説明

多機能ブース及びブース一体型自動取引装置

【課題】店舗内に設置されたATM(自動取引装置)に実装され、店舗内の周囲の環境に調和させるばかりでなく、ATMを保護(遮熱)し、これにエアフローとクリーンな空気を与える多機能ブース、これと一体となったブース一体型ATMを提供する。
【解決手段】平面部と周囲片部を持つ形状で、周囲片部がATM20の左側面に接して実装される左フード1、同様にATMの右側面に実装される右フード2、周囲片部の端部がATM背面と左右フードに接して実装されるリアフード3、膨らみを持ち周辺部がATM及び各フードの天面に接してこれらの天面を覆うトップフード4から構成され、各フードが対応面に実装されると、それぞれが独立した内部空間を形成し全体としてATM20を空気層で覆い、左フード1が底部のフィルタからの吸気をATM左側面の吸気部に導き、リアフード3がATM背面の排気部からの排気をトップフード4を通じ排出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は多機能ブース、及びブース一体型自動取引装置に関し、特に、自動取引装置に取り付けられ周囲の外観に調和させるばかりでなく、自動取引装置を保護(遮熱)し、また自動取引装置にエアフローとクリーンな空気を与える多機能ブース及びブース一体型自動取引装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の自動取引装置(以下ATMとする)用ブースは店舗内への調和等、美観を重視した形状となっているか、もしくは、防犯機能を有した重厚な作りの物となっている。
【0003】
自動取引装置(以下ATMとする)と一体型のブースとしては、例えば、内装工事を行なわなくとも、店舗に簡単に設置して店舗内のインテリアに調和させることができ、かつATMの画面情報のプライバシーが守れるブースが提案されている。
【0004】
このブースは、ATMを囲む両側壁面と天板を有する門型のメインフレームと、該メインフレームの前面の開口部に垂直方向に取付けられる化粧パネルと、該メインフレームに水平方向に取り付けられるテーブルと、該メインフレームの背面に形成される自動取引装置の収容口とを備え、ブース前面は、前記自動取引装置の表示部を露出する開口部と、自動取引装置の垂直面と垂直面に連続する水平面の一部を露出する開口部とを備えている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開平7-320113号公報(第1頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来より、図10に示す様にコンビニエンスストア等に置かれたATMの場合、窓際に設置されるケースが多く、直射日光27がATM本体に当たりATM内の温度が季節により急激に上昇し、装置動作に影響を及ぼす場合があった。
【0007】
また、ATM冷却用の空気を吸入する際、ATM本体から排気された暖かい空気が一緒に再度吸気される場合もあり、冷却用として吸気すべきところを暖かい空気も一緒に吸気している可能性もあった。
【0008】
更にコンビニエンスストア等の場合は店舗入り口が人の出入りで頻繁に開くため、店舗内への外部からの埃進入等、店舗の設置場所により店舗内の埃が非常に多い場所もあり、ATM内に冷却用空気と一緒に進入した埃により、ATM内実装機器のセンサー等が動作エラーを引き起こしていた。
【0009】
上記従来のATM用ブースでは、インテリアとしての装飾機能や、防犯機能を有しているものの上記問題には対応できない。
【0010】
