囲の放射波長に限ることが望ましい。一実施形態では、高濃度にドープされた領域は、少なくとも50オームパースクエアの抵抗を有する。
【0074】
光学検査システム400の他の実施形態では、発せられる波長の1つ又は複数が、基板250の部分、又は、高濃度にドープされた領域241と、幅の広いフィンガ260及び幅の狭いフィンガ260Aとによって吸収又は反射され、経路「C」をたどって検出器ユニット401に発せられるように、放射線源403は、基板の検出器組立部品401と同じ側の基板250の表面251に電磁放射線「B2」を伝達するように構成されている。この構成では、領域間の所望のコントラストが検出器組立部品401によって検出できるようになるまで、約850nmと4ミクロン(pm)との間の波長の光学的放射線を発することが望ましい。
【0075】
光学検査システム400の一実施形態では、基板250の表面上の高濃度にドープされた領域241と、幅の広いフィンガ260と、幅の狭いフィンガ260Aのパターンの検出をさらに助けるために、2つの放射線源402及び403と、1つ又は複数の検出器組立部品401とが使用される。この場合では、放射線源402及び403を、これらが同じ又は異なった波長の放射線を発するように構成することが望ましいことがある。
【0076】
検出器組立部品401は、受信された1つ又は複数の波長の電磁放射線の強度を測定するように構成された、電磁放射線検出器、カメラ、又は他の同様のデバイスを含んでいる。一実施形態では、検出器組立部品401は、放射線源402又は403の1つ又は複数によって発せられた所望の波長範囲内で、基板の表面上の特徴を検出及び分析するように構成されたカメラ401Aを含んでいる。一実施形態では、カメラ401Aは、検出信号の信号対ノイズ比を高めるために冷却CCDアレイを有するInGaAsタイプのカメラである。いくつかの構成では、基板250の表面251とカメラ401Aとの間を囲う又は遮蔽することによって、検出器組立部品401を環境光から隔離することが望ましい。
【0077】
一実施形態では、検出器組立部品401は、カメラ401Aと基板の表面251との間に配置された1つ又は複数の光学フィルタ(図示せず)も含んでいる。この構成では、光学フィルタは、ある所望の波長のみをカメラ401Aへ通過させ、カメラ401Aによって受けられている不要なエネルギーの量を減少させ、検出された放射線の信号対ノイズ比を改善するように選択される。光学フィルタは、例えば、バーアソシエイツ社又はアンドーバーコーポレーションから購入される、帯域通過フィルタ、狭帯域フィルタ、光学エッジフィルタ、ノッチフィルタ、又は広帯域フィルタであってもよい。本発明の他の態様では、基板上に投射され、カメラ401Aによって検出される波長を制限するために、光学フィルタが、放射線源402又は403と基板250との間に追加される。この構成では、広い範囲の波長を伝達することができる放射線源402又は403を選択し、基板の表面に衝突する波長を線源するためにフィルタを使用することが望ましいことがある。
【0078】
本発明の実施形態は、このように、上記のような確認工程12、22、32に対応する、第1印刷工程21で印刷されたパターン化された高濃度にドープされた領域241の実際の位置合わせ及び配向を決定することと、次に、画像減算による計算工程によって各機会に収集された情報を使用して高濃度にドープされた領域241の表面上の多層パターンにしたがって金属接点を形成する、第2及び第3印刷工程21、31とを提供する。
【0079】
基板表面251上に形成された高濃度にドープされた領域241の位置合わせ及び配向を、パターン化導電層をその上に形成する前に、直接決定しようとして、システムコントローラ101は、所望のデータを収集するために1つ又は複数の光学検査システム400を使用してもよい。図10は、印刷ネスト131及び光学検査組立部品200の一部に組み込まれた光学検査システム400の一実施形態を例示している。一実施形態では、検査組立部品200はカメラ401Aを備え、印刷ネスト131は、コンベヤ組立部品139と、支持材料137と、プラテン138と、放射線源402とを備えている。この構成では、放射線源402は、支持材料137と、基板250が「つかまれている」プラテン138とを経て、電磁放射線「B1」を基板250の表面252へ発することに適合されている。発せられた電磁放射線「B1」は、次に、基板の部分を経て、経路「C」をたどって、カメラ401Aに進み、カメラ401Aは、発せられた放射線の一部を受けるように置かれている。一般に、支持材料137及びプラテン138は、カメラ401及びシステムコントローラ101によって受けられて処理される電磁放射線の信号対ノイズ比に有意に影響を与えない材料から作られ、このような影響を与えない厚さを有する。一実施形態では、プラテン138は、UV及びIR波長の光を有意に遮断しないサファイヤのような光学的に透明な材料から形成される。上で論じたように、他の実施形態では、放射線源403は、1つ以上の放射された波長が、基板250の部分によって吸収又は反射され、経路「C」をたどってカメラ401Aに伝達されるように、電磁放射線「B2」を支持材料137及びプラテン138上に置かれた基板250の表面251に伝達するように構成されている。
【0080】
図8は、印刷ネスト131上に配置された基板250の表面251を検査するように置かれた検査組立部品200を例示する、ロータリアクチュエータ組立部品130の一実施形態の概略等角図である。
【0081】
