説明

多極コネクター

【課題】 内周コンタクトに加えて、複数の外周コンタクトを備えると共に、ハウジングを最小化する。
【解決手段】 ハウジング10に、先端側の比較的小さな外径の先方突出部11と基端側の比較的大きな横幅の外方張出部12とを一体成形する。外方張出部12に、先方突出部11に対して外周側に配置する形で、貫通孔19の軸方向に略平行な溝状の外周コンタクト固定部14A 、14B 、14C を先方へ開口して設ける。外周コンタクト40A 、40B 、40C を、板状の被固定部43A 、43B 、43C を外周コンタクト固定部14A 、14B 、14C に嵌合させ、板バネ状の接触部45A 、45B 、45C を外方張出部12から先方へ突出させた形で固定する。接触部45A 、45B 、接触部45C は、先方突出部11の外周面に、相互に周方向へ並列して配置される。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、先端側に筒状部分が成形されたハウジングと、筒状部分の内周側に配置される接触部を有する内周コンタクトと、筒状部分の外周側に配置される接触部を有する外周コンタクトとを備えたリモコン付ヘッドホン用ジャック等の多極コネクターに関する。
【0002】
【従来の技術】携帯型音響機器のリモコン付ヘッドホン用ジャックは、特開昭64−63283号公報等に開示されているように、筒状のハウジングと、ハウジングの内周面に配置される接触部を有する内周コンタクトと、ハウジングの外周面に配置される接触部を有する外周コンタクトとを備えており、内周コンタクトを介して音声信号を機器本体からヘッドホン(イヤホンを含む)へ伝達し、外周コンタクトを介してリモコンから機器本体へ制御信号を伝達するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のリモコン付ヘッドホン用ジャックは、リモコン無ヘッドホンも使用可能とするため、内周コンタクトの配置、固定等の構造を、リモコン無ヘッドホン用ジャックと共通にし、外周コンタクトを、筒状(口金状)に形成して、ハウジングの先端部分に嵌合して固定するようにし、付加的に、外周コンタクトを備えている。しかし、このような構造では、小型のジャックには1個の外周コンタクトしか備えることができず、伝達可能な制御信号が制限されるため、携帯型音響機器の多機能化に対応することができない等の問題があった。
【0004】本発明は、このような従来の問題に鑑み、内周コンタクトに加えて、複数の外周コンタクトが備えられ、かつ、ハウジングが最小化された多極コネクターの提供を目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、導体材料からなり相手側内周コンタクト又は相手側外周コンタクトに接触する内周コンタクト及び外周コンタクトと、絶縁材料からなり前記内周コンタクト及び前記外周コンタクトを固定したハウジングとを備え、前記ハウジングには先端側に筒状部分が成形され、前記内周コンタクトは前記筒状部分の内周側に配置された接触部を有し、前記外周コンタクトは前記筒状部分の外周側に配置された接触部を有する多極コネクターにおいて、前記ハウジングには、先端側の比較的小さな外形寸法の先方突出部と基端側の比較的大きな外形寸法の外方張出部とが成形され、前記外方張出部には、複数の外周コンタクト固定部が先方へ開口した孔状又は溝状に設けられ、複数の前記外周コンタクトが、それぞれ前記外周コンタクト固定部に嵌入されて前記接触部を前記外方張出部から先方へ突出させた形で備えられ、複数の前記外周コンタクトの前記接触部は、前記先方突出部の外周側に、相互に周方向へ並列して配置されたことにある。
【0006】なお、内周コンタクトが嵌入される内周コンタクト及び外周コンタクトが嵌入される外周コンタクト固定部が、相互に径方向へ並列して配置されることが好ましい。また、内周コンタクトは、標準仕様機器に使用される標準信号を伝達し、外周コンタクトは、特別仕様機器に使用される特別信号を伝達することが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面について説明する。図1〜9は本発明に係る多極コネクターの実施の形態であって、リモコン付ヘッドホン用ジャックを示しており、図において、10は合成樹脂等の絶縁材料からなるハウジング、30A 、30B 、30C 、30D は銅合金等の導体材料からなる内周コンタクト、40A、40B 、40C は銅合金等の導体材料からなる外周コンタクトである。