本発明の目的は、コンビニエンスストア等の店舗内に設置されたATMに取り付けられ、店舗内の周囲の外観に調和させるばかりでなく、ATMを保護(遮熱)し、またATMにエアフローとクリーンな空気を与える多機能ブースを提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、前記多機能ブースと一体となったブース一体型ATMを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の多機能ブースは、前面に表示装置を備えた自動取引装置用の多機能ブースであって、平面部とこれと角度を成す周囲片部を持つ形状をしており、周囲片部が自動取引装置の左側面に接する様にしてこの面に実装される左フードと、平面部とこれと角度を成す周囲片部を持つ形状をしており、周囲片部が自動取引装置の右側面に接する様にしてこの面に実装される右フードと、平面部とこれと角度を成す周囲片部を持つ形状をしており、周囲片部が自動取引装置の背面と左右のフードに接する様にして実装されるリアフードと、膨らみ或いは高さを持ち、周辺部が自動取引装置の天面と前記各フードの天面に接する様にしてこれらの天面を覆うトップフードから構成され、前記各フードが自動取引装置の対応する面に実装されると、それぞれが内部に空間を形成し、全体として自動取引装置の周囲を覆う空気層を成す。
【0013】
本発明の第2の多機能ブースは、前記第1の多機能ブースであって、前記左フード、前記右フード、前記リアフード及びトップフードはそれぞれが内部に独立した空間を形成し、前記左フードは、底部に開口部を有し、また自動取引装置の左側面に設けられた吸気部を囲んでおり、前記開口部から取り込んだ空気を前記吸気部に導き、前記トップフードは排気用スリットを有し、前記リアフードは、天面が開口しており、また自動取引装置の背面に設けられた排気部を囲んでおり、前記排気部からの排気を前記スリットに導く。
【0014】
本発明の第3の多機能ブースは、前記第1の多機能ブースであって、前記左フード、前記右フード、前記リアフード及びトップフードはそれぞれが内部に独立した空間を形成し、前記右フードは、底部に開口部を有し、また自動取引装置の右側面に設けられた吸気部を囲んでおり、前記開口部から取り込んだ空気を前記吸気部に導き、前記トップフードは排気用スリットを有し、前記リアフードは、天面が開口しており、また自動取引装置の背面に設けられた排気部を囲んでおり、前記排気部からの排気を前記スリットに導く。
【0015】
本発明の第4の多機能ブースは、前記第2、又は第3の多機能ブースであって、前記左フード或いは右フードの底部に、開口部に面して、引き出し可能なフィルタユニットを備え、前記フィルタユニットが、フィルタトレーとこれに挟み込まれたフィルタを有し、前記フィルタトレーが、トレーベースと、これに回動可能に取り付けられたトレー上部カバーから構成される。
【0016】
本発明の第5の多機能ブースは、前記第4の多機能ブースであって、前記フィルタユニットを備えるフードは、周囲片部の下方に、吸気部アクセス用の窓或いは切り欠きと、それを開閉する回動可能な小扉を備える。
【0017】
本発明の第1のブース一体型自動取引装置は、自動取引装置と、自動取引装置を囲む多機能ブースとを備えたブース一体型自動取引装置であって、自動取引装置は、前面に表示装置を備え、多機能ブースは、平面部とこれと角度をなす周囲片部を持つ形状をしており、周囲片部が自動取引装置の左側面に接する様にしてこの面に実装された左フードと、平面部とこれと角度をなす周囲片部を持つ形状をしており、周囲片部が自動取引装置の右側面に接する様にしてこの面に実装された右フードと、平面部とこれと角度をなす周囲片部を持つ形状をしており、周囲片部が自動取引装置の背面と左右のフードに接する様にして実装されたリアフードと、膨らみ或いは高さを持ち、周辺部が自動取引装置の天面と前記各フードの天面に接する様にしてこれらの天面を覆うトップフードとを備え、前記自動取引装置の対応面に実装された各フードが、内部に空間を形成し、全体として自動取引装置の周囲を覆う空気層を成す。
【0018】
本発明の第2のブース一体型自動取引装置は、前記第1のブース一体型自動取引装置であって、前記自動取引装置は左側面に吸気部を備え、背面に排気部を備え、前記多機能ブースの前記左フード、前記右フード、前記リアフード及びトップフードはそれぞれが内部に独立した空間を形成し、前記左フードは、底部に開口部を有し、これより取り込む空気を前記吸気部に導き、前記トップフードは排気用スリットを有し、前記リアフードは、天面が開口しており、前記排気部からの排気を前記スリットに導く。
