説明

多相流を分割する方法および装置

高密度相が供給管の周縁に再分配されるように、流再分配要素が相に接線運動を誘発する供給管を含む流分割装置において、多相流体が分割される。次いでこのように再分配された流れは、典型的に供給流の流れ方向と垂直である2つ以上の分配導管に分割される。もっとも典型的には、供給管は垂直な位置にある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2008年5月6日に出願された、本出願人らの同時係属中の米国特許仮出願第61/050886号の優先権を主張するものである。
【0002】
本発明の分野は、異なる密度を有する2つ以上の相の多相流を、同様の相組成の2つ以上の流れに分割することである。
【背景技術】
【0003】
当分野では多くの流分離装置があり、多くの場合、供給管および分配導管の特定の配置は重要でない。しかしながら、流分離装置への供給物が多相流である場合、結果として生じる分割流の同様の(即ち、ほぼ等しい)組成を得るために、流分離装置の形状はより重要である。
【0004】
例えば、WO2004/113788に記載されているように、2つ以上の分配導管が分割供給物を引き出す相分離要素が提供される。または、U.S.Pat.No.5,415,195および5,218,985に記載のとおり、不均一な分布を収容し、除去するために、バイパスラインと共に堰(weir)またはサンプ(sump)を供給管に連結することができる。同様に、U.S.Pat.No.5,551,469に記載のとおり、不均一な分布を収容し、除去するために、バイパスラインと共に分配導管中にオリフィス板を用いることができる。さらなる既知の装置および方法において、U.S.Pat.No.5,810,032に記載のとおり、分配導管中に予備分離羽根および個別のノズルを組み入れて、相の均一な分配を強化することができる。U.S.Pat.No.4,522,218に示されているような、制御弁を備えた特定の管配置も用いることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2004/113788号
【特許文献2】米国特許第5,415,195号明細書
【特許文献3】米国特許第5,218,985号明細書
【特許文献4】米国特許第5,551,469号明細書
【特許文献5】米国特許第5,810,032号明細書
【特許文献6】米国特許第4,522,218号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような既知の装置および方法は典型的に、2相流の分割において少なくとも幾つかの利点を提供するが、特に2相流が相当に異なる密度を有する2つ以上の相を含む場合、幾つかの欠点が存在する。従って、異なる密度を有する材料流を同様の相組成の2つ以上の流れに分割する、改良された装置および方法が依然として求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、場合により互いに不混和性であることのできる、異なる密度を有する少なくとも2つの相を含む多相流を分割する装置および方法に関する。好ましくは流分割に先立って、相に接線運動を誘発する再分配要素を用いて、異なる密度を有する相の径方向再分配が行われる。本明細書で用いられる用語「流体」は、流動するすべての材料、ならびに気体、液体、および固体を含むこれら自体、ならびにこれらのすべての組み合わせを指すことに留意されたい。従って、例えば多相流体は、異なる密度を有する2種の液体、液体および気体、または固体粒子が混入している液体からなることができる。
【0008】
本発明の主題の一態様において、混合相流体(例えば、異なる密度を有する少なくとも2つの成分を含み、成分の少なくとも1つが流体である。)の分流装置は、供給端およびスプリッタ配置において排出端に流動的に連結されている複数の分配導管を有する排出部を有する供給導管を含み、分配導管は流入導管の軸に対して対称的に配置されている。流再分配要素は、供給導管に流動的に連結されており、混合相に接線運動を誘発し、それによってより高い密度の成分の少なくとも一部を優先的に供給導管の内壁に押し付けるように構成されている。流体の接線運動は、流体の旋回運動または回転運動を誘発し、用語「旋回運動」および「回転運動」は本明細書において同じ意味で用いられることに留意されたい。
【0009】
