説明

多様性を持つタバコ

本発明は、以下のタバコ:ニコチアナ-アカウリス(Nicotiana acaulis)、ニコチアナ-アクミナタ(Nicotiana acuminata)、ニコチアナ-アクミナタ-変種マルチフロラ(Nicotiana acuminata var. multiflora)、ニコチアナ-アフリカナ(Nicotiana africana)、ニコチアナ-アラタ(Nicotiana alata)、ニコチアナ-アムプレキシカウリス(Nicotiana amplexicaulis)、ニコチアナ-アレントシ(Nicotiana arentsii)、ニコチアナ-アテヌアタ(Nicotiana attenuata)、ニコチアナ-ベナビデシ(Nicotiana benavidesii)、ニコチアナ-ベンサミアナ(Nicotiana benthamiana)、ニコチアナ-ビゲロビ(Nicotiana bigelovii)、ニコチアナ-ボナリエンシス(Nicotiana bonariensis)、ニコチアナ-カビコラ(Nicotiana cavicola)、ニコチアナ-クレベランジ(Nicotiana clevelandii)、ニコチアナ-コルジフォリア(Nicotiana cordifolia)、ニコチアナ-コリンボサ(Nicotiana corymbosa)、ニコチアナ-デブネイ(Nicotiana debneyi)、ニコチアナ-エクセルシオル(Nicotiana excelsior)、ニコチアナ-フォルゲチアナ(Nicotiana forgetiana)、ニコチアナ-フラグランス(Nicotiana fragrans)、ニコチアナ-グラウカ(Nicotiana glauca)、ニコチアナ-グルチノサ(Nicotiana glutinosa)、ニコチアナ-グッドスピーディ(Nicotiana goodspeedii)、ニコチアナ-ゴセイ(Nicotiana gossei)、ニコチアナ-ハイブリッド(Nicotiana hybrid)、ニコチアナ-イングルバ(Nicotiana ingulba)、ニコチアナ-カワカミ(Nicotiana kawakamii)、ニコチアナ-ナイチアナ(Nicotiana knightiana)、ニコチアナ-ラングスドルフィ(Nicotiana langsdorffii)、ニコチアナ-リネアリス(Nicotiana linearis)、ニコチアナ-ロンギフロラ(Nicotiana longiflora)、ニコチアナ-マリチマ(Nicotiana maritima)、ニコチアナ-メガロシホン(Nicotiana megalosiphon)、ニコチアナ-ミエルシ(Nicotiana miersii)、ニコチアナ-ノクチフロラ(Nicotiana noctiflora)、ニコチアナ-ヌジカウリス(Nicotiana nudicaulis)、ニコチアナ-オブツシフォリア(Nicotiana obtusifolia)、ニコチアナ-オシデンタリス(Nicotiana occidentalis)、ニコチアナ-オシデンタリス-亜種ヘスペリス(Nicotiana occidentalis subsp. hesperis)、ニコチアナ-オトホラ(Nicotiana otophora)、ニコチアナ-パニクラタ(Nicotiana paniculata)、ニコチアナ-パウシフロラ(Nicotiana pauciflora)、ニコチアナ-ペツニオイデス(Nicotiana petunioides)、ニコチアナ-プルムバギニフォリア(Nicotiana plumbaginifolia)、ニコチアナ-クアドリバルビス(Nicotiana quadrivalvis)、ニコチアナ-ライモンジ(Nicotiana raimondii)、ニコチアナ-レパンダ(Nicotiana repanda)、ニコチアナ-ロスラタ(Nicotiana rosulata)、ニコチアナ-ロスラタ-亜種イングルバ(Nicotiana rosulata subsp. ingulba)、ニコチアナ-ロツンジホリア(Nicotiana rotundifolia)、ニコチアナ-セトケリ(Nicotiana setchellii)、ニコチアナ-シムランス(Nicotiana simulans)、ニコチアナ-ソラニフォリア(Nicotiana