【0019】
本発明の第3のブース一体型自動取引装置は、前記第1のブース一体型自動取引装置であって、前記自動取引装置は右側面に吸気部を備え、背面に排気部を備え、前記多機能ブースの前記左フード、前記右フード、前記リアフード及びトップフードはそれぞれが内部に独立した空間を形成し、前記右フードは、底部に開口部を有し、これより取り込む空気を前記吸気部に導き、前記トップフードは排気用スリットを有し、前記リアフードは、天面が開口しており、前記排気部からの排気を前記スリットに導く。
【0020】
本発明の第4のブース一体型自動取引装置は、前記第2、又は第3のブース一体型自動取引装置であって、前記左フード或いは右フードの底部に、開口部に面して、引き出し可能なフィルタユニットを備え、前記フィルタユニットが、フィルタトレーとこれに挟み込まれたフィルタを有し、前記フィルタトレーが、トレーベースと、これに回転可能に取り付けられたトレー上部カバーから構成される。
【0021】
本発明の第5のブース一体型自動取引装置は、前記第4のブース一体型自動取引装置であって、前記フィルタユニットを備えるフードは、周囲片部の下方に、吸気部アクセス用の窓或いは切り欠きと、それを開閉する回転可能な小扉を備える。
【発明の効果】
【0022】
本発明においては、以下に記載するような効果を奏する。
【0023】
第1の効果はATM本体を囲むようにフードを取付け、ATMと一体化することでATM周囲に空気の層を作り直射日光がATM本体に当たることを防止するとともに熱伝導によるATM本体内の温度上昇を軽減することである。
【0024】
第2の効果はATMと一体化したブースであるが、取付フードのそれぞれが独立した個々の空間であることから、排気空気が吸気空気として混ざること無く、独立したエアフローを実現していることである。
【0025】
第3の効果は吸気側のフードの底面に実装しているフィルタにて、ATM本体へ吸気する空気と一緒に進入する埃を吸着し、ATM本体内への埃進入を防止することである。
【0026】
第4の効果は吸気部のフィルタ目詰まりが想定されるが、フィルタユニットは独立したトレー構造となっており、引き出し操作を可能とすることで容易にフィルタの清掃交換を可能としていることである。
【0027】
これらの効果の他にも、ブースを取り付けることで、自動的にATMの操作スペースの幅が広くなるし、また周囲の外観と調和させる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0029】
本発明の第1実施例を説明する。
【0030】
図1は、本発明の多機能ブースの取付外観や、取り付け後のブース一体型ATM30の外観を示した図である。
【0031】
図1を参照し、ATM(自動取引装置)本体20の前面には表示装置20−1、カード挿入口20−2、レシート排出口20−3を備えている。
【0032】
ATM本体20の左側面、右側面、背面、天面にはそれぞれ左フード1、右フード2、リアフード3、トップフード4が実装される。
【0033】
多機能ブースはこれら4つのフードから構成されている。
【0034】
左フード1は平面部1−1とこれと角度(例えば直角)を成す周囲片部1−2を持つ形状である。ここで平面部、周囲片部は部位名であり、部品の名称ではない。
【0035】
右フード2も平面部とこれと角度(例えば直角)を成す周囲片部を持つ形状である。
【0036】
リアフード3も平面部とこれと角度(例えば直角)を成す周囲片部を持つが、上部には周囲片は無い形状である。
【0037】
トップフード4は、膨らみを持ち、周辺部4−1がATM本体20の天面と前記各フードの天面に接する様にしてこれらの天面を覆う。
【0038】
この様な、盆状の各フードでATM本体20を囲むことでATM本体20へ直射日光が当たるのを防止し、また左フード1、右フード2、リアフード3とトップフード4がそれぞれ内部に独立した空間を持つことになるので、空気層によりATM本体20が遮熱される(ATM本体20への熱が遮断される)。
【0039】
