多様性のあるシフォンケーキ

【課題】絹のような軟らかい食感のみならず、それと異なる食感を持つ生地や素材を組み合わせて焼き上げることにより、これまでにない食感や外観を有する新しいタイプのシフォンケーキを提供する。
【解決手段】シフォンケーキ部（１）の生地の上に、クランブルや木の実等（２）を、シフォンケーキ部（１）の生地と混ぜ合わせることなく散らし、焼き上げた、多様性のあるシフォンケーキを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この発明は、シフォンケーキの生地と、異なる食感を持つ生地等とを、組み合わせて焼き上げた、多様性のあるシフォンケーキに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、シフォンケーキは、シフォン（絹）の滑らかさを想像させるふんわり軟らかい食感と、絹目のように整った焼き上がりの生地を身上とするものである。生地そのものに具材を混ぜ込むことはあっても、全体としての食感や風味としては均一であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明は、シフォンケーキに、絹のような軟らかさのみならず、異なる食感、風味を持つ生地と組み合わせて焼き上げることで、食感、外観ともにこれまでにない新しいタイプのシフォンケーキを提供するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
シフォンケーキを焼く際に、その生地を型に流し入れた上に、クランブル（バター、砂糖、小麦粉等を材料とするクッキー生地をそぼろ状にしたもの）や木の実等（２）を、シフォンケーキ部（１）の生地と混ぜ込むことなく散らして、焼く。
本発明は、以上のような構成よりなる、多様性のあるシフォンケーキである。
【発明の効果】
【０００５】
シフォンケーキとクランブル等を混ぜ込むことなく合体させることで、異なる食感、つまり絹目のようにしっとりとした軟らかさとカリカリと小気味よい歯ごたえを、同時に味わうことができる。また、単一生地のシフォンケーキの上にクランブル等がのっていることで、見た目にも変化をもたらす。その際に、それぞれの生地の風味を違えることで（例えば、シフォンケーキをバニラ風味にしてクランブルをココア風味にする、シフォンケーキをフルーツ風味にしてクランブルをバニラ風味にする、等）、味に幾通りもの組み合わせを作り出すことができ、更にはそれぞれの生地の色合いが異なれば、特に焼き上がって切った時に、その色合いの多様性を楽しむことができる。総じて、これまでにない、豪華かつ変化に富んだシフォンケーキを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
シフォンケーキを作る際に、まず型にその生地を流し入れた後、その上に、クランブルや木の実等（２）をシフォンケーキ部（１）の生地と混ぜ合わせることなくまんべんなく散らす。そうした上で、通常通り適度に予熱したオーブンで焼き上げる。この時、シフォンケーキ部（１）とクランブルや木の実等（２）の組み合わせを思いのままに楽しむのがよいし、味わう際にはその食感や外観の多様性を存分に堪能するとよい。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】本発明の斜視図である。
【図２】本発明の断面図である。
【符号の説明】
【０００８】
１シフォンケーキ部
２クランブルや木の実等

【特許請求の範囲】
【請求項１】
シフォンケーキ部（１）の生地と、異なる食感を持つクランブルや木の実等（２）とを、組み合わせて焼き上げた、多様性のあるシフォンケーキ。

【図１】