solanifolia)、ニコチアナ-スペガジニ(Nicotiana spegazzinii)、ニコチアナ-ストクトニ(Nicotiana stocktonii)、ニコチアナ-スアベオレンス(Nicotiana suaveolens)、ニコチアナ-シルベストリス(Nicotiana sylvestris)、ニコチアナ-チルシフロラ(Nicotiana thyrsiflora)、ニコチアナ-トメントサ(Nicotiana tomentosa)、ニコチアナ-トメントシホルミス(Nicotiana tomentosiformis)、ニコチアナ-トリゴノフィラ(Nicotiana trigonophylla)、ニコチアナ-アンブラチカ(Nicotiana umbratica)、ニコチアナ-アンドゥラタ(Nicotiana undulata)、ニコチアナ-ベルチナ(Nicotiana velutina)、ニコチアナ-ウィガンジオイデス(Nicotiana wigandioides)、およびニコチアナxサンデラエ(Nicotiana x sanderae)の2つを含む、ブレンドされた無煙タバコ組成物を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、タバコを含む組成物の分野に関する。
【発明の開示】
【0002】
発明の概要
本発明は、タバコ属(Nicotiana)の1つまたは複数のメンバーを含むタバコ製品を特徴とする。このような製品は未加工タバコまたは加工タバコを含有してもよく、または、タバコ由来成分(例えば、感覚刺激性化合物)を含有してもよい。タバコ由来成分は、タバコ粒子、タバコ抽出物、またはその組み合わせによって供給されてもよい。
【0003】
1つの局面において、本発明は、タバコ属の以下のメンバー:ニコチアナ-アカウリス(Nicotiana acaulis)、ニコチアナ-アクミナタ(Nicotiana acuminata)、ニコチアナ-アクミナタ-変種マルチフロラ(Nicotiana acuminata var. multiflora)、ニコチアナ-アフリカナ(Nicotiana africana)、ニコチアナ-アラタ(Nicotiana alata)、ニコチアナ-アムプレキシカウリス(Nicotiana amplexicaulis)、ニコチアナ-アレントシ(Nicotiana arentsii)、ニコチアナ-アテヌアタ(Nicotiana attenuata)、ニコチアナ-ベナビデシ(Nicotiana benavidesii)、ニコチアナ-ベンサミアナ(Nicotiana benthamiana)、ニコチアナ-ビゲロビ(Nicotiana bigelovii)、ニコチアナ-ボナリエンシス(Nicotiana bonariensis)、ニコチアナ-カビコラ(Nicotiana cavicola)、ニコチアナ-クレベランジ(Nicotiana clevelandii)、ニコチアナ-コルジフォリア(Nicotiana cordifolia)、ニコチアナ-コリンボサ(Nicotiana corymbosa)、ニコチアナ-デブネイ(Nicotiana debneyi)、ニコチアナ-エクセルシオル(Nicotiana excelsior)、ニコチアナ-フォルゲチアナ(Nicotiana forgetiana)、ニコチアナ-フラグランス(Nicotiana fragrans)、ニコチアナ-グラウカ(Nicotiana glauca)、ニコチアナ-グルチノサ(Nicotiana glutinosa)、ニコチアナ-グッドスピーディ(Nicotiana goodspeedii)、ニコチアナ-ゴセイ(Nicotiana gossei)、ニコチアナ-ハイブリッド(Nicotiana hybrid)、ニコチアナ-イングルバ(Nicotiana ingulba)、ニコチアナ-カワカミ(Nicotiana kawakamii)、ニコチアナ-ナイチアナ(Nicotiana knightiana)、ニコチアナ-ラングスドルフィ(Nicotiana langsdorffii)、ニコチアナ-リネアリス(Nicotiana linearis)、ニコチアナ-ロンギフロラ(Nicotiana longiflora)、ニコチアナ-マリチマ(Nicotiana maritima)、ニコチアナ-メガロシホン(Nicotiana