大環状グレリン受容体アンタゴニストおよびインバースアゴニストならびにその使用方法
本発明は、グレリン受容体(GRLN、成長ホルモン分泌促進物質受容体、GH−R1aおよびサブタイプ、アイソフォームおよび/またはその変形)の選択的調節剤であると実証された、配座の定義された新規大環状化合物を提供する。新規化合物を合成する方法も本明細書において記載される。これらの化合物は、グレリン受容体のアンタゴニストまたはインバースアゴニストとして、また、代謝性および/または内分泌腺障害、肥満症また肥満症関連障害、食欲障害または摂食障害、中毒性障害、心血管障害、胃腸障害、遺伝性障害、過度増殖性障害、中枢神経系障害また炎症性障害を含むが、これらに限定されない一連の病状の治療および予防のための医薬として有用である。
【化1】
【化1】
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【化1】
[式中、Tは、
【化2】
(式中、(NA)は、式(I)のNR4aとの結合部位を示し、また(NB)は、式(I)のNR4cとの結合部位を示す。)から選択され、
R1は、−(CH2)sCH3、−CH(CH3)(CH2)tCH3、(CH2)uCH(CH3)2、−C(CH3)3、−CH2−C(CH3)3、−CHR17OR18、
【化3】
からなる群から選択され、
ここで、sは、0、1、2、3または4であり、tは、0、1、2または3であり、uは、0、1または2であり、vは、0、1、2、3または4であり、wは、0、1、2、3または4であり、また、R11およびR12は、場合によって存在し、存在する場合、独立してC1〜C4アルキル、ヒドロキシルおよびアルコキシからなる群から選択され、R17は、水素またはメチルであり、また、R18は、水素、C1〜C4アルキルおよびアシルからなる群から選択され、
R2aは、−CH3、−CH2CH3、−CH(CH3)2、−CF3、−CF2Hおよび−CH2Fからなる群から選択され、
R2bは、−Hおよび−CH3からなる群から選択され、
R3aは、水素、C1〜C4アルキル、ヒドロキシルおよびアルコキシからなる群から選択され、
R3bは、水素およびC1〜C4アルキルからなる群から選択され、
R4a、R4b、R4cおよびR4dは、水素およびC1〜C4アルキルからなる群から独立して選択され、
R5は、Y1がOまたはNR16である場合、水素、C1〜C4アルキルおよびアシルからなる群から選択され、または、Y1がC(=O)である場合、ヒドロキシル、アルコキシおよびアミンからなる群から選択され、
R6は、水素、C1〜C4アルキル、オキソおよびトリフルオロメチルからなる群から選択され、
R7は、水素、C1〜C4アルキル、ヒドロキシル、アルコキシおよびトリフルオロメチルからなる群から選択され、または、R7およびX1は、それらが結合している炭素と一緒になって五または六員環を形成し、
R10は、水素、C1〜C4アルキル、1,1,1−トリフルオロエチル、ヒドロキシルおよびアルコキシからなる群から選択され、ただし、L6がCHである場合、R10はトリフルオロメチルからも選択され、また、L6がNである場合、R10はスルホニル基からも選択され、またはR10およびR8aは、一緒になって五または六員環を形成し、
R26、R28およびR29は、水素、C1〜C4アルキル、ヒドロキシル、アルコキシおよびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択され、または、R28およびR29は、一緒になって三員環を形成し、
R27は、水素、C1〜C4アルキル、ヒドロキシル、アルコキシおよびトリフルオロメチルからなる群から選択され、または、R27およびX43は、それらが結合している炭素と一緒になって五または六員環を形成し、
R30は、水素、C1〜C4アルキル、ヒドロキシル、アルコキシおよびトリフルオロメチルからなる群から選択され、
Arは、
【化4】
からなる群から選択され、式中、M1、M2、M3、M4、M5、M6、M7、M9およびM11は、O、SおよびNR13からなる群から独立して選択され、ここで、R13は、水素、C1〜C4アルキル、ホルミル、アシルおよびスルホニルからなる群から選択され、M8、M10およびM12は、NおよびCR14からなる群から独立して選択され、ここで、R14は、水素およびC1〜C4アルキルからなる群から選択され、X5、X6、X7、X18、X19、X21、X22、X24、X25、X26、X27、X28、X29、X30およびX31は、水素、ハロゲン、トリフルオロメチルおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立して選択され、また、X8、X9、X10、X11、X12、X13、X14、X15、X16、X17、X20、X23、X32、X33、X34、X35、X36、X37、X38、X39、X40、X41およびX42は、水素、ヒドロキシル、アルコキシ、アミノ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチルおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立して選択され、
