説明

多色固形メーク用化粧料

【課題】多色固形メーク用化粧料で、固形組成物間の境界面が鮮明であり、対クラッキング性が高く、使用感がなめらかな化粧料を得ることを課題とした。
【解決手段】加熱充填時に流動性を有する2種以上の固形組成物を同一容器に充填された化粧料であって、ホウケイ酸を基盤とするパール粉体を配合した固形組成物Aと固形組成物Bを含有し、固形組成物Aと固形組成物Bのパール粉体の配合質量比が1:1.2〜1:4であり、固形組成物Aのパール粉体の配合量が1〜25質量%であることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メーク用化粧料、更に詳しくは、多色固形メーク用化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
メークアップ化粧料においては、その演出性を高める意味から、多種の色の化粧料組成物を一つの容器に隔壁無く充填し、適宜使用時混合して使用する、いわゆる多色充填化粧料が開発されている。この様な化粧料の剤形としては、粉体化粧料及びオイルゲルなどの固形化粧料が存在するが、オイルゲルなどの固形化粧料においては、加熱して流動性を持たせた組成物を充填し冷却成形することから、固形組成物同士が混合し、境界面が不鮮明になり、美観的にも好ましくない印象を与える。例えば、アイカラー用の化粧料などのパール素材を多く含有する化粧料については特に求められていた。これを改善するため、加熱して流動性を持たせた組成物間に粘度差を与えることで、境界面を鮮明にする手法(例えば特許文献1)が知られている。
【0003】
一方、固形化粧料において、経時や落下による表面のひび割れいわゆるクラッキングが大きな課題となっている。特にパール粉体を高配合したアイシャドウ等の化粧料においては、パール粉体特性に起因するクラッキングの悪化が見られ、これらの改善のため様々な試みがなされてきた。例えば、ワックス等の固形又は半固形油分を高配合し、溶融状態で充填し、冷却固化させることで、対クラッキング性を向上させる方法(例えば特許文献2)、またピロリドンカルボン酸変性シリコーンや球状ポリオレフィン樹脂粉末と溶剤を添加してスラリー組成物とし、該スラリー組成物を容器に充填した後、前記溶剤を除去することにより固化させ、対クラッキング性を向上させる方法(例えば特許文献3、4)が知られている。しかしながら、これらの方法を多色固形メーク用化粧料に当てはめてみても、クラッキングの課題を解消することができなかった。これは、固形組成物が1色のものと多色のものでは、クラッキング発生のメカニズムが異なることを示している。すなわち、多色固形メーク用化粧料で、経時によるクラッキングを解消できるものが望まれていた。
【0004】
【特許文献1】特開2002−97112号公報
【特許文献2】特開昭56−128107号公報
【特許文献3】特開2006−169206号公報
【特許文献4】特開2006−169207号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多色固形メーク用化粧料で、固形組成物間の境界面が鮮明であり、対クラッキング性が高く、使用感がなめらかな化粧料を得ることを課題とした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、化粧品分野で使用されている粉体を組み合わせて使用し、対クラッキング性に優れた品質を目指して鋭意研究した結果、以下に示すような多色固形メーク用化粧料が、前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。すなわち本発明は以下に示すとおりである。
【0007】
(1) 加熱充填時に流動性を有する2種以上の固形組成物を同一容器に充填された化粧料であって、ホウケイ酸を基盤とするパール粉体を配合した固形組成物Aと固形組成物Bを含有し、固形組成物Aと固形組成物Bのパール粉体の配合質量比が1:1.2〜1:4であり、固形組成物Aのパール粉体の配合量が1〜25質量%であることを特徴とする多色固形メーク用化粧料。
(2) 前記固形組成物AおよびB中にマイカを含有することを特徴とする(1)に記載の多色固形メーク用化粧料。
(3) ホウケイ酸を基盤とするパール粉体中に含まれるアルカリ金属酸化物が、0−2質量%であることを特徴とする(1)または(2)に記載の多色固形メーク用化粧料。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、多色固形メーク用化粧料で、固形組成物間の境界面が鮮明であり、対クラッキング性が高く、使用感がなめらかな化粧料を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
<1>本発明の多色固形メーク用化粧料に必須のホウケイ酸を基盤とするパール粉体
