説明

大便器洗浄装置

【課題】使用し易く、かつ洗浄水の節水を図ることができる大便器洗浄装置を提供する。
【解決手段】大便器本体1に洗浄水を供給するための供給路10を開閉する開閉弁20と、大便器本体1の使用状態を検知する検知センサー30と、検知センサー30からの出力により開閉弁20を制御する制御装置40とを備えている。制御装置40は、検知センサー30からの出力により大便器本体1の使用状態を判別し、使用状態に応じたフルオート洗浄信号を該開閉弁20へ出力し、開閉弁20によって使用状態に応じた流量の洗浄水を大便器本体1に供給させる自動洗浄モードを有する。制御装置40は、検知センサー30の出力にかかわらない定量洗浄信号を発生し、一定流量の洗浄水を大便器本体1に供給させる定量洗浄モードと、定流洗浄モードを実行させる洗浄開始スイッチ51と、自動洗浄モードと定量洗浄モードとを切り換える切換スイッチ52とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は大便器洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の図1に従来の大便器洗浄装置が開示されている。この大便器洗浄装置は、大便器本体に洗浄水を供給するための供給路を開閉する開閉弁と、大便器本体の使用者を検知する人体検知手段と、人体検知手段からの出力により開閉弁を制御する制御手段とを備えている。
【0003】
制御手段は、人体検知手段から出力される人体検知時間を予め定められた閾値と比較して大便器本体の使用状態を判別する。人体検知時間が閾値以上の場合は大便器本体が大便のために使用されたと判別する。この場合、制御手段は、流量の多い洗浄水を大便器本体に供給するように第1のフルオート洗浄信号を開閉弁へ出力し、大便器洗浄装置による大洗浄が実行される。また、人体検知時間が閾値未満の場合は大便器本体が小便のために使用されたと判別する。この場合、制御手段は、流量の少ない洗浄水を大便器本体に供給するように第2のフルオート洗浄信号を開閉弁へ出力し、大便器洗浄装置による小洗浄が実行される。
【0004】
このような構成である従来の大便器洗浄装置は、人体検知時間の長短に応じて大洗浄又は小洗浄を自動的に実行する自動洗浄モードを有している。このため、大洗浄及び小洗浄を実行するための個別の操作手段が不要となり、大便器本体の自動洗浄が可能となっている。
【0005】
【特許文献1】特開2001−303649号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来の大便器洗浄装置では、大便器本体等を掃除する際に使用したトイレットペーパー等を洗浄水とともに大便器本体外へ排出する場合においても、人体検知時間が閾値未満であると小洗浄が実行される。小洗浄ではトイレットペーパー等の排出が不十分になることもあり、その場合には、再度洗浄を実行しなければならなかった。そのため、さらに手間と時間とを要し、洗浄水を無駄に使用することにもなっていた。一方、人体検知時間が閾値以上であると大洗浄が実行され、トイレットペーパー等は大便器本体外へ確実に排出され得るが、人体検知時間が閾値以上になるまで洗浄の実行を待たなければならなかった。この場合、使用者が人体検知時間の閾値を超えたか否かを認識することは困難であるため、使用者は確実に大洗浄を行うために閾値を明らかに越えたと思える時間まで待つこととなり、無駄な時間を要してしまっていた。
【0007】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、使用し易く、かつ洗浄水の節水を図ることができる大便器洗浄装置を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の大便器洗浄装置は、大便器本体に洗浄水を供給するための供給路を開閉する開閉弁と、該大便器本体の使用状態を検知する検知センサーと、該検知センサーからの出力により該開閉弁を制御する制御装置とを備え、
該制御装置は、該検知センサーからの出力により該大便器本体の使用状態を判別し、該使用状態に応じたフルオート洗浄信号を該開閉弁へ出力し、該開閉弁によって該使用状態に応じた流量の前記洗浄水を該大便器本体に供給させる自動洗浄モードを有する大便器洗浄装置において、
