説明

多重化装置、多重化装置用故障発生順序表示方法、及び故障発生順序表示用制御プログラム

【課題】本発明は、多重故障した場合でもリアルタイムで故障箇所を特定可能ならしめる多重化装置を提供する。
【解決手段】機器制御部を備えた2以上の電子機器1、2、各電子機器の稼動状態を監視し故障発生順序を解析する監視部を備えた監視用電子機器3、4、各機器用表示部(FAULT―A,FAULT―B)、制御バス及び監視専用バスを備えているバス部12、監視用電子機器3、4より故障発生順序を示す故障情報を各機器用表示部に向けて伝達する各光伝達部を備え、監視用電子機器は各光伝達部に表示用光信号を各々入力する各故障表示灯8、9、故障発生順序に応じて各故障表示灯を制御する点灯制御機能部を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器にかかる多重化装置に関し、特に、ストレージ、サーバ等の電子機器の増設を意図してなされる多重化装置、多重化装置用故障発生順序表示方法、及び故障発生順序表示用制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のストレージ等の電子機器を多重化してなる多重化装置の関連技術の例として、例えば特許文献1などが挙げられる。
この特許文献1における多重化装置では、複数のディスク装置を備えたRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)構成の例が示されている。RAIDは、ホスト計算機と同一の筐体に格納したり、ホスト計算機とは別のディスク筐体に格納したりして構成されている。
【0003】
このRAIDは、故障したディスク装置を交換するに際しては、ホスト計算機やRAID装置の電源を切らずに交換する活線挿抜を行うことが多い。このため、ディスク筐体には、故障したディスク装置はどれか、RAIDとして組み込まれているディスク装置はどれか、などをオペレータに視角的に知らせるためのLED等による表示手段が設けられている。
【0004】
更にこの特許文献1では、ホストに搭載したRAID制御手段には筐体管理バス制御手段が設けられる。更にディスク筐体には筐体管理手段とディスク抑止手段が設けられる。
ディスク筐体の各ディスク装置とRAID制御手段とはディスクインタフェースバス(ディスクI/Fバス)により接続されている。ディスク筐体の筐体管理手段とRAID制御手段とは筐体管理バスにて接続されている。
筐体管理手段は、ディスク装置を特定するための固有IDによりディスク装置毎のLED(表示手段)を点灯制御する。
【0005】
又、上記表示手段は、故障したディスク装置を識別できるようにしたり、電源や、ファン、温度等、ディスク筐体内部に異常が発生していることを識別できるようにするもので、多くは、LED等の素子により実現し、筐体管理手段が表示手段を制御するように構成されている。
【0006】
更に、このような多重化装置では、一の電子機器(冗長化部品)に故障が発生すると、最初に故障した一の電子機器(制御部等の冗長化部品)が共用しているシステムバスを経由して、稼動中の他方の電子機器(冗長化部品)の停止を誘発し、多重化装置におけるシステム全体が停止してしまうケース(以降、多重故障という)があった。
例えば特許文献2では、多重故障に対応するために、ディスクアレイ装置における複数の保守対象部品の活性保守を行う場合、保守対象部品の保守交換を行う順番を判断するための指標となる情報である保守対象部品優先順位情報にしたがって保守対象部品の保守交換を行う順番を示す情報である部品保守順序情報を作成する。更に特許文献2に示すディスクアレイ装置は、複数の保守対象部品を保守交換すべき順番に並べ、その並べられた順番で保守対象部品の保守交換を行うように、ディスクアレイ装置のオペレータを誘導する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平9−330184号公報
【特許文献2】特開2008−191908号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上述した関連技術の多重化装置では、多重故障が発生した場合、全ての電子機器(制御部など)も停止するために、全ての電子機器に対応する全故障ランプが「故障状態」を示す点灯状態となるため、多重化装置内のどの電子機器が真に故障したものであるのかその故障箇所が特定できない、という不都合があった。
【0009】
特に、特許文献2では、活性保守制御をコントロールするCM(特許文献2ではCPUとメモリとその他のテーブルなどから構成される)が多重故障するケースでは対応できない、という不都合があった。
すなわち、特許文献2では、CM(制御部)に保守PC管理機能と故障順序テーブルがあるため、2以上のCM(制御部)が多重故障となる場合、ディスクアレイ装置の再起動の後に保守PCを接続し、更にログ確認をして故障順序情報を確認しなければならず、リアルタイムでは故障箇所が特定できない、という不都合があった。
【0010】
更に、関連技術では、オペレータが、多重故障時に各電子機器(冗長部品)を一つずつ接続して動作確認を行いながら、故障箇所の切り分け及び故障箇所の切り離しの作業を行う必要があり、前記作業による多重化装置の稼働率が低下する、という不都合があった。
【0011】
本発明の目的は、上述の関連技術の不都合を解決することにあり、多重化装置を構成する各電子機器における各々の機器制御部が多重故障した場合でもリアルタイムで故障箇所を特定可能ならしめる多重化装置、多重化装置用故障発生順序表示方法、及び故障発生順序表示用制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の多重化装置では、少なくとも機器制御部を備えた2以上の電子機器と、前記各電子機器の稼動状態を監視するとともに当該各電子機器の故障発生順序を解析する監視部を備えた監視用電子機器と、前記電子機器側に設けられ前記各電子機器の稼働状態を各々表示する複数の各機器用表示部と、前記各電子機器における各機器制御部の相互間を接続する制御バス及び前記各電子機器における各機器制御部と前記監視用電子機器における前記監視部とを接続する監視専用バスを備えているバス部と、前記各電子機器と前記監視用電子機器との相互間に設けられ前記監視用電子機器より前記故障発生順序を示す故障情報を対応する前記各機器用表示部に向けて各々伝達する複数の各光伝達部と、を備え、前記監視用電子機器は、前記各電子機器に対応して設けられ前記各光伝達部に表示用光信号を各々入力するための各故障表示灯と、前記故障発生順序に応じて前記各故障表示灯を点灯制御する点灯制御機能部とを備えることを特徴としている。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の多重化装置用故障発生順序表示方法では、少なくとも機器制御部を備えた2以上の電子機器と、前記各電子機器の稼動状態を監視する監視部を備えた監視用電子機器と、前記電子機器側に設けられ前記各電子機器の稼働状態を各々表示する複数の各機器用表示部と、前記各電子機器における各機器制御部の相互間を接続する制御バス及び前記各電子機器における各機器制御部と前記監視用電子機器における前記監視部とを接続する監視専用バスを備えているバス部と、を含むと共に当該バス部により前記各電子機器を多重化してなる多重化装置にあって、前記各電子機器の故障発生順序を表示するための多重化装置用故障発生順序表示方法であって、前記監視用電子機器における前記監視部が前記各電子機器における各機器制御部をそれぞれ監視するとともに当該各電子機器の故障発生順序を解析し、続いて、この解析の結果前記監視用電子機器における前記監視部が前記各電子機器のうち先に停止した一の前記電子機器における前記機器制御部を検出した場合に、前記監視用電子機器が備えている前記一の電子機器に対応する一の故障表示灯から一の表示用光信号を出力し、次に、前記監視用電子機器における前記一の故障表示灯からの前記一の表示用光信号を一の光伝達部を介して前記一の電子機器に対応する一の前記機器用表示部に向けて案内伝達し、更に続いて、前記解析の結果前記監視部が前記各電子機器のうち次に停止した他の前記電子機器における前記機器制御部を検出した場合に、前記監視用電子機器が備えている前記他の電子機器に対応する他の故障表示灯から前記一の表示用光信号と異なる他の表示用光信号を出力し、しかる後、前記監視用電子機器における前記他の故障表示灯からの前記他の表示用光信号を他の光伝達部を介して前記他の電子機器に対応する他の前記機器用表示部に向けて案内伝達する、ことを特徴としている。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明の故障発生順序表示用制御プログラムでは、少なくとも機器制御部を備えた2以上の電子機器と、前記各電子機器の稼動状態を監視する監視部を備えた監視用電子機器と、前記電子機器側に設けられ前記各電子機器の稼働状態を各々表示する複数の各機器用表示部と、前記各電子機器における各機器制御部の相互間を接続する制御バス及び前記各電子機器における各機器制御部と前記監視用電子機器における前記監視部とを接続する監視専用バスを備えているバス部と、且つ前記バス部により前記各電子機器が多重化されてなる多重化装置にあって、予め前記監視用電子機器に装備されたコンピュータに対して、諸機能の実現を設定する故障発生順序表示用制御プログラムであって、前記各電子機器における各機器制御部をそれぞれ監視するとともに当該各電子機器の故障発生順序を解析する故障発生順序解析機能と、この解析の結果前記各電子機器のうち先に停止した一の前記電子機器における前記機器制御部を検出した場合に、前記監視用電子機器が備えている前記一の電子機器に対応する一の故障表示灯から一の表示用光信号を出力する第1光出力制御機能と、前記解析の結果次に停止した他の前記電子機器における前記機器制御部を検出した場合に、前記監視用電子機器が備えている前記他の電子機器に対応する他の故障表示灯から前記一の表示用光信号と異なる他の表示用光信号を出力する第2光出力制御機能と、を前記コンピュータに実現させ、これにより、前記一の表示用光信号を一の光伝達部を介して前記一の電子機器に対応する一の前記機器用表示部に向けて案内伝達し、前記他の表示用光信号を他の光伝達部を介して前記他の電子機器に対応する他の前記機器用表示部に向けて案内伝達するようにしたこと特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、電子機器を構成する制御回路及び記憶回路などの機器制御部の高速化に伴って生じる多重故障の増大に対して各電子機器の故障発生順序を専用に監視し多重故障の際にも継続稼動する監視用電子機器を装備しこの監視用電子機器には多重故障の際にも稼動可能な故障表示灯が備えられておりこの故障表示灯から故障に影響しない光伝達部を介して各機器用表示部に故障発生順序を表示するようにしたので、多重故障に対してその故障発生順序をリアルタイムで目視にて確認可能となり、多重故障発生時の対応の簡略化及び効率化ができるという、関連技術にない優れた多重化装置、多重化装置用故障発生順序表示方法、及び故障発生順序表示用制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態による多重化装置の全体構成の一例を示す説明図である。
【図2】図1の多重化装置の詳細構成の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の第1実施形態おける多重化装置全体の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1実施形態おける第1監視部の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施形態おける第2監視部の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態による多重化装置の全体構成の一例を示す説明図である。
