説明

天井化粧板の塗膜形成方法

【課題】艶を与えずに落ち着きのある深い濃色或いは真の濃色に表現することができ且つ耐傷性も向上させることのできる天井化粧板の塗膜形成方法を提供する。
【解決手段】ロックウール吸音板10の表面に下塗り11として、着色剤が添加されマンセル値の明度が4.5以下の濃色塗料を塗布し、次いで下塗り11上に重ねて塗装する上塗り13として、下塗り塗料と同系統色でマンセル値の明度が2以下の濃色粒子14が添加された塗料を、濃色粒子14の直径より薄い膜厚になるように塗布することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は天井化粧板に対する耐傷性に優れた新規な濃色塗膜の形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
商業施設や公共施設での天井化粧板では、防火性能や吸音性能が求められるため、ポーラスで不燃性の基材であるロックウール吸音板からなる天井化粧板を施工する場合が多いのであるが、白色等の淡色に限らず使用空間に合わせて焦げ茶や紺色或いは黒等の濃色を使った表面に仕上げることがある。例えば、美術館、映画館、プラネタリューム館などの室内照明を落として暗くする必要のある空間に使用される天井化粧板では、焦げ茶や紺色或いは黒色に仕上げることがある。天井化粧板の表面を濃色にするには、例えばカーボンブラックや鉛丹、紺青等の顔料を添加して濃色に着色した塗料で塗装することで一定程度対応可能である。
【0003】
ところが、ロックウール吸音板からなる天井化粧板の表面はポーラスかつ繊維状であることから塗装ムラになり易く、或いは、斜光を受けた場合に当該部分の塗膜部分に部分的な乱反射が起こり易くて、天井全面において深い濃色あるいは真の濃色を表現することが難しかった。
【0004】
また、天井化粧板を現場施工する際には前記濃色の場合、擦れた部分や当たった部分が白っぽく変色するなど擦り傷や打ち傷がつき易く、これらが外観欠点として目立ち易くなるという問題もあった。
【0005】
このようなポーラスかつ繊維状の天井化粧板の表面と異なり、表面状態が平坦且つ平滑であれば、着色塗料での塗装であっても、艶や光沢のある漆調の濃色に塗装表現することは可能である。黒色であれば所謂ピアノブラックと呼ばれるような艶や光沢のある漆黒調である。例えば漆黒性を高める塗膜構造には、特許文献1のような技術も開示されている。また、耐傷性を高めるには塗料の樹脂量を増やして塗膜強度を上げることも考えられる。
【0006】
しかしながら、そもそも艶や光沢のある濃色は内装用の天井化粧板としては落ち着きが得られなくなるので、むしろ艶はない方がよいとされている。艶をなくすためにシリカなどの鉱物や透明粒子を添加して調整することも出来るが、このようにした場合、明度が変化してしまって色としてはむしろ鈍い(霞がかかったような)印象の濃色になってしまう。
【0007】
また、一般的に塗料の樹脂量が増えると樹脂による艶が出てしまうことになるだけでなく、表面がポーラス且つ繊維状であるため細かい凹凸のあるロックウール吸音板に塗布することで光沢ムラも出易くなってしまう。また、特許文献1に記載の発明は漆黒色が意図されている技術であるが、鋼板のような平坦な基材に塗膜を形成する技術であって、ポーラスで繊維状の基材への単純適用は困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2005-138057号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明はかかる従来例に鑑みてなされたもので、ポーラス且つ繊維状で細かい凹凸のある表面を有するロックウール吸音板からなる天井化粧板に対し、艶を与えずに落ち着きのある深い濃色或いは真の濃色に表現することができ且つ耐傷性も向上させることのできる天井化粧板の塗膜形成方法の開発がその課題である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の発明は、天井化粧板(1)の二塗膜構造の塗膜形成方法に関し、
ロックウール吸音板(10)の表面に下塗り(11)として、着色剤が添加されマンセル値の明度が4.5以下の濃色塗料を塗布し、
次いで下塗り(11)上に重ねて塗装する上塗り(13)として、下塗り塗料と同系統色でマンセル値の明度が2以下の濃色粒子(14)が添加された塗料を、濃色粒子(14)の直径より薄い膜厚になるように塗布することを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、天井化粧板(1)の三塗膜構造の塗膜形成方法に関し、