典型的に、基板250の表面251上のパターン230の位置合わせは、基板250の特徴へのパターン230の位置合わせに依存する。一実施形態では、パターン230の位置合わせは、エッジ250A、250B(図8)のような基板上の特徴へのスクリーン印刷デバイスの位置合わせに基づく。パターン230の位置付けは、基板250のエッジ250Aに関して予想される位置X及び予想される角度配向Rと、基板250のエッジ250Bに関して予想される位置Yとを有するであろう。表面251上のパターン230の、表面251上の予想される位置(X,Y)及び予想される角度配向Rからの位置付け誤差は、位置的オフセット(ΔX,ΔY)及び角度オフセットΔRと記述することができる。このように、位置的オフセット(ΔX,ΔY)は、エッジ250A及び250Bに対する高濃度にドープされた領域241のパターン230の位置付けの誤差であり、角度オフセットΔRは、基板250のエッジ250Bに対する高濃度にドープされた領域241のパターン230の角度配向の誤差である。基板250の表面251上のスクリーン印刷されたパターン230の誤った位置付けは、形成されたデバイスの正しく行う能力に影響を及ぼし得、そういうわけで、システム100のデバイス歩留まりに影響を及ぼし得る。しかしながら、位置的誤差を最小にすることは、高濃度にドープされた領域241上に導電層を配置するような、スクリーン印刷された層が他の形成されたパターンの上面に堆積される場合の用途で、より一層重要になる。
【0082】
この目的のため、一実施形態では、カメラ212の視野122が表面251の少なくとも1つの領域を検査できるように、カメラ401Aが基板250の表面251の上に位置している。カメラ401Aによって受けられた情報は、システムコントローラ101からアクチュエータ102Aに送られるコマンドを使用して、スクリーン印刷マスクと、そういうわけでその後に堆積される材料とを、高濃度にドープされた領域241と位置合わせするために使用される。高濃度にドープされた領域241を並べ替える通常のプロセス中、位置情報データが、各印刷ネスト131上に置かれた各基板250について、スクリーン印刷チャンバ102に引き渡される前に収集される。検査組立部品200は、基板上に形成されたパターン230をよりよく分析するのを助けるために、印刷ネスト131上に置かれた基板250の異なった領域を調べるように適合された複数の光学検査システム400も含んでもよい。
【0083】
以上は本発明の実施形態に向けられているが、本発明の他の及びさらなる実施形態を、その基本的な範囲から逸脱することなく考案することができる。
【符号の説明】
【0084】
11 第1印刷工程
12 第1確認工程
12a 第1取得工程
13 第1位置合わせ工程
21 第2印刷工程
22 第2確認工程
22a 第2取得工程
22b 第1計算工程
23 第2位置合わせ工程
31 第3印刷工程
32 第3確認工程
32a 第3工程
32b 第2計算工程
38 品質制御工程
40 排出工程
50 第1印刷ステーション
51 第1制御ステーション
52 第1検出デバイス
53 第1コマンド及び制御ユニット
54 第1位置合わせデバイス
60 第2印刷ステーション
61 第2制御ステーション
62 第2検出デバイス
63 第2コマンド及び制御ユニット
64 第2位置合わせデバイス
70 第3印刷ステーション
71 第3制御ステーション
72 第3検出デバイス
73 第3コマンド及び制御ユニット
75 品質制御ステーション
80 排出ステーション
90 中央制御及びデータ処理ユニット
100 スクリーン印刷システム
101 システムコントローラ
102 スクリーン印刷チャンバ
102A アクチュエータ
102B スクリーン印刷マスク
102C 特徴
111 入来コンベヤ
112 外向コンベヤ
113 入力コンベヤ
114 出口コンベヤ
120 中央コマンド及び制御ユニット
121 カメラ
122 視野
130 ロータリアクチュエータ組立部品
131 印刷ネスト
135 給送スプール
136 巻取りスプール
137 支持材料
138 プラテン
139 コンベヤ組立部品
140 ローラ
147 ドライバホイール
148 アクチュエータ
200 検査組立部品
230 多層パターン
241 高濃度にドープされた領域
242 パターン化金属接点構造
250 基板
250A エッジ
250B エッジ
251 表面
252 表面
260 幅の広いフィンガ
260a 幅の狭いフィンガ
400 検査システム
401 検出器組立部品
401A カメラ
402 放射線源
403 放射線源
500 第1印刷層
502 第2層
504 第1画像
506 第2画像
508 第3画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に多層パターンを印刷する方法であって、
第1基板の表面の一領域上に第1パターン化層を堆積させることを含む第1印刷ステップと、
前記表面の前記領域又は前記第1パターン化層の上に第2パターン化層を堆積させることを含む第2印刷ステップと、
前記第1パターン化層に対する前記第2パターン化層の位置合わせの精度を確認するステップと
を含み、前記確認するステップが、
前記第1印刷ステップの後で前記第2印刷ステップの前に、前記第1パターン化層の第1光学画像を取得するステップと、
前記第2印刷ステップ後に前記第2パターン化層の第2光学画像を取得するステップと、
第1画像減算プロセスを行うことによって前記第1基板上の前記第2パターン化層の位置を決定するステップであって、前記第1画像減算プロセスが、前記第1光学画像を前記第2光学画像から減算することにより第1減算光学画像を形成することを含むステップと、
前記第1減算光学画像を前記第1光学画像と比較するステップであって、前記比較に基づいて生成されたデータが、その後の印刷ステップの特性を調節するために使用されるステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1基板の前記表面の前記領域上に第3パターン化層を堆積させることを含む第3印刷ステップと、
前記第3印刷ステップ後に前記第3パターン化層の第3光学画像を取得するステップと、
第2画像減算プロセスを行うことによって前記第1基板上の前記第3パターン化層の位置を決定するステップであって、前記第2画像減算プロセスが、前記第1光学画像を前記第3光学画像から減算することにより第2減算光学画像を形成することを含むステップと、