【図7】図6の多重化装置の詳細構成の一例を示す説明図である。
【図8】本発明の第2実施形態おける多重化装置全体の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施形態おける第1監視部の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2実施形態おける第2監視部の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第3実施形態による多重化装置の全体構成の一例を示す説明図である。
【図12】図11の多重化装置の詳細構成の一例を示す説明図である。
【図13】本発明の第3実施形態おける多重化装置全体の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第3実施形態おける第1監視部の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の第3実施形態おける第2監視部の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第4実施形態による多重化装置の全体構成の一例を示す説明図である。
【図17】図16の多重化装置の詳細構成の一例を示す説明図である。
【図18】本発明の第4実施形態おける多重化装置全体の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第4実施形態おける第1監視部の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図20】本発明の第4実施形態おける第2監視部の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第5実施形態による多重化装置の全体構成の一例を示す説明図である。
【図22】図21の多重化装置の詳細構成の一例を示す説明図である。
【図23】本発明の第6実施形態による多重化装置の全体構成の一例を示す説明図である。
【図24】図23の多重化装置の詳細構成の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の「多重化装置」の好適な実施の形態の一例について、図面を参照して具体的に説明する。
【0018】
〔第1の実施の形態〕
(多重化装置の基本的構成)
先ず、多重化装置の基本的構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態による多重化装置の全体構成の一例を示す説明図である。図2は、図1の多重化装置の詳細構成の一例を示す説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態の多重化装置14は、基本的構成として、機器制御部としての第1制御部1aを備えた電子機器1と、同じく機器制御部としての第2制御部2aを備えた電子機器2とを備える。
【0019】
又、多重化装置14は、電子機器1、電子機器2の稼動状態をそれぞれ監視するとともに当該各電子機器1、2の故障発生順序を解析する監視部としての第1監視部3aを備えた監視用電子機器3を有する。
更に又、多重化装置14は、前記第1監視部3aの他に、当該第1監視部3aと独立して構成され当該第1監視部3aと同等の機能を有する第2監視部4aを備えた他の監視用電子機器4を有する。
【0020】
更に、多重化装置14は、前記電子機器1側に設けられ前記電子機器1の稼働状態を表示する機器用表示部としての第1制御部用表示部「FAULT―A」と、前記電子機器2側に設けられ前記電子機器2の稼働状態を表示する機器用表示部としての第2制御部用表示部「FAULT―B」とを備える。
【0021】
又、多重化装置14は、前記電子機器1における第1制御部1aと電子機器2における第2制御部2aとの相互間を連携するためのバス部であるシステムバス12を備える。このシステムバス12は、第1制御部1a、第2制御部2aを監視するためのバス部でもある。
【0022】
更に、多重化装置14は、前記電子機器1と前記監視用電子機器3との相互間に設けられ、前記監視用電子機器3より故障発生順序を示す故障情報を第1制御部用表示部「FAULT―A」(機器用表示部)に向けて伝達する一の光伝達部を備える。
この一の光伝達部は、例えばプリズム状ミラー7(監視部左プリズム状ミラー)及びプリズム状ミラー8(制御部左プリズム状ミラー)にて構成される。
【0023】
又、多重化装置14は、前記電子機器2と前記監視用電子機器4との相互間に設けられ、前記監視用電子機器4より故障発生順序を示す故障情報を第2制御部用表示部「FAULT―B」(機器用表示部)に向けて伝達する他の光伝達部を備える。
上記他の光伝達部は、例えばプリズム状ミラー10(監視部右プリズム状ミラー)及びプリズム状ミラー11(制御部右プリズム状ミラー)にて構成される。
【0024】
監視用電子機器3は、前記電子機器1に対応して設けられ前記一の光伝達部(プリズム状ミラー7及びプリズム状ミラー8)に表示用光信号を入力するための故障表示灯としての第1故障表示灯6を備える。
又、監視用電子機器3は、前記故障発生順序に応じて前記第1故障表示灯6を点灯制御する第1点灯制御機能部(不図示)を備える。
【0025】
監視用電子機器4は、前記電子機器2に対応して設けられ前記他の光伝達部(プリズム状ミラー10及びプリズム状ミラー11)に表示用光信号を入力するための故障表示灯としての第2故障表示灯9を備える。
又、監視用電子機器4は、前記故障発生順序に応じて前記第2故障表示灯9を点灯制御する第2点灯制御機能部(不図示)を備える。
ここで、監視用電子機器3、4を用意せずに、1つの監視用電子機器で構成してもよい。その場合、1つの監視用電子機器には、監視用電子機器3における第1故障表示灯6を点灯制御する第1点灯制御機能部と、監視用電子機器4における第2故障表示灯9を点灯制御する第2点灯制御機能部とを統合した点灯制御機能部を備えてよい。
【0026】
システムバス12(バス部)は、前記電子機器1における第1制御部1aと電子機器2における第2制御部2aとの相互間を接続する制御バス13を備える。
又、システムバス12(バス部)は、前記電子機器1における第1制御部1aと電子機器2における第2制御部2aと前記監視部とを接続する監視専用バスを備えてよい。
この監視専用バスの例として、第1監視バス15、第2監視バス16などが挙げられる。
【0027】
第1監視バス15は、前記電子機器1における第1制御部1aと電子機器2における第2制御部2aと監視用電子機器3における第1監視部3aとを接続する。
第2監視バス16は、前記電子機器1における第1制御部1aと電子機器2における第2制御部2aと監視用電子機器4における第2監視部4aとを接続する。
【0028】
更に、システムバス12(バス部)は、第1制御部1a又は第1監視部3aであることを識別する第1識別子を格納した第1識別子格納部17を備える。
第1識別子格納部17には、第1識別子であるロケーションID[1]が格納されている。
【0029】
又、システムバス12(バス部)は、第2制御部2a又は第2監視部4aであることを識別する第2識別子を格納した第2識別子格納部18を備える。
第2識別子格納部18には、第2識別子であるロケーションID[2]が格納されている。
【0030】
第1制御部1aと第2制御部2aとは、制御バス13を介して各々制御動作を行う。
又、第1監視部3aは、第1制御部1aと第2制御部2aと第1監視部3aを結ぶ第1監視バス15を介して監視を行う。
更に、第2監視部4aは、第1制御部1aと第2制御部2aと第2監視部4aを結ぶ第2監視バス16を介して監視を行う。
【0031】
第1監視部3aは、第2制御部2aが動作している場合に限り、第1制御部1aが稼動しているかチェックし、第1制御部1aが稼動していない場合、先に第1制御部1aが故障するものと判断し、第1故障表示灯6を故障発生順序(第1番目の故障発生)を示す故障情報の一例である赤点灯を行う。
第1監視部3aは、第1制御部1aが稼動している場合、後に第1制御部1aが故障するものと判断し、第1故障表示灯6を故障発生順序(第2番目の故障発生)を示す故障情報の一例である青点灯を行う。
第1故障表示灯6から発した光は、プリズム状ミラー7及びプリズム状ミラー8を介して第1制御部1a側の表示部(「FAULT―A」)から出力される。
【0032】
第2監視部4aは、第1制御部1aが動作している場合に限り、第2制御部2aが稼動しているかチェックし、第2制御部2aが稼動していない場合、先に第2制御部2aが故障するものと判断し、第2故障表示灯9を故障発生順序(第1番目の故障発生)を示す故障情報の一例である赤点灯を行う。
第2監視部4aは、第2制御部2aが稼動している場合、後に第2制御部2aが故障したものと判断し、第2故障表示灯9を故障発生順序(第2番目の故障発生)を示す故障情報の一例である青点灯のままとし状態遷移させない。その理由は、第1制御部1aと第2制御部2aとの双方が正常に稼働している場合には、第1故障表示灯6と第2故障表示灯9とは共に青点灯の状態となっているからである。
第2故障表示灯9から発した光は、プリズム状ミラー10及びプリズム状ミラー11を介して第2制御部2側の表示部(「FAULT―B」)から出力される。
【0033】
(動作処理手順について)
(全体の概略動作)
次に、上述のような構成を有する多重化装置における全体の動作処理手順について、図3乃至図5を参照しつつ説明する。図3は、本発明の第1実施形態おける多重化装置全体の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。図4は、本発明の第1実施形態おける第1監視部の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。図5は、本発明の第1実施形態おける第2監視部の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0034】
本実施の形態に係る多重化装置14は、少なくとも機器制御部(1a又は2a)を備えた2以上の電子機器1、2と、前記各電子機器1、2の稼動状態を監視する監視部(3a及び4aの機能を有する3a又は4a)を備えた監視用電子機器(3又は4)と、前記電子機器1、2側に設けられ前記各電子機器1、2の稼働状態を各々表示する各機器用表示部(「FAULT―A」、「FAULT―B」)と、前記各電子機器1、2における各機器制御部の相互間を接続する制御バス13及び前記各電子機器1,2における各機器制御部1a、2aと前記監視用電子機器(3又は4)における前記監視部(3a又は4a)とを接続する監視専用バス(15及び16)を備えているバス部12と、を含むと共に当該バス部12により前記各電子機器1、2を多重化してなるものを対象とする。
【0035】
本実施の形態に係る多重化装置用故障発生順序表示における全体の動作処理手順は、基本的手順として、先ず、前記監視用電子機器(3又は4)における前記監視部(3a及び4aの機能を有する3a又は4a)が、前記各電子機器1、2における各機器制御部1a、2aをそれぞれ監視するとともに当該各電子機器1、2の故障発生順序を解析する(図3に示すステップB4及びステップB5からなる第1監視ステップと、ステップB2及びステップB3からなる第2監視ステップとからなるステップ:故障発生順序解析ステップないしは機能)。
【0036】
ここで、この解析の結果又は電源投入直後において、前記監視部(3a又は4a)が、前記各電子機器1、2がそれぞれ動作していることを検知した場合に、前記監視用電子機器(3又は4)が備えている前記一の電子機器1に対応する一の故障表示灯(第1故障表示灯6など)から一の表示用光信号(青色光信号など)を出力する(図3に示すステップA8)とともに、前記監視用電子機器(3又は4)が備えている前記他の電子機器2に対応する他の故障表示灯(第2故障表示灯9など)から他の表示用光信号(青色光信号など)を出力する(図3に示すステップA5)。