megalosiphon)、ニコチアナ-ミエルシ(Nicotiana miersii)、ニコチアナ-ノクチフロラ(Nicotiana noctiflora)、ニコチアナ-ヌジカウリス(Nicotiana nudicaulis)、ニコチアナ-オブツシフォリア(Nicotiana obtusifolia)、ニコチアナ-オシデンタリス(Nicotiana occidentalis)、ニコチアナ-オシデンタリス-亜種ヘスペリス(Nicotiana occidentalis subsp. hesperis)、ニコチアナ-オトホラ(Nicotiana otophora)、ニコチアナ-パニクラタ(Nicotiana paniculata)、ニコチアナ-パウシフロラ(Nicotiana pauciflora)、ニコチアナ-ペツニオイデス(Nicotiana petunioides)、ニコチアナ-プルムバギニフォリア(Nicotiana plumbaginifolia)、ニコチアナ-クアドリバルビス(Nicotiana quadrivalvis)、ニコチアナ-ライモンジ(Nicotiana raimondii)、ニコチアナ-レパンダ(Nicotiana repanda)、ニコチアナ-ロスラタ(Nicotiana rosulata)、ニコチアナ-ロスラタ-亜種イングルバ(Nicotiana rosulata subsp. ingulba)、ニコチアナ-ロツンジホリア(Nicotiana rotundifolia)、ニコチアナ-セトケリ(Nicotiana setchellii)、ニコチアナ-シムランス(Nicotiana simulans)、ニコチアナ-ソラニフォリア(Nicotiana solanifolia)、ニコチアナ-スペガジニ(Nicotiana spegazzinii)、ニコチアナ-ストクトニ(Nicotiana stocktonii)、ニコチアナ-スアベオレンス(Nicotiana suaveolens)、ニコチアナ-シルベストリス(Nicotiana sylvestris)、ニコチアナ-チルシフロラ(Nicotiana thyrsiflora)、ニコチアナ-トメントサ(Nicotiana tomentosa)、ニコチアナ-トメントシホルミス(Nicotiana tomentosiformis)、ニコチアナ-トリゴノフィラ(Nicotiana trigonophylla)、ニコチアナ-アンブラチカ(Nicotiana umbratica)、ニコチアナ-アンドゥラタ(Nicotiana undulata)、ニコチアナ-ベルチナ(Nicotiana velutina)、ニコチアナ-ウィガンジオイデス(Nicotiana wigandioides)、およびニコチアナxサンデラエ(Nicotiana x sanderae)の1つに由来するタバコを含む、無煙タバコ組成物(例えば、噛みタバコ、嗅ぎタバコ、フィルム、またはゲル)を特徴とする。
【0004】
記載の組成物は、無煙タバコ組成物に既に存在するタバコとは異なる、1種類、2種類、3種類、4種類、5種類、6種類、またはそれ以上の補助タバコをさらに含んでもよい。補助タバコには、ニコチアナ-アカウリス、ニコチアナ-アクミナタ、ニコチアナ-アクミナタ-変種マルチフロラ、ニコチアナ-アフリカナ、ニコチアナ-アラタ、ニコチアナ-アムプレキシカウリス、ニコチアナ-アレントシ、ニコチアナ-アテヌアタ、ニコチアナ-ベナビデシ、ニコチアナ-ベンサミアナ、ニコチアナ-ビゲロビ、ニコチアナ-ボナリエンシス、ニコチアナ-カビコラ、ニコチアナ-クレベランジ、ニコチアナ-コルジフォリア、ニコチアナ-コリンボサ、ニコチアナ-デブネイ、ニコチアナ-エクセルシオル、ニコチアナ-フォルゲチアナ、ニコチアナ-フラグランス、ニコチアナ-グラウカ、ニコチアナ-グルチノサ、ニコチアナ-グッドスピーディ、ニコチアナ-ゴセイ、ニコチアナ-ハイブリッド、ニコチアナ-イングルバ、ニコチアナ-カワカミ、ニコチアナ-ナイチアナ、ニコチアナ-ラングスドルフィ、ニコチアナ-リネアリス、ニコチアナ-ロンギフロラ、ニコチアナ-マリチマ、ニコチアナ-メガロシホン、ニコチアナ-ミエルシ、ニコチアナ-ノクチフロラ、ニコチアナ-ヌジカウリス、ニコチアナ-オブツシフォリア、ニコチアナ-オシデンタリス、ニコチアナ-オシデンタリス-亜種ヘスペリス、ニコチアナ-オトホラ、ニコチアナ-パニクラタ、ニコチアナ-パウシフロラ、ニコチアナ-ペツニオイデス、ニコチアナ-プルムバギニフォリア、ニコチアナ-クアドリバルビス、ニコチアナ-ライモンジ、ニコチアナ-レパンダ、ニコチアナ-ロスラタ、ニコチアナ-ロスラタ-亜種イングルバ、ニコチアナ-ロツンジホリア、ニコチアナ-セトケリ、ニコチアナ-シムランス、ニコチアナ-ソラニフォリア、ニコチアナ-スペガジニ、ニコチアナ-ストクトニ、ニコチアナ-スアベオレンス、ニコチアナ-シルベストリス、ニコチアナ-チルシフロラ、ニコチアナ-トメントサ、ニコチアナ-トメントシホルミス、ニコチアナ-トリゴノフィラ、ニコチアナ-アンブラチカ、ニコチアナ-アンドゥラタ、ニコチアナ-ベルチナ、ニコチアナ-ウィガンジオイデス、およびニコチアナxサンデラエが含まれる。
【0005】
本明細書に記載のどの組成物も、ニコチアナ-ラスティカ(Nicotiana rustica)もしくはニコチアナ-タバカム(Nicotiana tabacum)(例えば、LA B21、LN KY171、TI 1406、Basma、Galpao、Perique、Beinhart 1000-1、およびPetico)に由来するタバコ、またはその両方をさらに含んでよい。組成物は、好ましくは、経口摂取される。組成物は、フレーバー、フレーバー隠ぺい剤、甘味料、クロロフィル、無機質、植物性薬品、または口臭清涼剤をさらに含んでもよい。
【0006】
別の局面において、本発明は、本明細書に記載の任意の組成物または組成物の組み合わせを口に導入することによって、タバコに対する満足感を提供する方法を特徴とする。
【0007】
「タバコ」とは、タバコ属の任意のメンバーの任意の部分(例えば、葉、花、根、および茎)を意味する。タバコは手を加えていないものでもよく、細断、切断、乾燥、熟成、発酵されていてもよく、または別の方法で加工されていてもよい。タバコはまた完成品の形をとっていてもよい。完成品には、無煙タバコ(例えば、嗅ぎタバコ(湿った嗅ぎタバコもしくは乾燥した嗅ぎタバコ)または噛みタバコ)が含まれるが、これに限定されない。この用語は、2種類またはそれ以上のタバコ感覚刺激性成分を含むタバコ抽出物も含む。
【0008】
「タバコに対する満足感」とは、この場合、無煙タバコを使用した時に口の中に放出されるタバコ感覚刺激性成分および添加フレーバー成分に関連する体験を意味する。無煙タバコ製品を使用することに決めた成人消費者は、典型的に個人的な好みに従って無煙タバコ製品を購入する。このような好みには、フレーバー、タバコの切り方、形、使いやすさ、および包装が含まれるが、それに限定されるわけではない。
【0009】
「感覚刺激性」とは、消費者による統合感覚(知覚)(例えば、香り、芳香、フレーバー、味、匂い、舌ざわりなどの任意の組み合わせを含む)に関連することまたは寄与することを意味する。
【0010】
他の特徴および利点は、以下の説明および特許請求の範囲から明らかであると思われる。
【0011】
発明の詳細な説明
本発明は、タバコに対する満足感を得るために使用することができるタバコ属の1つまたは複数のメンバーを含むタバコ製品を特徴とする。
【0012】
タバコ
タバコ材料は、典型的に、塵または粉末、カットフィラー、断片、細片、茎、もしくは葉などの様々な形、またはこのような形の任意の組み合わせで提供される。タバコ材料は、当技術分野において公知の標準的な方法(例えば、パフィング(puffing))を用いて、サイズを大きくするために広げられてもよい。このような方法は、茎材料を広げるのに特に有用である。タバコ材料はまた微粒子になるように粉砕することもできる。従って、細かく粉砕した形または粉末の形をしたタバコ材料を生成するために、タバコ材料は、所望であれば、サイズを小さくする様々な処理(例えば、粉砕または磨砕)にかけてもよい。組成物において用いられるタバコはまた、米国特許公開公報番号(U.S. Publication NO.)2004/0112394の方法に従って調製することもできる。この開示は参照により本明細書に組み入れられる。好ましくは、タバコ材料は微粒子の形をとっている。しかしながら、加工前の粉砕は必要とされない。