説明

多様な生態に対応する生物飼育容器、その実現する方法、関する装置、蓋

【課題】多種多様なペット生物が流通する様になった今日でも、それらを生態に合わない観賞用水槽、飼育ケースなどの開放部を上に向けた設置を前提とする容器で飼育している現状がある。それは短命な種も多いのに、特定生態専用の物などを用意していたのでは、出費が嵩む上、未使用時の保管場所などの無駄が多いからである。
【解決手段】直方体特性である面積比率の異なる面を床として使える様に、直方体状容器1の開放部口に密着し、どの様な置き方をしても、ある一定量の飼育用床材などが入れられる容器とできる装置をつける。例えれば2である。同様に生物容器として通気確保と床材流出防止の選択の出来る通気口を設ける。例えれば3である。又、飼育容器として、常に開閉可能であるメンテナンス口を設ける。例えれば4である。こうして一つの容器が高さや広さを選択できる便利な物となり、さらに通気口装置3の工夫により、更に便利になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、生物飼育するための容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のペット用小動物などの生物飼育に使用される透明硬質素材面を有する二種の相対面と他一面に相対する面を持たず開放されている事を主な構成要素とする観賞生物用水槽、飼育ケースなどと称される容器は、図6[I]と[J]に示す様に容器開放部を上に向けた形での設置を前提とする容器である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら従来の技術によれば、多種多様な生物が一般に流通する様になった今日、ある特定の生物生態用を軸に発想された容器を、それに合わない生態を持つ生物に無理に使用している事が多く、飼育生物側にも飼育者にも不都合が生じやすい。
【0004】
それは例えば、ある生物には床面積よりも高さが必要であったり、多湿よりも乾燥を好む生物であったり、又はそれらの逆の場合など、生態は多様であるのに飼育に使われる容器は多様な環境の再現性に欠けるのである。さらにわかりやすい具体例として図6[I]の様に魚類に使用するには最適でも、それを図6[J]の様にカブト虫に使用しようとすれば樹上生生態に必要とする高さが無く、本来の生態とはかけ離れた中で飼育される。
【0005】
カブト虫は眠る為に、土や砂、オガクズなどの床材5を必要とするが、その活動時間の多くを樹上ですごす為、同じ容積の飼育容器を使用するのであれば、床面積または底面積の広さよりも止まり木などを立てかけられるだけの高さがある事が望ましい。
【0006】
図6[J]の様な環境では、飼育者が止まり木を入れれば、それをつたって通気孔部J2のある容器の蓋部J1に取り付き、その強い力で蓋を破壊、脱出してしまうことすらある。又、飼育者はカブト虫の生活臭やハエ防止、環境の湿度維持の為、J1と容器1の間に紙などからなるフィルターを挟んだりするが、脱出はされなくても、フィルターを破壊され、悪臭を外部に放ったり、乾燥によって知らないうちにカブト虫が乾燥死してしまう事もある。
【0007】
そうした事から避けるべく飼育者が、カブト虫の踏み台となる様な、止まり木を入れる事を避ければ、カブト虫は木に登る性質から、カブト虫の爪のかからないツルツルした容器壁面をよじ登ろうとして転倒してしまい衰弱してしまったりする。
【0008】
そして、こうした不適切さ全てから逃がれるべく、飼育者は特定生態用に設計された専用の飼育ケージなどと称される物を用意する事もできるが、それではその為の出費が生じる上、多様な生態の中にはカブト虫の成虫の様な数カ月程の短命な寿命生物も多く、他の生物飼育に転用しづらい事で、未使用の時の保管場所などが狭い現代住宅環境の中で問題となる。
【0009】
そこでこの発明は、一つの生物飼育容器を、多様な生物生態に幅広く利用させられる様にする方法、並びに飼育容器、装置、蓋を提供する事を課題とする。
【発明が解決する為の手段】
【0010】
以上の課題を解決する為に、第一発明は、直方体状で、二種の相対面と一底面に相対する面を持たず開放されている事を主な構成要素とする観賞生物用水槽容器の開放部の口に、扉あるいは蓋を備えた、内容物の出し入れをする投入口を有する、板面もしくは立体形状からなる蓋を密着する事により、その容器の開放部から見た側面を底面とした時に、その底面から前記投入口までの高さが、土砂などの生物用床材を入れる充分な高さである事で、その設置でも土砂などを外部に漏らさずに一定量入る容器とする事である。
【0011】
