説明

多発性骨髄腫の治療のためのCD38に対する抗体

【課題】多発性骨髄腫の治療に有用な抗体医薬を提供する。
【解決手段】ヒト血液細胞、特に多発性骨髄腫等の悪性形質細胞表面に多量に発現するCD38抗原に結合する、単離されたヒトモノクローナル抗体、ならびに関連抗体に基づく組成物および分子。また、ヒト抗体を含む薬学的組成物、ならびにヒト抗体を用いるための治療法および診断法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下によってコードされるヒトCD38に結合する抗体
(i)それぞれ、配列番号:1および配列番号:6に示されたようなそれらの可変領域におけるヌクレオチド配列を含むヒト軽鎖核酸およびヒト重鎖核酸;
(ii)それぞれ、配列番号:11および配列番号:16に示されたようなそれらの可変領域におけるヌクレオチド配列を含むヒト軽鎖核酸およびヒト重鎖核酸;
(iii)それぞれ、配列番号:21および配列番号:26に示されたようなそれらの可変領域におけるヌクレオチド配列を含むヒト軽鎖核酸およびヒト重鎖核酸;または
(iv)(i)、(ii)、もしくは(iii)に示されたような配列の保存的配列改変である、それらの可変領域におけるヌクレオチド配列を含むヒト軽鎖核酸およびヒト重鎖核酸。
【請求項2】
配列番号:10に示されたような配列を有するVH CDR3を含むヒトCD38に結合する抗体。
【請求項3】
配列番号:5に示されたような配列を有するVL CDR3および配列番号:10に示されたような配列を有するVH CDR3を含む、請求項2記載の抗体。
【請求項4】
軽鎖可変領域が配列番号:3に示されたような配列を有するVL CDR1、配列番号:4に示されたような配列を有するVL CDR2、および配列番号:5に示されたような配列を有するVL CDR3を含み、ならびに重鎖可変領域が配列番号:8に示されたような配列を有するVH CDR1、配列番号:9に示されたような配列を有するVH CDR2、および配列番号:10に示されたような配列を有するVH CDR3を含む、ヒト軽鎖可変領域ならびにヒト重鎖可変領域を含む、請求項2記載の抗体。
【請求項5】
配列番号:2に示されたようなアミノ酸配列を有するVL領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項6】
配列番号:2に示されたような配列に対する少なくとも約95%のアミノ酸配列同一性などの、少なくとも約90%のアミノ酸配列同一性を有するVL領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項7】
配列番号:7に示されたようなアミノ酸配列を有するVH領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項8】
配列番号:7のVH CDR1〜VH CDR3領域にわたるアミノ酸配列を含むVH領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項9】
配列番号:7に示されたような配列に対する、または配列番号:7のVH CDR1〜VH CDR3にわたる領域に対する少なくとも約95%のアミノ酸配列同一性などの、少なくとも約90%のアミノ酸配列同一性を有するVH領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項10】
配列番号:7に示されたような配列と比較して、または配列番号:7のVH CDR1〜VH CDR3にわたる領域と比較して、1〜3のアミノ酸置換、欠失、または付加などの、1〜5のアミノ酸置換、欠失、または付加を有するVH領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項11】
請求項5で定義されたようなVL領域、および請求項7で定義されたようなVH領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項12】
配列番号:20に示されたような配列を有するVH CDR3を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項13】
配列番号:15に示されたような配列を有するVL CDR3、および配列番号:20に示されたような配列を有するVH CDR3を含む、請求項12記載の抗体。
【請求項14】
軽鎖可変領域が配列番号:13に示されたような配列を有するVL CDR1、配列番号:14に示されたような配列を有するVL CDR2、および配列番号:15に示されたような配列を有するVL CDR3を含み、ならびに重鎖可変領域が配列番号:18に示されたような配列を有するVH CDR1、配列番号:19に示されたような配列を有するVH CDR2、および配列番号:20に示されたような配列を有するVH CDR3を含む、ヒト軽鎖可変領域ならびにヒト重鎖可変領域を含む、請求項12記載の抗体。
【請求項15】
配列番号:12に示されたようなアミノ酸配列を有するVL領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項16】
配列番号:12による配列に対する少なくとも約95%のアミノ酸配列同一性などの、少なくとも約90%のアミノ酸配列同一性を有するVL領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項17】
配列番号:17に示されたようなアミノ酸配列を有するVH領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項18】
配列番号:17のVH CDR1〜VH CDR3領域にわたるアミノ酸配列を含むVH領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項19】
配列番号:17に示されたような配列に対する、または配列番号:17のVH CDR1〜VH CDR3にわたる領域に対する少なくとも約95%のアミノ酸配列同一性などの、少なくとも約90%のアミノ酸配列同一性を有するVH領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項20】
配列番号:17に示されたような配列と比較して、または配列番号:17のVH CDR1〜VH CDR3にわたる領域と比較して、1〜3のアミノ酸置換、欠失、または付加などの、1〜5のアミノ酸置換、欠失、または付加を有するVH領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項21】
請求項15で定義されたようなVL領域、および請求項17で定義されたようなVH領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項22】
配列番号:30で示されたような配列を有するVH CDR3を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項23】
配列番号:25に示されたような配列を有するVL CDR3、および配列番号:30に示されたような配列を有するVH CDR3を含む、請求項22記載の抗体。
【請求項24】
軽鎖可変領域が配列番号:23に示されたような配列を有するVL CDR1、配列番号:24に示されたような配列を有するVL CDR2、および配列番号:25に示されたような配列を有するVL CDR3を含み、ならびに重鎖可変領域が配列番号:28に示されたような配列を有するVH CDR1、配列番号:29に示されたような配列を有するVH CDR2、および配列番号:30に示されたような配列を有するVH CDR3を含む、ヒト軽鎖可変領域ならびにヒト重鎖可変領域を含む、請求項22記載の抗体。
【請求項25】
配列番号:22に示されたようなアミノ酸配列を有するVL領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項26】
配列番号:22による配列に対する少なくとも約95%のアミノ酸配列同一性などの、少なくとも約90%のアミノ酸配列同一性を有するVL領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項27】
配列番号:27に示されたようなアミノ酸配列を有するVH領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項28】
配列番号:27のVH CDR1〜VH CDR3領域にわたるアミノ酸配列を含むVH領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項29】
配列番号:27による配列に対する、または配列番号:27のVH CDR1〜VH CDR3にわたる領域に対する少なくとも約95%のアミノ酸配列同一性などの、少なくとも約90%のアミノ酸配列同一性を有するVH領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項30】
配列番号:27に示されたような配列と、または配列番号:27のVH CDR1〜VH CDR3にわたる領域と比較して、1〜3のアミノ酸置換、欠失、または付加などの、1〜5のアミノ酸置換、欠失、または付加を有するVH領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項31】
請求項25で定義されたようなVL領域、および請求項27で定義されたようなVH領域を含む、ヒトCD38に結合する抗体。
【請求項32】
ヒトCD38(配列番号:31)に結合し、および
それがヒトCD38(配列番号:31)に結合するのと同じ程度には、位置274のセリン残基がフェニルアラニン残基で置換された、突然変異体ヒトCD38(配列番号:34)に結合しない、
ペプチド。
【請求項33】