このように、前記各電子機器1、2がそれぞれ正常に動作している場合にあっては、監視部は、各故障表示灯をそれぞれ正常稼働状態を示す同一色(例えば青など)で各々点灯制御するようにする。
一方、多重故障が発生した場合にあっては、前記故障発生順序解析ステップにおける解析に続いて、当該解析の結果、前記監視部(3a又は4a)が、前記各電子機器1、2のうち先に停止した一の前記電子機器1における前記機器制御部1aを検出した場合に、前記監視用電子機器(3又は4)が備えている前記一の電子機器1に対応する一の故障表示灯(第1故障表示灯6など)から一の表示用光信号(赤色光信号など)を出力する(図3に示すステップA7の一部:第1光出力制御ステップないしは機能)。
【0037】
次に、前記監視用電子機器(3又は4)における前記一の故障表示灯(第1故障表示灯6など)からの前記一の表示用光信号を一の光伝達部(プリズム状ミラー7及びプリズム状ミラー8)を介して前記一の電子機器1に対応する一の前記機器用表示部(第1制御部用表示部「FAULT―A」)に向けて案内伝達する(図3に示すステップA7の一部:第1光信号伝達ステップないしは機能)。
【0038】
更に続いて、前記解析の結果、前記監視部(3a又は4a)が、前記各電子機器1、2のうち次に停止した他の前記電子機器2における前記機器制御部2aを検出した場合に、前記監視用電子機器(3又は4)が備えている前記他の電子機器2に対応する他の故障表示灯(第2故障表示灯9など)から前記一の表示用光信号と異なる他の表示用光信号(青色光信号など)を出力する(図3に示すステップA5の一部:第2光出力制御ステップないしは機能)。
【0039】
しかる後、前記監視用電子機器(3又は4)における前記他の故障表示灯(第2故障表示灯9など)からの前記他の表示用光信号を他の光伝達部(プリズム状ミラー10及びプリズム状ミラー11)を介して前記他の電子機器2に対応する他の前記機器用表示部(第2制御部用表示部「FAULT―B」)に向けて案内伝達する(図3に示すステップA5の一部:第2光信号伝達ステップないしは機能)。
【0040】
(詳細動作)
以下、これを詳述する。
多重化装置14が始動すると、電子機器1における第1制御部1aと電子機器2における第2制御部2aは、システムバス12内の制御バス13を介して制御動作を開始する。
又、監視用電子機器3における第1監視部3aは、第1制御部1aと第2制御部2aと第1監視部3aを接続する第1監視バス15を介して監視動作を開始する。
更に、第2監視部4aは、第1制御部1aと第2制御部2aと第2監視部4aを接続する第2監視バス16を介して監視動作を開始する(図3のステップA1、図4のステップC1、及び図5のステップE1)。
【0041】
多重化装置14が始動すると、第1制御部1a及び第2制御部2aは、システムバス12内の第1識別子格納部17若しくは第2識別子格納部18からロケーションIDを取得する(図3のステップA2)。
【0042】
多重化装置14が始動すると、第1監視部3aは、システムバス12内の第1識別子格納部17からロケーションID[1]を取得する(図3のステップA2、図3のステップB1、図3のステップA6、図4のステップC2、及び図4のステップC3)
【0043】
第1監視部3aは、第2制御部2aが停止しているか否か確認し、第2制御部2aが停止している場合は第2制御部2aの停止確認動作を繰り返す(図4のステップD1)。
【0044】
多重化装置14は、第1監視部3aにより第2制御部2aが停止しているか否か確認し、第2制御部2aが停止している場合はロケーションID確認を行う(図3のステップB4及びステップB1)。
【0045】
第1監視部3aは、第2制御部2aが停止しているか否か確認する。この確認の結果、第2制御部2aが動作しているときに、第1監視部3aは更に第1制御部1aが停止していないかチェックする。
第1制御部1aが停止している場合、第1監視部3aは第1故障表示灯6を赤点灯する。
第1故障表示灯6にて発した光は、監視部左プリズム状ミラー7と制御部左プリズム状ミラー8を経由して第1制御部1a側から出力する(図3のステップB4、図3のステップB5、図3のステップA7、図4のステップD1、図4のステップD2、図4のステップC4)。
【0046】
第1制御部1aが動作している場合、第1監視部3aは第1故障表示灯6を青点灯する。
第1故障表示灯6にて発した光は、監視部左プリズム状ミラー7と制御部左プリズム状ミラー8を経由して第1制御部1a側から出力する(図3のステップB4、ステップB5、ステップA8、図4のステップD1、ステップD2、及びステップC5)
【0047】
次に、多重化装置14が始動すると、第2監視部4aはシステムバス12内の第2識別子格納部18からロケーションID[2]を取得する(図3のステップA2、ステップB1及びステップA3、又は、図5のステップE2及びステップE3)。
【0048】
第2監視部4aは、第1制御部1aが停止しているか否か確認し、第1制御部1aが停止している場合は第1制御部1の停止確認動作を繰り返す(図5のステップF1)。
【0049】
多重化装置14は、第2監視部4aにより第1制御部1aが停止しているか否か確認し、第1制御部1aが停止している場合はロケーションID確認を行う(図3のステップB2、及び図3のステップB1)。
【0050】
第2監視部4aは、第1制御部1aが停止しているか否か確認する。この確認の結果、第1制御部1aが動作しているときに、第2制御部2aが停止していないかチェックする。
第2制御部2aが停止している場合は、第2監視部4aは第2故障表示灯9を赤点灯する(図3のステップB4、ステップB5、ステップA4、図5のステップF1、ステップF2、及びステップE4)。
【0051】
第2故障表示灯9にて発した光は、監視部右プリズム状ミラー10と制御部右プリズム状ミラー11を経由して第2制御部2a側から出力する(図3のステップB2、ステップB3、ステップA4、図5のステップF1、ステップF2、及びステップE4)。
【0052】
第2制御部2aが動作している場合は、第2故障表示灯9を青点灯する。
第2故障表示灯9にて発した光は、監視部右プリズム状ミラー10と制御部右プリズム状ミラー11を経由して第2制御部2a側から出力する(図3のステップB2、ステップB3、ステップA5、図5のステップF1、ステップF2、及びステップE5)。
【0053】
前記故障表示動作によると、先に故障した制御部側は赤点灯し、後から停止した制御部側は青点灯したままとなる。これがために、制御部の多重故障が発生した場合において、制御部の故障順序を後から目視で確認することが可能となり、二重化装置の多重故障における保守作業効率が改善され、また装置の稼動効率も改善される。
【0054】
このように、本第1実施形態によれば、電子機器を構成する制御回路及び記憶回路などの機器制御部の高速化に伴って生じる多重故障の増大に対して各電子機器の故障発生順序を専用に監視し多重故障の際にも継続稼動する監視用電子機器を装備しこの監視用電子機器には多重故障の際にも稼動可能な故障表示灯が備えられておりこの故障表示灯から故障に影響しない光伝達部を介して各機器用表示部に故障発生順序を表示するようにしたので、多重故障に対してその故障発生順序をリアルタイムで目視にて確認可能となり、多重故障発生時の対応の簡略化及び効率化ができる
【0055】
すなわち、第1の効果は、二重化装置の多重故障が発生した場合にあって、故障順序特定が容易になることである。
又、第2の効果は、二重化装置において多重故障発生後の故障箇所切り分け時間の短縮効果を有する点にある。
更に、第3の効果は、二重化装置において監視バス閉塞させず、確実に故障検知することでシステム安定動作を実現する点である。
【0056】
また、正常側からシステムバスを介する電気的信号により故障側にランプ表示させるシステムと比較すると、システムバスの構成が小さくなり信頼性向上の効果も期待できる。
【0057】
更に、冗長化部品故障検知時の故障状況表示動作において、故障が発生した順序を各監視部が自動解析し、その自動解析した故障順序情報に基いて故障箇所を自動選択・自動表示することにより関連技術の手法と比較し、より正確に故障箇所を特定することが可能となる。
【0058】
また、前記各効果により、冗長化部品の故障箇所切り分け作業にあって、短時間かつ容易に故障箇所を特定し、故障した部品交換に要する作業時間を短縮させる特徴を有する。
【0059】
さらに、各制御部の制御部の故障モードが固定の故障モードではなく間欠の故障モードであった場合で制御部が独自に自動再試行・自動再起動をするケースを考えると、多重故障後に各制御部が独自に自動再試行・自動再起動してしまう為、故障順序が特定できなくなるケースがある。
【0060】
このようなケースであっても、後から故障順序を確認できるよう、各監視部の故障表示灯に例えば一定時間はランプの色を変化させない等のヒステリシスを持たせることで、故障順序情報を後から確認することが可能となる。
すなわち、この場合、前記点灯制御機能部が、前記各電子機器が自動的に再起動される際に、前記故障情報が前記各機能表示部にて一定時間保持されるように前記各故障表示灯を点灯制御すればよい。
【0061】
又、制御バスと監視バスとを共有する関連技術のバス部では、システムバス停止から監視機構停止を招く可能性を示唆しており、システムバスを共用する制御部等冗長部品の多重故障とは全く別に、監視機構が停止し故障ランプが点灯しない不都合が生じ易い。
【0062】
これに対して本実施の形態では、監視部の監視専用バスは、制御バスとは独立して分離されていることから、前記多重故障にかかわらず監視が可能となる。
【0063】
更に又、二重化装置に二つの監視機構を有する構成にあって、監視バスを共有することも前記多重故障と同様、監視バス停止から両監視機構停止を招く可能性を示唆しており、前記監視バス停止あっては、システムバスを共用する制御部等冗長部品の多重故障とは全く別に、両方の監視機構が停止し両方の監視機構の有する故障ランプが点灯しない不都合を有することが考えられる。
【0064】
これに対して本実施の形態では、各監視部の監視専用バスは、第1監視バスと第2監視バス分離されていることから、お互いの監視部は独立動作が可能であり、監視バス内の要素数も最小である。前記構成により監視ロジックの簡素化を実現し監視バス停止となる確率も最小化される。
【0065】
さらに、プリズム状ミラーによる光接続とループ状光経路による光接続を組み合わせることも可能であり、前記組み合わせによるとレイアウトの自由度が高くなり、様々な配置構成をとることが可能となる。
【0066】
又、本実施の形態では、構成としてデルタ形状の短辺が接するデルタ形状の短辺の間には媒質が無く、光は拡散させず確実に相手側モジュールに到達する効果を有する。
更に、デルタ−デルタ間に光誘導経路がある場合にあってもデルタ形状の短辺−デルタ形状の短辺間の媒質とデルタ形状の媒質の屈折率は(ほぼ)同じであり、前記と同様に光を拡散させず確実な相手側モジュールへの伝達効果を有する。
このように、拡散させず確実に伝達することができる。
【0067】
更に又、特許文献2では、SVCx―CMx間のバスは、システムバスと分離されておらず、SVCx故障やCMx故障によりシステムバス停止となってしまった場合、CMx相互監視不能/CMx全停止となり、システム停止となる問題点も有している。
これに対して本実施の形態では、構成として監視バスとシステムバスを分離しており、前記全システム停止となる可能性は低く、制御部(CMx)多重故障にあっても監視部を分離しクロスチェックするので故障順序を特定可能、故障箇所切り分け時間は最小となる。
【0068】
又、本実施の形態では、構成として光接続・プリズム伝送であるのでドライバ回路及びレシーバ回路が必要ではなく電気回路の規模は最小・故障率も最小となる。
又、光ケーブルで接続し別筐体間の状態を伝送する場合、数メートル〜数十メートルの長距離伝送を行うとしてもデータ化け対策は必要ない。