L1、L2、L3、L4およびL6は、CHおよびNからなる群から独立して選択され、
L5は、CR15aR15b、OおよびNR15cからなる群から選択され、ここで、R15aおよびR15bは、水素、C1〜C4アルキル、ヒドロキシルおよびアルコキシから独立して選択され、また、R15cは、水素、C1〜C4アルキル、アシルおよびスルホニルからなる群から選択され、
L10は、CR35aR35b、OおよびOC(=O)Oからなる群から選択され、ここで、R35aおよびR35bは、水素、C1〜C4アルキル、ヒドロキシルおよびアルコキシから独立して選択され、
X1は、水素、ハロゲン、トリフルオロメチルおよびC1〜C4アルキルからなる群から選択され、または、X1およびR7は、一緒になって五または六員環を形成し、
X2、X3およびX4は、水素、ハロゲン、トリフルオロメチルおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立して選択され、
X43およびX44は、場合によって存在し、存在する場合、独立してC1〜C4アルキル、ヒドロキシル、アルコキシおよびトリフルオロメチルからなる群から選択され、または、X43およびR27は、一緒になって五または六員環を形成し、および、
Y1は、C(=O)、OおよびNR16からなる群から選択され、ここで、R16は、水素、C1〜C4アルキル、アシルおよびスルホニルからなる群から選択され、
zは、0、1、2または3であり、および
Zは、(Ar)−CHR8aCHR9a−(L6)、(Ar)−CR8b=CR9b−(L6)および−(Ar)−C≡C−(L6)からなる群から選択され、ここで、(Ar)はフェニル環との結合部位、また(L6)はL6との結合部位を示し、R8aおよびR9aは、水素、C1〜C4アルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、オキソおよびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択され、R8bおよびR9bは、水素、C1〜C4アルキル、フルオロ、ヒドロキシル、アルコキシおよびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択され、または、R8aおよびR9aは、一緒になって三員環を形成し、または、R8aおよびR10は、一緒になって五または六員環を形成し、または、R8aおよびX4は、一緒になって五または六員環を形成し、または、R9aおよびX4は、一緒になって五または六員環を形成し、または、R8bおよびX4は、一緒になって五または六員環を形成し、または、R9bおよびX4は、一緒になって五または六員環を形成する。]
【請求項2】
R1が、−CH(CH3)CH2CH3、−CH(CH3)2、
【化5】
であり、
R2aおよびR4bが、それぞれ−CH3であり、
R3aが、水素または−CH3であり、
R2b、R3b、R4b、R4c、R4d、R5、R6およびR7が、それぞれ水素であり、
R9が、水素またはヒドロキシルであり、
R10が、−CH3または−CH2CH3であり、
Arが、
【化6A】
【化6B】
であり、
L1、L2、L3、L4、L5およびL6が、それぞれCHであり、
X1が、フルオロであり、かつX2、X3およびX4が、水素であり、または、X2が、フルオロであり、かつX1、X3およびX4が、水素であり、または、X3はフルオロであり、かつX1、X2およびX4が、水素であり、または、X4が、フルオロであり、かつX1、X2およびX3が、水素であり、または、X2およびX3が、フルオロであり、かつX1およびX4が、水素であり、
Yが、Oであり、また、
Zが、CH2CH2またはC≡Cである、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
Tが、
【化7A】
【化7B】
【化7C】
【化7D】
【化7E】
【化7F】
からなる群から選択され、式中、(NA)は、式(I)のNR4aへの結合部位を示し、(NB)は、式(I)のNR4cへの結合部位を示し、またPgは窒素保護基である、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
以下の構造を有する請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【化8A】
【化8B】
【請求項5】
(a)請求項1に記載の化合物、および
(b)薬学的に許容される担体、賦形剤または希釈剤
を含む医薬品組成物。
【請求項6】
(a)請求項4に記載の化合物および
(b)薬学的に許容される担体、賦形剤または希釈剤
を含む医薬品組成物。
【請求項7】
(a)請求項1に記載の化合物、
(b)1種または複数の追加の治療剤、および
(c)薬学的に許容される担体、賦形剤または希釈剤
を含む医薬品組成物。
【請求項8】