位置274のセリン残基がフェニルアラニン残基で置換された、突然変異体ヒトCD38(配列番号:34)へのペプチドの結合のEC50が、ヒトCD38(配列番号:31)へのペプチドの結合のEC50の10%未満、5%未満、または1%未満などの、50%未満である、請求項32記載のペプチド。
【請求項34】
ヒトCD38(配列番号:31)に結合し、および
それがヒトCD38(配列番号:31)に結合するのと同じ程度には、位置272のグルタミン残基がアルギニン残基で置換された、突然変異体ヒトCD38(配列番号:33)に結合しない、
ペプチド。
【請求項35】
位置272のグルタミン残基がアルギニン残基で置換された、突然変異体ヒトCD38(配列番号:33)へのペプチドの結合のEC50が、ヒトCD38(配列番号:31)へのペプチドの結合のEC50の10%未満、5%未満、または1%未満などの、50%未満である、請求項34記載のペプチド。
【請求項36】
それがヒトCD38(配列番号:31)に結合するのと同じ程度に、位置237のスレオニン残基がアラニン残基で置換された、突然変異体ヒトCD38(配列番号:32)に結合する、請求項32〜35のいずれか一項記載のペプチド。
【請求項37】
位置237のスレオニン残基がアラニン残基で置換された、突然変異体ヒトCD38(配列番号:32)へのペプチドの結合のEC50が、ヒトCD38(配列番号:31)へのペプチドの結合のEC50の75%〜125%に相当する、請求項36記載のペプチド。
【請求項38】
以下の結合特徴を保有する、ヒトCD38(配列番号:31)に結合するペプチド:(i)それがヒトCD38(配列番号:31)に結合するのと同じ程度に、位置274のセリン残基がフェニルアラニン残基で置換された、突然変異体ヒトCD38(配列番号:34)に結合し、(ii)それがヒトCD38(配列番号:31)に結合するのと同じ程度に、位置272のグルタミン残基がアルギニン残基で置換された、突然変異体ヒトCD38(配列番号:33)に結合し、および(iii)それがヒトCD38(配列番号:31)に結合するのと同じ程度に、位置237のスレオニン残基がアラニン残基で置換された、突然変異体ヒトCD38(配列番号:32)に結合する。
【請求項39】
以下の結合特徴を保有する、ヒトCD38(配列番号:31)に結合するペプチド:(i)それがヒトCD38(配列番号:31)に結合するのと同じ程度には、位置274のセリン残基がフェニルアラニン残基で置換された、突然変異体ヒトCD38(配列番号:34)に結合せず、(ii)それがヒトCD38(配列番号:31)に結合するのと同じ程度には、位置272のグルタミン残基がアルギニン残基で置換された、突然変異体ヒトCD38(配列番号:33)に結合せず、(iii)それがヒトCD38(配列番号:31)に結合するのと同じ程度に、位置237のスレオニン残基がアラニン残基で置換された、突然変異体ヒトCD38(配列番号:32)に結合する。
【請求項40】
本明細書の実施例17に記載されたようなELISAの使用によってEC50を決定する、請求項33、35、または37のいずれか一項記載のペプチド。
【請求項41】
CD38との結合について、請求項1(i)記載の抗体と競合するペプチド。
【請求項42】
本明細書の実施例8または9に記載されたようなELISAの使用によって競合を決定し、吸収によって、または本明細書の実施例7に記載されたような交差遮断(cross-blocking)測定の使用によって評価されるような少なくとも90%のシグナルによって競合を定義し、蛍光によって評価されるような少なくとも90%のシグナルによって競合を定義する、請求項41記載のペプチド。
【請求項43】
エピトープが請求項1記載の抗体によっても特異的に結合される、CD38エピトープに特異的に結合するペプチド。
【請求項44】
ヒトCD38(配列番号:31)の領域SKRNIQFSCKNIYRおよび領域EKVQTLEAWVIHGGに特異的に結合するペプチド。
【請求項45】
請求項1記載の抗体と実質的に同じヒトCD38との結合に関する特異的結合特徴を有するペプチド。
【請求項46】
1つまたは複数の以下の特徴を保有する、ヒトCD38に結合するペプチド:
(i)CD38のアンタゴニストとして作用し;
(ii)本明細書の実施例18に記載された方法によって決定されるような末梢血単核細胞の有意な増殖を誘導せず;
(iii)本明細書の実施例19に記載された方法によって決定されるようなヒト単球または末梢血単核細胞による有意なIL-6の放出を誘導せず;
(iv)本明細書の実施例20に記載された方法によって決定されるようなヒトT細胞または末梢血単核細胞による検出可能なIFN-γの放出を誘導せず;
(v)本明細書の実施例12に記載された方法によって37℃で5〜15分以内にCHO-CD38細胞によって内在化されるように;CD38発現細胞によって内在化され;
(vi)本明細書の実施例5に記載された方法によって決定されるような、ダウディ-luc細胞において10ng/ml以下などの、15ng/ml以下のEC50値を有し、およびMM細胞において50ng/ml、30ng/ml、または10ng/ml以下などの、75ng/ml以下のEC50値を有するような;ADCCを誘導し;
