説明

多目的レンタルシアター装置

【課題】レンタルスペースに高音質の音響設備と高画質の映像設備を設け、更に各種スポットにおけるリアルタイム映像を収集可能として汎用性に富む多目的レンタルシアター装置の提供。
【解決手段】各レンタルシアターに音響設備として5.1chサウンド対応アンプと共に波動型スピーカによるスピーカシステムを、映像設備としてハイビジョンディスプレー、ハイビジョンDVDプレーヤ、画像サーバ、ハイビジョンカメラ等をそれぞれ配置させ、更にライブカメラセットとしてハイビジョンカメラ等を各種各様の外部スポットに設置して、各レンタルシアターからアクセスして多様な映像と情報をリアルタイムに収集可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は多目的レンタルシアター装置に関し、特に、個人から多数名のグループまでの使用者によるアミューズメント、リラクゼーション、ヒーリング、パーティー、情報交換、さらにはビジネスミーティング、デモンストレーション等を含む多種の目的のために、一種のレンタルスペースとして使用できるように音響と映像の両設備を備えた複数のレンタルシアターを設け、個々に独立した使用のみならず、所望に応じて相互に情報交換を可能とする多目的レンタルシアター装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のいわゆるアミューズメントスペースはカラオケハウスに始まり、その後マンガ喫茶、ゲームセンター、インターネットカフェ、リラクゼーションルーム、ヒーリングルーム等が派生して、夫々独自に進化している。しかしながら前述のような多種の目的に使用可能なように少なくとも音響ならびに映像の双方の設備を備え、本発明が意図する多目的レンタルシアターないし多目的レンタルシアター装置はいまだ提案されていない。
【0003】
従って音響と映像の両設備を備えるレンタルスペースに関する文献は発見されないが、唯一音響設備を備えるものとして見出される特開平10−170025が記載するリラクゼーションルームは、使用者が体力の低い人でも、また男女の区別無く、長時間快適に利用できるものとするため、発汗を伴わない所定温湿度に消音しつつ室内を空調し、香水を気化して室内に噴霧し、スピーカを介して音楽を流し、室内空気を強制的に外気で換気し、室内温湿度を検出して所定温湿度を保つように空調を制御し、香水成分濃度を設定値に制御し、換気のオンオフを所定タイミングで制御する各手段を備え、快適な温湿度環境、香り環境及び音楽環境が演出される。従ってこのリラクゼーションルームは主としてアロマセラピーを目的とするものであり、演出される音楽環境もセラピーに適したものに限られる。
【特許文献1】特開平10−170025号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した従来のアミューズメントないしリラクゼーションを目的としたレンタルスペースはそれぞれ単独の目的達成に必要な機器を設備するのみであるため、汎用性が無い。従って利用者は目的に応じてレンタルスペースを検索し、選択することを必要とする。
【0005】
汎用性を持たせるためには、レンタルスペースはそれぞれ少なくとも音響設備と映像設備の双方を備える必要がある一方、音響ないし映像機器の発達と共に利用者が求めるそれぞれの効果についても高度のレベルであることを必要とする。
【0006】
更にはビジネスとしてのレンタルスペースの集客率や収益率の向上を図るために、従来のレンタルスペースには無かった新たな用途とその実現のための手段を開発しなければならない。
【0007】