追加の治療剤が、GLP−1アゴニスト、DPP−IV阻害薬、アミリンアゴニスト、PPAR−αアゴニスト、PPAR−γアゴニスト、PPAR−α/γデュアルアゴニスト、GDIRまたはGPR119アゴニスト、PTP−1B阻害薬、ペプチドYYアゴニスト、11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(11β − HSD)−1阻害薬、腎ナトリウムグルコース共輸送体2型(SGLT−2)阻害薬、グルカゴンアンタゴニスト、グルコキナーゼ活性剤、α−グルコシダーゼ阻害薬、グルココルチコイドアンタゴニスト、グリコーゲン合成酵素キナーゼ3β(GSK−3β)阻害薬、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害薬、AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)活性剤、フルクトース−1,6−ビスホスファターゼ阻害薬fructose−1,6−biphosphatase、スルホニル尿素受容体アンタゴニスト、網膜様X受容体活性剤、5HT1aアゴニスト、5HT2cアゴニスト、5HT6アンタゴニスト、カンナビノイドcannabioidアンタゴニストまたはインバースアゴニスト、メラニン凝集ホルモン(MCH−1)アンタゴニスト、メラノコルチン−4(MC4)アゴニスト、レプチンアゴニスト、レチノイン酸受容体アゴニスト、ステアロイルCoAデサチュラーゼ−1(SCD−1)阻害薬、ニューロペプチドY Y2受容体アゴニスト、ニューロペプチドY Y4受容体アゴニスト、ニューロペプチドY Y5受容体アンタゴニスト、神経細胞ニコチン受容体α4β2アゴニスト、ジアシルグリセロールアシル基転移酵素1(DGAT−1)阻害薬、甲状腺受容体アゴニスト、リパーゼ阻害薬、脂肪酸合成酵素阻害薬、グリセリン−3−ホスフェートアシル基転移酵素阻害薬、CPT−1刺激薬、α1A−アドレナリン受容体アゴニスト、α2A−アドレナリン受容体アゴニスト、β3−アドレナリン受容体アゴニスト、ヒスタミンH3受容体アンタゴニスト、コレシストキニンA受容体アゴニストおよびGABA−Aアゴニストからなる群から選択される、請求項7に記載の医薬品組成物。
【請求項9】
GLP−1アゴニストが、GLP−1、GLP−1(7−36)アミド、エキセナチド(エキセンジン−4)、リラグルチド(NN2211)、ギラチド、アルビグルチド(GSK−716155、アルブゴン)、タスポグルチド、GLP1−I.N.T.,GLP−1DUROS,AC2592,AC2993LAR,ADX4(PAM),ARI−2255,ARI−2651,BRX−0585(GLP−1−Tf),CJC−1131,CJC−1134−PC(PC−DAC(商標):エキセンジン−4),CS−872,AVE−0010(ZP−10),BIM51077(R−1583),BIM−51182,DA3071,GTP−010,ITM−077,SUNE7001,TH−0318,TH−0396,TTP−854,LY−315902およびLY−307161からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項10】
DPP−IV阻害薬が、シタグリプチン、ビダグリプチン、サキサグリプチン(BM−477118)、アログリプチン(SYR322)、ABT−279,ALS−20426,ARI2243,AM622,ASP8497,DA1229,DB295,E3024,FE999011,GRC−8200,KR−62436,KRP104,MP−513,PHX1149,PSN9301,SK−0403,SYR619,TA−6666,TAK100およびVMD−700からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項11】
アミリンアゴニストが、アミリン、プラムリンチド、MBP−0250およびPX811016からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項12】
PPAR−γアゴニストが、ピオグリタゾン、リボグリタゾン、ロシグリタゾンおよびトログリタゾンからなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項13】
アゴニストは、ラガグリタザール、テサグリタザール、ムラグリタザール、アレグリタザール、セボグリタザール、R1439,PLX204(PPM−204)からなる群から選択されるPPAR−α/γデュアルアゴニストである、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項14】
PTP−1B阻害薬がISIS113715およびKR61639からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項15】
5−HT2cアゴニストは、ロルカセリン、バビカセリン(SCA−136)、ATHX−105、BVT933(GW876167),IK264,LY448100,MK−212,ORG−12962,VR1065,WAY−163909およびYM348からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項16】
カンナビノイドcannabioidアンタゴニストまたはインバースアゴニストが、リモナバント、タラナバント(MK−0364)、スリナバント、AVE1625、AVN342、CP−945,598、E−6776、GRC10389、SLV−319、SR147778、TM38837およびV24343からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項17】
