説明

多層弾性物品

【課題】低結晶化度層および高結晶化度層を含むラミネート、フィルム、布地および繊維などのポリマー物品に関する。
【解決手段】低結晶化度層および高結晶化度層の少なくとも2層を含む物品で、1つの層または両方の層は、事前伸張された物品が形成可能であるように伸長可能であり、少なくとも一種のエチレン/α−オレフィン共重合体を含み、ここで、エチレン/α−オレフィン共重合体は、1.7から3.5のMw/Mnであり、特定の融点、融解熱、弾性回復率、分子画分、貯蔵弾性率を有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの層を有する物品であって、(a)低結晶化度層および(b)高結晶化
度層を含み、前記物品が伸長後塑性変形を受けることができ、少なくとも一種のエチレン
/α−オレフィン共重合体を含み、ここで、前記エチレン/α−オレフィン共重合体が以
下の基準の1つまたは複数を含む、物品。
(a)約1.7から約3.5のMw/Mn、少なくとも1つの融点Tm(℃)、および
密度d(g/cm3)を有し、ここで、このTmおよびdの数値は以下の関係に相当する
こと:
Tm>−2002.9+4538.5(d)−2422.2(d)2;または
(b)約1.7から約3.5のMw/Mnを有し、かつ融解熱ΔH(J/g)、および
最高(tallest)のDSCピークと最高(tallest)のCRYSTAFピークとの間の温度差と
して定義されるデルタ量ΔT(℃)によって特徴付けられ、ここで、このΔTおよびΔH
の数値は以下の関係を有すること:
ΔT>−0.1299(ΔH)+62.81(ΔHがゼロより大きくかつ最大1
30J/gまでの場合)
ΔT≧48℃(ΔHが130J/gより大きい場合)
ここで、前記CRYSTAFピークは累積ポリマー(cumulative polymer)の少な
くとも5%を用いて決定され、かつ前記ポリマーの5パーセント未満が特定可能なCRY
STAFピークを有するならば、前記CRYSTAF温度は30℃である;または
(c)前記エチレン/α−オレフィン共重合体の圧縮成形フィルムで測定された、30
0パーセントのひずみおよび1サイクルでの弾性回復率Re(パーセント)によって特徴
付けられ、かつ密度d(g/cm3)を有し、ここで、前記エチレン/α−オレフィン共
重合体が実質的に架橋相(cross-linked phase)を有さない場合は、前記Reおよびdの数
値は以下の関係を満たすこと:
Re>1481−1629(d);または
(d)TREFを用いて分画される場合40℃および130℃の間で溶離する分子画分
(molecular fraction)であって、前記同じ温度の間で溶離する比較対象となるランダムエ
チレン共重合体画分のコモノマーモル含量よりも少なくとも5パーセント高いコモノマー
モル含量を有することを特徴とする分子画分を有し、ここで、前記比較対象となるランダ
ムエチレン共重合体は同じコモノマー(単数または複数)を有し、かつメルトインデック
ス、密度、およびコモノマーモル含量(ポリマー全体に基づく)を前記エチレン/α−オ
レフィン共重合体のものの10パーセント内で有すること;
(e)25℃の貯蔵弾性率G’(25℃)および100℃の貯蔵弾性率G’(100℃
)を有し、ここで、G’(25℃)対G’(100℃)の比が約1:1から約9:1の範
囲にあること;
(f)ゼロより大きく約1.0までの平均ブロックインデックスおよび約1.3より大
きい分子量分布Mw/Mn;または
(g)TREFを用いて分画される場合40℃および130℃の間で溶離する少なくと
も1つの分子画分であって、前記画分が少なくとも0.5、及び約1までのブロックイン
デックスを有すること
【請求項2】
前記低結晶化度層が低結晶化度ポリマーを含み、前記高結晶化度層が高結晶化度ポリマ
ーを含む、請求項1に記載の物品。
【請求項3】
前記高結晶化度層が、ホモポリマー、またはエチレンおよびC4〜C20α−オレフィ
ンから選択された一種または複数のコモノマーとプロピレンとのコポリマーを含む、請求
項1に記載の物品。
【請求項4】
前記物品の少なくとも1つの層が、前記物品を含むポリマーの最低の融点の温度かまた
はそれ未満の温度における前記物品の元の測定値の少なくとも50%の伸長まで、少なく
とも一方向に伸長可能である、請求項1に記載の物品。