前記制御装置は、前記検知センサーの出力にかかわらない定量洗浄信号を発生し、前記開閉弁によって一定流量の前記洗浄水を前記大便器本体に供給させる定量洗浄モードと、
該定量洗浄信号を該開閉弁へ出力し、定量洗浄モードを実行させる洗浄開始スイッチと、
前記自動洗浄モードと該定量洗浄モードとを切り換える切換スイッチとを有していることを特徴とする。
【0009】
このような構成である本発明の大便器洗浄装置では、制御装置は、自動洗浄モードと定量洗浄モードとを切換スイッチにより切り換えることができるものである。このため、自動洗浄モードのonとoffとの切換操作及び定量洗浄モードのonとoffとの切換操作を別々に行なわなくても、自動洗浄モードと定量洗浄モードとの切り換えを切換スイッチにより直接的に行うことができる。つまり、自動洗浄モードがon状態であっても切換スイッチにより、定量洗浄モードに直接的に切り換えることができる。
【0010】
また、大便器本体等を掃除する場合等、切換スイッチにより制御装置を定量洗浄モードに切り換えれば、使用者は、洗浄開始スイッチを操作することにより、いつでも、即時に一定流量の洗浄水を大便器本体に供給することができる。すなわち、定量洗浄モードにおいて、トイレットペーパー等が十分に排出されるように一定流量の洗浄水を大便器本体に供給することにより、再度、トイレットペーパー等を排出するために洗浄を行う必要がなく、その手間と時間とが不要となる。
【0011】
したがって、本発明の大便器洗浄装置は、使用しやすく、かつ洗浄水の節水を図ることができる。
【0012】
大便器本体の使用状態を検知する検知センサーとしては、大便器本体近傍に設けられ、赤外線又は電波の反射により使用者を検知するもの、便座に組み込まれ、静電容量の変化により使用者を検知するもの、又は便座・便蓋の開閉状態を検知するもの等を採用することができる。また、これら検知センサーの複数を組み合わせて使用状態を検知するようにしてもよい。また、洗浄開始スイッチは、大便器本体に備えられた局部洗浄装置を操作するリモコンに設けられることができる。この場合、洗浄開始スイッチの操作を容易に行うことができる。
【0013】
本発明の大便器洗浄装置において、一定流量は自動洗浄モードにおける洗浄水の最大流量であることが好ましい。この場合、洗浄開始スイッチを操作すると、大便器本体に最大流量の洗浄水が供給されるため、トイレットペーパー等を大便器本体外へより確実に排出することができる。自動洗浄モードにおける洗浄水の最大流量は、大便器本体が大便のために使用された際に実行される大洗浄の流量にすることができる。
【0014】
本発明の大便器洗浄装置において、切換スイッチは、洗浄開始スイッチが所定時間より長く操作されれば、自動洗浄モードと定量洗浄モードとを切り換えるものであることが好ましい。この場合、特別な切換スイッチを省略することが可能であり、大便器洗浄装置の外観をすっきりさせることができる。また、切換スイッチを省略することにより、間違って自動洗浄モードと定量洗浄モードとを切り換えてしまうことを防止することができる。このため、大便又は小便の後に洗浄を実行する際に定量洗浄モードが実行されることはなく、自動洗浄モードによる使用状態に応じた適切な大便器洗浄を実行することができる。
【0015】
切換スイッチにより、制御装置が自動洗浄モードに切り換えられている場合、洗浄開始スイッチを操作すると、洗浄を実行可能にすることができる。この場合、検知センサーからの出力により、洗浄開始スイッチが操作されるまでの大便器本体の使用状態を判別し、その使用状態に応じた流量を大便器本体に供給する。このようにすれば、大便器本体を使用中であっても使用者の操作により洗浄を実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
【実施例1】
【0017】
図1に示すように、実施例1の大便器洗浄装置は、大便器本体1に洗浄水を供給するための供給路10を開閉する開閉弁20を備えている。大便器本体1の上面には起倒回動可能に便座2が設けられている。大便器洗浄装置は、便座2に組み付けられ、着座の有無を検知可能な静電容量式の検知センサー30を備えている。また、大便器洗浄装置は、検知センサー30からの出力により開閉弁20を制御する制御装置40を備えている。