前記第2減算光学画像を前記第1光学画像又は前記第2光学画像と比較するステップであって、前記第2減算光学画像を前記第1光学画像又は前記第2光学画像と比較することに基づいて生成されたデータが、第2のその後の印刷ステップの特性を調節するために使用されるステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1パターン化層を堆積させるステップが、前記第1基板の前記表面の前記領域上にドーピングペーストを配置するステップをさらに含み、
前記第2パターン化層を堆積させるステップが、前記ドーピングペーストが配置されている前記領域の少なくとも一部の上に、材料を含有する第1金属を配置するステップをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記その後の印刷ステップが、前記第1基板上で行われる第3印刷ステップを含み、前記第3印刷ステップが、前記材料を含有する第1金属上に、材料を含有する第2金属を堆積させるステップを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1パターン化層を堆積させるステップが、前記第1基板の前記表面の前記領域上に、材料を含有する第1金属を配置するステップをさらに含み、
前記第2パターン化層を堆積させるステップが、前記材料を含有する第1金属の少なくとも一部の上に、材料を含有する第2金属を配置するステップをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1印刷ステップが、前記第1多層パターンを形成するために前記基板の前記領域上で実行される、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記光学画像が、可視フィールド又は赤外フィールド内の光で検出された画像を含む、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記印刷ステップが、高濃度にドープされた領域上の二重印刷による金属接点の形成を含む太陽電池の形成に使用され、前記金属接点が、前記第1基板の表面上に第1多層パターンで形成される、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1印刷ステップで、高濃度にドープされた領域上に幅の広いフィンガを規定するために幅の広い金属線を印刷し、前記第2印刷ステップで、前記幅の広い金属線上に幅の狭いフィンガを規定するために細い金属線を印刷する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ドーピングペーストが、高濃度にドープされた領域を規定するために前記第1基板の前記領域上に配置される、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
基板上に多層パターンを印刷する装置であって、
前記基板上に第1パターン化層を印刷するように構成された第1印刷ステーションと、
前記第1パターン化層を基板の領域に位置合わせするように動作可能な第1デバイスと、
前記第1パターン化層の上に第2パターン化層を印刷するように動作可能な少なくとも1つの第2印刷ステーションと、
前記第2パターン化層の印刷後に位置合わせの精度を確認するように動作可能であり、前記精度の前記確認に基づくデータを少なくとも1つの位置合わせ用手段にフィードバックするように動作可能な少なくとも1つの制御手段と
を備えており、前記制御手段が、
前記第2層が印刷される前に前記第1パターン化層の第1光学画像を取得し、前記第1パターン化層上に印刷された前記第2パターン化層の第2光学画像を取得するように動作可能な検出組立部品と、
前記第2パターン化印刷層の前記基板上の実際の位置を決定するために、前記第2光学画像と前記第1光学画像との間の画像減算による画像計算を実行するように動作可能な制御ユニットと
をさらに備え、前記制御ユニットが、前記画像計算の成果を品質制御ステーションにフィードバックするようにさらに動作可能である、装置。
【請求項12】
第3印刷ステーションをさらに備え、
前記制御ユニットが、
前記第1印刷ステーションと前記第2印刷ステーションとに結合された第1制御ステーションと、
前記第2印刷ステーションと前記第3印刷ステーションとに結合された第2制御ステーションと
をさらに備えている、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記制御ユニットが、前記第3印刷ステーションと前記品質制御ステーションとに結合された第3制御ステーションをさらに備えている、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第1印刷ステーションと前記第2印刷ステーションとの間に配置された第1位置合わせデバイスと、
前記第2制御ステーションと前記第3印刷ステーションとの間に配置された第2位置合わせデバイスと
を備える位置合わせデバイスをさらに備えている、請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記第1制御ステーション及び前記第2制御ステーションの各々が、光学画像データを取得して、前記光学画像データの少なくとも一部を前記制御ユニットに伝送するように構成された検出デバイスを備えている、請求項11に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−52679(P2013−52679A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−184861(P2012−184861)
【出願日】平成24年8月24日(2012.8.24)
【出願人】(510060497)
【Fターム(参考)】