【0008】ハウジング10は、図2に示すように、略中心に貫通孔19を有し、前端(先端)から後端(基端)まで全体が筒状になっており、前端側の比較的小さな外径(外形寸法)の先方突出部11と、後端側の比較的大きな横幅(外形寸法)の外方張出部12とが一体成形されている。また、貫通孔19の内径(先方突出部11及び外方張出部12の内形寸法)は前端から後端まで略一様で、先方突出部11は比較的肉薄に、外方張出部12は比較的肉厚に形成されている。なお、貫通孔19の内周面(先方突出部11及び外方張出部12の内周面)は略円形の断面形状に、先方突出部11の外周面は略円形の断面形状に、外方張出部12の外周面は略長方形の断面形状に形成されている。
【0009】そして、外方張出部12の肉厚内には、内周両側面より稍外側方の配置に、貫通孔19の軸方向(前後方向)と略平行で縦向偏平な溝状の内周コンタクト固定部13A 、13D が、内周両側面及び後面の方へ開口して設けられ、内周下面より稍下方の配置に、軸方向と略平行で横向偏平な溝状の内周コンタクト固定部13B が、内周下面及び後面の方へ開口して設けられており、外周両側面より稍内側方の配置に、軸方向と略平行で縦向偏平な溝状(凹状)の内周コンタクト固定部13C 、13C が、外周上面及び外周両側面の方へ開口して設けられている。
【0010】また、外方張出部12の肉厚内には、先方突出部11の外周両側面に対して稍外方の配置に、軸方向と略平行で縦向偏平な溝状の外周コンタクト固定部14A、14C が、外周上面及び前面の方へ開口して設けられており、先方突出部11の外周下面に対して稍下方の配置に、軸方向と略平行で縦向偏平な溝状の外周コンタクト固定部14B が、前面の方へ開口して設けられている。
【0011】そして、縦向偏平な溝状の内周コンタクト固定部13A と外周コンタクト固定部14A と内周コンタクト固定部13C 、内周コンタクト固定部13D と外周コンタクト固定部14C と内周コンタクト固定部13C とは、内周側から外周側へ相互に横方向(径方向)へ並列して配置されており、横向偏平な溝状の内周コンタクト固定部13B と外周コンタクト固定部14B とは、内周側から外周側へ相互に縦方向(径方向)へ並列して配置されている。従って、ハウジング10の外形寸法を最小にした形で、内周コンタクト固定部13A 、13B 、13C 、13D 、外周コンタクト固定部14A 、14B 、14C の大きさを、内周コンタクト30A 、30B 、30C 、30D 、外周コンタクト40A 、40B 、40C を固定するのに十分なだけ確保することができる。
【0012】また、外方張出部12の肉厚内には、縦向溝状又は縦向孔状の端子突出部15A 、15B 、15C 、15C 、15D 、16A 、16B 、16C が、外周下面の方へ開口して設けられており、それぞれ、上方の内周コンタクト固定部13A 、13B 、13C 、13C 、13D 、外周コンタクト固定部14A 、14B 、14C に連続している。また、外方張出部12には、接触子挿入部17が、外周上面及び内周上面の方へ開口した貫通孔状に設けられている。また、先方突出部11の前端外周上部には、極性ガイド部18が、外周上面及び前面に開口した凹状に設けられている。
【0013】内周コンタクト30A 、30D には、それぞれ、図3、図6に示すように、縦向偏平な板状の被固定部33A 、33D と、縦向偏平な板バネ状の接触部35A、35D と、縦向偏平な板状の端子部37A 、37D とが一体成形されている。そして、内周コンタクト30A の接触部35A は、被固定部33A の前部中央から後方かつ内側方へ斜めに突出し、内周コンタクト30D の接触部35D は、被固定部33D の前端から前方かつ内側方へ斜めに突出しており、両者の端子部37A 、37D は、被固定部33A 、33D の後部下端から下方へ突出している。