【0018】
制御装置40は、検知センサー30からの出力により使用者の便座2への着座時間を認識し、予め定めた閾値と比較する。着座時間が閾値以上の場合は大便器本体1が大便のために使用されたと判別する。一方、着座時間が閾値未満の場合は大便器本体1が小便のために使用されたと判別する。
【0019】
制御装置40は、大便器本体1が大便のため使用されたと判別した場合、流量の多い洗浄水を大便器本体1に供給するように第1のフルオート洗浄信号を開閉弁20へ出力し、大便器洗浄装置による大洗浄が実行される。また、制御装置40は、大便器本体1が小便のために使用されたと判別した場合、流量の少ない洗浄水を大便器本体1に供給するように第2のフルオート洗浄信号を開閉弁20へ出力し、大便器洗浄装置による小洗浄が実行される。このように、制御装置40は、大洗浄又は小洗浄を自動的に実行する自動洗浄モードを有している。
【0020】
また、制御装置40は、検知センサー30の出力にかかわらない定量洗浄信号を発生し、大便器洗浄装置が大洗浄の流量と同じ流量の洗浄水を大便器本体1に供給する定量洗浄モードを有している。
【0021】
大便器本体1は局部洗浄装置(図示しない)を備えており、この局部洗浄装置を操作可能なリモコン50を有している。このリモコン50は壁面に取り付けられている。図2に示すように、リモコン50は、定量洗浄信号を開閉弁20へ出力する洗浄開始スイッチ51を有している。また、リモコン50は、下端を回動中心とした蓋53を下部に設けている。リモコン50は、蓋53を下方に回動すると現れる操作面に自動洗浄モードと定量洗浄モードとを切り換える切換スイッチ52を有している。
【0022】
制御装置40に組み込まれたプログラムを図3に示すフローチャートにより説明する。まず、大便器洗浄装置の電源が投入され、プログラムがスタートすると、ステップS1が実行される。ステップS1においては、制御装置40の全てのデーターを初期化する。その後、ステップS2が実行される。
【0023】
ステップS2においては、切換スイッチ52が「入」又は「切」のどちらにあるかを判断する。切換スイッチ52が「入」の場合、定量洗浄モードに切り換えられてステップS3が実行される。ステップS3においては、検知センサー30へ給電を行なわず、検知センサー30を検知不能にする。その後、ステップ4が実行される。
【0024】
ステップS4においては、洗浄開始スイッチ51が「ON」操作されたか否かを判断する。洗浄開始スイッチ51が「ON」操作された場合、ステップS5の定量洗浄を実行する。ステップS5の定量洗浄が実行されると、制御装置40は、大洗浄と同じ流量の洗浄水を大便器本体1に供給するように定量洗浄信号を開閉弁20へ出力し、大便器洗浄装置により大便器本体1を洗浄する。ステップS5の実行後、プログラムはスタートに戻る。ステップS4において、洗浄開始スイッチ51が「ON」操作されない場合、洗浄は実行されず、プログラムはスタートに戻る。
【0025】
ステップS2で切換スイッチ52が「切」の場合、自動洗浄モードに切り換えられてステップS6が実行される。ステップS6においては、検知センサー30へ給電を行い、検知センサー30により便座2への着座の有無を検知可能にする。その後、ステップS7が実行される。
【0026】
ステップS7において、検知センサー30の「ON」(検知状態)である時間がs秒以上であるか否かを判断する。検知センサー30の「ON」時間がs秒未満の場合は、大便器本体1が大便又は小便のために使用されなかったと判断して洗浄は実行されず、プログラムはスタートに戻る。
【0027】
ステップS7において、検知センサー30の「ON」時間がs秒以上の場合はステップS8を実行する。ステップS8において、検知センサ30からの信号が「OFF」(非検知状態)になった後、ステップS9が実行される。s秒は、例えば4〜6秒の間に設定される。
【0028】