【0069】
又、関連技術では、監視バスと制御バスを分離していない為、制御部故障からシステムバス停止する可能性が高くなる。また、故障順序制御が無く制御部多重故障した場合、全制御部が故障表示となる。さらには、制御部多重故障で各制御部故障にタイムラグがあり、故障順序が重要な意味を持つ場合にあっても、制御部動作速度が速い場合、現地到着した際には多重故障となってしまう為、どちらの制御部が先に故障したのか特定できない。
【0070】
これに対して本実施の形態では、構成として監視バスとシステムバスを分離しており、監視バスを2重化している為、制御部故障から監視部停止となる確率は小さい。
又、故障順序制御を有しており、制御部多重故障した場合、故障順序が特定可能である。
さらに、故障ランプ制御にヒステリシス動作を導入することで、多重故障時に全制御部が自動再起動されるシステムにあっても、後からランプ確認が可能となる。
【0071】
また、上記の説明において、上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素並びにそれらによる各機能をプログラム化(ソフトウエアプログラム)し、コンピュータに実行させてもよい。そのプログラムは記憶媒体から読み出して実行させてもよい。
【0072】
[第2の実施の形態]
次に、本発明にかかる第2の実施の形態について、図6乃至図7に基づいて説明する。図6は、本発明の第2実施形態による多重化装置の全体構成の一例を示す説明図である。図7は、図6の多重化装置の詳細構成の一例を示す説明図である。
【0073】
本第2実施形態では、監視部及び制御部の積層順が異なる点、一制御部につき表示部を2つ有する点、第1監視バス及び第2監視バスの接続構造が異なる点が第1の実施の形態と異なる。
【0074】
具体的には、図6乃至図7を参照すると、本第2実施形態の多重化装置41は、一の電子機器21における第1制御部21a、前記一の電子機器21に対応する一の監視用電子機器23における第1監視部23a、他の電子機器22に対応する他の監視用電子機器24における第2監視部24a、他の電子機器22における第2制御部22aがこの順で積層配置されている。
【0075】
又、前記一方の電子機器21の機器用表示部を、一方の第1表示部(「FAULT―A」)とこの一方の第1表示部(「FAULT―A」)と同等に機能する一方の第2表示部(「FAULT―C」)とにより構成している。
同様に、前記他方の電子機器22の機器用表示部を、他方の第1表示部(「FAULT―B」)とこの他方の第1表示部(「FAULT―B」)と同等に機能する他方の第2表示部(「FAULT―D」)とにより構成している。
【0076】
又、監視用電子機器23に、一方の電子機器21に対応して設けられ第1監視部23aでの監視結果に応じて表示発光する第1故障表示灯25(本発明にいう「第1故障表示灯」)と、他方の電子機器22に対応して設けられ第1監視部23aでの監視結果に応じて表示発光する第4故障表示灯28(本発明にいう「第2故障表示灯」)とを併設している。
【0077】
更に、監視用電子機器24に、他方の電子機器22に対応して設けられ第2監視部24aでの監視結果に応じて表示発光する第2故障表示灯26(本発明にいう「第1故障表示灯」)と、一方の電子機器21に対応して設けられ第2監視部24aでの監視結果に応じて表示発光する第3故障表示灯27(本発明にいう「第2故障表示灯」)とを併設している。
ここで、本実施の形態の第1故障表示灯25、第2故障表示灯26、第3故障表示灯27、第4故障表示灯28と、本発明にいう「第1故障表示灯」と「第2故障表示灯」との対応関係に留意すべきである。実施形態の下位概念としての故障表示灯を示す順位番号と請求項で定義されている上位又は中位概念としての故障表示灯を示す順位番号とは必ずしも一致するとは限らない。
【0078】
前記一方と他方の電子機器21、22の積層配置に際しては、前記一方の電子機器21における第2表示部(「FAULT―C」)が当該一方の電子機器21における積層方向の外端部に配設される。
又、前記他方の電子機器22における第2表示部(「FAULT―D」)が当該他方の電子機器22における積層方向の外端部に配設される。
【0079】
又、多重化装置41における光伝達部は、前記監視用電子機器23における前記故障表示灯(第1故障表示灯25)からの出力光を一方の前記電子機器21に装備された第1表示部(「FAULT―A」)に向けて案内し伝達する第1の他電子機器用光伝達部(第1制御部右プリズム状ミラー29、第1制御部右プリズム状ミラー30、第1制御部右プリズム状ミラー31)を備える。
【0080】
更に、多重化装置41における光伝達部は、前記監視用電子機器23における前記第2故障表示灯(第4故障表示灯28)からの出力光を他方の前記電子機器22に装備された第2表示部(「FAULT―D」)に向けて案内し伝達する第2の他電子機器用光伝達部(第2制御部左プリズム状ミラー38、第2制御部左プリズム状ミラー39、第2制御部上プリズム状ミラー40)を備える。
【0081】
又、多重化装置41における光伝達部は、前記監視用電子機器24における前記故障表示灯(第2故障表示灯26)からの出力光を他方の前記電子機器22に装備された第1表示部(「FAULT―B)に向けて案内し伝達する第3の他電子機器用光伝達部(第2制御部左プリズム状ミラー32、第2制御部左プリズム状ミラー33、第2制御部左プリズム状ミラー34)を備える。
【0082】
更に、多重化装置41における光伝達部は、前記監視用電子機器24における前記第2故障表示灯(第3故障表示灯27)からの出力光を一方の前記電子機器21に装備された第2表示部(「FAULT―C」)に向けて案内し伝達する第4の他電子機器用光伝達部(第1制御部右プリズム状ミラー35、第1制御部右プリズム状ミラー36、第1制御部下プリズム状ミラー37)を備える。
【0083】
又、これらの前記各他電子機器用光伝達部は、前記各表示部の配置に対応して配設され、一部にループ状光経路を有する。
【0084】
更に、多重化装置41におけるシステムバス20は、制御バス42と第1監視バス43と第2監視バス44と第1識別子格納部45と第2識別子格納部46とを含む。
第1監視バス43は、前記電子機器21における第1制御部21a(機器制御部)と電子機器22における第2制御部22a(機器制御部)と第1監視部23aと第2監視部24aとを接続するものである。
第2監視バス44は、前記第1監視バス43と独立した伝送経路にて、前記電子機器21における第1制御部21a(機器制御部)と電子機器22における第2制御部22a(機器制御部)と第1監視部23aと第2監視部24aとを接続するものである。
【0085】
(動作処理手順について)
次に、上述のような構成を有する多重化装置41における動作処理手順について、図6乃至図7及び図8乃至図10のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0086】
多重化装置41が始動すると第1制御部21aと第2制御部22aはシステムバス20内の制御バス42を介して制御動作を開始する。
第1監視部23aは、第1制御部21aと第2制御部22aと第1監視部23aを結ぶ第1監視バス43を介して監視動作を開始する。
第2監視部24aは、第1制御部21aと第2制御部22aと第2監視部24aを結ぶ第2監視バス44を介して監視動作を開始する(図8のステップG1、図9のステップJ1、図10のステップL1)。
【0087】
多重化装置41が始動すると、第1制御部21a、第2制御部22a、第1監視部23a、第2監視部24aは、システムバス20内の第1識別子格納部45若しくは第2識別子格納部46からロケーションIDを取得する(図9のステップJ2、及び図10のステップL2)。
【0088】
多重化装置41が始動すると第1制御部21a及び第1監視部23aは、システムバス20内の第1識別子格納部45からロケーションID[1]を取得する(図9のステップJ3)。
【0089】
多重化装置41が始動すると第2制御部22a及び第2監視部24aは、システムバス20内の第2識別子格納部46からロケーションID[2]を取得する(図10のステップL3)。
【0090】
多重化装置41は、第1制御部21aが停止しているか否か確認する。
第1制御部21aが停止している場合、更に第2制御部22aが停止しているか否か確認し、第2制御部22aも停止している場合、何もせず第1制御部21aが停止しているか否か確認する(図8のステップH1、及びステップH3)。
【0091】
第1監視部23aは、第1制御部21aが停止しているか否か確認する。
第1制御部21aが停止している場合、更に第2制御部22aが停止しているか否か確認し、第2制御部22aも停止している場合、何もせず第1制御部21aが停止しているか否か確認する(図9のステップK1、及びステップK3)。
【0092】
第2監視部24aは、第1制御部21aが停止しているか否か確認し、第1制御部21aが停止している場合は第2制御部22aが停止しているか否か確認し、第2制御部22aも停止している場合は、何もせず第1制御部21aが停止しているか否か確認する(図10のステップM1及び図10のステップM3)。
【0093】
多重化装置41は、第1制御部21aが停止していない場合、第2制御部22aが停止しているか否か確認し、第2制御部22aが停止している場合は、第2故障表示灯26と第4故障表示灯28を赤点灯する。
第2故障表示灯26を発した光は、第2制御部左プリズム状ミラー32と第2制御部左プリズム状ミラー33と第2制御部左プリズム状ミラー34を経由して第2制御部22a側から出力する。
第4故障表示灯28を発した光は、第2制御部左プリズム状ミラー38と第2制御部左プリズム状ミラー39と第2制御部上プリズム状ミラー40を経由して第2制御部22a側から出力する(図8のステップH1、ステップH2、及び図8のステップG2)。
【0094】
多重化装置41は、第1制御部21aが停止していない場合、第2制御部22aが停止しているか否か確認し、第2制御部22aが停止していない場合は、第2故障表示灯26と第4故障表示灯28を青点灯させる。
第2故障表示灯26を発した光は、第2制御部左プリズム状ミラー32と第2制御部左プリズム状ミラー33と第2制御部左プリズム状ミラー34を経由して第2制御部22a側から出力する。
第4故障表示灯28を発した光は、第2制御部左プリズム状ミラー38と第2制御部左プリズム状ミラー39と第2制御部上プリズム状ミラー40を経由して第2制御部22a側から出力する(図8のステップH1、ステップH2、及びステップG3)。
【0095】
第1監視部23aは、第1制御部21aが停止していない場合、第2制御部22aが停止しているか否か確認し、第2制御部22aが停止している場合は、第4故障表示灯28を赤点灯させる。
【0096】
第4故障表示灯28を発した光は、第2制御部左プリズム状ミラー38と第2制御部左プリズム状ミラー39と第2制御部上プリズム状ミラー40を経由して第2制御部22a側から出力される(図9のステップK1、ステップK2、及びステップJ4)。
【0097】
第1監視部23aは、第1制御部21aが停止していない場合、第2制御部22aが停止しているか否か確認し、第2制御部22aが停止していない場合は、第4故障表示灯28を青点灯させる。
第4故障表示灯28を発した光は、第2制御部左プリズム状ミラー38と第2制御部左プリズム状ミラー39と第2制御部上プリズム状ミラー40を経由して第2制御部22a側から出力する(図9のステップK1、ステップK2、及びステップJ5)。
【0098】
第2監視部24aは、第1制御部21aが停止していない場合、第2制御部22aが停止しているか否か確認し、第2制御部22aが停止している場合は、第2故障表示灯26を赤点灯する。
第2故障表示灯26にて発した光は、第2制御部左プリズム状ミラー32と第2制御部左プリズム状ミラー33と第2制御部左プリズム状ミラー34を経由して第2制御部22a側から出力する(図10のステップM1、ステップM2、及びステップL4)。