特に企図される流再分配要素は、1つ以上の静止型ミキサとして、および/または混合相流体に旋回(回転運動)を誘発するように構成されている。従って、少なくとも一部の再分配要素は、1つ以上の湾曲(例えば、らせん状)要素を含む。さらに一般的に好ましくは、再分配要素は、供給端と排出端(もっとも典型的には2つ以上の分配導管を含む。)との間の供給管内部に配置されており、分流装置はさらに流分割要素として衝突(impacting)対称継手(例えば、分岐のためのT字またはY字継手)を含む。
【0010】
従って、混合相流体を分流する方法は、混合相流体を供給導管に供給するステップであって、混合相流体が、第1の密度を有する第1成分、および第1の密度より高い密度を有する第2成分を含むステップ、ならびに混合相に接線運動を誘発して、それによってより高い密度の成分の少なくとも一部を優先的に供給導管の内壁に押し付けるステップを含むことになる。さらに別のステップにおいて、混合相は、流再分配要素の下流の位置で2つ以上の部分に分割される。流再分配および分割要素に関して、上記と同じ考慮事項が適用される。
【0011】
本発明の様々な目的、特徴、態様、および利点は、添付の図面に加えて、以下の本発明の好ましい実施形態の詳細な説明からより明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1A】流再分配要素の代表的な形状を示す図である。
【図1B】流再分配要素の代表的な形状を示す図である。
【図1C】流再分配要素の代表的な形状を示す図である。
【図2A】2つの分配導管の上流の供給導管中の第1の代表的な流分割装置を示す図である。
【図2B】図2Aの装置における2相流体の模擬流を示す図である。
【図3A】2つの分配導管の上流の供給導管中の第2の代表的な流分割装置を示す図である。
【図3B】図3Aの装置における2相流体の模擬流を示す図である。
【図4A】2つの分配導管の上流の供給導管中の第2の代表的な流分割装置を示す図である。
【図4B】図4Aの装置における2相流体の模擬流を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明者等は、2つ以上の分配導管の上流に位置する1つ以上の流再分配要素を用いて、多相流を、多相流と比較して実質的に同じ相分布を有する2つ以上の流れに分割できることを見出し、再分配要素(典型的に供給導管のルーメン内部に配置されている。)は混合相に接線運動を付与し、第2成分の少なくとも一部を優先的に供給導管の内壁に押し付ける。本明細書で用いられる用語「実質的に同じ相分布」は、10%以下、より典型的には5%以下の相含有量の相違を指す。例えば、多相流を分岐し、第1成分60重量%および第2成分40重量%を有する場合、導出された流れの一方が第1成分56重量%および第2成分44重量%を有するならば、分配導管において再分配要素の下流に導出された流れは実質的に同じ相分布を有すると言う。この例において、もう一方の導出された流れは、第1成分64%および第2成分36%を有する。
【0014】
企図される装置および方法は、相のすべてまたは大部分が本質的に不混和性である(即ち、相の間に明確な界面を形成し、類似しない密度を有する(例えば、少なくとも10%以上、典型的には少なくとも25%相違))多相の流れを分割するのに特に適している。例えば、第1および第2相は、炭化水素流および非炭化水素(例えば、水)流、または液体水流および水蒸気流であることができる。本発明の主題のもっとも典型的な態様において、企図される装置は、垂直管、および下流の位置に、垂直管に流動的に連結した2つ以上の分配導管を備えた対称多分岐スプリッタ(例えば、衝突T字またはY字)を有し、流再分配要素は1つ以上の流再指向羽根を含み、流再分配要素はスプリッタの上流に位置している。本開示の残部において用語「衝突T字」は、2つの出口を有するスプリッタを指すために用いられるが、以下でさらに論じられるとおりすべての対称多分岐スプリッタが企図される。本明細書で用いられる用語「垂直」は、20度以下の偏向で水平面と直角をなしている方向を指す。もっとも典型的には、これは地球の重力と平行な方向となる。
【0015】
好ましい装置および方法は、1つ以上の流再指向要素(例えば、羽根)が好ましくは垂直管内部に位置しているか、または2相(もしくは、より多相)の分割が起こる衝突T字の上流の位置で管の内壁に連結しているため、相分離容器、堰、または導管外部の他の構造を必要としないことが特に理解されるべきである。接線方向の流れは高密度相を管の周縁に再分配するため、流再指向要素は管の内部に接線方向の流れ(例えば、旋回運動)を誘発することによって、スプリッタに入る前に多相流を調整する。従って、高密度相の流入管周縁への再分配は、流出導管に対して対称な各相の流れを促進し、これが次いで各相の各流出導管への均一な分配を促進することが認識されるべきである。