タバコ組成物を生成するのに有用な適切なタバコの例には、タバコ属の以下のメンバー:ニコチアナ-アカウリス、ニコチアナ-アクミナタ、ニコチアナ-アクミナタ-変種マルチフロラ、ニコチアナ-アフリカナ、ニコチアナ-アラタ、ニコチアナ-アムプレキシカウリス、ニコチアナ-アレントシ、ニコチアナ-アテヌアタ、ニコチアナ-ベナビデシ、ニコチアナ-ベンサミアナ、ニコチアナ-ビゲロビ、ニコチアナ-ボナリエンシス、ニコチアナ-カビコラ、ニコチアナ-クレベランジ、ニコチアナ-コルジフォリア、ニコチアナ-コリンボサ、ニコチアナ-デブネイ、ニコチアナ-エクセルシオル、ニコチアナ-フォルゲチアナ、ニコチアナ-フラグランス、ニコチアナ-グラウカ、ニコチアナ-グルチノサ、ニコチアナ-グッドスピーディ、ニコチアナ-ゴセイ、ニコチアナ-ハイブリッド、ニコチアナ-イングルバ、ニコチアナ-カワカミ、ニコチアナ-ナイチアナ、ニコチアナ-ラングスドルフィ、ニコチアナ-リネアリス、ニコチアナ-ロンギフロラ、ニコチアナ-マリチマ、ニコチアナ-メガロシホン、ニコチアナ-ミエルシ、ニコチアナ-ノクチフロラ、ニコチアナ-ヌジカウリス、ニコチアナ-オブツシフォリア、ニコチアナ-オシデンタリス、ニコチアナ-オシデンタリス-亜種ヘスペリス、ニコチアナ-オトホラ、ニコチアナ-パニクラタ、ニコチアナ-パウシフロラ、ニコチアナ-ペツニオイデス、ニコチアナ-プルムバギニフォリア、ニコチアナ-クアドリバルビス、ニコチアナ-ライモンジ、ニコチアナ-レパンダ、ニコチアナ-ロスラタ、ニコチアナ-ロスラタ-亜種イングルバ、ニコチアナ-ロツンジホリア、ニコチアナ-セトケリ、ニコチアナ-シムランス、ニコチアナ-ソラニフォリア、ニコチアナ-スペガジニ、ニコチアナ-ストクトニ、ニコチアナ-スアベオレンス、ニコチアナ-シルベストリス、ニコチアナ-チルシフロラ、ニコチアナ-トメントサ、ニコチアナ-トメントシホルミス、ニコチアナ-トリゴノフィラ、ニコチアナ-アンブラチカ、ニコチアナ-アンドゥラタ、ニコチアナ-ベルチナ、ニコチアナ-ウィガンジオイデス、およびニコチアナxサンデラエに由来する、任意の未加工タバコもしくは加工タバコ(または熟成タバコもしくは未熟タバコ)が含まれる。これらのメンバーのいずれか1つを単独で、互いに組み合わせて、またはニコチアナ-タバカム(例えば、LA B21、LN KY171、TI 1406、Basma、Galpao、Perique、Beinhart 1000-1、およびPetico)もしくはニコチアナ-ラスティカと組み合わせて使用することができる。これらのタバコ種は、典型的に、標準的な方法に従って加工される(例えば、別々に、またはそのブレンドとして加工される)。
【0013】
組成物
タバコ属のメンバーに由来するタバコを任意の組成物に含めることができる。組成物には、無煙タバコ製品(例えば、嗅ぎタバコ(湿った嗅ぎタバコもしくは乾燥した嗅ぎタバコ)または乾燥タバコもしくは非乾燥タバコの抽出物から作られた無煙タバコ製品、噛みタバコ、フィルム、またはゲル)が含まれ得るが、それに限定されるわけではない。例示的な組成物は、米国特許公開公報番号(U.S. Publication NO.)2003/0094182および同2003/0070687、米国特許出願第60/518,352号、同第60/603,888号、および発明の名称「タバコ組成物」で2004年11月5日に出願された米国特許出願第 / , 号において記載されている。これらの開示は参照により本明細書に組み入れられる。
【0014】
重要な局面において、組成物において用いられるタバコは前記の任意のタバコでよい。適切なタバコには、発酵したタバコおよび発酵していないタバコ、乾燥したタバコ(例えば、空気乾燥タバコ、火力乾燥タバコ、もしくは熱気乾燥タバコ)、ライトファイアード(light fired)タバコもしくはダークファイアード(dark fired)タバコ、ならびに葉全体から茎を取り除く作業から得られた製品が含まれる。代替およびバリエーションには、タバコの葉または葉身および茎の使用が含まれる。さらに、質感およびフレーバーを改良する目的で、切れ端大のタバコ葉身を、均質化した製品と混ぜることができる。
【0015】