【請求項5】
前記物品の少なくとも1つの層が伸長された、請求項1に記載の物品。
【請求項6】
前記低結晶化度ポリマーおよび高結晶化度ポリマーが、少なくとも約3重量%の結晶化
度の差を有する、請求項1に記載の物品。
【請求項7】
前記低結晶化度ポリマーが、示差走査熱量測定(DSC)によって測定された、前記高
結晶化度ポリマーの融点より高い融点を有する、請求項1に記載の物品。
【請求項8】
少なくとも一層の高結晶化度層が、不織布層を含む、請求項1に記載の物品。
【請求項9】
少なくとも一層の低結晶化度層が、不織布層を含む、請求項1に記載の物品。
【請求項10】
少なくとも一層の高結晶化度層が、フィルム層を含む、請求項1に記載の物品。
【請求項11】
少なくとも一層の高結晶化度層がフィルム層を含み、少なくとも一層の低結晶化度層が
フィルム層を含む、請求項1に記載の物品。
【請求項12】
少なくとも一層の高結晶化度層が不織布層を含み、少なくとも一層の低結晶化度層がフ
ィルム層を含む、請求項1に記載の物品。
【請求項13】
多層フィルムを含む物品であって、(a)低結晶化度ポリマーを含む低結晶化度フィル
ム非スキン(non-skin)層および(b)少なくとも2つの層の高結晶化度フィルム層を含み
、前記物品が伸長後塑性変形を受けることができ、前記低結晶化度フィルム層が少なくと
も一種のエチレン/α−オレフィン共重合体を含み、ここで、前記エチレン/α−オレフ
ィン共重合体が以下の基準の1つまたは複数を含む、物品。
(a)約1.7から約3.5のMw/Mn、少なくとも1つの融点Tm(℃)、および
密度d(g/cm3)を有し、ここで、このTmおよびdの数値は以下の関係に相当する
こと:
Tm>−2002.9+4538.5(d)−2422.2(d)2;または
(b)約1.7から約3.5のMw/Mnを有し、かつ融解熱ΔH(J/g)、および
最高のDSCピークと最高のCRYSTAFピークとの間の温度差として定義されるデル
タ量ΔT(℃)によって特徴付けられ、ここで、このΔTおよびΔHの数値は以下の関係
を有すること:
ΔT>−0.1299(ΔH)+62.81(ΔHがゼロより大きくかつ最大1
30J/gまでの場合)
ΔT≧48℃(ΔHが130J/gより大きい場合)
ここで、前記CRYSTAFピークは累積ポリマーの少なくとも5%を用いて決
定され、かつ前記ポリマーの5パーセント未満が特定可能なCRYSTAFピークを有す
るならば、前記CRYSTAF温度は30℃である;または
(c)前記エチレン/α−オレフィン共重合体の圧縮成形フィルムで測定された、30
0パーセントのひずみおよび1サイクルでの弾性回復率Re(パーセント)によって特徴
付けられ、かつ密度d(g/cm3)を有し、ここで、前記エチレン/α−オレフィン共
重合体が実質的に架橋相を有さない場合は、前記Reおよびdの数値は以下の関係を満た
すこと:
Re>1481−1629(d);または
(d)TREFを用いて分画される場合40℃および130℃の間で溶離する分子画分
であって、前記同じ温度の間で溶離する比較対象となるランダムエチレン共重合体画分の
コモノマーモル含量よりも少なくとも5パーセント高いコモノマーモル含量を有すること
を特徴とする分子画分を有し、ここで、前記比較対象となるランダムエチレン共重合体は
同じコモノマー(単数または複数)を有し、かつメルトインデックス、密度、およびコモ
ノマーモル含量(ポリマー全体に基づく)を前記エチレン/α−オレフィン共重合体のも
のの10パーセント内で有すること;
(e)25℃の貯蔵弾性率G’(25℃)および100℃の貯蔵弾性率G’(100℃
)を有し、ここで、G’(25℃)対G’(100℃)の比が約1:1から約9:1の範
囲にあり、少なくとも1つの高結晶化度層は、プロピレンホモポリマー、エチレンおよび
C4〜C20α−オレフィンから選択された一種または複数のコモノマーとプロピレンと
のコポリマー、エチレンホモポリマー、ならびにエチレンおよびC3〜C20α−オレフ
ィンから選択された一種または複数のコモノマーとエチレンとのコポリマーからなる群か
ら選択されるポリマーを含むこと;
(f)ゼロより大きく約1.0までの平均ブロックインデックスおよび約1.3より大
きい分子量分布Mw/Mn;または