【0016】
異なる視点から、2相を緊密に混合する静止型混合装置とは対照的に、本発明で企図される相再分配は、スプリッタ下流に向かう2相の実質的に均一であるが個別の分配を促進し、これが次いでスプリッタから出る各分配導管への2つ(以上)の相のほぼ均一な分配(即ち、各分配導管において実質的に同じ相分布)を可能にすることが認識されるべきである。このような形状は、有利には個別の相分離容器およびバイパス導管の必要性を排除する。対照的に、これまで知られているほとんどの装置および方法は、2相蒸気/液体流の比較的に均一な分割を促進する目的で、様々な特定の管および継手の配置を利用する(例えば、WO2004/113788の図1)。または、2相流の分割を回避するために、並列の装置系列を設ける必要がある(例えば、WO2004/113788の図4)。
【0017】
企図される形状および方法はまた、2つ以上の分配導管を有する垂直衝突T字を用いることによって、並列の装置系列の必要性を回避する一助となり、それによって加工設備の資本コストを低減できる可能性のあることがさらに理解されるべきである。この様式で、単一管の2相流をほぼ均一に2つ以上の分配導管に分配することができる。従って、本発明で企図される装置および方法は、相の不均一な分配が機器の性能および/または能力に有害な影響を及ぼす工業用加工設備の設計および操作において特に望ましい。例えば、本明細書に提示の装置および方法は、有利には多重路燃焼式加熱器、多区画空気冷却器、大口径蒸留カラム、ならびに原油装置、真空装置、改質器、水素化処理装置(hydrotreater)、および水素化分解装置(hydrocracker)を含む様々な精製処理装置に一般に見出されるような並列流路を用いる他の機器への2相流の分配に用いることができる。
【0018】
適切な流再分配要素に関して、このような構造、形状、および装置が混合相に接線運動を付与し、それによって第2成分の少なくとも一部が優先的に供給導管の内壁に押し付けられるかぎり、すべての構造、形状、および装置が適切であるとみなされることが企図される。従って、適切な流再分配要素は、供給導管内の混合相流に接線運動を付与する1つ以上の羽根、らせん要素(典型的に供給導管内部の同軸上に配置される。)、噴出口(jet)、またはノズルを含むことになる。
【0019】
しかしながら、流再分配要素は、1つ以上の羽根またはブレードが混合相に接線運動を付与する静止型ミキサであることが特に好ましい。例えば、適切な再分配要素の配置は、U.S.Pat.No.4,068,830(粘性流体の層流混合/ブレンドでの使用を記載)、U.S.Pat.No.4,111,402(らせん軸を使用)、U.S.Pat.No.4,461,579(二等辺三角形基板および羽根を使用)、ならびにU.S.Pat.No.3,286,992(複数の湾曲要素)に教示されている静止型ミキサに見出される。流再分配要素の位置に関して、要素は一般にスプリッタの上流に配置され、装置の特定の性質が少なくともある程度、供給導管に対する位置を決定することになることが認識されるべきである。しかしながら、一般に好ましくは、流再分配要素は、場所を節約するために供給導管のルーメン内部に配置される。
【0020】
さらに企図される再分配要素には、1つ以上の羽根または他の構造が供給導管のルーメン内部の定位置にあるものが含まれ、羽根または他の構造は静止型または移動型であることができる。例えば、静止羽根は、供給導管の内側に連結されており、および/または供給導管の内部表面の隆起もしくは施条として形成されていることができる。同様に、1つ以上のブレードは供給導管の内部に配置されていることができ、または羽根もしくは施条を有するコーンは供給導管のルーメン内に配置されていることができる。または、1つ以上の移動型、特に回転式構造を含むことができる(好ましくは、導管に対して定位置にある。)。例えば、適切な移動型構造は、モータもしくは他の動力によって能動的に駆動されることができるか、または多相流の力によって受動的に駆動されることができる、1つ以上の回転式プロペラを含む。同様に、1つ以上のコーン(好ましくは、1つ以上の羽根または施条を含む。)は、多相流体に接線運動を付与するために、導管のルーメン内に配置されていることができる。
【0021】
