説明

多面感熱媒体の組合せ

種々の多面感熱媒体画像要素およびその製造方法。一実施形態の場合には、第1の媒体支持体のその面のうちの1つまたは複数の少なくとも一部は、感熱インクによりコーティングされる。第2の媒体支持体のその面のうちの少なくとも1つは、感熱インクによりコーティングされる。第2の媒体支持体の少なくとも一部は、多面感熱媒体画像要素を形成するために、第1の媒体支持体と統合される。この場合、第2の媒体支持体の少なくとも一部は、別の使用のために除去することができる。多面第1および第2の媒体支持体は、画像要素内に統合された場合、個々におよび一緒にサーマル・プリンタにより画像形成することができる。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、感熱的にコーティングした媒体の塗布に関し、特に多面感熱媒体の組合せに関する。
【背景技術】
【0002】
(関連出願)
本発明は、2006年3月7日付けの米国仮特許出願第60/779,781号および第60/779,782号の優先権の利益を主張する、2006年11月9日付けの米国出願第11/595,364号の優先権の利益を主張する。上記出願は、その全文を参照により本明細書に組み込むものとする。
【0003】
感熱印刷は、現在広く使用されるようになってきており、小売業界でのコスト・パフォーマンスも改善されてきている。感熱印刷の場合には、紙ベースの媒体上にインクが予めコーティングされ、感熱的に動作可能なプリンタ(サーマル・プリンタ)から熱を供給することにより、インクが後でまた選択的に現れる。この技術の1つの明白な利点は、インクまたはレーザ・カートリッジのような消耗品を購入しなくてすむことである。もう1つの利点は、サーマル・プリンタの保守が少なくてすみ、それほど頻繁に修理を行わなくてすむことである。何故なら、インクがプリンタの構成要素を通って流れることがなく、プリンタ内でカートリッジを連続的に取り出したり設置する必要がないからである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、多面感熱媒体の組合せおよび製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態は、第1の支持体および第2の支持体を含む画像要素を提供する。第1の支持体は、表面および裏面を有し、表面および裏面の少なくとも一部は、感熱インクでコーティングされている。第2の支持体は、表面および裏面を含み、表面の少なくとも一部は、感熱インクでコーティングされている。さらに、第2の支持体の裏面の少なくとも一部は、第1の支持体の表面に統合される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1Aおよび図1Bは、例示としての実施形態による画像要素100の図面である。画像要素100は、感熱インクにより選択的にコーティングされている支持体(101A,102A)の複合体を含む。インクは、単色(例えば、黒、白等)であってもまたは多色であってもよい。1つまたは複数の支持体に熱が加えられると、各インクが画像形成され、とりわけ支持体の本来の色により目で見ることができるようになる。そうするために、サーマル・プリンタを使用することができる。サーマル・プリンタは、画像要素100の片面(例えば、101C)または画像要素100の両面(101C,102B)上に印刷することができる。
【0007】
米国特許第6,759,366号に感熱媒体の一例が開示されているし、米国特許第6,784,906号にサーマル・プリンタの一例が開示されている。これらの米国特許は、参照により本明細書に組み込むものとする。本質的に、感熱媒体は、選択的に媒体に熱を加え、媒体上でインクを発色するサーマル・プリンタに送られる。サーマル・プリンタは、媒体上でインクを発色するために熱を加え、そのためプリンタに供給しなければならないインクのような消耗品を必要としない。
【0008】
画像要素100は、第1の支持体101Aおよび第2の支持体102Aを含む。ある場合には、画像要素100は、1つまたは複数の追加の支持体を含むことができる。用途によって、第1の支持体101Aは、「基材シート」と呼ぶことができ、第2の支持体102Aを「パッチ」と呼ぶことができる。第1および第2の各支持体については、以下に順次説明する。
【0009】
第1の支持体101Aは、2つの面、すなわち表面101Bおよび裏面101Cを含む感熱媒体のユニットである。表面101Bのあるものまたはすべてを感熱インクでコーティングすることができる。同様に、裏面101Cのあるものまたはすべてを感熱インクでコーティングすることができる。単色(例えば、黒、白、モノカラー)または複数の色を面101Bおよび101C上にコーティングすることができることに留意されたい。同様に、1つまたは複数の感熱インクを各コーティングで使用することができる。
【0010】
第1の支持体101Aの寸法も、製造仕様により構成することができる。それ故、第1の支持体101Aは、A4、リーガル、8.5×11インチ等のような任意の所望の高さおよび幅にすることができる。ある場合には、複数の第1の支持体101Aを、1つの第1の支持体101Aを後でカットまたは他の方法で区別および識別するために、任意の1つの第1の支持体101Aをパーフォレーション、検出マーク、および/またはプログラム的機構により識別することができるように、連続しているロールの形に製造することができる。
【0011】
第1の支持体101Aの材料は、紙ベースの媒体、または感熱インクでコーティングすることができ、後でサーマル・プリンタを通して送り、サーマル・プリンタ内で処理することができる他の媒体を含む任意の支持体であってもよい。例えば、適切な支持体材料を、セルロース(天然)(例えば、不透明紙)およびポリエステル(合成)繊維のような天然および/または合成繊維から入手することができる。支持体は、また、カプトン、ポリエチレンまたはポリエステル・ポリマーのような材料を使用するプラスチック(例えば、押出し成形プラスチック・フィルム)を含むことができる。ある場合には、材料は、布、紙、ボール紙、プラスチック、金属、合成材料等であってもよい。さらに、第1の支持体101Aの品質を改善し、所望の平滑さを与えるために、カレンダー処理、またはスーパーカレンダー処理を使用することができる。
【0012】
第1の支持体101Aの表面101Bおよび裏面101Cをコーティングするために使用する1つの感熱インクまたは複数の感熱インクは、感熱インク・コーティングの上および/または下に種々の他のコーティングを含むことができる。さらに、第1の支持体101Aの各面上の感熱インク・コーティングは、第1の支持体101Aの各面上に1つの色で印刷を行うことができる。この場合、印刷カラーは、第1の支持体101Aの各面上の同じものである場合もあるし、異なる場合もある。別の方法としては、例えば、米国特許第6,906,735号に開示されているように、コーティング内の複数の感熱コーティング、または複数の感熱層を使用して、またはコーティング層内の複数のダイを使用して、片面または両面(101Bおよび101C)上に多色の直接熱印刷を行うことができる。この場合、使用できる印刷の色の選択は、第1の支持体101Aの各面上で同じ場合もあるし、異なる場合もある。
【0013】
ある実施形態の場合には、例えば、そのコーティング内の印刷が、第1の支持体101Aの表面101Bおよび/または裏面101Cのいずれかの限定されたエリアだけをカバーするように、任意のマルチカラー・コーティングを含む感熱コーティングを、全面コーティングとは反対にスポットまたはパターンとして塗布することができる。
【0014】
また、画像要素100は、(統合された)または他の方法で取り付けられた第1の支持体101A(基材シート)の統合部分となるように製造される第2の支持体102A(パッチ)を含む。しかし、パッチ102Aは、また、表面102Bおよび裏面102Cを含む媒体の独立片でもある。表面102Bには、種々の方法で、および基材シート101Aの表面101Bおよび裏面101Cに対して上記コーティングを含んだ状態で感熱インクが塗布される。