(g)TREFを用いて分画される場合40℃および130℃の間で溶離する少なくと
も1つの分子画分であって、前記画分が少なくとも0.5、及び約1までのブロックイン
デックスを有すること
【請求項14】
多層ラミネートを含む物品であって、(a)低結晶化度フィルムまたは低結晶化度ポリ
マーを含む不織布非スキン層および(b)少なくとも2つの層の高結晶化度フィルムまた
は不織布層を含み、前記物品が伸長後塑性変形を受けることができ、前記低結晶化度フィ
ルム層が少なくとも一種のエチレン/α−オレフィン共重合体を含み、前記エチレン/α
−オレフィン共重合体が以下の基準の1つまたは複数を含む、物品。
(a)約1.7から約3.5のMw/Mn、少なくとも1つの融点Tm(℃)、および
密度d(g/cm3)を有し、ここで、このTmおよびdの数値は以下の関係に相当する
こと:
Tm>−2002.9+4538.5(d)−2422.2(d)2;または
(b)約1.7から約3.5のMw/Mnを有し、かつ融解熱ΔH(J/g)、および
最高のDSCピークと最高のCRYSTAFピークとの間の温度差として定義されるデル
タ量ΔT(℃)によって特徴付けられ、ここで、このΔTおよびΔHの数値は以下の関係
を有すること:
ΔT>−0.1299(ΔH)+62.81(ΔHがゼロより大きくかつ最大1
30J/gまでの場合)
ΔT≧48℃(ΔHが130J/gより大きい場合)
ここで、前記CRYSTAFピークは累積ポリマーの少なくとも5%を用いて決
定され、かつ前記ポリマーの5パーセント未満が特定可能なCRYSTAFピークを有す
るならば、前記CRYSTAF温度は30℃である;または
(c)前記エチレン/α−オレフィン共重合体の圧縮成形フィルムで測定された、30
0パーセントのひずみおよび1サイクルでの弾性回復率Re(パーセント)によって特徴
付けられ、かつ密度d(g/cm3)を有し、ここで、前記エチレン/α−オレフィン共
重合体が実質的に架橋相を有さない場合は、前記Reおよびdの数値は以下の関係を満た
すこと:
Re>1481−1629(d);または
(d)TREFを用いて分画される場合、40℃および130℃の間で溶離する分子画
分であって、前記同じ温度の間で溶離する比較対象となるランダムエチレン共重合体画分
のコモノマーモル含量よりも少なくとも5パーセント高いコモノマーモル含量を有するこ
とを特徴とする分子画分を有し、ここで、前記比較対象となるランダムエチレン共重合体
は同じコモノマー(単数または複数)を有し、かつメルトインデックス、密度、およびコ
モノマーモル含量(ポリマー全体に基づく)を前記エチレン/α−オレフィン共重合体の
ものの10パーセント内で有すること;
(e)25℃の貯蔵弾性率G’(25℃)および100℃の貯蔵弾性率G’(100℃
)を有し、ここで、G’(25℃)対G’(100℃)の比が約1:1から約9:1の範
囲にあり、前記高結晶化度層(単数または複数)は、プロピレンホモポリマー、エチレン
およびC4〜C20α−オレフィンから選択された一種または複数のコモノマーとプロピ
レンとのコポリマー、エチレンホモポリマー、ならびにエチレンおよびC3〜C20α−
オレフィンから選択された一種または複数のコモノマーとエチレンとのコポリマーからな
る群から選択されるポリマーを含むこと;
(f)ゼロより大きく約1.0までの平均ブロックインデックスおよび約1.3より大
きい分子量分布Mw/Mn;または
(g)TREFを用いて分画される場合40℃および130℃の間で溶離する少なくと
も1つの分子画分であって、前記画分が少なくとも0.5、及び約1までのブロックイン
デックスを有すること
【請求項15】
前記高結晶化度フィルム層または不織布層(単数または複数)が、均一分枝ポリマー、
LLDPE、LDPE、HDPE、SLEP、hPP、およびPPプラストマー(plastom
ers)とPPエラストマー、ならびにRCPからなる群から選択されるポリマーを含む、請
求項14に記載の物品。
【請求項16】
前記低結晶化度フィルム層がブロンフィルム(blown film)であり、前記エチレン/α−
オレフィン共重合体が約0.5から約5g/10分のメルトインデックス(ASTM D
1238、条件190℃/2.16kg)を有する、請求項14に記載の物品。
【請求項17】
前記多層ラミネートが、前記低結晶化度層および前記高結晶化度層の間に位置した第3
