説明

天井固定部品の機械加工手段

【課題】本発明は、少なくとも3つの並進軸X、Y、Zにおいて変位可能な工作ヘッド(10)からなる工作装置に関し、工作ヘッド(10)上方に固定された静止状態のパーツを機械加工するためのものである。
【解決手段】前記工作ヘッドは、少なくとも3つの関着連結ロッド(31a、32a、31b、32b)によって一定の向きに保たれている。2つの連結ロッド(31a、32a)は、工作ヘッドと、それらが関着された第1のY往復台(33a)と共に、XZ平面において変形可能な関着平行四辺形を規定する。他の連結ロッド(31b)は、工作ヘッド(10)および第2のY往復台(33b)に関着されている。第1のY往復台(33a)は、Xに沿って変位可能な第1のX往復台(20a)の上で、Yに沿って変位可能であり、第2のY往復台(33b)は、Xに沿って変位可能な第2のX往復台(20b)の上で、Yに沿って変位可能である。X往復台のXに沿っての相対運動は、Z方向への変位をもたらす。複数の装置を複数のトンネル(40)内に配置可能であり、前記トンネルは複数の手段(107、108、109)を共有するように配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、寸法の少なくとも1つが大きなパーツあるいはワークピースを機械加工するための数値制御工作機械に関するものである。より詳しくは、ワークピースが工作手段上方の固定テーブル上に固定式で配置されており、かつ工作機械が工作作業中に移動する工作装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ワークピースの寸法が大きく、よって正確な位置に固定および保持することが困難な場合、用いられる解決法は、ワークピースを静止状態で、同じく静止し、剛性が高く、しっかり固定されたテーブル上に保持し、ワークピースを機械加工する工具をテーブル上方のガントリー(gantry)を用いて動かすことである。
【0003】
ガントリーは通常、2つのサイドポストによって支持された水平クロス部材を有する。
【0004】
ガントリーは、テーブルの軸の1つ、特に長軸に沿って移動し、テーブルに固定された高精度の摺動トラックに乗っている。これはガントリーの水平クロス部材に沿って移動する1つ以上の工作ヘッドを担持する。
【0005】
1つ以上の工作ヘッドはまた、機械加工に必要な様々な動き、すなわち、工作機械をテーブルに近づける並進の動き、および、場合によっては工作機械の回転軸を傾ける回転の動き、を行うことが可能である。
【0006】
このタイプの機械は、業界では非常に一般的であり、時に数十メートルを超える非常に長いテーブルを利用可能とする。
【0007】
しかし、このタイプの機械には、使用を難しくし産業上の収益性を減ずる幾つかの欠点がある。
【0008】
1つに、ガントリーは、それが支持する工作ヘッドの複雑さおよび工作作業に必要とされる精度ゆえに、できるだけ剛性が高くなくてはならない。この剛性を得るために、ガントリーは、非常に大型かつ非常に重くなくてはならず、20トン、30トンあるいはそれ以上の重量となり、これが動きを困難とし、実際問題としては、特に機械加工時以外での移動速度を制限する。
【0009】
一方、ガントリーは、テーブル上に配置されたワークピースを上方から機械加工することによって動作し、工作動作によって除去された素材のチップ(削りくず)の堆積を生じ、排除のための手段を設けることが必要となり、これが工作作業の中断を必要とする場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的の1つは、工作ヘッド、およびガントリーを用いるシステムと比べて質量が非常に小さい、前記ヘッドを移動させる手段からなり、ワークピースを頭上で、すなわち機械加工中にワークピースが保持されるテーブルの下側において機械加工するのに好適な、より大きな剛性を有する組立体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この結果を得るため、工作装置は、少なくとも3つの並進軸、すなわち縦軸X、横軸Y、および垂直軸Zにおいて移動可能な、Z軸において工作ヘッド上方に固定された静止状態のワークピースを機械加工するための工作ヘッドを有する。工作ヘッドは、少なくとも3つのヒンジリンクを有する連結手段によって一定の向きに保たれている。3つのリンクのうち2つのリンクは、工作ヘッドと、それらがヒンジで取り付けられた第1のY往復台とで、X、Z方向によって規定される平面において変形可能な第1のヒンジ平行四辺形を形成する。3つ以上のリンクのうち少なくとも1つの他のリンクは、工作ヘッドおよび第2のY往復台の双方にヒンジで取り付けられており、よって少なくとも1つのリンク、工作ヘッド、および第2のY往復台によって形成されたヒンジ組立体は、X、Z方向によって規定される平面において変形可能である。第1のY往復台は、X軸と平行な方向に移動可能な第1のX往復台の上で、Y軸と平行な方向に移動可能であり、第2のY往復台は、X軸と平行な方向に移動可能な第2のX往復台の上で、Y軸と平行な方向に移動可能である。