また第二発明は、透明硬質素材面を有する、二種の相対面と他一面に相対する面を持たず開放されている事を主な構成要素とする容器の開放部の口に、扉あるいは蓋を備えた、内容物の出し入れをする投入口と、内生物の生命維持に必要な通気孔を有する、板面もしくは立体形状からなる蓋を密着し、その容器の開放部から見た側面の一側面を選択して底面として置いた時に、その底面から前記投入口までの高さが土砂などの生物用床材を入れる充分な高さである事で、その底面でも生物用床材を外部に漏らさず一定量入る容器としての前提を作り、また前記通気孔の構成に、閉じて内容物の流出防止機能と開けて通気機能を果たす開閉機能を有する通気口装置を設ける事で、容器の置き方に応じては床材の入る高さ部分にある通気口を閉じられる事で、その部分からの土砂等の外部流出のない容器として成立させる事である。
【0012】
また第三発明は、前記投入口は直径45mmの球体が通過する大きさである事と、前記投入口までの高さが容器開放部から見て側面である二種の相対面の一つずつをそれぞれ底面として置いた場合に一底面から前記投入口までの高さが10mm以上、もう一底面から前記投入口までの高さが25mm以上である事を前記前提に補足する、第二発明記載の容器として成立させる事である。
【0013】
また第四発明は、通気孔部に、開閉機能を有する通気口装置を設けた事と、扉あるいは蓋を備えたメンテナンス口を有する事を特徴とする、透明硬質素材面を有する二種の相対面と他一面に相対する面を持たず開放されている事を主な構成要素とする生物飼育容器の開放部口に取り付ける蓋とする事である。
【0014】
また第五発明は、前記通気口装置は、通気孔部にネジ溝を有する口を設け、ネジ溝を有す栓により通気口を開閉する、ネジ込み式の通気口装置である事と、容器開放部口周縁に弾性素材を介して取り付ける事を特徴とする、第四発明記載の蓋とする事である。
【0015】
また第六発明は、前記ネジ込み式の通気口装置が、複数設けられた事を特徴とする第五発明記載の蓋とする事である。
【0016】
また第七発明は、メンテナンス口部外に存在する内生物の生命維持用の通気孔が全て、複数の前記ネジ込み式の通気口装置で構成する事を特徴とする、使用形態にて透明硬質素材面を有する三つの相対面が主な構成要素であると確認する生物飼育容器とする事である。
【0017】
また第八発明は、生物飼育容器の外壁面から内壁面へ貫通するトンネルを有する形状で、そのトンネルの双方の口にネジ溝を持つ事を特徴とし、それを利用して栓や器具を装着する事が可能な、生物飼育容器に付く環境調節口装置とする事である。
【0018】
また第九発明は、前記環境調節口装置を前記ネジ込み式の通気口装置として含む、ネジ込み式の通気口装置が三つ以上設けられた事を特徴とする第五発明記載の蓋とする事である。
【0019】
また第十発明は、前記環境調節口装置を前記ネジ込み式の通気口装置として含む、ネジ込み式の通気口装置を四つ以上有する事と、扉あるいは蓋を備えたメンテナンス口を有する事を特徴とする、使用形態にて透明硬質素材面を有する三つの相対面が主な構成要素であると確認する生物飼育容器とする事である。
【0020】
また第十一発明は、メンテナンス口に備える扉がスライド開閉する事を特徴とする第九発明記載の蓋とする事である。
【0021】
また第十二発明は、容器外壁面の平面部に空く口の周囲壁面上に、弾性素材からなるパッキンの口を設け、そのパッキンの口の両側に平行に設けられた溝を有するレール部により、パッキンを押さえ込みつつスライド開閉し、パッキンの口部を覆い塞ぐ扉を有する、段落0041記載の特徴を有するスライド扉装置とする事である。
【0022】
また第十三発明は、ネジ溝を有する栓を閉め切った時に、その栓が塞ぐ、ネジ溝を有する口の側面部に孔を設けた事を特徴とする段落0059記載の特徴を有する通気口装置とする事である。
【発明の効果】
【0023】
第一発明により、一底面を特徴とする直方体状観賞水槽容器の、開放部から見た側面をも底として利用する事が可能な容器となり、用途が広がる。
【0024】
第二発明、第三発明、第四発明により、第一発明の容器も含む、透明硬質素材面を有する二種の相対面と他一面に相対する面を持たず開放されている事を主な構成要素とする容器を、開放部を上に向けた形の設置と、開放部から見た側面を底として設置を行える容器とする事が出来、その時の土砂などの生物飼育用床材を入れる高さまでの所に位置する通気孔部を開閉機能を有する通気口装置とする事で、その部分からも土砂などを外部に漏らさない衛生的で便利な生物飼育容器となる。
【0025】
第五発明により、前記通気孔部にネジ溝を有する口を設けた事で、それを利用して密閉性の高い栓を装着する事と弾性素材により、容器開放部口周縁等からの土砂漏れなどをしっかり防止して衛生的である。又、やはり前記ネジ溝を利用して、加工された栓や器具を取り付けられるので、通気や湿度の調整など、多様な生物生態に対応し、内生物にとって快適な容器となる。
【0026】
第六発明によれば、前記効果に加え、前記通気口装置の数を複数から増やす事により、そこに装着する栓や器具を個々に変える事もでき、より快適な生物飼育容器となる。
【0027】