従って本発明が目的とするところは、汎用性に富み、高度の音響効果と映像効果を達成し、しかもこれまでに無い用途を達成し得る多目的レンタルシアター装置を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明に係る多目的レンタルシアター装置は、スイッチングハブと、管理サーバを介してスイッチングハブに接続した管理室と、スイッチングハブに直接接続した第1群のレンタルシアターと、スイッチングハブに接続したインターネットと、インターネットを介してスイッチングハブに接続した第2群のレンタルシアターと、インターネットを介してスイッチングハブに接続した複数のライブカメラセットとよりなり、前記第1群のレンタルシアターと第2群のレンタルシアターはそれぞれ、音響設備として、5.1chサウンド対応のアンプ、このアンプに各々接続したL、R、センター、リア、サブウーハを含む波動スピーカ類、鍵盤楽器、弦楽器、パーカッションを含む楽器類、集音マイク、アンプに接続したオーディオミキサー、オーディオミキサーに接続したワイヤレスチューナ、ワイヤレスチューナに制御される複数のワイヤレスマイクおよび呼出マイクを備え、更に映像設備として、ハイビジョンディスプレー、ハイビジョンディスプレーに接続したハイビジョンDVDプレーヤ、スイッチングハブまたはインターネットおよびハイビジョンディスプレーの間に挿入した画像サーバ、シアター内全景用のハイビジョンカメラ、呼出マイクとハイビジョンカメラと集音マイクおよびスイッチングハブまたはインターネットの間に挿入すると共にオーディオミキサーに接続したH.264コーデックを備え、ライブカメラセットは各種情報収集のための複数のスポットに設置され、それぞれ情報をリアルタイムに収集可能なハイビジョンカメラ、集音マイク、そしてハイビジョンカメラおよび集音マイクとインターネットとの間に挿入したH.264コーデックを備え、第1群のレンタルシアターおよび第2群のレンタルシアターは、同一群内および他群間のそれぞれにおいて相互に音響ならびに映像の情報を交換可能とするとともに、ライブカメラセットからのリアルタイム情報を受信可能とする構成とする。
【0009】
本発明による多目的レンタルシアター装置によれば、癒し効果を得るために重要な要素としての聴覚に関して、音響設備はシアターサウンドと共に指向性のない放射状に広がる再生音の実現のために、5.1chサウンド対応のアンプと波動スピーカを使用する。それによってL、Rセンター、リア、サブウーハの各波動スピーカの配置の自由度が高くなり、シアターサウンドのリスニングポイントを一箇所に限定することなく部屋全体がリスニングポイントとなる。したがって一組のスピーカシステムによる低コストをもって複数のリスナーのそれぞれに、楽器の生演奏のような響きの再生音を提供する。
【0010】
更に本発明によれば癒し効果のために重要な視覚に関して、映像設備としてハイビジョンディスプレー、ハイビジョンDVDプレーヤ、オーディオミキサー等と共にH.264コーデックを使用することにより、高画質映像の受信、撮像に加えて、画像圧縮技術を使用した伝送、配信、インターネット利用による映像の収集等が可能となる。
【0011】
上記の本発明による映像設備はまた前記した本発明でなる音響設備と協同して、あらゆるジャンルの視聴覚情報の作成、再生、観賞、送受信が可能となる。
【0012】
本発明によれば、また、ハイビジョンカメラはレンタルシアターの内部のみならず、H.264コーデックと組合せたライブカメラセットとして、例えばライブハウス、ディスコ等のアミューズメントスポットや周辺の観光スポット、ショッピングスポット等の外部にも設置することにより、レンタルシアターの室内にいながら各種情報のリアルタイム収集が可能となる。
【0013】
本発明の装置はまた、非日常的出来事のバーチャル体験を可能とする。ライブカメラセットを提携観光旅館やホテルに設置し、四季と共に変化する観光スポットの景色やサービスポイント情報を高画質でリアルタイムに配信し、これをレンタルシアターで体験可能にすれば、極めて効果的な広告手段となる。
【0014】
本発明の装置は、更に、フランチャイズ化によって設置個所を拡大することにより、遠隔地間の人々に時間の共有を提供する。遠隔空間のために同一会場に集合できないため少なくとも2個所のレンタルシアターに集まった同窓会、結婚式、記念パーティー等の参加者は本発明装置によって結ばれ、高画質、高音質の画像と音響のリアルタイム送受信によって時間を共有することが可能となる。ハイビジョンカメラをシアター内部の全景のみでなく特定被写体をも撮影可能とする様に構成すれば、ビジネスユースとして遠隔地間のテレビ会議も可能となり、一般利用客の利用頻度の低い時間帯の集客率の向上を図ることもできる。
【発明の効果】
【0015】