【0012】
ある実施例では、装置の剛性を増すため、装置は少なくとも4つのヒンジリンクを有し、このうち少なくとも2つのリンクが、ヘッドと、それらがヒンジで取り付けられた第2のY往復台とで、少なくとも2つのリンクと、工作ヘッドと、第1のY往復台とで形成された第1のヒンジ平行四辺形に似た、X、Z方向によって規定される平面において変形可能な第2のヒンジ平行四辺形を形成する。
【0013】
X、Z方向に望ましい大きさで工作ヘッドを動かすために、工作ヘッドのX軸沿いの位置は、両X往復台の同時移動によって変更され、そしてここで、工作ヘッドのZ軸沿いの位置は、2つのX往復台のお互いに対する相対運動によって変更される。
【0014】
工作ヘッドに安定性および平行四辺形に必要な剛性を与えるため、各リンクは、そのヒンジ端部のそれぞれに少なくとも2つのU字形金具を有し、その軸は基本的にはY方向と平行である。リンクの形状は好ましくは台形で、短い底辺は工作ヘッドにヒンジで取り付けられており、長い底辺はY往復台にヒンジで取り付けられており、リンクは、対向して設けられたテーパ付きローラー軸受けによってヒンジで取り付けられている。
【0015】
好ましい実施の形態では、各X往復台は、その上に摺動トラックがY軸と平行に設置され、その上をY往復台が走るビームを有する。好適な剛性を得るため、ビームは例えば、本質的に三角形あるいは台形の閉じた断面を有するものとでき、その上をY往復台が走るビームの面は、好ましくは本質的に垂直であり、かつ好ましくは垂直に対して45度以下で傾いている。
【0016】
ある実施の形態では、Y往復台は、装置の重心を慣性の中心に向けて動かすためおよび変形を制限するために、ビームの頂部に配置されたボールねじによってY軸に沿って駆動される。
【0017】
X軸に沿っての移動のため、X往復台は案内手段を有し、これは好都合にはビーム端部に取り付けられた端板に設置され、同時にねじり剛性を増加させる。端板とビームの間の連結部の剛性は、必要であれば少なくとも1つの補強部材によって補強される。
【0018】
X、Y、Z軸に沿った工作ヘッドの複雑な進路を生じるX往復台、Y往復台の複合動作を起こすため、往復台の様々な動きが数値制御手段によって制御される。ワークピースの要求に応じて、工作ヘッドは、軸を垂直なZ以外の方向に向けることができる工作機械の少なくとも1つのスピンドルを有する。
【0019】
本発明はまた、非常にコンパクトで生産性の高い複合工作機械用の工作機械に関するもので、これはトンネルに配置された上述の工作装置からなり、ワークピースはその天井に固定され、ここでX往復台は、トンネルの側壁に固定されたX方向への案内手段上に支持され、X軸に沿って移動する。
【0020】
本発明による装置の実施の形態の詳細な説明は、以下の図面を参照して行う。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】組立装置の主要な部材の斜視図である。
【図2】装置の変形例の斜視図である。
【図3】装置の部分図である。
【図4】装置を工作トンネル内で使用する複合工作機械の部分概略図である。
【図5a】装置を工作トンネル内で使用する複合工作機械、およびチップ搬送手段の部分概略図である。
【図5b】装置を工作トンネル内で使用する複合工作機械の底面図である。
【図6a】2つの装置を用いる複合工作機械の斜視図である。
【図6b】2つの装置を用いる複合工作機械、および本発明によるそれらの共通取扱手段の配置図である。
【図7】4つの装置を用いる複合工作機械、および共通メンテナンス領域の配置図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1に示すように、装置は、工作ヘッド10、ほぼ水平な軸Xに沿って移動可能でありX往復台と呼ばれる第1および第2の往復台20a、20b、および工作ヘッド10をそれぞれX往復台20a、20bに対して所定位置に保つ連結手段30a、30bを有する。
【0023】
少なくとも1つの連結手段30aは、少なくとも2つのリンク31a、32aを有し、各リンクは、1つの端部で工作ヘッド10に、他方の端部で第1の往復台33aにヒンジで取り付けられ、Y往復台と呼ばれる前記往復台は、前記往復台のX移動軸にほぼ垂直なほぼ水平な方向Yに前記X往復台に沿って移動可能に、第1のX往復台20aに移動可能に固定されている。
【0024】
第2の連結手段30bは、1つの端部で工作ヘッド10に、他方の端部で第2のY往復台33bにヒンジで取り付けられた少なくとも1つのリンク31bを有し、前記Y往復台は、Y方向に前記X往復台に沿って移動可能に、第2のX往復台20bに移動可能に固定されている。
【0025】
リンク31a、32a、31bは、装置が取り付けられる複合工作機械が行わなければならない機械加工の静的および動的負荷に対して十分な剛性を持つように設計されている。各リンクは、前記ヘッドに連結された基準フレームにおけるZ軸に沿って、すなわち往復台のX、Y移動方向によって規定される平面にほぼ垂直な方向に、工作ヘッド10が垂直に並進で移動可能なように、そして他の軸においては並進および回転の両方で固定位置に保たれるように、ヒンジで取り付けられている。この結果は部分的には、第1のY往復台33aと工作ヘッド10の間のリンク31a、32aが、工作ヘッドを一定の向きに保つ効果を有する平行四辺形を形成したようにリンクをヒンジで取り付けることによって、および部分的には、ヒンジピンで、リンク31a、32a、31bを工作ヘッド10およびY軸に平行およびほぼ平行なY往復台33a、33bへと連結することによって達成できる。