【0099】
第2監視部24aは、第1制御部21aが停止していない場合、第2制御部22aが停止しているか否か確認し、第2制御部22aが停止していない場合は、第2故障表示灯26を青点灯させる。
第2故障表示灯26にて発した光は、第2制御部左プリズム状ミラー32と第2制御部左プリズム状ミラー33と第2制御部左プリズム状ミラー34を経由して第2制御部22a側から出力する(図10のステップM1、ステップM2、及びステップL5)。
【0100】
多重化装置41は、第2制御部22aが動作している場合、第1制御部21aが停止しているか否か確認し、第1制御部21aが停止している場合は、第1故障表示灯25と第3故障表示灯27とを赤点灯する。
第1故障表示灯25を発した光は、第1制御部右プリズム状ミラー29と第1制御部右プリズム状ミラー30と第1制御部右プリズム状ミラー31を経由して第1制御部21a側から出力する。
第3故障表示灯27を発した光は、第1制御部右プリズム状ミラー35と第1制御部右プリズム状ミラー36と第1制御部下プリズム状ミラー37を経由して第1制御部21a側から出力する(図8のステップH3、ステップH4、及びステップG4)。
【0101】
多重化装置41は、第2制御部22aが動作している場合、第1制御部21aが停止しているか否か確認し、第1制御部21aが停止していない場合は、第1故障表示灯25と第3故障表示灯27とをそれぞれ青点灯する。
第1故障表示灯25にて発した光は、第1制御部右プリズム状ミラー29と第1制御部右プリズム状ミラー30と第1制御部右プリズム状ミラー31を経由して第1制御部21a側から出力する。
第3故障表示灯27にて発した光は、第1制御部右プリズム状ミラー35と第1制御部右プリズム状ミラー36と第1制御部下プリズム状ミラー37を経由して第1制御部21a側から出力する(図8のステップH3、ステップH4、及びステップG5)。
【0102】
第1監視部23aは、第2制御部22aが停止していない場合、第1制御部21aが停止しているか否か確認し、第1制御部21aが停止している場合は、第1故障表示灯25を赤点灯する。
第1故障表示灯25にて発した光は、第1制御部右プリズム状ミラー29と第1制御部右プリズム状ミラー30と第1制御部右プリズム状ミラー31を経由して第1制御部21a側から出力する(図9のステップK3、ステップK4、及びステップJ6)。
【0103】
第1監視部23aは、第2制御部22aが停止していない場合、第1制御部21aが停止しているか否か確認し、第1制御部21aが停止していない場合は、第1故障表示灯25を青点灯させる。
第1故障表示灯25にて発した光は、第1制御部右プリズム状ミラー29と第1制御部右プリズム状ミラー30と第1制御部右プリズム状ミラー31を経由して第1制御部21a側から出力する(図9のステップK3、ステップK4、及びステップJ7)。
【0104】
第2監視部24aは、第2制御部22aが停止していない場合、第1制御部21aが停止しているか否か確認し、第1制御部21aが停止している場合は、第3故障表示灯27を赤点灯する。
第3故障表示灯27を発した光は、第1制御部右プリズム状ミラー35と第1制御部右プリズム状ミラー36と第1制御部下プリズム状ミラー37を経由して第1制御部21a側から出力する(図10のステップM3、ステップM4、及びステップL6)。
【0105】
第2監視部24aは、第2制御部22aが停止していない場合、第1制御部21aが停止しているか否か確認し、第1制御部21aが停止していない場合は、第3故障表示灯27を青点灯する。
第3故障表示灯27を発した光は、第1制御部右プリズム状ミラー35と第1制御部右プリズム状ミラー36と第1制御部下プリズム状ミラー37を経由して第1制御部21a側から出力する(図10のステップM3、ステップM4、及びステップL7)。
【0106】
以上で説明したように、本第2の実施の形態によると、第1監視部が故障した場合にあっても第2監視部が動作継続することにより故障表示動作が中断しないメリットを有している。
【0107】
また、故障表示灯が各制御部に2個用意されている為、故障表示灯が1個故障した場合にあっても故障表示動作を継続できるメリットも有している。更に、表示部を第1の電子機器21の下側および第2の電子機器22の上側にそれぞれその大部分領域にわたって設置し得るので、故障表示の自由度があり、従って故障表示の多様性に有効に対応することができるという利点がある。
【0108】
その他の構成およびその他のステップないしは機能並びにその作用効果については、前述した第1実施形態の場合と同一となっている。また、上記の説明において、上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素並びにそれらによる各機能をプログラム化(ソフトウエアプログラム)し、コンピュータに実行させてもよい。
【0109】
[第3の実施の形態]
次に、本発明にかかる第3の実施の形態について、図11及び図12に基づいて説明する。図11は、本発明の第3実施形態による多重化装置の全体構成の一例を示す説明図である。図12は、図11の多重化装置の詳細構成の一例を示す説明図である。
【0110】
本第3の実施の形態では、2×2並列構造となっている点が第2の実施の形態と異なる。
具体的には、図11乃至図12を参照すると、本第3実施形態の多重化装置67は、一の電子機器51における第1制御部51aと当該一の電子機器51に対応する一の監視用電子機器53における第1監視部53aとが第1層に配置される。
又、多重化装置67は、他の電子機器52における第2制御部52aと当該他の電子機器52に対応する他の監視用電子機器54における第2監視部54aとが第2層に配置される。
【0111】
これに伴い、システムバス50の制御バス68と第1監視バス69と第2監視バス70のそれぞれの形状が第2の実施の形態と異なる。
第1監視バス69は、断面略L字状に構成され、第1制御部51aと第2制御部52aと第1監視部53aとを接続する。
第2監視バス70は、第1監視バス69とは向きが反対の断面略L字状に構成され、第1制御部51aと第2制御部52aと第2監視部54aとを接続する。
制御バス68は、第1監視バス69と第2監視バス70との間を斜めに配置されている。
【0112】
又、多重化装置67は、第1表示部(「FAULT―A」)及び第2表示部(「FAULT―C」)は第1層に構成され、第1表示部(「FAULT―B)及び第2表示部(「FAULT―D」)は第2層に構成される。
多重化装置67は、更に、第2層に第2故障表示灯56と第3故障表示灯57とを有し、第1層に第1故障表示灯55と第4故障表示灯58を有する。
【0113】
又、多重化装置67における第1の他電子機器用光伝達部は、第1制御部左プリズム状ミラー59を備える。
更に、第2の他電子機器用光伝達部は、一部に光ファイバーのループ状光経路を含み、第2制御部左光経路クラッド64と第2制御部左光経路コア65と第2制御部左プリズム状ミラー66を備える。
又、第3の他電子機器用光伝達部は、第2制御部右プリズム状ミラー60を備える。
更に、第4の他電子機器用光伝達部は、一部に光ファイバーのループ状光経路を含み、第1制御部右光経路クラッド61と第1制御部右光経路コア62と第1制御部右プリズム状ミラー63とを備える。
【0114】
システムバス50内には、第1識別子格納部71と第2識別子格納部72とを有する。
【0115】
前記各光経路クラッド及びに光経路コア(光ファイバー)に入射した光は光経路コア内で反射を繰り返し、各制御部側プリズム状ミラーから光出力される。
【0116】
次に、上述のような構成を有する多重化装置67における動作処理手順は、光ファイバー及びプリズム状ミラーを通じて光信号を出力する点(図13に示すステップN2、N4、図14に示すステップQ4、図15に示すステップS6)の他は、第2の実施の形態と同様である。
【0117】
以上で説明したように、本第3実施形態によると、装置の高さを低く抑え、薄型・小型化することが可能である。
又、本第3実施形態にあっては、故障発生順序を含む故障情報を光ファイバーにて伝達することから、各制御部及び各監視部をそれぞれ光ファイバーで接続し、各制御部及び各監視部がシステムバス接続できる範囲であれば、二重化装置の各制御部及び各監視部は必ずしも上下左右(若しくは前後)に接合される必要は無く、各制御部及び各監視部を離隔して設置することも可能となる。
【0118】
前記から、将来システムバスを電気的接続ではなく光接続とした場合にあって、さらにレイアウトの自由度が高くなる。
【0119】
その他の構成およびその他のステップないしは機能並びにその作用効果については、前述した第2実施形態の場合と同一となっている。また、上記の説明において、上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素並びにそれらによる各機能をプログラム化(ソフトウエアプログラム)し、コンピュータに実行させてもよい。
【0120】
[第4の実施の形態]
次に、本発明にかかる第4の実施の形態について、図16及び図17に基づいて説明する。図16は、本発明の第4実施形態による多重化装置の全体構成の一例を示す説明図である。図17は、図16の多重化装置の詳細構成の一例を示す説明図である。
【0121】
本第4の実施の形態では、記憶用電子機器をさらに多重化した点が第2の実施の形態と異なる。
【0122】
具体的には、図16乃至図17を参照すると、本第4実施形態の多重化装置100は、データ記憶専用の記憶用電子機器85における第1記憶部85aを電子機器81における第1制御部81aに対応するようにして最下層に配置し、データ記憶専用の記憶用電子機器86における第2記憶部86aを電子機器82における第2制御部82aに対応するようにして最上層に配置している。
【0123】
この場合、監視用電子機器83における第1監視部83a及び監視用電子機器84における第2監視部84aが、前記記憶用電子機器85、86の稼働状態をも監視し前記記憶用電子機器85、86及び前記電子機器81、82を含めた故障発生順序を解析する機能を備えてよい。
【0124】
多重化装置100は、第1層に記憶用電子機器85における第1記憶部85a、第2層に監視用電子機器83における第1監視部83a、第3層に電子機器81における第1制御部81a、第4層に電子機器82における第2制御部82a、第5層に監視用電子機器84における第2監視部84a、第6層に記憶用電子機器86における第2記憶部86aを備える。
【0125】
又、多重化装置100は、一方の電子機器81に関連する第1表示部(「FAULT―A」)は第3層に構成され、一方の記憶用電子機器85に関連する第3表示部(「FAULT―E」)は第1層に構成される。
更に、多重化装置100は、他方の電子機器82に関連する第1表示部(「FAULT―B」)は第4層に構成され、他方の記憶用電子機器86に関連する第3表示部(「FAULT―F」)は第6層に構成される。
【0126】
多重化装置100は、更に、第2層に第1故障表示灯87と第5故障表示灯93とを有し、第5層に第2故障表示灯90と第6故障表示灯96を有する。
【0127】
又、多重化装置100における光伝達部は、一方の監視用電子機器83における前記故障表示灯(第1故障表示灯87)からの出力光(表示用光信号)を一方の前記電子機器81に装備された第1表示部(「FAULT―A」)に向けて案内し伝達する第1の他電子機器用光伝達部(第1監視部左プリズム状ミラー88、第1制御部左プリズム状ミラー89)を備える。
【0128】
更に、多重化装置100における光伝達部は、一方の監視用電子機器83における前記第3故障表示灯(第5故障表示灯93)からの出力光を一方の記憶用電子機器85に装備された第3表示部(「FAULT―E」)に向けて案内し伝達する第5の他電子機器用光伝達部(第1監視部右プリズム状ミラー94、第1記憶部右プリズム状ミラー95)を備える。
【0129】