図2は、図1のブース一体型ATM30の左側面、前面、右側面、背面の4面図である。
【0040】
図6にATM本体20の冷却空気吸気部21と装置内空気排気部22を示す。ここで、図1に示す左フード1とリアフード3がそれぞれ、ATM本体20の左側面、背面に取り付けられるとこれらの各フードが独立した個々の空間を持つことになる。
【0041】
このため、吸気と排気とで分けられた経路を確立させ、吸気された空気と排気された空気が混ざることなく流れる。
【0042】
即ち、左フード1とリアフード3が図7に示す吸気23排気24のエアフロー経路の分離を実現している。
【0043】
図3はATM吸気側へ取り付けた左フード1の底面にフィルタユニット5が実装されていることを示す外観図である。
【0044】
本図に示す様に、左フード1底面へ実装したフィルタユニット5にてATM冷却用空気25を吸気する際に埃を除去し、クリーンな冷却用空気26を装置内に送り込むことが出来る。
【0045】
図4は図3にて示す左フード1の底面へ実装されるフィルタユニット5の実装形態を示す図である。
【0046】
本図にて埃吸着フィルタ9はフィルタトレー6に実装され、トレー自身を引き出すことで、トレーに取り付けた埃吸着フィルタ9の清掃交換が容易に出来る。
【0047】
図5は、図4に示すフィルタトレー6の詳細な構成を示した図である。本図において、フィルタトレー6はトレー上部カバー7とトレーベース8により構成され、トレー上部カバー7は、回動可能な様にトレーベース8に取り付けられている。
【0048】
従って、トレー上部カバー7を開けることで、挟み込んである埃吸着フィルタ9を容易に交換清掃することが出来る。
【0049】
以上詳細に実施例の構成を述べたが、図6の冷却空気吸気部21と装置内空気排気部22は、当業者にとってよく知られており、その詳細な構成は省略する。
【0050】
次に、本発明を実施するための最良の形態の動作について図面を参照して説明する。
【0051】
図8を参照し、直射日光によるATM本体内の温度上昇が軽減される動作について説明する。
【0052】
店舗によりATM設置場所は異なるが、窓際に設置された場合、図10に示す様に直射日光27にてATMが直接暖められることになる。
【0053】
ATMが多機能ブースを装着することで、図8に示す様に、直射日光27はブースの各フードに当たる。
【0054】
多機能ブースのリアフード3には独立した空気の空間28があり、本空間の存在により熱がATM本体に伝わりにくく、直射日光によるATM本体内の温度上昇を軽減する。
【0055】
左フード1、右フード2についても同様である。
【0056】
次に図3を参照し、吸気空気のエアフローを説明する。本図において冷却用空気25を装置外から吸気し、左フード1の底部に実装の埃吸着フィルタ9にて吸気時の埃を除去し、クリーンな冷却用空気26を装置内に供給する。
【0057】
図7を参照し、排気空気のエアフローを説明する。本図においてATM本体から排気された空気24は独立した空間をもつリアフード3を通り、このフードの天面は開放されているでトップフード4に向かい、これに設けられた排気用スリット10を通過し装置外へ排出される。
【0058】
ATM取付フードを個々の独立した空間もつフードにすることで、排気された空気を吸気側に流入させることがない構造としている。
【0059】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。本実施例の基本的構成は上記の通りであるが、図4の左フード1についてさらに工夫している。その構成を図9に示す。
【0060】
本図を参照し、左フード1は、手前の周囲片部の下方に窓或いは切り欠きを有し、これを開閉する小扉11を有する。
【0061】
小扉11は平面部との稜線(平面部と、窓或いは切り欠き部との稜線)、或いはこれに近くかつ平行な線を軸として回動可能に左フード1に取り付けられている。
【0062】
これにより、ATM本体の冷却空気吸気部21に直接アクセス出来、図3に示すフィルタユニット5にて除去出来ず、ATM本体内へ進入する埃に対し、ATM本体の冷却空気吸気部21のフィルタにて除去する埃の清掃等をATM外部から容易に出来るという効果が得られる。
