説明

天端位置決め具

【課題】製造も挿入操作も簡単にできて、コンクリート20の固化時にも安定状態を維持することができ、しかも基礎等のコンクリート構造物の天端出しが簡単に行える天端位置決め具10を提供すること。
【解決手段】コンクリート20を打設して形成されるコンクリート構造物の天端面を決めるための天端位置決め具10であって、打設後のコンクリート20内に挿入される棒状の本体11と、この棒状本体11の側面に形成した挿入補助部12とにより構成したこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートを打設して構築される土台や基礎等のコンクリート構造物を施工する際に利用されて、このコンクリート構造物の天端面を規定するために使用される天端位置決め具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、完全に水平な天端上面が必要な基礎をコンクリートによって構築する場合、コンクリートが固化する際の収縮や骨材の存在等によって、打設面が完全な平面にはならないことに注意が必要である。そこで、一般的には、図1にも示すように、まずコンクリートによって設計天端よりも少し低い天端のコンクリート構造物を施工し、その上に、モルタルを打設してコテで均して天端面を形成するか、流動性に優れて完全な平面が形成できる「レベリング材」を流し込み、このレベリング材によって完全水平な天端面を形成するようにしている。なお、レベリング材は、生コンクリートの流動性を良くしたものと考えればよいものであるが、コンクリート程の収縮がないものである。
【0003】
このようなモルタルのコテ均しは勿論、レベリング材の流し込みにあたっては、当然にその流し量が問題であり、設計された通りの水平面(天端面)を形成するようにしなければならない。そこで、従来では、特許文献1〜特許文献3に記載されているような位置決め具が採用されてきているのである。
【特許文献1】特開平07−158276号公報、要約、代表図
【特許文献2】特開平07−189489号公報、要約、代表図
【特許文献1】特開平10−252278号公報、要約、代表図
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された「レベル設定用ビスの支持具」は、「ビスによるレベル出しを行うこととするとともに、このレベル設定用ビスの設置を容易に行うことができ、且つ、コンクリートが硬化した後でもレベル出しを行うことができ、さらには、レベルを設定した後に狂うことのないレベル出し方法とそのための設定用ビスの支持具を提供する」ことを目的としてなされて、図6に示すように、「レベル設定用のビス12をねじ込み可能で、且つ、そのビス12を任意の高さで保持できる保持力を備えた支持具11を、コンクリート14へ埋設して、前記ビス12のねじ込み量を調整してレベル出しを行なうもの」といった構成を有したものである。
【0005】
このような特許文献1の「レベル設定用ビスの支持具」であると、構成が非常に簡単であるから安価に提供できるという利点はあるものの、「支持具11」が「ビス12」の直径より随分大きな形状のものであるため、打設後のコンクリート内に挿入することはそれ程簡単ではなく、しかも無理に押し込んだために山盛りになった生コンクリートが自然に均されるときの流動性によって位置が変わり易いものであると考えられる。
【0006】
また、特許文献2に記載された「天端出し補助具」は、「基礎工事での基礎の天端ならしに際して利用される天端出し装置の補助具において天端出し補助具の、コンクリートないしはモルタルへの埋入を容易にし、天端出し作業の簡易化ないしは天端ならしの高精度を実現する」ことを目的として、図7に示すように、「長手棒状の補助具本体に、その上端部に開口する受ネジ穴を具備させ、この受ネジ穴に調整ネジ体を進退可能に螺合させると共に、補助具本体1の上部に、補助具本体に対し直角方向、水平に延びる上羽根部2が付設され、補助具本体の下部に、補助具本体に対し直角方向、垂直に延び且つ下向きに先鋭に設けられた下羽根部が付設されてなる」構成を有したものである。
【0007】
この特許文献2に記載された「天端出し補助具」は、「補助具本体に対し直角方向、水平に延びる上羽根部2」が付設してあるため、この「上羽根部2」が当該補助具のコンクリート内への挿入が非常に困難になるものと思われる。むしろ、この「上羽根部2」は、補助具本体1が垂直になるように打設後のコンクリート上面に載置されるものであって、コンクリート内に埋設されるものではなく、実際の天端調整は、受ネジ穴に進退可能に螺合させてある「調整ネジ体5」を進退させることによって行うものである。
【0008】
さらに、特許文献3に記載された「柱脚・土台のレベル調整金具」は、「柱脚や土台を基礎コンクリート上へ設置する際のレベル出しが容易で、しかも安価なレベル出し金具を提供する」ことを目的としてなされたもので、図8に示すように、「基礎コンクリート11へ埋設される高ナット1の下端へ、その高ナット1のネジ穴3を塞ぐとともに沈下防止用の底板2を固着し、かつ、高ナット1の上端から、廻り止めナット5を螺合した調整ボルト4をねじ込むようにしたもの」といった構成を有したものである。
【0009】
この特許文献3の「柱脚・土台のレベル調整金具」も、「沈下防止用の底板2」を有するものであって、全体を打設された直後のコンクリート内に挿入されるものではなく、「沈下防止用の底板2」によって「高ナット1」を垂直に支持するようにしたものである。そうなると、この特許文献3の「レベル調整金具」も、特許文献2の「天端出し補助具」と同様な課題を抱えているものである。それだけでなく、この特許文献3の「柱脚・土台のレベル調整金具」は、「沈下防止用の底板2」によって「高ナット1」を垂直に支持するようにしたものであるから、この「高ナット1」の高さ調整が「底板2」上であって当該高ナット1の高さ範囲程度の間の調整しかできず、高さ調整範囲の非常に小さいものとなっていると考えられる。