【0026】
図2に示すある実施例では、第2の連結手段30bも少なくとも2つのリンク31b、32bを有し、前記2つのリンク、Y往復台33b、および工作ヘッド10が、第1の連結手段30aのリンク31a、32aによって形成されたものと同様の平行四辺形を形成するように、工作ヘッド10およびY往復台33bへとヒンジで取り付けられている。
【0027】
Y軸に十分な剛性を付与するため、各リンクは好ましくは、その短い底辺がY軸に平行な軸を持つ少なくとも2つのU字形金具によって工作ヘッド10にヒンジで取り付けられ、長い底辺が同じくY軸に平行な軸を持つ少なくとも2つのU字形金具によって関連するY往復台にヒンジで取り付けられている台形である。
【0028】
各Y往復台33a、33bは、それぞれ摺動トラック21a、22a、および21b、22bによって、対応するX往復台20a、20bへ固定されている。これらは対応するX往復台上に設置され、X往復台とY往復台間に他のいかなる相対運動も許すことなく、Y往復台がX往復台に沿ってY方向に並進で移動することを許容する。
【0029】
各X往復台20a、20bは、好都合には、Y軸に沿って向けられ、それぞれ2つの端板24a、25a、および24b、25bで終わるビーム23a、23bをそれぞれ有する。ビームはそれぞれ、摺動トラック21a、22a、および21b、22bを支持する。ビーム23a、23bの端部にある端板24a、25a、および24b、25bは、ビームのねじれ剛性に貢献しており、X往復台20a、20bを支持する構造物と係合するための案内パッドなどの案内手段26を支持している。
【0030】
ビーム23a、23bは工作負荷を支え、機械加工と相いれない振動を防ぐのに十分な剛性を持つ必要がある。
【0031】
ガントリーなどの複雑な可動構造物がなければ、ビームの形状は単純であるため、質量を増さずにこのような剛性を得ることは比較的たやすい。例えば、図3の部分図に示すように、ビーム23a、23bの断面は、好都合には閉じており、大ざっぱに言って三角形あるいは台形であり、大きな曲げ剛性を付与し、ビームに取り付けられた端板は、断面形状に対して、さらなるねじれ剛性を与える。
【0032】
各X往復台20a、20bは、X移動方向へ移動可能である。(図示せず)手段がX往復台の制御された動きをもたらし、例えば、ボールねじやラックを用いる並進駆動装置である。X往復台のX方向への移動は、2つの往復台を隔てる距離が一定である両X往復台の共同運動、または2つのX往復台間の距離が変化する差動移動、あるいはこれら2つの動きを組み合わせたものである。
【0033】
2つのX往復台のこれらの動きは、共同であるか相対的であるかを問わず、共通の基準点に対して各往復台の位置をチェックしながらの各X往復台の独立した動きによって、あるいは、X往復台の1つの絶対運動および前者に対する他方のX往復台の相対運動によって、起こすことができる。
【0034】
各Y往復台33a、33bは、それぞれが設置されているビーム23a、23bに沿ってY方向に移動可能である。Y往復台の制御された動きは、ねじやラックなどの従来の手段によって達成可能である。ある実施例では、Y往復台33a、33bの1つのみが前記手段によりYに沿って駆動され、一方、これらの手段によって駆動されていないY往復台は、リンク31a、32a、31b、32bの連結部のねじれ剛性のみによって、自由に駆動されている。他の実施例においては、Y往復台33a、33bの両方が同期した手段によって駆動され、Y沿いの工作ヘッド10の位置の正確さを高め、装置内の負荷の非対称を制限する。
【0035】
工作ヘッド10は剛構造体11を有し、これは
様々なヒンジリンク31a、32a、および31b、32bの取り付け点を含み、それぞれ、連結手段の平行四辺形の辺12a、12bを形成し、
2つの辺12a、12bの間、よっておよびリンク31a、32a、31b、32bの取り付け点の間に剛連結部13をもたらす。
【0036】
この剛構造体11は、それが支持されているリンクによって形成される1つ以上の平行四辺形の形状により一定の向きを保つものであり、工作機械(図示せず)をその軸を中心に回転させるためのスピンドル14を支持する。この工作スピンドル14は、剛構造体11に固定式で、あるいはもし工具の軸が機械加工の要求に沿うように調整可能であることが必要なら、1つ以上の軸を中心としたヒンジ式で設置された、電動式あるいは油圧式スピンドルなどの従来式のスピンドルである。図1は、X移動方向へ平行な軸15を中心として剛構造体11に対して回転可能なスピンドル14の場合を示す。
【0037】
装置はこのように、工作ヘッド10を、主要な3つの軸に沿って並進で移動可能とする。
【0038】