(vii)本明細書の実施例6に記載された方法によってダウディ-luc細胞またはCHO-CD38細胞において1μg/ml以下などの、5μg/ml以下のEC50値を有するような;CDCを補体の存在下で誘導し;
(viii)cGDPRの合成を阻害し;
(ix)cADPRの合成を阻害し;
(x)本明細書の実施例20に記載されたような表面プラズモン共鳴によって決定されるような、例えば、7×10-9M〜10-10Mの範囲にある、10-8M〜10-11Mの範囲にあるような、10-8M以下の親和性(KD)でヒトCD38と結合する。
【請求項47】
本明細書の実施例24に記載されたような分光光度法によって決定されるような、3μg/mlの濃度で90分後に少なくとも30%などの、少なくとも25%だけcGDPRの合成を阻害する、請求項46記載のペプチド。
【請求項48】
Munshi et al., J. Biol. Chem. 275, 21566-21571 (2000) に記載されたHPLC法によって決定されるような、3μg/mlの濃度で90分後に少なくとも30%などの、少なくとも25%だけcADPRの合成を阻害する、請求項46記載のペプチド。
【請求項49】
ヒトモノクローナル抗体である、請求項32〜48のいずれか一項記載のペプチド。
【請求項50】
それが、IgG1抗体、好ましくはIgG1、κ抗体、またはIgM抗体、好ましくはIgM、κ抗体などの、全長IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgD、IgA、IgE、またはIgM抗体であるという点で特徴付けられる、請求項1〜31、または49のいずれか一項記載の抗体。
【請求項51】
以下を含む単離されたヒトモノクローナル抗体
(i)ヒト抗体がヒトCD38に結合する、ヒトHv1263/3M28(VHI)生殖系列配列由来の重鎖可変領域アミノ酸配列およびヒトL15(VκI)生殖系列配列由来の軽鎖可変領域アミノ酸配列;または、
(ii)ヒト抗体がヒトCD38に結合する、ヒトVH3-DP-47/V3-23(VHIII)生殖系列配列由来の重鎖可変領域アミノ酸配列およびヒトL6(VκI)生殖系列配列由来の軽鎖可変領域アミノ酸配列。
【請求項52】
ペプチドが真核細胞においてグリコシル化されている、請求項1〜51のいずれか一項記載のペプチド。
【請求項53】
抗体断片または単鎖抗体である、請求項1〜31または49〜51のいずれか一項記載の抗体。
【請求項54】
放射性同位元素を付着させるためのキレート剤リンカーをさらに含む、請求項1〜53のいずれか一項記載のペプチド。
【請求項55】
実質的に単離された形態にある、請求項1〜54のいずれか一項記載のペプチド。
【請求項56】
請求項1〜55のいずれか一項記載のペプチドをコードする単離された核酸。
【請求項57】
請求項1〜56のいずれか一項記載のペプチドをコードする核酸配列を含む発現ベクター。
【請求項58】
以下を含む発現ベクター
(i)配列番号:1のVLヌクレオチド配列、
(ii)配列番号:6のVHヌクレオチド配列、
(iii)配列番号:1のVLヌクレオチド配列および配列番号:6のVHヌクレオチド配列;
(iv)配列番号:11のVLヌクレオチド配列;
(v)配列番号:16のVHヌクレオチド配列;
(vi)配列番号:11のVLヌクレオチド配列および配列番号:16のVHヌクレオチド配列;
(vii)配列番号:21のVLヌクレオチド配列;
(viii)配列番号:26のVHヌクレオチド配列;または
(ix)配列番号:21のVLヌクレオチド配列および配列番号:26のVHヌクレオチド配列。
【請求項59】
ヒト抗体の軽鎖の定常領域、重鎖の定常領域、または軽鎖および重鎖両方の定常領域をコードするヌクレオチド配列をさらに含む、請求項57または58記載の発現ベクター。
【請求項60】
ヒト抗体の軽鎖の定常領域、重鎖の定常領域、または軽鎖および重鎖両方の定常領域をコードするヌクレオチド配列がIgG1抗体をコードする、請求項59記載の発現ベクター。
【請求項61】
以下を含む、ヒト軽鎖核酸およびヒト重鎖核酸によってコードされるヒトモノクローナル抗CD38抗体を産生するハイブリドーマ
(i)それぞれ、配列番号:1および配列番号:6に示されたようなそれらの可変領域におけるヌクレオチド配列を含むヒト軽鎖およびヒト重鎖核酸;
(ii)それぞれ、配列番号:11および配列番号:16に示されたようなそれらの可変領域におけるヌクレオチド配列を含むヒト軽鎖核酸およびヒト重鎖核酸;
(iii)それぞれ、配列番号:21および配列番号:26に示されたようなそれらの可変領域におけるヌクレオチド配列を含むヒト軽鎖核酸およびヒト重鎖核酸;または
(iv)(i)、(ii)、もしくは(iii)に示されたような配列の保存的配列改変である、それらの可変領域におけるヌクレオチド配列を含むヒト軽鎖核酸およびヒト重鎖核酸。
【請求項62】
以下を含むヒト重鎖可変領域およびヒト軽鎖可変領域を有するヒトモノクローナル抗CD38抗体を産生するハイブリドーマ