【0015】
ある場合には、パッチ102Aの少なくともいくつかの部分が、基材シート101Aの表面101Bに永久に取り付けられることに留意されたい。このことは、パッチ102Aの1つ以上(通常は、2つまたは4つ)の縁部に近い領域内にシリコーンのような剥離剤103を入れないことにより行うことができる。次に、1つ以上の縁部を含むパッチ102Aの裏面102Cの少なくとも一部にコーティングされた、またはパッチ102Aの裏面102Cの縁部の近くの基材シート101Aの表面101Bの少なくとも一部にコーティングされた感圧接着剤(PSA)のような接着剤が、パッチ102Aおよび基材シート101Aの縁部間で永久的な結合を行う。
【0016】
ある実施形態の場合には、パッチ102Aの裏面102Cは、必要に応じて、予め印刷された情報を含むこともできるし、またはブランクのままにしておくこともできる。そうすることにより、パッチ102Aまたはその一部が基材シート101Aから除去された場合に情報を見ることができる。パッチ102Aの除去することができる部分は、基材シート101Aに取り付けられているパッチ102Aの他の部分からダイカットすることができる。
【0017】
また、パッチ102A全体を、基材シート101Aから取り外すこともできるし、または除去することもできることに留意されたい。
【0018】
ある実施形態の場合には、パッチ102Aの裏面102Cは、基材シート101Aの表面101Bへの界面を形成している。このことは、種々の方法で行うことができる。例えば、パッチの裏面102Cは、接着剤(PSA等)を含むことができ、基材シート101Aの表面101Bは、例示としてのものにすぎないが、透明なシリコーン・コーティングのような剥離剤103を含むことができる。それにより、パッチ102Aの裏面102Cとの界面を形成している基材シート101Aの表面101Bのエリアは、基材シート101Aからパッチ102Aまたはその一部を除去した場合に表れる予め印刷された情報を含むことができる。すでに説明したように、パッチ102Aの裏面102Cは、さらに、パッチ102Aまたはその一部を除去した場合に表れる予め印刷された情報を含むことができる。
【0019】
他の実施形態の場合には、パッチ102Aの裏面102Cは、剥離剤コーティング104を含むことができ、パッチ102Aでカバーされている基材シート101Aの表面101Bのあるエリアは、接着剤コーティング103を含むことができる。
【0020】
それ故、画像要素100は、パッチ102Aの裏面102C上で接着材料(例えば、PSA、にかわなど)を使用することができるし、またはパッチ102Aの裏面102C上でパッチ剥離材料104を使用することができる。同様に、画像要素100は、基材シート101Aの表面101B上で接着材料103を使用することができるし、または基材シート101Aの表面101Bは、パッチ剥離材料103を含むことができる。それ故、図1Aおよび図1Bの場合には、層103および104は、使用する所望の製造プロセスおよび最終用途により、画像要素100に対してパッチ剥離材料または接着材料を使用することができることを理解されたい。
【0021】
また、層103および104をパッチ102Aの裏面102Cの全エリアにコーティングする必要もないし、または基材シート101Aの表面101Bの全エリアにコーティングする必要もないことに留意されたい。それ故、すでに説明したように、パッチ102Aの裏面102Cの縁部のようなある部分は、層103または104コーティングを含んでいなくてもよいし、一方、パッチ102Aの裏面102Cの他の部分は、層103または104コーティングを有することができる。
【0022】
ある実施形態の場合には、パッチ剥離材料103または104は、スポットまたはパターン形成されたシリコーンを含む。このことは、紫外線(UV)または電子ビーム(EB)硬化シリコーンを使用することにより行うことができる。例示としての接着剤103または104は、ホットメルトまたは水系およびUV硬化型PSAを含むことができる。基材シート101Aにパッチ102Aを取り付けるために、またパッチ102Aおよび基材シート101Aの統合性をそのまま維持しながら、基材シート101Aからパッチ102Aの少なくともいくつかの部分を後で除去するための機能を提供するために、任意の適切なパッチ剥離103または104および接着材料103または104を使用することができることに留意されたい。
【0023】
基材シート101A自身は、その上に製造された他の材料を含むことができる。例えば、図1Bに示すように、パッチ102Aを基材シート101Aに取り付け、統合する前に、非感熱的に画像形成することができるライナーまたは感熱的に画像形成することができるライナー101Dを、基材シート101Aに塗布することができる。非感熱的に画像形成することができるライナー101Dの場合には、パッチ102Aがその中に取り付けられる基材シート101Aのあるエリアは、塗布された接着コーティング103を含むライナー101Dを有することができる。接着コーティング103は、とりわけ、ホットメルト、水系、またはUV/電子ビーム(EB)硬化型コーティングとすることができる。感熱的に画像形成することができるライナー101Dを使用する場合には、ライナー101Dは、1つの面上に熱により画像形成されるように適合される。ライナーの画像形成できない面の一部または全部はシリコーン処理される。UVまたはEB硬化シリコーンを使用することができるし、シリコーンは、パターン形成されたまたは連続している層を含むことができる。次に、PSAのような接着剤をライナー101Dのシリコーン面に塗布ことができる。次に、ライナー101Dが基材シート101Aに塗布される。次に、1つまたは複数のラベルを基材シートからダイカットすることができる。一例を挙げて説明すると、ダイカットしたラベルを以下の図4A〜図4Dに示す。
【0024】
パッチ102Aは、種々の方法で基材シート101Aに塗布することができる。例えば、シリコーンのような剥離剤103を、パッチ102Aを支持するための基材シート101Aのあるエリアに塗布することができる。次に、接着剤104をパッチ102Aの裏面102Cに塗布することができる。次に、パッチ102Aを基材シート101Aに積層することができる。パッチ102A自身は、ラベル(例えば、アドレス・ラベル、タグ、名前識別子など)であってもよい。さらに、パッチ102Aは、複数の同じサイズのまたは異なるサイズのラベルに再分割することができる。
【0025】
さらに他の配置の場合には、縁部結合アプローチを使用することができる。この場合、直接感熱ラベルは、その縁部により両面感熱基材シートに取り付けられる。次に、画像要素100を形成するためにパッチ102A(ラベル材料)と基材シート101Aとを一緒に結合するために、任意の適切な技術を使用することができる。
【0026】
一例を挙げて説明すると、顧客に製品を送りたい小売商について考えてみよう。顧客のアドレス・ラベルは、最初の包装に取り付けられ、米国郵便サービスのような業者により顧客に送られる画像要素100の一部であるパッチ102Aを含む。顧客のアドレスは、業者が読み、顧客に正しく配送するためのパッケージの外部にある画像要素の表面102B上で読むことができる。最初に、顧客が受け取った場合には、基材シート101Aは、パッチ/ラベル102Aによりカバーされているエリアを含み、このようなエリアは、少なくとも一部は透明な材料で作ることができる。基材シート101Aの裏面101Cは、パッチ/ラベル102Aの表面102Bの場合のように、感熱インクでコーティングされる。画像要素が作られると、両面サーマル・プリンタに送られる。この場合、アプリケーションは、インクを活性化し、パッチ/ラベル102Aの表面102B上の顧客のアドレスを表示するために、熱を選択的に加えることにより、パッチ/ラベル102Aの表面102B上に特定の顧客に対する顧客のアドレス・ラベルを印刷する。同時に、両面サーマル・プリンタは、透明なエリア上の基材シート101Aの裏面101Cに熱を加え、パッチ/ラベル102Aが基材シート101Aから除去された場合に、返送アドレスが、基材シート101Aの表面101Bから正しい向きで正しく読めるように、基材シート101Aの裏面101C上に逆または鏡像のフォーマットで返送アドレス・ラベルを印刷する。これにより、1つの印刷アプリケーションで、1つの画像要素100上に顧客に対する顧客アドレス・ラベルが印刷されると同時に、同じ画像要素100上に返送ラベルを印刷することができる。