X往復台20a、20bによるX軸に沿っての移動は、X往復台の間に一定の距離を保ってX往復台が同時に動いたときに工作ヘッド10がX軸に沿って移動するのを許容する。
【0039】
XY移動軸によって規定される平面に垂直なZ軸に沿っての工作ヘッド10によっての移動は、2つのX往復台20a、20b間の距離を変えることで達成できる。
【0040】
よって、工作機械の従来式の数値制御によるX往復台20a、20bの組み合わせ移動は、使用される手段の寸法および形状によって許容される範囲内で、工作ヘッド上に配置された工具に関して、X、Z軸によって規定される平面におけるあらゆる進路を容易に取り得るものとする。
【0041】
Y往復台33a、33bの同時移動は、ビーム23a、23bの長さによって強いられる制限内でのY方向への工作ヘッドの移動を可能とする。
【0042】
これらの並進での移動のすべてが、ガントリーの場合ほど可動部の質量を大きくすることなく高剛性を付与可能な手段によって達成される。
【0043】
この理由は、図4に示すように、X往復台20a、20bがその移動中、固定案内手段44上に支持されているためである。前記固定案内手段は、床面に対して固定されている構造体41、42によって支持されおり、前記構造体は、装置の動的性能に悪影響を及ぼすであろう移動組立体の質量増加の恐れなしに、必要なだけ補強可能である。
【0044】
本発明による装置は、装置が機械加工を実際に行っていないとき、同等の工作能力をもたらすガントリーの場合よりも10〜20倍の移動速度を実現することを可能とし、しかも機械加工中の剛性はさらに高い。工具の変更や機械加工中のワークピースの検査などの多くの作業では工作ヘッドをどかす必要があり、実際の工作作業に対するタイムロスの量は装置が従来式の機械で使用される場合の時間の50%にも及ぶので、この非工作時の移動速度はきわめて重要である。
【0045】
初期テストによれば、同等の工作能力の場合、本発明の装置は、静的作業において現在ガントリーによって実現されている剛性より、動的動作において高い剛性を実現することに何の問題もない。
【0046】
工作ヘッドの動きおよび工作機械の軸は、X往復台20a、20bおよび工作ヘッド10の上方に位置するワークピースを機械加工するように配置されている。前記ワークピースは、例えば、工作トンネル40の天井43に固定されており、その長さには理論的には制限がなく、好都合には、工作ヘッドによって到達可能なゾーンを越えて延びる装置の様々なパーツを収容するのに必要な大きさを考慮に入れ、ワークピースの最大長に合わせてある。
【0047】
工作トンネル40は、好都合には、工作作業およびメンテナンス作業の両方で、最大のワークピース104、工作装置、およびその動きを受け入れるのに十分な大きさである。
【0048】
さらに工作トンネルのメンテナンスをより容易にするため、その作業ゾーンの外、例えば、トンネル端部123の一方へ工作装置を動かすことが好ましい。
【0049】
ガントリーと違いトンネル40は固定されているため、工作ヘッドの動きの加速を制限しない。よって使用される部材は、高密度で、非振動性で、望ましい剛性を得るのに必要な厚さを持つものとできる。
【0050】
工作トンネル40の使用時には、好都合には、X往復台20a、20bの案内パッド26が、トンネル40のほぼ垂直な側壁41、42に取り付けられた固定案内手段44に乗っている。
【0051】
オーバーヘッド式の機械加工の重要な利点は、特別なワーク保持手段が必要であるとはいえ、機械加工された素材のチップが、重力によって自然に除去されることにある。よってチップを除去するために大量の切削油を使う必要がなく、非常に高温のチップによってワークピースが損傷する恐れなしに乾式機械加工が可能である。
【0052】
好都合には、図5aに示すように、工作トンネル40にはチップ収集装置105が設けられ、好ましくはトンネル40の一端123に配置されている。実施の一例では、チップは、チップ搬送手段151によって収集され、これはベルトなどであり、工作ヘッドの下方に位置し、前記チップを前記収集装置へと運び去る。
【0053】
操作者による工具取り付けを容易にするため、トンネル40には好都合には、切削工具106のマガジンが設けられている。
【0054】
操作者の介在なしでの自動的な工具制御および工具交換を許容するため、マガジン106は好都合には、自動工具交換装置が取り付けられている。
【0055】
マガジン106および工具交換装置は好ましくは、トンネルの一端に配置され、マガジン106は、ルーフ212と呼ばれるトンネル40の天井43の上部へ固定され、工具交換装置は、トンネル40内部でマガジン106の下方に配置されている。前記マガジンは、工作作業中に操作者の介在を必要とすることなく、1つのパーツ104を製作するのに必要な数の工具を有するのに十分な大きさである。
【0056】
好都合には工作トンネル40は、この閉鎖された構成により、工場で開放式の機械に使用するのは不可能な、例えば15バールより大きい圧力での高圧潤滑を可能とする。潤滑油は、機械加工中にワークピース104から重力によって自然に排出され、同時にチップを床面へと取り除くのを助ける。さらに前記構成は、切削油による工場の空気の汚染を実質的になくす。