第七発明によれば、前記効果に加え、メンテナンス口部以外の飼育容器の通気部に、全て栓や器具が装着できるので、内生物の悪臭防止や、搬入搬出時の内容物の流出防止、外部からの寄生生物の侵入防止、内部の通気、湿度などの調節ができ、より快適な生物飼育容器となる。
【0028】
第八発明によれば、双方の口に栓を取り付ける事で、土砂などの漏れに対して密閉強度を増したり、又、双方の口に同質または性質の異なる器具を装着する事で、衛生面や内部環境を良好に保つので、この装置を取り付けることでより快適な生物飼育容器となる。
【0029】
第九、十発明によれば、前記効果に加え、三相対面を主な構成要素として確認できる容器のメンテナンス口の付く面以外のどの面を底として使用しても、通気性や利便性のより快適な容器となる。
【0030】
第十一発明によれば、前記効果に加え、内生物の脱出防止に優れ、前記のどのような置き方をしても開くメンテナンス口用扉となる。
【0031】
第十二発明によれば、前記効果に加え、密閉性の高い生物飼育容器の扉装置となる。
【0032】
第十三発明によれば、通気口装置の栓を半開状態にした時の通気性が向上するので、栓を外す必要がなく、栓の紛失事故などがなくなるので、便利である。
【0033】
これら発明により、一つの生物飼育容器を、多様な生物生態に対応して、幅広く利用出来る事によって、飼育者は飼育生物に適応した飼育容器を複数持たなくて済み、出費の面でも、未使用時の容器の保管場所でも負担が少なくなる。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0034】
この発明の一実施形態を図1に示す。1はガラス、合成樹脂などの透明硬質素材面を有する直方体状の容器で、試作においては図6[I]の二種の相対面と一底面に相対する面が無く開放されている事を主な構成要素としている、観賞生物用水槽を用いた。(この発明の主旨からどの面を底と呼ぶか難しいが、)図6の従来図を通常の置き方と定義した時に、容器1の側面である、容器1の持つ一番小さな相対面の片方を底面として、立てかけた状態と言える斜視図である。
【0035】
この直方体状という表現は製造上、若干角を丸める、角を落とすなど、厳密な直方体でなくとも同様の機能を維持していれば良く、直方体の特性のひとつである三つの相対面の一面を外した形状に類似し、二種の相対面と他一面に相対する面を持たず開放されている事が主な構成要素で、面積比率の異なる三種の面を確認する容器であれば良い。それら面積の異なる面を底面として利用でき、生物飼育機能を保持できる様にすれば飼育者は一つの生物飼育容器の高さや広さを変えて快適に利用できる。
【0036】
容器1の開放されているところ(以降、開放部と称す)の口(開放部口)には、板面2を取り付ける。この板面2には、破線状に示す様に生物や飼育材料等の内容物を投入する口(以降、この投入口は生物の世話なども行う口となる為、メンテナンス口と称す)が切り抜かれている。そのメンテナンス口外に残る部分を説明上、板面2の余白部と表現する。その板面2の余白部分には、内生物の生命維持に必要な通気孔として、ネジ込み式の栓により、開閉や微調整をする通気口装置3を設けた。(本書類では、通気孔は生物の生命維持用に飼育容器に設ける針穴程度からの孔や網目の一つを孔と表し、それらの集合体、又はそれに相等する量の自然通気を、まとめて管理する為に口を形成し、その口を利用して通気孔部を塞ぐ機能を持つ物を通気口装置として表す。)また、メンテナンス口部分を塞ぐ、片側にスライド開閉するメンテナンス口用扉装置4を備えた状態である。この板面2の素材は、加工のしやすさからアクリルを使用したが、ガラス、合成樹脂など他の硬質素材でも良い。
【0037】
この段落0036に示す物は、背景技術として図6[J]に示す、生物飼育ケース用の蓋J1を基軸として発想できる物でもあり、背景技術では、内生物の脱出防止強度を想定する硬質素材からなる蓋部J1に、内生物の脱出防止をしつつ内生物に必要な通気をする為の網や柵や孔などからなる通気部J2が設けられており、多くの場合、生物や生物用の飼育材料などの内容物を出し入れする為の、蓋あるいは扉を備えたメンテナンス口をJ3に示す様に有している。
【0038】
再び図1に戻り、通気口装置3は最良の形態として板面2の四隅に四つを設けた。これにより、容器1の開放部の口の四辺のどれが底辺になった状態でも、その底辺付近左右に開閉できる通気口装置3が存在する事になる。
【0039】
図2は図1に説明される各部を可動させた状態で構造を示す分解斜視図である。わかりやすい様に各部を構成する物は同番号以下にアルファベットをつけてパーツ説明をする。試作において2の板面は、容器1の開放部口周縁に2aのゴム製等弾性素材からなるパッキン材を介して2bのネジにより取り付け、着脱可能であるが、2aのパッキン材と2bのネジは、容器1の有するどの面を底面に見立てても、内部の生物の為に入れる飼育材料のひとつである砂、土などの床材を容器1の開放部口縁より外部に漏らさない事を目的とする為であり、この限りにおいては接着など他の技術でも可能なので、密着を前提に、1と2の取り付け方法は限定しない事とする。