(i)配列番号:2に示されたようなヒト軽鎖可変アミノ酸配列、および配列番号:7に示されたようなヒト重鎖可変アミノ酸配列;
(ii)配列番号:12に示されたようなヒト軽鎖可変アミノ酸配列、および配列番号:17に示されたようなヒト重鎖可変アミノ酸配列;
(iii)配列番号:22に示されたようなヒト軽鎖可変アミノ酸配列、および配列番号:27に示されたようなヒト重鎖可変アミノ酸配列;または
(iv)(i)(ii)もしくは(iii)に示されたようなヒト軽鎖可変アミノ酸配列およびヒト重鎖可変アミノ酸配列の保存的配列改変。
【請求項63】
以下を含む、ヒト軽鎖核酸およびヒト重鎖核酸によってコードされるヒトモノクローナル抗CD38抗体を産生するトランスフェクトーマ
(i)それぞれ、配列番号:1および配列番号:6に示されたようなそれらの可変領域におけるヌクレオチド配列を含むヒト軽鎖およびヒト重鎖核酸;
(ii)それぞれ、配列番号:11および配列番号:16に示されたようなそれらの可変領域におけるヌクレオチド配列を含むヒト軽鎖核酸およびヒト重鎖核酸;
(iii)それぞれ、配列番号:21および配列番号:26に示されたようなそれらの可変領域におけるヌクレオチド配列を含むヒト軽鎖核酸およびヒト重鎖核酸;または
(iv)(i)、(ii)、もしくは(iii)に示されたような配列の保存的配列改変である、それらの可変領域におけるヌクレオチド配列を含むヒト軽鎖核酸およびヒト重鎖核酸。
【請求項64】
以下を含むヒト重鎖可変領域およびヒト軽鎖可変領域を有するヒトモノクローナル抗CD38抗体を産生するトランスフェクトーマ
(i)配列番号:2に示されたようなヒト軽鎖可変アミノ酸配列、および配列番号:7に示されたようなヒト重鎖可変アミノ酸配列;
(ii)配列番号:12に示されたようなヒト軽鎖可変アミノ酸配列、および配列番号:17に示されたようなヒト重鎖可変アミノ酸配列;
(iii)配列番号:22に示されたようなヒト軽鎖可変アミノ酸配列、および配列番号:27に示されたようなヒト重鎖可変アミノ酸配列;または
(iv)(i)(ii)もしくは(iii)に示されたようなヒト軽鎖可変アミノ酸配列およびヒト重鎖可変アミノ酸配列の保存的配列改変。
【請求項65】
請求項1〜55のいずれか一項記載のペプチドを産生する真核宿主細胞または原核宿主細胞。
【請求項66】
請求項57〜60のいずれか一項記載の発現ベクターを含む真核宿主細胞または原核宿主細胞。
【請求項67】
検出可能な量の請求項1〜55のいずれか一項記載のペプチドを産生する、ヒト重鎖およびヒト軽鎖をコードする核酸を含むトランスジェニック非ヒト動物またはトランスジェニック植物。
【請求項68】
細胞毒性薬剤、放射性同位元素、または薬物に結合した請求項1〜55のいずれか一項記載のペプチドを含む免疫コンジュゲート。
【請求項69】
細胞毒性薬剤、放射性同位元素、または薬物に結合した単量体IgM抗体である、請求項1〜55のいずれか一項記載のペプチドを含む免疫コンジュゲート。
【請求項70】
請求項1〜55のいずれか一項記載のペプチドおよびヒトエフェクター細胞に対する結合特異性を含む二重特異性分子または多重特異性分子。
【請求項71】
請求項1〜55のいずれか一項記載のペプチドおよびCD3、CD4、CD138、IL-15R、膜結合TNF-αもしくは受容体結合TNF-α、ヒトFc受容体、または膜結合IL-15もしくは受容体結合IL-15に対する結合特異性を含む二重特異性分子または多重特異性分子。
【請求項72】
請求項1〜55のいずれか一項記載のペプチドまたは請求項68もしくは69記載の免疫コンジュゲートおよび薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物。
【請求項73】
1つまたは複数のさらなる治療薬剤を含む請求項72記載の薬学的組成物。
【請求項74】
CD38を発現する細胞の成長および/または増殖を阻害する方法であって、細胞の成長および/または増殖が阻害されるように、請求項1〜55のいずれか一項記載のペプチド、請求項68もしくは69記載の免疫コンジュゲート、請求項72もしくは73記載の薬学的組成物、または請求項57〜60のいずれか一項記載の発現ベクターを投与する工程を含む方法。
【請求項75】
対象におけるCD38を発現する細胞が関与する疾患または障害を治療する方法であって、治療を必要とする対象に、請求項1〜55のいずれか一項記載のペプチド、請求項68もしくは69記載の免疫コンジュゲート、請求項72もしくは73記載の薬学的組成物、または請求項57〜60のいずれか一項記載の発現ベクターを投与する工程を含む方法。
【請求項76】
対象におけるCD38を発現する細胞が関与する疾患または障害を予防する方法であって、予防を必要とする対象に、請求項1〜55のいずれか一項記載のペプチド、請求項68もしくは69記載の免疫コンジュゲート、請求項72もしくは73記載の薬学的組成物、または請求項57〜60のいずれか一項記載の発現ベクターを投与する工程を含む方法。