【0057】
実施の一例では、図5bに示すように、ワークピース104をトンネル40の天井43へ据え付け、固定するために、前記ワークピースは、第2の往復台(図示せず)によって天井43に配置され、工作ヘッドを備えた工作装置は、トンネルの一端123に置かれている。その後、操作者が、前記ワークピースを天井43へと締着する。
【0058】
実施の他の例では、トンネル40の天井43は開口125を有し、テーブル126を受け入れ、その上にワークピース104が従来の手段によって保持されている。前記テーブルは、移動ブリッジ(図示せず)などの持ち上げ手段によって、その後、ワークピースを準備するために前記テーブルを逆転させるのに用いられる支持体上に設置される前に、ルーフ212から持ち上げられる。前記持ち上げ手段は、前記テーブルを再び開口125内に配置することを可能とする。好都合には、前記テーブル126をトンネルの天井43に固定するためにクランプなどの手段が設けられ、テーブル126、よってワークピース104を機械加工中に動かないようにする。
【0059】
実施の他の例では、先行するワークピースの機械加工中にワークピースを準備する作業が、可逆テーブル126を用いて行われる。この可逆テーブルは、ワークピース準備用の機械によって床面上の占有面積を増加させない。よって、同時にテーブル126の一方の面261上で1つのワークピース104を機械加工し、同時に第1の面261と反対の第2の面262上で別のワークピース141準備することが可能になる。ここではテーブルを上下ひっくり返すのを可能とする手段が設けられている。
【0060】
この実施例の具体的な形態では、前記可逆テーブルは、長軸を中心に回転する。
【0061】
前記テーブルは必然的に、あらゆる工作負荷に対応するものとして設計されている。これは好ましくは十分な剛性を有し、他のワークピースが機械加工されている最中のワークピース141のセットアップが、ワークピース141の締着による振動など、トンネル内部で進行中の工作作業を邪魔しないものとする。
【0062】
トンネル40の第1の実施例では、ワークピース141のテーブル126への設置および除去を容易とするため、トンネル40のルーフ212が、工場の床面とほぼ同じ高さか、あるいはわずかに高くなっている。チップ収集装置105は好ましくは、床面高さにある。この実施例は、工場内での空気汚染および騒音を著しく減少させ、換気のよい工場を可能とする。
【0063】
トンネル40の第2の実施例では、前記トンネル40は工場の床面上に組み立てられ、仮の床面がトンネルのルーフ212とほぼ同じ高さに設けられ、先行するワークピースの機械加工中における、トンネル40の外に位置するテーブルの面262上での、ワークピース141を準備する作業を単純化する。チップ収集装置105は好ましくは、トンネル40の一端123に配置される。この場合、好都合には、メンテナンスのためのトンネル40へのアクセスを簡単にするため、トンネルの一端に開口を設けることができる。
【0064】
同時にいくつものワークピースを機械加工するため、トンネル40を拡幅し2つの工作ヘッドを同一の工作装置に取り付けることが可能である。ただし、従来のガントリー装置の場合と同様、工作ヘッドのカップリング(工具をほぼ同じ高さにセットし、同クラスの工具を選択する)や、そのうちの1つをメンテナンスするため工作ヘッドのすべてをストップさせるなど、まだ多くの制約がある。工作装置を比較的簡略化し質量を小さくするという観点から、1つの工作装置が2つの工作ヘッドを有するより、2つの独立した工作装置が用いられ、それぞれが1つの工作ヘッドを有するほうが好ましい。さらに、2つの独立した工作装置を持つこうした構成は、1つの工作装置が2つの工作ヘッドを有するものと比べ、床面に著しく大きなスペースを占めるわけではない。
【0065】
こうした装置の具体的なデザインでは、機械加工の質に影響を及ぼす剛性の問題を考慮することが特に重要である。装置の剛性および振動挙動に影響を及ぼす様々なパーツ(特にビームとリンク)は、数量および位置に関して、工作条件、工作負荷、および起こり得る振動数に合わせた剛性を持つ。
【0066】
リンク31a、32a、31b、32bのヒンジ連結部は、好都合にはU字形金具を有し、好ましくはペアになっており、大きく作られ、連結部に十分な剛性を確保するため対向して配置されたテーパ付きローラー軸受けのペアを組み入れている。
【0067】
ビーム23a、23bと側板25a、25bのそれぞれの間の連結部の剛性は、必要であれば、それぞれ補強部材27a、27bによって補強可能である。
【0068】
ビーム23a、23bのそれぞれY往復台33a、33bを支持する面は、好都合には垂直に近く、好ましくはY、Z方向によって規定される平面に対して45度未満の角度で傾斜している。これにより組立体をより高剛性とでき、工作ヘッド(10)をZ方向に移動させる際の負荷の伝達をよりよくできる。
【0069】
