説明

多発性硬化症を治療するための組成物および方法

細胞膜電位および細胞膜伝導性のうちの少なくとも1つの調節を提供するのに十分な量において、帯電安定化した酸素含有のナノ構造のイオン水溶液を含む界面動電的に改変された流体(ガス富化界面動電流体)、ならびに炎症性神経変性の状態もしくは疾患またはそれらの少なくとも1つの症状を治療する上で用いるための治療組成物および方法を提供する。該界面動電的に改変された流体または治療組成物および方法は、任意に、他の治療剤と組み合わせて、界面動電的に改変されたイオン水性流体を含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
炎症性神経変性の状態または疾患を治療するための方法であって、約100ナノメートル未満の平均直径を実質的に有する帯電安定化した酸素含有のナノ構造のイオン水溶液を含み、流体により生細胞に接触した際に、細胞膜電位および細胞膜伝導性のうちの少なくとも1つの調節を提供するのに十分な量において、イオン水性流体中に安定的に構成された、治療有効量の界面動電的に改変された水性流体を、必要とする対象に投与するステップを含み、炎症性神経変性疾患またはそれらの少なくとも1つの症状を治療する、方法。
【請求項2】
前記帯電安定化した酸素含有のナノ構造は、前記流体中で主要な帯電安定化したガス含有のナノ構造種である、請求項1に記載の界面動電流体。
【請求項3】
前記帯電安定化した酸素含有のナノ構造として前記流体中に存在する溶解酸素分子の割合は、0.01%、0.1%、1%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、および95%超からなる群から選択される割合である、請求項1に記載の界面動電流体。
【請求項4】
全ての溶解酸素は、前記帯電安定化した酸素含有のナノ構造に実質的に存在する、請求項1に記載の界面動電流体。
【請求項5】
前記帯電安定化した酸素含有のナノ構造は、90nm、80nm、70nm、60nm、50nm、40nm、30nm、20nm、10nm、および5nm未満からなる群から選択される大きさより小さい平均直径を実質的に有する、請求項1に記載の界面動電流体。
【請求項6】
前記イオン水溶液は、食塩溶液を含む、請求項1に記載の界面動電流体。
【請求項7】
前記流体は、超酸素化である、請求項1に記載の界面動電流体。
【請求項8】
前記流体は、溶媒和電子の形態を含む、請求項1に記載の界面動電流体。
【請求項9】
前記界面動電的に改変された水性流体の改変は、流体力学的に誘起された、局在界面動電効果への前記流体の曝露を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記局在界面動電効果への曝露は、電圧パルスおよび電流パルスのうちの少なくとも1つへの曝露を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
流体力学的に誘起された、局在界面動電効果への前記流体の曝露は、前記流体を生成するために使用される装置の界面動電効果を誘起する構造特性への前記流体の曝露を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記炎症性神経変性の状態または疾患は、哺乳動物における、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病、脳卒中/脳虚血、頭部創傷、脊髄損傷、ハンチントン病、片頭痛、脳アミロイド血管症、AIDSに関連する炎症性神経変性の状態;加齢に伴う認識衰退、軽度認識障害、およびプリオン病からなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記炎症性神経変性の状態または疾患は、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、アルツハイマー病、パーキンソン病のうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記炎症性神経変性の状態または疾患は、多発性硬化症を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
炎症の前記少なくとも1つの症状は、中枢神経および脳における慢性炎症、ならびに中枢神経および脳における急性炎症からなる群から選択される少なくとも1つの状態に関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記界面動電的に改変された水性流体は、一酸化窒素の局在性または細胞内レベルを調節する、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記界面動電的に改変された水性流体は、IL−1β、IL−8、TNF−α、およびTNF−βからなる群から選択される少なくとも1つのサイトカインの投与部位で、局在性の低下を促進する、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
別の抗炎症剤を用いて、同時に、または補助的に前記対象を治療することによる炎症の相乗的または非相乗的阻害または減少を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記他の抗炎症剤は、ステロイドまたはグルココルチコイドステロイドを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項20】
前記グルココルチコイドステロイドは、ブデソニドまたはその活性誘導体を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
少なくとも1つの追加の治療剤は、前記患者に投与される、併用療法を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記少なくとも1つの追加の治療剤は、以下:グラチラマー酢酸塩、インターフェロン−β、ミトキサントロン、ナタリズマブ、MMP−9およびMMP−2の阻害剤を含むMMPの阻害剤、短時間作用型β−アゴニスト、長時間作用型β−アゴニスト、抗コリン作用薬、コルチコステロイド、全身性コルチコステロイド、マスト細胞安定剤、ロイコトリエン修飾剤、メチルキサンチン、β−アゴニスト、アルブテロール、レバルブテロール、ピルブテロール、アルホルモテロール、ホルモテロール、サルメテロール、イプラトロピウムおよびチオトロピウムを含む抗コリン作用薬;ベクロメタゾン、ブデソニド、フルニソリド、フルチカゾン、モメタゾン、トリアムシノロン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾンを含むコルチコステロイド;モンテルカスト、ザフィルルカストおよびジレウトンを含むロイコトリエン修飾剤;クロモリンおよびネドクロミルを含むマスト細胞安定剤;テオフィリンを含むメチルキサンチン;イプラトロピウムおよびアルブテロール、フルチカゾンおよびサルメテロール、ブデソニドおよびホルモテロールを含む併用薬物;ヒドロキシジン、ジフェンヒドラミン、ロラタジン、セチリジン、およびヒドロコルチゾンを含む抗ヒスタミン剤;タクロリムスおよびピメクロリムスを含む免疫系調節剤;シクロスポリン;アザチオプリン;ミコフェノール酸モフェチル;ならびにこれらの組み合わせ、からなる群から選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記少なくとも1つの追加の治療剤は、TSLPおよび/またはTSLPRアンタゴニストである、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記TSLPおよび/またはTSLPRアンタゴニストは、TSLPおよび前記TSLP受容体に対して特異的な中和抗体、可溶性TSLP受容体分子、およびTSLP受容体融合タンパク質からなる群から選択され、1つより多い受容体鎖の構成要素をコードするTSLPR免疫グロブリンFc分子またはポリペプチドを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
細胞膜構造または機能を改変するステップは、膜結合タンパク質の立体配座、リガンド結合活性、または触媒活性を改変するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記膜結合タンパク質は、受容体、膜貫通受容体、イオンチャネルタンパク質、細胞内付着タンパク質、細胞接着タンパク質、インテグリン等からなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記膜貫通受容体は、Gタンパク質共役型受容体(GPCR)を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記Gタンパク質共役型受容体(GPCR)は、Gタンパク質αサブユニットと相互作用する、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記Gタンパク質αサブユニットは、Gαs、Gαi、Gα、およびGα12からなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1つのGタンパク質αサブユニットは、Gαである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
細胞膜構造または機能を改変するステップは、膜伝導性または膜電位を改変するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項32】
細胞膜伝導性を調節するステップは、全細胞伝導性を調節するステップを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
全細胞伝導性を調節するステップは、前記全細胞伝導性のうちの少なくとも1つの電位依存性寄与を調節するステップを含む、請求項33に記載の方法。
【請求項34】
細胞内シグナル変換の調節は、カルシウム依存性の細胞伝達経路またはシステムの調節を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項35】
細胞内シグナル変換の調節は、ホスホリパーゼC活性の調節を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項36】
細胞内シグナル変換の調節は、アデニル酸シクラーゼ(AC)活性の調節を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項37】