又、多重化装置100における光伝達部は、他方の監視用電子機器84における前記故障表示灯(第2故障表示灯90)からの出力光を他方の前記電子機器82に装備された第1表示部(「FAULT―B)に向けて案内し伝達する第3の他電子機器用光伝達部(第2監視部右プリズム状ミラー91と第2制御部右プリズム状ミラー92)を備える。
【0130】
更に、多重化装置100における光伝達部は、他方の監視用電子機器83における前記第3故障表示灯(第6故障表示灯96)からの出力光を他方の記憶用電子機器86に装備された第3表示部(「FAULT―F」)に向けて案内し伝達する第6の他電子機器用光伝達部(第2監視部左プリズム状ミラー97、第2記憶部左プリズム状ミラー98)を備える。
【0131】
又、多重化装置100のシステムバス99は、第1監視バス103と第2監視バス104と制御バス105と第1識別子格納部101と第2識別子格納部102により構成される。
制御バス105は、第1制御部81aと第2制御部82aと第1記憶部85aと第2記憶部86aと第1監視部83aと第2監視部84aとを結ぶ。
第1監視バス103は、制御バス105とは独立して形成され、第1制御部81aと第2制御部82aと第1記憶部85aと第2記憶部86aと第1監視部83aと第2監視部84aとを結ぶ。
第2監視バス104は、第1監視バス103とは独立して形成され、第1制御部81aと第2制御部82aと第1記憶部85aと第2記憶部86aと第1監視部83aと第2監視部84aとを結ぶ。
【0132】
(動作処理手順について)
次に、上述のような構成を有する多重化装置100における動作処理手順について、図16乃至図17及び図18乃至図20を参照して詳細に説明する。
【0133】
多重化装置100が始動すると第1制御部81a及び第2制御部82a及び第1記憶部85a及び第2記憶部86aは、システムバス99内の制御バス105を介して制御動作並びに記憶動作を開始する。
又、第1監視部83aは、第1制御部81a及び第2制御部82a及び第1記憶部85a及び第2記憶部86a及び第1監視部83aを結ぶ第1監視バス103を介して監視動作を開始する。
更に、第2監視部84aは、第1制御部81a及び第2制御部82a及び第1記憶部85a及び第2記憶部86aと第2監視部84aを結ぶ第2監視バス104を介して監視動作を開始する。(図18のステップU1、図19のステップV1、及び図20のステップW1)
【0134】
多重化装置100が始動すると第1制御部81a及び第1監視部83aは、システムバス99内の第1識別子格納部101からロケーションID[1]を取得する(図19のステップV2)。
【0135】
多重化装置100が始動すると第2制御部82a及び第2監視部84aは、システムバス99内の第2識別子格納部102からロケーションID[2]を取得する(図20のステップW2)。
【0136】
多重化装置100は第1制御部81aが停止しているか否か確認し、第1制御部81aが停止している場合は第2制御部82aが停止しているか否か確認し、第2制御部82aも停止している場合は、第2記憶部86aが停止しているか否か確認する(図18のステップX1、図18のステップX3、及び図18のステップX5)。
【0137】
多重化装置100は第2記憶部86aが停止しているか否か確認し、第2記憶部86aが停止している場合は第1記憶部85aが停止しているか否か確認し、第1記憶部85aも停止している場合は、第1制御部81aが停止しているか否か確認する(図18のステップX5及び図18のステップX7及び図18のステップX1)。
【0138】
多重化装置100は第1制御部81aが停止していない場合、第2制御部82aが停止しているか否か確認し、第2制御部82aが停止している場合は、第2故障表示灯90を赤点灯する。
第2故障表示灯90を発した光は、第2監視部右プリズム状ミラー91と第2制御部右プリズム状ミラー92を経由して第2制御部82a側から出力される(図18のステップX1、ステップX2、及びステップU2)。
【0139】
多重化装置100は第1制御部81aが停止していない場合、第2制御部82aが停止しているか否か確認し、第2制御部82aが停止していない場合は、第2故障表示灯90を青点灯させる。
第2故障表示灯90を発した光は、第2監視部右プリズム状ミラー91と第2制御部右プリズム状ミラー92を経由して第2制御部82a側から出力される(図18のステップX1、ステップX2、及びステップU3)。
【0140】
多重化装置100は第2制御部82aが停止していない場合、第1制御部81aが停止しているか否か確認し、第1制御部81aが停止している場合は、第1故障表示灯87を赤点灯させる。第1故障表示灯87を発した光は第1監視部左プリズム状ミラー88と第1制御部左プリズム状ミラー89を経由して第1制御部81a側から出力される(図18のステップX3、ステップX4、及びステップU4)。
【0141】
多重化装置100は第2制御部82aが停止していない場合、第1制御部81aが停止しているか否か確認し、第1制御部81aが停止していない場合は、第1故障表示灯87を青点灯させる。第1故障表示灯87を発した光は第1監視部左プリズム状ミラー88と第1制御部左プリズム状ミラー89を経由して第1制御部81a側から出力される(図18のステップX3、ステップX4、及び図18のステップU5)。
【0142】
多重化装置100は第2記憶部86aが停止していない場合、第1記憶部85aが停止しているか否か確認し、第1記憶部85aが停止している場合は、第5故障表示灯93を赤点灯させる。
第5故障表示灯93を発した光は、第1監視部右プリズム状ミラー94と第1記憶部右プリズム状ミラー95を経由して第1記憶部85a側から出力される(図18のステップX5、ステップX6、及びステップU6)。
【0143】
多重化装置100は第2記憶部86aが停止していない場合、第1記憶部85aが停止しているか否か確認し、第1記憶部85aが停止していない場合は、第5故障表示灯93を青点灯させる。
第5故障表示灯93を発した光は、第1監視部右プリズム状ミラー94と第1記憶部右プリズム状ミラー95を経由して第1記憶部85a側から出力される(図18のステップX5、ステップX6、及びステップU7)
【0144】
多重化装置100は第1記憶部85aが停止していない場合、第2記憶部86aが停止しているか否か確認し、第2記憶部86aが停止している場合は第6故障表示灯96を赤点灯させる。
第6故障表示灯96を発した光は、第2監視部左プリズム状ミラー97と第2記憶部左プリズム状ミラー98を経由して第2記憶部86a側から出力される(図18のステップX7、ステップX8、ステップU8)。
【0145】
多重化装置100は第1記憶部85aが停止していない場合、第2記憶部86aが停止しているか否か確認し、第2記憶部86aが停止していない場合は第6故障表示灯96を青点灯させる。
第6故障表示灯96を発した光は、第2監視部左プリズム状ミラー97と第2記憶部左プリズム状ミラー98を経由して第2記憶部86a側から出力される(図18のステップX7、ステップX8、及びステップU9)。
【0146】
第1監視部83aは第2制御部82aが停止しているか否か確認し、第2制御部82aが停止している場合は第2記憶部86aが停止しているか否か確認する動作を繰り返す(図19のステップZ1及びステップZ3)。
【0147】
第1監視部83aは第2制御部82aが停止していない場合、第1制御部81aが停止しているか否か確認し、第1制御部81aが停止している場合は、第1故障表示灯87を赤点灯させる。
第1故障表示灯87を発した光は、第1監視部左プリズム状ミラー88と第1制御部左プリズム状ミラー89を経由して第1制御部81a側から出力される(図19のステップZ1、ステップZ2、及びステップV3)。
【0148】
第1監視部83aは第2制御部82aが停止していない場合、第1制御部81aが停止しているか否か確認し、第1制御部81aが停止していない場合は、第1故障表示灯87を青点灯させる。
第1故障表示灯87を発した光は、第1監視部左プリズム状ミラー88と第1制御部左プリズム状ミラー89を経由して第1制御部81a側から出力される(図19のステップZ1、ステップZ2、及びステップV4)。
【0149】
第1監視部83aは、第2記憶部86aが停止していない場合、第1記憶部85aが停止しているか否か確認する。
第1監視部83aは、第1記憶部85aが停止している場合、第5故障表示灯93を赤点灯する。
第5故障表示灯93を発した光は、第1監視部右プリズム状ミラー94と第1記憶部右プリズム状ミラー95を経由して第1記憶部85a側から出力する(図19のステップZ3、ステップZ4、及びステップV5)。
【0150】
第1監視部83aは、第1記憶部85aが停止していない場合は、第5故障表示灯93を青点灯する。
第5故障表示灯93を発した光は、第1監視部右プリズム状ミラー94と第1記憶部右プリズム状ミラー95を経由して第1記憶部85a側から出力する(図19のステップZ3、ステップZ4、及びステップV6)。
【0151】
第2監視部84aは、第1制御部81aが停止しているか否か確認する。
第2監視部84aは、第1制御部81aが停止している場合、第1記憶部85aが停止しているか否か確認する動作を繰り返す(図20のステップY1、及びステップY3)。
【0152】
第2監視部84aは、第1制御部81aが停止していない場合、更に第2制御部82aが停止しているか否か確認する。
第2監視部84aは、第2制御部82aが停止している場合、第2故障表示灯90を赤点灯する。
第2故障表示灯90を発した光は、第2監視部右プリズム状ミラー91と第2制御部右プリズム状ミラー92を経由して第2制御部82a側から出力する(図20のステップY1、ステップY2、及びステップW3)。
【0153】
第2監視部84aは、第1制御部81aが停止していない場合、第2制御部82aが停止しているか否か確認する。
第2監視部84aは、第2制御部82aが停止していない場合、第2故障表示灯90を青点灯する。
第2故障表示灯90を発した光は、第2監視部右プリズム状ミラー91と第2制御部右プリズム状ミラー92を経由して第2制御部82a側から出力する(図20のステップY1、ステップY2、及びステップW4)。
【0154】
第2監視部84aは、第1記憶部85aが停止していない場合、第2記憶部86aが停止しているか否か確認し、第2記憶部86aが停止している場合は第6故障表示灯96を赤点灯させる。
第6故障表示灯96を発した光は、第2監視部左プリズム状ミラー97と第2記憶部左プリズム状ミラー98を経由して第2記憶部a86側から出力する(図20のステップY3、ステップY4、及びステップW5)。
【0155】
第2監視部84aは、第1記憶部85aが停止していない場合、第2記憶部86aが停止しているか否か確認し、第2記憶部86aが停止していない場合は第6故障表示灯96を青点灯させる。
第6故障表示灯96を発した光は、第2監視部左プリズム状ミラー97と第2記憶部左プリズム状ミラー98を経由して第2記憶部86a側から出力する(図20のステップY3、ステップY4、及びステップW6)。
【0156】
以上で説明したように、本第4の実施の形態によると、制御部と記憶部を分離した二重化装置にあって、多重故障が発生した場合にも故障順序情報及び故障箇所を表示することが可能となる。
【0157】
その他の構成およびその他のステップないしは機能並びにその作用効果については、前述した第2実施形態の場合と同一となっている。また、上記の説明において、上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素並びにそれらによる各機能をプログラム化(ソフトウエアプログラム)し、コンピュータに実行させてもよい。
【0158】
[第5の実施の形態]
次に、本発明にかかる第5の実施の形態について、図21及び図22に基づいて説明する。図21は、本発明の第5実施形態による多重化装置の全体構成の一例を示す説明図である。図22は、図21の多重化装置の詳細構成の一例を示す説明図である。