ステップS9においては、検知センサー30の「ON」時間がt秒以上であるかどうかを判断する。検知センサー30の「ON」時間がt秒以上の場合、大便器本体1が大便のために使用されたと判別し、ステップS10が実行される。ステップS10においては、検知センサー30が「OFF」になったx秒後にステップS11が実行される。ステップS11において大洗浄を実行する。ステップS11の大洗浄が実行されると、制御装置40は流量の多い洗浄水を大便器本体1に供給するように第1のフルオート洗浄信号を開閉弁20へ出力し、大便器洗浄装置により大便器本体1を洗浄する。ステップS11の実行後、プログラムはスタートに戻る。
【0029】
また、ステップS9において、検知センサー30の「ON」時間がt秒未満の場合、大便器本体1が小便のために使用されたと判別し、ステップS12が実行される。ステップS12においては、検知センサー30が「OFF」になったx秒後にステップS13が実行される。ステップS13において小洗浄を実行する。ステップS13の小洗浄が実行されると、制御装置40は流量の少ない洗浄水を大便器本体1に供給すように第2のフルオート洗浄信号を開閉弁20へ出力し、大便器洗浄装置により大便器本体1を洗浄する。ステップS13の実行後、プログラムはスタートに戻る。t秒は、例えば50〜70秒の間に設定され、x秒は、例えば10〜20秒の間に設定される。
【0030】
このような構成である実施例1の大便器洗浄装置において、自動洗浄モードと定量洗浄モードとの切り換えを切換スイッチ52により直接的に行うことができる。
【0031】
また、大便器本体1等を掃除する場合等、定量洗浄モードに切り換えることにより、いつでも、即時に大洗浄と同じ流量の洗浄水を大便器本体1に供給することができるため、トイレットペーパー等をより確実に排出することができる。このため、再度、トイレットペーパーを排出するために洗浄を行う必要がなく、その手間と時間とが不要となる。
【0032】
したがって、実施例1の大便器洗浄装置は、使用しやすく、かつ大便器洗浄水の節水を図ることができる。
【0033】
また、リモコン50に洗浄開始スイッチ51が設けられているので、洗浄開始スイッチ51の操作を容易に行うことができる。
【0034】
この大便器洗浄装置において、洗浄開始スイッチ51又はリモコン50に設けられた局部洗浄装置の操作スイッチが所定時間より長く操作されることにより、自動洗浄モードと定量洗浄モードとを切り換えるようにすることも可能である。また、これらスイッチのうち複数の特定のスイッチが同時に操作されることにより、自動洗浄モードと定量洗浄モードとを切り換えるようすることも可能である。この場合には、切換スイッチ52を省略することが可能であり、リモコン50の操作面の外観をすっきりさせることができる。また、切換スイッチ52を省略すれば、間違って自動洗浄モードと定量洗浄モードとを切り換えてしまうことを防止することができるため、自動洗浄モードによる使用状態に応じた適切な洗浄を実行することができる。
【0035】
また、制御装置40が自動洗浄モードに切り換えられている場合、洗浄開始スイッチ51を操作すると洗浄を実行する。この場合、検知センサー30からの出力により、洗浄開始スイッチ51が操作されるまでの大便器本体1の使用状態を判別し、大洗浄又は小洗浄を実行する。このため、大便器本体1を使用中であっても使用者の操作により洗浄を実行することができる。また、一つの洗浄開始スイッチ51を操作することにより、大便器本体1の使用状態に応じた大洗浄又は小洗浄を実行することができるため、大洗浄用の洗浄開始スイッチ及び小洗浄用の洗浄開始スイッチを別々に設ける必要がない。
【実施例2】
【0036】
図4に示すように、実施例2の大便器洗浄装置は、便座2に着座する使用者を検知する赤外線式の検知センサー35を有し、検知センサー35からの出力により開閉弁20を制御する制御装置45を備えている。また、大便器洗浄装置は、検知センサー35及び制御装置45の上部に一体的に設けられ、洗浄開始スイッチ56を上端に有する操作部55を有している。
【0037】
制御装置45は、検知センサー35からの出力により使用者の便座2への着座時間を認識し、予め定めた閾値と比較する。着座時間が閾値以上の場合は大便器本体1が大便のために使用されたと判別する。一方、着座時間が閾値未満の場合は大便器本体1が小便のために使用されたと判別する。