【請求項77】
疾患または障害が関節リウマチである、請求項75または76記載の方法。
【請求項78】
疾患または障害が多発性骨髄腫である、請求項75または76記載の方法。
【請求項79】
対象に1つまたは複数のさらなる治療薬剤を投与する工程を含む、請求項74〜78のいずれか一項記載の方法。
【請求項80】
1つまたは複数のさらなる治療薬剤が、化学療法薬剤、抗炎症薬剤、または免疫抑圧薬剤および/もしくは免疫調整薬剤より選択される、請求項79記載の方法。
【請求項81】
1つまたは複数のさらなる治療薬剤が、シスプラチン、ゲフィチニブ、セツキシマブ、リツキシマブ、ベバシズマブ、エルロチニブ、ボルテゾミブ、サリドマイド、パミドロネート、ゾレドロン酸、クロドロネート、リセンドロネート、イバンドロネート、エチドロネート、アレンドロネート、チルドロネート、三酸化ヒ素、レナリドマイド、フィルグラスチム、ペグフィルグラスチム、サルグラモスチム、スベロイラニリドヒドロキサム酸、およびSCIO-469からなる群より選択される、請求項79記載の方法。
【請求項82】
試料における、CD38抗原の存在、またはCD38を発現する細胞を検出するためのインビトロ法であって、以下の工程を含む方法:
a)ペプチドとCD38の間の複合体の形成を可能にする条件下で、試料を請求項1〜55のいずれか一項記載のペプチドと接触させる工程;および
b)複合体の形成を検出する工程。
【請求項83】
試料における、CD38抗原の存在、またはCD38を発現する細胞を検出するためのキットであって、請求項1〜55のいずれか一項記載のペプチドを含むキット。
【請求項84】
対象における、CD38抗原、またはCD38を発現する細胞を検出するためのインビボ法であって、以下の工程を含む方法:
a)ペプチドとCD38の間の複合体の形成を可能にする条件下で、請求項1〜55のいずれか一項記載のペプチドを投与する工程;および
b)形成された複合体を検出する工程。
【請求項85】
請求項1〜31、49〜51、または53のいずれか一項記載の抗体に結合する抗イデオタイプ抗体。
【請求項86】
試料における請求項1〜31、49〜51、または53のいずれか一項記載の抗体のレベルを検出するための請求項85記載の抗イデオタイプ抗体の使用。
【請求項87】
試料におけるCD38に対するヒトモノクローナル抗体のレベルを検出するための請求項85記載の抗イデオタイプ抗体の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図10E】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図16】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図17D】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23A】
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【図23B】
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【図23C】
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【図24】
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【図25A】
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【図25B】
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【図25C】
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【図25D】
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【図26A】
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【図26B】
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【図26C】
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【公開番号】特開2012−70737(P2012−70737A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−229506(P2011−229506)
【出願日】平成23年10月19日(2011.10.19)
【分割の表示】特願2008−502252(P2008−502252)の分割
【原出願日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(507316398)ゲンマブ エー/エス (18)
【Fターム(参考)】