ペプチドYYアゴニストが、ペプチドYYおよびペプチドYY3−36(AC−162352)からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項18】
リパーゼ阻害薬がオルリスタットおよびセチリスタットからなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項19】
α−グルコシダーゼ阻害薬が、アカルボース、ミグリトールおよびボグリボースからなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項20】
SGLT−2阻害薬が、ダパグリフロジン、レモグリフロジン、セルグリフロジン、AVE2268、GSK189075からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項21】
11β−HSD−1阻害薬が、INCB13739,BVT.3498,BVT.2733,AMG221,PF−915275からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項22】
グルコキナーゼ阻害薬が、R1440/GK3、RO−28−1675、PSN010およびARRY−403からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項23】
追加の治療剤が、メトホルミン、シブトラミン、フェンテルミン、ベタヒスチン、メタンフェタミン、ベンズフェタミン、フェンジメトラジン、ジエチルプロピオン、ブプロピオン、トピラマート、カルブタミド、クロルプロパミド、グリベンクラミド(グリブライド)、グリクラジド、グリメピリド、グリピジド、グリキドン、ミチグリニド、ナテグリニド、レパグリニド、トラザミド、トルブタミド、またその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項24】
医薬品用量単位を含む1つまたは複数の容器を含むキットであって、請求項1に記載の1種または複数の化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量をさらに含み、容器はその使用のための随意の説明書と共に包装されているキット。
【請求項25】
哺乳動物においてGRLN(GH−R1a)受容体活性を調節する方法であって、GRLN(GH−R1a)受容体活性を調節する、有効量の請求項1に記載の化合物を前記哺乳動物に投与すること含む方法。
【請求項26】
請求項1に記載の有効量の化合物を、その必要性のある対象に投与することを含む、代謝および/または内分泌障害を治療する方法。
【請求項27】
代謝性および/または内分泌障害が、肥満症または肥満症関連症状、糖尿病、メタボリック症候群、非アルコール性脂肪酸肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)および脂肪症からなる群から選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
請求項1に記載の有効量の化合物を、その必要性のある対象に投与することを含む、食欲障害または摂食障害を治療する方法。
【請求項29】
食欲障害または摂食障害がプラーダー−ウィリー症候群または過食症である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
過食症が糖尿病の過食症である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
請求項1に記載の有効量の化合物を、その必要性のある対象に投与することを含む、中毒性障害を治療する方法。
【請求項32】
中毒性障害が、アルコール依存症、薬物依存症および/または化学物質依存症を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
請求項1に記載の有効量の化合物を、その必要性のある対象に投与することを含む、心臓血管疾患を治療する方法。
【請求項34】
請求項1に記載の有効量の化合物を、その必要性のある対象に投与することを含む、胃腸障害を治療する方法。
【請求項35】
請求項1に記載の有効量の化合物を、その必要性のある対象に投与することを含む、遺伝性障害を治療する方法。
【請求項36】
請求項1に記載の有効量の化合物を、その必要性のある対象に投与することを含む、過度増殖性障害を治療する方法。
【請求項37】
請求項1に記載の有効量の化合物を、その必要性のある対象に投与することを含む、炎症性障害を治療する方法。
【請求項38】
請求項1に記載の有効量の化合物を、その必要性のある対象に投与することを含む、中枢神経系(CNS)障害を治療する方法。
【請求項39】
【化9】
からなる群から選択される大環状化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項1】