【0040】
2の板面に切り抜かれたメンテナンス口は、2に余白部を持っており、これは容器1の開放部から見た側面のどの面を底面としても、その選択された底面内側からメンテナンス口の高さまで一定量の砂や土などの床材が入れられる事を意味する。
【0041】
そのメンテナンス口の、この図で見る上下、2の外壁面には扉4aをスライド稼動させる為の溝となる金属製のレール4bを平行に取り付け、やはり板面2の外壁面メンテナンス口周囲に接着したゴム製のパッキン4cの口に密着する様、レール4bに押さえられ、扉4aはメンテナンス口をパッキン4cの口もろとも覆う様にスライド挿入される。図2の実線矢印先にある[2B]は、この部分の構造を示す断面図で、扉4aにかかる内生物の力はレール4bが押さえ、飼育者などの外からの力には板面2が支える。そして、この構造では一例として、4dのピンを、4aのピン穴eを通り、板面2のピン穴fに差し込む程度の簡単なロック構造で強固な内生物の脱出防止機能を果たし、4dをネジ状の物にすれば扉4aは密着強度の優れた物になる。パッキン4cは弾性素材であればゴムに限定しない。4aは2と同様の硬質素材で、4bは金属以外の硬質性素材でも良いし、2の外壁面、あるいは相等する飼育容器に直接形成された同特徴を有する形状物でも良い。
【0042】
扉4aの片側の端には、ストッパーおよび扉を開閉する際の取っ手として凸部分を設けた。
【0043】
図1より板面2の余白部に設けられた3として示す通気口装置は、図2に示す様に、板面2に空けた通気孔部に容器内への通気量などを調節管理する為に円筒形状の口である本体部となる3bを設け、その口に、ネジ山、あるいはネジ谷、又はその両方を有する事からなるネジ溝があり、同様にネジ溝を有する栓3aをネジ込む事で3bに装着出来る、ネジ込み式の通気口装置である。口より容器内部を閉鎖空間であると仮定した時に、3aをネジ込む事により、3bから内部を半密閉から密閉、3aを外す事により開放する事が可能な開閉機能を有する通気口装置である。試作では双方に塩化ビニル素材を用いたが、類似する程度の合成樹脂や、金属など他の硬質素材でもかまわない。
【0044】
図3に示す通気口装置3は、図3の[A]に示す様に、栓部3aと本体部3bを基本構成とし、最良の形態として、その反対側にも鏡像的に合わせる様に3bと3bを一対として、板面2の容器外壁面から内壁面へ貫通するトンネルを有する形状で、そのトンネルの双方の口にネジ溝を有し、栓部3aを装着できる構造物とした。この通気口装置の主目的は容器1の開放部から見た四つの各側面から、いずれかを底として置き方を変えた時に、それに応じて、その飼育容器の床部分に入れる生物飼育用の土や砂などの床材を外部に漏らさぬよう栓3aを閉じて内容物の流出防止機能を果たさせたり、その時の天井側からは栓3aを開けて通気機能を果たさせる事を、開閉選択させる事にある。
【0045】
通気口装置3は、段落0038で最良の形態として四つを取り付けたが、それは容器1の開放部から見て側面である二種の相対面の四つ全てを底面として使用する事を想定した為で、容器1の底面積を変化させ用途性を広げる上では、二種の相対面のひとつずつを使用できれば、同様の効果となるし、二種の相対面のうち一種一面を使用させるだけでも、容器1の用途性は広がる為、通気口装置3の数は単数でも良く、それを複数、二つ、三つと増やす事で生物飼育容器として、通気性や利便性が良いものとなる。図3は又、詳細を後述する。
【0046】
図2に戻り、板面2のメンテナンス口の大きさは、利用する容器の大きさにより変動があるものであるが、目安として、生物を出し入れする為に直径45mmの球体が通過出来る大きさを最低とし、容器の開放部から見て側面である二種の相対面の一つずつをそれぞれ底面とした時に、土砂などの生物飼育用床材を入れる為に、その一底面からメンテナンス口までの高さは10mm以上。また、通気口装置3を取り付ける為に、もう一底面から、メンテナンス口までの高さは25mm以上あれば良い。又、板面2は前記特徴を有する立体的な形状物からなる蓋などでも良い。
【0047】
これら発明の効果を具体例として図4に示す。図4の[E]は容器1の開放部から見て側面である二種の相対面の小さな狭い面の片方を底として選択し、飼育スペースに高さを求める設置をして内部でクワガタ虫を飼育している図である。この時、底面に近い側の通気口装置3は栓3aにより密閉されており、床面からメンテナンス口の底辺部まで入れられる土や砂などの床材5を外部に漏らす事がない。天井面に近い側の通気口装置3の栓3aは軽くゆるめられて微量の外部との通気交流をとっており、これによりクワガタ虫の必要とする酸素を得られる上、内部からのクワガタ虫の生活臭流出の緩和、外内部からのハエなどの侵入出の防止、内部の乾燥を防止して湿度を維持する事を、紙などのフィルターを使わずして可能としている。クワガタ虫は従来技術のところで述べたカブト虫と同様の樹上生生態であり、この様な設置を可能としてやれば、容器1を同容器の中で、より高い登り木を入れられる事からなどして、より快適な飼育容器として使用できる。