本発明による多目的レンタルシアター装置は、それぞれ高音質の音響設備と高画質の映像設備を備える複数のレンタルシアター間をスイッチングハブとインターネットを介して接続し、ハイビジョンカメラによるライブカメラセットを多種の視聴覚情報を収集可能な外部の複数個所に設置してレンタルシアターに接続するので、各レンタルシアター内部での多種の目的のための使用が可能となるのみでなく、外部からの情報をも収集可能となるため、極めて汎用性に富むと言う顕著な効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図1のブロック図を参照して説明する。
【0017】
本発明による多目的レンタルシアター装置は、スイッチングハブ1を介して互いに並列接続した第1群のレンタルシアターA1〜Anと、インターネット2を介してスイッチングハブ1に接続した第2群のレンタルシアターB1〜Bnと、同じくインターネット2を介してスイッチングハブ1に接続した複数のライブカメラセットC1〜Cnと、管理サーバ1aを介してスイッチングハブ1に接続して全レンタルシアターA1〜An、B1〜BnとライブカメラセットC1〜Cnを管理する管理室1bとを備える。
【0018】
第1群のレンタルシアターA1〜Anと第2群のレンタルシアターB1〜Bnはそれぞれ同じ設備を有するので、レンタルシアターA1の構成についてのみ説明する。
【0019】
先ず音響設備として、臨場感溢れるシアターサウンドを送出する5.1chサウンド対応のアンプ11を設置し、このアンプ11に、シアタースペース全体に臨場感を創出する波動スピーカシステムとして、前方設置用で無指向性拡散サウンドを送出するL、R、センタースピーカ12と、後方設置用で同じく無指向性拡散型のリアスピーカ13と、前方設置用で重低音を出すサブウーハ14とを接続する。必要に応じて、例えば自動演奏機能付きエレクトーンのような鍵盤楽器、ギターのような弦楽器、タンバリンのような打楽器などの楽器15を装備する。また、シアタースペース内の音声用の集音マイク16を設置しておく。更に、アンプ11に接続してオーディオミキサー17を、このオーディオミキサー17に接続してワイヤレスマイク18aのコントロール用ワイヤレスチューナ18と、ワイヤレスマイク用のバッテリーチャージャー18bと、管理室を呼び出す呼出マイク20とを設置しておく。
【0020】
次いで、映像設備として、シアタースペースの広さに応じて選択した大きさの、DVD映像、インターネット映像、カラオケ映像等を高画質で再生するハイビジョンディスプレー21と、利用者持込のDVDの映像、音楽コンテンツ再生用としてハイビジョンディスプレー21に接続したハイビジョンDVDプレーヤ22と、スイッチングハブ1およびハイビジョンディスプレー21の間に挿入してインターネット接続を可能とし、インターネット対戦ゲーム、情報、メール等の各種コンテンツを選択可能とする映像サーバ23と、シアタースペースの全景を高画質で撮像して参加する遠隔地のレンタルシアターに配信したり、必要に応じ被写体を特定して会議用としたり、セキュリテイー目的に用いたりするハイビジョンカメラ24と、呼出マイク20、ハイビジョンカメラ24および集音マイク16をスイッチングハブ1に接続してハイビジョンカメラ24からの映像と集音マイクからの入力を圧縮してイーサネットに送出すると共に呼出マイクの入力により管理室とのコミュニケーションを可能とするH.264コーデック25とを設置する。
【0021】
図示はしないが、レンタルシアターに空調設備を設けても良いことは言うまでもない。
【0022】
ライブカメラセットC1〜Cnはそれぞれ、ハイビジョンカメラ24と、集音マイク16と、インターネット2を介してこれらハイビジョンカメラ24と集音マイク16とをスイッチングハブ1に接続するH.264コーデック25とを備えてなり、例えばライブハウス、ディスコ等のアミューズメントスポット、周辺にある観光スポット、観光旅館やホテル、あるいはショッピングスポット等に設置し、外部の各スポットにおいて高画質と高音質で収集したライブ情報をレンタルシアターの内部にいながらリアルタイムに体験できるようにする。
【0023】