の層を含む、請求項14に記載の物品。
【請求項18】
前記多層ラミネートが第3の層を含み、前記低結晶化度層が前記第3の層および前記高
結晶化度層の間に位置する、請求項14に記載の物品。
【請求項19】
前記第3の層が、第2の高結晶化度ポリマーを含む、請求項18に記載の物品。
【請求項20】
前記多層ラミネートが、約70%を超える曇り値(haze value)を有する、請求項14に
記載の物品。
【請求項21】
前記多層ラミネートが、50%ヒステリシス試験後に約30%未満の永久ひずみ(perma
nent set)を有する、請求項14に記載の物品。
【請求項22】
衣服基材に接着する請求項14に記載の物品を含む衣服部分(garment portion)。
【請求項23】
前記多層フィルムが、少なくとも一層の伸長フィルム層を含む、請求項14に記載の物
品。
【請求項24】
少なくとも1つのフィルム層が架橋している、請求項14に記載の物品。
【請求項25】
(a)低結晶化度ポリマーおよび(b)高結晶化度ポリマーを含む繊維であって、前記
繊維が伸長後塑性変形を受けることができ、前記低結晶化度ポリマーが少なくとも一種の
エチレン/α−オレフィン共重合体を含み、ここで、前記エチレン/α−オレフィン共重
合体が下記(a)〜(g)からなる群から選択される少なくとも1つの基準を含む、繊維

(a)約1.7から約3.5のMw/Mn、少なくとも1つの融点Tm(℃)、および
密度d(g/cm3)を有し、ここで、このTmおよびdの数値は以下の関係に相当する
こと:
Tm>−2002.9+4538.5(d)−2422.2(d)2;または
(b)約1.7から約3.5のMw/Mnを有し、かつ融解熱ΔH(J/g)、および
最高のDSCピークと最高のCRYSTAFピークとの間の温度差として定義されるデル
タ量ΔT(℃)によって特徴付けられ、ここで、このΔTおよびΔHの数値は以下の関係
を有すること:
ΔT>−0.1299(ΔH)+62.81(ΔHがゼロより大きくかつ最大1
30J/gまでの場合)
ΔT≧48℃(ΔHが130J/gより大きい場合)
ここで、前記CRYSTAFピークは累積ポリマーの少なくとも5%を用いて決
定され、かつ前記ポリマーの5パーセント未満が特定可能なCRYSTAFピークを有す
るならば、前記CRYSTAF温度は30℃である;または
(c)前記エチレン/α−オレフィン共重合体の圧縮成形フィルムで測定された、30
0パーセントのひずみおよび1サイクルでの弾性回復率Re(パーセント)によって特徴
付けられ、かつ密度d(g/cm3)を有し、ここで、前記エチレン/α−オレフィン共
重合体が実質的に架橋相を有さない場合は、前記Reおよびdの数値は以下の関係を満た
すこと:
Re>1481−1629(d);または
(d)TREFを用いて分画される場合、40℃および130℃の間で溶離する分子画
分であって、前記同じ温度の間で溶離する比較対象となるランダムエチレン共重合体画分
のコモノマーモル含量よりも少なくとも5パーセント高いコモノマーモル含量を有するこ
とを特徴とする分子画分を有し、ここで、前記比較対象となるランダムエチレン共重合体
は同じコモノマー(単数または複数)を有し、かつメルトインデックス、密度、およびコ
モノマーモル含量(ポリマー全体に基づく)を前記エチレン/α−オレフィン共重合体の
ものの10パーセント内で有すること;
(e)25℃の貯蔵弾性率G’(25℃)および100℃の貯蔵弾性率G’(100℃
)を有し、ここで、G’(25℃)対G’(100℃)の比が約1:1から約9:1の範
囲にあり、前記高結晶化度ポリマーは、プロピレンホモポリマー、エチレンおよびC4〜
C20α−オレフィンから選択された一種または複数のコモノマーとプロピレンとのコポ
リマー、エチレンホモポリマー、ならびにエチレンおよびC3〜C20α−オレフィンか
ら選択された一種または複数のコモノマーとエチレンとのコポリマーからなる群から選択
されるポリマーを含むこと;
(f)ゼロより大きく約1.0までの平均ブロックインデックスおよび約1.3より大
きい分子量分布Mw/Mn;または
(g)TREFを用いて分画される場合、40℃および130℃の間で溶離する少なく
とも1つの分子画分であって、前記画分が少なくとも0.5、及び約1までのブロックイ