【0048】
同じく図4の[F]では前述とは置き方を変え、容器1の開放部から見て側面である二種の相対面の大きな広い面の片方を底として選択し、飼育スペースに広さを求める設置をし、内部でアカガエルを飼育している図である。この時、床面に近い側の通気口装置3は栓3aにより密閉されており、床面からメンテナンス口の底辺部まで入れられる土や砂、アカガエル用の泥などの床材5を外部に漏らす事がない。天井面に近い側の通気口装置3は、内部に内生物の脱出防止策をほどこし、この場合、金網が設けられた状態で、栓3aを取り外してあり、大量の外部との通気交流が行われている。アカガエルは昆虫類に比較して大量の酸素を必要とし、成体は、ほぼ陸生であるものの半水生のなごりを残し、飼育容器内に湿った床材と乾燥した空間がある事が好ましく、又、体外消化を行う昆虫類に比較して生活臭は少なく、ハエなどが侵入しても餌として食べてしまうので、これが良好となる。そして何よりアカガエルは低く跳ねて移動する特性から、床面積が広い事が好ましく高さはさほど必要としない。この様な設置を可能としてやれば容器1を同容器の中で、よりアカガエルに好ましいものとなり、より快適な飼育容器として使用できる。
【0049】
この図4で見る様に[E][F]どちらの場合でも、メンテナンス口用扉4aは全く障害なくスライド開閉ができる。[E]においては横に、[F]においては上下に開閉できる。又、図2の二点鎖線図が示す様に4aは逆側にも開閉できるので、これにより[E]の置き方において、室内壁面などの障害から置き場所に困る事もないし、[F]においては、この時の天井面と床面を逆転しての設置も可能である。これらの図において通気口装置3の大きさが上下、左右で異なるのは通気の対流変化がある事を意図した物で、[F]の天井と床を逆転使用した場合には、天井部側通気口装置3の大きさが小さくなる為、アカガエルよりも多湿を好む生物向きの容器となり、[E]も逆転すれば左右の状況が変わるので内環境に変化を与える。ただし、この通気口装置3の大きさは、前記用途性や容器の大きさに左右される為、特に規定は設けないが目安として、その口径は最低10mm以上あれば良い。
【0050】
この様に容器1の開放部から見て側面である二種の相対面の一つずつを、それぞれ底面として置いた場合に、その置き方に応じて床面に近い側の通気口が密閉可能な事で、外部に生物飼育用の土や砂などの床材5を漏らさず、天井側からは通気維持が可能な事で、ひとつの生物飼育容器を多様に使わせる事ができる様になるというのが本発明の基本発想である。又、当然の事ながら図6[I]、[J]の従来図の様な使用方法も可能である。
【0051】
再び図3に戻り、通気口装置3の詳細を説明する。通気口装置3は、3aの栓部と3bの本体部を基本構成とし、双方にネジ溝を持ち、3aは3bからネジ込み式で着脱できる。図3では通気口装置3の構造を図視しやすくする為、取り付けられる板面2は全て断面として描いてある。
【0052】
[A]は飼育容器外側から通気口装置3を見た斜視図である。その反対側、飼育容器内部から通気口装置3を見た斜視図が[B]であり、最良の形態として通気口装置3は、反対側にも通気口装置3を鏡像的に一対とする形態を持っている。[B]では飼育容器内部側に3aを加工した空気流通を防げず、かつ内生物を逃がさない為の柵を特徴とする加工された栓3a2が取り付けられている状態である。
【0053】
[A]は栓3aの着脱状態と機能を解説する(A1)(A2)(A3)の順の連続画となっている。(A1)では栓3aは本体3bに対し密閉状態であり、飼育容器と外界の通気交流や、土砂などの生物飼育用床材などの流出等を断つ機能を果たしている。続く(A2)では栓3aは、3bに対し緩められて装着している状態であり、その状態の詳細を全てのパーツの断面図として[C]に示す。[C]のgの部分は3aを基本とする栓の内側につけられたゴムなどの弾性素材から成るパッキン材で、深くねじ込む事により密閉性を高める効果を発揮する。[C]にある曲線状の矢印は通気等の流通を表し、その矢印がある側の様に栓3aが本体3bから離れた状態になれば少量の通気交流が行える状態となる。又、この状態では通気を確保した上で、ハエなどの侵入を阻止できる他、飼育生物の生活臭の外部への漏れを緩和し、湿度を維持するなど緩め具合により調節ができる。続く(A3)では栓3aを3bから完全に外して通気などの交流が大量に行える状態である。
【0054】