【0014】また、内周コンタクト30B には、図4に示すように、横向偏平な板状の被固定部33B と、横向偏平な板バネ状の接触部35B と、縦向偏平な板状の端子部37B とが一体成形されており、被固定部33B の前端から接触部35B が前方かつ上方へ斜めに突出し、被固定部33B の後端から端子部37B が下方へ突出している。
【0015】また、内周コンタクト30C には、図5に示すように、横向偏平な板状の基部31C 、縦向偏平な板状の被固定部33C 、33C と、横向偏平な板バネ状の接触部35C と、縦向偏平な板状の端子部37C 、37C とが一体成形されており、基部31C の両側端から被固定部33C 、33C が下方へ突出し、基部31Cの前端から接触部35C が前方かつ下方へ斜めに突出し、被固定部33C 、33C の下端から端子部37C 、37C が下方へ突出している。
【0016】そして、内周コンタクト30A 、30B 、30D は、それぞれ、ハウジング10の内周コンタクト固定部13A 、13B 、13D に後方から嵌入され、図1R>1に示すように、接触部35A 、35B 、35D を貫通孔19の内周面よりも内方へ突出させ、端子部37A 、37B 、37D を外方突出部12の外周下面から下方へ突出させ、被固定部33A 、33B 、33D を内周コンタクト固定部13A 、13B 、13D に嵌合させた形で、ハウジング10に固定されている。
【0017】また、内周コンタクト30C は、ハウジング10の内周コンタクト固定部13C 、13C に上方から嵌入され、基部31を外方突出部12の外周上面に被せ、接触部35C を接触子突出部17から挿入して貫通孔19の内周面よりも内方へ突出させ、端子部37C 、37C を外方張出部12の外周下面から下方へ突出させ、被固定部33C 、33C を内周コンタクト固定部13C 、13C に嵌合させた形で、ハウジング10に固定されている。なお、内周コンタクト30C は、外周コンタクト40A 、40C (後述)をハウジング10に装着した後に、ハウジング10に装着される。
【0018】外周コンタクト40A 、40B 、40C には、それぞれ、図7、図8、図9に示すように、板状の被固定部43と、板バネ状の接触部45と、板状の端子部47とが一体成形されている。そして、外周コンタクト40A 、40C の被固定部43A 、43C 、接触部45A 、45C 、端子部47A 、47C は縦向偏平に形成されており、被固定部43A 、43C の前端から接触部45A 、45C が前方かつ稍外側方へ突出し、被固定部43A 、43C の下端から端子部47A 、47C が下方へ突出している。また、外周コンタクト40B の被固定部43B 、接触部45B は横向偏平に、端子部47B は縦向偏平に形成されおり、被固定部43B の前端から接触部45B が前方かつ稍下方へ突出し、被固定部43B の後部から端子部47B が下方へ突出している。
【0019】そして、外周コンタクト40A 、40C は、それぞれ、ハウジング10の外周コンタクト固定部14A 、14C に上方から嵌入され、図1に示すように、接触部45A 、45C を外方張出部12の前面から前方へ突出させ、端子部47A 、47C を外方張出部12の外周下面から下方へ突出させ、被固定部43A 、43C を外周コンタクト固定部14A 、14C に嵌合させた形で、ハウジング10に固定されている。また、外周コンタクト40B は、ハウジング10の外周コンタクト固定部14B に前方から嵌入され、接触部45B を外方張出部12の前面から前方へ突出させ、端子部47B を外方張出部12の外周下面から下方へ突出させ、被固定部43B を外周コンタクト固定部14B に嵌合させた形で、ハウジング10に固定されている。
【0020】そして、これらの外周コンタクト40A 、40B 、40C の接触部45A 、45B 、45C は、先方突出部11の外周面よりも稍外方へ突出して、先方突出部11の外周両側面、外周下面に、相互に周方向へ並列して配置されている。従って、先方突出部11の突出長さ、外径を最小にした形で、先方突出部11の外周面に、複数の接触部45A 、45B 、45C を好適に備えることができる。