【0027】
種々の他の実施形態が存在することにも留意されたい。例えば、返送アドレスのような情報を、基材シート101Aの表面101Bに塗布した感熱インク・コーティングで、剥離層103の下に予め印刷することができる。もっと小さい感熱「宛先」アドレス・ラベル102Aがもっと大きなラベル100から除去された場合に、返送アドレスが現れる。次に、接着コーティング104を含むもっと小さい「宛先」アドレス・ラベル102Aが、元の差出人にパッケージまたは他の出荷品目を容易に返送することができるように、元の返送アドレス上に置かれる。とりわけ、インクジェット印刷、平版印刷、凸版印刷、フレキソ印刷および/または凹版印刷を含む、基材シート101Aの表面101Bに予め印刷された情報の一部または全部を供給するために、他の技術を使用することもできる。
【0028】
図1Bについて説明するが、他の場合には、返送アドレスは、ライナー101D上に感熱印刷することができ、宛先アドレスをパッチ102Aからダイカットしたラベル上に印刷することができる。次に、返送アドレス・ライナー101Dおよび宛先ラベル102Aが、ラベルおよびライナー両方としての働きをするように、パターン形成したシリコーンが展開される。この後者の実施形態は、「確実返送ライナー」アプリケーションと呼ぶことができる。さらに他の場合には、鏡像返送ライナー・アプリケーションを小売用途の例のところで説明したように使用することができる。
【0029】
上記例は、画像要素100の多くの潜在的な有利な用途のいくつかに過ぎない。本明細書に記載する実施形態は、任意の特定の用途に制限するためのものではない。それどころか、画像要素100の新規の構造および感熱機能を使用するすべての用途を本明細書内にカバーするためのものである。
【0030】
設計または用途が何であれ、パッチ102Aは基材シート101Aと同じ材料でなくてもよいことに再度留意されたい。例えば、ある場合には、基材シート101Aが1つの色をサポートすることができる状態で、全カラー・ラベルをそこからカットすることができる亜鉛のようなコーティングを含んでいるパッチ102Aまたはパッチ102Aと一緒にカットした、またはパッチ102Aに関連する任意のラベルを含むことが望ましい場合がある。同様に、他の場合には、基材シートが、すでに説明したように、パッケージの返送の際に使用するための透明な支持体を含むことができる状態で、不透明な支持体を含む、パッチ102A、またはパッチ102Aと一緒にカットした、またはパッチ102Aに関連する任意のラベルを含むことが望ましい場合がある。さらに、基材シート101Aおよびパッチ102Aの一方がもっと品質の悪いまたはもっと安価な材料を含んでいる場合に、基材シート101Aおよびパッチ102Aのもう一方がもっと品質のよいまたはもっと高価な材料を含んでいることが望ましい場合がある。もちろん、他の変形も可能である。
【0031】
他の実施形態の場合には、画像要素100は、基材シート101Aの表面101Bおよび/または裏面101C上の構成することができる位置内に種々のパッチ102Aを含むことができる。実際には、主パッチ102Aは、1つまたは複数の別々のサブパッチ102Aを含むことができる。各サブパッチ102Aは、感熱インクでコーティングされている少なくとも1つの面を含む。入れ子状のサブパッチ102Aは、主パッチ102Aが複数のサブパッチ102Aを含むように、主パッチ102Aからダイカットすることができる。この例については、図4Dおよび図5を参照しながら以下に説明する。
【0032】
さらに、すでに説明したように、パッチ102Aのいくつかのエリアは、パッチ102Aの任意の特定のエリアを除去し、その後で包装材料または製品に取り付けることができるように、剥離剤(例えば、シリコーン等)層103を含んでいるまたは含んでいない接着剤(例えば、PSA等)層104を含むことができる。例えば、基材シート101Aは、2つのパッチ102Aを含むことができる。第1のパッチは、基材シート101Aから剥がすことにより除去することができ、一方第2のパッチは、パンチアウトまたは引き裂くことにより除去することができる。第2のパッチは、それ自身の接着剤を露出するために裏面102Cから剥がされるそれ自身のパッチ102Aを含む。重要なことは、画像要素100が種々の異なるパッチ102Aを含むことができることであり、パッチ102Aが、パッチ102Aが入れ子状になるように、それ自身のパッチ102Aまたはサブパッチ102Aを含むことができることである。
【0033】
どの実施形態であれ、剥離剤の使用方法および/またはタイプは、とりわけ、接着剤のタイプ(例えば、除去可能な/再配置可能な対アグレッシブまたは永久的など)、および/または基材シート101Aおよび/またはパッチ102A(例えば、セルロース、ポリマー等)用に使用する材料により異なる。
【0034】
さらに、画像要素100は、任意の特定の構成またはアーキテクチャに限定されない。通常、画像要素100は、その片方または両方の少なくとも一部を感熱インクでコーティングすることができる、表面101Bおよび裏面101Cを含む少なくとも第1の支持体101A(基材シート)を含むことができる。画像要素100は、また、その片方または両方の少なくとも一部を感熱インクでコーティングすることができる、表面102Bおよび裏面102Cを有する少なくとも1つの第2の支持体102A(パッチ)を含むことができる。このように、画像要素100は、カスタム印刷または画像形成することができる種々の独立構成要素媒体部分(例えば、取り外し可能な第2の支持体またはパッチ)102Aを供給しながら、同時に、画像要素100の片面または両面をカスタム印刷または画像形成するために、片面または両面サーマル・プリンタに後で送ることができる多面感熱媒体の組合せを含む。
【0035】
また、第1の支持体101Aの表面101Bおよび/または裏面101C、および/または取り外し可能な部分102Aの表面102Bおよび裏面102Cは、広告、ロゴ等のような予め印刷されたまたは予め画像形成された情報を含むことができることに留意されたい。予め印刷された情報は、サーマル・プリンタにより、平版印刷機により、フレキソ印刷機により、またはインクジェット・プリンタのような任意の数の機構により予め印刷したものであってもよい。それ故、画像要素100は、種々のソースからの種々の情報およびコーティングを含むことができる。このことは、広告、クーポン、ロゴ等のような追加の情報を、画像要素100の他の部分にカスタム印刷および/または予め印刷することができる状態で、画像要素100の片面または両面上に取引情報をカスタム印刷するためにサーマル・プリンタを使用することができるレシートの場合特に役に立つ。この場合、他の部分を別々の使用、格納および/または回収のために切り離すことができる。また、他の有利な状況は、画像要素100がサーマル・プリンタによりカスタム画像形成されるか、カスタム印刷される前に、印刷プレスが、画像要素100の少なくとも一部上にまたはその構成要素(支持体101Aおよび102A上に情報を予め画像形成するか、または予め印刷する場合に起こる。
【0036】
図2Aは、例示としての実施形態による図1Aおよび図1Bの画像要素100のような画像要素を製造するための方法200の図面である。この方法(以後「製造プロセス」と呼ぶ)は、感熱媒体製造および合成媒体製造の際に使用する技術およびデバイスにより実施される。
【0037】