最良の形態として飼育容器の外側と内側に鏡像的に一対とする図3に示す形状は、その両側を栓3aを使って密閉すれば、飼育用床材の漏れ防止をより強固にし、密閉強度を保つ他、[C]に示すトンネル状の空洞部hに土砂などの飼育用床材が入り込む事もなく、飼育容器内の床材のとりかえや清掃時に都合が良い。又、段落0052に示した栓3aと栓3a2の関係の他に容器の外側、内側、双方にネジ溝を持つ多様な加工を施された栓や器具を、ネジ込み式を利用して取り付けられるので、より多様な生物生態に細かく対応できる物になり、環境調節口装置と呼べるものになる。
【0055】
この鏡像的に一対と言う表現は試作物説明の為であり、その特徴はトンネルを有する形状で、そのトンネルの双方の口にネジ溝を有し、ネジ込み式で栓や器具が取り付けられる物で、片側のみに付く場合よりも便利な物である。以下にネジ込み式の通気口装置の便利性を示す、栓や器具の具体例を示す。
【0056】
図3[D]に示す3a3は、ブラインド状の柵を持つ栓で内部の湿度流出を防ぎつつ外部との通気性は良くする機能を果たす狙いの栓である。3a4は、中央に危険生物などの脱出を阻止する程度の穴を持つ物で、そこからピンセットなどで飼育者はメンテナンス口を開けずして、素速い生物の脱出を阻止した上で安全に餌などを与える事ができる。3a5は内部の生物を逃がさない為の網を備えた栓で、外気環境と変わらない環境で生息する生物などに使用する。3a6は通気性を乾燥性生態などの為に、より良好とする為に電気モーター式のファンを取り付けた栓である。3a7は飼育容器内にヒーターなどの加温器具や流水、エアーなどを入れる為の栓で、iは電気コード又はホースチューブなどで、jは、それらの固定と気密性を維持する為の管状でロート状のゴムなどの弾性素材から成るパッキンである。
【0057】
3a8は、生物の中には同種の♂が♀を交尾後に殺したり、卵から孵化した子供を親が食べてしまうなどの生態がある。ここに共通するのは体の大きな物が小さな物を食べるという図式である。それは飼育下において本来それらが離ればなれになるタイミングを飼育者が判断できず、いつまでも同居させてしまう事で起こりやすくなる。そこでkのトンネル形状器具により、通気口装置3を持つ他の容器にジョイントさせてしまえば、体の小さな物は、そこを通って別容器に移動でき、体の大きな物は通れない為、共食いを防止する機能を果たせる。
【0058】
3a9は、[C]に示したeのパッキンを持たない栓である。図4の[E][F]に示した様な置き方では、使用途がほぼ陸棲生物用に使われる事が大半であると想定できるので、密閉性は内部の土や砂などの床材の外部流出が防止できる程度での物でも、飼育容器1の用途は格段に広がるし、3aに比較してコスト面からは安く最良とも言える。
【0059】
また図3[K]に示すのは、栓3aを閉め切った時に、栓3aに塞がれる本体3bの側面部に、lの孔を設ける改良をした3b2である。これにより栓3aを図の様な半開状態で通気性を向上する事ができるので、栓3aを通気性の為に完全に外す必要がなく、外した栓3aの紛失事故などがなくなるので便利であり、又、3aの装着深度による湿度調節などの幅も広くなる。
【0060】
「実施形態の効果」
この実施形態によれば、一つの直方体状の飼育容器を様々な生物生態用に合わせて使う事が出来て便利である。直方体状容器の通常の置き方の他に、その開放部から見て側面である二種の相対面の一つずつを、それぞれ底面として置いた場合に、その床に近い側の通気口装置3を密閉してしまえば、内部の生物飼育用床材を外部に漏らす事がないので、直方体の特性である高さを生かしたり、広さを生かしたりして、その時々の飼育生物生態に合わせて使用できる。
【0061】
そして、その時々の天井に近い側の通気口装置3は、通気微調整や悪臭防止などを行える他、加工を施された多様な機能を持つ器具や栓を装着する事ができるので、更にその時々に飼育する生物の生態に対応してやる事が出来る。
【0062】
又、メンテナンス口に設けられたスライド扉4aは、容器開放部以外のどの面を底とした時でも開閉が可能で、内部のメンテナンスが行える。
【0063】
又、図6の[J]に示すカブト虫などの放つ生活臭の悪臭のひとつの原因に、床材5に使われるオガクズが空気と接する部分が上面しかない事から、オガクズがカブト虫の尿によって、びっしょりと濡れるとオガクズ内の通気が悪くなって腐敗してしまう事などがあった。そこで図4の[E]に示す状態で床側の通気口装置3の栓3aを床材が漏れない程度の半密閉とするか、図3の3a9を使用した程度の密閉にすれば、オガクズに上面以外に横からも、わずかに空気に接する事ができる為、オガクズ内の通気性が良くなり、腐敗しづらくなった。飼育生物の中には、床材などの中に住む好気性の微生物と共生関係を持っている場合もあり、通気口装置3は、こうした場合などにも有効である。
【0064】
背景技術図6[J]の様な容器を、仮に立てかけて使えば、通気部から床材5が漏れる不衛生さや、内生物の脱出行動の機会を増やす不都合が生じるが、本発明では衛生的、安全快適に生物飼育を行う事ができる。