【0063】
以上の実施例の説明では、ATM本体の冷却空気吸気部21がATM本体の左側面に設けられ、左フード1の底部に開口部を有し、これに面してフィルタユニット5が備えられている例で説明したが、ATM本体の冷却空気吸気部21を右側面に設け、右フード2の底部に開口部を有し、これに面してフィルタユニット5を備える実施例もある。
【0064】
また、これらを併せた実施例もある。
【0065】
また、フィルタユニット5を備えない実施例もある。
【0066】
また、左フード1、右フード2、リアフード3の形状を周囲片部の端を直角に内側に折り返した様な形状(平面部の対向面が、ATMに接するためのしろを残して開口している形状)とする実施例もある。
【0067】
トップフード4は、曲面状でなく箱状であってもよい。また周辺部4−1を若干内側に折り返し、折り返した部分をATM天面や他のフード天面に接するしろとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の多機能ブースの取付外観や、ブース一体型ATMの外観を示した図。
【図2】図1のブース一体型ATM30の左側面、前面、右側面、背面の4面図。
【図3】図1の左フード1の底面にフィルタユニット5が実装されていることを示す外観図。
【図4】図3のフィルタユニット5の実装形態とフィルタトレー6を示す図。
【図5】図4のフィルタトレー6の詳細な構成を示す図。
【図6】本発明のATM本体の冷却空気吸気部21と装置内空気排気部22を示す図。
【図7】本発明の吸気23と排気24のエアフローを説明する図。
【図8】本発明の、ATM本体内の温度上昇の軽減動作を説明するための図。
【図9】本発明の第2の実施例の左フード1の構成を示す図。
【図10】従来の、ATMが直射日光により暖められる例を示す図。
【符号の説明】
【0069】
1 左フード
2 右フード
3 リアフード
4 トップフード
5 フィルタユニット
6 フィルタトレー
7 トレー上部カバー
8 トレーベース
9 埃吸着フィルタ
10 排気用スリット
11 小扉
20 ATM本体
20−1 表示装置
20−2 カード挿入口
20−3 レシート排出口
21 冷却空気吸気部
22 装置内空気排気部
30 ブース一体型ATM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面に表示装置を備えた自動取引装置用の多機能ブースであって、
平面部とこれと角度を成す周囲片部を持つ形状をしており、周囲片部が自動取引装置の左側面に接する様にしてこの面に実装される左フードと、
平面部とこれと角度を成す周囲片部を持つ形状をしており、周囲片部が自動取引装置の右側面に接する様にしてこの面に実装される右フードと、
平面部とこれと角度を成す周囲片部を持つ形状をしており、周囲片部が自動取引装置の背面と左右のフードに接する様にして実装されるリアフードと、
膨らみ或いは高さを持ち、周辺部が自動取引装置の天面と前記各フードの天面に接する様にしてこれらの天面を覆うトップフードから構成され、
前記各フードが自動取引装置の対応する面に実装されると、それぞれが内部に空間を形成し、全体として自動取引装置の周囲を覆う空気層を成すことを特徴とする多機能ブース。
【請求項2】
前記左フード、前記右フード、前記リアフード及びトップフードはそれぞれが内部に独立した空間を形成し、
前記左フードは、底部に開口部を有し、また自動取引装置の左側面に設けられた吸気部を囲んでおり、前記開口部から取り込んだ空気を前記吸気部に導き、
前記トップフードは排気用スリットを有し、
前記リアフードは、天面が開口しており、また自動取引装置の背面に設けられた排気部を囲んでおり、前記排気部からの排気を前記スリットに導くことを特徴とする請求項1記載の多機能ブース。
【請求項3】
前記左フード、前記右フード、前記リアフード及びトップフードはそれぞれが内部に独立した空間を形成し、