本質的には、図2Aの製造プロセスは、4つの主なステップ、すなわち、1)基材シート/フォームの製造;2)基材シート/フォームと統合するためのパッチ組合せの製造;3)基材シート/フォームとパッチ組合せとの統合;4)パッチおよび/または基材シートからのラベルのダイカットを含む。統合ラベルを含むフォームを有する媒体の結果としてのユニットは、図1Aおよび図1Bのところで説明した画像要素100のような画像要素である。結果としての画像要素のいくつかの部分は、ロゴ、装飾アートワーク等のような予め印刷された情報を含むことができる。この印刷は、インクジェット・プリンタ、平版印刷機、フレキソ印刷機、サーマル・プリンタを含むが、これらに限定されない任意の機構により行うことができる。結果としての画像要素の他の部分は、片面または両面サーマル・プリンタによりカスタム印刷することができる。
【0038】
最初に、パッチ(基材シートから少なくとも一部を分離することができる独立構成要素媒体)が、所望の材料により所望の仕様で製造される。例えば、シリコーン処理したパッチのロールを片面または両面直接感熱ストックにより製造することができる。パッチは、フレキソ印刷機により製造することができる。シリコーンの下面上の印刷も、必要に応じて行うことができる。各パッチは、そこからカットする所望のラベルより若干大きくてもよい。ステルス・タイ(stealth ties)も、ラベルを正しい位置に保持するために使用することができる。ある場合には、ラベル材料と剥離剤コーティングとの間にコーティングを使用することができる。ステルス・タイは、剥離剤(例えば、シリコーン等)内の隙間を表す。オハイオ州デイトン所在のNCR社に一緒に譲渡した米国特許第6,746,742号に、例示としてのステルス・タイが開示されている。上記米国特許は、参照により本明細書に組み込むものとする。
【0039】
次に、基材シートまたはフォームが製造される。この場合、片面または両面直接感熱基材シートは、所望の仕様および寸法で入手することができる。このことは基材シートのロールとして行うことができる。ある場合には、後でパッチが置かれるわずかな凹みを形成するために、基材シートにエンボス加工を行うことができる。エンボス加工は、基材シートの面の上のパッチの突出を少なくするために行うことができる。エンボス加工はオプションであることに留意されたい。最後に、基材シートおよびパッチが一緒に結合される。
【0040】
図2Aを参照しながら次に説明する製造プロセスも本発明の範囲に含まれる。
【0041】
ステップ210において、媒体の基材シート用の所望の寸法が得られ、片面または両面またはその一部が、1つまたは複数の感熱インクによりコーティングされる。基材シートの1つまたは複数の面上に必要な量の熱が加えられるまで、単色または多色インクは発色しない。
【0042】
ある実施形態の場合には、ステップ211において、基材シートには、所望の情報が予め印刷されるか、画像形成される。予め印刷された情報は、平版印刷機、フレキソ印刷機、インクジェット・プリンタ、サーマル・プリンタのような任意の数の機構により基材シートの片面または両面上に印刷することができる。
【0043】
同時にまたは別々に、1つまたは複数の独立構成要素媒体(パッチまたはパッチの組合せ)が選択され、および/または所望の寸法および材料に構成される。独立構成要素媒体は、基材シートと同じ寸法であってもよいし、または独立構成要素媒体が最終的に基材シートに統合および/またはインタフェースされた場合に、独立構成要素媒体を含む基材シートの面の少なくとも一部を依然として見ることができ、任意の独立構成要素媒体を含まないように、基材シートより小さな寸法にすることもできる。
【0044】
ステップ220において、選択した独立構成要素媒体の少なくとも1つの面上に、1つまたは複数の感熱インクが選択的にコーティングされる。
【0045】
基材シートは、複数の材料または1つの材料から作ることができることに留意されたい。さらに、独立構成要素媒体は、基材シートと同じ構造および材料であってもよいし、または基材シートとは異なる構造および材料であってもよい。
【0046】
ある実施形態の場合には、ステップ221において、独立構成要素媒体の1つまたは複数の面または1つまたは複数の面の一部上に、情報を予め印刷または予め画像形成することができる。この場合も、この予め印刷された情報を、とりわけ、平版印刷機、フレキソ印刷機、インクジェット・プリンタ、サーマル・プリンタ等により印刷することができる。
【0047】
ステップ230において、PSA材料のような接着剤を、基材シートに独立構成要素媒体を永久におよび/または取り外し可能に取り付けるために、基材シートに選択的に塗布することができる。代替的にまたは追加的に、ステップ230において、PSA材料のような接着剤を、基材シートに独立構成要素媒体を永久におよび/または取り外し可能に取り付けるために、独立構成要素媒体に選択的に塗布することができる。最終的な媒体設計および/または使用により、感熱コーティングを含んでいるまたは含んでいない独立構成要素媒体の1つの面または一部を、感熱コーティングを含むまたは含んでいない基材シートの1つの面または一部に永久におよび/または取り外し可能に後で取り付けることができる。
【0048】
接着材料のタイプおよび位置により、ステップ240において、シリコーンのような剥離剤を、基材シートおよび/または独立構成要素媒体の合わせ面に選択的に塗布することができる。剥離剤は、接着剤が塗布されていない面にも塗布することができることに留意されたい。さらに、また、接着剤を、剥離剤を塗布した後で、合わせ面または表面に塗布することもできる。これは「転写コーティング」と呼ばれる。シリコーンのような剥離剤は、また、感熱媒体シートを統合した場合に、接着材料が、シリコーン処理されたエリアに対して取り外し可能な結合を形成し、シリコーン処理されていないエリアに永久的結合を形成するように、両方の合わせ面にパターン・コーティングすることもできる。接着材料が、独立構成要素媒体のいくつかのまたはすべての裏面に塗布されている例の場合には、剥離剤を基材シートの表面のうちのいくつかまたはすべてに塗布することができる。同様に、接着材料が、基材シートのいくつかのまたはすべての表面に塗布されている場合には、シリコーン剥離層を独立構成要素媒体のいくつかのまたはすべての裏面に塗布することができる。
【0049】
ステップ250において、画像要素を形成するために、独立構成要素媒体が基材シートと統合されるが、このような統合は、すでに説明したように、接着剤および/または剥離剤を選択的に塗布することにより行われる。
【0050】
ある実施形態の場合には、ステップ260において、独立構成要素媒体および/または基材シートを、独立構成要素媒体および/または基材シートの一部を画像要素から剥離することができるように、孔を開けたりまたはダイカットすることができる。このような場合には、独立構成要素媒体の一部は、独立構成要素媒体の一部を基材シートの合わせ部分から剥離したり、その逆を行うことができるように接着剤を含むことができ、基材シートの合わせ部分は剥離剤を含むことができる。別の方法としては、独立構成要素媒体および/または基材シートは、独立構成要素媒体および/または基材シートを他方に取り付け、および取り外すことができる接着材料を含むことができる。
【0051】
ある場合には、ステップ270において、種々の追加の独立構成要素媒体を、基材シートおよび/または前に塗布した独立構成要素媒体に入れ子状になるようにおよび統合するように選択することができる。各独立構成要素媒体は、返送ラベル、返送ラベル用の接着剤、折り曲げた場合、定型封筒として使用することができる独立フォーム、他の媒体(例えば、コンパクト・ディスク(CD)、デジタル汎用ディスク(DVD)等)用のラベル、または包装のような所望の目的を達成するためのものである。潜在的な組合せは無限にある。
【0052】