ンデックスを有すること
【請求項26】
前記高結晶化度ポリマーが、LLDPE、LDPE、HDPE、SLEP、hPP、お
よびRCPからなる群から選択されるポリマーを含む、請求項25に記載の繊維。
【請求項27】
前記高結晶化度ポリマーが、前記繊維の表面の少なくとも一部を含む二成分繊維の形態
である、請求項25に記載の繊維。
【請求項28】
前記低結晶化度ポリマーが、前記繊維の表面の少なくとも一部を含む、二成分繊維(bic
omponent fiber)の形態である、請求項25に記載の繊維。
【請求項29】
請求項25に記載の繊維を含むウェブ(web)。
【請求項30】
前記繊維の少なくとも一部が互いに結合している、請求項29に記載のウェブ。
【請求項31】
前記高結晶化度ポリマー、低結晶化度ポリマー、または両方が、コハク酸またはコハク
酸無水物の官能性(functionality)をさらに含む、請求項25に記載の繊維。
【請求項32】
前記高結晶化度層が、少なくとも1つのチーグラーナッタ、メタロセン、またはシング
ルサイト触媒で製造されたポリオレフィンを含み、前記低結晶化度層が、プロピレンベー
スのポリマーを含む、請求項25に記載の繊維。
【請求項33】
(a)低結晶化度ポリマーを含む繊維および(b)高結晶化度ポリマーを含む物品であ
って、前記物品が伸長後塑性変形を受けることができ、前記低結晶化度ポリマーが少なく
とも一種のエチレン/α−オレフィン共重合体を含み、ここで、前記エチレン/α−オレ
フィン共重合体が下記(a)〜(g)からなる群から選択される少なくとも1つの基準を
含む、物品。
(a)約1.7から約3.5のMw/Mn、少なくとも1つの融点Tm(℃)、および
密度d(g/cm3)を有し、ここで、このTmおよびdの数値は以下の関係に相当する
こと:
Tm>−2002.9+4538.5(d)−2422.2(d)2;または
(b)約1.7から約3.5のMw/Mnを有し、かつ融解熱ΔH(J/g)、および
最高のDSCピークと最高のCRYSTAFピークとの間の温度差として定義されるデル
タ量ΔT(℃)によって特徴付けられ、ここで、このΔTおよびΔHの数値は以下の関係
を有すること:
ΔT>−0.1299(ΔH)+62.81(ΔHがゼロより大きくかつ最大1
30J/gまでの場合)
ΔT≧48℃(ΔHが130J/gより大きい場合)
ここで、前記CRYSTAFピークは累積ポリマーの少なくとも5%を用いて決
定され、かつ前記ポリマーの5パーセント未満が特定可能なCRYSTAFピークを有す
るならば、前記CRYSTAF温度は30℃である;または
(c)前記エチレン/α−オレフィン共重合体の圧縮成形フィルムで測定された、30
0パーセントのひずみおよび1サイクルでの弾性回復率Re(パーセント)によって特徴
付けられ、かつ密度d(g/cm3)を有し、ここで、前記エチレン/α−オレフィン共
重合体が実質的に架橋相を有さない場合は、前記Reおよびdの数値は以下の関係を満た
すこと:
Re>1481−1629(d);または
(d)TREFを用いて分画される場合、40℃および130℃の間で溶離する分子画
分であって、前記同じ温度の間で溶離する比較対象となるランダムエチレン共重合体画分
のコモノマーモル含量よりも少なくとも5パーセント高いコモノマーモル含量を有するこ
とを特徴とする分子画分を有し、ここで、前記比較対象となるランダムエチレン共重合体
は同じコモノマー(単数または複数)を有し、かつメルトインデックス、密度、およびコ
モノマーモル含量(ポリマー全体に基づく)を前記エチレン/α−オレフィン共重合体の
ものの10パーセント内で有すること;
(e)25℃の貯蔵弾性率G’(25℃)および100℃の貯蔵弾性率G’(100℃
)を有し、ここで、G’(25℃)対G’(100℃)の比が約1:1から約9:1の範
囲にあり、前記高結晶化度ポリマーは、プロピレンホモポリマー、エチレンおよびC4〜
C20α−オレフィンから選択された一種または複数のコモノマーとプロピレンとのコポ
リマー、エチレンホモポリマー、ならびにエチレンおよびC3〜C20α−オレフィンか
ら選択された一種または複数のコモノマーとエチレンとのコポリマーからなる群から選択
されるポリマーを含むこと;
(f)ゼロより大きく約1.0までの平均ブロックインデックスおよび約1.3より大