【0159】
本第5の実施の形態では、積層された各制御部の両側端部に各々監視部を構成している点が第3の実施の形態と異なる。
【0160】
具体的には、図21乃至図22を参照すると、本第5実施形態の多重化装置200は、一の電子機器111における第1制御部111aと他の電子機器112とにおける第2制御部112aとが積層配置される。
又、多重化装置200は、一の監視用電子機器113における第1監視部113aが積層方向と交差する方向の一側端部に配置され、他の監視用電子機器114における第2監視部114aが積層方向と交差する方向の他側端部に配置される。
【0161】
又、多重化装置200は、一方の電子機器111に関連する第1表示部(「FAULT―A」)は第1層に構成され、一方の電子機器111に関連する第2表示部(「FAULT―C」)は第1層に構成される。
更に、多重化装置200は、他方の電子機器112に関連する第1表示部(「FAULT―B」)は第2層に構成され、他方の電子機器112に関連する第2表示部(「FAULT―D」)は第2層に構成される。
【0162】
多重化装置200は、更に、監視用電子機器113の第1層に対応する高さ位置に第1故障表示灯115を有し、監視用電子機器113の第2層に対応する高さ位置に第4故障表示灯118を有する。
又、多重化装置200は、更に、監視用電子機器114の第1層に対応する高さ位置に第3故障表示灯117を有し、監視用電子機器114の第2層に対応する高さ位置に第2故障表示灯116を有する。
【0163】
又、多重化装置200における光伝達部は、監視用電子機器113における前記故障表示灯(第1故障表示灯115)からの出力光を一方の前記電子機器111に装備された第1表示部(「FAULT―A」)に向けて案内し伝達する第1の他電子機器用光伝達部(第1制御部左プリズム状ミラー119)を備える。
【0164】
更に、多重化装置200における光伝達部は、監視用電子機器113における前記第2故障表示灯(第4故障表示灯118)からの出力光を他方の前記電子機器112に装備された第2表示部(「FAULT―D」)に向けて案内し伝達する第2の他電子機器用光伝達部(第2制御部左プリズム状ミラー122)を備える。
【0165】
又、多重化装置200における光伝達部は、監視用電子機器114における前記故障表示灯(第2故障表示灯116)からの出力光を他方の前記電子機器112に装備された第1表示部(「FAULT―B)に向けて案内し伝達する第3の他電子機器用光伝達部(第2制御部右プリズム状ミラー120)を備える。
【0166】
更に、多重化装置200における光伝達部は、監視用電子機器113における前記第2故障表示灯(第3故障表示灯117)からの出力光を一方の前記電子機器111に装備された第2表示部(「FAULT―C」)に向けて案内し伝達する第4の他電子機器用光伝達部(第1制御部右プリズム状ミラー121)を備える。
【0167】
更に、多重化装置200のシステムバス110における制御バス127、第1監視バス123、第2監視バス124は、長さが最短となっている。
システムバス110は、第1識別子格納部125と第2識別子格納部126とを含む。
【0168】
上述のような構成を有する多重化装置200における動作処理手順は、第2の実施の形態と同様である。
【0169】
以上で説明したように、本第5実施形態によると、装置の高さを低く抑え薄型・小型化し、かつ制御バスの長さを最短とすることが可能である。
第5の実施例にあっては、第1監視部113と第2監視部114にある故障表示灯の向きが逆であり第1識別子格納部125と第2識別子格納部126の位置も異なっている。例えば第2監視部114が故障し交換する作業を考えると他で動作している多重化装置112に内蔵されていた第1監視部113を用いる場合、180度回転させ上下を逆に実装する必要がある。
【0170】
さらに、プリズム状ミラーによる光接続とループ状光経路による光接続を組み合わせることも可能であり、前記組み合わせによるとレイアウトの自由度が高くなり、様々な配置構成をとることも可能となる。
【0171】
その他の構成およびその他のステップないしは機能並びにその作用効果については、前述した第2実施形態の場合と同一となっている。また、上記の説明において、上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素並びにそれらによる各機能をプログラム化(ソフトウエアプログラム)し、コンピュータに実行させてもよい。
【0172】
[第6の実施の形態]
次に、本発明にかかる第6の実施の形態について、図23及び図24に基づいて説明する。図23は、本発明の第6実施形態による多重化装置の全体構成の一例を示す説明図である。図24は、図23の多重化装置の詳細構成の一例を示す説明図である。
【0173】
本第6の実施の形態では、第1監視部及び第2監視部を一つの監視用電子機器に備える点が第1の実施の形態と異なる。
【0174】
具体的には、図23乃至図24を参照すると、本第6実施形態の多重化装置128は、一の電子機器131における第1制御部131aと監視用電子機器133における監視部133aと他の電子機器132における第2制御部132aと、が積層配置される。
又、監視用電子機器133における監視部133aには、第1監視部に相当する第1監視モジュール147と、第2監視部に相当する第2監視モジュール148とを備える。
監視用電子機器133は、第1故障表示灯134と第2故障表示灯137とを備える。
【0175】
又、多重化装置128における光伝達部は、監視用電子機器133における第1故障表示灯134からの出力光を他方の前記電子機器132に装備された第1表示部(「FAULT―A」)に向けて案内し伝達する他電子機器用光伝達部(監視部左プリズム状ミラー135、第2制御部左プリズム状ミラー136)を備える。
【0176】
又、多重化装置128における光伝達部は、監視用電子機器133における第2故障表示灯137からの出力光を一方の前記電子機器131に装備された第1表示部(「FAULT―B)に向けて案内し伝達する他電子機器用光伝達部(監視部右プリズム状ミラー138、第1制御部右プリズム状ミラー139)を備える。
【0177】
又、多重化装置128のシステムバス129は、制御バス130と第1監視バス143と第2監視バス144と第1識別子格納部145と第2識別子格納部146により構成される。
【0178】
上述のような構成を有する多重化装置128における動作処理手順は、第1の実施の形態と同様である。
【0179】
以上で説明したように、本第6実施形態によると、回路規模が比較的小さい監視部を1モジュールに統合させることで装置の高さを低く抑え薄型・小型化することが可能である。
【0180】
さらに、プリズム状ミラーによる光接続とループ状光経路による光接続を組み合わせることも可能であり、前記組み合わせによるとレイアウトの自由度が高くなり、様々な配置構成をとることも可能となる。
【0181】
その他の構成およびその他のステップないしは機能並びにその作用効果については、前述した実施の形態の場合と同一となっている。また、上記の説明において、上述した各ステップの動作内容及び各部の構成要素並びにそれらによる各機能をプログラム化(ソフトウエアプログラム)し、コンピュータに実行させてもよい。
【0182】
[その他の各種変形例]
また、本発明にかかる装置及び方法は、そのいくつかの特定の実施の形態に従って説明してきたが、本発明の主旨および範囲から逸脱することなく本発明の本文に記述した実施の形態に対して種々の変形が可能である。
【0183】
例えば、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。すなわち、上記実施の形態では、制御部、電子機器が2台、監視用電子機器が2台などの場合を示したが、本発明は、これらの個数を制限するものではない。
【0184】
又、本発明は、冗長化された電子機器を多重化する場合に限らず、非冗長構成の電子機器による多重化装置、一部に冗長構成を含む多重化装置、これらを組み合わせた種々の多重化パターンの多重化装置であってもよい。又、電子機器は、種々の回路であってもよい。
【0185】
また、電子機器の多重化装置としては、電子計算機の冗長化部品(冗長化されたストレージコントローラや冗長化サーバのコントローラ並びに冗長化されたサーバ監視機構)や冗長化された各種ネットワークスイッチ及び冗長化された構内交換機等に用いてもよい。
例えば、サーバを多重化した多重化装置において、電子機器の一例であるサーバには、複数のCPUやメモリ、HDD、チップセット、その他の回路などの主要コンポーネントが1つの電子機器内に装備されている場合を含む。これらの複数の電子機器である各サーバを多重化した多重化装置においては、一つのOS(オペレーティングシステム)(全体制御部)にて多重化装置を制御することができる。この場合、障害が発生すると、障害部分の一のサーバを切り離し、他の新たなサーバに交換することにより、故障したモジュールを交換し運用を継続して行うことができるようになっている。
さらに、バス部は、システムバスにより構成してもよいし、システムバスに加えて監視用バスなどの他の種々のバスを構成してもよい。
【0186】
記憶部としては、ハードディスク、半導体メモリ並びに集積回路、光磁気ディスク、磁気記録媒体等を用いてよい。
【0187】
さらに、制御部としては、各種サーバー、EWS(エンジニアリングワークステーション)、中型コンピュータ、メインフレームなどが挙げられる。
【0188】
又、明細書中の記載において広義な用語(機器用表示部、機器制御部等)として引用された用語(第1表示部、第2表示部、第1制御部、第2制御部等)は、明細書中の他の記載においても広義な用語に置き換えることができる。更に、明細書中の記載において、各ステップが各々処理する各動作内容は、各ステップの動作説明に記載されていないが、記憶媒体などにおける各々の特定の記憶領域に各々書き込む処理を各々実行することを含むものである。
【0189】
また、発明の範囲は、図示例に限定されないものとする。さらに、上記各実施の形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。つまり、上述の各実施の形態同士、あるいはそれらのいずれかと各変形例のいずれかとの組み合わせによる例をも含む。
【産業上の利用可能性】
【0190】
本発明は、電子機器全般、電子計算機の冗長化部品といった用途に利用できる。
【符号の説明】
【0191】
1,21,51,81,111,131・・・・・一方の電子機器
1a,21a,51a,81a,111a,131a・・・・・・第1制御部(機器制御部)
2,22,52,82,112,132・・・・・他方の電子機器
2a,22a,52a,82a,112a,132a・・・・・・第2制御部(機器制御部)
3,23,53,83,113,133・・・・・一方の監視用電子機器
3a,23a,53a,83a,113a・・・・第1監視部
4,24,54,84,114・・・・・他方の監視用電子機器
4a,24a,54a,84a,114a・・・・第2監視部
6,25,55,87,115,134・・・・第1故障表示灯
7,・・・・監視部左プリズム状ミラー(光伝達部)
8,・・・・制御部左プリズム状ミラー(光伝達部)
9,26,56,90,116,137・・・・第2故障表示灯
10,・・・・監視部右プリズム状ミラー(光伝達部)
11,・・・・制御部右プリズム状ミラー(光伝達部)
12,20,50,99,110,129・・・・システムバス(バス部)
13,42,68,105,127,130・・・・制御バス
14,41,67,100,200,128・・・・・・多重化装置
15,43,69,103,123,143・・・・第1監視バス
16,44,70,104,124,144・・・・第2監視バス
17,45,71,101,125,145・・・・第1識別子格納部