本発明に係るホウケイ酸を基盤とするパール粉体とは、反射光沢或いは干渉光沢の著しい偏平粉体であり、表面処理は施されても良いし、施されていなくても構わなく、化粧料などで使用されているものであれば特段の限定なく使用できる。例えば、日本板硝子(株)より「シルキーフレーク」、「メタシャイン」などが市販されており、「シルキーフレーク」シリーズには、「シルキーフレークFTD025FY−F02」、「シルキーフレークFTD025FY−F12」、「シルキーフレークFTD010FY−F01」等が存し、「メタシャイン」シリーズには、「メタシャインMC1080RS」、「メタシャインMC1080RYS1」、「メタシャインMC1040TP」、「メタシャインMC1040TZ」、「メタシャインMC1080RB」、「SAメタシャインMC1040RR」、「メタシャインMC1040RS」、「メタシャインMC1040RY」、「メタシャインMC1040RB」、「メタシャインMC1040RG」、「メタシャインMC1080KY」、「メタシャインMC1120RS」、「メタシャインMC1120RY」、「メタシャインMC2080PS」等が存し、エンジェルハード・コーポレーション(米)から「リフレクスピンポインツオブパール」、「リフレクスレイズオブレッド」、「リフレクスギルディッドゴールド」、「リフレクスビジョンズオブV」、「リフレクスMDチェンジングチェリー」、「リフレクスMDシフティングサファイア」等が存し、これらのものを購入して使用することができる。またアルカリ金属酸化物の含有量が少ないシルキーフレークがより好ましい。係るホウケイ酸を基盤とするパール粉体の固形組成物Aと固形組成物Bへの好ましい配合比率は、1:1.2〜1:4であり、より好ましくは1:1.7〜1:2である。係るホウケイ酸を基盤とするパール粉体の固形組成物Aへの好ましい配合量は、1〜25質量%であり、より好ましくは4〜12質量%である。
【0010】
<2>本発明の多色固形メーク用化粧料に必須のマイカ
本発明で用いるマイカとは、含水ケイ酸アルミニウムカリウムであり、白雲母、絹雲母、金雲母、黒雲母などいずれでもよいが特に白雲母が好ましい。係るマイカの好ましい含有量は、固形組成物A中に1〜40質量%、固形組成物Bに1〜30質量%であり、より好ましくは固形組成物A中に2〜20質量%、固形組成物Bに1〜15質量%である。
【0011】
<3>本発明の多色固形メーク用化粧料
本発明の多色固形メーク用化粧料は、加熱充填時に流動性を有する2種以上の組成物を同一容器に充填された化粧料、即ち、多種充填化粧料であって、組成物の色が互いに異なることを特徴とする。ここで、同一容器とは、充填された性質を異にする固形組成物同士に物理的な隔壁が存在しないことを意味する。本発明の多色固形メーク用化粧料を構成する固形組成物としては、充填時において、充分な流動性を有することが好ましく、この様な流動性を物性値として規定するならば、充填時に於ける粘度として、100〜8000センチストークス、更に好ましくは、1000〜5000センチストークスであることが好ましい条件として例示できる。この様な粘度は、充填温度を変えることによってもある程度対応が可能であるが、充填可能な温度が60〜100℃程度と幅が狭い。化粧料の種類としては、ハイライト用の化粧料、アイカラー用の化粧料、チークカラー用の化粧料或いはアイカラーなどが例示できるが、これらの内では、アイカラーに適用するのが、その演色性の効果上、特に好ましい。本発明の多色固形メーク用化粧料は次に示す製造法によって製造される。即ち、加熱溶融したそれぞれの組成物を複数のノズルを用いて同一容器にそれぞれの組成物が流動状態で存在する条件で充填し、冷却固化させる製造法である。付加的な操作として、冷却固化後リヒートなどの操作を加えることも可能である。
【0012】
本発明の多色固形メーク用化粧料においては、前記の成分以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボカド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等) 、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等) 、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸,キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB塩酸塩、ビタミンBトリパルミテート、ビタミンBジオクタノエート、ビタミンB又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。
【0013】
かくして得られた、本発明の多色固形メーク用化粧料は、固形組成物間の境界面が鮮明であり、対クラッキング性が高く、使用感がなめらかな化粧料であった。
【0014】
以下に、実施例を挙げて、本発明について詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ、限定されないことは言うまでもない。
【実施例】
【0015】
<1>本発明の多色固形メーク用化粧料
表1に示す処方に従って多色固形メーク用化粧料を作製した(実施例1〜5)。
【0016】
【表1】