きい分子量分布Mw/Mn;または
(g)TREFを用いて分画される場合、40℃および130℃の間で溶離する少なく
とも1つの分子画分であって、前記画分が少なくとも0.5、及び約1までのブロックイ
ンデックスを有すること
【請求項34】
少なくとも一層の不織布層をさらに含む請求項33に記載の物品であって、前記層が高
結晶化度ポリマー(b)を含む物品。
【請求項35】
A)低結晶化度ポリマーを含むフィラメントの第1の層;B)前記第1層のフィラメン
トの少なくとも一部に結合している弾性メルトブロン繊維の第2の層;C)スパンボンド
(spunbond)繊維の第3の層;および、D)スパンボンド繊維の第4の層を含む物品であっ
て、前記第1および第2の層が、前記第3および第4の層の間に配設され、ここで、前記
低結晶化度ポリマーが下記(a)〜(g)からなる群から選択される少なくとも1つの基
準を含む、物品。
(a)約1.7から約3.5のMw/Mn、少なくとも1つの融点Tm(℃)、および
密度d(g/cm3)を有し、ここで、このTmおよびdの数値は以下の関係に相当する
こと:
Tm>−2002.9+4538.5(d)−2422.2(d)2;または
(b)約1.7から約3.5のMw/Mnを有し、かつ融解熱ΔH(J/g)、および
最高のDSCピークと最高のCRYSTAFピークとの間の温度差として定義される、デ
ルタ量ΔT(℃)によって特徴付けられ、ここで、このΔTおよびΔHの数値は以下の関
係を有すること:
ΔT>−0.1299(ΔH)+62.81(ΔHがゼロより大きくかつ最大1
30J/gまでの場合)
ΔT≧48℃(ΔHが130J/gより大きい場合)
ここで、前記CRYSTAFピークは累積ポリマーの少なくとも5%を用いて決
定され、かつ前記ポリマーの5パーセント未満が特定可能なCRYSTAFピークを有す
るならば、前記CRYSTAF温度は30℃である;または
(c)前記エチレン/α−オレフィン共重合体の圧縮成形フィルムで測定された、30
0パーセントのひずみおよび1サイクルでの弾性回復率Re(パーセント)によって特徴
付けられ、かつ密度d(g/cm3)を有し、ここで、前記エチレン/α−オレフィン共
重合体が実質的に架橋相を有さない場合は、前記Reおよびdの数値は以下の関係を満た
すこと:
Re>1481−1629(d);または
(d)TREFを用いて分画される場合、40℃および130℃の間で溶離する分子画
分であって、前記同じ温度の間で溶離する比較対象となるランダムエチレン共重合体画分
のコモノマーモル含量よりも少なくとも5パーセント高いコモノマーモル含量を有するこ
とを特徴とする分子画分を有し、ここで、前記比較対象となるランダムエチレン共重合体
は同じコモノマー(単数または複数)を有し、かつメルトインデックス、密度、およびコ
モノマーモル含量(ポリマー全体に基づく)を前記エチレン/α−オレフィン共重合体の
ものの10パーセント内で有すること;
(e)25℃の貯蔵弾性率G’(25℃)および100℃の貯蔵弾性率G’(100℃
)を有し、ここで、G’(25℃)対G’(100℃)の比が約1:1から約9:1の範
囲にあること;
(f)ゼロより大きく約1.0までの平均ブロックインデックスおよび約1.3より大
きい分子量分布Mw/Mn;または
(g)TREFを用いて分画される場合、40℃および130℃の間で溶離する少なく
とも1つの分子画分であって、前記画分が少なくとも0.5、及び約1までのブロックイ
ンデックスを有すること
【請求項36】
(C)および(D)が、スキン層または表面層である、請求項35に記載の物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−63660(P2013−63660A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−243164(P2012−243164)
【出願日】平成24年11月2日(2012.11.2)
【分割の表示】特願2008−538153(P2008−538153)の分割
【原出願日】平成18年10月25日(2006.10.25)
【出願人】(502141050)ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー (1,383)
【Fターム(参考)】