【0038】
制御装置45は、大便器本体1が大便のため使用されたと判別した場合、流量の多い洗浄水を大便器本体1に供給するように第1のフルオート洗浄信号を開閉弁20へ出力し、大便器洗浄装置による大洗浄が実行される。また、制御装置45は、大便器本体1が小便のために使用されたと判別した場合、流量の少ない洗浄水を大便器本体1に供給すように第2のフルオート洗浄信号を開閉弁20へ出力し、大便器洗浄装置による小洗浄が実行される。このように、実施例1と同様、制御装置45は自動洗浄モードを有している。
【0039】
また、実施例1と同様、制御装置45は、検知センサー35の出力にかかわらない定量洗浄信号を発生し、大洗浄の流量と同じ流量の洗浄水を大便器本体1に供給する定量洗浄モードを有している。
【0040】
実施例2の大便器洗浄装置では、洗浄開始スイッチ56を所定時間(例えば、5秒)より長く押すことにより、自動洗浄モードと定量洗浄モードとが切り換えられる。このため、特別な切換スイッチを設けていない。
【0041】
以上のように構成された実施例2の大便器洗浄装置は、切換スイッチの「入」又は「切」を、洗浄開始スイッチ56の操作により行うこと及び便座2の着座の検知を赤外線式の検知センサー35で行うことを除いては実施例1と同様である。
【0042】
したがって、実施例2の大便器洗浄装置も、使用しやすく、かつ大便器洗浄水の節水を図ることができ、実施例1の大便器洗浄装置と同様に、本発明の作用効果を奏することができる。
【0043】
また、実施例2の大便器洗浄装置は、特別な切換スイッチを設けていないため、大便器洗浄装置の外観をすっきりさせることができる。また、間違って自動洗浄モードと定量洗浄モードとを切り換えてしまうことを防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は大便器洗浄装置に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】実施例1の大便器洗浄装置の概略図である。
【図2】実施例1の大便器洗浄装置のリモコンの拡大図である。
【図3】実施例1の大便器洗浄装置の制御装置に組み込まれたプログラムののフローチャートである。
【図4】実施例2の大便器洗浄装置の概略図である。
【符号の説明】
【0046】
1…大便器本体
2…便座
10…供給路
20…開閉弁
30、35…検知センサー
40、45…制御装置
50…リモコン
51、56…洗浄開始スイッチ
52…切換スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
大便器本体に洗浄水を供給するための供給路を開閉する開閉弁と、
該大便器本体の使用状態を検知する検知センサーと、
該検知センサーからの出力により該開閉弁を制御する制御装置とを備え、
該制御装置は、該検知センサーからの出力により該大便器本体の使用状態を判別し、該使用状態に応じたフルオート洗浄信号を該開閉弁へ出力し、該開閉弁によって該使用状態に応じた流量の前記洗浄水を該大便器本体に供給させる自動洗浄モードを有する大便器洗浄装置において、
前記制御装置は、前記検知センサーの出力にかかわらない定量洗浄信号を発生し、前記開閉弁によって一定流量の前記洗浄水を前記大便器本体に供給させる定量洗浄モードと、
該定量洗浄信号を該開閉弁へ出力し、前記定流洗浄モードを実行させる洗浄開始スイッチと、
前記自動洗浄モードと該定量洗浄モードとを切り換える切換スイッチとを有していることを特徴とする大便器洗浄装置。
【請求項2】
前記一定流量は前記自動洗浄モードにおける洗浄水の最大流量である請求項1記載の大便器洗浄装置。
【請求項3】
前記切換スイッチは、前記洗浄開始スイッチが所定時間より長く操作されれば、前記自動洗浄モードと前記定量洗浄モードとを切り換えるものである請求項1又は2記載の大便器洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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