実際には、オハイオ州デイトン所在のNCR社に一緒に譲渡した下記の特許が、これらの構造の多くを開示している。上記特許は、参照により本明細書に組み込むものとする。米国特許第6,217,078号;6,331,018号;6,410,113号;6,410,111号;6,423,391号;6,432,499号;6,514,588号;6,589,623号;6,596,359号;6,673,408号;6,699,551号;6,777,054号;および6,746,742号。上記参照文献に開示されているこれらの構造は、多面感熱媒体構造または組合せを行うことができる本明細書記載の新規の修正から利益を得ることができる。
【0053】
図2Aの製造プロセスは、所望の媒体用途および設計仕様のみにより限定されるが、他の製造プロセスも使用することができる。追加の例示としての製造プロセスは、片面または両面上に一種類または複数種類の感熱インクでコーティングされた片面または両面基材シートおよび少なくとも1つの統合独立構成要素媒体を含む画像要素を含むことができる。そのうちのいくつかまたはすべては、同様に、一種類または複数種類の感熱インクでコーティングされた少なくとも1つの面を含む基材シートから取り外すことができる。結果としての多面感熱媒体の組合せは画像要素と呼ばれる。画像要素は、さらに所望の位置におよび基材シートおよび/または独立構成要素媒体の表面および/または裏面上に、いくつかの予め画像形成されたまたは予め印刷された情報を含むこともできる。さらに、画像要素全体を図2Aの製造プロセスまたは他の適切な製造プロセスにより作られる画像要素の上にオンデマンド印刷ジョブを印刷するための片面または両面のサーマル・プリンタに送ることもできる。
【0054】
方法200により作ることができるいくつかの例示としての画像要素を、上記のいくつかの例示としての要素およびフィーチャを示す図2Bおよび図2Cに示す。図2Bは、ライナー・パッチを示す。逆に図2Cは、ラベル・パッチの配置を示す。
【0055】
図2Bは、ライナー・パッチである。何故なら、接着材料が最初に主として基材シートに塗布され、次に画像要素の側面を示す図2Bの下の部分に示すシリコーンのような剥離剤が塗布されるからである。図2Bは、また、一方がパッチから他方が基材シートの裏面から2つのラベルがダイカットされるシナリオを示す。基材シート・ラベルは、基材シートの裏面からダイカットされ、図2Bの下部に図示されている。他方のラベルは、パッチの一部からダイカットされ、基材シートの表面を示す図2Bの上部に図示されている。
【0056】
図2Cは、ラベル・パッチと呼ばれる。何故なら、シリコーンのような剥離剤が主として基材シートに塗布され、次に画像要素の側面を示す図2Cの下の部分に示す接着材料が塗布されるからである。図2Cは、また、図2Bのところで説明したのと類似のシナリオを示す。この場合、一方が基材シートから、他方がパッチの一部から、2つのラベルがダイカットされる。この場合も、基材シートは、図2Cの下の部分に示すその裏面からダイカットされるラベルを有する。第2のラベルは、基材シートの表面を表す図2Cの上部に示すパッチの一部からダイカットされる。
【0057】
図2Dは、画像要素を形成するために、パッチと基材シートとを結合するための例示としてのシステムのブロック図である。例示としてのシステムにおいては、感圧高温ホットメルト接着剤(にかわ)がパッチ材料ウェブの裏面にコーティングされる。水系感圧接着剤、紫外線硬化型感圧接着剤(多くの場合、「暖温溶融(warm melts)」と呼ばれる)および他の接着剤のような任意の接着剤を使用することができるが、使用できる接着剤はこれらに限定されないことを理解されたい。
【0058】
図2Dの場合には、感熱材料の基材シート・ウェブは、解き放されるスプール上に位置する。同時に、パッチ材料ウェブは、巻ほどかれるスプール上に巻かれる。パッチ材料ウェブは、スプールから巻ほどかれて真空シリンダー上に巻かれる。パッチ材料ウェブの裏面には、真空シリンダーの近くのグルー・ヘッドを介して接着材料またはにかわが塗布される。接着剤を塗布した後で、個々のパッチが、切断シリンダーによりパッチ材料ウェブから切り離される。次に、個々の各パッチが、真空シリンダーから剥離され、基材シート・ウェブの表面に押しつけられる。使用する接着剤、意図する設計または結果としての画像要素の使用方法により、基材シート・ウェブおよび/またはパッチ材料ウェブの表面のうちのいくつかまたはすべてを、後で基材シートおよび/またはパッチのうちのいくつかまたはすべてを取り外すことができるように、シリコーン処理(例えば、剥離剤コーティングを有する)することができる。次に、パッチが取り付けられた基材シート・ウェブは、ダイカット・ステーションに入る。この場合、所望のラベルは、パッチおよび/または基材シート・ウェブにダイカットされる。基材シート・ウェブは、ダイカット・ステーションからライン・ホールが除去されるスリッタまで連続している。最後に、個々の画像要素が、シータにより基材シート・ウェブから切り離される。
【0059】
パッチ材料ウェブに接着剤がコーティングされた後で、パッチ材料ウェブは、ウェブから切り離され、次に基材シートに積層される。永久接着剤を使用する場合には、積層の時点で、塗布した接着剤コーティング、および非剥離剤またはパッチの非シリコーン処理部分および基材シート間の結合は、永久的なものになる。しかし、パッチの剥離剤(例えば、シリコーン処理など)部分と基材シートとの間の結合を取り外すことができるようになる。次に、1つまたは複数のラベルがパッチからダイカットされる。ラベルは、剥離剤(例えば、シリコーン等)のすぐ上のエリアからカットされる。剥離剤と接着材料の間の除去可能な結合が、エンド・ユーザがそれまたはそれらを取り外すまで、正しい位置にラベルを保持する。ステルス・タイおよび/または正規のタイを、ラベルと基材シート間の結合を強化するために使用することができる。
【0060】
図3は、例示としての実施形態による多面感熱媒体組合せシステム300の図面である。多面感熱媒体組合せシステム300は、媒体の第1のユニット301および媒体の第2のユニット302を含む。
【0061】
媒体の第1のユニット301は、基材シートであってもよい。媒体の第1のユニット301は、種々のコーティングおよび材料を含むことができる。これらのコーティングおよび材料の例について、図1Aおよび図1Bを参照しながら記述した画像要素100の第1の支持体101Aのところで説明した。
【0062】
媒体の第1のユニット301の少なくとも一部は、媒体の第1のユニット301の片面または両面上に感熱インクでコーティングされる。媒体の第1のユニット301の片面または両面も、平版印刷機、フレキソ印刷機またはサーマル・プリンタ、インクジェット・プリンタ等を含むがこれらに限定されない任意の所望の印刷機構により前に入手した予め印刷された情報を含むことができる。任意の予め印刷された情報は、媒体の第1のユニット301の片面または両面の所望の部分のみをカバーすることができる。媒体の第1のユニット301を製造するための例示としての技術は、図2A〜図2Cを参照しながらすでに説明した。
【0063】
媒体の第2のユニット302は、パッチであってもよい。媒体の第2のユニット302の場合も、感熱インクが片面または両面上にコーティングされる。媒体の第2のユニット302の裏面は、媒体の第1のユニット301の表面上のエリアに対してインタフェースとしての働きをする。媒体の第2のユニット302の裏面は、予め印刷された情報を含むことができ、この予め印刷された情報は、サーマル・プリンタ、インクジェット・プリンタ、平版印刷機、フレキソ印刷機または他の印刷機構により前に入手したものである。別の方法としては、媒体の第2のユニット302は、このような予め印刷された情報を含むことができる。
【0064】
