説明

天然鉱石入りゴムシート

【課題】薬を用いないで自分の身体の健康維持と体温改善、発汗、血液循環、排泄、安眠、治癒力の向上で代替医療具として認知されるような機能を含有したゴムシートを提供する。
【解決手段】ゴム系シート1の内部にブラックシリカ2、ジルコニウム3を混在したシートであって2、3によって体温が内から温まる。温まる原理は細胞の共振発熱によるもので伝道熱だけでない。痛みを解消する効果のある育成光線の波長を有するブラックシリカと刺激を励起するジルコニウムの特徴を発揮できる組み合わせにより、微細血管の拡張及び血液循環の改善、発汗促進と老廃物の排出が促進し痛みを除くことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、内部にブラックシリカ及びジルコニウム、2種類の天然鉱石を混在したゴムシートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記のように構成されているゴムシートにあっては、ブラックシリカとジルコニウムの天然鉱石入り組成で在るので、特に、生物の鎮痛、消炎、刺激、効果を有するとともに、従来から人体の健康具として各種のものが提案されている。しかしながらジルコニウムを混在したものはない。窯業原料、ジルコニウム、化学式ZrSIOが持つジルコニウム化合物、49%含有の機能、微量な放射性物質を安全な基準値以内で0.2μミリSievert/hrの微量な放射により効果的に又永久的に使用可能にした成型シートである。
【0003】
そして、従来の健康具にはジルコニウムを用いた有効なものは存在せず、しかもその他の用途に用いることができるものも存在していない。そこでジルコニウムを加えることで、ホルミシス効果つまり刺激効果で、お灸のような刺激により免疫力が向上し、体内の代謝機能の賦活で活性酸素の中和除去する効果が助長できる。
【0004】
従来の利用者は布袋にブラックシリカの粉を入れ、局部に当て痛みを癒し快気したと健康雑誌で知見した。又江戸時代には、薬石として富山地方で膏薬の材料とし、貴重品として地域に残っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許文献1のものは、ゲルマとシリコンと磁鉄鋼を混在して成型に関するものであり、肩凝りを対象としたもので他の痛みや症状に有効なものは少なく課題がある。また特許文献2のものは、シリコン系、プラスチック系樹脂シートによるもので、人の身体に使う場合は取り扱い難く、又発明の目的が脱臭、抗菌、防カビ、防湿、防菌と衛生面が主体であり、健康具としての有効性には課題がある。
【特許文献1】特開平9−30807号公報
【特許文献2】特開平2009−84530号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】米国保健物理学会「Health Physics」雑誌,1982−12月号 論文発表アメリカの生命学者 ミズーリ大学のトーマス・ラキー博士の論文、
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明は薬を用いないで自分の身体の健康維持と体温改善、発汗、血液循環、排泄、安眠、治癒力の向上で代替医療具として認知されるような機能を含有したゴムシートを提供することを目的とする。
【0008】
代替医療の分野で今、注目されている、「微量放射線ホルミシス効果」(刺激、促進作用)が今、薬と手術を用いない代替医療の分野において、高い注目を集めています。例えば非特許文献1には、トーマス・ラキー博士の論文に、ホルミシスの効果が述べられており、「微量放射線は人体にたいして刺激として働き、生体を活性化させ、生命活動にとっては、かえって有益である。」との見解が論じられています。このような観点から、既にホルミシス効果を利用した様々な取り組みが進んでいますが、今後さらにその需要は高まると見られます。ラジウム温泉にその効能をまとめて多くの人が押し寄せるのも、その一例です。
【0009】
ブラックシリカの遠赤外線は温浴効果による、新陣代謝が活発化される。マイナスイオンや生育光線、波長の長さで分類される。このうち約0.8〜4μミリを近赤外線といい、遠赤外線うちでも特に4〜14μミリ程度の波長体を通称「生育光線」と呼ぶ。この内生育光線の波長が痛みを解消する波長とされる。その波長が身体の深部まで入り細胞と共振分子運動で発熱し身体を温める。其処に刺激を励起するジルコニウムの微量な放射線が身体細胞に刺激的作用により、自然治癒力、免疫力を高め尚身体に有害な活性酸素の抑制効果を安全値基準値以内0.2μミリSievert/hrに放射するジルコニウムとブラックシリカの遠赤外線の効果を混在したゴムシートを提供することを目的とする。
【発明の概要】