ロックウール吸音板(10)の表面に水性樹脂塗料を下塗りし、
次いで、下塗り(11)上に重ねる中塗り(12)として、着色剤が添加されマンセル値の明度が4.5以下の濃色塗料を塗布し、
続いて中塗り(12)上に重ねる上塗り(13)として、中塗り塗料と同系統色でマンセル値の明度が2以下の濃色粒子(14)が添加された塗料を、濃色粒子(14)の直径より薄い膜厚になるように塗布することを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の塗膜の形成方法は、
上塗り塗料に、上塗り(13)が重ねあわされる下の層の塗料と同系統色の濃色着色剤が更に添加されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、粒子(14)の直径より薄い膜厚の上塗り(13)の直下に、マンセル値が明度4.5以下である下又は中塗り(11)(12)の塗膜が塗布されているので、薄い膜厚の上塗り(13)から下又は中塗り(11)(12)の塗膜の濃色が透けて見え、表面側からは下又は中塗り(11)(12)の塗膜によってロックウール吸音板(10)の表面地色が確実に隠されて外に現れず、そして、下又は中塗り(11)(12)の塗料と同系統の濃色粒子(14)は、上塗り(13)の塗膜から少し出ている(頭をのぞかせた)状態なので、頭をのぞかせた濃色粒子(14)の濃色と、該粒子(14)間の隙間を埋めるように同系統色の下又は中塗り(11)(12)の塗膜の濃色が薄い上塗り(13)の塗膜を通して見え、粒子(14)の影によるより暗い濃色が上塗り(13)に映じて立体感を出し、且つ粒子(14)の存在によって表面全面にわたって適度な光の拡散が均一に起こることで、艶のない落ち着いた深い濃色或いは真の濃色が天井化粧板(1)の全面においてバラつきなく感得できるようになる。
【0014】
そして、上塗り塗料にも下又は中塗り塗料或いは濃色粒子(14)と同系統の濃色の着色料を添加しておけば、下又は中塗り(11)(12)或いは濃色粒子(14)の濃色と協働してより一層落ち着いた深い濃色或いは真の濃色を現出させることが出来る。
【0015】
加えて前述のように、粒子(14)が上塗り(13)の塗膜よりも外に出ている状態なので、表面に物が当たったり接触して擦れたとしても、これらは粒子(14)に接触して上塗り(13)の塗膜に直接接触せず、上塗り(13)の塗膜自体の傷つきが防止されるため施工時において表面に傷が付きにくい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の三層構造の塗膜が形成されたロックウール吸音板の断面図
【図2】本発明の二層構造の塗膜が形成されたロックウール吸音板の断面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を図示実施例に従って説明する。本発明に使用される吸音板(10)は、ロックウール繊維をバインダにて板状に固めたもので、その表面には繊維に起因する微細な浅い凹凸が全面にわたって形成されており、更に内部に向かってある程度の深さを有する微細な吸音用のピン孔(図示せず)が多数表面側に形成されており、吸音性、防燃耐火性に優れ所謂天井板として多用されている。
【0018】
吸音板(10)の表面には樹脂塗料を塗布して化粧用の塗膜が形成される。塗膜には下塗り(11)と上塗り(13)の2塗膜構成のものと、下、中及び上塗り(11)(12)(13)の3塗膜構成のものがある。濃色の着色剤が添加されるのは少なくとも上塗り(13)の直下に当たる層、前者では下塗り(11)、後者では中塗り(12)となる。
【0019】
尚、下塗り(11)と上塗り(13)の二塗膜構造であっても、下塗り(11)の塗布量を多くすることで本発明のような深い濃色を表現することは可能であるが、塗料の乾燥効率が低下して生産性が低いため、3塗膜構成にすることが望ましい。以下、3塗膜構成の場合の形態を説明し、その中で2塗膜構成の場合を説明する。
【0020】
3塗膜構成の場合では、最下塗膜となる下塗り(11)用の塗料は特に選ばれないが、例えば、酢酸ビニルエマルジョン樹脂塗料やアクリルエマルジョン樹脂塗料などの一般的な水性樹脂塗料でよい。色は濃色が望ましいが、白色その他の色でも構わない。150〜200g/m2の塗布量でロックウール吸音板(10)の表面に塗布する。150g/m2より少ないと基材色であるロックウール吸音板(10)の表面色の隠蔽性が低下し、地色が透けてしまう。また、中塗り塗料の目止め剤としての効果も低下してしまう。200g/m2より多いと塗料の使用量が多過ぎて経済性の低下とともに乾燥が困難となり生産性も低下するからである。塗料の塗布手段はナチュラルコーターやスプレーコーターなど既知の手段で構わない。