例えばボールねじなどのY往復台33a、33bの並進駆動手段は、好都合には、ビーム23a、23bの頂部において、Y往復台の上方に位置している。こうした配置により、装置の重心が持ち上がり、前記重心が慣性の中心により近い位置となることが可能となる。よって全体の剛性が高まり、工作機械の変形が減る。
【0070】
ある実施例では、2つの工作ヘッド10を持つ複合工作機械111が、
・2つの工作テーブル126、
・取扱手段107、および
・ワークピース保管領域108を有する。
【0071】
取扱手段107は、2つの工作テーブル126に求められるワークピース141のあらゆる動きを、前記取扱手段が行えるように配置されている。
【0072】
保管領域108は、好ましくはテーブルの端部の一方に配置され、前記2つのテーブルで共有できるようになっている。
【0073】
実施の一例では、図6a、6bに示すように、それぞれテーブル126と1つの工作ヘッド10を持つ工作装置を有する2つのトンネル40が、軸を並行に、かつ端部を同一の垂直平面に持つように配置され、側壁41、42の一方で接合されている。このいわゆる双設トンネル構成は、工場の床面積の占有を最小限にしながら、2つのワークピースの同時かつ独立した機械加工を可能とする。
【0074】
ある具体的な実施例では、2つの接合壁41、42が単一の壁を形成する。2つのトンネル間に単一の壁を持つこの双設トンネル構成は、好都合には補強材を有し、必要な剛性を維持しながら使用部材の厚さを減じることを可能とする。
【0075】
実施の他の例では、長さが2倍とされた単一のトンネル40が、互いに同一線上に延びる2つのテーブル126を有し、2つの工作装置が1つの工作ヘッドを有する。2つの工作装置は、トンネル40の全長にわたって移動可能で、よっていずれのテーブル126においても同様の容易さで機械加工に使用可能である。このように、この単一トンネル構成であれば、好ましくはトンネル中央に配置されたメンテナンス領域(図示せず)が、両工作装置によってメンテナンス用に共有できる。各工作トンネル40からのチップは、好都合には、共通のチップ収集装置105へと搬送される。
【0076】
他の実施例では、図7に示すように、4つの工作ヘッドを持つ複合工作機械112が、
・4つのテーブル126、
・メンテナンス領域109、
・2つの取扱手段107、および
・2つのワークピース保管領域108を有する。
【0077】
この実施例では、4つのテーブルが平行なペアで配置されている。
【0078】
メンテナンス領域109は、共通の指令および制御手段を用いるように配置され、整列テーブル間に置かれている。工作トンネルの天井が工場の床面とほぼ同じ高さなら、前記メンテナンス領域はまた、4つの工作装置に対して持ち上げおよび必要なメンテナンスを行うために用いられる。
【0079】
各取扱手段107は、2つの工作テーブル126に求められるワークピース141のあらゆる動きを、各取扱手段が行えるように配置されている。
【0080】
各保管領域108は、前記2つのテーブル間で共有されるように配置され、好ましくはメンテナンス領域109とは反対の2つのテーブル126の端部に位置している。
【0081】
4つの工作ヘッドを持つ複合工作機械112のこのような配置は、カップリングに関する制約なしに、ただし従来の4ヘッド型ガントリー式工作機械と実質的に同じ、あるいはそれより狭い床面積内で、4つのワークピース104を同時に機械加工するのに利用可能である。
【0082】
一実施例では、上述の2つの双設トンネル構成が平行に連結される。各双設トンネル構成は、接合二重壁または共通の分離壁を有する。
【0083】
他の実施例では、それぞれ互いに同一線上に延びる2つのテーブル126を有し、2つの工作装置が1つの工作ヘッドを有する、平行かつ独立した、長さが2倍の2つのトンネル40が、側壁41、42の1つを介して隣り合わせに配置されるか、あるいは代わりに、共通の分離壁を共有する。2つの工作装置は、トンネル40の全長にわたって移動可能で、よっていずれのテーブル126においても同様の容易さで機械加工に使用可能である。
【0084】
トンネル内部での潜在的事故を監視し、安全を確保するため、少なくとも1つのビデオ監視カメラおよび少なくとも1つのエネルギ停止制御装置が、好ましくはトンネル40内部に設けられ、監視ディスプレイがカメラにつながれ、例えば、複合工作機械または問題の工作ヘッドの制御パネルの近傍に据え付けられている。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明はこのように、固定テーブルに設置されたワークピースを機械加工するための従来のガントリー式機械よりも速く、より生産性の高い数値制御工作機械を製作することを可能とする。
【符号の説明】
【0086】
10 工作ヘッド
11 剛構造体
12a、12b 辺
13 剛連結部
14 スピンドル
15 軸
20a、20b X往復台
21a、21b、22a、22b 摺動トラック
23a、23b ビーム
24a、24b、25a、25b 端板
26 案内手段(案内パッド)
27a、27b 補強部材
30a、30b 連結手段
31a、31b、32a、32b リンク
33a、33b Y往復台
40 トンネル
41、42 側壁(構造体)
43 天井
44 固定案内手段