【発明が解決しようとする手段】
【0010】
ブラックシリカとジルコニウムの混合割合をゴムシート原料に対して比体積あたり2.5%〜2.5%を1:1に混在し成型した手段を採用したゴムシートである。
【0011】
現在一般的に使用されているのが、桐灰カイロ、桐灰科学株式会社、金鳥カイロあったか、大日本除虫菊株式会社、何れも衣類に貼るシートですが、低温火傷により体に損傷の事故が発生している。この提供しようとしているシートにはそのような事故は発生し難く、安全で優れたシートで貼ったり取除き廃棄する必要もなく部位に当てるのが基本で環境に優しい半永久的に持続可能なシートである。
【0012】
このゴムシートですが、着層部分の発汗の対処として、吸汗性及び速乾性の優れた不織布メッシユ地でゴムシートを包み通気性を考慮し、尚洗濯も可能な包装スタイルにする。
【発明の効果】
【0013】
この発明のゴムシートは、シート内部にブラックシリカとジルコニウムの素材により、天然鉱物ラジウム温泉などと、同等で微量な放射性物を放射し、有害とならない基準値以下の量で、生体に良い範囲の刺激効果放射するジルコニウムを混在したもので、ブラックシリカにおいては、生育光線と言われる波長が4〜14μミリで治療にも使われている遠赤外線の仲間で放射すると、生育光線は人の細胞と共振し、分子に振動エネルギーを与え運動が活発になり、身体のうちから加温され微細血管の拡張により、血液の循環がよくなり、酸素や酵素の代謝供給が改善され痛みの老廃物を速やかに取除くので痛みを解消する効果がある。
【0014】
ブラックシリカが発生させるマイナスイオンは滝、森林、海岸等、空気の汚れのない場所で、空気分子、水分子が紫外線や太陽風と反応して育成すると考えられる。マイナスイオンが豊富にあると、血液の浄化作用、細胞の賦活作用、自立神経調整作用がなされ、活性酸素の中和作用により身体の機能を正常に戻しストレス解消の付加改善がなされる。
【0015】
体温の改善と血流の改善により発汗作用を促進し刺激効果「ホルミシス」により体内免疫力を高め、活性酸素の抑制、病気の治癒、効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明によるゴムシートの概略説明図である。
【図2】この発明によるゴムシートの計測説明図である。
【図3】この発明によるゴムシートの混合概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下図面に示すこの発明の実施の形態について説明する。
図1には、この発明によるゴムシートの概略説明図が示されている。
ゴムシート1はEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)系ゴムシートからなり、可撓性を有するこのシート1が所定寸法、所定厚みに成型されている。さらに、図3に示すように、このゴムシート1の原料1A生成時に天然鉱石であるブラックシリカ2、及びジルコニウム3、を混入してミキサーMで混合するようにし、ゴムシート1内部にブラックシリカ2及びジルコニウム3を混合、均一に混在してある。
【0018】
このゴムシート1の使用例について説明すると、第一のタイプとして、縦250ミリ×横250ミリの正方形で、厚み1.5ミリ〜2ミリ程度のもので、腰用、腹部用、として利用することができる。使用にあたっては、ゴムシート1をくるむように不織布などの通気性の良い布地を用いて布包装にして、所望の部位に自由に用いることができる。装着するには、マジックファスナーを用いたり、肌着にポケットを縫製し、そのポケットの中にシートを入れ、出し入れ自由にして使う。など、適宜に用いることができる。次に第二のタイプとして、肩に用いるものは、縦60ミリ×横120ミリの長方形で、シート厚み1.5ミリ程度を上記同様通気性の良い布地に包装したまま、成型包装したゴムシート1を肌着の上に、肩に当たるよう定着させて使う。第三のタイプとしての膝当には、縦120ミリ×横120ミリの正方形で、厚み1.5ミリ程度を布に包装して、ゴムシート1の中央部に十字に切り込みを入れてあり、この十字切り込みにより膝の凸凹に準応できる。この時に、膝部への固定が必要でありテープ又は紐での対処が必要である。
上記のタイプ例、および寸法例や切り込み、包装材等についてはこの発明の実施形態の説明の理解を便するために例示したが、この説明の範囲に留まるものではなく、必要に応じて適宜に変更が可能である。
【0019】
上記のようにしてゴムシートの原料生成時にブラックシリカ2、ジルコニウム3、を、ゴム原料全体に対して体積あたり1〜20体積%限界とし、好ましくはブラックシリカ2が2.5体積%、ジルコニウム3が2.5体積%に1対1の割合で配合し、均一に攪拌混練して、ゴムシートに混在してある。
又は単独で1〜5体積%1対1の割合で配合混在したゴムシートである。
【0020】
このゴムシートはEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)系を用いており、このEPDM系ゴムは耐水性、絶縁性、人畜無害で可撓性に優れており、表面の粘着性がなくて取り扱い易く、しかも任意の大きさに切断可能である。そして、上記のようにゴムシート1の内部にブラックシリカ2、ジルコニウム3を混在したシートであって温熱発生用のブラックシリカ2と微量放射線を放射するジルコニウム3によって体温が内から温まる。温まる原理は細胞の共振発熱によるもので伝導熱だけでない。微細血管の拡張及び血液循環の活性、発汗促進と老廃物の排出が促進し痛みを除くことができる。又マイナスイオンの効果により知覚神経の機能調整の効果、自立神経の調整作用により安眠とストレスの原因である活性酸素の効率的消去作用を促進するには、酸化環境によってマイナスイオンの不足に陥っており、ブラックシリカ利用により代謝吸収のバランスが整い、老化抑制と生活習慣病に対する代替医療の推進の一助になる、半永久的シートの提供である。
因みに、本発明のゴムシート1を計測した結果は、図2に示すように計測器(放射線測定器、RADEX RD1503)Kの目盛りに示されるように、混合、混在したゴムシート微量放射線測定値を示す、0.16μミリSievert/hrが表示測定されていて微量放射線が放射されていることが実証されている。この微量放射線の量は温泉水などより低い値であり、安全認可もされているものである。
【0021】
【表1】