【0021】
上記に対して2塗膜構成の場合では、下塗り(11)が中塗り(12)を兼ねるため前述のように濃色の塗料を添加すると共に下塗り(11)の塗布量を多くすることになる。塗布量は150〜220g/m2でロックウール吸音板(10)の表面に塗布する。150g/m2より少ないと前述のように基材色の隠蔽性が低下し、地色が透けてしまう。逆に220g/m2より多いと塗料の使用量が多過ぎて経済性の低下とともに乾燥が困難となり生産性も低下するだけでなく吸音用のピン穴を塞いでしまって吸音効果が低下することになる。樹脂塗料は前述の下塗り用の塗料に準じ、濃色の着色剤は次に述べる3塗膜構成の中塗りに準ずる。
【0022】
中塗り(12)用の塗料は、下塗り(11)用の塗料と同様の酢酸ビニルエマルジョン樹脂塗料やアクリルエマルジョン樹脂塗料などの一般的な水性樹脂塗料でよいが、着色剤を添加して濃色にした塗料とする。
【0023】
着色剤は特に選ばれないが、例えばカーボンブラック、鉛丹、紺青等の顔料が用いられる。濃色レベルは、マンセル値の明度で4.5以下とする。例えば無彩色(黒色)であればN4.5以下となる。4.5を超えると希望する濃色が得られにくくなるからである。また、単一色に限らず、黒色に赤色や青色など他の色が混ざっていてもよい。
【0024】
中塗り(12)では140〜190g/m2の塗布量で塗布する。140g/m2より少ないと、密度が疎になってしまって安定的な濃色効果が得られず、下塗り(11)の色がまだらに透けて見えるからであり、190g/m2より多いと乾燥効率が低下するだけでなく、前述のように吸音用のピン穴を塞いでしまって吸音効果が低下するからである。この場合も塗布手段は前述のナチュラルコーター、スプレーコーター、或いはカーテンフローコーターなど既知の手段で構わない。
【0025】
上塗り(13)用の塗料も同様に、酢酸ビニルエマルジョン樹脂塗料やアクリルエマルジョン樹脂塗料などの一般的な水性樹脂塗料でよいが、濃色粒子(14)を添加したものとする。上塗り(13)用の塗料は着色剤を添加しない場合、透明を始め、半透明でも良く、重ね塗りされた下の層の色が透けて見えるようなものであれば足る。着色剤を添加する場合は、濃色粒子(14)と同系統の色が選択される。粒子(14)間の隙間(14a)も同系統色が現れるため、濃色粒子(14)の影が上塗り(13)に映じて立体的でより効果的な深味のある濃色が得られる。既に述べたように上塗り(13)用の塗料にはシリカなどの鉱物や透明粒子は添加しない。添加するとこれらが上塗り(13)の塗膜表面に不規則な微細凹凸を生じさせて塗膜表面の艶や光沢を消す効果はあるものの、一方でシリカなどの鉱物や透明粒子が濃色粒子(14)と重なって明度が変化してしまい、濃色としてはむしろ鈍い印象(くすんだ印象、霞のかかった印象など)を与えることになるからである。なお、2塗膜構成の場合は、上塗り用塗料に着色剤を添加することが望ましい。
【0026】
濃色粒子(14)は、アクリル樹脂やウレタン樹脂などの硬度のある球形の粒子或いは球形に近い形状、例えばラグビー球状の又は卵状のもので、全体が球面で形成され、角を持たないものが好ましい。なお、マイカやフレークのような鱗片状では効果が望めない。
【0027】
濃色粒子(14)は、中塗り(12)用の塗料(着色剤)と同系統色とする。また、単一色に限らず、黒色に赤色や青色など他の色が混ざっていてもよい。濃色粒子(14)の濃色レベルは、マンセル値の明度で2以下のものを用いるとよい。例えば無彩色(黒色)であればN2以下である。2を超えると望むような深濃色が得られないからである。
【0028】
濃色粒子(14)の直径は20μ〜100μがよく、望ましくは20μ〜40μがよい。20μよりも小さいと上塗り(13)の塗膜に埋没してしまって光の拡散が不十分となり光沢ムラが生じてしまうだけでなく、塗膜の耐傷性に効果が得られない。100μよりも大きいと、粒子(14)間の隙間が大きくなり過ぎると共に凹凸感による光沢が目立って濃色安定性が低下するし、吸音用ピン穴を塞ぎ易くなって吸音性が低下するからである。濃色粒子(14)の直径(即ち、粒子径)はピン穴に比べて十分小さい。
【0029】
粒子添加量は、上塗り塗料の10〜20重量%とする。10重量%より少ないと密度が疎になって深濃色としては不足となるし、20重量%を超えると吸音用ピン穴を塞ぎ易くなって吸音性能が低下するからである。
【0030】