本明細書に記載のどのタバコも、タバコの当技術分野において公知の他の添加物と混合することができる。従って、本発明の組成物は、フレーバー抽出物(例えば、カンゾウ、クズ、アジサイ、ホオノキの葉、カモミール、コロハ、クローブ、メントール、ハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、リンゴ、モモ、サクランボ、ベリー、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、ハチミツエッセンス、バラ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カッシア、キャラウェー、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ピメント、ジンジャー、アニス、コリアンダー、コーヒー、またはハッカ属(Mentha)の任意の種に由来するハッカ油)、フレーバー隠ぺい剤、苦味受容体部位遮断薬、甘味料(例えば、スクラロース、アセスルファームカリウム(Ace-K)、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、およびマンニトール)、ならびに他の望ましい添加物(例えば、クロロフィル、無機質、植物性薬品、または口臭清涼剤)を含んでもよい。
【0016】
フレーバーはまた、植物性物質(例えば、ミントの葉)によって提供されてもよい。ミントの葉は、典型的に、10%がフレーバー油および90%が不溶性繊維である。さらに、例示的な植物には、カンゾウ、クズ、アジサイ、ホオノキ、カモミール、コロハ、クローブ、ハッカ、シナモン、ハーブ、リンゴ、モモ、サクランボ、ベリー、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、バラ、バニラ、レモン、オレンジ、カッシア、キャラウェー、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ピメント、ジンジャー、アニス、コリアンダー、コーヒー、またはハッカ属の任意の種が含まれる。
【0017】
フレーバーは、フレーバー抽出物、植物性物質、またはその組み合わせによって本明細書に記載の組成物に提供されてもよい。天然のフレーバー抽出物に加えて、フレーバーは、模倣、合成、または人工のフレーバー成分およびこのような成分を含有するブレンドによって提供されてもよい。フレーバーは、粉末、油として、またはカプセルに包まれた形で添加されてもよい。
【0018】
タバコ組成物は、所望であれば、フレーバーもしくは香りまたはその両方を、実質的に任意の無煙タバコ組成物(嗅ぎタバコ(湿った嗅ぎタバコもしくは乾燥した嗅ぎタバコ)、噛みタバコ、ルーズタバコ(loose tobacco)、袋入りタバコなど、または本明細書に含まれる任意の形態を含むが、これに限定されない)に提供するために使用することができる。
【0019】
タバコ組成物を生成するために、まず最初に、前記の任意のタバコを育て、収穫する。所望であれば、タバコ植物またはその成分は、当技術分野におい公知の方法に従って熟成、発酵、または乾燥される。タバコ組成物を生成するために、植物材料は、当技術分野におい公知の方法に従って加工することができる(例えば、皮のはぎ取り、ベール梱包(bail)、再乾燥、切断、調整、押し出し、またはブレンドを行うことができる)。
【0020】
組成物を生成するために、前記の任意のタバコを使用することができる。組成物はまた、本明細書に記載の前記の任意のタバコのブレンドを含んでもよい。特に、このようなタバコ植物材料(例えば、ニコチアナ-アカウリ(Nicotiana acauli)およびニコチアナ-アクミナタ、ニコチアナ-アクミナタ-変種マルチフロラおよびニコチアナ-アフリカナ、ニコチアナ-アラタおよびニコチアナ-アムプレキシカウリス、ニコチアナ-アレントシおよびニコチアナ-アテヌアタ、ニコチアナ-ベナビデシおよびニコチアナ-ベンサミアナ、ニコチアナ-ボナリエンシスおよびニコチアナ-カビコラおよびニコチアナ-クレベランジ、ならびにニコチアナ-コルジフォリアおよびニコチアナ-コリンボサ)がブレンドされて、タバコに時々関連する、ある特定のマイナスのフレーバー特性を有さない所望の組成物になる。このような「マイナスのフレーバー特性」は、苦味、渋味、えぐ味、不快なタバコフレーバー、後味、および摂取によって生じるマイナスの感覚を意味する。フレーバー特性の定義は、例えば、参照により本明細書に組み入れられる、The Dictionary of Flavors, DeRovira, Food & Nutrition Press, Inc., 1999に示されている。
【0021】