前記右フードは、底部に開口部を有し、また自動取引装置の右側面に設けられた吸気部を囲んでおり、前記開口部から取り込んだ空気を前記吸気部に導き、
前記トップフードは排気用スリットを有し、
前記リアフードは、天面が開口しており、また自動取引装置の背面に設けられた排気部を囲んでおり、前記排気部からの排気を前記スリットに導くことを特徴とする請求項1記載の多機能ブース。
【請求項4】
前記左フード或いは右フードの底部に、開口部に面して、引き出し可能なフィルタユニットを備え、
前記フィルタユニットが、フィルタトレーとこれに挟み込まれたフィルタを有し、
前記フィルタトレーが、トレーベースと、これに回動可能に取り付けられたトレー上部カバーから構成されたことを特徴とする請求項2、又は3に記載の多機能ブース。
【請求項5】
前記フィルタユニットを備えるフードは、周囲片部の下方に、吸気部アクセス用の窓或いは切り欠きと、それを開閉する回動可能な小扉を備えることを特徴とする請求項4記載の多機能ブース。
【請求項6】
自動取引装置と、自動取引装置を囲む多機能ブースとを備えたブース一体型自動取引装置であって、
自動取引装置は、前面に表示装置を備え、
多機能ブースは、
平面部とこれと角度をなす周囲片部を持つ形状をしており、周囲片部が自動取引装置の左側面に接する様にしてこの面に実装された左フードと、
平面部とこれと角度をなす周囲片部を持つ形状をしており、周囲片部が自動取引装置の右側面に接する様にしてこの面に実装された右フードと、
平面部とこれと角度をなす周囲片部を持つ形状をしており、周囲片部が自動取引装置の背面と左右のフードに接する様にして実装されたリアフードと、
膨らみ或いは高さを持ち、周辺部が自動取引装置の天面と前記各フードの天面に接する様にしてこれらの天面を覆うトップフードとを備え、
前記自動取引装置の対応面に実装された各フードが、内部に空間を形成し、全体として自動取引装置の周囲を覆う空気層を成すことを特徴とするブース一体型自動取引装置。
【請求項7】
前記自動取引装置は左側面に吸気部を備え、背面に排気部を備え、
前記多機能ブースの前記左フード、前記右フード、前記リアフード及びトップフードはそれぞれが内部に独立した空間を形成し、
前記左フードは、底部に開口部を有し、これより取り込む空気を前記吸気部に導き、
前記トップフードは排気用スリットを有し、
前記リアフードは、天面が開口しており、前記排気部からの排気を前記スリットに導くことを特徴とする請求項6記載のブース一体型自動取引装置。
【請求項8】
前記自動取引装置は右側面に吸気部を備え、背面に排気部を備え、
前記多機能ブースの前記左フード、前記右フード、前記リアフード及びトップフードはそれぞれが内部に独立した空間を形成し、
前記右フードは、底部に開口部を有し、これより取り込む空気を前記吸気部に導き、
前記トップフードは排気用スリットを有し、
前記リアフードは、天面が開口しており、前記排気部からの排気を前記スリットに導くことを特徴とする請求項6記載のブース一体型自動取引装置。
【請求項9】
前記左フード或いは右フードの底部に、開口部に面して、引き出し可能なフィルタユニットを備え、
前記フィルタユニットが、フィルタトレーとこれに挟み込まれたフィルタを有し、
前記フィルタトレーが、トレーベースと、これに回転可能に取り付けられたトレー上部カバーから構成されたことを特徴とする請求項7、又は8に記載のブース一体型自動取引装置。
【請求項10】
前記フィルタユニットを備えるフードは、周囲片部の下方に、吸気部アクセス用の窓或いは切り欠きと、それを開閉する回転可能な小扉を備えることを特徴とする請求項9記載のブース一体型自動取引装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−11480(P2007−11480A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−188356(P2005−188356)
【出願日】平成17年6月28日(2005.6.28)
【出願人】(000168285)エヌイーシーコンピュータテクノ株式会社 (572)
【Fターム(参考)】