式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【化1】
[式中、Tは、
【化2】
(式中、(NA)は、式(I)のNR4aとの結合部位を示し、また(NB)は、式(I)のNR4cとの結合部位を示す。)から選択され、
R1は、−(CH2)sCH3、−CH(CH3)(CH2)tCH3、(CH2)uCH(CH3)2、−C(CH3)3、−CH2−C(CH3)3、−CHR17OR18、
【化3】
からなる群から選択され、
ここで、sは、0、1、2、3または4であり、tは、0、1、2または3であり、uは、0、1または2であり、vは、0、1、2、3または4であり、wは、0、1、2、3または4であり、また、R11およびR12は、場合によって存在し、存在する場合、独立してC1〜C4アルキル、ヒドロキシルおよびアルコキシからなる群から選択され、R17は、水素またはメチルであり、また、R18は、水素、C1〜C4アルキルおよびアシルからなる群から選択され、
R2aは、−CH3、−CH2CH3、−CH(CH3)2、−CF3、−CF2Hおよび−CH2Fからなる群から選択され、
R2bは、−Hおよび−CH3からなる群から選択され、
R3aは、水素、C1〜C4アルキル、ヒドロキシルおよびアルコキシからなる群から選択され、
R3bは、水素およびC1〜C4アルキルからなる群から選択され、
R4a、R4b、R4cおよびR4dは、水素およびC1〜C4アルキルからなる群から独立して選択され、
R5は、Y1がOまたはNR16である場合、水素、C1〜C4アルキルおよびアシルからなる群から選択され、または、Y1がC(=O)である場合、ヒドロキシル、アルコキシおよびアミンからなる群から選択され、
R6は、水素、C1〜C4アルキル、オキソおよびトリフルオロメチルからなる群から選択され、
R7は、水素、C1〜C4アルキル、ヒドロキシル、アルコキシおよびトリフルオロメチルからなる群から選択され、または、R7およびX1は、それらが結合している炭素と一緒になって五または六員環を形成し、
R10は、水素、C1〜C4アルキル、1,1,1−トリフルオロエチル、ヒドロキシルおよびアルコキシからなる群から選択され、ただし、L6がCHである場合、R10はトリフルオロメチルからも選択され、また、L6がNである場合、R10はスルホニル基からも選択され、またはR10およびR8aは、一緒になって五または六員環を形成し、
R26、R28およびR29は、水素、C1〜C4アルキル、ヒドロキシル、アルコキシおよびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択され、または、R28およびR29は、一緒になって三員環を形成し、
R27は、水素、C1〜C4アルキル、ヒドロキシル、アルコキシおよびトリフルオロメチルからなる群から選択され、または、R27およびX43は、それらが結合している炭素と一緒になって五または六員環を形成し、
R30は、水素、C1〜C4アルキル、ヒドロキシル、アルコキシおよびトリフルオロメチルからなる群から選択され、
Arは、
【化4】
からなる群から選択され、式中、M1、M2、M3、M4、M5、M6、M7、M9およびM11は、O、SおよびNR13からなる群から独立して選択され、ここで、R13は、水素、C1〜C4アルキル、ホルミル、アシルおよびスルホニルからなる群から選択され、M8、M10およびM12は、NおよびCR14からなる群から独立して選択され、ここで、R14は、水素およびC1〜C4アルキルからなる群から選択され、X5、X6、X7、X18、X19、X21、X22、X24、X25、X26、X27、X28、X29、X30およびX31は、水素、ハロゲン、トリフルオロメチルおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立して選択され、また、X8、X9、X10、X11、X12、X13、X14、X15、X16、X17、X20、X23、X32、X33、X34、X35、X36、X37、X38、X39、X40、X41およびX42は、水素、ヒドロキシル、アルコキシ、アミノ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメチルおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立して選択され、
L1、L2、L3、L4およびL6は、CHおよびNからなる群から独立して選択され、
L5は、CR15aR15b、OおよびNR15cからなる群から選択され、ここで、R15aおよびR15bは、水素、C1〜C4アルキル、ヒドロキシルおよびアルコキシから独立して選択され、また、R15cは、水素、C1〜C4アルキル、アシルおよびスルホニルからなる群から選択され、
L10は、CR35aR35b、OおよびOC(=O)Oからなる群から選択され、ここで、R35aおよびR35bは、水素、C1〜C4アルキル、ヒドロキシルおよびアルコキシから独立して選択され、
X1は、水素、ハロゲン、トリフルオロメチルおよびC1〜C4アルキルからなる群から選択され、または、X1およびR7は、一緒になって五または六員環を形成し、
X2、X3およびX4は、水素、ハロゲン、トリフルオロメチルおよびC1〜C4アルキルからなる群から独立して選択され、