【0021】図10は相手側コネクターの一例であって、リモコン付ヘッドホン用プラグを示しており、図において、110は相手側ハウジング、130は相手側内周コンタクト、140A 、140B 、140C は相手側外周コンタクトである。
【0022】相手側ハウジング110には、円筒状の先方突出部111が設けられており、先方突出部111の内周上面には、極性ガイド部118が、内方へ突出した凸状に設けられている。そして、相手側外周コンタクト140A 、140B 、140C が、板バネ状の接触部145A 、145B 、145C を、先方突出部111の内周両側面、内周下面に、相互に周方向へ並列して配置した形で、相手側ハウジング110に固定されている。また、相手側内周コンタクト130は、接触部135A 、135B 、135C 、135D を絶縁部136、136、136を挾んで軸方向へ並列して配置した形で、ピン状に形成されており、先方突出部111よりも前方へ突出した形で、相手側ハウジング110の中央部分に固定されている。
【0023】このように構成されるリモコン付ヘッドホン用ジャックは携帯型音響機器の機器本体等に装備され、リモコン付ヘッドホン用プラグはリモコン付ヘッドホン(イヤホンを含む)等に装備される。
【0024】そして、両者は、ハウジング10と相手側ハウジング110の極性ガイド部18、118を整合させて、相手側内周コンタクト130をハウジング10の貫通孔19に挿入し、相手側ハウジング110の先方突出部111をハウジング10の先方突出部11に被せるようにして接続される。すると、相手側内周コンタクト130の接触部135A 、135B 、135C 、135D が、それぞれ、内周コンタクト30A 、30B 、30C 、30D の接触部35A 、35B 、35C 、35D に接触し、相手側外周コンタクト140A 、140B 、140C の接触部145A 、145B 、145C が、それぞれ、外周コンタクト40A 、40B C の接触部45A 、45B 、45C に接触する。
【0025】そして、内周コンタクト30A 、30B 、30C 、30D 、相手側内周コンタクト130を介して機器本体からヘッドホンへ音声信号が伝達され、外周コンタクト40A 、40B 、40C 、相手側外周コンタクト140A 、140B 、140C を介してリモコンから本体機器へ制御信号が伝達される。従って、リモコンから機器本体へ多種類の制御信号を好適に伝達することができ、携帯型音響機器等の多機能化に好適に対応することができる。また、リモコン付ヘッドホン用ジャックに、リモコン無ヘッドホン用プラグを接続することもできる。
【0026】なお、上述の実施の形態では、外周コンタクト固定部を縦向偏平、横向偏平な溝状に形成して、先方突出部に対して両側方と下方の配置に外周コンタクト固定部を設けた場合について述べたが、外周コンタクト固定部を例えば孔状に形成して、更に多数の外周コンタクト固定部を設けてもよい。また、上述の実施の形態では、リモコン付ヘッドホン用ジャックに適用した場合について述べたが、その他のコネクターにも適用することができ、携帯型電気機器等のコネクターに好適である。
【0027】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る多極コネクターは、ハウジングに、先端側の比較的小さな外形寸法の先方突出部と基端側の比較的大きな外径寸法の外周張出部とを成形し、外周張出部に、複数の外周コンタクト固定部を先端側へ開口した孔状又は溝状に設け、複数の外周コンタクトを、それぞれ外周コンタクト固定部に嵌入して接触部を外方張出部から先方へ突出させた形で備え、複数の外周コンタクトの接触部を、先方突出部の外周側に、相互に周方向へ並列して配置したことによって、ハウジングの外形寸法を最小にした形で複数の外周コンタクトを好適に備えることができ、携帯型電気機器等の多機能化に好適に対応することができる。
【0028】また、外周コンタクトが嵌入される外周コンタクト及び内周コンタクトが嵌入される内周コンタクト固定部を、相互に径方向へ並列して配置することによって、外周コンタクト固定部、内周コンタクト固定部の大きさを十分に確保し、コンタクトを好適に固定することができる。