1つの局面において、本明細書において言及された任意のタバコのブレンドは、以下の範囲の第1のタバコおよび補助タバコを含んでもよい。
【0022】
(表1)
重量% 第1のタバコ 重量% 第2のタバコ
95.0 5.0
90.0 10.0
85.0 15.0
80.0 20.0
75.0 25.0
70.0 30.0
65.0 35.0
60.0 40.0
55.0 45.0
50.0 50.0
45.0 55.0
40.0 60.0
35.0 65.0
30.0 70.0
25.0 75.0
20.0 80.0
15.0 85.0
10.0 90.0
5.0 95.0
【0023】
適切な第1のタバコおよび適切な補助タバコ(例えば、第2、第3、第4、第5、または第6のタバコ)を選択した後、このようなタバコを、作成される製品の種類に応じて適切なサイズに切り刻む、または粉砕することができる。材料はまた、ふるいに通すことによって、サイズに基づいてさらに分けることができる。この目的のために、当技術分野において公知の任意の方法を用いて、タバコを切り刻む、または粉砕することができる。
【0024】
次いで、適切に加工されたタバコは、当技術分野において公知の方法および装置を用いて一緒にブレンドされる。タバコを一緒にブレンドする前またはブレンドした後に、他の公知の添加物とタバコをブレンドしてもよい。タバコは一緒に混合する前に別々にさらに加工されてもよく、または混合した後に一緒にさらに加工されてもよい。
【0025】
本発明は、以下の実施例によってさらに詳細に説明される。実施例は、本発明の例示のために示され、限定するものと解釈してはならない。
【0026】
実施例
実施例1
空気乾燥タバコ(ニコチアナ-アカウリス)を、4mmふるいを用いてWhiley Millで粉砕した熟成-空気乾燥葉から作成する。タバコ材料を集める。次に、含水量を求めるために、オーブン揮発性物質をタバコから出す。次いで、この値を用いて、タバコの水分を30%にするのに必要なRO水量を計算する。
【0027】
実施例2
空気乾燥タバコ(ニコチアナ-アクミナタ)を、4mmふるいを用いてWhiley Millで粉砕した熟成-空気乾燥葉から作成する。タバコ材料を集める。次に、含水量を求めるために、オーブン揮発性物質をタバコから出す。次いで、この値を用いて、タバコの水分を30%にするのに必要なRO水量を計算する。
【0028】
実施例3
空気乾燥タバコ(ニコチアナ-アクミナタ-変種マルチフロラ)を、4mmふるいを用いてWhiley Millで粉砕した熟成-空気乾燥葉から作成する。タバコ材料を集める。次に、含水量を求めるために、オーブン揮発性物質をタバコから出す。次いで、この値を用いて、タバコの水分を30%にするのに必要なRO水量を計算する。
【0029】
実施例4
空気乾燥タバコ(ニコチアナ-アフリカナ)を、4mmふるいを用いてWhiley Millで粉砕した熟成-空気乾燥葉から作成する。タバコ材料を集める。次に、含水量を求めるために、オーブン揮発性物質をタバコから出す。次いで、この値を用いて、タバコの水分を30%にするのに必要なRO水量を計算する。
【0030】
実施例5
空気乾燥タバコ(ニコチアナ-アラタ)を、4mmふるいを用いてWhiley Millで粉砕した熟成-空気乾燥葉から作成する。タバコ材料を集める。次に、含水量を求めるために、オーブン揮発性物質をタバコから出す。次いで、この値を用いて、タバコの水分を30%にするのに必要なRO水量を計算する。
【0031】
実施例6
空気乾燥タバコ(ニコチアナ-アムプレキシカウリス)を、4mmふるいを用いてWhiley Millで粉砕した熟成-空気乾燥葉から作成する。タバコ材料を集める。次に、含水量を求めるために、オーブン揮発性物質をタバコから出す。次いで、この値を用いて、タバコの水分を30%にするのに必要なRO水量を計算する。
【0032】
実施例7