X43およびX44は、場合によって存在し、存在する場合、独立してC1〜C4アルキル、ヒドロキシル、アルコキシおよびトリフルオロメチルからなる群から選択され、または、X43およびR27は、一緒になって五または六員環を形成し、および、
Y1は、C(=O)、OおよびNR16からなる群から選択され、ここで、R16は、水素、C1〜C4アルキル、アシルおよびスルホニルからなる群から選択され、
zは、0、1、2または3であり、および
Zは、(Ar)−CHR8aCHR9a−(L6)、(Ar)−CR8b=CR9b−(L6)および−(Ar)−C≡C−(L6)からなる群から選択され、ここで、(Ar)はフェニル環との結合部位、また(L6)はL6との結合部位を示し、R8aおよびR9aは、水素、C1〜C4アルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、オキソおよびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択され、R8bおよびR9bは、水素、C1〜C4アルキル、フルオロ、ヒドロキシル、アルコキシおよびトリフルオロメチルからなる群から独立して選択され、または、R8aおよびR9aは、一緒になって三員環を形成し、または、R8aおよびR10は、一緒になって五または六員環を形成し、または、R8aおよびX4は、一緒になって五または六員環を形成し、または、R9aおよびX4は、一緒になって五または六員環を形成し、または、R8bおよびX4は、一緒になって五または六員環を形成し、または、R9bおよびX4は、一緒になって五または六員環を形成する。]
【請求項2】
R1が、−CH(CH3)CH2CH3、−CH(CH3)2、
【化5】
であり、
R2aおよびR4bが、それぞれ−CH3であり、
R3aが、水素または−CH3であり、
R2b、R3b、R4b、R4c、R4d、R5、R6およびR7が、それぞれ水素であり、
R9が、水素またはヒドロキシルであり、
R10が、−CH3または−CH2CH3であり、
Arが、
【化6A】
【化6B】
であり、
L1、L2、L3、L4、L5およびL6が、それぞれCHであり、
X1が、フルオロであり、かつX2、X3およびX4が、水素であり、または、X2が、フルオロであり、かつX1、X3およびX4が、水素であり、または、X3はフルオロであり、かつX1、X2およびX4が、水素であり、または、X4が、フルオロであり、かつX1、X2およびX3が、水素であり、または、X2およびX3が、フルオロであり、かつX1およびX4が、水素であり、
Yが、Oであり、また、
Zが、CH2CH2またはC≡Cである、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
Tが、
【化7A】
【化7B】
【化7C】
【化7D】
【化7E】
【化7F】
からなる群から選択され、式中、(NA)は、式(I)のNR4aへの結合部位を示し、(NB)は、式(I)のNR4cへの結合部位を示し、またPgは窒素保護基である、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
以下の構造を有する請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
【化8A】
【化8B】
【請求項5】
(a)請求項1に記載の化合物、および
(b)薬学的に許容される担体、賦形剤または希釈剤
を含む医薬品組成物。
【請求項6】
(a)請求項4に記載の化合物および
(b)薬学的に許容される担体、賦形剤または希釈剤
を含む医薬品組成物。
【請求項7】
(a)請求項1に記載の化合物、
(b)1種または複数の追加の治療剤、および
(c)薬学的に許容される担体、賦形剤または希釈剤
を含む医薬品組成物。
【請求項8】
追加の治療剤が、GLP−1アゴニスト、DPP−IV阻害薬、アミリンアゴニスト、PPAR−αアゴニスト、PPAR−γアゴニスト、PPAR−α/γデュアルアゴニスト、GDIRまたはGPR119アゴニスト、PTP−1B阻害薬、ペプチドYYアゴニスト、11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(11β − HSD)−1阻害薬、腎ナトリウムグルコース共輸送体2型(SGLT−2)阻害薬、グルカゴンアンタゴニスト、グルコキナーゼ活性剤、α−グルコシダーゼ阻害薬、グルココルチコイドアンタゴニスト、グリコーゲン合成酵素キナーゼ3β(GSK−3β)阻害薬、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害薬、AMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)活性剤、フルクトース−1,6−ビスホスファターゼ阻害薬fructose−1,6−biphosphatase、スルホニル尿素受容体アンタゴニスト、網膜様X受容体活性剤、5HT1aアゴニスト、5HT2cアゴニスト、5HT6アンタゴニスト、カンナビノイドcannabioidアンタゴニストまたはインバースアゴニスト、メラニン凝集ホルモン(MCH−1)アンタゴニスト、メラノコルチン−4(MC4)アゴニスト、レプチンアゴニスト、レチノイン酸受容体アゴニスト、ステアロイルCoAデサチュラーゼ−1(SCD−1)阻害薬、ニューロペプチドY