媒体の第2のユニット302は、画像要素を形成するために、媒体の第1のユニット301と統合するようにまた媒体の第1のユニット301に対してインタフェースとしての働きをするように設計される。統合は、種々の方法で行うことができる。例えば、PSAのような接着剤を、媒体の第1のユニット301の表面のうちのいくつかまたはすべてに追加することができ、一方、シリコーンまたは他の剥離剤コーティングが、媒体の第2のユニット302の裏面のうちのいくつかまたはすべてに追加される。逆に、剥離剤コーティングを媒体の第1のユニット301の表面のうちのいくつかまたはすべてに追加することができ、接着剤を媒体の第2のユニット302の裏面のうちのいくつかまたはすべてに追加することができる。すでに説明したように、パターン形成された接着剤および/またはシリコーン・コーティングを、媒体の第2のユニット302の選択部分が媒体の第1のユニット301に永久に取り付けられ、媒体の第2のユニット302の追加の選択部分が媒体の第1のユニット301に取り外し可能に取り付けられるように、媒体の第1のユニット301および媒体の第2のユニット302両方の上で使用することができる。
【0065】
ある場合には、パーフォレーションを破った場合または打ち抜いた場合に、媒体の第2のユニット302が、それ自身上に位置し、媒体の第1のユニット301から分離してそれ自身の独立使用を持つ独立構成要素媒体となるように、媒体の第2のユニット302は、最初、媒体の第1のユニット301の一部であり、パーフォレーション・プロセスにより分離することができる。
【0066】
媒体の第1のユニット301に取り付けられている媒体の第2のユニット302全体は画像要素になる。次に、画像要素を、片面または両面サーマル・プリンタに送ることができ、所望の印刷ジョブ用途により画像形成または印刷することができる。これにより、感熱技術を使用して画像要素の片面または両面上にオンデマンド印刷を行うことができ、媒体の第1のユニット301の片面または両面を印刷することができ、媒体の第2のユニット302の片面または両面を印刷することができる。
【0067】
さらに、媒体の第2のユニット302全体または媒体の第2のユニット302の少なくともいくつかの部分を、画像要素または媒体の第1のユニット301から切り離して、個々に使用することができる。このいくつかの例については、図1および図2A〜図2Bのところですでに説明したし、図4A〜図4Dのところで以下にさらに説明する。
【0068】
図4A〜図4Dは、例示として実施形態による例示としての画像要素構成である。図4A〜図4Dは、説明のためだけのものであって、本明細書に記載する内容から逸脱することなしに、画像要素に種々の追加のアーキテクチャ・レイアウトを使用することができる。
【0069】
紙を含む多くの感熱媒体タイプを、図4A〜図4Dに示す例示としての例で使用することができることに留意されたい。ある場合には、感熱媒体の片面だけを、図4A〜図4Dに示す例示としての例で感熱画像形成することができる。図4A〜図4Dそれぞれ内に示す組合せは、画像要素の新規の例を形成するために統合した全体として、紙のような種々の媒体構成要素を組み合わせる。種々の層および媒体の組合せの位置および寸法も例示としてのものであり、所望の画像要素により変えることができる。
【0070】
このコンテキスにより、図4Aは、接着剤層が位置する剥離層を有する例示としての片面または両面感熱媒体基材シート、および片面または両面感熱媒体パッチを示す。基材シートは、主としてその上に接着剤が位置する剥離層と一緒に塗布されるので、取り付けたパスはラベル・パスと呼ばれる(図2Cを参照しながら上記説明を読み、関連する記述を読まれたい)。パッチは、第1のラベル、ラベル#1および第2のラベル、ラベル#2を含む。それぞれはパッチからダイカットされる。図4Aは、またパッチに対する縁部結合も示す。パッチの縁部には、それらと追加剥離層を有していない基材シートの表面との間にしか接着剤が塗布されていないので。これは、基材シートへ縁部に沿ってパッチを永久に取り付ける。この多面感熱媒体組合せは、例示としての画像要素の例を形成するために、全体として結合する。
【0071】
図4Bは、接着剤層が、(図4Aの場合のように)主としてパッチ上ではなく、基材シート上に塗布されるように、接着層と剥離層とが逆になっている点を除けば、図4A類似の例示としての構成を示す。接着剤が基材シート上に主として塗布され、次に、剥離層が塗布されるこの配置は、「ライナー・パッチ」配置と呼ばれる(図2Bの上記説明および関連説明を参照されたい)。
【0072】
この場合も、図4Bの例示として画像要素においては、パッチの縁部は、剥離層コーティングを含んでいない。これにより、もう1つの縁部結合構成のパッチの裏面の縁部または隅上で、基材シートにパッチを接着することができる。また、図4Bにおいては、それは、パッチの各部分が、図4Aの場合のように、個々のラベルが剥がれないように、基材シートの裏面上のラベル(ラベル#1およびラベル#2)を除去することができるダイカットを含む基材シートの裏面であることに留意されたい。
【0073】
図4Cは、基材シートのいくつかの部分が、接着材料のためのコーティングを含み、他の部分が剥離層(例えば、シリコーン等)を含んでいる多面配置を示す。同様に、パッチは、剥離層を含むいくつかの部分および接着材料を含むいくつかの部分を含む。ラベル(例えば、ラベル#1およびラベル#2)は、パッチ(ラベル#1)および基材シートの裏面(ラベル#2)からダイカットすることができる。図4Cは、また、ラベルを入れ子状にすることができることも示す。すなわち、ラベルをラベル内に置くこともできる。入れ子状のラベルまたはラベル内のラベルの作成は、ある場合には、ダイカットの位置に依存する。このアーキテクチャ配置は、また、パッチおよび基材シート両方の上のパターン形成されたまたはスポット・シリコンまたは剥離剤コーティングを示すために使用することもできる。剥離剤を含むラベル#2のような部分パッチまたは基材シートを、他の組合せ間で、画像要素から除去した後、またはラベル#1のようなパッチまたは基材シートの合わせ部分を除去した後で、感熱画像形成することができるように、剥離層部分を通して感熱印刷することができることに留意されたい。
【0074】
図4Dは、中間感熱媒体(基材シート)が、中間媒体の各面上に他の感熱媒体を含むさらにもう1つの構成を示す。この場合、2つの別々のパッチが図示されている。一方のパッチは、基材シートの表面および頂面上の縁部結合を介して取り付けられていて、他方のパッチは、縁部結合を介して基材シートの裏面および底面に取り付けられている。すなわち、図4Dは、両面上に1つの基材シート・パッチを有する画像要素を示す。図4Dは、また、基材シートの表面上の縁部結合構成を介して取り付けられているパッチ上の2つのダイカット・ラベル(ラベル#1およびラベル#2)、および基材シートの底面上の縁部結合構成を介して取り付けられているパッチ上の第3のラベル(ラベル#3)も示す。両方のパッチは、ラベル・パッチである。何故なら、パッチが縁部結合している表面および裏面の両方の上の基材シートには、主として接着剤が塗布され、その後で剥離層が塗布されるからである。
【0075】
図4A〜図4Dに示す任意の感熱媒体を、必要に応じて、両面上にコーティングすることができる。しかし、通常、接着材料で直接コーティングされる媒体の部分には感熱コーティングを行わなくてもよい。さらに、一般的に画像要素全体が、片面または両面サーマル・プリンタに送り込まれる場合には、サーマル・プリンタにより直接加熱することができる媒体のこれらの面をコーティングすることが望ましい。しかし、画像要素全体を製造する前に、実際に画像要素全体が製造される前に感熱コーティングされまたはされたように、感熱媒体の露出していない面を予め感熱画像形成しておくこともできることに留意されたい。
【0076】
この場合も、図4A〜図4Dは、単に説明のためおよび理解を助けるためのものであり、今説明したものに本明細書の内容を制限するためのものではない。
【0077】
図5は、ラベル内のラベル、または本明細書で説明するまたすでに説明した構成要素の入れ子状の組合せを示す。図5は2つの図面を示す。頂部の図面においては、AおよびBで示す項目は、それ自身ラベル上に位置していて、そのためAまたはBをラベル内のラベルとして見ることができる。矢印は、これらのラベルAおよびBは、二次ラベルとして除去することができることを示す。主ラベル、およびラベル内のラベルは、感熱インクでコーティングされ、サーマル・プリンタにより画像形成することができる。