他のタバコ(例えば、ニコチアナ-アレントシ、ニコチアナ-アテヌアタ、ニコチアナ-ベナビデシ、ニコチアナ-ベンサミアナ、ニコチアナ-ビゲロビ、ニコチアナ-ボナリエンシス、ニコチアナ-カビコラ、ニコチアナ-クレベランジ、ニコチアナ-コルジフォリア、ニコチアナ-コリンボサ、ニコチアナ-デブネイ、ニコチアナ-エクセルシオル、ニコチアナ-フォルゲチアナ、ニコチアナ-フラグランス、ニコチアナ-グラウカ、ニコチアナ-グルチノサ、ニコチアナ-グッドスピーディ、ニコチアナ-ゴセイ、ニコチアナ-ハイブリッド、ニコチアナ-イングルバ、ニコチアナ-カワカミ、ニコチアナ-ナイチアナ、ニコチアナ-ラングスドルフィ、ニコチアナ-リネアリス、ニコチアナ-ロンギフロラ、ニコチアナ-マリチマ、ニコチアナ-メガロシホン、ニコチアナ-ミエルシ、ニコチアナ-ノクチフロラ、ニコチアナ-ヌジカウリス、ニコチアナ-オブツシフォリア、ニコチアナ-オシデンタリス、ニコチアナ-オシデンタリス-亜種ヘスペリス、ニコチアナ-オトホラ、ニコチアナ-パニクラタ、ニコチアナ-パウシフロラ、ニコチアナ-ペツニオイデス、ニコチアナ-プルムバギニフォリア、ニコチアナ-クアドリバルビス、ニコチアナ-ライモンジ、ニコチアナ-レパンダ、ニコチアナ-ロスラタ、ニコチアナ-ロスラタ-亜種イングルバ、ニコチアナ-ロツンジホリア、ニコチアナ-セトケリ、ニコチアナ-シムランス、ニコチアナ-ソラニフォリア、ニコチアナ-スペガジニ、ニコチアナ-ストクトニ、ニコチアナ-スアベオレンス、ニコチアナ-シルベストリス、ニコチアナ-チルシフロラ、ニコチアナ-トメントサ、ニコチアナ-トメントシホルミス、ニコチアナ-トリゴノフィラ、ニコチアナ-アンブラチカ、ニコチアナ-アンドゥラタ、ニコチアナ-ベルチナ、ニコチアナ-ウィガンジオイデス、およびニコチアナxサンデラエ)を空気乾燥させ、次いで、前記の実施例1〜5のいずれかに従って加工する。
【0033】
実施例8
空気乾燥タバコ(ニコチアナ-アカウリス)を、4mmふるいを用いてWhiley Millで粉砕した熟成-空気乾燥葉から作成する。全く同一の設定を用いて、第2の空気乾燥タバコ(ニコチアナ-アクミナタ)を粉砕する。次に、含水量を求めるために、オーブン揮発性物質を、それぞれのタバコから出す。次いで、これらの試験からの結果を用いて、ブレンドの水分を30%にするのに必要なRO水量を計算する。ある範囲のブレンドが数週間にわたって作成され、味の官能検査(taste panel)に供される。この範囲は、ニコチアナ-アカウリスと比べて5%、10%、15%、20%、40%、60%、および80%のニコチアナ-アクミナタを含む。各パネリストは、ブレンドされた時に各パーセントのブレンド試料とプラセボが対になったセットを受け取り、製品の熟成が異なる可能性を排除するために2日以内に評価するように求められる。
【0034】
プラセボ組成物は、タバコとセルロースの各パーセントのブレンドである。セルロースは洗浄され、乾燥され、圧縮されている。セルロースはフレーバー担体として商業的に用いられている。セルロースの具体的な特徴は、セルロースそれ自体によって最小限のフレーバーが混合物に導入されることである。
【0035】
盲検試験中に、味の官能検査員はフレーバー特徴(例えば、タバコに対する満足感、苦味、えぐ味、およびタバコの後味)を評価し、試料の好みを示すように求められる。評価1は不良とみなし、評価10は良好とみなす。
【0036】
他の態様
本発明の特定の態様の説明は例示のために示される。これは、包括的であることも、本発明の範囲を本明細書に記載の特定の形態に限定することも意図しない。本発明はいくつかの態様に関して説明されたが、特許請求の範囲に示されるような本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能であることが当業者に理解されると思われる。本明細書において参照された全ての特許、特許出願、および刊行物は、参照により本明細書に組み入れられる。
【0037】
他の態様は特許請求の範囲の中にある。


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【公表番号】特表2008−510486(P2008−510486A)
【公表日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−529805(P2007−529805)
【出願日】平成16年11月5日(2004.11.5)
【国際出願番号】PCT/US2004/036795
【国際公開番号】WO2006/022784
【国際公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(398069229)ユーエス スモークレス タバコ カンパニー (20)
【Fターム(参考)】