Y2受容体アゴニスト、ニューロペプチドY Y4受容体アゴニスト、ニューロペプチドY Y5受容体アンタゴニスト、神経細胞ニコチン受容体α4β2アゴニスト、ジアシルグリセロールアシル基転移酵素1(DGAT−1)阻害薬、甲状腺受容体アゴニスト、リパーゼ阻害薬、脂肪酸合成酵素阻害薬、グリセリン−3−ホスフェートアシル基転移酵素阻害薬、CPT−1刺激薬、α1A−アドレナリン受容体アゴニスト、α2A−アドレナリン受容体アゴニスト、β3−アドレナリン受容体アゴニスト、ヒスタミンH3受容体アンタゴニスト、コレシストキニンA受容体アゴニストおよびGABA−Aアゴニストからなる群から選択される、請求項7に記載の医薬品組成物。
【請求項9】
GLP−1アゴニストが、GLP−1、GLP−1(7−36)アミド、エキセナチド(エキセンジン−4)、リラグルチド(NN2211)、ギラチド、アルビグルチド(GSK−716155、アルブゴン)、タスポグルチド、GLP1−I.N.T.,GLP−1DUROS,AC2592,AC2993LAR,ADX4(PAM),ARI−2255,ARI−2651,BRX−0585(GLP−1−Tf),CJC−1131,CJC−1134−PC(PC−DAC(商標):エキセンジン−4),CS−872,AVE−0010(ZP−10),BIM51077(R−1583),BIM−51182,DA3071,GTP−010,ITM−077,SUNE7001,TH−0318,TH−0396,TTP−854,LY−315902およびLY−307161からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項10】
DPP−IV阻害薬が、シタグリプチン、ビダグリプチン、サキサグリプチン(BM−477118)、アログリプチン(SYR322)、ABT−279,ALS−20426,ARI2243,AM622,ASP8497,DA1229,DB295,E3024,FE999011,GRC−8200,KR−62436,KRP104,MP−513,PHX1149,PSN9301,SK−0403,SYR619,TA−6666,TAK100およびVMD−700からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項11】
アミリンアゴニストが、アミリン、プラムリンチド、MBP−0250およびPX811016からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項12】
PPAR−γアゴニストが、ピオグリタゾン、リボグリタゾン、ロシグリタゾンおよびトログリタゾンからなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項13】
アゴニストは、ラガグリタザール、テサグリタザール、ムラグリタザール、アレグリタザール、セボグリタザール、R1439,PLX204(PPM−204)からなる群から選択されるPPAR−α/γデュアルアゴニストである、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項14】
PTP−1B阻害薬がISIS113715およびKR61639からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項15】
5−HT2cアゴニストは、ロルカセリン、バビカセリン(SCA−136)、ATHX−105、BVT933(GW876167),IK264,LY448100,MK−212,ORG−12962,VR1065,WAY−163909およびYM348からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項16】
カンナビノイドcannabioidアンタゴニストまたはインバースアゴニストが、リモナバント、タラナバント(MK−0364)、スリナバント、AVE1625、AVN342、CP−945,598、E−6776、GRC10389、SLV−319、SR147778、TM38837およびV24343からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項17】
ペプチドYYアゴニストが、ペプチドYYおよびペプチドYY3−36(AC−162352)からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項18】
リパーゼ阻害薬がオルリスタットおよびセチリスタットからなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項19】
α−グルコシダーゼ阻害薬が、アカルボース、ミグリトールおよびボグリボースからなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項20】
SGLT−2阻害薬が、ダパグリフロジン、レモグリフロジン、セルグリフロジン、AVE2268、GSK189075からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項21】