104、141 ワークピース
105 チップ収集装置
106 切削工具マガジン
107 取扱手段
108 保管領域
109 メンテナンス領域
111、112 複合工作機械
123 トンネル端部
125 開口
126 テーブル
151 チップ搬送手段
212 ルーフ
261、262 面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも3つの並進軸、すなわち縦軸X、横軸Y、および垂直軸Zにおいて移動可能な、静止状態のワークピースを機械加工するための工作ヘッド(10)からなる工作装置において、
ワークピースはZ軸において工作ヘッド(10)上方に固定されており、
工作ヘッドは、少なくとも3つのヒンジリンク(31a、32a、31b)を有する連結手段(30a、30b)によって一定の向きに保たれており、
3つ以上のリンクのうち2つのリンク(31a、32a)は、工作ヘッドと、それらがヒンジで取り付けられた第1のY往復台(33a)とで、X、Z方向によって規定される平面において変形可能な第1の平行四辺形を形成し、
3つ以上のリンクのうち少なくとも1つの他のリンク(31b)は、工作ヘッド(10)および第2のY往復台(33b)の双方にヒンジで取り付けられており、よって少なくとも1つのリンク(31b)、工作ヘッド(10)、および第2のY往復台(33b)によって形成されたヒンジ組立体は、X、Z方向によって規定される平面において変形可能であり、
第1のY往復台(33a)は、X軸と平行な方向に移動可能な第1のX往復台(20a)の上で、Y軸と平行な方向に移動可能であり、
第2のY往復台(33b)は、X軸と平行な方向に移動可能な第2のX往復台(20b)の上で、Y軸と平行な方向に移動可能であることを特徴とする工作装置。
【請求項2】
少なくとも4つのヒンジリンク(31a、31b、32a、32b)を有し、このうち少なくとも2つのリンク(32a、32b)が、ヘッド(10)と、それらがヒンジで取り付けられた第2のY往復台(33b)とで、X、Z方向によって規定される平面において変形可能な第2のヒンジ平行四辺形を形成することを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
工作ヘッド(10)のX軸沿いの位置は、両X往復台(20a、20b)の同時移動によって変更され、そして、工作ヘッド(10)のZ軸沿いの位置は、2つのX往復台(20a、20b)のお互いに対する相対運動によって変更されることを特徴とする請求項1または2記載の装置。
【請求項4】
各リンク(31a、32a、31b、32b)は、そのヒンジ端部のそれぞれに少なくとも2つのU字形金具を有し、その軸は基本的にはY方向と平行であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の装置。
【請求項5】
リンクの形状は台形で、短い底辺は工作ヘッド(10)にヒンジで取り付けられており、長い底辺はY往復台(33a;33b)にヒンジで取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の装置。
【請求項6】
リンクは、対向して設けられたテーパ付きローラー軸受けによってヒンジで取り付けられていることを特徴とする請求項4または5記載の装置。
【請求項7】
各X往復台(20a、20b)は、その上に摺動トラック(21a、22a、21b、22b)がY軸と平行に設置され、その上をY往復台が走るビーム(23a、23b)を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の装置。
【請求項8】
ビーム(23a、23b)は、本質的に三角形あるいは台形の閉じた断面を有することを特徴とする請求項7記載の装置。
【請求項9】
その上をY往復台(33a、33b)が走るビーム(23a、23b)の面は、本質的に垂直であることを特徴とする請求項7または8記載の装置。
【請求項10】
その上をY往復台(33a、33b)が走るビーム(23a、23b)の面は、垂直に対して45度以下で傾いていることを特徴とする請求項9記載の装置。
【請求項11】
Y往復台(33a、33b)は、ビーム(23a、23b)の頂部に配置されたボールねじによってY軸に沿って駆動されることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項記載の装置。
【請求項12】
X軸に沿っての移動のため、X往復台(20a、20b)が案内手段(26)を有する請求項1〜11のいずれか1項記載の装置。
【請求項13】
案内手段(6)は、ビーム(23a、23b)の端部に固定された端板(24a、25a、24b、25b)に配置されていることを特徴とする請求項12記載の装置。
【請求項14】
少なくとも1つの補強部材(27a、27b)が、端板(24a、24b)とビーム(23a、23b)の間の連結部を補強することを特徴とする請求項13記載の装置。
【請求項15】