【0029】また、内周コンタクトを介して、音声信号等の標準仕様機器に使用される標準信号を伝達し、外周コンタクトを介して、制御信号等の特別仕様機器に使用される特別信号を伝達することによって、リモコン無ヘッドホン等の標準仕様機器とリモコン付ヘッドホン等の特別仕様機器とに兼用可能なリモコン付ヘッドホン用ジャック等を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る多極コネクターの実施の形態(リモコン付ヘッドホン用ジャック)を示す正面図(a)、側面図(b)である。
【図2】 図1中のハウジングの平面図(a)、正面図(b)、底面図(c)、背面図(d)である。
【図3】 図1中の第1の内周コンタクトの平面図(a)、側面図(b)、背面図(c)である。
【図4】 図1中の第2の内周コンタクトの平面図(a)、側面図(b)、背面図(c)である。
【図5】 図1中の第3の内周コンタクトの平面図(a)、正面図(b)、側面図(c)である。
【図6】 図1中の第4の内周コンタクトの平面図(a)、側面図(b)、背面図(c)である。
【図7】 図1中の第1の外周コンタクトの平面図(a)、正面図(b)、側面図(c)である。
【図8】 図1中の第2の外周コンタクトの平面図(a)、正面図(b)、側面図(c)である。
【図9】 図1中の第3の外周コンタクトの平面図(a)、正面図(b)、側面図(c)である。
【図10】 相手側コネクター(リモコン付ヘッドホン用プラグ)を示す正面図(a)、側面図(b)である。
【符号の説明】
10 ハウジング
11 先方突出部
12 外方張出部
13 内周コンタクト固定部
14 外周コンタクト固定部
15、16 端子突出部
17 接触子挿入部
18 極性ガイド部
19 貫通孔
30 内周コンタクト
31 基部
33 被固定部
35 接触部
37 端子部
40 外周コンタクト
43 被固定部
45 接触部
47 端子部
110 相手側ハウジング
111 先方突出部
118 極性ガイド部
130 相手側内周コンタクト
135 接触部
136 絶縁部
140 相手側外周コンタクト
145 接触部

【特許請求の範囲】
【請求項1】 導体材料からなり相手側内周コンタクト又は相手側外周コンタクトに接触する内周コンタクト及び外周コンタクトと、絶縁材料からなり前記内周コンタクト及び前記外周コンタクトを固定したハウジングとを備え、前記ハウジングには先端側に筒状部分が成形され、前記内周コンタクトは前記筒状部分の内周側に配置された接触部を有し、前記外周コンタクトは前記筒状部分の外周側に配置された接触部を有する多極コネクターにおいて、前記ハウジングには、先端側の比較的小さな外形寸法の先方突出部と基端側の比較的大きな外形寸法の外方張出部とが成形され、前記外方張出部には、複数の外周コンタクト固定部が先方へ開口した孔状又は溝状に設けられ、複数の前記外周コンタクトが、それぞれ前記外周コンタクト固定部に嵌入されて前記接触部を前記外方張出部から先方へ突出させた形で備えられ、複数の前記外周コンタクトの前記接触部は、前記先方突出部の外周側に、相互に周方向へ並列して配置されたことを特徴としてなる多極コネクター。
【請求項2】 内周コンタクトが嵌入される内周コンタクト及び外周コンタクトが嵌入される外周コンタクト固定部が、相互に径方向へ並列して配置された請求項1に記載の多極コネクター。
【請求項3】 内周コンタクトは、標準仕様機器に使用される標準信号を伝達し、外周コンタクトは、特別仕様機器に使用される特別信号を伝達する請求項1もしくは2に記載の多極コネクター。

【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開平10−335010
【公開日】平成10年(1998)12月18日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平9−143739
【出願日】平成9年(1997)6月2日
【出願人】(000102500)エスエムケイ株式会社 (528)