【0017】
<2>本発明の多色固形メーク用化粧料
表2に示す処方に従って多色固形メーク用化粧料を作製した(実施例6〜12)。また表3に示す処方に従って、パール粉体を用いなかった場合の比較例1や、パール粉体の配合量が請求項1を満たさない比較例2〜5もあわせて調製した。
【0018】
【表2】

【0019】
【表3】

【0020】
<試験例1>多色固形メーク用化粧料の境界面評価
固形組成物間の境界面の鮮明さの評価は、表2、3に示したサンプルを目視により評価した。評価基準は以下の通りである。結果は表2、3に示す。
× …不鮮明であり、製品として問題である。
△ …わずかに不鮮明な部分があるが、製品として問題なし。
○ …鮮明である。
◎ …非常に鮮明である。
【0021】
<試験例2>多色固形メーク用化粧料のクラッキング評価
クラッキング評価は、表2、3に示したサンプルを、48時間で−5℃から40℃さらに−5℃に温度変化する環境下に1ヶ月間置き、そのサンプルの表面状態を目視で評価した。結果は表2、3に示す。
× …クラッキングが見られ、製品として問題である。
△ …クラッキングがわずかに見られるが、製品として問題なし。
○ …クラッキングがほとんど見られない。
◎ …クラッキングが全く見られない。
【0022】
<試験例3>多色固形メーク用化粧料の使用感評価
使用感は、表2、3に示したサンプルの表面を指でなでた時のなめらかさで評価した。結果は表2、3に示す。
なめらかさ
× …指にひっかかり、サンプルが均一に取れない。製品として問題である。
△ …指にわずかにひっかかるが、サンプルは均一に取れる。製品として問題なし。
○ …指にほとんどひっかかりがなく、サンプルが均一に取れる。
◎ …指に全くひっかかりがなく、サンプルが均一に取れる。
【0023】
表2、3の結果より、本発明による多色固形メーク用化粧料は、固形組成物間の境界面が鮮明であり、対クラッキング性が高く、使用感がなめらかな化粧料であることが判る。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明は、固形組成物間の境界面が鮮明であり、対クラッキング性が高く、使用感がなめらかな多色固形メーク用化粧料に適用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱充填時に流動性を有する2種以上の固形組成物を同一容器に充填された化粧料であって、ホウケイ酸を基盤とするパール粉体を配合した固形組成物Aと固形組成物Bを含有し、固形組成物Aと固形組成物Bのパール粉体の配合質量比が1:1.2〜1:4であり、固形組成物Aのパール粉体の配合量が1〜25質量%であることを特徴とする多色固形メーク用化粧料。
【請求項2】
前記固形組成物AおよびB中にマイカを含有することを特徴とする請求項1に記載の多色固形メーク用化粧料。
【請求項3】
ホウケイ酸を基盤とするパール粉体中に含まれるアルカリ金属酸化物が、0−2質量%であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の多色固形メーク用化粧料。

【公開番号】特開2012−62245(P2012−62245A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−205105(P2010−205105)
【出願日】平成22年9月14日(2010.9.14)
【出願人】(000113470)ポーラ化成工業株式会社 (717)
【Fターム(参考)】