【0078】
同様の方法で、図5の底面図は、C、DおよびEにより主ラベル内のラベルを示す。ラベル内のラベルの数および配置は構成することができる。図5は、画像要素の感熱媒体の構成要素内で構成要素を入れ子状にすることができることを示すためのものである。それ故、感熱ラベルそれ自身は、他の取り外し可能な感熱ラベルを含むことができる。
【0079】
上記説明は、例示としてのものであって本発明を制限するためのものではない。上記説明を読めば、当業者であれば多くの他の実施形態を思い付くことができるだろう。それ故、実施形態の範囲は、特許請求の範囲が適用される等価物の全範囲と一緒に、添付の特許請求の範囲を参照して決定すべきである。
【0080】
米国特許法施行規則1.72条(b)項の規定により要約を添付するが、読者は、技術的説明の性質および要旨をすぐに知ることができるだろう。特許請求の範囲の範囲または意味を解釈し、制限するために使用しないという前提で要約を提出する。
【0081】
実施形態の上記説明においては、説明を簡単にするために、種々の機能を1つの実施形態内に一緒にまとめてある。本発明のこの方法は、特許請求した実施形態が、各請求項に明示してあるよりももっと多くの機能を有していることを反映していると解釈すべきではない。それどころか、添付の特許請求の範囲は、本発明の主題は、1つの開示の実施形態のすべての機能より少ない機能にあることを反映している。それ故、添付の特許請求の範囲を、実施形態の説明に組み込むものとする。各請求項は、別々の例示としての実施形態としてそれ自身に基づくものである。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】Aは例示としての実施形態による画像要素の図面、Bは例示としての実施形態によるライナーをさらに含むAの画像要素の図面である。
【図2A】例示としての実施形態による図1Aの画像要素のような画像要素を製造するための方法の図面である。
【図2B】例示としての実施形態による種々の構成要素およびその配置を示す例示としての画像要素である。
【図2C】例示としての実施形態による種々の構成要素およびその配置を示すもう1つの例示としての画像要素である。
【図2D】例示としての実施形態による図2Aの方法を実行するための例示としてのシステムである。
【図3】例示としての実施形態による多面感熱媒体の組合せシステムの図面である。
【図4】例示としての実施形態による例示としての画像要素構成である。
【図5】例示としての実施形態による画像要素用のラベルの組合せ内のラベルを示す図面である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像要素であって、
表面および裏面を有する第1の支持体であって、前記表面および前記裏面の少なくとも一部が、感熱インクでコーティングされている第1の支持体と、
表面および裏面を有する第2の支持体であって、前記表面の少なくとも一部が、感熱インクでコーティングされている第2の支持体とを備え、
前記第2の支持体の少なくとも一部が、前記第1の支持体の前記表面に取り付けられる画像要素。
【請求項2】
前記第2の支持体の前記裏面の少なくとも第1の部分が、前記第2の支持体の前記第1の部分を前記第1の支持体の前記表面に除去可能に取り付けるための接着剤を含む、請求項1に記載の画像要素。
【請求項3】
前記第1の支持体の前記表面の少なくとも第1の部分が、前記第2の支持体の前記第1の部分を前記第1の支持体の前記表面から除去することができるように、剥離剤でコーティングされる、請求項2に記載の画像要素。
【請求項4】
前記第2の支持体の前記裏面の少なくとも第2の部分が、前記第2の支持体の前記裏面の前記第2の部分を、前記第1の支持体の前記表面に永久に取り付けるための接着剤でコーティングされる、請求項3に記載の画像要素。
【請求項5】
前記第2の支持体の少なくとも一部が、感圧接着剤により前記第1の支持体の前記表面に取り付けられる、請求項1に記載の画像要素。
【請求項6】
前記剥離剤が、シリコーンを含む、請求項3に記載の画像要素。
【請求項7】
表面と裏面を有する第3の支持体をさらに備え、前記第3の支持体の前記表面が、感熱インクでコーティングされ、前記第3の支持体の前記裏面の少なくとも一部を前記第2の支持体の前記表面に取り付けることができる、請求項1に記載の画像要素。
【請求項8】
表面と裏面を有する第3の支持体をさらに備え、前記第3の支持体の前記表面が、感熱インクでコーティングされ、前記第3の支持体の前記裏面の少なくとも一部を前記第1の支持体の前記裏面に取り付けることができる、請求項1に記載の画像要素。
【請求項9】
前記第2の支持体の少なくとも一部を、下記のもの、すなわち、
前記第1の支持体のパーフォレーションした一部であって、前記パーフォレーションした一部が、除去可能なアドレス・ラベルであるパーフォレーションした一部、
前記第1の支持体の前記表面上に予め印刷されたアドレス・ラベル、
前記第1の支持体の少なくとも一部の前記裏面上に逆の画像フォーマットで予め印刷されたアドレス・ラベルであって、前記第1の支持体の少なくとも一部が透明であるアドレス・ラベル、
前記第2の支持体の前記裏面上に印刷したアドレス・ラベル
のうちの少なくとも1つを露出するために、前記第1の支持体から除去することができる、請求項1に記載の画像要素。
【請求項10】
画像要素を形成するために、第1の独立構成要素媒体と基材シートとを統合するステップを含み、
前記第1の独立構成要素媒体が、表面および裏面を有し、前記第1の独立構成要素媒体の前記表面および前記裏面の一方または両方が、感熱インクにより選択的にコーティングされ、
前記基材シートが表面と裏面を有し、前記基材シートの前記表面および前記裏面の一方または両方が感熱インクで選択的にコーティングされる方法。
【請求項11】
サーマル・プリンタ、平版印刷機、フレキソ印刷機またはインクジェット・プリンタにより、前記基材シートの前記表面および/または前記裏面の少なくとも一部上に情報を予め印刷するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
サーマル・プリンタ、平版印刷機、フレキソ印刷機またはインクジェット・プリンタにより、前記第1の独立構成要素媒体の前記表面および/または前記裏面の少なくとも一部上に情報を予め印刷するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
統合ステップが、下記のステップ、すなわち、
前記第1の独立構成要素媒体を収容するために、前記基材シートの前記表面の少なくとも一部に接着剤を追加するステップ、
前記第1の独立構成要素媒体の前記裏面を前記基材シートの前記表面に接着するために、前記第1の独立構成要素媒体の前記裏面の少なくともいくつかの部分に感圧接着剤を追加するステップ、
前記第1の独立構成要素媒体の前記裏面の少なくとも一部、または前記基材シートの前記表面の少なくとも一部に剥離剤を追加し、前記基材シートの前記表面の少なくとも一部、または前記第1の構成要素媒体の前記裏面にそれぞれ接着剤を追加し、前記剥離剤部分が前記接着剤部分に対してインタフェースとしての働きをするステップ、
前記第1の独立構成要素媒体によりカバーされている前記基材シートの一部をパーフォレートするステップであって、前記第1の独立構成要素媒体の一部が前記基材シートから除去された場合に、前記パーフォレートした部分を前記基材シートから除去することができるステップ
のうちの1つまたは複数をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記画像要素を形成するために、第2の独立構成要素媒体を前記基材シート内に統合するステップをさらに含み、