図示の配列ないし接続関係において、上記の通り同じ構成と機能を持つ第1群のレンタルシアターA1〜Anと第2群のレンタルシアターB1〜Bnとはそれぞれ相互に映像を交換し合うことが可能であり、また、第1群のレンタルシアターA1〜AnはそれぞれライブカメラセットC1〜Cnのいずれかにアクセスしてそれぞれのスポットで収集したリアルタイム情報を視聴することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明による多目的レンタルシアター装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
【0025】
1 スイッチングハブ
2 インターネット
A1〜An 第1群のレンタルシアター
B1〜Bn 第2群のレンタルシアター
C1〜Cn ライブカメラセット
11 アンプ
12 L、R、センタースピーカ
13 リアスピーカ
14 サブウーハスピーカ
17 オーディオミキサー
18 ワイヤレスチューナ
21 ハイビジョンディスプレー
22 ハイビジョンDVDプレーヤ
23 画像サーバ
24 ハイビジョンカメラ
25 H.264コーデック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチングハブ(1)と、
管理サーバ(1a)を介してスイッチングハブに接続した管理室(1b)と、
スイッチングハブ(1)に直接接続した第1群のレンタルシアター(A1〜An)と、
スイッチングハブ(1)に接続したインターネット(2)と、
インターネット(2)を介してスイッチングハブ(1)に接続した第2群のレンタルシアター(B1〜Bn)と、
インターネット(2)を介してスイッチングハブ(1)に接続した複数のライブカメラセット(C1〜Cn)と
よりなり、
前記第1群のレンタルシアター(A1〜An)と第2群のレンタルシアター(B1〜Bn)はそれぞれ、音響設備として、5.1chサウンド対応のアンプ(11)、このアンプ(11)に各々接続したL、R、センター、リア、サブウーハを含む波動スピーカ類(12、13、14)、鍵盤楽器、弦楽器、パーカッションを含む楽器類(15)、集音マイク(16)、アンプ(11)に接続したオーディオミキサー(17)、オーディオミキサー(17)に接続したワイヤレスチューナ(18)、ワイヤレスチューナ(18)に制御される複数のワイヤレスマイク(19)および呼出マイク(20)を備え、更に映像設備として、ハイビジョンディスプレー(21)、ハイビジョンディスプレー(21)に接続したハイビジョンDVDプレーヤ(22)、スイッチングハブ(1)またはインターネット(2)およびハイビジョンディスプレー(21)の間に挿入した画像サーバ(23)、シアター内全景用のハイビジョンカメラ(24)、呼出マイク(20)とハイビジョンカメラ(24)と集音マイク(16)およびスイッチングハブ(1)またはインターネット(2)の間に挿入すると共にオーディオミキサー(17)に接続したH.264コーデック(25)を備え、
ライブカメラセット(C1〜Cn)は各種情報収集のための複数のスポットに設置され、それぞれ情報をリアルタイムに収集可能なハイビジョンカメラ(24)、集音マイク(16)、そしてハイビジョンカメラ(24)および集音マイク(16)とインターネット(2)との間に挿入したH.264コーデック(25)を備え、
第1群のレンタルシアター(A1〜An)および第2群のレンタルシアター(B1〜Bn)は、同一群内および他群間のそれぞれにおいて相互に音響ならびに映像の情報を交換可能とするとともに、ライブカメラセット(C1〜Cn)からのリアルタイム情報を受信可能とする構成とした
多目的レンタルシアター装置。

【図1】
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【公開番号】特開2009−188882(P2009−188882A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−28724(P2008−28724)
【出願日】平成20年2月8日(2008.2.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(399012332)株式会社シーベル (2)
【Fターム(参考)】