再分配要素の特定の形状にかかわらず、再分配要素の形状は好ましくは固定されているが、調節可能な形状も様々な流量および/または組成を調整するのに適しているとみなされることにも留意されたい。例えば、再分配要素が、羽根、らせん状ブレード、または施条を含む場合、この羽根、ブレード、または施条の角度(典型的に、長さ単位当たりの完全回転数として表わす)は調節可能であることができる。同様に、再分配要素がプロペラを含む場合、プロペラブレードの角度は調節可能であることができる。図1Aから1Cは、流再分配要素の種々の代表的な形状を示す。ここで、再分配要素130Aは、供給導管110Aの内側に固定して連結されている非移動型らせん状ブレードとして構成されており、再分配要素130Bは、供給導管110Bの内側に固定して連結されている(プロペラケージを介して)回転式プロペラブレードとして構成されている。さらに別の形状において、再分配要素130Cは、供給導管110Cの内側に固定して連結されている、非移動型のらせん状に配置された施条として構成されている。これらの例において、導管は、好ましくは垂直に配向されており(地球の重力と平行)、流れは再分配要素下方の位置で入り、再分配された流れは再分配要素上方の位置で分流構造(図示していない。)に衝突する。
【0022】
一般に好ましくは、流再分配要素は、第2の高密度成分が供給導管の内壁の大部分(例えば、少なくとも50%、より典型的には少なくとも70%、もっとも典型的には少なくとも90%)に押し付けられるように構成されている。図2Aは、ブレードの先端が分割部(T字)に垂直である旋回羽根を例示的に示しており、図2Bは、供給導管および分配導管において推定される2相の分布を示す。さらに図2Aに関して、分流装置200は、供給導管210の排出端214に流動的に連結されている2つの分配導管を有する衝突T字200に通じる供給導管210を含む。供給端212と排出端214との間に流再分配要素230が配置されており、これはブレード先端が分配導管の縦軸に垂直であるらせん状ブレードとして構成されている。本明細書に提示した図に用いた推定では、流再分配要素の上流で2相の不均一分布を想定した(高密度相が壁の片側に偏っている。)。
【0023】
同様に、図3Aは、ブレードの先端が分配導管の縦軸に平行である旋回羽根を例示的に示しており(衝突T字として構成されている。)、図3Bは、供給導管および分配導管において推定される2相の分布を示す。図4Aは、先端が分配導管の縦軸に平行および垂直である、2段階の連続して配置された2重旋回羽根を例示的に示しており、図4Bは、供給導管および分配導管において推定される2相の分布を示す。容易に明らかとなるように、すべての形状が著しい再分配を提供し、多段階および/または段階ごとに多重羽根を用いる供給導管でのより強力な2相の分配は、第2の高密度成分の供給導管の内壁へのより著しい再分配を提供する。示した代表的な推定において、図4Bの高密度相は、ほぼ完全に供給導管の内壁に押し付けられており、従って分配導管への供給物のより均一な分配が促進される。
【0024】
特に好ましくは、2つの導管が望ましいとき、スプリッタ要素は単純な衝突T字を含むことができる。2つを超える流出導管が存在するとき、多分岐を有する衝突T字が好ましい。別の好ましい形状は、2つの流出導管が望ましいとき、Y字スプリッタなどの、流入導管に垂直でない流出導管を有するスプリッタを用いる。同様に、例えば3つの流出導管は、対称的に3叉のスプリッタによって、4つの流出導管は対称的に4叉のスプリッタなどによって達成できる。いずれの場合も、スプリッタはもっとも好ましくは、流入導管の軸に沿って見たとき、流入導管の中心線に対称的な流出導管を伴うように構成されている。その結果として、本発明の主題の好ましい態様において、流出導管は、供給導管の縦軸に対して回転対称に配置されていることが理解されるべきである。
【0025】
このように、多相流を分割するための特定の実施形態および適用例を開示した。しかしながら、すでに記載したものに加えて、本明細書の本発明の概念から逸脱することなく、多くのさらなる変更が可能であることが当業者には明らかである。従って、本発明の主題は、添付の特許請求の範囲の精神を除いて限定されない。さらに、明細書および特許請求の範囲の解釈において、すべての用語は文脈と矛盾しない、可能なかぎりもっとも広い意味で解釈されるべきである。具体的には、「含む」および「含んでいる」という用語は、非排他的な様式で要素、成分、またはステップを指し、言及される要素、成分、またはステップは、明白に言及されていない他の要素、成分、またはステップと共に存在し、または利用され、または組み合わせてもよいことが示されていると解釈されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の密度を有する第1成分、および第1の密度より高い第2の密度を有する第2成分を含む多相流体の分流装置であって、