X、Y、Z軸に沿った工作ヘッド(10)の並進のため、X往復台(20a、20b)、Y往復台(33a、33b)の動きが、数値制御手段によって制御されることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項記載の装置。
【請求項16】
工作ヘッド(10)は、軸を垂直なZ以外の方向に向けることができる工作機械用に、少なくとも1つのスピンドル(14)を有することを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項記載の装置。
【請求項17】
工作作業中に固定ワークピースを機械加工するための工作機械であり、請求項1〜16のいずれか1項記載の装置はトンネル(40)に配置され、ワークピースはその天井(43)に固定され、ここでX往復台(20a、20b)は、トンネル(40)の側壁(41、42)に固定されたX方向への案内手段(44)上に支持され、X軸に沿って移動するものであることを特徴とする工作機械。
【請求項18】
工作装置が工作ゾーンの外へ延びるのを許容するため、トンネル(40)の長さは、最大のワークピース(104)の長さより大きいことを特徴とする請求項17記載の工作機械。
【請求項19】
チップ収集手段(105)に向け、トンネルの端部(123)の一方へ、ワークピース(104)の機械加工中に生じたチップを搬送するための手段(151)が設けられていることを特徴とする請求項17または18記載の工作機械。
【請求項20】
トンネル(40)の天井(43)は、その上にワークピース(104)が保持されたテーブル(126)を受け入れ可能な開口(125)を有することを特徴とする請求項17〜19のいずれか1項記載の工作機械。
【請求項21】
テーブル(126)は逆にできることを特徴とする請求項20記載の工作機械。
【請求項22】
可逆テーブル(126)は、水平軸を中心に回転することを特徴とする請求項21記載の工作機械。
【請求項23】
トンネルの天井(43)は、工場の床面と基本的に同じ高さであることを特徴とする請求項17〜22のいずれか1項記載の工作機械。
【請求項24】
トンネル(40)は、工場の床面と同じ高さであることを特徴とする請求項17〜23のいずれか1項記載の工作機械。
【請求項25】
仮の床面が、トンネルのルーフ(212)と基本的に同じ高さに作られ、作業ゾーンを規定することを特徴とする請求項24記載の工作機械。
【請求項26】
トンネル内部に監視カメラを有することを特徴とする請求項17〜25のいずれか1項記載の工作機械。
【請求項27】
工作作業中に固定ワークピースを機械加工するための複合工作機械(111)であり、請求項17〜28のいずれか1項記載の工作機械を2つ有し、かつ取扱手段(107)および保管領域(108)を有し、両方が2つの工作機械によって共有されるように設計されていることを特徴とする複合工作機械(111)。
【請求項28】
それぞれが工作装置を有する2つのトンネル(40)が、平行で、側壁(41、42)の1つで隣り合わせに接合されていることを特徴とする請求項27記載の複合工作機械(111)。
【請求項29】
接合された2つの側壁(41、42)が、単一の壁を形成することを特徴とする請求項28記載の複合工作機械(111)。
【請求項30】
2つのトンネル(40)は、互いに同一線上に延びることを特徴とする請求項27記載の複合工作機械(111)。
【請求項31】
工作作業中に固定ワークピースを機械加工するための複合工作機械(112)であり、請求項17〜28のいずれか1項記載の工作機械を4つ有し、かつ4つの工作機械によって共有されるように設計された、メンテナンス領域(109)、2つの取扱手段(107)、および2つの保管領域(108)を有することを特徴とする複合工作機械(112)。
【請求項32】
それぞれが工作装置を有する4つのトンネル(40)が、平行なペアに配置され、各双設トンネルは壁(41、42)の1つで隣り合わせに接合されていることを特徴とする請求項31記載の複合工作機械(112)。
【請求項33】
各双設トンネルの接合された2つの壁(41、42)が、単一の壁を形成することを特徴とする請求項32記載の複合工作機械(112)。
【請求項34】
長さが2倍のトンネル(40)2つが、それぞれ2つの工作装置を有し、壁(41、42)の1つで隣り合わせに接合されていることを特徴とする請求項31記載の複合工作機械(112)。
【請求項35】
接合された2つの壁(41、42)が、単一の壁を形成することを特徴とする請求項34記載の複合工作機械(112)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−504221(P2010−504221A)
【公表日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−528757(P2009−528757)
【出願日】平成19年9月21日(2007.9.21)
【国際出願番号】PCT/FR2007/001549
【国際公開番号】WO2008/037883
【国際公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(501446228)エアバス・フランス (93)
【Fターム(参考)】