【0010】
そこで、本発明者等は、簡単に構成できて、コンクリートの固化時にも安定しており、基礎等のコンクリート構造物の天端出しが簡単に行えるような治具とするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0011】
すなわち、本発明の目的とするところは、簡単に構成できて、コンクリートの固化時にも安定状態を維持することができ、しかも基礎等のコンクリート構造物の天端出しが簡単に行える天端位置決め具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良の形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「コンクリート20を打設して形成されるコンクリート構造物の天端面を決めるための天端位置決め具10であって、
打設後のコンクリート20内に挿入される棒状の本体11と、この棒状本体11の側面に形成した挿入補助部12とにより構成したことを特徴とする天端位置決め具10」
である。
【0013】
すなわち、この請求項1に係る天端位置決め具10は、図1の(ロ)に示すように、その本体11の下端を打設後のコンクリート20内に差し込まれるものであり、この本体11の上端が、コンクリート20の固化後に打設されるレベリング材21の上面を示すものとなるものである。つまり、この天端位置決め具10は、その本体11の上端がレベリング材21の規定上面を示すような深さにまで、打設後のコンクリート20内に差し込まれるものである。
【0014】
この天端位置決め具10の、打設後のコンクリート20内への差し込みは、その本体11が「棒状」であることから、これを指先で摘んで回転させることにより、簡単に行える。特に、図1〜図5に示す最良形態の本体11では、その下端を図示しているように尖ったものとしてあるから、コンクリート20内の砂利等の骨材を簡単に回避できてコンクリート20内への差し込みが容易になっている。
【0015】
そして、この天端位置決め具10を構成している本体11には、図1〜図5に示すように、挿入補助部12が形成してあったから、この挿入補助部12が当該天端位置決め具10を回転させたときにそのコンクリート20内への挿入を補助することになるのである。勿論、天端位置決め具10の上端が、図1中の点線で示したレベリング材21の上面に対して深く入り過ぎた場合には、挿入したときとは逆の回転操作を行えば、この挿入補助部12の作用によって当該天端位置決め具10全体が持ち上がってくることになるのである。
【0016】
以上のような天端位置決め具10のコンクリート20内への差し込みは多数の天端位置決め具10についてなされるのであるが、コンクリート20が打設される型枠にレベリング材21の上面を規定する道糸を張設しておき、この道糸に本体11の上端が接するように行われる。勿論、他の挿入方法として、レベリング材21の規定面から本体11の上端が少し出る程度に各天端位置決め具10の予備挿入をしておき、これらの各天端位置決め具10の上端に定規等を当てて押し付けることも採用し得る。
【0017】
コンクリート20内に挿入された天端位置決め具10においては、その挿入中心部分が本体11であるため、生コンクリート20から大きな浮力を受けることはなく、固化時のコンクリート20における収縮による影響、つまり位置ズレが生ずることもないものとなっている。そして、コンクリート20の固化後においては、本体11の周囲に形成してあった挿入補助部12によって固化したコンクリート20に対する抜け止めがなされるのであり、当該天端位置決め具10のコンクリート20に対する固定が確実になされるのである。
【0018】
従って、この請求項1の天端位置決め具10は、製造も挿入操作も簡単にできて、コンクリート20の固化時にも安定状態を維持することができ、しかも基礎等のコンクリート構造物の天端出しが簡単に行えるものとなっているのである。
【0019】
また、上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の天端位置決め具10について、
「挿入補助部12は、ネジ部12aであること」
としたものである。
【0020】
すなわち、この請求項2の天端位置決め具10では、図1に示すように、挿入補助部12をネジ部12aとしたものであり、これにより、挿入補助部12そのものを、樹脂の型成形、あるいは金属棒の機械加工で簡単に形成できるものである。
【0021】
挿入補助部12をネジ部12aとしたことによって、当該天端位置決め具10の生コンクリート20内へのネジ込み挿入が簡単に行えるのであり、当該天端位置決め具10を回転させることにより、レベリング材21の規定上面に対する微妙な位置調整を簡単に行えるのである。また、このネジ部12aによって、固化後のコンクリート20に対する抜け止めも確実になっていることは言うまでもない。
【0022】
勿論、この挿入補助部12であるネジ部12aとしては、図1に示したような「ネジ溝」であってもよいし、「ネジ山」を構成する「ネジ突条」であってもよいものであり、何れの場合も、当該天端位置決め具10の生コンクリート20内へのネジ込み挿入が簡単に行える。
【0023】