上塗り塗料の粘度はフォードカップ#4で30秒〜50秒程度がよい。また、70〜100g/m2の塗布量で塗布して、塗装膜厚を粒子径より小さい10μ〜18μになるようにして、濃色粒子(14)の表面の一部を覗かせるようにする。70g/m2より少ないと、密度が疎になって深濃色としては不足となるし、100g/m2より多いと乾燥効率が低下すると共に、吸音用ピン穴を塞ぎ易くなって吸音性能が低下するからである。塗布手段は前述同様スプレーコーターやカーテンフローコーターなど既知の手段で構わない。
【0031】
本発明では、濃色粒子(14)、水性樹脂塗料に添加される着色料は全て同系統の濃色であって、これらの上記相乗効果により、通常の濃色塗料で塗布した場合(マンセル値の明度2.5〜3.5)に比べて艶のない落ち着いたより深味のある濃色或いは真の濃色が得られ、しかも基材表面の耐傷性を高めることができて施工時に擦り傷や打ち傷を与えたとしても目立たないようにすることが出来る。
【0032】
特に、下塗り(11)、中塗り(12)更に上塗り(13)と重ねることによって、繊維への吸い込みムラを解消させて安定しており落ち着いた色艶の外観が得られると共に、濃色粒子(14)は上塗り(13)の塗装膜よりも頭を一部のぞかせた状態で全面的に分布しているので、光を全方向に均等に拡散することができ、光沢ムラのない均一な艶消し外観の深濃色あるいは真濃色が得られる。
【実施例1】
【0033】
基材:ロックウール吸音板
下塗り塗料:白色の酢ビエマルジョン塗料
中塗り塗料:カーボンブラックで黒着色したアクリルエマルジョン塗料(マンセル値の明度N3)
上塗り塗料:黒色粒子を添加したアクリルエマルジョン塗料
(清水;57.5重量%、消泡剤;0.2重量%、増粘剤;2.3重量%、アクリルエマルジョン樹脂;25重量%、マンセル値の明度N2で30μmの黒色粒子;15重量%)
基材に下塗り塗料をナチュラルコーターで180g/m2塗布乾燥し、中塗り塗料をスプレーコーターで170g/m2塗布乾燥し、上塗り塗料をスプレーコーターで80g/m2塗布乾燥させた。上塗り塗料の膜厚は15μmであり、黒色粒子の上面が塗料から覗いている状態であった。結果、艶のない深い黒が得られた。マンセル値の明度はN2であった。
【比較例1】
【0034】
下塗り塗料:白色の酢ビエマルジョン塗料
中塗り塗料:カーボンブラックで黒着色したアクリルエマルジョン塗料(マンセル値の明度N3)
上塗り塗料:カーボンブラックで黒着色したアクリルエマルジョン塗料(マンセル値の明度N3)
基材に下塗り塗料をナチュラルコーターで180g/m2塗布乾燥し、中塗り塗料をスプレーコーターで170g/m2塗布乾燥し、上塗り塗料をスプレーコーターで80g/m2塗布乾燥した。得られた色は黒色ではあるが深黒ではなく、マンセル値の明度はN3であった。


【符号の説明】
【0035】
(1) 天井化粧板
(11) 下塗り
(12) 中塗り
(13) 上塗り
(14) 濃色粒子
(14a) 隙間


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロックウール吸音板の表面に下塗りとして、着色剤が添加されマンセル値の明度が4.5以下の濃色塗料を塗布し、
次いで下塗り上に重ねて塗装する上塗りとして、下塗り塗料と同系統色でマンセル値の明度が2以下の濃色粒子が添加された塗料を、濃色粒子の直径より薄い膜厚になるように塗布することを特徴とする天井化粧板の塗膜形成方法。
【請求項2】
ロックウール吸音板の表面に水性樹脂塗料を下塗りし、
次いで、下塗り上に重ねる中塗りとして、着色剤が添加されマンセル値の明度が4.5以下の濃色塗料を塗布し、
続いて中塗り上に重ねる上塗りとして、中塗り塗料と同系統色でマンセル値の明度が2以下の濃色粒子が添加された塗料を、濃色粒子の直径より薄い膜厚になるように塗布することを特徴とする天井化粧板の塗膜形成方法。
【請求項3】
上塗り塗料に、上塗りが重ねあわされる下の層の塗料と同系統色の濃色着色剤が更に添加されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の天井化粧板の塗膜形成方法。


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−161774(P2012−161774A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−26208(P2011−26208)
【出願日】平成23年2月9日(2011.2.9)
【出願人】(000204985)大建工業株式会社 (419)
【Fターム(参考)】