11β−HSD−1阻害薬が、INCB13739,BVT.3498,BVT.2733,AMG221,PF−915275からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項22】
グルコキナーゼ阻害薬が、R1440/GK3、RO−28−1675、PSN010およびARRY−403からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項23】
追加の治療剤が、メトホルミン、シブトラミン、フェンテルミン、ベタヒスチン、メタンフェタミン、ベンズフェタミン、フェンジメトラジン、ジエチルプロピオン、ブプロピオン、トピラマート、カルブタミド、クロルプロパミド、グリベンクラミド(グリブライド)、グリクラジド、グリメピリド、グリピジド、グリキドン、ミチグリニド、ナテグリニド、レパグリニド、トラザミド、トルブタミド、またその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬品組成物。
【請求項24】
医薬品用量単位を含む1つまたは複数の容器を含むキットであって、請求項1に記載の1種または複数の化合物またはその薬学的に許容される塩の有効量をさらに含み、容器はその使用のための随意の説明書と共に包装されているキット。
【請求項25】
哺乳動物においてGRLN(GH−R1a)受容体活性を調節する方法であって、GRLN(GH−R1a)受容体活性を調節する、有効量の請求項1に記載の化合物を前記哺乳動物に投与すること含む方法。
【請求項26】
請求項1に記載の有効量の化合物を、その必要性のある対象に投与することを含む、代謝および/または内分泌障害を治療する方法。
【請求項27】
代謝性および/または内分泌障害が、肥満症または肥満症関連症状、糖尿病、メタボリック症候群、非アルコール性脂肪酸肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)および脂肪症からなる群から選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
請求項1に記載の有効量の化合物を、その必要性のある対象に投与することを含む、食欲障害または摂食障害を治療する方法。
【請求項29】
食欲障害または摂食障害がプラーダー−ウィリー症候群または過食症である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
過食症が糖尿病の過食症である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
請求項1に記載の有効量の化合物を、その必要性のある対象に投与することを含む、中毒性障害を治療する方法。
【請求項32】
中毒性障害が、アルコール依存症、薬物依存症および/または化学物質依存症を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
請求項1に記載の有効量の化合物を、その必要性のある対象に投与することを含む、心臓血管疾患を治療する方法。
【請求項34】
請求項1に記載の有効量の化合物を、その必要性のある対象に投与することを含む、胃腸障害を治療する方法。
【請求項35】
請求項1に記載の有効量の化合物を、その必要性のある対象に投与することを含む、遺伝性障害を治療する方法。
【請求項36】
請求項1に記載の有効量の化合物を、その必要性のある対象に投与することを含む、過度増殖性障害を治療する方法。
【請求項37】
請求項1に記載の有効量の化合物を、その必要性のある対象に投与することを含む、炎症性障害を治療する方法。
【請求項38】
請求項1に記載の有効量の化合物を、その必要性のある対象に投与することを含む、中枢神経系(CNS)障害を治療する方法。
【請求項39】
【化9】
からなる群から選択される大環状化合物、またはその薬学的に許容される塩。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2013−509434(P2013−509434A)
【公表日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−537129(P2012−537129)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/054797
【国際公開番号】WO2011/053821
【国際公開日】平成23年5月5日(2011.5.5)
【出願人】(506419489)トランザイム・ファーマ,インコーポレイテッド (11)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/054797
【国際公開番号】WO2011/053821
【国際公開日】平成23年5月5日(2011.5.5)
【出願人】(506419489)トランザイム・ファーマ,インコーポレイテッド (11)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]