【0065】
背景技術図6[1]の様にして魚類などに使用した時においても、その天井面に来る全ての通気口装置3を全て栓3aにより密閉してしまえば、引越や移動の際に外部への水漏れ防止をしつつ、搬入搬出が可能で便利である。
【0066】
「他の実施形態」
図3に示す通気口装置3は、外側と内側に鏡像的に一対となっているが、それを用いて容器1の開放部から見た側面を底面として使用する方法の関連では、床面に近い側の通気口装置が内部の土や砂などの床材を外部に漏らさない程度に密閉できれば良いので、この場合などにおいては、一対でなくとも片側だけあれば良い。
【0067】
そして、やはり前述の方法においては、通気口装置3の内部にあたる箇所に、内生物の脱出防止策、網、柵などを設ければ、外側の通気口装置3の3aと3bはネジ込み式でなく、はめ込むなど、その時々の床側に近い通気口を、土や砂などの床材が外部に漏れない程度に密閉できれば良い。
【0068】
又、容器1の開放部から見て側面である二種の相対面の一つずつを、それぞれ底面として使用する方法においては、その相対面のうち、面積の異なる一つずつの面、計2面を使用できるようにすれば、その目的は果たせているので、板面2に空くメンテナンス口は、容器1の開放部の全てに余白部を持つ必要は無く、図5[G]の破線に示す様な形でも良く、容器1の開放部口の辺、最低2辺に対して、置き方に応じて床材を入れられる余白部を持てば良い。
【0069】
またネジ込み式の通気口装置3は図の上では、本体部3bの外側にネジ溝、栓部3aの内側にネジ溝が描かれているが、この関係性は、本体部3bの内側にネジ溝、栓部3aの外側にネジ溝の関係をもって装着する物であっても良い。
【0070】
又、通気口装置本体部3bとした物は、試作説明とした物であり、この特徴を板面2やそれに相等する飼育容器の一部に一体として形成されていても良く、ネジ溝を有する通気口であれば良い。
【0071】
又、図1に示すスライド式の扉装置4も、片側に開く事を特徴としていれば、前述の方法においては、便利性を損なうかもしれないが使用できる。又、扉そのものがネジ込み式の栓であっても良い。
【0072】
図5[G][H]に示す様に、常に開放された通気口m(あるいは相等する通気孔部)と、土や砂などの床材5を外部に漏らさない様に密閉できる通気口装置3が、一つあれば、面積比のちがう2面は使用できるので意味合い的には、前述の方法としては可能である。これらは通気性や便利性からは最良とは呼べないが、コスト面からは最良といえる。又[H]では、扉4aにあるストッパーとしての凸部分をなくし、扉をただの平面にしたので、強固さは甘くなるが、容器の置き方に応じて、二方向にスライド開閉する。又、内部の生物が固形の糞だけで尿を出さないなどの種の場合、扉を密着させる為のパッキン4cは必ずしも必要としない。又、「H」では通気性改善の為に、扉のnの部分に穴をあけ通気孔部を設けた。
【図面の簡単な説明】
【0073】
これら図の斜視図類は製図法の一、二点透視図法を基に描いている。
【図1】この発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】この発明の構造説明をする為の分解斜視図と、部分的構造を補足する為の部分断面図[2B]である。
【図3】通気口装置3の斜視図[A]で(A1)密閉、(A2)半密閉、(A3)開放と機能説明をする連続画となる。反対側から見た斜視図[B]、機能を補足説明する為の断面図[C]と、目的用途便利性を説明する為の斜視図[D]と、改良点を示す通気口装置の説明図[K]である。
【図4】この発明の具体的効果を説明する為の斜視図[E]と斜視図[F]である。
【図5】その他の実施形態の一例を示した斜視図[G]と斜視図[H]である。
【図6】背景技術を説明する為の斜視図、観賞生物用水槽[I]と、生物飼育ケースの類[J]である。
【符号の説明】
【0074】
1 直方体状の容器
2 直方体状の容器開放部口を塞ぐ板面
2a パッキン
2b ネジ
3 通気口装置
3a 通気口装置の栓
g 3aに取り付けられたパッキン
3b 通気口装置本体部
h 3bの空洞部
3a2 通気口装置の便利性を示す栓、器具の一例
3a3 同上
3a4 同上
3a5 同上
3a6 同上
3a7 同上
i 3a7を通るコード、ホースなどの類
j iの固定と気密性を維持する為のパッキン
3a8 通気口装置の便利性を示す栓、器具の一例
k 3a8に取り付けられたトンネル形状器具
3a9 3aの別観点からの最良の形態
3b2 通気口装置本体の側面に孔を設ける改良をしたもの
l 3bの側面部に空けられた通気性を向上させる為の孔
4 メンテナンス口用扉装置
4a 罪
4b 扉をスライドさせる為のレール
4c パッキン
4d スライド扉をロックする機構の一例としてのピン
e 4dを差し込む4aの穴
f 4dが差し込まれる板面2の穴
m その他の実施形態一例である[G]、[H]における常時開いている通気口例