【0022】
【表2】

【0023】
因みに本発明のゴムシートを島根県産業技術センターに試験依頼をして、表1、表2の結果を得た。この表1、2に見られる如く、本発明のゴムシートは、痛みを取り除くことが唯一の目的であり、表1に見られるように、積分波長領域欄に5.00〜22.55μミリ放射率が91.7%と高い値のデータに見られるように安定して、しかも痛み除去領域の4〜14μミリの波長、生育光線が50%以上潜在し、優れた放射率を有しており、痛み除去の特性を持つ、優れたシートの提供が出来る。
伝統的に人体の痛み止め治療として実証的に伝わっており、これらの知見からして、本発明のものは痛みの鎮静であり、人体の痛み止めとして効果があることが証明されるものである。
【産業上の利用可能性】
【0024】
高齢化、長寿社会と言われる中、又老若男女問わず、食文化の流れで人の体温が低下をもたらしており、多発する病気の原因だといわれています。又ストレス社会ともいわれているように文明病の起る環境に生活している現状では、健康に逆行した社会構造、食文化になっているため、改善しなければ国家の医療費は計り知れない負担になろうと成っています。低体温から起る血管萎縮、臓器の賦活低下、慢性便秘症、アトピー等を温浴効果と刺激効果を発揮する、ブラックシリカとジルコニウムは他にない代替医療推進の一役を持つ健康具の提供である。
【0025】
現代社会の中には痛みで悩んでいる人は、人口の20%位存在していると推定されます。原材料のブラックシリカの原石は、北海道発祥の地上ノ国町の森林に何十万トンと埋蔵している、国内優一の天然鉱石であり、供給に問題はなく広く痛みで悩んでいる人に提供でき、解消できれば大なる貢献ができると考えられます
【0026】
以上のような機能性が認知されれば、現在市販されている、ホカホカシート以上の需要が見込め、機能性を具備した半永久的に使用が可能なシートの提供である。
また、本発明では、ゴムシートはEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)系、で説明したが、これに変えて、あるいはシリコン系、プラスチック系であること。
【符号の説明】
【0027】
1・・・ゴムシートEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)系
2・・・ブラックシリカ
3・・・ジルコニウム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴムの内部に温熱発生用のブラックシリカと微量放射線発生用ジルコニウムを混在して成型したことを特徴とする天然鉱石入りゴムシート。
【請求項2】
前記のブラックシリカ、ジルコニウムを1対1の割合で配合、又は単独で1〜5体積%1:1である請求項1記載の天然鉱石入りゴムシート。
【請求項3】
前記ゴムシートはEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)系、あるいはシリコン系、プラスチック系であることを特徴とする請求項1、請求項2のいずれかに記載された天然鉱石入りゴムシート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−172146(P2012−172146A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−50776(P2011−50776)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックファスナー
【出願人】(391051647)日本キレート株式会社 (2)
【Fターム(参考)】