従って、この請求項2の天端位置決め具10は、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、ネジ込み操作をより簡単に行えるものとなっている。
【0024】
さらに、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の天端位置決め具10について、
「挿入補助部12は、複数の羽根板12bによって構成したこと」
としたものである。
【0025】
すなわち、この請求項3の天端位置決め具10では、図2に示すように、挿入補助部12を複数の羽根板12bによって構成したものであり、各羽根板12bは、図2の(イ)及び(ロ)に示すように、所定の隙間を形成しながら、本体11に対して螺旋状となるように一体化したものである。
【0026】
これらの各羽根板12bは、その間に隙間を存在させながら螺旋状に位置しているから、当該天端位置決め具10を回転させて生コンクリート20内に挿入すれば、コンクリート20内の骨材のような邪魔物が各羽根板12b間に入って侵入の邪魔になることがなくなるとともに、天端位置決め具10はその回転によって自動的にコンクリート20内に挿入されていくことになるのである。
【0027】
従って、この請求項3の天端位置決め具10も、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、ネジ込み操作をより簡単に行えるものとなっている。
【0028】
そして、請求項4に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の天端位置決め具10について、
「挿入補助部12は、スクリュー羽根12cであること」
としたものである。
【0029】
すなわち、この請求項4の天端位置決め具10では、図3及び図4に示すように、挿入補助部12を連続したスクリュー羽根12cによって構成したものであり、例えば図3の(イ)及び(ロ)に示すように、本体11に対して螺旋状となるように一体化したものである。
【0030】
このスクリュー羽根12cは、螺旋状に位置しているから、当該天端位置決め具10を回転させて生コンクリート20内に挿入すれば、スクリュー羽根12cが、コンクリート20及びその中の骨材に食い込んでいき、天端位置決め具10はその回転によって自動的にコンクリート20内に挿入されていくことになるのである。
【0031】
従って、この請求項4の天端位置決め具10も、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、ネジ込み操作をより簡単に行えるものとなっている。
【0032】
また、請求項5に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の天端位置決め具10について、
「本体11の上部側面に滑り止め13を形成したこと」
である。
【0033】
すなわち、本発明に係る天端位置決め具10は、基本的にはその本体11を回転させて生コンクリート20内に挿入するものであるから、この回転操作を指で摘んで行い易くするための滑り止め13を、図2の(ロ)あるいは図4の(ロ)に示すように形成したものである。
【0034】
つまり、この天端位置決め具10においては、この滑り止め13によって指あるいは手袋に対する摩擦を確実に発揮させるようにしたものであり、本体11を指等で掴んだ回転操作を確実にしているものである。
【0035】
従って、この請求項5に係る天端位置決め具10は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに係るそれと同様な機能を発揮する他、本体11の指による回転操作を簡単かつ確実に行えるものとなっているのである。
【0036】
さらに、請求項6に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の天端位置決め具10について、
「本体11の上面にドライバー係止部14を形成したこと」
である。
【0037】
すなわち、この請求項6に係る天端位置決め具10は、その本体11をドライバーによって回転操作をすることもできるようにしたものであり、そのために、図2及び図4の各(イ)に示すように、本体11の上面にドライバー係止部14を形成したものである。
【0038】
このドライバー係止部14は、図示したような「プラスドライバー」用だけでなく、図示はしていないが「ナイナスドライバー」用のものに形成して実施してもよいことは言うまでもない。
【0039】
従って、この請求項6に係る天端位置決め具10は、上記請求項1〜請求項5のいずれかに係るそれと同様な機能を発揮する他、本体11のドライバーによる回転操作を簡単かつ確実に行えるものとなっているのである。
【発明の効果】
【0040】
すなわち、本発明に係る天端位置決め具10は、
「コンクリート20を打設して形成されるコンクリート構造物の天端面を決めるための天端位置決め具10であって、
打設後のコンクリート20内に挿入される棒状の本体11と、この棒状本体11の側面に形成した挿入補助部12とにより構成したこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、製造も挿入操作も簡単にできて、コンクリート20の固化時にも安定状態を維持することができ、しかも基礎等のコンクリート構造物の天端出しが簡単に行える天端位置決め具10を提供することができるのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