n 上記形態[H]の通気性を改善する為に扉に設けた通気孔部例
J1 生物飼育ケースの蓋部
J2 生物飼育ケース蓋部に設けられた通気孔部
J3 生物飼育ケース蓋部に設けられた蓋を有するメンテナンス口
5 生物飼育用床材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直方体状で、二種の相対面と一底面に相対する面を持たず開放されている事を主な構成要素とする観賞生物用水槽容器の開放部の口に、扉あるいは蓋を備えた、内容物の出し入れをする投入口を有する、板面もしくは立体形状からなる蓋を密着する事により、その容器の開放部から見た側面を底面とした時に、その底面から前記投入口までの高さが、土砂などの生物用床材を入れる充分な高さである事と、周囲部から土砂などの漏れがない事で、本来の底面以外の容器側面を底面として、生物飼育に使用する容器とする方法。
【請求項2】
透明硬質素材面を有する、二種の相対面と他一面に相対する面を持たず開放されている事を主な構成要素とする容器の開放部の口に、扉あるいは蓋を備えた、内容物の出し入れをする投入口と、内生物の生命維持に必要な通気孔を有する、板面もしくは立体形状からなる蓋を密着し、その容器の開放部から見た側面の一側面を選択して底面として置いた時に、その底面から前記投入口までの高さが土砂などの生物用床材を入れる充分な高さである事で、その底面でも生物用床材を外部に漏らさず一定量入る容器としての前提を作り、また前記通気孔の構成に、閉じて内容物の流出防止機能と開けて通気機能を果たす開閉機能を有する通気口装置を設け、容器の置き方に応じて開閉選択する事で、一つの容器の持つ複数の面を底面として、衛生的に利用が可能な生物飼育容器とする方法。
【請求項3】
前記投入口は直径45mmの球体が通過する大きさである事と、前記投入口までの高さが容器開放部から見て側面である二種の相対面の一つずつをそれぞれ底面として置いた場合に一底面から前記投入口までの高さが10mm以上、もう一底面から前記投入口までの高さが25mm以上である事を前記前提に補足する、請求項2記載の方法。
【請求項4】
通気孔部に、開閉機能を有する通気口装置を設けた事と、扉あるいは蓋を備えたメンテナンス口を有する事を特徴とする、透明硬質素材面を有する二種の相対面と他一面に相対する面を持たず開放されている事を主な構成要素とする生物飼育容器の開放部口に取り付ける蓋。
【請求項5】
前記通気口装置は、通気孔部にネジ溝を有する口を設け、ネジ溝を有す栓により通気口を開閉する、ネジ込み式の通気口装置である事と、容器開放部口周縁に弾性素材を介して取り付ける事を特徴とする、請求項4記載の蓋。
【請求項6】
前記ネジ込み式の通気口装置が、複数設けられた事を特徴とする請求項5記載の蓋。
【請求項7】
メンテナンス口部外に存在する内生物の生命維持用の通気孔が全て、複数の前記ネジ込み式の通気口装置で構成する事を特徴とする、使用形態にて透明硬質素材面を有する三つの相対面が主な構成要素であると確認する生物飼育容器。
【請求項8】
生物飼育容器の外壁面から内壁面へ貫通するトンネルを有する形状で、そのトンネルの双方の口にネジ溝を持つ事を特徴とし、それを利用して栓や器具を装着する事が可能な、生物飼育容器に付く環境調節口装置。
【請求項9】
前記環境調節口装置を前記ネジ込み式の通気口装置として含む、ネジ込み式の通気口装置が三つ以上設けられた事を特徴とする請求項5記載の蓋。
【請求項10】
前記環境調節口装置を前記ネジ込み式の通気口装置として含む、ネジ込み式の通気口装置を四つ以上有する事と、扉あるいは蓋を備えたメンテナンス口を有する事を特徴とする、使用形態にて透明硬質素材面を有する三つの相対面が主な構成要素であると確認する生物飼育容器。
【請求項11】
メンテナンス口に備える扉がスライド開閉する事を特徴とする請求項9記載の蓋。
【請求項12】
容器外壁面の平面部に空く口の周囲壁面上に、弾性素材からなるパッキンの口を設け、そのパッキンの口の両側に平行に設けられた溝を有するレール部により、パッキンを押さえ込みつつスライド開閉し、パッキンの口部を覆い塞ぐ扉を有する、段落0041記載の特徴を有するスライド扉装置。
【請求項13】
ネジ溝を有する栓を閉め切った時に、その栓が塞ぐ、ネジ溝を有する口の側面部に孔を設けた事を特徴とする段落0059記載の特徴を有する通気口装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−117071(P2007−117071A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−341071(P2005−341071)
【出願日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願人】(505437538)
【Fターム(参考)】