前記第2の独立構成要素媒体が、表面および裏面を有し、前記第2の構成要素媒体の前記表面および前記裏面の一方または両方が感熱インクで選択的にコーティングされる、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記画像要素を形成するために、第2の独立構成要素媒体を、前記第1の独立構成要素媒体内に入れ子状にするステップをさらに含み、
前記第2の独立構成要素媒体が、表面および裏面を有し、前記第2の独立構成要素媒体の前記表面および前記裏面の一方または両方が、感熱インクで選択的にコーティングされる、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
媒体の面のうちの1つまたは複数の面に感熱インクにより少なくとも部分的にコーティングされている媒体の第1のユニットと、
媒体の面のうちの1つまたは複数の面に感熱インクにより少なくとも部分的にコーティングされている媒体の第2のユニットとを備え、
画像要素を形成するために、媒体の前記第2のユニットが、媒体の前記第1のユニットの一部内に統合され、媒体の前記第2のユニットの少なくとも一部を、媒体の前記第1のユニットから除去することができ、前記画像要素全体をサーマル・プリンタで画像形成することができるシステム。
【請求項17】
少なくとも1つの面上にコーティングされた感熱インクを有する媒体の1つまたは複数の追加ユニットをさらに含み、媒体の前記1つまたは複数の追加ユニットが、媒体の前記第1のユニットに統合されるか、または媒体の前記第2のユニットに統合されて、前記画像要素の一部となる、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
媒体の前記第1のユニットまたは媒体の前記第2のユニットの前記1つまたは複数の面のうちの少なくとも1つが、前記サーマル・プリンタ、インクジェット・プリンタ、平版印刷機またはフレキソ印刷機からの情報により予め印刷される、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
媒体の前記第2のユニットが、接着剤および剥離剤の組合せにより媒体の前記第1のユニットに統合され、その後、媒体の前記第1のユニットからはがすことができ、分離することができる、請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
媒体の前記第2のユニットが、パーフォレーションにより媒体の前記第1のユニットに統合され、媒体の前記第1のユニットから分離するように破るか、または打ち抜くことができる、請求項16に記載のシステム。
【請求項21】
媒体の前記第2のユニットが、媒体の前記第2のユニットの1つまたは複数の縁部を、媒体の前記第1のユニットに接着することにより媒体の前記第1のユニットに統合される、請求項16に記載のシステム。
【請求項22】
画像要素であって、
表面および裏面を有する基材シートを備え、前記基材シートの少なくとも第1の部分が、透明な材料を有し、前記第1の部分の少なくとも前記裏面が、第1のラベル情報により逆画像形成することができる感熱インク・コーティングを含み、さらに、
表面および裏面を有する第1のパッチを備え、前記第1のパッチの前記裏面が、前記基材シートの前記第1の部分の前記表面に統合され、前記第1のパッチの前記表面の少なくとも第1の部分が、第2のラベル情報により画像形成することができる感熱インク・コーティングを含み、前記第1のパッチの少なくとも前記第1の部分を、前記第1のラベル情報を露出するために、前記基材シートの前記第1の部分から除去することができる画像要素。
【請求項23】
前記第1のパッチの前記裏面が、第3のラベル情報により画像形成することができる感熱インク・コーティングを含む、請求項22に記載の画像要素。
【請求項24】
第2のパッチをさらに備え、前記第2のパッチが、1つまたは複数の前記基材シートおよび前記第1のパッチ内に統合される、請求項22に記載の画像要素。
【請求項25】
表面および裏面を有する第1の支持体を選択するステップであって、
前記第1の支持体の前記表面および前記裏面の少なくとも一部が、感熱インクでコーティングされるステップと、
表面および裏面を有する第2の支持体を選択するステップであって、前記第2の支持体の前記表面の少なくとも一部が、感熱インクでコーティングされるステップと、
前記第2の支持体を前記第1の支持体上に統合するステップであって、前記第2の支持体の少なくとも一部を、統合した前記第1の支持体から除去することができるステップとを含む方法。
【請求項26】
1つまたは複数の前記第1の支持体および前記第2の支持体からダイカットにより除去することができるラベルをさらに含み、各ラベルがそれが関連する前記支持体からダイカットされる、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第2の支持体を前記第1の支持体上に統合するステップが、縁部結合接着技術により前記第2の支持体を前記第1の支持体に結合するステップを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記第1および第2の支持体の1つまたは複数の部分上に情報を予め画像形成するステップをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
画像要素であって、
片面感熱画像形成可能な基材シートと、
両面感熱画像形成可能なパッチと、
接着層と、
剥離層とを備え、
前記片面感熱画像形成可能な基材シートの少なくとも一部に前記接着層が塗布され、両面感熱画像形成可能なパッチの少なくとも一部に前記剥離層が塗布され、したがって、前記両面感熱画像形成可能なパッチが、前記片面感熱画像形成可能な基材シートの一部上に前記片面感熱画像形成可能な基材シートに固定できるように取り付けられ、前記両面感熱画像形成可能なパッチの一部上で、前記片面感熱画像形成可能な基材シートに除去可能に取り付けられる画像要素。
【請求項30】
前記片面感熱画像形成可能な基材シートが、前記両面感熱画像形成可能なパッチとは異なる支持体を備える、請求項29に記載の画像要素。
【請求項31】
前記接着層が、紫外線または電子ビーム感圧接着材料の1つを有する、請求項29に記載の画像要素。
【請求項32】
前記剥離層が、スポット・パターンまたは連続している層の1つを有する、請求項29に記載の画像要素。
【請求項33】
サーマル・プリンタにより両面感熱画像要素を画像形成するステップと、
前記画像要素上に、画像形成された場合に、前記画像要素の表面の第1の部分を有するパッチの少なくとも一部上に第1のラベル情報を露出させ、前記画像要素の前記表面の第2の部分を有する基材シートの少なくとも一部上に第2のラベル情報を露出させるステップとを含む方法。
【請求項34】
露出ステップが、前記画像要素の裏面の少なくとも一部上に第3のラベル情報を露出するステップをさらに含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記画像要素の前記表面の前記第1の部分を有する前記パッチの前記一部を、前記画像要素から除去した後で、前記画像要素の前記裏面から見た場合、前記第3のラベル情報が逆のフォーマットで露出し、前記画像要素の前記表面から見た場合、正しいフォーマットで前記第3のラベル情報が露出する、請求項34に記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−528935(P2009−528935A)
【公表日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−558256(P2008−558256)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/049399
【国際公開番号】WO2007/102879
【国際公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【出願人】(391007161)エヌ・シー・アール・コーポレイション (85)
【氏名又は名称原語表記】NCR CORPORATION
【Fターム(参考)】