次に、上記のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した最良の形態である天端位置決め具10について説明すると、図1には、本発明に係る天端位置決め具10を打設後のコンクリート20内に挿入したときの様子を示す縦断面図が示してある。
【0042】
この天端位置決め具10は、その全体を合成樹脂を材料として一体成形するものであるが、勿論、金属等の他の材料によって形成して実施してもよいものである。また、この天端位置決め具10は、図1に示すように、生コンクリート20内に挿入される棒状本体11と、この本体11の中程表面に形成した挿入補助部12とにより主として構成してある。勿論、本体11はコンクリート20内に挿入されるものであるから、図1〜図5に示したように、その下端を尖らせたものとすることが有利である。
【0043】
本体11の外周に形成した挿入補助部12は、図1あるいは図5に示したようなネジ部12a、図2に示したような螺旋状に配置される複数の羽根板12b、そして、図3及び図4に示したようなスクリュー羽根12cによって種々形成されるものである。
【0044】
挿入補助部12をネジ部12aとした場合には、挿入補助部12そのものを、樹脂の型成形、あるいは金属棒の機械加工で簡単に形成でき、このネジ部12aによって、当該天端位置決め具10を回転させたとき、レベリング材21の規定上面に対する微妙な位置調整を簡単に行えるのであり、固化後のコンクリート20に対する抜け止めも確実にすることができる。
【0045】
挿入補助部12を、螺旋状に位置した複数の羽根板12bによって構成した場合には、当該天端位置決め具10を回転させて生コンクリート20内に挿入すると、コンクリート20内の骨材のような邪魔物が各羽根板12b間に入って侵入の邪魔になることがなく、天端位置決め具10はその回転によって自動的にコンクリート20内に挿入されていくことになる。
【0046】
挿入補助部12を連続したスクリュー羽根12cによって構成したばあいには、当該天端位置決め具10を回転させて生コンクリート20内に挿入すれば、スクリュー羽根12cが、コンクリート20及びその中の骨材に食い込んでいき、天端位置決め具10はその回転によって自動的にコンクリート20内に挿入されていくことになる。
【0047】
そして、この天端位置決め具10を構成している本体11の上部側面には、図2或いは図4の各(ロ)に示したように、滑り止め13が形成してある。この滑り止め13は、当該天端位置決め具10を回転させるための指、あるいはこれに嵌めている手袋に対する摩擦力を大きくするためのものであり、天端位置決め具10の回転操作を簡単かつ確実に行えるようにしているものである。
【0048】
さらに、当該天端位置決め具10を構成してる本体11の上端には、図2及び図4の各(イ)に示したように、この本体11をドライバーによって回転操作をすることもできるようにしたドライバー係止部14を形成したものであるが、このドライバー係止部14は、図示したような「プラスドライバー」用だけでなく、図示はしていないが「ナイナスドライバー」用のものに形成して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明に係る天端位置決め具をコンクリート内に挿入した状態の正面図である。
【図2】同天端位置決め具の他の例を示すもので、(イ)は平面図、(ロ)は正面図である。
【図3】同天端位置決め具の別例を示すもので、(イ)は平面図、(ロ)は正面図である。
【図4】同天端位置決め具のさらに他の例を示すもので、(イ)は平面図、(ロ)は正面図である。
【図5】同天端位置決め具の他の別例を示す斜視図である。
【図6】従来例を示す断面図である。
【図7】別の従来例を示す正面図である。
【図8】さらに別の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0050】
10 天端位置決め具
11 本体
12 挿入補助部
12a ネジ部
12b 羽根板
12c スクリュー羽根
13 滑り止め
14 ドライバー係止部
20 (生)コンクリート
21 レベリング材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリートを打設して形成されるコンクリート構造物の天端面を決めるための天端位置決め具であって、
打設後の前記コンクリート内に挿入される棒状の本体と、この棒状本体の側面に形成した挿入補助部とにより構成したことを特徴とする天端位置決め具。
【請求項2】
前記挿入補助部は、ネジ部であることを特徴とする請求項1に記載の天端位置決め具。
【請求項3】
前記挿入補助部は、複数の羽根板によって構成したことを特徴とする請求項1に記載の天端位置決め具。
【請求項4】
前記挿入補助部は、スクリュー羽根であることを特徴とする請求項1に記載の天端位置決め具。
【請求項5】
前記本体の上部側面に滑り止めを形成したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の天端位置決め具。
【請求項6】
前記本体の上面にドライバー係止部を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の天端位置決め具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−316418(P2006−316418A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−137134(P2005−137134)
【出願日】平成17年5月10日(2005.5.10)
【出願人】(000128038)株式会社エヌ・エス・ピー (33)
【Fターム(参考)】