18,46,72,102,126,146・・・・第2識別子格納部
27,57,117・・・・・・第3故障表示灯
28,58,118・・・・・・第4故障表示灯
29・・・・第1制御部右プリズム状ミラー(第1の他電子機器用光伝達部の一部)
30・・・・第1制御部右プリズム状ミラー(第1の他電子機器用光伝達部の一部)
31・・・・第1制御部右プリズム状ミラー(第1の他電子機器用光伝達部の一部)
38・・・・第2制御部左プリズム状ミラー(第2の他電子機器用光伝達部の一部)
39・・・・第2制御部左プリズム状ミラー(第2の他電子機器用光伝達部の一部)
40・・・・第2制御部上プリズム状ミラー(第2の他電子機器用光伝達部の一部)
61・・・・第1制御部右光経路クラッド(ループ状光経路の一部)
62・・・・第1制御部右光経路コア(ループ状光経路の一部)
64・・・・第2制御部左光経路クラッド(ループ状光経路の一部)
65・・・・第2制御部左光経路コア(ループ状光経路の一部)
85・・・・・・・一方の記憶用電子機器
85a・・・・・・第1記憶部
86・・・・・・・他方の記憶用電子機器
86a・・・・・・第2記憶部
93・・・・・・第5故障表示灯
96・・・・・・第6故障表示灯
147・・・・・・第1監視モジュール(第1監視部)
148・・・・・・第2監視モジュール(第2監視部)

FAULT―A,FAULT―B・・・・第1表示部(機器用表示部)
FAULT―C,FAULT―D・・・・第2表示部(機器用表示部)
FAULT―E,FAULT―F・・・・第3表示部(機器用表示部)



【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも機器制御部を備えた2以上の電子機器と、
前記各電子機器の稼動状態を監視するとともに当該各電子機器の故障発生順序を解析する監視部を備えた監視用電子機器と、
前記電子機器側に設けられ前記各電子機器の稼働状態を各々表示する複数の各機器用表示部と、
前記各電子機器における各機器制御部の相互間を接続する制御バス及び前記各電子機器における各機器制御部と前記監視用電子機器における前記監視部とを接続する監視専用バスを備えているバス部と、
前記各電子機器と前記監視用電子機器との相互間に設けられ前記監視用電子機器より前記故障発生順序を示す故障情報を対応する前記各機器用表示部に向けて各々伝達する複数の各光伝達部と、を備え、
前記監視用電子機器は、
前記各電子機器に対応して設けられ前記各光伝達部に表示用光信号を各々入力するための各故障表示灯と、
前記故障発生順序に応じて前記各故障表示灯を点灯制御する点灯制御機能部と、
を備えることを特徴とした多重化装置。
【請求項2】
請求項1に記載の多重化装置において、
前記監視部の他に、当該監視部と独立して構成され当該監視部と同等の機能を有する第2監視部をさらに備え、
前記監視専用バスは、前記各電子機器における各機器制御部と前記監視部とを接続する第1監視バスと、前記第1監視バスと独立して構成され前記各電子機器における各機器制御部と前記第2監視部とを接続する第2監視バスとを備えるものであることを特徴とする多重化装置。
【請求項3】
請求項2に記載の多重化装置において、
前記監視部及び第2監視部は、一の前記監視用電子機器内に設けられるものであることを特徴とする多重化装置。
【請求項4】
請求項2に記載の多重化装置において、
前記監視部は、一の前記監視用電子機器に設けられ、
前記第2監視部は、前記各電子機器に新たに併設される他の監視用電子機器に設けられるものであることを特徴とする多重化装置。
【請求項5】
請求項4に記載の多重化装置において、
前記点灯制御機能部は、
前記各故障表示灯を故障順序に応じて異なる色で表示するように制御するものであることを特徴とする多重化装置。
【請求項6】
請求項5に記載の多重化装置において、
前記点灯制御機能部は、
先に故障が発生した前記電子機器に対応する前記故障表示灯を赤点灯させ、次に故障が発生した前記電子機器に対応する前記故障表示灯を青点灯させるものであることを特徴とする多重化装置。
【請求項7】
請求項6に記載の多重化装置において、
前記点灯制御機能部は、
前記各電子機器が自動的に再起動される際に、前記故障情報が前記各機能表示部にて一定時間保持されるように前記各故障表示灯を点灯制御するものであることを特徴とする多重化装置。
【請求項8】
請求項7に記載の多重化装置において、
一の前記電子機器に対応する一の前記監視用電子機器、前記一の電子機器、他の前記電子機器、前記他の電子機器に対応する他の前記監視用電子機器がこの順で積層配置され、
前記配置に対応して前記各光伝達部を配設したことを特徴とする多重化装置。
【請求項9】
請求項7に記載の多重化装置において、
データ記憶専用の記憶用電子機器を前記各電子機器に対応して各々配置し、
前記監視用電子機器における前記監視部が、前記記憶用電子機器の稼働状態をも監視し前記記憶用電子機器及び前記各電子機器を含めた故障発生順序を解析することを特徴とする多重化装置。
【請求項10】
請求項7に記載の多重化装置において、
前記電子機器の機器用表示部を、第1表示部とこの第1表示部と同等に機能する第2表示部とにより構成し、
前記監視用電子機器に、前記各電子機器に対応して設けられ前記監視部での監視結果に応じて表示発光する第2故障表示灯をそれぞれ併設し、
前記光伝達部は、
前記監視用電子機器における前記故障表示灯からの出力光を一方の前記電子機器に装備された第1表示部に向けて案内し伝達する第1の他電子機器用光伝達部と、
前記監視用電子機器における前記第2故障表示灯からの出力光を他方の前記電子機器に装備された第2表示部に向けて案内し伝達する第2の他電子機器用光伝達部とからなることを特徴とする多重化装置。
【請求項11】
請求項10に記載の多重化装置において、
一の前記電子機器、前記一の電子機器に対応する一の前記監視用電子機器、他の前記電子機器に対応する他の前記監視用電子機器、前記他の電子機器がこの順で積層配置され、
前記一方と他方の電子機器の積層配置に際しては、前記一方の電子機器における第2表示部が当該一方の電子機器における積層方向の外端部に配設され、前記他方の電子機器における第2表示部が当該他方の電子機器における積層方向の外端部に配設され、
前記各表示部に対応して前記各他電子機器用光伝達部を配設したことを特徴とする多重化装置。
【請求項12】
請求項10に記載の多重化装置において、
一の前記電子機器と当該一の電子機器に対応する一の前記監視用電子機器とが第1層に配置されるとともに、他の前記電子機器と当該他の電子機器に対応する他の前記監視用電子機器とが第2層に配置され、
前記配置に対応して前記各他電子機器用光伝達部を配設したことを特徴とする多重化装置。
【請求項13】
請求項10に記載の多重化装置において、
一の前記電子機器と他の前記電子機器とが積層配置されるとともに、前記一の電子機器に対応する一の前記監視用電子機器と,前記他の電子機器に対応する他の前記監視用電子機器とが積層方向と交差する方向に配置され、
前記配置に対応して前記各他電子機器用光伝達部を配設したことを特徴とする多重化装置。
【請求項14】
請求項10に記載の多重化装置において、
前記他電子機器用光伝達部は、ループ状光経路を含むものであることを特徴とする多重化装置。
【請求項15】
請求項10に記載の多重化装置において、
前記他電子機器用光伝達部は、一又は複数のプリズム状ミラーを含んで構成されるものであることを特徴とする多重化装置。
【請求項16】
請求項10に記載の多重化装置において、
前記他電子機器用光伝達部は、その一部に光ファイバーを含むものであることを特徴とする多重化装置。
【請求項17】
請求項11に記載の多重化装置において、
前記第1監視バスは、前記各電子機器における各機器制御部と前記監視部と前記第2監視部とを接続するものであり、
前記第2監視バスは、前記第1監視バスと独立した伝送経路にて、前記各電子機器における各機器制御部と前記監視部と前記第2監視部とを接続するものであることを特徴とする多重化装置。
【請求項18】
少なくとも機器制御部を備えた2以上の電子機器と、前記各電子機器の稼動状態を監視する監視部を備えた監視用電子機器と、前記電子機器側に設けられ前記各電子機器の稼働状態を各々表示する複数の各機器用表示部と、前記各電子機器における各機器制御部の相互間を接続する制御バス及び前記各電子機器における各機器制御部と前記監視用電子機器における前記監視部とを接続する監視専用バスを備えているバス部と、を含むと共に当該バス部により前記各電子機器を多重化してなる多重化装置にあって、前記各電子機器の故障発生順序を表示するための多重化装置用故障発生順序表示方法であって、
前記監視用電子機器における前記監視部が前記各電子機器における各機器制御部をそれぞれ監視するとともに当該各電子機器の故障発生順序を解析し、
続いて、この解析の結果前記監視用電子機器における前記監視部が前記各電子機器のうち先に停止した一の前記電子機器における前記機器制御部を検出した場合に、前記監視用電子機器が備えている前記一の電子機器に対応する一の故障表示灯から一の表示用光信号を出力し、
次に、前記監視用電子機器における前記一の故障表示灯からの前記一の表示用光信号を一の光伝達部を介して前記一の電子機器に対応する一の前記機器用表示部に向けて案内伝達し、
更に続いて、前記解析の結果前記監視部が前記各電子機器のうち次に停止した他の前記電子機器における前記機器制御部を検出した場合に、前記監視用電子機器が備えている前記他の電子機器に対応する他の故障表示灯から前記一の表示用光信号と異なる他の表示用光信号を出力し、
しかる後、前記監視用電子機器における前記他の故障表示灯からの前記他の表示用光信号を他の光伝達部を介して前記他の電子機器に対応する他の前記機器用表示部に向けて案内伝達する、
ことを特徴とした多重化装置用故障発生順序表示方法。
【請求項19】
少なくとも機器制御部を備えた2以上の電子機器と、前記各電子機器の稼動状態を監視する監視部を備えた監視用電子機器と、前記電子機器側に設けられ前記各電子機器の稼働状態を各々表示する複数の各機器用表示部と、前記各電子機器における各機器制御部の相互間を接続する制御バス及び前記各電子機器における各機器制御部と前記監視用電子機器における前記監視部とを接続する監視専用バスを備えているバス部と、且つ前記バス部により前記各電子機器が多重化されてなる多重化装置にあって、予め前記監視用電子機器に装備されたコンピュータに対して、諸機能の実現を設定する故障発生順序表示用制御プログラムであって、
前記各電子機器における各機器制御部をそれぞれ監視するとともに当該各電子機器の故障発生順序を解析する故障発生順序解析機能と、
この解析の結果前記各電子機器のうち先に停止した一の前記電子機器における前記機器制御部を検出した場合に、前記監視用電子機器が備えている前記一の電子機器に対応する一の故障表示灯から一の表示用光信号を出力する第1光出力制御機能と、
前記解析の結果次に停止した他の前記電子機器における前記機器制御部を検出した場合に、前記監視用電子機器が備えている前記他の電子機器に対応する他の故障表示灯から前記一の表示用光信号と異なる他の表示用光信号を出力する第2光出力制御機能と、
を前記コンピュータに実現させ、
これにより、前記一の表示用光信号を一の光伝達部を介して前記一の電子機器に対応する一の前記機器用表示部に向けて案内伝達し、前記他の表示用光信号を他の光伝達部を介して前記他の電子機器に対応する他の前記機器用表示部に向けて案内伝達するようにしたことを特徴とする故障発生順序表示用制御プログラム。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2010−182037(P2010−182037A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−24139(P2009−24139)
【出願日】平成21年2月4日(2009.2.4)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】