供給端、および排出端に流動的に連結されている複数の分配導管を備えた排出端を有する供給導管を含み、
分配導管は供給導管の縦軸に対して対称的に配置されており、さらに
排出端の上流の位置で供給導管に流動的に連結されているか、または供給導管と一体的に形成されており、多相流体に接線運動を誘発し、それによって第2成分の少なくとも一部が優先的に供給導管の内壁に押し付けられるように構成されている流再分配要素を含む分流装置。
【請求項2】
分配導管が、供給導管の縦軸に対して垂直に配置されている、請求項1に記載の分流装置。
【請求項3】
流再分配要素が、らせん形状を有する羽根を含む、請求項1に記載の分流装置。
【請求項4】
流再分配要素が、らせん形状を有する第2の羽根を含む、請求項3に記載の分流装置。
【請求項5】
流再分配要素が、供給端と排出端との間の供給管の内部に配置されている、請求項1に記載の分流装置。
【請求項6】
少なくとも2つの分配導管を含む、請求項1に記載の分流装置。
【請求項7】
流分割要素として、衝突T字または衝突Y字を含む、請求項1に記載の分流装置。
【請求項8】
少なくとも2つの連続して連結された流再分配要素を含む、請求項1に記載の分流装置。
【請求項9】
多相流体を分割する方法であって、
多相流体を供給導管に供給するステップであって、多相流体が、第1の密度を有する第1成分、および第1の密度より高い第2の密度を有する第2成分を含むステップ、ならびに
流再分配要素を用いて多相流体に接線運動を誘発して、それによって第2成分の少なくとも一部を優先的に供給導管の内壁に押し付けるステップ、
流再分配要素の下流の位置で、多相流体を少なくとも2つの部分に対称的に分割するステップを含み、
分割ステップが、供給導管の縦軸に対して対称的に配置されている少なくとも2つの分配導管を用いて行われる方法。
【請求項10】
流再分配要素が、供給導管の内部に配置されている、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
少なくとも2つの分配導管が、供給導管の縦軸に対して垂直に配置されている、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
流再分配要素が、らせん形状を有する羽根を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
流再分配要素が、らせん形状を有する第2の羽根を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
流再分配要素が、供給端と排出端との間の供給導管の内部に配置されている、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
多相流体を実質的に同じ相分布を有する複数の流れに分割する方法であって、求心力を用いて、これらの密度に応じて少なくとも2つの相を分離するステップ、および複数の分配導管を用いて、2つの相を複数の流れに分割するさらなるステップを含む方法。
【請求項16】
分配導管が、多相流体の流れ方向の縦軸に対して対称的に配置されている、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
分配導管が、衝突T字または衝突Y字として構成されている、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
多相流体が、液体水および水蒸気、炭化水素成分および水性成分、または2種の炭化水素成分を含む、請求項15に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【公表番号】特表2011−522173(P2011−522173A)
【公表日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−508595(P2011−508595)
【出願日】平成21年5月5日(2009.5.5)
【国際出願番号】PCT/US2009/042811
【国際公開番号】WO2009/137457
【国際公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【出願人】(506354434)フルオー・テクノロジーズ・コーポレイシヨン (35)
【Fターム(参考)】