細胞内シグナル変換の調節は、中枢神経および脳における慢性炎症、ならびに中枢神経および脳における急性炎症からなる群から選択される少なくとも1つの状態または症状に関連する細胞内シグナル変換の調節を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項38】
細胞ネットワークまたは層への投与を含み、その中の細胞間結合の調節を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項39】
前記細胞間結合は、密着結合、ギャップ結合、接着帯、およびデスモソーム(desmasome)からなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記細胞ネットワークまたは層は、CNS血管の内皮細胞および内皮星状細胞密着結合、血液脳脊髄流体密着結合または関門、肺上皮型結合、気管支上皮型結合、および腸上皮型結合からなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項41】
前記界面動電的に改変された水性流体は、含酸素であり、流体中の前記酸素は、大気圧で、少なくとも8ppm、少なくとも15ppm、少なくとも25ppm、少なくとも30ppm、少なくとも40ppm、少なくとも50ppm、または少なくとも60ppmの酸素の量で存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項42】
前記界面動電的に改変された水性流体は、溶媒和電子、および界面動電的に修飾された、もしくは荷電された酸素種の形態の少なくとも1つを含む、請求項1〜41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
前記溶媒和電子、または界面動電的に修飾された、もしくは荷電された酸素種は、少なくとも0.01ppm、少なくとも0.1ppm、少なくとも0.5ppm、少なくとも1ppm、少なくとも3ppm、少なくとも5ppm、少なくとも7ppm、少なくとも10ppm、少なくとも15ppm、または少なくとも20ppmの量で存在する、請求項43に記載の方法。
【請求項44】
前記界面動電的に改変された含酸素水性流体は、分子酸素により、少なくとも部分的に安定化された溶媒和電子を含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
細胞内シグナル変換の調節を提供するのに十分な細胞膜構造または機能を改変する能力は、密閉された気密性容器内において、少なくとも2ヶ月間、少なくとも3ヶ月間、少なくとも4ヶ月間、少なくとも5ヶ月間、少なくとも6ヶ月間、少なくとも12ヶ月間、またはそれ以上の長期間持続する、請求項1に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図38】
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【図39】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図70】
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【図72】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85】
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【図86】
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【図87】
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【図88】
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【図89】
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【図90】
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【図91】
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【図92】
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【図93】
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【図94】
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【図95】
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【図96】
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【図97】
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【図98】
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【図99】
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【図100】
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【図101】
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【図102】
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【図103】
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【図104】
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【図105】
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【図106】
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【図107】
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【図108】
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【図109】
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【図110】
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【図111】
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【図112】
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【図113】
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【図114】
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【図115】
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【図116】
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【図117A】
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【図117B】
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【図117C】
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【図118】
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【図119−1】
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【図119−2】
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【図120−1】
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【図120−2】
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【図121A】
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【図121B】
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【図122】
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【図123】
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【図37】
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【図40】
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【図41−1】
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【図41−2】
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【図69】
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【図71】
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【図73】
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【公表番号】特表2011−523627(P2011−523627A)
【公表日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−507562(P2011−507562)
【出願日】平成21年4月27日(2009.4.27)
【国際出願番号】PCT/US2009/041852
【国際公開番号】WO2009/134728
【国際公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【出願人】(510115775)レバレジオ コーポレイション (10)
【Fターム(参考)】